JP6557505B2 - バルコニーの手摺面材取付構造 - Google Patents
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Description
これらの技術のうち、特許文献1に記載のものは、手摺面材は、支柱に対してバルコニー内側空間側に配置され、手摺面材の端部が、支柱のバルコニー内側の面に直接螺子止めされた取付構造となっている。したがって、手摺面材の端部は、バルコニーの外側空間から見ると、支柱の背面に隠れている。
また、特許文献2に記載のものは、手摺面材は、支柱に対してバルコニー外側空間側に配置され、手摺面材の長手方向の中間部が支柱に支持部材により支持された取付構造となっている。
同様に、特許文献4〜7に記載のものも、手摺面材を支柱に固定する支持部材は異なるが、2つの手摺面材のそれぞれを独立して支持部材により支柱に固定した構造となっており、継目部では、手摺面材の端面同士が対向あるいは突き当てている。
そこで、この発明は、手摺面材の取付時および取付後の取付位置精度を向上させて外観品質向上を図ることができるバルコニーの手摺面材取付構造を提供することを目的とするものである。
そして、上記目的を達成するため、本発明は、前記支持部材は、前記第1の手摺面材を第1締結部材により前記支柱に取り付けた第1支持部材と、前記第2の手摺面材を、第2締結部材により前記第1支持部材に取り付けた第2支持部材と、を備えることを特徴とする。
さらに、前記カバー部材は、前記第2の手摺面材の前記端面に当接して前記端面同士の間に配置された外側方向延長部と、この外側方向延長部の先端から、前記第1の手摺面材の表面に沿う方向に折曲されたカバー部と、によりL字断面形状に形成することができる。
さらに、前記第1支持部材は、前記第1の手摺面材の裏面に沿う板状の前記第1手摺面材側取付部に、板状の前記連結部と前記支柱側取付部とがそれぞれ略直角に一体に形成されたアングル材により形成され、前記第2支持部材は、前記第2の手摺面材の裏面に沿う前記第2手摺面材側取付部に、板状の前記固定部と前記カバー部材とがそれぞれ略直角に一体に形成されたアングル材により形成された構成とすることができる。
また、前記第2支持部材は、前記第2手摺面材側取付部から前記支柱に向かって延びて先端を前記支柱に当接させた当接支持部を備えた構成とするのが好ましい。
加えて、第1の手摺面材および第2の手摺面材に、熱膨張および熱収縮が生じた場合も、各手摺面材が、それぞれ独立して支柱に対して変位するのではなく、第1支持部材に対して相対変位する。このため、両手摺面材をそれぞれ支柱に独立して取り付けたものと比較して、両端面の相対変位量を抑えることができる。これにより、継目部における両端面の間の隙間が拡がるのを抑えることができ、外観品質を向上させることができる。
また、第2支持部材に、カバー部材を設ければ、第2の手摺面材の端面とカバー部材との位置関係を一定に保ち、熱収縮などの相対変位を抑えることができる。よって、例えば、支持部材に、第1、第2両支持部材とは別体のカバー部材を設けたものと比較して、継目部を覆い隠す部分の面積を抑えつつ、確実に隙間を隠すことができる。
これにより、より一層外観品質を確実に向上させることができる。
さらに、第2支持部材は、第1支持部材の連結部に第2締結部材により固定するため、第2支持金部材を支柱に直接固定するのに比べ、作業空間の確保が容易であり作業性に優れる。
さらに、第1支持部材は、第1の手摺面材の裏面に沿う板状の第1手摺面材側取付部に、板状の連結部と支柱側取付部とがそれぞれ略直角に一体に形成されたアングル材により形成され、第2支持部材は、第2の手摺面材の裏面に沿う第2手摺面材側取付部に、板状の固定部とカバー部材とがそれぞれ略直角に一体に形成されたアングル材により形成された構成とすれば、両支持部材の製造が容易であるとともに、加工精度に優れる。
また、第1支持部材は、第1手摺面材側取付部と支柱側取付部とが、それぞれ、第1の手摺面材と支柱とに面当接するため、水平方向に傾きにくく、固定強度に優れる。
同様に、第2支持部材は、第2手摺面材側取付部と固定部とが、第2の手摺面材と板状の連結部とに、面当接するため、水平方向に傾きにくく、固定強度に優れる。
また、第2支持部材は、第2手摺面材側取付部から支柱に向かって延びて先端を支柱に当接させた当接支持部を備えた構成とすれば、第2の手摺面材の取付作業時に、当接支持部を指標として位置決めが可能であり、取付作業性に優れる。加えて、第2支持部材を、第2手摺面材側取付部から延びる固定部と当接支持部との2点で支柱に対して接触して固定するため、いずれか1点で固定するよりも水平方向への変位を抑えることができる。
よって、第2の手摺面材の固定強度が、より一層高くなる。
[実施の形態1]
図1に示すように、ユニット建物1は、第1の建物ユニット1Aと第2の建物ユニット1Bとを水平方向に並設して構成している。なお、両建物ユニット1A,1Bの高さ方向の設置位置は、ユニット建物1の1階、2階、3階などのいずれであってもよい。
ユニット建物1の妻側に建物ユニット1A、1Bに跨って、バルコニー11が設けられている。
このバルコニー11は、建物ユニット1A、1Bから長手方向に張り出して設けられたバルコニー床12と、このバルコニー床12の周縁に設けられた手摺壁13を有する。この手摺壁13により、バルコニー床12の上方の内側空間SIと、バルコニー11の外側の外側空間SOとに区画されている。なお、手摺壁13は、通常の平均的な大人の腰の高さより高く形成されている。
これら妻側手摺壁13aと桁側手摺壁13bのうち、本発明の実施の形態1の手摺面材取付構造は、妻側手摺壁13aに適用しており、以下、妻側手摺壁13aについて説明する。
(下手摺壁の構成)
この下手摺壁14は、図3に拡大して示すように、面材取付部材16と、面材取付部材16の内側に設けられた水切りカバー17と、面材取付部材16の外側に設けられた外側カバー18と、面材取付部材16の上部を覆う上カバー19と、を有する。
この水切りカバー17および上カバー19の内側縁部は、図3に拡大して示すように、固定螺子20で面材取付部材16の内側に固定され、外側カバー18と上カバー19の外側縁部は固定螺子21で面材取付部材16の外側に固定されている。
また、各支柱48に関する説明において、図1などでは、図において左側から順に符号48に後ろに(a)〜(d)の符号を付け、特定の支柱48を指す場合には、(a)〜(d)の符号により他のものと区別して表記する。一方、特定の支柱48を指さない場合には、単に支柱48と表記する。
また、妻側面材取付梁24は、図3に示すように、その上面および側面の上部が板状の防水部材30で覆われている。この防水部材30の側部は、水切りカバー17および外側カバー18と共に妻側面材取付梁24に固定螺子20,21で固定されている。
また、妻側面材取付梁24のアンカー材27は防水部材30の貫通穴30aを介して上方に突出している。
図2戻り、上手摺壁15は、前述した支柱48と、この支柱48に支持された手摺面材44およびこの手摺面材44の上方に配設された笠木45と、を有する。なお、笠木45は、支柱48の上端部に支持されている。
次に、手摺面材44の構成について説明する。
手摺面材44は、レール状面材440を上下に並設して形成されている。レール状面材440は、アルミなどの金属製の型材が用いられ、図6に示すように、波状のプレート部441と、このプレート部441の上下端部にそれぞれ全長に亘って一体に形成された上側中空部442および下側中空部443と、を備えている。
また、上側中空部442の上面442aは、水切りのために、内側空間SI側から外側空間SO側への下り傾斜面とされている。これにより、上側中空部442の上面442aは、雨滴等が滞留せずに流れ落ちるようになっていると共に、外側空間SO側から見たレール状面材440の外観を見栄えの良い意匠にしている。
次に、各手摺面材44の支柱48への取付構造について説明する。
妻側手摺壁13aは、前述のように複数の手摺面材44を、長手方向に並設している。
図4、図5では、手摺面材44として図の左側から順に第1の手摺面材44(a)、第2の手摺面材44(b)、第3の手摺面材44(c)を、手摺面材44の長手方向(矢印Sに沿う方向であってユニット建物1の妻に沿う方向)に並設している。
また、前述したように、図示の簡略化のため、妻側手摺壁13aにおけるアンカー部材27および支柱48の数を「4」とし、これに応じて、手摺面材44として、第1〜第3のものを図示しているが、この手摺面材44の数も、これに限定されるものではない。
一方、各建物ユニット1A,1Bに配置された手摺面材44(a),44(c)の他端側は、図7に示すように、長手方向で他端よりも内側位置で、後述する第3支持金具53を介して支柱48(a),48(d)に支持されている。
この継目部46では、手摺面材44を支柱48に固定するための支持金具50は、図5に示すように、第1支持金具51と第2支持金具52とを備えている。
第1の手摺面材44(a)と第2の手摺面材44(b)を支持する支柱48(b)では、第1の手摺面材44(a)が、第1支持金具51により支柱48(b)に固定されている。また、第2の手摺面材44(b)は、第2支持金具52により第1支持金具51を介して支柱48(b)に固定されている。
第1支持金具51は、図8に拡大して示すように、手摺面材側取付片51aと、支柱側取付片51bと、手摺面材側取付片51aの一端と支柱側取付片51bの一端とを連結する連結片51cと、を備えた略Z断面のアングル鋼材により形成されている。また、第1支持金具51は、上下方向は、図6に示すように、上端が手摺面材44の上側のレール状面材440の上端に配置され、下端は、下側のレール状面材440よりも下方まで延在されている。なお、後述する第2支持金具52も、第1支持金具51と同様の上下方向寸法に形成されている。
なお、固定螺子512の締結位置は、図4、図6に示すように、手摺面材44の下側のレール状面材440の下端よりも低い位置としている。また、ビス513による固定位置は、上下のレール状面材440,440の中間の高さとしている。
実施の形態の作用を説明するのにあたり、まず、各手摺面材44の組付手順を説明する。
まず、第1支持金具51および第3支持金具53を、それぞれ、ビス511により、第1の手摺面材44(a)および第3の手摺面材44(c)の長手方向両側の所定の位置に固定する。このとき、各手摺面材44(a)、44(c)において、第2の手摺面材44(b)と突き合わせる側の端部では、連結片51cの表面が、各手摺面材44(a),44(b)の端面402と同一面となるように配置する。
さらに、この状態で、連結片51cの側から固定螺子522を締結し、連結片51cと支持金具取付片52bとを共締めする。これにより、第2の手摺面材44(b)は、第1支持金具51を介して支柱48(b)に固定される。
したがって、寸法誤差などで、第1、第3の手摺面材44(a)、44(c)の端面402と、カバー片52dの外側方向延長部52d1との間隔が拡がったとしても、両者の間の隙間は、カバー部52d2により覆われて、外観に現れることは無い。
このような場合も、第1の手摺面材44(a)と第2の手摺面材44(b)との間の継目部46と、第2の手摺面材44(b)と第3の手摺面材44(c)との間の継目部46とは、カバー部52d2により覆われている。よって、両継目部46,46に隙間が生じた場合でも、この隙間が外観に現れることが無く、外観品質に優れる。
(1)本実施の形態1のバルコニーの手摺面材取付構造は、
建物としてのユニット建物1のバルコニー11のバルコニー床12に立設された支柱48と、
バルコニー11の内側空間SIと外側空間SOとを区画し、支柱48の外側空間SO側に配置されて複数設けられた手摺面材44と、
手摺面材44を支柱48に取り付ける支持部材としての支持金具50と、
を備えたバルコニーの手摺面材取付構造において、
支持金具50は、第1の手摺面材44(a)および第3の手摺面材44(c)を第1締結部材としての固定螺子512により支柱48に取り付けた第1支持金具51と、第2の手摺面材44(b)を、第2締結部材としての固定螺子522により第1支持金具51に取り付けた第2支持金具52と、を備えることを特徴とする。
したがって、各手摺面材44をそれぞれ独立して支柱48に取り付けるものと比較して、第2の手摺面材44(b)は、第1の手摺面材44(a)および第3の手摺面材44(c)に対する相対位置を規定しやすく取付位精度を容易に向上できる。
加えて、第2の手摺面材44(b)を、第2支持金具52により第1支持金具51に固定することにより、各手摺面材44を、それぞれ、独立して支柱48に固定したものと比較して、熱収縮による両端面401、402の相対変位を抑えることができる。これにより、継目部46における両端面401、402の間の隙間が拡がるのを抑えることができ、これによっても外観品質を向上させることができる。
第1支持金具51と第2支持金具52とのいずれか一方は、対向する両端面401、402同士の間を通って、内側空間SI側から外側空間SOに延びるとともに前記長手方向に沿う方向に延在されて、両端面401、402同士を対向させた継目部46を外側空間SO側から覆うカバー片52を備えることを特徴とする。
さらに、実施の形態1では、第2の手摺面材44(b)にカバー片52dを設けたことにより、第2の手摺面材44(b)の端面401とカバー片52dとの位置関係を一定に保ち、熱収縮などの相対変位を抑えることができる。よって、例えば、支持金具50に、両支持金具51,52とは別体のカバー部材を設けたものと比較して、カバー片52dにおける継目部46の隙間を覆い隠す部分であるカバー部52d2の面積を抑えつつ、確実に隙間を隠すことができる。
カバー片52dは、第2の手摺面材44(b)の端面401に当接して端面401,402同士の間に配置された外側方向延長部52d1と、この外側方向延長部52d1の先端から、第1の手摺面材44(a)の表面に沿う方向に折曲されたカバー部52d2と、によりL字断面形状に形成されていることを特徴とする。
このように、外側方向延長部52d1を端面401に当接したことにより、第2の手摺面材44(b)に熱収縮が生じてもカバー片52dと端面401との間に隙間が生じるのを抑えることができる。また、第1の手摺面材44(a)の端面402側の端部は、カバー部52d2により覆って、第1の手摺面材44(a)に熱収縮が生じても、確実に端面402とカバー片52dとの間の隙間を隠すことができる。
これにより、より一層外観品質を確実に向上させることができる。
また、第1の手摺面材44(a)の端面402側の端部は、カバー部52d2と第1支持金具51の手摺面材側取付片(基部)51aとの間に挟み込むことにより、第1の手摺面材44(a)に熱収縮が生じても、確実に端面402とカバー片52dとの間の隙間を隠すことができる。
なお、第3の手摺面材44(c)と第2の手摺面材44(b)とにあっても、同様の取付構造を備えていることから、同様の効果を得ることができる。
第1支持金具51が、第1の手摺面材44(a)の背面に固定された第1手摺面材側取付部としての手摺面材側取付片51aと、この手摺面材側取付片51aから支柱48に向かって延びる連結部としての連結片51cと、この連結片51cの先端部に結合され、外側空間SO側から第1締結部材としての固定螺子512により支柱48に固定された支柱側取付部としての支柱側取付片51bと、を備え、
第2支持金具52が、第2の手摺面材44(b)の背面に固定された第2手摺面材側取付部としての手摺面材側取付片52aと、この手摺面材側取付片52aから支柱48に向かって延び、連結片51cに、手摺面材44の長手方向に沿う方向(矢印S方向)から固定螺子522により固定された固定部としての支持金具取付片52bと、手摺面材側取付片52aと支持金具取付片52bの少なくとも一方から外側空間SOの方向に延びるカバー部材としてのカバー片52dと、を備えることを特徴とする。
第1支持金具51は、手摺面材側取付片51aを第1の手摺面材44(a)の背面に固定し、支柱側取付片51bを支柱48に固定する。したがって、第1の手摺面材44(a)が水平方向に傾くことなく強固に支柱48に固定することができる。また、支柱側取付片51bの支柱48への固定作業は、第2支持金具52の固定前に行うことで、作業空間に余裕があり、作業性を確保できる。
また、第2支持金具52は、手摺面材側取付片52aを第2の手摺面材44(b)の背面に固定し、支持金具取付片52bを手摺面材44の長手方向に沿う方向(矢印S方向)から第1支持金具51の連結片51cに固定螺子522により固定した。したがって、第2支持金具52を支柱48に直接固定するのに比べ、作業空間の確保が容易であり作業性に優れる。
なお、第3の手摺面材44(c)と第2の手摺面材44(b)とにあっても、同様の取付構造を備えていることから、同様の効果を得ることができる。
第1支持金具51は、第1の手摺面材44(a)の裏面に沿う板状の手摺面材側取付片51aに、板状の連結片51cと支柱側取付片51bとがそれぞれ略直角に一体に形成されたアングル材により形成され、
第2支持金具52は、第2の手摺面材44(b)の裏面に沿う手摺面材側取付片52aに、板状の支持金具取付片52bとカバー片52dとがそれぞれ略直角に一体に形成されたアングル材により形成されたことを特徴とする。
このように、第1支持金具51および第2支持金具52を、アングル材により形成するため、製造が容易であるとともに、加工精度に優れる。
また、第1支持金具51は、手摺面材側取付片51aと支柱側取付片51bとが、それぞれ、第1の手摺面材44(a)と支柱48とに面当接するため、水平方向に傾きにくく、固定強度に優れる。
同様に、第2支持金具52は、手摺面材側取付片52aと支持金具取付片52bとが、第2の手摺面材44(b)と板状の連結片51cとに、面当接するため、水平方向に傾きにくく、固定強度に優れる。
第2支持金具52は、手摺面材側取付片52aから支柱48に向かって延びて先端を支柱48に当接させた支柱突当片52cをさらに備えていることを特徴とする。
したがって、第2の手摺面材44(b)の取付作業時に、支柱突当片52cを支柱48の外側面48aに突き当てることにより、第2の手摺面材44(b)の外側空間SO側のから内側空間SIの方向へ移動を規制し、水平方向の位置を規定できる。このため、支柱突当片52cを設けない場合と比較して、作業性に優れる。
さらに、第2支持金具52は、手摺面材側取付片52aから略直角に延びる支持金具取付片52bと支柱突当片52cとの2点で支柱48に接触して固定しているため、いずれか1点で固定するよりも水平方向への変位を抑えることができる。
よって、第2の手摺面材44(b)に対する固定強度が、より高くなる。
また、バルコニーの形状や、建物におけるバルコニーの設置位置は、実施の形態で示したものに限定されない。例えば、実施の形態では、2つの建物ユニットに跨ってバルコニーを形成したが、これに限定されず、バルコニーは、1の建物ユニットのみに設けてもよいし、あるいは、2以上の複数の建物ユニットに跨って設けてもよい。また、建物の妻側にバルコニーを設けた例を示したが、桁側に設けてもよいし、あるいは、建物のコーナ部のように、桁側と妻側との両方に跨って設けてもよい。
よって、第2の手摺面材の設置位置は、実施の形態のように、2つの建物ユニットに跨って配置されたものに限定されるものではなく、単一の建物ユニットに設けてもよいし、前述のように、建物ユニット以外にも適用できる。
また、カバー部材は、実施の形態では、第1の支持部材と第2の支持部材との一方の表面の端縁部のみを覆う構成としたが、これに限定されず、例えば、T字断面形状に形成して、第1、第2の支持部材の両方の表面の端縁部を覆うようにしてもよい。
さらに、カバー部材としてのカバー部は、第2支持金具と一体に形成した例を示したが、これに限定されず、支持金具とは別体の部材を、ビス、螺子、接着材などを用いて固定した構造としてもよい。
12 バルコニー床
13 手摺壁
44 手摺面材
44(a)第1の手摺面材
44(b)第2の手摺面材
44(c)第3の手摺面材(第1の手摺面材)
50 支持金具(支持部材)
51 第1支持金具(第1支持部材)
51a 手摺面材側取付片(第1手摺面材側取付部)
51b 支柱側取付片(支柱側取付部)
51c 連結片(連結部)
52 第2支持金具(第2支持部材)
52a 手摺面材側取付片(第2手摺側取付部)
52b 支持金具取付片(固定部)
52c 支柱突当片(当接支持部)
52d カバー片(カバー部材)
52d1 外側方向延長部
52d2 カバー部
401 (第1の手摺面材の)端面
402 (第2の手摺面材の)端面
512 固定螺子(第1締結部材)
522 固定螺子(第2締結部材)
SI 内側空間
SO 外側空間
Claims (6)
- 建物のバルコニーの床に立設された支柱と、
前記バルコニーの内側空間と外側空間とを区画し、前記支柱の前記外側空間側に配置されて複数設けられた手摺面材と、
前記手摺面材を前記支柱に取り付ける支持部材と、
を備えたバルコニーの手摺面材取付構造において、
前記支持部材は、第1の手摺面材を第1締結部材により前記支柱に取り付けた第1支持部材と、第2の手摺面材を、第2締結部材により前記第1支持部材に取り付けた第2支持部材と、を備えることを特徴とするバルコニーの手摺面材取付構造。 - 請求項1に記載のバルコニーの手摺面材取付構造において、
前記第1支持部材と前記第2支持部材とのいずれか一方は、前記第1、第2の手摺面材の前記手摺面材が延在される長手方向の端面同士の間を通って、前記内側空間側から前記外側空間に延びるとともに前記長手方向に沿う方向に延在されて、前記端面同士を対向させた継目部を前記外側空間側から覆うカバー部材を備えることを特徴とするバルコニーの手摺面材取付構造。 - 請求項2に記載のバルコニーの手摺面材取付構造において、
前記カバー部材は、前記第2の手摺面材の前記端面に当接して前記端面同士の間に配置された外側方向延長部と、この外側方向延長部の先端から、前記第1の手摺面材の表面に沿う方向に折曲されたカバー部と、によりL字断面形状に形成されていることを特徴とするバルコニーの手摺面材取付構造。 - 請求項2または請求項3に記載のバルコニーの手摺面材取付構造において、
前記第1支持部材は、前記第1の手摺面材の背面に固定された第1手摺面材側取付部と、この第1手摺面材側取付部から前記支柱に向かって延びる連結部と、この連結部の先端部に結合され、前記外側空間側から前記第1締結部材により前記支柱に固定された支柱側取付部と、を備え、
前記第2支持部材は、前記第2の手摺面材の背面に固定された第2手摺面材側取付部と、この第2手摺面材側取付部から前記支柱に向かって延び、前記連結部に、前記手摺面材の長手方向に沿う方向から前記第2締結部材により固定された固定部と、前記第2手摺面材側取付部と前記固定部の少なくとも一方から前記外側空間の方向に延びる前記カバー部材と、を備えることを特徴とするバルコニーの手摺面材取付構造。 - 請求項4に記載のバルコニーの手摺面材取付構造において、
前記第1支持部材は、前記第1の手摺面材の裏面に沿う板状の前記第1手摺面材側取付部に、板状の前記連結部と前記支柱側取付部とがそれぞれ略直角に一体に形成されたアングル材により形成され、
前記第2支持部材は、前記第2の手摺面材の裏面に沿う前記第2手摺面材側取付部に、板状の前記固定部と前記カバー部材とがそれぞれ略直角に一体に形成されたアングル材により形成されたことを特徴とするバルコニーの手摺面材取付構造。 - 請求項5に記載のバルコニーの手摺面材取付構造において、
前記第2支持部材は、前記第2手摺面材側取付部から前記支柱に向かって延びて先端を前記支柱に当接させた当接支持部を備えていることを特徴とするバルコニーの手摺面材取付構造。
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