JP5937931B2 - パネル取付構造 - Google Patents

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本発明は、パネル取付構造に関し、例えば建物においてバルコニー用又はテラス用のパネルユニットや、間仕切用のパネルユニット、外構用のパネルユニットを取り付ける構造に関するものである。
住宅等の建物において、例えばバルコニーには、バルコニー空間を囲むようにしてパネル部が設けられ、そのパネル部を形成する構成として、所定間隔で複数の支柱を設けるとともに、その支柱に対してパネルユニットを取り付ける構成が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2007−9418号公報
しかしながら、所定間隔で設けられる各支柱では、上下方向の向きが本来の鉛直方向から傾いてしまったり、隣り合う支柱同士の間隔に誤差が生じたりすることがある。そして、こうして支柱の位置のばらつきが生じていると、支柱に対してパネルユニットを取り付ける際においてその取り付けが困難又は不可になることが懸念される。また、支柱にパネルユニットを取り付けることができたとしても、複数のパネルユニットの意匠面側で段差が生じてしまい、外観が損なわれることが懸念される。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、支柱に対してパネル部材を好適に取り付けることができるパネル取付構造を提供することを主たる目的とするものである。
以下、上記課題を解決するのに有効な手段等につき、必要に応じて作用、効果等を示しつつ説明する。
第1の発明は、
所定間隔で設けられる複数の支柱にパネルユニットが取り付けられて構成されるパネル取付構造であって、
前記パネルユニットは、パネル部材と、そのパネル部材の背面側に設けられ前記支柱の設置間隔と同じ間隔となる所定位置で前記各支柱に対して取り付けられるフレーム部材とを有しており、
前記フレーム部材が前記支柱に対して取り付けられる取付部には、前記支柱に対する前記フレーム部材の位置を調整可能とする位置調整機構が設けられていることを特徴とする。
上記構成によれば、フレーム部材が支柱に取り付けられる取付部には位置調整機構が設けられ、その位置調整機構により、支柱とフレーム部材との相対位置の調整が可能となっている。したがって、複数の支柱について傾きや間隔誤差により位置のばらつきが生じていても、そのばらつきを吸収した上で、パネルユニットを支柱に取り付けることができる。その結果、支柱に対してパネル部材を好適に取り付けることができ、ひいてはパネル取付作業に支障が生じたり外観が損なわれたりすることを抑制できる。
第2の発明は、前記位置調整機構は、前記支柱及び前記フレーム部材のいずれか一方の側から他方の側に延びるボルト部材を有し、その他方の側では前記ボルト部材がナットにより締結されるようになっており、前記支柱及び前記フレーム部材の少なくともいずれかには、前記ボルト部材を挿通させた状態で、ボルト軸線に直交する方向への当該ボルト部材の移動を可能とする長孔が設けられていることを特徴とする。
上記構成によれば、長孔におけるボルト部材の位置を変更することで、支柱とフレーム部材との相対位置を変更できる。これにより、支柱とフレーム部材とを締結する役割のボルト部材を用いて、支柱及びフレーム部材における相対的な位置ずれを解消でき、パネルユニットの取り付けに支障が生じたり、パネル部の見栄えが低下したりするといった不都合を解消できる。
第3の発明は、前記支柱及び前記フレーム部材のうち一方の側には、水平方向に延びる前記長孔が設けられ、他方の側には、鉛直方向に延びる前記長孔が設けられていることを特徴とする。
上記構成によれば、長孔は水平方向及び鉛直方向に十字状に設けられることとなる。したがって、ボルト部材は、その水平方向及び鉛直方向のいずれにも位置変更でき、水平方向及び鉛直方向のいずれの位置ずれにも対処可能となる。
第4の発明は、前記フレーム部材はリップ付の溝形状をなすチャネル材よりなり、そのチャンネル材の溝開口部が前記支柱側に向くように設けられており、前記フレーム部材においてその溝部内に固定された固定部材には、前記溝開口部となる位置に、水平方向及び鉛直方向のうち一方の第1方向に延びる第1長孔が形成され、前記支柱には、前記第1長孔に通じる位置に、水平方向及び鉛直方向のうち前記第1方向とは異なる第2方向に延びる第2長孔が形成されており、前記ボルト部材が、前記第1長孔及び前記第2長孔を貫通させて設けられていることを特徴とする。
上記構成によれば、フレーム部材としてリップ付溝形状をなすチャネル材を用いており、そのチャンネル材の溝部内に固定部材を収容することで、フレーム部材の外側に張り出すことなく固定部材を配置でき、また、フランジやリップを用いることで、第1長孔を有する固定部材を、フレーム部材に対して容易に組み付けることができる。また、チャンネル材の溝開口部を用いてボルト部材を支柱側に引き出す構成とすることで、フレーム部材に対する孔あけ等の加工を要することなく、フレーム部材と支柱との両者間にボルト部材を設けることができる。
第5の発明は、前記固定部材は、前記フレーム部材の溝部内に固定されるプレート材よりなり、前記ボルト部材は、前記フレーム部材の溝部内において前記固定部材を挟んで反支柱側に当該固定部材に重ねて設けられるベースプレートに固定されており、前記ベースプレートが前記溝部内で位置変更可能となっていることを特徴とする。
上記構成によれば、チャンネル材(フレーム部材)の溝部内に、板状の固定部材とベースプレートとが互いに重ねて収容され、その溝部内においてベースプレートの移動が許容されている。そして、ベースプレートの位置変更に伴いボルト部材の位置が変更される。この場合、ボルト部材は、ベースプレートに溶接等により固定されているため、ボルト部材の締め付け時に同ボルト部材が回転しようとしても、ベースプレートがチャンネル材(フレーム部材)のフランジ部又は固定部材に当たって、ボルト部材の回転が規制される。したがって、ボルト部材の締め付け時においてベースプレートが意図せず回転してしまい、所望とする位置でのボルト締結を行う上で不都合が生じることを抑制できる。
第6の発明は、前記フレーム部材は、前記支柱と同じ方向に延びる縦フレームであり、その長手方向の複数箇所に前記取付部が設けられており、前記複数の取付部にはそれぞれ隙間調整用のスペーサを装着することが可能となっており、そのスペーサの装着により、前記支柱及び前記縦フレームの間の隙間間隔が調整されるようになっていることを特徴とする。
上記構成によれば、縦フレームにおいて各取付部にスペーサを装着するか装着しないか、又は各取付部に装着するスペーサ枚数を何枚にするかによって、パネルユニットの厚み方向において支柱に対する縦フレームの傾きを調整できる。
第7の発明は、前記パネルユニットにより出隅が形成されるパネル取付構造であって、互いに交差する向きに設けられる複数の前記パネルユニットを有し、それら各パネルユニットにおける互いのパネル部材の端部同士の接合部分において留めによる接合がなされていることを特徴とする。
2つのパネルユニットにより出隅が形成される箇所において、パネル部材の端部同士で留めによる接合がなされることにより、パネル部材の端面(小口)を見せずに角部を形成でき、出隅部分における見栄えの向上を図ることができる。この場合、上記のとおり位置調整機構により支柱に対するフレーム部材の相対位置が調整可能であるため、留めによる接合を行う際に角部を精度良く形成できることとなる。つまり、留め加工の精度を高めることができる。
第8の発明は、前記支柱に壁面材が取り付けられることで腰壁部が設けられるとともに、当該支柱において前記腰壁部よりも上方に前記パネルユニットが取り付けられることでパネル部が設けられており、前記腰壁部においては前記位置調整機構を用いずに前記支柱に対して前記壁面材が取り付けられるのに対し、前記パネル部においては前記位置調整機構を用いて前記支柱に対して前記パネルユニットが取り付けられていることを特徴とする。
上記構成によれば、支柱に対して壁面材が直接的に取り付けられる腰壁部と、支柱に対してフレーム部材を介してパネル部材が取り付けられるパネル部とのうち、パネル部だけに位置調整機構が設けられている。ここで、腰壁部とパネル部とを有するパネル構造体では、一般に腰壁部での壁面材の取り付けを先に行い、その後、パネル部でのパネルユニットの取り付けを行うことが考えられる。この場合、壁面材の取り付けの時点では、支柱自体について多少の位置調整(面内での移動)は可能であると考えられるが、壁面材の取り付け後には、支柱自体の位置調整が困難になると考えられる。この点、上記のとおり位置調整機構を設けたことにより、腰壁部とパネル部とを有するパネル構造体においてパネル部を好適に構築できる。
第9の発明は、複数の建物ユニットを組み合わせて構築されるユニット式建物に適用され、横並びに配置される複数の前記建物ユニットの屋外側に、それら各建物ユニットの境界部を跨いで、複数の前記パネルユニットを有するパネル構造体が設けられていることを特徴とする。
複数の建物ユニットからなるユニット式建物では、各建物ユニットの個体差や、建物ユニット同士の連結時における組み付け誤差等に起因して位置ばらつき(柱や大梁の位置のばらつき)が生じることが考えられ、複数の建物ユニットの境界部を跨いでパネル構造体が設けられる場合には、各支柱で位置のばらつきが生じやすいと考えられる。この点、上記のとおり位置調整機構を設けたことにより、複数の建物ユニットの境界部を跨いでパネル構造体が設けられる場合においてそのパネル構造体を好適に構築できる。
バルコニー付き建物を示す斜視図。 バルコニーのベース構造を分解して示す分解斜視図。 バルコニーのパネル部を分解して示す分解斜視図。 バルコニーのパネル部における縦断面の構成を示す断面図。 位置調整機構の構成を説明するための分解斜視図。 位置調整機構の横断面図。 位置調整機構の横断面の構成を分解して示す断面図。 縦フレームにおける各プレートの設置状態を示す図。 2つの長孔の配置の状態を示す図。 バルコニーの出隅部分における構成を示す平面図。 バルコニー付き建物の別の形態を示す斜視図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態では、複数の建物ユニットを用いて構築される二階建てユニット式建物に本発明を具体化しており、同ユニット式建物ではバルコニーの構造に特徴を有するものとなっている。
まずは建物について簡単に説明する。図1に示す建物10において、建物本体11は複数の建物ユニット12により構成されており、そのうち二階部分のいずれかの建物ユニット12にバルコニー13が取り付けられている。バルコニー13は建物本体11から屋外側に張り出した、いわゆるキャンチバルコニー(片持ち式バルコニー)となっており、正面部14Aと2つの側面部14Bとを有している。この場合、バルコニー13を構成するパネル構造体が、建物ユニット12の躯体(柱や大梁)に対して固定されている。
また、バルコニー13の囲い部分は、大別して上下二段で別構成となっており、下段側はサイディングボード等の壁面材が取り付けられた腰壁部15、上段側は多数の横桟パネルが取り付けられた横桟パネル部16となっている。
建物ユニット12の構成は周知であるため、図示による説明は割愛するが、簡単に説明をしておく。建物ユニット12は、四隅の柱と、それら各柱の上端部を連結する天井大梁と、各柱の下端部を連結する床大梁とを有し、全体として直方体状に形成されている。そして、隣接する建物ユニット12の柱同士を連結部材(ドッキングプレート等)により連結することで一体の建物本体11が構築されている。
なお、バルコニー13の形態はキャンチ式に限られず、一階部分の建物ユニット12の上にバルコニー13が形成される構成(いわゆるルーフバルコニーの構成)であってもよい。
次に、バルコニー13の構成を説明する。まずは、バルコニー13の前提構成を図2〜図4により説明する。図2は、バルコニー13のベース構造を分解して示す分解斜視図であり、図3は、バルコニー13のパネル部を分解して示す分解斜視図である。また、図4は、バルコニー13のパネル部における縦断面の構成を示す断面図である。
図2に示すように、バルコニー13は、ベース構造として、床フレームユニット21と、その床フレームユニット21の張出先端部に取り付けられる壁フレームユニット22とを有している。床フレームユニット21は、互いに交差させて設けられる上フレーム23と下フレーム24とを有しており、このうち下フレーム24は、一端が建物本体11側に連結され、かつ建物本体11の外面に直交する向きに延びるようにして設けられている。また、上フレーム23は、下フレーム24に直交する方向(建物本体11の外面に平行な方向)に延びるようにして設けられている。そして、この床フレームユニット21に対して図示しない床材等が取り付けられることで、バルコニー床が構成されるようになっている。
また、壁フレームユニット22は、所定間隔で設けられる複数の支柱25と、その支柱25を起立状態で固定する横フレーム26とを有している。支柱25と横フレーム26とは例えば溝形鋼よりなる。ただし、これら両者では横断面形状が異なり、支柱25は略正方形状をなしているのに対し、横フレーム26は支柱25よりも扁平な長方形状をなしている。そして、これら支柱25と横フレーム26とは互いに当接する部位にて溶接等により連結されている。図示の構成では、上下二段に横フレーム26が設けられており、そのうち上段の横フレーム26は、支柱同士の間に(柱勝ちの状態で)設けられ、下段の横フレーム26は、支柱部分で途切れることなく連続して(フレーム勝ちの状態で)設けられている。
そして、支柱25及び横フレーム26により格子状に組まれた部分に、例えば窯業系サイディングボードよりなる壁面材27が取り付けられている。この場合、支柱25及び横フレーム26が腰壁部15の下地フレームとなっており、その支柱25及び横フレーム26に対してビス等により壁面材27が直接固定されている。
なお、図2では、バルコニー13の正面部14Aに相当する部分についてのみ壁フレームユニット22と壁面材27とを示しているが、側面部14Bに相当する部分についても同様の構成が設けられている。
また、図3には、壁フレームユニット22と壁面材27との一体物に対して組み付けられる各部材が示されている。なお、図2と図3とでは、支柱25の数や壁フレームユニット22の形態が若干相違しているが、いずれかの形態にて限定されるものでなく、いずれの形態であってもよい。
その構成を大まかに説明すると、壁フレームユニット22の各支柱25には、壁面材27よりも上方となる位置に、内側(建物本体側)及び外側(反建物本体側)で一対となる支柱カバー31,32が取り付けられており、各支柱25において外側支柱カバー32の側にパネルユニット35が取り付けられている。パネルユニット35は、横格子となる複数の横桟パネル36とその背面側に鉛直方向(横桟パネル36に直交する方向)に設けられる縦フレーム37とを有しており、縦フレーム37に対して各横桟パネル36がリベットやビス等により取り付けられている。
支柱カバー31,32は、支柱25を囲むように配置される化粧カバーであり、本実施形態ではそれぞれアルミニウムにより成形されている。また、パネルユニット35の横桟パネル36と縦フレーム37についても本実施形態ではアルミニウムにより成形されている。
パネルユニット35において縦フレーム37は支柱25と同じ間隔で配置されており、縦フレーム37が支柱25に対して位置合わせされ、それら両者が互いに固定されることで、パネルユニット35が支柱25に対して取り付けられている。本実施形態では、縦フレーム37における上下2カ所に、支柱25と縦フレーム37との取付箇所である取付部Xが設けられている(図4参照)。なお、取付部Xを、縦フレーム37の長手方向に1カ所にのみ設ける構成や、縦フレーム37の長手方向に3カ所以上設ける構成とすることも可能である。
図3では、壁フレームユニット22の長手方向に横並びで2つのパネルユニット35が設けられる構成となっており、両パネルユニット35の境界部分には左右2つのパネルユニット35を連結する連結金具38が取り付けられるようになっている。
また、各支柱25の上端部には、水平方向に延びる長尺状のアタッチメント41を介して笠木42(上側笠木)が取り付けられている。
その他、図4に示すように、腰壁部15の上端部となる部分の構成として、上下二段のうち上段側の横フレーム26の上面(溝形鋼のウエブ面)には、笠木固定金具44がボルト等の締結具により固定されており、その笠木固定金具44には笠木45(下側笠木)が取り付けられている。
ところで、壁フレームユニット22に設けられる複数の支柱25は本来、鉛直方向に延び、かつ互いに等間隔で配置されるものであるが、その支柱25が鉛直方向に対して傾いていたり、隣り合う支柱同士の間隔に誤差が生じていたりすることがある。そして、こうして支柱25の位置のばらつきが生じていると、支柱25に対してパネルユニット35を取り付ける際においてその取り付けが困難又は不可になることが懸念される。また、取り付けが可能であったとしても、複数のパネルユニット35の意匠面側で段差が生じてしまい、外観が損なわれることが懸念される。上記不都合は、例えば、柱勝ちとなる上段側の横フレーム26における長さ寸法の誤差を要因として生じたり、支柱25に対して横フレーム26を溶接固定する場合に生じたりすることが考えられる。
この点、本実施形態では、縦フレーム37において上下2カ所の取付部Xに、支柱25に対する縦フレーム37の水平方向及び鉛直方向の位置調整を可能とする位置調整機構を設けており、以下にはその位置調整機構について説明する。図5は、位置調整機構の構成を説明するための分解斜視図であり、図6は、位置調整機構の横断面図であり、図7は、位置調整機構の横断面の構成を分解して示す断面図である。
図5〜図7に示すように、パネルユニット35の縦フレーム37は、リップ付きの溝形状をなすアルミチャンネル材(アルミニウム製のチャンネル材)により構成されており、符号37aを付した部分がウエブ、符号37bを付した部分がフランジ、符号37cを付した部分がリップとなっている。縦フレーム37は、溝開口部37dが支柱25側に向くように設けられている。そして、縦フレーム37の溝部37e内に位置調整金具51が設けられるようになっている。
位置調整金具51は、2枚のプレート材により構成される固定プレート52と可動プレート53とを有しており、固定プレート52を支柱側に、可動プレート53を反支柱側にして互いに重ねて配置されている。これらの両プレート52,53は、それぞれ断面略コ字状(溝形状)のアルミチャンネル材により構成されており、それぞれに一対のフランジ52a,53aを有している。この場合、固定プレート52では、一対のフランジ52aにおける外面間の寸法がL1であり、これが縦フレーム37の溝内寸法と略同じであるのに対し、可動プレート53では、一対のフランジ53aにおける外面間の寸法がL2であり、これが固定プレート52の同寸法(=L1)よりも小さいものとなっている。そして、固定プレート52は、そのフランジ52aと縦フレーム37のフランジ37bとがリベットやビス等の固定具56で互いに固定されることにより、縦フレーム37に対して固定されている。
また、可動プレート53には、ボルト55が溶接により一体化されている。このボルト55は、可動プレート53の板面に直交する方向に延びるように設けられ、固定プレート52に形成された長孔54に挿通されるようになっている。固定プレート52の長孔54は、その長手方向が水平方向となる向きで形成されている。この場合、可動プレート53のフランジ間寸法L2が溝部37eの幅よりも小さく、かつボルト55が固定プレート52の長孔54に挿通されているため、可動プレート53及びボルト55は水平方向に位置変更可能となっている。
ボルト55が可動プレート53に溶接により固定され、その可動プレート53及びボルト55の一体物が固定プレート52の内側に配設されているため、可動プレート53は、固定プレート52内における所定量の移動が許容されつつも、過剰に回転しないようになっている。つまり、図8に示すように、ボルト55の締め付け時に同ボルト55が回転しようとしても、可動プレート53が固定プレート52のフランジ52aに当たって、ボルト55の回転が規制される。したがって、ボルト55の締め付け時において可動プレート53が意図せず回転してしまい、所望とする位置でのボルト締結を行う上で不都合が生じることを抑制できる。
また、支柱25には、縦フレーム37側に外側支柱カバー32が設けられ、その反対側に内側支柱カバー31が設けられている。これら両カバー31,32は一方の支柱カバー(内側支柱カバー31)に形成された爪部31aの係合により一体化されており、一体化されることで支柱25が覆い隠されるようになっている。
支柱25には、ボルト55を挿通させるための長孔61が形成されている。この長孔61は、その長手方向が鉛直方向となる向きで形成されている。また、支柱25の溝部内においてボルト55の先端部にはワッシャ62とナット63とが組み付けられている。要するに、ボルト55は、パネルユニット35の縦フレーム37の側から支柱25の側に延び、支柱25の側でナット63により締結されており、これにより支柱25と縦フレーム37とが一体化されている。なお、縦フレーム37と支柱25との間に存在する外側支柱カバー32にも、ボルト55を挿通させる孔部32aが形成されているが、これは長孔61と同サイズであるか、又は少なくとも長孔61よりも大きい孔サイズを有していればよいものとなっている。
ここで、支柱25に対して縦フレーム37を組み付けた状態では、支柱25側からの正面視において、図9に示すように、2つの長孔54,61が十字状をなすように配置され、その十字状の孔(位置調整孔)に沿ってボルト55が移動可能となっている。換言すれば、十字状の孔(位置調整孔)に沿って、支柱25と縦フレーム37との相対位置が調整可能となっている。
支柱25は中空状の鋼材であり、その内部に雨水等が浸入するのを防止すべく、支柱25の外面部には防水テープ(防水シート)が貼り付けられている。具体的には、支柱25の縦フレーム37側には、長孔61を介して支柱内部に雨水等が浸入するのを防止すべく、上下2カ所の取付部Xに対応する位置に防水テープ64が貼り付けられており、支柱25の縦フレーム37とは反対側には、溝開口部25aを介して支柱内部に雨水等が浸入するのを防止すべく、支柱上端部から支柱下端部(少なくともパネル部の下端部)までの範囲で防水テープ65が貼り付けられている。
また、縦フレーム37における各取付部Xは、隙間調整用のスペーサ67を装着可能となっており、そのスペーサ67の装着により、支柱25及び縦フレーム37の間の隙間間隔が調整されるようになっている。より具体的には、スペーサ67は、ボルト55を通すための切欠部68を有する薄板材よりなり、例えば厚さ1mmのアルミ薄板により構成されている。この場合、各取付部Xにスペーサ67を装着するか装着しないか、又は各取付部Xに装着するスペーサ枚数を何枚にするかによって、パネルユニット35の厚み方向において支柱25に対する縦フレーム37の傾きを調整できる。この意味からして、スペーサ67は、傾き調整部材であるとも言える。
バルコニー13として設けられるパネル構造体を構築する際には、先にベース構造としての床フレームユニット21と壁フレームユニット22とを連結するとともに、壁フレームユニット22に対して壁面材27を取り付ける。これにより、横桟パネル部16よりも先に腰壁部15が構築される。また、腰壁部15の上方に笠木固定金具44や下側笠木45を取り付ける。
そしてその後、支柱25に外側支柱カバー32を取り付けた状態で、その屋外側からパネルユニット35を装着する。このとき、パネルユニット35の縦フレーム37から延びるボルト55を支柱25側の長孔61に挿し入れ、その状態で、支柱25と縦フレーム37との相対的な位置ずれを長孔54,61により吸収しつつパネルユニット35の取付位置を決定する。また、必要に応じて支柱25と縦フレーム37との間にスペーサ67を装着する。そして、ボルト55の先端部にナット63等を組み付けてパネルユニット35を支柱25に固定する。
ここで、パネルユニット35のパネル面に沿う方向については長孔54,61による位置調整が行われ、そのパネル面に直交する方向についてはスペーサ67による位置調整が行われる。こうして3方向の位置調整が行われることにより、支柱25及び縦フレーム37における相対的な位置ずれが好適に解消され、複数のパネルユニット35が取り付けられる場合において各パネルユニット35同士の位置ずれ(パネル面の段差等)の発生を抑制できる。
その後、支柱25に防水テープ65を貼り付けるとともに、内側支柱カバー31を組み付ける。そして、パネルユニット35の取り付け後には、各支柱25の上端部にアタッチメント41を取り付けるとともに、そのアタッチメント41に上側笠木42を取り付ける。以上により、パネル構造体が構築される。
ちなみに、上記のとおり構成されるパネル構造体は、あらかじめ工場にて作製された後、トラック等の輸送手段により建物施工現場に輸送されるとよい。又は、上記のパネル構造体において例えばパネルユニット35を現場取り付けにしたり、床フレームユニット21を現場取り付けにしたりするなど、構成の一部を現場取り付けにすることも可能である。
図10は、バルコニー13の出隅部分における構成を示す平面図である。図10では、正面部14Aのパネルユニット35と側面部14Bのパネルユニット35とにより出隅が形成されている。なお、符号71は正面部14Aの下側笠木45と側面部14Bの下側笠木45とを繋ぐ笠木出隅カバーである。
ここで、各パネルユニット35は互いに直交する向きに設けられており、両パネルユニット35の端部(すなわち、横桟パネル36が互いに向き合う接合端部)には留め加工部36aが形成されている。つまり、両パネルユニット35は、各々の横桟パネル36の端部同士の接合部分において留めによる接合がなされている。この場合、留めによる接合(留め加工納まり)がなされていることで、横桟パネル36の端面(小口)を見せずに角部を形成でき、出隅部分における見栄えの向上を図ることができる。また、上記のとおり支柱25に対する縦フレーム37の相対位置が調整可能であるため、留めによる接合を行う際に角部を精度良く形成できることとなる。つまり、留め加工の精度を高めることができる。
ちなみに、上記のような位置調整の機能を持たない構成では、留め加工納まりを用いることができず、パネル端面をパネル長手方向に対して直角に構成した上で、両パネルユニット35の一方を勝ち、他方を負けとする納まり(例えば、正面部のパネルユニット35を勝ち、側面部のパネルユニット35を負けとする納まり)を用いることが強いられる。これに対し、本実施形態のように位置調整機能を持たせることで、留め加工納まりを何ら支障なく用いることができる。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
パネルユニット35の縦フレーム37において支柱25に対する取り付けが行われる取付部Xに、支柱25に対する縦フレーム37の位置を調整可能とする位置調整機構を設ける構成とした。その結果、支柱25に対して横桟パネル36を好適な状態で取り付けることができ、ひいてはパネル取付作業に支障が生じたり、仕上がり後のバルコニー13において外観が損なわれたりすることを抑制できる。
パネルユニット35の縦フレーム37の側から支柱25の側に延びるボルト55を支柱25の側でナット63により締結する構成とし、特に縦フレーム37と支柱25とに、ボルト55を挿通させた状態で、ボルト軸線に直交する方向へのボルト55の移動を可能とする長孔54,61を設ける構成とした。これにより、支柱25と縦フレーム37とを締結する締結部材としてのボルト55を用いて、支柱25及び縦フレーム37における相対的な位置ずれを解消できる。
位置調整機構として、パネルユニット35の縦フレーム37の側には、水平方向に延びる長孔54を設けるとともに、支柱25の側には、鉛直方向に延びる長孔61を設ける構成とした。これにより、水平方向及び鉛直方向に十字状に延びる長孔(位置調整孔)が形成されることとなり、水平方向及び鉛直方向(バルコニーパネル面の正面視における水平方向及び鉛直方向)のいずれの位置ずれにも対処可能となる。
パネルユニット35において縦フレーム37の溝部37e内に固定プレート52を固定し、その固定プレート52に水平方向に延びる長孔54(第1長孔)を形成するとともに、支柱25側に鉛直方向に延びる長孔61(第2長孔)を形成し、ボルト55を長孔54,61を貫通させて設ける構成とした。この場合、縦フレーム37の溝部37e内に固定プレート52を収容することで、縦フレーム37の外側に張り出すことなく固定プレート52を配置でき、また、縦フレーム37のフランジ37bやリップ37cを用いて固定プレート52を固定することで、縦フレーム37に対して固定プレート52を容易に組み付けることができる。また、縦フレーム37の溝開口部37dを用いてボルト55を支柱25側に引き出すようにしたため、縦フレーム37に対する孔あけ等の加工を要することなく、縦フレーム37と支柱25との両者間にボルト55を設けることができる。
縦フレーム37の溝部37e内において固定プレート52を挟んで反支柱側に設けられる可動プレート53を溝部37e内で位置変更可能(移動可能)とし、その可動プレート53にボルト55を固定する構成とした。この場合、可動プレート53自体の移動は固定プレート52により制限されており、ボルト55の締め付け時において可動プレート53が意図せず回転し、所望とする位置でのボルト締結を行う上で支障が及ぶ、といった不都合を抑制できる。
複数の取付部Xのそれぞれにおいて隙間調整用のスペーサ67を装着可能としたため、スペーサ67の装着の状態に応じて、パネルユニット35の厚み方向において支柱25に対する縦フレーム37の傾きを調整できる。つまり、上述したとおりバルコニーパネル面の正面視における水平方向及び鉛直方向の位置調整に加えて、同正面視における前後方向の位置調整も可能となる。
支柱25の上下となる位置にそれぞれ腰壁部15と横桟パネル部16とを設け、腰壁部15においては位置調整機構を用いずに支柱25に対して壁面材27を取り付けるのに対し、横桟パネル部16においては位置調整機構を用いて支柱25に対してパネルユニット35を取り付ける構成とした。つまり、支柱25に対して壁面材27が直接的に取り付けられる腰壁部15と、支柱25に対して縦フレーム37を介して横桟パネル36が取り付けられる横桟パネル部16とのうち、横桟パネル部16だけに位置調整機構を設ける構成とした。この場合、壁面材27の取り付けの時点では、支柱自体について多少の位置調整(面内での移動)は可能であると考えられるが、壁面材27の取り付け後には、支柱自体の位置調整が困難になると考えられる。この点、上記のとおり支柱25と縦フレーム37との相対位置を調整可能な位置調整機構を設けたことにより、腰壁部15と横桟パネル部16とを有するパネル構造体において横桟パネル部16を好適に構築できる。
[他の実施形態]
本発明は上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施されてもよい。
・上記実施形態では、ボルト55を一体化した可動プレート53(ベースプレート)を縦フレーム37側に設けることで、縦フレーム37側から支柱25側に延びるようにボルト55を設け、このボルト55を支柱25側でナット63により締結する構成としたが、この構成を変更してもよい。例えば、ボルト55を一体化した可動プレート53(ベースプレート)を支柱25側に設けることで、支柱25側から縦フレーム37側に延びるようにボルト55を設け、このボルト55を縦フレーム37側でナット63により締結する構成としてもよい。
・上記実施形態では、支柱25側に縦長の長孔61を設けるとともに、パネルユニット35における縦フレーム37側の位置調整金具51に横長の長孔54を設ける構成としたが、これを逆にして、支柱25側に横長の長孔61を設けるとともに、パネルユニット35における縦フレーム37側の位置調整金具51に縦長の長孔54を設ける構成としてもよい。
・上記実施形態では、支柱25側及び縦フレーム37側のそれぞれに、水平方向及び鉛直方向のそれぞれに延びる2つの長孔54,61を設けたが、これを変更し、水平方向及び鉛直方向のうち一方の方向に延びる長孔だけを設ける構成としてもよい。例えば、支柱25に、長孔61ではなくボルト55を挿通させるだけの円形状のボルト挿通孔を設ける構成とする。この場合、長孔54による水平方向の位置調整のみが可能となる。
・上記実施形態では、位置調整金具51を構成する固定プレート52及び可動プレート53として断面溝形状のチャンネル材を用いたが、これを変更し、矩形状の平板材を用いてもよい。この場合、固定プレート52は縦フレーム37のリップ37cに固定されるとよい。また、可動プレート53は、縦フレーム37の溝部37e内においてフランジ37bによりその移動範囲が制限される。
・図11に示すように、横並びに配置される複数(図では2つ)の建物ユニット12の屋外側に、それら各建物ユニット12の境界部を跨いで、複数のパネルユニット35を有するパネル構造体72を設ける構成としてもよい。複数の建物ユニット12からなるユニット式建物では、各建物ユニット12の個体差や、建物ユニット同士の連結時における組み付け誤差等に起因して位置ばらつき(柱や大梁の位置のばらつき)が生じることが考えられ、複数の建物ユニット12の境界部を跨いでパネル構造体72が設けられる場合には、各支柱25で位置のばらつきが生じやすいと考えられる。この点、上記のとおり位置調整機構を設けることで、複数の建物ユニット12の境界部を跨いでパネル構造体72が設けられる場合においてそのパネル構造体72を好適に構築できる。
・上記実施形態では、パネル部材として横桟パネル36を用い、その横桟パネル36に対して縦フレーム37を取り付ける構成としたが、これを変更してもよい。パネル材として壁面材を用いてもよい。また、パネル部材として縦桟パネルを用い、その縦桟パネルに対して横フレームを取り付ける構成としてもよい。この場合、横フレームは、支柱25に対して直交する方向に延びるものであり、その長手方向において支柱25同士の間隔と同じ間隔で、支柱25に対する取り付けが行われる取付部が設けられる。本構成においても、当該取付部に上記構成の位置調整機構が設けられるとよい。
・上記実施形態では、縦フレーム37(フレーム部材)としてアルミチャンネル材を用いたが、これに代えて、鋼材よりなるチャンネル材(溝形鋼)を用いたり、樹脂チャンネル材を用いたりしてもよい。また、位置調整金具51も同様に、鋼材製又は合成樹脂製にしてもよい。
・上記実施形態では、支柱25に化粧カバーとしての支柱カバー31,32を取り付ける構成としたが、この支柱カバー31,32を用いない構成であってもよい。例えば、支柱25をアルミニウム(アルミ押出型材)やステンレス鋼などで構成し、その外面が化粧面を兼ねる構成としてもよい。この場合、パネルユニット35の縦フレーム37(フレーム部材)は、支柱25に当接した状態で取り付けられ、その状態で支柱25に対して固定される。
・上記実施形態では、腰壁部15と横桟パネル部16とを上下に連続して設ける構成としたが、これに限定されず、腰壁部15を設けない構成としてもよい。また、横桟パネル部16の上に化粧用の笠木ではなく、人による手づかみが可能な手摺を設ける構成であってもよい。
・上記実施形態では、図1等に示すバルコニーのパネル構造に本発明を適用したが、これを変更してもよい。例えば、バルコニーは、バルコニー空間の上方に屋根部(庇)を有する屋根付きバルコニーであってもよい。屋根付きバルコニーとする場合、屋根部(庇)は建物本体から延びる片持ち式の構成であってもよいし、バルコニーのパネル部分から上方に延びる支柱により下方から支えられる構成であってもよい。なお後者の構成の場合、屋根を支える支柱は、壁フレームユニット22の支柱25が上方に延びるものであるとよい。つまり、壁フレームユニット22の複数の支柱25のうち特定の支柱(例えば出隅部分に位置する支柱)をパネル上端部(上側笠木)よりも上方に延ばし、その支柱により屋根を支持することとする。
また、テラス、外階段、建物外壁、建物屋内の間仕切、外構フェンスなどに用いられるパネル構造に本発明を適用することも可能である。また、ユニット式建物以外に、鉄骨軸組工法からなる建物や、パネル工法よりなる建物において具体化することも可能である。
10…建物、12…建物ユニット、13…バルコニー、15…腰壁部、16…横桟パネル部、22…壁フレームユニット、25…支柱、27…壁面材、35…パネルユニット、36…横桟パネル(パネル部材)、37…縦フレーム(フレーム部材)、51…位置調整金具、52…固定プレート(固定部材)、53…可動プレート(ベースプレート)、54…長孔(第1長孔)、55…ボルト(ボルト部材)、61…長孔(第2長孔)、63…ナット、67…スペーサ。

Claims (5)

  1. 所定間隔で設けられる複数の支柱にパネルユニットが取り付けられて構成されるパネル取付構造であって、
    前記パネルユニットは、パネル部材と、そのパネル部材の背面側に設けられ前記支柱の設置間隔と同じ間隔となる所定位置で前記各支柱に対して取り付けられるフレーム部材とを有しており、
    前記フレーム部材が前記支柱に対して取り付けられる取付部には、前記支柱に対する前記フレーム部材の位置を調整可能とする位置調整機構が設けられており、
    前記位置調整機構は、
    前記支柱及び前記フレーム部材のいずれか一方の側から他方の側に延びるボルト部材を有し、その他方の側では前記ボルト部材がナットにより締結されるようになっており、
    前記支柱及び前記フレーム部材にはそれぞれ、前記ボルト部材を挿通させた状態で、ボルト軸線に直交する方向への当該ボルト部材の移動を可能とする長孔が設けられ、
    前記フレーム部材はリップ付の溝形状をなすチャネル材よりなり、そのチャネル材の溝開口部が前記支柱側に向くように設けられており、
    前記フレーム部材においてその溝部内に固定された固定部材には、前記溝開口部となる位置に、水平方向及び鉛直方向のうち一方の第1方向に延びる第1長孔が前記長孔として形成され、前記支柱には、前記第1長孔に通じる位置に、水平方向及び鉛直方向のうち前記第1方向とは異なる第2方向に延びる第2長孔が前記長孔として形成されており、
    前記ボルト部材が、前記第1長孔及び前記第2長孔を貫通させて設けられていることを特徴とするパネル取付構造。
  2. 前記固定部材は、前記フレーム部材の溝部内に固定されるプレート材よりなり、
    前記ボルト部材は、前記フレーム部材の溝部内において前記固定部材を挟んで反支柱側に当該固定部材に重ねて設けられるベースプレートに固定されており、
    前記ベースプレートが前記溝部内で位置変更可能となっていることを特徴とする請求項に記載のパネル取付構造。
  3. 前記フレーム部材は、前記支柱と同じ方向に延びる縦フレームであり、その長手方向の複数箇所に前記取付部が設けられており、
    前記複数の取付部にはそれぞれ隙間調整用のスペーサを装着することが可能となっており、そのスペーサの装着により、前記支柱及び前記縦フレームの間の隙間間隔が調整されるようになっていることを特徴とする請求項1又は2に記載のパネル取付構造。
  4. 前記パネルユニットにより出隅が形成されるパネル取付構造であって、
    互いに交差する向きに設けられる複数の前記パネルユニットを有し、それら各パネルユニットにおける互いのパネル部材の端部同士の接合部分において留めによる接合がなされていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載のパネル取付構造。
  5. 複数の建物ユニットを組み合わせて構築されるユニット式建物に適用され、
    横並びに配置される複数の前記建物ユニットの屋外側に、それら各建物ユニットの境界部を跨いで、複数の前記パネルユニットを有するパネル構造体が設けられていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載のパネル取付構造。
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