JP2014177773A - パネル取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】通路に沿って設けられる通路パネル部において、支柱に対してパネル部材を好適に取り付けることができるパネル取付構造を提供する。
【解決手段】パネルユニット35は、横桟パネル36と、その横桟パネル36の背面側に取り付けられ支柱25の設置間隔と同じ間隔で配置される縦フレーム37とを有している。縦フレーム37には、固定プレート52と可動プレート53とを有する位置調整金具51が設けられ、可動プレート53には支柱25側に延びるボルト55が固定されている。固定プレート52と支柱25にはそれぞれボルト55を挿通させる長孔が形成されており、この長孔により、支柱25に対する縦フレーム37の位置を調整することが可能となっている。
【選択図】 図7

Description

本発明は、通路に沿って設けられる通路パネル部に適用されるパネル取付構造に関するものである。
住宅等の建物において、廊下等の通路には、その通路の通行方向に沿って延びるようにしてパネル部が設けられ、そのパネル部を形成する構成として、所定間隔で複数の支柱を設けるとともに、その支柱に対してパネルユニットを取り付ける構成が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2004−19155号公報
しかしながら、所定間隔で設けられる各支柱では、上下方向の向きが本来の鉛直方向から傾いてしまったり、隣り合う支柱同士の間隔に誤差が生じたりすることがある。そして、こうして支柱の位置のばらつきが生じていると、支柱に対してパネルユニットを取り付ける際においてその取り付けが困難又は不可になることが懸念される。また、支柱にパネルユニットを取り付けることができたとしても、複数のパネルユニットの意匠面側で段差が生じてしまい、外観が損なわれることが懸念される。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、通路に沿って設けられる通路パネル部において、支柱に対してパネル部材を好適に取り付けることができるパネル取付構造を提供することを主たる目的とするものである。
以下、上記課題を解決するのに有効な手段等につき、必要に応じて作用、効果等を示しつつ説明する。
第1の発明のパネル取付構造は、建物壁部に沿って延びた通路が設けられている建物に適用され、前記通路の通行方向に沿って延びるように設けられる通路パネル部が、前記通路に沿って所定間隔で設けられている複数の支柱にパネルユニットが取り付けられることで構成されているパネル取付構造であって、前記パネルユニットは、前記通行方向に沿って延びているパネル部材と、そのパネル部材の背面側に設けられ前記支柱の設置間隔と同じ間隔となる所定位置で前記各支柱に対して取り付けられるフレーム部材とを有しており、前記フレーム部材が前記支柱に対して取り付けられる取付部には、前記支柱に対する前記フレーム部材の位置を前記通行方向に沿って調整可能とする位置調整機構が設けられている。
第1の発明によれば、通路に沿って延びている通路パネル部において、フレーム部材が支柱に取り付けられる取付部には位置調整機構が設けられ、その位置調整機構により、支柱とフレーム部材との相対位置の調整が可能となっている。したがって、複数の支柱について傾きや間隔誤差により位置のばらつきが生じていても、そのばらつきを吸収した上で、パネルユニットを支柱に取り付けることができる。その結果、支柱に対してパネル部材を好適に取り付けることができ、ひいてはパネル取付作業に支障が生じたり外観が損なわれたりすることを抑制できる。
なお、支柱に対するフレーム部材の位置を通路の通行方向に沿って調整可能であるため、通路パネル部が通行方向においてずれた位置に設置されてしまうということを回避できる。例えば、支柱に対するパネルユニットの位置ずれが大きくなることや、パネルユニットが通行方向に沿って複数並べて設けられている場合にパネルユニット同士の隙間が大き過ぎたり小さ過ぎたりすることを回避できる。これにより、通路の意匠性が低下するということを好適に抑制できる。
第2の発明は、第1の発明において、前記通路は、前記建物壁部としての外壁部に沿って延びている屋外通路であり、前記屋外通路の上方には通路屋根が設けられており、前記複数の支柱には、前記通路屋根を支持する長尺支柱が含まれている。
第2の発明では、通路屋根を支持する長尺支柱は、その通路屋根に対して固定されることで本来の鉛直方向から傾いてしまうことが懸念されるが、その傾きを位置調整機構により吸収した上で、パネルユニットを支柱に取り付けることができる。このため、長尺支柱に対してパネルユニット及び通路屋根の両方を適正な状態で取り付けることができる。
第3の発明は、第2の発明において、前記複数の支柱には、前記長尺支柱よりも短い短尺支柱が含まれており、前記短尺支柱は、前記通路屋根の下方に配置され、該通路屋根から下方に離間している。
第3の発明によれば、全ての支柱が長尺支柱とされている場合に比べて、通路屋根の設置に関して材料費などのコスト負担を低減することが可能になる。
なお、短尺支柱は長尺支柱同士の間に配置されることが好ましい。これにより、支柱による通路屋根の支持強度が低下することを回避できる。
第4の発明は、第3の発明において、前記フレーム部材が前記短尺支柱に対して取り付けられる前記取付部には、前記位置調整機構として第1調整機構が設けられており、前記フレーム部材が前記長尺支柱に対して取り付けられる前記取付部として、前記位置調整機構が設けられていない取付部、又は前記第1調整機構よりも調整可能な範囲が小さい第2調整機構が前記位置調整機構として設けられた取付部を備えている。
複数の支柱が相対的に傾いている場合、支柱とフレーム部材との位置関係について、位置調整機構による調整寸法が支柱ごとに異なっている可能性が高い。ここで、上端が通路屋根に固定されている長尺支柱の方が、上端が自由端になっている短尺支柱よりも、鉛直方向に対する傾きが小さいと考えられる。このため、第4の発明のように、位置調整機構による調整寸法が長尺支柱の方が短尺支柱よりも小さくされている構成、又は長尺支柱に対して位置調整機構が設けられていない構成でも、短尺支柱に対するフレーム部材の位置調整を行うことで、長尺支柱と短尺支柱との位置のばらつきを吸収した上で、それら長尺支柱及び短尺支柱にパネルユニットを取り付けることができる。
第5の発明は、第1乃至第4のいずれかの発明において、前記通路には、廊下及び階段が含まれており、前記通路パネル部には、前記廊下に沿って延びている廊下パネル部と、前記階段に沿って延びている階段パネル部とが含まれており、前記位置調整機構は、前記支柱及び前記フレーム部材のいずれか一方の側から他方の側に延びるボルト部材を有し、その他方の側では前記ボルト部材がナットにより締結されるようになっており、前記支柱及び前記フレーム部材の少なくともいずれかには、前記ボルト部材を挿通させた状態で、ボルト軸線に直交する方向への当該ボルト部材の移動を可能とする長孔が設けられており、前記廊下パネル部においては、前記長孔が前記通行方向としての廊下長手方向への前記ボルト部材の移動を可能とするものであり、前記階段パネル部においては、前記長孔が前記通行方向としての階段昇降方向への前記ボルト部材の移動を可能とするものである。
第5の発明によれば、長孔におけるボルト部材の位置を変更することで、支柱とフレーム部材との相対位置を変更できる。これにより、支柱とフレーム部材とを締結する役割のボルト部材を用いて、支柱及びフレーム部材における相対的な位置ずれを解消でき、パネルユニットの取り付けに支障が生じたり、パネル部の見栄えが低下したりするといった不都合を解消できる。
しかも、廊下パネル部と階段パネル部とが横並びに配置されている場合には、それら廊下パネル部及び階段パネル部の各パネル部材同士の離間距離を容易に調整することができる。これにより、廊下パネル部と階段パネル部との境界部において、隣り合うパネル部材の距離が近過ぎたり遠過ぎたりすることを抑制でき、その結果、廊下パネル部と階段パネル部との境界部分についての見た目が損なわれるということを抑制できる。
第6の発明は、第5の発明において、前記廊下パネル部及び前記階段パネル部の少なくとも一方において、前記支柱及び前記フレーム部材のうち一方の側には、前記通行方向に延びる通行長孔が前記長孔として設けられ、他方の側には、鉛直方向に延びる鉛直長孔が前記長孔として設けられている。
第6の発明によれば、廊下パネル部及び階段パネル部の各パネルユニットのうち少なくとも一方においては、長孔は通路通行方向及び鉛直方向の2方向に延びた状態で設けられることになる。したがって、ボルト部材は、その通路通行方向及び鉛直方向のいずれにも位置変更でき、通路通行方向及び鉛直方向のいずれの位置ずれにも対処可能となる。
しかも、廊下パネル部及び階段パネル部の各パネルユニットのうち少なくとも一方を、鉛直方向に沿って位置調整することにより、廊下パネル部と階段パネル部との境界部においてそれぞれのパネルユニットの高さ位置を適合させることができる。これにより、廊下パネル部と階段パネル部との境界部分について、パネル部材同士の間に上下方向の段差が生じて見た目が損なわれるということを抑制できる。
第7の発明は、第6の発明において、前記フレーム部材はリップ付の溝形状をなすチャンネル材よりなり、そのチャンネル材の溝開口部が前記支柱側に向くように設けられており、前記廊下パネル部及び前記階段パネル部のうち前記通行長孔及び前記鉛直長孔が設けられているパネル部において、前記フレーム部材においてその溝部内に固定された固定部材には、前記溝開口部となる位置に、前記通行長孔及び前記鉛直長孔のうち一方が第1長孔として形成され、前記支柱には、前記第1長孔に通じる位置に、前記通行長孔及び前記鉛直長孔のうち他方が第2長孔として形成されており、前記ボルト部材が、前記第1長孔及び前記第2長孔を貫通させて設けられている。
第7の発明によれば、フレーム部材としてリップ付溝形状をなすチャンネル材を用いており、そのチャンネル材の溝部内に固定部材を収容することで、フレーム部材の外側に張り出すことなく固定部材を配置でき、また、フランジやリップを用いることで、第1長孔を有する固定部材を、フレーム部材に対して容易に組み付けることができる。また、チャンネル材の溝開口部を用いてボルト部材を支柱側に引き出す構成とすることで、フレーム部材に対する孔あけ等の加工を要することなく、フレーム部材と支柱との両者間にボルト部材を設けることができる。
第8の発明は、第7の発明において、前記廊下パネル部及び前記階段パネル部のうち前記第1長孔及び前記第2長孔が設けられているパネル部においては、前記通行長孔が前記第1長孔として前記固定部材に形成され、前記鉛直長孔が前記第2長孔として前記支柱に形成されている。
第8の発明によれば、通行長孔が固定部材に形成されているため、階段パネル部の構築作業を行う際に、例えば通行長孔の勾配が異なる固定部材を複数種類用意しておくことで、階段の勾配に合わせた固定部材(通行長孔)と廊下に合わせた固定部材とを選択して使用することができる。これに対して、例えば通行長孔が支柱に形成されている構成では、通行長孔の勾配が異なる支柱を複数種類用意することは、コスト負担、作業負担のいずれの観点から見ても現実的ではない。したがって、通行長孔が固定部材に設けられていることで、パネル取付構造の汎用性を高めることができる。
第9の発明は、第5乃至第8のいずれかの発明において、前記廊下パネル部と前記階段パネル部とは横並びに配置されており、前記廊下パネル部及び前記階段パネル部のうち一方の前記支柱には、他方の前記パネルユニットが固定されていない。
第9の発明によれば、廊下パネル部及び階段パネル部のうち一方の支柱に、廊下パネル部及び階段パネル部の各パネルユニットが両方とも固定される、ということがない。このため、1つの支柱について取付部の構造や位置調整機構の構造が複雑になることを回避できる。
第10の発明は、第5乃至第9のいずれかの発明において、前記廊下パネル部の前記パネルユニットと前記階段パネル部の前記パネルユニットとの境界部は、前記廊下パネル部の前記支柱と前記階段パネル部の前記支柱との間に配置されている。
第10の発明によれば、廊下パネル部及び階段パネル部について、パネル部材同士の境界部と支柱同士の境界部とがパネル厚み方向において一致することになるため、廊下パネル部と階段パネル部との構築作業を別々に行うことが可能になる。
ここで、廊下パネル部及び階段パネル部について、一方の支柱に他方のパネルユニットが重なっている構成では、それぞれのパネルユニットを横並びに配置するためにそれらパネルユニットを対象として、位置調整機構を用いて通路通行方向及び上下方向の両方について位置調整を行う必要がある。これに対して、本発明のように、廊下パネル部及び階段パネル部について、一方の支柱に他方のパネルユニットが重なっていない構成では、それぞれのパネルユニットを横並びに配置した上で、位置調整機構を用いて上下方向について位置調整を行えばよいため、廊下パネル部及び階段パネル部の構築に際して作業負担を低減できる。
屋外通路付きの建物を示す斜視図 二階外廊下及び廊下手摺りの分解斜視図 廊下手摺りの分解斜視図 廊下手摺りのパネル部における縦断面の構成を示す断面図 外階段及び階段手摺りの分解斜視図 階段手摺りの分解斜視図 廊下手摺りの位置調整機構の構成を説明するための分解斜視図 位置調整機構の横断面図 位置調整機構の横断面の構成を分解して示す断面図 縦フレームにおける各プレートの設置状態を示す図 2つの長孔の配置の状態を示す図 階段手摺りの位置調整機構の構成を説明するための分解斜視図 階段手摺りと廊下手摺りとの境界部分周辺の平面図 通路屋根の支持構造を示す縦断面図
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態では、複数の住戸を有する集合住宅において本発明のパネル取付構造を具体化している。この集合住宅は、複数の建物ユニットを用いて構築された二階建てユニット式建物により構成されている。図1は、屋外通路12付きの建物10の斜視図である。
まずは建物について簡単に説明する。図1に示す建物10は、基礎の上に設置された建物本体11を有している。建物本体11は、下階部としての一階部分11aと、その一階部分11aの上に設置された上階部としての二階部分11bとを有している。集合住宅を構成している建物10においては、一階部分11a及び二階部分11bのそれぞれに複数の住戸が設けられている。
建物10は、屋外に設けられた屋外通路12を有している。屋外通路12は、一階部分11aと二階部分11bとに掛け渡された外階段12Aと、二階部分11bに設けられた二階外廊下12Bと、一階部分11aに設けられた一階外廊下12Cとを有しており、外階段12Aは、一階外廊下12Cと二階外廊下12Bとを行き来可能にしている。一階外廊下12C及び二階外廊下12Bは、建物本体11の外壁部17に沿って延びており、一階部分11a及び二階部分11bの各住戸の玄関口のそれぞれに出入可能になっている。外階段12Aは、所定の勾配を有しており、外廊下12B,12Cと同様に建物10の外壁部17に沿って延びている。なお、外壁部17が建物壁部に相当する。
外階段12A及び二階外廊下12Bは、外壁部17から側方に向けて延びている。外階段12A及び二階外廊下12Bは、柱や大梁などの建物躯体に固定されているとともに、一階外廊下12Cに設置された通路柱18により下方から支持されている。通路柱18は、一階外廊下12Cに沿って複数並べられている。
建物10は、屋外通路12に沿って延びている通路手摺り13と、屋外通路12の上方に設けられた通路屋根14とを有している。通路手摺り13は、外階段12Aに設けられた階段手摺り13Aと、二階外廊下12Bに設けられた廊下手摺り13Bとを有している。外階段12Aと二階外廊下12Bとの境界部分において、階段手摺り13Aと廊下手摺り13Bとは横並びに配置されている。
階段手摺り13Aは、外階段12Aを挟んで建物本体11とは反対側に配置されており、外階段12Aの側面(例えば桁部の側面)に対して固定されている。なお、階段手摺り13Aは、外階段12Aの上側に配置されていてもよい。二階外廊下12Bは、建物本体11から側方に向けて張り出しており、廊下手摺り13Bは、二階外廊下12Bの側面に対して固定されている。廊下手摺り13Bは、二階外廊下12Bの周縁部に沿って延びており、その二階外廊下12Bを屋外側から囲んだ状態になっている。
階段手摺り13A及び廊下手摺り13Bは、それぞれ屋外通路12の通行方向に直交する方向において大別して上下二段で別構成となっており、下段側はサイディングボード等の壁面材が取り付けられた手摺り壁部15、上段側は多数の横桟パネルが取り付けられた手摺りパネル部16となっている。手摺り壁部15と手摺りパネル部16とは上下に並べられており、手摺りパネル部16は、手摺り壁部15から上方に向けて延びている。
なお、手摺りパネル部16は通路パネル部に相当する。また、階段手摺り13Aの手摺りパネル部16は階段パネル部に相当し、廊下手摺り13Bの手摺りパネル部16は廊下パネル部に相当する。
通路屋根14は、外壁部17から側方に向けて延びており、庇部と称することもできる。通路屋根14は、外階段12Aの上方に設けられた階段屋根14Aと、二階外廊下12Bの上方に設けられた廊下屋根14Bとを有している。外階段12Aと二階外廊下12Bとの境界部分において、階段屋根14Aと廊下屋根14Bとは横並びに配置されている。階段屋根14A及び廊下屋根14Bは、階段手摺り13A及び廊下手摺り13Bよりも屋外側にはみ出しており、外階段12A及び二階外廊下12Bのほぼ全体を上方から覆った状態になっている。
なお、図示は省略するが、建物本体11の上には建物屋根が設けられている。ここで、建物屋根が傾斜屋根部を有している場合、その傾斜屋根部が外壁部17よりも側方にはみ出した部分が通路屋根14とされていてもよい。
建物本体11は複数の建物ユニット19により構成されており、外階段12Aは建物ユニット19のユニット躯体に固定されている。建物ユニット19の構成は周知であるため、図示による説明は割愛するが、簡単に説明をしておく。建物ユニット19は、四隅の柱と、それら各柱の上端部を連結する天井大梁と、各柱の下端部を連結する床大梁とを有し、全体として直方体状に形成されている。そして、隣接する建物ユニット19の柱同士を連結部材(ドッキングプレート等)により連結することで一体の建物本体11が構築されている。建物ユニット19においては、柱、天井大梁及び床大梁によりユニット躯体が形成されている。
次に、通路手摺り13について説明する。通路手摺り13において階段手摺り13Aと廊下手摺り13Bとはほぼ同じ構成となっており、まず、二階外廊下12Bについて図2〜図4を参照しつつ説明する。図2は二階外廊下12B及び廊下手摺り13Bの分解斜視図、図3は廊下手摺り13Bの分解斜視図、図4は横桟パネル36における縦断面の構成を示す断面図である。なお、図2においてはパネルユニット35の図示を省略している。
図2に示すように、二階外廊下12Bは屋外床部21を有している。屋外床部21は、梁材等の床フレームと、その床フレームの上に設置された床面材とを含んで構成されており、床フレームが建物本体11の建物躯体に連結されている。
廊下手摺り13Bは、複数の長尺部材を組み合わせて構成された手摺りフレームユニット22を有している。手摺りフレームユニット22は、屋外床部21の側面に取り付けられており、屋外床部21の長手方向(二階外廊下12Bの通行方向)に沿って延びている。
手摺りフレームユニット22は、所定間隔で設けられる複数の支柱25と、その支柱25を起立状態で固定する横フレーム26とを有している。支柱25と横フレーム26とは例えば溝形鋼よりなる。ただし、これら両者では横断面形状が異なり、支柱25は略正方形状をなしているのに対し、横フレーム26は支柱25よりも扁平な長方形状をなしている。そして、これら支柱25と横フレーム26とは互いに当接する部位にて溶接等により連結されている。図示の構成では、上下二段に横フレーム26が設けられており、そのうち上段の横フレーム26は、支柱同士の間に(柱勝ちの状態で)設けられ、下段の横フレーム26は、支柱部分で途切れることなく連続して(フレーム勝ちの状態で)設けられている。
そして、支柱25及び横フレーム26により格子状に組まれた部分に、例えば窯業系サイディングボードよりなる壁面材27が取り付けられている。この場合、支柱25及び横フレーム26が手摺り壁部15の下地フレームとなっており、その支柱25及び横フレーム26に対してビス等により壁面材27が直接固定されている。なお、壁面材27と、手摺りフレームユニット22における壁面材27が取り付けられた部分とが、手摺り壁部15を構成している。
図3には、二階外廊下12Bにおいて、手摺りフレームユニット22に組み付けられる各部材を図示している。なお、図3においては、壁面材27及び屋外床部21の図示を省略している。
その構成を大まかに説明すると、手摺りフレームユニット22の各支柱25には、壁面材27よりも上方となる位置に、内側(建物本体側)及び外側(反建物本体側)で一対となる支柱カバー31,32が取り付けられており、各支柱25において外側支柱カバー32の側にパネルユニット35が取り付けられている。パネルユニット35は、横格子となる複数の横桟パネル36と、その背面側に鉛直方向(横桟パネル36に直交する方向)に設けられる縦フレーム37とを有しており、縦フレーム37に対して各横桟パネル36がリベットやビス等により取り付けられている。
なお、支柱カバー31,32と、パネルユニット35と、手摺りフレームユニット22における支柱カバー31,32及びパネルユニット35が取り付けられた部分(壁面材27が取り付けられた部分よりも上方の部分)とが、手摺りパネル部16を構成している。
支柱カバー31,32は、支柱25を囲むように配置される化粧カバーであり、本実施形態ではそれぞれアルミニウムにより成形されている。また、パネルユニット35の横桟パネル36と縦フレーム37についても本実施形態ではアルミニウムにより成形されている。
パネルユニット35において縦フレーム37は支柱25と同じ間隔で配置されており、縦フレーム37が支柱25に対して位置合わせされ、それら両者が互いに固定されることで、パネルユニット35が支柱25に対して取り付けられている。本実施形態では、縦フレーム37における上下2カ所に、支柱25と縦フレーム37との取付箇所である取付部Xが設けられている(図4参照)。なお、取付部Xを、縦フレーム37の長手方向に1カ所にのみ設ける構成や、縦フレーム37の長手方向に3カ所以上設ける構成とすることも可能である。
図3では、手摺りフレームユニット22の長手方向に横並びで2つのパネルユニット35が設けられる構成となっており、両パネルユニット35の境界部分には左右2つのパネルユニット35を連結する連結金具38が取り付けられるようになっている。連結金具38は、外側支柱カバー32を介して1つの支柱25に取り付けられている。
手摺りフレームユニット22において、複数の支柱25には、長尺支柱25aと、その長尺支柱25aよりも短い短尺支柱25bとが含まれている。長尺支柱25aは、パネルユニット35よりも上方に突出しており、短尺支柱25bは、パネルユニット35よりも上方に突出していない。この場合、長尺支柱25aの長さ寸法は、パネルユニット35の高さ寸法よりも大きくされており、短尺支柱25bの長さ寸法は、パネルユニット35の高さ寸法とほぼ同じにされている。
長尺支柱25a及び短尺支柱25bは、いずれも複数設けられており、隣り合う長尺支柱25aの間に短尺支柱25bが配置されている。例えば、長尺支柱25a同士の間に2つの短尺支柱25bが配置されている。詳細は後述するが、長尺支柱25aは廊下屋根14Bを支持する支持部材ともなっている。
また、各支柱25の上端部には、水平方向に延びる長尺状のアタッチメント41を介して上側笠木42が取り付けられている。アタッチメント41及び上側笠木42は、隣り合う長尺支柱25a同士の間に配置されている。
その他、図4に示すように、手摺り壁部15の上端部となる部分の構成として、上下二段のうち上段側の横フレーム26の上面(溝形鋼のウエブ面)には、笠木固定金具44がボルト等の締結具により固定されており、その笠木固定金具44には下側笠木45が取り付けられている。
続いて、階段手摺り13Aについて、図5、図6を参照しつつ、廊下手摺り13Bとの相違点を中心に説明する。図5は、外階段12A及び階段手摺り13Aの分解斜視図、図6は階段手摺り13Aの分解斜視図である。なお、図5においてはパネルユニット35の図示を省略している。
図5に示すように、外階段12Aにおいては、階段昇降方向に沿って複数の段が並べられており、段ごとに踏み部及び蹴込部を有しているとともに、各踏み部を支持する桁部を有している。また、外階段12Aは、桁部から建物本体11とは反対側に向けて延びる延出部を有しており、その延出部に階段手摺り13Aがボルト等により固定されている。
図5、図6に示すように、階段手摺り13Aは、廊下手摺り13Bと同様に、手摺りフレームユニット22、壁面材27、パネルユニット35を含んで構成されている。階段手摺り13Aにおいては、手摺りフレームユニット22が外階段12Aの側面に取り付けられており、外階段12Aの昇降方向に沿って延びている。
階段手摺り13Aにおいては、複数の支柱25が階段昇降方向に沿って並べられている。複数の支柱25には、廊下手摺り13Bと同様に、長尺支柱25a及び短尺支柱25bが含まれており、例えば、長尺支柱25a同士の間に1つの短尺支柱25bが配置されている。詳細は後述するが、長尺支柱25aは階段屋根14Aを支持する支持部材ともなっている。
ところで、通路手摺り13において、手摺りフレームユニット22に設けられる複数の支柱25は本来、鉛直方向に延び、かつ互いに等間隔で配置されるものであるが、その支柱25が鉛直方向に対して傾いていたり、隣り合う支柱同士の間隔に誤差が生じていたりすることがある。そして、こうして支柱25の位置のばらつきが生じていると、支柱25に対してパネルユニット35を取り付ける際においてその取り付けが困難又は不可になることが懸念される。また、取り付けが可能であったとしても、複数のパネルユニット35の意匠面側で段差が生じてしまい、外観が損なわれることが懸念される。上記不都合は、例えば、柱勝ちとなる上段側の横フレーム26における長さ寸法の誤差を要因として生じたり、支柱25に対して横フレーム26を溶接固定する場合に生じたりすることが考えられる。
この点、本実施形態では、縦フレーム37において上下2カ所の取付部Xに、支柱25に対する縦フレーム37の水平方向及び鉛直方向の位置調整を可能とする位置調整機構を設けており、以下にはその位置調整機構について説明する。階段手摺り13Aと廊下手摺り13Bとで、位置調整機構の構成はほぼ同じになっており、まず、廊下手摺り13Bの位置調整機構について図7、図8を参照しつつ説明する。図7は、位置調整機構の構成を説明するための分解斜視図であり、図8は、位置調整機構の横断面図であり、図9は、位置調整機構の横断面の構成を分解して示す断面図である。
ここで、位置調整機構は、長尺支柱25a及び短尺支柱25bのいずれにおいても同じ構成になっており、ここでは、短尺支柱25bを対象として説明を進め、長尺支柱25aを対象とした説明は省略する。
図7〜図9に示すように、廊下手摺り13Bにおいて、パネルユニット35の縦フレーム37は、リップ付きの溝形状をなすアルミチャンネル材(アルミニウム製のチャンネル材)により構成されており、符号37aを付した部分がウエブ、符号37bを付した部分がフランジ、符号37cを付した部分がリップとなっている。縦フレーム37は、溝開口部37dが短尺支柱25b側に向くように設けられている。そして、縦フレーム37の溝部37e内に位置調整金具51が設けられるようになっている。
位置調整金具51は、2枚のプレート材により構成される固定プレート52と可動プレート53とを有しており、固定プレート52を支柱側に、可動プレート53を反支柱側にして互いに重ねて配置されている。これらの両プレート52,53は、それぞれ断面略コ字状(溝形状)のアルミチャンネル材により構成されており、それぞれに一対のフランジ52a,53aを有している。この場合、固定プレート52では、一対のフランジ52aにおける外面間の寸法がL1であり、これが縦フレーム37の溝内寸法と略同じであるのに対し、可動プレート53では、一対のフランジ53aにおける外面間の寸法がL2であり、これが固定プレート52の同寸法(=L1)よりも小さいものとなっている。そして、固定プレート52は、そのフランジ52aと縦フレーム37のフランジ37bとがリベットやビス等の固定具56で互いに固定されることにより、縦フレーム37に対して固定されている。
また、可動プレート53には、ボルト55が溶接により一体化されている。このボルト55は、可動プレート53の板面に直交する方向に延びるように設けられ、固定プレート52に形成された第1長孔54に挿通されるようになっている。固定プレート52の第1長孔54は、その長手方向が二階外廊下12Bの長手方向に沿って延びる向きで形成されている。この場合、可動プレート53のフランジ間寸法L2が溝部37eの幅よりも小さく、かつボルト55が固定プレート52の第1長孔54に挿通されているため、可動プレート53及びボルト55は水平方向に位置変更可能となっている。第1長孔54は、屋外通路12の通行方向に沿って延びている通行長孔に相当し、水平方向に延びている。
ボルト55が可動プレート53に溶接により固定され、その可動プレート53及びボルト55の一体物が固定プレート52の内側に配設されているため、可動プレート53は、固定プレート52内における所定量の移動が許容されつつも、過剰に回転しないようになっている。つまり、図10に示すように、ボルト55の締め付け時に同ボルト55が回転しようとしても、可動プレート53が固定プレート52のフランジ52aに当たって、ボルト55の回転が規制される。したがって、ボルト55の締め付け時において可動プレート53が意図せず回転してしまい、所望とする位置でのボルト締結を行う上で不都合が生じることを抑制できる。
また、短尺支柱25bには、縦フレーム37側に外側支柱カバー32が設けられ、その反対側に内側支柱カバー31が設けられている。これら両カバー31,32は一方の支柱カバー(内側支柱カバー31)に形成された爪部31aの係合により一体化されており、一体化されることで短尺支柱25bが覆い隠されるようになっている。
短尺支柱25bには、ボルト55を挿通させるための第2長孔61が形成されている。この第2長孔61は、その長手方向が鉛直方向となる向きで形成されており、鉛直方向に延びる鉛直長孔に相当する。また、短尺支柱25bの溝部内においてボルト55の先端部にはワッシャ62とナット63とが組み付けられている。要するに、ボルト55は、パネルユニット35の縦フレーム37の側から短尺支柱25bの側に延び、短尺支柱25bの側でナット63により締結されており、これにより短尺支柱25bと縦フレーム37とが一体化されている。なお、縦フレーム37と短尺支柱25bとの間に存在する外側支柱カバー32にも、ボルト55を挿通させる孔部32aが形成されているが、これは第2長孔61と同サイズであるか、又は少なくとも第2長孔61よりも大きい孔サイズを有していればよいものとなっている。
ここで、短尺支柱25bに対して縦フレーム37を組み付けた状態では、短尺支柱25b側からの正面視において、図11に示すように、2つの長孔54,61が十字状をなすように配置され、その十字状の孔(位置調整孔)に沿ってボルト55が移動可能となっている。換言すれば、十字状の孔(位置調整孔)に沿って、短尺支柱25bと縦フレーム37との相対位置が調整可能となっている。
短尺支柱25bは中空状の鋼材であり、その内部に雨水等が浸入するのを防止すべく、短尺支柱25bの外面部には防水テープ(防水シート)が貼り付けられている。具体的には、短尺支柱25bの縦フレーム37側には、第2長孔61を介して支柱内部に雨水等が浸入するのを防止すべく、上下2カ所の取付部Xに対応する位置に防水テープ64が貼り付けられており、短尺支柱25bの縦フレーム37とは反対側には、溝開口部25cを介して支柱内部に雨水等が浸入するのを防止すべく、支柱上端部から支柱下端部(少なくともパネル部の下端部)までの範囲で防水テープ65が貼り付けられている。
また、縦フレーム37における各取付部Xは、隙間調整用のスペーサ67を装着可能となっており、そのスペーサ67の装着により、短尺支柱25b及び縦フレーム37の間の隙間間隔が調整されるようになっている。より具体的には、スペーサ67は、ボルト55を通すための切欠部68を有する薄板材よりなり、例えば厚さ1mmのアルミ薄板により構成されている。この場合、各取付部Xにスペーサ67を装着するか装着しないか、又は各取付部Xに装着するスペーサ枚数を何枚にするかによって、パネルユニット35の厚み方向において短尺支柱25bに対する縦フレーム37の傾きを調整できる。この意味からして、スペーサ67は、傾き調整部材であるとも言える。
ここでは、通路手摺り13として設けられるパネル構造体を構築する際の手順について説明する。まず、ベース構造としての屋外床部21と手摺りフレームユニット22とを連結するとともに、手摺りフレームユニット22に対して壁面材27を取り付ける。これにより、手摺りパネル部16よりも先に手摺り壁部15が構築される。また、手摺り壁部15の上方に笠木固定金具44や下側笠木45を取り付ける。
そしてその後、各支柱25(支柱25a,25b)に外側支柱カバー32を取り付けた状態で、その屋外側からパネルユニット35を装着する。このとき、パネルユニット35の縦フレーム37から延びるボルト55を支柱25側の第2長孔61に挿し入れ、その状態で、支柱25と縦フレーム37との相対的な位置ずれを長孔54,61により吸収しつつパネルユニット35の取付位置を決定する。また、必要に応じて支柱25と縦フレーム37との間にスペーサ67を装着する。そして、ボルト55の先端部にナット63等を組み付けてパネルユニット35を支柱25に固定する。
支柱25に対してパネルユニット35を装着する場合、第1長孔54が二階外廊下12Bの通行方向に沿って延びているため、二階外廊下12Bの長手方向に沿ってパネルユニット35の位置を微調整することができる。
パネルユニット35のパネル面に沿う方向については、長孔54,61による位置調整が行われ、そのパネル面に直交する方向については、スペーサ67による位置調整が行われる。こうして3方向の位置調整が行われることにより、支柱25及び縦フレーム37における相対的な位置ずれが好適に解消され、複数のパネルユニット35が取り付けられる場合において各パネルユニット35同士の位置ずれ(パネル面の段差等)の発生を抑制できる。
次に、階段手摺り13Aの位置調整機構について、図12を参照しつつ、廊下手摺り13Bの位置調整機構との相違点を中心に説明する。図12は階段手摺り13Aの位置調整機構の構成を説明するための分解斜視図である。なお、階段手摺り13Aにおいても、位置調整機構は、長尺支柱25a及び短尺支柱25bのいずれにおいても同じ構成になっているため、短尺支柱25bを対照として説明を進め、長尺支柱25aを対象とした説明は省略する。
図12に示すように、固定プレート52の第1長孔54は、その長手方向が外階段12Aの昇降方向に沿って延びる向きで形成されている。この場合、可動プレート53及びボルト55は、第1長孔54の長手方向(階段昇降方向)に沿って位置変更可能となっている。第1長孔54は、外階段12Aの勾配と同じ勾配になるように傾斜している。この場合でも、第1長孔54は、外階段12Aの通行方向に沿って延びていることになり、通行長孔に相当する。
階段手摺り13Aの第1長孔54には、その内周面から上向きに突起した上向き突起部54aと、その内周面から下向きに突起した下向き突起部54bとが設けられている。第1長孔54の内周面は、その第1長孔54の長手方向に沿って延びる一対の対向面を有しており、それら対向面のうち下側の対向面に上向き突起部54aが設けられ、上側の対向面に下向き突起部54bが設けられている。上向き突起部54a及び下向き突起部54bは、いずれも第1長孔54の短手方向(階段昇降方向に直交する方向)に向けて延びており、いずれも第1長孔54の長手方向に沿って複数並べて配置されている。
ここで、第1長孔54に挿通されたボルト55が、下側の対向面の上に載っている場合、そのボルト55が第1長孔54の長手方向に沿って下方に移動することが、上向き突起部54aにより規制される。これにより、第1長孔54に挿通されたボルト55の位置が意図せずに変わってしまうということを上向き突起部54aにより抑制できる。
また、ボルト55が下側の対向面から上方に向けて離間し且つ上側の対向面に当接している場合、ボルト55の移動を上向き突起部54aにより規制できないことが懸念されるが、この場合でも、ボルト55が第1長孔54の長手方向に沿って下方に移動することが下向き突起部54bにより規制される。
次に、階段手摺り13Aと廊下手摺り13Bとの境界部分の構成について、図13を参照しつつ説明する。図13は、階段手摺り13Aと廊下手摺り13Bとの境界部分周辺の平面図である。
図13に示すように、階段手摺り13Aと廊下手摺り13Bとの境界部分においては、それぞれの手摺りパネル部16が横並びに配置されている。つまり、階段手摺り13Aの支柱25及びパネルユニット35と、廊下手摺り13Bの支柱25及びパネルユニット35とが横並びに配置されている。この場合、手摺り厚み方向においては、階段手摺り13Aのパネルユニット35と廊下手摺り13Bの支柱25とが重なっていないとともに、階段手摺り13Aの支柱25と廊下手摺り13Bのパネルユニット35とが重なっておらず、階段手摺り13A及び廊下手摺り13Bのうち一方の支柱25には一方のパネルユニット35しか固定されていない。つまり、階段手摺り13A及び廊下手摺り13Bのうち一方の支柱25に、両方のパネルユニット35が固定されているという構成にはなっていない。
また、階段手摺り13A及び廊下手摺り13Bのそれぞれにおいて、パネルユニット35は通路進行方向において支柱25よりも外側に突出している。この場合、階段手摺り13Aの支柱25と廊下手摺り13Bの支柱25との間に、階段手摺り13Aのパネルユニット35と廊下手摺り13Bのパネルユニット35との境界部が配置されている。このため、階段手摺り13Aと廊下手摺り13Bとの境界部において、それぞれのパネルユニット35の間の隙間から支柱25が通路外側に露出しにくくなっている。これにより、通路手摺り13の外観が階段手摺り13Aと廊下手摺り13Bとの境界部により損なわれるということが抑制されている。
階段手摺り13Aと廊下手摺り13Bとの境界部を挟んで、階段手摺り13Aの短尺支柱25bと廊下手摺り13Bの長尺支柱25aとが隣り合っており、これら短尺支柱25bと長尺支柱25aとはボルト等により互いに連結されている。この場合、長尺支柱25a同士が隣り合っている構成に比べて、材料費などのコスト負担が低減されていることになる。
本実施形態では、通路手摺り13の長尺支柱25aが通路屋根14を支持する支持部材となっている。ここでは、通路屋根14の支持構造について図14を参照しつつ説明する。図14は通路屋根14の支持構造を示す縦断面図であり、(a)に二階外廊下12Bの縦断面を示し、(b)に外階段12Aにおける上から二段目の縦断面を示す。なお、(a)は二階外廊下12Bにおいて外階段12Aとは反対側を見た場合の図であり、(b)は外階段12Aから二階外廊下12B側を見た場合の図である。
ここで、廊下屋根14Bの支持構造と階段屋根14Aの支持構造とはほぼ同じになっており、まず、廊下屋根14Bの支持構造について図14(a)を参照しつつ説明する。
図14(a)に示すように、廊下屋根14Bは、二階外廊下12Bの上方に配置された屋根フレーム71と、その屋根フレーム71の上に設置された屋根面材72とを有している。屋根面材72は、金属製の折板材などの屋根葺き材であり、角材等の屋根下地材73を介して屋根フレーム71に固定されている。
屋根フレーム71は、廊下屋根14Bの先端側に配置された第1梁材74と、外壁部17から第1梁材74に向けて延びている第2梁材75とを有している。第1梁材74は、廊下手摺り13Bの上方に配置されており、その廊下手摺り13Bの長尺支柱25aにより下方から支持されている。第1梁材74は、長尺支柱25aの上に設置されており、長尺支柱25aの上端面に対して固定されている。
第2梁材75は、外壁部17と第1梁材74とに掛け渡された状態になっている。第2梁材75においては、外壁部17側の端部が建物本体11の建物躯体に接続されており、外壁部17とは反対側の端部が第1梁材74に接続されている。この場合、第1梁材74は、第2梁材75を介して建物躯体に固定されており、長尺支柱25aは、第1梁材74を介して第2梁材75に固定されている。
廊下屋根14Bは、屋根面材72が外壁部17から斜め下方に向けて延びた傾斜屋根になっている。廊下屋根14Bの屋根面材72においては、外壁部17側の端部が上端になっており、外壁部17とは反対側の端部が下端になっている。この場合、廊下屋根14Bの屋根面に付着した雨水等は、建物本体11から離れる側に向けて流れ落ちる。
なお、廊下屋根14Bの屋根面材72は、折板材が有する凹凸が傾斜方向に沿って延びる向きで設置されている。これにより、廊下屋根14Bの屋根面に付着した雨水等が折板材の凹凸に沿って建物本体11から遠ざかる向きに流れやすくなっている。また、廊下屋根14Bにおいては、第2梁材75が屋根面材72に沿って外壁部17から斜め下方に向けて延びている。
次に、階段屋根14Aの支持構造について、図14(b)を参照しつつ、廊下屋根14Bの支持構造との相違点を中心に説明する。
図4(b)に示すように、階段屋根14Aは、廊下屋根14Bと同様に、屋根フレーム71及び屋根面材72を含んで構成されている。階段屋根14Aは、屋根面材72が外壁部17から水平方向に延びている一方で、廊下屋根14Bとの境界部から斜め下方に向けて延びた傾斜屋根になっている(図1参照)。階段屋根14Aの屋根面材72においては、廊下屋根14B側の端部が上端になっており、廊下屋根14Bとは反対側の端部が下端になっている。この場合、階段屋根14Aの屋根面に付着した雨水等は、廊下屋根14Bからは階段昇降方向に沿って流れ落ちる。
なお、階段屋根14Aにおいては、屋根面に付着した雨水当が折板材の凹凸に沿って廊下屋根14Bから遠ざかる向きに流れやすくなっている。また、階段屋根14Aにおいては、第1梁材74が屋根面材72に沿って廊下屋根14Bとの境界部から斜め下方に向けて延びている。この場合、第2梁材75は、外壁部17から水平方向に向けて延びている。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
パネルユニット35に設けられた位置調整金具51が支柱25に対して位置調整可能に取り付けられているため、複数の支柱25について傾きや間隔誤差により位置のばらつきが生じていても、そのばらつきを位置調整金具51により吸収することができる。その結果、支柱25に対して手摺りパネル部16を好適に取り付けることができ、ひいては、パネル取り付け作業に支障が生じたり外観が損なわれたりすることを抑制できる。
また、支柱25に対する縦フレーム37の位置を屋外通路12の通行方向に沿って調整可能であるため、手摺りパネル部16が通行方向においてずれた位置に設置されてしまうということを回避できる。例えば、支柱25に対するパネルユニット35の位置ずれが大きくなることや、パネルユニット35同士の間の隙間が大き過ぎたり小さ過ぎたりすることを回避できる。これにより、屋外通路12の意匠性が低下するということを好適に抑制できる。
通路屋根14を支持している長尺支柱25aに対して位置調整金具51が取り付けられているため、長尺支柱25aが通路屋根14に連結されていることに起因して鉛直方向から傾いていたとしても、その長尺支柱25aに対してパネルユニット35を適正な状態で取り付けることができる。
通路手摺り13が有する複数の支柱25には、長尺支柱25aに加えて短尺支柱25bが含まれているため、全ての支柱25が長尺支柱25aとされている構成に比べて、通路屋根14及び通路手摺り13の設置に関して材料費などのコスト負担を低減することができる。
位置調整金具51が有するボルト55が支柱25の第2長孔61に挿通されているため、第2長孔61におけるボルト55の位置を変更するという容易な作業により、支柱25と縦フレーム37との相対位置を変更できる。しかも、廊下手摺り13Bの手摺りパネル部16と階段手摺り13Aの手摺りパネル部16とが横並びに配置されている場合には、それら手摺りパネル部16同士の離間距離を容易に調整することができる。これにより、廊下手摺り13Bと階段手摺り13Aとの境界部において、手摺りパネル部16同士の距離が近過ぎたり遠過ぎたりすることを抑制でき、ひいては、それら廊下手摺り13Bと階段手摺り13Aとの境界部分についての見た目が損なわれるということを抑制できる。
第1長孔54と第2長孔61とが互いに交差する方向に延びているため、パネルユニット35を支柱25に対して通路通行方向及び鉛直方向の両方について位置調整することができる。しかも、第2長孔61が鉛直方向に延びているため、廊下手摺り13B及び階段手摺り13Aの各手摺りパネル部16の高さ位置を適合させることができる。これにより、廊下手摺り13Bと階段手摺り13Aとの境界部において、手摺りパネル部16同士の間に上下方向の段差が生じて見た目が損なわれるということを抑制できる。
屋外通路12の通行方向に延びる第1長孔54が固定プレート52に形成されており、鉛直方向に延びる第2長孔61が支柱25に形成されているため、通路手摺り13の構築作業を行う際に、例えば第1長孔54の勾配が異なる固定プレート52を複数種類用意しておくことで、通路通行方向に適合する第1長孔54(固定プレート52)を選択して使用することができる。これに対して、例えば、支柱25に設けられた第2長孔61が通路通行方向に沿って延びている構成では、第2長孔61の勾配が異なる支柱25を複数種類用意することは、コスト負担、作業負担のいずれの観点から見ても現実的ではない。したがって、固定プレート52の第1長孔54が屋外通路12の通行方向に沿って延びていることで、汎用品の支柱25を使用したパネル取付構造を好適に実現することができる。
廊下手摺り13Bと階段手摺り13Aとの境界部においては、それら廊下手摺り13B及び階段手摺り13Aのうち一方の支柱25に、両方の手摺りパネル部16が固定されるということがない。このため、1つの支柱25についての取付部Xの構造や位置調整機構の構造が複雑になることを回避できる。
廊下手摺り13B及び階段手摺り13Aについては、各支柱25の間に各パネルユニット35の境界部が配置されているため、それぞれの手摺りパネル部16の構築作業を別々に行うことができる。この場合、廊下手摺り13B及び階段手摺り13Aの各パネルユニット35を横並びに配置した上で、位置調整機構を用いて上下方向について各パネルユニット35の位置調整を行えばよいため、廊下手摺り13B及び階段手摺り13Aの構築に際して作業負担を低減できる。
[他の実施形態]
本発明は上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施されてもよい。
(1)上記実施形態では、ボルト55を一体化した可動プレート53(ベースプレート)を縦フレーム37側に設けることで、縦フレーム37側から支柱25側に延びるようにボルト55を設け、このボルト55を支柱25側でナット63により締結する構成としたが、この構成を変更してもよい。例えば、ボルト55を一体化した可動プレート53(ベースプレート)を支柱25側に設けることで、支柱25側から縦フレーム37側に延びるようにボルト55を設け、このボルト55を縦フレーム37側でナット63により締結する構成としてもよい。
(2)上記実施形態では、支柱25側の第2長孔61を鉛直長孔とし、パネルユニット35における縦フレーム37側の第1長孔54を屋外通路12の通行方向に延びる通行長孔としたが、これを逆にして、支柱25側の第2長孔61を通行長孔とし、パネルユニット35における縦フレーム37側の第1長孔54を鉛直長孔としてもよい。
(3)上記実施形態では、支柱25側及び縦フレーム37側のそれぞれに、水平方向及び鉛直方向のそれぞれに延びる2つの長孔54,61を設けたが、これを変更し、通路通行方向及び鉛直方向のうち一方の方向に延びる長孔だけを設ける構成としてもよい。例えば、階段手摺り13A及び廊下手摺り13Bの少なくとも一方において、支柱25に第2長孔61ではなくボルト55を挿通させるだけの円形状のボルト挿通孔を形成する。この場合、第1長孔54による通路通行方向の位置調整のみが可能となる。また、階段手摺り13A及び廊下手摺り13Bの少なくとも一方において、可動プレート53に第1長孔54ではなく円形状のボルト挿通孔を形成する。この場合、第2長孔61による鉛直方向の位置調整のみが可能となる。
(4)第1長孔54(通行長孔)の長手方向は、屋外通路12の通行方向に平行でなくてもよい。例えば、階段手摺り13Aにおいては、第1長孔54の勾配が外階段12Aの勾配と同じでなくてもよい。また、廊下手摺り13Bにおいては、第1長孔54が水平方向に対して傾斜していてもよい。いずれの場合でも、支柱25に対して縦フレーム37の取り付け位置(第1長孔54に対するボルト55の位置)を、鉛直方向とそれに交差する方向との2方向について調整することができる。
(5)上記実施形態では、位置調整金具51を構成する固定プレート52及び可動プレート53として断面溝形状のチャンネル材を用いたが、これを変更し、矩形状の平板材を用いてもよい。この場合、固定プレート52は縦フレーム37のリップ37cに固定されるとよい。また、可動プレート53は、縦フレーム37の溝部37e内においてフランジ37bによりその移動範囲が制限される。
(6)上記実施形態では、パネル部材として横桟パネル36を用い、その横桟パネル36に対して縦フレーム37を取り付ける構成としたが、これを変更してもよい。パネル材として壁面材を用いてもよい。また、パネル部材として縦桟パネルを用い、その縦桟パネルに対して横フレームを取り付ける構成としてもよい。この場合、横フレームは、支柱25に対して直交する方向に延びるものであり、その長手方向において支柱25同士の間隔と同じ間隔で、支柱25に対する取り付けが行われる取付部が設けられる。本構成においても、当該取付部に上記構成の位置調整機構が設けられるとよい。
(7)上記実施形態では、縦フレーム37(フレーム部材)としてアルミチャンネル材を用いたが、これに代えて、鋼材よりなるチャンネル材(溝形鋼)を用いたり、樹脂チャンネル材を用いたりしてもよい。また、位置調整金具51も同様に、鋼材製又は合成樹脂製にしてもよい。
(8)上記実施形態では、手摺り壁部15と手摺りパネル部16とを上下に連続して設ける構成としたが、これに限定されず、手摺り壁部15を設けない構成としてもよい。また、手摺りパネル部16の上に化粧用の笠木ではなく、人による手づかみが可能な手摺を設ける構成であってもよい。
(9)階段手摺り13Aにおいては、階段昇降方向に沿って複数のパネルユニット35が並べて設けられていてもよい。この構成では、各パネルユニット35のそれぞれにおいて、支柱25に対する縦フレーム37の位置が位置調整機構により調整されるため、隣り合うパネルユニット35の意匠面側で段差が生じるということを抑制できる。
(10)上記実施形態では、隣り合う長尺支柱25aの間に短尺支柱25bが配置されていたが、隣り合う短尺支柱25bの間に長尺支柱25aが配置されていてもよい。この場合、隣り合う短尺支柱25bの間に複数の長尺支柱25aが配置されていてもよい。
(11)通路手摺り13においては、全ての支柱25が長尺支柱25aとされていてもよい。この場合、長尺支柱25aによる通路屋根14の支持強度を高めることができる。
(12)上記実施形態では、長尺支柱25aの上に屋根フレーム71が載せられていたが、屋根フレーム71は、長尺支柱25aと横並びに配置されていてもよい。例えば、屋根フレーム71が長尺支柱25aの側面に固定された構成とする。また、長尺支柱25aは、第1梁材74を介して第2梁材75に固定されていたが、第1梁材74を介さずに第2梁材75に固定されていてもよい。
(13)支柱25a,25bに対する縦フレーム37の位置調整を行う場合に、長尺支柱25aと短尺支柱25bとでは調整可能な範囲が異なっていてもよい。例えば、長尺支柱25aと縦フレーム37との取付部Xには位置調整機構が設けられておらず、短尺支柱25bと縦フレーム37との取付部Xには位置調整機構が設けられた構成とする。この構成では、長尺支柱25aに対する取付部Xにおいては、第1長孔54ではなく丸孔がボルト孔として長尺支柱25aに設けられ、第2長孔61ではなく丸孔がボルト孔として固定プレート52に設けられている。なお、これら第1長孔54及び第2長孔61のうち一方に代えて丸孔が設けられていてもよい。
この構成でも、短尺支柱25bに対する縦フレーム37の位置調整を行うことにより、パネルユニット35を短尺支柱25bと長尺支柱25aとに掛け渡した状態で取り付けることができる。これは、上端が通路屋根14に固定されている長尺支柱25aは、上端が自由端になっている短尺支柱25bに比べて鉛直方向に対する傾きが小さく、長尺支柱25aに対する縦フレーム37の位置調整を行わなくても、短尺支柱25b及び長尺支柱25aに掛け渡した状態でパネルユニット35を取り付けることができる場合があるためである。
また、位置調整機構として、短尺支柱25bに対する取付部Xに第1調整機構が設けられ、その第1調整機構よりも調整可能な範囲が小さい第2調整機構が長尺支柱25aに対する取付部Xに設けられた構成とする。この構成では、第1長孔54及び第2長孔61の長さ寸法が、長尺支柱25aに対する取付部Xの方が短尺支柱25bに対する取付部Xよりも短くされており、これによって、長尺支柱25aに対する縦フレーム37の調整可能な寸法(第1長孔54及び第2長孔61に対してボルト55が移動可能な寸法)が、短尺支柱25bに対する縦フレーム37の調整可能な寸法よりも小さくなっている。
この構成でも、パネルユニット35を短尺支柱25bと長尺支柱25aとに掛け渡した状態で取り付けることができる。これは、上端が通路屋根14に固定されている長尺支柱25aは、上端が自由端になっている短尺支柱25bに比べて鉛直方向に対する傾きが小さく、長尺支柱25aに対する縦フレーム37の位置の調整寸法が、短尺支柱25bに対する縦フレーム37の位置の調整寸法より小さくても、短尺支柱25b及び長尺支柱25aに掛け渡した状態でパネルユニット35を取り付けることができる場合があるためである。
なお、長尺支柱25aに対する取付部Xに位置調整機構が設けられていない構成、又は第1調整機構が設けられている構成は、全ての長尺支柱25aについて構築されていてもよく、複数の長尺支柱25aのうち一部の長尺支柱25aについて構築されていてもよい。
(14)屋外通路12の上方には通路屋根14が設けられていなくてもよい。この場合、通路手摺り13は長尺支柱25aを有していなくてもよい。つまり、通路手摺り13の全ての支柱25が短尺支柱25bとされていてもよい。
(15)上記実施形態では、廊下手摺り13Bと階段手摺り13Aとの境界部を跨がない位置に支柱25が配置されていたが、その境界部を跨ぐ位置に支柱25が配置されていてもよい。例えば、廊下手摺り13Bと階段手摺り13Aとの境界部を跨ぐ位置に長尺支柱25aが配置され、その長尺支柱25aに、廊下手摺り13Bのパネルユニット35を固定するための第2長孔61と、階段手摺り13Aのパネルユニット35を固定するための第2長孔61とが個別に設けられた構成とする。この構成では、長尺支柱25aが階段手摺り13A及び廊下手摺り13Bの各パネルユニット35を跨いだ状態になっている。
(16)上記実施形態では、階段手摺り13Aのパネルユニット35と廊下手摺り13Bのパネルユニット35との境界部が、階段手摺り13Aの支柱25と廊下手摺り13Bの支柱25との間に配置されていたが、階段手摺り13A及び廊下手摺り13Bのうち一方の支柱25が、パネルユニット35同士の境界部を跨ぐ位置に配置されていてもよい。この場合でも、手摺り厚み方向において支柱25に重なる2つのパネルユニット35のうち一方だけがその支柱25に固定されていれば、1つの支柱25について取付部Xの構造や位置調整機構の構造が複雑になることを回避できる。
(17)上記実施形態では、廊下手摺り13Bにおいて、パネルユニット35が横並びに設けられていたが、階段手摺り13Aにおいても、パネルユニット35が横並びに設けられていてもよい。
(18)上記実施形態では、図1等に示す屋外通路12のパネル構造に本発明を適用したが、これを変更してもよい。例えば、本発明を適用したパネル構造を屋内通路が有していてもよい。この場合、廊下や階段を含む通路は、外壁部17ではなく建物壁部としての間仕切壁に沿って延びていることになる。また、本発明を適用したパネル構造により構成されるのは、パネルユニット35を有していれば手摺りでなくてもよい。例えば、屋外通路12と屋外空間とを仕切る仕切部が、本発明を適用したパネル構造により構成されていてもよい。
また、本発明のパネル構造が階段に設けられている場合、その階段は、複数階建ての建物であれば、事務所ビルや戸建て住宅などに設けられていてもよい。また、階段により行き来可能とされるのは、一階部分11aと二階部分11bとでなくてもよく、上下に隣り合っている上階部と下階部とであればよい。
さらに、本発明のパネル構造は、ユニット式建物以外に、鉄骨軸組工法からなる建物や、パネル工法よりなる建物において具体化することも可能である。
10…建物、12…通路としての屋外通路、12A…通路及び階段としての外階段、12B…通路及び廊下としての二階外廊下、13…通路パネル部を有する通路手摺り、13A…階段パネル部を有する階段手摺り、13B…廊下パネル部を有する廊下手摺り、14…通路屋根、14A…通路屋根としての階段屋根、14B…通路屋根としての廊下屋根、16…廊下パネル部及び階段パネル部を有する手摺りパネル部、17…建物壁部としての外壁部、22…手摺りフレームユニット、25…支柱、25a…長尺支柱、25b…短尺支柱、35…パネルユニット、36…パネル部材としての横桟パネル、37…フレーム部材としての縦フレーム、51…位置調整機構を構成する位置調整金具、52…固定部材としての固定プレート、54…通行長孔としての第1長孔、55…ボルト部材としてのボルト、61…鉛直長孔としての第2長孔、63…ナット、X…取付部。

Claims (10)

  1. 建物壁部に沿って延びた通路が設けられている建物に適用され、
    前記通路の通行方向に沿って延びるように設けられる通路パネル部が、前記通路に沿って所定間隔で設けられている複数の支柱にパネルユニットが取り付けられることで構成されているパネル取付構造であって、
    前記パネルユニットは、前記通行方向に沿って延びているパネル部材と、そのパネル部材の背面側に設けられ前記支柱の設置間隔と同じ間隔となる所定位置で前記各支柱に対して取り付けられるフレーム部材とを有しており、
    前記フレーム部材が前記支柱に対して取り付けられる取付部には、前記支柱に対する前記フレーム部材の位置を前記通行方向に沿って調整可能とする位置調整機構が設けられていることを特徴とするパネル取付構造。
  2. 前記通路は、前記建物壁部としての外壁部に沿って延びている屋外通路であり、
    前記屋外通路の上方には通路屋根が設けられており、
    前記複数の支柱には、前記通路屋根を支持する長尺支柱が含まれていることを特徴とする請求項1に記載のパネル取付構造。
  3. 前記複数の支柱には、前記長尺支柱よりも短い短尺支柱が含まれており、
    前記短尺支柱は、前記通路屋根の下方に配置され、該通路屋根から下方に離間していることを特徴とする請求項2に記載のパネル取付構造。
  4. 前記フレーム部材が前記短尺支柱に対して取り付けられる前記取付部には、前記位置調整機構として第1調整機構が設けられており、
    前記フレーム部材が前記長尺支柱に対して取り付けられる前記取付部として、前記位置調整機構が設けられていない取付部、又は前記第1調整機構よりも調整可能な範囲が小さい第2調整機構が前記位置調整機構として設けられた取付部を備えていることを特徴とする請求項3に記載のパネル取付構造。
  5. 前記通路には、廊下及び階段が含まれており、
    前記通路パネル部には、前記廊下に沿って延びている廊下パネル部と、前記階段に沿って延びている階段パネル部とが含まれており、
    前記位置調整機構は、前記支柱及び前記フレーム部材のいずれか一方の側から他方の側に延びるボルト部材を有し、その他方の側では前記ボルト部材がナットにより締結されるようになっており、
    前記支柱及び前記フレーム部材の少なくともいずれかには、前記ボルト部材を挿通させた状態で、ボルト軸線に直交する方向への当該ボルト部材の移動を可能とする長孔が設けられており、
    前記廊下パネル部においては、前記長孔が前記通行方向としての廊下長手方向への前記ボルト部材の移動を可能とするものであり、
    前記階段パネル部においては、前記長孔が前記通行方向としての階段昇降方向への前記ボルト部材の移動を可能とするものであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のパネル取付構造。
  6. 前記廊下パネル部及び前記階段パネル部の少なくとも一方において、前記支柱及び前記フレーム部材のうち一方の側には、前記通行方向に延びる通行長孔が前記長孔として設けられ、他方の側には、鉛直方向に延びる鉛直長孔が前記長孔として設けられていることを特徴とする請求項5に記載のパネル取付構造。
  7. 前記フレーム部材はリップ付の溝形状をなすチャンネル材よりなり、そのチャンネル材の溝開口部が前記支柱側に向くように設けられており、
    前記廊下パネル部及び前記階段パネル部のうち前記通行長孔及び前記鉛直長孔が設けられているパネル部において、前記フレーム部材においてその溝部内に固定された固定部材には、前記溝開口部となる位置に、前記通行長孔及び前記鉛直長孔のうち一方が第1長孔として形成され、前記支柱には、前記第1長孔に通じる位置に、前記通行長孔及び前記鉛直長孔のうち他方が第2長孔として形成されており、
    前記ボルト部材が、前記第1長孔及び前記第2長孔を貫通させて設けられていることを特徴とする請求項6項に記載のパネル取付構造。
  8. 前記廊下パネル部及び前記階段パネル部のうち前記第1長孔及び前記第2長孔が設けられているパネル部においては、前記通行長孔が前記第1長孔として前記固定部材に形成され、前記鉛直長孔が前記第2長孔として前記支柱に形成されていることを特徴とする請求項7に記載のパネル取付構造。
  9. 前記廊下パネル部と前記階段パネル部とは横並びに配置されており、
    前記廊下パネル部及び前記階段パネル部のうち一方の前記支柱には、他方の前記パネルユニットが固定されていないことを特徴とする請求項5乃至8のいずれか1項に記載のパネル取付構造。
  10. 前記廊下パネル部の前記パネルユニットと前記階段パネル部の前記パネルユニットとの境界部は、前記廊下パネル部の前記支柱と前記階段パネル部の前記支柱との間に配置されていることを特徴とする請求項5乃至9のいずれか1項に記載のパネル取付構造。
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