JP7346098B2 - 天井構造、及び、天井構造の施工方法 - Google Patents

天井構造、及び、天井構造の施工方法 Download PDF

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特許法第30条第2項適用 (1) 公開日:2018年7月18日 公開場所:埼玉県入間市大字狭山台字武蔵野234番1 物件名:中村屋武蔵工場新築工事 (2) 公開日:2018年12月25日 公開場所:新潟県上越市顎城区上吉197番 物件名:新潟太陽誘電 第二工場3号棟建設工事 (3) 公開日:2019年1月31日 公開場所:埼玉県さいたま市南区沼影三丁目145 物件名:ロッテ浦和工場 第7棟新築工事
本発明は、天井構造、及び、天井構造の施工方法に関する。
従来、工場などの生産施設のフロアの天井部には、作業員が歩いて点検・メンテナンス作業等を行うことを可能にするため歩行天井を設置することがある。また、歩行天井と上部架構(梁等の構造体)との間に形成されるスペース(所謂、天井裏)には、設備配管やダクト等が配置されている。このような歩行天井を、複数のブレースを用いて上部架構と連結することで耐震固定する技術が知られている。例えば、特許文献1には、吊りボルト3によって吊り下げられた金属性部材1,2を有する天井下地構造(歩行天井)において、所定の金属性部材1,2と、所定の吊りボルト3の上端部とを斜め補強部材20(ブレース)で連結することによって、歩行天井の耐震性能を向上させる発明が開示されている。
特開2013-36319号公報
特許文献1のように、多数のブレースを用いて歩行天井を固定する天井構造では、地震が起きた際に、上部架構(梁)が変動するのに応じて歩行天井も変動しやすくなる。一方、建造物の天井レベルにおける柱の変動量(例えば横方向における変形量)と、フロアレベルにおける上部架構の変動量とは異なるため、地震の際に、歩行天井の変動量と柱の変動量との間に差が生じ、歩行天井が柱と衝突して損傷してしまうおそれがあった。また、歩行天井に多数のブレースが取り付けられた場合、当該ブレースが建造物の設備配管やダクト等と干渉してしまう可能性が高く、ブレースや設備配管を適切に配置することが困難であったり、メンテナンス作業等がし難くなったりするおそれがあった。
本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は地震時の損傷を抑制しつつ、メンテナンス作業が容易な天井構造を実現することにある。
上記目的を達成するための主たる発明は、縦方向に沿って設けられた一対の縦構造部材と、前記一対の縦構造部材の間において、横方向に架け渡された横架構造部材と、前記横架構造部材の下方に所定寸法を離間して設けられた天井材と、を備えた天井構造であって、前記天井材は、前記一対の縦構造部材に固定され、前記天井材に作用する外力を前記縦構造部材に伝達する外力伝達固定部材と、前記外力伝達固定部材に固定された天井パネルと、を有し、前記横方向において、前記天井材に作用する外力を、前記外力伝達固定部材から前記横架構造部材に伝達するブレースを有しておらず、前記外力伝達固定部材は、前記縦方向に沿った面である縦面部位を有し、前記天井パネルは、前記縦面部位と直交する横面部位を有し、前記縦面部位と前記横面部位とを固定する第1固定部材を有し、前記天井パネルは、前記縦方向における所定位置に吊り下げられた天井補強部材に支持されることによって、前記縦方向における設置高さを規定されており、前記第1固定部材は、前記縦面部位と当接する側壁部を有し、前記側壁部には、前記縦方向の長さが前記横方向の長さよりも長い縦長貫通孔が設けられており、前記第1固定部材は、前記天井パネルの前記設置高さが維持されるように、前記縦長貫通孔の前記縦方向における何れかの位置に挿入されたスタッドボルトによって、前記外力伝達固定部材に固定されている、ことを特徴とする天井構造である。

本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、地震時の損傷を抑制しつつ、メンテナンス作業が容易な天井構造を実現することが可能である。
構造体1の基本構造について説明する概略側面図である。 図2Aは、構造体1の高さSLにおける構成を説明する平面図である。図2Bは、天井材20の構成を説明する平面図である。 図2BのA-A断面を示す図である。 従来の構造体100における天井構造について説明する概略斜視図である。 比較例の構造体100の地震発生時における変形の様子について説明する図である。 本実施形態の構造体1の地震発生時における変形の様子について説明する図である。 天井材20の設置方法を表すフロー図である。 天井パネル23と外力伝達固定部材21との固定方法について説明する図である。 固定部材31について説明する図である。 スタッドボルト34について説明する図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
縦方向に沿って設けられた一対の縦構造部材と、前記一対の縦構造部材の間において、横方向に架け渡された横架構造部材と、前記横架構造部材の下方に所定寸法を離間して設けられた天井材と、を備えた天井構造であって、前記天井材は、前記一対の縦構造部材に固定され、前記天井材に作用する外力を前記縦構造部材に伝達する外力伝達固定部材と、前記外力伝達固定部材に固定された天井パネルと、を有する、ことを特徴とする天井構造。
このような天井構造によれば、地震が発生した際に、天井材(天井パネル)に作用する地震力(外力)を、先ず外力伝達固定部材に伝達させ、さらに外力伝達固定部材から縦構造部材に伝達させることができる。すなわち、天井材と外力伝達固定部材と縦構造部材とが一体的に変形するため、天井材の変形量と縦構造部材の変形量とで差が生じ難く、地震時の振動によって天井材が縦構造部材に衝突して損傷してしまうことが抑制される。また、耐震性を高めるためのブレースを設ける必要がないため、天井裏のスペースが広く確保されやすく、メンテナンス等を行いやすくすることができる。
かかる天井構造であって、前記外力伝達固定部材は、前記縦方向に沿った面である縦面部位を有し、前記天井パネルは、前記縦面部位と直交する横面部位を有し、前記縦面部位と前記横面部位とを固定する第1固定部材を有する、ことが望ましい。
このような天井構造によれば、天井パネルと外力伝達固定部材とがしっかりと固定されるため、地震発生時に天井パネルに作用する水平荷重等の地震力を、外力伝達固定部材に伝達して受け持たせることができる。これにより、天井パネルが地震によって損傷し難くなる。
かかる天井構造であって、前記天井パネルは、所定の厚さを有しており、前記天井パネルの厚さ方向に埋設され、前記横面部位を挟んで前記第1固定部材と固定される第2固定部材を有する、ことが望ましい。
このような天井構造によれば、第1固定部材と第2固定部材とで天井パネル(上面板)を挟み込むようにして締結することで、天井パネルに対して第1固定部材を安定かつ強固に固定することができる。したがって第1固定部材を介して、天井パネルから外力伝達固定部材へと地震力をしっかりと伝達することができる。
かかる天井構造であって、前記天井パネルは、前記縦方向における所定位置に吊り下げられた天井補強部材に支持されることによって、前記縦方向における設置高さを規定されており、前記第1固定部材は、前記縦面部位と当接する側壁部を有し、前記側壁部には、前記縦方向の長さが前記横方向の長さよりも長い縦長貫通孔が設けられており、前記第1固定部材は、前記天井パネルの前記設置高さが維持されるように、前記縦長貫通孔の前記縦方向における何れかの位置に挿入されたスタッドボルトによって、前記外力伝達固定部材に固定されている、ことが望ましい。
このような天井構造によれば、外力伝達固定部材の設置高さに誤差が生じていた場合であっても、第1固定部材の縦長貫通孔に挿入されるスタッドボルトの縦方向における位置を変更することによって、第1固定部材の取り付け位置(高さ)を調節することができる。したがって、天井パネルの設置高さを変更することなく、外力伝達固定部材に第1固定部材(及び天井パネル)を固定することができる。
かかる天井構造であって、前記横方向において、前記天井材に作用する外力を、前記外力伝達固定部材から前記横架構造部材に伝達するブレースを有していない、ことが望ましい。
このような天井構造によれば、ブレースによって天井裏のスペースが狭くなってしまうことが抑制される。したがって、配管やダクト等の機器を設置しやすくなり、設計の自由度を高くすることができる。また、天井裏における作業者の作業空間が広くなり、メンテナンス作業等をより行いやすくすることができる。
また、縦方向に沿って設けられた一対の縦構造部材と、前記一対の縦構造部材の間において、横方向に架け渡された横架構造部材と、に対して、前記横架構造部材の下方に所定寸法を離間して天井材を設ける、天井構造の施工方法であって、前記天井材は、外力伝達固定部材と、天井パネルと、を有しており、前記縦方向における所定位置に前記天井パネルを設置する天井パネル設置工程と、前記一対の縦構造部材に固定された前記外力伝達固定部材に対して、前記天井パネルを固定する天井パネル固定工程と、を有する、ことを特徴とする天井構造の施工方法が明らかとなる。
このような天井構造の施工方法によれば、地震が発生した際に、天井材(天井パネル)に作用する地震力(外力)を、先ず外力伝達固定部材に伝達させ、さらに外力伝達固定部材から縦構造部材に伝達させることができる。すなわち、天井材と外力伝達固定部材と縦構造部材とが一体的に変形するため、天井材の変形量と縦構造部材の変形量とで差が生じ難く、地震時の振動によって天井材が縦構造部材に衝突して損傷してしまうことが抑制される。また、耐震性を高めるための補強部材等を設ける必要がないため、天井裏のスペースが広く確保されやすく、メンテナンス等を行いやすくすることができる。
かかる天井構造の施工方法であって、前記天井パネル固定工程において、前記外力伝達固定部材のうち、前記縦方向に沿った面である縦面部位と、前記天井パネルのうち、前記縦面部位と直交する横面部位とを、前記縦面部及び前記横面部とそれぞれ当接可能な第1固定部材を介して固定する、ことが望ましい。
このような天井構造の施工方法によれば、天井パネルと外力伝達固定部材とがしっかりと固定されるため、地震発生時に天井パネルに作用する水平荷重等の地震力を、外力伝達固定部材に伝達して受け持たせることができる。これにより、天井パネルが地震によって損傷し難くなる。
かかる天井構造の施工方法であって、前記第1固定部は、前記縦面部位と当接する側壁部を有し、前記側壁部には、前記縦方向の長さが前記横方向の長さよりも長い縦長貫通孔が設けられており、前記縦方向における所定位置に吊り下げられた天井補強部材に支持されることによって前記縦方向における設置高さを規定された前記天井パネルの前記横面部位に、前記第1固定部材を固定した後、前記天井パネルの前記設置高さが維持されるように、前記縦長貫通孔の前記縦方向における何れかの位置に挿入されたスタッドボルトによって、前記第1固定部材が前記外力伝達固定部材に固定される、ことが望ましい。
このような天井構造の施工方法によれば、外力伝達固定部材の設置高さに誤差が生じていた場合であっても、第1固定部材の縦長貫通孔に挿入されるスタッドボルトの縦方向における位置を変更することによって、第1固定部材の取り付け位置(高さ)を調節することができる。したがって、天井パネルの設置高さを変更することなく、外力伝達固定部材に第1固定部材(及び天井パネル)を固定することができる。
===実施形態===
<天井構造の概要>
はじめに、本実施形態における天井構造を含む構造体1の概要について説明する。図1は本実施形態の構造体1の基本構造について説明する概略側面図である。本明細書中では、構造体1について説明するため、以下に示すように各方向を定義する。すなわち、図1で縦方向に相当する方向を「Z方向」とする。また、図1の横方向に相当し、Z方向と直交する方向を「X方向」とする。また、図1の奥行き方向に相当し、Z方向及びX方向と直交する方向を「Y方向」とする(図2参照)。なお、図1では、構造体1のうち、或るフロアの構造について概略的に示しているが、構造体1は複数のフロアを有していても良い。
構造体1は、Z方向(縦方向)に沿って設けられた縦構造部材11と、一対の縦構造部材11の間において、X方向(横方向)に架け渡された横架構造部材12と、横架構造部材12よりも縦方向の下方に所定寸法を離間して設けられた天井材20とを有する。図1の例では、Z方向において、横架構造部材12の天端の高さSLからの下方にLCだけ離間した位置に天井材20が設けられている。縦構造部材11は、構造体1の「柱」に相当する部材であり、横架構造部材12は、「梁」に相当する部材である。また天井材20は、外力伝達固定部材21と、天井補強部材22と、天井パネル23とを有している(図2B参照)。
構造体1は、縦構造部材11と横架構造部材12とが剛接合されることによって形成された、所謂ラーメン構造を有する構造体である。また、本実施形態において、外力伝達固定部材21と縦構造部材11とも接合されている。
図2Aは、構造体1の高さSLにおける構成を説明する平面図である。図2Bは、構造体1の高さSLよりも下方にLCだけ離間した位置における平面図であり、天井材20の構成を説明する平面図である。図2A,2Bは、いずれもZ方向の上側から見た状態について表した平面図であり、所謂、伏図に相当する。また、図3は、図2BのA-A断面を示す図である。
本実施形態の構造体1は、図2Aに示されるようにX方向及びY方向の四隅にそれぞれ縦構造部材11を有している。そして、X方向において一対の縦構造部材11,11の間には横架構造部材12が架け渡されている。また、Y方向において一対の縦構造部材11,11、及び一対の横架構造部材12,12の間には複数の小梁部材13,13…がX方向に間隔を空けて設けられている。さらに、必要に応じて、小梁部材13,13のX方向の間に孫梁部材14が設けられていたり、ブレース15が設けられていたりしても良い。
一方、天井材20のレベル(高さSLよりLCだけ下方の高さ)では、図2Bに示されるように、X方向において一対の縦構造部材11,11の間に外力伝達固定部材21が設けられている。そして、外力伝達固定部材21と平行に、X方向に沿った天井補強部材22が設けられ、該天井補強部材22によって平面状の天井パネル23が支持されている。
外力伝達固定部材21は、縦構造部材11や横架構造部材12と共に構造体1の耐震性に寄与する構造用鋼材(構造部材)であり、上述したように、X方向の両端部において、それぞれ縦構造部材11と剛接合されている。外力伝達固定部材21としては、例えば角形鋼管を用いることができる(図3参照)。
天井補強部材22は、図2B及び図3に示されるように、X方向の複数個所で吊りボルト41等の吊り具を用いて上方から吊り下げられることによって、Z方向(縦方向)における所定の位置(高さ)に設置され、当該高さにおいて天井パネル23を支持する部材である。天井補強部材22としては、例えば溝型鋼(Cチャンネル)を使用することができる(図3参照)。本実施形態において、吊りボルト41のZ方向における上端部は、高さSLに設けられた小梁部材13等に固定され(図3では不図示)、吊りボルト41のZ方向における下端部は、天井補強部材22に固定されている。これにより、天井補強部材22のZ方向における設置位置が所定の高さとなるように調整することができる。すなわち、フロアの天井高さ(所謂、Ceiling Height)が規定される。
天井パネル23は、構造体1の天井面を構成する板状部材である。天井パネル23は、厚さ方向の一端側(Z方向の上側)に設けられた上面板231と、厚さ方向の他端側(Z方向の下側)に設けられた下面板232と、上面板231と下面板232との間に充填されたウレタン等の樹脂層233とによって構成され、厚さ方向に所定の厚みを有している(図3参照)。そして、上面板231と天井補強部材22の下端部とが接した状態で固定部材42によって固定されることにより、天井補強部材22に支持される。すなわち、天井パネル23のZ方向における位置(すなわち天井高さ)が規定される。また、本実施形態において、天井パネル23は、固定部材31を介して外力伝達固定部材21にも固定されている。そのため、地震が発生した際に、天井パネル23に作用する地震力等の外力(例えば水平荷重等)を、耐震構造材である外力伝達固定部材21に伝達して受け持たせることが可能となり、良好な耐震性を実現することができる。なお、外力伝達固定部材21に天井パネル23を固定する方法の詳細については、後で説明する。
<天井構造の耐震性について、>
本実施形態における天井構造の耐震性について、従来の構造体における天井構造と比較しながら具体的に説明する。図4は、比較例として従来の構造体100における天井構造について説明する概略斜視図である。
比較例の構造体100は、天井材120として、天井補強部材122と、天井パネル123とを有する。天井補強部材122及び天井パネル123は、それぞれ本実施形に係る構造体1の天井補強部材22及び天井パネル23に相当する部材である。一方、比較例の天井材120には、本実施形の外力伝達固定部材21に相当する部材は含まれていない。つまり、比較例の天井構造では、外力伝達固定部材21に相当する構造部材に対して天井パネル123が固定されていない。
比較例の天井補強部材122は、図4に示されるように、吊りボルト141に吊り下げられることによってZ方向(縦方向)における所定の位置(高さ)に配置されている。そして、吊り下げられた状態の天井補強部材122に対して、天井パネル123が固定部材142によって接合固定されている。すなわち、天井パネル123は、本実施形態の天井構造と同様に、吊りボルト141及び天井補強部材122によって、Z方向における所定位置において吊り下げられるようにして支持されている。
一方、比較例の天井構造では、地震発生時における地震力を負担させるために、天井補強部材122から斜め上方に延びるブレース150等の補強部材を設ける必要がある。図4の例では、ブレース150の長手方向の一端側(下端側)が天井補強部材122と接合され、長手方向の他端側(上端側)はZ方向上方に配置されている構造部材(例えば、図2Aの横架構造部材12や小梁部材13に相当する部材、図4では不図示)と接合される。ブレース150が設けられることにより、地震が発生した際に、例えば、天井パネル123のX方向に作用する振動(地震力)を、当該ブレース150を介して上部の構造部材に伝達させることが可能となる。これにより、上方から吊り下げられた状態で支持されている天井パネル123の耐震性を高めることができる。
しかしながら、このような比較例の天井構造では、地震発生時に以下のような問題が生じる場合があった。図5は、比較例の構造体100の地震発生時における変形の様子について説明する図である。図5Aは、平常時(地震非発生時)の構造体100について表し、図5Bは、地震発生時の構造体100について表している。
図5Aに示されるように、比較例に係る構造体100は、一対の縦構造部材111,111の間に横架構造部材112が剛接合された構造体である。そして、吊りボルト141によって天井材120(天井パネル123)が上方から吊り下げられ、X方向に対して所定の角度を付けて斜めに設けられた複数のブレース150によって、横架構造部材112等の上部構造部材と天井材120とが固定されている。
また、図5Aで、X方向の左側に配置された縦構造部材111と横架構造部材112との交点をP1l、X方向の右側に配置された縦構造部材111と横架構造部材112との交点をP1rとする。同様に、左側に配置された縦構造部材111と、天井材120(天井パネル123)をX方向に延長した線との交点をP2lとし、右側に配置された縦構造部材111と、天井材120(天井パネル123)をX方向に延長した線との交点をP2rとする。このとき、P1l及びP2lのX方向における位置をX0とする。また、天井材120(天井パネル123)のX方向における左側端をQ2l、右側端をQ2rとする。なお、上述したように比較例では、天井材120(天井パネル123)と縦構造部材111とが剛接合されていない。すなわち、P2lとQ2lとは接合されていない。
この状態で地震が発生すると、比較例に係る構造体100は図5Bのように変形する。具体的に、地震による水平荷重が作用すると、縦構造部材111が斜めに傾くように変形し、X方向において、P1lはX0から距離Δ1だけ離間したX1の位置まで移動し、P2lはX0から距離Δ2だけ離間したX2の位置まで移動する。つまり、P1lのX方向における変形量はΔ1、P2lのX方向における変形量はΔ1よりも小さいΔ2となる(Δ1>Δ2)。同様に、P1rはX方向においてΔ1だけ移動し、P2rはX方向においてΔ2だけ移動する。
一方、天井材120(天井パネル123)の左側端Q2lは、P1lと同様にX0から距離Δ1だけ離間したX1の位置まで移動する。すなわち、Q2lのX方向における変形量はΔ1である。これは、天井材120が、ブレース150によって固定された横架構造部材112と一体的に動くためであり、天井材120と縦構造部材111とは独立して移動する。したがって、天井材120は、図5Bに示されるように、左側の縦構造部材111から離れるように移動する。そして、天井材120と縦構造部材111とが大きく離間する場合、天井材120と縦構造部材111との間に、気密を確保するためにエキスパンションジョイントを設置する等の処置を行うことが必要となる可能性がある。なお、厳密に言うと、X方向におけるP1lの位置(X1)とQ2lの位置(X1)とが完全に重なるとは限らないが、説明便宜上、両者のX方向における位置は図5Bのように重複するものとする。
また、天井材120(天井パネル123)の右側端Q2rのX方向における変形量は左側端Q2lと同様にΔ1となる。一方、右側縦構造部材111のP2rのX方向における変形量はΔ2である(Δ1>Δ2)。すなわち、天井材120(天井パネル123)のX方向における変形量Δ1の方が、縦構造部材111のX方向における変形量Δ2よりも大きくなる。この場合、天井材120が縦構造部材111に衝突して両者が損傷してしまうおそれがある(図5B参照)。
さらに、従来の構造体100では、天井材120と横架構造部材112との間に複数のブレース150が設けられているため(図5A参照)、天井材120と横架構造部材112との間のスペース(所謂、天井裏)が狭くなってしまうという問題があった。天井裏のスペースは、配管やダクト等の機器が配置される空間であると共に、当該機器のメンテナンスを行う際に作業者が作業を実施する空間でもある。したがって、ブレース150が多数配置されている場合、配管やダクト等を自由に配置し難くなったり、作業者の作業スペースが確保され難くなったりする問題がある。
これに対して、本実施形態の構造体1では、地震時の損傷を抑制しつつ、作業者によるメンテナンス作業等が容易な天井構造を実現することができる。図6は、本実施形態の構造体1の地震発生時における変形の様子について説明する図である。図6Aは、平常時(地震非発生時)の構造体1について表し、図6Bは、地震発生時の構造体1について表している。上述したように、構造体1では、一対の縦構造部材11,11の間に横架構造部材12が剛接合されている。また、天井材20のうち、外力伝達固定部材21が縦構造部材11と剛接合され、天井パネル23が外力伝達固定部材21に固定されている。
また、図6AでX方向の左側に配置された縦構造部材11と横架構造部材12との交点をS1l、X方向の右側に配置された縦構造部材11と横架構造部材12との交点をS1rとする。同様に、左側に配置された縦構造部材11と天井材20(外力伝達固定部材21)との交点をS2l、右側に配置された縦構造部材11と天井材20(外力伝達固定部材21)との交点をS2rとする。そして、天井材20(天井パネル23)のX方向における左側端をT2l、右側端をT2rとする。なお、構造体1では天井材20(外力伝達固定部材21)と縦構造部材11とが接合されているため、S2lとT2lは一体であり、S2rとT2rとは一体である。
この状態で地震が発生すると、本実施形態に係る構造体1は図6Bのように変形する。地震による水平荷重が作用すると、縦構造部材11が斜めに傾くように変形し、X方向において、S1lはX0から距離Δ1だけ離間したX1の位置まで移動し、S2lはX0から距離Δ2だけ離間したX2の位置まで移動する。同様に、S1rはX方向においてΔ1だけ移動し、S2rはX方向においてΔ2だけ移動する。そして、天井材20のX方向の両側端T2l,T2rは、それぞれS2l,S2rと一体に、X方向においてΔ2だけ移動する。つまり、Z方向の同じ位置(高さ)においては、天井材20(天井パネル23)のX方向の変形量(Δ2)と、縦構造部材11のX方向の変形量(Δ2)とが等しい。
したがって、本実施形態の構造体1では、地震が発生した際に、天井材20のX方向端部と縦構造部材11とが衝突してしまうことが抑制され、天井パネル23や縦構造部材11を損傷させ難くすることができる。また、天井材20のX方向端部が縦構造部材11から離間してしまうことが抑制されるため、離間する部分に別途エキスパンションジョイント(不図示)を設置する等の手間を省くことができる。
また、本実施形態の構造体1の天井構造では、地震発生時に、天井材20(天井パネル23)に作用する地震力(外力)を、先ず外力伝達固定部材21に伝達させ、さらに外力伝達固定部材21から縦構造部材11に伝達させる構造となっている。つまり、外力伝達固定部材21及び縦構造部材11によって地震力を負担することができる。したがって、比較例の構造体100のように、少なくともX方向において天井材20から外力伝達固定部材21に地震力を伝達させるための複数のブレース(図5Aのブレース150に相当する部材)を設ける必要がなく、ブレースを設けなくても十分な耐震性が得られる。そのため、天井裏のスペースを広く使うことができるようになり、配管やダクトの敷設が容易になる。すなわち、設備設計の自由度が高くなる。また、作業者の作業スペースが広くなることから、天井裏におけるメンテナンス作業等が行いやすくなる。
<天井構造の施工方法について、>
続いて、本実施形態の天井構造の施工方法について説明する。なお、縦構造部材11と横架構造部材12とは、あらかじめ剛接合されているものとして、ここでは、主に天井材20の設置方法について説明を行う。図7は、天井材20の設置方法を表すフロー図である。
はじめに、一対の縦構造部材11,11の間に外力伝達固定部材21を接合して取り付ける外力伝達固定部材取り付け工程が行われる(S101)。外力伝達固定部材取り付け工程では、上述したように、外力伝達固定部材21のX方向の両端部が縦構造部材11,11に対して溶接等の公知の接合手段を用いて接合される。なお、外力伝達固定部材取り付け工程は、縦構造部材11や横架構造部材12を組み上げる工事と同時に行われても良い。すなわち、天井材20の設置工事に先立って、鉄骨工事として行われるのであっても良い。
次いで、Z方向(縦方向)における所定の位置(高さ)に天井パネル23を設置する、天井パネル設置工程が行われる(S102)。天井パネル設置工程では、上述したように、吊りボルト41を用いて天井補強部材22がZ方向(縦方向)における所定の位置(高さ)に吊り下げられる。吊りボルト41は、市販の吊りボルトを使用可能であり、天井補強部材22の設置高さを自在に調整することができる。そして、高さを調整された天井補強部材22の下端部に、固定部材42を用いて天井パネル23を取り付けて固定する(図3参照)。これにより、天井パネル23がZ方向の所定地に設置される。
次いで、天井パネル23を外力伝達固定部材21に固定する、天井パネル固定工程が行われる(S103)。図8は、天井パネル23と外力伝達固定部材21との固定方法について説明する図であり、図3の領域Bについて拡大して表した図である。図9は、固定部材31(第1固定部材)について説明する図である。図10は、スタッドボルト34について説明する図である。
天井パネル23と外力伝達固定部材21との固定は、固定部材31(第1固定部材)を用いて行われる。固定部材31は金属製の板状部材により構成され、図9に示されるように、水平面である底面部311と、底面部311の一端(図9ではY方向の左側端)からZ方向に沿うように鉛直上方に延びた面であり、底面部311と直行する側壁部312と、底面部311と側壁部312とを補強する補強リブ313とを有する。また、底面部311には、固定ボルト33を挿入するための貫通孔315が設けられている。また、側壁部312には、スタッドボルト34を挿入するための縦長貫通孔316が設けられている。縦長貫通孔316は、縦方向(図9ではZ方向)の長さL316が、横方向(図9ではX方向)の長さW316よりも長い縦長の貫通孔である。
天井パネル固定工程では、先ず、固定部材31(第1固定部材)が天井パネル23に固定される。具体的には、天井パネル23で横方向に沿った面のうち、Z方向の上側に配置された上面板231(横面部位)の上側面に、固定部材31の底面部311の下側面を当接させ、固定ボルト33によって両者を締結する(図8参照)。
このとき、上面板231(横面部位)の下面側(すなわち、固定部材31が当接する面と反対側の面)に第2固定部材32を設けておくと良い。第2固定部材32は、上面板231と当接可能な平面を有する金属製の板状部材であり、図8に示されるように、天井パネル23の厚さ方向の内側(図8では樹脂層233)に埋設されている。そして、固定部材31(第1固定部材)の底面部311と、第2固定部材32とで上面板231を厚さ方向(Z方向)に挟み込むようにして、固定ボルト33によって固定する。つまり、第2固定部材32は、天井パネル23の上面板231を裏側から補強する座金としての機能を有する。
本実施形態の天井構造では、地震が発生した際に生じる地震力を天井パネル23から外力伝達固定部材21及び縦構造部材11へと伝達させることによって耐震性を向上させている。したがって、天井パネル23と外力伝達固定部材21とがしっかりと固定されていないと、地震力を伝達することができずに、天井パネル23が破損してしまう等の問題が生じるおそれがある。これに対して、本実施形態では固定部材31(第1固定部材)と第2固定部材32とで上面板231を挟み込むようにして締結することで、天井パネル23に対して固定部材31(第1固定部材)を安定かつ強固に固定することができる。したがって固定部材31を介して、天井パネル23から外力伝達固定部材21へと地震力をしっかりと伝達することができる。
固定部材31の底面部311が天井パネル23に固定された後、固定部材31の側壁部312が外力伝達固定部材21に固定される。図8に示されるように、外力伝達固定部材21のうちZ方向(縦方向)に沿った面を縦面部位211とすると、縦面部位211に固定部材31の側壁部312を当接させ、スタッドボルト34を用いて両者を固定する。
本実施形態の固定部材31では、スタッドボルト34を挿入するための貫通孔がZ方向(縦方向)に長い縦長貫通孔316となっている。そして、この縦長貫通孔316のZ方向における何れかの位置にスタッドボルト34を挿入することで、外力伝達固定部材21に対して固定部材31が固定される高さを調整することができる。
上述したように、天井パネル23(天井補強部材22)は、吊りボルト41によってZ方向(縦方向)における所定の位置(高さ)に吊り下げられている。すなわち、天井パネル23の設置高さは正確に規定されている。図8の例では、横架構造部材12の天端の高さSLからの下方にLCだけ離間した位置に天井パネル23が設置されている。一方、外力伝達固定部材21は、縦構造部材11と剛接合されているが、鉄骨工事の精度上、外力伝達固定部材21のZ方向の高さにはある程度(例えば±10mm程度)の誤差が発生する。すなわち、外力伝達固定部材21の上端と天井パネル23との間の距離L21はZ方向(縦)において、ある程度の変動幅を有している。そこで、固定部材31(側壁部312)に縦長貫通孔316を設け、Z方向(縦方向)においてスタッドボルト34を挿入する高さL34を調整できるようにしている。このようにすれば、天井パネル23の設置高さを維持しつつ、外力伝達固定部材21に対して固定部材31を正確に取り付けることができる。
スタッドボルト34は、図10に示されるように、軸方向の一方側(先端側)に設けられたねじ込み部341と、他方側(後端側)に設けられた取り付け部342を有している。スタッドボルト34を取り付ける際には、ねじ込み部341の先端を鋼板(ここでは、外力伝達固定部材21の縦面部位211)に打ち込み、そのままねじ込む。これにより、溶接等を行うことなく所定の位置にスタッドボルト34を固定することができる。その後、固定部材31の縦長貫通孔316のZ方向(縦方向)における何れかの位置に、縦面部位211から突出したスタッドボルト34を通して(挿入して)、固定部材31の側壁部312を外力伝達固定部材21の縦面部位211と当接させる。そして、スタッドボルト34の取り付け部342にナット35を締め込むことにより、外力伝達固定部材21と固定部材31とが緊結される。
S101~S103の工程を経ることで、天井パネル23の設置高さを変更することなく、該天井パネル23を外力伝達固定部材21に固定することができる。また、本実施形態の天井構造では、従来の建造物と比較して天井パネル23の耐震性を確保するために設置されるブレースを大幅に削減することができる。したがって、地震時の損傷を抑制しつつ、メンテナンス作業が容易な天井構造を実現することができる。
===その他の実施形態===
上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。
上述の実施形態では、外力伝達固定部材21として、角型鋼管が用いられていたが、天井パネル23と固定可能であり、天井パネル23から伝達された地震力を縦構造部材11に伝達可能であれば、角型鋼管以外の他の構造部材が用いられるのであっても良い。
1 構造体、
11 縦構造部材、12 横架構造部材、13 梁部材、14 孫梁部材、
20 天井材、
21 外力伝達固定部材、211 縦面部位、22 天井補強部材、
23 天井パネル、231 上面板(横面部位)、232 下面板、
233 樹脂層、
31 固定部材(第1固定部材)、
311 底面部、312 側壁部、313 補強リブ、315 貫通孔、
316 縦長貫通孔、
32 第2固定部材、
33 固定ボルト、
34 スタッドボルト、341 ねじ込み部、342 取り付け部、
35 ナット、
41 吊りボルト、42 固定部材、
100 構造体(比較例)、
111 縦構造部材、112 横架構造部材、
120 天井材、
122 天井補強部材、123 天井パネル、
141 吊りボルト、142 固定部材、
150 ブレース、


Claims (8)

  1. 縦方向に沿って設けられた一対の縦構造部材と、
    前記一対の縦構造部材の間において、横方向に架け渡された横架構造部材と、
    前記横架構造部材の下方に所定寸法を離間して設けられた天井材と、
    を備えた天井構造であって、
    前記天井材は、
    前記一対の縦構造部材に固定され、前記天井材に作用する外力を前記縦構造部材に伝達する外力伝達固定部材と、
    前記外力伝達固定部材に固定された天井パネルと、
    を有し、
    前記横方向において、前記天井材に作用する外力を、前記外力伝達固定部材から前記横架構造部材に伝達するブレースを有しておらず、
    前記外力伝達固定部材は、前記縦方向に沿った面である縦面部位を有し、
    前記天井パネルは、前記縦面部位と直交する横面部位を有し、
    前記縦面部位と前記横面部位とを固定する第1固定部材を有し、
    前記天井パネルは、前記縦方向における所定位置に吊り下げられた天井補強部材に支持されることによって、前記縦方向における設置高さを規定されており、
    前記第1固定部材は、前記縦面部位と当接する側壁部を有し、
    前記側壁部には、前記縦方向の長さが前記横方向の長さよりも長い縦長貫通孔が設けられており、
    前記第1固定部材は、前記天井パネルの前記設置高さが維持されるように、前記縦長貫通孔の前記縦方向における何れかの位置に挿入されたスタッドボルトによって、前記外力伝達固定部材に固定されている、ことを特徴とする天井構造。
  2. 請求項1に記載の天井構造であって、
    前記天井パネルは、所定の厚さを有しており、
    前記天井パネルの厚さ方向に埋設され、前記横面部位を挟んで前記第1固定部材と固定される第2固定部材を有する、ことを特徴とする天井構造。
  3. 縦方向に沿って設けられた一対の縦構造部材と、
    前記一対の縦構造部材の間において、横方向に架け渡された横架構造部材と、
    前記横架構造部材の下方に所定寸法を離間して設けられた天井材と、
    を備えた天井構造であって、
    前記天井材は、
    前記一対の縦構造部材に固定され、前記天井材に作用する外力を前記縦構造部材に伝達する外力伝達固定部材と、
    前記外力伝達固定部材に固定された天井パネルと、
    を有し、
    前記横方向において、前記天井材に作用する外力を、前記外力伝達固定部材から前記横架構造部材に伝達するブレースを有しておらず、
    前記外力伝達固定部材は、前記縦方向に沿った面である縦面部位を有し、
    前記天井パネルは、前記縦面部位と直交する横面部位を有し、
    前記縦面部位と前記横面部位とを固定する第1固定部材を有し、
    前記天井パネルは、所定の厚さを有しており、
    前記天井パネルの厚さ方向の内側の樹脂層に埋設され、前記横面部位を挟んで前記第1固定部材と固定される第2固定部材を有する、ことを特徴とする天井構造。
  4. 縦方向に沿って設けられた一対の縦構造部材と、前記一対の縦構造部材の間において、横方向に架け渡された横架構造部材と、に対して、
    前記横架構造部材の下方に所定寸法を離間して天井材を設ける、天井構造の施工方法であって、
    前記天井材は、外力伝達固定部材と、天井パネルと、を有しており、
    前記縦方向における所定位置に前記天井パネルを設置する天井パネル設置工程と、
    前記一対の縦構造部材に固定された前記外力伝達固定部材に対して、前記天井パネルを固定する天井パネル固定工程と、
    を有し、
    前記天井構造は、前記横方向において、前記天井材に作用する外力を、前記外力伝達固定部材から前記横架構造部材に伝達するブレースを有しておらず、
    前記外力伝達固定部材は、前記縦方向に沿った面である縦面部位を有し、
    前記天井パネルは、前記縦面部位と直交する横面部位を有し、
    前記天井構造は、前記縦面部位と前記横面部位とを固定する第1固定部材を有し、
    前記天井パネルは、前記縦方向における所定位置に吊り下げられた天井補強部材に支持されることによって、前記縦方向における設置高さを規定されており、
    前記第1固定部材は、前記縦面部位と当接する側壁部を有し、
    前記側壁部には、前記縦方向の長さが前記横方向の長さよりも長い縦長貫通孔が設けられており、
    前記第1固定部材は、前記天井パネルの前記設置高さが維持されるように、前記縦長貫通孔の前記縦方向における何れかの位置に挿入されたスタッドボルトによって、前記外力伝達固定部材に固定されている、ことを特徴とする天井構造の施工方法。
  5. 請求項4に記載の天井構造の施工方法であって、
    前記天井パネルは、所定の厚さを有しており、
    前記天井構造は、前記天井パネルの厚さ方向に埋設され、前記横面部位を挟んで前記第1固定部材と固定される第2固定部材を有する、ことを特徴とする天井構造の施工方法。
  6. 縦方向に沿って設けられた一対の縦構造部材と、前記一対の縦構造部材の間において、横方向に架け渡された横架構造部材と、に対して、
    前記横架構造部材の下方に所定寸法を離間して天井材を設ける、天井構造の施工方法であって、
    前記天井材は、外力伝達固定部材と、天井パネルと、を有しており、
    前記縦方向における所定位置に前記天井パネルを設置する天井パネル設置工程と、
    前記一対の縦構造部材に固定された前記外力伝達固定部材に対して、前記天井パネルを固定する天井パネル固定工程と、
    を有し、
    前記天井構造は、前記横方向において、前記天井材に作用する外力を、前記外力伝達固定部材から前記横架構造部材に伝達するブレースを有しておらず、
    前記外力伝達固定部材は、前記縦方向に沿った面である縦面部位を有し、
    前記天井パネルは、前記縦面部位と直交する横面部位を有し、
    前記天井構造は、前記縦面部位と前記横面部位とを固定する第1固定部材を有し、
    前記天井パネルは、所定の厚さを有しており、
    前記天井構造は、前記天井パネルの厚さ方向の内側の樹脂層に埋設され、前記横面部位を挟んで前記第1固定部材と固定される第2固定部材を有する、ことを特徴とする天井構造の施工方法。
  7. 請求項4~6の何れか1項に記載の天井構造の施工方法であって、
    前記天井パネル固定工程において、
    前記外力伝達固定部材のうち、前記縦方向に沿った面である縦面部位と、
    前記天井パネルのうち、前記縦面部位と直交する横面部位とを、
    前記縦面部位及び前記横面部位とそれぞれ当接可能な第1固定部材を介して固定する、ことを特徴とする天井構造の施工方法。
  8. 請求項7に記載の天井構造の施工方法であって、
    前記第1固定部材は、前記縦面部位と当接する側壁部を有し、
    前記側壁部には、前記縦方向の長さが前記横方向の長さよりも長い縦長貫通孔が設けられており、
    前記縦方向における所定位置に吊り下げられた天井補強部材に支持されることによって前記縦方向における設置高さを規定された前記天井パネルの前記横面部位に、前記第1固定部材を固定した後、
    前記天井パネルの前記設置高さが維持されるように、前記縦長貫通孔の前記縦方向における何れかの位置に挿入されたスタッドボルトによって、前記第1固定部材が前記外力伝達固定部材に固定される、ことを特徴とする天井構造の施工方法。
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