JP6552938B2 - フィラー充填ゴムのヒステリシスロスを算出する方法、装置及びプログラム - Google Patents
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Description
分子動力学計算を用いて、フィラー及びポリマーを含むフィラー充填ゴムモデルを周期的に加振して変形させるシミュレーション演算を実行するステップと、
前記変形によって前記フィラー充填ゴムを構成する全粒子に生じる応力を時点毎に算出するステップと、
前記全粒子に生じる応力を、前記フィラーを構成する粒子と前記ポリマーを構成する粒子に区分けし、フィラーに生じる応力の合計値とポリマーに生じる応力の合計値とを時点毎に算出するステップと、
各時点の前記応力の合計値及び歪みに基づき応力−歪空間に描くことができる前記フィラーによるヒステリシスループ及び前記ポリマーによるヒステリシスループの面積をヒステリシスロスとして算出するステップと、
を含む。
分子動力学計算を用いて、フィラー及びポリマーを含むフィラー充填ゴムモデルを周期的に加振して変形させるシミュレーション演算を実行するシミュレーション実行部と、
前記変形によって前記フィラー充填ゴムを構成する全粒子に生じる応力を時点毎に算出する応力算出部と、
前記全粒子に生じる応力を、前記フィラーを構成する粒子と前記ポリマーを構成する粒子に区分けし、フィラーに生じる応力の合計値とポリマーに生じる応力の合計値とを時点毎に算出する集計部と、
各時点の前記応力の合計値及び歪みに基づき応力−歪空間に描くことができる前記フィラーによるヒステリシスループ及び前記ポリマーによるヒステリシスループの面積をヒステリシスロスとして算出するヒステリシスロス算出部と、
を備える。
本実施形態の装置1は、フィラー充填ゴムモデルを用いた分子動力学計算によって、フィラー充填ゴムのヒステリシスロスを、フィラーに起因する成分とポリマーに起因する成分とに分割して算出する装置である。
Nはシステムを構成する全粒子数、Siは粒子iに生じるxy方向のせん断応力を示す。
図1に示す装置1を用いて、フィラー充填ゴムのヒステリシスロスを、フィラーに起因する成分とポリマーに起因する成分とに分割して算出する方法について、図6を用いて説明する。
分子動力学計算を用いて、フィラー及びポリマーを含むフィラー充填ゴムモデルを周期的に加振して変形させるシミュレーション演算を実行するステップ(ST2)と、
変形によってフィラー充填ゴムを構成する全粒子に生じる応力[S1、…、SN]を時点毎[t1、t2、…]に算出するステップ(ST3)と、
全粒子に生じる応力[S1、…、SN]を、フィラーを構成する粒子とポリマーを構成する粒子に区分けし、フィラーに生じる応力の合計値σfillerとポリマーに生じる応力の合計値σpolymerとを時点毎[t1、t2、…]に算出するステップ(ST4)と、
各時点の応力の合計値[σfiller、σpolymer]及び歪みγに基づき応力−歪空間に描くことができるフィラーによるヒステリシスループ及びポリマーによるヒステリシスループの面積をヒステリシスロスとして算出するステップ(ST5)と、
を含む。
分子動力学計算を用いて、フィラー及びポリマーを含むフィラー充填ゴムモデルを周期的に加振して変形させるシミュレーション演算を実行するシミュレーション実行部11と、
変形によってフィラー充填ゴムを構成する全粒子に生じる応力[S1、…、SN]を時点毎[t1、t2、…]算出する応力算出部12と、
全粒子に生じる応力[S1、…、SN]を、フィラーを構成する粒子とポリマーを構成する粒子に区分けし、フィラーに生じる応力の合計値σfillerとポリマーに生じる応力の合計値σpolymerとを時点毎[t1、t2、…]に算出する集計部13と、
各時点の応力の合計値[σfiller、σpolymer]及び歪みγに基づき応力−歪空間に描くことができるフィラーによるヒステリシスループ及びポリマーによるヒステリシスループの面積をヒステリシスロスとして算出するヒステリシスロス算出部14と、
を備える。
本実施形態の装置1において、フィラーによるヒステリシスループ及びポリマーによるヒステリシスループを応力−歪空間に描いたグラフを出力するグラフ出力部15を更に備える。
上記の各実施形態で採用している構造を他の任意の実施形態に採用することは可能である。各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
12…応力算出部
13…集計部
14…ヒステリシスロス算出部
15…グラフ出力部
Claims (5)
- 分子動力学計算を用いて、フィラー及びポリマーを含むフィラー充填ゴムモデルを周期的に加振して変形させるシミュレーション演算を実行するステップと、
前記変形によって前記フィラー充填ゴムを構成する全粒子に生じる応力を時点毎に算出するステップと、
前記全粒子に生じる応力を、前記フィラーを構成する粒子と前記ポリマーを構成する粒子に区分けし、フィラーに生じる応力の合計値とポリマーに生じる応力の合計値とを時点毎に算出するステップと、
各時点の前記応力の合計値及び歪みに基づき応力−歪空間に描くことができる前記フィラーによるヒステリシスループ及び前記ポリマーによるヒステリシスループの面積をヒステリシスロスとして算出するステップと、
を含む、フィラー充填ゴムのヒステリシスロスを算出する方法。 - 前記フィラーによるヒステリシスループ及び前記ポリマーによるヒステリシスループを応力−歪空間に描いたグラフを出力するステップを更に含む、請求項1に記載の方法。
- 分子動力学計算を用いて、フィラー及びポリマーを含むフィラー充填ゴムモデルを周期的に加振して変形させるシミュレーション演算を実行するシミュレーション実行部と、
前記変形によって前記フィラー充填ゴムを構成する全粒子に生じる応力を時点毎に算出する応力算出部と、
前記全粒子に生じる応力を、前記フィラーを構成する粒子と前記ポリマーを構成する粒子に区分けし、フィラーに生じる応力の合計値とポリマーに生じる応力の合計値とを時点毎に算出する集計部と、
各時点の前記応力の合計値及び歪みに基づき応力−歪空間に描くことができる前記フィラーによるヒステリシスループ及び前記ポリマーによるヒステリシスループの面積をヒステリシスロスとして算出するヒステリシスロス算出部と、
を備える、フィラー充填ゴムのヒステリシスロスを算出する装置。 - 前記フィラーによるヒステリシスループ及び前記ポリマーによるヒステリシスループを応力−歪空間に描いたグラフを出力するグラフ出力部を更に備える、請求項3に記載の装置。
- 請求項1又は2に記載の方法をコンピュータに実行させるプログラム。
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