JP2019179310A - 高分子材料のシミュレーション装置および高分子材料のシミュレーション方法 - Google Patents

高分子材料のシミュレーション装置および高分子材料のシミュレーション方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2019179310A
JP2019179310A JP2018066762A JP2018066762A JP2019179310A JP 2019179310 A JP2019179310 A JP 2019179310A JP 2018066762 A JP2018066762 A JP 2018066762A JP 2018066762 A JP2018066762 A JP 2018066762A JP 2019179310 A JP2019179310 A JP 2019179310A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stress
model
polymer material
polymer
simulation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018066762A
Other languages
English (en)
Inventor
孝弘 小松
Takahiro Komatsu
孝弘 小松
所 圭輔
Keisuke Tokoro
圭輔 所
竜也 園部
Tatsuya Sonobe
竜也 園部
高志 矢島
Takashi Yajima
高志 矢島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Riko Co Ltd filed Critical Sumitomo Riko Co Ltd
Priority to JP2018066762A priority Critical patent/JP2019179310A/ja
Publication of JP2019179310A publication Critical patent/JP2019179310A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

【課題】高分子材料の破断の原因を解明することができる高分子材料のシミュレーション装置を提供する。【解決手段】高分子材料のシミュレーション装置1は、仮想空間であるモデル領域15に配置された高分子材料モデル11を作成するモデル作成部10と、高分子材料モデル11について分子動力学法によるシミュレーションを行うシミュレーション処理部20と、モデル領域15を複数の応力算出領域31に分割し、シミュレーションの出力データに基づいて各応力算出領域31に生じる応力σ(x,y,z)を算出する応力算出部30とを備える。【選択図】図10

Description

本発明は、高分子材料のシミュレーション装置および高分子材料のシミュレーション方法に関するものである。
高分子材料のシミュレーションに関する技術が特許文献1に開示されている。すなわち、当該技術は、コンピュータを用いて、高分子材料の破断特性を計算するというものである。詳細には、高分子材料モデルを設定し、当該高分子材料モデルに歪を与えて、歪を一定に保持した状態における高分子材料の物理量を計算するというものである。特に、高分子材料の物理量として、ボイド(空孔)を計算するとされている。ボイドは、高分子材料の破断の起点となることから、ボイドを計算することにより高分子材料の破断を計算することができるというものである。さらに、物理量として、ボイドの他に、高分子材料モデルの応力や、ボイドの偏りを示す指標を計算することも記載されている。
また、特許文献2には、シミュレーションにより、高分子材料モデルのヒステリシスロスの発生箇所を分子レベルで特定する技術が開示されている。すなわち、当該技術は、高分子材料モデルの各結合鎖について、負荷変形時の結合鎖の角度と除荷変形時の結合鎖の角度との差に基づいてヒステリシスロスの発生箇所を特定するというものである。
特開2016−81297号公報 特開2007−107968号公報
ここで、ボイドは、高分子材料の破断の原因となる。しかし、特許文献1に開示されているように、ボイドの発生箇所を特定できたとしても、高分子材料の破断のメカニズムの解明には十分ではない。高分子材料の破断のメカニズムの解明には、ボイドがどのような原因で発生したのかを把握することが有効である。
そこで、本発明者らは、高分子材料の破断のメカニズムの解明に、高分子材料に生じる応力を把握すべきであることを見出した。ところで、特許文献1には、シミュレーションにより高分子材料モデルに生じる応力を算出することが開示されている。しかしながら、当該応力は、高分子材料モデルに歪を与えたときに高分子材料モデルに生じる応力である。つまり、当該応力は、高分子材料モデルを1つとして捉えて、高分子材料モデルに均一の応力が生じていると仮定した場合における応力である。これでは、高分子材料の破断の原因を解明することはできない。
本発明は、高分子材料の破断の原因を解明することができる高分子材料のシミュレーション装置およびシミュレーション方法を提供することを目的とする。
本発明に係る高分子材料のシミュレーション装置は、複数のポリマー粒子およびポリマー結合鎖により構成されるポリマーモデルを少なくとも含む高分子材料モデルであり、仮想空間であるモデル領域に配置された前記高分子材料モデルを作成するモデル作成部と、前記高分子材料モデルについて分子動力学法によるシミュレーションを行うシミュレーション処理部と、前記モデル領域を複数の応力算出領域に分割し、前記シミュレーションの出力データに基づいて各前記応力算出領域に生じる応力を算出する応力算出部とを備える。
また、本発明に係る高分子材料のシミュレーション方法は、複数のポリマー粒子およびポリマー結合鎖により構成されるポリマーモデルを少なくとも含む高分子材料モデルであり、仮想空間であるモデル領域に配置された前記高分子材料モデルを作成するモデル作成工程と、前記高分子材料モデルについて分子動力学法によるシミュレーションを行うシミュレーション処理工程と、前記モデル領域を複数の応力算出領域に分割し、前記シミュレーションの出力データに基づいて各前記応力算出領域に生じる応力を算出する応力算出工程とを備える。
上記によれば、高分子材料モデルのモデル領域を、複数の応力算出領域に分割している。そして、各応力算出領域に生じる応力を算出している。つまり、高分子材料モデルの中の局所部位に生じる応力が算出されるため、高分子材料モデルにおいて、応力が高い部位および応力が低い部位を把握することができる。このように、高分子材料モデルにおいて、高い応力が生じている局所部位を把握することができるため、高分子材料モデルの破断の原因を解明することができる。
高分子材料の系の破断のメカニズムのフローチャートである。 高分子材料のシミュレーション装置の機能ブロック図である。 高分子材料を示す構成図である。 高分子材料モデルを示す図である。 図4のV部分の拡大図である。 引張方向における高分子材料モデル全体の応力−歪線図である。 変形させた状態の高分子材料モデルを示す図である。さらに、応力算出領域を説明する図である。 図7の状態から所定時間を経過したときの高分子材料モデルを示す図である。 応力算出領域を示す図であって、X,Y,Z軸方向の応力成分を示す図である。 図7に示す状態における高分子材料モデルにおいて、各応力算出領域に生じる応力を表示する表示部を示す図である。 図10とは異なる表示方法を示し、各応力算出領域に生じる応力およびフィラーモデルを重ねて表示する表示部を示す図である。
(1.高分子材料の系の破断のメカニズム)
本実施形態の高分子材料のシミュレーション装置1は、高分子材料の破断の解明を目的とする。特に、シミュレーション装置1は、高分子材料の系における局所的な部位の応力に着目して、高分子材料の系内に発生する応力を算出することができる。
そこで、高分子材料の系の破断のメカニズムについて、図1を参照して説明する。図1に示すように、高分子材料の系に引張または圧縮の外力が入力される(ステップS1)。そうすると、系内には部位によって異なる応力が発生する。そして、系内に応力集中位置が発生する(ステップS2)。ここで、応力集中とは、応力が所定値を超えた部位が集まっている状態を意味し、応力集中位置とは、応力集中の位置(領域)を意味する。
続いて、集中した応力が限界値を超えた所が開裂する(ステップS3)。続いて、開裂することによりボイド(空孔)が発生する(ステップS4)。そして、ボイドが拡大することによりクラックが形成される(ステップS5)。クラックが拡大することにより系が破断する(ステップS6)。また、S3の開裂に伴い、変形した系内にさらに応力集中位置が発生する(S2)。また、S4のボイドの発生に伴い、変形した系内にさらに応力集中位置が発生する(S2)。さらに、S5のクラックの形成に伴い、変形した系内にさらに応力集中位置が発生する(S2)。
つまり、応力集中位置を把握することで、高分子材料の系の破断のメカニズムを解明することができる。例えば、応力集中位置が、ポリマーとフィラーの結合部位、ポリマーの内部、ポリマーと架橋剤の結合部位の何れであるか、また、応力集中位置が、外形との関係においてどの位置に位置するか、等を把握することができる。特に、応力集中に至るまでの局所的な部位の応力の変化を把握することにより、破断のメカニズムの解明をより短時間でできる。その結果、適切な対策方法を短時間で得ることができる。
(2.高分子材料のシミュレーション装置1の構成の概要)
次に、高分子材料のシミュレーション装置1の構成の概要について、図2を参照して説明する。シミュレーション装置1は、上述したように、主として、高分子材料の系において局所的な応力を算出することを目的とする。
シミュレーション装置1は、機能で分類した場合において、図2に示すように、モデル作成部10、シミュレーション処理部20、応力算出部30、ヒステリシスロス算出部40、および、表示部50を備えて構成される。ここで、シミュレーション装置1の上記機能は、コンピュータにより実現される。つまり、コンピュータにアプリケーションをインストールすることにより、シミュレーション装置1の上記機能を実現する。なお、シミュレーション装置1は、上記機能を1つのコンピュータにインストールすることにより1つのコンピュータにより構成される装置とすることもできるし、上記機能を異なるコンピュータにインストールすることにより複数のコンピュータにより構成される装置(システム)とすることもできる。
モデル作成部10は、高分子材料モデル11(図4に示す)を作成する機能を有する。シミュレーション処理部20は、高分子材料モデル11について分子動力学法によるシミュレーションを行う機能を有する。応力算出部30は、高分子材料モデル11を複数に分割して、小領域である応力算出領域31(図7に示す)に生じる応力σ(x、y、z)、σx(x、y、z)、σy(x、y、z)、σz(x、y、z)を算出する機能を有する。つまり、応力算出部30は、局所的な部位の応力σ(x、y、z)、σx(x、y、z)、σy(x、y、z)、σz(x、y、z)を算出する。さらに、応力算出部30は、応力集中位置を算出することもできる。
ヒステリシスロス算出部40は、応力算出部30により算出された応力σ(x、y、z)、σx(x、y、z)、σy(x、y、z)、σz(x、y、z)に基づいて、高分子材料モデル11のヒステリシスロスを算出する機能を有する。表示部50は、モデル作成部10により作成された高分子材料モデル11を表示することができ、シミュレーション処理部20によるシミュレーションを表示することができる。さらに、表示部50は、応力算出部30により算出された応力を表示することもできる。また、表示部50は、ヒステリシスロス算出部40により算出されたヒステリシスロスを表示することもできる。
なお、シミュレーション装置1を、シミュレーション方法として把握することも可能である。この場合、シミュレーション装置1を構成する各機能を、各工程に置換することができる。
(3.モデル作成部10による処理)
モデル作成部10による処理(モデル作成工程)について、図3−図5を参照して説明する。高分子材料モデル11は、実際の高分子材料111の構成に基づいて作成される。図3に示すように、実際の高分子材料111は、少なくともポリマー112を含んで構成される。本実施形態において、高分子材料111は、ポリマー112の他に、フィラー113および架橋剤114を含んでいる。ただし、高分子材料111は、ポリマー112のみにより構成される場合、ポリマー112およびフィラー113により構成される場合、ポリマー112および架橋剤114により構成される場合、ポリマー112、フィラー113および架橋剤114により構成される場合、さらには図示しない含有物が追加される場合など、種々の態様が存在する。
ここで、高分子材料111は、図3に示すように、外形115を有するものとして図示する。また、高分子材料111は、実際には多くのポリマー112を含んでいるが、図3においては、図示の便宜上、一部のポリマー112のみを図示している。
次に、高分子材料モデル11について、図4および図5を参照して説明する。モデル作成部10は、図3に示す高分子材料111の構成に基づいて、図4に示すような高分子材料モデル11を作成する。高分子材料モデル11は、仮想空間であるモデル領域15に配置されている。つまり、モデル領域15が、高分子材料モデル11の外形に相当する。
また、高分子材料モデル11は、図4に示すように、少なくともポリマーモデル12を含む。さらに、高分子材料モデル11は、ポリマーモデル12の他に、フィラーモデル13および架橋剤モデル14を含む。つまり、高分子材料モデル11は、図3に示す高分子材料111と同様の構成からなる。
高分子材料モデル11は、図5に示すように、複数の質量体と複数のばね要素とにより構成される。ポリマーモデル12は、質量体としての複数のポリマー粒子12a、および、複数のポリマー粒子を結合するばね要素としてのポリマー結合鎖12bにより構成される。ポリマー粒子12aは、例えば、モノマー1つにより表すことができる。
フィラーモデル13は、複数のフィラー質量体13a、および、複数のフィラー質量体13a同士を結合するばね要素としてのフィラー結合体13bにより構成される。さらに、フィラー質量体13aの少なくとも一部は、ポリマー結合鎖12bに結合されている。架橋剤モデル14は、質量体としての架橋剤粒子14a、および、架橋剤粒子14aとポリマー粒子12aとを結合するばね要素としての架橋剤結合体14bにより構成される。
ここで、質量体としての、ポリマー粒子12a、フィラー質量体13a、および、架橋剤粒子14aは、同一の質量および同一の大きさとして設定されている。ただし、これらは、異なる質量および大きさとすることも可能である。また、ばね要素としての、ポリマー結合鎖12bおよび架橋剤結合体14bは、同一のばね定数に設定されている。ただし、これらは、異なるばね定数に設定することも可能である。また、フィラー結合体13bのばね定数は、ポリマー結合鎖12bのばね定数より大きな値に設定されている。これは、フィラーモデル13が、ポリマーモデル12に比べて変形しにくくなるようにするためである。さらに、ポリマー粒子12aとフィラー質量体13aとを結合するポリマー結合鎖12bのばね定数は、ポリマー粒子12a同士を結合するポリマー結合鎖12bのばね定数と同一としてもよいし、異なる値としてもよい。なお、ばね要素に関する条件として、ばね定数の他に、引張強さ、降伏点などを設定することもできる。
(4.シミュレーション処理部20による処理)
次に、シミュレーション処理部20による処理(シミュレーション処理工程)について、図4、図6−図8を参照して説明する。シミュレーション処理部20は、上述したように、高分子材料モデル11について分子動力学法によるシミュレーションを行う。
シミュレーションは、高分子材料モデル11を、図6の破線矢印で示すように、変形させるものとする。ここで、図6は、高分子材料モデル11全体における引張方向(Z軸方向)の応力−歪線図を示している。例えば、高分子材料モデル11は、初期状態Aから、Z軸方向への引張荷重が増加した状態B、状態Bから所定時間荷重を一定に保持した状態C、状態Cから引張荷重を減少させた状態Dへ変化する。
ここで、初期状態Aの高分子材料モデル11は、図4に示す形状である。そして、シミュレーションは、高分子材料モデル11に荷重を付与するのではなく、モデル領域15を変形させることにより行う。高分子材料モデル11は、アフィン変形に基づいて変形するものとする。このように、モデル領域15を変形させることにより、高分子材料モデル11が引張荷重を付与されたものとみなすことができる。
状態Bの高分子材料モデル11は、図7に示すように変形している。つまり、図6に示す状態Bの高分子材料モデル11は、図4に示す初期状態Aの高分子材料モデル11に比べて、Z軸方向に伸びていると共に、X軸方向およびY軸方向には縮んでいる。状態Cの高分子材料モデル11は、図8に示すようになる。状態Cの高分子材料モデル11のモデル領域15の形状は、状態Bと同様である。しかし、状態Bから所定時間を経過することにより、ポリマーモデル12、フィラーモデル13、および、架橋剤モデル14が、引張方向における高分子材料モデル11の全体応力σz_totalが小さくなるように、移動している。
上記のように、分子動力学法によるシミュレーションが行われることにより、出力データとして少なくとも各質量体の位置および速度が得られる。つまり、初期状態Aから状態Bへモデル領域15が変形させた場合に、ポリマー粒子12a、フィラー質量体13aおよび架橋剤粒子14aの位置および速度が出力される。また、モデル領域15が状態Bへ変形した後に、モデル領域15を所定時間保持して状態Cへ移行する間において、ポリマー粒子12a、フィラー質量体13aおよび架橋剤粒子14aの位置および速度が出力される。また、状態Cから状態Dへモデル領域15が変形させた場合に、ポリマー粒子12a、フィラー質量体13aおよび架橋剤粒子14aの位置および速度が出力される。さらに、初期状態Aから状態Bへの途中、状態Bから状態Cへの途中、および、状態Cから状態Dへの途中においても、同様に、質量体の位置および速度が出力される。
(5.応力算出部30による処理)
応力算出部30による処理(応力算出工程)について、図7および図9を参照して説明する。応力算出部30は、図7に示すように、モデル領域15を複数の応力算出領域31に分割する。応力算出領域31は、モデル領域15に比べて極めて微小な領域に設定されている。各応力算出領域31が、局所的な部位の応力σ(x、y、z)を算出のための領域である。つまり、1つの応力算出領域31に1つの応力σ(x、y、z)の値が得られる。なお、応力算出領域31の形状は、立方体としているが、直方体や、他の任意の形状とすることができる。
ここで、図9に示すように、1つの応力算出領域31は、X軸方向の面、Y軸方向の面、および、Z軸方向の面を有する。そして、応力算出領域31の応力σ(x、y、z)は、X軸方向成分の応力σx(x、y、z)、Y軸方向成分の応力σy(x、y、z)、Z軸方向成分の応力σz(x、y、z)により表される。応力算出部30は、各応力算出領域31における応力として、応力σ(x、y、z)、σx(x、y、z)、σy(x、y、z)、σz(x、y、z)のそれぞれを算出することもできる。つまり、目的に応じて、応力算出部30は、算出する応力の種類を選択することができる。以下において、応力の種類を区別しない場合には、「応力σ(x、y、z)など」と称する。
応力算出部30による応力の算出には、各応力算出領域31を微視的な体積Vとして、ビリアル定理を用いて行われる。そして、応力算出部30は、微視的な体積Vの境界面、すなわち、応力算出領域31を構成する境界面が各質量体12a,13a,14aから受ける圧力を、応力算出領域31に生じる応力σ(x、y、z)などとして算出する。
つまり、各応力算出領域31は、ポリマー粒子12aが他のポリマー粒子12aとポリマー結合鎖12bを介して結合する位置、フィラー質量体13aとポリマー結合鎖12bとの結合位置、ポリマー粒子12aと架橋剤結合体14bとの結合位置、架橋剤粒子14aと架橋剤結合体14bとの結合位置などを含む。
次に、応力算出領域31に生じる応力σ(x、y、z)の算出方法について説明する。まず、1つの応力算出領域31に含まれる質量体i(ポリマー粒子12a、フィラー質量体13aまたは架橋剤粒子14a)の力ベクトルfは、式(1)により表される。
Figure 2019179310
ここで、式(1)において、rの偏微分項における第一項は、質量体i同士の化学結合力(ボンドストレッチ)を表す項である。すなわち、当該第一項は、ばねの調和振動子のポテンシャルとして表される。rの偏微分項における第二項は、質量体iに生じるファンデルワールス力を表す項である。なお、ファンデルワールス力は、レナード=ジョーンズ・ポテンシャルの一例としての(6,12)ポテンシャルを適用する。Γの項は、減衰成分を表す項である。W(t)は、ホワイトノイズを表す項である。
そして、微視的な体積Vである応力算出領域31に生じる応力σ(x、y、z)は、ビリアル定理を用いることにより、式(2)により表される。
Figure 2019179310
式(2)における第一項は、質量体i自体に作用するエネルギーにより生じる圧力を表す項である。第二項は、質量体iが他の質量体jから受ける圧力を表す項である。ここで、質量体jは、当該応力算出領域31に含まれる質量体のみならず、当該応力算出領域31以外の領域に含まれる質量体を含む。
従って、式(2)により、1つの応力算出領域31に含まれる質量体iによって当該応力算出領域31が受ける圧力が算出される。すなわち、1つの応力算出領域31に生じる応力σ(x、y、z)が算出される。そして、他の応力算出領域31についても同様に処理することにより、各応力算出領域31に生じる応力σ(x、y、z)が算出される。
上記のように、高分子材料モデル11のモデル領域15を、複数の応力算出領域31に分割し、各応力算出領域31に生じる応力σ(x、y、z)を算出している。つまり、高分子材料モデル11の中の局所部位に生じる応力σ(x、y、z)が算出されるため、高分子材料モデル11において、応力σ(x、y、z)が高い部位および応力σ(x、y、z)が低い部位を把握することができる。このように、高分子材料モデル11において、高い応力σ(x、y、z)が生じている局所部位を把握することができるため、高分子材料モデル11の破断の原因を解明することができる。
ここで、上述したように、応力算出部30は、各応力算出領域31における応力として、応力σ(x、y、z)の他に、所定方向成分の応力、例えば、X軸方向成分の応力σx(x、y、z)、Y軸方向成分の応力σy(x、y、z)、Z軸方向成分の応力σz(x、y、z)を算出することができる。応力σ(x、y、z)、σx(x、y、z)、σy(x、y、z)、σz(x、y、z)の関係は、式(3)により表される。
Figure 2019179310
例えば、応力算出領域31に生じるZ軸方向成分の応力σz(x、y、z)は、式(4)により表される。式(4)において、力ベクトルfz_i,jは、fi,jのZ軸方向成分を表す。ここで、Z軸方向成分の応力σz(x、y、z)は、図7に示す高分子材料モデル11において引張方向の応力となる。同様にして、X軸方向成分の応力σx(x、y、z)、およびY軸方向成分の応力σy(x、y、z)を算出することができる。
Figure 2019179310
応力算出領域31に生じる所定方向成分の応力σx(x、y、z)、σy(x、y、z)、σz(x、y、z)を算出することにより、所定方向に着目した応力解析を行うことができる。例えば、図7に示すように、Z軸方向に引張荷重を付与するような場合には、Z軸方向成分の応力σz(x、y、z)を算出することで、引張成分に対する解決策を検討することができるようになる。従って、適切な対策方法を短時間で得ることができる。
さらに、応力算出部30は、各応力算出領域31における応力σ(x、y、z)、σx(x、y、z)、σy(x、y、z)、σz(x、y、z)の何れかに基づいて、モデル領域15における応力集中位置を算出する。応力集中とは、算出された応力σ(x、y、z)、σx(x、y、z)、σy(x、y、z)、σz(x、y、z)の何れかが所定値を超えた部位が集まっている状態を意味し、応力集中位置とは、応力集中の位置(領域)を意味する。これにより、高分子材料モデル11に、応力集中位置が発生しているか否かを容易に把握することができる。その結果、高分子材料モデル11の破断の解明を短時間で行うことができる。
また、応力算出部30は、各応力算出領域31の応力σ(x、y、z) 、σx(x、y、z)、σy(x、y、z)、σz(x、y、z)に加えて、高分子材料モデル11全体の応力σtotalを算出することもできる。例えば、引張方向であるZ軸方向における高分子材料モデル11の全体応力σz_totalは、式(5)により表される。
Figure 2019179310
式(5)に示すように、Z軸方向における全体応力σz_totalは、各応力算出領域31のZ軸方向成分の応力σz(x、y、z)を全て合計したものを、応力算出領域31の総数Nx,y,zで除した値である。これにより、Z軸方向における高分子材料モデル11の全体応力σz_totalを算出することにより、図6に示す、引張方向(Z軸方向)における応力−歪線図を描くことが可能となる。これにより、ヒステリシスロスを算出することもできるようになる。ヒステリシスロスとは、図6における負荷増加曲線と負荷減少曲線との間の面積により表される。同様に、応力算出部30は、X軸方向における全体応力σx_total、および、Y軸方向における全体応力σy_totalを算出することもできる。
(6.表示部50による表示態様)
表示部50による表示態様について、図10および図11を参照して説明する。表示部50における第一の表示態様は、図10に示すように、応力算出部30により算出された各応力算出領域31における応力σ(x、y、z)、σx(x、y、z)、σy(x、y、z)、σz(x、y、z)の何れかが表示される。図10においては、Z軸方向成分の応力σz(x、y、z)が表示されている。図10には、高分子材料モデル11のモデル領域15において、応力σz(x、y、z)が高い部位51、応力σz(x、y、z)が中程度の部位52、応力σz(x、y、z)が低い部位53を示す。
さらには、表示部50には、シミュレーションにおける高分子材料モデル11の状態(モデル領域15の形状)と、応力算出部30により算出された応力σz(x、y、z)の大きさとを、同時に表示する。例えば、表示部50は、応力算出部30により算出された応力σ(x、y、z)、σx(x、y、z)、σy(x、y、z)、σz(x、y、z)の大きさに対応する表示態様を、モデル領域15における該当位置に表示する。つまり、表示部50には、応力σz(x、y、z)とその位置が分かるように表示されている。
図10において、モデル領域15の左下部分が、Z軸方向に沿って高い応力σz(x、y、z)が生じている。さらに、モデル領域15の左上部分にも、同様に、Z軸方向に沿って高い応力σz(x、y、z)が生じている。つまり、モデル領域15の左下部分および左上部分が、応力集中位置となる。
ここで、図10は、図7に示す状態(図6の状態C)を示す。つまり、図7に示すように、モデル領域15の左下部分には、ポリマーモデル12がZ軸方向に引っ張られており、当該部分が応力集中位置であることが分かる。また、図7のモデル領域15の左上部分も同様である。このように、表示部50に応力σ(x、y、z)、σx(x、y、z)、σy(x、y、z)、σz(x、y、z)を表示することで、高分子材料モデル11の状態を適切に把握できる。さらに、図10には、応力σz(x、y、z)が中程度の位置が示されている。このことから、次に破断に至る可能性の部位を想定することが可能となる。
さらに、表示部50には、時間の経過に伴って応力σ(x、y、z)、σx(x、y、z)、σy(x、y、z)、σz(x、y、z)の大きさの変化に対応させながら、表示態様を変化させるようにできる。これにより、時間経過に伴って、応力σ(x、y、z)、σx(x、y、z)、σy(x、y、z)、σz(x、y、z)がどのように変化しているかを把握することができる。
また、表示部50における第二の表示態様は、図11に示すように、第一の表示態様に対してフィラーモデル13が追加されている。これにより、フィラーモデル13と応力集中位置との位置関係を把握することが容易となる。例えば、フィラーモデル13の界面(フィラー質量体13aとポリマー結合鎖12bとの結合位置)が、応力集中位置であるか否かを把握することができる。また、複数のフィラーモデル13が近接している領域と、複数のフィラーモデル13が大きく離間している領域とにおいて、応力の大きさの違いを把握することができる。
(7.ヒステリシスロス算出部40による処理)
ヒステリシスロス算出部40による処理(ヒステリシスロス算出工程)について、図6を参照して説明する。ヒステリシスロス算出部40は、応力算出部30により算出された所定方向成分の応力σx(x、y、z)、σy(x、y、z)、σz(x、y、z)に基づいて、高分子材料モデル11のヒステリシスロスを算出する。ヒステリシスロスは、上述したように、図6における負荷増加曲線と負荷減少曲線との間の面積により表される。
ここで、ヒステリシスロス算出部40は、図6の負荷増加曲線および負荷減少曲線を全て算出することにより、ヒステリシスロスを算出することができる。この他に、以下のようにして、ヒステリシスロスを算出することもできる。
すなわち、まず、シミュレーション処理部20は、図6の状態B、すなわち図7に示すようにモデル領域15を変形させた状態とする。このとき、応力算出部30が、図6の状態B、すなわちモデル領域15の変形直後において各応力算出領域31に生じるZ軸方向の第一応力σ1zを算出する。さらに、シミュレーション処理部20が、図6の状態C、すなわち図8に示すようにモデル領域15の形状を所定時間保持させている間においてシミュレーションを行う。そして、応力算出部30が、図6の状態C、すなわち所定時間を経過したときに各応力算出領域31に生じるZ軸方向の第二応力σ2zを算出する。
そして、ヒステリシスロス算出部40は、第一応力σ1zと第二応力σ2zとの差に基づいてヒステリシスロスを算出する。具体的には、各応力算出領域31について第一応力σ1zと第二応力σ2zとの差を算出し、全ての応力算出領域31について合計した後に、応力算出領域31の数で除した値を算出する。この算出された値が、図6の状態Bから状態Cへのエネルギーロスとなる。このエネルギーロスから、ヒステリシスロス算出部40は、ヒステリシスロスを推定する。このように、ヒステリシスロスを容易に算出することができ、高分子材料モデル11の特性を容易に把握することができる。
なお、状態Bから状態Cへのエネルギーロスは、上記の他に、全ての応力算出領域31における第一応力σ1zの合計を応力算出領域31の数で除した値と、全ての応力算出領域31における第二応力σ2zの合計を応力算出領域31の数で除した値との差とすることもできる。この場合も、ヒステリシスロス算出部40は、第一応力σ1zと第二応力σ2zとの差に基づいてヒステリシスロスを算出するものである。
1:シミュレーション装置、 10:モデル作成部、 11:高分子材料モデル、 12:ポリマーモデル、 12a:ポリマー粒子(質量体)、 12b:ポリマー結合鎖、 13:フィラーモデル、 13a:フィラー質量体(質量体)、 13b:フィラー結合体、 14:架橋剤モデル、 14a:架橋剤粒子(質量体)、 14b:架橋剤結合体、 15:モデル領域、 20:シミュレーション処理部、 30:応力算出部、 31:応力算出領域、 40:ヒステリシスロス算出部、 50:表示部

Claims (13)

  1. 複数のポリマー粒子およびポリマー結合鎖により構成されるポリマーモデルを少なくとも含む高分子材料モデルであり、仮想空間であるモデル領域に配置された前記高分子材料モデルを作成するモデル作成部と、
    前記高分子材料モデルについて分子動力学法によるシミュレーションを行うシミュレーション処理部と、
    前記モデル領域を複数の応力算出領域に分割し、前記シミュレーションの出力データに基づいて各前記応力算出領域に生じる応力を算出する応力算出部と、
    を備える、高分子材料のシミュレーション装置。
  2. 前記応力算出部は、各前記応力算出領域を構成する境界面が前記ポリマー粒子から受ける圧力を、各前記応力算出領域に生じる前記応力とする、請求項1に記載の高分子材料のシミュレーション装置。
  3. 前記応力算出部は、ビリアル定理を用いて各前記応力算出領域における前記圧力を算出し、算出された各前記圧力を各前記応力算出領域に生じる前記応力とする、請求項2に記載の高分子材料のシミュレーション装置。
  4. 前記応力算出部は、各前記応力算出領域における前記応力に基づいて、前記モデル領域における応力集中位置を算出する、請求項1または2に記載の高分子材料のシミュレーション装置。
  5. 前記高分子材料のシミュレーション装置は、さらに、前記応力算出部により算出された前記応力に基づいて、前記高分子材料モデルのヒステリシスロスを算出するヒステリシスロス算出部を備える、請求項1−4の何れか一項に記載の高分子材料のシミュレーション装置。
  6. 前記シミュレーション処理部は、前記モデル領域を変形させた後に前記モデル領域の形状を所定時間保持させている間において前記シミュレーションを行い、
    前記応力算出部は、前記モデル領域の変形直後において各前記応力算出領域に生じる第一応力、および、前記所定時間を経過したときに各前記応力算出領域に生じる第二応力を算出し、
    前記ヒステリシスロス算出部は、前記第一応力と前記第二応力との差に基づいて前記ヒステリシスロスを算出する、請求項5に記載の高分子材料のシミュレーション装置。
  7. 前記シミュレーション処理部は、前記モデル領域を変形させた場合の前記シミュレーションを行い、
    前記応力算出部は、前記モデル領域が変形したときにおいて各前記応力算出領域に生じる前記応力を算出する、請求項1−4の何れか一項に記載の高分子材料のシミュレーション装置。
  8. 前記高分子材料モデルは、
    前記ポリマーモデルと、
    複数のフィラー質量体、および、前記複数のフィラー質量体同士を結合するフィラー結合体により構成されるフィラーモデルと、
    架橋剤粒子、および、前記架橋剤粒子と前記ポリマー粒子とを結合する架橋剤結合体により構成される架橋剤モデルと、
    を含む、請求項1−7の何れか一項に記載の高分子材料のシミュレーション装置。
  9. 前記高分子材料モデルは、
    前記ポリマーモデルと、
    複数のフィラー質量体、および、前記複数のフィラー質量体同士を結合するフィラー結合体により構成されるフィラーモデルと、
    を含み、
    前記フィラー結合体のばね定数は、前記ポリマー結合鎖のばね定数より大きな値に設定され、
    前記フィラー質量体の少なくとも一部は、前記ポリマー結合鎖に結合され、
    前記応力算出部における複数の前記応力算出領域の一部は、前記フィラー質量体と前記ポリマー結合鎖との結合位置を含む、請求項1−5の何れか一項に記載の高分子材料のシミュレーション装置。
  10. 前記高分子材料モデルは、
    前記ポリマーモデルと、
    架橋剤粒子、および、前記架橋剤粒子と前記ポリマー粒子とを結合する架橋剤結合体により構成される架橋剤モデルと、
    を含み、
    前記応力算出部における複数の前記応力算出領域の一部は、前記ポリマー粒子と前記架橋剤結合体との結合位置を含む、請求項1−7,9の何れか一項に記載の高分子材料のシミュレーション装置。
  11. 前記応力算出部は、各前記応力算出領域に生じる前記応力のうち所定方向成分を算出する、請求項1−10の何れか一項に記載の高分子材料のシミュレーション装置。
  12. 前記高分子材料のシミュレーション装置は、さらに、前記シミュレーションにおける前記高分子材料モデルの状態と、前記応力算出部により算出された前記応力の大きさとを、同時に表示する表示部を備える、請求項1−11の何れか一項に記載の高分子材料のシミュレーション装置。
  13. 複数のポリマー粒子およびポリマー結合鎖により構成されるポリマーモデルを少なくとも含む高分子材料モデルであり、仮想空間であるモデル領域に配置された前記高分子材料モデルを作成するモデル作成工程と、
    前記高分子材料モデルについて分子動力学法によるシミュレーションを行うシミュレーション処理工程と、
    前記モデル領域を複数の応力算出領域に分割し、前記シミュレーションの出力データに基づいて各前記応力算出領域に生じる応力を算出する応力算出工程と、
    を備える、高分子材料のシミュレーション方法。
JP2018066762A 2018-03-30 2018-03-30 高分子材料のシミュレーション装置および高分子材料のシミュレーション方法 Pending JP2019179310A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018066762A JP2019179310A (ja) 2018-03-30 2018-03-30 高分子材料のシミュレーション装置および高分子材料のシミュレーション方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018066762A JP2019179310A (ja) 2018-03-30 2018-03-30 高分子材料のシミュレーション装置および高分子材料のシミュレーション方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019179310A true JP2019179310A (ja) 2019-10-17

Family

ID=68278657

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018066762A Pending JP2019179310A (ja) 2018-03-30 2018-03-30 高分子材料のシミュレーション装置および高分子材料のシミュレーション方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019179310A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021179359A (ja) * 2020-05-13 2021-11-18 横浜ゴム株式会社 複合材料の解析を行うシミュレーション方法、シミュレーション装置及びシミュレーション用プログラム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021179359A (ja) * 2020-05-13 2021-11-18 横浜ゴム株式会社 複合材料の解析を行うシミュレーション方法、シミュレーション装置及びシミュレーション用プログラム
JP7469637B2 (ja) 2020-05-13 2024-04-17 横浜ゴム株式会社 複合材料の解析を行うシミュレーション方法、シミュレーション装置及びシミュレーション用プログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
de Borst et al. Mesh-independent discrete numerical representations of cohesive-zone models
Fleissner et al. Applications of the discrete element method in mechanical engineering
JP6135607B2 (ja) 有限要素解析装置、該方法及び該プログラム
Sadeghi et al. Failure load prediction of adhesively bonded single lap joints by using various FEM techniques
May Numerical evaluation of cohesive zone models for modeling impact induced delamination in composite materials
Dekker et al. A cohesive XFEM model for simulating fatigue crack growth under mixed‐mode loading and overloading
JP4329848B2 (ja) 構造解析装置および構造解析方法
JP6408856B2 (ja) 高分子材料のシミュレーション方法
JP2009211700A (ja) 有限要素法(fem)および適応性のあるsph法(適応sph法)のハイブリッドアプローチを用いる工学解析の方法およびシステム
De Moura et al. Cohesive zone model for high-cycle fatigue of composite bonded joints under mixed-mode I+ II loading
JP6254325B1 (ja) 高分子材料の粗視化分子動力学シミュレーション方法
Uribe-Suárez et al. Numerical modeling of crack propagation with dynamic insertion of cohesive elements
JP2019179310A (ja) 高分子材料のシミュレーション装置および高分子材料のシミュレーション方法
JP6776876B2 (ja) 高分子材料のシミュレーション方法
US7308387B1 (en) Method and system for numerically simulating foam-like material in finite element analysis
Primetzhofer et al. Lifetime assessment of anisotropic materials by the example short fibre reinforced plastic
Fagerström et al. Approaches to dynamic fracture modelling at finite deformations
US7516053B1 (en) Method and system for simulating fracture propagation in brittle materials
Daniel et al. An efficient ERR-Cohesive method for the modelling of delamination propagation with large elements
KR101618360B1 (ko) 상태 기반 페리다이나믹 모델을 사용한 재료의 균열 패턴 분석 장치 및 그 방법
Bahari et al. Finite element modelling and updating of a thin plate structure using normal mode analysis
Gaugele et al. Simulation of material tests using meshfree Lagrangian particle methods
Islam et al. A comparison of numerical stability for ESPH and TLSPH for dynamic brittle fracture
Zhang et al. Modeling and simulation of 2012 Sandia fracture challenge problem: phantom paired shell for Abaqus and plane strain core approach
Sulaiman et al. Characterisation of the dynamic characteristics of a complex jointed structure