JP6551811B2 - シート材判別装置及び画像形成システム - Google Patents

シート材判別装置及び画像形成システム Download PDF

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Description

本発明は、シート材の判別を行うシート材判別装置、及び、そのシート材判別装置を備えた画像形成システムに関するものである。
従来、画像形成装置では、印刷物の高画質化のために、シート材の種類を自動的に判別し、判別されたシート材の種類に応じて画像形成条件を設定することが知られている。特許文献1に記載の画像形成装置には、シート材搬送路で搬送されているシート材の情報を判別するシート材判別装置が画像形成装置の内部に設けられている。
このシート材判別装置は、シート材の情報を検出する情報検出手段である、発光素子と受光素子とを有する光学センサからなるシート材情報検出センサを備えている。このシート材情報検出センサでは、発光素子からシート材に向けて照射した光のうち、シート材表面で反射した反射光を受光可能な位置に受光素子が設けられている。
そして、シート材情報検出センサの発光素子を発光させて、シート材搬送路で搬送されているシート材に向けて光を照射し、シート材表面で反射した反射光を受光素子で受光して、その受光した反射光の光量などの光学的情報からシート材の情報を検出する。
このようにして、光学センサが検出したシート材の情報に基づき、シート材の判別を行う判別手段である制御部によりシート材の判別を行い、シート材の種類に応じた画像形成条件を設定している。
しかしながら、搬送時にカールや波打ちなどの変形が引き起こされたシート材の変形箇所に、光学センサの発光素子から光を照射した場合には、変形の状態に応じてシート材表面での光の反射のされ方が違うので、受光素子で受光される光の光学的情報が異なる。そのため、正確なシート材情報が検出できずに、シート材の判別の精度が低下してしまうおそれがある。
一方、本願発明者らは、画像形成装置の内部ではなく画像形成装置外部に位置させて用いられるシート材判別装置の開発を行っている。
このシート材判別装置の外装ケースの側壁には、シート材を抜き差し可能な開口部が設けられている。また、外装ケースの内側には、前記開口部から挿入されたシート材が載置されるシート材載置部が設けられており、シート材の情報を検出するための光学センサがシート材載置部に対向して設けられている。
そして、シート材の種類の判別を行うときには、シート材にカールなどの変形がないのを作業者が確認しながら、作業者が手に持ったシート材を開口部から外装ケース内に挿入し、シート材載置部にシート材を載置して光学センサによりシート材情報を検出する。これにより、シート材の変形箇所を光学センサで情報検出するのを抑えて、正確なシート材情報を検出しシート材の判別の精度が低下するのを抑制できる。
また、光学センサによりシート材の情報が検出可能な位置である情報検出可能位置を通るように前記開口部内でシート材を移動させながら、所定のサンプリング間隔でシート材の複数箇所のシート材情報を光学センサによって検出し、検出結果の平均化などを行う。これにより、光学センサによって検出されたシート材情報のサンプル数が多いほど、測定誤差などを抑えた精度の高いシート材の判別を行うことができる。
しかしながら、作業者がシート材を手に持って前記開口部に対しシート材を挿入したり引き抜いたりするので、その動作が速くなるほど、光学センサによりシート材情報の検出を行える時間が短くなり、その分、検出されたシート材情報のサンプル数が少なくなる。
そのため、検出されたシート材情報に基づいてシート材の判別を行ったとしても、判別精度が低くなってしまい、その判別結果に基づいて設定された画像形成条件が、シート材の種類に応じた適切なものとならないおそれがある。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、シート材の判別精度が低くなるのを抑制できるシート材判別装置、及び、そのシート材判別装置を備えた画像形成システムを提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、シート材の情報を検出する情報検出手段と、前記情報検出手段が検出したシート材の情報に基づいて該シート材を判別する判別手段と、を備え、前記情報検出手段でシート材の情報が検出可能な位置である情報検出可能位置にシート材の少なくとも一部分が位置する状態、かつ、該シート材が前記情報検出手段に対して相対移動している状態で、該情報検出手段により該シート材上の複数箇所でシート材の情報を検出するシート材判別装置であって、前記判別手段は、相対移動する前記シート材の情報を前記情報検出手段が検出可能であった時間が、前記情報検出手段がシート材の情報を間隔をおいて所定回数検出可能な時間である第一基準時間よりも長い場合に、該シート材を判別する、ものである。
以上、本発明によれば、シート材の判別精度が低くなるのを抑制できるという優れた効果がある。
構成例1に係るシート材判別装置によるシート材判別制御の一例を示すフローチャート。 実施形態に係る画像形成システムの概略構成図。 画像形成装置について説明する図。 シート材後処理装置について説明する図。 構成例1に係るシート材判別装置の概略構成図。 光学センサ及び処理装置を説明するための図。 面発光レーザーアレイを説明するための図。 シート材への照射光の入射角を説明するための図。 受光器113,114の配置位置を説明するための図。 (a)表面正反射光を説明するための図、(b)表面拡散反射光を説明するための図、(c)内部反射光を説明するための図。 受光器113,114で受光される光を説明するための図。 偏光フィルタ116に入射する光を説明するための図。 受光器115,118の配置位置を説明するための図。 シート材の先端がストッパに突き当たった状態を示す図。 シート材の先端がストッパから離れた状態を示す図。 シート材情報検出センサによるシート材情報検出可能位置をシート材が抜けた状態を示す図。 シート材情報検出センサ出力値の変化を示したグラフ。 シート材情報検出可能時間tが予め設定された基準時間t1よりも短い場合についての説明図。 シート材情報検出可能時間tが予め設定された基準時間t2よりも長い場合についての説明図。 (a)エラー表示ランプを点灯させていない状態を示す模式図、(b)エラー表示ランプを点灯させた状態を示す模式図。 構成例2に係るシート材判別装置の概略構成図。 シート材把持機構の動作説明図。 構成例2に係るシート材判別装置によるシート材判別制御の一例を示すフローチャート。 シート材把持部材と上部センサユニット保持部材とでシート材を把持した状態を示す図。 シート材把持部材と上部センサユニット保持部材とによるシート材の把持力を高める場合の説明図。 シート材把持部材と上部センサユニット保持部材とによるシート材の把持力を弱める場合の説明図。 構成例3に係るシート材判別装置の概略構成図。 シート材判別装置に設置されたシート材厚さ検知センサの概略構成図。
図2は、本実施形態に係る画像形成システムの概略構成図である。図2に示すように、画像形成システム1は、画像形成装置2と、シート材処理装置としてのシート材後処理装置3とを備えている。画像形成装置2とシート材後処理装置3とは、相互に通信可能に接続されている。画像形成システム1では、画像形成装置2がシート材Pに画像を形成した後、シート材後処理装置3が画像形成装置2からシート材Pを受け入れ、受け入れたシート材Pに各種の後処理を施す。
各種の後処理は、例えば、端部綴じ処理、中折り処理等である。中折り処理は、中綴じ処理を含む。このような各種の後処理を行うシート材後処理装置3は、動作モードとして、排出モードと、端部綴じモードと、中折りモードと、を有している。
図3は、画像形成装置2について説明する図である。
画像形成装置本体400は、画像形成部の下部に、記録媒体であるシート材を収納する給送カセットが配置されている。給送カセットに収納されたシート材は、それぞれ、給送ローラ414a,414bによって給送された後、所定の搬送路に沿って上方へ搬送され、レジストローラ対413へ到達する。
画像形成部は、像担持体としての感光体ドラム401と、帯電装置402と、露光装置410と、現像装置404と、転写装置405と、クリーニング装置406とを備えている。
帯電装置402は、感光体ドラム401の表面を一様に帯電する帯電手段である。露光装置410は、画像読取装置300で読み取った画像情報に基づいて感光体ドラム401上に静電潜像を形成する潜像形成手段である。現像装置404は、感光体ドラム401上の静電潜像にトナーを付着させて可視像化する現像手段である。
転写装置405は、感光体ドラム401上のトナー画像をシート材に転写する転写手段である。クリーニング装置406は、転写後の感光体ドラム401上に残留したトナーを除去するクリーニング手段である。また、画像形成部のシート材搬送方向下流側には、トナー画像をシート材に定着する定着手段としての定着装置407が配置されている。
露光装置410は、図示しない制御部の制御の下で画像情報に基づくレーザー光を発射するレーザーユニット411と、レーザーユニット411からのレーザー光を感光体ドラム401の回転軸方向(主走査方向)に走査するポリゴンミラー412を具備する。
また、画像読取装置300の上部には、自動原稿搬送装置500が接続されている。この自動原稿搬送装置500は、原稿テーブル501、原稿分離給送ローラ502、搬送ベルト503、原稿排紙トレイ504を具備している。
原稿テーブル501に原稿がセットされて読み取り開始指示を受けると、自動原稿搬送装置500では、原稿テーブル501上の原稿が原稿分離給送ローラ502により1枚ずつ送り出される。そして、その原稿は搬送ベルト503によりプラテンガラス309上に案内され、一時停止する。
そして、プラテンガラス309上に一時停止した原稿は、画像読取装置300によりその画像情報が読み取られる。その後、搬送ベルト503が原稿の搬送を再開し、その原稿は原稿排紙トレイ504に排出される。
次に、画像読取動作と画像形成動作について説明する。
自動原稿搬送装置500によりプラテンガラス309上に原稿が搬送されるか、作業者によりプラテンガラス309上に原稿が載置されて、操作パネル4でコピー開始操作がなされると、第一走行体303上の光源301が点灯する。また、これとともに、第一走行体303及び第二走行体306を、不図示のガイドレールに沿って移動させる。
そして、プラテンガラス309上の原稿に光源301からの光が照射され、その反射光が、第一走行体303上のミラー302、第二走行体306上のミラー304,305、レンズ307に案内されて、CCD308で受光される。これにより、CCD308は原稿の画像情報を読み取り、その画像情報は図示しないA/D変換回路によってアナログデータからデジタルデータに変換される。この画像情報は、図示しない情報出力部から画像形成装置本体400の制御部へ送られる。
一方、画像形成装置本体400は、感光体ドラム401の駆動を開始し、感光体ドラム401が所定速度で回転したら、帯電装置402により感光体ドラム401の表面を一様に帯電させる。そして、この帯電した感光体ドラム401の表面に、画像読取装置で読み取った画像情報に基づいた静電潜像が露光装置410により形成する。
その後、感光体ドラム401の表面上の静電潜像は、現像装置404により現像されてトナー画像となる。また、給送カセットに収納されたシート材は、給送ローラ414a,414bによって給送され、レジストローラ対413で一時停止させる。
そして、感光体ドラム401の表面に形成されたトナー画像の先端部分が転写装置405と対向する転写部に到達するタイミングに合わせて、レジストローラ対413により転写部に送り込まれる。転写部をシート材が通過する際、転写電界の作用によって感光体ドラム401の表面に形成されたトナー像がシート材上に転写される。
その後、トナー像を載せたシート材は、定着装置407に搬送され、定着装置407により定着処理を受けた後、後段のシート材後処理装置3に排出される。なお、転写部においてシート材に転写されることなく感光体ドラム401の表面に残留した転写残トナーは、クリーニング装置406により除去される。
図4は、シート材後処理装置3について説明する図である。シート材後処理装置3には、画像形成装置2から排出されたシート材Pを受け入れて当該シート材Pを第一排紙トレイ10に排出するための第一搬送経路Pt1が設けられている。また、第一搬送経路Pt1から分岐してシート束に端部綴じ処理等を施すための第二搬送経路Pt2と、第二搬送経路Pt2と接続していてシート束に中綴じ中折り処理を施すための第三搬送経路Pt3とが設けられている。
第一搬送経路Pt1、第二搬送経路Pt2及び第三搬送経路Pt3は、例えばガイド部材(図示せず)等によって形成されている。第一搬送経路Pt1には、入口ローラ11、搬送ローラ12、搬送ローラ13及び排紙ローラ14が、第一搬送経路Pt1のシート材搬送方向上流部から下流部に向けて順に配置されている。
入口ローラ11、搬送ローラ12、搬送ローラ13及び排紙ローラ14は、駆動源であるモータによって回転駆動されてシート材Pを搬送する。入口ローラ11のシート材搬送方向上流側には、入口センサ15が配置されている。入口センサ15は、シート材Pがシート材後処理装置3内へ搬入されたことを検知する。
搬送ローラ12のシート材搬送方向下流側には、分岐爪17が配置されている。分岐爪17は、回動してその位置を切替えすることにより、第一搬送経路Pt1における分岐爪17のシート材搬送方向下流側の部分と、第二搬送経路Pt2とのいずれか一方へ、シート材Pを選択的に案内する。分岐爪17は、例えばモータやソレノイドなどで駆動される。
排出モードでは、画像形成装置2から第一搬送経路Pt1に搬入されたシート材Pは、入口ローラ11、搬送ローラ12、搬送ローラ13及び排紙ローラ14によって搬送されて、第一排紙トレイ10に排出される。一方、端部綴じモード及び中折りモードでは、第一搬送経路Pt1に搬入されたシート材Pは、入口ローラ11及び搬送ローラ12によって搬送され、分岐爪17で進行方向を変えられて第二搬送経路Pt2へ搬送される。
第二搬送経路Pt2には、搬送ローラ20、搬送ローラ21及び搬送ローラ22と、シート材積載トレイ23と、第一シート材揃え部24と、端部綴じ処理部(第一綴じ処理部)25とが配置されている。搬送ローラ20、搬送ローラ21及び搬送ローラ22は、モータによって駆動されてシート材Pを搬送する。第一シート材揃え部24は、モータによって駆動される。
また、シート材積載トレイ23のシート材搬送方向下流側には、分岐爪26及び分岐爪27が配置されている。分岐爪26及び分岐爪27は、回動してその位置を切替えすることにより、シート材Pを、第一搬送経路Pt1における分岐爪17のシート材搬送方向下流側の部分と、第三搬送経路Pt3とのいずれか一方へ、シート材Pを選択的に案内する。分岐爪26及び分岐爪27は、例えばモータやソレノイドなどによって駆動される。
端部綴じモードでは、順次、シート材積載トレイ23上に積載される。これにより、複数のシート材Pが積層されたシート束が形成される。この際、シート材Pは、その後端がシート材積載トレイ23に設けられた不図示の第一可動基準フェンスに当接し、シート材搬送方向位置が揃えられるとともに、第一シート材揃え部24によって幅方向位置が揃えられる。
ここで、シート材積載トレイ23、第一シート材揃え部24及び第一可動基準フェンスは、複数のシート材Pを重ねてシート束とする束化部としての第一束化部28を構成している。また、第一束化部28は、第一シート材揃え部24を駆動するモータや、第一可動基準フェンスを駆動するモータも含む。
端部が綴じられたシート束は、第一可動基準フェンスによって第一搬送経路Pt1に搬送され、その後、搬送ローラ13及び排紙ローラ14によって搬送されて第一排紙トレイ10に排出される。
ここで、排紙ローラ14は、端部綴じ処理部25によって綴じられたシート束を排出する排紙部の一例である。一方、中折りモードでは、第二搬送経路Pt2に搬送されたシート材Pは、搬送ローラ20、搬送ローラ21、搬送ローラ22及び第一可動基準フェンスによって、第三搬送経路Pt3へ搬送される。
第三搬送経路Pt3には、搬送ローラ31及び搬送ローラ32と、中綴じ折り部33とが配置されている。搬送ローラ31及び搬送ローラ32は、モータで駆動されてシート材Pを搬送する。中綴じ折り部33は、中折り部34と、中綴じ処理部(第二綴じ処理部)35と、第二束化部36と、を有している。
第三搬送経路Pt3に搬送されたシート材Pは、搬送ローラ31及び搬送ローラ32によって、順次、第二束化部36に積載される。これにより、複数のシート材Pが積層されたシート束が形成される。つまり、第二束化部36は、入口ローラ11、搬送ローラ12、搬送ローラ20、搬送ローラ21、搬送ローラ22、搬送ローラ31及び搬送ローラ32から成る搬送部51によって搬送された複数のシート材Pを重ねてシート束とする。
この際、シート材Pは、その前端が第二可動基準フェンス37に当接し、シート材搬送方向位置が揃えられるとともに、不図示の第二シート材揃え部によって幅方向位置が揃えられる。そして、シート束は中綴じ処理部35により、シート材搬送方向の中央部近傍が中綴じされる。中綴じされたシート束は、第二可動基準フェンス37によって中折り位置まで戻される。第二可動基準フェンス37は、モータによって駆動される。
中折り位置に位置したシート束は、中折り部34によって、シート材搬送方向の中央部で中折りされる。中折り部34では、中折り位置にあるシート束のシート材搬送方向中央部と対向する折りブレード38が、図2の右から左へ移動して、シート束のシート材搬送方向中央部を折り曲げながら、下押圧ローラ39と上押圧ローラ40との間に押し込む。折りブレード38は、モータによって駆動される。
そして、折り曲げられたシート束は、下押圧ローラ39と上押圧ローラ40とによって上下から押圧される。下押圧ローラ39及び上押圧ローラ40は、モータによって駆動される。このようにして折り曲げられたシート束は、下押圧ローラ39及び上押圧ローラ40と、排紙ローラ41とよって、第二排紙トレイ42上に排紙される。
[構成例1]
図5は、構成例1に係るシート材判別装置100の概略構成図である。シート材判別装置100はシート材情報検出センサ110を有しており、このシート材情報検出センサ110を用いてシート材Pの種類などの判別を行う。
シート材判別装置100は、画像形成装置2と通信ケーブル60(図2参照)によって接続されており、シート材判別装置100と画像形成装置2との間で通信可能になっている。シート材情報検出センサ110は、光源や反射光を受光する受光器などが設けられた上部センサユニット110A上部センサユニット110Aや、透過光を受光する受光器などが設けられた下部センサユニット110Bなどを有する。
図6を用いて、シート材情報検出センサ110及び処理装置130について説明する。シート材情報検出センサ110は、一例として図6に示されるように、光源111、コリメートレンズ112、受光器113,114,115,118,160、偏光フィルタ116,117、及び、これらが収納される暗箱119A,119Bなどを有している。
暗箱119A,119Bは、金属製の箱部材、例えば、アルミニウム製の箱部材であり、外乱光及び迷光の影響を低減するため、表面に黒アルマイト処理が施されている。
光源111は、複数の発光部を有している。各発光部は、垂直共振器型の面発光レーザー(Vertical Cavity Surface Emitting Laser:VCSEL)である。すなわち、光源111は、面発光レーザーアレイ(VCSELアレイ)を含んでいる。ここでは、一例として図7に示されるように、9個の発光部が2次元配列されている。
光源111は、シート材Pに対してS偏光の直線偏光が照射されるように配置されている。また、光源111からの光のシート材Pへの入射角θ(図8参照)は、80[°]である。この光源111は、処理装置130によって、発光及び消灯される。
コリメートレンズ112は、光源111から射出された光の光路上に配置され、該光を略平行光とする。コリメートレンズ112を介した光は、暗箱119Aに設けられている開口部を通過してシート材Pを照明する。なお、以下では、シート材Pの表面における照明領域の中心を「照明中心」と略述する。また、コリメートレンズ112を介した光を「照射光」ともいう。
ところで、光が媒質の境界面に入射するとき、入射光線と入射点に立てた境界面の法線とを含む面は「入射面」と呼ばれている。そこで、入射光が複数の光線からなる場合は、光線毎に入射面が存在することとなるが、ここでは、便宜上、照明中心に入射する光線の入射面を、シート材Pにおける入射面ということとする。すなわち、照明中心を含みXZ面に平行な面がシート材Pにおける入射面である。
なお、本実施形態では、シート材Pへの入射光だけでなく反射光に対してもS偏光及びP偏光という表現を用いるが、これは説明をわかりやすくするために、シート材Pへの入射光の偏光方向を基準とした表現である。そして、入射面内において入射光(ここでは、S偏光)と同一の偏光方向をS偏光、それに直交する偏光方向をP偏光と呼ぶこととする。
偏光フィルタ116は、照明中心の+Z側に配置されている。この偏光フィルタ116は、P偏光を透過させ、S偏光を遮光する偏光フィルタである。なお、偏光フィルタ116に代えて、同等の機能を有する偏光ビームスプリッタを用いても良い。
受光器114は、偏光フィルタ116の+Z側に配置され、偏光フィルタ116を透過した光を受光する。ここでは、図9に示されるように、照明中心と偏光フィルタ116の中心と受光器114の中心とを結ぶ線L1と、シート材Pの表面とのなす角度ψ1は90[°]である。
受光器113は、X軸方向に関して、照明中心の+X側に配置されている。そして、図9に示されるように、照明中心と受光器113の中心とを結ぶ線L2と、シート材Pの表面とのなす角度ψ2は170[°]である。光源111の中心と、照明中心と、偏光フィルタ116の中心と、各受光器の中心は、ほぼ同一平面上に存在する。
ところで、シート材Pを照明したときのシート材Pから反射光は、シート材Pの表面で反射された反射光と、シート材Pの内部で反射された反射光とに分けて考えることができる。また、シート材Pの表面で反射された反射光は、正反射された反射光と拡散反射された反射光とに分けて考えることができる。
以下では、便宜上、シート材Pの表面で正反射された反射光を「表面正反射光」、拡散反射された反射光を「表面拡散反射光」ともいう(図10(a)及び図10(b)参照)。
シート材Pの表面は、平面部と斜面部とで構成され、その割合でシート材表面の平滑性が決定される。平面部で反射された光は表面正反射光となり、斜面部で反射された光は表面拡散反射光となる。表面拡散反射光は、完全に散乱反射された反射光であり、その反射方向は等方性があるとみなせる。そして、平滑性が高くなるほど表面正反射光の光量が増加する。
一方、シート材Pの内部からの反射光は、シート材Pが一般の印刷用紙である場合、その内部の繊維中で多重散乱するため拡散反射光のみとなる。以下では、便宜上、シート材Pの内部からの反射光を「内部反射光」ともいう(図10(c)参照)。この内部反射光も、表面拡散反射光と同様に、完全に散乱反射された反射光であり、その反射方向は等方性があるとみなせる。
受光器に向かう表面正反射光及び表面拡散反射光の偏光方向は、入射光の偏光方向と同じである。ところで、シート材Pの表面で偏光方向が回転するには、入射光がその入射方向に対して該回転の向きに傾斜した面で反射されなくてはならない。ここでは、光源の中心と照明中心と各受光器の中心とが同一平面上にあるため、シート材Pの表面で偏光方向が回転した反射光は、いずれの受光器の方向にも反射されない。
一方、内部反射光の偏光方向は、入射光の偏光方向に対して回転している。これは、シート材Pの内部に侵入した光は、繊維中を透過し、多重散乱される間に旋光し、偏光方向が回転するためと考えられる。
偏光フィルタ116には、表面拡散反射光と内部反射光とが混在する反射光が入射する(図11参照)。表面拡散反射光は入射光と同じS偏光であるため、偏光フィルタ116で遮光される。一方、内部反射光はS偏光とP偏光とが混在しているため、P偏光成分が偏光フィルタ116を透過する。すなわち、内部反射光に含まれるP偏光成分が受光器114で受光される(図12参照)。
なお、以下では、便宜上、内部反射光に含まれるP偏光成分を「P偏光内部反射光」ともいう。また、内部反射光に含まれるS偏光成分を「S偏光内部反射光」ともいう。
P偏光内部反射光の光量は、シート材Pの厚みや密度に相関を持つことが発明者らによって確認されている。これは、P偏光内部反射光の光量が、シート材Pの繊維中を通過する際の経路長に依存するためである。
受光器113には、表面正反射光と表面拡散反射光と内部反射光とが混在する反射光が入射する。この受光位置では、表面正反射光の光量に比べて表面拡散反射光及び内部反射光の光量は非常に小さいので、受光器113の受光量は、表面正反射光の光量であるとみなすことができる(図11参照)。
受光器115は、表面拡散反射光及び内部反射光を受光する位置に配置されている。例えば、図13に示す照明中心と受光器115の中心とを結ぶ線L3と、シート材Pの表面とのなす角度ψ3は120[°]である。光源111の中心と、照明中心と、偏光フィルタ116の中心と、各受光器の中心は、ほぼ同一平面上に存在する。
偏光フィルタ117は、表面拡散反射光及び内部反射光の光路上に配置されている。この偏光フィルタ117は、P偏光を透過させ、S偏光を遮光する偏光フィルタである。受光器118は、偏光フィルタ117を透過した光の光路上に配置されている。そこで、受光器118は、内部反射光に含まれるP偏光成分を受光する。
例えば、図13に示す照明中心と偏光フィルタ117の中心と受光器118の中心とを結ぶ線L4と、シート材Pの表面とのなす角度ψ4は150[°]である。光源111の中心と、照明中心と、偏光フィルタ116の中心と、偏光フィルタ117の中心と、各受光器の中心は、ほぼ同一平面上に存在する。
受光器160は、光源111からシート材Pに照射された光のうち、シート材Pを透過する透過光を受光する位置に配置されている。各受光器は、それぞれ受光量に対応する電気信号(電流信号)を処理装置130に出力する。
図6に戻り、処理装置130は、光源駆動回路131、電流電圧変換回路132、AD変換回路133などを有しており、暗箱119Aに固定されている。光源駆動回路131は、制御部600の指示に応じて、光源駆動信号を光源111に出力する。電流電圧変換回路132は、各受光器からの電流信号を電圧信号に変換する。AD変換回路133は、電流電圧変換回路132を介したアナログ信号をデジタル信号に変換し、制御部600に出力する。
本実施形態のように、反射光を受光する受光器113,114,115,118からの情報に加え、透過光を受光する受光器160からの情報も含めることで、より高精度なシート材Pの判別が可能になる。
また、光源から照射された光のうち、シート材Pにおいて正反射された光を受光する正反射光受光器と、シート材Pにおいて拡散反射された光を受光する拡散反射光受光器とを少なくとも含むシート材情報検出センサ110を用いるのが良い。これにより、シート材Pに対する、反射光の拡散分子を複数の異なる角度に設置させたセンサで検出できるので、正反射のみの情報よりも、さらに精度の高い検出結果を得ることができる。
上部センサユニット110Aと下部センサユニット110Bとは、それぞれ上部センサユニット保持部材103と下部センサユニット保持部材104とに保持されている。上部センサユニット保持部材103と下部センサユニット保持部材104とは、弾性体105からの付勢力によって、互いに離れる方向に付勢されている。そのため、図5に示すように、上部センサユニット110Aと下部センサユニット110Bとの間、及び、上部センサユニット保持部材103と下部センサユニット保持部材104との間には、シート材Pが挿入可能な隙間が形成されている。
なお、前記隙間としては、シート材Pを挿入したときに前記隙間がシート材Pによって押し広げられるような大きさにするのが望ましく、この際、少なくとも上部センサユニット110Aと下部センサユニット110Bとによってシート材Pが挾持されるようにする。
弾性体106は、下部センサユニット保持部材104と下部センサユニット110Bとを接続するものであり、弾性体106により下部センサユニット保持部材104に対して下部センサユニット110Bが上下に揺動可能になっている。そして、下部センサユニット110Bを下部センサユニット保持部材104に対して上下方向に揺動させることで、シート材Pを一定の力で把持することが可能となる。
上部センサユニット保持部材103には、シート材判別装置100内に挿入されたシート材Pの先端位置を規制するストッパ8が設けられている。また、このストッパ8よりもシート材搬送方向で上部センサユニット110A側には、シート材Pの位置を検出するシート材位置検出センサ9が設けられている。
本構成例においては、シート材Pにカールなどの変形がないのを作業者が確認しながら、作業者が手に持ったシート材Pを前記隙間にシート材Pを挿入する。そして、シート材Pの先端がストッパ8に突き当たるまで進入すると、シート材位置検出センサ9が反応して、ストッパ8による規制位置にシート材Pが有ることが検出される。
次に、シート材判別装置100によるシート材判別制御について説明する。図1は、構成例1に係るシート材判別装置100によるシート材判別制御の一例を示すフローチャートである。
シート材判別装置100においては、上述したように上部センサユニット110Aと下部センサユニット110Bとの間、及び、上部センサユニット保持部材103と下部センサユニット保持部材104との間に、シート材Pが挿入可能な隙間が形成されている。シート材Pの判別を行う際には、まず、シート材Pにカールなどの変形がないのを作業者が確認しながら、作業者が手に持ったシート材Pを前記隙間にシート材Pを挿入する(S1)。
そして、シート材判別装置100内にシート材Pが一定以上挿入されると、図14に示すように、シート材Pの先端がストッパ8に突き当たり、それ以上、シート材Pを挿入することができなくなる。また、このようにシート材Pの先端がストッパ8に突き当たったタイミングで、シート材位置検出センサ9によりシート材Pが検出される(S2でYES)。
シート材位置検出センサ9によってシート材Pが検出されたら、シート材情報検出センサ110によるシート材情報の検出を行うための検出開始の正常位置に、シート材Pが位置すると制御部600によって判断される。その後、シート材判別装置100内からシート材Pの引き抜きを開始し(S4)、図15に示すようにシート材Pの先端がストッパ8から離れると、シート材位置検出センサ9によってシート材Pが検出されなくなる。
このようにシート材位置検出センサ9によってシート材Pが検出されなくなったら(S5でYES)、シート材Pが移動していると制御部600が判断し、シート材情報検出センサ110によるシート材情報の検出が開始される(S6)。そして、シート材判別装置100内からシート材Pを引き抜く間に、シート材情報検出センサ110によってシート材情報の検出を複数回実行する(S7)。
このように、シート材情報検出センサ110によって、一定時間の間、シート材情報の検出動作を複数回繰り返すことにより、シート材Pの複数箇所でシート材情報を得ることが可能となり、その分、シート材Pの判別精度を向上させることができる。
シート材Pを引き抜き続けて、図16に示すようにシート材情報検出センサ110によるシート材情報検出可能位置Xをシート材Pが抜けると、図17に示すようにシート材情報検出センサ110の出力値(検出される情報)が突然に大きく変化する。このようなシート材情報検出センサ110の出力値の変化が生じたら(S8でYES)、そのタイミングでシート材Pがシート材情報検出可能位置Xを通過し終えたと、制御部600によって判断される(S9)。
また、シート材情報の検出開始からシート材情報検出可能位置通過終了までの通過時間を、制御部600に設けられた計測手段であるタイマーによって計測している。そして、その計測した通過時間が、シート材判別装置100に対して相対移動するシート材Pにシート材情報検出センサ110によるシート材情報の検出が可能であったシート材情報検出可能時間tとして、制御部600により検知される(S10)。
構成例1のシート材判別装置100においては、このシート材情報検出可能時間tに基づいて、シート材情報検出センサ110によるシート材情報の検出が正常に行われたか否かを制御部600によって判断する。
すなわち、シート材情報検出可能時間tが予め設定された基準時間t1よりも短い場合は、シート材情報検出センサ110によって予め設定された所定回数のシート材情報検出を行うことができず(図18参照)、シート材Pの判別精度が低下してしまう。そのため、シート材情報検出可能時間tが予め設定された基準時間t1よりも短い場合には、シート材情報の検出が正常に行われなかったことを作業者に通知して、シート材情報の再検出を促すようにしている。
一方で、シート材情報検出時にシート材判別装置100内でシート材Pが止まった状態や、ほとんど移動していない状態などでは、図19に示すようにシート材Pの同じ箇所のシート材情報をシート材情報検出センサ110が複数回検出しているおそれがある。そして、このようにシート材Pの同じ箇所から検出されたシート材情報を用いてシート材Pの判別を行った場合には、シート材Pの判別精度が低下するおそれがあり、正常なシート材Pの判別が保証できない。
そのため、構成例1では、シート材情報検出可能時間t(前記通過時間)が予め設定された基準時間t2よりも長い場合にも、シート材情報の検出が正常に行われなかったことを作業者に通知して、シート材情報の再検出を促すようにしている。なお、基準時間t1と基準時間t2とは、t1<t2の関係を満たすものである。
シート材情報の検出が正常に行われなかったことを通知する方法としては、例えば、次のようなものが挙げられる。すなわち、構成例1のシート材判別装置100には、図20(a)に示すように上部センサユニット保持部材103の上面に、シート材情報の検出が正常に行われなったことを作業者に通知するための感嘆符「!」を模ったエラー表示ランプ120が設けられている。
このエラー表示ランプ120は、シート材情報の検出が行われていない待機時や、シート材情報の検出が正常に行われたときには点灯させず(図20(a)参照)、シート材情報の検出が正常に行われなかった場合に赤色に点灯させる(図20(b)参照)。
そして、シート材情報検出可能時間tが基準時間t1よりも短い、または、基準時間t2よりも長い場合には(S11でYES)、シート材情報の検出が正常に行われていないとして、エラー表示ランプ120を赤色に点灯させる(S13)。これにより、エラー表示ランプ120が赤色に点灯したのを作業者が視認することで、シート材情報の検出が正常に行われなかったことを容易に把握させて、シート材情報の再検出を促すことができる。
一方で、シート材情報検出可能時間tが基準時間t1よりも長く基準時間t2よりも短い場合には(S11でNO)、シート材情報の検出が正常に行われたとして、検出されたシート材Pの情報に基づいて制御部600によりシート材Pの判別を行う(S12)。
これにより、シート材情報検出センサ110による予め設定された所定回数のシート材情報検出を実行しつつ、シート材Pの同じ箇所から複数回シート材情報を検出するのが抑えられた適切なシート材情報に基づいて、高精度なシート材Pの判別を行うことができる。
そして、シート材Pの判別結果に基づいて、画像形成装置2に設けられた操作パネル4の表示部にシート材Pの銘柄候補を表示し、その銘柄候補に挙がったシート材Pの種類に応じた画像形成条件を設定して画像形成を行う。
[構成例2]
図21は、構成例2に係るシート材判別装置100の概略構成図である。シート材判別装置100には、シート材Pを把持するためのシート材把持機構150が設けられている。シート材把持機構150は、シート材把持部材151と、2つのカム152,153、駆動伝達装置154、及び、駆動発生装置155などからなる。
図22は、シート材把持機構150の動作説明図である。カム152,153は、一方向のみ拘束され回転移動可能となっている。シート材把持部材151とカム152,153とは物理的に接しており、カム152,153が回転移動することによりシート材把持部材151が上下移動を行う。
また、カム152,153は、駆動発生装置155から駆動伝達装置154を通じて駆動伝達を受けており、回転位置は狙いの位置に制御される。それにより、シート材把持部材151も狙いの位置に制御されるため、シート材Pが受ける力も制御可能となる。
本構成例のシート材判別装置100では、構成例1のシート材判別装置100に設けられた弾性体106の代わりにシート材把持部材151を備えたものである。シート材判別装置100は、紙厚が異なるものを同一装置内部に入れ、検出動作時はシート材Pを把持することで、シート材Pのバタつき等の紙種検知に不要なノイズを取り除かなければならない。
そのため、シート材判別装置100内にシート材Pを挿入するときには、上部センサユニット保持部材103と下部センサユニット保持部材104とのギャップを広げる。そして、シート材情報検出センサ110によるシート材情報の検出開始時には、シート材把持部材151がシート材Pの動きを拘束する構成となっている。
シート材判別装置100によるシート材判別制御について説明する。図23は、構成例2に係るシート材判別装置100によるシート材判別制御の一例を示すフローチャートである。
シート材判別装置100においては、上述したように上部センサユニット110Aと下部センサユニット110Bとの間、及び、上部センサユニット保持部材103と下部センサユニット保持部材104との間に、シート材Pが挿入可能な隙間が形成されている。また、待機状態にあるシート材判別装置100は、シート材把持部材151が下部センサユニット保持部材104の表面よりも下がった位置に位置している。
そのため、シート材把持部材151と上部センサユニット保持部材103との間にも、シート材Pを挿入するのに十分な間隔があいている。シート材Pの判別を行う際には、まず、シート材Pにカールなどの変形がないのを作業者が確認しながら、作業者が手に持ったシート材Pを前記隙間にシート材Pを挿入する(S1)。
そして、シート材判別装置100内にシート材Pが一定以上挿入されると、図21に示すようにシート材Pの先端がストッパ8に突き当たり、それ以上、シート材Pを挿入することができなくなる。また、このようにシート材Pの先端がストッパ8に突き当たったタイミングで、シート材位置検出センサ9によりシート材Pが検出される(S2でYES)。
シート材位置検出センサ9によってシート材Pが検出されたら、シート材情報検出センサ110によるシート材情報の検出を行うための検出開始の正常位置に、シート材Pが位置するセット状態になったと制御部600によって判断される(S3)。
シート材Pがセット状態となった後、駆動発生装置155から駆動伝達装置154を通じてカム152,153に駆動を伝達し回転させることで、シート材把持部材151を上部センサユニット保持部材103に向けて上昇させる。そして、シート材把持部材151を予め設定された昇降位置まで上昇させることにより、シート材把持部材151と上部センサユニット保持部材103とでシート材Pを把持する(S4)。
これにより、シート材Pはバタツキ等が生じないように拘束されるので、シート材情報検出センサ110によるシート材情報の検出動作を安定化させることができる(図24)。このようにシート材Pが把持された後、シート材判別装置100内からシート材Pの引き抜きを開始し(S5)、シート材Pの先端がストッパ8から離れると、シート材位置検出センサ9によってシート材Pが検出されなくなる。
このようにシート材位置検出センサ9によってシート材Pが検出されなくなったら(S6でYES)、シート材Pが移動していると制御部600が判断し、シート材情報検出センサ110によるシート材情報の検出が開始される(S7)。そして、シート材判別装置100内からシート材Pを引き抜く間に、シート材情報検出センサ110によってシート材情報の検出を複数回実行する(S8)。
このように、シート材情報検出センサ110によって、一定時間の間、シート材情報の検出動作を複数回繰り返すことにより、シート材Pの複数箇所でシート材情報を得ることが可能となり、その分、シート材Pの判別精度を向上させることができる。
シート材Pを引き抜き続けて、シート材情報検出センサ110によるシート材情報検出可能位置Xをシート材Pが抜けると、シート材情報検出センサ110によって検出されるシート材情報が突然に大きく変化する。このようなシート材情報の変化が生じたら(S9でYES)、そのタイミングでシート材Pがシート材情報検出可能位置Xを通過し終えたと、制御部600によって判断される(S10)。
また、シート材情報の検出開始からシート材情報検出可能位置通過終了までの通過時間を、制御部600に設けられた計測手段であるタイマーによって計測しており、その計測した通過時間をシート材情報検出可能時間tとして求める(S11)。構成例2のシート材判別装置100においては、このシート材情報検出可能時間tに基づいて、シート材情報検出センサ110によるシート材情報の検出が正常に行われたか否かを制御部600によって判断する。
そして、シート材情報検出可能時間t(前記通過時間)が基準時間t1よりも短い、または、基準時間t2よりも長い場合には(S12でYES)、シート材情報の検出が正常に行われていないとして、エラー表示ランプ120を赤色に点灯させる(S14)。これにより、エラー表示ランプ120が赤色に点灯したのを作業者が視認することで、シート材情報の検出が正常に行われなかったことを容易に把握させて、シート材情報の再検出を促すことができる。
ここで、本構成例のシート材判別装置100においては、カム152,153の回転動作を制御部600によって自由に制御することができる。本構成例ではシート材情報の検出が正常に行われなかった場合に、シート材情報検出センサ110で検出されたシート材情報やシート材情報検出可能時間tなどに基づいて、シート材情報の再検出時におけるシート材把持部材151の位置を調整する(図25)。
例えば、シート材情報検出可能時間tが予め設定された時間よりも短い場合は、シート材把持部材151の上昇量を大きくしシート材把持部材151と上部センサユニット保持部材103とによるシート材Pの把持力を高める。
これにより、前記把持力が高まった分、シート材判別装置100内からシート材Pを引き抜き難くなる。そのため、シート材情報検出可能時間tを稼ぐことが可能となり、シート材情報検出センサ110によって予め設定された所定回数のシート材情報検出を行うことができ、シート材Pの判別精度を高めることが可能となる。
逆に、シート材情報検出可能時間tが予め設定された時間よりも長い場合は、シート材把持部材151と上部センサユニット保持部材103とによるシート材Pの把持力が大きすぎる可能性がある。そのため、シート材把持部材151の位置を、前回のシート材情報検出手順が正常に行われなかった場合の検出位置よりも下にして、シート材把持部材151と上部センサユニット保持部材103とによるシート材Pの把持力を弱める(図26)。
これにより、前記把持力が弱まった分、シート材判別装置100内からシート材Pを引き抜き易くなる。そのため、シート材情報検出時にシート材Pが止まってしまうのを抑制でき、シート材情報検出センサ110がシート材Pの同じ箇所から複数回シート材情報を取得するのを抑えて、シート材の判別精度を高めることが可能となる。
よって、シート材情報の検出が正常に行われず、エラー表示ランプ120を赤色に点灯させたら、シート材情報検出センサ110で検出されたシート材情報やシート材情報検出可能時間tなどに基づいて、シート材把持部材151の位置の調整量を求める(S15)。
その後、上述したのと同様の手順によって、シート材情報の再検出を行った際には、前記調整量に基づいて、駆動発生装置155からの駆動力によってカム152,153を回転させ、シート材把持部材151を再検出時における狙いの位置に移動させる。そして、シート材把持部材151と上部センサユニット保持部材103とでシート材Pを把持する。
これにより、適切なシート材情報検出可能時間tが得られるように、作業者によるシート材判別装置100内からのシート材Pの引き抜き速度を調整することが可能となる。
一方、シート材情報検出可能時間tが基準時間t1よりも長く基準時間t2よりも短い場合には(S11でNO)、シート材情報の検出が正常に行われたとして、検出されたシート材Pの情報に基づいて制御部600によりシート材Pの判別を行う(S13)。
これにより、シート材情報検出センサ110による予め設定された所定回数のシート材情報検出を実行しつつ、シート材Pの同じ箇所から複数回シート材情報を検出するのが抑えられた適切なシート材情報に基づいて、高精度なシート材Pの判別を行うことができる。
[構成例3]
図27は、構成例3に係るシート材判別装置100の概略構成図である。構成例3に係るシート材判別装置100の基本的な構成は、シート材判別装置100と同様であるため、その説明は省略する。
構成例3に係るシート材判別装置100においては、前記隙間に挿入されたシート材Pの厚さを検知するシート材厚さ検知センサ170が設けられている。また、シート材情報検出開始から所定時間内に予め設定された所定回数のシート材情報検出を行うことで、シート材情報検出センサ110によるシート材情報の検出を終えるようになっている。
図28は、シート材判別装置100に設置されたシート材厚さ検知センサ170の概略構成図である。シート材厚さ検知センサ170は、紙厚に応じた変位量を検出する変位量検出手段たるエンコーダである。そして、図28に示すように、一定の角度のピッチで複数のスリット171bを形成したフィラー171と、このフィラー171のスリット171bを検知する透過型の光学センサ172とを有している。
シート材判別装置100の前記隙間にシート材Pが挿入されていないときには、フィラー171の上端171aが上部センサユニット保持部材103の下面103aに接触した初期位置に、フィラー171が位置している。
シート材判別装置100の前記隙間にシート材Pを挿入すると、シート材Pに押されて回動軸173を中心に回動したフィラー171と上部センサユニット保持部材103との間にシート材Pが挟まれる。
そして、このときのフィラー171の回動量を、光学センサ172のセンサ部172aとの対向位置を通過するスリット171bを光学センサ172によって検出することで求める。このように求めた回動量を、所定の演算式などにより厚み量に変換することで、シート材Pの厚さが検知される。
ここで、シート材Pとして厚紙を用いた場合には、シート材把持部材151と上部センサユニット保持部材103とによるシート材Pの把持力が大きく、シート材判別装置100内からシート材Pを引き抜き難くなる。そのため、シート材Pとして厚紙を用いた場合には、シート材情報検出可能時間tが薄紙や普通紙を用いた場合よりも長くなる傾向にある。
よって、構成例2で説明したようなシート材情報検出可能時間tと比較する、シート材情報の検出が正常に行われたか否かの判定条件に、薄紙や普通紙と同じ判定条件を用いると、必要以上にシート材情報の再検出を行うことになり作業性が低下するおそれがある。
そこで、本構成例においては、シート材情報の検出が正常に行われたか否かの判定条件を、シート材厚さ検知センサ170によって検知されたシート材Pの厚さに基づいて制御部600により変更可能にしている。すなわち、シート材Pとして厚紙を用いる場合には、シート材情報の検出が正常に行われたか否かの判定条件を、基準時間t2よりも時間の長い基準時間t2’に変更する。なお、基準時間t1については変更しない。
そして、シート材情報検出可能時間tが基準時間t1よりも短い、または、シート材情報検出可能時間tが基準時間t2’よりも長い場合には、シート材情報の検出が正常に行われなかったと制御部600によって判断する。一方、シート材情報検出可能時間tが、基準時間t1よりも長く、基準時間t2’よりも短い場合には、シート材情報の検出が正常に行われたと制御部600によって判断する。
これにより、シート材Pとして厚紙を用いた場合に、シート材情報の再検出の頻度を少なくし、作業性が低下するのを抑えつつ、予め設定された所定回数のシート材情報の検出を行ってシート材Pの判別を精度良く行うことができる。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
シート材Pなどのシート材の情報を検出するシート材情報検出センサ110などの情報検出手段と、情報検出手段が検出したシート材の情報に基づいてシート材を判別する制御部600などの判別手段とを備え、装置内における情報検出手段でシート材の情報が検出可能な位置であるシート材情報検出可能位置Xなどの情報検出可能位置にシート材の少なくとも一部分が位置する状態で、装置に対してシート材を相対移動させ、情報検出手段によりシート材上の複数箇所でシート材情報を検出する、画像形成装置外部に位置させて用いられるシート材判別装置100などのシート材判別装置であって、装置に対して相対移動するシート材に情報検出手段によるシート材情報の検出が可能であったシート材情報検出可能時間tなどの検出可能時間を検知する制御部600などの検出可能時間検知手段と、検出可能時間検知手段によって検知された前記検出可能時間が、予め設定された基準時間t1などの第一基準時間よりも短い場合に、シート材の判別を行わないように判別手段を制御する制御部600などの制御手段とを有する。
(態様A)においては、判別手段によるシート材の判別を精度良く行うことが可能となるだけのシート材情報のサンプル数が得られるような、情報検出手段によるシート材情報の検出回数が確保できる時間を、前記第一基準時間として予め設定しておく。これにより、検出可能時間検知手段によって検知された前記検出可能時間が前記第一基準時間よりも短い場合には、前記検出回数を確保することができず、判別手段によるシート材の判別を精度良く行えるだけのシート材情報のサンプル数が得られていない。そのため、前記検出可能時間が前記第一基準時間よりも短い場合には、シート材の判別を行わないように制御手段が判別手段を制御することで、シート材情報のサンプル数不足による精度の低いシート材の判別が行われないようにすることができる。よって、精度の低いシート材の判別結果に基づいて、シート材の種類に応じていない不適切な画像形成条件が、画像形成装置で設定されてしまうのを抑制することができる。
(態様B)
(態様A)において、前記検出可能時間検知手段は、前記情報検出可能位置に少なくとも一部分が位置するシート材に対して、所定タイミングで前記情報検出手段によるシート材情報の検出が開始されてから、前記情報検出可能位置をシート材が通過し終えるまでの通過時間を計測するタイマーなどの計測手段を有しており、前記計測手段によって計測された前記通過時間を、前記検出可能時間として検知する。これによれば、上記実施形態について説明したように、計測手段によって計測された前記通過時間が前記第一基準時間よりも短い場合には、前記検出回数を確保することができず、判別手段によるシート材の判別を精度良く行えるだけのシート材情報のサンプル数が得られていない。そのため、前記通過時間が前記第一基準時間よりも短い場合には、シート材の判別を行わないように制御手段が判別手段を制御することで、シート材情報のサンプル数不足による精度の低いシート材の判別が行われないようにすることができる。よって、精度の低いシート材の判別結果に基づいて、シート材の種類に応じていない不適切な画像形成条件が、画像形成装置で設定されてしまうのを抑制することができる。
(態様C)
(態様B)において、前記制御手段は、前記計測手段によって計測された前記通過時間が、前記第一基準時間よりも長い時間である予め設定された基準時間t2などの第二基準時間よりも長い場合にも、シート材の判別を行わないように前記判別手段を制御する。これによれば、上記実施形態について説明したように、シート材の同じ箇所で複数回検出したシート材情報に基づいて、精度の低いシート材の判別が行われないようにすることができる。
(態様D)
(態様B)または(態様C)において、前記シート材の位置を規制するストッパ8などのシート位置規制手段と、前記シート材規制手段による規制位置でのシート材の有無を検出するシート材位置検出センサ9などのシート位置検出手段とを有しており、前記シート材位置検出手段によって前記規制位置にシート材が有ると検出された状態から当該規制位置にシート材が無いと検出されたときに、前記情報検出手段によるシート材情報の検出が開始され、前記計測手段は、前記シート材位置検出手段と前記情報検出手段それぞれの検出結果を用いて前記通過時間を計測する。これによれば、上記実施形態について説明したように、前記通過時間を精度良く求めることが可能となる。
(態様E)
(態様A)乃至(態様D)において、前記情報検出手段は、シート材の表面に光源111などの発光手段を発光させて照射した光を複数の受光手段で受光してシート材の情報を検出するものであり、前記受光手段として、前記発光手段より照射された光のうち、前記シート材を透過した光を受光する受光器160などの透過光受光手段を少なくとも含む。これによれば、上記実施形態について説明したように、より高精度なシート材の判別が可能になる。
(態様F)
(態様A)乃至(態様E)において、前記情報検出手段は、シート材の表面に光源111などの発光手段を発光させて照射した光を複数の受光手段で受光して該シート材の情報を検出するものであり、前記受光手段として、前記発光手段より照射された光のうち、前記シート材において反射された光の偏光成分を受光する受光器114,118などの反射光偏光成分受光手段を少なくとも。これによれば、上記実施形態について説明したように、さらに精度の高い検出結果を得ることができる。
(態様G)
(態様A)乃至(態様F)において、前記情報検出手段の検出結果に基づいて、前記シート材の銘柄を判定することが可能である。
(態様H)
(態様A)乃至(態様F)において、前記情報検出手段の検出結果に基づいて、前記シート材の厚さと表面状態との少なくとも一方を判定することが可能である。
(態様I)
(態様B)乃至(態様H)において、前記計測手段で計測された前記通過時間に基づいて、前記情報検出手段によるシート材情報検出の良否を判定する制御部600などの情報検出良否判定手段を有する。これによれば、上記実施形態について説明したように、シート材情報の検出が正常に行われた適切なシート材情報に基づいて、高精度なシート材の判別を行うことができる。
(態様J)
(態様I)において、前記情報検出良否判定手段の判定結果に基づいて、シート材情報検出の良否を表示するエラー表示ランプ120などの表示手段を有する。これによれば、上記実施形態について説明したように、作業者にシート材情報の検出が正常に行われなかったことを容易に把握させて、シート材情報の再検出を促すことができる。
(態様K)
(態様I)または(態様J)において、前記情報検出良否判定手段によるシート材情報検出の良否判定に用いる判定条件を、シート材の厚さによって変更する。これによれば、上記実施形態について説明したように、シート材情報の再検出の頻度を少なくし、作業性が低下するのを抑えつつ、シート材の判別を精度良く行うことができる。
(態様L)
(態様A)乃至(態様K)において、前記情報検出手段によるシート材情報の検出間隔が任意に変更可能である。これによれば、上記実施形態について説明したように、適切な検出間隔でシート材情報を検出することが可能となる。
(態様M)
(態様A)乃至(態様L)において、シート材が載置されるシート材把持部材151などのシート材載置部と、シート材載置部を昇降させるシート材把持機構150などの昇降手段とを有しており、シート材載置部と情報検出手段との間にシート材を挿入して、情報検出手段によるシート材情報の検出を行う。これによれば、上記実施形態について説明したように、シート材載置部を上昇させてシート材にバタツキ等が生じないように拘束し、情報検出手段によるシート材情報の検出動作を安定化させることができる。
(態様N)
(態様M)において、前記昇降手段による前記シート材載置部の昇降位置が調整可能である。これによれば、シート材の引き抜き速度などを調整することが可能となる。
(態様O)
(態様N)において、前記昇降手段は電気制御により前記昇降位置が調整可能である。これによれば、前記昇降位置の調整の簡便化を図ることができる。
(態様P)
(態様M)乃至(態様O)において、前記昇降手段は、前記情報検出手段の検出結果に基づいて、前記昇降位置が調整可能である。これによれば、上記実施形態について説明したように、シート材情報の再検出時にシート材情報の検出を正常に行うことが可能となる。
(態様Q)
(態様M)乃至(態様P)において、前記昇降手段によって前記シート材載置部を昇降させるタイミングを、シート材の位置を規制するシート位置規制手段による規制位置でのシート材の有無を検出するシート位置検出手段の検出結果に基づいて調整する。これによれば、上記実施形態について説明したように、情報検出手段によるシート材情報の検出を行うための検出開始の正常位置に、シート材が位置するセット状態で、確実にシート材をシート材載置部などにより拘束することができる。
(態様R)
シート材に画像を形成する画像形成手段と、前記シート材の情報を検出し該シート材の判別を行うシート材判別装置とを備えた画像形成装置において、前記シート材判別装置として、(態様A)乃至(態様Q)のシート材判別装置を画像形成装置外部に設けた。これによれば、上記実施形態について説明したように、シート材の種類に応じていない不適切な画像形成条件が、画像形成装置で設定されてしまうのを抑制し、良好な画像形成を行うことが可能となる。
(態様S)
(態様R)において、前記シート材判別装置の判別結果に基づいて画像形成条件を設定する。これによれば、上記実施形態について説明したように、シート材の判別結果に基づいた適切な画像形成条件で画像形成を行うことができる。
1 画像形成システム
2 画像形成装置
3 シート材後処理装置
4 操作パネル
8 ストッパ
9 シート材位置検出センサ
10 第一排紙トレイ
11 入口ローラ
12 搬送ローラ
13 搬送ローラ
14 排紙ローラ
15 入口センサ
17 分岐爪
20 搬送ローラ
21 搬送ローラ
22 搬送ローラ
23 シート材積載トレイ
24 第一シート材揃え部
25 端部綴じ処理部
26 分岐爪
27 分岐爪
28 第一束化部
31 搬送ローラ
32 搬送ローラ
33 中綴じ折り部
34 中折り部
35 中綴じ処理部
36 第二束化部
37 第二可動基準フェンス
38 折りブレード
39 下押圧ローラ
40 上押圧ローラ
41 排紙ローラ
42 第二排紙トレイ
51 搬送部
60 通信ケーブル
100 シート材判別装置
103 上部センサユニット保持部材
103a 下面
104 下部センサユニット保持部材
105 弾性体
106 弾性体
110 シート材情報検出センサ
110A 上部センサユニット
110B 下部センサユニット
111 光源
112 コリメートレンズ
113 受光器
114 受光器
115 受光器
116 偏光フィルタ
117 偏光フィルタ
118 受光器
119A 暗箱
119B 暗箱
120 エラー表示ランプ
130 処理装置
131 光源駆動回路
132 電流電圧変換回路
133 AD変換回路
150 シート材把持機構
151 シート材把持部材
152 カム
153 カム
154 駆動伝達装置
155 駆動発生装置
160 受光器
170 シート材厚さ検知センサ
171 フィラー
171a 上端
171b スリット
172a センサ部
172 光学センサ
173 回動軸
300 画像読取装置
301 光源
302 ミラー
303 第一走行体
304 ミラー
305 ミラー
306 第二走行体
307 レンズ
309 プラテンガラス
400 画像形成装置本体
401 感光体ドラム
402 帯電装置
404 現像装置
405 転写装置
406 クリーニング装置
407 定着装置
410 露光装置
411 レーザーユニット
412 ポリゴンミラー
413 レジストローラ対
414a 給送ローラ
414b 給送ローラ
500 自動原稿搬送装置
501 原稿テーブル
502 原稿分離給送ローラ
503 搬送ベルト
504 原稿排紙トレイ
600 制御部
特開2007−233186号公報

Claims (19)

  1. シート材の情報を検出する情報検出手段と、
    前記情報検出手段が検出したシート材の情報に基づいて該シート材を判別する判別手段と、を備え、
    前記情報検出手段でシート材の情報が検出可能な位置である情報検出可能位置にシート材の少なくとも一部分が位置する状態、かつ、該シート材が前記情報検出手段に対して相対移動している状態で、該情報検出手段により該シート材上の複数箇所でシート材の情報を検出するシート材判別装置であって、
    前記判別手段は、相対移動する前記シート材の情報を前記情報検出手段が検出可能であった時間が、前記情報検出手段がシート材の情報を間隔をおいて所定回数検出可能な時間である第一基準時間よりも長い場合に、該シート材を判別する、
    シート材判別装置。
  2. 前記シート材の情報の検出が可能であった時間は、前記情報検出手段によるシート材の情報の検出開始から、前記シート材が前記情報検出手段の位置を通過し終えたタイミングまでである、
    請求項1に記載のシート材判別装置。
  3. 前記シート材の情報の検出が可能であった時間を計測する計測手段を備え、
    前記計測手段は、前記情報検出手段による検出情報が大きく変化したタイミングを、前記シート材が前記情報検出手段の位置を通過し終えたタイミングとする、
    請求項2に記載のシート材判別装置。
  4. 前記判別手段は、前記計測手段によって計測された時間が、前記第一基準時間よりも長い時間である第二基準時間よりも長い場合には、シート材の判別を行わない、請求項3記載のシート材判別装置。
  5. 前記シート材が検出開始可能位置に位置することを判断するシート材位置検出手段を備え、
    前記シート材位置検出手段が位置を検出した後に、前記情報検出手段による検出を開始する、
    請求項1乃至4の何れか1項記載のシート材判別装置。
  6. 前記情報検出手段は、シート材の表面に発光手段を発光させて照射した光を複数の受光手段で受光して該シート材の情報を検出するものであり、前記受光手段として、前記発光手段より照射された光のうち、前記シート材を透過した光を受光する透過光受光手段を少なくとも含むことを特徴とする、請求項1乃至5の何れか1項記載のシート材判別装置。
  7. 前記情報検出手段は、シート材の表面に発光手段を発光させて照射した光を複数の受光手段で受光して該シート材の情報を検出するものであり、
    前記受光手段として、前記発光手段より照射された光のうち、前記シート材において反射された光の偏光成分を受光する反射光偏光成分受光手段を少なくとも含むことを特徴とする、請求項1乃至5の何れか1項記載のシート材判別装置。
  8. 前記判別手段は、前記情報検出手段の検出結果に基づいて、前記シート材の銘柄を判定することを特徴とする、請求項1乃至7の何れか1項記載のシート材判別装置。
  9. 前記情報検出手段の検出結果に基づいて、前記シート材の厚さと表面状態との少なくとも一方を判定することを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項記載のシート材判別装置。
  10. 請求項3に記載のシート材判別装置において、
    前記計測手段で計測された前記時間に基づいて、前記情報検出手段によるシート材の情報の検出の良否を判定する情報検出良否判定手段を有することを特徴とするシート材判別装置。
  11. 請求項10に記載のシート材判別装置において、
    前記情報検出良否判定手段の判定結果に基づいて、シート材の情報の検出の良否を表示する表示手段を有することを特徴とするシート材判別装置。
  12. 請求項10または11に記載のシート材判別装置において、
    前記情報検出良否判定手段によるシート材の情報の検出の良否判定に用いる判定条件を、シート材の厚さによって変更することを特徴とするシート材判別装置。
  13. 請求項1乃至12の何れか1項記載のシート材判別装置において、
    前記情報検出手段によるシート材の情報の検出間隔が任意に変更可能であることを特徴とするシート材判別装置。
  14. シート材の情報を検出する情報検出手段と、
    前記情報検出手段が検出したシート材の情報に基づいて該シート材を判別する判別手段と、
    シート材に画像を形成する画像形成手段と、
    備え、
    前記情報検出手段は、シート材の情報が検出可能な位置である情報検出可能位置にシート材の少なくとも一部分が位置する状態、かつ、該シート材が前記情報検出手段に対して相対移動している状態で、該シート材上の複数箇所のシート材の情報を検出し、
    前記判別手段は、相対移動する前記シート材の情報を前記情報検出手段が検出可能であった時間が、前記情報検出手段がシート材の情報を間隔をおいて所定回数検出可能な時間である第一基準時間よりも長い場合に、該シート材を判別する、
    画像形成システム。
  15. 前記シート材の情報の検出が可能であった時間は、前記情報検出手段によるシート材の情報の検出開始から、前記シート材が前記情報検出手段の位置を通過し終えたタイミングまでである、
    請求項14に記載の画像形成システム。
  16. 前記シート材の情報の検出が可能であった時間を計測する計測手段を備え、
    前記計測手段は、前記情報検出手段による検出情報が大きく変化したタイミングを、前記シート材が前記情報検出手段の位置を通過し終えたタイミングとする、
    請求項15に記載の画像形成システム。
  17. 前記判別手段は、前記計測手段によって計測された時間が、前記第一基準時間よりも長い時間である第二基準時間よりも長い場合には、シート材の判別を行わない、請求項16記載の画像形成システム。
  18. 前記シート材が検出開始可能位置に位置することを判断するシート材位置検出手段を備え、
    前記シート材位置検出手段が位置を検出した後に、前記情報検出手段による検出を開始する、
    請求項14乃至17の何れか1項記載の画像形成システム。
  19. 請求項18に記載の画像形成システムにおいて、
    前記判別手段の判別結果に基づいて、前記画像形成手段の画像形成条件を設定することを特徴とする画像形成システム。
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