JP6617946B2 - シート材情報検出装置、シート材判別装置、及び画像形成装置 - Google Patents

シート材情報検出装置、シート材判別装置、及び画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、シート材情報検出装置、シート材の判別を行うシート材判別装置、及び、そのシート材判別装置を備えた画像形成装置に関するものである。
従来から、印刷物の高画質化のために、シート材の種類を自動的に判別し、判別されたシート材の種類に応じて画像形成条件を設定する画像形成装置が知られている。
例えば、特許文献1に記載の画像形成装置には、シート材搬送路で搬送されているシート材の情報を判別するシート材判別装置が画像形成装置の内部に設けられている。
このシート材判別装置は、シート材の情報を検出する情報検出手段である、発光手段と受光手段(読取手段)とを有する光学センサからなるシート材情報検出センサ(記録材判別センサ)を備えている。このシート材情報検出センサでは、発光手段からシート材に向けて照射した光のうち、シート材(記録材)表面で反射した反射光を受光可能な位置に受光手段が設けられている。
そして、シート材情報検出センサの発光手段を発光させて、シート材搬送路で搬送されているシート材に向けて光を照射し、シート材表面で反射した反射光を受光手段で受光して、その受光した反射光の光量などの光学的情報からシート材の情報を検出する。
このようにして、光学センサが検出したシート材の情報に基づき、シート材の判別を行う判別手段である制御部によりシート材の判別を行い、シート材の種類に応じた画像形成条件を設定している。
一方、発明者らは、画像形成装置の内部ではなく画像形成装置の外部に設けるシート材判別装置の開発を行っている。
シート材載置部とでシート材を把持するバネ機構を用いたシート材把持機構を備えたところ、次のような問題が生じた。
このシート材把持機構は、同一のバネ機構を用いて載置時と検出時のシート材の把持を行うものであり、シート材の厚さが変わるとシート材をシート材載置部側に押圧する押圧力(把持力)も変化した。
そして、シート材を載置するときの作業性を上げるためにバネを弱くするなどすると検出安定性が下がり、バネを強めて検出安定性を高めようとすると逆に意図した位置に載置できなかったり、シート材にダメージを与えてしまったりすることがあった。
上述した課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、シート材が載置されるシート材載置部と、シート材を押圧可能なシート材押え部とを有し、前記シート材押え部は、前記シート材の表面に対して発光させる発光手段と、前記シート材の表面から反射した光を受光する第1の受光手段とを備え、前記シート材押え部と前記シート材載置部とで前記シート材を把持する状態と、前記シート材押え部を前記シート材の上方に離間させる状態とに切替え可能なシート材把持機構を備え、前記把持する状態のときであって前記シート材を引き抜くときに前記シート材の情報を検出することを特徴とする。
本発明によれば、シート材載置部にシート材を載置するときの作業性と検出安定性を両立できる。
構成例1に係るシート材判別装置100の構成説明図。 一実施形態に係る画像形成システムの概略構成図。 画像形成装置について説明する図。 シート後処理装置について説明する図。 光学センサ及び処理装置を説明するための図。 面発光レーザーアレイを説明するための図。 シート材への照射光の入射角を説明するための図。 第一受光器と第二受光器の配置位置を説明するための図。 (a)表面正反射光を説明するための図、(b)表面拡散反射光を説明するための図、(c)内部反射光を説明するための図。 第一受光器と第二受光器で受光される光を説明するための図。 第一偏光フィルタに入射する光を説明するための図。 第三受光器と第四受光器の配置位置を説明するための図。 シート材載置部へのシート材の載置手順の説明図。 シート材をシート材載置部に載置するときの説明図。 シート材押え部を回動させて閉じ始めるときの説明図。 シート材をシート材載置部とシート材押え部とで挟み込むようにして把持するときの説明図。 シート材載置部とシート材押え部とで把持したシート材を引き抜きながら検出を行うときの説明図。 上部センサユニットによるシート材の検出の説明図。 構成例2に係るシート材判別装置の開いた状態の構成説明図。 シート材押え部の筐体の位置を基準位置で規制した状態の説明図。 図20に示す状態からシート材押え部支持装置を回転させ微量だけ上方に移動させた状態の説明図。
本発明を適用したシート材判別装置を備える画像形成システム(画像形成装置)の一実施形態について、図を用いて説明する。
図2は、本実施形態に係る画像形成システムの概略構成図である。
図2に示すように、画像形成システム1は、画像形成装置2と、シート材処理装置としてのシート後処理装置3と、シート材の種類を判別するシート材判別装置100と、を備えている。
画像形成装置2とシート後処理装置3とは、相互に通信可能に接続されている。そして、画像形成システム1では、画像形成装置2が記録媒体である用紙等のシート材に画像を形成した後、シート後処理装置3が画像形成装置2からシート材を受け入れ、受け入れたシート材に各種の後処理を施す。
各種の後処理は、例えば、端部綴じ処理、中折り処理等である。中折り処理は、中綴じ処理を含む。このような各種の後処理を行う用紙後処理装置3は、動作モードとして、排出モードと、端部綴じモードと、中折りモードと、を有している。
図3は、画像形成装置2について説明する図である。
画像形成装置本体400は、画像形成部の下部に、シート材を収納する給送カセットが配置されている。給送カセットに収納されたシート材は、それぞれ、給送ローラ414a,414bによって給送された後、所定の搬送路に沿って上方へ搬送され、レジストローラ対413へ到達する。
画像形成部は、像担持体としての感光体ドラム401と、帯電装置402と、露光装置410と、現像装置404と、転写装置405と、クリーニング装置406とを備えている。
帯電装置402は、感光体ドラム401の表面を一様に帯電する帯電手段である。露光装置410は、画像読取装置300で読み取った画像情報に基づいて感光体ドラム401上に静電潜像を形成する潜像形成手段である。現像装置404は、感光体ドラム401上の静電潜像にトナーを付着させて可視像化する現像手段である。転写装置405は、感光体ドラム401上のトナー画像をシートに転写する転写手段である。クリーニング装置406は、転写後の感光体ドラム401上に残留したトナーを除去するクリーニング手段である。
また、画像形成部のシート搬送方向下流側には、トナー画像をシート材に定着する定着手段としての定着装置407が配置されている。
露光装置410は、制御部の制御の下で画像情報に基づくレーザー光を発射するレーザーユニット411と、レーザーユニット411からのレーザー光を感光体ドラム401の回転軸方向(主走査方向)に走査するポリゴンミラー412を具備する。
また、画像読取装置300の上部には、自動原稿搬送装置500が接続されている。この自動原稿搬送装置500は、原稿テーブル501、原稿分離給送ローラ502、搬送ベルト503、原稿排紙トレイ504を具備している。
原稿テーブル501に原稿がセットされて読み取り開始指示を受けると、自動原稿搬送装置500では、原稿テーブル501上の原稿が原稿分離給送ローラ502により1枚ずつ送り出される。そして、その原稿は搬送ベルト503によりプラテンガラス309上に案内され、一時停止する。
そして、プラテンガラス309上に一時停止した原稿は、画像読取装置300によりその画像情報が読み取られる。その後、搬送ベルト503が原稿の搬送を再開し、その原稿は原稿排紙トレイ504に排出される。
次に、画像読取動作と画像形成動作について説明する。
自動原稿搬送装置500によりプラテンガラス309上に原稿が搬送されるか、作業者によりプラテンガラス309上に原稿が載置されて、操作パネルにコピー開始操作がなされると、第一走行体303上の光源301が点灯する。また、これとともに、第一走行体303及び第二走行体306を、ガイドレールに沿って移動させる。
そして、プラテンガラス309上の原稿に光源301からの光が照射され、その反射光が、第一走行体303上のミラー302、第二走行体306上のミラー304,305、レンズ307に案内されて、CCD308で受光される。これにより、CCD308は原稿の画像情報を読み取り、その画像情報はA/D変換回路によってアナログデータからデジタルデータに変換される。この画像情報は、情報出力部から画像形成装置本体400の制御部へ送られる。
一方、画像形成装置本体400は、感光体ドラム401の駆動を開始し、感光体ドラム401が所定速度で回転したら、帯電装置402により感光体ドラム401の表面を一様に帯電させる。そして、この帯電した感光体ドラム401の表面に、画像読取装置で読み取った画像情報に基づいた静電潜像が露光装置410により形成する。
その後、感光体ドラム401の表面上の静電潜像は、現像装置404により現像されてトナー画像となる。また、給送カセットに収納されたシート材は、給送ローラ414a,414bによって給送され、レジストローラ対413で一時停止させる。
そして、感光体ドラム401の表面に形成されたトナー画像の先端部分が転写装置405と対向する転写部に到達するタイミングに合わせて、レジストローラ対413により転写部に送り込まれる。転写部をシート材が通過する際、転写電界の作用によって感光体ドラム401の表面に形成されたトナー像がシート上に転写される。
その後、トナー像を載せたシート材は、定着装置407に搬送され、定着装置407により定着処理を受けた後、後段の用紙後処理装置3に排出される。なお、転写部においてシート材に転写されることなく感光体ドラム401の表面に残留した転写残トナーは、クリーニング装置406により除去される。
図4は、シート後処理装置3について説明する図である。
シート後処理装置3には、画像形成装置2から排出された用紙を受け入れて当該用紙を第一排紙トレイ10に排出するための第一搬送経路Pt1が設けられている。また、第一搬送経路Pt1から分岐して用紙束に端部綴じ処理等を施すための第二搬送経路Pt2と、第二搬送経路Pt2と接続していてシート束に中綴じ中折り処理を施すための第三搬送経路Pt3とが設けられている。
第一搬送経路Pt1、第二搬送経路Pt2及び第三搬送経路Pt3は、例えばガイド部材等によって形成されている。
第一搬送経路Pt1には、入口ローラ11、第一搬送ローラ12、第二搬送ローラ13及び第一排紙ローラ14が、第一搬送経路Pt1のシート送方向上流部から下流部に向けて順に配置されている。
そして、入口ローラ11、第一搬送ローラ12、第二搬送ローラ13、及び第一排紙ローラ14は、駆動源であるモータによって回転駆動されてシート材を搬送する。
入口ローラ11のシート搬送方向上流側には、入口センサ15が配置されている。この入口センサ15は、シート材がシート後処理装置3内へ搬入されたことを検知する。
第一搬送ローラ12のシート搬送方向下流側には、第一分岐爪17が配置されている。第一分岐爪17は、回動してその位置を切替えすることにより、第一搬送経路Pt1における第一分岐爪17のシート搬送方向下流側の部分と、第二搬送経路Pt2とのいずれか一方へ、シート材を選択的に案内する。第一分岐爪17は、例えばモータやソレノイドなどで駆動される。
排出モードでは、画像形成装置2から第一搬送経路Pt1に搬入されたシート材は、入口ローラ11、第一搬送ローラ12、第二搬送ローラ13、及び第一排紙ローラ14によって搬送されて、第一排紙トレイ10に排出される。
一方、端部綴じモード及び中折りモードでは、第一搬送経路Pt1に搬入されたシート材は、入口ローラ11及び第一搬送ローラ12によって搬送され、第一分岐爪17で進行方向を変えられて第二搬送経路Pt2へ搬送される。
第二搬送経路Pt2には、第三搬送ローラ20、第四搬送ローラ21、及び第五搬送ローラ22と、シート積載トレイ23と、第一シート揃え部24と、端部綴じ処理部(第一綴じ処理部)25とが配置されている。
第三搬送ローラ20、第四搬送ローラ21、及び第五搬送ローラ22は、モータによって駆動されてシート材を搬送する。また、第一シート揃え部24も、モータによって駆動される。
また、シート積載トレイ23の用紙搬送方向下流側には、第二分岐爪26及び第三分岐爪27が配置されている。第二分岐爪26及び第三分岐爪27は、回動してその位置を切替えすることにより、シート材を、第一搬送経路Pt1における第一分岐爪17のシート搬送方向下流側の部分と、第三搬送経路Pt3とのいずれか一方へ、シート材を選択的に案内する。第二分岐爪26及び第三分岐爪27は、例えばモータやソレノイドなどによって駆動される。
端部綴じモードでは、順次、シート積載トレイ23上に積載される。これにより、複数のシート材が積層されたシート束が形成される。この際、シート材は、その後端がシート積載トレイ23に設けられた第一可動基準フェンスに当接し、シート搬送方向位置が揃えられるとともに、第一シート揃え部24によって幅方向位置が揃えられる。
ここで、シート積載トレイ23、第一シート揃え部24、及び第一可動基準フェンスは、複数のシート材を重ねてシート束とする束化部としての第一束化部28を構成している。また、第一束化部28は、第一用紙揃え部24を駆動するモータや、第一可動基準フェンスを駆動するモータも含む。
端部が綴じられたシート束は、第一可動基準フェンスによって第一搬送経路Pt1に搬送され、その後、第二搬送ローラ13及び第一排紙ローラ14によって搬送されて第一排紙トレイ10に排出される。
ここで、第一排紙ローラ14は、端部綴じ処理部25によって綴じられたシート束を排出する排紙部の一例である。一方、中折りモードでは、第二搬送経路Pt2に搬送されたシート材は、第三搬送ローラ20、第四搬送ローラ21、第五搬送ローラ22、及び第一可動基準フェンスによって、第三搬送経路Pt3へ搬送される。
第三搬送経路Pt3には、第六搬送ローラ31及び第七搬送ローラ32と、中綴じ折り部33とが配置されている。
第六搬送ローラ31及び第七搬送ローラ32は、モータで駆動されて用紙を搬送する。中綴じ折り部33は、中折り部34と、中綴じ処理部(第二綴じ処理部)35と、第二束化部36と、を有している。
第三搬送経路Pt3に搬送されたシート材は、第六搬送ローラ31及び第七搬送ローラ32によって、順次、第二束化部36に積載される。これにより、複数のシート材が積層されたシート束が形成される。つまり、第二束化部36は、入口ローラ11、第一搬送ローラ12、第三搬送ローラ20、第四搬送ローラ21、第五搬送ローラ22、第六搬送ローラ31、及び第七搬送ローラ32から成る搬送部51によって搬送された複数のシート材を重ねてシート束とする。
このとき、各シート材は、その前端が第二可動基準フェンス37に当接し、シート搬送方向位置が揃えられるとともに、第二用紙揃え部によって幅方向位置が揃えられる。
そして、シート束は中綴じ処理部35により、シート搬送方向の中央部近傍が中綴じされる。中綴じされたシート束は、第二可動基準フェンス37によって中折り位置まで戻される。第二可動基準フェンス37は、モータによって駆動される。
中折り位置に位置したシート束は、中折り部34によって、シート搬送方向の中央部で中折りされる。中折り部34では、中折り位置にあるシート束のシート搬送方向中央部と対向する折りブレード38が、図2図中、右から左へ移動して、シート束のシート搬送方向中央部を折り曲げながら、下押圧ローラ39と上押圧ローラ40との間に押し込む。折りブレード38は、モータによって駆動される。
そして、折り曲げられたシート束は、下押圧ローラ39と上押圧ローラ40とによって上下から押圧される。下押圧ローラ39及び上押圧ローラ40は、モータによって駆動される。
このようにして折り曲げられたシート束は、下押圧ローラ39及び上押圧ローラ40と、排紙ローラ41とよって、第二排紙トレイ42上に排紙される。
また、画像形成装置2と、シート材判別装置100とは、通信ケーブル60(図2参照)によって接続されており、シート材判別装置100と画像形成装置2との間で相互に通信可能になっている。
そして、本実施形態の画像形成システム1では、シート材判別装置100でシート材の種類を判別し、判別されたシート材の種類に応じて、画像形成装置2は画像形成条件を設定できる。
ここで、画像形成装置2の外部にシート材判別装置100を設ける本実施形態の画像形成システム1とは異なり、特許文献1に記載の画像形成装置のように画像形成装置の内部(シート材搬送路)にシート材判別装置を設ける構成には、次のような問題があった。
搬送時にカールや波打ちなどの変形が引き起こされたシート材の変形箇所に、光学センサの発光手段から光を照射した場合には、変形の状態に応じてシート材表面での光の反射のされ方が違うので、受光手段で受光される光の光学的情報が異なる。このため、正確なシート材情報が検出できずに、シート材の判別の精度が低下してしまうおそれがある。
一方、発明者らは、画像形成装置の内部ではなく画像形成装置の外部に設けるシート材判別装置の開発を行っている。
ここで、今までに開発したシート材判別装置の具体的な一例を挙げる。
シート材判別装置の外装ケースの側壁には、シート材を抜き差し可能な開口部が設けられている。また、外装ケースの内側には、開口部から挿入されたシート材が載置(設置)されるシート材載置部が設けられており、シート材の情報を検出するための光学センサがシート材載置部に対向して設けられている。また、作業者がシート材載置部に載置したシート材を、安定した姿勢、及び略一定な速度で移動させる(引き抜く)ことを容易にするため、シート材載置部とでシート材を把持するバネ機構を用いたシート材把持機構が設けられている。
そして、シート材の種類の判別を行うときには、シート材にカールなどの変形がないのを作業者が確認しながら、作業者が手に持ったシート材を開口部から外装ケース内に挿入し、シート材載置部にシート材を載置して光学センサによりシート材の情報を検出する。これにより、シート材の変形箇所の情報を光学センサで検出するのを抑えて、正確なシート材の情報を検出して、シート材の判別の精度が低下するのを抑制できる。
また、シート材またはシート材判別装置を一方向に移動させつつ、前記一方向と平行な直線上に並ぶ複数の検出箇所で検出を行うことで、検出結果の平均化などを行うことにより、測定誤差などを抑えた精度の良いシート材の判別を行うことができる。
ところが、このシート材把持機構は、同一のバネ機構を用いて載置時と検出時のシート材の把持を行うものであり、シート材の厚さが変わるとシート材をシート材載置部側に押圧する押圧力(把持力)も変化した。
そして、シート材を載置するときの作業性を上げるためにバネを弱くするなどすると検出安定性が下がり、バネを強めて検出安定性を高めようとすると逆に意図した位置に載置できなかったり、シート材にダメージを与えてしまったりすることがあった。
このため、同一のバネ機構を用いて載置時と検出時のシート材の把持を行うシート材把持機構を備えたシート材判別装置では、バネの強さの設定が難しく、シート材載置部にシート材を載置するときの作業性と検出安定性を両立することが困難であった。
その結果、シート材載置部にシート材を載置する載置時や検出時に作業のバラツキが生じて、シート材の判別が安定しない場合があった。
そこで、発明者らは、シート材載置部にシート材を載置するときの作業性と検出安定性を両立できないか検討した。
次に、本実施形態の画像形成システム1(画像形成装置2)に備えるシート材判別装置100について、複数の構成例を挙げ、図を用いて説明する。
[構成例1]
図1は、本構成例1に係るシート材判別装置100の構成説明図であり、図1(a)がシート材押え部103を閉じた状態の断面を示し、図1(b)がシート材押え部103を開いた状態の断面を示している。
図1(a)、(b)に示すように、本構成例1に係るシート材判別装置100は、シート材の種類を検出する上部センサユニット110A及び下部センサユニット110Bからなるシート材情報検出センサ110を有している。そして、シート材判別装置100は、シート材情報検出センサ110を用いて、シート材の種類の判別(紙種判別)を行う。
また、上部センサユニット110Aはシート材押え部103に保持され、シート材押え部103は押え部回動機構105を基準として、シート材載置部104に対して、回移動可能となっており、図1(a)に示す閉じた状態でシート材Pの情報の検出を行う。一方、図1(b)に示す開いた状態でシート材Pのシート材載置部104への載置(設置)を行う。
押え部回動機構105はシート材載置部104が有する回転支持部106の軸中心107を基準として回転移動する。
シート材載置部104は検出対象のシート材Pを載置するためのものである。このシート材載置部104には透過光を検知する下部センサユニット110Bが搭載されており、シート材P検出時に上部センサユニット110Aからシート材Pを介して透過した光を検出する。
そして、シート材押え部103、押え部回動機構105、及びシート材載置部104から、シート材Pを把持するシート材把持機構を構成している。
具体的には、押え部回動機構105の回転にともない、シート材押え部103が開閉するように回動し、シート材載置部104に対して閉じたときにシート材押え部103の底面がシート材Pに接触し、シート材載置部104とでシート材Pを把持する。
一方、シート材載置部104から開くようにシート材押え部103の底面がシート材Pから離間し、シート材載置部104にシート材Pを載置することが可能となる。
また、シート材押え部103で保持した上部センサユニット110Aには、発光手段である照射装置111と第一受光器113等の複数の受光手段が設けられ、シート材載置部104で保持した下部センサユニット110Bには、第五受光器160が設けられている。
そして、シート材判別装置100は、シート材押え部103とシート材載置部104とでシート材Pを把持する状態と、シート材押え部103をシート材Pの上方に離間させる状態とに切替え可能なシート材把持機構を備えている。
このようなシート材把持機構を備えることで、次のような効果を奏することができる。
シート材押え部103を、シート材載置部104に対して、開閉可能な構成とすることで、シート材Pから離間する開状態でシート材Pの載置を行い、シート材Pを把持する閉状態でシート材Pの情報の検出を行うことができる。
開状態でのシート材載置部104と検出部との間隙を十分とることで、視認性を確保しつつ、シート材載置部104の意図した位置にシート材Pを載置し易くできる。また、シート材Pを挟み込むようにして閉状態にすることで、把持するときのシート材Pの位置をずれ難くできる。これらのため、シート材Pを載置するときの作業性を高めることができる。
また、通常、第一受光器113等を格納したシート材押え部103には十分な重量がある。このため、閉状態にした後、例えば、把持したシート材Pを一方向に引き出すなどして検出を行うときに把持する力をシート材Pの厚さに関わらず、シート材押え部103の自重に応じた略一定な強さにできる。そして、把持したシート材Pを一方向に引き出すなどして検出を行うときに、シート材押え部103の自重に応じた抵抗(摩擦抵抗)を加えることができ、検出安定性を高めることが可能となる。
したがって、同一のバネ機構を用いて載置時と検出時のシート材の把持を行うものとは異なり、シート材Pを載置するときの作業性と検出安定性の両立が可能となる。
よって、シート材載置部104にシート材Pを載置するときの作業性と検出安定性を両立できるシート材判別装置100を提供できる。
また、シート材載置部104にシート材Pを載置する載置時や検出時に生じる作業のバラツキを低減して、安定したシート材Pの判別ができるシート材判別装置100も提供できる。
また、本構成例1のシート材判別装置100は、シート材把持機構がシート材押え部103を上方に回動させてシート材Pから離間させるものである。
これによれば、次のような効果を奏することができる。
シート材把持機構を、シート材Pの情報を検出するときにシート材押え部103を上方に回動させることでシート材Pから離間させ、元の位置に戻すことでシート材載置部104とでシート材Pを把持する単純な構成で実現きる。
したがって、安定したシート材Pの判別を行えるとともに、シート材把持機構の構成部材の点数を削減して低コスト化も可能なシート材判別装置100を提供できる。
シート材載置部104には、シート端規制部材109が備え付けられており、シート端規制部材109を基準として作業者が判別対象のシート材Pを載置する。
このようにシート端規制部材109を備えることで、作業者がシート材載置部104にシート材Pを載置するときの作業性を、より高めることができるとともに、把持するときに載置したシート材Pがずれることを、より抑制することができる。
また、本構成例1のシート材把持機構は、シート材Pを把持すときに押え部回動機構105の自重を用いて、シート材Pをシート材載置部側に押圧する。
これによれば、次のような効果を奏することができる。
シート材Pの上方に位置する第一受光器113を格納したシート材押え部103とシート材載置部104とでシート材Pを把持する状態と、シート材押え部103をシート材Pの上方に離間させる状態とに切替えるための駆動源等を設ける必要がない。
したがって、シート材把持機構の構成部材の点数を削減して低コスト化も可能なシート材判別装置100を提供できる。
次に、図5を用いて、シート材判別装置100に備えたシート材情報検出センサ110及び処理装置130について説明する。
本構成例1のシート材情報検出センサ110は、図5に示すように、上部センサユニット110Aと、下部センサユニット110Bを備えている。
上部センサユニット110Aは、照射装置111、コリメートレンズ112、第一受光器113、第二受光器114、第三受光器115、第四受光器118、第一偏光フィルタ116、第二偏光フィルタ117、及びこれらが収納される上部暗箱119Aを有する。
下部センサユニット110Bは、第五受光器160と、第五受光器160が収納される下部暗箱119Bとを有している。
上部暗箱119Aと下部暗箱119Bは、金属製の箱部材、例えば、アルミニウム製の箱部材であり、外乱光及び迷光の影響を低減するため、表面に黒アルマイト処理が施されている。
照射装置111は、複数の発光部を有している。各発光部は、垂直共振器型の面発光レーザー(Vertical Cavity Surface Emitting Laser:VCSEL)である。すなわち、照射装置111は、面発光レーザーアレイ(VCSELアレイ)を含んでいる。ここでは、一例として図6に示されるように、9個の発光部が2次元配列されている。
照射装置111は、シート材Pに対してS偏光の直線偏光が照射されるように配置されている。また、照射装置111からの光のシート材Pへの入射角θ(図7参照)は、80[°]である。この照射装置111は、処理装置130によって、発光及び消灯される。
コリメートレンズ112は、照射装置111から射出された光の光路上に配置され、該光を略平行光とする。コリメートレンズ112を介した光は、上部暗箱119Aに設けられている開口部を通過してシート材Pを照明する。なお、以下では、シート材Pの表面における照明領域の中心を「照明中心」と略述する。また、コリメートレンズ112を介した光を「照射光」ともいう。
ところで、光が媒質の境界面に入射するとき、入射光線と入射点に立てた境界面の法線とを含む面は「入射面」と呼ばれている。そこで、入射光が複数の光線からなる場合は、光線毎に入射面が存在することとなるが、ここでは、便宜上、照明中心に入射する光線の入射面を、記録紙における入射面ということとする。すなわち、照明中心を含みXZ面に平行な面が記録紙における入射面である。
なお、本構成例1では、シート材Pへの入射光だけでなく反射光に対してもS偏光及びP偏光という表現を用いるが、これは説明をわかりやすくするために、シート材Pへの入射光の偏光方向を基準とした表現である。そして、入射面内において入射光(ここでは、S偏光)と同一の偏光方向をS偏光、それに直交する偏光方向をP偏光と呼ぶこととする。
第一偏光フィルタ116は、照明中心の+Z側に配置されている。この第一偏光フィルタ116は、P偏光を透過させ、S偏光を遮光する偏光フィルタである。なお、第一偏光フィルタ116に代えて、同等の機能を有する偏光ビームスプリッタを用いても良い。
第二受光器114は、第一偏光フィルタ116の+Z側に配置され、第一偏光フィルタ116を透過した光を受光する。ここでは、図8に示されるように、照明中心と第一偏光フィルタ116の中心と第二受光器114の中心とを結ぶ線L1と、シート材Pの表面とのなす角度ψ1は90[°]である。
第一受光器113は、X軸方向に関して、照明中心の+X側に配置されている。そして、図8に示されるように、照明中心と第一受光器113の中心とを結ぶ線L2と、シート材Pの表面とのなす角度ψ2は170[°]である。
照射装置111の中心と、照明中心と、第一偏光フィルタ116の中心と、各受光器の中心は、ほぼ同一平面上に存在する。
ところで、シート材Pを照明したときのシート材Pから反射光は、シート材Pの表面で反射された反射光と、シート材Pの内部で反射された反射光とに分けて考えることができる。また、シート材Pの表面で反射された反射光は、正反射された反射光と拡散反射された反射光とに分けて考えることができる。
以下では、便宜上、シート材Pの表面で正反射された反射光を「表面正反射光」、拡散反射された反射光を「表面拡散反射光」ともいう(図9(a)及び図9(b)参照)。
シート材Pの表面は、平面部と斜面部とで構成され、その割合でシート材P表面の平滑性が決定される。平面部で反射された光は表面正反射光となり、斜面部で反射された光は表面拡散反射光となる。表面拡散反射光は、完全に散乱反射された反射光であり、その反射方向は等方性があるとみなせる。そして、平滑性が高くなるほど表面正反射光の光量が増加する。
一方、シート材Pの内部からの反射光は、該シート材Pが一般の印刷用紙である場合、その内部の繊維中で多重散乱するため拡散反射光のみとなる。以下では、便宜上、シート材Pの内部からの反射光を「内部反射光」ともいう(図9(c)参照)。この内部反射光も、表面拡散反射光と同様に、完全に散乱反射された反射光であり、その反射方向は等方性があるとみなせる。
受光器に向かう表面正反射光及び表面拡散反射光の偏光方向は、入射光の偏光方向と同じである。ところで、シート材Pの表面で偏光方向が回転するには、入射光がその入射方向に対して該回転の向きに傾斜した面で反射されなくてはならない。ここでは、照射装置の中心と照明中心と各受光器の中心とが同一平面上にあるため、シート材Pの表面で偏光方向が回転した反射光は、いずれの受光器の方向にも反射されない。
一方、内部反射光の偏光方向は、入射光の偏光方向に対して回転している。これは、シート材Pの内部に侵入した光は、繊維中を透過し、多重散乱される間に旋光し、偏光方向が回転するためと考えられる。
第一偏光フィルタ116には、表面拡散反射光と内部反射光とが混在する反射光が入射する(図10参照)。
表面拡散反射光は入射光と同じS偏光であるため、第一偏光フィルタ116で遮光される。一方、内部反射光はS偏光とP偏光とが混在しているため、P偏光成分が第一偏光フィルタ116を透過する。すなわち、内部反射光に含まれるP偏光成分が第二受光器114で受光される(図11参照)。
なお、以下では、便宜上、内部反射光に含まれるP偏光成分を「P偏光内部反射光」ともいう。また、内部反射光に含まれるS偏光成分を「S偏光内部反射光」ともいう。
P偏光内部反射光の光量は、記録紙の厚みや密度に相関を持つことが発明者らによって確認されている。これは、P偏光内部反射光の光量が、記録紙の繊維中を通過する際の経路長に依存するためである。
第一受光器113には、表面正反射光と表面拡散反射光と内部反射光とが混在する反射光が入射する。この受光位置では、表面正反射光の光量に比べて表面拡散反射光及び内部反射光の光量は非常に小さいので、第一受光器113の受光光量は、表面正反射光の光量であるとみなすことができる(図10参照)。
第三受光器115は、表面拡散反射光及び内部反射光を受光する位置に配置されている。例えば、図12に示す照明中心と第三受光器115の中心とを結ぶ線L3と、シート材Pの表面とのなす角度ψ3は120[°]である。照射装置111の中心と、照明中心と、第一偏光フィルタ116の中心と、各受光器の中心は、ほぼ同一平面上に存在する。
第二偏光フィルタ117は、表面拡散反射光及び内部反射光の光路上に配置されている。この第二偏光フィルタ117は、P偏光を透過させ、S偏光を遮光する偏光フィルタである。第四受光器118は、第二偏光フィルタ117を透過した光の光路上に配置されている。そこで、第四受光器118は、内部反射光に含まれるP偏光成分を受光する。
例えば、図12に示す照明中心と第二偏光フィルタ117の中心と第四受光器118の中心とを結ぶ線L4と、シート材Pの表面とのなす角度ψ4は150[°]である。照射装置111の中心と、照明中心と、第一偏光フィルタ116の中心と、第二偏光フィルタ117の中心と、各受光器の中心は、ほぼ同一平面上に存在する。
第五受光器160は、照射装置111からシート材Pに照射された光のうち、シート材Pを透過する透過光を受光する位置に配置されている。
各受光器は、それぞれ受光光量に対応する電気信号(電流信号)を処理装置130に出力する。
図5に戻り、処理装置130は、照射装置111を駆動する光源駆動回路131、電流電圧変換回路132、AD変換回路133などを有しており、上部暗箱119Aに固定されている。
各受光器は、それぞれ受光光量に対応する電気信号(電流信号)を処理装置130に出力する。
図5に戻り、処理装置130は、光源駆動回路131、電流電圧変換回路132、AD変換回路133などを有している。
光源駆動回路131は、制御部600の指示に応じて、光源駆動信号を照射装置111に出力する。
電流電圧変換回路132は、各受光器からの電流信号を電圧信号に変換する。AD変換回路133は、電流電圧変換回路132を介したアナログ信号をデジタル信号に変換し、制御部600に出力する。
本構成例1のように、反射光を受光する第一受光器113、第二受光器114、第三受光器115、第四受光器118からの情報に加え、透過光を受光する第五受光器160からの情報も含めることで、より高精度なシート材Pの判別が可能になる。
また、照射装置111から照射された光のうち、シート材Pにおいて正反射された光を受光する正反射光受光器と、シート材Pにおいて拡散反射された光を受光する拡散反射光受光器とを少なくとも含むシート材情報検出センサ110を用いるのが良い。これにより、シート材Pに対する、反射光の拡散分子を複数の異なる角度に設置させたセンサで検出できるので、正反射のみの情報よりも、さらに精度の高い検出結果を得ることができる。
次に、シート材判別装置100によるシート材Pの判別手順について、図を用いて説明する。
図13は、シート材載置部104へのシート材Pの載置手順の説明図(上面図)である。図14から図18は、シート材判別装置100によるシート材Pの判別手順の説明図であり、図14がシート材Pをシート材載置部104に載置するときの説明図、図15がシート材押え部103を回動させて閉じ始めるときの説明図である。図16がシート材Pをシート材載置部104とシート材押え部103とで挟み込むようにして把持するときの説明図、図17がシート材載置部104とシート材押え部103とで把持したシート材Pを引き抜きながら検出を行うときの説明図である。図18が上部センサユニット110Aによるシート材Pの検出の説明図である。
本実施形態では、画像形成装置2に設けられた操作パネル4により、シート材判別装置100に対して判別動作開始を指示することで、シート材情報検出センサ110所定の検出間隔(サンプリング周期)でシート材情報の検出を行う。そして、その検出したシート材情報に基づいて、制御部600によりシート材Pの判別が行われる。以下、具体的に、シート材Pの判別手順について説明する。
シート材Pをシート材載置部104に載置(設置)するとき、シート材押え部103はシート材載置部104に対し垂直状態で設置されており、シート材Pを設置するのに十分な間隙が空いている。
そして、本構成例1のシート材判別装置100では、シート材載置部104に備え付けられたシート端規制部材109を基準として作業者が判別対象のシート材Pを載置する。
このシート端規制部材109には、図13の上面図に示すように、シート材Pの奥行き方向の端部の位置を規制する奥行き方向端規制部材109Aと、横方向の端部の位置を規制する横方向端規制部材109Bとが備えられている。
そして、作業者は、シート材Pの奥行き方向の端部を奥行き方向端規制部材109Aに、シート材Pの横方向の端部を横方向端規制部材109Bに突き当てるようにして載置する。より具体的には、作業者は、シート材載置部104に沿わせてシート材Pを奥行き方向に挿入するようにして、奥行き方向端規制部材109Aに突き当てることで奥行き方向の位置を規制し、横方向端規制部材109Bに突き当てることで横方向の位置を規制する。
このようにして、シート材Pの載置位置(セット位置)が確定した状態で、次のシート材Pの位置の固定を行う。
シート材Pの載置時(シートセット時)、図14に示すように、シート材押え部103はシート材載置部104に接しておらず、作業者はシート材押え部103に接触することなくシート材Pをシート材載置部104に設置することが可能である。
また、シート材押え部103は押え部回動機構105を基準として回転し、シート材載置部104に接することが可能な構成となっている。
シート材Pの位置の固定時には、図15に示すように、シート材押え部103を回転させ、図16に示すように、シート材Pをシート材押え部103とシート材載置部104とで挟み込むことで行う。
シート材押え部103は十分な重さがあり、挟み込んだ時点でシート材押え部103の自重によりシート材Pの高さ方向が規制されシート材Pは固定される。
そして、図17に示すように、シート材Pが固定された状態でシート材Pをシート材載置部104から引き抜くことでシート材Pの種類を検出する。
シート材情報検出センサ110を用いてシート材Pの種類を安定して検出するためには、シート材Pの検出点を増やすことが望ましい。
ここで、図18に示すように、本構成例1のシート材判別装置100では、シート材押え部103の自重により生じる摩擦力が、シート材Pを引き抜くときに十分な抵抗力となるため、引き抜く時間で十分な検出点をまかなうことができる。
[構成例2]
図19は、本構成例2に係るシート材判別装置100の開いた状態の構成説明図、図20は、シート材押え部103の筐体の位置を基準位置で規制した状態の説明図である。図21は、図20に示す状態からシート材押え部支持装置175を回転させ微量だけ上方に移動させた状態の説明図である。
本構成例2のシート材判別装置100は、上述した構成例1と、シート材把持機構に係る次の点のみ異なる。
構成例1のシート材把持機構では、シート材Pを把持すときに筐体底面を接触させるシート材押え部103の自重を用いて、シート材Pをシート材載置部104側に押圧していた。これに対して本構成例2のシート材把持機構では、シート材Pを把持すときに弾性体174を介してシート材押え部103に支持される押圧ローラ173を接触させてシート材押え部103の自重を伝達し、シート材Pをシート材載置部104側に押圧する点である。
また、構成例1のシート材把持機構では、シート材Pをシート材載置部104側に押圧するときの押圧力が一定であったのに対して、本構成例2では、シート材Pをシート材載置部104側に押圧するときの押圧力を任意に設定、又は調整可能な点である。
したがって、構成例1のシート材判別装置と同様な構成や、その作用・効果は、適宜、省略して説明するとともに、同一又は同様な部材については、特に区別する必要がない限り、同一の符号を付して説明する。
図19に示すように、このシート材判別装置100は、シート材Pを把持すときに弾性体174を介してシート材押え部103の筐体に支持される押圧ローラ173を接触させてシート材押え部103の自重を伝達するシート材押圧装置171を2つ有している。これらのシート材押圧装置171は、シート材押え部103の筐体に設けられた弾性体支持部172に弾性体174の一端側が支持され、弾性体174の他端側には回転自在な押圧ローラが物理的に接して支持され、シート材押え部103の筐体から突出している。
このようにシート材把持機構を構成することで、シート材Pの上方に位置する第一受光器113等を格納したシート材押え部103とシート材載置部104とでシート材Pを把持する際の衝撃を緩和して、把持したシート材がずれることを、さらに低減できる。
また、シート材押え部103は、シート材押圧装置171と、シート材Pを把持すときにシート材押え部支持装置175に当接する当接部材であるストッパ176とを、シート材載置部104は、シート材押え部支持装置175を有している。
そして、シート材Pの情報を検出するときには、押え部回動機構105を回転させ、押圧ローラ173とシート材Pとを接触させる。このとき押圧ローラ173は弾性体174によりシート材押え部103側に移動しシート材Pを把持する。
また、シート材Pの情報を検出するときには、シート材押え部103のストッパ176がシート材載置部104のシート材押え部支持装置175と接して、シート材押え部103の筐体の位置(、及び方向)を規制する。
このようなシート材押え部支持装置175とストッパ176とから構成される検出部位置規制手段を有することで、次のような効果を奏することができる。
例えシート材押圧装置171の押圧ローラ173が回転自在であっても、シート材載置部104とシート材Pとの静止摩擦係数や動摩擦係数が大きいと、次のような不具合が生じるおそれがある。押圧ローラ173によるシート材Pの押圧力が一定でもシート材Pを引き抜くときの抵抗となる静止摩擦力や動摩擦力も大きくなる。静止摩擦力が大きすぎると、シート材Pを引き抜けなかったり、検出を行うシート材Pにダメージを与えてしまったりして、正常な検出が行えなくなるおそれである。
また、シート材Pを引き抜けても、静止摩擦力や動摩擦力が大きすぎると、シート材Pが動き始めた直後に速度が速くなったり、シート材Pが動く速度が異常に遅くなったりして、所定の回数の検出を正常に行えなくなって検出安定性が低下してしまうおそれである。特に、シート材押え部103の自重が重すぎる場合や、シート材押え部103とシート材Pとの静止摩擦係数、動摩擦係数が大きい場合に、これらの不具合が発生し易い。
一方、シート材押え部支持装置175とストッパ176などから構成される検出部位置規制手段を有する構成では、次のような作用を奏することができる。シート材Pを上方から把持するシート材押え部103の筐体の閉じた状態の位置を規制することで、弾性体174の圧縮方向の変形を制限してシート材押圧装置171の弾性体174を介して押圧ローラ173に伝達される力を小さくすることができる。
したがって、シート材押え部103の自重が重すぎる場合、検出部位置規制手段でシート材載置部104に対するシート材押え部103の筐体の位置を規制して、シート材押圧装置171の弾性体を介して接触部材に伝達される力を小さくできる。そして、検出安定性を高めることができる。
また、本構成例2のシート材押え部支持装置175は、回転させることで、上下に移動可能である。
例えば、図20に示す状態で弾性体174による加圧力が強く、押圧ローラ173によるシート材Pへの押圧力が大きくなってしまい、シート材Pを適正なスピードで引き抜けなくなった場合、シート材Pの検出点を十分取る事ができず検出不良が発生してしまう。
この場合には、図20に示した状態から、図21に示すように、シート材押え部支持装置175の位置を、上方に移動するように調整する事で、シート材押え部103の筐体の高さを調整し、シート材Pを把持するときの把持力(押圧力)を変更することができる。このように変更することで、作業者が所定の検出点を取れるようにシート材Pの把持力を適正化できる。
つまり、シート材押え部支持装置175で規制する、シート材載置部104に対するシート材押え部103の筐体の位置をシート材押え部支持装置175に有した規制位置調整手段で調整できる。このように調整することで、シート材押圧装置171の弾性体174を介して押圧ローラ173に伝達される力を細かく調整することが可能となる。このように細かく調整することで、シート材Pを引き抜くなどして検出するときに動かすシート材Pの速度も細かく調整可能となり、検出安定性を、さらに高めることができる。
なお、本実施形態の画像形成装置2では、構成例1、2のシート材判別装置100を画像形成装置外部に設けることで、次のような効果を奏することができる。
シート材Pの種類に応じていない不適切な画像形成条件が、画像形成装置2で設定されてしまうのを抑制し、良好な画像形成を行うことが可能となる。
また、構成例1、2のシート材判別装置100の判別結果に基づいて画像形成条件を設定することで、シート材Pの判別結果に基づいた適切な画像形成条件で画像形成を行うことができる。
また、上記本実施形態は、本発明を適用した、画像形成システム、画像形成装置、及びシート材判別装置の例示にすぎず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、様々な構成に適用可能である。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
シート材Pなどのシート材が載置されるシート材載置部104などのシート材載置部と、該シート材載置部に載置されたシート材の表面に上部センサユニット110Aに有した照射装置111などの発光手段を発光させて照射した光を第一受光器113などの受光手段で受光して該シート材の情報を検出するシート材情報検出センサ110などの情報検出手段と、該情報検出手段が検出した前記シート材の情報に基づいてシート材の判別を行う制御部600などの判別手段とを備えたシート材判別装置100などのシート材判別装置であって、前記シート材の情報を検出するときに該シート材の上方に位置する受光手段を格納したシート材押え部103などの検出部と前記シート材載置部とで前記シート材を把持する状態と、前記検出部を前記シート材の上方に離間させる状態とに切替え可能なシート材押え部103、押え部回動機構105、及びシート材載置部104などから構成されるシート材把持機構を備えることを特徴とする。
これによれば、本実施形態で説明したように、次のような効果を奏することができる。
検出時にシート材の上方に位置する受光手段を格納した検出部を、シート材載置部に対して、例えば、開閉可能な構成とすることで、シート材から離間する開状態でシート材の載置を行い、シート材を把持する閉状態でシート材の情報の検出を行うことができる。
開状態でのシート材載置部と検出部との間隙を十分とることで、視認性を確保しつつ、シート材載置部の意図した位置にシート材を載置し易くできるとともに、シート材を挟み込むようにして閉状態にすることで、把持するときのシート材の位置をずれ難くできる。これらのため、シート材を載置するときの作業性を高めることができる。
また、通常、上方に位置する受光手段を格納した検出部には十分な重量があり、閉状態にした後、例えば、把持したシート材を一方向に引き出すなどして検出を行うときに把持する力をシート材の厚さに関わらず、検知部の自重に応じた略一定な強さにできる。そして、把持したシート材を一方向に引き出すなどして検出を行うときに、検知部の自重に応じた抵抗(摩擦抵抗)を加えることができ、検出安定性を高めることが可能となる。
したがって、同一のバネ機構を用いて載置時と検出時のシート材の把持を行うものとは異なり、シート材を載置するときの作業性と検出安定性の両立が可能となる。
よって、シート材載置部104にシート材Pを載置するときの作業性と検出安定性を両立できるシート材判別装置100を提供できる。
また、シート材載置部にシート材を載置する載置時や検出時に生じる作業のバラツキを低減して、安定したシート材の判別ができるシート材判別装置も提供できる。
(態様B)
(態様A)において、前記シート材把持機構は、前記検出部を上方に回動させて前記シート材から離間させることを特徴とする。
これによれば、本実施形態で説明したように、次のような効果を奏することができる。
シート材把持機構を、シート材の情報を検出するときにシート材の上方に位置する受光手段を格納した検出部を上方に回動させることでシート材から離間させ、元の位置に戻すことでシート材載置部とでシート材を把持する単純な構成で実現きる。
したがって、シート材把持機構の構成部材の点数を削減して低コスト化も可能なシート材判別装置を提供できる。
(態様C)
(態様A)又は(態様B)において、前記シート材載置部に載置される前記シート材の位置を規制するシート端規制部材109などのシート材位置規制手段を備えることを特徴とする。
これによれば、本実施形態で説明したように、次のような効果を奏することができる。
作業者がシート材載置部にシート材を載置するときの作業性を、より高めることができるとともに、把持するときに載置したシート材がずれることを、より抑制することができる。
(態様D)
(態様A)乃至(態様C)のいずれかにおいて、前記シート材把持機構は、前記シート材を把持すときに前記検出部の自重を用いて、前記シート材を前記シート材載置部側に押圧することを特徴とする。
これによれば、本実施形態で説明したように、次のような効果を奏することができる。
シート材の上方に位置する受光手段を格納した検出部とシート材載置部とでシート材を把持する状態と、この検出部をシート材の上方に離間させる状態とに切替えるための駆動源等を、シート材把持機構に設ける必要がない。
したがって、シート材把持機構の構成部材の点数を削減して低コスト化も可能なシート材判別装置を提供できる。
(態様E)
(態様A)乃至(態様C)のいずれかにおいて、前記シート材を把持すときに弾性体を介して前記検出部に支持される押圧ローラ173などの押圧部材を接触させて該検出部の自重を伝達し、シート材を前記シート材載置部側に押圧することを特徴とする。
これによれば、本実施形態で説明したように、シート材の上方に位置する受光手段を格納した検出部とシート材載置部とでシート材を把持する際の衝撃を緩和して、把持したシート材がずれることを、さらに低減できる。
(態様F)
(態様E)において、前記シート材把持機構は、前記シート材載置部に対する前記検出部の筐体の位置を規制するシート材押え部支持装置175とストッパ176などから構成される検出部位置規制手段を有することを特徴とする。
これによれば、本実施形態で説明したように、次のような効果を奏することができる。
例えシート材押圧手段の接触部材が回転自在であっても、シート材載置部とシート材との静止摩擦係数や動摩擦係数が大きいと、次のような不具合が生じるおそれがある。
接触部材によるシート材の押圧力が一定でもシート材を引き抜くなどして検知するときの抵抗となる静止摩擦力や動摩擦力も大きくなる。静止摩擦力が大きすぎると、シート材を引き抜けなかったり、検出を行うシート材にダメージを与えてしまったりして、正常な検出が行えなくなるおそれである。
また、シート材を引き抜けたとしても、静止摩擦力や動摩擦力が大きすぎると、シート材が動き始めた直後に速度が速くなったり、シート材が動く速度が異常に遅くなったりして、所定の回数の検出を正常に行えなくなって検出安定性が低下してしまうおそれである。特に、シート材を上方から把持する検知部の自重が重すぎる場合や、シート材押え部とシート材との静止摩擦係数、動摩擦係数が大きい場合に、これらの不具合が発生し易い。
一方、検出部位置規制手段を有する構成では、次のような作用を奏することができる。シート材を上方から把持する検知部の筐体の閉じた状態の位置を規制することで、弾性体の圧縮方向の変形を制限してシート材押圧手段の弾性体を介して接触部材に伝達される力を小さくすることができる。
したがって、シート材を上方から把持する検知部の自重が重すぎる場合、検出部位置規制手段でシート材載置部に対する前記検出部の筐体の位置を規制して、シート材押圧手段の弾性体を介して接触部材に伝達される力を小さくできる。そして、検出安定性を高めることができる。
(態様G)
(態様F)において、前記シート材把持機構は、前記位置規制手段で規制する、前記シート材載置部に対する前記検出部の筐体の位置を調整可能なシート材押え部支持装置175などの規制位置調整手段を有することを特徴とする。
これによれば、本実施形態で説明したように、次のような効果を奏することができる。
位置規制手段で規制する、シート材載置部に対する前記検出部の筐体の位置を規制位置調整手段で調整することで、シート材押圧手段の弾性体を介して接触部材に伝達される力を細かく調整することが可能となる。このように細かく調整することで、シート材を引き抜くなどして検出するときに動かすシート材の速度も細かく調整可能となり、検出安定性を、さらに高めることができる。
(態様H)
(態様A)乃至(態様G)のいずれかにおいて、前記情報検出手段は、前記受光手段を複数有しており、前記発光手段より照射された光のうち、前記シート材を透過した光を受光する第五受光器160などの透過光受光手段を少なくとも含むことを特徴とする。
これによれば、本実施形態で説明したように、より高精度なシート材の判別が可能になる。
(態様I)
(態様A)乃至(態様H)のいずれかにおいて、前記情報検出手段は前記受光手段を複数有しており、前記シート材において反射された光の偏光成分を受光する第二受光器114や第四受光器118などの反射光偏光成分受光手段を少なくとも含むことを特徴とする
これによれば、本実施形態で説明したように、さらに精度の高い検出結果を得ることができる。
(態様J)
(態様A)乃至(態様H)のいずれかにおいて、前記情報検出手段の検出結果に基づいて、前記シート材の厚さ、表面性状、及び銘柄の少なくともいずれかを判定することを特徴とする。
これによれば、本実施形態で説明したように、シート材の厚さ、表面性状、及び銘柄の少なくともいずれかを判定することができる。
(態様K)
シート材に画像を形成する画像形成手段と、前記シート材の情報を検出し該シート材の判別を行うシート材判別装置と、を備えた画像形成装置2などの画像形成装置において、前記シート材判別装置として、(態様A)乃至(態様J)のいずれかのシート材判別装置を画像形成装置外部に設けたことを特徴とする。
これによれば、本実施形態で説明したように、シート材の種類に応じていない不適切な画像形成条件が、画像形成装置で設定されてしまうのを抑制し、良好な画像形成を行うことが可能となる。
(態様L)
(態様K)において、前記シート材判別装置の判別結果に基づいて画像形成条件を設定することを特徴とする。
これによれば、本実施形態で説明したように、シート材の判別結果に基づいた適切な画像形成条件で画像形成を行うことができる。
1 画像形成システム
2 画像形成装置
3 シート後処理装置
4 操作パネル
10 第一排紙トレイ
11 入口ローラ
12 第一搬送ローラ
13 第二搬送ローラ
14 第一排紙ローラ
15 入口センサ
17 第一分岐爪
20 第三搬送ローラ
21 第四搬送ローラ
22 第五搬送ローラ
23 シート積載トレイ
24 第一シート揃え部
25 端部綴じ処理部(第一綴じ処理部)
26 第二分岐爪
27 第三分岐爪
28 第一束化部
31 第六搬送ローラ
32 第七搬送ローラ
33 中綴じ折り部
34 中折り部
35 中綴じ処理部(第二綴じ処理部)
36 第二束化部
37 第二可動基準フェンス
38 折りブレード
39 下押圧ローラ
40 上押圧ローラ
41 第二排紙ローラ
42 第二排紙トレイ
51 搬送部
60 通信ケーブル
100 シート材判別装置
103 シート材押え部
104 シート材載置部
105 押え部回動機構
106 回転支持部
107 軸中心
109 シート端規制部材
109A 奥行き方向端規制部材
109B 横方向端規制部材
110 シート材情報検出センサ
110A 上部センサユニット
110B 下部センサユニット
111 照射装置
112 コリメートレンズ112
113 第一受光器
114 第二受光器
115 第三受光器
116 第一偏光フィルタ
117 第二偏光フィルタ
118 第四受光器
119A 上部暗箱
119B 下部暗箱
130 処理装置
131 光源駆動回路
132 電流電圧変換回路
133 変換回路
160 第五受光器
171 シート材押圧装置
172 弾性体支持部
173 押圧ローラ
174 弾性体
175 シート材押え部支持装置
176 ストッパ
300 画像読取装置
301 光源
302 ミラー
303 第一走行体
306 第二走行体
307 レンズ
309 プラテンガラス
400 画像形成装置本体
401 感光体ドラム
402 帯電装置
404 現像装置
405 転写装置
406 クリーニング装置
407 定着装置
410 露光装置
411 レーザーユニット
412 ポリゴンミラー
413 レジストローラ対
414a,b 給送ローラ
500 自動原稿搬送装置
501 原稿テーブル
502 原稿分離給送ローラ
503 搬送ベルト
504 原稿排紙トレイ
600 制御部
P シート材
特開2007−233186号公報

Claims (12)

  1. シート材が載置されるシート材載置部と、シート材を押圧可能なシート材押え部とを有し、前記シート材押え部は、前記シート材の表面に対して発光させる発光手段と、前記シート材の表面から反射した光を受光する第1の受光手段とを備え、
    前記シート材載置部は、前記発光手段より照射された光のうち、前記シート材を透過した光を受光する第2の受光手段を備え
    記シート材押え部と前記シート材載置部とで前記シート材を把持する状態と、前記シート材押え部を前記シート材の上方に離間させる状態とに切替え可能なシート材把持機構を備え
    前記把持する状態のときであって前記シート材を引き抜くときに前記シート材の情報を検出することを特徴とするシート材情報検出装置。
  2. 請求項1に記載のシート材情報検出装置において、
    前記シート材把持機構は、前記シート材押え部を上方に回動させて前記シート材から離間させることを特徴とするシート材情報検出装置。
  3. 請求項1又は2に記載のシート材情報検出装置において、
    前記シート材載置部に載置される前記シート材の位置を規制するシート材位置規制手段を備えることを特徴とするシート材情報検出装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一に記載のシート材情報検出装置において、
    前記シート材把持機構は、前記シート材を把持するときに前記シート材押え部の自重を用いて、前記シート材を前記シート材載置部側に押圧することを特徴とするシート材情報検出装置。
  5. 請求項1乃至3のいずれか一に記載のシート材情報検出装置において、
    前記シート材把持機構は、前記シート材を把持するときに弾性体を介して前記シート材押え部に支持される押圧部材を接触させて該シート材押え部の自重を伝達し、シート材を前記シート材載置部側に押圧することを特徴とするシート材情報検出装置。
  6. 請求項5に記載のシート材情報検出装置において、
    前記シート材把持機構は、前記シート材載置部に対する前記シート材押え部の筐体の位置を規制するシート材押え部位置規制手段を有することを特徴とするシート材情報検出装置。
  7. 請求項6に記載のシート材情報検出装置において、
    前記シート材把持機構は、前記シート材押え部位置規制手段で規制する、前記シート材載置部に対する前記シート材押え部の筐体の位置を調整可能な規制位置調整手段を有することを特徴とするシート材情報検出装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一に記載のシート材情報検出装置において、
    前記シート材押え部は、前記第1の受光手段を複数有しており、
    前記シート材において反射された光の偏光成分を受光する反射光偏光成分受光手段を少なくとも含むことを特徴とするシート材情報検出装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれか一に記載のシート材情報検出装置において、
    前記把持する状態の前記シート材押え部による押圧力は前記シート材を引き抜き可能なものであることを特徴とするシート材情報検出装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれか一に記載のシート材情報検出装置を有し、
    前記第1の受光手段と前記第2の受光手段の検出結果に基づいて、前記シート材の厚さ、表面性状、及び銘柄の少なくともいずれかを判定することを特徴とするシート材判別装置。
  11. シート材に画像を形成する画像形成手段と、
    請求項1乃至9のいずれか一に記載のシート材情報検出装置と、を備えた画像形成装置において、
    前記シート材情報検出装置の検出結果に基づいて画像形成条件を設定することを特徴とする画像形成装置。
  12. シート材が載置されるシート材載置部と、シート材を押圧可能なシート材押え部と、を有し、
    前記シート材押え部は、前記シート材の表面に対して発光させる発光手段と、前記シート材の表面から反射した光を受光する第1の受光手段とを備え、
    前記シート材載置部は、前記発光手段より照射された光のうち、前記シート材を透過した光を受光する第2の受光手段を備え
    記シート材押え部と前記シート材載置部とで前記シート材を把持する状態と、前記シート材押え部を前記シート材の上方に離間させる状態とに切替え可能なシート材把持機構を備え、
    前記シート材把持機構は、前記シート材を把持するときに弾性体を介して前記シート材押え部に支持される押圧部材を有し、前記押圧部材によりシート材の種類によらず引き抜き可能に押圧され
    前記把持する状態のときであって前記シート材を引き抜くときに前記シート材の情報を検出することを特徴とするシート材情報検出装置。
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