JP6617946B2 - シート材情報検出装置、シート材判別装置、及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1に記載の画像形成装置には、シート材搬送路で搬送されているシート材の情報を判別するシート材判別装置が画像形成装置の内部に設けられている。
シート材載置部とでシート材を把持するバネ機構を用いたシート材把持機構を備えたところ、次のような問題が生じた。
このシート材把持機構は、同一のバネ機構を用いて載置時と検出時のシート材の把持を行うものであり、シート材の厚さが変わるとシート材をシート材載置部側に押圧する押圧力(把持力)も変化した。
そして、シート材を載置するときの作業性を上げるためにバネを弱くするなどすると検出安定性が下がり、バネを強めて検出安定性を高めようとすると逆に意図した位置に載置できなかったり、シート材にダメージを与えてしまったりすることがあった。
図2は、本実施形態に係る画像形成システムの概略構成図である。
図2に示すように、画像形成システム1は、画像形成装置2と、シート材処理装置としてのシート後処理装置3と、シート材の種類を判別するシート材判別装置100と、を備えている。
各種の後処理は、例えば、端部綴じ処理、中折り処理等である。中折り処理は、中綴じ処理を含む。このような各種の後処理を行う用紙後処理装置3は、動作モードとして、排出モードと、端部綴じモードと、中折りモードと、を有している。
画像形成装置本体400は、画像形成部の下部に、シート材を収納する給送カセットが配置されている。給送カセットに収納されたシート材は、それぞれ、給送ローラ414a,414bによって給送された後、所定の搬送路に沿って上方へ搬送され、レジストローラ対413へ到達する。
そして、プラテンガラス309上に一時停止した原稿は、画像読取装置300によりその画像情報が読み取られる。その後、搬送ベルト503が原稿の搬送を再開し、その原稿は原稿排紙トレイ504に排出される。
自動原稿搬送装置500によりプラテンガラス309上に原稿が搬送されるか、作業者によりプラテンガラス309上に原稿が載置されて、操作パネルにコピー開始操作がなされると、第一走行体303上の光源301が点灯する。また、これとともに、第一走行体303及び第二走行体306を、ガイドレールに沿って移動させる。
シート後処理装置3には、画像形成装置2から排出された用紙を受け入れて当該用紙を第一排紙トレイ10に排出するための第一搬送経路Pt1が設けられている。また、第一搬送経路Pt1から分岐して用紙束に端部綴じ処理等を施すための第二搬送経路Pt2と、第二搬送経路Pt2と接続していてシート束に中綴じ中折り処理を施すための第三搬送経路Pt3とが設けられている。
そして、入口ローラ11、第一搬送ローラ12、第二搬送ローラ13、及び第一排紙ローラ14は、駆動源であるモータによって回転駆動されてシート材を搬送する。
第一搬送ローラ12のシート搬送方向下流側には、第一分岐爪17が配置されている。第一分岐爪17は、回動してその位置を切替えすることにより、第一搬送経路Pt1における第一分岐爪17のシート搬送方向下流側の部分と、第二搬送経路Pt2とのいずれか一方へ、シート材を選択的に案内する。第一分岐爪17は、例えばモータやソレノイドなどで駆動される。
一方、端部綴じモード及び中折りモードでは、第一搬送経路Pt1に搬入されたシート材は、入口ローラ11及び第一搬送ローラ12によって搬送され、第一分岐爪17で進行方向を変えられて第二搬送経路Pt2へ搬送される。
第三搬送ローラ20、第四搬送ローラ21、及び第五搬送ローラ22は、モータによって駆動されてシート材を搬送する。また、第一シート揃え部24も、モータによって駆動される。
ここで、シート積載トレイ23、第一シート揃え部24、及び第一可動基準フェンスは、複数のシート材を重ねてシート束とする束化部としての第一束化部28を構成している。また、第一束化部28は、第一用紙揃え部24を駆動するモータや、第一可動基準フェンスを駆動するモータも含む。
ここで、第一排紙ローラ14は、端部綴じ処理部25によって綴じられたシート束を排出する排紙部の一例である。一方、中折りモードでは、第二搬送経路Pt2に搬送されたシート材は、第三搬送ローラ20、第四搬送ローラ21、第五搬送ローラ22、及び第一可動基準フェンスによって、第三搬送経路Pt3へ搬送される。
第六搬送ローラ31及び第七搬送ローラ32は、モータで駆動されて用紙を搬送する。中綴じ折り部33は、中折り部34と、中綴じ処理部(第二綴じ処理部)35と、第二束化部36と、を有している。
このとき、各シート材は、その前端が第二可動基準フェンス37に当接し、シート搬送方向位置が揃えられるとともに、第二用紙揃え部によって幅方向位置が揃えられる。
このようにして折り曲げられたシート束は、下押圧ローラ39及び上押圧ローラ40と、排紙ローラ41とよって、第二排紙トレイ42上に排紙される。
そして、本実施形態の画像形成システム1では、シート材判別装置100でシート材の種類を判別し、判別されたシート材の種類に応じて、画像形成装置2は画像形成条件を設定できる。
搬送時にカールや波打ちなどの変形が引き起こされたシート材の変形箇所に、光学センサの発光手段から光を照射した場合には、変形の状態に応じてシート材表面での光の反射のされ方が違うので、受光手段で受光される光の光学的情報が異なる。このため、正確なシート材情報が検出できずに、シート材の判別の精度が低下してしまうおそれがある。
ここで、今までに開発したシート材判別装置の具体的な一例を挙げる。
シート材判別装置の外装ケースの側壁には、シート材を抜き差し可能な開口部が設けられている。また、外装ケースの内側には、開口部から挿入されたシート材が載置(設置)されるシート材載置部が設けられており、シート材の情報を検出するための光学センサがシート材載置部に対向して設けられている。また、作業者がシート材載置部に載置したシート材を、安定した姿勢、及び略一定な速度で移動させる(引き抜く)ことを容易にするため、シート材載置部とでシート材を把持するバネ機構を用いたシート材把持機構が設けられている。
また、シート材またはシート材判別装置を一方向に移動させつつ、前記一方向と平行な直線上に並ぶ複数の検出箇所で検出を行うことで、検出結果の平均化などを行うことにより、測定誤差などを抑えた精度の良いシート材の判別を行うことができる。
そして、シート材を載置するときの作業性を上げるためにバネを弱くするなどすると検出安定性が下がり、バネを強めて検出安定性を高めようとすると逆に意図した位置に載置できなかったり、シート材にダメージを与えてしまったりすることがあった。
このため、同一のバネ機構を用いて載置時と検出時のシート材の把持を行うシート材把持機構を備えたシート材判別装置では、バネの強さの設定が難しく、シート材載置部にシート材を載置するときの作業性と検出安定性を両立することが困難であった。
その結果、シート材載置部にシート材を載置する載置時や検出時に作業のバラツキが生じて、シート材の判別が安定しない場合があった。
次に、本実施形態の画像形成システム1(画像形成装置2)に備えるシート材判別装置100について、複数の構成例を挙げ、図を用いて説明する。
図1は、本構成例1に係るシート材判別装置100の構成説明図であり、図1(a)がシート材押え部103を閉じた状態の断面を示し、図1(b)がシート材押え部103を開いた状態の断面を示している。
図1(a)、(b)に示すように、本構成例1に係るシート材判別装置100は、シート材の種類を検出する上部センサユニット110A及び下部センサユニット110Bからなるシート材情報検出センサ110を有している。そして、シート材判別装置100は、シート材情報検出センサ110を用いて、シート材の種類の判別(紙種判別)を行う。
シート材載置部104は検出対象のシート材Pを載置するためのものである。このシート材載置部104には透過光を検知する下部センサユニット110Bが搭載されており、シート材P検出時に上部センサユニット110Aからシート材Pを介して透過した光を検出する。
そして、シート材押え部103、押え部回動機構105、及びシート材載置部104から、シート材Pを把持するシート材把持機構を構成している。
一方、シート材載置部104から開くようにシート材押え部103の底面がシート材Pから離間し、シート材載置部104にシート材Pを載置することが可能となる。
そして、シート材判別装置100は、シート材押え部103とシート材載置部104とでシート材Pを把持する状態と、シート材押え部103をシート材Pの上方に離間させる状態とに切替え可能なシート材把持機構を備えている。
シート材押え部103を、シート材載置部104に対して、開閉可能な構成とすることで、シート材Pから離間する開状態でシート材Pの載置を行い、シート材Pを把持する閉状態でシート材Pの情報の検出を行うことができる。
開状態でのシート材載置部104と検出部との間隙を十分とることで、視認性を確保しつつ、シート材載置部104の意図した位置にシート材Pを載置し易くできる。また、シート材Pを挟み込むようにして閉状態にすることで、把持するときのシート材Pの位置をずれ難くできる。これらのため、シート材Pを載置するときの作業性を高めることができる。
したがって、同一のバネ機構を用いて載置時と検出時のシート材の把持を行うものとは異なり、シート材Pを載置するときの作業性と検出安定性の両立が可能となる。
よって、シート材載置部104にシート材Pを載置するときの作業性と検出安定性を両立できるシート材判別装置100を提供できる。
また、シート材載置部104にシート材Pを載置する載置時や検出時に生じる作業のバラツキを低減して、安定したシート材Pの判別ができるシート材判別装置100も提供できる。
これによれば、次のような効果を奏することができる。
シート材把持機構を、シート材Pの情報を検出するときにシート材押え部103を上方に回動させることでシート材Pから離間させ、元の位置に戻すことでシート材載置部104とでシート材Pを把持する単純な構成で実現きる。
したがって、安定したシート材Pの判別を行えるとともに、シート材把持機構の構成部材の点数を削減して低コスト化も可能なシート材判別装置100を提供できる。
このようにシート端規制部材109を備えることで、作業者がシート材載置部104にシート材Pを載置するときの作業性を、より高めることができるとともに、把持するときに載置したシート材Pがずれることを、より抑制することができる。
これによれば、次のような効果を奏することができる。
シート材Pの上方に位置する第一受光器113を格納したシート材押え部103とシート材載置部104とでシート材Pを把持する状態と、シート材押え部103をシート材Pの上方に離間させる状態とに切替えるための駆動源等を設ける必要がない。
したがって、シート材把持機構の構成部材の点数を削減して低コスト化も可能なシート材判別装置100を提供できる。
本構成例1のシート材情報検出センサ110は、図5に示すように、上部センサユニット110Aと、下部センサユニット110Bを備えている。
上部センサユニット110Aは、照射装置111、コリメートレンズ112、第一受光器113、第二受光器114、第三受光器115、第四受光器118、第一偏光フィルタ116、第二偏光フィルタ117、及びこれらが収納される上部暗箱119Aを有する。
下部センサユニット110Bは、第五受光器160と、第五受光器160が収納される下部暗箱119Bとを有している。
図13は、シート材載置部104へのシート材Pの載置手順の説明図(上面図)である。図14から図18は、シート材判別装置100によるシート材Pの判別手順の説明図であり、図14がシート材Pをシート材載置部104に載置するときの説明図、図15がシート材押え部103を回動させて閉じ始めるときの説明図である。図16がシート材Pをシート材載置部104とシート材押え部103とで挟み込むようにして把持するときの説明図、図17がシート材載置部104とシート材押え部103とで把持したシート材Pを引き抜きながら検出を行うときの説明図である。図18が上部センサユニット110Aによるシート材Pの検出の説明図である。
そして、本構成例1のシート材判別装置100では、シート材載置部104に備え付けられたシート端規制部材109を基準として作業者が判別対象のシート材Pを載置する。
このシート端規制部材109には、図13の上面図に示すように、シート材Pの奥行き方向の端部の位置を規制する奥行き方向端規制部材109Aと、横方向の端部の位置を規制する横方向端規制部材109Bとが備えられている。
このようにして、シート材Pの載置位置(セット位置)が確定した状態で、次のシート材Pの位置の固定を行う。
また、シート材押え部103は押え部回動機構105を基準として回転し、シート材載置部104に接することが可能な構成となっている。
シート材Pの位置の固定時には、図15に示すように、シート材押え部103を回転させ、図16に示すように、シート材Pをシート材押え部103とシート材載置部104とで挟み込むことで行う。
そして、図17に示すように、シート材Pが固定された状態でシート材Pをシート材載置部104から引き抜くことでシート材Pの種類を検出する。
シート材情報検出センサ110を用いてシート材Pの種類を安定して検出するためには、シート材Pの検出点を増やすことが望ましい。
ここで、図18に示すように、本構成例1のシート材判別装置100では、シート材押え部103の自重により生じる摩擦力が、シート材Pを引き抜くときに十分な抵抗力となるため、引き抜く時間で十分な検出点をまかなうことができる。
図19は、本構成例2に係るシート材判別装置100の開いた状態の構成説明図、図20は、シート材押え部103の筐体の位置を基準位置で規制した状態の説明図である。図21は、図20に示す状態からシート材押え部支持装置175を回転させ微量だけ上方に移動させた状態の説明図である。
構成例1のシート材把持機構では、シート材Pを把持すときに筐体底面を接触させるシート材押え部103の自重を用いて、シート材Pをシート材載置部104側に押圧していた。これに対して本構成例2のシート材把持機構では、シート材Pを把持すときに弾性体174を介してシート材押え部103に支持される押圧ローラ173を接触させてシート材押え部103の自重を伝達し、シート材Pをシート材載置部104側に押圧する点である。
したがって、構成例1のシート材判別装置と同様な構成や、その作用・効果は、適宜、省略して説明するとともに、同一又は同様な部材については、特に区別する必要がない限り、同一の符号を付して説明する。
このようにシート材把持機構を構成することで、シート材Pの上方に位置する第一受光器113等を格納したシート材押え部103とシート材載置部104とでシート材Pを把持する際の衝撃を緩和して、把持したシート材がずれることを、さらに低減できる。
そして、シート材Pの情報を検出するときには、押え部回動機構105を回転させ、押圧ローラ173とシート材Pとを接触させる。このとき押圧ローラ173は弾性体174によりシート材押え部103側に移動しシート材Pを把持する。
また、シート材Pの情報を検出するときには、シート材押え部103のストッパ176がシート材載置部104のシート材押え部支持装置175と接して、シート材押え部103の筐体の位置(、及び方向)を規制する。
例えシート材押圧装置171の押圧ローラ173が回転自在であっても、シート材載置部104とシート材Pとの静止摩擦係数や動摩擦係数が大きいと、次のような不具合が生じるおそれがある。押圧ローラ173によるシート材Pの押圧力が一定でもシート材Pを引き抜くときの抵抗となる静止摩擦力や動摩擦力も大きくなる。静止摩擦力が大きすぎると、シート材Pを引き抜けなかったり、検出を行うシート材Pにダメージを与えてしまったりして、正常な検出が行えなくなるおそれである。
したがって、シート材押え部103の自重が重すぎる場合、検出部位置規制手段でシート材載置部104に対するシート材押え部103の筐体の位置を規制して、シート材押圧装置171の弾性体を介して接触部材に伝達される力を小さくできる。そして、検出安定性を高めることができる。
例えば、図20に示す状態で弾性体174による加圧力が強く、押圧ローラ173によるシート材Pへの押圧力が大きくなってしまい、シート材Pを適正なスピードで引き抜けなくなった場合、シート材Pの検出点を十分取る事ができず検出不良が発生してしまう。
この場合には、図20に示した状態から、図21に示すように、シート材押え部支持装置175の位置を、上方に移動するように調整する事で、シート材押え部103の筐体の高さを調整し、シート材Pを把持するときの把持力(押圧力)を変更することができる。このように変更することで、作業者が所定の検出点を取れるようにシート材Pの把持力を適正化できる。
シート材Pの種類に応じていない不適切な画像形成条件が、画像形成装置2で設定されてしまうのを抑制し、良好な画像形成を行うことが可能となる。
また、構成例1、2のシート材判別装置100の判別結果に基づいて画像形成条件を設定することで、シート材Pの判別結果に基づいた適切な画像形成条件で画像形成を行うことができる。
(態様A)
シート材Pなどのシート材が載置されるシート材載置部104などのシート材載置部と、該シート材載置部に載置されたシート材の表面に上部センサユニット110Aに有した照射装置111などの発光手段を発光させて照射した光を第一受光器113などの受光手段で受光して該シート材の情報を検出するシート材情報検出センサ110などの情報検出手段と、該情報検出手段が検出した前記シート材の情報に基づいてシート材の判別を行う制御部600などの判別手段とを備えたシート材判別装置100などのシート材判別装置であって、前記シート材の情報を検出するときに該シート材の上方に位置する受光手段を格納したシート材押え部103などの検出部と前記シート材載置部とで前記シート材を把持する状態と、前記検出部を前記シート材の上方に離間させる状態とに切替え可能なシート材押え部103、押え部回動機構105、及びシート材載置部104などから構成されるシート材把持機構を備えることを特徴とする。
検出時にシート材の上方に位置する受光手段を格納した検出部を、シート材載置部に対して、例えば、開閉可能な構成とすることで、シート材から離間する開状態でシート材の載置を行い、シート材を把持する閉状態でシート材の情報の検出を行うことができる。
開状態でのシート材載置部と検出部との間隙を十分とることで、視認性を確保しつつ、シート材載置部の意図した位置にシート材を載置し易くできるとともに、シート材を挟み込むようにして閉状態にすることで、把持するときのシート材の位置をずれ難くできる。これらのため、シート材を載置するときの作業性を高めることができる。
したがって、同一のバネ機構を用いて載置時と検出時のシート材の把持を行うものとは異なり、シート材を載置するときの作業性と検出安定性の両立が可能となる。
よって、シート材載置部104にシート材Pを載置するときの作業性と検出安定性を両立できるシート材判別装置100を提供できる。
また、シート材載置部にシート材を載置する載置時や検出時に生じる作業のバラツキを低減して、安定したシート材の判別ができるシート材判別装置も提供できる。
(態様A)において、前記シート材把持機構は、前記検出部を上方に回動させて前記シート材から離間させることを特徴とする。
これによれば、本実施形態で説明したように、次のような効果を奏することができる。
シート材把持機構を、シート材の情報を検出するときにシート材の上方に位置する受光手段を格納した検出部を上方に回動させることでシート材から離間させ、元の位置に戻すことでシート材載置部とでシート材を把持する単純な構成で実現きる。
したがって、シート材把持機構の構成部材の点数を削減して低コスト化も可能なシート材判別装置を提供できる。
(態様A)又は(態様B)において、前記シート材載置部に載置される前記シート材の位置を規制するシート端規制部材109などのシート材位置規制手段を備えることを特徴とする。
作業者がシート材載置部にシート材を載置するときの作業性を、より高めることができるとともに、把持するときに載置したシート材がずれることを、より抑制することができる。
(態様A)乃至(態様C)のいずれかにおいて、前記シート材把持機構は、前記シート材を把持すときに前記検出部の自重を用いて、前記シート材を前記シート材載置部側に押圧することを特徴とする。
これによれば、本実施形態で説明したように、次のような効果を奏することができる。
シート材の上方に位置する受光手段を格納した検出部とシート材載置部とでシート材を把持する状態と、この検出部をシート材の上方に離間させる状態とに切替えるための駆動源等を、シート材把持機構に設ける必要がない。
したがって、シート材把持機構の構成部材の点数を削減して低コスト化も可能なシート材判別装置を提供できる。
(態様A)乃至(態様C)のいずれかにおいて、前記シート材を把持すときに弾性体を介して前記検出部に支持される押圧ローラ173などの押圧部材を接触させて該検出部の自重を伝達し、シート材を前記シート材載置部側に押圧することを特徴とする。
(態様E)において、前記シート材把持機構は、前記シート材載置部に対する前記検出部の筐体の位置を規制するシート材押え部支持装置175とストッパ176などから構成される検出部位置規制手段を有することを特徴とする。
例えシート材押圧手段の接触部材が回転自在であっても、シート材載置部とシート材との静止摩擦係数や動摩擦係数が大きいと、次のような不具合が生じるおそれがある。
接触部材によるシート材の押圧力が一定でもシート材を引き抜くなどして検知するときの抵抗となる静止摩擦力や動摩擦力も大きくなる。静止摩擦力が大きすぎると、シート材を引き抜けなかったり、検出を行うシート材にダメージを与えてしまったりして、正常な検出が行えなくなるおそれである。
したがって、シート材を上方から把持する検知部の自重が重すぎる場合、検出部位置規制手段でシート材載置部に対する前記検出部の筐体の位置を規制して、シート材押圧手段の弾性体を介して接触部材に伝達される力を小さくできる。そして、検出安定性を高めることができる。
(態様F)において、前記シート材把持機構は、前記位置規制手段で規制する、前記シート材載置部に対する前記検出部の筐体の位置を調整可能なシート材押え部支持装置175などの規制位置調整手段を有することを特徴とする。
位置規制手段で規制する、シート材載置部に対する前記検出部の筐体の位置を規制位置調整手段で調整することで、シート材押圧手段の弾性体を介して接触部材に伝達される力を細かく調整することが可能となる。このように細かく調整することで、シート材を引き抜くなどして検出するときに動かすシート材の速度も細かく調整可能となり、検出安定性を、さらに高めることができる。
(態様A)乃至(態様G)のいずれかにおいて、前記情報検出手段は、前記受光手段を複数有しており、前記発光手段より照射された光のうち、前記シート材を透過した光を受光する第五受光器160などの透過光受光手段を少なくとも含むことを特徴とする。
これによれば、本実施形態で説明したように、より高精度なシート材の判別が可能になる。
(態様A)乃至(態様H)のいずれかにおいて、前記情報検出手段は前記受光手段を複数有しており、前記シート材において反射された光の偏光成分を受光する第二受光器114や第四受光器118などの反射光偏光成分受光手段を少なくとも含むことを特徴とする
(態様A)乃至(態様H)のいずれかにおいて、前記情報検出手段の検出結果に基づいて、前記シート材の厚さ、表面性状、及び銘柄の少なくともいずれかを判定することを特徴とする。
シート材に画像を形成する画像形成手段と、前記シート材の情報を検出し該シート材の判別を行うシート材判別装置と、を備えた画像形成装置2などの画像形成装置において、前記シート材判別装置として、(態様A)乃至(態様J)のいずれかのシート材判別装置を画像形成装置外部に設けたことを特徴とする。
これによれば、本実施形態で説明したように、シート材の種類に応じていない不適切な画像形成条件が、画像形成装置で設定されてしまうのを抑制し、良好な画像形成を行うことが可能となる。
(態様K)において、前記シート材判別装置の判別結果に基づいて画像形成条件を設定することを特徴とする。
これによれば、本実施形態で説明したように、シート材の判別結果に基づいた適切な画像形成条件で画像形成を行うことができる。
2 画像形成装置
3 シート後処理装置
4 操作パネル
10 第一排紙トレイ
11 入口ローラ
12 第一搬送ローラ
13 第二搬送ローラ
14 第一排紙ローラ
15 入口センサ
17 第一分岐爪
20 第三搬送ローラ
21 第四搬送ローラ
22 第五搬送ローラ
23 シート積載トレイ
24 第一シート揃え部
25 端部綴じ処理部(第一綴じ処理部)
26 第二分岐爪
27 第三分岐爪
28 第一束化部
31 第六搬送ローラ
32 第七搬送ローラ
33 中綴じ折り部
34 中折り部
35 中綴じ処理部(第二綴じ処理部)
36 第二束化部
37 第二可動基準フェンス
38 折りブレード
39 下押圧ローラ
40 上押圧ローラ
41 第二排紙ローラ
42 第二排紙トレイ
51 搬送部
60 通信ケーブル
100 シート材判別装置
103 シート材押え部
104 シート材載置部
105 押え部回動機構
106 回転支持部
107 軸中心
109 シート端規制部材
109A 奥行き方向端規制部材
109B 横方向端規制部材
110 シート材情報検出センサ
110A 上部センサユニット
110B 下部センサユニット
111 照射装置
112 コリメートレンズ112
113 第一受光器
114 第二受光器
115 第三受光器
116 第一偏光フィルタ
117 第二偏光フィルタ
118 第四受光器
119A 上部暗箱
119B 下部暗箱
130 処理装置
131 光源駆動回路
132 電流電圧変換回路
133 変換回路
160 第五受光器
171 シート材押圧装置
172 弾性体支持部
173 押圧ローラ
174 弾性体
175 シート材押え部支持装置
176 ストッパ
300 画像読取装置
301 光源
302 ミラー
303 第一走行体
306 第二走行体
307 レンズ
309 プラテンガラス
400 画像形成装置本体
401 感光体ドラム
402 帯電装置
404 現像装置
405 転写装置
406 クリーニング装置
407 定着装置
410 露光装置
411 レーザーユニット
412 ポリゴンミラー
413 レジストローラ対
414a,b 給送ローラ
500 自動原稿搬送装置
501 原稿テーブル
502 原稿分離給送ローラ
503 搬送ベルト
504 原稿排紙トレイ
600 制御部
P シート材
Claims (12)
- シート材が載置されるシート材載置部と、シート材を押圧可能なシート材押え部とを有し、前記シート材押え部は、前記シート材の表面に対して発光させる発光手段と、前記シート材の表面から反射した光を受光する第1の受光手段とを備え、
前記シート材載置部は、前記発光手段より照射された光のうち、前記シート材を透過した光を受光する第2の受光手段を備え、
前記シート材押え部と前記シート材載置部とで前記シート材を把持する状態と、前記シート材押え部を前記シート材の上方に離間させる状態とに切替え可能なシート材把持機構を備え、
前記把持する状態のときであって前記シート材を引き抜くときに前記シート材の情報を検出することを特徴とするシート材情報検出装置。 - 請求項1に記載のシート材情報検出装置において、
前記シート材把持機構は、前記シート材押え部を上方に回動させて前記シート材から離間させることを特徴とするシート材情報検出装置。 - 請求項1又は2に記載のシート材情報検出装置において、
前記シート材載置部に載置される前記シート材の位置を規制するシート材位置規制手段を備えることを特徴とするシート材情報検出装置。 - 請求項1乃至3のいずれか一に記載のシート材情報検出装置において、
前記シート材把持機構は、前記シート材を把持するときに前記シート材押え部の自重を用いて、前記シート材を前記シート材載置部側に押圧することを特徴とするシート材情報検出装置。 - 請求項1乃至3のいずれか一に記載のシート材情報検出装置において、
前記シート材把持機構は、前記シート材を把持するときに弾性体を介して前記シート材押え部に支持される押圧部材を接触させて該シート材押え部の自重を伝達し、シート材を前記シート材載置部側に押圧することを特徴とするシート材情報検出装置。 - 請求項5に記載のシート材情報検出装置において、
前記シート材把持機構は、前記シート材載置部に対する前記シート材押え部の筐体の位置を規制するシート材押え部位置規制手段を有することを特徴とするシート材情報検出装置。 - 請求項6に記載のシート材情報検出装置において、
前記シート材把持機構は、前記シート材押え部位置規制手段で規制する、前記シート材載置部に対する前記シート材押え部の筐体の位置を調整可能な規制位置調整手段を有することを特徴とするシート材情報検出装置。 - 請求項1乃至7のいずれか一に記載のシート材情報検出装置において、
前記シート材押え部は、前記第1の受光手段を複数有しており、
前記シート材において反射された光の偏光成分を受光する反射光偏光成分受光手段を少なくとも含むことを特徴とするシート材情報検出装置。 - 請求項1乃至8のいずれか一に記載のシート材情報検出装置において、
前記把持する状態の前記シート材押え部による押圧力は前記シート材を引き抜き可能なものであることを特徴とするシート材情報検出装置。 - 請求項1乃至9のいずれか一に記載のシート材情報検出装置を有し、
前記第1の受光手段と前記第2の受光手段の検出結果に基づいて、前記シート材の厚さ、表面性状、及び銘柄の少なくともいずれかを判定することを特徴とするシート材判別装置。 - シート材に画像を形成する画像形成手段と、
請求項1乃至9のいずれか一に記載のシート材情報検出装置と、を備えた画像形成装置において、
前記シート材情報検出装置の検出結果に基づいて画像形成条件を設定することを特徴とする画像形成装置。 - シート材が載置されるシート材載置部と、シート材を押圧可能なシート材押え部と、を有し、
前記シート材押え部は、前記シート材の表面に対して発光させる発光手段と、前記シート材の表面から反射した光を受光する第1の受光手段とを備え、
前記シート材載置部は、前記発光手段より照射された光のうち、前記シート材を透過した光を受光する第2の受光手段を備え、
前記シート材押え部と前記シート材載置部とで前記シート材を把持する状態と、前記シート材押え部を前記シート材の上方に離間させる状態とに切替え可能なシート材把持機構を備え、
前記シート材把持機構は、前記シート材を把持するときに弾性体を介して前記シート材押え部に支持される押圧部材を有し、前記押圧部材によりシート材の種類によらず引き抜き可能に押圧され、
前記把持する状態のときであって前記シート材を引き抜くときに前記シート材の情報を検出することを特徴とするシート材情報検出装置。
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