JP2002179285A - 紙葉類取扱装置 - Google Patents

紙葉類取扱装置

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JP2002179285A
JP2002179285A JP2000378368A JP2000378368A JP2002179285A JP 2002179285 A JP2002179285 A JP 2002179285A JP 2000378368 A JP2000378368 A JP 2000378368A JP 2000378368 A JP2000378368 A JP 2000378368A JP 2002179285 A JP2002179285 A JP 2002179285A
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roller
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Hisashi Hayakawa
寿 早川
Atsushi Ono
敦 大野
Naoki Takahara
直樹 高原
Hideyo Tanaka
秀世 田中
Kouta Mori
孝太 森
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品(ローラ)交換などの対応が遅れた場合
でも装置自身で部品の状態を検知して自動的に対応して
搬送性能を維持することが可能でかつ保守管理が容易な
紙葉類取扱装置を提供すること。 【解決手段】 一定区間の搬送時間を計測する計測手段
(通過センサ5,6)、計測された一定区間の搬送時間
を記憶する記憶手段(メモリ72)、該一定区間の搬送
時間に基づき、搬送速度モードを正規の速度の第1の速
度モードとそれより低速の第2の速度モードの間で切換
える搬送制御手段(処理部71)を設けた。第2の速度
モードは速度が異なる複数の速度モードであってもよ
い。搬送制御手段は、電源投入時または運転再開時に、
前記一定区間の搬送時間に対応したスルーイングテーブ
ルに基づいてローラを駆動制御する。また、前記一定区
間の搬送時間に基づいてローラの劣化状況を判断してオ
ペレータに通知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙葉類を搬送する
搬送路を有する紙葉類取扱装置に係り、特に、搬送路中
の一定区間の搬送時間に基づいて搬送速度を切替えるこ
とにより、ローラの劣化に対応するようにした紙葉類取
扱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の技術の中で、動作回数を
カウントする部分は、例えば特開平06−015921
号公報に記載されているように、部品の動作回数が予め
決められた設定値に近づくか、或いはその設定値を越え
た段階でホストコンピュータなどの上位装置に警告を発
して該当する部品の交換を促すシステムが知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
従来技術には以下のような欠点があった。 (1)個々のバラツキがある消耗品に対して動作回数の
みの一律の設定値となっており、使用条件、環境条件、
経時的変化などによる消耗品のバラツキに対応していな
い。 (2)交換時期になったことを表示させるだけでは、交
換までに長時間経過してしまった場合、その間装置の性
能を保つことは難しい。仮に、所定の設定回数より早期
に表示させてしまえば、使用に耐えられる状態にあって
も交換を促すことになり、結果として装置性能を保つこ
とにはなるが、構成部品としては早期に交換することに
なり、コスト増となる。 (3)清掃などの手段を授けた場合、その動作を行うた
めの機構が必要となり、装置全体の構造が複雑になる。
それは、機構部の小型化を妨げる要因につながる。
【0004】本発明の目的は、上記問題点を解消し、部
品交換などの対応が遅れた場合でも装置自身で部品の状
態を検知して自動的に対応して搬送性能を維持すること
が可能でかつ保守管理が容易な紙葉類取扱装置を提供す
ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、搬送路中を搬送される紙葉類の一定区間
の搬送時間を計測する計測手段(通過センサ5,6)、
計測された一定区間の搬送時間を記憶する記憶手段(メ
モリ72)、該記憶手段(メモリ72)に記憶されてい
る1以上の紙葉類に対する一定区間の搬送時間に基づ
き、搬送速度モードを正規の速度の第1の速度モードと
それより低速の第2の速度モードの間で切換える搬送制
御手段(処理部71)を設けた(以上、実施例1)。
【0006】前記第2の速度モードは、速度が異なる複
数の速度モードであってもよい(実施例2)。また、前
記搬送制御手段(処理部71)は、搬送再開時に、記憶
手段に記憶されている一定区間の搬送時間に対応したス
ルーイングテーブルに基づいてローラを駆動制御するこ
とも可能である(実施例3)。さらに、前記一定区間の
搬送時間に基づいてローラの劣化状況を判断してオペレ
ータに通知する手段(装置制御部7/処理部71)を設
けたことを特徴としている(実施例1)。以上の構成に
より、装置の性能維持を自動的に行うことができ、また
部品の保守管理も容易になる。
【0007】
【発明の実施の形態】(実施例1)図1は、本発明に係
る紙葉類取扱装置の概略図である。本発明は、紙葉類を
ローラを用いて搬送する形式の全ての紙葉類取扱装置に
適用できるが、以下では、紙葉類を排出(発行)する装
置に適用した例で説明する。
【0008】図1に示すように、本発明に係る紙葉類取
扱装置1は、紙葉類を収納し1枚ずつ分離するホッパ機
構部2、分離した紙葉類をローラにより搬送する搬送機
構部3、該搬送機構部3を搬送されて排出された紙葉類
をスタックするスタッカ部4から構成される。また、紙
葉類取扱装置1は、装置制御部7を介してホストコンピ
ュータ9と通信ケーブル8を介して接続されている。
【0009】装置制御部7は、処理部(プロセッサ)7
1やメモリ72などを有している。処理部71は、メモ
リ72に格納されるプログラムによって動作し、本紙葉
類取扱装置を制御したり、各種データ処理、判断処理な
どを行なう。メモリ72は、不揮発性記憶手段や揮発性
記憶手段などから構成され、本紙葉類取扱装置を制御す
るためのプログラムや後述する通過回数や搬送時間、そ
の平均値など各種データを記憶する。
【0010】搬送機構部3には、ホッパ機構部2の出口
に設置されている通過センサ5およびスタッカ部4の手
前に設置されている通過センサ6が設けられており、通
過センサ5と通過センサ6の区間における紙葉類の搬送
時間を計測する。この時、通過センサ5(または通過セ
ンサ6)を紙葉類が通過することを検知することで紙葉
類の通過回数をカウントする。
【0011】ここで、本実施例で示した紙葉類取扱装置
1は、ホッパ機構部2が4箇所に設置されていて、それ
ぞれのホッパ機構部2の出口からスタッカ部4の手前ま
での区間の搬送時間を計測しているが、各々のホッパ機
構部2から発行された紙葉類が共通に通過する部分に設
置した場合も本実施例と同様のことを行うことができ
る。
【0012】紙葉類の通過回数が、予め設定された値に
到達したと装置が判断した時、ローラ交換時期が近づい
た旨を伝える情報が装置制御部7より前記通信ケーブル
8を介して前記ホストコンピュータ9に送信され、オペ
レータに伝えられる。また、計測した一定区間の紙葉類
の搬送時間の結果を、装置制御部が保持している予め決
められた判定基準と照らし合わせ、正常範囲であるかま
たは異常状態であるか判断する。
【0013】計測した搬送時間が予め決められている上
記判定基準を満足していれば現状の状態のまま継続し、
判定基準から外れていると装置制御部7が判断した場
合、前記と同様の方法でローラ交換の旨を伝える情報が
ホストコンピュータ9を介してオペレータに届けられ、
さらに搬送制御モードを搬送速度を本来より低速にする
速度制御を自動に行うことで一定以上の装置性能を確保
するようにしている。
【0014】この搬送制御モードの変更時期は、本実施
例では装置制御部7のメモリ72に保存されている最も
間近に計測された複数回(例えば、10回)の搬送時間
の平均値を元に装置制御部7の処理部71で判断する
が、例えば、搬送中に引っ掛かりなどが発生して起り得
る紙詰まりなどの発生により極端に飛び抜けた値となっ
たものについては除外する。オペレータは装置制御部7
より発せられた情報をホストコンピュータ9の表示画面
などで知らされ、サービスマンを呼ぶなどして、装置交
換或いはローラ交換などを行う。ローラ交換が終了した
後、その情報がホストコンピュータ9より装置制御部7
に送られ、装置制御部7内のメモリ72に保存されてい
る紙葉類の通過回数、搬送時間およびその平均値などを
リセットする。
【0015】図2は、本実施例で使用する紙葉類の搬送
時間を計測する場合の紙葉類10の搬送時の変化を示し
た概略図である。紙葉類の通過センサ5と通過センサ6
間の搬送に要する搬送時間は、搬送速度に反比例し搬送
距離に比例するが、正常な状態では図2中、“正常時”
として示したように、A間(通過センサ5と通過センサ
6間)の紙葉類の通過時間は常に一定である。
【0016】しかしながら、紙葉類を搬送するローラ表
面の摩耗に伴いローラ径が小さくなった場合、搬送用の
駆動モータの回転数に対する紙葉類の送り量が減少し搬
送速度が低下する。
【0017】また、前記搬送ローラの摩耗に伴って摩擦
係数が低下した場合、搬送ローラの紙葉類を搬送する力
が弱まり、紙葉類の搬送中に搬送ローラがスリップする
状況が発生しやすくなり、この場合も搬送用の駆動モー
タの回転数に対する紙葉類の送り量が減少し搬送速度が
低下する。
【0018】上述したように、搬送ローラが劣化した場
合(径が小さくなったり摩擦係数が低下した場合)、送
り量が減少し搬送速度が低下し、図2中に“異常時”と
示したように、“正常時”と比べて搬送時間にB区間分
の変化がおこる。このB区間の搬送時間の変化を監視す
ることで、前記搬送ローラの交換時期を明確に判断し、
前記B区間の値が予め決められた所定の値を越えた場
合、搬送速度を変更すなわち減速する。
【0019】搬送速度を低速にする制御変更を行うこと
で、摩耗進行度を遅らせることができ、また、摩耗や経
年変化により摩擦係数の低下した搬送ローラでも搬送力
を確保することができる。
【0020】図3は、本発明の実施例における搬送制御
変更の判定基準である判定領域を説明するための図であ
る。紙葉類取扱装置が正常に動作している場合、一定区
間(通過センサ5と通過センサ6の間)の紙葉類の搬送
時間は個別のバラツキがあったとしても、図3中の正常
領域aの範囲内にあるが、紙葉類の通過回数の増大や時
間の経過に伴い、ローラの径の減少、またはローラの劣
化に起因する摩耗や搬送力の低下によるスリップなどで
搬送時間が長くなる、つまり図3中の領域bの範囲に入
るようになる。複数枚の紙葉類の搬送時間の平均値、本
実施例では10枚の平均値が図3中の領域bの範囲に入
った段階で、搬送速度を低速する搬送制御変更が行われ
る。
【0021】本実施例では複数枚(10枚)の平均値で
判定を行っているが、複数枚の平均値でなく、連続して
図3中の領域bの範囲に入った場合でも前記と同様に判
定することができる。また、更に一定区間の紙葉類の通
過時間が長くなり、図3中の領域cの範囲に入った場合
には機能を停止させることで障害の起る可能性を低く抑
える方法もある。
【0022】上記実施例の応用例として、前述した紙葉
類の通過時間を測定する機能を用いれば、例えば搬送精
度が必要な場合図3中の領域aおよび領域bの範囲を狭
くすることで、搬送速度の制御変更を行わないようにし
た場合でも使用頻度に応じてのローラ摩耗による紙葉類
の送り量の変化を精度よく監視するようにすることがで
きる。このことにより、例えば紙葉類に印刷する機能を
備えた装置の場合、紙葉類の送り量の変化に伴う印刷位
置のズレを低減させることが可能になる。
【0023】図4は、本実施例における処理を説明する
ためのフローチャートである。次に、図4のフローチャ
ートを用いて本実施例の動作を詳細に説明する。装置制
御部7から紙葉類の排出が指示されると、指示されたホ
ッパ機構部2から紙葉類が分離・搬送される(ステップ
S1)。通過センサ5(通過開始センサ)により分離・
搬送された紙葉類の通過が検知されると(ステップS
2:Y)、搬送時間の計測を開始する(ステップS
3)。その後、通過センサ6(通過終了センサ)により
前記紙葉類の通過が検知されると(ステップS4:
Y)、その通過により前記搬送時間の計測を終了する。
【0024】これにより通過センサ5の位置から通過セ
ンサ6の位置までの紙葉類の搬送時間が得られる。引き
続いて搬送される紙葉類に対して得られる搬送時間は装
置制御部7のメモリ72に順次保存される(ステップS
5)。装置制御部7の処理部71は、予め決められた回
数(例えば、10回)の搬送時間をメモリ71から読み
出して平均値を算出し、当該メモリ71に保存する(ス
テップS6)。
【0025】通過センサ5(または通過センサ6)によ
って紙葉類が通過する度にその通過を検知してその旨の
情報を装置制御部7に送り、装置制御部7では、処理部
71によりその回数を積算してメモリ72に保存してお
く(ステップS7)。なお、通過回数は、長時間(例え
ば、何ヶ月もしくは何年も)保持しておく必要があるた
め、不揮発的記憶手段に記憶する必要がある。
【0026】装置制御部7は、通過回数が増して予め設
定された通過回数に達したか否かを判定し、設定された
通過回数に達した場合(ステップS8:Y)、交換時期
が近づいたことをホストコンピュータ9の表示画面に表
示してオペレータに伝える(ステップS9)。図5は、
このときに表示される表示画面(1)の例を示す図であ
り、「部品の交換時期が近づいてきました。サービス員
に連絡して下さい。」と表示される例である。
【0027】さらに、前記装置制御部7の処理部71
は、メモリ72に保存されている搬送時間の平均値が、
図3の領域aの範囲にあるか否かを判断する(ステップ
S10)。判断の結果、領域aの範囲にあれば(ステッ
プS10:Y)、搬送制御を変えずに紙葉類をスタッカ
部4に排出(ステップS11)して処理を終了する。
【0028】前記装置制御部7の処理部71は、ステッ
プS10の判断の結果、図3の領域aの範囲にない場合
は(ステップS10:N)、次に領域bの範囲にあるか
否かを判断する(ステップS12)。判断の結果、領域
bの範囲にあれば(ステップS12:Y)、交換時期が
間近になったことをホストコンピュータ9の表示画面に
表示してオペレータに伝える(ステップS13)。図6
は、このときに表示される表示画面(2)の例を示す図
であり、「部品の交換時期が間近となりました。サービ
ス員に連絡して下さい。(部品の交換時期になると機能
が停止します)」と表示される例である。
【0029】その後、搬送制御変更を行って搬送速度を
低速度に減速し(ステップS14)、紙葉類を排出して
処理を終了する(ステップS13)。
【0030】ステップS12の判断の結果、領域bの範
囲になければ(ステップS12:N)、機能を停止する
旨をホストコンピュータ9の表示画面に表示してオペレ
ータに伝える(ステップS16)。図7は、このときに
表示される表示画面(3)の例を示す図であり、「部品
の交換が必要です。機能を停止します。サービス員に連
絡して部品の交換を行なってください。」と表示される
例である。
【0031】本実施例によれば、部品(ローラ)交換の
対応が遅れた場合でも、装置自身が自動的に搬送速度を
減速制御することで紙葉類の変形や引っかかりといった
障害を軽減し搬送性能を確保することができる。また、
前記自己診断機能により、構成部品の個別不良といった
問題も早期に発見することができる。また、紙葉類取扱
装置自身が部品(ローラ)の状態を自己診断(一定区間
の搬送時間を計測することにより部品(ローラ)の状態
を自動的に判断)してオペレータに通知することにより
部品(ローラ)の交換時期を明確に把握することがで
き、保守管理が容易になる。
【0032】(実施例2)上記実施例1では、搬送速度
を減速する領域bとして単一領域だけ定義しているが、
本実施例2では、図3における領域bを、図8に示すよ
うに複数の領域b1,b2,b3,・・bnに分けて定
義しておく。図4のステップS10で、搬送時間が図3
の領域aの範囲にない場合は(ステップS10:N)、
次に領域b1の範囲にあるか否かを判断し、判断の結
果、領域b1の範囲にあれば、第1段回の減速を行なっ
て処理を進め、領域b1の範囲になければ、次に領域b
2の範囲にあるか否かを判断し、判断の結果、領域b2
の範囲にあれば、第1段回より低速の第2段回の減速を
行なって処理を進める。同様に領域b3,・・・と続け
る。このようにステップS11ないしS14と同様の処
理を繰り返す。
【0033】図9は、このときの搬送速度を減速制御す
るときに使用するスルーイングテーブルのグラフ図であ
り、横軸が経過時間を、縦軸がパルスモータのPPS
(パルス/秒)を示し、搬送時間の平均値が領域a,b
1,b2,b3,・・と変化するに連れて順次減速され
ることを示している。そのときのホストコンピュータ9
の表示画面はそのときの状態に応じたコメントを必要に
応じて表示するようにすればよい。最後に領域bnの範
囲にない場合は、ステップS16〜S17と同様の処理
を行なう。本実施例によれば、部品やローラの状況をよ
り詳細に監視でき、そのときの状況にあった最適なロー
ラの回転速度を用いて紙葉類を搬送することが可能にな
る。
【0034】(実施例3)次に、紙葉類取扱装置におい
て、一旦搬送を停止した後の搬送再開時(電源投入時ま
たは運転再開時も含む)に、最適な搬送制御を行なうよ
うにした実施例3について説明する。
【0035】本実施例では、図4のステップS6におけ
る搬送時間の平均値の保存を不揮発性記憶手段に記憶す
ることによって行ない、電源断時にも搬送時間の平均値
を保持しておく。そして、電源投入時または運転再開時
あるいは一旦搬送を停止した後の搬送再開時に装置制御
部7の処理部71によりこの搬送時間の平均値を不揮発
性記憶手段から読出して、領域a,b1,b2,・・・
bnいずれにあるかを判断し、それぞれに対応する最適
なスルーイングテーブルを用いてローラを駆動するため
のパルスモータを最適なPPSで動作させる。
【0036】図10は、搬送時間の平均値に対する搬送
モードと使用するスルーイングテーブルの関係を示した
図であり、搬送時間の平均が領域b1にあるときは搬送
モードは低速モード1でスルーイングテーブル1を使用
し、搬送時間の平均が領域b2にあるときは搬送モード
は低速モード2でスルーイングテーブル2を使用し、搬
送時間の平均が領域b2にあるときは搬送モードは低速
モード2でスルーイングテーブル3を使用することを示
している。図11は、上記スルーイングテーブル1〜3
のグラフ図の例を示しており、搬送時間の平均値の段階
に応じて搬送速度を低速にすると同時に立ちあがり曲線
も緩やかになっている。本実施例によれば、搬送再開時
に、最初からローラや部品の状態にあった最適なローラ
の回転速度を用いて紙葉類を搬送することが可能にな
る。
【0037】搬送中に一旦搬送を停止させた場合(例え
ば証書に印字を行なう際などに紙葉類を一旦停止させた
場合)、摩擦或いは紙粉付着により摩擦力の低下したロ
ーラに対して段階的に緩やかに紙葉類を加速させて搬送
させることにより、再度搬送を開始する時に起り得る加
速時のローラのスリップを防止することができる。この
スローイングテーブルも同時に変化させる制御変更を行
なうことで、特に送り量の精度が必要とされる改行印字
などにも対応することが可能となる。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、部品(ローラ)交換な
どの対応が遅れた場合でも装置自身で部品(ローラ)の
状態を検知して自動的に搬送速度を制御することにより
搬送性能を維持することが可能となる。また一定区間の
搬送時間を計測することにより部品(ローラ)の状態を
自動的に判断してオペレータに通知することにより保守
管理が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る紙葉類取扱装置の概略図である。
【図2】実施例1で使用する紙葉類の搬送時間を計測す
る場合の紙葉類の搬送時の変化を示した概略図である。
【図3】実施例1における搬送制御変更の判定基準であ
る判定領域を説明するための図である。
【図4】実施例1における処理を説明するためのフロー
チャートである。
【図5】図4のステップS9で表示される表示画面
(1)の例を示す図である。
【図6】図4のステップS13で表示される表示画面
(2)の例を示す図である。
【図7】図4のステップS16で表示される表示画面
(3)の例を示す図である。
【図8】実施例2における搬送制御変更の判定基準であ
る判定領域を説明するための図である。
【図9】実施例2における搬送速度を減速制御するとき
に使用するスルーイングテーブルのグラフ図である。
【図10】実施例3における搬送時間の平均値に対する
搬送モードと使用するスルーイングテーブルの関係を示
した図である。
【図11】実施例3におけるスルーイングテーブルのグ
ラフ図の例である。
【符号の説明】
1:紙葉類取扱装置、2:ホッパ機構部、3:搬送機構
部、4:スタッカ部、5:計測を開始する通過センサ、
6:計測を終了する通過センサ、7:装置制御部、7
1:処理部、72:メモリ、8:通信ケーブル、9:ホ
ストコンピュータ、10:紙葉類。
フロントページの続き (72)発明者 高原 直樹 愛知県尾張旭市晴丘町池上1番地 株式会 社日立製作所情報機器事業部内 (72)発明者 田中 秀世 愛知県尾張旭市晴丘町池上1番地 株式会 社日立製作所情報機器事業部内 (72)発明者 森 孝太 愛知県尾張旭市晴丘町池上1番地 株式会 社日立製作所情報機器事業部内 Fターム(参考) 3E040 AA01 CA06 FG04 FG11 FG12 3F048 AB01 BB05 BC08 BD07 CC11 EB29 3F049 AA03 CA01 DA12 DA19 LA02 LB03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙葉類をローラを用いて搬送する搬送路
    を有する紙葉類取扱装置であって、 前記搬送路中を搬送される紙葉類の一定区間の搬送時間
    を計測する計測手段と、該計測手段で計測された一定区
    間の搬送時間を記憶する記憶手段と、該記憶手段に記憶
    されている1以上の紙葉類に対する前記一定区間の搬送
    時間に基づき、搬送速度モードを正規の速度を有する第
    1の速度モードと該第1の速度モードより低速の第2の
    速度モードの間で切換える搬送制御手段を具備すること
    を特徴とする紙葉類取扱装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の紙葉類取扱装置であっ
    て、 前記搬送制御手段は、さらに、搬送再開時に、前記記憶
    手段に記憶されている1以上の紙葉類に対する前記一定
    区間の搬送時間に対応したスルーイングテーブルに基づ
    いて前記ローラを駆動制御することを特徴とする紙葉類
    取扱装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の紙葉類取扱装置
    であって、 前記記憶手段に記憶されている1以上の紙葉類に対する
    前記一定区間の搬送時間に基づいて前記ローラの劣化状
    況を判断してオペレータに通知する手段を有することを
    特徴とする紙葉類取扱装置。
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