JP2002356241A - 媒体搬送装置およびその自己診断による清掃方法 - Google Patents

媒体搬送装置およびその自己診断による清掃方法

Info

Publication number
JP2002356241A
JP2002356241A JP2001160995A JP2001160995A JP2002356241A JP 2002356241 A JP2002356241 A JP 2002356241A JP 2001160995 A JP2001160995 A JP 2001160995A JP 2001160995 A JP2001160995 A JP 2001160995A JP 2002356241 A JP2002356241 A JP 2002356241A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cleaning
medium
inspection
transport
time
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001160995A
Other languages
English (en)
Inventor
Kouta Mori
孝太 森
Hisashi Hayakawa
寿 早川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2001160995A priority Critical patent/JP2002356241A/ja
Publication of JP2002356241A publication Critical patent/JP2002356241A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Controlling Sheets Or Webs (AREA)
  • Feeding Of Articles By Means Other Than Belts Or Rollers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】搬送機構部の劣化や摩耗,汚れ,紙粉の付着に
よる搬送力低下を搬送ローラ毎に常時把握し、清掃点検
を早期に通知して自動清掃を行い、消耗部品の継続使用
の可否を判断し、的確に保守管理を行う。 【解決手段】媒体搬送装置1の規定区間毎の媒体搬送時
間を測定記憶する手段51〜55を設け、測定した最新
の情報を元に装置制御部6が搬送機構部16,31〜3
4の劣化・摩耗等の状態を監視し、清掃点検が必要かを
判断し、情報を装置状態表示部7によりオペレータや保
守員に伝え、自動清掃機能81〜84を動作する。清掃
後に搬送部16,31〜34の劣化・摩耗状態の再確認
するホストコンピュータ12を設け、搬送部での媒体搬
送時間を測定して、搬送部が使用可能かを判断し、その
情報を保守員に伝える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、帳票類や証書など
の媒体を搬送し、これらを発行する媒体搬送装置および
その自己診断による清掃方法に関し、特に機構部の劣
化、摩耗、搬送力低下等の状況を監視して、搬送機構部
の清掃点検の要否、交換点検の要否を自己診断し、自動
清掃を行うとともに、保守員により機構部の効率的な交
換を行うことが可能な媒体搬送装置およびその自己診断
による清掃方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来における媒体発行装置としては、例
えば特開平6−199469号公報に記載されているよ
うな給紙装置がある。これは、プリンタのような給紙装
置の駆動モータの起動信号から搬送路に設けられた用紙
検出センサにより用紙が検出されるまでの通過時間によ
り搬送時間の測定を行い、測定した搬送時間と予め設定
した搬送機構部の清掃点検が必要な時期であるかを判断
する搬送時間とを比較することにより、搬送機構部の搬
送能力低下の状況を監視するものである。その結果によ
り、清掃時期通報信号を出力させて、清掃作業を実施さ
せるものである。この場合、清掃方法としては、手動に
よりクリーニングシートのセットを行い、搬送路の清掃
を行うものである。
【0003】また、自動清掃方法に関しては、例えば特
開平9−109509号公報に記載されているような媒
体搬送ローラの自動清掃装置及び方法がある。これは、
通帳伝票プリンタのような媒体給紙を行う装置で、通常
の媒体を挿入する時と同様にクリーニングシートを挿入
し、吸入させると自動的にクリーニングモードに切り替
わり、清掃モードを実行するものである。その動作方法
は、吸入したクリーニングシートを2対の搬送ローラに
またがった状態で停止し、一方の搬送ローラを固定した
状態で他方の搬送ローラを空回りさせて清掃を行う。一
方の清掃が終了すると他方の清掃を行い、終了するとク
リーニングシートを排出するという順序で行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術においては、以下のような問題点が挙げられる。 (1)特開平6−199469号公報の場合、駆動モー
タの起動信号から用紙検出センサによる用紙の検出まで
の用紙搬送時間を監視している。しかし、給紙部位では
装置の使用条件や環境条件、使用する媒体の摩擦係数等
のばらつきにより給紙時間の変化が非常に起こりやす
い。そのため、駆動モータの起動信号を利用した搬送時
間の検出では一定のデータは得られにくく、正確な搬送
路の清掃時期の判定が困難となる。また、清掃時期判定
値に達し、清掃時期通報手段により清掃作業を実施させ
るが、その清掃作業は手動によるものであり、かつ装置
の搬送機構部全体を一定に清掃させるものである上、そ
の清掃作業が有効であったかどうかを判断する方法はな
く、的確かつ確実な清掃作業を実施させることができな
い。
【0005】(2)特開平9−109509号公報の場
合は、搬送ローラの清掃を簡単かつ自動で行うものであ
る。しかし、クリーニングシートをセットするのは手動
で行われる。すなわち、クリーニングシートの挿入によ
り、自動的に自動清掃モードに切り替わる機能を有して
いる。しかし、2対の搬送ローラを別々に駆動させるこ
とにより、搬送ローラの清掃を行うため、それぞれの搬
送ローラを別々の駆動モータにより制御しなくてはなら
ない。それは一連の搬送機構部に対し、連動して搬送ロ
ーラの駆動制御が複雑になる上、駆動部の追加を行うこ
とによるコストの増加を発生させてしまう。
【0006】そこで、本発明の目的は、これら従来の問
題点を解決し、比較的安定して媒体搬送時間のデータを
取得でき、自己診断機能により、搬送機構部の劣化、摩
耗、搬送力低下の状況を監視し、清掃点検が必要な部位
を特定し、かつ搬送部の清掃点検または交換点検時期を
明確に判断して、オペレータおよび保守員等に的確な作
業指示を伝えることが可能な媒体搬送装置およびその自
己診断による清掃方法を提供することにある。
【0007】また、本発明の他の目的は、コマンドを入
力することで自動清掃が可能であり、かつ終了した後に
清掃点検作業が有効であったか否か、および搬送ローラ
が継続して使用できるか否かを判定でき、また清掃作業
時のクリーニングシートのセットミスなどの誤操作を防
止することが可能な媒体搬送装置およびその自己診断に
よる清掃方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の媒体搬送装置は、1)搬送機構部の劣化・
摩耗状態を把握する手段として、搬送機構部に設けた各
通過センサ間の媒体の搬送時間を測定する搬送時間測定
手段を配置する。これにより、比較的安定した媒体搬送
時間のデータを取得することができるようにする。ま
た、予め設定した通過センサ間毎の媒体搬送時間の監視
を行うことにより、搬送性能の低下した部位の特定を可
能とする。また、ホッパ機構部に、清掃部材を清掃点検
が必要である搬送手段まで繰り出し、該清掃部材を接触
させながら、該搬送手段を空転させることにより清掃を
行い、清掃終了後は該清掃部材を回収して収納する自動
清掃手段を内蔵する。
【0009】また、本発明の自己診断による清掃方法
は、2)前記媒体搬送時間のデータの平均値と予め設定
した清掃点検要判定値とを比較し、清掃点検要であるか
どうかを判定する通常時の自己診断機能と、清掃点検作
業終了後の最初の媒体搬送時間データ又はその平均値と
予め設定させた交換点検要判定値とを比較し、今回行っ
た清掃作業が有効であったかどうか、および、該搬送機
構部の搬送ローラが継続して使用することができるかど
うかを判定する異常時の自己診断機能とを設ける。これ
により、装置自身が搬送機構部の劣化・摩耗、搬送力の
低下等の状況を監視して、該搬送部の清掃点検又は交換
点検時期を明確に判断する。また、判断した結果をオペ
レータまたは保守員に伝える装置状態表示手段を使用す
ることにより、的確な清掃・保守作業を実施させる。
【0010】さらに、3)現在使用しているピックアッ
プローラと搬送ローラの回転を制御することにより、搬
送ベルトにより一括して搬送動作を行っている搬送ロー
ラの駆動を分割することなく、清掃部材の繰り出し及び
空回り回収を行うことができるようにする。また、清掃
部材の装置内蔵と単体テストによる搬送機構部の自動清
掃機能を設ける。これにより、清掃部材の保管および手
動による清掃部材のセット・回収作業の削減と、清掃作
業の簡易化によりオペレータによる清掃作業が可能とな
る。また、清掃作業時のクリーニングシートのセットミ
スなどの誤操作の防止し、容易かつ確実な清掃点検の実
施を可能にする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を、図面に
より詳細に説明する。 (全体構成)図1は、本発明の一実施例を示す媒体処理
装置の全体構成図である。媒体処理装置1は、媒体15
を一枚ずつ分離して繰出す数個のホッパ機構部21〜2
4、数個所に設けられた搬送ローラ30〜34により排
出部4まで媒体15を搬送させる搬送機構部3、搬送さ
れた媒体15を排出する排出部4から構成される。ま
た、媒体処理装置1は、装置制御部6より通信ケーブル
13を介して装置状態表示部7とホストコンピュータ1
2とに接続されている。
【0012】また、ホッパ機構部21〜24および排出
部4には、通過センサ51〜55が設置されており、各
通過センサ51〜55間の媒体15の通過時間(媒体搬
送時間)を測定する。装置制御部6では、前記通過セン
サ51〜55により測定した一定区間の媒体搬送時間
を、一搬送毎に記憶し、その最新データ内の所定搬送回
数分の平均値を算出し、その値と予め設定記憶させた清
掃点検要判定値とを比較する。その結果、前記平均値が
清掃点検要判定値を超えた場合には、該搬送機構部3が
清掃点検要であることを意味するフラグを出す。フラグ
を装置制御部6からホストコンピュータ12に送出する
ことにより、ホストコンピュータ12が、前記フラグを
検知すると、装置状態表示部7に該搬送機構部3が清掃
点検要であることを意味する情報を表示してオペレータ
に伝える。オペレータによるコマンドの入力により、自
動清掃手段が動作して自動的に該搬送機構部3の清掃を
開始する。
【0013】本発明では、ホッパ機構部21〜24に設
けた通過センサ52〜55および排出部4に設けた通過
センサ51により、ホッパ機構部21〜24より繰出さ
れた媒体15が搬送される時の搬送機構部3での媒体通
過検知を行い、媒体15の搬送時間を測定する。その
時、予め設定させた通過センサ間の媒体15の搬送時間
を測定することにより、ホッパ機構部21〜24より媒
体15を繰出すピックアップローラ16および測定に使
用した通過センサ52〜55間に設けられた搬送ローラ
32〜34の劣化・摩耗状態を把握することができる。
【0014】そこで、装置状態表示部7を介して清掃点
検要であることをオペレータに伝える時、搬送機構部3
の清掃点検が必要である搬送ローラ31〜34のいずれ
かを的確に伝えることができ、確実な予防保守を行うこ
とができる。また、各ホッパ機構部21〜24にホッパ
機構部21〜24より媒体15を繰出すピックアップロ
ーラ16と媒体15を搬送する搬送ローラ31〜34の
清掃に使用する清掃部材81〜84を設けるとともに、
装置制御部6にホッパ機構部21〜24毎に自動清掃を
行うことのできる単体テスト項目を持つ。そして、装置
状態表示部7に示される清掃点検が必要である搬送ロー
ラ31〜24の情報より、前記単体テスト項目を実行す
ることによって的確な清掃作業を行うことができる。な
お、図1において、9はホッパ機構部開閉ソレノイド、
10は清掃部材固定用ソレノイドである。
【0015】(搬送時間の測定)図2は、本発明で使用
する通過時間測定手段での媒体搬送時間を示す図であ
る。媒体搬送時間は、搬送速度,搬送距離に比例するの
で、搬送機構部の搬送ローラが新しい間は一定である。
しかし、媒体の搬送を行うに伴って、搬送ローラに劣化
や摩耗,汚れ,紙粉の付着等が発生し、搬送ローラの摩
擦係数が低下して、搬送力が低下する。そのために、媒
体搬送中に前記搬送ローラがスリップする状況が発生し
易くなり、媒体搬送時間に変化が起こる。この媒体搬送
時間の変化を監視することにより、該搬送ローラの搬送
性能の低下状況を把握する。
【0016】本発明では、この媒体搬送時間の変化を予
め設定した通過センサ間毎に監視することにより、搬送
性能の低下が起こっている搬送ローラを特定することが
できる。そのために、搬送性能の低下が発生し、清掃点
検が必要である搬送ローラが見つかった時、オペレータ
または保守員に的確な作業指示と最適な処置を行うこと
ができる。
【0017】また、本発明では、図1に示すように、各
ホッパ機構部21〜24の出口に設けた通過センサ52
〜55により、該ホッパ機構部21〜24からの繰出さ
れる媒体15の検知と他ホッパ機構部より繰出された媒
体15の搬送路中の通過検知を行うことで、ピックアッ
プローラ16と搬送ローラ31〜34の搬送能力の監視
を同時に行うことができる。例えば、ホッパ機構部24
から媒体15の繰出しが行われた場合、媒体15はピッ
クアップローラ16により繰出され、搬送ローラ34に
より搬送機構部3を搬送され、次の搬送ローラ33へ送
られていく。
【0018】その時、通過センサ55と54により、測
定される搬送時間はピックアップローラ16により搬送
ローラ34まで繰出しを行うピックアップローラ16の
搬送性能と、搬送ローラ34によりピックアップローラ
16から搬送された媒体15を通過センサ54が通過検
知するまでの搬送ローラ34の搬送性能を、同時に監視
しているものである。なお、図2では、通過センサ5n
+1から通過センサ5nまでの距離を、媒体14が搬送
される搬送時間が示されている。
【0019】(清掃点検、部品交換)図3は、本発明に
おける清掃点検および交換点検要判定のためのシーケン
スチャートである。ここでは、媒体搬送時間の変化と清
掃点検要または交換点検要を意味するフラグを上げるタ
イミングを示している。縦軸を搬送時間、横軸を搬送処
理回数として、清掃点検要フラグのON,OFF、交換
点検要フラグのON,OFFと、清掃点検要判定値およ
び交換点検要判定値を示す搬送時間レベルが示されてい
る。図2に示す通過センサ5n+1〜5n間の媒体搬送
時間を測定記憶し、その最新データの所定搬送分の平均
値を算出し、予め設定記憶させた清掃点検要判定値(図
3の破線で示すレベル値)と比較する。その結果が清掃
点検要判定値を超えた時点(○で示す時点)で、清掃点
検要であることを示すフラグを上げ(フラグON)、そ
の旨をオペレータまたは保守員に伝え、単体テストによ
る自動清掃機能により搬送ローラ3nの清掃を実施させ
る。
【0020】前記フラグの検出により、オペレータまた
は保守員が該搬送ローラ3nの清掃を行った後、最初の
媒体搬送動作時には、通常の媒体搬送動作を行った時と
同様に媒体搬送時間を測定するが、前記自動清掃機能を
実行したことを検知し、それにより予め設定記憶させた
交換点検要判定値(図3の破線で示すレベル値)との比
較を行う。その結果、交換点検要判定値を超えていた場
合には、該搬送ローラ3nが交換点検要であることを示
すフラグを上げ(フラグON)、その旨をオペレータま
たは保守員に伝え、搬送ローラ3nの交換点検を実施さ
せる。コンピュータ12に対して、清掃点検要フラグ、
清掃終了フラグを上げるだけで、コンピュータ12はこ
れを元にソフトを走行させ、各機能を実行する。図3で
は、2回目に清掃点検要と判定された後、自動清掃を行
うことにより、再び交換点検要判定値以下まで戻って徐
々に搬送時間を上げていくのであれば、部品の交換は不
要であるが、ここでは判定値以下まで戻らずに、交換点
検要判定値より大きい値であるため、交換点検要と判定
され、交換点検指示が表示されている。
【0021】本発明では、この搬送時間の変化の監視
と、清掃点検要または交換点検要であるか否かを判断す
る判断基準との比較を、予め設定した通過センサ5n間
毎に行うことで、長い搬送路や多数の搬送ローラを所有
している搬送機構部でも搬送ローラ毎の搬送性能低下の
状況を把握することができる。その結果、清掃点検また
は交換点検が必要である搬送ローラ3nを、的確に把握
することができる。尚、前記媒体搬送時間は、記憶した
最新データのうち所定処理回数分の平均値を算出する
が、搬送中に媒体の引っ掛かり等により発生する紙詰ま
りや、何らかの原因で急激に搬送力が低下し発生する繰
出し・搬送ミス等の問題で、飛び抜けた値になったもの
については除外する。
【0022】(ホッパ機構)図4は、本発明の一実施例
を示すホッパ機構部断面詳細図である。図4には、ホッ
パ開閉部2n,清掃機構部7nにおけるピックアップロ
ーラ16と搬送ローラ3nの自動清掃部材8が示されて
おり、その一連の動作が示される。本発明では、搬送ロ
ーラ3nの搬送能力が低下し、装置状態表示部7により
清掃点検が必要であることを示すアラームが鳴動した
時、ホッパ開閉部2n毎に清掃機構部7nを設け、装置
自身に自動清掃を行う単体テスト項目を持つことによ
り、オペレータまたは保守員が清掃点検を必要とするピ
ックアップローラ16と搬送ローラ3nの清掃を簡易で
的確に行うことができる。
【0023】図5は、図4におけるホッパ機構部の開閉
詳細図である。図4に示すように、自動清掃部材8は、
回転の固定を行わずにピックアップローラ16と連れ回
りをする状態で収納される。すなわち、本発明では、清
掃部材8が搬送装置内に常時内蔵されていることに特徴
がある。前記単体テスト項目が実行されると、図5に示
すようにホッパ機構部開閉ソレノイド9の動作により、
全てのホッパ開閉部2nのベットが矢印方向に動き、ホ
ッパ開状態になる。これは、清掃動作中にピックアップ
ローラ16を回転させた時、誤って媒体を傷つけないた
めである。
【0024】(清掃機構)図6は、図4における清掃機
構部の詳細図である。通常の媒体セット時等には、手動
によりホッパの開閉を行う。しかし、動作中に自己診断
機能が動作した時等には、図5に示すように、コマンド
を入力することで、自動的にホッパの開閉が行われる。
次に、図6に示すように、モータの制御によりピック
アップローラ16を通常繰出し動作時の回転と逆の回転
をさせ、装置に取付けられたロール状に収納された清掃
部材8nを連れ回りにより正回転させ、搬送機構部3へ
繰出す。清掃部材8nは繰出されることにより細くなる
が、テンションバネ等により常にピックアップローラ1
6側へ押し付けられた状態にする。搬送機構部3中の搬
送ローラ3nは正回転させて通常通りの搬送動作を行
い、清掃部材8nを搬送する。
【0025】次に、図6に示すように、通過センサ5
nを使用して清掃部材8nの通過を検知させてモータを
止め、ピックアップローラ16および搬送ローラ3nで
清掃部材8nを挟んだ状態にする。この時、通過センサ
5nの媒体検知からモータ停止までの時間を制御するこ
とにより、清掃部材8nの停止位置を毎回変化させ、前
回清掃に使用した部分を避け、新しい部分でローラの清
掃ができるようにする。例えば、通過センサ5nからの
位置または時間で、その位置を判定する。
【0026】次に、清掃部材固定用ソレノイド10によ
り各ホッパ開閉部2nに設けられたロール状の清掃部材
8nにラッチをかけて、正回転を止める。そして、図6
に示すように、清掃部材8nが固定された状態で、ピ
ックアップローラ16と搬送ローラ3nを矢印方向へ回
転させ、清掃部材8nに対して空回りをさせることによ
り、ローラの清掃を行う。次に、図6に示すように、
定時間の空回転による清掃が終了したならば、それぞれ
のモータの回転を反転させて、清掃部材8nを逆回転さ
せて回収を行う。
【0027】回収時は、モータを繰出し時の回転数より
多く回転させて制御することにより、清掃部材8nを回
収して、モータを停止させる。すなわち、収納時の清掃
部材8nはピックアップローラ16と連れ回りをしてい
るため、特定の停止位置がないので、清掃部材8nの長
さの一杯まで繰出して清掃を行った場合の清掃部材の回
収が完全に行うことのできるモータ回転数で制御を行
う。これにより、簡単な制御で、どの場合の清掃部材で
も回収を可能にするものである。そして、図6および
図5(右図)に示すように、各ソレノイド9,10によ
りホッパ開状態にしていたホッパ機構部のベットを閉状
態に戻し、清掃部材8nの回転を止めていたラッチを外
し、一連の搬送機構部の清掃を終了する。
【0028】(動作フロー)図7、図8は、本発明の一
実施例を示す自動診断機能および自動清掃機能の動作フ
ローチャートである。図7において、媒体の分離・繰出
しが行われると(ステップ101)、まず通過センサ間
の媒体搬送時間が測定される。媒体通過検知センサで媒
体が検知された時点で測定を開始し(ステップ102,
103)、媒体検知センサで媒体が検知された時点で測
定が終了する(ステップ104,105)。次に、前記
で測定した区間の媒体搬送時間が記憶され(ステップ1
07)、媒体搬送時間の平均が算出される(ステップ1
09)。そして、媒体処理回数が計数される(ステップ
108)。
【0029】この時、区間内でのジャム等が起こった場
合、媒体搬送時間の記憶は行わない(ステップ10
6)。次に、清掃点検要フラグがONになっていないと
きには(ステップ110)、前記媒体搬送時間の平均値
と設定された清掃点検要判定値とを比較する(ステップ
111)。その結果、平均値が清掃点検要判定値を超え
た場合は、清掃点検要を示すフラグをONして(ステッ
プ112)、清掃点検要指示表示を行い(ステップ11
3)、オペレータ及び保守員等の装置利用者にその旨を
伝え、自動清掃機能による搬送機構部の清掃を実施させ
る。
【0030】図8(a)において、前記清掃点検要指示
表示によりオペレータおよび保守員等の装置利用者が単
体テストによる自動清掃を行った後、最初の媒体搬送動
作時には、通常の媒体搬送時と同様の動作を行う。その
時、前記自動清掃機能による清掃点検を行ったことを検
知すると(ステップ115)、媒体搬送時間の平均値と
交換点検要判定値とを比較する(ステップ116)。
【0031】前回実施した自動清掃が有効であり、交換
点検要判定値を超えていない場合には、清掃点検要を示
すフラグおよび清掃終了フラグをOFFする(ステップ
119,120)。もし、前回実施した自動清掃が有効
でなく、交換点検要判定値を超えていた場合は、交換作
業要を示すフラグをONして、交換点検要指示表示を行
い(ステップ118)、オペレータおよび保守員等の装
置利用者にその旨を伝え、交換点検作業を実施させる。
以上の処理を行った後、媒体を排出し(ステップ12
1)、作業を終了する。
【0032】(清掃機能)図8(b)には、自動清掃機
能の動作が示されている。自動清掃機能が開始される
と、清掃部材が繰り出され(ステップ131)、次に清
掃部材にラッチをかけて正転を止め、ピックアップロー
ラおよび搬送ローラの空転により清掃部材との摩擦によ
り清掃を行う(ステップ132)。一定時間が経過した
ならば(ステップ133)、清掃部材の回収を行い(ス
テップ134)、清掃回数を計数する(ステップ13
5)。そして、次回の清掃時の部材繰り出し長の変更を
行う(ステップ136)。例えば、媒体通過検知センサ
からの経過時間または回転数を前回と変更した値にし
て、これを次回の値として記憶させる。次に、清掃終了
フラグをONにし(ステップ137)、作業を終了す
る。
【0033】なお、本発明の応用例として、図1では、
媒体搬送装置1と装置制御部6と装置状態表示部7とホ
ストコンピュータ12とが別個の装置であり、それぞれ
通信ケーブル13により接続されているが、本発明で
は、このような形態に限定されず、媒体搬送装置1に装
置制御部6と装置状態表示部7とコンピュータ12が内
蔵される形態でもよい。また、通信ケーブル等の通信手
段を介して媒体処理装置と外部装置とを接続すること
で、普段の媒体搬送時間の推移や搬送性能低下の情報を
取得することができる。また、前記情報を利用して、こ
れを加工することにより、前回と同じ時期に清掃または
交換となる場合が多いことから、搬送部の次回の清掃点
検または交換の時期の予測することも可能となる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
搬送機構部に設けた各通過センサ間の媒体の搬送時間
を測定することにより、比較的安定した媒体搬送時間の
データを取得することができる。また、予め設定した
通過センサ間毎の媒体搬送時間の監視を行い、取得した
最新データのうち所定搬送回数分の平均値を算出するこ
とで、搬送機構部の最新の状態情報を知ることができる
ので、搬送性能の低下状況より清掃点検が必要な部位の
特定が可能となる。
【0035】また、媒体搬送時間のデータの平均値と
予め設定した清掃点検要判定値とを比較し、清掃点検要
であるかどうかを判定させる通常の自己診断機能と、清
掃点検作業終了後の最初の媒体搬送時間データまたはそ
の平均値と予め設定した交換点検要判定値とを比較し、
今回行った清掃作業が有効であったかどうか、および、
搬送機構部の搬送ローラが継続して使用することができ
るかどうかを判定させる異常時の自己診断機能により、
装置自身が搬送機構部の劣化・摩耗、搬送力の低下等の
状況を監視して、該搬送部の清掃点検または交換点検時
期を明確に判断することができる。
【0036】また、作業者の目視ではなく、装置自身
の取得する搬送機構部の搬送性能の情報により、清掃点
検および交換要であるかどうかを明確に判断することが
でき、オペレータおよび保守員等の装置利用者に対して
的確に作業指示を伝えることができ、常に正常な部品を
使用することで搬送性能を保つことができる。
【0037】また、清掃部材の装置内蔵と単体テスト
による搬送機構部の自動清掃機能を設けることにより、
清掃部材の保管および手動による清掃部材のセット・回
収作業の削除と、清掃作業の簡易化によりオペレータに
よる清掃作業が可能となる。また、清掃作業時のクリ
ーニングシートのセットミスなどの誤操作を防止し、容
易かつ確実な清掃点検の実施を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す媒体搬送装置の全体構
成図である。
【図2】本発明の一実施例を示す搬送時間の計測方法説
明図である。
【図3】本発明の一実施例を示す通常時および異常時の
自己診断機能の動作シーケンスチャートである。
【図4】本発明の一実施例を示すホッパ機構部の断面詳
細図である。
【図5】本発明の一実施例を示すホッパ機構部の開閉詳
細図である。
【図6】本発明の一実施例を示す清掃機構部の動作詳細
図である。
【図7】本発明の一実施例を示す自己診断による清掃方
法の動作フローチャートである。
【図8】本発明の一実施例を示す自動清掃終了後の診断
機能および自動清掃機能の動作フローチャートである。
【符号の説明】
1…媒体搬送装置、21〜24…ホッパ機構部、3…搬
送機構部、31〜34…搬送ローラ、4…排出部、51
〜55…測定を行う通過センサ、6…装置制御部、7…
装置状態表示部、81〜84…装置清掃部材、9…ホッ
パ機構部開閉ソレノイド、10…清掃部材固定用ソレノ
イド、11…清掃部材固定用ラッチ、12…ホストコン
ピュータ、13…通信ケーブル、14,15…媒体、1
6…ピックアップローラ、2n…ホッパ開閉部、8,8
n…清掃部材、3n…搬送ローラ、7n…清掃機構部。
フロントページの続き Fターム(参考) 2C061 AS02 CM07 CM12 CM16 KK06 KK31 KK35 3F048 AA05 AB01 BA05 BB02 CB12 CC03 DA06 DC13 3F101 AB03 AB07 LA06 LB03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 媒体を複数のホッパ機構部より個別に繰
    り出し、該媒体を排出部に搬送する手段と、各搬送手段
    の前後に該媒体の通過を検知する媒体検知手段を備えた
    媒体搬送装置において、 該ホッパ機構部にそれぞれ内蔵され、清掃部材を清掃点
    検が必要である搬送手段まで繰り出し、該清掃部材を接
    触させながら、該搬送手段を空転させることにより清掃
    を行い、清掃終了後は該清掃部材を回収して収納する複
    数個の自動清掃手段を有し、 かつ、常時各媒体検知手段間で媒体搬送時間を測定し、
    各媒体搬送時間の平均値を算出し、該平均値と予め設定
    された清掃点検要判定値とを比較して、比較の結果、清
    掃点検が必要と判断したときには、必要な搬送手段に対
    して清掃点検要フラグを上げる装置制御部と、 前記清掃点検フラグを検知して、清掃点検の必要な搬送
    手段に最も近くに設けられた自動清掃手段を選択し、該
    自動清掃手段により該搬送手段に対して清掃を行わせる
    ホストコンピュータとを接続することを特徴とする媒体
    搬送装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の媒体搬送装置におい
    て、 前記ホストコンピュータは、自動清掃手段を動作させる
    毎に実施した搬送手段の清掃実施回数をカウントする手
    段と、 該カウント手段による自動清掃手段別のカウント毎に、
    該自動清掃手段による清掃部材の繰り出し長を変更し、
    変更した値を次回のために記憶する手段とを有すること
    を特徴とする媒体搬送装置。
  3. 【請求項3】 媒体を複数のホッパ機構部より個別に繰
    り出し、該媒体を排出部に搬送する手段と、各搬送手段
    の前後に該媒体の通過を検知する媒体検知手段を備えた
    媒体搬送装置の自己診断による清掃方法において、 該媒体検知手段により測定した各搬送手段の媒体搬送時
    間の平均値と予め設定した清掃点検要判定値とを比較
    し、 清掃点検要であるか否かを判定する通常時の自己診断を
    行い、 該通常時の自己診断の結果、清掃点検要であれば自動清
    掃を実施し、 自動清掃終了後、該搬送手段に対して最初に測定された
    媒体搬送時間またはその平均値と予め設定した交換点検
    要判定値とを比較し、 比較の結果、実施された上記自動清掃が有効であったか
    否か、および該搬送手段が継続して使用可能であるか否
    かを判定する異常時の自己診断を行い、 該異常時の自己診断の結果、交換点検要であれば該搬送
    手段の交換を表示して、交換作業を実施させることを特
    徴とする媒体搬送装置の自己診断による清掃方法。
JP2001160995A 2001-05-29 2001-05-29 媒体搬送装置およびその自己診断による清掃方法 Pending JP2002356241A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001160995A JP2002356241A (ja) 2001-05-29 2001-05-29 媒体搬送装置およびその自己診断による清掃方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001160995A JP2002356241A (ja) 2001-05-29 2001-05-29 媒体搬送装置およびその自己診断による清掃方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002356241A true JP2002356241A (ja) 2002-12-10

Family

ID=19004336

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001160995A Pending JP2002356241A (ja) 2001-05-29 2001-05-29 媒体搬送装置およびその自己診断による清掃方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002356241A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008198131A (ja) * 2007-02-15 2008-08-28 Oki Electric Ind Co Ltd 媒体処理装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008198131A (ja) * 2007-02-15 2008-08-28 Oki Electric Ind Co Ltd 媒体処理装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2011146066A (ja) 監視装置
US6883408B2 (en) Method and device for feeding and cutting a rolled transfer paper with improved operability
JP2007141049A (ja) 紙葉類取扱装置
JPH05238599A (ja) 用紙のミスフィード及びジャム検出装置
JP2002356241A (ja) 媒体搬送装置およびその自己診断による清掃方法
JP2008143676A (ja) 搬送装置の制御装置、それを備えた搬送装置および搬送装置の制御方法
JP2002179285A (ja) 紙葉類取扱装置
JP2010215298A (ja) 鑑別装置、紙葉類取扱装置、現金自動取引装置及び異常検出方法
CN112015072B (zh) 清洁装置以及图像形成装置
JP7243042B2 (ja) 後処理装置、画像形成装置及び画像形成システム
JP5327862B2 (ja) レシートプリンタ
JP4113410B2 (ja) ラベル嵌挿装置の異常診断システム
JP3599177B2 (ja) 給紙装置
JP2000307786A (ja) 画像形成装置
JP2001208507A (ja) 測長ローラシステム
CN211994758U (zh) 打印装置
JP7333032B2 (ja) ロールの表面状態の計測装置
JPH05132191A (ja) 給紙装置
JP2010162764A (ja) 搬送装置及び画像形成装置
JPH08167060A (ja) 搬送処理装置
JP2004094624A (ja) 紙葉類処理装置、および紙葉類処理方法
JP2006011330A (ja) 画像形成装置
JP2012177991A (ja) 紙葉類処理装置
JP2002211792A (ja) シート詰り検知装置
WO2019174516A1 (zh) 一种现金循环处理设备的工作方法及现金循环处理设备