JP2008084156A - 紙幣識別装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 搬送紙幣の滑りを迅速に検出できる紙幣識別装置を提供する。
【解決手段】 第1の光センサの受光素子45によって搬送紙幣PMの所定の検出ラインL1,L6を透過した光の強度を検出し、第2の光センサの受光素子47によって搬送紙幣PMの前記と同じ検出ラインL1,L2を透過した光の強度を検出し、第1の光センサの検出信号に基づく第1の透過光強度の時間変化と第2の光センサの検出信号に基づく第2の透過光強度の時間変化とを比較して搬送紙幣の滑りを検出する。
【選択図】 図8

Description

本発明は、自動販売機等に用いられる紙幣識別装置に関する。
自動販売機等に用いられる紙幣識別装置は、紙幣挿入口に挿入された紙幣を紙幣通路に沿って搬送する紙幣搬送機構と、紙幣搬送機構に動力を付与する搬送駆動手段とを備える。紙幣搬送機構は、通常、左右2つの無端ベルトと両ベルトに接触する複数のローラとから成り、紙幣通路は両無端ベルトと複数のローラとの境界面を含んでいる。搬送駆動手段はモータ等を動力源として有しており、紙幣搬送機構の両無端ベルトに紙幣搬送用の動力を付与する。
紙幣挿入口に挿入された紙幣の真偽判定は該紙幣が所定位置に搬送されるまでの過程で行われ、紙幣が真正であるときには続いて紙幣収納動作が開始され、また、紙幣が真正でない(判定不可も含む)ときには続いて紙幣返却動作が開始される。
特開2005−4375
紙幣挿入口に挿入された紙幣は左右2つの無端ベルトと両ベルトに接触する複数のローラに挟まれた状態で所定位置に搬送される。しかし、一般に無端ベルトやローラには合成ゴムやプラスチックが用いられていることから、両者の表面に塵埃や油分等が付着したり両者の表面に傷がついたり両者の表面に劣化が生じたりローラの押し圧が低下すると、無端ベルトと紙幣との接触抵抗(摩擦抵抗)及びローラと紙幣との接触抵抗(摩擦抵抗)が低下して、無端ベルトの回転量よりも実際の紙幣の移動距離が短くなる、所謂、搬送紙幣の滑りを生じる。
この搬送紙幣の滑りは定期点検等を実施していても解消することは難しく、例えば、前回挿入の紙幣の汚れを原因として徐々に滑りが拡大するようなケースではある時点から真正な紙幣が全て返却されてしまう事態(紙幣識別装置が使用不可となる事態)も生じ得る。このような事態を未然に防止するためには搬送紙幣の滑りを迅速に検出できるようにすることが望ましく、このような検出が行えれば適正なタイミングで点検等を実施して紙幣識別装置が使用不可となるような事態を回避することができる。
本発明は前記事情に鑑みて創作されたもので、その目的とするところは、搬送紙幣の滑りを迅速に検出できる紙幣識別装置を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明は、紙幣挿入口に挿入された紙幣を紙幣通路に沿って搬送する紙幣搬送機構と、紙幣搬送機構に動力を付与する搬送駆動手段とを備えた紙幣識別装置において、紙幣通路の紙幣挿入口側に配置され、搬送紙幣の所定の検出ラインを透過した光の強度を検出する第1の光センサと、紙幣通路の第1の光センサよりも奥側に配置され、搬送紙幣の前記と同じ検出ラインを透過した光の強度を検出する第2の光センサと、第1の光センサの検出信号に基づく第1の透過光強度の時間変化と第2の光センサの検出信号に基づく第2の透過光強度の時間変化とを比較して搬送紙幣の滑りを検出する滑り検出手段とを備える、ことをその特徴とする。
この紙幣識別装置によれば、紙幣通路の紙幣挿入口側に配置された第1の光センサによって搬送紙幣の所定の検出ラインを透過した光の強度を検出し、且つ、紙幣通路の第1の光センサよりも奥側に配置された第2の光センサによって搬送紙幣の前記と同じ検出ラインを透過した光の強度を検出して、滑り検出手段によって第1の光センサの検出信号に基づく第1の透過光強度の時間変化と第2の光センサの検出信号に基づく第2の透過光強度の時間変化とを比較して搬送紙幣の滑りを検出することができる。つまり、搬送紙幣に滑りが生じたときに該滑りを迅速に検出することができるので、適正なタイミングで点検等を実施して紙幣識別装置が使用不可となるような事態を回避することができる。
本発明によれば、搬送紙幣の滑りを迅速に検出できる紙幣識別装置を提供することができる。
本発明の前記目的とそれ以外の目的と、構成特徴と、作用効果は、以下の説明と添付図面によって明らかとなる。
図1〜図10は本発明(紙幣識別装置)の一実施形態を示す。図1は紙幣識別装置の縦断面図、図2は図1の要部拡大図、図3は図2のa−a線断面図、図4は紙幣搬送及び滑り検出に係るコントロールシステムを示す図、図5は紙幣搬送に係るプログラムフローを示す図、図6は滑り検出に係るプログラムフローを示す図、図7は紙幣搬送の動作説明図、図8は第1,第2の光センサの配置ラインと各光センサによる検出ラインを示す図、図9は第1,第2の光センサの検出信号に基づく透過光強度の時間変化を示す図、図10は滑りを生じた場合の透過光強度の時間変化を示す図である。以下の説明では図1の右側を前、左側を後、手前側を左、奥側を右として表記する。
まず、図1〜図3を参照して、紙幣識別装置のメカニズムについて説明する。
図1〜図3に示した紙幣識別装置は、メインフレーム10と、ベースボックス20と、前側シュート30と、紙幣搬送ユニット40と、後側シュート50と、マスク60と、紙幣収納カセット70と、係止解除レバー80とを備えている。
ベースボックス20は上面及び後面を開口した箱形を成し、その前面をメインフレーム10の後面下部に固定されている。このベースボックス20は、紙幣PM(図7参照)を紙幣収納カセット70内に押し込むための縦長矩形状の紙幣収納プレート21と、該紙幣収納プレート21を前後に平行移動させるリンク機構22と、モータ105(図4参照),減速用歯車及び駆動レバーを有する収納駆動手段(図示省略)と、上部後側の左右にその中心線が左右方向を向くように設けられた後側シュート用の軸支孔(図示省略)とを有している。
リンク機構22は、各々の上端を紙幣収納プレート21に回転自在に連結され、且つ、各々の下端をベースボックス20に回転自在に連結された左右一対の上側リンク22aと、各々の上端をベースボックス20に回転自在に連結され、且つ、各々の下端を紙幣収納プレート21に回転自在に連結された左右一対の下側リンク22bと、上側リンク22aと下側リンク22bで共通の操作軸22cとを有している。操作軸22cには収納駆動手段の駆動レバーが係合しており、該駆動レバーの前後移動に伴ってリンク機構22はその形態を変化して紙幣収納プレート21を前後に平行移動させる。
前側シュート30は全体が略矩形状を成し、その前面をメインフレーム10の後面上部に固定されている。この前側シュート30は、後側に張り出した上部湾曲部31と、前側に張り出した下部湾曲部32と、上下左右に間隔をおいて回転自在に、且つ、その一部が後側に露出するように設けられた計4個のローラ33と、紙幣搬送ユニット取付部(図示省略)と、下部前側に設けられた基板34にその一部が後側に露出するように設けられた計2個の発光素子35とを有している。
計2個の発光素子35は後述する計2個の受光素子45とによって第1の光センサ(符号無し)を構成している。この第1の光センサの具体構成について後に詳述する。
また、計4個のローラ33のうちの右側の2個のローラ33は紙幣搬送ユニット40の右側の無端ベルト43の前側の上下位置に対応していてその露出部分を該無端ベルト43に接触し、左側の2個のローラ33は紙幣搬送ユニット40の左側の無端ベルト43の前側の上下位置に対応していてその露出部分を該無端ベルト43に接触している。
紙幣搬送ユニット40は全体が略直方体形状を成し、前側シュート30の紙幣搬送ユニット取付部に着脱自在に取り付けられている。この紙幣搬送ユニット40は、ユニット本体41と、ユニット本体41の上部左右に回転自在に設けられたプーリ42と、ユニット本体41の下部左右に共通回転軸を通じて回転自在に設けられたプーリ42と、紙幣PMの幅方向両側部に向き合うように左側の2個のプーリ42と右側の2個のプーリ42にそれぞれ巻き付けられた2つの無端ベルト43と、左側の下側プーリ42に同軸上に連結された従動歯車(図示省略)と、ユニット本体41内の前側に設けられた基板44にその一部が前側に露出するように、且つ、前側シュート30の各発光素子35にそれぞれ向き合うように設けられた計2個の受光素子45と、ユニット本体41内の後側に設けられた基板46にその一部が後側に露出するように設けられた計6個の受光素子47とを有している。
計6個の受光素子47は後述する計6個の発光素子54とによって第2の光センサ(符号無し)を構成している。この第2の光センサの具体構成については後に詳述する。
後側シュート50は全体が略直方体形状を成す。この後側シュート50は、前側に張り出した湾曲部51と、上下左右に間隔をおいて回転自在に、且つ、その一部が前側に露出するように設けられた計4個のローラ52と、内部前側に設けられた基板53にその一部が前側に露出するように、且つ、紙幣搬送ユニット40の各受光素子47にそれぞれ向き合うように設けられた計6個の発光素子54と、モータ106(図4参照),減速用歯車及び駆動歯車を有する搬送駆動手段(図示省略)と、内部前側にその共通軸55aを回転自在に支持され、且つ、各々の先端が縦長スリット50aから前方に突出してユニット本体41の後面に接するようにコイルバネ(図示省略)によって図2中で反時計回り方向に付勢された計2個の紙幣検知レバー55と、紙幣通過に伴う紙幣検知レバー55の動きを検知する第3の光センサ56と、下面後側の左右に設けられた支持片57と、各支持片57にその中心線が左右方向に向くように設けられた軸部57aとを有している。この後側シュート50は左右の軸部57aをベースボックス20の左右の軸支孔に回転自在に挿入され、軸支箇所を支点とした回転動作による開閉ができるようにベースボックス20に取り付けられている。
第3の光センサ56は一方の紙幣検知レバー55の後側に設けられ、発光ダイオード等から成る発光素子57aとこれと向き合うように配置されたフォトダイオードやフォトトランジスタ等から成る受光素子57bとを有している。搬送紙幣の先端によって紙幣検知レバー55がコイルバネの付勢力に抗して押し退けられると、該紙幣検知レバー55の動き(時計回り方向の回転)によって受光素子57bに入射される光の強度が変化する。この光の強度変化は受光素子57bによって検出され後述のディテクタ104を通じて後述のコントローラ101に送出される。
また、計4個のローラ52のうちの右側の2個のローラ52は紙幣搬送ユニット40の右側の無端ベルト43の後側の上下位置に対応していてその露出部分を該無端ベルト43に接触し、左側の2個のローラ52は紙幣搬送ユニット40の左側の無端ベルト43の後側の上下位置に対応していてその露出部分を該無端ベルト43に接触している。図1及び図2から分かるように、下側の左右2個のローラ52は突出片50bに回転自在に設けられていて各々の中心線は下側の左右2個のプーリ42の中心線とほぼ同じ高さにあり、各ローラ52は後述の紙幣搬送位置に到達した紙幣の後端部を左右の無端ベルト43との協働によって挟み込んで保持することができる。
さらに、搬送駆動手段の駆動歯車は後側シュート50を閉塞した状態で紙幣搬送ユニット40の従動歯車に噛合する。つまり、紙幣搬送ユニット40の各無端ベルト43は、搬送駆動手段の駆動歯車から紙幣搬送ユニット40の従動歯車に伝達された回転力に基づいて所定方向に回転して紙幣搬送を行う。
マスク60は後面を開口した箱形を成し、その後面をメインフレーム10の前面に固定されている。このマスク60は、前面から後面に至る横長の紙幣挿入口61と、紙幣挿入口61の後端下部から後側に張り出した湾曲部62とを有している。
紙幣収納カセット70は上面及び前面を開口した箱形を成し、ベースボックス20内に着脱自在に取り付けられている。この紙幣収納カセット70は、前面開口の左右に設けられた縦長のレール71と、両レール71の左右間隔よりも左右幅が僅かに大きく両レール71の後側に配置された縦長矩形状のカセットプレート72と、カセットプレート72を前方に付勢する円錐台状のコイルバネ73と、ベースボックス20内への紙幣収納カセット70の装着とその解除を行うフックレバー(図示省略)と、該フックレバーを後面側から操作するための切り欠き74とを有している。
前述の紙幣識別装置では、後側シュート50が閉塞位置にあるとき、紙幣搬送ユニット40はその前後を前側シュート30と後側シュート50に挟み込まれたような状態となり、上部湾曲部31と湾曲部51の存在もあって、紙幣搬送ユニット40の周囲には各無端ベルト43と各ローラ33,52との境界面を含む逆U字形の紙幣通路BP(図2参照)が形成される。この紙幣通路BPの前側下端はマスク60の湾曲部62を介して紙幣挿入口61の後端と連通している。
また、図2(図7参照)に符号RLで示すライン(以下、停止ラインRLと言う)は紙幣収納位置に搬送された紙幣PMの後端を示すものであり、換言すれば、紙幣収納位置に搬送される紙幣PMはその後端が停止ラインRLに合致したところで停止する。
ここで、前記の第1の光センサと第2の光センサの具体構成を、図8を参照して説明する。
第1の光センサの各発光素子35は発光ダイオード等から成り、各受光素子45はフォトダイオードやフォトトランジスタ等から成る。また、第2の光センサの各発光素子54は発光ダイオード等から成り、各受光素子47はフォトダイオードやフォトトランジスタ等から成る。
図8は搬送紙幣PMを平面的に見た図であり、符号P1は第1の光センサの配置ラインを示し、符号P2は第2の光センサの配置ラインを示し、両ラインP1,P2は紙幣PMの搬送方向と直交している。配置ラインP1上に記した黒丸印は第1の光センサの2対の発光/受光素子(35,45)の配置位置を示し、配置ラインP2上に記した黒丸印は第2の光センサの6対の発光/受光素子(54,47)の配置位置を示す。配置ラインP1と配置ラインP2は紙幣PMの搬送方向で距離Dをもって離れている。
また、図8の符号L1〜L6は6対の発光/受光素子(54,47)による搬送紙幣PMの検出ラインを示し、各検出ラインL1〜L6は紙幣PMの搬送方向と平行である。つまり、第2の光センサの各受光素子47は搬送紙幣PMの各検出ラインL1〜L6を透過した光の強度をそれぞれ検出する。第2の光センサの各受光素子47の検出信号はディテクタ104を通じてコントローラ101に送出される。
図8並びに図3から分かるように、第1の光センサの2対の発光/受光素子(35,45)は、6つの検出ラインL1〜L6のうち最も左側の検出ラインL1と最も右側の検出ラインL6と配置ラインP1との交点にそれぞれ配置されている。つまり、第1の光センサの各受光素子45は搬送紙幣PMの検出ラインL1,L6を透過した光の強度をそれぞれ検出する。第1の光センサの各受光素子45の検出信号はディテクタ104を通じてコントローラ101に送出される。
次に、図4を参照して、紙幣識別装置の紙幣搬送及び滑り検出に係るコントロールシステムについて説明する。
図4に示したコントロールシステムは、マイクロコンピュータを内蔵したコントローラ101と、コントローラ101からの制御信号に基づいて第1の光センサの各発光素子35と第2の光センサの各発光素子54と第3の光センサの発光素子57aのそれぞれに駆動信号を送出する発光用ドライバ102と、ベースボックス20の収納駆動手段のモータ105と後側シュート50の搬送駆動手段のモータ106のそれぞれに駆動信号を送出するモータ用ドライバ103と、第1の光センサの各受光素子45と第2の光センサの各受光素子47と第3の光センサの受光素子57bのそれぞれの検知信号をコントロールシステム101で取り扱える信号に変換して該コントロールシステム101に送出するディテクタ104とを備えている。
コントローラ101のメモリ(図示省略)には、紙幣搬送に係るプログラム(図5参照)と紙幣搬送の制御に必要なデータと滑り検出に係るプログラム(図6参照)と滑り検出の制御に必要なデータ等が格納されている。このコントローラ101は発光用ドライバ102に制御信号を送出すると共に、ディテクタ104から入力される信号に基づき紙幣搬送に係るプログラムに従って所期の紙幣搬送を行い、また、ディテクタ104から入力される信号に基づき滑り検出に係るプログラムに従って所期の滑り検出を行う。
次に、図5及び図7〜図9を参照して、紙幣識別装置の紙幣搬送に係る動作、具体的には紙幣識別装置を自動販売機に用いた場合の動作について説明する。
図7に波線で示すように紙幣挿入口61に紙幣PMが挿入され、該紙幣PMの先端が図8の配置ラインP1に達すると、第1の光センサの各受光素子45に入射される光の強度が低下し、該光強度低下に基づいて紙幣挿入が判定される(図5のステップSS1参照)。
紙幣PMの挿入有りが判定されると、後側シュート50の搬送駆動手段のモータ106が回転を開始し、これにより紙幣搬送ユニット40の各無端ベルト43が回転を開始して、挿入された紙幣PMの搬送が開始される(図5のステップSS2参照)。
紙幣PMの搬送が開始された後は、第1の光センサの各受光素子45によって搬送紙幣PMの検出ラインL1,L6を透過した光の強度がそれぞれ検出され、各検出信号に基づく透過光強度の時間変化がコントローラ101のメモリに記憶される(図5のステップSS3参照)。また、搬送紙幣PMの先端が図8の配置ラインP2に達した後は、第2の光センサの各受光素子47によって搬送紙幣PMの検出ラインL1〜L6を透過した光の強度がそれぞれ検出され、各検出信号に基づく透過光強度の時間変化がコントローラ101のメモリに記憶される(図5のステップSS4参照)。
図9は、検出ラインL1,L6に対応する第1の光センサの各受光素子45の検出信号に基づく第1の透過光強度の時間変化と、検出ラインL1,L6に対応する第2の光センサの各受光素子47の検出信号に基づく第2の透過光強度の時間変化を、それぞれ表している。図9の符号taは第1の透過光強度の時間変化の紙幣長さに対応する部分の時間を示し、符号tbは第2の透過光強度の時間変化の紙幣長さに対応する部分の時間を示し、符号tcは時間taの開始点と時間tbの開始点との時間差を示す。
紙幣PMが紙幣収納位置(紙幣PMの後端が図7の停止ラインRLに合致する位置)に到達する直前では、第2の光センサの各受光素子47の検出信号に基づく第2の透過光強度の時間変化の紙幣長さに対応する部分に基づいて紙幣の真偽が判定されると共に紙幣PMが真正であるときはその種類(1000円札,2000円札,5000円札,10000円札)も判定される(図5のステップSS5)。判定の結果、挿入された紙幣PMが真正であるときには真正な紙幣PMを表すデータのみならずその種類を表すデータもコントローラ101から他のデバイスに送出される。
紙幣PMが紙幣収納位置に到達すると紙幣搬送は停止される(図5のステップSS6参照)。つまり、紙幣挿入口61に挿入された紙幣PMは1回の連続搬送で紙幣収納位置に到達することになり、紙幣収納位置に到達した紙幣PMはその後端部を下側の左右2個のローラ52と左右の無端ベルト43との間に挟み込まれて保持されているため、同位置から下方に落下したり左右にぶれることはない。
ここで、紙幣PMが紙幣収納位置に到達したところで紙幣搬送を停止させる方法について説明する。
搬送途中の紙幣PMの先端が紙幣検知レバー54の先端位置に達して、搬送紙幣の先端によって紙幣検知レバー55がコイルバネの付勢力に抗して押し退けられると、該紙幣検知レバー55の動き(時計回り方向の回転)によって受光素子57bに入射される光の強度が変化し、該光の強度変化は受光素子57bによって検出される。この検出時点から後側シュート50の搬送駆動手段のモータ106に送出される駆動信号は計時でき、また、紙幣PMの後端が停止ラインRLに近づく前には既に紙幣PMの真偽判定及び種類判定は完了しているから、種類判別された紙幣PMの長さを単位時間当たりの紙幣送り量で除算して得た目標時間に前記計時値が達したところで搬送駆動手段のモータ106を停止させれば、紙幣PMの種類に拘わらずその後端が停止ラインRLに合致したところで紙幣搬送を停止させることができる。
紙幣PMが真正であると判定され、且つ、自動販売機に対して所定の商品購入操作が成されたと判定されたときには、ベースボックス20の収納駆動手段のモータ105が回転を開始し、これによりリンク機構22の形態が変化して紙幣収納プレート21が図7に波線矢印で示すように左方向に平行移動し、紙幣収納位置に存する紙幣PMは該紙幣収納プレート21と一緒に左方向に移動し、カセットプレート72をコイルバネ73の付勢力に抗して押し退けるようにして紙幣収納カセット70内に押し込まれる。押し込み後は収納駆動手段のモータ105が更に回転し、リンク機構22及び紙幣収納プレート21が元の位置に復帰して一連の紙幣収納が完了する(図5のステップSS7〜SS9参照)。紙幣PMが紙幣収納プレート21と一緒に左方向に移動して紙幣収納カセット70内に押し込まれる過程では、紙幣PMの後端部は下側の左右2個のローラ52と左右の無端ベルト43との間から抜け出して下側の左右2個のローラ52を乗り越えるように湾曲して復帰し、また、両側部分は左右のレール71を乗り越えるように湾曲して復帰する。
一方、紙幣PMが真正でない(判定不可も含む)と判定されたとき、または、紙幣PMが真正であると判定されても自動販売機に対して所定の商品購入操作が成されていないと判定されたときには、後側シュート50の搬送駆動手段のモータ106が逆方向に回転し、これにより紙幣搬送ユニット40の各無端ベルト43が逆方向に回転して、紙幣収納位置にある紙幣PMが紙幣挿入口61に向かって搬送されて返却される(図5のステップSS7,SS8,SS10参照)。紙幣PMを返却する際の紙幣搬送量はモータ106に供給される駆動信号の計時値によって制御される。
次に、図6及び図8〜図10を参照して、紙幣識別装置の滑り検出に係る動作について説明する。
図8の検出ラインL1,L6に対応する第1の光センサの各受光素子45の検出信号に基づく第1の透過光強度の時間変化(図9の上側の信号)と、同じ検出ラインL1,L6に対応する第2の光センサの各受光素子47の検出信号に基づく第2の透過光強度の時間変化(図9の下側の信号)は、搬送紙幣PMに滑りが無ければ時間差tcを有するだけで各々の紙幣長さに対応する部分の時間ta,tbと波形は同じになる。依って、第1の光センサの検出信号に基づく第1の透過光強度の時間変化と第2の光センサの検出信号に基づく第2の透過光強度の時間変化とを比較すれば、搬送過程で紙幣PMに滑りが生じているか否かを検出できる(図6のステップST1参照)。
例えば、図9の時間差tcは図8の距離Dと紙幣PMの搬送速度とに基づき一定であるから、搬送紙幣PMに滑りが無ければその値は変わることはない。しかし、搬送紙幣PMに滑りがあるときには、第1の透過光強度の時間変化(図10の上側の信号)の紙幣長さに対応する部分の開始点と第2の透過光強度の時間変化(図10の下側の信号)の紙幣長さに対応する部分の開始点との時間差tc1が前記時間差tc(基準時間差)よりも大きくなる。依って、時間差tc1が基準の時間差tcよりも大きな値となっていれば、搬送紙幣PMに滑りが生じていることが検出できる。比較対象とする時間差は必ずしも開始点間の時間差である必要はなく、第1の透過光強度の時間変化の紙幣長さに対応する部分と第2の透過光強度の時間変化の紙幣長さに対応する部分の同一点の時間差であれば該時間差を基準時間差と比較することによって同様の滑り検出を行うことができる。
また、図9の時間taと時間tbは紙幣PMの搬送速度に基づき一定であるから、搬送紙幣PMに滑りが無ければ各々の値は同じである。しかし、搬送紙幣PMに滑りがあるときには、第1の透過光強度の時間変化(図10の上側の信号)の紙幣長さに対応する部分の時間ta1と第2の透過光強度の時間変化(図10の下側の信号)の紙幣長さに対応する部分の時間tb1とが不一致となる。依って、時間ta1と時間tb1とが不一致となっていれば、搬送紙幣PMに滑りが生じていることが検出できる。時間ta1と時間tb1とを比較しなくとも、滑りを生じていないときの基準時間と第1,第2の透過光強度の時間変化の紙幣長さに対応する部分の時間と比較しても同様の滑り検出を行うことができる。
搬送紙幣PMの滑り検出は前記検出方法の一方のみでも的確に行うことができるが、両方を採用すれば搬送紙幣PMの滑り検出をより的確に行える。
搬送紙幣PMに滑り有りと判定されたときには、続いて、図8の検出ラインL1,L6に対応する第1の光センサの各受光素子45の検出信号に基づく第1の透過光強度の時間変化(図10の上側の信号)と、同じ検出ラインL1,L6に対応する第2の光センサの各受光素子47の検出信号に基づく第2の透過光強度の時間変化(図10の下側の信号)とに基づいて搬送紙幣PMの滑り量を演算する(図6のステップST2,ST3参照)。ここでの滑り量は、先に述べた時間差tc1の変化量や時間ta1,tb1の差等によって求めることができ、単位は時間と該時間に基づいて求めた距離の何れであってもよい。
滑り量は予め定めた下限値SA1とこれよりも大きな値として予め定めた上限値SA2とそれぞれ比較する(図6のステップST4,ST5参照)。
滑り量が下限値SA1未満であるとき、即ち、滑りがないとき、或いは、滑りが生じていても真正な紙幣が全て返却されてしまう事態(紙幣識別装置が使用不可となる事態)にはならないときにはステップST1に移行する。
滑り量が下限値SA1以上で上限値SA2未満であるとき、即ち、滑りによって真正な紙幣が全て返却されてしまう事態(紙幣識別装置が使用不可となる事態)が生じ得る可能性が低いときには、紙幣PMの搬送速度を初期速度よりも低い速度、例えば初期速度の70%程度に低減する処置を行う(図6のステップST6参照)。搬送紙幣PMの滑りは搬送速度のみが原因となっているわけではないが、搬送速度を初期速度よりも低い速度に低減すれば滑りを下限値SA1未満に十分抑制できるし、場合によっては完全に無くすことも可能である。
滑り量が上限値SA2以上であるとき、即ち、滑りによって真正な紙幣が全て返却されてしまう事態(紙幣識別装置が使用不可となる事態)が生じ得る可能性が高いときには、搬送異常を表すデータをコントローラ101から他のデバイス、例えば異常報知器等に出力して点検等の実施を促す(図6のステップST7参照)。
このように、前述の紙幣識別装置によれば、第1の光センサの受光素子45によって搬送紙幣PMの所定の検出ラインL1,L6を透過した光の強度を検出し、第2の光センサの受光素子47によって搬送紙幣PMの前記と同じ検出ラインL1,L6を透過した光の強度を検出し、第1の光センサの検出信号に基づく第1の透過光強度の時間変化と第2の光センサの検出信号に基づく第2の透過光強度の時間変化とを比較して搬送紙幣の滑りを検出しているので、搬送紙幣PMに滑りが生じたときに該滑りを迅速に検出することができ、これにより適正なタイミングで点検等を実施して紙幣識別装置が使用不可となるような事態を回避することができる。
また、前述の紙幣識別装置によれば、第1の透過光強度の時間変化の紙幣長さに対応する部分と第2の透過光強度の時間変化の紙幣長さに対応する部分の同一点の時間差と基準時間差との差、及び/または、第1の透過光強度の時間変化の紙幣長さに対応する部分の時間と第2の透過光強度の時間変化の紙幣長さに対応する部分の時間との差に基づいて滑りを検出しているので、簡単な処理で搬送紙幣PMの滑りを的確に検出できる。
さらに、前述の紙幣識別装置によれば、搬送紙幣PMの滑りが検出されたときに第1の透過光強度の時間変化と第2の透過光強度の時間変化とに基づいて滑り量を演算して、滑り量が予め定めた下限値SA1以上で上限値SA2未満のときに搬送速度を初期速度よりも低い速度に低減しているので、該速度低減によって滑りを下限値SA1未満に十分抑制できるし、場合によっては完全に無くすことも可能である。しかも、滑り量が予め定めた上限値SA2以上であるときには搬送異常を表すデータを出力するので、適正なタイミングで点検等を実施して紙幣識別装置が使用不可となるような事態を確実に回避することができる。
さらに、第1の光センサは「紙幣挿入判定の信号を得るセンサ」の役割を担い、且つ、第2の光センサは「紙幣真偽判定の信号を得るセンサ」の役割を担っているので、これらセンサの他に滑り検出用センサを別途設ける場合に比べて装置の低コスト化と小型化を図ることができる。
尚、前述の紙幣識別装置では、紙幣挿入口61に挿入された紙幣PMが真正でないときでも該紙幣PMを紙幣収納位置まで取り込んでから返却するようにしているが、第1の光センサの検出信号に基づく第1の透過光強度の時間変化を利用して紙幣PMの仮の真偽判定を行うようにすれば、この仮の真偽判定によって明らかに真正でないと判定された紙幣PMを紙幣収納位置まで取り込むことなく素早く返却することができる。
図11はこのような紙幣搬送を行う場合のプログラムフローを示す。このフローが図5に示したフローと異なるところは、ステップSS3とステップSS4の間に、第1の光センサの各受光素子45の検出信号に基づく第1の透過光強度の時間変化の紙幣長さに対応する部分に基づいて紙幣PMの真偽を判定するステップSS11と、ステップSS11の判定の結果、紙幣PMが真正でない(判定不可も含む)ときにステップSS10に移行するステップSS12を設けた点にある。
このフローを採用すれば、仮の真偽判定によって明らかに真正でないと判定された紙幣PMを紙幣収納位置まで取り込むことなく素早く返却して、紙幣返却に要する時間を短縮することができる。また、ステップSS5で真偽判定を再度行うので、真偽判定の精度を高めることができる。
また、前述の紙幣識別装置では、紙幣通路BPを介し向き合って配置された複数の発光/受光素子によって第1の光センサを構成したが、図12に示すように、紙幣搬送ユニット40の基板44にその一部が後側に露出するように発光素子35を設けて、該発光素子36からの光を基板44の受光素子45に伝送する光伝送素子36を前側シュート30側に設ければ、第1の光センサに係る発光素子35の設置及び配線等の作業を簡略化してコスト低減を図ることができる。
この発光素子36は透明プラスチック或いは透明ガラスから成り、3つのポート36aと、中央のポート36aと左右のポート36aとを結ぶ2つの光伝送部36bと、中央のポート36aと2つの光伝送部36bとの間に設けられた第1光反射部36cと、左右のポート36aと2つの光伝送部36bとの間それぞれに設けられた第2光反射部36dとを有する。この光伝送素子36は各ポート36aを各々に対応して前側シュート30に設けられた孔に差し込むことによって該前側シュート30に取り付けられており、各ポート36aの端面は後側に向けて露出していて、各ポート36aは紙幣搬送方向と直交する方向で間隔をおいて直線的に並んでいる。光伝送素子34の中央のポート36aには紙幣通路BPを介して発光素子35からの光が入射され、該入射光は2つの第1光反射部36cによって分離されて各光伝送部36bによって伝送され、該各伝送光は左右の第2光反射部36dによって左右のポート36aにそれぞれ導かれ、該各伝送光は左右のポート36aから出射されて紙幣通路BPを介して各受光素子45にそれぞれ入射される。
第2の光センサに前記同様の光伝送素子を採用することも可能であり、紙幣搬送ユニット40の基板46にその一部が後側に露出するように発光素子54を設けて、該発光素子54からの光を基板46の受光素子47に伝送する光伝送素子を後側シュート50側に設ければ、前記と同様に、第2の光センサに係る発光素子54の設置及び配線等の作業を簡略化してコスト低減を図ることができる。
さらに、前述の紙幣識別装置では、計2個の受光素子45を有するものを第1の光センサとして示し、計6個の受光素子47を有するものを第2の光センサとして示したが、各光センサを構成する受光素子の数は任意に増減可能であり、互いの光センサの少なくとも1つの受光素子が搬送紙幣PMの同一の検出ラインを透過した光の強度をそれぞれ検出できるように配置されていれば、前記同様の作用効果を得ることができる。
本発明の一実施形態を示す、紙幣識別装置の縦断面図である。 図1の要部拡大図である。 図2のa−a線断面図である。 紙幣搬送及び滑り検出に係るコントロールシステムを示す図である。 紙幣搬送に係るプログラムフローを示す図である。 滑り検出に係るプログラムフローを示す図である。 紙幣搬送の動作説明図である。 搬送紙幣に対する第1,第2の光センサの配置ラインと各光センサによる検出ラインを示す図である。 第1,第2の光センサの検出信号に基づく透過光強度の時間変化を示す図である。 滑りを生じた場合の透過光強度の時間変化を示す図である。 図5に示したプログラムフローの部分変形例を示す図である。 第1の光センサの構成の変形例を示す図である。
符号の説明
30…前側シュート、33…ローラ、35…第1の光センサの発光素子、40…紙幣搬送ユニット、43…無端ベルト、45…第1の光センサの受光素子、47…第2の光センサの受光素子、50…後側シュート、52…ローラ、54…第2の光センサの発光素子、61…紙幣挿入口、BP…紙幣通路、101…コントローラ、102…発光用ドライバ、104…ディテクタ、106…紙幣搬送手段のモータ、PM…紙幣、P1,P2…配置ライン、L1〜L6…検出ライン。

Claims (9)

  1. 紙幣挿入口に挿入された紙幣を紙幣通路に沿って搬送する紙幣搬送機構と、紙幣搬送機構に動力を付与する搬送駆動手段とを備えた紙幣識別装置において、
    紙幣通路の紙幣挿入口側に配置され、搬送紙幣の所定の検出ラインを透過した光の強度を検出する第1の光センサと、
    紙幣通路の第1の光センサよりも奥側に配置され、搬送紙幣の前記と同じ検出ラインを透過した光の強度を検出する第2の光センサと、
    第1の光センサの検出信号に基づく第1の透過光強度の時間変化と第2の光センサの検出信号に基づく第2の透過光強度の時間変化とを比較して搬送紙幣の滑りを検出する滑り検出手段とを備える、
    ことを特徴とする紙幣識別装置。
  2. 滑り検出手段は、第1の透過光強度の時間変化の紙幣長さに対応する部分と第2の透過光強度の時間変化の紙幣長さに対応する部分の同一点の時間差と基準時間差との差に基づいて滑りを検出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の紙幣識別装置。
  3. 滑り検出手段は、第1の透過光強度の時間変化の紙幣長さに対応する部分の時間と第2の透過光強度の時間変化の紙幣長さに対応する部分の時間との差に基づいて滑りを検出する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の紙幣識別装置。
  4. 搬送紙幣の滑りが検出されたときに第1の透過光強度の時間変化と第2の透過光強度の時間変化とに基づいて滑り量を演算する滑り量演算手段と、
    滑り量が予め定めた下限値以上で上限値未満のときに搬送速度を初期速度よりも低い速度に低減する速度低減手段とをさらに備える、
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の紙幣識別装置。
  5. 滑り量が予め定めた上限値以上のときに搬送異常を表すデータを出力する異常判定手段とをさらに備える、
    ことを特徴とする請求項4に記載の紙幣識別装置。
  6. 第1の透過光強度の時間変化の紙幣長さに対応する部分の開始点の透過光強度の変化に基づいて紙幣挿入を検知する挿入検知手段をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の紙幣識別装置。
  7. 第2の透過光強度の時間変化の紙幣長さに対応する部分の透過光強度の変化に基づいて挿入紙幣の真偽判定を行う真偽判定手段をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の紙幣識別装置。
  8. 第1の透過光強度の時間変化の紙幣長さに対応する部分の透過光強度の変化に基づいて挿入紙幣の真偽判定を行う仮真偽判定手段をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項7に記載の紙幣識別装置。
  9. 第1の光センサは透過光の強度を検出する少なくとも1つの受光素子を有し、第2の光センサは透過光の強度を検出する複数の受光素子を有しており、
    第2の光センサの複数の受光素子の中の少なくとも1つの受光素子と第1の光センサの少なくとも1つの受光素子は搬送紙幣の同一の検出ラインを透過した光の強度をそれぞれ検出できるように配置されている、
    ことを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の紙幣識別装置。
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