JP2011197323A - 用紙搬送装置、用紙搬送装置の制御方法、及び、コンピュータプログラム - Google Patents

用紙搬送装置、用紙搬送装置の制御方法、及び、コンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】用紙の搬送路の異常を、早期に検出することのできる用紙搬送装置、用紙搬送装置の制御方法、及び、コンピュータプログラムを提供すること。
【解決手段】用紙を搬送する搬送部材を含む搬送部と、前記搬送部を搬送される用紙を検出する検出手段と、前記用紙が搬送される際の速度に係る計測値を計測する計測手段と、前記搬送部が前記用紙を搬送する力を制御する制御手段と、前記計測値が第1の所定の値より小さい場合に、前記制御手段が用紙に与える力を大きくして前記搬送部を用紙が搬送される際の前記計測値を計測させることを繰り返し、前記計測値が前記第1の所定の値以上になるときの前記用紙に与える力に基づいて、前記搬送部材の異常の有無を判断する判断手段と、を有する用紙搬送装置。
【選択図】図2

Description

本発明は、用紙搬送装置、用紙搬送装置の制御方法、及び、コンピュータプログラムに関する。
従来から、プリンタやスキャナの自動紙送り機(ADF)等において、用紙を搬送する搬送路には、ゴムやポリウレタン等の素材のローラやコロ、ベルト等が用いられている。これらのローラ等は、搬送した枚数が増えるにしたがって、表面の摩耗が発生し、用紙のスリップが発生することがある。用紙のスリップは、また、用紙やローラ等の表面に付着する紙粉や異物等により発生することもある。
スリップにより搬送効率が低下すると、所定のタイミングで用紙を搬送することができなくなり、用紙ジャムを引き起こすことがある。
そこで、特許第4235124号公報(特許文献1)には、搬送路における用紙の搬送の遅延を検出するセンサを設け、遅延量が所定の値を超える場合には、ローラやコロ等の回転部材の交換を促す表示を行う画像形成装置等の発明が開示されている。
しかしながら、上記特許文献1に開示の画像形成装置等の発明では、用紙の搬送の遅延が検出された時には、既に、搬送路における回転部材の異常が発生しており、画像形成装置の機能が用紙ジャム等により停止するダウンタイムが発生することがある。
そこで、用紙ジャムの発生を予見する目的で、遅延を検出する際の閾値を小さくすることがある。しかし、所定の値を超える遅延量が検出されてから、用紙ジャムが発生する程度のスリップが発生するまでの時間が短すぎると、用紙ジャムを予見するという目的が達成できない。
本発明は、上記の点に鑑みて、これらの問題を解消するために発明されたものであり、用紙の搬送路の異常を、早期に検出することのできる用紙搬送装置、用紙搬送装置の制御方法、及び、コンピュータプログラムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の用紙搬送装置は次の如き構成を採用した。本発明の用紙搬送装置は、用紙を搬送する搬送部材を含む搬送部と、前記搬送部を搬送される用紙を検出する検出手段と、前記用紙が搬送される際の速度に係る計測値を計測する計測手段と、前記搬送部が前記用紙を搬送する力を制御する制御手段と、前記計測値が第1の所定の値より小さい場合に、前記制御手段が用紙に与える力を大きくして前記搬送部を用紙が搬送される際の前記計測値を計測させることを繰り返し、前記計測値が前記第1の所定の値以上になるときの前記用紙に与える力に基づいて、前記搬送部材の異常の有無を判断する判断手段と、を有する構成とすることができる。
これにより、用紙の搬送路の異常を、早期に検出することのできる用紙搬送装置を提供することができる。
なお、上記課題を解決するため、本発明は、上記用紙搬送装置の制御方法としてもよい。
本発明の用紙搬送装置、用紙搬送装置の制御方法、及び、コンピュータプログラムによれば、用紙の搬送路の異常を、早期に検出することのできる用紙搬送装置、用紙搬送装置の制御方法、及び、コンピュータプログラムを提供することが可能になる。
図1は、本実施の形態に係る用紙搬送装置の構成を示す構成図である。 図2は、本実施の形態に係る用紙搬送装置の機能構成を示すブロック図である。 図3は、本実施形態に係る用紙搬送装置の制御方法を説明するフロー図である。 図4は、異常の発生が予測される場合に、搬送速度を減速させる処理を含む用紙搬送装置の制御方法を説明するフロー図である。 図5は、画像形成装置の全体の構成を示す図である。 図6は、給紙部1の横面図である。 図7は、本実施形態に係る用紙搬送装置を有する画像形成装置を実現するコンピュータの構成の例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。以下の実施の形態において、「搬送部材」とは、搬送路において用紙を搬送する際に用いられる部材であり、用紙に直接接することにより、用紙の搬送を行う部材、又は、用紙に直接接する部材を駆動させる部材等を含む。
なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
〔本発明の実施の形態〕
図1は、本実施の形態に係る用紙搬送装置の構成を示す構成図である。図1の用紙搬送装置100は、用紙に加える力を変化させて用紙が搬送される際の速度を計測することにより、用紙の搬送路における異常を早期に検出する。
より詳細には、通常モードと、スリップ計測モードとを切り替えることにより、用紙の搬送路における異常を早期に検出する。通常モードは、例えば、用紙搬送装置100を有する画像形成装置が印刷を行い、又は、用紙搬送装置100を有するスキャナが画像データを取得する、通常の動作を行う際の用紙を搬送するモードである。
スリップ計測モードは、用紙に与える力を通常モードとは異ならせて少しずつ変化させ、スリップが起きやすい状態で用紙を搬送することにより、通常モードにおけるスリップの発生を予測するモードである。
用紙搬送装置100は、搬送路部600、制御部14、及び操作部20を有する。
操作部20は、ユーザによって入力が行われ、ユーザへの情報の表示が行われる。
搬送路部600は、用紙500を搬送して出力する。搬送路部600は、例えば、画像形成装置における搬送路であり、スキャナにおけるADFである。搬送路部600は、搬送部610、モータ620、及び、検出センサ640を有する。
搬送部610は、用紙500を搬送する部材である。搬送部610は、ローラ、コロ、及び、ベルト等の搬送部材を含む。ローラ及びコロ等の回転部材は、回転することにより、用紙を搬送する。ベルトは、2つ以上のローラ等に架けられ移動することにより、ベルト表面に載せられた用紙を搬送する。搬送部材は、さらに、用紙に直接接する部材の他に、それらの部材に対してモータ等の駆動力を伝える部材でもよい。
モータ10は、回転部材を回転させる。モータ10は、また、ベルトが架けられたローラ等を回転させ、ベルトを移動させる。モータ10は、搬送部材毎に設けられるとよい。
モータ10は、制御部14の制御により、回転速度を変える。モータ10は、スリップ計測モードの際には、通常モードよりも回転速度を速くする。これにより、回転部材の回転が速くなり、又は、ベルトの移動が速くなる。したがって、通常モードよりも用紙のスリップが生じやすくなる。
検出センサ13は検出手段の一例であり、搬送部610内を搬送される用紙を検出する。検出センサ13は、所定の地点における用紙又は用紙の先端の有無を検出する。検出センサ13は、図1では1箇所だが、例えば搬送路部600の2箇所に設けられてもよい。この場合には、2点間を通過する際の時間を測定することができる。
制御部14は、搬送路部600における搬送路の異常を検出する処理を行う。制御部14は、また、用紙搬送装置100の各部の制御を行う。
図2は、本実施の形態に係る用紙搬送装置の制御回路を説明するブロック図である。制御部14は、通常モードとスリップ計測モードとに応じて、モータ10の回転速度を切り替える。制御部14は、また、センサ13が検出する情報に基づいて、搬送部材の異常の有無を判断し、操作部20に対して、その情報を出力する。
操作部20は、入力手段210及び表示手段220を有する。入力手段210は、テンキーや操作パネル等であり、用紙搬送装置100に対する指示や、ジョブ等を実行する際に設定する情報が入力される。表示手段220は、用紙搬送装置100の状態等を表示する。表示手段220は、また、用紙搬送装置100への指示等の入力を促す画面を表示する。この画面に基づいて、操作者が、指示及び設定する情報等を入力する。
制御部14は、CPU15、ドライバ18、記憶手段800及び時間管理手段900を有する。ドライバ18は、CPU15の指示により、モータ10の回転速度を制御する。より詳細には、CPU15から出力されるパルスに基づいて、モータ10を回転させる。
CPU15は、ドライバ18によるモータ10の制御を行い、スリップ計測モードの際には、検出センサ13からの情報により、搬送部材の異常の有無を判断する。CPU15は、パルス生成部16、用紙先端通過時間検出部17、及び、スリップ量比較部19を有する。用紙先端通過時間検出部17とスリップ量比較部は、計測手段の一例であり用紙が搬送部610を搬送される際の速度に係る値を計測する。スリップ量比較部は判断手段の一例であり、スリップモード時に用紙先端通過時間検出部17が計測した用紙の速度に係る計測値に基づいて、搬送部610における用紙ジャム等が発生し易い状態か否かを判断する。より詳細には、用紙の速度が所定の速度より遅いと判断する場合に、用紙ジャムが発生し易いと判断する。なお、CPU15が有する各部は、CPU15がコンピュータプログラムを実行することにより、実現される。
パルス生成部16は、モータ10を駆動する電流値を制御するためのパルスを生成する。このパルスは常に一定の周期であり、オン時間が長くなるほどドライバ18がモータへ与える電流値が大きくなるパルスである。以下、パルスのオン時間の割合を、オンデューティとして表記する。パルス生成部16が生成するパルスは、ドライバ18に出力される。ドライバ18は、このパルスに基づいて、モータ10を駆動する電流値を制御し、回転を制御する。
パルス生成部16は、また、用紙先端通過時間検出部17及び以上予測判断手段21に対して、ドライバ18に出力するパルスと同じパルスを出力する。
検出センサ13は、用紙の先端が検出部に到達すると用紙の先端が到達した旨の信号を出力する。
用紙先端通過時間検出部17は、検出センサ13からの出力に基づいて、所定のタイミングから搬送部610に設けられた検出センサ13の検出位置に、用紙の先端が到達するまでの時間を検出する。具体的には、用紙先端通過時間検出部17は、スリップ量比較部19は、所定のタイミングから用紙先端通過時刻検出部17が出力するまでの間、パルス生成部16から出力されるパルスの数を計数する。そして、センサ13から信号が出力されるまでのパルスの数を時間の情報としてスリップ量比較部19に出力する。
スリップ量比較部19は、用紙先端通過時刻検出部17が計測したパルスの数と理想のパルスとの差分が所定の値より大きいか否かを判断し、所定の値を超えない場合には、パルス生成部へ、オンデューティを広くするように指示を行う。所定の値を場合には、スリップが起こったと判断する。所定の値は記憶手段800に記憶されており、これを超えるとジャムの発生が起こる可能性のある値である。スリップ量比較部19は、計測したパルスの数と、理想のパルスの差分が所定の値より大きい場合、異常予測判断手段21へスリップが起こった旨を表す信号の出力を行う。理想のパルスは、装置が正常に動作している際の用紙の搬送速度から算出される。理想のパルスは記憶手段800に記憶されていても良い。
異常予測判断手段21は、スリップ量比較部19からスリップが起こった旨を表す信号の入力があると、そのときにパルス生成部が生成したパルスのオンデューティを確認する。オンデューティが所定の値より大きかった場合、異常が発生しやすい状態にはなっていないと判断する。オンデューティが所定の値以下の場合、異常が発生しやすい状態であると判断し、CPU15が有する図示しない画面生成部は、その旨の情報を、操作部20の表示手段220に表示させる。なお、画面を生成することに代えて、予め保持する画面データを取得して、表示手段220に出力してもよい。
なお用紙先端通過時間検出部17は、搬送装置が備えている計時手段から、所定のタイミングの時刻と、検出センサが出力を行った際の時刻を取得してその差分の時間をスリップ量比較部19に出力しても良い。この場合記憶手段800には所定の時間情報が記憶されており、スリップ量比較部19は所定の時間情報と用紙先端通過時間検出部17の出力した時間とを比較してスリップが起こったかどうかを判断する。
また、搬送部610に複数の検出センサ13が設けられている場合には、用紙先端通過時間検出部17は、先に通過した検出センサ13が通過を表す信号を出力してから、次のセンサが通過を表す信号を出力するまでのパルス生成部が生成した信号を計数してもよい。また、それぞれのセンサを通過した際の時刻を取得し、その差分の時間をスリップ量比較部19に出力しても良い。
さらに、本実施の形態では時間で判断したが、用紙先端通過時間検出部が時間から速度を算出し、スリップ量比較部に速度を表す情報を出力しても良い。
なお、本実施の形態では、モータ620の回転速度を異ならせて、用紙の搬送を複数回行い、それぞれの搬送毎に所要時間を計測する。したがって、用紙の搬送を開始する時を、所定のタイミングとするとよい。
所定のタイミングとは、また例えば、用紙を搬送するジョブが指示された時、操作者により、スリップ計測モードの実行が入力手段210より指示された時、又は、搬送する用紙の種類の変更が検出されることによりスリップ計測モードが開始される時、でもよい。
図3は、本実施形態に係る用紙搬送装置の制御方法を説明するフロー図である。図3では、所定のタイミング毎に、搬送部材の異常の有無が確認される。図3のステップS11では、CPU15が、所定のタイミングか否かを判断する。
所定のタイミングの場合には、ステップS12に進み、所定のタイミングではない場合には、ステップS11を繰り返す。ステップS11に続くステップS12では、スリップ計測モードが開始される。
ステップS12に続いてステップS13に進み、パルス生成部16はモータ10に供給するオンデューティを値Aに設定し、低電圧駆動を行う。オンデューティ値Aは、十分に用紙を搬送することができ、かつ、スリップを発生させない程度の通常モードより小さな値である。ステップS13に続いてステップS14に進み、用紙の搬送が開始される。
ステップS14に続いてステップS15に進み、用紙先端通過時間検出部17が、所定のタイミングから、用紙がセンサ13による検出位置を通過するまでの時間T’を、計測する。なお、所定のタイミングとは、例えば、用紙の搬送が開始される時である。
ステップS15に続いてステップS16に進み、スリップ量比較部19が、ステップS15で計測された時間T’と、予め定められる理想の時間Tとから、異常の発生の有無を判断する。すなわち、計測された時間T’と、理想の時間Tとの差(T’−T)を算出する。
なお、予め定められる理想の時間Tは、次式(1)で表される。
T=(計測開始位置とセンサ13による検出位置との距離)/(用紙の理想速度)
・・・・・(1)
上式(1)において、(用紙の理想速度)は、異常が発生していない場合の速度である。
ステップS16において、さらに、計測された時間T’と理想の時間Tとの差(T’−T)が、所定の閾値Y以上か否かを判断する。閾値Y以上ではない場合には、ステップS17に進み、閾値Y以上の場合には、ステップS18に進む。閾値Yは、スリップが発生したと見なされる状態の時間差である。なお、所定の閾値は、例えば、記憶手段800等に格納されるとよい。
ステップS16に続くステップS17では、パルス生成部16はモータ10を駆動する信号のオンデューティを、一定量増加させる。ステップS17の後、ステップS14に戻り、用紙の通過時間を計測する処理を繰り返す。
一方、ステップS16に続くステップS18では、ステップS16において、閾値Y以上となった際のオンデューティが、閾値B以下か否かを判断する。閾値Bは、搬送部材の摩耗や汚れの無い状態で、スリップ計測を行った際に、スリップが発生するオンデューティ値より小さなオンデューティ値である。閾値B以下の場合には、ステップS19に進み、値B以下ではない場合には、処理を終了する。
ステップS18に続くステップS19では、CPU15から操作部20に対し、スリップが発生し易い状態である旨が通知される。この通知は、例えば、画面生成手段940により生成される画面のデータである。これにより、操作部20が、操作者に対し、スリップが発生し易い状態である旨の表示を行う。
なお、モータ10が、ステッピングモータの場合には、上記のステップS14及びステップS16において、時間に代えて、駆動パルスの数を用いてもよい。すなわち、(計測開始位置からセンサ13による用紙の検出までの駆動パルスの数P’)、及び、(計測開始位置からセンサ13による用紙の検出までの駆動パルスの理想の数P)との差(P’−P)を算出する。ステップS16では、この差と閾値Yとを比較する。
スリップ計測モードの際に搬送された用紙は、パージトレイに排出してもよい。また、プリンタの場合は、用紙を両面搬送路に搬送し、次回の通常モードにおける印刷時に使用してもよい。
なお、スリップ計測モードの際に、モータ10のオンデューティ値を高くして回転速度を上げることにより、異常が検出される理由について、以下説明する。搬送部材が用紙を移動させる力Fは、F=μNで表される。ここで、μは、搬送部材と用紙との間の摩擦係数であり、Nは、垂直効力である。搬送部材の摩耗や表面に異物が混入することにより、μの値が小さくなるため、Fが小さくなり、スリップが発生する。
一方で、例えば、搬送部材のうち回転部材は、回転速度が速いほど、μが小さくなる。したがって、通常モードより速く回転させることにより、通常モードでは検出されない異常を検出することができる。
なお、異常か否かを判断する際の閾値Yの決定には、摩耗によるμの変化、速度によるμの変化を勘案する。好ましくは、スリップ計測モードの速度では、ある程度のスリップが発生するが、通常モードの速度では用紙ジャム等問題となるスリップを引き起こさない程度の値であるとよい。
図4は、本実施形態に係る用紙搬送装置の制御方法を説明するフロー図であって、異常の発生が予測される場合に、搬送速度を減速させる処理を含む例である。図4のステップS21からステップS29の処理は、図3のステップS11からステップS19の処理と同一であるので、ここでは説明を省略する。
ステップS29に続くステップS30では、次回以降の用紙の搬送の際に、パルス生成部16が発生するパルスの波長を通常より長くする。これにより、用紙の搬送速度が遅くなり摩擦係数μが大きくなるため、スリップが発生しにくくなる。
(画像形成装置に適用した場合の説明)
図5は、本実施形態に係る用紙搬送装置を備えた画像形成装置の全体の構成を示す図である。図5の画像形成装置は、給紙部1、一次転写部2、感光体ユニット3、現像ユニット4、スキャナ部5、画像書込ユニット6、定着部7、搬送部8、及び、紙転写部9を有する。
給紙部1は、用紙トレイに格納されている用紙を一枚ずつ取り出して、搬送部610に導く。一次転写部2は、感光体ユニット3上に現像された画像を、一次転写ベルトに転写する。フルカラーコピーが行われる場合には、一次転写ベルトには、4色のカラートナーが順次重ねられる。
感光体ユニット3は、回転するドラムである。感光体ユニットは、一様に帯電された後、画像書込ユニット6のレーザビームにより潜像が形成され、現像ユニット4において、トナーが付着されることにより、表面に画像が生成される。
スキャナ部5は、媒体上に形成されている画像を光学的に読み取って、画像データを出力する。コピーが実行される場合には、スキャナ部5が出力する画像データは、図示しない画像処理ユニットにおいて処理された後、画像書込ユニット6に入力される。なお、画像処理ユニットは、γ補正、色空間変換、画像の分離処理、及び、階調補正処理等が行われる。
定着部7は、用紙上にトナーが載せられた状態の画像に対し、加圧及び加熱を行い、トナーを用紙上に定着させる。定着部7は、定着ローラと加圧ローラとを有する。
搬送部8は、給紙部1から給紙され、紙転写部9においてトナーが載せられた用紙を搬送する。
紙転写部9は、一次転写ベルト上にトナーが重ねられて形成されている画像を、搬送部8を搬送される用紙上に転写する。フルカラーコピーの場合、一次転写部2における一次転写ベルトへの転写が終了した時点で、給紙部1から用紙が給紙される。この用紙は、紙転写部9において、一次転写ベルトから画像が転写される。その後、搬送部8を搬送され、定着部7において、トナーが定着される。
図6は、給紙部1の構成の一部を示す図である。図6の給紙部1は、モータ10、給紙用ローラ11、ピックアップローラ12、及び、センサ13を有する。なお、図3の構成における「ローラ」は、「コロ」でもよい。給紙部1は、図示するローラと図示しないその他のローラ等を回転させることにより、給紙トレイに格納されている用紙を取り出し、搬送部610に導く。
モータ10は、給紙用ローラ11及びピックアップローラ12を回転させる。モータ10は、例えば、ステッピングモータ又はブラシレスモータ等である。
給紙用ローラ11及びピックアップローラ12は、モータ10により回転され、用紙を搬送部610に導く。センサ13は、搬送路に導かれる用紙の先端を検出する。なお、センサ13は、スリップの検出に用いるが、用紙ジャムの検出に用いられてもよい。
本実施の形態の搬送装置は、図5及び図6の給紙部1として適用が可能である。また、給紙部1から被転写部9までにおける搬送路部にも適用が可能である。
(コンピュータ等による実現 MFP)
図7は、本発明の実施の形態に係る画像処理装置を実現するコンピュータの構成を説明する図である。図7のコンピュータは、主処理部400、入力装置410、表示装置420、スキャナ430、プロッタ440、NIC460、ドライブ装置480、ハードディスク装置(以下、「HDD」という。)490、入力I/F419、表示I/F429、スキャナI/F439、プロッタI/F449、ドライブI/F489、及び、HDDI/F499を有する。
主処理部400は、コンピュータプログラムを実行して各機能を実現する。主処理部400は、例えば、CPU401、ROM408、及び、RAM409を有する。CPU401は、コンピュータプログラムを実行することにより、コンピュータが有する各デバイス等の制御を行う。ROM408は、例えば、コンピュータプログラムやパラメータ等が格納され、CPU401にそれらが供せられる。RAM409は、例えば、CPU401がコンピュータプログラムを実行する際のワークメモリとして供せられる。
入力装置410は、例えば、キーボードやマウス等の入力デバイスとして構成され、コンピュータに対する指示等が入力される。表示装置420は、コンピュータの状態等が表示される。スキャナ430は、画像を光学的に読み取って、画像データを生成する。プロッタ440は、媒体上に画像を形成して出力する。
NIC460は、コンピュータと外部とをネットワークを介して接続する際のインタフェースの機能を実現し、その制御を行う。ドライブ装置480は、記録媒体が挿入され、その記録媒体に記録された情報を読み出し、またその記録媒体に情報を記録する。HDD490は、大容量のデータを格納する記憶手段である。
入力I/F419は、表示I/F429、スキャナI/F439、プロッタI/F449、ドライブI/F489、及び、HDD−I/F499は、それぞれ、入力装置410、表示装置420、スキャナ430、プロッタ440、ドライブ装置480、及び、HDD490がバスを介して主処理部400と接続される際のインタフェースである。
以上、発明を実施するための最良の形態について説明を行ったが、本発明は、この最良の形態で述べた実施の形態に限定されるものではない。本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することが可能である。
以上のように、本発明にかかる用紙搬送装置は、用紙ジャムの低減に有用であり、特に、プリンタに適している。
1 給紙部
2 一次転写部
3 感光体ユニット
4 現像ユニット
5 スキャナ部
6 画像書込ユニット
7 定着部
8 搬送部
9 紙転写部
10 モータ
11 給紙用ローラ
12 ピックアップローラ
13 センサ(検出手段)
14 制御部
15 CPU
16 パルス生成部(制御手段)
17 用紙先端通過時間検出部(計測手段の一部)
18 ドライバ
19 スリップ量比較部(計測手段の一部)
20 操作部
21 異常予測判断手段(判断手段)
210 入力手段
220 表示手段
500 用紙
600 搬送路部
610 搬送部
800 記憶手段
特許第4235124号公報

Claims (17)

  1. 用紙を搬送する搬送部材を含む搬送部と、
    前記搬送部を搬送される用紙を検出する検出手段と、
    前記用紙が搬送される際の速度に係る計測値を計測する計測手段と、
    前記搬送部が前記用紙を搬送する力を制御する制御手段と、
    前記計測値が第1の所定の値より小さい場合に、前記制御手段が用紙に与える力を大きくして前記搬送部を用紙が搬送される際の前記計測値を計測させることを繰り返し、前記計測値が前記第1の所定の値以上になるときの前記用紙に与える力に基づいて、前記搬送部材の異常の有無を判断する判断手段と、
    を有することを特徴とする用紙搬送装置。
  2. 前記判断手段は、前記計測値が前記第1の所定の値以上になる時の前記用紙に与える力が第2の所定の値以下の場合に、前記搬送部材に異常があると判断することを特徴とする請求項1記載の用紙搬送装置。
  3. 前記制御手段は、前記搬送部材を回転又は移動させるモータを駆動する電流値を大きくすることにより、前記用紙に与える力を大きくすることを特徴とする請求項1又は2記載の用紙搬送装置。
  4. 前記計測値は、前記搬送部材の異常の有無を判断する用紙搬送に係る所定の時から、前記検出センサにより該用紙が検出されるまでの時間であることを特徴とする請求項1ないし3何れか一項に記載の用紙搬送装置。
  5. 操作者による指示の入力を受けつける入力手段を有し、
    前記搬送部材の異常の有無を判断する用紙搬送に係る所定の時とは、前記搬送部材の異常の有無を判断する用紙搬送の開始指示が入力された時であることを特徴とする請求項4記載の用紙搬送装置。
  6. 前記搬送部材の異常の有無を判断する用紙搬送に係る所定の時とは、前記搬送路を搬送する用紙の種類が変更された時であることを特徴とする請求項4記載の用紙搬送装置。
  7. 前記搬送部材の異常の有無を判断する用紙搬送を、所定の時間毎に行う時間管理手段を有することを特徴とする請求項1ないし3何れか一項に記載の用紙搬送装置。
  8. 前記判断手段が、前記搬送部材に異常があると判断する場合に、前記制御手段は、用紙に与える力を小さくすることを特徴とする請求項1ないし7何れか一項に記載の用紙搬送装置。
  9. 前記判断手段が、前記搬送部材に異常があると判断する場合に、該搬送部材の異常に係る情報を表示する画面を生成する画面生成手段を有することを特徴とする請求項1ないし7何れか一項に記載の用紙搬送装置。
  10. 前記搬送部材は、回転部材又は帯状部材であることを特徴とする請求項1ないし7何れか一項に記載の用紙搬送装置。
  11. 用紙を搬送する搬送部材を含む搬送部を搬送される用紙を検出させて、前記用紙が搬送される際の速度に係る計測値を計測する計測手段と、
    前記用紙を搬送する力を制御する制御手段と、
    前記計測値による速度が第1の所定の値より小さい場合に、前記用紙に与える力を大きくして前記搬送部を用紙が搬送される際の前記計測値を計測させることを繰り返し、前記計測値による速度が前記第1の所定の値より小さくなるときの前記用紙に与える力に基づいて、前記搬送部材の異常の有無を判断する判断手段と、
    を有することを特徴とする用紙搬送装置。
  12. 前記計測手段は、前記搬送部を搬送される用紙を検出する検出手段により用紙が検出される時刻を計測することを特徴とする請求項11記載の用紙搬送装置。
  13. 用紙を搬送する搬送部材を含む搬送部を搬送される用紙を検出する検出ステップと、
    前記用紙が搬送される際の速度に係る計測値を計測する計測ステップと、
    前記搬送部が前記用紙を搬送する力を制御する制御ステップと、
    前記計測値が第1の所定の値より小さい場合に、前記制御ステップにおいて用紙に与える力を大きくして前記計測ステップを繰り返し、前記計測値が前記第1の所定の値以上になるときの前記用紙に与える力に基づいて、前記搬送部材の異常の有無を判断する判断ステップと、
    を有することを特徴とする用紙搬送装置の制御方法。
  14. 前記判断ステップにおいて、前記計測値が前記第1の所定の値より大きくなる時の前記用紙に与える力が第2の所定の値以下の場合に、前記搬送部材に異常があると判断することを特徴とする請求項13記載の用紙搬送装置の制御方法。
  15. 前記制御ステップにおいて、前記搬送部材を回転又は移動させるモータを駆動する電流値を大きくすることにより、前記用紙に与える力を大きくすることを特徴とする請求項13又は14記載の用紙搬送装置の制御方法。
  16. 前記計測値は、前記搬送部材の異常の有無を判断する用紙搬送に係る所定の時から、前記検出センサにより該用紙が検出されるまでの時間であることを特徴とする請求項13ないし15何れか一項に記載の用紙搬送装置の制御方法。
  17. 用紙を搬送する搬送部材を含む搬送部を搬送される用紙を検出する検出ステップと、
    前記用紙が搬送される際の速度に係る計測値を計測する計測ステップと、
    前記搬送部が前記用紙を搬送する力を制御する制御ステップと、
    前記計測値が第1の所定の値より小さい場合に、前記制御ステップにおいて用紙に与える力を大きくして前記計測ステップを繰り返し、前記計測値が前記第1の所定の値以上になるときの前記用紙に与える力に基づいて、前記搬送部材の異常の有無を判断する判断ステップと、
    を有することを特徴とする用紙搬送装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。
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