JP4916267B2 - 紙幣識別装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動販売機等に用いられる紙幣識別装置に関する。
自動販売機等に用いられる紙幣識別装置は、紙幣挿入口に挿入された紙幣を紙幣通路に沿って搬送する紙幣搬送機構と、紙幣搬送機構に動力を付与する搬送駆動手段と、紙幣収納位置に搬送された紙幣を紙幣収納部に押し込んで収納させる紙幣収納機構と、紙幣収納機構に動力を付与する収納駆動手段とを備える。
搬送機構は無端ベルトと該無端ベルトに接触する複数のローラとを有しており、紙幣通路は無端ベルトと各ローラとの境界面を含んでいる。搬送駆動手段はモータ等を動力源として有しており、紙幣搬送機構の無端ベルトに紙幣搬送用の動力を付与する。紙幣収納機構は平行移動を可能とした紙幣収納プレートを有しており、紙幣収納プレートと向き合う部分に紙幣収納部を有している。収納駆動手段はモータ等を動力源として有しており、紙幣収納機構の紙幣収納プレートに紙幣収納用の動力を付与する。
この紙幣識別装置にあって、紙幣挿入口に挿入された紙幣は紙幣搬送機構の動作(無端ベルトの所定方向回転)によって識別完了位置に搬送される。真偽識別センサによる紙幣の真偽識別は紙幣が識別完了位置に到達するまでの搬送途中で行われ、識別完了位置に到達した紙幣が真正でないとき(識別不可も含む)は該紙幣は紙幣搬送機構の動作(無端ベルトの逆方向回転)によって紙幣挿入口に返却される。識別完了位置に到達した紙幣が真正であるときは該紙幣は紙幣搬送機構の動作(無端ベルトの所定方向回転)によって識別完了位置からその先の紙幣収納位置に搬送される。紙幣収納位置に到達した紙幣は紙幣収納機構の動作(紙幣収納プレートの平行移動)によって紙幣収納部に押し込まれ該紙幣収納部に収納される。
特開2005−4375
従前の紙幣識別装置では、紙幣が真正でないときの返却時間を短縮するために紙幣挿入口に挿入された紙幣を紙幣収納位置よりも手前の識別完了位置で停止させているが、紙幣が真正であるときは該紙幣を識別完了位置からその先の紙幣収納位置に搬送する時間が紙幣の収納動作を開始するまでの時間として加算されてしまう。
紙幣識別装置に対する不正行為、例えば、テープ等を付けた真正な紙幣を挿入して識別完了後に該紙幣を抜き取る行為を防ぐためには、紙幣が真正であると識別された後に該紙幣の収納動作を極力早いタイミングで開始することが望ましいが、前記のような時間(紙幣を識別完了位置から紙幣収納位置に搬送する時間)が存在する場合には該時間を悪用して不正行為が行われる可能性を否定できない。
本発明は前記事情に鑑みて創作されたもので、その目的とするところは、真正な紙幣の収納動作を極力早いタイミングで開始して不正行為の防止を図ることができる紙幣識別装置を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明は、紙幣挿入口に挿入された紙幣を紙幣通路に沿って搬送する紙幣搬送機構と、紙幣搬送機構に動力を付与する搬送駆動手段と、紙幣収納位置に搬送された紙幣を紙幣収納部に押し込んで収納させる紙幣収納機構と、紙幣収納機構に動力を付与する収納駆動手段とを備えた紙幣識別装置において、紙幣挿入口に挿入された紙幣が1回の連続搬送で紙幣収納位置に到達するように搬送駆動手段を制御する搬送制御手段と、紙幣が紙幣収納位置に到達するまでの搬送途中で該紙幣の真偽を識別する真偽識別手段と、紙幣収納位置に到達した紙幣が真正であるときに該紙幣が紙幣収納部に収納されるように収納駆動手段を制御する収納制御手段と、紙幣収納位置に到達した紙幣が真正でないときに該紙幣が紙幣挿入口に返却されるように搬送駆動手段を制御する返却制御手段とを備える、ことをその特徴とする。
この紙幣識別装置によれば、紙幣挿入口に挿入された紙幣を1回の連続搬送で紙幣収納位置に到達するように紙幣搬送が制御されるので、紙幣が真正であるときに該紙幣を識別完了位置からその先の紙幣収納位置に搬送するようにした従前の装置に比べ、紙幣が真正であると識別された後に該紙幣の収納動作を極力早いタイミングで開始できる。これにより、従前の装置のような時間(紙幣を識別完了位置からその先の紙幣収納位置に搬送する時間)を無くせるので、該時間を悪用されて不正行為、例えば、テープ等を付けた真正な紙幣を挿入して識別完了後に該紙幣を抜き取る行為が行われることを防止できる。
本発明によれば、真正な紙幣の収納動作を極力早いタイミングで開始して不正行為の防止を図ることができる紙幣識別装置を提供できる。
本発明の前記目的とそれ以外の目的と、構成特徴と、作用効果は、以下の説明と添付図面によって明らかとなる。
図1〜図13は本発明(紙幣識別装置)の一実施形態を示す。図1は紙幣識別装置を前側から見た斜視図、図2は図1に示した紙幣識別装置を後側から見た斜視図、図3は図1及び図2に示した紙幣識別装置の縦断面図、図4は図1及び図2に示した紙幣識別装置の上面図、図5は図3の要部拡大図、図6は図1〜図4に示した係止レバーの斜視図、図7は図1〜図4に示した係止レバーと係止片との位置関係を示す図、図8は紙幣識別装置の紙幣搬送に係るコントロールシステムを示す図、図9は紙幣識別装置の紙幣搬送に係るプログラムフローを示す図、図10〜図13は紙幣識別装置の紙幣搬送に係る動作説明図である。以下の説明では、図1の手前側を前、奥側を後、左側を左、右側を右として表記する。
まず、図1〜図7を参照して、紙幣識別装置のメカニズムについて説明する。
図1〜図7に示した紙幣識別装置は、メインフレーム10と、ベースボックス20と、前側シュート30と、紙幣搬送ユニット40と、後側シュート50と、マスク60と、紙幣収納カセット70と、係止解除レバー80とを備えている。
ベースボックス20は上面及び後面を開口した箱形を成し、その前面をメインフレーム10の後面下部に固定されている。このベースボックス20は、紙幣PM(図10〜図13参照)を紙幣収納カセット70内に押し込むための縦長矩形状の紙幣収納プレート21と、該紙幣収納プレート21を前後に平行移動させるリンク機構22と、モータ(図8の符号104参照),減速用歯車及び駆動レバーを有する収納駆動源(図示省略)と、上部後側の左右にその中心線が左右方向を向くように設けられた後側シュート用の軸支孔23とを有している。
リンク機構22は、各々の上端を紙幣収納プレート21に回転自在に連結され、且つ、各々の下端をベースボックス20に回転自在に連結された左右一対の上側リンク22aと、各々の上端をベースボックス20に回転自在に連結され、且つ、各々の下端を紙幣収納プレート21に回転自在に連結された左右一対の下側リンク22bと、上側リンク22aと下側リンク22bで共通の操作軸22cとを有している。操作軸22cには駆動レバー(図示省略)が係合しており、該駆動レバー(図示省略)の前後移動に伴ってリンク機構22はその形態を変化して紙幣収納プレート21を前後に平行移動させる。
前側シュート30は全体が略矩形状を成し、その前面をメインフレーム10の後面上部に固定されている。この前側シュート30は、後側に張り出した上部湾曲部31と、前側に張り出した下部湾曲部32と、上下左右に間隔をおいて回転自在に、且つ、その一部が後側に露出するように設けられた計4個のローラ33と、紙幣搬送ユニット取付部(図示省略)と、その一部が後側に露出するように設けられた挿入検知センサ34とを有している。
挿入検知センサ34と後述の挿入検知センサ44の一方は発光ダイオード等から成る複数の発光素子によって構成され、他方はフォトダイオードやフォトトランジスタ等から成る複数の受光素子によって構成されている。挿入検知センサ34と44のうちの受光側で検知された光の強度変化に係る信号は後述のディテクタ103を通じて後述のコントローラ101に送出される。
また、計4個のローラ33のうちの右側の2個のローラ33は紙幣搬送ユニット40の右側の無端ベルト43の前側の上下位置に対応していてその露出部分を該無端ベルト43に接触し、左側の2個のローラ33は紙幣搬送ユニット40の左側の無端ベルト43の前側の上下位置に対応していてその露出部分を該無端ベルト43に接触している。
さらに、前側シュート30は、上部両側に設けられ後方向に向けて突出する横長矩形状の係止片35を有している。各係止片35は弾性による左右方向の変形を可能としており、各々の後端内側には傾斜面35aが設けられ、略前後方向中間位置にはその中心線が左右方向を向く係止孔35bが設けられている。両係止片35の外面の左右間隔は後側シュート50の左右寸法とほぼ一致している。
紙幣搬送ユニット40は全体が略直方体形状を成し、前側シュート30の紙幣搬送ユニット取付部(図示省略)に着脱自在に取り付けられている。この紙幣搬送ユニット40は、ユニット本体41と、ユニット本体41の上部左右に回転自在に設けられたプーリ42と、ユニット本体41の下部左右に共通回転軸を通じて回転自在に設けられたプーリ42と、紙幣PMの幅方向両側部に向き合うように左側の2個のプーリ42と右側の2個のプーリ42にそれぞれ巻き付けられた2つの無端ベルト43と、左側の下側プーリ42に同軸上に連結された従動歯車(図示省略)と、その一部が前側に露出して挿入検知センサ34と向き合うようにユニット本体41内に設けられた挿入検知センサ44と、その一部が後側に露出するようにユニット本体41内に設けられた真偽識別センサ47とを有している。
真偽識別センサ47と後述の真偽識別センサ53の一方は発光ダイオード等から成る複数の発光素子によって構成され、他方はフォトダイオードやフォトトランジスタ等から成る複数の受光素子によって構成されている。真偽識別センサ47と53のうちの受光側で検知された光の強度変化に係る信号は後述のディテクタ103を通じて後述のコントローラ101に送出される。
後側シュート50は全体が略直方体形状を成す。この後側シュート50は、前側に張り出した湾曲部51と、上下左右に間隔をおいて回転自在に、且つ、その一部が前側に露出するように設けられた計4個のローラ52と、その一部が前側に露出して真偽識別センサ47と向き合うように設けられた真偽識別センサ53と、モータ(図8の符号105参照),減速用歯車及び駆動歯車を有する搬送駆動源(図示省略)と、回転自在に軸支され、且つ、その先端が縦長スリット50aから前方に突出してユニット本体41の後面に接するようにコイルバネ(図示省略)によって図3中で反時計回り方向に付勢された紙幣検知レバー54と、紙幣通過に伴う紙幣検知レバー54の動きを検知する通過検知センサ55と、下面後側の左右に設けられた支持片56と、各支持片56にその中心線が左右方向に向くように設けられた軸部56aとを有している。この後側シュート50は左右の軸部56aをベースボックス20の左右の軸支孔23に回転自在に挿入され、軸支箇所を支点とした回転動作による開閉ができるようにベースボックス20に取り付けられている。
通過検知センサ55は発光ダイオード等から成る発光素子とフォトダイオードやフォトトランジスタ等から成る受光素子との組み合わせによって構成されている。通過検知センサ55の受光素子で検知された光の強度変化に係る信号は後述のディテクタ103を通じて後述のコントローラ101に送出される。
また、計4個のローラ52のうちの右側の2個のローラ52は紙幣搬送ユニット40の右側の無端ベルト43の後側の上下位置に対応していてその露出部分を該無端ベルト43に接触し、左側の2個のローラ52は紙幣搬送ユニット40の左側の無端ベルト43の後側の上下位置に対応していてその露出部分を該無端ベルト43に接触している。図3及び図5から分かるように、下側の左右2個のローラ52は突出片50bに回転自在に設けられていて各々の中心線は下側の左右2個のプーリ42の中心線とほぼ同じ高さにあり、各ローラ52は後述の紙幣搬送位置に到達した紙幣の後端部を左右の無端ベルト43との協働によって挟み込んで保持することができる。
搬送駆動源の駆動歯車(図示省略)は後側シュート50を閉塞した状態で紙幣搬送ユニット40の従動歯車(図示省略)に噛合する。つまり、紙幣搬送ユニット40の各無端ベルト43は搬送駆動源の駆動歯車(図示省略)から従動歯車(図示省略)に伝達された回転力に基づいて所定方向に回転して紙幣搬送を行う。
また、後側シュート50は、上部両側に設けられた凹部57と、各凹部57の内側側面に設けられたピン58とを有している。各ピン58の中心線は左右方向を向いており、各々の径は係止片35の係止孔35bの径よりも僅かに小さく、各々の長さは好ましくは凹部57の左右間隔よりも短い。
さらに、後側シュート50は、係止解除レバー用の左右一対の支持壁59をその上面に有している。各支持壁59にはその中心線が左右方向に向くように設けられた係止解除レバー用の軸支孔59aが形成されている。
マスク60は後面を開口した箱形を成し、その後面をメインフレーム10の前面に固定されている。このマスク60は、前面から後面に至る横長の紙幣挿入口61と、紙幣挿入口61の後端下部から後側に張り出した湾曲部62とを有している。
紙幣収納カセット70は上面及び前面を開口した箱形を成し、ベースボックス20内に着脱自在に取り付けられている。この紙幣収納カセット70は、前面開口の左右に設けられた縦長のレール71と、両レール71の左右間隔よりも左右幅が僅かに大きく両レール71の後側に配置された縦長矩形状のカセットプレート72と、カセットプレート72を前方に付勢する円錐台状のコイルバネ73と、ベースボックス20内への紙幣収納カセット70の装着とその解除を行うフックレバー(図示省略)と、フックレバー(図示省略)を後面側から操作するための切り欠き74とを有している。
係止解除レバー80は、矩形状の押圧部81と、押圧部81の後端から前方に伸びる縦断面L字形の姿勢制御部82と、姿勢制御部82の左右両側に設けられた弾性片83と、各弾性片83にその中心線が左右方向に向くように設けられた軸部84と、押圧部81の左右両側に設けられ左右方向に伸びる棒状部85と、各棒状部85の先端に設けられた操作部86とを有している。この係止解除レバー80は両弾性片83を内側に撓ませて各々の軸部84を後側シュート50の左右の支持壁58の軸支孔58aに挿入することによって後側シュート50の上面に取り付けられており、軸支箇所を支点とした傾動動作ができるようになっている。また、この取付状態では姿勢制御部82がメインフレーム10の上側張出部11に近接するようになっていて、押圧部81が浮き上がるように傾動したときの角度制限を姿勢制御部82の上側張出部11への接触によって行えるようになっている。
各操作部86は縦断面略三角形を成していて、各々の外面は内側に向かって傾く傾斜面86aとなっている。両操作部86の下端の左右間隔は、両係止片35の内面の左右間隔よりも僅かに小さい。
前述の紙幣識別装置では、後側シュート50が閉塞位置にあるとき、紙幣搬送ユニット40はその前後を前側シュート30と後側シュート50に挟み込まれたような状態となり、上部湾曲部31と湾曲部51の存在もあって、紙幣搬送ユニット40の周囲には各無端ベルト43と各ローラ33,52との境界面を含む逆U字形の紙幣通路BP(図5参照)が形成される。この紙幣通路BPの前側下端はマスク60の湾曲部62を介して紙幣挿入口61の後端と連通している。
また、図5に符号RLで示すライン(以下、停止ラインRLと言う)は紙幣収納位置に搬送された紙幣PMの後端を示すものであり、換言すれば、紙幣収納位置に搬送される紙幣PMはその後端が停止ラインRLに合致したところで停止する。
尚、前述の紙幣識別装置の紙幣搬送ユニット40とその前後のローラ33,52は請求範囲における「紙幣搬送機構」に相当し、モータ105を動力源とする搬送駆動源(図示省略)は請求範囲における「搬送駆動手段」に相当し、紙幣収納カセット70は請求範囲における「紙幣収納部」に相当し、紙幣収納プレート21及びリンク機構22は請求範囲における「紙幣収納機構」に相当し、モータ104を動力源とする収納駆動源(図示省略)は請求範囲における「収納駆動手段」に相当する。また、真偽識別センサ47,53は請求範囲における「真偽識別手段」に含まれる。
次に、図8を参照して、紙幣識別装置の紙幣搬送に係るコントロールシステムについて説明する。
図8に示したコントロールシステムは、マイクロコンピュータを内蔵したコントローラ101と、コントローラ101からの制御信号に基づいて前記収納駆動源(図示省略)のモータ104と前記搬送駆動源(図示省略)のモータ105のそれぞれに駆動信号を送出するドライバ102と、前記挿入検知センサ34,44と前記真偽識別センサ47,53と前記通過検知センサ55のそれぞれの検知信号をコントロールシステム101で取り扱える信号に変換して該コントロールシステム101に送出するディテクタ103とを備えている。
コントローラ101のメモリ(図示省略)には、紙幣搬送に係るプログラム(図9参照)と紙幣搬送の制御に必要なデータが格納されており、ディテクタ103から入力される信号に基づき紙幣搬送に係るプログラム(図9参照)に従ってドライバ102に制御信号を送出する。また、コントローラ101は前記真偽識別センサ47,53の検知信号に基づいて挿入紙幣の種類(1000円札,2000円札,5000円札,10000円札)を判別する機能を有している。つまり、挿入された紙幣PMが真正であるとき、コントローラ101は真正な紙幣PMを表すデータのみならずその種類を表すデータも他のデバイスに送出することができる。
次に、図9〜図13を参照して、紙幣識別装置の紙幣搬送に係る動作、具体的には紙幣識別装置を自動販売機に用いた場合の動作について説明する。
図10に示すように、紙幣挿入口61に挿入された紙幣PMの先端が挿入検知センサ34,44の検知領域に達すると、該挿入検知センサ34,44からの信号に基づいて紙幣挿入が認識される(図9のステップS1参照)。
紙幣挿入が認識されると、搬送駆動源(図示省略)のモータ105が回転を開始し、これにより紙幣搬送ユニット40の各無端ベルト43が回転を開始して、挿入された紙幣PMの搬送が開始される(図9のステップS2参照)。
紙幣PMが紙幣収納位置に到達するまでの搬送途中では真偽識別センサ47,53からの信号に基づいて紙幣PMの真偽が識別される共に真正である場合はその種類(1000円札,2000円札,5000円札,10000円札)も判別される(図9のステップS3参照)。先に述べたように、挿入された紙幣PMが真正であるときには真正な紙幣PMを表すデータのみならずその種類を表すデータもコントローラ101から他のデバイスに送出される。
搬送開始後は紙幣PMは紙幣通路BPに沿って搬送され、図11に示すように、該紙幣PMが紙幣収納位置(紙幣PMの後端が停止ラインRLに合致する位置)に到達したところで紙幣搬送は停止される(図9のステップS4参照)。つまり、紙幣挿入口61に挿入された紙幣PMは1回の連続搬送で紙幣収納位置に到達することになる。また、紙幣収納位置に到達した紙幣PMはその後端部を下側の左右2個のローラ52と左右の無端ベルト43との間に挟み込まれて保持されているため、同位置から下方に落下したり左右にぶれることはない。
ここで、紙幣PMが紙幣収納位置に到達したところで紙幣搬送を停止させる方法について説明する。搬送途中の紙幣PMの先端が紙幣検知レバー54の先端位置に達すると、図11に波線で示すように該紙幣検知レバー54はコイルバネ(図示省略)の付勢力に抗して時計回り方向に僅かに回転し、この紙幣検知レバー54の動きが通過検知センサ55からの信号に基づいて検出される。この検出時点から搬送駆動源(図示省略)のモータ105に送出される駆動信号は計時でき、また、紙幣PMの後端が停止ラインRLに近づく前には既に紙幣PMの真偽識別及び種類判別は完了しているから、種類判別された紙幣PMの長さを単位時間当たりの紙幣送り量で除算して得た目標時間に前記計時値が達したところで搬送駆動源(図示省略)のモータ105を停止させれば、紙幣PMの種類に拘わらずその後端が停止ラインRLに合致したところで紙幣搬送を停止させることができる。
紙幣PMが真正であり、且つ、自動販売機に対して所定の商品購入操作が成されたときには、図12及び図13に示すように、収納駆動源(図示省略)のモータ104が回転を開始し、これによりリンク機構22の形態が変化して紙幣収納プレート21が左方向に平行移動し、紙幣収納位置に存する紙幣PMは該紙幣収納プレート21と一緒に左方向に移動し、カセットプレート72をコイルバネ73の付勢力に抗して押し退けるようにして紙幣収納カセット70内に押し込まれる。押し込み後は収納駆動源(図示省略)のモータ104が更に回転しリンク機構22及び紙幣収納プレート21が元の位置に復帰して、一連の紙幣収納が完了する(図9のステップS5〜S7参照)。紙幣PMが紙幣収納プレート21と一緒に左方向に移動して紙幣収納カセット70内に押し込まれる過程では、図12に示すように紙幣PMの後端部は下側の左右2個のローラ52と左右の無端ベルト43との間から抜け出して下側の左右2個のローラ52を乗り越えるように湾曲して復帰し、また、両側部分は左右のレール71を乗り越えるように湾曲して復帰する。
一方、紙幣PMが真正でないとき(識別不可も含む)、または、紙幣PMが真正であっても自動販売機に対して所定の商品購入操作が成されていないときには、搬送駆動源(図示省略)のモータ105が逆方向に回転し、これにより紙幣搬送ユニット40の各無端ベルトが逆方向に回転して、紙幣収納位置にある紙幣PMが紙幣挿入口61に向かって搬送されて返却される(図9のステップS5,S6,S8参照)。紙幣PMを返却する際の紙幣搬送量はモータ105に供給される駆動信号の計時値によって制御される。
このように、前述の紙幣識別装置では、紙幣挿入口61に挿入された紙幣PMを1回の連続搬送で紙幣収納位置(紙幣PMの後端が停止ラインRLに合致する位置)に到達するように紙幣搬送が制御されるので、紙幣が真正であるときに該紙幣を識別完了位置からその先の紙幣収納位置に搬送するようにした従前の装置に比べ、紙幣PMが真正であると識別された後に該紙幣の収納動作を極力早いタイミングで開始できる。これにより、従前の装置のような時間(紙幣を識別完了位置からその先の紙幣収納位置に搬送する時間)を無くせるので、該時間を悪用されて不正行為、例えば、テープ等を付けた真正な紙幣を挿入して識別完了後に該紙幣を抜き取る行為が行われることを防止できる。
また、紙幣収納位置に到達した紙幣PMの後端部は下側の左右2個のローラ52と左右の無端ベルト43との間に挟み込んで保持されるので、同位置からの紙幣収納動作を的確に行えると共に同位置からの返却動作も的確に行える。
さらに、搬送駆動源(図示省略)としてモータ105を動力源としたものを用いているので、モータ105に供給される駆動信号の計時値によって紙幣PMを紙幣収納位置に搬送する際の紙幣搬送量を的確に制御できると共に紙幣PMを紙幣収納位置から返却する際の紙幣搬送量を的確に制御できる。
尚、前述の説明では、紙幣搬送ユニット40として左右2つの無端ベルト43を有するものを示し、各無端ベルト43に各々4個のローラ33,52を接触配置したものを示したが、該無端ベルトの数は1もしくは3以上であっても、また、各無端ベルト43に5個以上のローラを接触配置しても、前記同様の紙幣搬送を行うことができる。
また、前述の説明では、逆U字形を成す紙幣通路BPを有する装置に本発明を適用したが、他の形状の紙幣通路を有する装置に本発明を適用しても前記同様の作用効果が得られることは言うまでもない。
本発明の一実施形態を示す、紙幣識別装置を前側から見た斜視図である。 図1に示した紙幣識別装置を後側から見た斜視図である。 図1及び図2に示した紙幣識別装置の縦断面図である。 図1及び図2に示した紙幣識別装置の上面図である。 図3の要部拡大図である。 図1〜図4に示した係止レバーの斜視図である。 図1〜図4に示した係止レバーと係止片との位置関係を示す図である。 紙幣識別装置の紙幣搬送に係るコントロールシステムを示す図である。 紙幣識別装置の紙幣搬送に係るプログラムフローを示す図である。 紙幣識別装置の紙幣搬送に係る動作説明図である。 紙幣識別装置の紙幣搬送に係る動作説明図である。 紙幣識別装置の紙幣搬送に係る動作説明図である。 紙幣識別装置の紙幣搬送に係る動作説明図である。
符号の説明
10…メインフレーム、20…ベースボックス、21…紙幣収納プレート、22…リンク機構、30…前側シュート、33…ローラ、40…紙幣搬送ユニット、43…無端ベルト、47…真偽識別センサ、50…後側シュート、52…ローラ、53…真偽識別センサ、60…マスク、61…紙幣挿入口、70…紙幣収納カセット、105…搬送駆動源のモータ、PM…紙幣、BP…紙幣通路、RL…停止ライン。

Claims (3)

  1. 紙幣挿入口に挿入された紙幣を紙幣通路に沿って搬送する紙幣搬送機構と、紙幣搬送機構に動力を付与する搬送駆動手段と、紙幣収納位置に搬送された紙幣を紙幣収納部に押し込んで収納させる紙幣収納機構と、紙幣収納機構に動力を付与する収納駆動手段とを備えた紙幣識別装置において、
    紙幣挿入口に挿入された紙幣が1回の連続搬送で紙幣収納位置に到達するように搬送駆動手段を制御する搬送制御手段と、
    紙幣が紙幣収納位置に到達するまでの搬送途中で該紙幣の真偽を識別する真偽識別手段と、
    紙幣収納位置に到達した紙幣が真正であるときに該紙幣が紙幣収納部に収納されるように収納駆動手段を制御する収納制御手段と、
    紙幣収納位置に到達した紙幣が真正でないときに該紙幣が紙幣挿入口に返却されるように搬送駆動手段を制御する返却制御手段とを備える、
    ことを特徴とする紙幣識別装置。
  2. 紙幣搬送機構は無端ベルトと該無端ベルトに接触する複数のローラとを備えており、
    紙幣収納位置に最も近いローラは無端ベルトとの協働によって紙幣収納位置に到達した紙幣の後端部を挟み込んで保持できる位置に配されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の紙幣識別装置。
  3. 搬送駆動手段はモータを動力源として備えており、
    搬送制御手段と返却制御手段はモータに供給される駆動信号の計時値によって紙幣搬送量を制御する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の紙幣識別装置。
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