JP6542027B2 - サーバシステム - Google Patents

サーバシステム Download PDF

Info

Publication number
JP6542027B2
JP6542027B2 JP2015093316A JP2015093316A JP6542027B2 JP 6542027 B2 JP6542027 B2 JP 6542027B2 JP 2015093316 A JP2015093316 A JP 2015093316A JP 2015093316 A JP2015093316 A JP 2015093316A JP 6542027 B2 JP6542027 B2 JP 6542027B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
player
event
game
participation
server system
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015093316A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016209110A (ja
Inventor
恩田 明生
明生 恩田
青木 隆
青木  隆
▲高▼橋 徹
徹 ▲高▼橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Namco Ltd
Bandai Namco Entertainment Inc
Original Assignee
Namco Ltd
Bandai Namco Entertainment Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Namco Ltd, Bandai Namco Entertainment Inc filed Critical Namco Ltd
Priority to JP2015093316A priority Critical patent/JP6542027B2/ja
Publication of JP2016209110A publication Critical patent/JP2016209110A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6542027B2 publication Critical patent/JP6542027B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、各プレーヤが実空間における位置情報を取得可能なプレーヤ端末を使用して参加する多人数参加型のゲームを進行制御するためのサーバシステムに関する。
ビデオゲームには、種々のイベントが発生するものがあり、例えば特典が付与されるイベントがその一例である。
例えば、特許文献1では、イベント期間中にプレーヤ端末が示す位置情報(すなわちプレーヤ位置)が所定範囲内(すなわちイベントエリア内)であるユーザに対して特典を付与する技術が開示されている。
特開2014−144349号公報
各プレーヤが実空間における位置情報を取得可能なプレーヤ端末を使用して参加する多人数参加型のオンラインゲームにおいて、特許文献1のようなイベントを実現しようとする場合、イベントに参加するためにはプレーヤは実空間においてイベントエリアに対応する現地まで実際に移動しなければならないことになる。
ゲーム運営者側からすると、ゲームを盛り上げる為にできるだけ多くのイベントを、できるだけ様々なところで設定したい。一方、プレーヤ側からすると、イベントエリアに対応する場所が近郊であれば容易に現地に赴くことができる。しかし、イベントエリアが遠方である場合には、イベントエリアに向かうためには時間も費用も必要になるので参加するのが難しい。では、ゲーム運営者は、比較的移動が容易で参加人数も見込まれる都市部、例えば東京に代表される大都市部のみでイベントを開催すれば良いかと言えば、地方在住のプレーヤをないがしろにすることになり、良策とは言えない。
本発明は、各プレーヤが実空間における位置情報を取得可能なプレーヤ端末を使用して参加する多人数参加型のオンラインゲームにおいて、プレーヤが現地に赴かずともイベントに参加できるようにする技術を実現することを目的に考案されたものである。
上述した課題を解決するための第1の発明は、各プレーヤが実空間における位置情報を取得可能なプレーヤ端末を使用して参加する多人数参加型のゲームを進行制御するためのサーバシステムであって、前記ゲームは、実空間或いは仮想空間であるゲーム空間における前記プレーヤの位置(以下「プレーヤ位置」という)に基づいて進行制御されるゲームであり、
少なくとも前記ゲーム空間の所与の範囲(以下「イベントエリア」という)内に位置するプレーヤを対象にゲームイベントを進行制御するイベント進行制御手段(例えば、図1の制御基板1150、図8の処理部200、ゲーム管理部210、イベント進行制御部240、図14のステップS2、S100、S200)と、
前記プレーヤ位置の変化に基づいて累積移動情報を算出する累積移動距離情報手段(例えば、図1の制御基板1150、図8の処理部200、ゲーム管理部210、累積移動距離算出部224、図14のステップS50)と、
前記累積移動情報を用いて、対応するプレーヤが前記イベントエリアに到達したとみなすか否かを判定するみなし判定手段(例えば、図1の制御基板1150、図8の処理部200、ゲーム管理部210、みなし判定部226、図16のステップS90、S96)と、
を備え、
前記イベント進行制御手段は、前記みなし判定手段により肯定判定されたプレーヤを前記対象に含めて前記ゲームイベントを進行制御する(例えば、図17のステップS136のYES〜S150〜S154)、サーバシステムである。
第1の発明によれば、プレーヤが実際に現地に赴かなくとも、当該プレーヤの累積移動情報によってイベントエリアに到達したものとみなすことができるようになる。よって、プレーヤが現地に赴かずとも遠方のイベントにも参加できるようになる。
第2の発明は、各プレーヤの前記ゲームイベントへの参加を受け付ける参加受付手段(例えば、図1の制御基板1150、図8の処理部200、ゲーム管理部210、参加受付部216、図14のステップS4〜S6)を更に備え、前記累積移動情報算出手段は、前記参加受付手段による受け付け後の前記プレーヤ位置の変化に基づいて前記累積移動情報を算出する、第1の発明のサーバシステムである。
第2の発明によれば、参加受付後にプレーヤがどれだけ移動したかで累積移動情報を算出できる。
第3の発明は、前記みなし判定手段が、前記プレーヤに対応付けられた所与のポイント又はアイテム(以下包括して「消費対象物」という)の消費と引き換えに、前記累積移動情報を加算した情報として、前記みなすか否かを判定する(例えば、図14のステップS54〜S56)、第1又は第2の発明のサーバシステムである。
第3の発明によれば、ポイントを転用して累積移動情報を加算・増加させることができるのでイベントに参加させ易くする仕組みを提供できる。
第4の発明は、前記プレーヤ位置の履歴を記憶する位置履歴記憶手段(例えば、図1の制御基板1150、ストレージ1140、図8の処理部200、ゲーム管理部210、位置履歴記憶制御部212、記憶部500、図15のステップS40,S48)と、
前記履歴に基づいて、前記前記消費対象物を対応するプレーヤに付与する前記消費対象物付与手段(例えば、図1の制御基板1150、図8の処理部200、ゲーム管理部210、ポイント付与部212)と、を更に備えた第3の発明のサーバシステムである。
第5の発明は、前記消費対象物付与手段は、前記プレーヤ位置が所与の付与位置に位置したこと、又は、前記プレーヤ位置の変化に基づく移動距離が所与の付与距離に達したことに該当した場合に、対応するプレーヤに前記消費対象物を付与する、第4の発明のサーバシステムである。
第4又は第5の発明によれば、プレーヤ位置の履歴に基づいて消費対象物を付与できるようになる。つまり、プレーヤにとっては、ゲームイベントに参加する前に移動を励行して消費対象物を貯めておいて、イベント発生時に貯めておいた消費対象物を消費して累積移動情報を一気に稼ぐことができるようになる。つまり、現地に赴かずにゲームイベントに参加する際の利便性を向上させつつも、位置利用ゲームの鍵となる「実際にプレーヤが移動する」ことに関する興趣を保つことができる。
第6の発明は、前記みなし判定手段が、前記プレーヤ位置の履歴に所与の最低離間距離以上離れた位置間の移動の履歴が有ることを、前記イベントエリアに到達したとみなす条件に含めて前記判定を行う(例えば、図1の制御基板1150、図8の処理部200、ゲーム管理部210、参加可否判定部228、図16のステップS92)、第4又は第5の発明のサーバシステムである。
第6の発明によれば、最低離間距離以上離れた場所まで移動した位置履歴がなければ、ゲームイベントに参加することができない。つまり、近場を周回して累積移動距離を貯めるといった方法ではゲームイベントに参加することができず、ある程度離れた距離(最低離間距離)の場所まで移動することが参加の要件の1つとなる。位置を利用するゲームの鍵となる「実際にプレーヤが移動する」ことを強調し、ゲームの興趣を際立たせることができる。
第7の発明は、前記みなし判定手段により肯定判定されるための第1の目標移動距離を設定する第1の目標移動距離設定手段(例えば、図1の制御基板1150、図8の処理部200、ゲーム管理部210、第1目標移動距離設定部220、図15のステップS44)を更に備え、前記みなし判定手段は、前記累積移動情報に含まれる累積移動距離が前記第1の目標移動距離に達したプレーヤを、前記イベントエリアに到達したとみなす判定を行う(例えば、図16のステップS90、S96)、第1〜第6の何れかの発明のサーバシステムである。
第7の発明によれば、累積移動情報に含まれる累積移動距離が第1の目標移動距離に達した場合にイベントエリアに到達したとみなすことができる。
第8の発明は、前記イベント進行制御手段が、前記プレーヤに対応付けられた能力パラメータ値を、当該プレーヤの前記累積移動情報に応じて調整する第1の調整手段(例えば、図8の第1調整部241、図17及び図19のステップS172〜S174)を有する、第1〜第7の何れかの発明のサーバシステムである。
第9の発明は、第2の目標移動距離を設定する第2の目標移動距離設定手段を更に備え、
前記第1の調整手段は、前記累積移動情報に含まれる累積移動距離が前記第2の目標移動距離以下である場合に、その距離差が大きいほど前記能力パラメータ値を低減させる、第8の発明のサーバシステムである。
第8又は第9の発明によれば、累積移動距離に応じてプレーヤの能力パラメータ値を変更できるのでゲームの興趣が増す。
第10の発明は、前記イベント進行制御手段が、前記プレーヤに対応付けられた能力パラメータ値を、当該プレーヤの前記ゲームイベントでのプレイ履歴に応じて調整する第2の調整手段(例えば、図8の第2調整部242、図7の距離減算補正値Dv2、図17及び図19のステップS172、ステップS178)を有する、第8又は第9の発明のサーバシステムである。
第10の発明によれば、更に、プレーヤの能力パラメータ値を当該プレーヤのプレイ履歴に応じて変更できるので、更に興趣を高めることができる。
第11の発明は、前記ゲームイベント及び/又は前記イベントエリアの属性(以下「イベント属性」という)を設定するイベント属性設定手段(例えば、図1の制御基板1150、図8の処理部200、ゲーム管理部210、イベント属性設定部230)を更に備え、前記イベント進行制御手段は、前記プレーヤに対応付けられた属性と前記イベント属性との所与の相性関係に基づいて、プレーヤに対応付けられた能力パラメータ値を調整する第3の調整手段(例えば、図8の第3調整部243、図7の距離減算補正値Dv1、図17及び図19のステップS172)を有する、第1〜第10の何れかの発明のサーバシステムである。
第11の発明によれば、ゲームイベントの属性とプレーヤに対応付けられた属性との相性に基づいてプレーヤの能力パラメータ値を変更できるので、よりゲームの興趣を高めることができる。
第12の発明は、前記イベント進行制御手段が、所与の計時開始タイミングから、前記みなし判定手段により前記イベントエリアに到達したと判定された到達判定タイミングまでの所要時間に応じて、当該プレーヤに対応付けられた能力パラメータ値を変更する第1のパラメータ値変更手段(例えば、図21の第1能力パラメータ値変更部244、図22のステップS97a)を有する、第1〜第11の何れかの発明のサーバシステムである。
第13の発明は、前記パラメータ値変更手段が、前記みなし判定手段により前記イベントエリアに到達したと判定されたプレーヤ順位に応じて、当該プレーヤに対応付けられた能力パラメータ値を変更する第2のパラメータ値変更手段(例えば、図21の第2能力パラメータ値変更部245、図22のステップS97b)を有する、第1〜第12の何れかの発明のサーバシステムである。
第12又は第13の発明によれば、みなし判定に関連してゲームの興趣を高めることができる。
第14の発明は、前記累積移動情報に応じてプレーヤに特典を付与する第1の特典付与手段(例えば、図1の制御基板1150、図8の処理部200、ゲーム管理部210、特典付与部250、図17のステップS154、S176)、を更に備えた第1〜第13の何れかの発明のサーバシステムである。
第15の発明は、所与の計時開始タイミングから、前記みなし判定手段により前記イベントエリアに到達したと判定された到達判定タイミングまでの所要時間に応じて、当該プレーヤに特典を付与する第2の特典付与手段(例えば、図21の特典付与部250、図23のステップS155)、を更に備えた第1〜第14の何れかの発明のサーバシステムである。
第16の発明は、前記みなし判定手段により前記イベントエリアに到達したと判定されたプレーヤ順位に応じて、当該プレーヤに特典を付与する第3の特典付与手段(例えば、図21の特典付与部250、図23のステップS155)、を更に備えた第1〜第15の何れかの発明のサーバシステムである。
第14〜第16の何れかの発明によれば、累積移動情報を貯めるインセンティブを与え、ゲームプレイを継続する意欲やゲームの興趣を高めることができる。
ゲームシステムの構成の一例を示す図。 オンラインゲームの概要を説明する為の図。 「みなし参加」の原理について説明する為の図。 累積移動距離による移動代替についてより具体的に説明する為の図。 「遠隔参加」の原理について説明する為の図。 累積移動距離に基づく能力調整についてより具体的に説明する為の図。 低減倍数の設定例を説明する為の図。 サーバシステムの機能構成例を示す機能ブロック図。 記憶部が記憶するプログラムやデータの例を示す図。 ユーザ管理データのデータ構成例を示す図。 イベント管理データのデータ構成例を示す図。 みなし参加及び遠隔参加用特典定義データのデータ構成例を示す図。 参加受付管理データのデータ構成例を示す図。 サーバシステムによる1つのイベントに係る処理の流れを説明するための主たるフローチャート。 参加受付処理の流れを説明するためのフローチャート。 みなし参加未達成者管理処理の流れを説明するためのフローチャート。 プレーヤ別成績算定処理の流れを説明するためのフローチャート。 第2実施形態における参加受付処理の流れを説明するためのフローチャート。 第2実施形態におけるプレーヤ別成績算定処理の流れを説明するためのフローチャート。 ゲームイベントの変形例を説明する為の図。 サーバシステムの機能構成例の変形例を示す機能ブロック図。 みなし参加未達成者管理処理の変形例の流れを説明するためのフローチャート。 プレーヤ別成績算定処理の変形例の流れを説明するためのフローチャート。
〔第1実施形態〕
本発明を適用した実施形態として、各プレーヤが実空間における位置情報を取得可能なプレーヤ端末を使用して参加する多人数参加型オンラインゲームで、プレイ成績に応じた特典が付与されるイベントを運用する例を説明する。
図1は、本実施形態におけるゲームシステムの構成の一例を示す図である。本実施形態のゲームシステムは、通信回線9に接続することで相互にデータ通信が可能な、サーバシステム1100と、位置情報を取得する機能を有したプレーヤ端末1500とを含む。
通信回線9は、データ通信が可能な通信路を意味する。すなわち、通信回線9とは、直接接続のための専用線(専用ケーブル)やイーサネット(登録商標)等によるLAN(Local Area Network)の他、電話通信網やケーブル網、インターネット等の通信網を含む意味であり、また、通信方法については有線/無線を問わない。
サーバシステム1100は、本体装置1101と、キーボード1106と、タッチパネル1108と、ストレージ1140とを有し、本体装置1101には制御基板1150を搭載する。
制御基板1150には、CPU(Central Processing Unit)1151やGPU(Graphics Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)などの各種マイクロプロセッサ、VRAMやRAM,ROM等の各種ICメモリ1152、通信装置1153が搭載されている。なお、制御基板1150の一部または全部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)や、FPGA(field-programmable gate array)、SoC(System on a Chip)により実現するとしてもよい。
そして、サーバシステム1100は、制御基板1150で所定のプログラム及びデータに基づいて演算処理することにより、1)ユーザ登録等に係るユーザ管理機能と、2)ユーザであるプレーヤがプレーヤ端末1500でゲームプレイするのに必要なデータを提供するゲーム管理機能と、3)ゲームで利用可能な様々なアイテムをオンラインでユーザに販売するオンラインショッピング機能と、を実現する。つまり、本実施形態におけるビデオゲームは、一種のクライアント・サーバ型のオンラインゲームとして実現される。
なお、サーバシステム1100は単体として記しているが、各機能を分担する複数のブレードサーバを搭載して相互に内部バスを介してデータ通信可能に接続した構成であっても良い。或いは、離れた場所に設置された独立した複数のサーバを、通信回線9を介してデータ通信させることで、全体としてサーバシステム1100として機能させる構成であっても良い。
プレーヤ端末1500(1500a,1500b,…)は、プレーヤであるユーザがゲームプレイのために個別に使用するコンピュータであって、通信回線9を介してサーバシステム1100にアクセスしてオンラインゲームを実行できるコンピュータである。プレーヤ端末1500の形態は特に限定されない。例えば、スマートフォンや、携帯型ゲーム装置、タブレット型コンピュータ、ウェアラブルコンピュータ、などに分類される装置でもよい。
プレーヤ端末1500は、位置測定モジュール1555を搭載しており、公知の測位システムを利用して実空間における位置座標を取得することができる。
位置測定モジュール1555は、位置測定システムから提供される信号を受信して所定周期で(例えば1秒毎に)位置測定情報を出力することができる。本実施形態では、位置測定システムとしてGPS(Global Positioning System)を利用する。よって位置測定モジュール1555は、公知の「GPSモジュール」や「GPS受信器」等を利用することができる。「位置測定情報」には、測位日時(UTC:Coordinated Universal Time)、位置座標(緯度・経度・高度)などが含まれる。位置測定モジュール1555で得られる位置座標を、以後「プレーヤ位置」と呼称する。
なお、位置測定に利用するシステムはGPSに限らず、Galileo等のその他の衛星航法システムを利用するとしても良い。また、無線LANや携帯電話の基地局などを利用した位置測定システムを利用するとしてもよい。また、無線通信のホスト局からの信号を受信して当該ホスト局の通信圏内に位置することを特定することをもって、位置測定に代えることとしてもよい。
[ゲームの概要]
図2は、本実施形態のオンラインゲームの概要を説明する為の図である。本実施形態のオンラインゲームでは、プレーヤ端末1500で検出された実空間の位置(プレーヤ位置)に対応するゲーム空間(仮想空間)中の位置にプレーヤキャラクタ4が配置される位置情報利用型のマルチプレイゲームである。
具体的には、本実施形態のゲームは、現実世界のランドマーク8(8a,8b,…)に対応づけてゲーム空間に設定された拠点7(7a,7b,…)を、複数の勢力のうちの何れかに所属しているプレーヤ3が、勢力間で奪い合う陣取り合戦ゲームである。当該陣取り合戦ゲームでは、拠点7の位置を基準点として所定範囲に含まれるプレーヤキャラクタ4が、当該拠点7にかかる拠点争奪イベントの参加者とされる。
プレーヤ3は、所望するイベント(本実施形態で言う所の拠点別の攻防戦)へ参加したいと望むならば、原則的には拠点7を基準点とする所定範囲(イベントエリア)へ自身で移動する必要がある。換言すれば、プレーヤ端末1500で取得される位置座標がイベントエリア内に含まれるようにすればよい。このようにプレーヤ3が現地に赴いてイベントに参加する方法を「現地参加」と呼ぶ。現地参加は、イベントエリアの近くに住むプレーヤ3aにとっては容易なことであるが、遠方に住むプレーヤ3にとっては移動に要する時間や金銭の面から参加が難しくなる。
そこで、本実施形態では、プレーヤ3が遠方へのイベントにも容易に参加できるように現地参加の他に「みなし参加」と「遠隔参加」の2つの参加方法を用意している。
[みなし参加の説明]
図3は、「みなし参加」の原理について説明する為の図である。
みなし参加は、プレーヤ3bが、自身の累積移動距離Daをイベントが開催されている現地への移動に代替させて当該イベントに参加する方法である。
プレーヤ3bは、所望するイベントへの「みなし参加」による参加申し込みをする。サーバシステム1100からみると「みなし参加受付」となる。
図3の例では、参加受付タイミングのプレーヤ位置すなわち参加受付時プレーヤ位置5から実空間距離Drだけ離れた拠点7へのイベントへの参加受付を済ませたとする。そして、参加受付とともにイベントエリアまでの実空間距離Drに基づいて第1目標移動距離と最低離間距離Dsとが設定され、プレーヤ3bに通知される。
本実施形態では、第1目標移動距離は実空間距離Drと同じ値に設定される。勿論、実空間距離Drと同じ値に限定されるものではない。例えば、プレーヤ3bが未成年であれば実空間距離Drを減じて第1目標移動距離に設定するとしてもよい。或いは、イベントの参加人数に応じて可変としてもよい。具体的には、イベント実施期間内の所定日(例えば中間の日)において参加人数が基準値より少ない場合には、実空間距離Drをより低い値に設定するとしてもよい。
最低離間距離Dsは、実空間距離Drに比例して設定される。例えば、実空間距離Drに1未満の所定倍率、例えば「0.2」を乗じた値とする。この所定倍率は適宜設定可能である。実空間距離Drに応じて可変に算出・設定するとしてもよい。
さて、みなし参加受付を済ませると、受付以降に得られたプレーヤ位置座標の変化に基づいてプレーヤ3bの累積移動距離Daが逐次求められる。プレーヤ3bは、近場でよいので実際にイベントの現地に向かう意気込みで精力的に移動して累積移動距離Daを稼ぐ。ただし、少なくとも1度は、参加受付時プレーヤ位置5から最低離間距離Dsだけ離れなければならない。
そして、累積移動距離Daが第1目標移動距離に達し、且つ参加受付時プレーヤ位置5から直線で最低離間距離Ds以上離れた位置への移動履歴がある場合に、プレーヤ3bはイベントエリアに達したとみなされてイベントに参加できるようになる。つまり、累積移動距離Daは、参加受付時プレーヤ位置5からイベントエリアまでの移動に代替される。
図4は、累積移動距離Daによる移動代替についてより具体的に説明する為の図である。
プレーヤ3bは、参加受付時プレーヤ位置5から実空間距離Dr=100km離れた拠点7へのイベントへの参加受付を済ませたとする。
累積移動距離Daが50kmに達すると、プレーヤ3bの実際のプレーヤ位置はイベントエリアから相変わらず100km程離れたままであるが、50km分近づいたものとみなされる。つまり、プレーヤ3bの「みなし位置」はイベントエリアから50kmの位置にあるとみなされる。それでも、この段階ではまだ「みなし位置」はイベントエリアに達していないので、プレーヤ3bは未だイベントに参加できない。
さらに、プレーヤ3bが累積移動距離Daを稼ぎ、その値が第1目標移動距離の100kmに達すると「みなし位置」はイベントエリアに達した、すなわちプレーヤ3bはイベントエリアの現地に達したとみなされる。以降、プレーヤ3bは実際には遠く離れた場所に居るが、現地参加しているのと同様に扱われる。
[遠隔参加の説明]
図5は、「遠隔参加」の原理について説明する為の図である。
遠隔参加は、イベントエリアにプレーヤ3が居なくとも、累積移動距離Daに応じてプレーヤキャラクタ4の能力が調整されることを条件に参加を認める方法である。
具体的には、プレーヤ3bは、所望する遠方のイベントへの「遠隔参加」による参加申し込みをする。サーバシステム1100からみると「遠隔参加受付」となる。
図5の例では、参加受付タイミングのプレーヤ位置すなわち参加受付時プレーヤ位置5から実空間距離Dr離れた拠点7へのイベントへの遠隔参加受付を済ませたとする。遠隔参加の受付とともに実空間距離Drに基づいて第2目標移動距離が設定され、プレーヤ3bに通知される。
第2目標移動距離は、プレーヤキャラクタ4が本来の能力を発揮するために累積移動距離Daが達するべき値である。第1目標移動距離と同様に設定することができる。
さて、遠隔参加の受付が済むと、受付以降に得られたプレーヤ位置座標の変化に基づいて累積移動距離Daが逐次求められる。そして、プレーヤ3bの現在位置にかかわらず、イベントエリアに達したとみなされてイベントに実際に参加してプレイすることができるようになる。
ただし、プレーヤキャラクタ4の能力は、累積移動距離Daが第2目標移動距離未満である場合に、その距離差が大きいほど低減されるように調整される。
具体的には、プレーヤキャラクタ4の能力は、第2目標移動距離と累積移動距離Daの距離差ΔDが「0」(より正確には、第2目標移動距離−累積移動距離Da≦0)で100%発揮されるが、距離差ΔDが広がるに連れて発揮できる能力が低下し、少なくとも距離差ΔDが実空間距離Dr以上の間は「0」となるように調整される。図5の例では、能力が直線的に低下するように示しているが、低減傾向はこれに限らず適宜設定可能である。
図6は、累積移動距離Daに基づく能力調整についてより具体的に説明する為の図である。プレーヤ3aと、プレーヤ3bは同じ能力のプレーヤキャラクタ4を使い、前者は現地参加、後者は参加受付時プレーヤ位置5から実空間距離Dr=100km離れた拠点7へのイベントへ遠隔参加するものとする。また、プレーヤキャラクタ4は、標準で攻撃力「10」を発揮して、相手に攻撃力の10倍の標準ダメージ「100」を与えることができるものとする。
現地参加するプレーヤ3aのプレーヤキャラクタ4は、標準の攻撃力100%を発揮する。ゆえに、この例では攻撃力「10」を発揮し、標準ダメージ「100」がそのまま実ダメージ「100」となる。
一方、遠隔参加したプレーヤ3bのプレーヤキャラクタ4は、標準の攻撃力に、第2目標移動距離(実空間距離Dr)から累積移動距離Daを減算した距離差ΔDに応じた「低減倍数」を乗じた能力しか発揮できない。換言すると、相手に与えるダメージには標準ダメージに「低減倍数」が乗算して求められる。
図7は、本実施形態における低減倍数の設定例を説明する為の図である。
低減倍数は、第2目標移動距離から累積移動距離Daを引いた距離差ΔD(最小値は「0」とする)から、各プレーヤのゲームプレイ履歴から求められるパラメータ値に基づく幾つかの距離減算補正値Dvを差し引いた値を関数fに代入して算出される。
具体的には、イベント(具体的には拠点7やイベントエリア)毎に属性が設定されるとともに、プレーヤキャラクタ4にも属性が設定される。そして、イベントとプレーヤキャラクタ4との属性には相性関係が設定されており、相性の良し悪し度合いに応じて距離減算補正値Dv1が決定される。当該補正値は相性が良いほど大きくなり、相性が悪いと小さくなる。つまり、相性の良いイベントほど低減倍数が大きくなり、プレーヤキャラクタ4はより標準に近い能力を発揮できるようになる。
また、距離減算補正値Dv2は、特定アイテムの使用中の数に応じて加算される。
よって、当該特定アイテムを使えば使うほど、低減倍数が大きくなり、プレーヤキャラクタ4はより標準に近い能力を発揮できるようになる。
これら以外の内容の距離減算補正値Dvも適宜設定することができる。
例えば、プレイ回数やプレイ頻度が高いほど大きな値が設定される距離減算補正値や、課金頻度や課金額が高いほど大きな値が設定される距離減算補正値、なども設定することができる。
図6に戻って、累積移動距離Daに基づく能力調整についての説明を続ける。ただし、理解を容易にするために、距離減算補正値Dvは「0」とする。
遠隔参加したばかりのプレーヤ3bの累積移動距離Daは0である。
第2目標移動距離(実空間距離Dr)から累積移動距離Daを減算した距離差ΔDは「100km」となる。そして、この距離差ΔDに基づく低減倍数が適用されて実際にダメージが算出される。この例では、低減倍数が「0」とされる。よって、攻撃能力「10」×低減倍数「0」=実攻撃力「0」となる。ダメージは攻撃力の10倍なので実ダメージ「0」となる。標準ダメージ「100」×低減倍数「0」=実ダメージ「0」とも言える。
やがてプレーヤ3bが累積移動距離Daを稼ぎ、その値が50kmに達するとプレーヤ3bの実際のプレーヤ位置はイベントエリアから相変わらず100km程離れたままであるが50kmまで近づいたものとみなされる。低減倍数は、累積移動距離Daに基づいて「0.5」とされる。よって、攻撃能力「10」×低減倍数「0.5」=実攻撃力「5」で実ダメージ「50」となる。標準ダメージ「100」×低減倍数「0.5」=実ダメージ「50」とも言える。
累積移動距離Daが100km以上になると、第2目標移動距離(実空間距離Dr)に達したので距離差は「0km」とみなされる。この例では、低減倍数は「1.0」とされる。よって、攻撃能力「10」×低減倍数「1.0」=実攻撃力「10」で実ダメージ「100」となる。標準ダメージ「100」×低減倍数「1.0」=実ダメージ「100」とも言える。つまり、累積移動距離Daが第2目標移動距離(実空間距離Dr)に達したプレーヤ3bは実際には遠く離れた場所に居るが、現地参加しているのと同じように能力を発揮できることになる。
このように、遠隔参加によるイベントへの参加が受け付けられると、そのプレーヤ3は累積移動距離Daが第2目標移動距離まで貯まらなくともイベントエリアに参加できるが、能力が標準よりも低くなる。累積移動距離Daを第2目標移動距離まで貯めれば、現地参加する他プレーヤのプレーヤキャラクタと同じように能力を発揮できるようになる。第2目標移動距離は実空間距離Drと同じとして説明したが、「みなし参加」との違いを明確化させるために、第2目標移動距離を実空間距離Drよりも大きい距離に設定してもよいことは勿論である。また、遠隔参加によってプレーヤ3が攻撃操作をする度に、その対価として累積移動距離Daを所定割合(例えば10%)低減させることとしてもよい。
なお、本実施形態では、プレーヤ3に付与された「ポイント」を消費して、累積移動距離Daを加算できる。ポイントと累積移動距離の換算レートは適宜設定可能である。
ここで言う「ポイント」の内容は、ゲーム内容を考慮して適宜設定可能である。例えば、プレーヤ位置の変化に応じて自動的に付与されるポイントでもよい。より具体的には、プレーヤ位置座標の変化が所定距離に達する毎に1ポイントを付与するとしてもよい。また、拠点7とは別に、様々な場所に予めポイント付与地点を登録しておいて、当該ポイント付与地点に到達するとポイントを付与するとしてもよい。また、プレイ履歴に基づく各種パラメータ値(例えば、プレイ頻度、プレイ累積時間、ゲームに掛かる課金額、課金頻度、フレンド登録数の増加、など)の増加に応じてポイントを付与するとしてもよい。また、特定のアイテムの使用によりポイントを付与するとしてもよい。
[機能構成の説明]
図8は、本実施形態におけるサーバシステム1100の機能構成例を示す機能ブロック図である。本実施形態におけるサーバシステム1100は、操作入力部100と、処理部200と、画像表示部392と、通信部394と、記憶部500とを備える。
操作入力部100は、サーバシステム1100の管理のための各種操作を入力するための手段である。キーボードなどがこれに該当する。
処理部200は、例えばCPUやGPU等のマイクロプロセッサや、ICメモリなどの電子部品によって実現され、操作入力部100や記憶部500を含む各機能部との間でデータの入出力制御を行う。そして、所定のプログラムやデータ、操作入力部100からの操作入力信号、プレーヤ端末1500などのプレーヤ端末から受信したデータに基づいて各種の演算処理を実行して、サーバシステム1100の動作を統合的に制御する。図1の例では制御基板1150がこれに該当する。
そして、本実施形態の処理部200は、ユーザ管理部202と、オンラインショッピング管理部204と、ゲーム管理部210と、画像生成部292と、通信制御部294とを含む。勿論、これら以外の機能部も適宜含めることができる。
ユーザ管理部202は、ユーザ登録手続きに係る処理と、登録済みユーザに関連付けされる各種データの登録管理処理とを行う。例えば、1)所定の登録手続きを経たユーザへ固有のユーザIDを発給する処理や、2)電子決済用媒体の紐付け処理、3)電子決済用口座の設定、現金あるいはクレジットカードを用いた口座への入金処理、4)プレイ対価の支払い等の決済処理、5)決済履歴の記憶管理、などを行うことができるとしてもよい。プレーヤキャラクタを、別途入手した実体としてのゲームカード(所謂トレーディングカード)のカードIDを登録してゲーム内で利用可能にする構成では、ゲームカードの登録手続き処理を更に行うとしてもよい。
オンラインショッピング管理部204は、登録ユーザへ向けてゲームで使用可能なプレーヤキャラクタ4やアイテムなどをオンラインで販売するための諸機能を実現する。
ゲーム管理部210は、本実施形態のゲームの管理に係る各種処理を行う。
本実施形態のゲームは、クライアント・サーバ型のオンラインゲームなので、ゲーム管理部210は、プレーヤ端末1500と通信を行いながらゲームプレイに必要なデータを提供する制御を行う。
具体的には、1)プレーヤのログイン/ログアウトに係る処理、2)プレーヤ端末1500から現在位置座標を取得して、対応するプレーヤキャラクタ4のゲーム空間内での位置を制御する処理、3)プレーヤ端末1500からの操作入力に応じてプレーヤキャラクタ4の各種行動(例えば、攻撃や防御、アイテムの使用などの行動)を制御する処理、4)拠点7(図2参照)別の所定範囲内に存在するプレーヤキャラクタ4を対象としたイベントの実行制御処理、5)プレーヤキャラクタ4のイベントにおける成績を判定する処理、などの制御を行う。また、これらに伴ってゲームプレイの制御に必要な各種データを記憶部500に記憶させることができる。もし、PvP形式でゲームを実行する場合には、ゲーム管理部210に対戦者のマッチングに関する制御を実行させることとしてもよい。
本実施形態のゲーム管理部210は、位置履歴記憶制御部212と、ポイント付与部214と、参加受付部216と、第1目標移動距離設定部220と、第2目標移動距離設定部222と、累積移動距離算出部224と、みなし判定部226と、参加可否判定部228と、イベント属性設定部230と、イベント進行制御部240と、特典付与部250と、計時部252とを有する。
位置履歴記憶制御部212は、プレーヤ別に当該プレーヤ位置の履歴を記憶部500に記憶するための制御を行う。
ポイント付与部214は、プレーヤ別に当該プレーヤ位置の履歴に基づいてポイントを自動的に付与する。具体的には、プレーヤ位置が所与のポイント付与位置に位置したこと、又は、プレーヤ位置の変化に基づく移動距離が所与のポイント付与距離(単位距離)に達したことに該当した場合に、対応するプレーヤにポイントを付与する。より具体的には、前者の例としては、予め登録されている実空間のコンビニエンスストアやゲームセンターの位置に位置した毎に1ポイント付与するなどである。後者の例としては、プレーヤ位置の変化「1km」毎に1ポイント付与するなどである。
参加受付部216は、各プレーヤのゲームイベントへの参加申し込みを受け付ける。本実施形態では、参加受付可能なイベントについての情報(例えば、当該イベントの拠点7の位置情報、イベント期間、参加上限人数、イベント属性などの情報)をプレーヤに提供する制御と、プレーヤが参加希望するイベントの選択を受け付ける制御と、現地参加/みなし参加/遠隔参加の選択肢をプレーヤに提示して何れかの選択を受け付ける制御、などを行うことができる。
第1目標移動距離設定部220は、みなし参加の判定に使用される第1目標移動距離を設定する。本実施形態では、プレーヤが参加希望するイベントの拠点7と参加受付時のプレーヤ位置との間の距離である実空間距離Dr(図2参照)を第1目標移動距離として設定できる。
第2目標移動距離設定部222は、遠隔参加においてプレーヤキャラクタ4が標準能力100%を発揮できるようになるために累積移動距離Daが到達するべき基準値となる第2の目標移動距離を設定する。本実施形態では、プレーヤが参加希望するイベントの拠点7と参加受付時のプレーヤ位置との間の距離である実空間距離Dr(図5参照)を第2目標移動距離として設定できる。

累積移動距離算出部224は、プレーヤ位置の変化に基づいて累積移動距離Daを算出する。具体的には、参加受付部216による受け付け後のプレーヤ位置の変化に基づいて累積移動距離Daを算出する。
みなし判定部226は、累積移動距離Daを用いて、対応するプレーヤがイベントエリアに到達したとみなすか否かを判定する。具体的には、累積移動距離Daが第1目標移動距離に達したプレーヤを、イベントエリアに到達したとみなす判定を行う。また、みなし判定部226は、プレーヤに対応付けられた所与のポイントの消費と引き換えに、所与の加算距離を累積移動距離に加算して、みなすか否かを判定することができる。
参加可否判定部228は、「みなし参加」のプレーヤについては、累積移動距離Daが第1目標移動距離に達し、且つ、累積移動距離Daが所与の最低離間距離Ds以上となったプレーヤをゲームイベントに参加可能と判定する。「遠隔参加」のプレーヤについては累積移動距離Daに係わらず参加可能と判定する。
イベント属性設定部230は、ゲームイベント及び/又はイベントエリアの属性、すなわちイベント属性を設定する。本実施形態では、予めイベント別に設定されているものとするが、イベント開始時に設定可能な候補の中から何れかをランダム抽選処理で選択・設定するとしてもよい。
イベント進行制御部240は、ゲームイベントを進行制御する。
具体的には、「現地参加」のプレーヤについては、ゲーム空間に設定されたイベントエリア内に位置する場合に進行制御の対象とする。「みなし参加」のプレーヤについては、みなし判定部226によりみなし判定され、且つ参加可否判定部228により参加可能と判定されたプレーヤを対象に含め、現地参加するプレーヤと等しく扱ってゲームイベントを進行制御する。「遠隔参加」のプレーヤについては、本実施形態では全て対象に含める。
また。イベント進行制御部240は、更に第1調整部241と、第2調整部242と、第3調整部243とを有する。
第1調整部241は、イベントに参加可能と判定されたプレーヤの能力パラメータ値、より詳しくは当該プレーヤが使用するプレーヤキャラクタ4の能力パラメータ値を、当該プレーヤの累積移動距離Daに応じて調整する。具体的には、「遠隔参加」のプレーヤについて、累積移動距離Daが第2目標移動距離(本実施形態では、実空間距離Dr)以下である場合に、その距離差ΔDが大きいほど能力パラメータ値を低減させる(図7参照)。
第2調整部242は、参加可否判定部228により参加可能と判定されたプレーヤに対応付けられた能力パラメータ値を、当該プレーヤのゲームイベントでのプレイ履歴に応じて調整する。本実施形態では、能力パラメータ値の低減倍数の算出に距離減算補正値Dv2を含めることがこれに該当する(図7参照)。
第3調整部243は、参加可否判定部228により参加可能と判定されたプレーヤに対応付けられた属性とイベント属性との所与の相性関係に基づいて、プレーヤに対応付けられた能力パラメータ値を調整する。本実施形態では、能力パラメータ値の低減倍数の算出に距離減算補正値Dv1を含めることがこれに該当する。
特典付与部250は、累積移動距離Daに応じてプレーヤに特典を付与する。
計時部252は、現在日時や、経過時間、タイマーなどの時間計測に関する処理を実行する。
画像生成部292は、例えば、GPU、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)などのプロセッサ、ビデオ信号IC、ビデオコーデックなどのプログラム、フレームバッファ等の描画フレーム用ICメモリ等によって実現される。そして、画像生成部292は、ゲーム管理部210による処理結果に基づいてプレーヤ端末1500にてゲーム画面の画像を表示させるためのデータを生成する。また、その他システム管理に必要な画像を生成して画像信号を画像表示部392に出力する。
画像表示部392は、画像生成部292から入力される画像信号に基づいてシステム管理のための各種画像を表示する。例えば、フラットパネルディスプレイ、ブラウン管(CRT)、プロジェクター、ヘッドマウントディスプレイといった画像表示装置によって実現できる。
通信制御部294は、データ通信に係るデータ処理を実行し、通信部394を介して外部装置とのデータのやりとりを実現する。
通信部394は、通信回線9と接続して通信を実現する。例えば、無線通信機、モデム、TA(ターミナルアダプタ)、有線用の通信ケーブルのジャックや制御回路等によって実現される。図1の例では通信装置1153が該当する。
記憶部500は、処理部200に諸機能を実現させるためのプログラムや各種データ等を記憶する。また、処理部200の作業領域として用いられ、処理部200が各種プログラムに従って実行した演算結果などを一時的に記憶する。こうした機能は、例えばRAMやROMなどのICメモリ、ハードディスク等の磁気ディスク、CD−ROMやDVDなどの光学ディスク、オンラインストレージなどによって実現される。図1の例ではICメモリ1152やストレージ1140がこれに該当する。
図9は、本実施形態における記憶部500が記憶するプログラムやデータの例を示す図である。記憶部500は、システムプログラム501と、サーバプログラム502と、配信用クライアントプログラム503と、ゲーム初期設定データ510と、を予め記憶する。また、記憶部500は、ユーザ管理データ600と、プレイデータ700と、を記憶する。更には、その他、計時用のタイマーやカウンタ、各種フラグなどの情報を適宜記憶できる。
システムプログラム501は、処理部200が読み出して実行することでコンピュータとしての基本的な入出力機能を実現するための基本プログラムである。
サーバプログラム502は、処理部200にユーザ管理部202、オンラインショッピング管理部204、ゲーム管理部210としての機能を付加するためのプログラムである。
配信用クライアントプログラム503は、ゲームを実行するためにプレーヤ端末1500で実行されるプログラムである。配信用クライアントプログラム503は、例えば、専用のプログラムとして実現してもよい。あるいは、本実施形態のゲームをウェブゲームとして実現するならば、ウェブブラウザをベースとしてHTMLとともにJava(登録商標)やCSS(Cascading Style Sheets)等を利用して能動的に画面表示を制御するウェブ技術や、Adobe(登録商標) Flashなどのプラグインを用いて実現するとしてもよい。勿論、その他の方法でもかまわない。
ゲーム初期設定データ510は、サーバシステム1100が提供する多人数参加型オンラインゲームを実行するために必要な各種初期設定データを格納する。その一部は、プレーヤ端末1500への配信に用いるとしてもよい。
ゲーム初期設定データ510は、プレーヤキャラクタ4として使用可能なキャラクタ毎に用意されたキャラクタ初期設定データ512と、相性定義データ520と、を含む。勿論、これら以外のデータも適宜格納することができる。
1つのキャラクタ初期設定データ512には、キャラクタ種類514と対応づけて、キャラクタ属性516と、初期能力パラメータ値リスト518とが格納されている。勿論、これら以外のデータも適宜格納することができる。
相性定義データ520は、キャラクタ属性とイベント属性との相性の良し悪し度合いを定義する。
ユーザ管理データ600は、サーバシステム1100が提供するオンラインゲームのプレーヤとして登録されたユーザ毎に用意される。1つのユーザ管理データ600は、例えば図10に示すように、固有のユーザID601と、プレーヤ端末ID602と、端末位置履歴604と、端末移動ポイント606と、プレイ履歴データ610とを含む。
端末位置履歴604は、当該ユーザのプレーヤ端末1500から周期的に提供されるプレーヤ位置座標を時系列に格納する。
端末移動ポイント606は、端末位置履歴604に格納された位置座標に基づいて自動的に付与されるポイントの残数を格納する。当該ポイントは、端末位置履歴604に格納された位置座標の変化が所定のポイント付与要件に相当する移動量に達する毎に付与される。或いは、所定のポイント付与座標に到達する毎に付与されるとしてもよい。
プレイ履歴データ610は、当該ユーザによるゲームプレイの履歴に関するデータであって、いわゆるセーブデータとしても機能する。
すなわち、プレイ履歴データ610は、プレーヤキャラクタ種類612と、プレーヤキャラクタ属性614と、プレーヤのプレイ成績に応じて自動的に付与されるプレーヤキャラクタレベル616と、前回ゲーム終了時におけるプレーヤキャラクタ4の状態を記述するキャラクタステータスデータ618とを含む。なお、キャラクタステータスデータ618は、ゲーム終了後に時間経過に応じて耐久値やスタミナなどの所定種類のパラメータ値が自動回復するように逐次更新される構成であってもよい。
また、プレイ履歴データ610は、所属勢力ID620と、ログイン履歴622と、所持アイテムリスト624と、アイテム使用履歴626と、プレイ成績履歴628と、課金履歴630とを含む。更には、これら以外のデータも適宜含めることができる。
所属勢力ID620は、ユーザ登録時にプレーヤ自身が選択する。又はランダムに割り当てられる。
ログイン履歴622は、ゲーム開始日時とゲーム終了日時のセットを時系列に格納する。
アイテム使用履歴626は、使用されたアイテムの種類と、数量と、使用日時とのセットを時系列に格納する。
プレイ成績履歴628は、プレイ成績を日時と対応づけて時系列に格納する。プレイ成績の内容とする情報は、他プレーヤキャラクタに与えたダメージ量や他プレーヤキャラクタから受けたダメージ量、獲得したアイテムの種類や量、撃破した他プレーヤキャラクタの種類、など、ゲームの内容に応じて適宜設定可能である。
課金履歴630は、プレイ対価の支払いや、当該ゲームで使用可能なアイテム等のオンラインショッピングによる購入に関する課金日時と課金額のセットを時系列に格納する。
図9に戻って、プレイデータ700は、本実施形態のオンラインゲームの実行に必要なデータや進行状況を記述する各種データを格納する。本実施形態では、拠点登録データ702と、拠点管理データ704と、イベント管理データ710と、を含む。勿論、これら以外のデータも適宜含めることができる。
拠点登録データ702は、イベントエリアの基点とされる拠点7(図2参照)毎に用意される。拠点登録データ702は、ゲーム運営者により設定される。或いは、プレーヤが所定の拠点登録手続きを行うことで設定できるとしてもよい。
1つの拠点登録データ702は、固有の拠点IDと、当該拠点7に対応づけられるランドマーク8(図2参照)の実空間における所在地名と、ランドマーク画像と、実空間位置座標(例えば、GPS座標)と、ゲーム空間位置座標と、を格納する。勿論、これら以外のデータも適宜格納することができる。
拠点管理データ704は、拠点7毎に用意され、当該拠点7の状態を記述するデータを格納する。1つの拠点管理データ704は、拠点IDと、当該拠点7を防衛する勢力を示す所有勢力IDと、当該拠点7の陥落判定に使用される残耐久値などの拠点パラメータ値リストと、を含む。勿論、これら以外のデータも適宜含めることができる。
イベント管理データ710は、イベント別に用意され、当該イベントの進行状況を記述する各種データを格納する。イベントを実施する期間のデータを含めて、ゲーム運営者がイベント別に開始と終了の時期を個別に設定することとしてもよい。また、各イベントは、該当する拠点7の周囲にて常に実施されていることとしてもよい。
イベント管理データ710は、例えば図11に示すように、固有のイベントID711と、当該イベントが実施される拠点7を示す実施拠点ID712と、実施期間日時713と、イベントエリア定義データ714と、イベント属性716と、参加上限人数718と、現地参加用特典定義データ720と、みなし参加及び遠隔参加用特典定義データ730とを含む。勿論、これら以外のデータも適宜含めることができる。
実施期間日時713は、ゲーム運営者が開始と終了とを個別に設定したイベントならば有限の期間が設定されるが、拠点7を巡る攻防戦それ自体をイベントとするならば期間無限とすることができる。
イベントエリア定義データ714は、イベントエリアを定義する。本実施形態のイベントエリアは拠点7を中心とする円形範囲とするので、拠点7の実空間位置座標と、半径距離とが格納される。勿論、イベントエリアの形状やイベントエリアにおける基点の位置関係はこれに限らず適宜設定可能である。
イベント属性716は、ゲーム運営者が個別に設定する、或いは拠点7の登録時にランダム抽選処理により自動で付与されるとしてもよい。
参加上限人数718は、「0」以上の整数または無限大を意味する所定値(例えば、NULL)を格納する。ゲーム運営者が個別に設定する、或いは拠点7の登録時にランダム抽選処理により自動で付与されるとしてもよい。
現地参加用特典定義データ720は、現地参加するプレーヤに対して、そのプレイ成績に応じて付与される特典を定義する。特典の内容別に用意される。
みなし参加及び遠隔参加用特典定義データ730は、「みなし参加」又は「遠隔参加」するプレーヤに対して付与される特典を定義するデータであって、特典を付与する条件別に用意されている。1つのみなし参加及び遠隔参加用特典定義データ730は、例えば図12に示すように、選択条件732と、特典内容734とを含む。選択条件732は適宜設定可能である。例えば、イベント属性とプレーヤキャラクタ属性との組み合わせや、累積移動距離Daと第1又は第2目標移動距離との距離差ΔDの範囲などを設定できる。特典内容は、適宜設定可能であるが、累積移動距離Daと特典の量や質との間に、基本的には正の相関があるように定義すると好適である。
参加受付管理データ750は、当該イベントへの参加申し込みしたプレーヤ別に用意され、どのような参加方式で参加申し込みしたかなどの関連情報を格納する。
1つの参加受付管理データ750は、例えば図13に示すように、受付ユーザID751と、参加受付日時752と、参加受付時プレーヤ位置座標753と、参加方法754と、プレーヤキャラクタ種類760と、プレーヤキャラクタ属性761と、プレーヤキャラクタステータスデータ762と、目標移動距離770と、最低離間距離771と、参加受付後位置履歴772と、累積移動距離773と、みなし参加達成フラグ774と、イベント成績データ780と、を含む。勿論、これら以外のデータも適宜含めることができる。
参加方法754は、参加登録時にプレーヤ3自らが「現地参加」「みなし参加」「遠隔参加」の選択肢の中から選択した結果を格納する。
プレーヤキャラクタ種類760と、プレーヤキャラクタ属性761は、参加受付要求したユーザのユーザ管理データ600のプレーヤキャラクタ種類612、プレーヤキャラクタ属性614それぞれのコピーである。
プレーヤキャラクタステータスデータ762は、参加受付要求したユーザのユーザ管理データ600のキャラクタステータスデータ618の受付時のコピーである。
目標移動距離770には、参加方法が「みなし参加」のプレーヤについては第1目標移動距離が、「遠隔参加」のプレーヤについては第2目標移動距離が格納される。
参加受付後位置履歴772は、参加受付後からのプレーヤ位置の履歴である。
みなし参加達成フラグ774は、「みなし参加」のプレーヤについて適用され、累積移動距離Daが第1目標移動距離に達していない場合は「0」に設定されて、つまり累積移動距離Daによる代替によるイベントエリアへの未達を示す。累積移動距離Daが第1目標移動距離に達すると「1」に設定され、イベントエリアに達したことを示す。
イベント成績データ780は、当該イベントにおけるプレイ成績を格納する。
[動作の説明]
次に、サーバシステム1100の動作について説明する。
図14は、サーバシステム1100による1つのイベントに係る処理の流れを説明するための主たるフローチャートである。ここで説明する処理の流れは、サーバシステム1100が、サーバプログラム502を実行することにより実装され、同時並行的に複数のイベントが実施される場合には、イベント毎に当該フローチャートを実行することになる。
なお、各プレーヤ3は、各々のプレーヤ端末1500でログインして本実施形態のオンラインゲームに参加しており、プレーヤ位置座標が逐一サーバシステム1100に送信される。サーバシステム1100は、プレーヤ位置座標を受信する毎に、それぞれのユーザ管理データ600の端末位置履歴604(図10参照)に追加格納し、端末移動ポイント606を付与するものとする。また、プレーヤ別に当該プレーヤ位置の履歴に基づいて端末移動ポイント606を自動的に付与する処理は、当該フローチャートとは別に周期的に実行されているものとする。
さて、サーバシステム1100は、先ずイベントの進行制御を開始する(ステップS2)。イベントが、ゲーム運営者により期間限定で設定されるものならば、実施期間日時713の開始日時に達すると自動的に進行制御を開始する。イベントが、設定登録された拠点7毎に常時実施されるものであれば、拠点7の登録とともに進行制御を開始する。
プレーヤ3は、イベントへの参加を希望する場合には、プレーヤ端末1500にて所定のイベント参加申し込み操作をする。すると、プレーヤ端末1500はサーバシステム1100へ参加受付要求を送信する。サーバシステム1100は、プレーヤ端末1500から所定のイベントへの参加受付要求を受信すると(ステップS4のYES)、参加受付処理を実行する(ステップS6)。
図15は、参加受付処理の流れを説明するためのフローチャートである。
同処理において、サーバシステム1100は先ず、参加受付可能なイベントの情報提供と参加意志確認を受け付ける(ステップS20)。
具体的には、イベント管理データ710(図9、図11参照)を参照して、実施期間中で、且つ参加受付管理データ750の数が参加上限人数718に達していないイベントを抽出する。そして、プレーヤ端末1500にて、マップを表示させて抽出されたイベントを選択可能に表示させる。当該マップにて、プレーヤ3が何れかのイベントを選択すると、サーバシステム1100は、選択されたイベントの実施拠点ID712に対応する拠点登録データ702を参照して、当該イベントID711と、所在地名と、ランドマーク画像と、参加意志確認用のアイコンなどをプレーヤ端末1500にてポップアップ表示させる。
参加意思確認用のアイコンが選択されると、サーバシステム1100は「参加意志あり」と判断し(ステップS22のYES)、参加方法の選択受付をする(ステップS24)。具体的には、プレーヤ端末1500にて「現地参加」「みなし参加」「遠隔参加」の三択を表示させて何れかをプレーヤに選択入力させる。
プレーヤ3により選択された参加受付方法が「現地参加」であるならば(ステップS30のYES)、サーバシステム1100は、新たに参加受付管理データ750(図13参照)を作成し、参加方法754を「現地参加」に設定し(ステップS32)、参加受付処理を終了する。
もし、選択された参加受付方法が「遠隔参加」ならば(ステップS34のYES)、サーバシステム1100は、新たに参加受付管理データ750を作成し、参加方法754を「遠隔参加」に設定する(ステップS36)。そして、第2目標移動距離を設定して目標移動距離770に格納するとともにプレーヤ端末1500にて表示させてプレーヤ3に通知し(ステップS38)、参加受付後位置履歴772の記録を開始して(ステップS40)、参加受付処理を終了する。
もし、選択された参加受付方法が「みなし参加」ならば(ステップS34のNO)、サーバシステム1100は、新たに参加受付管理データ750を作成し、参加方法754を「みなし参加」に設定する(ステップS42)。
次いで、サーバシステム1100は、第1目標移動距離と最低離間距離Dsを設定して、それぞれ目標移動距離770、最低離間距離771に格納するとともにプレーヤ端末1500にてそれらを表示させてプレーヤ3に通知する(ステップS44)。そして、みなし参加達成フラグ774を「0(未達)」に設定し(ステップS46)、参加受付後位置履歴772の記録を開始して(ステップS48)、参加受付処理を終了する。
図14に戻って、サーバシステム1100は、次に参加受付済のプレーヤ毎に、累積移動距離Daを更新する(ステップS50)。
また、プレーヤ端末1500にて所定の端末移動ポイント606(図10参照)の累積移動距離Daへの転用要求操作入力を検出すると(ステップS54のYES)、転用要求操作入力されたプレーヤ端末1500のプレーヤ3の端末移動ポイント606を所定値消費して、代わりに所定の加算距離分を当該プレーヤの参加受付管理データ750(図13参照)の累積移動距離773へ加算する(ステップS56)。具体的には、例えば、プレーヤ位置の位置変化が「1km」毎に「1ポイント」付与される端末移動ポイント606を「1ポイント当たり100m」と換算して累積移動距離773へ加算する。
次に、サーバシステム1100は、みなし参加未達成者管理処理を実行する(ステップS58)。
図16は、みなし参加未達成者管理処理の流れを説明するためのフローチャートである。
当該処理において、サーバシステム1100は、イベント参加受付にて「みなし参加」を選択したプレーヤ3のうち、累積移動距離Daが第1目標移動距離に達していないプレーヤ3、具体的には、みなし参加達成フラグ774が「0(未達)」のプレーヤ3を抽出して各々についてループAを実行する(ステップS70〜S98)。
ループAでは、サーバシステム1100は、処理対象とするプレーヤが参加希望しているイベントのイベント管理データ710(図11参照)を参照して、実施期間日時713が終了している場合と(ステップS72のYES)、実施期間は終了していないが、参加上限人数718に達している場合には(ステップS74のYES)、処理対象プレーヤに累積移動距離Daに応じてお詫びとしての特典を付与する(ステップS76)。そして、当該プレーヤのプレーヤ端末1500にて参加できなくなった旨とお詫びの特典が付与された旨の通知を行い(ステップS78)、処理対象プレーヤの参加受付管理データ750をイベント管理データ710から削除し(ステップS80)、ループAを終了する。
まだ、希望するイベントに参加が可能であるならば(ステップS74のNO)、サーバシステム1100は、処理対象とするプレーヤの累積移動距離Daが第1目標移動距離(目標移動距離770)に達したかを判定する(ステップS90)。
もし、達していれば(ステップS90のYES)、更に当該プレーヤの参加受付後位置履歴772(または、端末位置履歴604;図10)を参照して、参加受付時プレーヤ位置座標753から直線で最低離間距離771だけ離れた位置まで移動した履歴の有無を判定する(ステップS92)。
そして、最低離間距離771だけ離れた位置履歴が無ければ(ステップS92のNO)、サーバシステム1100は、最低離間距離Dsとその意味をプレーヤに再通知し、参加受付時プレーヤ位置座標753から最低離間距離Ds以上離れた場所まで行くようにアドバイスして(ステップS94)、ループAを終了する。
もし、最低離間距離771だけ離れた位置履歴があれば(ステップS92のYES)、処理対象プレーヤのみなし参加達成フラグ774を「1(達成)」に変更して(ステップS96)、ループAを終了する。
そして、みなし参加未達のプレーヤ3全てについてループAを実行したならば、みなし参加未達者管理処理を終了する。
図14に戻って、サーバシステム1100は次にプレーヤ別成績算定処理を実行する(ステップS100)。
図17は、プレーヤ別成績算定処理の流れを説明するためのフローチャートである。当該処理では、サーバシステム1100は、当該イベントに参加しているプレーヤ毎にループBを実行する(ステップS130〜S180)。具体的には、イベント管理データ710(図11参照)の参加受付管理データ750に対応するプレーヤそれぞれについてループBを実行する。
ループBでは、処理対象プレーヤの参加方法754(図13参照)が「現地参加」ならば(ステップS132のNO→S134のYES)、サーバシステム1100は、処理対象プレーヤの参加受付後位置履歴772(図13参照)の最新のプレーヤ位置とイベントエリア定義データ714(図11参照)とを比較して、処理対象プレーヤがイベントエリア内に居るかを判定する(ステップS152)。
もし、イベントエリア内ならば(ステップS150のYES)、サーバシステム1100は操作入力に応じてプレーヤキャラクタ4を制御して、当該イベントにおける成績を算出する(ステップS152)。すなわち、他プレーヤキャラクタへの攻撃操作入力がされたならば、標準能力が100%発揮されたものとしてプレーヤキャラクタ4に攻撃行動させ、攻撃のヒット判定、当該攻撃によるダメージ量の決定、ダメージの反映を行う。
そして、サーバシステム1100は、算出された成績に応じた特典を付与する(ステップS154)。この際、サーバシステム1100は所定標準値の当選確率でランダム抽選処理を行い、当選したら特典を付与するものとする。そして、特典を付与したら処理対象プレーヤへのループBを終了する(ステップS180)。
なお、ステップS154で適用される当選確率は、累積移動距離Daに応じて標準値から可変するとしてもよい。例えば、累積移動距離Daが大きい程高確率となるように補正して適用するとしてもよい。
もし、処理対象プレーヤの参加方法754が「みなし参加」ならば(ステップS132のNO→S134のNO)、サーバシステム1100は処理対象プレーヤのみなし参加達成フラグ774(図13参照)を参照して、「みなし参加」が達成されていれば(ステップS136のYES)、現地参加のプレーヤと同様に処理して(ステップSS150〜S154)、ループBを終了する(ステップS180)。しかし、「みなし参加」が達成されていなければ(ステップS136のNO)、なにもせずにループBを終了する(ステップS180)。
もし、処理対象プレーヤの参加方法754が「遠隔参加」ならば(ステップS132のYES)、サーバシステム1100は、処理対象プレーヤの参加受付管理データ750のうち目標移動距離770(この場合、第2移動目標移動距離が設定されている)と累積移動距離773(図13参照)とから、処理対象プレーヤについての距離差ΔD(図5参照)を算出する(ステップS170)。
そして、算出した距離差ΔDに基づいて低減倍数(図7参照)を算出し(ステップS172)、処理対象プレーヤのプレーヤキャラクタ4の標準能力が低減倍数だけ低下するものとして操作入力に応じた成績の算出を行う(ステップS174)。
次いで、サーバシステム1100は、算出された成績に応じた特典を付与する(ステップS176)。この際、サーバシステム1100は所定標準値に低減倍数を乗算した低い当選確率でランダム抽選処理を行い、当選したら特典を付与するものとする。更には、低減倍数を乗算した当選確率を、累積移動距離Daに応じて補正するとしてもよい。例えば、累積移動距離Daが大きい程高確率となるように補正して適用するとしてもよい。
そして、特典付与の判定の後、ステップS174での操作入力に応じた処理を行った対価として、累積移動距離Daの一部を消費したこととして扱い(ステップS178)、処理対象プレーヤへのループBを終了する(ステップS180)。ステップS178での累積移動距離Daの一部消費は、例えば、累積移動距離Daを低減させることで実現できる。例えば、累積移動距離Daの所定割合(例えば10%)を低減させることで実現できる。
当該イベントに参加受付したプレーヤ全てについてループBを実行したならば、プレーヤ別成績算定処理を終了する。
図14に戻って、次に、サーバシステム1100は、プレーヤ別成績算定処理による各プレーヤのイベントでの成績のイベントへの反映処理を実行する(ステップS200)。
すなわち、本実施形態のイベントは拠点7に関する攻防戦なので、各プレーヤのイベントの成績を総合して、攻防に参加している各プレーヤキャラクタ4の耐久値を変更したり、当該イベントの拠点7の耐久値を変更する。拠点7の耐久値が「0」になれば、当該拠点7は攻撃側により陥落されたものと判定し、拠点管理データ704の所有勢力IDを書き換える(図9参照)。
次に、当該イベントの状況が所定の終了条件を満たしているか判定する(ステップS202)。例えば、期間限定のイベントであれば、現在日時が実施期間日時713(図11参照)の終了日時に一致すると肯定判定する。拠点7が陥落すると終了条件を満たすとしてもよい。他、ゲーム内容に応じて適宜設定可能である。
もし、イベントの終了条件を満たしていなければ(ステップS202のNO)、ステップS4に戻る。終了条件を満たしていれば(ステップS202のYES)、当該イベントのイベント管理データ710(図9参照)を消去して(ステップS204)、一連の処理を終了する。
以上、本実施形態によれば、プレーヤ3は遠く離れた場所でイベントが開催される場合に、現地に赴かなくとも参加できるようになる。
但し、実際に現地に赴くのと同じまたは同程度の代替移動(累積移動距離Da)を行わないと、イベントに参加できなかったり、参加できても十分な能力を発揮できない。更には、現地とプレーヤの居る位置との実空間距離Drに応じて最低離間距離Dsが設定され、参加受付時プレーヤ位置5から最低離間距離Dsだけ離れた位置履歴が無いと、イベントに参加できなかったり、参加できても十分な能力を発揮できない。よって、位置利用ゲームの鍵となる「実際にプレーヤが移動する」ことに関するゲームの興趣が担保される。
また、イベントへの参加受付をする前に付与された端末移動ポイント606(図10参照)を累積移動距離Daに転用可能なため、日頃からプレーヤ端末1500を所持した移動を励行していれば、現地参加のプレーヤに遅れをとることなく、即座に遠方のイベントに参加できるようになるので、「みなし参加」や「遠隔参加」だからといって大きな不利が生じることがない。
〔第2実施形態〕
次に、本発明を適用した第2実施形態について説明する。
本実施形態は、基本的には第1実施形態と同様に実現されるが、第1実施形態における「みなし参加」と「遠隔参加」を合わせて本実施形態における「みなし参加」とした点が異なる。なお、以降では第1実施形態との差異について主に述べることとし、第1実施形態と同様の構成要素については同じ符号を付与して重複する説明を省略する。
本実施形態におけるゲームシステムの構成や、サーバシステム1100の機能構成は、第1実施形態と同様である(図1、図8参照)。また、本実施形態におけるサーバシステム1100による1つのイベントに係る処理の流れを説明するための主たるフローチャートも、第1実施形態と同様である(図14参照)。
図18は、本実施形態における参加受付処理の流れを説明するためのフローチャートである。第1実施形態の同処理(図15参照)と比較すると、ステップS34〜S40が省略されている。
図19は、本実施形態におけるプレーヤ別成績算定処理の流れを説明するためのフローチャートである。第1実施形態の同処理(図17参照)と比較すると、ステップS132とステップS136と、ステップS170とが省略されている。一方で、ステップS166とステップS168とが追加され、ステップS134が否定の場合にステップS166に流れるように構成されている。
ステップS166では、ループBの処理対象プレーヤの目標移動距離770(本実施形態では第1目標移動距離兼第2目標移動距離となる値)を、所定倍(例えば1.2倍〜2.0倍)して増加補正する。
ステップS168は、ステップS170の代わりであり、増加補正後の目標移動距離770と累積移動距離773との距離差ΔDを算出する。
本実施形態では、「みなし参加」と「遠隔参加」とが2つで1つの参加方法となっている。すなわち、累積移動距離Daが第1目標移動距離に達し、且つ、参加受付後に参加受付時プレーヤ位置座標753から最低離間距離771以上離れた位置履歴があって、初めてイベントに参加可能となる。そして、イベントに参加可能になったとしても、累積移動距離Daを稼ぎ続けないと、プレーヤキャラクタ4の能力を100%発揮させることができない。よって、「現地参加」できないプレーヤにも、現地に来なくともイベントに参加可能にしているが、その対価として追加の移動の努力を課すことができる。
それでも、本実施形態でも端末移動ポイント606(図10参照)を累積移動距離Daに転用可能になっているので、日頃からプレーヤ端末1500を所持した移動を励行していれば、課せられた追加移動努力分が大きな不利として作用するものではない。
〔変形例〕
以上、本発明を適用した実施形態の例について説明したが、本発明を適用可能な形態は上記形態に限定されるものではなく、適宜構成要素の追加・省略・変更を施すことができる。
[その1]
例えば、上記実施形態では陣取り合戦ゲームとしたが、位置情報を利用する多人数参加型のオンラインゲームであれば、その他のジャンルのゲームでも同様に適用できる。そして、それに応じてイベントの内容も適宜変更可能である。
例えば、RPG(ロールプレイング)に本発明を適用することも可能である。その場合、イベントの内容は、図20に示すように、複数のプレーヤ3(3a,3b,…)がそれぞれのプレーヤキャラクタ4(4a,4b,…)で協力して敵キャラクタ6を倒す、いわゆる「レイドイベント」としてもよい。
[その2]
また、上記実施形態では、ゲーム管理部210(図8参照)の機能を全てサーバシステム1100にて担う構成としたが、その一部をプレーヤ端末1500にて担わせる構成としてもよい。
[その3]
また、最低離間距離Dsに代えて、指定場所への移動や往復を採用するとしてもよい。
すなわち、ステップS44(図15参照)にて、最低離間距離Dsの代わりに、端末位置履歴604から指定場所(例えば、ここ1ヶ月で参加受付時プレーヤ位置5から最も離れた場所、最も頻繁に往復する場所など)、予め用意されているリストに載っている店舗やランドマークなどを指定して、そこまでの往復回数を設定するとしてもよい。更に言えば、指定場所に到達してからの移動距離を設定するとしてもよい。
そして、当然のことながら、ステップS92(図16参照)では、最低離間距離Dsに代えて指定した内容が満たされているかで判定するものとする。
[その4]
また、上記実施形態では、プレーヤ位置の変化に基づく累積移動情報の例として、累積移動距離を例示したが、累積移動情報として「累積移動時間」を用いることもできる。
具体的には、累積移動距離Daを「累積移動時間」で置き換える構成では、ステップS38(図15参照)にて、第2目標移動距離に代えて、実空間距離Drに基づいて第2目標移動時間を設定する。同様に、ステップS44では、第1目標移動距離に代えて。所定の算出式で実空間距離Drに基づいて第1目標移動時間を設定する。
ステップS50(図14参照)では、参加受付からのプレーヤ位置の移動に要した時間を累積して「累積移動時間」を更新する。ステップS56(図14参照)では、端末移動ポイントを消費して累積移動時間を加算する構成とすればよい。なお、この際、累積移動時間が短い方が有利の場合には、端末移動ポイントを消費して累積移動時間を減算する構成とすることもできる。
ステップS90(図16参照)では、累積移動時間と第1目標移動時間とを比較する。
ステップS170(図17参照)においては、第2目標移動時間と累積移動時間との時間差に基づいて低減倍率を決定し、ステップS178では累積移動時間を一部消費する構成とする。
他、同様に累積移動距離Daを「累積移動時間」に読み替えれば良い。
もし、累積移動情報として累積移動距離Daに加えて「累積移動時間」も用いる構成とするならば、ステップS90では「累積移動距離Daが第1移動目標距離以上であり、且つ、累積移動時間が第1移動目標時間以上である場合」に肯定判定する構成とすればよい。当該構成におけるステップS56については、累積移動距離Daまたは累積移動時間の何れを加算するかプレーヤに選択させるとしてもよい。
[その5]
また、上記実施形態における端末移動ポイント606は、所定のアイテムなどのポイントではない消費対象物に置き換えることができる。つまり、プレーヤ位置の変動に応じて自動的に所定のアイテムを付与することとし、ステップS56(図14参照)では、当該アイテムの消費をもって累積移動情報(累積移動距離や累積移動時間)を加算できるようにしてもよい。なお、当該アイテムは、オンラインショッピングで購入可能としたり、ゲーム内で入手可能としてもよい。
[その6]
また、上記実施形態では、みなし参加のプレーヤキャラクタ4の能力パラメータ値は、標準能力が100%発揮されるものとして構成したが(図17のステップS152参照)、これに限らない。例えば、図21に示すように、処理部200に、第1能力パラメータ値変更部244と、第2能力パラメータ値変更部245とを追加することができる。
第1能力パラメータ値変更部244は、所与の計時開始タイミング(例えば、参加受付時)から、イベントエリアに到達したと判定された到達判定タイミングまでの所要時間に応じて、当該プレーヤに対応付けられた能力パラメータ値を変更する。
第2能力パラメータ値変更部245は、イベントエリアに到達したと判定されたプレーヤ順位に応じて、当該プレーヤに対応付けられた能力パラメータ値を変更する。
また、特典付与部250には、所与の計時開始タイミングから、みなし判定部226によりイベントエリアに到達したと判定された到達判定タイミングまでの所要時間に応じて、当該プレーヤに特典を付与する機能と、みなし判定部226によりイベントエリアに到達したと判定されたプレーヤ順位に応じて当該プレーヤに特典を付与する機能と、を追加することができる。
より具体的には、図22に示すように、ステップS96の後に、ループAの処理対象プレーヤの参加受付日時752(図13参照)から現在日時までの時間を算出して、イベントエリアに到達したとみなし判定された到達判定タイミングまでの所要時間とし、所要時間が長いほど能力が低下するようにプレーヤキャラクタステータスデータ762に格納されている能力パラメータ値を変更する(ステップS97a)。
次いで、ループAの処理対象プレーヤの参加受付日時752を参照して、当該イベントにみなし参加しているプレーヤにおけるイベントエリアに到達したと判定された順位を判定し、当該順位が遅いほど(高いほど)能力が低下するようにプレーヤキャラクタステータスデータ762に格納されている能力パラメータ値を変更する(ステップS97b)。
また、図23に示すように、ステップS152に代えてステップS153を実行し、ステップS97a,ステップS97bにて変更されたプレーヤキャラクタステータスデータ76に基づいて成績の算出を実行する。そして、ステップS154に代えてステップS155を実行し、みなし参加所要時間が短いほど高確率、参加順位が1位に近い(早く参加)ほど高確率、累積移動距離が大きいほど高確率、成績が良いほど高確率、となるように当選確率を設定して、特典抽選を実行する。
3(3a、3b)…プレーヤ
4…プレーヤキャラクタ
5…参加受付時プレーヤ位置
7…拠点
8…ランドマーク
200…処理部
210…ゲーム管理部
212…位置履歴記憶制御部
214…ポイント付与部
216…参加受付部
220…第1目標移動距離設定部
222…第2目標移動距離設定部
224…累積移動距離算出部
226…判定部
228…参加可否判定部
230…イベント属性設定部
240…イベント進行制御部
241…第1調整部
242…第2調整部
243…第3調整部
244…第1能力パラメータ値変更部
245…第2能力パラメータ値変更部
250…特典付与部
500…記憶部
502…サーバプログラム
510…ゲーム初期設定データ
512…キャラクタ初期設定データ
514…キャラクタ種類
516…キャラクタ属性
518…初期能力パラメータ値リスト
520…相性定義データ
600…ユーザ管理データ
601…ユーザID
604…端末位置履歴
606…端末移動ポイント
610…プレイ履歴データ
612…プレーヤキャラクタ種類
614…プレーヤキャラクタ属性
616…プレーヤキャラクタレベル
618…キャラクタステータスデータ
620…所属勢力ID
700…プレイデータ
702…拠点登録データ
704…拠点管理データ
710…イベント管理データ
711…イベントID
712…実施拠点ID
713…実施期間日時
714…イベントエリア定義データ
716…イベント属性
718…参加上限人数
750…参加受付管理データ
751…受付ユーザID
752…参加受付日時
753…参加受付時プレーヤ位置座標
754…参加方法
770…目標移動距離
771…最低離間距離
772…参加受付後位置履歴
773…累積移動距離
1100…サーバシステム
1150…制御基板
1500…プレーヤ端末
1555…位置測定モジュール
Da…累積移動距離
Dr…実空間距離
Ds…最低離間距離
Dv…距離減算補正値
Dv1…距離減算補正値
Dv2…距離減算補正値
ΔD…距離差

Claims (16)

  1. 各プレーヤが実空間における位置情報を取得可能なプレーヤ端末を使用して参加する多人数参加型のゲームを進行制御するためのサーバシステムであって、
    前記ゲームは、実空間の位置とゲーム空間の位置とが対応しており、実空間における前記プレーヤの位置(以下「プレーヤ位置」という)に対応する当該ゲーム空間中の対応位置に基づいて進行制御されるゲームであり、
    前記対応位置が少なくとも前記ゲーム空間の所与の範囲(以下「イベントエリア」という)内となるプレーヤを対象にゲームイベントを進行制御するイベント進行制御手段と、
    前記プレーヤ位置の変化に基づいて累積移動情報を算出する累積移動情報算出手段と、
    前記累積移動情報を用いて、対応するプレーヤが前記イベントエリアに到達したとみなすか否かを判定するみなし判定手段と、
    を備え、
    前記イベント進行制御手段は、前記みなし判定手段により肯定判定されたプレーヤを前記対象に含めて前記ゲームイベントを進行制御する、
    サーバシステム。
  2. 各プレーヤの前記ゲームイベントへの参加を受け付ける参加受付手段を更に備え、
    前記累積移動情報算出手段は、前記参加受付手段による受け付け後の前記プレーヤ位置の変化に基づいて前記累積移動情報を算出する、
    請求項1に記載のサーバシステム。
  3. 前記みなし判定手段は、前記プレーヤに対応付けられた所与のポイント又はアイテム(以下包括して「消費対象物」という)の消費と引き換えに、前記累積移動情報を加算した情報として、前記みなすか否かを判定する、
    請求項1又は2に記載のサーバシステム。
  4. 前記プレーヤ位置の履歴を記憶する位置履歴記憶手段と、
    前記履歴に基づいて、前記消費対象物を対応するプレーヤに付与する消費対象物付与手段と、
    を更に備えた請求項3に記載のサーバシステム。
  5. 前記消費対象物付与手段は、前記プレーヤ位置が所与の付与位置に位置したこと、又は、前記プレーヤ位置の変化に基づく移動距離が所与の付与距離に達したことに該当した場合に、対応するプレーヤに前記消費対象物を付与する、
    請求項4に記載のサーバシステム。
  6. 前記みなし判定手段は、前記プレーヤ位置の履歴に所与の最低離間距離以上離れた位置間の移動の履歴が有ることを、前記イベントエリアに到達したとみなす条件に含めて前記判定を行う、
    請求項4又は5に記載のサーバシステム。
  7. 前記みなし判定手段により肯定判定されるための第1の目標移動距離を設定する第1の目標移動距離設定手段を更に備え、
    前記みなし判定手段は、前記累積移動情報に含まれる累積移動距離が前記第1の目標移動距離に達したプレーヤを、前記イベントエリアに到達したとみなす判定を行う、
    請求項1〜6の何れか一項に記載のサーバシステム。
  8. 前記イベント進行制御手段は、前記プレーヤに対応付けられた能力パラメータ値を、当該プレーヤの前記累積移動情報に応じて調整する第1の調整手段を有し、当該プレーヤを前記対象に含めて前記ゲームイベントを進行制御する、
    請求項1〜7の何れか一項に記載のサーバシステム。
  9. 第2の目標移動距離を設定する第2の目標移動距離設定手段を更に備え、
    前記第1の調整手段は、前記累積移動情報に含まれる累積移動距離が前記第2の目標移動距離以下である場合に、その距離差が大きいほど前記能力パラメータ値を低減させる、
    請求項8に記載のサーバシステム。
  10. 前記イベント進行制御手段は、前記プレーヤに対応付けられた能力パラメータ値を、当該プレーヤの前記ゲームイベントでのプレイ履歴に応じて調整する第2の調整手段を有する、
    請求項8又は9に記載のサーバシステム。
  11. 前記ゲームイベント及び/又は前記イベントエリアの属性(以下「イベント属性」という)を設定するイベント属性設定手段を更に備え、
    前記イベント進行制御手段は、前記プレーヤに対応付けられた属性と前記イベント属性との所与の相性関係に基づいて、プレーヤに対応付けられた能力パラメータ値を調整する第3の調整手段を有する、
    請求項1〜10の何れか一項に記載のサーバシステム。
  12. 前記イベント進行制御手段は、所与の計時開始タイミングから、前記みなし判定手段により前記イベントエリアに到達したと判定された到達判定タイミングまでの所要時間に応じて、当該プレーヤに対応付けられた能力パラメータ値を変更する第1のパラメータ値変更手段を有する、
    請求項1〜11の何れか一項に記載のサーバシステム。
  13. 前記パラメータ値変更手段は、前記みなし判定手段により前記イベントエリアに到達したと判定されたプレーヤ順位に応じて、当該プレーヤに対応付けられた能力パラメータ値を変更する第2のパラメータ値変更手段を有する、
    請求項1〜12の何れか一項に記載のサーバシステム。
  14. 前記累積移動情報に応じてプレーヤに特典を付与する第1の特典付与手段、
    を更に備えた請求項1〜13の何れか一項に記載のサーバシステム。
  15. 所与の計時開始タイミングから、前記みなし判定手段により前記イベントエリアに到達したと判定された到達判定タイミングまでの所要時間に応じて、当該プレーヤに特典を付与する第2の特典付与手段、
    を更に備えた請求項1〜14の何れか一項に記載のサーバシステム。
  16. 前記みなし判定手段により前記イベントエリアに到達したと判定されたプレーヤ順位に応じて、当該プレーヤに特典を付与する第3の特典付与手段、
    を更に備えた請求項1〜15の何れか一項に記載のサーバシステム。
JP2015093316A 2015-04-30 2015-04-30 サーバシステム Active JP6542027B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015093316A JP6542027B2 (ja) 2015-04-30 2015-04-30 サーバシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015093316A JP6542027B2 (ja) 2015-04-30 2015-04-30 サーバシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016209110A JP2016209110A (ja) 2016-12-15
JP6542027B2 true JP6542027B2 (ja) 2019-07-10

Family

ID=57549149

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015093316A Active JP6542027B2 (ja) 2015-04-30 2015-04-30 サーバシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6542027B2 (ja)

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6267383B1 (ja) * 2017-04-12 2018-01-24 株式会社テクテック 位置ゲームにおけるオブジェクト制御システム、プログラム及び方法
CN113975808A (zh) 2017-10-31 2022-01-28 多玩国株式会社 输入接口系统、输入接口的控制方法以及存储有控制程序的存储介质
JP6367450B1 (ja) * 2017-10-31 2018-08-01 株式会社テクテック 位置ゲーム用インターフェースシステム、プログラム及び制御方法
JP7270885B2 (ja) * 2017-11-30 2023-05-11 株式会社コナミデジタルエンタテインメント ゲームシステム、ゲーム制御装置、及びプログラム
JP2018108429A (ja) * 2018-02-28 2018-07-12 株式会社セガゲームス 情報処理装置、端末装置及びプログラム
JP7194506B2 (ja) * 2018-03-29 2022-12-22 株式会社バンダイナムコエンターテインメント プログラム、コンピュータシステム及びゲーム実行制御方法
JP7216268B2 (ja) 2018-06-30 2023-02-01 株式会社Mixi ゲーム情報処理装置,情報処理装置の制御方法及び制御プログラム
JP6867595B2 (ja) * 2018-06-30 2021-04-28 株式会社ミクシィ 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
JP6860790B2 (ja) * 2018-06-30 2021-04-21 株式会社ミクシィ 情報処理装置及びプログラム
JP7132537B2 (ja) * 2018-06-30 2022-09-07 株式会社ミクシィ 情報処理装置及びプログラム
JP6770603B2 (ja) * 2019-03-26 2020-10-14 株式会社コロプラ ゲームプログラム、ゲーム方法、および情報端末装置
JP7029074B2 (ja) * 2019-08-05 2022-03-03 株式会社カプコン ゲームプログラムおよびゲームシステム
JP7194704B2 (ja) * 2020-01-28 2022-12-22 株式会社ポケモン ゲームプログラム、ゲーム方法、およびゲームサーバ
JP7151804B2 (ja) * 2021-02-22 2022-10-12 株式会社セガ プログラム及び情報処理装置
JP7348566B2 (ja) * 2022-03-01 2023-09-21 株式会社Mixi 情報処理装置及びプログラム

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3551856B2 (ja) * 1999-09-08 2004-08-11 セイコーエプソン株式会社 仮想的な世界を表示するシステムおよび方法
JP2001296139A (ja) * 2000-04-17 2001-10-26 Omron Corp 歩数計
JP2002233663A (ja) * 2001-02-09 2002-08-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd ゲーム装置
JP2002282553A (ja) * 2001-03-26 2002-10-02 Casio Comput Co Ltd キャラクタ画像表示制御システム、キャラクタ画像表示制御装置、記録媒体及び電子ゲーム装置
JP4062158B2 (ja) * 2003-04-18 2008-03-19 株式会社デンソー 装置
JP5527940B2 (ja) * 2008-04-16 2014-06-25 任天堂株式会社 ゲームシステム、ゲームプログラム、ゲーム装置、サーバおよびゲーム方法
JP2012000221A (ja) * 2010-06-16 2012-01-05 Square Enix Co Ltd ゲームプログラムおよびゲーム装置
JP2012165962A (ja) * 2011-02-16 2012-09-06 Docomo Technology Inc ゲームシステム、移動通信端末及びプログラム
JP5473011B2 (ja) * 2011-05-06 2014-04-16 株式会社コロプラ 仮想エリア移動と実移動距離とをパラメータとして用いたネットワークゲームシステム
JP5723851B2 (ja) * 2012-10-29 2015-05-27 株式会社コナミデジタルエンタテインメント ゲーム管理装置、ゲームシステム及びプログラム
JP6090935B2 (ja) * 2014-02-26 2017-03-08 株式会社コナミデジタルエンタテインメント ゲーム制御装置、ゲーム制御方法、プログラム、ゲームシステム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016209110A (ja) 2016-12-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6542027B2 (ja) サーバシステム
US20200394670A1 (en) Computer system, game system, and game device
JP7068776B2 (ja) コンピュータシステム、制御方法、視聴者端末、及びプログラム
CN109453516B (zh) 服务器装置
US10434404B2 (en) Computer-readable non-transitory storage medium having stored therein game program, game processing method, game system, and information processing apparatus
JP6416819B2 (ja) プログラム及びコンピュータシステム
JP6579757B2 (ja) ゲームシステム及びプログラム
JP6185223B2 (ja) サーバシステム
JP5666323B2 (ja) サーバシステム
JP2018051194A (ja) プログラム及びコンピュータシステム
JP6648993B2 (ja) プログラム、ゲーム装置及びサーバシステム
JP6437995B2 (ja) コンピュータシステム、広告出力制御システム及び広告出力制御装置
JP2018051195A (ja) プログラム及びコンピュータシステム
JP6317108B2 (ja) サーバシステムおよびプログラム
US10963898B2 (en) Computer system for performing display control for advertisement
US20230022864A1 (en) Server system and system
JP2018171274A (ja) コンピュータシステム、ゲームシステム及びプログラム
JP7398319B2 (ja) サーバシステムおよびシステム
JP2013059569A (ja) プログラム、情報記憶媒体、電子機器、サーバ及びシステム
JP2019213795A (ja) プログラム、コンピュータシステム、及びゲームシステム
JP6377902B2 (ja) プログラムおよびサーバシステム
JP2014198169A (ja) サーバシステム
JP6296692B2 (ja) サーバシステム
JP2019170739A (ja) コンピュータシステム、ゲームシステム、及びプログラム
JP6377903B2 (ja) プログラムおよびサーバシステム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180329

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190131

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190219

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190418

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190514

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190612

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6542027

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250