JP6538926B1 - 筋力補助具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 着脱容易かつ装着感良好で、前屈及び起立動作を腰部を痛めることなく容易に行いうるものであると共に、その動作・作業の際に背面に位置する帯状弾性部材の上部側の相対的な昇降動作が無理なく行われ、腰ベルトだけで支持可能とすること。【解決手段】 背面に配置される二本の帯状弾性部材1、1と、これらの下端を結合した腰ベルト2と、その背面中央下部に配した突部材3と、腰ベルト2を突部材3の上から締め付ける締付補助ベルト4と、帯状弾性部材1、1の上端に一端を結合し、他端を肩に被せた肩当て部材6a、6bの滑面上を経由して被着者の前面下部で腰ベルト2の係止具8、8に結合する二本のテンションベルト5、5と、帯状弾性部材1、1を被着者の背面に近接状態に保持させるべく、これらを抱持する抱持手段7cを備えた、被着者の身体に巻き付け固定する離間防止ベルト7とで構成する。【選択図】 図1

Description

本発明は、腰痛の原因になる、前屈姿勢での長時間の作業、または前屈姿勢から直立姿勢への姿勢変化を繰り返す作業を伴う種々の作業を行うそれぞれの場合に、身体に装着して前屈姿勢から直立姿勢に戻す際に必要な筋力を補助する筋力補助具に関するものである。
この種の筋力補助具にはいくつかの提案がある。
その一つである特許文献1はぎっくり腰予防具であり、これは、一方の肩から臀部を経由して他方の足へ掛け渡して人体に装着する一対の牽引帯からなるものであって、該各牽引帯の一端には肩に掛止する環状の掛止部を備え、かつ該各牽引帯の他端には足に掛止する環状の足掛止部を備え、かつ該各牽引帯に長さ調整手段を備えたものである。
この特許文献1のぎっくり腰予防具によれば、被着者の身長にかかわらず、その長さを調節して使用することが可能であり、前屈姿勢を取る場合に、上半身が一定角度以上に屈曲しないように支えてくれる利点はあるが、支援はその一定角度の場合に限定され、それ以外の角度では支援してくれない難点がある。またこれは、肩から足に渡って装着するものであり、これを身体に装着するのが厄介である難点もある。
その二である特許文献2は弾性部材付被服であり、これは、上下の中空体中に上部及び下部を挿入した形状記憶合金からなる線状のバネ部材をエプロンの左右に一つずつ配してなるものであり、これを被着者の前側の胸から腿付近に装着して使用することとしたものである。
この特許文献2の弾性部材付被服によれば、確かに前屈を必要とする作業が若干楽にできることになると思われる。しかしこの弾性部材付被服は、バネ部材を被着者の身体の前面に配置するものであり、作業上、若干これが邪魔になる傾向があり、さらに身体を前屈させる際に、バネ部材の下端が腿に突き当たり、腿を傷める恐れもある。
その三である特許文献3は前屈作業補助用具であり、身体背面に左右独立して配置され、上端が背面に位置し、途中が臀部を経由し、下端が大腿部に至る、曲げ方向に弾性を有する二つの弾性部材と、背面両側に該各弾性部材が長手方向に摺動自在となるよう保持する保持部を有するベスト状衣服と、前記弾性部材の下端を大腿部に係止する二つの大腿部ベルトと、左右の該大腿部ベルトの両方の背側上端に連結し、臀部と前記弾性部材の間に配置される臀部パッドと、該臀部パッドの左上部と前記ベスト状衣服の左腋下部、該臀部パッドの右上部とベスト状衣服の右腋下部をそれぞれ連結する各連結ベルトと、で構成されるものである。
従ってこの特許文献3の前屈作業補助用具によれば、前屈作業において、背後の弾性部材が上半身を引き起こす方向に作用するので、その作業を楽に行うことが可能となり、腰を痛める恐れを軽減することが可能となるのは確かであると思われる。ただしその弾性部材の上端がベスト状衣服の背面側に摺動自在に結合されてはいるが、適切な動きが確保されているわけではないので、前屈時に該弾性部材の上端が相対的にスムーズに下降することが困難となり、その結果、大腿部ベルトを無理矢理引き上げようとしてしまうとか、逆に身体を起こす際には該弾性部材を押し下げようとしてしまい、その結果、大腿部を痛めてしまうような恐れが生じることともなる。更には、該弾性部材が臀部上を通過しているため、作業途中で休憩しようとしても椅子等に座すことができない問題もある。加えて装着の際に大腿部にも大腿部ベルトを巻き付ける必要があり、この前屈作業補助用具はこれの装着が面倒である問題もある。
特開2004−81792号公報 特開2007−247110号公報 特許第5887671号公報
本発明は、以上の特許文献1〜3の問題点を解消し、被着者の身体への着脱が容易で、装着感が良好であり、これを装着しての前屈及び直立を繰り返す作業を容易に行うことを可能とすると共に、これを装着して前屈及び直立を繰り返す作業を行う際に背面に位置する弾性部材の上部側の相対的な昇降動作が無理なくスムーズに行われるようにすることによって、前記前屈及び直立を繰り返す作業を行う際に該弾性部材に強い上昇力や押し下げ力が生じることをなくし、さらにこれによって該弾性部材の下端を大腿部ベルトで強力に固定するような必要性をなくする、すなわち、作業中に大腿部に、該弾性部材の下端を固定する大腿部ベルトを通じて該弾性部材の上昇力や下降力による負担をかけることをなくした筋力補助具を提供することを解決の課題とするものである。
本発明の1は、腰部付近の外面に位置し屈曲方向に弾性を有する帯状基礎バネ及びその上方に連結し屈曲方向に弾性を有する帯状補助バネで構成され、被着者の背面に左右独立して縦向きに配置される二本の帯状弾性部材であって、前記各帯状補助バネの上端が直立状態の被着者の肩の下方に位置し、前記各帯状基礎バネの下端が被着者の腰部下部に位置するように配置する二本の帯状弾性部材と、
被着者の腰に巻き付けて固定する腰ベルトであって、前記二本の帯状弾性部材の各帯状基礎バネの下端を結合した腰ベルトと、
前記腰ベルトの腰部への固定状態を強化するべく、該腰ベルトの背面側中央部に後方に膨らむ突部材を配置した上で、腰部に巻き付けた腰ベルトに該突部材の上からさらに巻き付けて締め付ける締付補助ベルトと、
前記二本の帯状弾性部材の各帯状補助バネの上端と各一端を結合した二本のテンションベルトであって、被着者の肩上部を経由して該被着者の前面下部でその各他端を前記腰ベルトに結合する二本のテンションベルトと、
被着者の両肩に被せた状態に配する肩当て部材であって、その外面を、該外面を通過する前記各テンションベルトがスムーズにスライド往復動可能になるように滑面に構成し、さらにその外面に前記各テンションベルトを案内通過させる案内環を構成した肩当て部材と、
で構成した筋力補助具である。
本発明の2は、本発明の1の筋力補助具において、
前記帯状基礎バネ及び前記帯状補助バネのそれぞれを複数の弾性帯材を積層して構成することとし、
該帯状基礎バネ及び該帯状補助バネのそれぞれの最内層又は最外層を下端から上端までカバーする一枚の弾性帯材で構成し、
最内層を下端から上端までカバーする一枚の弾性帯材で構成した場合は、これより外層を、これと下端を一致させた、より外層に積層するものほど短い一枚以上の弾性帯材で構成することとし、
最外層を下端から上端までカバーする一枚の弾性帯材で構成した場合は、これより内層を、これと下端を一致させた、より内層に積層するものほど短い一枚以上の弾性帯材で構成することとしたものである。
本発明の3は、本発明の1又は2の筋力補助具において、
前記二本のテンションベルトを被着者の前面で交差させ、右肩側から引き出されたテンションベルトの下端は左下で、左肩側から引き出されたテンションベルトの下端は右下で、それぞれ前記腰ベルトに結合することとしたものである。
本発明の4は、本発明の1、2又は3の筋力補助具において、
前記肩当て部材は右肩用及び左肩用の二つで構成し、それぞれを側面視でほぼ逆U字形に構成し、その各々に背面側及び正面側の二つで一組の案内環を設け、両側の各組の案内環に前記テンションベルトを貫通させることとしたものである。
本発明の5は、本発明の1、2又は3の筋力補助具において、
前記肩当て部材は右肩用及び左肩用が一体であるベストの下部を削除したような構成とし、右肩側の部位及び左肩側の部位の各々に背面側及び正面側に位置する二つで一組の案内環を設け、右肩側及び左肩側の各組の案内環に各々前記テンションベルトを貫通させることとしたものである。
本発明の6は、本発明の1、2、3、4又は5の筋力補助具において、
前記二本の帯状弾性部材を被着者の背面に近接状態に保持させるべく、該二本の帯状弾性部材を抱持する抱持手段を備えた、被着者の身体に巻き付け固定することができる離間防止ベルトを、該二本の帯状弾性部材に付設したものである。
本発明の1の筋力補助具によれば、これを身体に装着してその前下方に位置する要介護者の身体を起こしたり、回転させたり、移動させたり、あるいは、大重量の物品類を持ち上げたり移動させたりする際に、その背面に位置する二本の帯状弾性部材が、前に倒した身体を起こすのを補助するので、腰を痛めたりすることなく、その動作・作業を楽にかつ安全に行うことが可能である。特に各帯状弾性部材は、腰部付近は帯状基礎バネで、その上方は帯状補助バネで構成され、それぞれによって対応する身体の部位の屈み動作及び起立動作がより効率的に補助されるようになっている。
なお、屈み動作時は、帯状基礎バネ及び帯状補助バネの屈曲に抵抗するバネ力で上半身の重量が支持され、身体を起こす動作は、屈曲した帯状基礎バネ及び帯状補助バネの直線状態への復元力によって補助されることとなるのはいうまでもない。
しかも以上の二本の帯状弾性部材は、その各帯状補助バネの上端を、肩当て部材の滑面の外面を通じて腰に巻き付け固定した腰ベルトの前面側に下端を結合したテンションベルトの上端に結合してあるため、被着者が身体を前方に屈める場合には、該テンションベルトが相対的かつ滑らかに該肩当て部材の外面を後側に移動して該帯状弾性部材の上端の相対的な下方への移動を許容することができ、身体を起こす場合には、該テンションベルトが相対的かつ滑らかに該肩当て部材の外面を前側に移動して該帯状弾性部材の上端の相対的な上昇をストレスなく許容する。
それ故、該帯状弾性部材には、身体を前に屈めた場合に、前記腰ベルトを強い力で引き上げようとする現象が生じたりすることがないし、身体を起こす場合に、該腰ベルトを強い力で押し下げようとする現象が生じることもない。従ってこのような現象を回避するために、大腿部に固定用のベルトを巻いて、これに前記帯状弾性部材の下端を直接又は間接に結合しておくような必要性は生じない。こうしてこの筋力補助具の構成を簡明にすることが可能になり、かつ大腿部に巻いたベルトが身体の前屈動作・起立動作の際に無理に引き上げられたり、押し下げられたりして不快な思いをする現象を回避することもできることになる。
なお、以上のように、前記テンションベルトと肩当て部材の作用で、被着者の身体の前屈動作や起立動作の際に、前記帯状弾性部材に生じる相対的な昇降動作がスムーズに行われることになるため、腰ベルトに掛かる昇降方向の力が小さくなるが、さらに該腰ベルトには締付補助ベルトをその上から巻き付けて締め付けることになっているので、該腰ベルトの腰への固定が確実となり、前記帯状弾性部材に生じる昇降動作で該腰ベルトが動いてしまう可能性が少ない。さらに該締付補助ベルトは、該腰ベルトの背面側中央部に配した突部材の上から巻き付けることとしたものであるため、その締付補助ベルトによる締め付け力の多くが該突部材に集中して該腰ベルトに掛かるため、その腰への固定がより確実なものとなる。
本発明の2の筋力補助具によれば、これらを身体に装着して、身体の前屈動作又は起立動作を行った場合に、より強い筋力補助の必要な部位の各帯状弾性部材(帯状基礎バネ又は帯状補助バネ)の弾性帯材の積層枚数が多いので、より効率的に筋力補助を行うことができる。
本発明の2の筋力補助具のうち、最内層を下端から上端までカバーする一枚の弾性帯材で構成し、これより外層を、これと下端を一致させた、より外層に積層するものほど短い一枚以上の弾性帯材で構成するものの場合は、前記のように、十分に効率的に筋力補助を行いうるものでありつつ、以上のように、短い弾性帯材が外層側に位置するため、その上端が被着者の背中に当接して背中を傷つける問題の生じる恐れはない。もっとも被着者の前屈時に、外層側の弾性帯材が内層側のそれと共に、近似的に屈曲するようにさせる都合上、外層側の弾性帯材の上端側を内層側のそれから離間しないようにリベット等で結合する等の構成をとる必要はある。
本発明の2の筋力補助具のうち、最外層を下端から上端までカバーする一枚の弾性帯材で構成し、これより内層を、これと下端を一致させた、より内層に積層するものほど短い一枚以上の弾性帯材で構成するものの場合は、当然、前記のように、十分に効率的に筋力補助を行いうるものである一方、このように、短い弾性帯材が内層側に位置し、その上端が被着者の背中側に位置することとなるため、緩衝性を有する部材で該上端の周囲をカバーし、これが背中に直接接触して傷つけるような問題の生じないようにする必要があるが、この場合には、被着者の前屈時に、外層側の弾性帯材の屈曲に伴って内層側のそれも同時に屈曲させられるようになるので、前記帯状基礎バネ又は前記帯状補助バネのいずれについてもそれぞれ内外層の弾性帯材は相互の下端のみを結合するだけで、上端側は結合する必要がない利点がある。
本発明の3の筋力補助具によれば、これを身体に装着して、身体の前屈動作又は起立動作を行った場合に、二本の帯状弾性部材が被着者の背面の両側部側にずれて筋力補助作用を効率的に行えなくなる問題を回避することができる。
背面側の二本の帯状弾性部材は、被着者が身体の前屈動作又は起立動作を行った場合に、これによって、それぞれ背面を外側方向に動いて身体の側部に位置してしまう傾向が若干あり、そのようになってしまうと、それらの二本の帯状弾性部材は、身体の前屈動作又は起立動作の際に、その動作を補助する作用を十分に果たすことができなくなってしまう。しかし本発明の3の筋力補助具によれば、前記二本のテンションベルトを被着者の前面で交差させ、右肩側から引き出されたテンションベルトの下端は左下で、左肩側から引き出されたテンションベルトの下端は右下で、それぞれ前記腰ベルトに結合することとしたものであるため、被着者が身体の前屈動作又は起立動作を行う際にも、二本の帯状弾性部材はそれぞれ身体の中央側に引き寄せられており、いずれも身体の側部側に動いてしまうような問題は生ぜず、筋力補助作用を確実に果たすことが可能となる。
本発明の4の筋力補助具によれば、前記肩当て部材は右肩用及び左肩用の二つで構成したものであり、そのため左右の動きが若干自由となる利点があり、被着者が作業上の都合で身体を左右に若干ひねったような場合にも適切に対応可能となる。
本発明の5の筋力補助具によれば、前記肩当て部材は右肩から左肩まで連続する一つの部材でベストの下部を削除したような部材に構成したものであり、全体が一体に構成されているため、安定した構成であり、被着者によって様々な動作が行われても乱れず、作用が安定することになる。
本発明の6の筋力補助具によれば、前記二本の帯状弾性部材を抱持する抱持手段を備えた離間防止ベルトを該二本の帯状弾性部材に付設したものであるため、この離間防止ベルトを、該抱持手段で該二本の帯状弾性部材を抱持しつつ、被着者の身体に巻き付け、その両端を結合しておくと、被着者の背面側に位置する該二本の帯状弾性部材は、被着者が前屈動作をした場合にも、その背面側から容易に離間せず、その前屈動作に伴って身体の前屈形状に近似する屈曲状態になり、前屈時の上半身の重量による腰部の負担を適切に軽減することができるし、身体を引き起こす場合には、その直線状態への復元力により、腰部や背部のその動作を適切に補助することができる。なお、この離間防止ベルトがない場合であっても、前記テンションベルトの作用により、前記二本の帯状弾性部材は被着者の背面から大きく離間することはないが、この離間防止ベルトを採用した場合はその作用が一層確実になる。
さらに本発明の6の筋力補助具によれば、前記二本の帯状弾性部材を抱持手段で抱持するものであるため、被着者の前屈時に該二本の帯状弾性部材が背面側方に移動しようとするのが該抱持手段で防止され、この側方移動による筋力補助作用の減退を防止することもできることになる。
(a)は実施例の筋力補助具の背面図、(b)は(a)の離間防止ベルトの直上で横方向に切断した平面断面図(離間防止ベルトより下方の部材は省略)。 実施例の筋力補助具の拡大側面図。 実施例の筋力補助具を装着した被着者が前屈した状態を示す側面図。 実施例の筋力補助具の図2とは逆側から見た拡大側面図。 実施例の筋力補助具の正面図。 実施例の筋力補助具を、腰ベルト、締付補助ベルト及び離間防止ベルトを身体への装着時の巻き付け状態に類する状態にして示した拡大正面図。
以下に、発明を実施するための形態を実施例に基づいて添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1(a)、(b)及び図2に示すように、この実施例の筋力補助具は、それぞれ帯状基礎バネ1a及びその上方に連結する帯状補助バネ1bで構成される二本の帯状弾性部材1、1と、被着者の腰部に巻き付ける腰ベルト2と、腰部に巻き付けた腰ベルト2にその外面上に配した突部材3の上からさらに巻き付ける締付補助ベルト4と、前記二本の帯状弾性部材1、1の各帯状補助バネ1b、1bの上端に各一端を結合した二本のテンションベルト5、5と、被着者の両肩に被せた状態に配する右肩用及び左肩用の二つで構成した肩当て部材6a、6bと、前記二本の帯状弾性部材1、1に、これらを被着者の背面により一層近接状態に維持させるべく付設した離間防止ベルト7とで構成したものである。
前記帯状弾性部材1、1は、前記し、図1(a)及び図2に示すように、それぞれ前記帯状基礎バネ1a及びその上方に連結する帯状補助バネ1bで構成したものである。該帯状基礎バネ1aは、同図に示すように、長さの異なる三枚の帯状バネ部材を、下端を揃えた上で、長いものから順に内層から外層に向かって積層して構成したものである。下端は三枚をリベットrで一体に結合し、上部も三枚をリベットrで結合するが、上部側を結合するリベットrは外層の二枚の帯状バネ部材については長さ方向に長い長孔hを貫通させて結合する。長孔hの長径は最外層のそれを最も長いものにする。前屈の際には外層の帯状バネ部材ほど上部側の相対的な下降量が大きくなるのでそれに対応させる趣旨である。
前記帯状補助バネ1bは、図1(a)及び図2に示すように、長さの異なる二枚の帯状バネ部材を、下端を揃えた上で、長いものを内層に、短いものを外層にした状態で積層して構成したものである。下端は二枚をリベットrで一体に結合し、上部も二枚をリベットrで結合するが、該リベットrは外層の帯状バネ部材については長さ方向に長い長孔hを貫通させて結合する。前記帯状基礎バネ1aの場合と同様に、前屈の際には外層の帯状バネ部材の上部側の相対的な下降量が大きくなるのでそれに対応させる趣旨である。
以上の帯状基礎バネ1a及び帯状補助バネ1bは、いずれも屈曲方向(長さ方向)に弾性を有する金属製の帯状バネ部材で構成し、これらからなる二本の帯状弾性部材1、1は、図1(a)、図5及び図6に示すように、被着者の背面に左右独立して縦向きに配置されるように、かつ両側の帯状基礎バネ1a、1aを被着者の腰部付近の外面に位置させ、両側の帯状補助バネ1b、1bの上端が被着者の肩の下方に位置するように、それぞれ位置決めすべく、それらの下端を前記腰ベルト2に結合する。
前記腰ベルト2と前記二本の帯状弾性部材1、1の帯状基礎バネ1a、1aの各下端との結合は、図1(a)、図2、図3及び図4に示すように、前記三枚の帯状バネ部材を下端で結合する際に同時に腰ベルト2の該当部位にも重ね合わせ、その際に該帯状バネ部材の結合に用いることとなっている前記リベットr、rで結合することにより行う。
前記腰ベルト2は、図1(a)、図2、図4及び図5に示すように、両端に向かって先細りでかつ丸みを付けてある柔軟な幅広横長の帯状部材であり、背面から見て右側外面及び左側内面にそれぞれ相互に結合し合う面ファスナー2a、2bを配してある。また該腰ベルト2の両側上部には、図3及び図6に示すように、被着者へのこれの巻き付け装着時に被着者の正面側で、背面側の二本の帯状弾性部材1、1とほぼ前後対応する位置に、前記二本のテンションベルト5、5の各先端部と結合するための係止具8、8を配設する。
前記係止具8、8は、特に図5に示すように、柔軟な短い帯状部材で構成した基部8aと、該基部8aに結合した係止環8bとで構成したものであり、そのうち基部8aを、同図に示すように、先に述べた位置関係で前記腰ベルト2の内面側上部に固設してなるものである。固設は縫合など自由な手段で行うことができる。
前記突部材3は、図1(a)、図2〜図4に示すように、基本形状が横長の直方体状で、その外面側左右両端部にエッジを取るべく若干の丸みを付けてある部材であり、前記腰ベルト2の外面側(背面側)の横方向中央に配置してある。上下方向では若干下方に位置させてある。すなわち、被着者の腰部に巻き付けた腰ベルト2の外面に巻き付け締め付ける前記締付補助ベルト4の締め付け高さ位置に合わせて位置決めするものである。
前記締付補助ベルト4は、図1(a)、図2〜図6に示すように、細幅で柔軟な長尺帯状部材であり、その一端には結合用の係止環4aが配してあり、他端には該係止環4aに通して折り返し相互の面を接合して結合するための雄雌の面ファスナー4bを配してあるものである。被着者の腰部に巻き付けた腰ベルト2の外面に巻き付けた上で、一端の係止環4aに他端側を通し、さらに引っ張って適度な締め付け状態にした上で、他端側を折り返し、締め付け状態を保持すべく他端側の面相互を当接させ、雄雌の面ファスナー4bでその接合を固定するものである。このとき、該締付補助ベルト4が前記突部材3上を通って締め付けるものであるため、締め付け力の多くが該突部材3に集中し、前記腰ベルト2をその部位で被着者の腰部に強く押し当てることにより強い保持力を確保することができる。
前記テンションベルト5、5は、図1(a)、図2〜図6に示すように、その各一端を、二本の帯状弾性部材1、1の各帯状補助バネ1b、1bの上端に結合し、被着者の肩上に被せ配置する前記右肩用及び左肩用の肩当て部材6a、6bの上を通過して被着者の前面に折り返し、そのままその下方に延長して、被着者の腰部に巻き付け固定する腰ベルト2の装着時に前側の該当する部位に位置することとなる前記係止具8、8に結合すべく、他端側の面に雄雌の面ファスナー5aを付設したものである。
該面ファスナー5aは、図5及び図6に示すように、他端の外面側に配し、図6に示すように、前記係止具8、8の係止環8bに他端側を内側から外側に通過するように通し、外側に通過した部分を上方に折り返し、必要な張力を得られるように引っ張った上で、内側の部分と外側の部分を重ね接合して、対応部分に配してある雄雌の面ファスナー5aにより結合固定することができるようになっている。
前記肩当て部材6a、6bは、図1(a)、図5及び図6に示すように、右肩用と左肩用の二つからなり、右肩用の肩当て部材6aは、当然に右肩の上に被せ、左肩用の肩当て部材6bも当然に左肩の上に被せて使用するものである。各肩当て部材6a、6bの上面は滑面に構成し、これらの上を各々経由する前記テンションベルト5、5がスムーズに前後方向に滑動可能なように構成してある。さらに各肩当て部材6a、6bには、該テンションベルト5、5を位置決めしつつ滑らかに通過可能なように、該テンションベルト5、5を通過させる案内環6a1、6a2、6b1、6b2を付設してあるものである。
なお、前記肩当て部材6a、6bは、図2〜図4に示すように、側面視で前側の短い逆U字形に構成したものである。この実施例では、プラスチック材を用いて構成した。
前記案内環6a1、6a2は、図1(a)、図2〜図6に示すように、右肩用の肩当て部材6aの前後方向に配列した、テンションベルト5を前後方向に滑らかに通過可能とした通過孔を有する要素であり、前記案内環6b1、6b2は、いうまでもなく、左肩用の肩当て部材6bの前後方向に配列した、テンションベルト5を前後方向に滑らかに通過可能とした通過孔を有する要素である。
前記離間防止ベルト7は、前記し、図1(a)、(b)〜図6に示すように、前記二本の帯状弾性部材1、1に、これを常時被着者の背面に近接させておくべく付設したものであり、この実施例では、ベルト中央に配した抱持手段7cで該二本の帯状弾性部材1、1を抱持しつつ被着者の身体に巻き付けることで、それが実現できるように構成したものである。すなわち、こうして、被着者が前屈動作した場合には、これに伴って該二本の帯状弾性部材1、1が、図3に示すように、同様な屈曲状態になり、直立状態へ起立する動作をした場合には、同様に直立状態に復帰するような動作を確保する趣旨である。こうして筋力を良好に補助しうるようにする趣旨である。
該離間防止ベルト7は、図1(a)、(b)〜図6に示すように、背面から見て左端に係止環7aを配し、右端には、その外面に雄雌の面ファスナー7bを配したものである。また前記抱持手段7cは、図1(a)、(b)に示すように、柔軟な材質で構成した縦向きの筒状部材であり、この内部を上下方向に通過する前記二本の帯状弾性部材1、1(帯状基礎バネ1a又は帯状補助バネ1b)の相対的な上下方向の変位がスムーズに行いえられるようになっている。
該離間防止ベルト7の以上の面ファスナー7bは、図6に示すように、二本の帯状弾性部材1、1を抱持する抱持手段7cの両側部から延びるベルト部分を両側から被着者の身体に巻き付けるように配した上で、他端の係止環7aに、該面ファスナー7bの端部側を内側から外側に出るように通し、外側に出た部分を前側に折り返し、前記二本の帯状弾性部材1、1の離間防止のために必要な張力を得られるように引っ張った上で、内側の部分と外側の部分を重ね合わせて、対応部分に配してある雄雌の面ファスナー7bにより結合固定することができるようにしたものである。
なお、図1〜図4中、4cは、前記腰ベルト2の外面に配した、前記締付補助ベルト4の案内用の案内環である。
従ってこの実施例の筋力補助具によれば、これの身体への装着を容易に行うことができる。また所期の目的を十分に達成することができる。
この筋力補助具の装着に際して、まずこれを被着者の背中側に位置させる。このとき、図3に示すように、被着者の右肩には右肩用の肩当て部材6aを被せ、左肩には左肩用の肩当て部材6bを被せ、そうした上で、腰ベルト2の高さを被着者の腰部に合わせつつ、図5に示すその内面側を被着者の背中に向けて配置させ、最初に腰ベルト2を腰部に巻き付ける。このとき腰ベルト2の両端を十分に引っ張って腰部に対する適度な締め付け力を確保し、その上で、図6に示すように、外面側に面ファスナー2aを有するその端部を内側に、内面側に面ファスナー2bを有するその端部を外側にして、該腰ベルト2の端部相互を重ね合わせ、雄雌の両面ファスナー2a、2bによりこれらを結合する。
こうして前記腰ベルト2を被着者の腰部に取り付けた上で、今度は、前記締付補助ベルト4による該腰ベルト2の腰部への強い締め付け力の確保を行う。該締付補助ベルト4は、その両端を、図3及び図6に示すように、身体の前面側に回し、一端の係止環4aにベルト他端を内側から挿入し、外側に引き出すと共に折り返し、若干引いて十分な張力を確保した上で、ベルト他端の外面に配してある雄雌の面ファスナー4b相互を接合して結合する。
この締付補助ベルト4は、被着者の背中側中央部では、腰ベルト2に配した突部材3を介して該腰ベルト2に押し当てられており、この締付補助ベルト4の張力による押し付け力は、該突部材3に多くが集中し、特にこの部位で腰ベルト2を被着者の背中に強く押し付けることになり、該腰ベルト2を被着者の腰部に強力に取り付けることができることになる。
次いで、前記右肩用及び左肩用の肩当て部材6a、6bの前側からつり下がっている両側のテンションベルト5、5の下端を、図3及び図6に示すように、前記腰ベルト2の装着時に前側の該当する部位に位置することとなる前記係止具8、8に結合する。図5及び図6に示すように、該両側のテンションベルト5、5には、下端外面に雄雌の面ファスナー5aが配してあり、図3及び図6に示すように、該面ファスナー5a、5aを配してある端部を該係止具8、8の係止環8bに内側から外側に出るように通し、外側に出た部分を上方に折り返し、必要な張力が得られるように引っ張った上で、内側の部分と外側の部分を重ね合わせ、対応部分に配してある該面ファスナー5a、5aにより結合固定する。
さらに前記離間防止ベルト7を、その抱持手段7cの前記二本の帯状弾性部材1、1に対する抱持高さ位置を適切に定めた上で、図3及び図6に示すように、被着者の身体に巻き付け状態にして、その両端を、前記係止環7a及び雄雌の面ファスナー7bにより結合固定する。
なお、以上の抱持手段7cによる前記二本の帯状弾性部材1、1に対する抱持高さ位置というのは、該二本の帯状弾性部材1、1を被着者の背中に近接状態に保持するために該抱持手段7cが該帯状弾性部材1、1を抱持するのに適切な高さ位置のことである。該帯状弾性部材1、1を構成する帯状補助バネ1b、1bのいずれかの高さ位置又は帯状基礎バネ1a、1aの上部の高さ位置が適切な場合が多いと思われるが、被着者が実際の使用上で適切な高さ位置を選択することができる。
前記離間防止ベルト7の両端の結合は、図3及び図6に示すように、前記抱持手段7cの両端に結合するベルト部分をそれぞれ被着者の背後から身体側部を巻いて前面側に引き出し、その一端の係止環7aに、その内側から外側に出るように他端側のベルト部分を通し、外側に出た該ベルト部分の端部を前記二本の帯状弾性部材1、1の離間防止のために必要な張力が得られるように引っ張った上で、外側に出た該ベルト部分の端部を折り返し、両外面側を当接させ、両外面側に配してある雄雌の面ファスナー7bを接合することで固定する。
以上でこの実施例の筋力補助具の被着者の身体への装着は完了である。大腿部へのベルトの装着が必要でないので、装着作業が簡易である。
このようにこの実施例の筋力補助具を装着すると、被着者の身体の前下方に位置する要介護者等の身体を起こしたり、持ち上げたり、回転させたり、移動させたり、あるいは、大重量の物品類を持ち上げたり、移動させたりする際に、その背面に位置する前記二本の帯状弾性部材1、1が、前屈した身体の上半身の重量の支持を補助し、あるいはその身体の起立動作を補助するので、背中を痛めたり、腰を痛めたりすることなく、その動作・作業を容易にかつ安全に行うことが可能となる。特に各帯状弾性部材1、1は、被着者の腰部付近については前記帯状基礎バネ1a、1aで、その上方の被着者の背中付近については前記帯状補助バネ1b、1bで構成され、それぞれによって対応する身体の部位(背中又は腰部)の屈み動作及び起立動作がより適切かつ効率的に補助されるようになっている。
なお、図3に示すような屈み動作時の上半身にかかる重力は、詳細には、該帯状基礎バネ1a、1a及び該帯状補助バネ1b、1bの屈曲に抵抗するバネ力で支持され、身体を起こす動作は、屈曲した該帯状基礎バネ1a、1a及び該帯状補助バネ1b、1bの直線状態への復元力によって補助されることとなるのはいうまでもない。
しかも以上の二本の帯状弾性部材1、1は、その各帯状補助バネ1b、1bの上端を、前記肩当て部材6a、6bの滑面の外面を通じて前記腰ベルト2の係止具8に結合したテンションベルト5、5の上端に結合してあるため、被着者が身体を前屈させる場合には、該テンションベルト5、5の上端側が滑らかに該肩当て部材6a、6bの外面を滑って背中下方側に相対移動し、該各帯状補助バネ1b、1bの上端の相対的な下方への移動を許容することができる。また身体を起立させる場合には、該帯状補助バネ1b、1bの上端の相対的な上昇をストレスなく許容するものである。
なお、以上の被着者の身体の前屈又は起立動作時には、前記二本の帯状弾性部材1、1を構成する下方の帯状基礎バネ1a、1aの上端付近も相対的な下降又は上昇動作をするが、その変位量は前記帯状補助バネ1b、1bのそれよりは小さい。この帯状基礎バネ1a、1aの相対的な昇降方向の変位も前記テンションベルト5、5及び肩当て部材6a、6bの作用によって許容されるのはいうまでもない。
このように、前記二本の帯状弾性部材1、1の変位が許容されるため、被着者の前屈動作時及び起立動作時に、前記腰ベルト2に無理な上昇方向及び下降方向の力が掛かることはない。それ故、さらに大腿部ベルトで、以上の昇降方向の力を支えるような必要性はなく、大腿部ベルトの採用が省略可能となり、それに伴う前記弊害を解消することができたものである。
他方で、前記腰ベルト2には、図1(a)、図2〜図4に示すように、その背後側中央部分に前記突部材3を配し、さらにその背面側を通過する前記締付補助ベルト4を配してあり、該締付補助ベルト4を、前記したように、身体に巻き付け状態にして、適切に締め付けた上で、身体前部で、前記のように、一端側の係止環4a及び他端側の面ファスナー4bを用いて結合固定することにより、該腰ベルト2は、被着者の腰部に、特に前記突部材3の部分で確実に押し付け固定され、前記二本の帯状弾性部材1、1の相対的な昇降動作が良好に行われず、該腰ベルト2に若干強い力が加わることになったとしても容易に動いてしまうような問題は生じないようになっている。
またこの実施例の筋力補助具によれば、これらを身体に装着して、身体の前屈動作又は起立動作を行った場合に、前記帯状基礎バネ1a、1aは、特に図2〜図4に示すように、長さの異なる三枚の帯状バネ部材を、下端を揃えた上で、長いものから順に内層から積層して構成したものであるため、特に強い筋力補助の必要な腰部でより効率的に筋力補助を行うことができる。また前記帯状補助バネ1b、1bは、図2〜図4に示すように、長さの異なる二枚の帯状バネ部材を、下端を揃えた上で、長いものを内層に、短いものを外層にした状態で積層して構成したものであるため、背部で強い筋力補助の必要な場合にも適切に筋力補助を行うことができる。
またこの実施例の筋力補助具によれば、前記二本の帯状弾性部材1、1を抱持する抱持手段7cを備えた離間防止ベルト7を該二本の帯状弾性部材1、1に付設したものであるため、図3に示すように、この離間防止ベルト7を、その抱持手段7cで該二本の帯状弾性部材1、1を抱持しつつ、被着者の身体に巻き付け、前記したように、一端の係止環7aに他端のベルト部分を係止し、該他端のベルト部分を必要な張力が得られるように引っ張った上で、他端のベルト部分の雄雌の面ファスナー7bを相互に接合させてその係止状態を固定しておけば、被着者の背面側に位置する該二本の帯状弾性部材1、1は、被着者が前屈動作をした場合にも、その背面側から容易に離間せず、その前屈動作に伴って身体の前屈形状に近似する屈曲状態になり、前屈時の上半身の重量による腰部への負担を適切に軽減することができるし、身体を引き起こす場合には、その直線状態への復元力により、腰部や背部のその動作を適切に補助することができる。
なお、前記テンションベルト5、5の作用によっても、前記二本の帯状弾性部材1、1は被着者の背面から大きく離間することはないが、この離間防止ベルト7を採用したことにより、被着者の背面からの離間防止作用が一層確実になる。
本発明の筋力補助具は、腰痛の原因になる、前屈姿勢での長時間の作業、または前屈姿勢から直立姿勢へ、直立姿勢から前屈姿勢への、各姿勢変化を繰り返す作業を伴う種々の作業を行うそれぞれの分野、若しくはこれを製造する製造業の分野で利用することができる。
1 帯状弾性部材
1a 帯状基礎バネ
1b 帯状補助バネ
2 腰ベルト
2a 右側外面の面ファスナー
2b 左側内面の面ファスナー
3 突部材
4 締付補助ベルト
4a 締付補助ベルトの一端の係止環
4b 締付補助ベルトの他端の面ファスナー
4c 締付補助ベルトの案内環
5 テンションベルト
5a テンションベルトの他端の面ファスナー
6a 右肩用の肩当て部材
6a1、6a2 右肩用の肩当て部材の案内環
6b 左肩用の肩当て部材
6b1、6b2 左肩用の肩当て部材の案内環
7 離間防止ベルト
7a 離間防止ベルトの係止環
7b 離間防止ベルトの面ファスナー
7c 抱持手段
8 係止具
8a 係止具の基部
8b 係止具の係止環
r リベット
h 長孔

Claims (6)

  1. 腰部付近の外面に位置し屈曲方向に弾性を有する帯状基礎バネ及びその上方に連結し屈曲方向に弾性を有する帯状補助バネで構成され、被着者の背面に左右独立して縦向きに配置される二本の帯状弾性部材であって、前記各帯状補助バネの上端が直立状態の被着者の肩の下方に位置し、前記各帯状基礎バネの下端が被着者の腰部下部に位置するように配置する二本の帯状弾性部材と、
    被着者の腰に巻き付けて固定する腰ベルトであって、前記二本の帯状弾性部材の各帯状基礎バネの下端を結合した腰ベルトと、
    前記腰ベルトの腰部への固定状態を強化するべく、該腰ベルトの背面側中央部に後方に膨らむ突部材を配置した上で、腰部に巻き付けた腰ベルトに該突部材の上からさらに巻き付けて締め付ける締付補助ベルトと、
    前記二本の帯状弾性部材の各帯状補助バネの上端と各一端を結合した二本のテンションベルトであって、被着者の肩上部を経由して該被着者の前面下部でその各他端を前記腰ベルトに結合する二本のテンションベルトと、
    被着者の両肩に被せた状態に配する肩当て部材であって、その外面を、該外面を通過する前記各テンションベルトがスムーズにスライド往復動可能になるように滑面に構成し、さらにその外面に前記各テンションベルトを案内通過させる案内環を構成した肩当て部材と、
    で構成した筋力補助具。
  2. 前記帯状基礎バネ及び前記帯状補助バネのそれぞれを複数の弾性帯材を積層して構成することとし、
    該帯状基礎バネ及び該帯状補助バネのそれぞれの最内層又は最外層を下端から上端までカバーする一枚の弾性帯材で構成し、
    最内層を下端から上端までカバーする一枚の弾性帯材で構成した場合は、これより外層を、これと下端を一致させた、より外層に積層するものほど短い一枚以上の弾性帯材で構成することとし、
    最外層を下端から上端までカバーする一枚の弾性帯材で構成した場合は、これより内層を、これと下端を一致させた、より内層に積層するものほど短い一枚以上の弾性帯材で構成することとした請求項1の筋力補助具。
  3. 前記二本のテンションベルトを被着者の前面で交差させ、右肩側から引き出されたテンションベルトの下端は左下で、左肩側から引き出されたテンションベルトの下端は右下で、それぞれ前記腰ベルトに結合することとした請求項1又は2の筋力補助具。
  4. 前記肩当て部材は右肩用及び左肩用の二つで構成し、それぞれを側面視でほぼ逆U字形に構成し、その各々に背面側及び正面側の二つで一組の案内環を設け、両側の各組の案内環に前記テンションベルトを貫通させることとした請求項1、2又は3の筋力補助具。
  5. 前記肩当て部材は右肩用及び左肩用が一体であるベストの下部を削除したような構成とし、右肩側の部位及び左肩側の部位の各々に背面側及び正面側に位置する二つで一組の案内環を設け、右肩側及び左肩側の各組の案内環に各々前記テンションベルトを貫通させることとした請求項1、2又は3の筋力補助具。
  6. 前記二本の帯状弾性部材を被着者の背面に近接状態に保持させるべく、該二本の帯状弾性部材を抱持する抱持手段を備えた、被着者の身体に巻き付け固定することができる離間防止ベルトを、該二本の帯状弾性部材に付設した請求項1、2、3、4又は5の筋力補助具。
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