JP2014073351A - 人体吊上げ用ハーネス - Google Patents

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Abstract

【課題】 免荷式のリフトを用いて歩行や立上り等の訓練を行う際、利用者が装着したハーネスが吊上げによってずれあがり、脇の下等に接触して痛みを生じるため短時間しか着用できず十分な時間をかけた訓練が困難となっている。
【解決手段】 ウェストから脇の下までの胸郭を包み込むチェストハーネス(1)と、骨盤の周囲に巻付けて締めたのちチェストハーネスの胸側シートから骨盤前の部分を高さ調節可能に吊上げて臀部を支持する臀部支持ベルト(2)と、チェストハーネスの上部に取り付けられて免荷式リフトの吊具に引掛けられる吊ベルト(3)を有する人体吊上げ用ハーネスを用いる。
【選択図】図1

Description

本発明は、利用者を介護リフト等で吊上げる際に用いるハーネスに関し、特に、適度な運動負荷に調節したうえで立上りや歩行訓練を行う免荷式リフトを利用する際に用いるハーネスに関する。また、リフト等の機器を用いず、介助者が直接に被介護者の体を保持して介助する時に、保持を確実とするために被介護者に装着して用いる補助具に関する。
介護リフト等で利用者を吊上げて歩行訓練等を行う場合、利用者の体重を確実に支持しつつも利用者の足の運びの動きやすさを阻害しないことを目的に種々のハーネス(呼称は他に、リフト用装着具・スリングシート等)が提案されている。(例えば特許文献1〜2)
例えば、特許文献1においては、ベスト状の上着と、大腿部を支持しつつも運動の自由度を阻害しないように配置された大腿部ベルトと、リフト吊具に引掛けるストラップで構成されている。また、特許文献2においては、臀部を包み込むシート本体と、シート本体に縫合あるいは相対位置を拘束された腰ベルト及び臀部下部ベルトと、リフト吊具に引掛けるストラップから構成されている。
また、自らの力で立ち上がることが困難であったり、起立姿勢の保持や歩行が困難である被介護者を、介助者が直接に被介護者の体に手を添えて起立や歩行の介助を行う場合、被介護者を確実に保持し、転倒等を回避することを目的に、種々の補助具(呼称は、介護ベルト等)が提案されている。(例えば特許文献3)
特許文献3においては、腰部を包み込むように巻き廻すベルト本体と、その下端に設けられて左右の太腿部に巻き廻す一対の脚バンドと、ベルト本体に設けられて介助者が握って保持する一対の把持部とから構成されている。
特許4697623号 特開2011−83460 特許4602522号
免荷リフトを利用した歩行等のリハビリテーションは、利用者が自力で体重を支えきれない場合でも、リフト装置で力を補うことによって本人の残存能力を活かしつつ自律的運動を促進できることから、運動をあきらめることによって生じる廃用症候群の進行を防ぐことができ、また、免荷力(引上げ力)を調節して個々の利用者に適合した運動負荷を与えることができることからリハビリ効果が高く、比較的短期間に運動能力を回復することができるようになると、その有効性が評価されている。
しかし、例えば特許文献1にあっては、免荷リフト等を使用の際、体に装着するハーネスが吊上げ荷重によって徐々にずりあがり、ベスト状の上着が脇の下に接触し、また、大腿部ベルドが股間に上昇してくることで痛みを生じることから、長時間の着用が出来ず十分な訓練時間がとりにくいという課題があった。また、大腿部ベルトは足の運びの邪魔にならないよう工夫しても異物の存在感が解消できないことから股を開き目にした立位姿勢をとる傾向があり訓練に影響を及ぼしたり、また、特に女性においては大腿部ベルトの装着自体を回避したがるという課題もあった。
また、例えば特許文献2においては、腰ベルトと臀部下部ベルトがシート本体の寸法に拘束されてベルト間の距離が調節できないため、どちらかのベルトが適切な位置からずれてしまい装着感が悪いというばかりでなく、臀部下部ベルトが適切な位置に配置されない場合にはずり上がり防止の効果が無くなるという課題があった。また、全身の重心よりも下位置にある腰ベルトを吊っているために、歩行や立上り訓練で前かがみ姿勢を取った場合には、腰ベルトの吊り支点を中心に回転し頭部が下がり足が浮いてしまうことによって転倒が生じる危険性があった。特に全体重を吊上げる介護リフトの場合では逆さ吊りとなる恐れもあった。
また、免荷リフト等の機器を用いず、人力で介助する事例である特許文献3においては、介助者がベルト本体に設けられた把持部を握って持上げ被介護者の体重を支えた場合、ベルト本体のずり上がりを防止するための脚バンドが股間に上昇してくることで痛みを生じる等の点で、特許文献1と同様の課題があった。
以上を踏まえ、リハビリ施設等における免荷リフト、あるいは介護ベルト等の、人体吊上げ用ハーネスは、不特定多数の利用が想定されることから、個々の利用者の体型にフィット感よく簡単に合わせられ、個々人に合った免荷力や荷重を加えて必要な時間だけ利用しても痛みを生じることが無く、かつ安全性の高いものとすることが課題である。
ウェストを含む上半身(以下上半身と呼ぶ)に装着した部材によって人体を吊上げ、あるいは持上げようとする際、荷重による部材のずり上がりを防ぐことを目的に、骨盤下部の恥骨付近の高さに臀部支持ベルトを巻き廻し、その前部を上半身に装着した部材から吊上げ、後部は臀部の膨らみの下を支持するように斜めに配置するようにした人体吊上げ用ハーネスを用いる。
免荷リフトを利用する際には、ウェストから脇の下までの胸郭を包み込むチェストハーネス1と、骨盤下部の周囲に巻付けたのち前記チェストハーネス1の胸側シート11から骨盤前の部分を高さ調節可能に吊上げて臀部を支持する臀部支持ベルト2と、前記チェストハーネス1の上部に取り付けられて免荷式リフトの吊具に引掛けられる吊ベルト3を有する、人体吊上げ用ハーネスを用いる。
機器を用いず、介護ベルトとして使用する際には、ウェスト部に巻き廻した腰ベルト71と、骨盤下部の周囲に巻付けたのち、前記腰ベルト71の前部から骨盤前の部分を高さ調節可能に吊上げて臀部を支持する臀部支持ベルト2と、前記腰ベルト71に取り付けられた握りループ72からなる人体吊上げ用ハーネスを用いる。
本発明によれば、下記の効果を享受できる。
チェストハーネス(あるいは腰ベルト)と臀部支持ベルトが分離独立しており、個別に装着位置を最適位置に調節することができるので、体格の異なる不特定多数の利用者が簡単にフィット感よく装着できる。
また、臀部支持ベルトがチェストハーネスのずり上がりを完全に押さえることにより、チェストハーネス接触による脇の下の痛みの発生を完全に防ぐことができる。
また、上半身に装着した部材、即ちチェストハーネス(あるいは腰ベルト)と臀部支持ベルトが、それぞれに上半身と下半身の体重を分散して支持するため、特定の身体部位への荷重集中がなく、長時間の装着と訓練・利用が可能である。
また、臀部支持ベルトを吊上げる吊上げベルトの張り具合によって、チェストハーネスによる上半身支持と臀部支持ベルトによる下半身支持の荷重配分が可能となり、利用者個々人の状態に応じた快適な免荷力に調整ができる。
また、荷重分散により大きな免荷荷重を加えることができ、従来よりも体重の大きな人や残存能力の少ない人にも免荷リフトによるリハビリ訓練が可能になる。
また、臀部支持ベルトを用いることにより、大腿部ベルトが存在しないので、ずり上がりによる股間の痛みを生じさせることがない。また、大腿部に異物の接触がないため、自然な立位姿勢が取れる。また、女性の装着拒否がなくなる。
また、チェストハーネスによって吊ポイントが身体重心より上になるため転倒や逆さづりの心配がなく、床面からの立上りなど前傾姿勢も含んだ動作のリハビリ訓練が安全に実施できる。
発明の実施の形態及び実施例
本発明の実施の形態と実施例について、免荷リフトを利用する際を事例として述べる。
図1〜図5に示すように、チェストハーネス1は、胸側と背側の2枚のシートからなり、上端41・42は利用者100の脇の下から2〜10cm下方にあり、下端43.44は骨盤上端から0〜5cm下方にある。
胸側シート11の表側は面ファスナー(例えばマジックテープ)メス側シート22であり、利用者100の体に接触する面は衣服と摩擦して滑りにくい材質(例えばゴムライニングのネット)のインナーシート21であり、これらを重ねて縫合することにより構成されている。面ファスナーメス側シート22とインナーシート21との間には、胸側シート11の好ましい形状を保つために適度な剛性を持った心材や、身体への接触圧力の分散を目的としたクッション材を配置してもよい。
背側シート12は中央部が伸び縮みする弾性シート23(例えば弾性材のネット)であり、その左右に配置される分割シート24は、表側が面ファスナーメス側シート22であり、利用者100の体に接触する面は衣服と摩擦して滑りにくい材質のインナーシート21であり、これらを重ねて縫合することにより構成されている。面ファスナーメス側シート22とインナーシート21との間には、背側シート12の好ましい形状を保つために適度な剛性を持った心材や、身体への接触圧力の分散を目的としたクッション材を配置してもよい。また、背側シート12の体に接触する側の両端先端部25には面ファスナーオス側シート26が縫合されている。
また、背側シート12の左右の分割シート24が中央の弾性ネット23と接する縁の上部に締付用固定側ベルト27の一端28が縫合され、他の一端29は縁の下部に縫合されている。締付用固定側ベルト27の長さ方向のほぼ中央には第一の四角環30が取り付けられている。分割シート24の先端部25に近い下位置には締付用調整側ベルト31の一端32が縫合されており、締付用調整側ベルト31の他端先端33は第一の四角環30を通って反転し分割シート24の先端部25に近い上位置に達するが、締付用調整側ベルト31の先端33に縫合された第一の面ファスナーオス側テープ34によってこの位置で分割シート24の表面の面ファスナーメス側シート22に固定される。
締付用固定側ベルト27と締付用調整側ベルト31は第一の四角環30を交差ポイントとしたX字状に配置される。また、締付用ベルトのセット27・31は背側シート12の中央の弾性シート23の両側に設けられるので、2組の締付ベルトが重なって配置された状態となる。
このように構成されたチェストハーネス1は、最初に胸側シート11を利用者100の体前面に巻付け、次に締付用調整ベルト31が緩められた状態で背側シート12を体後面に巻付けて弾性シート23を伸ばすように背側シート12の両端先端部25を引っ張ったのちに面ファスナーオス側シート26を胸側シート11に押し付けてその表面の面ファスナーメス側シート22と係合させることで、胸側シート11と背側シート12が一体となって利用者100の胸郭を包み込むことが出来る。更に締付用調整側ベルト31を適宜引っ張ってチェストハーネス1をより胸郭に密着させて固定することが出来る。
胸側シート11や背側シート12は長方形の形状が製作上は好ましいが、チェストハーネス1の全面を利用者100の胸郭にもっと密着させるためには、装着後のチェストハーネス1の形状が上側が開いた円錐台形状となることから、胸側シート11や背側シート12を円錐台を展開した形状に近づけてもよい。
また、図6に示すように、胸側シート11や背側シート12の脇の下に当接する部分を下方に切込み、吊ベルト3を縫合接続する部分を上方に伸ばしたベスト形状であってもよい。
また、ここまでの事例では背側シート12に弾性シート23を組み込む構造としたが、弾性シート23を胸側シート11に組み込み、背側シート12を分割しない構造をとることもできる。この場合、装着者にとって締付用調整側ベルト31の全体が見易い位置にくることから、チェストハーネス1を利用者自身で装着できるようになることが期待できる。
チェストハーネス1にはリフトの吊具101に引掛けられる吊ベルト3が1対配置される。吊ベルト3はその一端35が胸側シート11の前面上部41で左右の脇の下間の距離よりもやや狭い位置に縫合され、他端36は分割シート24の上部42で脇の下間の幅よりもやや狭い位置に縫合される。
吊ベルト3はチェストハーネス1と分離した方がいい場合には、チェストハーネス1の上部でワンタッチバックルで取り付けられる構造としてもよい。このようにすると、利用者がチェストハーネス1を装着する時に吊ベルト3が邪魔にならず、装着作業性がよくなることが期待できる。また、吊ベルト3がリフトの吊具101から取り外しできない場合にチェストハーネス1の上部で取り外しができるようになる。
胸側シート11には縫合した左右の吊ベルト3の延長位置に臀部支持ベルト2を吊上げるための1対の吊上げベルト37の一端38が縫合される。他端39の先端部には第一の面ファスナーオス側テープ40が縫合されている。吊上げベルト37は吊ベルト3と分離せず一体であってもよい。
図7に示すように、臀部支持ベルト2は50mm程度の広幅ベルト50が構造体となり、体に接触する側に摩擦係数の高い表面を持った弾性パッド51が複数枚縫合されクッションとして身体への接触圧力が分散される構造となっている。
臀部支持ベルト2の長手方向一端52にはワンタッチバックルのメス側53が固定され、他端54にはワンタッチバックルのオス側55を配置するが、市販されているワンタッチバックルのオス側55では広幅ベルト50の長さ方向の取付位置を自在に調整し、かつ希望の位置でロック固定できる構造となっている。
これらワンタッチバックル53・55のそれぞれの内側位置に広幅ベルト50が貫通する形でベルトリング56を2個配置し、このベルトリング56に第二の四角環57が取り付けられている。ここで、ベルトリング56は広幅ベルト50に縫合固定されていないので、利用者100のヒップサイズに応じて広幅ベルト50の長手方向に自由に位置を変えて摺動することができる。また、広幅ベルト50に縫合されている弾性パッド51がストッパーとなって身体前面から大きく移動してしまうこともない。
臀部支持ベルト2は骨盤の周囲を一周するように巻きつけられるが、骨盤の前側では概ね恥骨の位置を通り、骨盤の後ろ側では臀部の膨らみの下側を通る位置に巻き掛ける。この位置でワンタッチバックルのオス側55の長さ調節機能を用いて臀部支持ベルト2をしっかりと骨盤に締付け、次にチェストハーネス1から垂れ下がっている吊上げベルト37を臀部支持ベルト2の第二の四角環57に通し、吊上げベルト37の先端39を上方に引き込んで臀部支持ベルト2を必要なだけ上方に引上げ、吊上げベルト37の先端39に縫合された第二の面ファスナーオス側テープ40を胸側シート11の表面の面ファスナーメス側シート22に係合して固定する。
こうすることによって、臀部支持ベルト2の前部はチェストハーネス1の前部の特定場所(例えば胸側シート11の下端43)との距離が決められるので利用者の体格に合った位置に配置することが出来、かつ吊上げベルト37の張力によって臀部支持ベルト2が利用者100の下半身を持ち上げる力が設定される。
臀部支持ベルト2は、構造体である広幅ベルト50と弾性パッド51によって構成されるとしたが、図8に示すように、広幅ベルト50が臀部に接触する位置で、弾性パッド51との間に、広幅ベルト50と同程度の幅を持ち、骨盤の幅より短めの長さで、適度な剛性のある板状補強体58を挟み込む構造としてもよい。この時、板状補強体58は、広幅ベルト50に縫合されて面ファスナーで筒状に形成される筒布59の内部に収納され、弾性パッド51は筒布59に縫合されている。このように構成した場合、板状補強体58は利用者に対しブランコの座面に着座したかのような安定した感触を与え、また、臀部支持ベルト2を巻き廻して骨盤を締め付けた時の締付圧縮作用を緩和するので、下半身の吊上げ荷重を大きくするために吊上げベルト37を強く引き上げた場合でも、痛みを生じさせることが無い。図8は、構造が解りやすいように便宜上各部品を分離して表記してあるが、実際は広幅ベルト50の厚み方向に密着している。
本実施例では、強度的な信頼性確保と低コストを目的に、吊上げベルト37を第二の四角環57を通して長さ調整したのち、その端部39の第二の面ファスナーオス側テープ40で胸側シート11へ固定されるとしたが、臀部支持ベルト2の高さ位置を調整した後にロック固定できる機能があれば他の方法によっても差し支えなく、例えば、長さ調整はカムバックル、スライディングバックル・移動カン(コキカン)等によってもよく、また、ベルト通しの煩雑さを解消することも兼ねてワンタッチバックル等を使用してもよい。吊上げベルト37はベルトでなくロープ・ワイヤ等であってもよい。また、長期間の信頼性や作業性を考慮しない緊急避難的使用の場合は、前述した特別な部品を使用しなくともロープワークや丈夫な布で作った紐を結んで行うことでもよい。
チェストハーネス1と臀部支持ベルト2を前述説明のように使用すると、チェストハーネス1は円錐台形状と胸郭締付によって上半身を包み込んで吊り上げ、同時に臀部支持ベルト2によって骨盤から下の下半身を吊り上げる状態となるため吊上げ荷重が分散され、免荷荷重を大きくとったとしても特定箇所が痛くなる等の従来品の課題を解消できる。
また、本実施例では、人体頭部より上に吊り棒が存在する大型の介護リフトを想定したので、ウェストから脇の下までの胸郭を包み込むチェストハーネス1と、臀部を支持する臀部支持バンド2と、免荷式リフトの吊り具101に引掛けられる吊ベルト3からなる人体吊上げ用ハーネスを例として説明したが、図9に示すように介護リフトの構造上、吊ポイントが低い位置にある場合には、その高さに応じて吊ベルト3を短くしてもよい。
また、図10に示すように、吊ポイントが更に低く脇の下よりも下にある等の場合には、チェストハーネス1と吊ベルト3に代えて、腰ベルト71と、腰ベルト71に設けられた短い長さの吊ベルト73としてもよい。
ここで、腰ベルト71は図7に示した臀部支持ベルト2と同様の構造のものであるが、図11に示すように、ベルトリング56及び第二の四角環57は省略され、その位置に広幅ベルト50が貫通する形で、臀部支持ベルト2を吊上げるための腰ベルト用吊上げベルト74が配置される。ここで、腰ベルト用吊上げベルト74は広幅ベルト50に縫合固定されていないので広幅ベルト50の長手方向に自由に位置を変えて摺動することができる。また、広幅ベルト50に縫合されている弾性パッド51がストッパーとなって身体前面から大きく移動してしまうこともない。また、腰ベルト71の広幅ベルト50には、短い長さの吊ベルト73が2個縫合されている。
腰ベルト71と組み合わせて使用する臀部支持ベルト2の第二の四角環57は、固定位置を調節できるコキカン等に変更されるが、操作の簡便さからカムバックル75であることがより好ましい。
更に、機器を用いず、人力の介護ベルトとして使用する際には、図12に示すように、腰ベルト71に設ける短い長さの吊ベルト73に代えて、介助者が操作し易い握りループ72とし、かつ、握りループ72を腰ベルト71の全周に必要数だけ縫合するようにしてもよい。
また、前述した臀部支持ベルト2や腰ベルト71に対して弾性パッド51は必須ではなく、広幅ベルト50の表面摩擦や厚み剛性等の性状から使用感が充分と認められる場合や、製作コストを重視する場合等においては弾性パッド51を省略してもよい。この場合、図示しないが、前述したベルトリング56や腰ベルト用吊上げベルト74の摺動範囲を制限するため、別途方策を講じる。
本発明の人体吊上げ用ハーネスを利用者が装着した時の側面図である。 本発明の人体吊上げ用ハーネスを利用者が装着した時の正面図である。 本発明の人体吊上げ用ハーネスを利用者が装着した時の背面図である。 本発明のチェストハーネスを展開した時の表面図である。 本発明のチェストハーネスを展開した時の裏面図である。 本発明のチェストハーネスの別の実施例の裏面展開図である。 本発明の臀部支持ベルトを展開した時の表面図である。 臀部支持ベルトに板材を付加した場合の断面構造図である。 低い吊ポイントに対応した人体吊上げ用ハーネス装着時の側面図である。 更に低い吊ポイントに対応した人体吊上げ用ハーネス装着時の側面図である。 腰ベルトと臀部支持ベルトの組合せ展開図である。 介護ベルトとして使用する際の人体吊上げ用ハーネス装着時の側面図である。
1 :チェストハーネス
2 :臀部支持ベルト
3 :吊ベルト
11:胸側シート
12:背側シート
21:インナーシート
22:面ファスナーメス側シート
23:弾性シート
24:分割シート
26:面ファスナーオス側シート
27:締付用固定側ベルト
30:第一の四角環
31:締付用調整側ベルト
34:第一の面ファスナーオス側テープ
37:吊上げベルト
40:第二の面ファスナーオス側テープ
50:広幅ベルト
51:弾性パッド
53:ワンタッチバックルのメス側
55:ワンタッチバックルのオス側
56:ベルトリング
57:第二の四角環
58:板状補強体
59:筒布
60:縫合の糸
71:腰ベルト
72:握りループ
73:短い長さの吊ベルト
74:腰ベルト用吊上げベルト
75;カムバックル
100:利用者
101:リフトの吊具
ウェストを含む上半身(以下上半身と呼ぶ)に装着した部材によって人体を吊上げ、あるいは持上げようとする際、吊上げ荷重による上半身吊上げ部材のずり上がりを防ぐことを目的に、骨盤下部の恥骨付近の高さに臀部支持ベルトを利用者の体軸に垂直に巻き廻し、その後前記臀部支持ベルトの前部を上半身に装着した部材から吊上げ、臀部支持ベルトの後部は臀部の膨らみの下を支持したままとなるように利用者の体軸に斜めに配置するようにした人体吊上げ用ハーネスを用いる。
臀部支持ベルト2は、図14に示すように、体軸に垂直に骨盤の周囲を一周するように巻きつけられるが、この場合、臀部支持ベルト2は骨盤の前側では概ね恥骨の位置を通り、骨盤の後ろ側では臀部の膨らみの下側を通る位置に巻き掛けるようにする。この位置でワンタッチバックルのオス側55の長さ調節機能を用いて臀部支持ベルト2をしっかりと骨盤に締付け、次にチェストハーネス1から垂れ下がっている吊上げベルト37を臀部支持ベルト2の第二の四角環57に通し、吊上げベルト37の先端39を上方に引き込んで臀部支持ベルト2を必要なだけ上方に引上げ、吊上げベルト37の先端39に縫合された第二の面ファスナーオス側テープ40を胸側シート11の表面の面ファスナーメス側シート22に係合して固定する。
こうすることによって、臀部支持ベルト2の前部はチェストハーネス1の前部の特定場所(例えば胸側シート11の下端43)との距離が決められるので利用者の体格に合った位置に配置することが出来、かつ吊上げベルト37の張り具合、即ち吊上げベルト37の張力によって臀部支持ベルト2が利用者100の下半身を持ち上げる力を設定することが出来る。 図13に、電柱や長い丸太等を安全に吊上げる時の吊上げ方法を例示した。電柱等にワイヤを巻き廻し、巻き廻したワイヤの一端を吊上げて電柱の長手軸に対してワイヤの巻き廻し面が傾斜した状態となった時に、重量物が滑り落ちることなく確実に吊上がる摩擦力を確保できている原理は、本提案と共通している。
腰ベルト71と組み合わせて使用する臀部支持ベルト2の第二の四角環(図7における57)は、固定位置を調節できるコキカン等に変更されるが、操作の簡便さからカムバックル75であることがより好ましい。
本発明の人体吊上げ用ハーネスを利用者が装着した時の側面図である。 本発明の人体吊上げ用ハーネスを利用者が装着した時の正面図である。 本発明の人体吊上げ用ハーネスを利用者が装着した時の背面図である。 本発明のチェストハーネスを展開した時の表面図である。 本発明のチェストハーネスを展開した時の裏面図である。 本発明のチェストハーネスの別の実施例の裏面展開図である。 本発明の臀部支持ベルトを展開した時の表面図である。 臀部支持ベルトに板材を付加した場合の断面構造図である。 低い吊ポイントに対応した人体吊上げ用ハーネス装着時の側面図である。 更に低い吊ポイントに対応した人体吊上げ用ハーネス装着時の側面図である。 腰ベルトと臀部支持ベルトの組合せ展開図である。 介護ベルトとして使用する際の人体吊上げ用ハーネス装着時の側面図である。 摩擦を利用して長い重量物を吊上げる方法の例示図である。 本発明の人体吊上げ用ハーネスを装着する際の最初の手順の側面図である。
1 :チェストハーネス
2 :臀部支持ベルト
3 :吊ベルト
11:胸側シート
12:背側シート
21:インナーシート
22:面ファスナーメス側シート
23:弾性シート
24:分割シート
26:面ファスナーオス側シート
27:締付用固定側ベルト
30:第一の四角環
31:締付用調整側ベルト
34:第一の面ファスナーオス側テープ
37:吊上げベルト
40:第二の面ファスナーオス側テープ
50:広幅ベルト
51:弾性パッド
53:ワンタッチバックルのメス側
55:ワンタッチバックルのオス側
56:ベルトリング
57:第二の四角環
58:板状補強体
59:筒布
60:縫合の糸
71:腰ベルト
72:握りループ
73:短い長さの吊ベルト
74:腰ベルト用吊上げベルト
75;カムバックル
100:利用者
101:リフトの吊具
111:ワイヤ
112:電柱等
113:電柱等の長手軸
114:長手軸に対するワイヤ巻き廻し面の傾斜

Claims (7)

  1. 利用者(100)を吊上げるためのハーネスにおいて、前記ハーネスは、前記利用者(100)のウェストから脇の下までの胸部を包み込むチェストハーネス(1)と、前記利用者(100)の骨盤の周囲に巻いて締め付けられる臀部支持ベルト(2)を有し、前記チェストハーネス(1)は、リフトの吊具(101)に引掛けるための吊ベルト(3)を有し、前記臀部支持ベルト(2)の前部は、前記チェストハーネス(1)の前部に取り付けられた吊上げベルト(37)で、前記臀部支持ベルト(2)と前記チェストハーネス(1)との距離が調整可能な状態で吊上げられ、前記チェストハーネス(1)は前記利用者(100)の上半身を、前記臀部支持ベルト(2)は前記利用者(100)の下半身を、分担して吊上げるように構成してなることを特徴とするハーネス。
  2. 前記チェストハーネス(1)から前記臀部支持ベルト(2)を吊上げる機構は、前記吊上げベルト(37)と、少なくとも一つの四角環(57)と面ファスナー(40)を有することを特徴とする、請求項1に記載のハーネス。
  3. 前記チェストハーネス(1)から前記臀部支持ベルト(2)を吊上げる機構は、金属環と布製の紐、または布製の紐のみを有することを特徴とする、請求項1に記載のハーネス。
  4. 前記臀部支持ベルト(2)は、前記利用者(100)の臀部が当接する部分に付加してなる板状補強体(58)を介して前記利用者(100)へ吊上げ力を伝達することで、前記臀部支持ベルト(2)前部を吊上げた際に前記利用者(100)に負荷される骨盤への締付圧縮を軽減させたことを特徴とする、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のハーネス。
  5. 前記リフトの吊具(101)の高さに応じて、前記吊ベルト(3)の長さが調節可能であることを特徴とする、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のハーネス。
  6. 前記チェストハーネス(1)をウェスト部のみに巻付ける腰ベルト(71)とし、前記腰ベルト(71)に、前記利用者(100)のウェスト部から肩までの距離よりも短い長さの吊ベルト(73)を縫合してなることを特徴とする、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のハーネス。
  7. 前記短い長さの吊ベルト(73)を、介助者が握って使用するための握りループ(72)となし、一つまたは必要数を前記腰ベルト(71)の全周に縫合してなることを特徴とする、請求項6に記載のハーネス。
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