JP6533429B2 - 積層セラミックコンデンサ - Google Patents

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Description

本発明は、誘電体層を構成するセラミック粒子が所定の組成を有する、積層セラミックコンデンサに関するものである。
近年、携帯電話やタブレット端末などのデジタル電子機器に使用される電子回路の高密度化に伴う電子部品の小型化に対する要求は高く、当該回路を構成する積層セラミックコンデンサ(MLCC)の小型化、大容量化が急速に進んでいる。
積層セラミックコンデンサの容量は、当該コンデンサを構成する誘電体層の構成材料の誘電率や誘電体層の積層数に比例し、誘電体層一層あたりの厚みに反比例する。そこで、小型化の要求にもこたえるため、材料の誘電率を高め、かつ誘電体層の厚みを薄くしてその積層数を増加させることが求められる。
しかし、誘電体層を薄層化すると、単位厚み当りにかかる電圧が増し、誘電体層の寿命時間が短くなり、積層セラミックコンデンサの信頼性が低下してしまう。そこで寿命の改善のため、ドナー元素であるMoやWを添加する誘電体組成が提案されている。
また、特許文献1には、容量温度特性が良好で、かつ寿命特性に優れた積層セラミックコンデンサを与える誘電体セラミックとして、コア部及びシェル部を備え、副成分として希土類元素R、及びM(MはMg,Mn,Ni,Co,Fe,Cr,Cu,Al,Mo,W及びVからなる群より選ばれる少なくとも一種)を含み、R及びMの合計濃度が、粒界からコア部に向かって勾配を有し、かつ、極小となる部分と極大となる部分とを有していることを特徴とする、チタン酸バリウム系セラミック粒子が記載されている。
なお、当該文献の実施例では、チタン酸バリウム100molに対してMnを0.5mol、Moを0.2mol、そしてGdを1.0mol添加した原料を使用して、誘電体層の厚みが1μmである積層セラミックコンデンサが作製されている。
特開2011−256091号公報
誘電体層の薄層化は近年も継続しており、その厚さは1μmを下回るまでに至っている。この場合、特許文献1に記載の発明では、誘電体層の厚みが例えば0.8μm以下である場合の寿命特性に改善の余地がある。
また、誘電体層が薄くなると、バイアス特性(直流電圧を印加した時の積層セラミックコンデンサの静電容量が変化しない特性)も悪くなってしまい、特許文献1の技術では、これを回避することは困難である。
そこで本発明は、誘電体層の厚さが0.8μm以下でも、寿命特性及びバイアス特性に優れた積層セラミックコンデンサを提供することを目的とする。
本発明は、極性の異なる内部電極層が誘電体層を介して交互に積層されてなる積層体を備える積層セラミックコンデンサであって、前記誘電体層は、BaTiOを主成分とするセラミック粒子を含み、該セラミック粒子は、Moと、Mnと、Mgと、希土類Rとを含み、前記誘電体層中におけるMnとMgとを合計した量が、BaTiO 100molに対して0.03〜0.28molであり、前記セラミック粒子中のMoの平均価数が4.18〜4.60である、積層セラミックコンデンサである。
前記誘電体層中におけるMoの量は、BaTiO100molに対して0.1〜0.3molであることが好ましい。
Moの量をこのような範囲とすることによって、Moの平均価数(単原子では4又は6)を本発明の範囲に調整しやすくなる。
前記誘電体層中における希土類Rの量は、BaTiO100molに対して0.5〜1.8molであることが好ましい。
希土類Rの量をこのような範囲とすることによって、Moの平均価数を本発明の範囲に調整しやすくなる。
本発明の積層セラミックコンデンサにおいては、前記誘電体層の厚さが0.8μm以下であることが好ましい。
このように誘電体層の厚さを薄くすることで積層セラミックコンデンサの大容量化を図ることができ、しかも本発明によれば、当該コンデンサの寿命特性及びバイアス特性も優れている。
本発明によれば、誘電体層の厚さが0.8μm以下でも、寿命特性及びバイアス特性に優れた積層セラミックコンデンサが提供される。
図1は、本発明の一実施形態による、積層セラミックコンデンサの概略の縦断面図である。
以下、本発明の一実施形態による積層セラミックコンデンサを説明する。図1は、本発明の積層セラミックコンデンサ1の概略縦断面図である。
[積層セラミックコンデンサ]
積層セラミックコンデンサ1は、規格で定められたチップ寸法及び形状(例えば1.0×0.5×0.5mmの直方体)を有する、セラミック粒子の焼結体であるセラミック焼結体10と、セラミック焼結体10の両側に形成される一対の外部電極20とから概ね構成される。セラミック焼結体10は、BaTiOを含む粒子結晶を主成分とし、内部に内部電極層13が誘電体層12を介して交互に積層されてなる積層体11と、積層方向上下の最外層として形成されるカバー層15とを有している。さらに、図示されないが、積層体11(の内部電極層13)が外部に露出しないようにこれをカバーするサイドマージンが存在する。
積層体11は、静電容量や要求される耐圧等の仕様に応じて、2枚の内部電極層13で挟まれる誘電体層12の厚さが所定の範囲に設定され(通常0.8μm以下である)、全体の積層数が数百〜千程度の高密度多層構造を有している。
積層体11の最外層部分に形成されるカバー層15は、誘電体層12及び内部電極層13を外部からの湿気やコンタミ等の汚染から保護し、それらの経時的な劣化を防ぐ。
また、内部電極層13はその端縁が、誘電体層12の長さ方向両端部にある極性の異なる一対の外部電極20に交互に引き出され、電気的に接続している。
そして本発明の積層セラミックコンデンサ1の誘電体層12は、BaTiOを主成分とするセラミック粒子を含み、該セラミック粒子は、Moと、Mnと、希土類Rとを含み、前記セラミック粒子中のMoの平均価数が4.18〜4.60である。
このように誘電体層を構成するセラミック粒子が所定の元素を含み、かつセラミック粒子中のMoの平均価数が4.18〜4.60であることによって、本発明の積層セラミックコンデンサ1においては、誘電体層12の厚さが0.8μm以下でも、寿命特性及びバイアス特性が良好なものとなっている。前記平均価数が4.18未満では寿命特性が不良なものとなり、4.60を超えるとバイアス特性が不良なものとなってしまう。なお、平均価数の測定方法については後述の実施例において詳細に説明する。
前記の平均価数の範囲には様々な要素が影響する。例えば、誘電体層12中におけるMoの量が、Moの平均価数に影響する。本発明においては前記量を、好ましくはBaTiO100molに対して0.1〜0.3molとすることで、Moの平均価数を4.18〜4.60の範囲に調整しやすくなる。なお、前記のMo量の範囲においては、Moの量が高まると、Moの平均価数は上昇する傾向にある。
さらに、MnもMoの平均価数に影響する。本発明においては、誘電体層12中におけるMnの量を、好ましくはBaTiO100molに対して0.03〜0.28molとすることで、Moの平均価数を4.18〜4.60の範囲に調整しやすくなる。なお、添加されるMnの全量のうちの一部について、Mnの代わりにMgを使用しても(すなわちMnの一部をMgで置換しても)、前記のMoの平均価数の範囲を達成することができ、本発明の効果が奏される。なお、前記のMn量の範囲においては、Mnの量が高まると、Moの平均価数は上昇する傾向にある。また、誘電体層12中におけるMnの量が多くなると、バイアス特性は不良になる傾向がある。
希土類Rもまた、Moの平均価数に影響する。本発明においては、希土類に該当する金属を特に制限なく使用することができるが、Moの平均価数を4.18〜4.60の範囲に調整する観点からは、Ho,Y,Dy,Gd,Tb,Er,Sm及びEuが好ましく、Ho,Y,Dy及びGdがより好ましい。また、本発明においては、誘電体層12中における希土類Rの量(Rとして2種以上を使用する場合は、それらの合計値)を、好ましくはBaTiO100molに対して0.5〜1.8molとすることで、平均価数を4.18〜4.60の範囲に調整しやすくなる。なお、前記のR量の範囲においては、希土類Rの量が高まると、平均価数は上昇する傾向にある。
なお、以上説明した各種金属元素の誘電体層12中における量は、例えばICP発光分光分析により測定可能であり、通常酸化物や炭酸塩での換算値として求められる。またこの値は、後述する積層セラミックコンデンサを製造する際の、それぞれの金属元素についての添加材料の仕込み量におおよそ一致する。
その他、本発明の積層セラミックコンデンサ1において、カバー層15の厚さ、サイドマージンの厚さ及び内部電極層11の厚さは特に制限されるものではないが、カバー層15の厚さは通常4〜50μmであり、サイドマージンの厚さは通常4〜50μmであり、内部電極層11の厚さは通常0.26〜1.00μmである。
[積層セラミックコンデンサの製造方法]
以下、以上説明した本発明の積層セラミックコンデンサの製造方法について説明する。
まず、誘電体層を形成するための原料粉末を用意する。原料粉末としては、セラミック焼結体を形成するBaTiOの粉末を使用することができる。
BaTiOはペロブスカイト構造を有する正方晶化合物であって、高い誘電率を示す。このBaTiOは、一般的に、二酸化チタンなどのチタン原料と炭酸バリウムなどのバリウム原料とを反応させてチタン酸バリウムを合成することで得られる。
なお、チタン原料の比表面積は、微細なBaTiOの合成の観点から10〜300m/gの範囲にあることが好ましく、バリウム原料の比表面積は、微細なBaTiOの合成の観点から10〜50m/gの範囲にあることが好ましい。
前記BaTiOの合成方法としては従来種々の方法が知られており、例えば固相法、ゾルゲル法、水熱法等が知られている。本発明においては、これらのいずれも採用可能である。
本発明においては、セラミック粒子中のMoの平均価数を4.18〜4.60の範囲とするため、Mo,Mn及び希土類Rを添加する。これらは、各々の金属元素を含む化合物(例えば酸化物)として添加する。なお、Mnの一部をMgで置換し得ることは上述の通りである。
添加の段階は特に限定されるものではなく、例えばBaTiOの合成反応時に、チタン原料とバリウム原料に前記金属元素を含む化合物を混合してBaTiOの合成反応を実施して、予め前記金属元素が固溶したBaTiO粒子としてもよい。あるいは、原料粉末であるBaTiO粉末を調製した後に、これらの金属元素を含む化合物を添加して、積層セラミックコンデンサの製造工程(焼成工程等)に供してもよい。
また、得られた原料粉末に、目的に応じて所定の添加化合物を添加してもよい。前記添加化合物としては、V,Nb,W,Cr,Co,Ni,Li,B,Na、K及びSiの酸化物が挙げられる。なお、V及びWについては、Moの価数を高める作用が強いので、添加する場合には、その添加量は極力抑えることが好ましい。
例えば上記のようにして得られた原料粉末について、必要に応じて粉砕処理して粒径を調節したり、あるいは分級処理と組み合わせることで粒径を整えてもよい。
そして原料粉末に、ポリビニルブチラール(PVB)樹脂等のバインダ、エタノール及びトルエン等の有機溶剤並びにフタル酸ジオクチル(DOP)等の可塑剤を加えて湿式混合する。得られたスラリーを、例えばダイコータ法やドクターブレード法により、基材上に帯状に塗工して乾燥させ、厚み1.2μm以下の誘電体グリーンシートを得る。そして、誘電体グリーンシートの表面に、有機バインダを含む金属導電ペーストをスクリーン印刷やグラビア印刷により印刷することで、極性の異なる一対の外部電極に交互に引き出される内部電極層のパターンを配置する。前記金属としては、コストの観点からニッケルが広く採用されている。なお、前記金属導電ペーストには共材として、平均粒子径が50nm以下のチタン酸バリウムを均一に分散させてもよい。
その後、内部電極層パターンが印刷された誘電体グリーンシートを所定の大きさに打ち抜いて、打ち抜かれた前記誘電体グリーンシートを、基材を剥離した状態で、内部電極層と誘電体層とが互い違いになるように、かつ内部電極層が誘電体層の長さ方向両端面に端縁が交互に露出して極性の異なる一対の外部電極に交互に引き出されるように、所定層数(例えば100〜1000層)積層する。積層した誘電体グリーンシートの上下にカバー層となるカバーシートを圧着させ、所定チップ寸法(例えば1.2mm×0.75mm×0.75mm)にカットする。
続いてサイドマージンを形成するが、その方法としては、従来公知の各種の方法が特に制限なく採用可能である。例えば、前記所定チップ寸法にカットする際に、内部電極層のジャストの位置ではなく、それより若干幅をもたせて内部電極層に被覆されていない誘電体層の部分を含むようにカットすることで、積層体の両側面に所望の厚さのサイドマージンを形成することができる。また、カットした後に、得られた積層体の、サイドマージンが形成される側面に所定の材料(通常誘電体層と同様の材料である)を塗布するなどして、サイドマージンを形成することもできる。
その後、外部電極となるNi導電ペーストを、カットした積層体の両端面に塗布して乾燥させる。これにより、積層セラミックコンデンサの成型体が得られる。なお、スパッタリング法等によって積層体の両端面に外部電極を形成してもよい。
このようにして得られた積層セラミックコンデンサの成型体を、250〜500℃のN雰囲気中で脱バインダした後に、還元雰囲気中で1100〜1300℃で10分〜2時間焼成することで、前記誘電体グリーンシートを構成する各化合物が焼結して粒成長する。このようにして、内部にセラミック粒子の焼結体からなる誘電体層12と内部電極層13とが交互に積層されてなる積層体11と、積層方向上下の最外層として形成されるカバー層15とを有する積層セラミックコンデンサ1が得られる。
なお、本発明においてはさらに、600〜1000℃で再酸化処理を実施してもよい。
また、積層セラミックコンデンサの製造方法に関する他の実施形態として、外部電極と誘電体とを別の工程で焼成させてもよい。例えば誘電体を積層した積層体を焼成した後に、その両端部に導電ペーストを焼き付けて外部電極を形成してもよい。
以下、実施例により本発明をより詳細に説明する。しかしながら、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。
[実施例1]
イオン交換水に分散剤を添加した水溶液に、BaCO(比表面積30m/g)及びTiO(比表面積50m/g)をBa/Tiモル比=1となるよう加えてスラリーとし、ビーズミルを使用して混合・分散した。前記スラリーを乾燥し水を除去して、935℃で仮焼を行い、SEM写真から求めた平均粒子径が100nmのBaTiOを合成した。
次に、BaTiO100molに対し、MoO=0.2mol、(Ho)/2=0.5mol、MnCO=0.1mol、SiO=1.0molの比率で(いずれも各化合物での換算値)、各種添加材を添加し、溶剤を加えてスラリーとした。そのスラリーにPVBバインダーを加え、PETフィルム上に1.0μmの厚みでグリーンシートを塗工した。
続いて、内部電極としてNi導電ペーストを前記グリーンシート上に印刷し、これを用いて1005形状の400層の積層セラミックコンデンサを作製した。脱バインダ処理を行った後、焼成については、1200℃還元雰囲気(酸素分圧1.0×10-11MPa)で0.5時間焼成、N雰囲気下800℃で再酸化処理を行った。焼成後の誘電体層の厚さは0.8μm、内部電極層の厚さは0.9μm、積層セラミックコンデンサの容量は約10μFであった。
また、積層セラミックコンデンサの誘電体層中に含まれるMoの平均価数を調べるため、放射光X線吸収分光の測定を行い,Mo K吸収端のX線吸収端近傍構造(XANES)を蛍光法で検出した。
参照物質としてMo,MoO,MoOのMo K吸収端のXANESを透過法で検出した。得られたXANESをXAFS解析ソフトウェア(製品名:Athena)で規格化した。得られたスペクトルの立ち上がり部分において、Mo,MoO,MoOについて規格化された吸収係数が0.7となるエネルギー値を読み取り,それぞれ0価,4価,6価としてエネルギー値と価数の対応を1次関数でフィッティングして検量線を作成した。吸収係数0.7を採用したのは、Moの0価,4価,6価の価数変化を把握しやすいためである。なお、XAFS解析ソフトウェアとしてはREX2000も使用可能である。
そして、積層セラミックコンデンサの誘電体層のMoについて求めたK端XANESの規格化された吸収係数が0.7となるエネルギー値を、検量線に当てはめることにより、Moの平均価数を求めた。測定の結果、Moの平均価数は4.20であった。
なお、Moの平均価数を求めた放射光X線吸収分光測定の試料は、以下のようにして作製した。作製した積層セラミックコンデンサ10〜30個を粉砕し、粒径数十μmの粉末とした。この粉末は、積層セラミックコンデンサの内部電極や外部電極(が粉砕されたもの)も含んでいるが、当該粉末を前記放射光X線吸収分光測定の試料とした。
次に、作製した積層セラミックコンデンサの高温加速寿命(105℃、50V/μm直流電界下にて絶縁抵抗率(ρ)が1×1010Ωcmになるまでの時間)を測定したところ、110分であり、100分以上を示し、良好な値を示した。また、25℃、1kHzでのDCバイアス特性(0バイアス時の容量に対する3V/μmの容量の容量減少率)は−50%であり、−60%以下となり、良好な値を示した。
以下に説明する実施例2〜20並びに比較例1〜6を含めて、測定結果の一覧(添加金属元素の組成、Moの平均価数、高温加速寿命試験結果及びDCバイアス特性)を後記表1に示した。
[実施例2]
MoO=0.1mol(換算値)とし、(Ho)/2=1.0mol(換算値)とした以外は、実施例1と同様に積層セラミックコンデンサを作製した。その結果、Moの平均価数は4.20であった。積層セラミックコンデンサの高温加速寿命試験の結果は120分となり、DCバイアス特性の測定結果は−50%であった。
[実施例3]
(Ho)/2=1.0mol(換算値)とした以外は、実施例1と同様に積層セラミックコンデンサを作製した。その結果、Moの平均価数は4.22であった。積層セラミックコンデンサの高温加速寿命試験の結果は775分となり、DCバイアス特性の測定結果は−50%であった。
[実施例4]
MnCO=0.03mol(換算値)とした以外は、実施例3と同様に積層セラミックコンデンサを作製した。その結果、Moの平均価数は4.21であった。積層セラミックコンデンサの高温加速寿命試験の結果は680分となり、DCバイアス特性の測定結果は−48%であった。
[実施例5]
(Ho)/2=0.5mol(換算値)とした以外は、実施例4と同様に積層セラミックコンデンサを作製した。その結果、Moの平均価数は4.18であった。積層セラミックコンデンサの高温加速寿命試験の結果は105分となり、DCバイアス特性の測定結果は−47%であった。
[実施例6]
MnCO=0.01mol(換算値)とし、(Ho)/2=1.8mol(換算値)とした以外は、実施例1と同様に積層セラミックコンデンサを作製した。その結果、Moの平均価数は4.20であった。積層セラミックコンデンサの高温加速寿命試験の結果は1530分となり、DCバイアス特性の測定結果は−47%であった。
[実施例7]
MnCO=0.2mol(換算値)とし、(Ho)/2=0.1mol(換算値)とした以外は、実施例1と同様に積層セラミックコンデンサを作製した。その結果、Moの平均価数は4.30であった。積層セラミックコンデンサの高温加速寿命試験の結果は103分となり、DCバイアス特性の測定結果は−54%であった。
[実施例8]
MoO=0.3mol(換算値)とした以外は、実施例3と同様に積層セラミックコンデンサを作製した。その結果、Moの平均価数は4.50であった。積層セラミックコンデンサの高温加速寿命試験の結果は990分となり、DCバイアス特性の測定結果は−52%であった。
[実施例9]
(Ho)/2の代わりに、(Dy)/2を使用した以外は、実施例3と同様に積層セラミックコンデンサを作製した。その結果、Moの平均価数は4.30であった。積層セラミックコンデンサの高温加速寿命試験の結果は220分となり、DCバイアス特性の測定結果は−50%であった。
[実施例10]
(Ho)/2の代わりに、(Gd)/2を使用した以外は、実施例3と同様に積層セラミックコンデンサを作製した。その結果、Moの平均価数は4.40であった。積層セラミックコンデンサの高温加速寿命試験の結果は350分となり、DCバイアス特性の測定結果は−51%であった。
[実施例11]
(Ho)/2の代わりに、(Y)/2を使用した以外は、実施例3と同様に積層セラミックコンデンサを作製した。その結果、Moの平均価数は4.40であった。積層セラミックコンデンサの高温加速寿命試験の結果は180分となり、DCバイアス特性の測定結果は−51%であった。
[実施例12]
(Ho)/2の代わりに、(Dy)/2と(Gd)/2とを1:1で混合したものを使用した以外は、実施例3と同様に積層セラミックコンデンサを作製した。その結果、Moの平均価数は4.30であった。積層セラミックコンデンサの高温加速寿命試験の結果は290分となり、DCバイアス特性の測定結果は−50%であった。
[実施例13]
(Ho)/2=1.5mol(換算値)とした以外は、実施例3と同様に積層セラミックコンデンサを作製した。その結果、Moの平均価数は4.44であった。積層セラミックコンデンサの高温加速寿命試験の結果は1283分となり、DCバイアス特性の測定結果は−51%であった。
[実施例14]
MnCO=0.20mol(換算値)とした以外は、実施例13と同様に積層セラミックコンデンサを作製した。その結果、Moの平均価数は4.56であった。積層セラミックコンデンサの高温加速寿命試験の結果は880分となり、DCバイアス特性の測定結果は−55%であった。
[実施例15]
七モリブデン酸六アンモニウム四水和物をイオン交換水に溶解させ、分散剤を添加した水溶液に、BaCO(比表面積30m/g)及びTiO(比表面積50m/g)をBa/Tiモル比=1となるよう加えてスラリーとし、ビーズミルを使用して混合・分散した。
なお、当該スラリーにおいて、BaTiO100molとしたとき、Mo添加量はMoO換算で0.2molとした。前記スラリーを乾燥し水を除去して、930℃で仮焼を行い、SEM写真から求めた平均粒子径が100nmのMo含有チタン酸バリウムを合成した。
当該Mo含有チタン酸バリウムを用いた以外は、実施例14と同様に積層セラミックコンデンサを作製した。その結果、Moの平均価数は4.55であった。積層セラミックコンデンサの高温加速寿命試験の結果は890分となり、DCバイアス特性の測定結果は−55%であった。
[実施例16]
MnCO=0.28mol(換算値)とした以外は、実施例13と同様に積層セラミックコンデンサを作製した。その結果、Moの平均価数は4.58であった。積層セラミックコンデンサの高温加速寿命試験の結果は900分となり、DCバイアス特性の測定結果は−56%であった。
[実施例17]
(Ho)/2=1.8mol(換算値)とした以外は、実施例16と同様に積層セラミックコンデンサを作製した。その結果、Moの平均価数は4.60であった。積層セラミックコンデンサの高温加速寿命試験の結果は1010分となり、DCバイアス特性の測定結果は−58%であった。
[実施例18]
MnCO=0.3mol(換算値)とした以外は、実施例3と同様に積層セラミックコンデンサを作製した。その結果、Moの平均価数は4.60であった。積層セラミックコンデンサの高温加速寿命試験の結果は930分となり、DCバイアス特性の測定結果は−56%であった。
[実施例19]
実施例16のMnCO=0.28mol(換算値)のうち、0.14molをMgOに置換した(換算値)以外は、実施例16と同様に積層セラミックコンデンサを作製した。その結果、Moの平均価数は4.57であった。積層セラミックコンデンサの高温加速寿命試験の結果は860分となり、DCバイアス特性の測定結果は−54%であった。
[実施例20]
(Ho)/2=1.8molとした(換算値)以外は、実施例13と同様に積層セラミックコンデンサを作製した。その結果、Moの平均価数は4.50であった。積層セラミックコンデンサの高温加速寿命試験の結果は1400分となり、DCバイアス特性の測定結果は−55%であった。
[比較例1]
(Ho)/2=0.1mol(換算値)とした以外は、実施例1と同様に積層セラミックコンデンサを作製した。その結果、Moの平均価数は、4.10であった。積層セラミックコンデンサのDCバイアス特性の測定結果は−49%であったが、高温加速寿命試験の結果は98分となり、100分より短くなってしまった。Moの平均価数が、4.18より低くなった事が要因と推察される。
[比較例2]
MnCO=0.01mol(換算値)とした以外は、実施例13と同様に積層セラミックコンデンサを作製した。その結果、Moの平均価数は4.10であった。積層セラミックコンデンサのDCバイアス特性の測定結果は−47%であったが、高温加速寿命試験の結果は95分となり、100分より短くなってしまった。Moの平均価数が、4.18より低くなった事が要因と推察される。
[比較例3]
MoO=0.05mol(換算値)とし、(Ho)/2=1.5mol(換算値)とした以外は、実施例3と同様に積層セラミックコンデンサを作製した。その結果、Moの平均価数は4.10であった。積層セラミックコンデンサのDCバイアス特性の測定結果は−48%であったが、高温加速寿命試験の結果は90分となり、100分より短くなってしまった。Moの平均価数が、4.18より低くなった事が要因と推察される。
[比較例4]
MnCO=0.3mol(換算値)とした以外は、実施例14と同様に積層セラミックコンデンサを作製した。その結果、Moの平均価数は4.70であった。積層セラミックコンデンサの高温加速寿命試験の結果は913分であった。しかし、DCバイアス特性の測定結果は−65%となり、目標値−60%より悪化した。Moの平均価数が4.60より高くなったことが要因と考えられる。
[比較例5]
(Ho)/2=2.0mol(換算値)とした以外は、実施例13と同様に積層セラミックコンデンサを作製した。その結果、HoとSiを含む析出物が生成し、積層セラミックコンデンサの絶縁性が悪化した。
[比較例6]
MoO=0.4mol(換算値)とした以外は、実施例13と同様に積層セラミックコンデンサを作製した。その結果、Moの平均価数は4.70であった。積層セラミックコンデンサの高温加速寿命試験の結果は980分であった。DCバイアス特性の測定結果は−62%となり、目標値−60%より悪化した。Moの平均価数が4.60より高くなったことが要因と考えられる。
以上の結果を下記表1にまとめる。この結果を見ると、Moの平均価数が4.18〜4.60の範囲であれば、寿命特性及びバイアス特性に優れた積層セラミックコンデンサを得ることができることがわかる。なお、実施例6、実施例7および実施例18では、Mnや希土類Rなどの本発明における必須の添加材のうちの何れかの量が好ましい範囲を外れているが、他の添加材の量を調整することによって、Moの平均価数を本発明の範囲におさめている。結果として、寿命特性及びバイアス特性ともに良好なものとなっている。なお、本発明における必須の添加材の量が好ましい範囲であれば、Moの平均価数を本発明の範囲に調整することをより容易に行うことができる。
Figure 0006533429
[実施例5−2]
焼成後の誘電体層の厚さを0.6μm、内部電極層の厚さを0.7μmとした以外は実施例5と同様に積層セラミックコンデンサを作製した。その結果、Moの平均価数は4.18であった。積層セラミックコンデンサの高温加速寿命試験(105℃、30V/μm直流電界下にて絶縁抵抗率(ρ)が1×1010Ωcmになるまでの時間)の結果は103分となり、DCバイアス特性の測定結果は−50%であった。
[実施例5−3]
焼成後の誘電体層の厚さを0.4μm、内部電極層の厚さを0.5μmとした以外は実施例5と同様に積層セラミックコンデンサを作製した。その結果、Moの平均価数は4.18であった。積層セラミックコンデンサの高温加速寿命試験(105℃、12V/μm直流電界下にて絶縁抵抗率(ρ)が1×1010Ωcmになるまでの時間)の結果は101分となり、DCバイアス特性の測定結果は−53%であった。
[実施例5−4]
焼成後の誘電体層の厚さを1.0μm、内部電極層の厚さを0.9μmとした以外は実施例5と同様に積層セラミックコンデンサを作製した。その結果、Moの平均価数は4.18であった。積層セラミックコンデンサの高温加速寿命試験(105℃、50V/μm直流電界下にて絶縁抵抗率(ρ)が1×1010Ωcmになるまでの時間)の結果は120分となり、DCバイアス特性の測定結果は−45%であった。
[実施例17−2]
焼成後の誘電体層の厚さを0.6μm、内部電極層の厚さを0.7μmとした以外は実施例17と同様に積層セラミックコンデンサを作製した。その結果、Moの平均価数は4.60であった。積層セラミックコンデンサの高温加速寿命試験(105℃、30V/μm直流電界下にて絶縁抵抗率(ρ)が1×1010Ωcmになるまでの時間)の結果は990分となり、DCバイアス特性の測定結果は−58%であった。
[実施例17−3]
焼成後の誘電体層の厚さを0.4μm、内部電極層の厚さを0.5μmとした以外は実施例17と同様に積層セラミックコンデンサを作製した。その結果、Moの平均価数は4.60であった。積層セラミックコンデンサの高温加速寿命試験(105℃、12V/μm直流電界下にて絶縁抵抗率(ρ)が1×1010Ωcmになるまでの時間)の結果は920分となり、DCバイアス特性の測定結果は−59%であった。
[実施例17−4]
焼成後の誘電体層の厚さを1.0μm、内部電極層の厚さを0.9μmとした以外は実施例17と同様に積層セラミックコンデンサを作製した。その結果、Moの平均価数は4.60であった。積層セラミックコンデンサの高温加速寿命試験(105℃、50V/μm直流電界下にて絶縁抵抗率(ρ)が1×1010Ωcmになるまでの時間)の結果は1020分となり、DCバイアス特性の測定結果は−55%であった。
[比較例2−2]
焼成後の誘電体層の厚さを0.6μm、内部電極層の厚さを0.7μmとした以外は比較例2と同様に積層セラミックコンデンサを作製した。その結果、Moの平均価数は4.10であった。積層セラミックコンデンサの高温加速寿命試験(105℃、30V/μm直流電界下にて絶縁抵抗率(ρ)が1×1010Ωcmになるまでの時間)の結果は88分となり、DCバイアス特性の測定結果は−52%であった。
[比較例2−3]
焼成後の誘電体層の厚さを0.4μm、内部電極層の厚さを0.5μmとした以外は比較例2と同様に積層セラミックコンデンサを作製した。その結果、Moの平均価数は4.10であった。積層セラミックコンデンサの高温加速寿命試験(105℃、12V/μm直流電界下にて絶縁抵抗率(ρ)が1×1010Ωcmになるまでの時間)の結果は81分となり、DCバイアス特性の測定結果は−54%であった。
[比較例2−4]
焼成後の誘電体層の厚さを1.0μm、内部電極層の厚さを0.9μmとした以外は比較例2と同様に積層セラミックコンデンサを作製した。その結果、Moの平均価数は4.10であった。積層セラミックコンデンサの高温加速寿命試験(105℃、50V/μm直流電界下にて絶縁抵抗率(ρ)が1×1010Ωcmになるまでの時間)の結果は102分となり、DCバイアス特性の測定結果は−48%であった。
[比較例4−2]
焼成後の誘電体層の厚さを0.6μm、内部電極層の厚さを0.7μmとした以外は比較例4と同様に積層セラミックコンデンサを作製した。その結果、Moの平均価数は4.70であった。積層セラミックコンデンサの高温加速寿命試験(105℃、30V/μm直流電界下にて絶縁抵抗率(ρ)が1×1010Ωcmになるまでの時間)の結果は890分となり、DCバイアス特性の測定結果は−67%であった。
[比較例4−3]
焼成後の誘電体層の厚さを0.4μm、内部電極層の厚さを0.5μmとした以外は比較例4と同様に積層セラミックコンデンサを作製した。その結果、Moの平均価数は4.70であった。積層セラミックコンデンサの高温加速寿命試験(105℃、12V/μm直流電界下にて絶縁抵抗率(ρ)が1×1010Ωcmになるまでの時間)の結果は790分となり、DCバイアス特性の測定結果は−69%であった。
[比較例4−4]
焼成後の誘電体層の厚さを1.0μm、内部電極層の厚さを0.9μmとした以外は比較例4と同様に積層セラミックコンデンサを作製した。その結果、Moの平均価数は4.70であった。積層セラミックコンデンサの高温加速寿命試験(105℃、50V/μm直流電界下にて絶縁抵抗率(ρ)が1×1010Ωcmになるまでの時間)の結果は890分となり、DCバイアス特性の測定結果は−60%であった。
以上の結果を下記表2にまとめる。
Figure 0006533429
表1及び表2の結果を比較することで、基本的に誘電体層の厚さによってはMoの平均価数は影響を受けないことがわかる。
また、表2より、Moの平均価数を本発明の範囲とすることの効果は、誘電体層が薄くなるほど、特に誘電体層の厚さが0.8μm以下であると好適に奏されることがわかる。さらに表2より、Moの平均価数が本発明で規定する範囲内にあれば、誘電体層がさらに0.6μm以下に薄層化しても、特性の低下がほとんどなく、寿命特性及びバイアス特性に優れた積層セラミックコンデンサが得られることがわかる。
1 積層セラミックコンデンサ
10 セラミック焼結体
11 積層体
12 誘電体層
13 内部電極層
15 カバー層
20 外部電極

Claims (4)

  1. 極性の異なる内部電極層が誘電体層を介して交互に積層されてなる積層体を備える積層セラミックコンデンサであって、
    前記誘電体層は、BaTiOを主成分とするセラミック粒子を含み、
    該セラミック粒子は、Moと、Mnと、Mgと、希土類Rとを含み、
    前記誘電体層中におけるMnとMgとを合計した量が、BaTiO100molに対して0.03〜0.28molであり、
    前記セラミック粒子中のMoの平均価数が4.18〜4.60である、積層セラミックコンデンサ。
  2. 前記誘電体層中におけるMoの量が、BaTiO100molに対して0.1〜0.3molである、請求項1に記載の積層セラミックコンデンサ。
  3. 前記誘電体層中における希土類Rの量が、BaTiO100molに対して0.5〜1.8molである、請求項1又は記載の積層セラミックコンデンサ。
  4. 前記誘電体層の厚さが0.8μm以下である、請求項1〜3のいずれかに記載の積層セラミックコンデンサ。
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