以下、添付の図面を参照しながら、本発明による車両予約システム、車両予約方法、プログラムおよびコンピューター読み取り可能な記録媒体の実施の形態の一例を詳細に説明するものとする。
なお、以下の説明においては、図1を参照しながら説明した従来の技術によるカーシェアリングシステムと同一または相当する構成については、上記において用いた符号と同一の符号を用いて示すことにより、その詳細な構成ならびに作用の説明は適宜に省略することとする。
まず、図2乃至図18および図23を参照しながら、本発明による車両予約システムの第1の実施の形態について説明する。
ここで、図2には、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステムの概要を示すブロック構成説明図が示されている。
この図2に示す本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10は、カーシェアリングシステム10の事業者のパーソナルコンピューター102と接続されるとともに事業者の会員となった利用者のパーソナルコンピューター104や当該利用者の携帯端末106とネットワークなどを介して接続されるサーバー108と、車両110内に配設されるとともにサーバー108と携帯電話網を利用して接続される車載器12と、車載器12と接続され、利用者により翳されたIC運転免許証(後述する。)に記憶された情報を読み込むカードリーダー40と、車両110内に配設されるとともに車載器12と接続され、車両110のキーが収納されたキーボックス116と、車載器12と接続され、人の指を検知する近接センサ14が設けられた即時利用予約装置16と、車載器12と接続され、車両110の外部から暗証番号を入力することが可能な入力装置42とを有して構成されている。
より詳細には、車載器12は、車両110に備えられた装置や機能に対する監視や当該監視に基づく制御を行うものである。
そして、車載器12は、GPS衛星18と通信するGPSモジュール12aと、携帯電話網と接続する通信モジュール12bと、GPSモジュール12a、通信モジュール12b、監視装置12e(後述する。)、カードリーダー40および入力装置42からの各種情報を処理するとともに、カードリーダー40、キーボックス116、即時利用予約装置16、入力装置42ならびに車載器12の全体の動きを制御するメインコントローラー12cと、メインコントローラー12cからの情報により車両110に設けられたエンジンスタータ110aおよびドアロックアンロックシステム110bを操作する操作部12dと、車両110に設けられたドアスイッチ110c、イグニッション110d、バッテリ電圧検出器110e、燃料残量検出器110f、車速検出器110gおよび即時利用予約装置16の近接センサ14を監視する監視部12eと、メインコントローラー12cからの情報によりキーボックス116に設けられたスピーカー(図示せず。)から音声ガイダンスなどを出力する音声モジュール12fとを有して構成されている。
GPSモジュール12aは、アンテナ12aaを備えており、このアンテナ12aaを介してGPS衛星18からのGPS信号を取得し、取得したGPS信号をメインコントローラー12cに出力する。これにより、メインコントローラー12cにおいて、取得したGPS信号に基づいて車両110の位置情報を取得することとなる。
また、通信モジュール12bは、アンテナ12baを備えており、このアンテナ12baを介してメインコントローラー12cにおける各種情報を携帯電話網を利用してサーバー108に出力するとともに、サーバー108から携帯電話網を利用して出力された各種情報をメインコントローラー12cに入力する。
メインコントローラー12cは、GPS衛星、サーバー108、入力装置42、カードリーダー40、監視部12eからの各種情報が入力され、入力した情報を記憶するとともに、サーバー108に対して各種情報を出力する。
また、メインコントローラー12cは、操作部12d、監視部12e、音声モジュール12f、カードリーダー40、キーボックス116、即時利用予約装置16および入力装置42といった構成要素に対してそれらを制御する出力を行う。
操作部12dは、メインコントローラー12cにおいて、認証処理(後述する各種の認証処理である。)による認証なしにエンジンがかけられたと判断された場合には、メインコントローラー12cの制御によりエンジンスタータ110aを駆動しないように制御することで、車両110においてエンジンが始動しないように制御する。
また、操作部12dは、メインコントローラー12cから認証処理(後述する各種の認証処理である。)による認証が完了したとの情報が入力されると、ドアロックアンロックシステム110bを制御して、車両110のドアのロックならびにロックの解除を行う。
監視部12eは、ドアスイッチ110cから開閉信号を取得することにより、ドアの開閉状態の監視を行い、イグニッション110dからIG信号を取得することにより、エンジンが始動して車両110が動作状態であるか否かの監視を行う。
また、監視部12eは、燃料残量検出器110fから燃料の残量信号を取得することにより、車両110の燃料の残量の監視を行い、車速検出器110gから車速信号を取得することにより、車両110の走行距離の監視を行う。
さらに、監視部12eは、キーボックス116から所定の信号を検出することにより、キーの有無などの監視を行い、近接センサ14から所定の信号を検出することにより、近接センサ14が選択されたか否かを監視する。
なお、キーボックス116から取得する所定の情報とは、例えば、キーボックス116内の重さにより判断した情報であってもよいし、キーボックス116内に設けられたキー収納部分にキーが収納されたか否かの情報であってもよい。
また、近接センサ14から取得する所定の信号とは、近接センサ14の種類に応じるものであり、近接センサ14として、静電容量方式のものを採用すると、静電容量の変化を表す信号となる。
そして、監視部12eは、各構成部材における監視結果をメインコントローラー12cに出力する。
また、音声モジュール12fは、キーボックス116に設けられたスピーカー(図示せず。)に接続され、メインコントローラー12cの制御により、当該スピーカーから音声ガイダンスを流すこととなる。
カードリーダー40は、メインコントローラー12cによりその起動が制御される。
また、カードリーダー40は、車両110内に配設されるとともに、車両110の外部から利用者がIC運転免許証を翳すことにより、当該IC運転免許証における情報を読み取ることが可能な位置に配置される。
なお、IC運転免許証とは、記憶手段および通信手段を備えたICチップが内蔵された運転免許証である。そして、このICチップには、IC運転免許証を所有する人物の各種の情報が記憶されている。
ICチップに記憶された情報としてはIC運転免許証を作成する際に設定した第1の暗証番号と第2の暗証番号とを利用して取得することのできる情報たる「詳細情報」と、暗証番号を利用することなく取得することのできる情報たる「簡易情報」とがある。
詳細情報には、第1の暗証番号を利用して取得することのできる「氏名」、「生年月日」、「免許証交付年月日」、「免許証の有効期限」、「免許の種類」および「免許証番号」の情報があり、また、第1の暗証番号と第2の暗証番号とを利用して取得することのできる「本籍」および「顔写真」の情報がある。
また、簡易情報には、「カード発行者データ」および「発行前データ」があり、「カード発行者データ」とは、「仕様書バージョン番号」、「免許交付年月日」および「免許証の有効期限の末日」であり、「発行前データ」とは、「カード製造者識別子」および「暗号関数識別子」である。
カードリーダー40には、IC運転免許証に内蔵されたICチップ内の情報を読み取ることが可能なセンサ(図示せず。)が配設されており、読み取り部(図示せず。)にIC運転免許証を翳すことにより、当該ICチップ内の情報を読み取ることができる。
そして、カードリーダー40は、読み取り部(図示せず。)にIC運転免許証が翳されると、IC運転免許証に記憶された簡易情報および詳細情報を読み取り、読み取った簡易情報および詳細情報をメインコントローラー12cに出力する。
なお、カードリーダー40では、読み取り部(図示せず。)にIC運転免許証が翳されたときに、所定のデータ領域における詳細情報を取得する際に第1の暗証番号および第2の暗証番号が必要となる。
このときには、カードリーダー40は、メインコントローラー12cを介して入力された「入力装置42に入力された第1の暗証番号および第2の暗証番号」、あるいは、「サーバー108に記憶された第1の暗証番号および第2の暗証番号」をIC運転免許証に内蔵されたICチップに出力する。
その後、ICチップにおいて、出力された第1の暗証番号および第2の暗証番号と、当該ICチップに記憶された第1の暗証番号および第2の暗証番号とを照合する。
そして、照合の結果が一致した場合のみ、カードリーダー40の当該ICチップにおける所定のデータ領域へのアクセスが可能となって、カードリーダー40により当該所定のデータ領域の詳細情報を取得することができるようになる。
さらに、カードリーダー40には、LEDランプ(図示せず。)が設けられており、メインコントローラー12cの制御により、このLEDランプの点灯パターンを変更して利用者に対して種々の行動を促したり、所定の処理がなされていることを認識させる。
キーボックス116は、認証処理(後述する各種の認証処理である。)が完了した後に、メインコントローラー12cによって、キーの取り出しを可能または不可能な状態に制御される。
そして、キーボックス116には、スピーカー(図示せず。)が配設されており、このスピーカーから、メインコントローラー12cによる制御によって音声モジュール12fを介して音声ガイダンスが流れる。
即時利用予約装置16は、車両110内に配設され、人の指などの検知対象が近づけられると、検知対象を検知する近接センサ14を備えている。
そして、即時利用予約装置16は、車両110内において、車両110の外から利用者が視認することが可能な位置であって、かつ、車両110の外から利用者が近接センサ14に指を近づけると、近接センサ14が選択されたことを検知することが可能な位置に配置される。
なお、車両110の外から利用者が視認することが可能な位置とは、車両110の外から、車両110の窓などを介して、近接センサ14、LEDランプ20−1、20−2、20−3(後述する。)およびLEDランプ20−1、20−2、20−3の近傍に記載された文字(後述する。)が利用者に視認することができることを意味する。
この近接センサ14は、即時利用予約装置16を起動するための近接センサ14−1と、車両110を30分間利用することを選択する近接センサ14−2と、車両110を3時間利用することを選択する近接センサ14−3と、車両110を12時間利用することを選択する近接センサ14−4とにより構成されている(図3を参照する。)。
また、近接センサ14−2の近傍(図3では右方側)には、メインコントローラー12cの制御により緑色および赤色で点灯することが可能なLEDランプ20−1が配設されるとともに、LEDランプ20−1の近傍(図3では右方側)には、「30分間」の文字が記載されている。なお、近接センサ14−2とLEDランプ20−1とは、メインコントローラー12cにおいて対応付けられている。
さらに、近接センサ14−3の近傍(図3では右方側)には、メインコントローラー12cの制御により緑色および赤色で点灯することが可能なLEDランプ20−2が配設されるとともに、LEDランプ20−2の近傍(図3では右方側)には、「3時間」の文字が記載されている。なお、近接センサ14−3とLEDランプ20−2とは、メインコントローラー12cにおいて対応付けられている。
さらにまた、近接センサ14−4の近傍(図3では右方側)には、メインコントローラー12cの制御により緑色および赤色で点灯することが可能なLEDランプ20−3が配設されるとともに、LEDランプ20−3の近傍(図3では右方側)には、「12時間」の文字が記載されている。なお、近接センサ14−4とLEDランプ20−3とは、メインコントローラー12cにおいて対応付けられている。
このLEDランプ20−1は、緑色で点灯することにより、近接センサ14−2が選択可能であることを示し、赤色で点灯することにより、近接センサ14−2が選択不可能であることを示す。
そして、即時利用予約装置16においては、LEDランプ20−1が緑色で点灯する場合には、車両110を今から30分間利用することができることを示し、LEDランプ20−1が赤色で点灯する場合には、車両110を30分間すら利用できないことを示すものである。
また、LEDランプ20−2は、緑色で点灯することにより、近接センサ14−3が選択可能であることを示し、赤色で点灯することにより、近接センサ14−3が選択不可能であることを示す。
そして、即時利用予約装置16においては、LEDランプ20−2が緑色で点灯する場合には、車両110を今から3時間利用することが可能であることを示し、LEDランプ20−2が赤色で点灯する場合には、車両110を3時間利用することができないことを示すものである。
さらに、LEDランプ20−3は、緑色で点灯することにより、近接センサ14−4が選択可能であることを示し、赤色で点灯することにより、近接センサ14−4が選択不可能であることを示す。
そして、即時利用予約装置16においては、LEDランプ20−3が緑色で点灯する場合には、車両110を今から12時間利用することができることを示し、LEDランプ20−3が赤色で点灯する場合には、車両110を12時間利用することができないことを示すものである。
従って、即時利用予約装置16において、LEDランプ20−1、20−2、20−3の全てが赤色で点灯している場合には、利用者は、近接センサ14−2、14−3、14−4を選択することができず、車両110を今から利用することができないことを認識することができる。
また、即時利用予約装置16において、LEDランプ20−1のみが緑色で点灯し、LEDランプ20−2、20−3が赤色で点灯している場合には、利用者は、近接センサ14−2のみ選択可能であり、車両110が今から30分間だけ利用可能であることを認識することができる。
さらに、即時利用予約装置16において、LEDランプ20−1、20−2が緑色で点灯し、LEDランプ20−3のみが赤色で点灯している場合には、利用者は、近接センサ14−2、14−3を選択可能であり、車両110が今から最大3時間利用することができ、車両110の利用時間を30分間または3時間から選択することができることを認識することができる。
さらにまた、即時利用予約装置16において、LEDランプ20−1、20−2、20−3の全てが緑色で点灯している場合には、利用者は、近接センサ14−2、14−3、14−4を選択することが可能であり、車両110を今から最大12時間利用することができ、車両110の利用時間を30分間、3時間あるいは12時間から選択することができることを認識することができる。
また、近接センサ14−1が選択されると、近接センサ14−1が選択されたことが監視部12eによって監視され、この監視結果に基づいて、メインコントローラー12cにおいては、車両110において即時利用予約がなされるとの情報を携帯電話網を介してサーバー108に出力するとともに、即時利用予約装置16を起動する。
そして、サーバー108において、車両110の予約状況を確認し、確認した予約状況から、車両110の利用可能な時間を算出する。
即ち、サーバー108では、車両110の予約状況を確認し、車両110が今から30分間利用することができるか、車両110が今から3時間利用することができるか、車両110が今から12時間利用することができるのかを判断し、判断した判断結果をサーバー108から携帯電話網を利用してメインコントローラー12cに出力する。
メインコントローラー12cでは、サーバー108から出力された判断結果に基づいて、LEDランプ20−1、20−2、20−3を所定の色で点灯するよう制御して、利用者に対して車両110の即時利用が可能な時間を表示する。
なお、メインコントローラー12cでは、選択不可能な近接センサが選択されたときには、当該近接センサに対応するLEDランプが赤色で点滅して、選択できない旨を利用者に示す。
また、入力装置42は、非接触にて暗証番号を入力可能な構成であって、車両110の内部において、車両110の外部から視認可能であり、かつ、車両110の外部から非接触にて暗証番号を入力することが可能な位置に配設される。
なお、こうした入力装置42については、非接触で暗証番号を入力するような構成の限定されるものではなく、利用者が指で触れて暗証番号を入力するような構成であってもよい。この場合には、入力装置42は、車両110の外部に露出されて、利用者が視認可能であり、かつ、触れることのできる位置に配設される。
さらに、入力装置42には、入力した暗証番号が表示される表示部(図示せず。)を設けるようにしてもよく、こうした表示部(図示せず。)を設けた場合には、利用者は、表示部(図示せず。)の表示を確認しながら暗証番号を入力することができるようになる。
次に、図4乃至図18を参照しながら、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10における車両の利用手順について説明する。
まず、カーシェアリングシステム10を利用するに際して、利用者が事業者に対して会員登録を申請すると、事業者は、当該利用者のIC運転免許証に内蔵されたICチップから、当該ICチップに記憶された情報を免許証情報として取得し、取得した免許証情報を当該利用者の利用者情報の1つとしてサーバー108に記憶する。なお、利用者情報とは、各利用者それぞれ個別に設定された情報である。
また、事業者は、IC運転免許証を作成したときに設定した第1の暗証番号と第2の暗証番号とを利用者から取得し、取得した第1の暗証番号と第2の暗証番号とを、当該利用者のIC運転免許証から取得した免許証情報に関連付けてサーバー108に記憶する。
さらに、事業者は、利用者に対して、利用者がサーバー108で管理された予約サイトにログインする際に必要となるIDおよびパスワードを設定して配布する。
そして、事業者への会員登録を完了した利用者は、事業者が管理する車両110を利用しようとする場合には、まず、利用する車両110を予約する(ステップS402)。
なお、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10においては、車両110を携帯端末106やパーソナルコンピューター104により予約する事前予約処理と、車両110を即時利用予約装置16により予約する即時利用予約処理とを行うことができる。
即ち、事前予約処理は、パーソナルコンピューター104や携帯端末106を介して、利用する車両110の予約を行うものである。
なお、こうした事前予約処理は、従来より公知の技術を用いることができるものであるので、その詳細な説明は省略するが、例えば、パーソナルコンピューター104または携帯端末106を利用してサーバー108に管理された予約サイトにアクセスして、会員登録時に取得したIDおよびパスワードを入力して予約サイトにログインし、ログインした予約サイトにおいて車両110の状態や車両110の予約状況といった情報を閲覧し、利用者の要望にあった車両110の予約を行うものである。
また、即時利用予約処理は、車両110に設けられた即時利用予約装置16を利用して、車両110の予約を行うものである。
以下、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステムにおける即時利用予約処理について、図5を参照しながら、詳細に説明する。図5には、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステムにおける即時利用予約処理たる第1の即時利用予約処理の詳細な処理内容を示すフローチャートが示されている。
この本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステムにおける即時利用予約処理たる第1の即時利用予約処理は、即時利用予約装置16において、利用者により近接センサ14−1が選択される(つまり、利用者が車両110の外から近接センサ14−1に指を近づけることである。)と、開始されることとなる。
第1の即時利用予約処理が開始されると、まず、メインコントローラー12cから車両情報をサーバー108に出力する(ステップS502)。
即ち、このステップS502の処理では、即時利用予約装置16が起動した車両110を特定することが可能な車両情報を、メインコントローラー12cから携帯電話網を利用してサーバー108に出力する。
次に、サーバー108において、メインコントローラー12cから出力された車両情報から特定される車両110の予約状況を確認する(ステップS504)。
即ち、ステップS504の処理では、メインコントローラー12cから出力された車両情報により管理されている車両110の予約サイトにおける予約状況を確認する。
その後、確認した車両110の予約状況に基づいて、現時点から車両110を利用することが可能な時間を算出する(ステップS506)。
即ち、ステップS506の処理では、確認した車両110の予約状況から、車両110の予約状況を確認した時点(以下、「車両110の予約状況を確認した時点」を、「即時利用予約開始時点」と称する。)から、連続して車両110を利用可能な時間を算出する。
具体的には、サーバー108において、車両110の予約状況から、即時利用予約開始時点から次の予約(即時利用予約開始時点以降の時間になされた予約であって、即時利用予約開始時点に最も近い時間になされた予約)までの時間を算出する。なお、算出する時間単位については、予約サイトにおける車両110の予約可能な時間単位であり、例えば、15分単位で算出される。
より具体的には、16時46分を即時利用予約開始時点とすると、予約可能な時間単位は、15分なので、16時46分から17時までの時間は無視され、17時から15分単位で、次の予約までの時間が計算されることとなる。
そして、ステップS506の処理で算出した、車両110を利用可能な時間を、サーバー108から携帯電話網を介してメインコントローラー12cに出力する(ステップS508)。
次に、車両110を利用可能な時間が出力されたメインコントローラー12cにおいて、サーバー108から出力された車両110を利用可能な時間が、30分間以上であるか否かの判断を行う(ステップS510)。
このステップS510の判断処理において、車両110を利用可能な時間が、30分間以上でないと判断されると、第1の予約処理が開始される(ステップS512)。
ここで、図6のフローチャートには、このステップS512の処理における第1の予約処理の詳細な処理内容が示されており、この第1の予約処理においては、まず、メインコントローラー12cの制御により、LEDランプ20−1、20−2、20−3を赤色で点灯する(ステップS602)。
その後、近接センサ14−2が選択されたか否かの判断を行う(ステップS604)。
即ち、ステップS604の判断処理においては、監視部12eの監視に基づいてメインコントローラー12cにより、近接センサ14−2から所定の信号(例えば、静電容量の変化を表す信号)を取得したか否かを判断するものであり、近接センサ14−2から所定の信号を取得した場合には、近接センサ14−2が選択されたと判断され、近接センサ14−2から所定の信号を取得しなかった場合には、近接センサ14−2が選択されなかったと判断される。
このステップS604の判断処理において、近接センサ14−2が選択されたと判断されると、近接センサ14−2は選択不可能であるため、メインコントローラー12cの制御により、LEDランプ20−1を赤色で点滅させ(ステップS606)、後述するステップS608の処理に進む。
また、ステップS604の判断処理において、近接センサ14−2が選択されなかったと判断されると、近接センサ14−3が選択されたか否かの判断を行う(ステップS608)。
即ち、ステップS608の判断処理においては、監視部12eの監視により、近接センサ14−3から所定の信号(例えば、静電容量の変化を表す信号)を取得したか否かを判断するものであり、近接センサ14−3から所定の信号を取得した場合には、近接センサ14−3が選択されたと判断され、近接センサ14−3から所定の信号を取得しなかった場合には、近接センサ14−3が選択されなかったと判断される。
このステップS608の判断処理において、近接センサ14−3が選択されたと判断されると、近接センサ14−3は選択不可能であるため、メインコントローラー12cの制御により、LEDランプ20−2を赤色で点滅させ(ステップS610)、後述するステップS612の処理に進む。
また、ステップS608の判断処理において、近接センサ14−3が選択されなかったと判断されると、近接センサ14−4が選択されたか否かの判断を行う(ステップS612)。
即ち、ステップS612の判断処理においては、監視部12eの監視により、近接センサ14−4から所定の信号(例えば、静電容量の変化を表す信号)を取得したか否かを判断するものであり、近接センサ14−4から所定の信号を取得した場合には、近接センサ14−4が選択されたと判断され、近接センサ14−4から所定の信号を取得したかった場合には、近接センサ14−4が選択されなかったと判断される。
このステップS612の判断処理において、近接センサ14−4が選択されたと判断されると、近接センサ14−4は選択不可能であるため、メインコントローラー12cの制御により、LEDランプ20−3を赤色で点滅させ(ステップS614)、後述するステップS616の処理に進む。
また、ステップS612の判断処理において、近接センサ14−4が選択されなかったと判断されると、近接センサ14−1が選択されたか否かの判断を行う(ステップS616)。
即ち、ステップS616の判断処理においては、監視部12eの監視により、近接センサ14−1から所定の信号(例えば、静電容量の変化を表す信号)を取得したか否かを判断するものであり、近接センサ14−1から所定の信号を取得した場合には、近接センサ14−1が選択されたと判断され、近接センサ14−1から所定の信号を取得しなかった場合には、近接センサ14−1が選択されなかったと判断される。
このステップS616の判断処理において、近接センサ14−1が選択されたと判断されると、メインコントローラー12cの制御により、即時利用予約装置16を停止し(ステップS620)、第1の予約処理を終了することにより第1の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS616の判断処理において、近接センサ14−1が選択されなかったと判断されると、ステップS602の処理から所定の時間(例えば、5分間)が経過したか否かの判断を行う(ステップS618)。
即ち、このステップS618の判断処理においては、LEDランプ20−1、20−2、20−3を赤色で点灯した時点からカウントされた時間が、所定の時間に達したか否かの判断を行うものである。
このステップS618の判断処理において、所定の時間が経過したと判断されると、ステップS620の処理に進み、即時利用予約装置16を停止して、第1の予約処理を終了することにより第1の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS618の判断処理において、所定の時間が経過していないと判断されると、ステップS604の判断処理に戻って、ステップS604以降の処理を行う。
即ち、この第1の予約処理においては、ステップS602の処理によりLEDランプ20−1、20−2、20−3を赤色で点灯した後には、近接センサ14−1が利用者により選択されない限り、所定の時間が経過するまでステップS604〜ステップS618の処理を繰り返すこととなる。
一方、ステップS510の判断処理において、車両110の利用可能な時間が、30分以上であると判断されると、車両110の利用可能な時間が、3時間以上であるか否かの判断を行う(ステップS514)。
このステップS514の判断処理において、車両110を利用可能な時間が、3時間以上でないと判断されると、第2の予約処理が開始される(ステップS516)。
ここで、図7のフローチャートには、このステップS516の処理における第2の予約処理の詳細な処理内容が示されており、この第2の予約処理においては、まず、メインコントローラー12cの制御により、LEDランプ20−1を緑色で点灯するとともに、LEDランプ20−2、20−3を赤色で点灯する(ステップS702)。
その後、近接センサ14−2が選択されたか否かの判断を行う(ステップS704)。
なお、ステップS704の判断処理では、上記したステップS604の判断処理と同様にして、近接センサ14−2が選択されたか否かの判断がなされる。
このステップS704の判断処理において、近接センサ14−2が選択されたと判断されると、30分間だけ車両110の即時利用の予約がなされたと判断され、ステップS706の処理に進み、第1の認証処理を開始する。
ここで、図10のフローチャートには、このステップS706の処理における第1の認証処理の詳細な処理内容が示されており、この第1の認証処理においては、まず、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー40と入力装置42とを起動する(ステップS1002)。
なお、このステップS1002の処理においては、カードリーダー40および入力装置42を起動した後に、カードリーダー40に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅させて、利用者にカードリーダー40および入力装置42の起動を知らせるとともに、利用者に入力装置42に第1の暗証番号と第2の暗証番号とを入力するように促し、さらに、カードリーダー40へIC運転免許証を翳すように促す。
ここで、利用者は、カードリーダー40にIC運転免許証を翳す前に、IC運転免許証における第1の暗証番号と第2の暗証番号とを入力する必要がある。
従って、利用者は、IC運転免許証をカードリーダー40に翳す前に、入力装置42に第1の暗証番号および第2の暗証番号を入力することとなる。
そして、カードリーダー40と入力装置42とが起動した後に、入力装置42に第1の暗証番号と第2の暗証番号とが入力されたか否かの判断を行う(ステップS1004)。
即ち、このステップS1004の判断処理では、メインコントローラー12cにより、入力装置42から第1の暗証番号と第2の暗証番号とがメインコントローラー12cに出力されたか否かの判断を行うものであり、第1の暗証番号と第2の暗証番号とがメインコントローラー12cに入力されると、入力装置42に第1の暗証番号と第2の暗証番号とが入力されたと判断され、第1の暗証番号と第2の暗証番号とがメインコントローラー12cに入力されていないと、入力装置42に第1の暗証番号と第2の暗証番号とが入力されていないと判断される。
ステップS1004の判断処理において、入力装置42に第1の暗証番号と第2の暗証番号とが入力されていないと判断されると、再度ステップS1004の判断処理が実行される。
即ち、カードリーダー40および入力装置42が起動されると、利用者によって入力装置42に第1の暗証番号と第2の暗証番号とが入力されるまで、ステップS1004の判断処理が繰り返し実行されることとなる。
なお、例えば、ステップS1004の判断処理が繰り返し実行されて、所定の時間を経過した際には、第1の認証処理を終了するとともに、カードリーダー40と入力装置42と即時利用予約装置16とを停止して、第1の即時利用予約処理を終了するようにしてもよい。
その後、カードリーダー40の読み取り部(図示せず。)に翳されたIC運転免許証から、簡易情報と詳細情報とを読み取る(ステップS1006)。
即ち、このステップS1006の処理においては、IC運転免許証に内蔵されたICチップから、暗証番号を利用することなく取得することのできる情報たる簡易情報を取得するとともに、入力された第1の暗証番号および第2の暗証番号を利用して取得することのできる情報たる詳細情報を取得する。
そして、取得した簡易情報および詳細情報と、ステップS704の処理においてなされた判断結果(つまり、車両110の30分間の予約が選択されたとの判断結果である。)とをメインコントローラー12cから携帯電話網を介してサーバー108に出力し(ステップS1008)、当該簡易情報および詳細情報と、サーバー108に予め記憶されている簡易情報および詳細情報とが一致するか否かの判断を行う(ステップS1010)。
即ち、このステップS1010の判断処理においては、サーバー108に記憶されている簡易情報および詳細情報を含む各利用者の利用者情報に、サーバー108に出力された簡易情報および詳細情報が一致する利用者情報があるか否かを判断するものである。
つまり、サーバー108から出力された簡易情報および詳細情報と一致する簡易情報および詳細情報を有する利用者情報がサーバー108にある場合には、取得した簡易情報および詳細情報と、記憶されている簡易情報および詳細情報とが一致すると判断され、サーバー108から出力された簡易情報および詳細情報と一致する簡易情報および詳細情報を有する利用者情報がサーバー108にない場合には、取得した簡易情報および詳細情報と、記憶されている簡易情報および詳細情報とが一致しないと判断される。
ステップS1010の判断処理において、取得した簡易情報および詳細情報と、記憶されている簡易情報と詳細情報とが一致しないと判断されると、サーバー108において、「認証不能」と判断され、「認証不能」との判断結果を携帯電話網を介してメインコントローラー12cに出力する(ステップS1012)。
その後、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー40に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅することによって、利用者に対して、再度入力装置42に第1の暗証番号と第2の暗証番号とを入力するとともに、IC運転免許証をカードリーダー40に翳すように促し(ステップS1014)、ステップS1004の処理に戻り、ステップS1004以降の処理を行う。
一方、ステップS1010の判断処理において、取得した簡易情報および詳細情報と、記憶された簡易情報および詳細情報とが一致すると判断されると、「認証」と判断され、ステップS708の処理に進む。
このステップS708の処理では、サーバー108で管理している予約情報において即時利用予約開始時点から30分間だけ車両110の予約を行うとともに、予約サイトにおける車両110の予約を即時利用予約開始時点から30分間だけ不可能な状態とする。
即ち、サーバー108において、車両110の利用時間の管理などを行う予約情報において、即時利用予約開始時点から30分間だけ車両110を第1の認証処理により認証された利用者が利用するための予約を行い、さらに、予約サイトにおいて、当該予約情報を反映するようにして、車両110の予約を即時利用予約開始時点から30分間だけ不可能な状態とする。
例えば、ステップS708の処理においては、16時46分を即時利用予約開始時点とすると、予約可能な時間単位は、15分であるため、16時46分から17時までの時間は無視され、17時から30分間の車両110の利用予約がなされることとなる。なお、このとき、無視された時間は、例えば、利用者が無料で利用できる。
また、ステップS708の処理においては、メインコントローラー12cの制御により、車両110のセキュリティを解除した状態とするとともに、カードリーダー40および入力装置42の電源を切る。
なお、車両110のセキュリティを解除した状態とは、具体的には、車両110のドアロックを解除するとともに、キーボックス116からキーを取り出すことができる状態である。
その後、即時利用予約装置16を停止して(ステップS710)、第2の予約処理を終了することにより第1の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS704の判断処理において、近接センサ14−2が選択されなかったと判断されると、近接センサ14−3が選択されたか否かの判断を行う(ステップS712)。
なお、ステップS712の判断処理では、上記したステップS608の判断処理と同様にして、近接センサ14−3が選択されたか否かの判断がなされる。
このステップS712の判断処理において、近接センサ14−3が選択されたと判断されると、近接センサ14−3は選択不可能であるため、メインコントローラー12cの制御により、LEDランプ20−2を赤色で点滅させ(ステップS714)、後述するステップS716の処理に進む。
また、ステップS712の判断処理において、近接センサ14−3が選択されなかったと判断されると、近接センサ14−4が選択されたか否かの判断を行う(ステップS716)。
なお、ステップS716の判断処理では、上記したステップS612の判断処理と同様にして、近接センサ14−4が選択されたか否かの判断がなされる。
このステップS716の判断処理において、近接センサ14−4が選択されたと判断されると、近接センサ14−4は選択不可能であるため、メインコントローラー12cの制御により、LEDランプ20−3を赤色で点滅させ(ステップS718)、後述するステップS720の処理に進む。
また、ステップS716の判断処理において、近接センサ14−4が選択されなかったと判断されると、近接センサ14−1が選択されたか否かの判断を行う(ステップS720)。
なお、ステップS720の判断処理では、上記したステップS616の判断処理と同様にして、近接センサ14−1が選択されたか否かの判断がなされる。
このステップS720の判断処理において、近接センサ14−1が選択されたと判断されると、ステップS710の処理に進み、メインコントローラー12cの制御により、即時利用予約装置16を停止して、第1の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS720の判断処理において、近接センサ14−1が選択されなかったと判断されると、ステップS702の処理から所定の時間(例えば、5分間)が経過したか否かの判断を行う(ステップS722)。
即ち、このステップS722の判断処理においては、LEDランプ20−1を緑色、LEDランプ20−2、20−3を赤色で点灯した時点からカウントされた時間が、所定の時間に達したか否かの判断を行うものである。
このステップS722の判断処理において、所定の時間が経過したと判断されると、ステップS710の処理に進み、即時利用予約装置16を停止して、第2の予約処理を終了することにより第1の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS722の判断処理において、所定の時間が経過していないと判断されると、ステップS704の判断処理に戻って、ステップS704以降の処理を行う。
即ち、この第2の予約処理においては、ステップS702の処理によりLEDランプ20−1を緑色、LEDランプ20−2、20−3を赤色で点灯した後には、近接センサ14−1、14−2が利用者により選択されない限り、所定の時間が経過するまでステップS704〜ステップS722の処理を繰り返すこととなる。
一方、ステップS514の判断処理において、車両110の利用可能な時間が3時間以上であると判断されると、車両110の利用可能な時間が、12時間以上であるか否かの判断を行う(ステップS518)。
このステップS518の判断処理において、車両110を利用可能な時間が12時間以上でないと判断されると、第3の予約処理が開始される(ステップS520)。
ここで、図8のフローチャートには、このステップS520の処理における第3の予約処理の詳細な処理内容が示されており、この第3の予約処理においては、まず、メインコントローラー12cの制御により、LEDランプ20−1、20−2を緑色で点灯するとともに、LEDランプ20−3を赤色で点灯する(ステップS802)。
その後、近接センサ14−2が選択されたか否かの判断を行う(ステップS804)。
なお、ステップS804の判断処理では、上記したステップS604の判断処理と同様にして、近接センサ14−2が選択されたか否かの判断がなされる。
このステップS804の判断処理において、近接センサ14−2が選択されたと判断されると、30分間だけ車両110の即時利用の予約がなされたと判断され、ステップS806の処理に進み、第2の認証処理を開始する。
ここで、図11のフローチャートには、このステップS806の処理における第2の認証処理の詳細な処理内容が示されている。
この図11に示すように、第2の認証処理は、IC運転免許証から取得した簡易情報および詳細情報をサーバー108に出力する際に、ステップS804の処理でなされた判断結果を出力するようにした点と、IC運転免許証から取得した第1の暗証番号および第2の暗証番号と、サーバー108に記憶された第1の暗証番号および第2の暗証番号とが一致すると判断されると、ステップS808の処理に進むようにした点において、上記した第1の認証処理と異なる。
即ち、第2の認証処理は、カードリーダー40と入力装置42を起動した(ステップS1102)後に、入力装置42に第1の暗証番号と第2の暗証番号とが入力されたか否かを判断し(ステップS1104)、入力装置42に第1の暗証番号と第2の暗証番号とが入力されたと判断されると、IC運転免許証から簡易情報と詳細情報とを読み取る(ステップS1106)。なお、ステップS1104の判断処理で、入力装置42に第1の暗証番号と第2の暗証番号とが入力されていないと判断されると、再度ステップS1104の判断処理を実行する。
そして、ステップS1106の処理で取得した簡易情報および詳細情報と、ステップS804の処理でなされた判断結果をサーバー108に出力し(ステップS1108)、サーバー108において、取得した簡易情報および詳細情報と、記憶された簡易情報および詳細情報とが一致するか否かの判断を行う(ステップS1110)。
ステップS1110の判断処理で、一致しないと判断されると「認証不能」と判断され、「認証不能」との判断結果をメインコントローラー12cに出力し(ステップS1112)、メインコントローラー12cの制御により、LEDランプ(図示せず。)を点滅して、再度入力装置42に第1の暗証番号を入力するとともに、IC運転免許証をカードリーダー40に翳すように促し(ステップS1114)、ステップS1104の処理に戻り、一致すると判断されると「認証」と判断され、ステップS808の処理に進む。
このステップS808の処理では、サーバー108で管理している予約情報において即時利用予約開始時点から30分間だけ車両110の予約を行うとともに、予約サイトにおける車両110の予約を即時利用予約開始時点から30分間だけ不可能な状態とする。
即ち、サーバー108において、車両110の利用時間の管理などを行う予約情報において、即時利用予約開始時点から30分間だけ車両110を第2の認証処理により認証された利用者が利用するための予約を行い、さらに、予約サイトにおいて、当該予約情報を反映するようにして、車両110の予約を即時利用予約開始時点から30分間だけ不可能な状態とする。
例えば、ステップS808の処理においては、16時46分を即時利用予約開始時点とすると、予約可能な時間単位は、15分であるため、16時46分から17時までの時間は無視され、17時から30分間の車両110の利用予約がなされることとなる。なお、このとき、無視された時間は、例えば、利用者が無料で利用できる。
また、ステップS808の処理においては、メインコントローラー12cの制御により、車両110のセキュリティを解除した状態とするとともに、カードリーダー40および入力装置42の電源を切る。
なお、車両110のセキュリティを解除した状態とは、具体的には、車両110のドアロックを解除するとともに、キーボックス116からキーを取り出すことができる状態である。
その後、即時利用予約装置16を停止して(ステップS810)、第3の予約処理を終了することにより第1の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS804の判断処理において、近接センサ14−2が選択されなかったと判断されると、近接センサ14−3が選択されたか否かの判断を行う(ステップS812)。
なお、ステップS812の判断処理では、上記したステップS608の判断処理と同様にして、近接センサ14−3が選択されたか否かの判断がなされる。
このステップS812の判断処理において、近接センサ14−3が選択されたと判断されると、3時間だけ車両110の即時利用の予約がなされたと判断され、ステップS814の処理に進み、第3の認証処理を開始する。
ここで、図12のフローチャートには、このステップS814の処理における第3の認証処理の詳細な処理内容が示されている。
この図12に示すように、第3の認証処理は、IC運転免許証から取得した簡易情報および詳細情報をサーバー108に出力する際に、ステップS812の処理でなされた判断結果を出力するようにした点と、IC運転免許証から取得した第1の暗証番号および第2の暗証番号と、サーバー108に記憶された第1の暗証番号および第2の暗証番号とが一致すると判断されると、ステップS816の処理に進むようにした点において、上記した第1の認証処理と異なる。
即ち、第3の認証処理は、カードリーダー40と入力装置42を起動した(ステップS1202)後に、入力装置42に第1の暗証番号と第2の暗証番号とが入力されたか否かを判断し(ステップS1204)、入力装置42に第1の暗証番号と第2の暗証番号とが入力されたと判断されると、IC運転免許証から簡易情報と詳細情報とを読み取る(ステップS1206)。なお、ステップS1204の判断処理で、入力装置42に第1の暗証番号と第2の暗証番号とが入力されていないと判断されると、再度ステップS1204の判断処理を実行する。
そして、ステップS1206の処理で取得した簡易情報および詳細情報と、ステップS812の処理でなされた判断結果をサーバー108に出力し(ステップS1208)、サーバー108において、取得した簡易情報および詳細情報と、記憶された簡易情報および詳細情報とが一致するか否かの判断を行う(ステップS1210)。
ステップS1210の判断処理で、一致しないと判断されると「認証不能」と判断され、「認証不能」との判断結果をメインコントローラー12cに出力し(ステップS1112)、メインコントローラー12cの制御により、LEDランプ(図示せず。)を点滅して、再度入力装置42に第1の暗証番号を入力するとともに、IC運転免許証をカードリーダー40に翳すように促し(ステップS1114)、ステップS1104の処理に戻り、一致すると判断されると「認証」と判断され、ステップS816の処理に進む。
このステップS816の処理では、サーバー108で管理している予約情報において即時利用予約開始時点から3時間だけ車両110の予約を行うとともに、予約サイトにおける車両110の予約を即時利用予約開始時点から3時間だけ不可能な状態とする。
即ち、サーバー108において、車両110の利用時間の管理などを行う予約情報において、即時利用予約開始時点から3時間だけ車両110を第3の認証処理により認証された利用者が利用するための予約を行い、さらに、予約サイトにおいて、当該予約情報を反映するようにして、車両110の予約を即時利用予約開始時点から3時間だけ不可能な状態とする。
例えば、ステップS816の処理においては、16時46分を即時利用予約開始時点とすると、予約可能な時間単位は、15分であるため、16時46分から17時までの時間は無視され、17時から3時間の車両110の利用予約がなされることとなる。なお、このとき、無視された時間は、例えば、利用者が無料で利用できる。
また、ステップS816の処理においては、メインコントローラー12cの制御により、車両110のセキュリティを解除した状態とするとともに、カードリーダー40および入力装置42の電源を切る。
なお、車両110のセキュリティを解除した状態とは、具体的には、車両110のドアロックを解除するとともに、キーボックス116からキーを取り出すことができる状態である。
その後、ステップS810の処理に進み、即時利用予約装置16を停止して、第3の予約処理を終了することにより第1の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS812の判断処理において、近接センサ14−3が選択されなかったと判断されると、近接センサ14−4が選択されたか否かの判断を行う(ステップS818)。
なお、ステップS818の判断処理では、上記したステップS612の判断処理と同様にして、近接センサ14−4が選択されたか否かの判断がなされる。
このステップS818の判断処理において、近接センサ14−4が選択されたと判断されると、近接センサ14−4は選択不可能であるため、メインコントローラー12cの制御により、LEDランプ20−3を赤色で点滅させ(ステップS820)、後述するステップS822の処理に進む。
また、ステップS818の判断処理において、近接センサ14−4が選択されなかったと判断されると、近接センサ14−1が選択されたか否かの判断を行う(ステップS822)。
なお、ステップS822の判断処理では、上記したステップS616の判断処理と同様にして、近接センサ14−1が選択されたか否かの判断がなされる。
このステップS822の判断処理において、近接センサ14−1が選択されたと判断されると、ステップS810の処理に進み、メインコントローラー12cの制御により、即時利用予約装置16を停止して、第3の予約処理を終了することにより第1の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS822の判断処理において、近接センサ14−1が選択されなかったと判断されると、ステップS802の処理から所定の時間(例えば、5分間)が経過したか否かの判断を行う(ステップS824)。
即ち、このステップS824の判断処理においては、LEDランプ20−1、20−2を緑色、LEDランプ20−3を赤色で点灯した時点からカウントされた時間が、所定の時間に達したか否かの判断を行うものである。
このステップS824の判断処理において、所定の時間が経過したと判断されると、ステップS810の処理に進み、即時利用予約装置16を停止して、第3の予約処理を終了することにより第1の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS824の判断処理において、所定の時間が経過してないと判断されると、ステップS804の判断処理に戻って、ステップS804以降の処理を行う。
即ち、この第3の予約処理においては、ステップS802の処理によりLED20−1、20−2を緑色、LED20−3を赤色で点灯した後には、近接センサ14−1、14−2、14−3が利用者により選択されない限り、所定の時間が経過するまでステップS804〜ステップS824の処理を繰り返すこととなる。
一方、ステップS518の判断処理において、車両110の利用可能な時間が12時間以上であると判断されると、第4の予約処理が開始される(ステップS522)。
ここで、図9のフローチャートには、このステップS522の処理における第4の予約処理の詳細な処理内容が示されており、この第4の予約処理においては、まず、メインコントローラー12cの制御により、LEDランプ20−1、20−2、20−3を緑色で点灯する(ステップS902)。
その後、近接センサ14−2が選択されたか否かの判断を行う(ステップS904)。
なお、ステップS904の判断処理では、上記したステップS604の判断処理と同様にして、近接センサ14−2が選択されたか否かの判断がなされる。
このステップS904の判断処理において、近接センサ14−2が選択されたと判断されると、30分間だけ車両110の即時利用の予約がなされたと判断され、ステップS906の処理に進み、第4の認証処理を開始する。
ここで、図13のフローチャートには、このステップS906の処理における第4の認証処理の詳細な処理内容が示されている。
この図13に示すように、第4の認証処理は、IC運転免許証から取得した簡易情報および詳細情報をサーバー108に出力する際に、ステップS904の処理でなされた判断結果を出力するようにした点と、IC運転免許証から取得した第1の暗証番号および第2の暗証番号と、サーバー108に記憶された第1の暗証番号および第2の暗証番号とが一致すると判断されると、ステップS908の処理に進むようにした点において、上記した第1の認証処理と異なる。
即ち、第4の認証処理は、カードリーダー40と入力装置42を起動した(ステップS1302)後に、入力装置42に第1の暗証番号と第2の暗証番号とが入力されたか否かを判断し(ステップS1304)、入力装置42に第1の暗証番号と第2の暗証番号とが入力されたと判断されると、IC運転免許証から簡易情報と詳細情報とを読み取る(ステップS1306)。なお、ステップS1304の判断処理で、入力装置42に第1の暗証番号と第2の暗証番号とが入力されていないと判断されると、再度ステップS1304の判断処理を実行する。
そして、ステップS1306の処理で取得した簡易情報および詳細情報と、ステップS904の処理でなされた判断結果をサーバー108に出力し(ステップS1308)、サーバー108において、取得した簡易情報および詳細情報と、記憶された簡易情報および詳細情報とが一致するか否かの判断を行う(ステップS1310)。
ステップS1310の判断処理で、一致しないと判断されると「認証不能」と判断され、「認証不能」との判断結果をメインコントローラー12cに出力し(ステップS1312)、メインコントローラー12cの制御により、LEDランプ(図示せず。)を点滅して、再度入力装置42に第1の暗証番号を入力するとともに、IC運転免許証をカードリーダー40に翳すように促し(ステップS1314)、ステップS1304の処理に戻り、一致すると判断されると「認証」と判断され、ステップS908の処理に進む。
このステップS908の処理では、サーバー108で管理している予約情報において即時利用予約開始時点から30分間だけ車両110の予約を行うとともに、予約サイトにおける車両110の予約を即時利用予約開始時点から30分間だけ不可能な状態とする。
即ち、サーバー108において、車両110の利用時間の管理などを行う予約情報において、即時利用予約開始時点から30分間だけ車両110を第4の認証処理により認証された利用者が利用するための予約を行い、さらに、予約サイトにおいて、当該予約情報を反映するようにして、車両110の予約を即時利用予約開始時点から30分間だけ不可能な状態とする。
例えば、ステップS908の処理においては、16時46分を即時利用予約開始時点とすると、予約可能な時間単位は、15分であるため、16時46分から17時までの時間は無視され、17時から30分間の車両110の利用予約がなされることとなる。なお、このとき、無視された時間は、例えば、利用者が無料で利用できる。
また、ステップS908の処理においては、メインコントローラー12cの制御により、車両110のセキュリティを解除した状態とするとともに、カードリーダー40および入力装置42の電源を切る。
なお、車両110のセキュリティを解除した状態とは、具体的には、車両110のドアロックを解除するとともに、キーボックス116からキーを取り出すことができる状態である。
その後、即時利用予約装置16を停止して(ステップS910)、第4の予約処理を終了することにより第1の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS904の判断処理において、近接センサ14−2が選択されなかったと判断されると、近接センサ14−3が選択されたか否かの判断を行う(ステップS912)。
なお、ステップS912の判断処理では、上記したステップS608の判断処理と同様にして、近接センサ14−3が選択されたか否かの判断がなされる。
このステップS912の判断処理において、近接センサ14−3が選択されたと判断されると、3時間だけ車両110の即時利用の予約がなされたと判断され、ステップS914の処理に進み、第5の認証処理を開始する。
ここで、図14のフローチャートには、このステップS914の処理における第5の認証処理の詳細な処理内容が示されている。
この図14に示すように、第5の認証処理は、IC運転免許証から取得した簡易情報および詳細情報をサーバー108に出力する際に、ステップS912の処理でなされた判断結果を出力するようにした点と、IC運転免許証から取得した第1の暗証番号および第2の暗証番号と、サーバー108に記憶された第1の暗証番号および第2の暗証番号とが一致すると判断されると、ステップS916の処理に進むようにした点において、上記した第1の認証処理と異なる。
即ち、第5の認証処理は、カードリーダー40と入力装置42を起動した(ステップS1402)後に、入力装置42に第1の暗証番号と第2の暗証番号とが入力されたか否かを判断し(ステップS1404)、入力装置42に第1の暗証番号と第2の暗証番号とが入力されたと判断されると、IC運転免許証から簡易情報と詳細情報とを読み取る(ステップS1406)。なお、ステップS1404の判断処理で、入力装置42に第1の暗証番号と第2の暗証番号とが入力されていないと判断されると、再度ステップS1404の判断処理を実行する。
そして、ステップS1406の処理で取得した簡易情報および詳細情報と、ステップS912の処理でなされた判断結果をサーバー108に出力し(ステップS1408)、サーバー108において、取得した簡易情報および詳細情報と、記憶された簡易情報および詳細情報とが一致するか否かの判断を行う(ステップS1410)。
ステップS1410の判断処理で、一致しないと判断されると「認証不能」と判断され、「認証不能」との判断結果をメインコントローラー12cに出力し(ステップS1412)、メインコントローラー12cの制御により、LEDランプ(図示せず。)を点滅して、再度入力装置42に第1の暗証番号を入力するとともに、IC運転免許証をカードリーダー40に翳すように促し(ステップS1414)、ステップS1404の処理に戻り、一致すると判断されると「認証」と判断され、ステップS916の処理に進む。
このステップS916の処理では、サーバー108で管理している予約情報において即時利用予約開始時点から3時間だけ車両110の予約を行うとともに、予約サイトにおける車両110の予約を即時利用予約開始時点から3時間だけ不可能な状態とする。
即ち、サーバー108において、車両110の利用時間の管理などを行う予約情報において、即時利用予約開始時点から3時間だけ車両110を第5の認証処理により認証された利用者が利用するための予約を行い、さらに、予約サイトにおいて、当該予約情報を反映するようにして、車両110の予約を即時利用予約開始時点から3時間だけ不可能な状態とする。
例えば、ステップS916の処理においては、16時46分を即時利用予約開始時点とすると、予約可能な時間単位は、15分であるため、16時46分から17時までの時間は無視され、17時から3時間の車両110の利用予約がなされることとなる。なお、このとき、無視された時間は、例えば、利用者が無料で利用できる。
また、ステップS916の処理においては、メインコントローラー12cの制御により、車両110のセキュリティを解除した状態とするとともに、カードリーダー40および入力装置42の電源を切る。
なお、車両110のセキュリティを解除した状態とは、具体的には、車両110のドアロックを解除するとともに、キーボックス116からキーを取り出すことができる状態である。
その後、ステップS910の処理に進み、即時利用予約装置16を停止して、第4の予約処理を終了することにより第1の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS912の判断処理において、近接センサ14−3が選択されなかったと判断されると、近接センサ14−4が選択されたか否かの判断を行う(ステップS918)。
なお、ステップS918の判断処理では、上記したステップS612の判断処理と同様にして、近接センサ14−4が選択されたか否かの判断がなされる。
このステップS918の判断処理において、近接センサ14−4が選択されたと判断されると、12時間だけ車両110の即時利用の予約がなされたと判断され、ステップS920の処理に進み、第6の認証処理を開始する。
ここで、図15のフローチャートには、このステップS920の処理における第6の認証処理の詳細な処理内容が示されている。
この図15に示すように、第6の認証処理は、IC運転免許証から取得した簡易情報および詳細情報をサーバー108に出力する際に、ステップS918の処理でなされた判断結果を出力するようにした点と、IC運転免許証から取得した第1の暗証番号および第2の暗証番号と、サーバー108に記憶された第1の暗証番号および第2の暗証番号とが一致すると判断されると、ステップS922の処理に進むようにした点において、上記した第1の認証処理と異なる。
即ち、第6の認証処理は、カードリーダー40と入力装置42を起動した(ステップS1502)後に、入力装置42に第1の暗証番号と第2の暗証番号とが入力されたか否かを判断し(ステップS1504)、入力装置42に第1の暗証番号と第2の暗証番号とが入力されたと判断されると、IC運転免許証から簡易情報と詳細情報とを読み取る(ステップS1506)。なお、ステップS1504の判断処理で、入力装置42に第1の暗証番号と第2の暗証番号とが入力されていないと判断されると、再度ステップS1504の判断処理を実行する。
そして、ステップS1506の処理で取得した簡易情報および詳細情報と、ステップS804の処理でなされた判断結果をサーバー108に出力し(ステップS1508)、サーバー108において、取得した簡易情報および詳細情報と、記憶された簡易情報および詳細情報とが一致するか否かの判断を行う(ステップS1510)。
ステップS1510の判断処理で、一致しないと判断されると「認証不能」と判断され、「認証不能」との判断結果をメインコントローラー12cに出力し(ステップS1512)、メインコントローラー12cの制御により、LEDランプ(図示せず。)を点滅して、再度入力装置42に第1の暗証番号を入力するとともに、IC運転免許証をカードリーダー40に翳すように促し(ステップS1514)、ステップS1504の処理に戻り、一致すると判断されると「認証」と判断され、ステップS922の処理に進む。
このステップS922の処理では、サーバー108で管理している予約情報において即時利用予約開始時点から12時間だけ車両110の予約を行うとともに、予約サイトにおける車両110の予約を即時利用予約開始時点から12時間だけ不可能な状態とする。
即ち、サーバー108において、車両110の利用時間の管理などを行う予約情報において、即時利用予約開始時点から12時間だけ車両110を第6の認証処理により認証された利用者が利用するための予約を行い、さらに、予約サイトにおいて、当該予約情報を反映するようにして、車両110の予約を即時利用予約開始時点から12時間だけ不可能な状態とする。
例えば、ステップS922の処理においては、16時46分を即時利用予約開始時点とすると、予約可能な時間単位は、15分であるため、16時46分から17時までの時間は無視され、17時から12時間の車両110の利用予約がなされることとなる。なお、このとき、無視された時間は、例えば、利用者が無料で利用できる。
また、ステップS922の処理においては、メインコントローラー12cの制御により、車両110のセキュリティを解除した状態とするとともに、カードリーダー40および入力装置42の電源を切る。
なお、車両110のセキュリティを解除した状態とは、具体的には、車両110のドアロックを解除するとともに、キーボックス116からキーを取り出すことができる状態である。
その後、ステップS910の処理に進み、即時利用予約装置16を停止して、第4の予約処理を終了することにより第1の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS918の判断処理において、近接センサ14−4が選択されなかったと判断されると、近接センサ14−1が選択されたか否かの判断を行う(ステップS924)。
なお、ステップS924の判断処理では、上記したステップS616の判断処理と同様にして、近接センサ14−1が選択されたか否かの判断がなされる。
このステップS924の判断処理において、近接センサ14−1が選択されたと判断されると、ステップS910の処理に進み、メインコントローラー12cの制御により、即時利用予約装置16を停止して、第4の予約処理を終了することにより第1の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS924の判断処理において、近接センサ14−1が選択されなかったと判断されると、ステップS902の処理から所定の時間(例えば、5分間)が経過したか否かの判断を行う(ステップS926)。
即ち、このステップS926の判断処理においては、LEDランプ20−1、20−2、20−3を緑色で点灯した時点からカウントされた時間が、所定の時間に達したか否かの判断を行うものである。
このステップS926の判断処理において、所定の時間が経過したと判断されると、ステップS910の処理に進み、即時利用予約装置16を停止して、第4の予約処理を終了することにより第1の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS926の判断処理において、所定の時間が経過していないと判断されると、ステップS904の判断処理に戻って、ステップS904以降の処理を行う。
即ち、この第4の予約処理においては、ステップS902の処理によりLED20−1、20−2、20−3を緑色で点灯した後には、近接センサ14−1、14−2、14−3、14−4が利用者により選択されない限り、所定の時間が経過するまでステップS904〜ステップS926の処理を繰り返すこととなる。
ステップS402の処理で行った車両110の予約が事前予約の場合には、予約した利用開始日時になると、サーバー108から予約情報が携帯電話網を介してメインコントローラー12cに出力され、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー40が起動される。
そして、利用者は予約した利用開始日時に車両110が駐車された駐車場まで行き、車両110を利用することとなる。
また、ステップS402の処理で行った車両110の予約が即時利用予約の場合には、利用者は、即時利用予約後に、直ちに車両110を利用することとなる。
そして、車両110の利用を開始する際には、利用者は、起動されたカードリーダー40にIC運転免許証を翳すことにより、車両利用前の認証処理を行う(ステップS404)。
なお、このステップS404の処理による車両利用前の認証処理については、S402の処理でなされた車両110への予約が事前予約であった場合になされるものであり、ステップS402の処理でなされた車両110への予約が即時利用予約であった場合には省略される。
また、事前予約により車両110を予約した場合には、利用開始時間の15分前になると、予約情報(例えば、利用開始時間や利用終了時間などである。)と免許証情報のうちの簡易情報とがサーバー108から携帯電話網を介してメインコントローラー12cに出力される。なお、こうした予約情報と簡易情報とは、利用者による車両110の利用中はメインコントローラー12cに記憶されており、当該利用者の次の利用者による予約情報と簡易情報とがメインコントローラー12cに出力されると自動的に消去されるものである。
ここで、図23のフローチャートには、このステップS404の処理における車両利用前の認証処理の詳細な処理内容が示されており、この車両利用前の認証処理においては、まず、利用開始時間(事前予約により予約においてなされた車両110の利用を開始する時間である。)に車両110が駐車している駐車場に来た利用者は、起動しているカードリーダー40にIC運転免許証を翳し、カード−リーダー40に翳されたIC運転免許証から簡易情報を読み取る(ステップS2302)。
即ち、このステップS2302の処理においては、利用者がカードリーダー40の読み取り部(図示せず。)翳したIC運転免許証に内蔵されたICチップから、暗証番号を利用することなく取得することのできる情報たる簡易情報を取得する。
そして、取得した簡易情報を、メインコントローラー12cに出力し、メインコントローラー12cにおいて、取得した簡易情報と記憶された簡易情報とが一致するか否かの判断を行う(ステップS2304)。
即ち、このステップS2304の判断処理においては、ステップS2302の処理で取得した簡易情報と、利用開始時間の15分前に出力された簡易情報とが一致するか否かを判断することとなる。
このステップS2304の判断処理において、取得した簡易情報と記憶された簡易情報とが一致しないと判断されると、メインコントローラー12cにより認証不能と判断され、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー40に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅して、予約情報の確認を促し(ステップS2306)、車両110のセキュリティを解除することなく、この車両利用前の認証処理を終了する。
なお、ステップS2304の判断処理とステップS2306の処理との間に、認証不可能と判断された回数をカウントし、カウントした回数が所定の回数に達したか否かを判断する処理を設け、当該処理において、カウントした回数が所定の回数に達していないと判断されると、LEDランプ(図示せず。)の点滅パターンを変更するなどして、再度IC運転免許証を翳すように促すようにし、カウントした回数が所定の回数に達したと判断されると、ステップS2306処理に進むようにしてもよい。
また、ステップS2304の判断処理において、取得した簡易情報と記憶された簡易情報とが一致すると判断されると、簡易情報が一致したとの判断結果をメインコントローラー12cから携帯電話網を介してサーバー108に出力する(ステップS2308)。
そして、サーバー108に簡易情報が一致したとの判断結果が入力されると、サーバー108では、この処理が行われている時間において、車両110を利用している利用者の利用者情報を特定するとともに、当該利用者情報に関連付けて記憶されている第1の暗証番号および第2の暗証番号を特定する(ステップS2310)。
即ち、このステップS2310の処理においては、まず、簡易情報が一致したとの判断結果を出力した車両110を特定し、この判断処理が行われている時間に、特定された車両110を予約している利用者を予約情報から特定することとなる。その後、特定した利用者の利用者情報を特定するとともに、当該利用者情報に関連付けて記憶されている第1の暗証番号および第2の暗証番号を特定することとなる。
なお、車両110を特定する際には、例えば、ステップS2308の処理において簡易情報が一致したとの判断結果とともに、車両110を特定するための車両情報を出力するようにし、この車両情報に基づいて、判断結果を出力した車両110を特定する。
その後、特定した第1の暗証番号と第2の暗証番号とをサーバー108から携帯電話網を介してメインコントローラー12cに出力し、メインコントローラー12cからカードリーダー40に出力する(ステップS2312)。
カードリーダー40に第1の暗証番号および第2の暗証番号が入力されると、当該2つの暗証番号をカードリーダー40に翳された状態のIC運転免許証に出力し、IC運転免許証から詳細情報を読み取る(ステップS2314)。
即ち、このステップS2314の処理では、カードリーダー40に入力された第1の暗証番号と第2の暗証番号とを、カードリーダー40に翳された状態のIC運転免許証に内蔵されたICチップに出力され、当該ICチップにおいて、出力された第1の暗証番号および第2の暗証番号を、当該ICチップに記憶された第1の暗証番号および第2の暗証番号と照合する。
そして、ICチップにおける照合において、出力された第1の暗証番号および第2の暗証番号と、記憶された第1の暗証番号および第2の暗証番号とが一致する場合には、ICチップに記憶された暗証番号を利用して取得することのできる情報たる詳細情報をカードリーダー40で読み取ることができ、出力された第1の暗証番号および第2の暗証番号と、記憶された第1の暗証番号と第2の暗証番号とが一致しない場合には、ICチップに記憶された詳細情報をカードリーダー40で読み取ることができない。
そして、メインコントローラー12cにおいて、カードリーダー40で詳細情報が取得できたか否かの判断を行う(ステップS2316)。
即ち、このステップS2316の判断処理では、カードリーダー40からメインコントローラー12cに詳細情報が出力されたか否かを判断するものであり、カードリーダー40からメインコントローラー12cに詳細情報が出力されると、カードリーダー40で詳細情報が取得できたと判断され、カードリーダー40からメインコントローラー12cに詳細情報が出力されないと、カードリーダー40で詳細情報が取得できなかったと判断される。
ステップS2316の判断処理において、詳細情報が取得できなかったと判断されると、メインコントローラー12cで「認証不能」と判断され、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー40に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅して(例えば、ステップS2306の処理による点滅パターンと異なるパターンである。)、利用者に対して「認証不能」である旨を知らせ(ステップS2318)、この車両利用前の認証処理を終了する。
また、ステップS2316の判断処理において、詳細情報が取得できたと判断されると、取得した詳細情報をメインコントローラー12cから携帯電話網を介してサーバー108に出力する(ステップS2320)。
そして、サーバー108において、取得した詳細情報と、ステップS2310の処理において特定した利用者の利用者情報における詳細情報とが一致するか否かの判断を行う(ステップS2322)。
つまり、ステップS2322の判断処理では、ステップS2314の処理で取得した詳細情報と、ステップS2310の処理で特定した利用者情報における免許証情報のうちの詳細情報とが一致するか否かの判断を行う。
ステップS2322の判断処理において、取得した詳細情報と、ステップS2310の処理で特定した利用者情報における詳細情報とが一致しないと判断されると、サーバー108で「認証不能」と判断され、「認証不能」との判断結果をサーバー108から携帯電話網を介してメインコントローラー12cに出力する(ステップS2324)。
その後、ステップS2318の処理に進み、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー40に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅して(例えば、ステップS2306の処理による点滅パターンと異なるパターンである。)、利用者に対して「認証不能」である旨を知らせ、この車両利用前の認証処理を終了する。
また、ステップS2322の判断処理において、取得した情報と、ステップS2310の処理で特定した利用者情報における詳細情報とが一致すると判断されると、サーバー108で「認証」と判断され、「認証」との判断結果をサーバー108から携帯電話網を介してメインコントローラー12cに出力する(ステップS2326)。
その後、メインコントローラー12cの制御により、車両110のセキュリティを解除する(ステップS2328)とともに、カードリーダー40に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅して(ステップS2306、2318の処理による点滅パターンとは異なるパターンである。)、利用者に対して認証され、車両110のセキュリティが解除された旨を知らせ(ステップS2330)、ステップS406の処理に進む。
ステップS404の処理による車両利用前の認証処理により認証が完了すると、メインコントローラー12cの制御によりカードリーダー40の電源を切る。
そして、利用者は、車両110を利用して(ステップS406)、車両110の利用を終了する時間までに、車両110を予め決められた駐車場に駐車させ、キーを利用して車両110のエンジンを停止し、当該キーをキーボックス116に返却して、車両110から降車して車両110の全てのドアを閉める。
その後、車両110を返却するための認証処理である、車両利用後の認証処理を行う(ステップS408)。
なお、このステップS408の処理による車両利用後の認証処理については、例えば、特開2012−247818号公報に開示された技術を用いることができるため、その詳細な説明は省略することとする。
そして、上記したステップS408の処理による車両利用後の認証処理により認証が完了すると、サーバー108において車両110の利用により生じた車両110の利用料金の精算がなされる(ステップS410)。
即ち、車両利用後の認証処理が完了すると、車両110の利用が終了した時点の車両110の総走行距離や燃料残量など、利用料金の算出に必要な各種情報を算出するための情報が監視され、この監視情報がメインコントローラー12cから携帯電話網を介してサーバー108に出力されて、サーバー108において、各種の情報に基づいて、車両110の利用により発生した利用料金が算出される。
なお、こうして算出した利用料金は、予め決められた利用者への料金請求日などの所定のタイミングで、それぞれの利用者のパーソナルコンピューター104や携帯端末106に通知する。
また、こうした各利用者による予約状況や利用料金については、表やグラフなどにまとめられ、事業者がパーソナルコンピューター102により閲覧可能なようにサーバー108に記憶する。
次に、図16乃至図22を参照しながら、本発明による車両予約システムの第2の実施の形態について説明する。
以下の説明においては、上記した本発明による車両予約システムの第1の実施の形態と同様に、本発明の第2の実施の形態による車両予約システムをカーシェアリングシステムに用いた場合について説明する。
なお、本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50は、上記した本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10と同じ構成のため、その詳細な説明は省略する。
ここで、本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50における車両の利用手順について説明する。
この本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50は、IC運転免許証による認証処理を行った後に、即時利用の予約を行うことができるようになる点において、上記した本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10と異なっている。
以下、本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50における車両の利用手順について、詳細に説明する。
まず、カーシェアリングシステム50を利用するに際して、利用者が事業者に対して会員登録を申請すると、事業者は、当該利用者のIC運転免許証に内蔵されたICチップから、当該ICチップに記憶された情報を免許証情報として取得し、取得した免許証情報を当該利用者の利用者情報の1つとしてサーバー108に記憶する。
また、事業者は、IC運転免許証を作成したときに設定した第1の暗証番号と第2の暗証番号とを利用者から取得し、取得した第1の暗証番号と第2の暗証番号とを、当該利用者のIC運転免許証から取得した免許証情報に関連付けてサーバー108に記憶する。
さらに、事業者は、利用者に対して、利用者がサーバー108で管理された予約サイトにログインする際に必要となるIDおよびパスワードを設定して配布する。
そして、事業者への会員登録を完了した利用者は、事業者が管理する車両110を利用しようとする場合には、まず、利用する車両110を予約する(ステップS1602)。
なお、本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50においては、車両110を携帯端末106やパーソナルコンピューター104により予約する事前予約処理と、車両110を即時利用予約装置16により予約する即時利用予約処理とを行うことができる。
即ち、事前予約処理は、パーソナルコンピューター104や携帯端末106を介して、利用する車両110の予約を行うものである。
なお、こうした事前予約処理は、上記した本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10と同様に、従来より公知の技術を用いることができるため、その詳細な説明は省略するが、例えば、パーソナルコンピューター104または携帯端末106を利用してサーバー108に管理された予約サイトにアクセスして会員登録時に取得したIDおよびパスワードを入力して予約サイトにログインし、ログインした予約サイトにおいて車両110の状態や車両110の予約状況といった情報を閲覧し、利用者の要望にあった車両110の予約を行うものである。
また、即時利用予約処理は、車両110に設けられた即時利用予約装置16を利用して、車両110の予約を行うものである。
以下、本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステムにおける即時利用予約処理について、図17を参照しながら、詳細に説明する。図17には、本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステムにおける即時利用予約処理たる第2の即時利用予約処理の詳細な処理内容を示すフローチャートが示されている。
この本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステムにおける即時利用予約処理たる第2の即時利用予約処理は、即時利用予約装置16において、利用者により近接センサ14−1が選択される(つまり、利用者が近接センサ14−1に指を近づけることである。)と、開始されることとなる。
そして、第2の即時利用予約処理が開始されると、まず、IC運転免許証による認証処理が行われる(ステップS1702)。
ここで、図18のフローチャートには、このステップS1702の処理におけるIC運転免許証による認証処理の詳細な処理内容が示されており、このIC運転免許証による認証処理においては、まず、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー40と入力装置42とを起動する(ステップS1802)。
なお、このステップS1802の処理においては、カードリーダー40および入力装置42を起動した後に、カードリーダー40に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅させて、利用者にカードリーダー40および入力装置42の起動を知らせるとともに、利用者に入力装置42に第1の暗証番号と第2の暗証番号とを入力するように促し、さらに、カードリーダー40へIC運転免許証を翳すように促す。
ここで、利用者は、カードリーダー40にIC運転免許証を翳す前に、IC運転免許証における第1の暗証番号と第2の暗証番号とを入力する必要がある。
従って、利用者は、IC運転免許証をカードリーダー40に翳す前に、入力装置42に第1の暗証番号および第2の暗証番号を入力することとなる。
そして、カードリーダー40と入力装置42とが起動した後に、入力装置42に第1の暗証番号と第2の暗証番号とが入力されたか否かの判断を行う(ステップS1804)。
即ち、カードリーダー40および入力装置42が起動されると、利用者によって入力装置42に第1の暗証番号と第2の暗証番号とが入力されるまで、ステップS1804の判断処理が繰り返し実行されることとなる。
なお、例えば、ステップS1804の判断処理が繰り返し実行されて、所定の時間を経過した際には、IC運転免許証による認証処理を終了するとともに、カードリーダー40と入力装置42と即時利用予約装置16とを停止して、第2の即時利用予約処理を終了するようにしてもよい。
その後、カードリーダー40の読み取り部(図示せず。)に翳されたIC運転免許証から、簡易情報と詳細情報とを読み取る(ステップS1806)。
即ち、このステップS1806の処理においては、IC運転免許証に内蔵されたICチップから、暗証番号を利用することなく取得することのできる情報たる簡易情報を取得するとともに、入力された第1の暗証番号と第2の暗証番号とを利用して取得することのできる情報たる詳細情報を取得する。
そして、取得した簡易情報および詳細情報をメインコントローラー12cから携帯電話網を介してサーバー108に出力し(ステップS1808)、当該簡易情報および詳細情報と、サーバー108に予め記憶されている簡易情報および詳細情報とが一致するか否かの判断を行う(ステップS1810)。
即ち、このステップS1810の判断処理においては、サーバー108に記憶されている簡易情報および詳細情報を含む各利用者の利用者情報に、サーバー108に出力された簡易情報および詳細情報が一致する利用者情報があるか否かを判断するものである。
つまり、サーバー108から出力された簡易情報および詳細情報と一致する簡易情報および詳細情報を有する利用者情報がサーバー108にある場合には、取得した簡易情報および詳細情報と、記憶されている簡易情報および詳細情報とが一致すると判断され、サーバー108から出力された簡易情報および詳細情報と一致する簡易情報および詳細情報を有する利用者情報がサーバー108にない場合には、取得した簡易情報および詳細情報と、記憶されている簡易情報および詳細情報とが一致しないと判断される。
ステップS1810の判断処理において、取得した簡易情報および詳細情報と、記憶された簡易情報および詳細情報とが一致していないと判断されると、サーバー108において「認証不能」と判断され、「認証不能」との判断結果を携帯電話網を介してメインコントローラー12cに出力する(ステップS1812)。
その後、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー40に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅することによって、利用者に対して、再度入力装置42に第1の暗証番号と第2の暗証番号とを入力するとともに、IC運転免許証をカードリーダー40に翳すように促し(ステップS1814)、ステップS3404の処理に戻り、ステップS3404以降の処理を行う。
一方、ステップS1810の判断処理において、取得した簡易情報および詳細情報と、記憶された簡易情報および詳細情報とが一致すると判断されると、サーバー108において「認証」と判断され、「認証」との判断結果を携帯電話網を介してメインコントローラー12cに出力する(ステップS1816)。
その後、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー40に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅する(ステップS1814の処理における点滅パターンとは異なる点滅パターンである。)ことで、利用者に対して認証され、即時利用予約が可能となった旨を知らせ(ステップS31818)、ステップS1704の処理に進む。
なお、IC運転免許証による認証処理により起動したカードリーダー40は、例えば、LEDランプ(図示せず)を点滅して、利用者に対して即時利用予約が可能となった旨を知らせた後に所定の時間が経過した、即時利用予約装置16が停止した、あるいは、第2の即時利用予約処理が終了したなどのタイミングで停止、つまり、電源が切られる。
このIC運転免許証による認証処理では、IC運転免許証から簡易情報と詳細情報とを読み取り、読み取った簡易情報および詳細情報が、記憶された簡易情報および詳細情報と一致するか否かを判断するようにしたが、IC運転免許証から詳細情報のみを読み取り、読み取った詳細情報が、記憶された詳細情報と一致するか否かを判断するようにしてもよい。
IC運転免許証による認証処理により認証されると、次に、メインコントローラー12cから車両情報をサーバー108に出力する(ステップS1704)。
即ち、このステップS1704の処理では、即時利用予約装置16が起動した車両110を特定することが可能な車両情報を、メインコントローラー12cから携帯電話網を利用してサーバー108に出力する。
次に、サーバー108において、メインコントローラー12cから出力された車両情報から特定される車両110の予約状況を確認する(ステップS1706)。
即ち、ステップS1706の処理では、メインコントローラー12cから出力された車両情報により管理されている車両110の予約サイトにおける予約状況を確認する。
その後、確認した車両110の予約状況に基づいて、現時点から車両110を利用することが可能な時間を算出する(ステップS1708)。
即ち、ステップS1708の処理では、確認した車両110の予約状況から、車両110の予約状況を確認した時点(以下、「車両110の予約状況を確認した時点」を、「即時利用予約開始時点」と称する。)から、連続して車両110を利用可能な時間を算出する。
具体的には、サーバー108において、車両110の予約状況から、即時利用予約開始時点から次の予約までの時間を算出する。なお、算出する時間単位については、予約サイトにおける車両110の予約可能な時間単位であり、例えば、15分単位で算出される。
より具体的には、16時46分を即時利用予約開始時点とすると、予約可能な時間単位は、15分なので、16時46分から17時までの時間は無視され、17時から15分単位で、次の予約までの時間が計算されることとなる。
そして、ステップS1708の処理で算出した、車両110を利用可能な時間を、サーバー108から携帯電話網を介してメインコントローラー12cに出力する(ステップS1710)。
次に、車両110を利用可能な時間が出力されたメインコントローラー12cにおいて、サーバー108から出力された車両110を利用可能な時間が、30分間以上であるか否かの判断を行う(ステップS1712)。
このステップS1712の判断処理において、車両110を利用可能な時間が、30分間以上でないと判断されると、第1の予約処理が開始される(ステップS1714)。
ここで、図19のフローチャートには、このステップS1714の処理における第1の予約処理の詳細な処理内容が示されており、この第1の予約処理においては、まず、メインコントローラー12cの制御により、LEDランプ20−1、20−2、20−3を赤色で点灯する(ステップS1902)。
その後、近接センサ14−2が選択されたか否かの判断を行う(ステップS1904)。
即ち、ステップS1904の判断処理においては、監視部12eの監視に基づいてメインコントローラー12cにより、近接センサ14−2から所定の信号(例えば、静電容量の変化を表す信号)を取得したか否かを判断するものであり、近接センサ14−2から所定の信号を取得した場合には、近接センサ14−2が選択されたと判断され、近接センサ14−2から所定の信号を取得したかった場合には、近接センサ14−2が選択されなかったと判断される。
このステップS1904の判断処理において、近接センサ14−2が選択されたと判断されると、近接センサ14−2は選択不可能であるため、メインコントローラー12cの制御により、LEDランプ20−1を赤色で点滅させ(ステップS1906)、後述するステップS1908の処理に進む。
また、ステップS1904の判断処理において、近接センサ14−2が選択されなかったと判断されると、近接センサ14−3が選択されたか否かの判断を行う(ステップS1908)。
即ち、ステップS1908の判断処理においては、監視部12eの監視により、近接センサ14−3から所定の信号(例えば、静電容量の変化を表す信号)を取得したか否かを判断するものであり、近接センサ14−3から所定の信号を取得した場合には、近接センサ14−3が選択されたと判断され、近接センサ14−3から所定の信号を取得しなかった場合には、近接センサ14−3が選択されなかったと判断される。
このステップS1908の判断処理において、近接センサ14−3が選択されたと判断されると、近接センサ14−3は選択不可能であるため、メインコントローラー12cの制御により、LEDランプ20−2を赤色で点滅させ(ステップS1910)、後述するステップS1912の処理に進む。
また、ステップS1908の判断処理において、近接センサ14−3が選択されなかったと判断されると、近接センサ14−4が選択されたか否かの判断を行う(ステップS1912)。
即ち、ステップS1912の判断処理においては、監視部12eの監視により、近接センサ14−4から所定の信号(例えば、静電容量の変化を表す信号)を取得したか否かを判断するものであり、近接センサ14−4から所定の信号を取得した場合には、近接センサ14−4が選択されたと判断され、近接センサ14−4から所定の信号を取得したかった場合には、近接センサ14−4が選択されなかったと判断される。
このステップS1912の判断処理において、近接センサ14−4が選択されたと判断されると、近接センサ14−4は選択不可能であるため、メインコントローラー12cの制御により、LEDランプ20−3を赤色で点滅させ(ステップS1914)、後述するステップS1916の処理に進む。
また、ステップS1912の判断処理において、近接センサ14−4が選択されなかったと判断されると、近接センサ14−1が選択されたか否かの判断を行う(ステップS1916)。
即ち、ステップS1916の判断処理においては、監視部12eの監視により、近接センサ14−1から所定の信号(例えば、静電容量の変化を表す信号)を取得したか否かを判断するものであり、近接センサ14−1から所定の信号を取得した場合には、近接センサ14−1が選択されたと判断され、近接センサ14−1から所定の信号を取得しなかった場合には、近接センサ14−1が選択されなかったと判断される。
このステップS1916の判断処理において、近接センサ14−1が選択されたと判断されると、メインコントローラー12cの制御により、即時利用予約装置16を停止し(ステップS1920)、第1の予約処理を終了することにより第2の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS1916の判断処理において、近接センサ14−1が選択されなかったと判断されると、ステップS1902の処理から所定の時間(例えば、5分間)が経過したか否かの判断を行う(ステップS1918)。
即ち、このステップS1918の判断処理においては、LEDランプ20−1、20−2、20−3を赤色で点灯した時点からカウントされた時間が、所定の時間に達したか否かの判断を行うものである。
このステップS1918の判断処理において、所定の時間が経過したと判断されると、ステップS1920の処理に進み、即時利用予約装置16を停止して、第1の予約処理を終了することにより第2の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS1918の判断処理において、所定の時間が経過していないと判断されると、ステップS1904の判断処理に戻って、ステップS1904以降の処理を行う。
即ち、この第1予約処理においては、ステップS1902の処理によりLEDランプ20−1、20−2、20−3を赤色で点灯した後には、近接センサ14−1が利用者により選択されない限り、所定の時間が経過するまでステップS1904〜ステップS1918の処理を繰り返すこととなる。
一方、ステップS1712の判断処理において、車両110の利用可能な時間が、30分以上であると判断されると、車両110の利用可能な時間が、3時間以上であるか否かの判断を行う(ステップS1716)。
このステップS1716の判断処理において、車両110を利用可能な時間が、3時間以上でないと判断されると、第2の予約処理が開始される(ステップS1718)。
ここで、図20のフローチャートには、このステップS1718の処理における第2の予約処理の詳細な処理内容が示されており、この第2の予約処理においては、まず、メインコントローラー12cの制御により、LEDランプ20−1を緑色で点灯するとともに、LEDランプ20−2、20−3を赤色で点灯する(ステップS2002)。
その後、近接センサ14−2が選択されたか否かの判断を行う(ステップS2004)。
なお、ステップS2004の判断処理では、上記したステップS1904の判断処理と同様にして、近接センサ14−2が選択されたか否かの判断がなされる。
このステップS2004の判断処理において、近接センサ14−2が選択されたと判断されると、30分間だけ車両110の即時利用の予約がなされたと判断され、サーバー108で管理している予約情報において即時利用予約開始時点から30分間だけ車両110の予約を行うとともに、予約サイトにおける車両110の予約を即時利用予約開始時点から30分間だけ不可能な状態とする(ステップS2006)。
即ち、ステップS2006の処理においては、サーバー108において、車両110の利用時間の管理などを行う予約情報にて、即時利用予約開始時点から30分間だけ車両110を、IC運転免許証による認証処理により認証された利用者が利用するための予約を行い、さらに、予約サイトにおいて、当該予約情報を反映するようにして、車両110の予約を即時利用予約開始時点から30分間だけ不可能な状態とする。
例えば、ステップS2006の処理においては、16時46分を即時利用予約開始時点とすると、予約可能な時間単位は、15分であるため、16時46分から17時までの時間は無視され、17時から30分間の車両110の利用予約がなされることとなる。なお、このとき、無視された時間は、例えば、利用者が無料で利用できる。
そして、ステップS2006の処理が完了すると、メインコントローラー12cの制御により、車両110のセキュリティを解除した状態とする(ステップS2008)。
なお、車両110のセキュリティを解除した状態とは、具体的には、車両110のドアロックを解除するとともに、キーボックス116からキーを取り出すことができる状態である。
その後、即時利用予約装置16を停止して(ステップS2010)、第2の予約処理を終了することにより第2の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS2004の判断処理において、近接センサ14−2が選択されなかったと判断されると、近接センサ14−3が選択されたか否かの判断を行う(ステップS2012)。
なお、ステップS2012の判断処理では、上記したステップS1908の判断処理と同様にして、近接センサ14−3が選択されたか否かの判断がなされる。
このステップS2012の判断処理において、近接センサ14−3が選択されたと判断されると、近接センサ14−3は選択不可能であるため、メインコントローラー12cの制御により、LEDランプ20−2を赤色で点滅させ(ステップS2014)、後述するステップS2016の処理に進む。
また、ステップS2012の判断処理において、近接センサ14−3が選択されなかったと判断されると、近接センサ14−4が選択されたか否かの判断を行う(ステップS2016)。
なお、ステップS2016の判断処理では、上記したステップS1912の判断処理と同様にして、近接センサ14−4が選択されたか否かの判断がなされる。
このステップS2016の判断処理において、近接センサ14−4が選択されたと判断されると、近接センサ14−4は選択不可能であるため、メインコントローラー12cの制御により、LEDランプ20−3を赤色で点滅させ(ステップS2018)、後述するステップS2020の処理に進む。
また、ステップS2016の判断処理において、近接センサ14−4が選択されなかったと判断されると、近接センサ14−1が選択されたか否かの判断を行う(ステップS2020)。
なお、ステップS2020の判断処理では、上記したステップS1916の判断処理と同様にして、近接センサ14−1が選択されたか否かの判断がなされる。
このステップS2020の判断処理において、近接センサ14−1が選択されたと判断されると、ステップS2010の処理に進み、メインコントローラー12cの制御により、即時利用予約装置16を停止して、第2の予約処理を終了することにより第2の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS2020の判断処理において、近接センサ14−1が選択されなかったと判断されると、ステップS2002の処理から所定の時間(例えば、5分間)が経過したか否かの判断を行う(ステップS2022)。
即ち、このステップS2022の判断処理においては、LEDランプ20−1を緑色、LEDランプ20−2、20−3を赤色で点灯した時点からカウントされた時間が、所定の時間に達したか否かの判断を行うものである。
このステップS2022の判断処理において、所定の時間が経過したと判断されると、ステップS2010の処理に進み、即時利用予約装置16を停止して、第2の予約処理を終了することにより第2の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS2022の判断処理において、所定の時間が経過していないと判断されると、ステップS2004の判断処理に戻って、ステップS2004以降の処理を行う。
即ち、この第2の予約処理においては、ステップS2002の処理によりLEDランプ20−1を緑色、LEDランプ20−2、20−3を赤色で点灯した後には、近接センサ14−1、14−2が利用者により選択されない限り、所定の時間が経過するまでステップS2004〜ステップS2022の処理を繰り返すこととなる。
一方、ステップS1716の判断処理において、車両110の利用可能な時間が3時間以上であると判断されると、車両110の利用可能な時間が、12時間以上であるか否かの判断を行う(ステップS1720)。
このステップS1720の判断処理において、車両110を利用可能な時間が12時間以上でないと判断されると、第3の予約処理が開始される(ステップS1722)。
ここで、図21のフローチャートには、このステップS1722の処理における第3の予約処理の詳細な処理内容が示されており、この第3の予約処理においては、まず、メインコントローラー12cの制御により、LEDランプ20−1、20−2を緑色で点灯するとともに、LEDランプ20−3を赤色で点灯する(ステップS2102)。
その後、近接センサ14−2が選択されたか否かの判断を行う(ステップS2104)。
なお、ステップS2104の判断処理では、上記したステップS1904の判断処理と同様にして、近接センサ14−2が選択されたか否かの判断がなされる。
このステップS2104の判断処理において、近接センサ14−2が選択されたと判断されると、30分間だけ車両110の即時利用の予約がなされたと判断され、サーバー108で管理している予約情報において即時利用予約開始時点から30分間だけ車両110の予約を行うとともに、予約サイトにおける車両110の予約を即時利用予約開始時点から30分間だけ不可能な状態とする(ステップS2106)。
即ち、ステップS2106の処理においては、サーバー108において、車両110の利用時間の管理などを行う予約情報にて、即時利用予約開始時点から30分間だけ車両110を、IC運転免許証による認証処理により認証された利用者が利用するための予約を行い、さらに、予約サイトにおいて、当該予約情報を反映するようにして、車両110の予約を即時利用予約開始時点から30分間だけ不可能な状態とする。
例えば、ステップS2106の処理においては、16時46分を即時利用予約開始時点とすると、予約可能な時間単位は、15分であるため、16時46分から17時までの時間は無視され、17時から30分間の車両110の利用予約がなされることとなる。なお、このとき、無視された時間は、例えば、利用者が無料で利用できる。
そして、ステップS2106の処理が完了すると、メインコントローラー12cの制御により、車両110のセキュリティを解除した状態とする(ステップS2108)。
なお、車両110のセキュリティを解除した状態とは、具体的には、車両110のドアロックを解除するとともに、キーボックス116からキーを取り出すことができる状態である。
その後、即時利用予約装置16を停止して(ステップS2110)、第3の予約処理を終了することにより第2の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS2104の判断処理において、近接センサ14−2が選択されなかったと判断されると、近接センサ14−3が選択されたか否かの判断を行う(ステップS2112)。
なお、ステップS2112の判断処理では、上記したステップS1908の判断処理と同様にして、近接センサ14−3が選択されたか否かの判断がなされる。
このステップS2112の判断処理において、近接センサ14−3が選択されたと判断されると、3時間だけ車両110の即時利用の予約がなされたと判断され、サーバー108で管理している予約情報において即時利用予約開始時点から3時間だけ車両110の予約を行うとともに、予約サイトにおける車両110の予約を即時利用予約開始時点から3時間だけ不可能な状態とする(ステップS2114)。
即ち、ステップS2114の処理においては、サーバー108において、車両110の利用時間の管理などを行う予約情報にて、即時利用予約開始時点から3時間だけ車両110を、IC運転免許証による認証処理により認証された利用者が利用するための予約を行い、さらに、予約サイトにおいて、当該予約情報を反映するようにして、車両110の予約を即時利用予約開始時点から3時間だけ不可能な状態とする。
例えば、ステップS2114の処理においては、16時46分を即時利用予約開始時点とすると、予約可能な時間単位は、15分であるため、16時46分から17時までの時間は無視され、17時から3時間の車両110の利用予約がなされることとなる。なお、このとき、無視された時間は、例えば、利用者が無料で利用できる。
そして、ステップS2114の処理が完了すると、メインコントローラー12cの制御により、車両110のセキュリティを解除した状態とする(ステップS2116)。
なお、車両110のセキュリティを解除した状態とは、具体的には、車両110のドアロックを解除するとともに、キーボックス116からキーを取り出すことができる状態である。
その後、ステップS2110の処理に進み、即時利用予約装置16を停止して、第3の予約処理を終了することにより第2の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS2112の判断処理において、近接センサ14−3が選択されなかったと判断されると、近接センサ14−4が選択されたか否かの判断を行う(ステップS2118)。
なお、ステップS2118の判断処理では、上記したステップS2212の判断処理と同様にして、近接センサ14−4が選択されたか否かの判断がなされる。
このステップS2118の判断処理において、近接センサ14−4が選択されたと判断されると、近接センサ14−4は選択不可能であるため、メインコントローラー12cの制御により、LEDランプ20−3を赤色で点滅させ(ステップS2120)、後述するステップS2122の処理に進む。
また、ステップS2118の判断処理において、近接センサ14−4が選択されなかったと判断されると、近接センサ14−1が選択されたか否かの判断を行う(ステップS2122)。
なお、ステップS2122の判断処理では、上記したステップS1916の判断処理と同様にして、近接センサ14−1が選択されたか否かの判断がなされる。
このステップS2122の判断処理において、近接センサ14−1が選択されたと判断されると、ステップS2110の処理に進み、メインコントローラー12cの制御により、即時利用予約装置16を停止して、第3の予約処理を終了することにより第2の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS2122の判断処理において、近接センサ14−1が選択されなかったと判断されると、ステップS2102の処理から所定の時間(例えば、5分間)が経過したか否かの判断を行う(ステップS2124)。
即ち、このステップS2124の判断処理においては、LEDランプ20−1、20−2を緑色、LEDランプ20−3を赤色で点灯した時点からカウントされた時間が、所定の時間に達したか否かの判断を行うものである。
このステップS2124の判断処理において、所定の時間が経過したと判断されると、ステップS2110の処理に進み、即時利用予約装置16を停止して、第3の予約処理を終了することにより第2の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS2124の判断処理において、所定の時間が経過してないと判断されると、ステップS2104の判断処理に戻って、ステップS2104以降の処理を行う。
即ち、この第3の予約処理においては、ステップS2102の処理によりLEDランプ20−1、20−2を緑色、LEDランプ20−3を赤色で点灯した後には、近接センサ14−1、14−2、14−3が利用者により選択されない限り、所定の時間が経過するまでステップS2104〜ステップS2124の処理を繰り返すこととなる。
一方、ステップS1720の判断処理において、車両110の利用可能な時間が12時間以上であると判断されると、第4の予約処理が開始される(ステップS1724)。
ここで、図22のフローチャートには、このステップS1724の処理における第4の予約処理の詳細な処理内容が示されており、この第4の予約処理においては、まず、メインコントローラー12cの制御により、LEDランプ20−1、20−2、20−3を緑色で点灯する(ステップS2202)。
その後、近接センサ14−2が選択されたか否かの判断を行う(ステップS2204)。
なお、ステップS2204の判断処理では、上記したステップS1904の判断処理と同様にして、近接センサ14−2が選択されたか否かの判断がなされる。
このステップS2204の判断処理において、近接センサ14−2が選択されたと判断されると、30分間だけ車両110の即時利用の予約がなされたと判断され、サーバー108で管理している予約情報において即時利用予約開始時点から30分間だけ車両110の予約を行うとともに、予約サイトにおける車両110の予約を即時利用予約開始時点から30分間だけ不可能な状態とする(ステップS2206)。
即ち、ステップS2206の処理においては、サーバー108において、車両110の利用時間の管理などを行う予約情報にて、即時利用予約開始時点から30分間だけ車両110を、IC運転免許証による認証処理により認証された利用者が利用するための予約を行い、さらに、予約サイトにおいて、当該予約情報を反映するようにして、車両110の予約を即時利用予約開始時点から30分間だけ不可能な状態とする。
例えば、ステップS2206の処理においては、16時46分を即時利用予約開始時点とすると、予約可能な時間単位は、15分であるため、16時46分から17時までの時間は無視され、17時から30分間の車両110の利用予約がなされることとなる。なお、このとき、無視された時間は、例えば、利用者が無料で利用できる。
そして、ステップS2206の処理が完了すると、メインコントローラー12cの制御により、車両110のセキュリティを解除した状態とする(ステップS2208)。
なお、車両110のセキュリティを解除した状態とは、具体的には、車両110のドアロックを解除するとともに、キーボックス116からキーを取り出すことができる状態である。
その後、即時利用予約装置16を停止して(ステップS2210)、第4の予約処理を終了することにより第2の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS2204の判断処理において、近接センサ14−2が選択されなかったと判断されると、近接センサ14−3が選択されたか否かの判断を行う(ステップS2212)。
なお、ステップS2212の判断処理では、上記したステップS1908の判断処理と同様にして、近接センサ14−3が選択されたか否かの判断がなされる。
このステップS2212の判断処理において、近接センサ14−3が選択されたと判断されると、3時間だけ車両110の即時利用の予約がなされたと判断され、サーバー108で管理している予約情報において即時利用予約開始時点から3時間だけ車両110の予約を行うとともに、予約サイトにおける車両110の予約を即時利用予約開始時点から3時間だけ不可能な状態とする(ステップS2214)。
即ち、ステップS2214の処理においては、サーバー108において、車両110の利用時間の管理などを行う予約情報にて、即時利用予約開始時点から3時間だけ車両110を、IC運転免許証による認証処理により認証された利用者が利用するための予約を行い、さらに、予約サイトにおいて、当該予約情報を反映するようにして、車両110の予約を即時利用予約開始時点から3時間だけ不可能な状態とする。
例えば、ステップS2214の処理においては、16時46分を即時利用予約開始時点とすると、予約可能な時間単位は、15分であるため、16時46分から17時までの時間は無視され、17時から3時間の車両110の利用予約がなされることとなる。なお、このとき、無視された時間は、例えば、利用者が無料で利用できる。
そして、ステップS2214の処理が完了すると、メインコントローラー12cの制御により、車両110のセキュリティを解除した状態とする(ステップS2216)。
なお、車両110のセキュリティを解除した状態とは、具体的には、車両110のドアロックを解除するとともに、キーボックス116からキーを取り出すことができる状態である。
その後、ステップS2210の処理に進み、即時利用予約装置16を停止して、第4の予約処理を終了することにより第2の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS2212の判断処理において、近接センサ14−3が選択されなかったと判断されると、近接センサ14−4が選択されたか否かの判断を行う(ステップS2218)。
なお、ステップS2218の判断処理では、上記したステップS1912の判断処理と同様にして、近接センサ14−4が選択されたか否かの判断がなされる。
このステップS2218の判断処理において、近接センサ14−4が選択されたと判断されると、12時間だけ車両110の即時利用の予約がなされたと判断され、サーバー108で管理している予約情報において即時利用予約開始時点から12時間だけ車両110の予約を行うとともに、予約サイトにおける車両110の予約を即時利用予約開始時点から12時間だけ不可能な状態とする(ステップS2220)。
即ち、ステップS2220の処理においては、サーバー108において、車両110の利用時間の管理などを行う予約情報にて、即時利用予約開始時点から12時間だけ車両110を、IC運転免許証による認証処理により認証された利用者が利用するための予約を行い、さらに、予約サイトにおいて、当該予約情報を反映するようにして、車両110の予約を即時利用予約開始時点から12時間だけ不可能な状態とする。
例えば、ステップS2220の処理においては、16時46分を即時利用予約開始時点とすると、予約可能な時間単位は、15分であるため、16時46分から17時までの時間は無視され、17時から12時間の車両110の利用予約がなされることとなる。なお、このとき、無視された時間は、例えば、利用者が無料で利用できる。
そして、ステップS2220の処理が完了すると、メインコントローラー12cの制御により、車両110のセキュリティを解除した状態とする(ステップS2222)。
なお、車両110のセキュリティを解除した状態とは、具体的には、車両110のドアロックを解除するとともに、キーボックス116からキーを取り出すことができる状態である。
その後、ステップS2210の処理に進み、即時利用予約装置16を停止して、第4の予約処理を終了することにより第2の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS2218の判断処理において、近接センサ14−4が選択されなかったと判断されると、近接センサ14−1が選択されたか否かの判断を行う(ステップS2224)。
なお、ステップS2224の判断処理では、上記したステップS1916の判断処理と同様にして、近接センサ14−1が選択されたか否かの判断がなされる。
このステップS2224の判断処理において、近接センサ14−1が選択されたと判断されると、ステップS2210の処理に進み、メインコントローラー12cの制御により、即時利用予約装置16を停止して、第4の予約処理を終了することにより第2の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS2224の判断処理において、近接センサ14−1が選択されなかったと判断されると、ステップS2202の処理から所定の時間(例えば、5分間)が経過したか否かの判断を行う(ステップS2226)。
即ち、このステップS2226の判断処理においては、LEDランプ20−1、20−2、20−3を緑色で点灯した時点からカウントされた時間が、所定の時間に達したか否かの判断を行うものである。
このステップS2226の判断処理において、所定の時間が経過したと判断されると、ステップS2210の処理に進み、即時利用予約装置16を停止して、第4の予約処理を終了することにより第2の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS2226の判断処理において、所定の時間が経過していないと判断されると、ステップS2204の判断処理に戻って、ステップS2204以降の処理を行う。
即ち、この第4の予約処理においては、ステップS2202の処理によりLEDランプ20−1、20−2、20−3を緑色で点灯した後には、近接センサ14−1、14−2、14−3、14−4が利用者により選択されない限り、所定の時間が経過するまでステップS2204〜ステップS2226の処理を繰り返すこととなる。
ここで、ステップS1602の処理で行った車両110の予約が事前予約の場合には、予約した利用開始日時になると、サーバー108から予約情報が携帯電話網を介してメインコントローラー12cに出力され、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー40が起動される。
そして、利用者は予約した利用開始日時に車両110が駐車された駐車場まで行き、車両110を利用することとなる。
また、ステップS1602の処理で行った車両110の予約が即時利用予約の場合には、利用者は、即時利用予約後に、直ちに車両110を利用することとなる。
そして、車両110の利用を開始する際には、利用者は、起動されたカードリーダー40にIC運転免許証を翳すことにより、車両利用前の認証処理を行う(ステップS1604)。
このステップS1604の処理による車両利用前の認証処理は、ステップS1602の処理でなされた車両110への予約が事前予約であった場合になされるものであり、ステップS1602の処理でなされた車両110への予約が即時利用予約であった場合には省略される。
また、ステップS1604の処理による車両利用前の認証処理については、例えば、特開2012−247818号公報に開示された技術を用いることができるため、その詳細な説明は省略することとする。
そして、利用者は、車両110を利用して(ステップS1606)、車両110の利用を終了する時間までに、車両110を予め決められた駐車場に駐車させ、キーを利用して車両110のエンジンを停止し、当該キーをキーボックス116に返却して、車両110から降車して車両110の全てのドアを閉める。
その後、車両110を返却するための認証処理である、車両利用後の認証処理を行う(ステップS1608)。
なお、このステップS408の処理による車両利用後の認証処理については、例えば、特開2012−247818号公報に開示された技術を用いることができるため、その詳細な説明は省略することとする。
そして、ステップS1608の処理による車両利用後の認証処理により認証が完了すると、サーバー108において車両110の利用により生じた車両110の利用料金の精算がなされる(ステップS1610)。
即ち、車両利用後の認証処理が完了すると、車両110の利用が終了した時点の車両110の総走行距離や燃料残量など、利用料金の算出に必要な各種情報を算出するための情報が監視され、この監視情報がメインコントローラー12cから携帯電話網を介してサーバー108に出力されて、サーバー108において、各種の情報に基づいて車両110の利用により発生した利用料金が算出される。
なお、こうして算出した利用料金は、予め決められた利用者への料金請求日などの所定のタイミングで、それぞれの利用者のパーソナルコンピューター104や携帯端末106に通知する。
また、こうした各利用者による予約状況や利用料金については、表やグラフなどにまとめられ、事業者がパーソナルコンピューター102により閲覧可能なようにサーバー108に記憶する。
以上において説明したように、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10は、即時利用予約装置16を設けるようにするとともに、IC運転免許証におけるICチップに記憶された情報を読み取ることができるカードリーダー40を備えるようにした。
そして、車両110を直ちに利用したい利用者は、この即時利用予約装置16を起動し、即時利用予約装置16に、車両110を利用可能な時間を複数表示するようにした。
その後、利用者は、即時利用予約装置16に表示された時間(車両110を利用可能な時間である。)から、任意の時間を選択し、IC運転免許証による認証がなされた場合にのみ、即時利用予約の処理を開始した時点から選択した時間だけ車両110を利用するための予約を行うようにした。
これにより、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10においては、即時利用予約装置16により車両110を直ちに利用可能な予約を行う即時利用予約を行うことができるようになる。
このため、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10によれば、車両110を直ちに利用したい場合には、容易に、かつ、短時間で即時利用予約を行って、車両110を利用することができるようになる。
また、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10は、事業者が発行したICカードではなく、運転時に常に携帯が義務づけられているIC運転免許証をカードリーダー40に翳して認証処理を行うようにした。
このため、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10においては、ICカードを利用して認証処理を行う従来の技術と比較して、車両を運転する際には携帯することが必須の運転免許証を利用して認証処理を行うようにしたため、車両110を即時利用し易くなる。
さらに、本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50は、即時利用予約装置16を設けるようにするとともに、IC運転免許証におけるICチップに記憶された情報を読み取ることができるカードリーダー40を備えるようにした。
そして、車両110を直ちに利用した利用者は、この即時利用予約装置16を起動した後に、IC運転免許証による認証を行うようにした。
その後、認証がなされた場合のみ、車両110を利用可能な時間が即時利用予約装置16に複数表示され、利用者は、表示された時間から任意の時間を選択することにより、現時点から選択した時間だけ車両110を利用するための予約を行うようにした。
これにより、本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50においては、即時利用予約装置16により車両110を直ちに利用可能な予約を行う即時利用予約を行うことができるようになる。
このため、本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50によれば、車両110を直ちに利用したい場合には、容易に、かつ、短時間で即時利用予約を行って、車両110を利用することができるようになる。
また、本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50は、事業者が発行したICカードではなく、運転時に常に携帯が義務づけられているIC運転免許証をカードリーダー40に翳して認証処理を行うようにした。
このため、本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50においては、ICカードを利用して認証処理を行う従来の技術と比較して、車両を運転する際には携帯することが必須の運転免許証を利用して認証処理を行うようにしたため、車両110を即時利用し易くなる。
なお、上記した実施の形態は、以下の(1)乃至(21)に示すように変形するようにしてもよい。
(1)上記した実施の形態では、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10および本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50において、即時利用予約開始時点を、車両110の予約状況を確認した時点としたが、これに限られるものではないことは勿論であり、例えば、近接センサ14−1が選択され、即時利用予約装置16が起動した時点を即時利用予約開始時点としてもよい。
(2)上記した実施の形態では、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10および本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50において、即時利用予約装置16は、車両110を利用可能な時間として、30分間、3時間、12時間を表示することが可能な構成としたが、これに限られるものではないことは勿論である。
即ち、即時利用予約装置16に表示することが可能な時間は、例えば、1時間、6時間、12時間など、任意の時間間隔で表示するようにしてもよいし、例えば、1時間、2時間、3時間や30分間、60分間、90分間などのように、所定の時間間隔で表示するようにしてもよい。なお、こうした即時利用予約装置16に表示される時間については、事業者が適宜に設定可能なようにしてもよい。
(3)上記した実施の形態では、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10および本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50において、即時利用予約装置16は、30分間、3時間、12時間の3つの時間で、車両110を利用可能な時間を利用者に表示するようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、車両110を利用可能な時間を、1つ、2つあるいは4つ以上の時間で表示するようにしてもよい。
(4)上記した実施の形態では、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10および本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50において、近接センサ14−1と、近接センサ14−2、14−3、14−4と、LEDランプ20−1、20−2、20−3とを即時利用予約装置16として車両110内に配設するようにしたが、これに限られるものではないことは勿論である。
即ち、近接センサ14−1と、近接センサ14−2、14−3、14−4と、LEDランプ20−1、20−2、20−3とをそれぞれ別々の構成として、車両110内に配設するようにしてもよい。
(5)上記した実施の形態では、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10および本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50において、人の指を、近接センサ14−1、14−2、14−3、14−4の検知対象としたが、これに限られるものではないことは勿論であり、検知対象としては、近接センサ14−1、14−2、14−3、14−4で検知することができれば、どのようなものであってもよい。
(6)上記した実施の形態においては、カーシェアリングシステムにおけるシェアカー(共用車両)に対する予約を行う車両予約システムとして、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムおよび本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを用いる場合について説明したが、これに限られるものではないことは勿論である。
即ち、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムおよび本発明の第2の実施の形態による車両予約システムはそれぞれ、複数の利用者により共用される車両に対して利用するための予約を行ういずれの形態のシステムにも用いることができるものであって、例えば、会社内において複数の従業員が共用する車両を予約する車両予約システムとして用いるようにしてもよい。なお、この場合には利用料金の精算処理などは行われない。
(7)上記した実施の形態では、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10および本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50において、予約サイトにおける車両110を予約可能な時間単位を15分単位としたが、これに限られるものではないことは勿論であり、予約サイトにおける車両110と予約可能な時間単位としては、5分単位としてもよいし10分単位としてもよく、任意の時間単位としてもよい。
(8)上記した実施の形態では、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10および本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50において、カードリーダー40、即時利用予約装置16および入力装置42がそれぞれ別体で車両110に設けられるようにしたが、これに限られるものではないことは勿論である。
即ち、カードリーダー40および即時利用予約装置16に換えて、カードリーダー40と即時利用予約装置16との機能が一体となった装置を車両110に設けるようにしてもよいし、即時利用予約装置16および入力装置42に換えて、即時利用予約装置16と入浴装置42との機能が一体となった装置を車両110に設けるようにしてもよいし、カードリーダー40および入力装置42に換えて、カードリーダー40と入力装置42との機能が一体となった装置を車両110に設けるようにしてもよい。
さらに、カードリーダー40、即時利用予約装置16および入力装置42に換えて、カードリーダー40、即時利用予約装置16および入力装置42に換えて、カードリーダー40と即時利用予約装置16と入力装置42との機能が一体となった装置を車両110に設けるようにしてもよい。
(9)上記した実施の形態では、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10および本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50において、バッテリ電圧検出器110eが車載器12の外側に配設されるようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、バッテリ電圧検出器110eを車載器12内に配設するようにしてもよい。
(10)上記した実施の形態では、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10および本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50において、所定の時間だけ車両110を利用可能か否かを表示する表示手段たるLEDランプ20−1、20−2、20−3が緑色と赤色との二色で点灯可能なものとしたが、これに限られるものではないことは勿論である。
例えば、点灯する際の色は緑色と赤色との二色に限られるものではなく、青色や白色などの他の色で点灯するようにしてもよいし、また、二色以上の色で点灯可能なものを用いてもよいし、また、点灯と点滅とで色を変えるようにするなどしてもよい。
また、単一のLEDランプで二色の点灯を行うようにするのではなく、単色で点灯するLEDランプをそれぞれ設けるようにしてもよい。具体的には、例えば、実施の形態では1個のLEDランプ20−1が緑色と赤色との二色で点灯する構成としたが、それに代えて、緑色で点灯するLEDランプと赤色で点灯するLEDランプとの2個のLEDランプを設けるようにしてもよい。
(11)上記した実施の形態では、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10および本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50において、所定の時間だけ車両110を利用可能か否かを表示する表示手段としてLEDランプ20−1、20−2、20−3を用いたが、これに限られるものではないことは勿論である。
即ち、所定の時間だけ車両110を利用可能か否かを表示する表示手段は、車両110の利用者が利用可能時間を認識できるものであればよく、例えば、利用可能時間を表示可能な液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどを用いてもよく、こうした液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどを用いた場合には、LEDランプ20−1、20−2、20−3ならびにそれらの近傍に記載された利用時間を示す文字を設ける必要はない。
(12)上記した実施の形態では、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10および本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50において、近接センサ14−1を設けて、近接センサ14−1を用いて即時利用予約装置16の起動と停止とを制御するようにしたが、これに限られるものではないことは勿論である。
例えば、近接センサ14−1を設けることなく、利用者が一定時間内に近接センサ14−2、14−3、14−4を連続して選択するなどの所定の選択方法により近接センサ14−2、14−3、14−4を選択することにより、即時利用予約装置16の起動と停止とを制御するようにしてもよい。
(13)上記した実施の形態では、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10において、近接センサ14−2が選択されて第1の認証処理に移行する際、近接センサ14−2が選択されて第2の認証処理に移行する際、近接センサ14−3が選択されて第3の認証処理に移行する際、近接センサ14−2が選択されて第4の認証処理に移行する際、近接センサ14−3が選択されて第5の認証処理に移行する際ならびに近接センサ14−4が選択されて第6の認証処理に移行する際に、LED20−1、20−2、20−3を緑色で点灯状態のままとしてが、これに限られるものではないことは勿論である。
例えば、近接センサ14−2、14−3、14−4が選択されて、第1の認証処理、第2の認証処理、第3の認証処理、第4の認証処理、第5の認証処理または第6の認証処理へ移行する際に、近接センサ14−2、14−3、14−4を緑色で点滅するようにして、近接センサ14−2、14−3、14−4のいずれの近接センサが選択されたかを利用者が容易に視認することができるようにしてもよい。
(14)上記した実施の形態では、本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50において、近接センサ14−2が選択されて車両110を30分間だけ予約するとともに、30分間だけ予約不可能な状態とする際(ステップS2006、S2106、S2206の処理)、近接センサ14−3が選択されて車両110を3時間だけ予約するとともに、3時間だけ予約不可能な状態とする際(ステップS2114、S2214の処理)、ならびに、近接センサ14−4が選択されて車両110を12時間だけ予約するとともに、12時間だけ予約不可能な状態とする際(ステップS2220の処理)に、LEDランプ20−1、20−2、20−3を緑色で点灯状態のままとしたが、これに限られるものではないことは勿論である。
例えば、近接センサ14−2、14−3、14−4が選択されて、車両110を所定の時間だけ予約するとともに、当該所定の時間だけ予約不可能な状態とする際に、選択された近接センサ14−2、14−3、14−4を緑色で点滅するようにして、近接センサ14−2、14−3、14−4のいずれの近接センサが選択されたかを利用者が容易に視認することができるようにしてもよい。
(15)上記した実施の形態では、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10および本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50において、利用者が予約した時間だけ予約サイトにおいて車両110の予約を不可能な状態としたが、これに限られるものではないことは勿論である。
即ち、利用者が予約した時間に所定の時間、例えば、1時間を加えた時間だけ予約サイトにおいて車両110の予約を不可能な状態としてもよい。具体的には、利用者が予約した時間が17時から17時30分までであるならば、17時から18時30分まで予約サイトにおいて車両110の予約を不可能な状態とする。
このようにすると、事故などにより利用者が予約した時間までに車両110を返却できない場合に、次の利用者への対応のための時間を確保することができ、トラブルを未然に防止することが可能となる。
また、上記したように利用者が予約した時間に所定の時間を加えた時間だけ予約サイトにおいて車両110の予約を不可能な状態とする場合には、その加えた時間内の所定の時間については、利用者が無料で利用できるものとしてもよい。
例えば、加えた時間が1時間である場合には、15分間だけ上記した無料の時間としてもよいし、また、加えた時間が15分間である場合には、その15分間の全てを上記した無料の時間としてもよい。
(16)上記した実施の形態においては、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10において、記載を簡素化して本発明の理解を容易にするためにその説明を省略したが、第1の認証処理、第2の認証処理、第3の認証処理、第4の認証処理、第5の認証処理あるいは第6の認証処理などの各処理ルーチンにおけるいずれのタイミングにおいても、近接センサ14−1を選択することにより即時利用予約装置16などを停止させて各処理ルーチンを終了するようにしてもよいし、また、第1の認証処理、第2の認証処理、第3の認証処理、第4の認証処理、第5の認証処理あるいは第6の認証処理などの各処理ルーチンの処理中において、利用者による何らの操作もなく所定時間経過した場合には、即時利用予約装置16などを停止させて各処理ルーチンを終了するようにしてもよい。
(17)上記した実施の形態では、本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50において、記載を簡素化して本発明の理解を容易にするためにその説明を省略したが、IC運転免許証による認証処理の処理ルーチンにおけるいずれのタイミングにおいても、近接センサ14−1を選択することにより即時利用予約装置16などを停止させて各処理ルーチンを終了するようにしてもよいし、また、IC運転免許証による認証処理、車両利用前の認証処理あるいは車両利用後の認証処理などの各処理ルーチンの処理中において、利用者による何らの操作もなく所定の時間経過した場合には、各処理ルーチンを終了するようにしてもよい。
(18)上記した実施の形態では、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10および本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50において、検知手段として非接触で検知対象を検知する近接センサ14を用いたが、これに限られるものではないことは勿論である。
即ち、非接触で検知対象を検知する検知手段として、近接センサ以外の非接触センサを用いてもよい。
また、検知手段として、近接センサのように非接触で検知対象を検知する非接触センサに代えて、検知対象が接触したか否かを検知する接触センサを用いるようにしてもよい。
なお、接触センサを用いる場合には、当該接触センサが車両110の外部に露出されていて、利用者が触れることができるようにする。
(19)上記した実施の形態では、本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50において、IC運転免許証による認証処理を行った後に、メインコントローラー12cから出力された車両情報から特定される車両の予約状況をサーバー108において確認し、確認した予約状況に基づいて、車両110を利用することが可能な時間を算出するようにしたが、これに限られるものではないことは勿論である。
即ち、IC運転免許証による認証処理を行った後に、サーバー108において、メインコントローラー12cから出力された車両情報から特定される予約状況を確認し、確認した予約状況と、利用者情報とに基づいて、車両110を利用することが可能な時間を算出するようにしてもよい。
なお、利用者情報とは、各利用者それぞれ個別に設定された情報であり、こうした利用者情報は、IC運転免許証のICチップに記憶されている免許証情報とともに、サーバー108に記憶されている。
これにより、利用者情報として利用時間の制限が設定されている場合などには、利用者情報の内容に応じて予め車両110の利用可能な時間を制限するなどして、その制限した内容でLEDランプ20−1、20−2、20−3を表示することが可能となり、車両の利用時間を自動的に制限することができるようになる。
(20)上記した実施の形態では、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10において、近接センサ14−2、14−3、14−4が選択されたと判断されると、各近接センサに設定された時間だけ、車両110を予約するとともに、予約サイトにおける当該車両110の予約を利用不可能な状態としたが、これに限られるものではないことは勿論である。
即ち、近接センサ14−2、14−3、14−4が選択されたと判断されると、各近接センサに設定された時間だけ、予約サイトにおける車両110の予約を不可能な状態とする、所謂、仮予約が行われるようにしてもよい。
つまり、この場合には、予約情報において近接センサに設定された時間だけ利用者が車両110を利用するための予約が行われずに、予約サイトにおける車両110の予約を不可能な状態とする仮予約が行われる。
なお、こうした仮予約を行う場合には、即時利用予約時には認証処理は行われず、仮予約した後に起動するカードリーダー40を利用して車両利用前の認証処理が行われる。そして、車両利用前の認証処理において認証を受けることで、サーバー108において、この仮予約に基づいて予約情報において車両110を利用するための予約がなされ、利用者による車両110の利用が可能となる。
具体的には、第2の予約処理では、ステップS704の処理において、近接センサ14−2が選択されたと判断されると、予約情報において車両110を利用するための予約を行わずに、サーバー108で管理している予約サイトにおいて、車両110の予約を即時利用予約開始時点から30分間だけ不可能な状態とする仮予約を行う。
即ち、16時46分を即時利用予約開始時点とすると、予約可能な時間単位は15分であるため、16時46分から17時までの時間は無視され、17時から30分間の車両110の利用予約が不可能な状態とされる。
その後、カードリーダー40を起動し、ステップS710の処理に進むこととなる。
第3の予約処理では、ステップS804の処理において、近接センサ14−2が選択されたと判断されると、予約情報において車両110を利用するための予約を行わずに、サーバー108で管理している予約サイトにおいて、車両110の予約を即時利用予約開始時点から30分間だけ不可能な状態とする仮予約を行う。
即ち、16時46分を即時利用予約開始時点とすると、予約可能な時間単位は15分であるため、16時46分から17時までの時間は無視され、17時から30分間の車両110の利用予約が不可能な状態とされる。
その後、カードリーダー40を起動し、ステップS810の処理に進むこととなる。
また、ステップS812の処理において、予約情報において車両110を利用するための予約を行わずに、近接センサ14−3が選択されたと判断されると、サーバー108で管理している予約サイトにおいて、車両110の予約を即時利用予約開始時点から3時間だけ予約不可能な状態とする仮予約を行う。
即ち、16時46分を即時利用予約開始時点とすると、予約可能な時間単位は15分であるため、16時46分から17時までの時間は無視され、17時から3時間の車両110の利用予約が不可能な状態とされる。
その後、カードリーダー40を起動し、ステップS810に進むこととなる。
第4の予約処理では、ステップS904の処理において、近接センサ14−2が選択されたと判断されると、予約情報において車両110を利用するための予約を行わずに、サーバー108で管理している予約サイトにおいて、車両110の予約を即時利用予約開始時点から30分間だけ不可能な状態とする仮予約を行う。
即ち、16時46分を即時利用予約開始時点とすると、予約可能な時間単位は15分であるため、16時46分から17時までの時間は無視され、17時から30分間の車両110の利用予約が不可能な状態とされる。
その後、カードリーダー40を起動し、ステップS910の処理に進むこととなる。
また、ステップS912の処理において、近接センサ14−3が選択されたと判断されると、予約情報において車両110を利用するための予約を行わずに、サーバー108で管理している予約サイトにおいて、車両110の予約を即時利用予約開始時点から3時間だけ不可能な状態とする仮予約を行う。
即ち、16時46分を即時利用予約開始時点とすると、予約可能な時間単位は15分であるため、16時46分から17時までの時間は無視され、17時から3時間の車両110の利用予約が不可能な状態とされる。
その後、カードリーダー40を起動し、ステップS910の処理に進むこととなる。
さらに、ステップS918の処理において、近接センサ14−4が選択されたと判断されると、予約情報において車両110を利用するための予約を行わずに、サーバー108で管理している予約サイトにおいて、車両110の予約を即時利用予約開始時点から12時間だけ不可能な状態とする仮予約を行う。
即ち16時46分を即時利用予約開始時点とすると、予約可能な時間単位は15分であるため、16時46分から17時までの時間は無視され、17時から12時間の車両110の利用予約が不可能な状態とされる。
その後、カードリーダー40を起動し、ステップS910の処理に進むこととなる。
そして、ステップS402の処理において仮予約を行った後には、ステップS404の処理に進み、利用者は、起動されたカードリーダー40にIC運転免許証を翳すことにより、車両利用前の認証処理を行うこととなる。
そして、この車両利用前の認証処理において認証を受けると、サーバー108において、この仮予約に基づいて車両110が予約される。
なお、車両利用前の認証処理において認証を受けることができない場合には、この仮予約は解消され、サーバー108で管理される予約サイトにおいて、他の利用者による予約が可能な状態となる。
(21)上記した実施の形態ならびに上記した(1)乃至(20)に示す変形例は、適宜に組み合わせるようにしてもよい。