以下、添付の図面を参照しながら、本発明による車両予約システム、車両予約方法、プログラムおよびコンピューター読み取り可能な記録媒体の実施の形態の一例を詳細に説明するものとする。
なお、以下の説明においては、図1を参照しながら説明した従来の技術によるカーシェアリングシステムと同一または相当する構成については、上記において用いた符号と同一の符号を用いて示すことにより、その詳細な構成ならびに作用の説明は適宜に省略することとする。
まず、図2乃至図13を参照しながら、本発明による車両予約システムの第1の実施の形態について説明する。
ここで、図2には、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステムの概要を示すブロック構成説明図が示されている。
この図2に示す本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10は、カーシェアリングシステム10の事業者のパーソナルコンピューター102と接続されるとともに事業者の会員となった利用者のパーソナルコンピューター104や当該利用者の携帯端末106とネットワークなどを介して接続されるサーバー108と、車両110内に配設されるとともにサーバー108と携帯電話網を利用して接続される車載器12と、車載器12と接続され、利用者により翳されたICカードおよびIC運転免許証に記憶された情報を読み込むカードリーダー40と、車両110内に配設されるとともに車載器12と接続され、車両110のキーが収納されたキーボックス116と、車載器12と接続され、人の指を検知する近接センサ14が設けられた即時利用予約装置16とを有して構成されている。
より詳細には、車載器12は、車両110に備えられた装置や機能に対する監視や当該監視に基づく制御を行うものである。
そして、車載器12は、GPS衛星18と通信するGPSモジュール12aと、携帯電話網と接続する通信モジュール12bと、GPSモジュール12a、通信モジュール12b、監視装置12e(後述する。)、カードリーダー40からの各種情報を処理するとともに、カードリーダー40、キーボックス116、即時利用予約装置16ならびに車載器12の全体の動きを制御するメインコントローラー12cと、メインコントローラー12cからの情報により車両110に設けられたエンジンスタータ110aおよびドアロックアンロックシステム110bを操作する操作部12dと、車両110に設けられたドアスイッチ110c、イグニッション110d、バッテリ電圧検出器110e、燃料残量検出器110f、車速検出器110gおよび即時利用予約装置16の近接センサ14を監視する監視部12eと、メインコントローラー12cからの情報によりキーボックス116に設けられたスピーカー(図示せず。)から音声ガイダンスなどを出力する音声モジュール12fとを有して構成されている。
GPSモジュール12aは、アンテナ12aaを備えており、このアンテナ12aaを介してGPS衛星18からのGPS信号を取得し、取得したGPS信号をメインコントローラー12cに出力する。これにより、メインコントローラー12cにおいて、取得したGPS信号に基づいて車両110の位置情報を取得することとなる。
また、通信モジュール12bは、アンテナ12baを備えており、このアンテナ12baを介してメインコントローラー12cにおける各種情報を携帯電話網を利用してサーバー108に出力するとともに、サーバー108から携帯電話網を利用して出力された各種情報をメインコントローラー12cに入力する。
メインコントローラー12cは、GPS衛星18、サーバー108、カードリーダー40、監視部12eからの各種情報が入力され、入力した情報を記憶するとともに、サーバー108に対して各種情報を出力する。
また、メインコントローラー12cは、操作部12d、監視部12e、音声モジュール12f、カードリーダー40、キーボックス116および即時利用予約装置16といった構成要素に対してそれらを制御する出力を行う。
操作部12dは、メインコントローラー12cにおいて、認証処理(後述する各種の認証処理である。)による認証なしにエンジンがかけられたと判断された場合には、メインコントローラー12cの制御によりエンジンスタータ110aを駆動しないように制御することで、車両110においてエンジンが始動しないように制御する。
また、操作部12dは、メインコントローラー12cから認証処理(後述する各種の認証処理である。)による認証が完了したとの情報が入力されると、ドアロックアンロックシステム110bを制御して、車両110のドアのロックならびにロックの解除を行う。
監視部12eは、ドアスイッチ110cから開閉信号を取得することにより、ドアの開閉状態の監視を行い、イグニッション110dからIG信号を取得することにより、エンジンが始動して車両110が動作状態であるか否かの監視を行う。
また、監視部12eは、燃料残量検出器110fから燃料の残量信号を取得することにより、車両110の燃料の残量の監視を行い、車速検出器110gから車速信号を取得することにより、車両110の走行距離の監視を行う。
さらに、監視部12eは、キーボックス116から所定の信号を検出することにより、キーの有無などの監視を行い、近接センサ14から所定の信号を検出することにより、近接センサ14が選択されたか否かを監視する。
なお、キーボックス116から取得する所定の情報とは、例えば、キーボックス116内の重さにより判断した情報であってもよいし、キーボックス116内に設けられたキー収納部分にキーが収納されたか否かの情報であってもよい。
また、近接センサ14から取得する所定の信号とは、近接センサ14の種類に応じるものであり、近接センサ14として、例えば、静電容量方式のものを採用する場合には、静電容量の変化を表す信号となる。
そして、監視部12eは、各構成部材における監視結果をメインコントローラー12cに出力する。
また、音声モジュール12fは、キーボックス116に設けられたスピーカー(図示せず。)に接続され、メインコントローラー12cの制御により、当該スピーカーから音声ガイダンスを流すこととなる。
カードリーダー40は、メインコントローラー12cによりその起動が制御される。
また、カードリーダー40は、車両110内に配設されるとともに、車両110の外部から利用者がICカードおよびIC運転免許証を翳すことにより、当該ICカードおよびIC運転免許証における情報を読み取ることが可能な位置に配置される。
なお、IC運転免許証とは、記憶手段および通信手段を備えたICチップが内蔵された運転免許証である。そして、このICチップには、IC運転免許証を所有する人物の各種の情報が記憶されている。
ICチップに記憶された情報(以下、「IC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された情報」を、「免許証情報」と適宜に称する。)としては、IC運転免許証を作成する際に設定した第1の暗証番号と第2の暗証番号とを利用して取得することのできる情報たる「詳細情報」と、暗証番号を利用することなく取得することのできる情報たる「簡易情報」とがある。
詳細情報には、第1の暗証番号を利用して取得することのできる「氏名」、「生年月日」、「免許証交付年月日」、「免許証の有効期限」、「免許の種類」および「免許証番号」の情報があり、また、第1の暗証番号と第2の暗証番号とを利用して取得することのできる「本籍」および「顔写真」の情報がある。
また、簡易情報には、「カード発行者データ」および「発行前データ」があり、「カード発行者データ」とは、「仕様書バージョン番号」、「免許交付年月日」および「免許証の有効期限の末日」であり、「発行前データ」とは、「カード製造者識別子」および「暗号関数識別子」である。
カードリーダー40には、ICカードに内蔵されたICチップに記憶された情報(以下、「ICカードのICチップに記憶された情報」を、「カード情報」と適宜に称し、ガード情報とは、より詳細には、認証用コードである。)を読み取ることが可能なセンサ(図示せず。)と、IC運転免許証に内蔵されたICチップ内の情報(免許証情報であり、より詳細には、簡易情報である。)を読み取ることが可能なセンサ(図示せず。)とが配設されている。
これによりカードリーダー40では、読み取り部42(後述する。)にICカードまたはIC運転免許証を翳すことにより、内蔵されたICチップ内の情報を読み取ることができる。
そして、カードリーダー40は、読み取り部42(後述する。)にIC運転免許証が翳されると、IC運転免許証のICチップに記憶された簡易情報を読み取り、読み取った簡易情報をメインコントローラー12cに出力する。また、読み取り部42(後述する。)にICカードが翳されると、ICカードのICチップに記憶された認証用コードを読み取り、読み取った認証用コードをメインコントローラー12cに出力する。
なお、読み取る簡易情報としては、「仕様書バージョン番号」、「免許交付年月日」、「免許証の有効期限の末日」、「カード製造者識別子」および「暗号関数識別子」のうちの少なくともいずれか1つの情報が設定され、設定された1つまたは複数の情報が簡易情報としてカードリーダー40で読み取られる。
さらに、カードリーダー40には、翳されたICカードおよびIC運転免許証のそれぞれに内蔵されたICチップに記憶された情報を読み取る読み取り部42と、点灯することにより車両110のドアが施錠および開錠したことを示すLEDランプ44と、点灯することにより認証がなされなかったことを示すLEDランプ46と、点灯パターンにより電波が届かないエリアに車両110が位置することを示すLEDランプ48と、点灯パターンにより事業者への連絡を促すLEDランプ50と、点灯パターンにより車両110のドアが閉められていないことを示すLEDランプ52と、点灯することによりICカードのICチップに記憶されたカード情報を読み取ったことを示すLEDランプ54と、点灯することによりIC運転免許証のICチップに記憶された免許証情報を読み取ったことを示すLEDランプ56とが設けられている(図13を参照する。)。なお、こうしたカードリーダー40に設けられたLEDランプについては、メインコントローラー12cにより、点灯パターンが制御される。
こうしたカードリーダー40には、カードリーダー40の起動を利用者に視認させるためのLEDランプ(図示せず。)が設けるようにしてもよく、カードリーダー40が起動すると、当該LEDランプが点灯あるいは点滅するなどして、利用者に対してカードリーダー40の起動を知らせる。
キーボックス116は、認証処理(後述する各種の認証処理である。)が完了した後に、メインコントローラー12cによって、収納されたキーの取り出しを可能または不可能な状態に制御される。
そして、キーボックス116には、スピーカー(図示せず。)が配設されており、このスピーカーから、メインコントローラー12cによる制御によって音声モジュール12fを介して音声ガイダンスが流れる。
即時利用予約装置16は、車両110内に配設され、人の指などの検知対象が近づけられると、検知対象を検知する近接センサ14を備えている。
そして、即時利用予約装置16は、車両110内において、車両110の外から利用者が視認することが可能な位置であって、かつ、車両110の外から利用者が近接センサ14に指を近づけると、近接センサ14が選択されたことを検知することが可能な位置に配置される。
なお、車両110の外から利用者が視認することが可能な位置とは、車両110の外から、車両110の窓などを介して、近接センサ14、LEDランプ20−1、20−2、20−3(後述する。)およびLEDランプ20−1、20−2、20−3の近傍に記載された文字(後述する。)が利用者に視認することができる位置を意味する。
この近接センサ14は、即時利用予約装置16を起動するための近接センサ14−1と、車両110を30分間利用することを選択する近接センサ14−2と、車両110を3時間利用することを選択する近接センサ14−3と、車両110を12時間利用することを選択する近接センサ14−4とにより構成されている(図3を参照する。)。
また、近接センサ14−2の近傍(図3では右方側)には、メインコントローラー12cの制御により緑色および赤色で点灯することが可能なLEDランプ20−1が配設されるとともに、LEDランプ20−1の近傍(図3では右方側)には、「30分間」の文字が記載されている。なお、近接センサ14−2とLEDランプ20−1とは、メインコントローラー12cにおいて対応付けられている。
さらに、近接センサ14−3の近傍(図3では右方側)には、メインコントローラー12cの制御により緑色および赤色で点灯することが可能なLEDランプ20−2が配設されるとともに、LEDランプ20−2の近傍(図3では右方側)には、「3時間」の文字が記載されている。なお、近接センサ14−3とLEDランプ20−2とは、メインコントローラー12cにおいて対応付けられている。
さらにまた、近接センサ14−4の近傍(図3では右方側)には、メインコントローラー12cの制御により緑色および赤色で点灯することが可能なLEDランプ20−3が配設されるとともに、LEDランプ20−3の近傍(図3では右方側)には、「12時間」の文字が記載されている。なお、近接センサ14−4とLEDランプ20−3とは、メインコントローラー12cにおいて対応付けられている。
このLEDランプ20−1は、緑色で点灯することにより、近接センサ14−2が選択可能であることを示し、赤色で点灯することにより、近接センサ14−2が選択不可能であることを示す。
そして、即時利用予約装置16においては、LEDランプ20−1が緑色で点灯する場合には、車両110を今から30分間利用することができることを示し、LEDランプ20−1が赤色で点灯する場合には、車両110を30分間すら利用できないことを示すものである。
また、LEDランプ20−2は、緑色で点灯することにより、近接センサ14−3が選択可能であることを示し、赤色で点灯することにより、近接センサ14−3が選択不可能であることを示す。
そして、即時利用予約装置16においては、LEDランプ20−2が緑色で点灯する場合には、車両110を今から3時間利用することが可能であることを示し、LEDランプ20−2が赤色で点灯する場合には、車両110を3時間利用することができないことを示すものである。
さらに、LEDランプ20−3は、緑色で点灯することにより、近接センサ14−4が選択可能であることを示し、赤色で点灯することにより、近接センサ14−4が選択不可能であることを示す。
そして、即時利用予約装置16においては、LEDランプ20−3が緑色で点灯する場合には、車両110を今から12時間利用することができることを示し、LEDランプ20−3が赤色で点灯する場合には、車両110を12時間利用することができないことを示すものである。
従って、即時利用予約装置16において、LEDランプ20−1、20−2、20−3の全てが赤色で点灯している場合には、利用者は、近接センサ14−2、14−3、14−4を選択することができず、車両110を今から利用することができないことを認識することができる。
また、即時利用予約装置16において、LEDランプ20−1のみが緑色で点灯し、LEDランプ20−2、20−3が赤色で点灯している場合には、利用者は、近接センサ14−2のみ選択可能であり、車両110が今から30分間だけ利用可能であることを認識することができる。
さらに、即時利用予約装置16において、LEDランプ20−1、20−2が緑色で点灯し、LEDランプ20−3のみが赤色で点灯している場合には、利用者は、近接センサ14−2、14−3を選択可能であり、車両110が今から最大3時間利用することができ、車両110の利用時間を30分間または3時間から選択することができることを認識することができる。
さらにまた、即時利用予約装置16において、LEDランプ20−1、20−2、20−3の全てが緑色で点灯している場合には、利用者は、近接センサ14−2、14−3、14−4を選択することが可能であり、車両110を今から最大12時間利用することができ、車両110の利用時間を30分間、3時間あるいは12時間から選択することができることを認識することができる。
また、即時利用予約装置16が停止した状態のときに近接センサ14−1が選択されると、近接センサ14−1が選択されたことが監視部12eによって監視される。そして、この監視結果に基づいて、メインコントローラー12cにおいては、車両110において即時利用予約がなされるとの情報を携帯電話網を介してサーバー108に出力するとともに、即時利用予約装置16を起動する。
そして、サーバー108において、車両110の予約状況を確認し、確認した予約状況から、車両110を利用することが可能な時間を算出する。
即ち、このとき、サーバー108では、車両110の予約状況を確認し、車両110が今から30分間利用することができるか、車両110が今から3時間利用することができるか、車両110が今から12時間利用することができるのかを判断し、判断した判断結果をサーバー108から携帯電話網を利用してメインコントローラー12cに出力する。
メインコントローラー12cでは、サーバー108から出力された判断結果に基づいて、LEDランプ20−1、20−2、20−3を所定の色で点灯するよう制御して、利用者に対して車両110の即時利用が可能な時間を表示する。
一方、即時利用予約装置16が起動した状態のときに近接センサ14−1が選択されると、近接センサ14−1が選択されたことが監視部12eによって監視される。そして、この監視結果に基づいて、メインコントローラー12cにおいては、車両110において即時利用予約を終了するとの情報を携帯電話網を介してサーバー108に出力するとともに、即時利用予約装置16を停止する。
なお、メインコントローラー12cでは、近接センサ14−2、14−3、14−4のうちの選択不可能な近接センサが選択されたときには、当該近接センサに対応するLEDランプが赤色で点滅して、選択できない旨を利用者に示す。
次に、図4を参照しながら、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10における車両の利用手順について説明する。
まず、カーシェアリングシステム10を利用するに際して、利用者が事業者に対して会員登録を申請すると、事業者は、利用者の登録処理を行う(ステップS402)。
即ち、こうした登録処理では、事業者が利用者に対して、ICカード、IDおよびパスワードの配布を行うとともに、利用者の免許証情報の登録を行うこととなる。
具体的には、事業者は、登録を行う利用者に対して、利用者がサーバー108で管理された予約サイトにログインする際に必要となるIDおよびパスワードを設定して配布する。
また、事業者は、登録を行う利用者に対して、当該利用者固有の登録コードを作成し、当該登録コードをサーバー108内に設けられた記憶手段(図示せず。)に当該利用者の利用者情報として記憶するとともに、当該登録コードを認証用コードとして記憶したICカードを作成し、当該ICカードを利用者に配布する。なお、利用者情報とは、各利用者それぞれ個別に設定された情報である。
また、事業者は、登録を行う利用者のIC運転免許証に内蔵されたICチップから、当該ICチップに記憶された情報を免許証情報として取得し、取得した免許証情報を当該利用者の利用者情報の1つとしてサーバー108に記憶する。
従って、この登録処理により、利用者情報として、登録コード(つまり、認証用コードである。)と免許証情報とが記憶されることとなる。
そして、登録処理を完了した利用者は、事業者が管理する車両110を利用しようとする場合には、まず、利用する車両110を予約する(ステップS404)。
なお、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10においては、車両110を携帯端末106やパーソナルコンピューター104により予約する事前予約処理と、車両110を即時利用予約装置16により予約する即時利用予約処理とを行うことができる。
即ち、事前予約処理は、パーソナルコンピューター104や携帯端末106を介して、利用する車両110の予約を行うものである。
なお、こうした事前予約処理は、従来より公知の技術を用いることができるものであるため、その詳細な説明は省略するが、例えば、パーソナルコンピューター104または携帯電話106を利用してサーバー108に管理された予約サイトにアクセスして、登録処理の際に取得したIDおよびパスワードを入力して予約サイトにログインし、ログインした予約サイトにおいて車両110の状態や車両110の予約状況といった情報を閲覧し、利用者の要望にあった車両110の予約を行うものである。
また、即時利用予約処理は、車両110に設けられた即時利用予約装置16を利用して車両110の予約を行うものである。
以下、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステムにおける即時利用予約処理について、図5を参照しながら、詳細に説明する。
図5には、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステムにおける即時利用予約処理たる第1の即時利用予約処理の詳細な処理内容を示すフローチャートが示されている。
この本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10における即時利用予約処理たる第1の即時利用予約処理は、即時利用予約装置16において、利用者により近接センサ14−1が選択される(つまり、利用者が車両110の外から近接センサ14−1に指を近づけることである。)と、開始されることとなる。
そして、第1の即時利用予約処理が開始されると、まず、認証処理が行われる(ステップS502)。
ここで、図6のフローチャートには、このステップS502の処理における認証処理の詳細な処理内容が示されており、この認証処理においては、まず、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー40を起動する(ステップS602)。
次に、利用者によりICカードが読み取り部42に翳されると、読み取り部42に翳されたICカードからカード情報として認証用コードを読み取る(ステップS604)。
そして、ICカードから認証用コードを読み取ると、LEDランプ54を点灯してICカードから認証用コードを読み取ったことを示す(ステップS606)。
その後、利用者によりIC運転免許証が読み取り部42に翳されると、読み取り部42に翳されたIC運転免許証から免許証情報として簡易情報を読み取る(ステップS608)。
ここで、このステップS606の処理において読み取る簡易情報としては、「仕様書バージョン番号」、「免許交付年月日」(以下、「交付年月日」と称する。)、「免許証の有効期限の末日」(以下、「有効期限の末日」と称する。)、「カード製造者識別子」および「暗号関数識別子」のうちの少なくともいずれか1つの情報を取得するようにすればよく、取得する情報は予め設定されている。なお、本実施の形態においては、このステップS606の処理において、簡易情報のうちの「交付年月日」と「有効期限の末日」とを読み取る場合について説明する。
そして、IC運転免許証から簡易情報を読み取ると、LEDランプ56を点灯してIC運転免許証から免許証情報を読み取ったことを示す(ステップS610)。
その後、読み取った認証用コードおよび簡易情報(「交付年月日」および「有効期限の末日」)をメインコントローラー12cから携帯電話網を介してサーバー108に出力する(ステップS612)。
こうして、読み取った認証用コードとかに情報とがサーバー108に出力されると、サーバー108において、出力された認証用コードとサーバー108に予め記憶されている登録コードとが一致するか否かの判断を行う(ステップS614)。
即ち、このステップS614の判断処理においては、サーバー108に記憶されている登録コードに、ステップS612の処理で出力された認証用コードと一致する登録コードがあるか否かを判断するものである。
ステップS614の判断処理において、認証用コードと登録コードとが一致しない、つまり、サーバー108に記憶されている登録コードに、認証用コードと一致する登録コードがないと判断されると、サーバー108において「認証不能」と判断され、この判断結果を携帯電話網を介してメインコントローラー12cに出力する(ステップS616)。
その後、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー40に設けられたLEDランプ46によって、利用者に対して「認証不能」であることを一定時間だけ示し(ステップS618)、ステップS604の処理に戻り、ステップS604以降の処理を行う。
即ち、ステップS618の処理では、LEDランプ46を点灯することにより、認証不能であることを示すこととなる。
一方、ステップS614の判断処理において、認証用コードと登録コードとが一致する、つまり、サーバー108に記憶されている登録情報に、認証用コードと一致する登録コードがあると判断されると、サーバー108において、出力された簡易情報とサーバー108に予め記憶されている簡易情報とが一致するか否かの判断を行う(ステップS620)。
即ち、このステップS620の判断処理においては、サーバー108に記憶されている利用者情報のうち、ステップS614の判断処理で認証用コードと一致すると判断された登録コードを有する利用者情報を特定し、特定した利用者情報における簡易情報(「交付年月日」および「有効期限の末日」)が、ステップS5612の処理で出力された簡易情報(「交付年月日」および「有効期限の末日」)と一致するか否かを判断するものである。
ステップS620の判断処理において、簡易情報が一致しない、つまり、サーバー108に記憶された利用者情報のうち、認証用コードと一致した登録コードを有する利用者情報における簡易情報が、出力された簡易情報と一致しないと判断されると、サーバー108において「認証不能」と判断された後、ステップS616の処理に進み、「認証不能」との判断結果を携帯電話網を介してメインコントローラー12cに出力する。
その後、ステップS618の処理に進み、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー40に設けられたLEDランプ46を点灯することによって、利用者に対して「認容不能」であることを一定時間だけ示し、ステップS604の処理に戻り、ステップS604以降の処理を行う。
一方、ステップS620の判断処理において、簡易情報が一致する、つまり、サーバー108に記憶された利用者情報のうち、認証用コードと一致した登録コードを有する利用者情報における簡易情報が、出力された簡易情報と一致すると判断されると、サーバー108において「認証」と判断され、この判断結果を携帯電話網を介してメインコントローラー12cに出力し(ステップS622)、ステップS504の処理に進む。
なお、この認証処理により起動したカードリーダー40は、例えば、所定の時間が経過した、即時利用予約装置16が停止した、あるいは、即時利用予約処理が終了したなどのタイミングで電源が切られる。
認証処理により認証されると、次に、メインコントローラー12cから車両情報をサーバー108に出力する(ステップS504)。
即ち、このステップS504の処理では、即時利用予約装置16が起動した車両110を特定することが可能な車両情報を、メインコントローラー12cから携帯電話網を利用してサーバー108に出力する。
次に、サーバー108において、メインコントローラー12cより出力された車両情報から特定される車両110の予約状況を確認する(ステップS506)。
即ち、ステップS506の処理では、メインコントローラー12cから出力された車両情報により管理されている車両110の予約サイトにおける予約状況を確認する。
その後、確認した車両110の予約状況に基づいて、現時点から車両110を利用することが可能な時間を算出する(ステップS508)。
即ち、ステップS508の処理では、確認した車両110の予約状況から、車両110の予約状況を確認した時点(以下、「車両110の予約状況を確認した時点」を、「即時利用予約開始時点」と称する。)から、連続して車両110を利用することが可能な時間を算出する。
具体的には、サーバー108において、車両110の予約状況から、即時利用予約開始時点から次の予約までの時間を算出する。なお、算出する時間単位については、予約サイトにおける車両110の予約可能な時間単位であり、例えば、15分単位で算出される。
より具体的には、16時46分を即時利用予約開始時点とし、車両110の次の予約が18時30分からなされているとすると、予約可能な時間単位は15分なので、16時46分から17時までの時間は無視され、17時から15分単位で次の予約までの時間が計算され、次の予約が18時30分からなので、即時利用予約開始時点から次の予約までの時間は、17時から18時30分までの1時間30分と算出される。
そして、ステップS508の処理で算出した車両110を利用することが可能な時間を、サーバー108から携帯電話網を介してメインコントローラー12cに出力する(ステップS510)。
次に、車両110を利用することが可能な時間が出力されたメインコントローラー12cにおいて、出力された車両110を利用することが可能な時間が、30分間以上であるか否かの判断を行う(ステップS512)。
このステップS512の判断処理において、車両110を利用することが可能な時間が30分以上でないと判断されると、第1の予約処理が開始される(ステップS514)。
ここで、図7のフローチャートには、このステップS514の処理における第1の予約処理の詳細な処理内容が示されており、この第1の予約処理においては、まず、メインコントローラー12cの制御により、LEDランプ20−1、20−2、20−3を赤色で点灯する(ステップS702)。
その後、近接センサ14−2が選択されたか否かの判断を行う(ステップS704)。
即ち、ステップS704の判断処理においては、監視部12eの監視に基づいてメインコントローラー12cにより、近接センサ14−2から所定の信号(例えば、静電容量の変化を表す信号)を取得したか否かを判断するものであり、近接センサ14−2から所定の信号を取得した場合には、近接センサ14−2が選択されたと判断され、近接センサ14−2から所定の信号を取得しなかった場合には、近接センサ14−2が選択されなかったと判断される。
このステップS704の判断処理において、近接センサ14−2が選択されたと判断されると、近接センサ14−2は選択不可能であるため、メインコントローラー12cの制御により、LEDランプ20−1を赤色で点滅させ(ステップS706)、後述するステップS708の処理に進む。
また、ステップS704の判断処理において、近接センサ14−2が選択されなかったと判断されると、近接センサ14−3が選択されたか否かの判断を行う(ステップS708)。
即ち、ステップS708の判断処理においては、監視部12eの監視により、近接センサ14−3から所定の信号(例えば、静電容量の変化を表す信号)を取得したか否かを判断するものであり、近接センサ14−3から所定の信号を取得した場合には、近接センサ14−3が選択されたと判断され、近接センサ14−3から所定の信号を取得しなかった場合には、近接センサ14−3が選択されなかったと判断される。
このステップS708の判断処理において、近接センサ14−3が選択されたと判断されると、近接センサ14−3は選択不可能であるため、メインコントローラー12cの制御により、LEDランプ20−2を赤色で点滅させ(ステップS710)、後述するステップS712の処理に進む。
また、ステップS708の判断処理において、近接センサ14−3が選択されなかったと判断されると、近接センサ14−4が選択されたか否かの判断を行う(ステップS712)。
即ち、ステップS712の判断処理においては、監視部12eの監視により、近接センサ14−4から所定の信号(例えば、静電容量の変化を表す信号)を取得したか否かを判断するものであり、近接センサ14−4から所定の信号を取得した場合には、近接センサ14−4が選択されたと判断され、近接センサ14−4から所定の信号を取得しなかった場合には、近接センサ14−4が選択されなかったと判断される。
このステップS712の判断処理において、近接センサ14−4が選択されたと判断されると、近接センサ14−4は選択不可能であるため、メインコントローラー12cの制御により、LEDランプ20−3を赤色で点滅させ(ステップS714)、後述するステップS716の処理に進む。
また、ステップS712の判断処理において、近接センサ14−4が選択されなかったと判断されると、近接センサ14−1が選択されたか否かの判断を行う(ステップS716)。
即ち、ステップS716の判断処理においては、監視部12eの監視により、近接センサ14−1から所定の信号(例えば、静電容量の変化を表す信号)を取得したか否かを判断するものであり、近接センサ14−1から所定の信号を取得した場合には、近接センサ14−1が選択されたと判断され、近接センサ14−1から所定の信号を取得しなかった場合には、近接センサ14−1が選択されなかったと判断される。
このステップS716の判断処理において、近接センサ14−1が選択されたと判断されると、メインコントローラー12cの制御により、即時利用予約装置16を停止し(ステップS720)、第1の予約処理を終了することにより第1の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS716の判断処理において、近接センサ14−1が選択されなかったと判断されると、ステップS702の処理から所定の時間(例えば、5分間)が経過したか否かの判断を行う(ステップS718)。
即ち、このステップS718の判断処理においては、LEDランプ20−1、20−2、20−3を赤色で点灯した時点からカウントされた時間が、所定の時間に達したか否かの判断を行うものである。
このステップS718の判断処理において、所定の時間が経過したと判断されると、ステップS720の処理に進み、即時利用予約装置16を停止して、第1の予約処理を終了することにより第1の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS718の判断処理において、所定の時間が経過していないと判断されると、ステップS704の判断処理に戻って、ステップS704以降の処理を行う。
即ち、この第1の予約処理においては、ステップS702の処理によりLEDランプ20−1、20−2、20−3を赤色で点灯した後には、近接センサ14−1が利用者により選択されない限り、所定の時間が経過するまでステップS704〜ステップS718の処理を繰り返すこととなる。
一方、ステップS512の判断処理において、車両110を利用することが可能な時間が、30分以上であると判断されると、次に、車両110を利用することが可能な時間が、3時間以上であるか否かの判断を行う(ステップS516)。
このステップS516の判断処理において、車両110を利用することが可能な時間が、3時間以上でないと判断されると、第2の予約処理が開始される(ステップS518)。
ここで、図8のフローチャートには、このステップS518の処理における第2の予約処理の詳細な処理内容が示されており、この第2の予約処理においては、まず、メインコントローラー12cの制御により、LEDランプ20−1を緑色で点灯するとともに、LEDランプ20−2、20−3を赤色で点灯する(ステップS802)。
その後、近接センサ14−2が選択されたか否かの判断を行う(ステップS804)。
なお、ステップS804の判断処理では、上記したステップS704の判断処理と同様にして、近接センサ14−2が選択されたか否かの判断がなされる。
このステップS804の判断処理において、近接センサ14−2が選択されたと判断されると、30分間だけ車両110の即時利用の予約がなされたと判断され、サーバー108で管理している予約情報において即時利用予約開始時点から30分間だけ車両110の予約を行う(ステップS806)。
なお、このとき、予約サイトにおける車両110の予約を即時利用予約開始時点から30分間だけ不可能な状態とする。
即ち、ステップS806の処理においては、サーバー108において、車両110の利用時間の管理などを行う予約情報にて、即時利用予約開始時点から30分間だけ車両110を、認証処理により認証された利用者が利用するための予約を行い、さらに、予約サイトにおいて、当該予約情報を反映するようにして、車両110の予約を即時利用予約開始時点から30分間だけ不可能な状態とする。
例えば、ステップS806の処理においては、16時46分を即時利用予約開始時点とすると、予約可能な時間単位は、15分であるため、16時46分から17時までの時間は無視され、17時から30分間の車両110の利用予約がなされることとなる。なお、このとき、無視された時間は、例えば、利用者が無料で利用できる。
そして、ステップS806の処理が完了すると、メインコントローラー12cの制御により、車両110のセキュリティを解除した状態とする(ステップS808)。
なお、このとき、カードリーダー40に設けられたLEDランプ44により、利用者に対して、車両110のドアが開錠したことを示す。
即ち、このステップS808の処理では、車両110のドアロックを解除することで、ドアを開錠するとともに、キーボックス116からキーを取り出すことができる状態とし、LEDランプ44を一定時間点灯することにより、利用者に対して車両110のドアを開錠したことを示すこととなる。
その後、即時利用予約装置16を停止して(ステップS810)、第2の予約処理を終了することにより第1の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS804の判断処理において、近接センサ14−2が選択されなかったと判断されると、近接センサ14−3が選択されたか否かの判断を行う(ステップS812)。
なお、ステップS812の判断処理では、上記したステップS708の判断処理と同様にして、近接センサ14−3が選択されたか否かの判断がなされる。
このステップS812の判断処理において、近接センサ14−3が選択されたと判断されると、近接センサ14−3は選択不可能であるため、メインコントローラー12cの制御により、LEDランプ20−2を赤色で点滅させ(ステップS814)、後述するステップS816の処理に進む。
また、ステップS812の判断処理において、近接センサ14−3が選択されなかったと判断されると、近接センサ14−4が選択されたか否かの判断を行う(ステップS816)。
なお、ステップS816の判断処理では、上記したステップS712の判断処理と同様にして、近接センサ14−4が選択されたか否かの判断がなされる。
このステップS816の判断処理において、近接センサ14−4が選択されたと判断されると、近接センサ14−4は選択不可能であるため、メインコントローラー12cの制御により、LEDランプ20−3を赤色で点滅させ(ステップS818)、後述するステップS820の処理に進む。
また、ステップS816の判断処理において、近接センサ14−4が選択されなかったと判断されると、近接センサ14−1が選択されたか否かの判断を行う(ステップS820)。
なお、ステップS820の判断処理では、上記したステップS716の判断処理と同様にして、近接センサ14−1が選択されたか否かの判断がなされる。
このステップS820の判断処理において、近接センサ14−1が選択されたと判断されると、ステップS810の処理に進み、メインコントローラー12cの制御により、即時利用予約装置16を停止して、第2の認証処理を終了することにより第1の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS820の判断処理において、近接センサ14−1が選択されなかったと判断されると、ステップS802の処理から所定の時間(例えば、5分間)が経過したか否かの判断を行う(ステップS822)。
即ち、このステップS822の判断処理においては、LEDランプ20−1を緑色、LEDランプ20−2、20−3を赤色で点灯した時点からカウントされた時間が、所定の時間に達したか否かの判断を行うものである。
このステップS822の判断処理において、所定の時間が経過したと判断されると、ステップS810の処理に進み、メインコントローラー12cの制御により、即時利用予約装置16を停止して、第2の予約処理を終了することにより第1の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS822の判断処理において、所定の時間が経過していないと判断されると、ステップS804の判断処理に戻って、ステップS804以降の処理を行う。
即ち、この第2の予約処理においては、ステップS802の処理によりLEDランプ20−1を緑色、LEDランプ20−2、20−3を赤色で点灯した後には、近接センサ14−1、14−2が利用者により選択されない限り、所定の時間が経過するまでステップS804〜ステップS822の処理を繰り返すこととなる。
一方、ステップS516の判断処理において、車両110を利用することが可能な時間が3時間以上であると判断されると、次に、車両110を利用することが可能な時間が、12時間以上であるか否かの判断を行う(ステップS520)。
このステップS520の判断処理において、車両110を利用することが可能な時間が12時間以上でないと判断されると、第3の予約処理が開始される(ステップS522)。
ここで、図9のフローチャートには、このステップS520の処理における第3の予約処理の詳細な処理内容が示されており、この第3の予約処理においては、まず、メインコントローラー12cの制御により、LEDランプ20−1、20−2を緑色で点灯するとともに、LEDランプ20−3を赤色で点灯する(ステップS902)。
その後、近接センサ14−2が選択されたか否かの判断を行う(ステップS904)。
なお、ステップS904の判断処理では、上記したステップS704の判断処理と同様にして、近接センサ14−2が選択されたか否かの判断がなされる。
このステップS904の判断処理において、近接センサ14−2が選択されたと判断されると、30分間だけ車両110の即時利用の予約がなされたと判断され、サーバー108で管理している予約情報において即時利用予約開始時点から30分間だけ車両110の予約を行う(ステップS906)。
なお、このとき、予約サイトにおける車両110の予約を即時利用予約開始時点から30分間だけ不可能な状態とする。
即ち、このステップS906の処理においては、サーバー108において、車両110の利用時間の管理などを行う予約情報にて、即時利用予約開始時点から30分間だけ車両110を、認証処理により認証された利用者が利用するための予約を行い、さらに、予約サイトにおいて、当該予約情報を反映するようにして、車両110の予約を即時利用予約開始時点から30分間だけ不可能な状態とする。
例えば、ステップS906の処理においては、16時46分を即時利用予約開始時点とすると、予約可能な時間単位は15分であるため、16時46分から17時までの時間は無視され、17時から30分間の車両110の利用予約がなされることとなる。なお、このとき、無視された時間は、例えば、利用者が無料で利用できる。
そして、ステップS906の処理が完了すると、メインコントローラー12cの制御により、車両110のセキュリティを解除した状態とする(ステップS908)。
なお、このとき、カードリーダー40に設けられたLEDランプ44により、利用者に対して、車両110のドアが開錠したことを示す。
即ち、このステップS908の処理では、車両110のドアロックを解除することで、ドアを開錠するとともに、キーボックス116からキーを取り出すことができる状態とし、LEDランプ44を一定時間点灯することにより、利用者に対して車両110のドアを開錠したことを示すこととなる。
その後、即時利用予約装置16を停止して(ステップS910)、第3の予約処理を終了することにより第1の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS904の判断処理において、近接センサ14−2が選択されなかったと判断されると、近接センサ14−3が選択されたか否かの判断を行う(ステップS912)。
なお、ステップS912の判断処理では、上記したステップS708の判断処理と同様にして、近接センサ14−3が選択されたか否かの判断がなされる。
このステップS912の判断処理において、近接センサ14−3が選択されたと判断されると、3時間だけ車両110の即時利用の予約がなされたと判断され、サーバー108で管理している予約情報において、即時利用予約開始時点から3時間だけ車両110の予約を行う(ステップS914)。
なお、このとき、予約サイトにおける車両110の予約を即時利用予約開始時点から3時間だけ不可能な状態とする。
即ち、このステップS914の処理においては、サーバー108において、車両110の利用時間の管理などを行う予約情報にて、即時利用予約開始時点から3時間だけ車両11−0を、認証処理により認証された利用者が利用するための予約を行い、さらに、予約サイトにおいて、当該予約情報を反映するようにして、車両110の予約を即時利用予約開始時点から3時間だけ不可能な状態とする。
例えば、ステップS914の処理では、16時46分を即時利用予約開始時点とすると、予約可能な時間単位は15分であるため、16時46分から17時までの時間は無視され、17時から3時間の車両110の利用予約がなされることとなる。なお、このとき、無視された時間は、例えば、利用者が無料で利用できる。
そして、ステップS914の処理が完了すると、メインコントローラー12cの制御により、車両110のセキュリティを解除した状態とする(ステップS916)。
なお、このとき、カードリーダー40に設けられたLEDランプ44により、利用者に対して、車両110のドアが開錠したことを示す。
即ち、このステップS916の処理では、車両110のドアロックを解除することで、ドアを開錠するとともに、キーボックス116からキーを取り出すことができる状態とし、LEDランプ44を一定時間点灯することにより、利用者に対して車両110のドアを開錠したことを示すこととなる。
その後、ステップS910の処理に進み、即時利用予約装置16を停止して、第3の予約処理を終了することにより第1の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS912の判断処理において、近接センサ14−3が選択されなかったと判断されると、近接センサ14−4が選択されたか否かの判断を行う(ステップS918)。
なお、ステップS918の判断処理では、上記したステップS712の判断処理と同様にして、近接センサ14−4が選択されたか否かの判断がなされる。
このステップS918の判断処理において、近接センサ14−4が選択されたと判断されると、近接センサ14−4は選択不可能であるため、メインコントローラー12cの制御により、LEDランプ20−3を赤色で点滅させ(ステップS920)、後述するステップS922の処理に進む。
また、ステップS918の判断処理において、近接センサ14−4が選択されなかったと判断されると、近接センサ14−1が選択されたか否かの判断を行う(ステップS922)。
なお、ステップS922の判断処理では、上記したステップS716の判断処理と同様にして、近接センサ14−1が選択されたか否かの判断がなされる。
このステップS922の判断処理において、近接センサ14−1が選択されたと判断されると、ステップS910の処理に進み、メインコントローラー12cの制御により、即時利用予約装置16を停止して、第3の予約処理を終了することにより第1の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS922の判断処理において、近接センサ14−1が選択されなかったと判断されると、ステップS902の処理から所定の時間(例えば、5分間)が経過したか否かの判断を行う(ステップS924)。
即ち、このステップS924の判断処理においては、LEDランプ20−1、20−2を緑色、LEDランプ20−3を赤色で点灯した時点からカウントされた時間が、所定の時間に達したか否かの判断を行うものである。
このステップS924の判断処理において、所定の時間が経過したと判断されると、ステップS910の処理に進み、即時利用予約装置16を停止して、第3の予約処理を終了することにより第1の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS924の判断処理において、所定の時間が経過してないと判断されると、ステップS904の判断処理に戻って、ステップS904以降の処理を行う。
即ち、この第3の予約処理においては、ステップS902の処理によりLED20−1、20−2を緑色、LED20−3を赤色で点灯した後には、近接センサ14−1、14−2、14−3が利用者により選択されない限り、所定の時間が経過するまでステップS904〜ステップS924の処理を繰り返すこととなる。
一方、ステップS520の判断処理において、車両110の利用可能な時間が12時間以上であると判断されると、第4の予約処理が開始される(ステップS524)。
ここで、図10のフローチャートには、このステップS524の処理における第4の予約処理の詳細な処理内容が示されており、この第4の予約処理においては、まず、メインコントローラー12cの制御により、LEDランプ20−1、20−2、20−3を緑色で点灯する(ステップS1002)。
その後、近接センサ14−2が選択されたか否かの判断を行う(ステップS1004)。
なお、ステップS1004の判断処理では、上記したステップS704の判断処理と同様にして、近接センサ14−2が選択されたか否かの判断がなされる。
このステップS1004の判断処理において、近接センサ14−2が選択されたと判断されると、30分間だけ車両110の即時利用の予約がなされたと判断され、サーバー108で管理している予約情報において即時利用予約開始時点から30分間だけ車両110の予約を行う(ステップS1006)。
なお、このとき、予約サイトにおける車両110の予約を即時利用予約開始時点から30分間だけ不可能な状態とする。
即ち、このステップS1006の処理においては、サーバー108において、車両110の利用時間の管理などを行う予約情報にて、即時利用予約開始時点から30分間だけ車両110を、認証処理により認証された利用者が利用するための予約を行い、さらに、予約サイトにおいて、当該予約情報を反映するようにして、車両110の予約を即時利用予約開始時点から30分間だけ不可能な状態とする。
例えば、ステップS908の処理では、16時46分を即時利用予約開始時点とすると、予約可能な時間単位は15分であるため、16時46分から17時までの時間は無視され、17時から30分間の車両110の利用予約がなされることとなる。なお、このとき、無視された時間は、例えば、利用者が無料で利用できる。
そして、ステップS1006の処理が完了すると、メインコントローラー12cの制御により、車両110のセキュリティを解除した状態とする(ステップS1008)。
なお、このとき、カードリーダー40に設けられたLEDランプ44により、利用者に対して、車両110のドアが開錠したことを示す。
即ち、このステップS1008の処理では、車両110のドアロックを解除することで、ドアを開錠するとともに、キーボックス116からキーを取り出すことができる状態とし、LEDランプ44を一定時間点灯することにより、利用者に対して車両110のドアを開錠したことを示すこととなる。
その後、即時利用予約装置16を停止して(ステップS1010)、第4の予約処理を終了することにより第1の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS1004の判断処理において、近接センサ14−2が選択されなかったと判断されると、近接センサ14−3が選択されたか否かの判断を行う(ステップS1012)。
なお、ステップS1012の判断処理では、上記したステップS708の判断処理と同様にして、近接センサ14−3が選択されたか否かの判断がなされる。
このステップS1012の判断処理において、近接センサ14−3が選択されたと判断されると、3時間だけ車両110の即時利用の予約がなされたと判断され、サーバー108で管理している予約情報において即時利用予約開始時点から3時間だけ車両110の予約を行う(ステップS1014)。
なお、このとき、予約サイトにおける車両110の予約を即時利用予約開始時点から3時間だけ不可能な状態とする。
即ち、このステップS1014の処理においては、サーバー108において、車両110の利用時間の管理などを行う予約情報にて、即時利用予約開始時点から3時間だけ車両110を、認証処理により認証された利用者が利用するための予約を行い、さらに、予約サイトにおいて、当該予約情報を反映するようにして、車両110の予約を即時利用予約開始時点から3時間だけ不可能な状態とする。
例えば、ステップS1014の処理では、16時46分を即時利用予約開始時点とすると、予約可能な時間単位は15分であるため、16時46分から17時までの時間は無視され、17時から3時間の車両110の利用予約がなされることとなる。なお、このとき、無視された時間は、例えば、利用者が無料で利用できる。
そして、ステップS1014の処理が完了すると、メインコントローラー12cの制御により、車両110のセキュリティを解除した状態とする(ステップS1016)。
なお、このとき、カードリーダー40に設けられたLEDランプ44により、利用者に対して、車両110のドアが開錠したことを示す。
即ち、このステップS1016の処理では、車両110のドアロックを解除することで、ドアを開錠するとともに、キーボックス116からキーを取り出すことができる状態とし、LEDランプ44を一定時間点灯することにより、利用者に対して車両110のドアを開錠したことを示すこととなる。
その後、ステップS1010の処理に進み、即時利用予約装置16を停止して、第4の予約処理を終了することにより第1の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS1012の判断処理において、近接センサ14−3が選択されなかったと判断されると、近接センサ14−4が選択されたか否かの判断を行う(ステップS1018)。
なお、ステップS1018の判断処理では、上記したステップS712の判断処理と同様にして、近接センサ14−4が選択されたか否かの判断がなされる。
このステップS1018の判断処理において、近接センサ14−4が選択されたと判断されると、12時間だけ車両110の即時利用の予約がなされたと判断され、サーバー108で管理している予約情報において即時利用予約開始時点から12時間だけ車両110の予約を行う(ステップS1020)。
なお、このとき、予約サイトにおける車両110の予約を即時利用予約開始時点から12時間だけ不可能な状態とする。
即ち、このステップS1020の処理においては、サーバー108において、車両110の利用時間の管理などを行う予約情報にて、即時利用予約開始時点から12時間だけ車両110を、認証処理により認証された利用者が利用するための予約を行い、さらに、予約サイトにおいて、当該予約情報を反映するようにして、車両110の予約を即時利用予約開始時点から12時間だけ不可能な状態とする。
例えば、ステップS1020の処理では、16時46分を即時利用予約開始時点とすると、予約可能な時間単位は15分であるため、16時46分から17時までの時間は無視され、17時から12時間の車両110の利用予約がなされることとなる。なお、このとき、無視された時間は、例えば、利用者が無料で利用できる。
そして、ステップS1020の処理が完了すると、メインコントローラー12cの制御により、車両110のセキュリティを解除した状態とする(ステップS1022)。
なお、このとき、カードリーダー40に設けられたLEDランプ44により、利用者に対して、車両110のドアが開錠したことを示す。
即ち、このステップS1022の処理では、車両110のドアロックを解除することで、ドアを開錠するとともに、キーボックス116からキーを取り出すことができる状態とし、LEDランプ44を一定時間点灯することにより、利用者に対して車両110のドアを開錠したことを示す。
その後、ステップS1010の処理に進み、即時利用予約装置16を停止して、第4の予約処理を終了することにより第1の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS1018の判断処理において、近接センサ14−4が選択されなかったと判断されると、近接センサ14−1が選択されたか否かの判断を行う(ステップS1024)。
なお、ステップS1024の判断処理では、上記したステップS716の判断処理と同様にして、近接センサ14−1が選択されたか否かの判断がなされる。
このステップS1024の判断処理において、近接センサ14−1が選択されたと判断されると、ステップS1010の処理に進み、メインコントローラー12cの制御により、即時利用予約装置16を停止して、第4の予約処理を終了することにより第1の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS1024の判断処理において、近接センサ14−1が選択されなかったと判断されると、ステップS1002の処理から所定の時間(例えば、5分間)が経過したか否かの判断を行う(ステップS1026)。
即ち、このステップS1026の判断処理においては、LEDランプ20−1、20−2、20−3を緑色で点灯した時点からカウントされた時間が、所定の時間に達したか否かの判断を行うものである。
このステップS1026の判断処理において、所定の時間が経過したと判断されると、ステップS1010の処理に進み、即時利用予約装置16を停止して、第4の予約処理を終了することにより第1の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS1026の判断処理において、所定の時間が経過していないと判断されると、ステップS1004の判断処理に戻って、ステップS1004以降の処理を行う。
即ち、この第4の予約処理においては、ステップS1002の処理によりLED20−1、20−2、20−3を緑色で点灯した後には、近接センサ14−1、14−2、14−3、14−4が利用者により選択されない限り、所定の時間が経過するまでステップS1004〜ステップS1026の処理を繰り返すこととなる。
ここで、ステップS404の処理で行った車両110の予約が事前予約の場合には、予約した利用開始日時になると、サーバー108から予約情報が携帯電話網を介してメインコントローラー12cに出力され、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー40が起動される。
そして、利用者は予約した利用開始日時に車両110が駐車された駐車場まで行き、車両110を利用することとなる。
また、ステップS404の処理で行った車両110の予約が即時利用予約の場合には、利用者は、即時利用予約後に、直ちに車両110を利用することとなる。
そして、車両110の利用を開始する際は、利用者は、起動されたカードリーダー40にICカードやIC運転免許証を翳すことにより、車両利用前の認証処理を行う(ステップS406)。
なお、このステップS406の処理による車両利用前の認証処理については、ステップS404の処理でなされた車両110の予約が事前予約であった場合になされるものであり、ステップS404の処理でなされた車両110の予約が即時利用予約であった場合には省略される。
また、ステップS406の処理による車両利用前の認証処理については、例えば、ICカードのみを用いるようにしてもよいし、IC運転免許証のみを用いるようにしてもよいし、ICカードおよびIC運転免許証の両方を用いるようにしてもよい。
ここで、ICカードのみを用いた車両利用前の認証処理およびIC運転免許証のみを用いた車両利用前の認証処理については、従来より公知の技術を用いることができるため、その詳細な説明は省略する。なお、ICカードのみを用いた車両利用前の認証処理では、ICカードからカード情報(認証用コード)を読み取った際に、カード情報を読み取った旨を表示しないようにしてもよいし、LEDランプ54を用いてカード情報を読み取った旨を表示してもよい。同様に、IC運転免許証のみを用いた車両利用前の認証処理では、IC運転免許証から免許証情報(簡易情報)を読み取った際に、免許証情報を読み取った旨を表示しないようにしてもよいし、LEDランプ56を用いて免許証情報を読み取った旨を表示してもよい。
従って、このステップS406の処理における車両利用前の認証処理については、ICカードおよびIC運転免許証の両方を用いるようにした場合について説明する。
ここで、図11のフローチャートには、このステップS406の処理における車両利用前の認証処理の詳細な処理内容が示されており、この車両利用前の認証処理においては、まず、利用開始時間(事前予約によりなされた車両110の利用を開始する時間である。)の15分前になると、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー40を起動する(ステップS1102)。
即ち、このステップS1102の処理では、利用開始時間の15分前になると、所定の信号がサーバー108から携帯電話網を介してメインコントローラー12cに出力される。
なお、所定の信号とは、例えば、利用開始15分前を知らせる信号でもよいし、カードリーダー40の起動を指示する信号でもよく、メインコントローラー12cの制御によりカードリーダー40を起動できれば、どのような信号でもよい。
また、こうした所定の信号をサーバー108から出力するタイミングとして、利用開始時間の15分前としたが、こうした時間は一例に過ぎず、利用開始時間の5分前あるいは10分前など任意の時間としてもよい。
次に、利用者によりICカードが読み取り部42に翳されると、読み取り部42に翳されたICカードからカード情報として認証用コードを読み取る(ステップS1104)。
そして、ICカードから認証用コードを読み取ると、LEDランプ54を点灯してICカードから認証用コードを読み取ったことを示す(ステップS1106)。
その後、利用者によりIC運転免許証が読み取り部42に翳されると、読み取り部42に翳されたIC運転免許証から免許証情報として簡易情報を読み取る(ステップS1108)。
ここで、このステップS1108の処理において読み取る簡易情報としては、上記した認証処理におけるステップS608の処理で取得する情報と同じ情報を取得することとなる。つまり、このステップS1108の処理においては、簡易情報のうちの「交付年月日」と「有効期限の末日」とを読み取ることとなる。
そして、IC運転免許証から簡易情報を読み取ると、LEDランプ56を点灯してIC運転免許証から免許証情報を読み取ったことを示す(ステップS1110)。
その後、読み取った認証用コードおよび簡易情報(「交付年月日」および「有効期限の末日」)をメインコントローラー12cから携帯電話網を介してサーバー108に出力する(ステップS1112)。
こうして、読み取った認証用コードおよび簡易情報がサーバー108に出力されると、サーバー108において、出力された認証用コードとサーバー108に予め記憶されている登録コードとが一致するか否かの判断を行う(ステップS1114)。
即ち、このステップS1114の判断処理においては、サーバー108に記憶されている登録コードに、ステップS1112の処理で出力された認証用コードと一致する登録コードがあるか否かを判断するものである。
ステップS1114の判断処理において、認証用コードと登録コードとが一致しない、つまり、サーバー108に記憶されている登録コードに、認証用コードと一致する登録コードがないと判断されると、サーバー108において「認証不能」と判断され、この判断結果を携帯電話網を介してメインコントローラー12cに出力する(ステップS1116)。
その後、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー40に設けられたLEDランプ46によって、利用者に対して「認証不能」であることを一定時間だけ示し(ステップS1118)、ステップS1104の処理に戻り、ステップS1104以降の処理を行う。
即ち、ステップS1118の処理では、LEDランプ46を点灯することにより、認証不能であることを示すこととなる。
一方、ステップS1114の判断処理において、認証用コードと登録コードとが一致する、つまり、サーバー108に記憶されている登録コードに、認証用コードと一致する登録コードがあると判断されると、サーバー108において、出力された簡易情報とサーバー108に予め記憶されている簡易情報とが一致するか否かの判断を行う(ステップS1120)。
即ち、このステップS1120の判断処理においては、サーバー108に記憶されている利用者情報のうち、ステップS1114の判断処理で認証用コードと一致すると判断された登録コードを有する利用者情報を特定し、特定した利用者情報における簡易情報(「交付年月日」および「有効期限の末日」)が、ステップS1112の処理で出力された簡易情報(「交付年月日」および「有効期限の末日」)と一致するか否かを判断するものである。
ステップS1120の判断処理において、簡易情報が一致しない、つまり、サーバー108に記憶された利用者情報のうち、認証用コードと一致した登録コードを有する利用者情報における簡易情報が、出力された簡易情報と一致しないと判断されると、サーバー108において「認証不能」と判断された後、ステップS1116の処理に進み、「認証不能」との判断結果を携帯電話網を介してメインコントローラー12cに出力する。
その後、ステップS1118の処理に進み、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー40に設けられたLEDランプ46を点灯することによって、利用者に対して「認証不能」であることを一定時間だけ示し、ステップS1104の処理に戻り、ステップS1104以降の処理を行う。
一方、ステップS1120の判断処理において、簡易情報が一致する、つまり、サーバー108に記憶された利用者情報のうち、認証用コードと一致した登録コードを有する利用者情報における簡易情報が、出力された簡易情報と一致すると判断されると、サーバー108において「認証」と判断され、この判断結果を携帯電話網を介してメインコントローラー12cに出力する(ステップS1122)。
その後、「認証」との判断結果に基づいて、メインコントローラー12cの制御により、車両110のセキュリティを解除した状態とし(ステップS1124)、ステップS408の処理に進む。
なお、このとき、カードリーダー40に設けられたLEDランプ44により、利用者に対して、車両110のドアが開錠したことを示す。
即ち、このステップS1124の処理では、車両110のドアロックを解除することで、ドアを開錠するとともに、キーボックス116からキーを取り出すことができる状態とし、LEDランプ44を一定時間点灯することにより、利用者に対して車両110のドアを開錠したことを示すこととなる。
ステップS406の処理による車両利用前の認証処理により認証が完了すると、メインコントローラー12cの制御によりカードリーダー40の電源を切る。
そして、利用者は、車両110を利用して(ステップS408)、車両110の利用を終了する時間までに、車両110を予め決められた駐車場に駐車させる。
その後、車両110を返却する際には、利用者は、車両110に対して、キーを利用して車両110のエンジンを停止するとともに、当該キーをキーボックス116に返却し、車両110から降車して車両110の全てのドアを閉めるようにする。
その後、車両110を返却するための認証処理である、車両利用後の認証処理を行う(ステップS410)。
なお、このステップS410の処理による車両利用後の認証処理については、ステップS406の処理による車両利用前の認証処理に対応して、ICカードやIC運転免許証を用いて行われる。
例えば、車両利用前の認証処理においてICカードのみを用いた場合には、車両利用後の認証処理においてもICカードのみを用い、また、車両利用前の認証処理においてIC運転免許証のみを用いた場合には、車両利用後の認証処理においてもIC運転免許証のみを用い、また、車両利用前の認証処理においてICカードおよびIC運転免許証の両方を用いた場合には、車両利用後の認証処理においてもICカードおよびIC運転免許証の両方を用いるようにする。
ここで、ICカードのみを用いた車両利用後の認証処理およびIC運転免許証のみを用いた車両利用後の認証処理については、従来より公知の技術を用いることができるため、その詳細な説明は省略することとする。なお、ICカードのみを用いた車両利用後の認証処理では、ICカードからカード情報(認証用コード)を読み取った際に、カード情報を読み取った旨を表示しないようにしてもよいし、LEDランプ54を用いてカード情報を読み取った旨を表示してもよい。同様に、IC運転免許証のみを用いた車両利用後の認証処理では、IC運転免許証から免許証情報(簡易情報)を読み取った際に、免許証情報を読み取った旨を表示しないようにしてもよいし、LEDランプ56を用いて免許証情報を読み取った旨を表示してもよい。
従って、このステップS410の処理における車両利用後の認証処理については、ICカードおよびIC運転免許証の両方を用いるようにした場合について説明する。
ここで、図12のフローチャートには、このステップS410の処理による車両利用後の認証処理の詳細な処理内容が示されており、この車両利用後の認証処理においては、まず、監視部12eにおけるイグニッション110d、キーボックス116ならびにドアスイッチ110cの監視結果に基づいて、メインコントローラー12cにおいて、車両110のエンジンが停止され、キーボックス116にキーが返却され、かつ、車両110の全てのドアが閉められているか否かの判断を行う(ステップS1202)。
ステップ1202の判断処理において、「車両110のエンジンの停止」、「キーボックス116へのキーの返却」、「車両110の全てのドアが閉められていること」の3つのうちの1つでも行われていないと判断されると、継続して車両110を利用するものと判断して、この車両利用後の認証処理を終了する。
一方、ステップS1202の判断処理において、車両110のエンジンが停止され、キーボックス116にキーが返却され、かつ、車両110の全てのドアが閉められていると判断されると、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー40を起動する(ステップS1204)。
次に、利用者によりICカードが読み取り部42に翳されると、読み取り部42に翳されたICカードからカード情報として認証用コードを読み取る(ステップS1206)。
そして、ICカードから認証用コードを読み取ると、LEDランプ54を点灯してICカードから認証用コードを読み取ったことを示す(ステップS1208)。
その後、利用者によりIC運転免許証が読み取り部42に翳されると、読み取り部42に翳されたIC運転免許証から免許証情報として簡易情報を読み取る(ステップS1210)。
ここで、このステップS1210の処理において読み取る簡易情報としては、上記した認証処理におけるステップS608の処理で取得する情報と同じ情報を取得することとなる。つまり、このステップS1210の処理においては、簡易情報のうちの「交付年月日」と「有効期限の末日」とを読み取ることとなる。
そして、IC運転免許証から簡易情報を読み取ると、LEDランプ56を点灯してIC運転免許証から免許証情報を読み取ったことを示す(ステップS1212)。
その後、読み取った認証用コードおよび簡易情報(「交付年月日」および「有効期限の末日」)をメインコントローラー12cから携帯電話網を介してサーバー108に出力する(ステップS1214)。
こうして、読み取った認証用コードおよび簡易情報がサーバー108に出力されると、サーバー108において、出力された認証用コードとサーバー108に予め記憶されている登録コードとが一致するか否かの判断を行う(ステップS1216)。
即ち、このステップS1216の判断処理においては、サーバー108に記憶されている登録コードに、ステップS1214の処理で出力された認証用コードと一致する登録コードがあるか否かを判断するものである。
ステップS1216の判断処理において、認証用コードと登録コードとが一致しない、つまり、サーバー108に記憶されている登録コードに、認証用コードと一致する登録コードがないと判断されると、サーバー108において「認証不能」と判断され、この判断結果を携帯電話網を介してメインコントローラー12cに出力する(ステップS1218)。
その後、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー40に設けられたLEDランプ46によって、利用者に対して「認証不能」であることを一定時間だけ示し(ステップS1220)、ステップS1206の処理に戻り、ステップS1206以降の処理を行う。
即ち、ステップS1220の処理では、LEDランプ46を点灯することにより、認証不能であることを示すこととなる。
一方、ステップS1216の判断処理において、認証用コードと登録コードとが一致する、つまり、サーバー108に記憶されている登録コードに、認証用コードと一致する登録コードがあると判断されると、サーバー108において、出力された簡易情報とサーバー108に予め記憶されている簡易情報とが一致するか否かの判断を行う(ステップS1222)。
即ち、このステップS1222の判断処理においては、サーバー108に記憶されている利用者情報のうち、ステップS1216の判断処理で認証用コードと一致すると判断された登録コードを有する利用者情報を特定し、特定した利用者情報における簡易情報(「交付年月日」および「有効期限の末日」)が、ステップS1214の処理で出力された簡易情報(「交付年月日」および「有効期限の末日」)と一致するか否かを判断するものである。
ステップS1222の判断処理において、簡易情報が一致しない、つまり、サーバー108に記憶された利用者情報のうち、認証用コードと一致した登録コードを有する利用者情報における簡易情報が、出力された簡易情報と一致しないと判断されると、サーバー108において「認証不能」と判断された後、ステップS1218の処理に進み、「認証不能」との判断結果を携帯電話網を介してメインコントローラー12cに出力する。
その後、ステップS1220の処理に進み、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー40に設けられたLEDランプ46を点灯することによって、利用者に対して「認証不能」であることを一定時間だけ示し、ステップS1206の処理に戻り、ステップS1206以降の処理を行う。
一方、ステップS1222の判断処理において、簡易情報が一致する、つまり、サーバー108に記憶された利用者情報のうち、認証用コードと一致した登録コードを有する利用者情報における簡易情報が、出力された簡易情報と一致すると判断されると、サーバー108で管理されている予約情報から、S1214の処理で出力された認証用コードと一致した登録コードの利用者の予約状況を確認し(ステップS1224)、この処理が行われている時点において、当該利用者が利用している車両110が存在するか否かの判断を行う(ステップS1226)。
即ち、ステップS1224の処理では、ステップS1222の判断処理で特定した利用者情報を有する利用者の予約状況を確認することとなる。
また、ステップS1226の判断処理では、ステップS1224の処理における確認結果に基づいて、この処理が行われている時点において、利用者が利用している車両110が存在する、つまり、利用者による車両110の利用予約があるか否かの判断を行うこととなる。
このステップS1226の判断処理において、利用者が利用している車両110が存在しないと判断されると、サーバー108において「認証不能」と判断され、この判断結果を携帯電話網を介してメインコントローラー12cに出力する(ステップS1228)。
その後、メインコントローラー12cの制御により、LEDランプ46を点灯することによって、利用者に対して「認証不能」であることを一定時間示し(ステップS1230)、この車両利用後の認証処理を終了する。
なお、ステップS1230の処理においては、さらに、LEDランプ50によって、利用者に対して事業者への連絡を促すようにしてもよい。
一方、ステップS1226の判断処理において、利用者が利用している車両110が存在すると判断されると、サーバー108において「認証」と判断され、この判断結果を携帯電話網を介してメインコントローラー12cに出力する(ステップS1232)。
その後、「認証」との判断結果に基づいて、メインコントローラー12cの制御により、車両110のセキュリティを起動した状態とし(ステップS1234)、ステップS412の処理に進む。
なお、このとき、カードリーダー40に設けられたLEDランプ44により、利用者に対して、車両110のドアを施錠したことを示す。
即ち、このステップS1234の処理では、車両110のドアロックを行うことで、ドアを施錠するとともに、キーボックス116からキーを取り出すことができない状態とし、LEDランプ44を点灯することにより、利用者に対して車両110のドアを施錠したことを示すこととなる。なお、このときのLEDランプ44の点灯パターンは、車両110のドアを開錠したことを示すときのパターンと異なる。
そして、ステップS410の処理による車両利用後の認証処理により認証が完了すると、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー40の電源を切る。
その後、サーバー108において、車両110の利用により生じた車両110の利用料金の精算がなされる(ステップS412)。
即ち、ステップS412の処理では、車両利用後の認証処理が完了すると、車両110の利用が終了した時点の車両110の総走行距離や燃料残量など、利用料金の算出に必要な各種情報を取得し、取得した各情報をメインコントローラー12cから携帯電話網を介してサーバー108に出力する。その後、サーバー108において、各情報に基づいて、車両110の利用により発生した料金の算出が行われる。
なお、こうして算出した利用料金は、予め決められた利用者への料金請求日などの所定のタイミングで、それぞれの利用者のパーソナルコンピューター104や携帯端末106に通知する。
また、こうした各利用者による予約状況や利用料金については、表やグラフなどにまとめられ事業者がパーソナルコンピューター102により閲覧可能なようにサーバー108における記憶手段(図示せず。)に記憶する。
以上において説明したように、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10は、即時利用予約装置16とともにICカードおよびIC運転免許証のICチップに記憶された情報を読み取ることができるカードリーダー40を備えるようにした。
そして、車両110を直ちに利用したい利用者は、この即時利用予約装置16を起動することで、即時利用予約装置16に車両110を利用することが可能な時間を複数表示するようにした。
その後、利用者が、即時利用予約装置16に表示された時間(車両110を利用可能な時間である。)から、任意の時間を選択することで、ICカードおよびIC運転免許証による認証がなされた場合にのみ、即時利用予約の処理を開始した時点から、選択した時間だけ車両110を利用するための予約を行うようにした。
これにより、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10においては、即時利用予約装置16により車両110を直ちに利用可能な予約を行う即時利用予約を行うことができるようになる。
このため、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10によれば、車両110を直ちに利用したい場合には、容易に、かつ、短時間で即時利用予約を行って、車両110を利用することができるようになる。
また、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10は、事業者が発行したICカードだけではなく、運転時に常に携帯が義務づけられているIC運転免許証も利用して認証処理を行うようにした。
このため、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10においては、ICカードのみ、あるいは、IC運転免許証のみを利用して認証処理を行う従来の技術と比較して、より高い精度で利用者に対する認証を行うことができるようになる。
さらに、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10では、即時利用予約を開始する際に、まず、ICカードおよびIC運転免許証による認証処理を行い、このICカードおよびIC運転免許証による認証処理によって認証されたときにのみ、即時利用予約を行うことができるようにした。
これにより、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10によれば、認証処理による認証がなされた利用者のみが即時利用予約を行うことができるようになり、ICカードおよびIC運転免許証を所有していない人のいたずらによる即時利用予約装置の起動を防止することができる。
次に、図14乃至図24を参照しながら、本発明による車両予約システムの第2の実施の形態について説明する。
以下の説明においては、上記した本発明による車両予約システムの第1の実施の形態と同等に、本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを、カーシェアリングシステムに用いた場合について説明する。
図14には、本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステムの概要を示すブロック構成説明図が示されている。
この図14に示す本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50は、カードリーダー40に換えて、カードリーダー60を有するようにした点においてのみ、上記した本発明の第1の実施の形態よる車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10と異なっている。
このカードリーダー60は、メインコントローラー12cによりその起動が制御される。
また、カードリーダー60は、車両110内に配設されるとともに、車両110の外部から利用者がICカードおよびIC運転免許証を翳すことにより、当該ICカードおよびIC運転免許証における情報を読み取ることが可能な位置に配置される。
カードリーダー60には、ICカードに内蔵されたICチップ内の情報(カード情報であり、より詳細には、認証用コードである。)を読み取ることが可能なセンサ(図示せず。)と、IC運転免許証に内蔵されたICチップ内の情報(免許証情報であり、より詳細には、詳細情報および簡易情報である。)を読み取ることが可能なセンサ(図示せず。)とが配設されている。
これによりカードリーダー60では、読み取り部62(後述する。)にICカードまたはIC運転免許証を翳すことにより、内蔵されたICチップ内の情報を読み取ることができる。
そして、カードリーダー60は、読み取り部62(後述する。)にIC運転免許証が翳されると、IC運転免許証のICチップに記憶された簡易情報および詳細情報を読み取り、読み取った簡易情報および詳細情報をメインコントローラー12cに出力するとともに、読み取り部62(後述する。)にICカードが翳されると、ICカードのICチップに記憶された認証用コードを読み取り、読み取った認証用コードをメインコントローラー12cに出力する。
なお、読み取る簡易情報としては、「仕様書バージョン番号」、「免許交付年月日」、「免許証の有効期限の末日」、「カード製造者識別子」および「暗号関数識別子」のうちの少なくともいずれか1つの情報が設定され、設定された1つまたは複数の情報が簡易情報としてカードリーダー60で読み取られる。また、読み取る詳細情報としては、「氏名」、「生年月日」、「免許証交付年月日」、「免許証の有効期限」、「免許の種類」、「免許証番号」、「本籍」および「顔写真」のうちの少なくともいずれか1つの情報が設定され、設定された1つまたは複数の情報が詳細情報としてカードリーダー60で読み取られる。
ここで、カードリーダー60では、読み取り部62(後述する。)にIC運転免許証が翳されたときに、所定のデータ領域における詳細情報を取得するには暗証番号が必要となる。
このときには、カードリーダー60は、メインコントローラー12cを介して入力された暗証番号をIC運転免許証に内蔵されたICチップに出力する。この暗証番号とは、第1の暗証番号および第2の暗証番号であり、カードリーダー60で読み取る詳細情報が、「氏名」、「生年月日」、「免許証交付年月日」、「免許証の有効期限」、「免許の種類」、「免許証番号」であれば、第1の暗証番号のみがメインコントローラー12cを介してカードリーダー60に入力され、カードリーダー60で読み取る詳細情報に「本籍」、「顔写真」が含まれる場合には、第1の暗証番号および第2の暗証番号がメインコントローラー12cを介してカードリーダー60に入力されることとなる。
その後、IC運転免許証のICチップにおいて、出力された暗証番号を当該ICチップに記憶された暗証番号とを照合する。
そして、照合の結果が一致した場合にのみ、カードリーダー60によって、ICチップにおける所定のデータ領域へのアクセスが可能となって、カードリーダー60において、当該所定のデータ領域における詳細情報を取得することができる。
さらに、カードリーダー60には、翳されたICカードおよびIC運転免許証に内蔵されたICチップに記憶された情報を読み取る読み取り部62と、点灯することにより車両110のドアが施錠および開錠したことを示すLEDランプ64と、点灯することにより認証がなされなかったことを示すLEDランプ66と、点灯パターンにより電波が届かないエリアに車両110が位置することを示すLEDランプ68と、点灯パターンにより事業者への連絡を促すLEDランプ60と、点灯パターンにより車両110のドアが閉められていないことを示すLEDランプ62と、点灯することによりICカードのICチップに記憶されたカード情報を読み取ったことを示すLEDランプ74と、点灯することによりIC運転免許証のICチップに記憶された免許証情報を読み取ったことを示すLEDランプ76とが設けられている(図13を参照する。)。なお、こうしたカードリーダー60に設けられたLEDランプについては、メインコントローラー12cにより、点灯パターンが制御される。
こうしたカードリーダー60には、カードリーダー60の起動を利用者に視認させるためのLEDランプ(図示せず。)が設けるようにしてもよく、カードリーダー60が起動すると、当該LEDランプが点灯あるいは点滅するなどして、利用者に対してカードリーダー60の起動を知らせる。
次に、図15を参照しながら、本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50における車両の利用手順について説明する。
まず、カーシェアリング50を利用するに際して、利用者が事業者に対して会員登録を申請すると、事業者は、利用者の登録処理を行う(ステップS1502)。
即ち、この登録処理では、事業者が利用者に対して、ICカード、IDおよびパスワードの配布を行うとともに、利用者の免許証情報の登録を行うこととなる。
具体的には、事業者は、登録を行う利用者に対して、利用者がサーバー108で管理された予約サイトにログインする際に必要となるIDおよびパスワードを設定して配布する。
また、事業者は、登録を行う利用者に対して、当該利用者固有の登録コードを作成し、当該登録コードをサーバー108内に設けられた記憶手段(図示せず。)に当該利用者の利用者情報として記憶するとともに、当該登録コードを認証用コードとして記憶したICカードを作成し、作成したICカードを利用者に配布する。なお、利用者情報とは、各利用者それぞれ個別に設定された情報である。
さらに、事業者は、登録を行う利用者のIC運転免許証に内蔵されたICチップから、当該ICチップに記憶された情報を免許証情報として取得し、取得した免許証情報を当該利用者の利用者情報の1つとしてサーバー108に記憶する。
さらにまた、事業者は、IC運転免許証を作成したときに設定した暗証番号を利用者から取得し、取得した暗証番号を当該利用者の利用者情報の1つとしてサーバー108に記憶する。
ここで、カードリーダー60においてIC運転免許証から読み取る詳細情報が、「氏名」、「生年月日」、「免許証交付年月日」、「免許証の有効期限」、「免許の種類」、「免許証番号」であれば、この登録処理では第1の暗証番号のみを取得し、取得した第1の暗証番号を利用者情報の1つとして記憶するようにする。また、カードリーダー60においてIC運転免許証から読み取る詳細情報に「本籍」、「顔写真」が含まれる場合には、この登録処理で第1の暗証番号および第2の暗証番号を取得し、取得した第1の暗証番号および第2の暗証番号を利用者情報の1つとして記憶するようにする。
なお、以下に説明する本実施の形態においては、カードリーダー60においてIC運転免許証から読み取る詳細情報を「免許証番号」のみとし、簡易情報を「交付年月日」および「有効期限の末日」とした場合について説明する。従って、以下の説明においては、第1の暗証番号のみが利用者情報として記憶されることとなる。
この登録処理により、利用者情報として、認証用コードと簡易情報と暗証番号とが記憶されることとなる。
そして、登録処理を完了した利用者は、事業者が管理する車両110を利用しようとする場合には、まず、利用する車両110を予約する(ステップS1504)。
なお、本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50においては、車両110を携帯端末106やパーソナルコンピューター104により予約する事前予約処理と、車両110を即時利用予約装置16により予約する即時利用予約処理とを行うことができる。
即ち、事前予約処理は、パーソナルコンピューター104や携帯端末106を介して、利用する車両110の予約を行うものである。
なお、こうした事前予約処理は、従来より公知の技術を用いることができるものであるため、その詳細な説明は省略するが、例えば、パーソナルコンピューター104または携帯電話106を利用してサーバー108に管理された予約サイトにアクセスして、登録処理の際に取得したIDおよびパスワードを入力して予約サイトにログインし、ログインした予約サイトにおいて車両110の状態や車両110の予約状況といった情報を閲覧し、利用者の要望にあった車両110の予約を行うものである。
また、即時利用予約処理は、車両110に設けられた即時利用予約装置16を利用して車両110の予約を行うものである。
以下、本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステムにおける即時利用予約処理について、図16を参照しながら、詳細に説明する。
図16には、本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステムにおける即時利用予約処理たる第2の即時利用予約処理の詳細な処理内容を示すフローチャートが示されている。
この本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50における即時利用予約処理たる第2の即時利用予約処理は、即時利用予約装置16において、利用者により近接センサ14−1が選択される(つまり、利用者が車両110の外から近接センサ14−1に指を近づけることである。)と、開始されることとなる。
そして、第2の即時利用予約処理が開始されると、まず、認証処理が行われる(ステップS1602)。
ここで、図17のフローチャートには、このステップ1602の処理における認証処理の詳細な処理内容が示されており、この認証処理においては、まず、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー60を起動する(ステップS1702)。
次に、利用者によりICカードが読み取り部62に翳されると、読み取り部62に翳されたICカードからカード情報として認証用コードを読み取り、読み取った認証用コードをサーバー108に出力する(ステップS1704)。
そして、ICカードから認証用コードを読み取ると、LEDランプ74を点灯してICカードから認証用コードを読み取ったことを示す(ステップS1706)。
その後、サーバー108において、出力された認証用コードとサーバー108に予め記憶されている登録コードとが一致するか否かの判断を行う(ステップS1708)。
即ち、このステップS1708の判断処理においては、サーバー108に記憶されている登録コードに、ステップS1704の処理で出力された認証用コードと一致する登録コードがあるか否かの判断を行うものである。
ステップS1708の判断処理において、認証用コードと登録コードとが一致しない、つまり、サーバー108に記憶されている登録コードに、認証用コードと一致する登録コードがないと判断されると、サーバー108において、「認証不能」と判断され、この判断結果を携帯電話網を介してメインコントローラー12cに出力する(ステップS1710)。
その後、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー60に設けられたLEDランプ66によって、利用者に対して「認証不能」であることを一定時間だけ示し(ステップS1712)、ステップS1704の処理に戻り、ステップS1704以降の処理を行う。
即ち、ステップS1712の処理では、LEDランプ66を点灯することにより、利用者に対して認証不能であることを示すこととなる。
一方、ステップS1708の判断処理において、認証用コードと登録コードとが一致する、つまり、サーバー108に記憶されている登録コードに、認証用コードと一致する登録コードがあると判断されると、サーバー108において、認証用コードと一致する登録コードを有する利用者情報を特定し、特定した利用者情報から免許証情報として簡易情報を取得するとともに第1の暗証番号を取得し、取得した簡易情報および第1の暗証番号をメインコントローラー12cに出力する(ステップS1714)。
即ち、このステップS1714の処理では、認証用コードと一致する登録コードを有する利用者情報から、簡易情報の「交付年月日」および「有効期限の末日」と、「第1の暗証番号」とを取得し、取得した「交付年月日、「有効期限の末日」および「第1の暗証番号」をメインコントローラー12cに出力することとなる。
その後、利用者によりIC運転免許証が読み取り部62に翳されると、読み取り部62に翳されたIC運転免許証から免許証情報として簡易情報を読み取る(ステップS1716)。
即ち、このステップS1716の処理では、IC運転免許証から、簡易情報として「交付年月日」および「有効期限の末日」を取得することとなる。
そして、IC運転免許証から簡易情報を読み取ると、LEDランプ76を、例えば、点滅して、利用者に対してIC運転免許証から免許証情報を読み取り中であることを示す(ステップS1718)。
次に、メインコントローラー12cにおいて、ステップS1714の処理で出力された簡易情報と、ステップS1716の処理で取得した簡易情報とが一致するか否かの判断を行う(ステップS1720)。
即ち、このステップS1720の判断処理においては、ステップS1714の処理で出力された簡易情報たる「交付年月日」および「有効期限の末日」と、ステップS1716の処理で取得した簡易情報たる「交付年月日」および「有効期限の末日」とが一致するか否かの判断を行うものである。
ステップS1720の判断処理において、ステップS1714の処理で出力された簡易情報と、ステップS1716の処理で取得したカニ情報とが一致しないと判断されると、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー60に設けられたLEDランプ66によって、利用者に対して「認証不能」であることを一定時間だけ示し(ステップS1722)、ステップS1716の処理に戻り、ステップS1716以降の処理を行う。
即ち、このステップS1722の処理では、LEDランプ66を点灯することにより、利用者に対して認証不能であることを示すこととなる。
一方、ステップS1720の判断処理において、ステップS1714の処理で出力された簡易情報と、ステップS1716の処理で取得した簡易情報とが一致したと判断されると、読み取り部62に翳されているIC運転免許証から、第1の暗証番号を用いて詳細情報を読み取る(ステップS1724)。
即ち、ステップS1724の処理では、ステップS1714の処理で出力された第1の暗証番号を用いて、読み取り部62に翳されているIC運転免許証から、詳細情報たる「免許証番号」を取得することとなる。
そして、IC運転免許証から詳細情報を取得することができたか否かの判断を行う(ステップS1726)。
即ち、このステップS1726の判断処理では、カードリーダー60からメインコントローラー12cに詳細情報(免許証番号)が出力されたか否かの判断を行うこととなり、カードリーダー60からメインコントローラー12cに詳細情報が出力されると、メインコントローラー12cにおいてIC運転免許証から詳細情報を取得することができたと判断され、カードリーダー60からメインコントローラー12cに詳細情報が出力されないと、メインコントローラー12cにおいてIC運転免許証から詳細情報を取得することができなかったと判断される。
ステップS1726の判断処理において、詳細情報が取得できなかったと判断されると、ステップS1722の処理に進み、「認証不能」であることを一定時間だけ示し、ステップS1716の処理に戻って、ステップS1716以降の処理を行う。
一方、ステップS1726の判断処理において、詳細情報が取得できたと判断されると、
LEDランプ76を点灯してIC運転免許証から免許証情報を読み取ったことを示す(ステップS1728)。
そして、取得した詳細情報をサーバー108に出力する(ステップS1730)。
即ち、このステップS1730の処理では、ステップS1724の処理で取得した詳細情報たる「免許証情報」をメインコントローラー12cから携帯電話網を介してサーバー108に出力する。
その後、サーバー108において、出力された詳細情報と、サーバー108に予め記憶されている詳細情報とが一致するか否かの判断を行う(ステップS1732)。
即ち、このステップS1732の判断処理においては、サーバー108に記憶されている利用者情報のうち、ステップS1708の判断処理で認証用コードと一致すると判断された登録コードを有する利用者情報を特定し、特定した利用者情報における詳細情報(免許証番号)が、ステップS1730の処理で出力された詳細情報(免許証番号)と一致するか否かを判断するものである。
ステップS1732の判断処理において、詳細情報が一致しない、つまり、ステップS1708の判断処理で認証用コードと一致すると判断された登録コードを有する利用者情報における詳細情報が、ステップS1730の処理で出力された詳細情報と一致しないと判断されると、サーバー108において「認証不能」と判断され、この判断結果を携帯電話網を介してメインコントローラー12cに出力する(ステップS1734)。
そして、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー60に設けられたLEDランプ66によって、利用者に対して「認証不能」であることを一定時間だけ示し(ステップS1736)、ステップS1716の処理に戻って、ステップS1716以降の処理を行う。
即ち、ステップS1736の処理では、LEDランプ66を点灯することにより、利用者に対して認証不能であることを示すこととなる。
一方、ステップS1732の判断処理において、詳細情報が一致する、つまり、ステップS1708の判断処理で認証用コードと一致すると判断された登録コードを有する利用者情報における詳細情報が、ステップS1730の処理で出力された詳細情報と一致すると判断されると、サーバー108において「認証」と判断され、この判断結果を形態千羽網を介してメインコントローラー12cに出力し(ステップS1738)、ステップS1604の処理に進む。
こうして認証処理により認証されると、次に、メインコントローラー12cから車両情報をサーバー108に出力する(ステップS1604)。
即ち、このステップS1604の処理では、即時利用予約装置16が起動した車両110を特定することが可能な車両情報を、メインコントローラー12cから携帯電話網を利用してサーバー108に出力する。
次に、サーバー108において、メインコントローラー12cより出力された車両情報から特定される車両110の予約状況を確認する(ステップS1606)。
即ち、ステップS1606の処理では、メインコントローラー12cから出力された車両情報により管理されている車両110の予約サイトにおける予約状況を確認する。
その後、確認した車両110の予約状況に基づいて、現時点から車両110を利用することが可能な時間を算出する(ステップS1608)。
即ち、ステップS1608の処理では、確認した車両110の予約状況から、車両110の予約状況を確認した時点(以下、「車両110の予約状況を確認した時点」を、「即時利用予約開始時点」と称する。)から、連続して車両110を利用することが可能な時間を算出する。
具体的には、サーバー108において、車両110の予約状況から、即時利用予約開始時点から次の予約までの時間を算出する。なお、算出する時間単位については、予約サイトにおける車両110の予約可能な時間単位であり、例えば、15分単位で算出される。
より具体的には、16時46分を即時利用予約開始時点とし、車両110の次の予約が18時30分からなされているとすると、予約可能な時間単位は15分なので、16時46分から17時までの時間は無視され、17時から15分単位で次の予約までの時間が計算され、次の予約が18時30分からなので、即時利用予約開始時点から次の予約までの時間は、17時から18時30分までの1時間30分と算出される。
そして、ステップS1608の処理で算出した車両110を利用することが可能な時間を、サーバー108から携帯電話網を介してメインコントローラー12cに出力する(ステップS1610)。
次に、車両110を利用することが可能な時間が出力されたメインコントローラー12cにおいて、出力された車両110を利用することが可能な時間が、30分間以上であるか否かの判断を行う(ステップS1612)。
このステップS1612の判断処理において、車両110を利用することが可能な時間が、30分間以上でないと判断されると、第1の予約処理が開始される(ステップS1614)。
ここで、図18のフローチャートには、このステップS1614の処理における第1の予約処理の詳細な処理内容が示されており、この第1の予約処理においては、まず、メインコントローラー12cの制御により、LEDランプ20−1、20−2、20−3を赤色で点灯する(ステップS1802)。
その後、近接センサ14−2が選択されたか否かの判断を行う(ステップS1804)。
即ち、ステップS1804の判断処理においては、監視部12eの監視に基づいてメインコントローラー12cにより、近接センサ14−2から所定の信号(例えば、静電容量の変化を表す信号)を取得したか否かを判断するものであり、近接センサ14−2から所定の信号を取得した場合には、近接センサ14−2が選択されたと判断され、近接センサ14−2から所定の信号を取得しなかった場合には、近接センサ14−2が選択されなかったと判断される。
このステップS1804の判断処理において、近接センサ14−2が選択されたと判断されると、近接センサ14−2は選択不可能であるため、メインコントローラー12cの制御により、LEDランプ20−1を赤色で点滅させ(ステップS1806)、後述するステップS1808の処理に進む。
また、ステップS1804の判断処理において、近接センサ14−2が選択されなかったと判断されると、近接センサ14−3が選択されたか否かの判断を行う(ステップS1808)。
即ち、ステップS1808の判断処理においては、監視部12eの監視により、近接センサ14−3から所定の信号(例えば、静電容量の変化を表す信号)を取得したか否かを判断するものであり、近接センサ14−3から所定の信号を取得した場合には、近接センサ14−3が選択されたと判断され、近接センサ14−3から所定の信号を取得しなかった場合には、近接センサ14−3が選択されなかったと判断される。
このステップS1808の判断処理において、近接センサ14−3が選択されたと判断されると、近接センサ14−3は選択不可能であるため、メインコントローラー12cの制御により、LEDランプ20−2を赤色で点滅させ(ステップS1810)、後述するステップS1812の処理に進む。
また、ステップS1808の判断処理において、近接センサ14−3が選択されなかったと判断されると、近接センサ14−4が選択されたか否かの判断を行う(ステップS1812)。
即ち、ステップS1812の判断処理においては、監視部12eの監視により、近接センサ14−4から所定の信号(例えば、静電容量の変化を表す信号)を取得したか否かを判断するものであり、近接センサ14−4から所定の信号を取得した場合には、近接センサ14−4が選択されたと判断され、近接センサ14−4から所定の信号を取得したかった場合には、近接センサ14−4が選択されなかったと判断される。
このステップS1812の判断処理において、近接センサ14−4が選択されたと判断されると、近接センサ14−4は選択不可能であるため、メインコントローラー12cの制御により、LEDランプ20−3を赤色で点滅させ(ステップS1814)、後述するステップS1816の処理に進む。
また、ステップS1812の判断処理において、近接センサ14−4が選択されなかったと判断されると、近接センサ14−1が選択されたか否かの判断を行う(ステップS1816)。
即ち、ステップS1816の判断処理においては、監視部12eの監視により、近接センサ14−1から所定の信号(例えば、静電容量の変化を表す信号)を取得したか否かを判断するものであり、近接センサ14−1から所定の信号を取得した場合には、近接センサ14−1が選択されたと判断され、近接センサ14−1から所定の信号を取得しなかった場合には、近接センサ14−1が選択されなかったと判断される。
このステップS1816の判断処理において、近接センサ14−1が選択されたと判断されると、メインコントローラー12cの制御により、即時利用予約装置16を停止し(ステップS1820)、第1の予約処理を終了することにより第1の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS1816の判断処理において、近接センサ14−1が選択されなかったと判断されると、ステップS2202の処理から所定の時間(例えば、5分間)が経過したか否かの判断を行う(ステップS1818)。
即ち、このステップS1818の判断処理においては、LEDランプ20−1、20−2、20−3を赤色で点灯した時点からカウントされた時間が、所定の時間に達したか否かの判断を行うものである。
このステップS1818の判断処理において、所定の時間が経過したと判断されると、ステップS1820の処理に進み、即時利用予約装置16を停止して、第1の予約処理を終了することにより第1の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS1818の判断処理において、所定の時間が経過していないと判断されると、ステップS1804の判断処理に戻って、ステップS1804以降の処理を行う。
即ち、この第1の予約処理においては、ステップS1802の処理によりLEDランプ20−1、20−2、20−3を赤色で点灯した後には、近接センサ14−1が利用者により選択されない限り、所定の時間が経過するまでステップS1804〜ステップS1818の処理を繰り返すこととなる。
一方、ステップS1612の判断処理において、車両110を利用することが可能な時間が、30分以上であると判断されると、次に、車両110を利用することが可能な時間が、3時間以上であるか否かの判断を行う(ステップS1616)。
このステップS1616の判断処理において、車両110を利用することが可能な時間が、3時間以上でないと判断されると、第2の予約処理が開始される(ステップS1618)。
ここで、図19のフローチャートには、このステップS1618の処理における第2の予約処理の詳細な処理内容が示されており、この第2の予約処理においては、まず、メインコントローラー12cの制御により、LEDランプ20−1を緑色で点灯するとともに、LEDランプ20−2、20−3を赤色で点灯する(ステップS1902)。
その後、近接センサ14−2が選択されたか否かの判断を行う(ステップS1904)。
なお、ステップS1904の判断処理では、上記したステップS1804の判断処理と同様にして、近接センサ14−2が選択されたか否かの判断がなされる。
このステップS1904の判断処理において、近接センサ14−2が選択されたと判断されると、30分間だけ車両110の即時利用の予約がなされたと判断され、サーバー108で管理している予約情報において即時利用予約開始時点から30分間だけ車両110の予約を行う(ステップS1906)。
なお、このとき、予約サイトにおける車両110の予約を即時利用予約開始時点から30分間だけ不可能な状態とする。
即ち、このステップS1906の処理においては、サーバー108において、車両110の利用時間の管理などを行う予約情報にて、即時利用予約開始時点から30分間だけ車両110を、認証処理により認証された利用者が利用するための予約を行い、さらに、予約サイトにおいて、当該予約情報を反映するようにして、車両110の予約を即時利用予約開始時点から30分間だけ不可能な状態とする。
例えば、ステップS1906の処理では、16時46分を即時利用予約開始時点とすると、予約可能な時間単位は15分であるため、16時46分から17時までの時間は無視され、17時から30分間の車両110の利用予約がなされることとなる。なお、このとき、無視された時間は、例えば、利用者が無料で利用できる。
そして、ステップS1906の処理が完了すると、メインコントローラー12cの制御により、車両110のセキュリティを解除した状態とする(ステップS1908)。
なお、このとき、カードリーダー60に設けられたLEDランプ64により、利用者に対して、車両110のドアが開錠したことを示す。
即ち、このステップS1908の処理では、車両110のドアロックを解除することで、ドアを開錠するとともに、キーボックス116からキーを取り出すことができる状態とし、LEDランプ64を一定時間点灯することにより、利用者に対して車両110のドアを開錠したことを示す。
その後、即時利用予約装置16を停止して(ステップS1910)、第2の予約処理を終了することにより第2の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS1904の判断処理において、近接センサ14−2が選択されなかったと判断されると、近接センサ14−3が選択されたか否かの判断を行う(ステップS1912)。
なお、ステップS1912の判断処理では、上記したステップS1808の判断処理と同様にして、近接センサ14−3が選択されたか否かの判断がなされる。
このステップS1912の判断処理において、近接センサ14−3が選択されたと判断されると、近接センサ14−3は選択不可能であるため、メインコントローラー12cの制御により、LEDランプ20−2を赤色で点滅させ(ステップS1914)、後述するステップS1916の処理に進む。
また、ステップS1912の判断処理において、近接センサ14−3が選択されなかったと判断されると、近接センサ14−4が選択されたか否かの判断を行う(ステップS1916)。
なお、ステップS1916の判断処理では、上記したステップS1812の判断処理と同様にして、近接センサ14−4が選択されたか否かの判断がなされる。
このステップS1916の判断処理において、近接センサ14−4が選択されたと判断されると、近接センサ14−4は選択不可能であるため、メインコントローラー12cの制御により、LEDランプ20−3を赤色で点滅させ(ステップ1918)、後述するステップS1920の処理に進む。
また、ステップS1916の判断処理において、近接センサ14−4が選択されなかったと判断されると、近接センサ14−1が選択されたか否かの判断を行う(ステップS1920)。
なお、ステップS1920の判断処理では、上記したステップS1816の判断処理と同様にして、近接センサ14−1が選択されたか否かの判断がなされる。
このステップS1920の判断処理において、近接センサ14−1が選択されたと判断されると、ステップS1910の処理に進み、メインコントローラー12cの制御により、即時利用予約装置16を停止して、第2の予約処理を終了することにより第2の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS1920の判断処理において、近接センサ14−1が選択されなかったと判断されると、ステップS1902の処理から所定の時間(例えば、5分間)が経過したか否かの判断を行う(ステップS1922)。
即ち、このステップS1922の判断処理においては、LEDランプ20−1を緑色、LEDランプ20−2、20−3を赤色で点灯した時点からカウントされた時間が、所定の時間に達したか否かの判断を行うものである。
このステップS1922の判断処理において、所定の時間が経過したと判断されると、ステップS1910の処理に進み、即時利用予約装置16を停止して、第2の予約処理を終了することにより第2の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS1922の判断処理において、所定の時間が経過していないと判断されると、ステップS1904の判断処理に戻って、ステップS1904以降の処理を行う。
即ち、この第2の予約処理においては、ステップS1902の処理によりLEDランプ20−1を緑色、LEDランプ20−2、20−3を赤色で点灯した後には、近接センサ14−1、14−2が利用者により選択されない限り、所定の時間が経過するまでステップS1904〜ステップS1922の処理を繰り返すこととなる。
一方、ステップS1616の判断処理において、車両110を利用することが可能な時間が3時間以上であると判断されると、次に、車両110を利用することが可能な時間が、12時間以上であるか否かの判断を行う(ステップS1620)。
このステップS1620の判断処理において、車両110を利用することが可能な時間が12時間以上でないと判断されると、第3の予約処理が開始される(ステップS1622)。
ここで、図20のフローチャートには、このステップ1622の処理における第3の予約処理の詳細な処理内容が示されており、この第3の予約処理においては、まず、メインコントローラー12cの制御により、LEDランプ20−1、20−2を緑色で点灯するとともに、LEDランプ20−3を赤色で点灯する(ステップS2002)。
その後、近接センサ14−2が選択されたか否かの判断を行う(ステップS2004)。
なお、ステップS2404の判断処理では、上記したステップS2004の判断処理と同様にして、近接センサ14−2が選択されたか否かの判断がなされる。
このステップS2004の判断処理において、近接センサ14−2が選択されたと判断されると、30分間だけ車両110の即時利用の予約がなされたと判断され、サーバー108で管理している予約情報において即時利用予約開始時点から30分間だけ車両110の予約を行う(ステップS2006)。
なお、このとき、予約サイトにおける車両110の予約を即時利用予約開始時点から30分間だけ不可能な状態とする。
即ち、このステップS2006の処理においては、サーバー108において、車両110の利用時間の管理などを行う予約情報にて、即時利用予約開始時点から30分間だけ車両110を、認証処理により認証された利用者が利用するための予約を行い、さらに、予約サイトにおいて、当該予約情報を反映するようにして、車両110の予約を即時利用予約開始時点から30分間だけ不可能な状態とする。
例えば、ステップS2408の処理では、16時46分を即時利用予約開始時点とすると、予約可能な時間単位は15分であるため、16時46分から17時までの時間は無視され、17時から30分間の車両110の利用予約がなされることとなる。なお、このとき、無視された時間は、例えば、利用者が無料で利用できる。
そして、ステップS2006の処理が完了すると、メインコントローラー12cの制御により、車両110のセキュリティを解除した状態とする(ステップS2008)。
なお、このとき、カードリーダー60に設けられたLEDランプ64により、利用者に対して、車両110のドアが開錠したことを示す。
即ち、このステップS2008の処理では、車両110のドアロックを開錠することで、ドアを開錠するとともに、キーボックス116からキーを取り出すことができる状態とし、LEDランプ64を一定時間点灯することにより、利用者に対して車両110のドアを開錠したことを示すこととなる。
その後、即時利用予約装置16を停止して(ステップS2010)、第3の予約処理を終了することにより第2の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS2004の判断処理において、近接センサ14−2が選択されなかったと判断されると、近接センサ14−3が選択されたか否かの判断を行う(ステップS2012)。
なお、ステップS2012の判断処理では、上記したステップS1808の判断処理と同様にして、近接センサ14−3が選択されたか否かの判断がなされる。
このステップS2012の判断処理において、近接センサ14−3が選択されたと判断されると、3時間だけ車両110の即時利用の予約がなされたと判断され、サーバー108で管理している予約情報において即時利用予約開始時点から3時間だけ車両110の予約を行う(ステップS2014)。
なお、このとき、予約サイトにおける車両110の予約を即時利用予約開始時点から3時間だけ不可能な状態とする。
即ち、このステップS2014の処理においては、サーバー108において、車両110の利用時間の管理などを行う予約情報にて、即時利用予約開始時点から3時間だけ車両110を、認証処理により認証された利用者が利用するための予約を行い、さらに、予約サイトにおいて、当該予約情報を反映するようにして、車両110の予約を即時利用予約開始時点から3時間だけ不可能な状態とする。
例えば、ステップS2016の処理では、16時46分を即時利用予約開始時点とすると、予約可能な時間単位は15分であるため、16時46分から17時までの時間は無視され、17時から3時間の車両110の利用予約がなされることとなる。なお、このとき、無視された時間は、例えば、利用者が無料で利用できる。
そして、ステップS2014の処理が完了すると、メインコントローラー12cの制御により、車両110のセキュリティを解除した状態とする(ステップS2016)。
なお、このとき、カードリーダー60に設けられたLEDランプ64により、利用者に対して、車両110のドアが開錠したことを示す。
即ち、このステップS2016の処理では、車両110のドアロックを解除することで、ドアを開錠するとともに、キーボックス116からキーを取り出すことができる状態とし、LEDランプ64を一定時間点灯することにより、利用者に対して車両110のドアを開錠したことを示すこととなる。
その後、ステップS2010の処理に進み、即時利用予約装置16を停止して、第3の予約処理を終了することにより第2の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS2012の判断処理において、近接センサ14−3が選択されなかったと判断されると、近接センサ14−4が選択されたか否かの判断を行う(ステップS2018)。
なお、ステップS2018の判断処理では、上記したステップS1812の判断処理と同様にして、近接センサ14−4が選択されたか否かの判断がなされる。
このステップS2018の判断処理において、近接センサ14−4が選択されたと判断されると、近接センサ14−4は選択不可能であるため、メインコントローラー12cの制御により、LEDランプ20−3を赤色で点滅させ(ステップS2020)、後述するステップS2022の処理に進む。
また、ステップS2018の判断処理において、近接センサ14−4が選択されなかったと判断されると、近接センサ14−1が選択されたか否かの判断を行う(ステップS2022)。
なお、ステップS2022の判断処理では、上記したステップS1816の判断処理と同様にして、近接センサ14−1が選択されたか否かの判断がなされる。
このステップS2022の判断処理において、近接センサ14−1が選択されたと判断されると、ステップS2010の処理に進み、メインコントローラー12cの制御により、即時利用予約装置16を停止して、第3の予約処理を終了することにより第2の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS2022の判断処理において、近接センサ14−1が選択されなかったと判断されると、ステップS2002の処理から所定の時間(例えば、5分間)が経過したか否かの判断を行う(ステップS2024)。
即ち、このステップS2024の判断処理においては、LEDランプ20−1、20−2を緑色、LEDランプ20−3を赤色で点灯した時点からカウントされた時間が、所定の時間に達したか否かの判断を行うものである。
このステップS2024の判断処理において、所定の時間が経過したと判断されると、ステップS2010の処理に進み、即時利用予約装置16を停止して、第3の予約処理を終了することにより第2の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS2024の判断処理において、所定の時間が経過してないと判断されると、ステップS2004の判断処理に戻って、ステップS2004以降の処理を行う。
即ち、この第3の予約処理においては、ステップS2002の処理によりLED20−1、20−2を緑色、LED20−3を赤色で点灯した後には、近接センサ14−1、14−2、14−3が利用者により選択されない限り、所定の時間が経過するまでステップS2004〜ステップS2024の処理を繰り返すこととなる。
一方、ステップS1620の判断処理において、車両110の利用可能な時間が12時間以上であると判断されると、第4の予約処理が開始される(ステップ1624)。
ここで、図21のフローチャートには、このステップS2122の処理における第4の予約処理の詳細な処理内容が示されており、この第4の予約処理においては、まず、メインコントローラー12cの制御により、LEDランプ20−1、20−2、20−3を緑色で点灯する(ステップS2102)。
その後、近接センサ14−2が選択されたか否かの判断を行う(ステップS2104)。
なお、ステップS2104の判断処理では、上記したステップS1804の判断処理と同様にして、近接センサ14−2が選択されたか否かの判断がなされる。
このステップS2104の判断処理において、近接センサ14−2が選択されたと判断されると、30分間だけ車両110の即時利用の予約がなされたと判断され、サーバー108で管理している予約情報において即時利用予約開始時点から30分間だけ車両110の予約を行う(ステップS2106)。
なお、このとき、予約サイトにおける車両110の予約を即時利用予約開始時点から30分間だけ不可能な状態とする。
即ち、このステップS2106の処理においては、サーバー108において、車両110の利用時間の管理などを行う予約情報にて、即時利用予約開始時点から30分間だけ車両110を、認証処理により認証された利用者が利用するための予約を行い、さらに、予約サイトにおいて、当該予約情報を反映するようにして、車両110の予約を即時利用予約開始時点から30分間だけ不可能な状態とする。
例えば、ステップS2106の処理では、16時46分を即時利用予約開始時点とすると、予約可能な時間単位は15分であるため、16時46分から17時までの時間は無視され、17時から30分間の車両110の利用予約がなされることとなる。なお、このとき、無視された時間は、例えば、利用者が無料で利用できる。
そして、ステップS2106の処理が完了すると、メインコントローラー12cの制御により、車両110のセキュリティを解除した状態とする(ステップS2108)。
なお、このとき、カードリーダー60に設けられたLEDランプ64により、利用者に対して、車両110のドアが開錠したことを示す。
即ち、このステップS2108の処理では、車両110のドアロックを解除することで、ドアを開錠するとともに、キーボックス116からキーを取り出すことができる状態とし、LEDランプ64を一定時間点灯することにより、利用者に対して車両110のドアを開錠したことを示すこととなる。
その後、即時利用予約装置16を停止して(ステップS2110)、第4の予約処理を終了することにより第2の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS2104の判断処理において、近接センサ14−2が選択されなかったと判断されると、近接センサ14−3が選択されたか否かの判断を行う(ステップS2112)。
なお、ステップS2112の判断処理では、上記したステップS1808の判断処理と同様にして、近接センサ14−3が選択されたか否かの判断がなされる。
このステップS2112の判断処理において、近接センサ14−3が選択されたと判断されると、3時間だけ車両110の即時利用の予約がなされたと判断され、サーバー108で管理している予約情報において即時利用予約開始時点から3時間だけ車両110の予約を行う(ステップS2114)。
なお、このとき、予約サイトにおける車両110の予約を即時利用予約開始時点から3時間だけ不可能な状態とする。
即ち、このステップS2114の処理においては、サーバー108において、車両110の利用時間の管理などを行う予約情報にて、即時利用予約開始時点から3時間だけ車両110を、認証処理により認証された利用者が利用するための予約を行い、さらに、予約サイトにおいて、当該予約情報を反映するようにして、車両110の予約を即時利用予約開始時点から3時間だけ不可能な状態とする。
例えば、ステップS2114の処理では、16時46分を即時利用予約開始時点とすると、予約可能な時間単位は15分であるため、16時46分から17時までの時間は無視され、17時から3時間の車両110の利用予約がなされることとなる。なお、このとき、無視された時間は、例えば、利用者が無料で利用できる。
そして、ステップS2114の処理が完了すると、メインコントローラー12cの制御により、車両110のセキュリティを解除した状態とする(ステップS2116)。
なお、このとき、カードリーダー60に設けられたLEDランプ64により、利用者に対して、車両110のドアが開錠したことを示す。
即ち、このステップS2116の処理では、車両110のドアロックを解除することでドアを開錠するとともに、キーボックス116からキーを取り出すことができる状態とし、LEDランプ64を一定時間点灯することにより、利用者に対して車両110のドアを開錠したことを示すこととなる。
その後、ステップS2110の処理に進み、即時利用予約装置16を停止して、第4の予約処理を終了することにより第2の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS2112の判断処理において、近接センサ14−3が選択されなかったと判断されると、近接センサ14−4が選択されたか否かの判断を行う(ステップS2118)。
なお、ステップS2118の判断処理では、上記したステップS1812の判断処理と同様にして、近接センサ14−4が選択されたか否かの判断がなされる。
このステップS2118の判断処理において、近接センサ14−4が選択されたと判断されると、12時間だけ車両110の即時利用の予約がなされたと判断され、サーバー108で管理している予約情報において即時利用予約開始時点から12時間だけ車両110の予約を行う(ステップS2120)。
なお、このとき、予約サイトにおける車両110の予約を即時利用予約開始時点から12時間だけ不可能な状態とする。
即ち、このステップS2120の処理においては、サーバー108において、車両110の利用時間の管理などを行う予約情報にて、即時利用予約開始時点から12時間だけ車両110を、認証処理により認証された利用者が利用するための予約を行い、さらに、予約サイトにおいて、当該予約情報を反映するようにして、車両110の予約を即時利用予約開始時点から12時間だけ不可能な状態とする。
例えば、ステップS2120の処理では、16時46分を即時利用予約開始時点とすると、予約可能な時間単位は15分であるため、16時46分から17時までの時間は無視され、17時から12時間の車両110の利用予約がなされることとなる。なお、このとき、無視された時間は、例えば、利用者が無料で利用できる。
そして、ステップS2120の処理が完了すると、メインコントローラー12cの制御により、車両110のセキュリティを解除した状態とする(ステップS2122)。
なお、このとき、カードリーダー60に設けられたLEDランプ64により、利用者に対して、車両110のドアが開錠したことを示す。
即ち、このステップS2122の処理では、車両110のドアロックを解除することで、ドアを開錠するとともに、キーボックス116からキーを取り出すことができる状態とし、LEDランプ64を一定時間点灯することにより、利用者に対して車両110のドアを開錠したことを示す。
その後、ステップS2110の処理に進み、即時利用予約装置16を停止して、第4の予約処理を終了することにより第2の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS2118の判断処理において、近接センサ14−4が選択されなかったと判断されると、近接センサ14−1が選択されたか否かの判断を行う(ステップS2124)。
なお、ステップS2124の判断処理では、上記したステップS1816の判断処理と同様にして、近接センサ14−1が選択されたか否かの判断がなされる。
このステップS2124の判断処理において、近接センサ14−1が選択されたと判断されると、ステップS2110の処理に進み、メインコントローラー12cの制御により、即時利用予約装置16を停止して、第4の予約処理を終了することにより第2の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS2124の判断処理において、近接センサ14−1が選択されなかったと判断されると、ステップS2102の処理から所定の時間(例えば、5分間)が経過したか否かの判断を行う(ステップS2126)。
即ち、このステップS2126の判断処理においては、LEDランプ20−1、20−2、20−3を緑色で点灯した時点からカウントされた時間が、所定の時間に達したか否かの判断を行うものである。
このステップS2126の判断処理において、所定の時間が経過したと判断されると、ステップS2110の処理に進み、即時利用予約装置16を停止して、第4の予約処理を終了することにより第2の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS2126の判断処理において、所定の時間が経過していないと判断されると、ステップS2104の判断処理に戻って、ステップS2104以降の処理を行う。
即ち、この第4の予約処理においては、ステップS2102の処理によりLED20−1、20−2、20−3を緑色で点灯した後には、近接センサ14−1、14−2、14−3、14−4が利用者により選択されない限り、所定の時間が経過するまでステップS2104〜ステップS2126の処理を繰り返すこととなる。
ここで、ステップS1504の処理で行った車両110の予約が事前予約の場合には、予約した利用開始日時になると、サーバー108から予約情報が携帯電話網を介してメインコントローラー12cに出力され、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー60が起動される。
そして、利用者は予約した利用開始日時に車両110が駐車された駐車場まで行き、車両110を利用することとなる。
また、ステップS1504の処理で行った車両110の予約が即時利用予約の場合には、利用者は、即時利用予約後に、直ちに車両110を利用することとなる。
そして、車両110の利用を開始する際は、利用者は、起動されたカードリーダー60にICカードやIC運転免許証を翳すことにより、車両利用前の認証処理を行う(ステップS1506)。
なお、このステップS1506の処理による車両利用前の認証処理については、ステップS1504の処理でなされた車両110の予約が事前予約であった場合になされるものであり、ステップS1504の処理でなされた車両110の予約が即時利用予約であった場合には省略される。
また、ステップS1506の処理による車両利用前の認証処理については、例えば、ICカードのみを用いるようにしてもよいし、IC運転免許証のみを用いるようにしてもよいし、ICカードおよびIC運転免許証の両方を用いるようにしてもよい。
ここで、ICカードのみを用いた車両利用前の認証処理およびIC運転免許証のみを用いた車両利用前の認証処理については、従来より公知の技術を用いることができるため、その詳細な説明は省略する。なお、ICカードのみを用いた車両利用前の認証処理では、ICカードからカード情報(認証用コード)を読み取った際に、カード情報を読み取った旨を表示しないようにしてもよいし、LEDランプ74を用いてカード情報を読み取った旨を表示してもよい。同様に、IC運転免許証のみを用いた車両利用前の認証処理では、IC運転免許証から免許証情報(簡易情報および詳細情報)を読み取った際に、免許証情報を読み取った旨を表示しないようにしてもよいし、LEDランプ76を用いて免許証情報を読み取った旨を表示してもよい。
従って、このステップS1506の処理における車両利用前の認証処理については、ICカードおよびIC運転免許証の両方を用いるようにした場合について説明する。
ここで、図22のフローチャートには、このステップS1506の処理における車両利用前の認証処理の詳細な処理内容が示されており、この車両利用前の認証処理においては、まず、利用開始時間(事前予約によりなされた車両110の利用を開始する時間である。)の15分前になると、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー60を起動する(ステップS2202)。
即ち、このステップS2202の処理では、利用開始時間の15分前になると、所定の信号がサーバー108から携帯電話網を介してメインコントローラー12cに出力される。
なお、所定の信号とは、例えば、利用開始15分前を知らせる信号でもよいし、カードリーダー60の起動を指示する信号でもよく、メインコントローラー12cの制御によりカードリーダー60を起動できれば、どのような信号でもよい。
また、こうした所定の信号をサーバー108から出力するタイミングとして、利用開始時間の15分前としたが、こうした時間は一例に過ぎず、利用開始時間の5分前あるいは10分前など任意の時間としてもよい。
次に、利用者によりICカードが読み取り部62に翳されると、読み取り部62に翳されたICカードからカード情報として認証用コードを読み取り、読み取った認証用コードをサーバー108に出力する(ステップS2204)。
そして、ICカードから認証用コードを読み取ると、LEDランプ74を点灯してICカードから認証用コードを読み取ったことを示す(ステップS2206)。
その後、サーバー108において、出力された認証用コードとサーバー108に予め記憶されている登録コードとが一致するか否かの判断を行う(ステップS2208)。
即ち、このステップS2208の判断処理においては、サーバー108に記憶されている登録コードに、ステップS2204の処理で出力された認証用コードと一致する登録コードがあるか否かの判断を行うものである。
ステップS2208の判断処理において、認証用コードと登録コードとが一致しない、つまり、サーバー108に記憶されている登録コードに、認証用コードと一致する登録コードがないと判断されると、サーバー108において、「認証不能」と判断され、この判断結果を携帯電話網を介してメインコントローラー12cに出力する(ステップS2210)。
その後、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー60に設けられたLEDランプ66によって、利用者に対して「認証不能」であることを一定時間だけ示し(ステップS2212)、ステップS2204の処理に戻り、ステップS2204以降の処理を行う。
即ち、ステップS2212の処理では、LEDランプ66を点灯することにより、認証不能であることを示すこととなる。
一方、ステップS2208の判断処理において、認証用コードと登録コードとが一致する、つまり、サーバー108に記憶されている登録コードに、認証用コードと一致する登録コードがあると判断されると、サーバー108において、認証用コードと一致する登録コードを有する利用者情報を特定し、特定した利用者情報から免許証情報として簡易情報を取得するとともに第1の暗証番号を取得し、取得した簡易情報および第1の暗証番号をメインコントローラー12cに出力する(ステップS2214)。
即ち、このステップS2214の処理では、認証用コードと一致する登録コードを有する利用者情報から、簡易情報の「交付年月日」および「有効期限の末日」と、「第1の暗証番号」とを取得し、取得した「交付年月日」、「有効期限の末日」および「第1の暗証番号」をメインコントローラー12cに出力することとなる。
その後、利用者によりIC運転免許証が読み取り部62に翳されると、読み取り部62に翳されたIC運転免許証から免許証情報として簡易情報を読み取る(ステップS2216)。
即ち、このステップS2216の処理では、簡易情報として「交付年月日」および「有効期限の末日」を取得することとなる。
そして、IC運転免許証から簡易情報を読み取ると、LEDランプ76を、例えば、点滅してIC運転免許証から免許証情報を読み取り中であることを示す(ステップS2218)。
次に、メインコントローラー12cにおいて、ステップS2214の処理で出力された簡易情報と、ステップS2216の処理で取得した簡易情報とが一致するか否かの判断を行う(ステップS2220)。
即ち、このステップS2220の判断処理においては、ステップS2214の処理で出力された簡易情報たる「交付年月日」および「有効期限の末日」と、ステップS2216の処理で取得した簡易情報たる「交付年月日」および「有効期限の末日」とが一致するか否かの判断を行うものである。
ステップS2220の判断処理において、ステップS2214の処理で出力された簡易情報と、ステップS2216の処理で取得した簡易情報とが一致しないと判断されると、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー60に設けられたLEDランプ66によって、利用者に対して「認証不能」であることを一定時間だけ示し(ステップS2222)、ステップS2216の処理に戻り、ステップS2216以降の処理を行う。
即ち、ステップS2222の処理では、メインコントローラー12cの制御によって、LEDランプ66を点灯することにより、認証不能であることを示すこととなる。
一方、ステップS2220の判断処理において、ステップS2214の処理で出力された簡易情報と、ステップS2216の処理で取得した簡易情報とが一致したと判断されると、読み取り部62に翳されているIC運転免許証から、第1の暗証番号を用いて詳細情報を読み取る(ステップS2224)。
即ち、ステップS2224の処理では、ステップS2214の処理で出力された第1の暗証番号を用いて、読み取り部62に翳されているIC運転免許証から、詳細情報たる「免許証番号」を取得することとなる。
そして、IC運転免許証から詳細情報を取得することができたか否かの判断を行う(ステップS2226)。
即ち、このステップS2226の判断処理では、カードリーダー60からメインコントローラー12cに詳細情報(免許証番号)が出力されたか否かの判断を行うこととなり、カードリーダー60からメインコントローラー12cに詳細情報が出力されると、メインコントローラー12cにおいてIC運転免許証から詳細情報を取得することができたと判断され、カードリーダー60からメインコントローラー12cに詳細情報が出力されないと、メインコントローラー12cにおいてIC運転免許証から詳細情報を取得することができなかったと判断される。
ステップS2226の判断処理において、詳細情報が取得できなかったと判断されると、ステップS2222の処理に進み、「認証不能」であることを一定時間だけ示し、ステップS2216の処理に戻って、ステップS2216以降の処理を行う。
一方、ステップS2226の判断処理において、詳細情報が取得できたと判断されると、LEDランプ76を点灯してIC運転免許証から免許証情報を読み取ったことを示す(ステップS2228)。
そして、取得した詳細情報をサーバー108に出力する(ステップS2230)。
即ち、このステップS2230の処理では、ステップS2224の処理で取得した詳細情報たる「免許証番号」をメインコントローラー12cから携帯電話網を介してサーバー108に出力する。
その後、サーバー108において、出力された詳細情報とサーバー108に予め記憶されている詳細情報とが一致するか否かの判断を行う(ステップS2232)。
即ち、このステップS2232の判断処理においては、サーバー108に記憶されている利用者情報のうち、ステップS2208の判断処理で認証用コードと一致すると判断された登録コードを有する利用者情報を特定し、特定した利用者情報における詳細情報(免許証番号)が、ステップS2230の処理で出力された詳細情報(免許証番号)と一致するか否かを判断するものである。
ステップS2232の判断処理において、詳細情報が一致しない、つまり、ステップS2208の判断処理で認証用コードと一致すると判断された登録コードを有する利用者情報における詳細情報が、ステップS2230の処理で出力された詳細情報と一致しないと判断されると、サーバー108において「認証不能」と判断され、この判断結果を携帯電話網を介してメインコントローラー12cに出力する(ステップS2234)。
そして、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー60に設けられたLEDランプ66によって、利用者に対して「認証不能」であることを一定時間だけ示し(ステップS2236)、ステップS2216の処理に戻って、ステップS2216以降の処理を行う。
即ち、ステップS2236の処理では、メインコントローラー12cの制御によって、LEDランプ66を点灯することにより、認証不能であることを示すこととなる。
一方、ステップS2232の判断処理において、詳細情報が一致する、つまり、ステップS2208の判断処理で認証用コードと一致すると判断された登録コードを有する利用者情報における詳細情報が、ステップS2230の処理で出力された詳細情報と一致すると判断されると、サーバー108において「認証」と判断され、この判断結果を携帯電話網を介してメインコントローラー12cに出力する(ステップS2238)。
その後、メインコントローラー12cの制御により、車両110のセキュリティを解除した状態とし(ステップS2240)、ステップS1508の処理に進む。
なお、このとき、カードリーダー60に設けられたLEDランプ64により、利用者に対して、車両110のドアが開錠したことを示す。
即ち、このステップS2240の処理では、車両110のドアロックを解除することで、ドアを開錠するとともに、キーボックス116からキーを取り出すことができる状態とし、LEDランプ64を一定時間点灯することにより、利用者に対して車両110のドアを開錠したことを示す。
ステップS1506の処理による車両利用前の認証処理により認証が完了すると、メインコントローラー12cの制御によりカードリーダー60の電源を切る。
そして、利用者は、車両110を利用して(ステップS1508)、車両110の利用を終了する時間までに、車両110を予め決められた駐車場に駐車させる。
その後、車両110を返却する際には、利用者は、車両110に対して、キーを利用して車両110のエンジンを停止するとともに、当該キーをキーボックス116に返却し、車両110から降車して車両110の全てのドアを閉めるようにする。
その後、車両110を返却するための認証処理である、車両利用後の認証処理を行う(ステップS1510)。
なお、このステップS1510の処理による車両利用後の認証処理については、ステップS1506の処理による車両利用前の認証処理に対応して、ICカードやIC運転免許証を用いて行われる。
例えば、車両利用前の認証処理においてICカードのみを用いた場合には、車両利用後の認証処理においてもICカードのみを用い、また、車両利用前の認証処理においてIC運転免許証のみを用いた場合には、車両利用後の認証処理においてもIC運転免許証のみを用い、また、車両利用前の認証処理においてICカードおよびIC運転免許証の両方を用いた場合には、車両利用後の認証処理においてもICカードおよびIC運転免許証の両方を用いるようにする。
ここで、ICカードのみを用いた車両利用後の認証処理およびIC運転免許証のみを用いた車両利用後の認証処理については、従来より公知の技術を用いることができるため、その詳細な説明は省略することとする。なお、ICカードのみを用いた車両利用後の認証処理では、ICカードからカード情報(認証用コード)を読み取った際に、カード情報を読み取った旨を表示しないようにしてもよいし、LEDランプ74を用いてカード情報を読み取った旨を表示してもよい。同様に、IC運転免許証のみを用いた車両利用後の認証処理では、IC運転免許証から免許証情報(簡易情報および詳細情報)を読み取った際に、免許証情報を読み取った旨を表示しないようにしてもよいし、LEDランプ76を用いて免許証情報を読み取った旨を表示してもよい。
従って、このステップS1510の処理における車両利用後の認証処理については、ICカードおよびIC運転免許証の両方を用いるようにした場合について説明する。
ここで、図23のフローチャートには、このステップS1510の処理による車両利用後の認証処理の詳細な処理内容が示されており、この車両利用後の認証処理においては、まず、監視部12eにおけるイグニッション110d、キーボックス116ならびにドアスイッチ110cの監視結果に基づいて、メインコントローラー12cにおいて、車両110のエンジンが停止され、キーボックス116にキーが返却され、かつ、車両110の全てのドアが閉められているか否かの判断を行う(ステップS2302)。
ステップS2302の判断処理において、「車両110のエンジンの停止」、「キーボックス116へのキーの返却」、「車両110の全てのドアが閉められていること」の3つのうちの1つでも行われていないと判断されると、継続して車両110を利用するものと判断して、この車両利用後の認証処理を終了する。
一方、ステップS2302の判断処理において、車両110のエンジンが停止され、キーボックス116にキーが返却され、かつ、車両110の全てのドアが閉められている戸判断されると、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー60を起動する(ステップS2304)。
次に、利用者によりICカードが読み取り部62に翳されると、読み取り部62に翳されたICカードからカード情報として認証用コードを読み取り、読み取った認証用コードをサーバー108に出力する(ステップS2306)。
そして、ICカードから認証用コードを読み取ると、LEDランプ74を点灯してICカードから認証用コードを読み取ったことを示す(ステップS2308)。
その後、サーバー108において、出力された認証用コードとサーバー108に予め記憶されている登録コードとが一致するか否かの判断を行う(ステップS2310)。
即ち、このステップS2310の判断処理においては、サーバー108に記憶されている登録コードに、ステップS2306の処理で出力された認証用コードと一致する登録コードがあるか否かの判断を行うものである。
ステップS2310の判断処理において、認証用コードと登録コードとが一致しない、つまり、サーバー108に記憶されている登録コードに、認証用コードと一致する登録コードがないと判断されると、サーバー108において、「認証不能」と判断され、この判断結果を携帯電話網を介してメインコントローラー12cに出力する(ステップS2312)。
その後、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー60に設けられたLEDランプ66によって、利用者に対して「認証不能」であることを一定時間だけ示し(ステップS2314)、ステップS2306の処理に戻り、ステップS2306以降の処理を行う。
即ち、ステップS2314の処理では、メインコントローラー12cの制御によって、LEDランプ66を点灯することにより、認証不能であることを示すこととなる。
一方、ステップS2310の判断処理において、認証用コードと登録コードとが一致する、つまり、サーバー108に記憶されている登録コードに、認証用コードと一致する登録コードがあると判断されると、サーバー108において、認証用コードと一致する登録コードを有する利用者情報を特定し、特定した利用者情報から免許証情報として簡易情報を取得するとともに第1の暗証番号を取得し、取得した簡易情報および第1の暗証番号をメインコントローラー12cに出力する(ステップS2316)。
即ち、このステップS2316の処理では、認証用コードと一致する登録コードを有する利用者情報から、簡易情報の「交付年月日」および「有効期限の末日」と、「第1の暗証番号」とを取得し、取得した「交付年月日」、「有効期限の末日」および「第1の暗証番号」をメインコントローラー12cに出力することとなる。
その後、利用者によりIC運転免許証が読み取り部62に翳されると、読み取り部62に翳されたIC運転免許証から免許証情報として簡易情報を読み取る(ステップS2318)。
即ち、このステップS2318の処理では、簡易情報として「交付年月日」および「有効期限の末日」を取得することとなる。
そして、IC運転免許証から簡易情報を読み取ると、LEDランプ76を、例えば、点滅してIC運転免許証から免許証情報を読み取り中であることを示す(ステップS2320)。
次に、メインコントローラー12cにおいて、ステップS2316の処理で出力された簡易情報と、ステップS2318の処理で取得した簡易情報とが一致するか否かの判断を行う(ステップS2322)。
即ち、このステップS2322の判断処理においては、ステップS2316の処理で出力された簡易情報たる「交付年月日」および「有効期限の末日」と、ステップS2318の処理で取得した簡易情報たる「交付年月日」および「有効期限の末日」とが一致するか否かの判断を行うものである。
ステップS2322の判断処理において、ステップS2316の処理で出力された簡易情報と、ステップS2318の処理で取得した簡易情報とが一致しないと判断されると、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー60に設けられたLEDランプ66によって、利用者に対して「認証不能」であることを一定時間だけ示し(ステップS2324)、ステップS2318の処理に戻り、ステップS2318以降の処理を行う。
即ち、ステップS2324の処理では、メインコントローラー12cの制御によって、LEDランプ66を点灯することにより、認証不能であることを示すこととなる。
一方、ステップS2322の判断処理において、ステップS2316の処理で出力された簡易情報と、ステップS2318の処理で取得した簡易情報とが一致したと判断されると、読み取り部62に翳されているIC運転免許証から、第1の暗証番号を用いて詳細情報を読み取る(ステップS2326)。
即ち、ステップS2326の処理では、ステップS2316の処理で出力された第1の暗証番号を用いて、読み取り部62に翳されているIC運転免許証から、詳細情報たる「免許証番号」を取得することとなる。
そして、IC運転免許証から詳細情報を取得することができたか否かの判断を行う(ステップS2328)。
即ち、このステップS2328の判断処理では、カードリーダー60からメインコントローラー12cに詳細情報(免許証番号)が出力されたか否かの判断を行うこととなり、カードリーダー60からメインコントローラー12cに詳細情報が出力されると、メインコントローラー12cにおいてIC運転免許証から詳細情報を取得することができたと判断され、カードリーダー60からメインコントローラー12cに詳細情報が出力されないと、メインコントローラー12cにおいてIC運転免許証から詳細情報を取得することができなかったと判断される。
ステップS2328の判断処理において、詳細情報が取得できなかったと判断されると、ステップS2324の処理に進み、「認証不能」であることを一定時間だけ示し、ステップS2318の処理に戻って、ステップS2318以降の処理を行う。
一方、ステップS2328の判断処理において、詳細情報が取得できたと判断されると、LEDランプ76を点灯してIC運転免許証から免許証情報を読み取ったことを示す(ステップS2330)。
そして、取得した詳細情報をサーバー108に出力する(ステップS2332)。
即ち、このステップS2332の処理では、ステップS2326の処理で取得した詳細情報たる「免許証番号」をメインコントローラー12cから携帯電話網を介してサーバー108に出力する。
その後、サーバー108において、出力された詳細情報とサーバー108に予め記憶されている詳細情報とが一致するか否かの判断を行う(ステップS2334)。
即ち、このステップS2334の判断処理においては、サーバー108に記憶されている利用者情報のうち、ステップS2310の判断処理で認証用コードと一致すると判断された登録コードを有する利用者情報を特定し、特定した利用者情報における詳細情報(免許証番号)が、ステップS2332の処理で出力された詳細情報(免許証番号)と一致するか否かを判断するものである。
ステップS2334の判断処理において、詳細情報が一致しない、つまり、ステップS2310の判断処理で認証用コードと一致すると判断された登録コードを有する利用者情報における詳細情報が、ステップS2332の処理で出力された詳細情報と一致しないと判断されると、サーバー108において「認証不能」と判断され、この判断結果を携帯電話網を介してメインコントローラー12cに出力する(ステップS2336)。
そして、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー60に設けられたLEDランプ66によって、利用者に対して「認証不能」であることを一定時間だけ示し(ステップS2338)、ステップS2318の処理に戻って、ステップS2318以降の処理を行う。
即ち、ステップS2338の処理では、LEDランプ66を点灯することにより、認証不能であることを示すこととなる。
一方、ステップS2334の判断処理において、詳細情報が一致する、つまり、ステップS2310の判断処理で認証用コードと一致すると判断された登録コードを有する利用者情報における詳細情報が、ステップS2332の処理で出力された詳細情報と一致すると判断されると、サーバー108で管理されている予約情報から、S2310の判断処理で認証用コードと一致すると判断された登録コードの利用者の予約状況を確認し(ステップS2340)、この処理が行われている時点において、当該利用者が利用している車両110が存在するか否かの判断を行う(ステップS2342)。
即ち、ステップS2340の処理では、ステップS2316、S2334の処理で特定した利用者情報を有する利用者の予約状況を確認することとなる。
また、ステップS2342の判断処理では、ステップS2340の処理における確認結果に基づいて、この処理が行われている時点において、利用者が利用している車両110が存在する、つまり、利用者による車両110の利用予約があるか否かの判断を行うこととなる。
このステップS2342の判断処理において、利用者が利用している車両110が存在しないと判断されると、サーバー108において「認証不能」と判断され、この判断結果を携帯電話網を介してメインコントローラー12cに出力する(ステップS2344)。
その後、メインコントローラー12cの制御により、LEDランプ66を点灯することによって、利用者に対して「認証不能」であることを一定時間示し(ステップS2346)、この車両利用後の認証処理を終了する。
なお、ステップS2346の処理においては、さらに、LEDランプ70によって、利用者に対して事業者への連絡を促すようにしてもよい。
一方、ステップS2342の判断処理において、利用者が利用している車両110が存在すると判断されると、サーバー108において「認証」と判断され、この判断結果を携帯電話網を介してメインコントローラー12cに出力する(ステップS2348)。
その後、「認証」との判断結果に基づいて、メインコントローラー12cの制御により、車両110のセキュリティを起動した状態とし(ステップS2350)、ステップS1512の処理に進む。
なお、このとき、カードリーダー60に設けられたLEDランプ64により、利用者に対して、車両110のドアを施錠したことを示す。
即ち、このステップS2350の処理では、車両110のドアロックを行うことで、ドアを施錠するとともに、キーボックス116からキーを取り出すことができない状態とし、LEDランプ64を点灯することにより、利用者に対して車両110のドアを施錠したことを示すこととなる。なお、このときのLEDランプ64の点灯パターンは、車両110のドアを開錠したことを示すときのパターンと異なる。
そして、ステップS1510の処理による車両利用後の認証処理により認証が完了すると、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー60の電源を切る。
その後、サーバー108において、車両110の利用により生じた車両110の利用料金の精算がなされる(ステップS1512)。
即ち、ステップS1512の処理では、車両利用後の認証処理が完了すると、車両110の利用が終了した時点の車両110の総走行距離や燃料残量など、利用料金の算出に必要な各種情報を取得し、取得した各情報をメインコントローラー12cから携帯電話網を介してサーバー108に出力する。その後、サーバー108において、各情報に基づいて、車両110の利用により発生した料金の算出が行われる。
なお、こうして算出した利用料金は、予め決められた利用者への料金請求日などの所定のタイミングで、それぞれの利用者のパーソナルコンピューター104や携帯端末106に通知する。
また、こうした各利用者による予約状況や利用料金については、表やグラフなどにまとめられ事業者がパーソナルコンピューター102により閲覧可能なようにサーバー108における記憶手段(図示せず。)に記憶する。
以上において説明したように、本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50は、即時利用予約装置16とともに、ICカードおよびIC運転免許証のICチップに記憶された情報を読み取ることができるカードリーダー60を備えるようにした。
そして、車両110を直ちに利用したい利用者は、この即時利用予約装置16を起動し、即時利用予約装置16に、車両110を利用することが可能な時間を複数表示するようにした。
その後、利用者は、即時利用予約装置16に表示された時間(車両110を利用可能な時間である。)から、任意の時間を選択し、まず、ICカードのICチップに記憶された情報が、サーバー108に記憶された情報と一致するか否かの判断を行い、この判断処理において一致すると判断されると、次に、IC運転免許証に記憶された簡易情報および詳細情報が、サーバー108に記憶された簡易情報および詳細情報と一致するか否かの判断を行うようにした。
そして、簡易情報および詳細情報が一致すると判断された場合にのみ、即時利用予約の処理を開始した時点から、選択した時間だけ車両110を利用するための予約を行うようにした。
これにより、本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50においては、即時利用予約装置16により車両110を直ちに利用可能な予約を行う即時利用予約を行うことができるようになる。
このため、本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50によれば、車両110を直ちに利用したい場合には、容易に、かつ、短時間で即時李利用予約を行って、車両110を利用することができるようになる。
また、本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50は、事業者が発行したICカードだけでなく、運転時に常に携帯が義務づけられているIC運転免許証も利用して認証処理を行うようにした。
このため、本発明の第2の実施の形態に取る車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50においては、ICカードのみ、あるいは、IC運転免許証のみを利用して認証処理を行う従来の技術と比較して、より高い精度で利用者に対する認証を行うことができるようになる。
さらに、本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50は、認証処理において、ICカードのICチップに記憶された認証用コードとともに、IC運転免許証のICチップに記憶された簡易情報および詳細情報を利用するようにした。
このため、本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50によれば、認証処理において、ICカードのICチップに記憶された認証用コードとともに、IC運転免許証のICチップに記憶された簡易情報を利用するようにした本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10と比較して、より高い精度で利用者に対する認証を行うことができるようになる。
さらにまた、本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50では、即時利用予約を開始する際に、まず、ICカードおよびIC運転免許証による認証処理を行い、このICカードおよびIC運転免許証による認証処理によって認証されたときにのみ、即時利用予約を行うことができるようにした。
これにより、本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50によれば、認証処理による認証がなされた利用者のみが即時利用予約を行うことができるようになり、ICカードおよびIC運転免許証を所有していない人のいたずらによる即時利用予約装置の起動を防止することができる。
なお、上記した実施の形態は、以下の(1)乃至(22)に示すように変形するようにしてもよい。
(1)上記した実施の形態では、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10および本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50において、即時利用予約開始時点を、車両110の予約状況を確認した時点としたが、これに限られるものではないことは勿論であり、例えば、近接センサ14−1が選択され、即時利用予約装置16が起動した時点を即時利用予約開始時点としてもよい。
(2)上記した実施の形態では、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10および本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50において、即時利用予約装置16は、車両110を利用可能な時間として、30分間、3時間、12時間を表示することが可能な構成としたが、これに限られるものではないことは勿論である。
即ち、即時利用予約装置16に表示することが可能な時間は、例えば、1時間、6時間、12時間など、任意の時間間隔で表示するようにしてもよいし、例えば、1時間、2時間、3時間や30分間、60分間、90分間などのように、所定の時間間隔で表示するようにしてもよい。
なお、こうした即時利用予約装置16に表示される時間については、事業者が適宜に設定可能なようにしてもよい。
(3)上記した実施の形態では、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10および本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50において、即時利用予約装置16は、30分間、3時間、12時間の3つの時間で、車両110を利用することが可能な時間を利用者に対して表示するようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、車両110を利用可能な時間を、1つ、2つあるいは4つ以上の時間で表示するようにしてもよい。
(4)上記した実施の形態では、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10および本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50において、近接センサ14−1と、近接センサ14−2、14−3、14−4と、LEDランプ20−1、20−2、20−3とを即時利用予約装置16として車両110内に配設するようにしたが、これに限られるものではないことは勿論である。
即ち、近接センサ14−1と、近接センサ14−2、14−3、14−4と、LEDランプ20−1、20−2、20−3とをそれぞれ別々の構成として、車両110内に配設するようにしてもよい。
(5)上記した実施の形態では、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10および本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50において、人の指を、近接センサ14−1、14−2、14−3、14−4の検知対象としたが、これに限られるものではないことは勿論であり、検知対象としては、近接センサ14−1、14−2、14−3、14−4で検知することができれば、どのようなものであってもよい。
(6)上記した実施の形態においては、カーシェアリングシステムにおけるシェアカー(共用車両)に対する予約を行う車両予約システムとして、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムおよび本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを用いる場合について説明したが、これに限られるものではないことは勿論である。
即ち、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムおよび本発明の第2の実施の形態による車両予約システムはそれぞれ、複数の利用者により共用される車両に対して利用するための予約を行ういずれの形態のシステムにも用いることができるものであって、例えば、会社内において複数の従業員が共用する車両を予約する車両予約システムとして用いるようにしてもよい。なお、この場合には利用料金の精算処理などは行われない。
(7)上記した実施の形態では、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10および本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50において、予約サイトにおける車両110を予約可能な時間単位を15分単位としたが、これに限られるものではないことは勿論であり、予約サイトにおける車両110を予約可能な時間単位としては、5分単位としてもよいし10分単位としてもよく、任意の時間単位としてもよい。
(8)上記した実施の形態では、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10において、カードリーダー40および即時利用予約装置16をそれぞれ別体で車両110に設けるようにし、本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50において、カードリーダー60および即時利用予約装置16をそれぞれ別体で車両110に設けるようにしたが、これに限られるものではないことは勿論である。
即ち、カーシェアリングシステム10では、別体で設けられたカードリーダー40および即時利用予約装置16に換えて、カードリーダー40と即時利用予約装置16との機能が一体となった装置を車両110に設けるようにしてもよし、カーシェアリングシステム50では、別体で設けられたカードリーダー60および即時利用予約装置16に換えて、カードリーダー60と即時利用予約装置16との機能が一体となった装置を車両110に設けるようにしてもよい(図25を参照する。)。
(9)上記した実施の形態では、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10および本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50において、バッテリ電圧検出器110eが車載器12の外側に配設されるようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、バッテリ電圧検出器110eを車載器12内に配設するようにしてもよい。
(10)上記した実施の形態では、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10および本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50において、所定の時間だけ車両110を利用可能か否かを表示する表示手段たるLEDランプ20−1、20−2、20−3が緑色と赤色との二色で点灯可能なものとしたが、これに限られるものではないことは勿論である。
例えば、点灯する際の色は緑色と赤色との二色に限られるものではなく、青色や白色などの他の色で点灯するようにしてもよいし、また、二色以上の色で点灯可能なものを用いてもよいし、また、点灯と点滅とで色を変えるようにするなどしてもよい。
また、単一のLEDランプで二色の点灯を行うようにするのではなく、単色で点灯するLEDランプをそれぞれ設けるようにしてもよい。具体的には、例えば、実施の形態では1個のLEDランプ20−1が緑色と赤色との二色で点灯する構成としたが、それに代えて、緑色で点灯するLEDランプと赤色で点灯するLEDランプとの2個のLEDランプを設けるようにしてもよい。
(11)上記した実施の形態では、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10および本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50において、所定の時間だけ車両110を利用可能か否かを表示する表示手段としてLEDランプ20−1、20−2、20−3を用いたが、これに限られるものではないことは勿論である。
即ち、所定の時間だけ車両110を利用可能か否かを表示する表示手段は、車両110の利用者が利用可能時間を認識できるものであればよく、例えば、利用可能時間を表示可能な液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどを用いてもよく、こうした液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどを用いた場合には、LEDランプ20−1、20−2、20−3ならびにそれらの近傍に記載された利用時間を示す文字を設ける必要はない。
(12)上記した実施の形態では、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10および本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50において、近接センサ14−1を設けて、近接センサ14−1を用いて即時利用予約装置16の起動と停止とを制御するようにしたが、これに限られるものではないことは勿論である。
例えば、近接センサ14−1を設けることなく、利用者が一定時間内に近接センサ14−2、14−3、14−4を連続して選択するなどの所定の選択方法により近接センサ14−2、14−3、14−4を選択することにより、即時利用予約装置16の起動と停止とを制御するようにしてもよい。
(13)上記した実施の形態では、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10および本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50において、近接センサ14−2が選択されて車両110を30分間だけ予約するとともに、30分間だけ予約不可能な状態とする際、近接センサ14−3が選択されて車両110を3時間だけ予約するとともに、3時間だけ予約不可能な状態とする際、ならびに、近接センサ14−4が選択されて車両110を12時間だけ予約するとともに、12時間だけ予約不可能な状態とする際に、LEDランプ20−1、20−2、20−3を緑色で点灯状態のままとしたが、これに限られるものではないことは勿論である。
例えば、近接センサ14−2、14−3、14−4が選択されて、車両110を所定の時間だけ予約するとともに、当該所定の時間だけ予約不可能な状態とする際に、選択された近接センサ14−2、14−3、14−4を緑色で点滅するようにして、近接センサ14−2、14−3、14−4のいずれの近接センサが選択されたかを利用者が容易に視認することができるようにしてもよい。
(14)上記した実施の形態においては、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10において、カードリーダー40にICカードを翳し、ICカードのICチップに記憶された認証用コードを読み取った後に、IC運転免許証を翳し、IC運転免許証のICチップに記憶された簡易情報を読み取るようにしたが、これに限られるものではないことは勿論である。
即ち、カードリーダー40にIC運転免許証を翳し、IC運転免許証のICチップに記憶された簡易情報を読み取った後に、ICカードを翳し、ICカードのICチップに記憶された認証用コードを読み取るようにしてもよい。
(15)上記した実施の形態では、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10および本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50において、利用者が選択した時間だけ、予約情報にて車両110の予約を行うとともに、予約サイトにおいて車両110の予約を不可能な状態としたが、これに限られるものではないことは勿論である。
即ち、利用者が選択した時間だけ予約情報にて車両110の予約を行うが、予約サイトにおける車両110の予約を不可能とする時間は、利用者が選択した時間に所定の時間を加えた時間としてもよい。
つまり、この場合、利用者が選択した時間に、例えば、1時間を加えた時間だけ予約サイトにおいて車両110の予約を不可能な状態とすることとなる。
具体的には、利用者が予約した時間が17時から17時30分までであれば、17時から17時30分まで予約情報にて車両110の予約を行うとともに、17時から18時30分まで予約サイトにおいて車両110の予約を不可能な状態とする。
このようにすると、トラブルなどにより利用者が予約した時間までに車両110を返却できない場合に、次の利用者への対応のための時間を確保することができ、他の利用者への影響を未然に防止することができる。
また、上記したように利用者が選択した時間に所定の時間を加えた時間だけ予約サイトにおいて車両110の予約を不可能な状態とする場合には、その加えた時間内の所定の時間については、利用者が無料で利用できるものとしてもよい。
例えば、加えた時間が1時間である場合には、15分間だけ上記した無料の時間としてもよいし、また、加えた時間が15分間である場合には、その15分間の全てを上記した無料の時間としてもよい。
(16)上記した実施の形態においては、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10および本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50において、記載を簡素化して本発明の理解を容易にするためにその説明を省略したが、認証処理の処理ルーチンにおけるいずれのタイミングにおいても、近接センサ14−1を選択することにより即時利用予約装置16などを停止させて認証処理の処理ルーチンを終了するようにしてもよいし、また、認証処理、車両利用前の認証処理あるいは車両利用後の認証処理などの各処理ルーチンの処理中において、利用者による何らの走査もなく所定の時間経過した場合には、即時炉要予約装置16を停止させて各処理ルーチンを終了するようにしてもよい。
(17)上記した実施の形態では、特に記載しなかったが、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10および本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50において、認証不能とされたときに、再度ICカードやIC運転免許証を翳すようにしたが、こうしたICカードやIC運転免許証を翳すことが可能な回数を事前に設定しておき、ICカードやIC運転免許証を翳した回数が設定した回数に達すると、メインコントローラー12cの制御により、LEDランプ50、70を点灯または点滅するなどして、利用者に対し事業者への連絡を促すようにしてもよい。
(18)上記した実施の形態では、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10および本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50において、検知手段として非接触で検知対象を検知する近接センサ14を用いたが、これに限られるものではないことは勿論である。
即ち、非接触で検知対象を検知する検知手段として、近接センサ以外の非接触センサを用いてもよい。
また、検知手段として、近接センサのように非接触で検知対象を検知する非接触センサに代えて、検知対象が接触したか否かを検知する接触センサを用いるようにしてもよい。
なお、接触センサを用いる場合には、当該接触センサが車両110の外部に露出されていて、利用者が触れることができるようにする。
(19)上記した実施の形態においては、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10および本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50において、認証処理を行った後に、メインコントローラー12cから出力された車両情報から特定される車両の予約状況をサーバー108において確認し、確認した予約状況に基づいて、車両110を利用することが可能な時間を算出するようにしたが、これに限られるものではないことは勿論である。
即ち、認証処理を行った後に、サーバー108において、メインコントローラー12cから出力された車両情報から特定される予約状況を確認し、確認した予約状況と、利用者情報とに基づいて、車両110を利用することが可能な時間を算出するようにしてもよい。
これにより、利用者情報として利用時間の制限が設定されている場合などには、利用者情報の内容に応じて車両110を利用することが可能な時間を制限し、その制限した内容でLEDランプ20−1、20−2、20−3を表示することが可能となり、車両110の利用時間を自動的に制限することができるようになる。
(20)上記した実施の形態では、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10および本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50において、近接センサ14−2、14−3、14−4が選択されたと判断されると、各近接センサに設定された時間だけ、車両110を予約するとともに、予約サイトにおける当該車両110の予約を利用不可能な状態としたが、これに限られるものではないことは勿論である。
即ち、近接センサ14−2、14−3、14−4が選択されたと判断されると、各近接センサに設定された時間だけ、予約サイトにおける車両110の予約を不可能な状態とする、所謂、仮予約のみが行われるようにしてもよい。
つまり、この場合には、予約情報において近接センサに設定された時間だけ利用者が車両110を利用するための予約が行われずに、予約サイトにおける車両110の予約を不可能な状態とする仮予約のみが行われる。
なお、こうした仮予約を行う場合には、第1の即時利用予約処理および第2の即時利用予約処理において認証処理を行わず、車両利用前の認証処理を行うこととなる。
つまり、予約処理において仮予約を行った後に、車両利用前の認証処理により認証を受けることで、サーバー108において、この仮予約に基づいて予約情報において車両110を利用するための予約がなされることとなる。
具体的には、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10においては、第1の即時利用予約処理で、ステップS502の認証処理が省略される。
そして、第1の即時利用予約処理における第2の予約処理では、ステップS804の処理で近接センサ14−2が選択されたと判断されると、予約情報にて車両110を利用するための予約を行わずに、サーバー108で管理している予約サイトにおいて、車両110の予約を、即時利用開始時点から30分間だけ不可能な状態とする仮予約を行った後に、ステップS810の処理に進むようにする。
第1の即時利用予約処理における第3の予約処理では、ステップS904の処理で近接センサ14−2が選択されたと判断されると、予約情報にて車両110を利用するための予約を行わずに、サーバー108で管理している予約サイトにおいて、車両110の予約を、即時利用予約開始時点から30分間だけ不可能な状態とする仮予約を行った後に、ステップS910の処理に進むようにする。
また、ステップS912の処理で近接センサ14−3が選択されたと判断されると、予約情報にて車両110を利用するための予約を行わずに、サーバー108で管理している予約サイトにおいて、車両110の予約を、即時利用予約開始時点から3時間だけ不可能な状態とする仮予約を行った後に、ステップS910の処理に進むようにする。
第1の即時利用予約処理における第4の予約処理では、ステップS1004の処理で近接センサ14−2が選択されたと判断されると、予約情報にて車両110を利用するための予約を行わずに、サーバー108で管理している予約サイトにおいて、車両110の予約を、即時利用予約開始時点から30分間だけ不可能な状態とする仮予約を行った後に、ステップS1010の処理に進むようにする。
また、ステップS1012の処理で近接センサ14−3が選択されたと判断されると、予約情報にて車両110を利用するための予約を行わずに、サーバー108で管理している予約サイトにおいて、車両110の予約を、即時利用予約開始時点から3時間だけ不可能な状態とする仮予約を行った後に、ステップS1010の処理に進むようにする。
さらに、ステップS1018の処理で近接センサ14−3が選択されたと判断されると、予約情報にて車両110を利用するための予約を行わずに、サーバー108で管理している予約サイトにおいて、車両110の予約を、即時利用予約開始時点から12時間だけ不可能な状態とする仮予約を行った後に、ステップS1010の処理に進むようにする。
その後、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10においては、車両利用前の認証処理により認証を受けた場合にのみ、なされた仮予約に基づいて、予約情報にて車両110の予約がなされ、車両110の利用が可能な状態となる。
なお、車両利用前の認証処理において認証を受けることができない場合には、この仮予約は解消され、サーバー108で管理される予約サイトにおいて、他の利用者による予約が可能な状態となる。
また、本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50においては、第2の即時利用予約処理で、ステップS1602の認証処理が省略される。
そして、第2の即時利用予約処理における第2の予約処理では、ステップS1904の処理で近接センサ14−2が選択されたと判断されると、予約情報にて車両110を利用するための予約を行わずに、サーバー108で管理している予約サイトにおいて、車両110の予約を、即時利用開始時点から30分間だけ不可能な状態とする仮予約を行った後に、ステップS1910の処理に進むようにする。
第2の即時利用予約処理における第3の予約処理では、ステップS2004の処理で近接センサ14−2が選択されたと判断されると、予約情報にて車両110を利用するための予約を行わずに、サーバー108で管理している予約サイトにおいて、車両110の予約を、即時利用予約開始時点から30分間だけ不可能な状態とする仮予約を行った後に、ステップS2010の処理に進むようにする。
また、ステップS2012の処理で近接センサ14−3が選択されたと判断されると、予約情報にて車両110を利用するための予約を行わずに、サーバー108で管理している予約サイトにおいて、車両110の予約を、即時利用予約開始時点から3時間だけ不可能な状態とする仮予約を行った後に、ステップS2010の処理に進むようにする。
第2の即時利用予約処理における第4の予約処理では、ステップS2104の処理で近接センサ14−2が選択されたと判断されると、予約情報にて車両110を利用するための予約を行わずに、サーバー108で管理している予約サイトにおいて、車両110の予約を、即時利用予約開始時点から30分間だけ不可能な状態とする仮予約を行った後に、ステップS2110の処理に進むようにする。
また、ステップS2112の処理で近接センサ14−3が選択されたと判断されると、予約情報にて車両110を利用するための予約を行わずに、サーバー108で管理している予約サイトにおいて、車両110の予約を、即時利用予約開始時点から3時間だけ不可能な状態とする仮予約を行った後に、ステップS2110の処理に進むようにする。
さらに、ステップS2118の処理で近接センサ14−3が選択されたと判断されると、予約情報にて車両110を利用するための予約を行わずに、サーバー108で管理している予約サイトにおいて、車両110の予約を、即時利用予約開始時点から12時間だけ不可能な状態とする仮予約を行った後に、ステップS2110の処理に進むようにする。
その後、本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50においては、車両利用前の認証処理により認証を受けた場合にのみ、なされた仮予約に基づいて、予約情報にて車両110の予約がなされ、車両110の利用が可能な状態となる。
なお、車両利用前の認証処理において認証を受けることができない場合には、この仮予約は解消され、サーバー108で管理される予約サイトにおいて、他の利用者による予約が可能な状態となる。
(21)上記した実施の形態においては、特に記載しなかったが、カードリーダー40、60において、利用者に対してICカードあるいはIC運転免許証を促すような機能を設けるようにしてもよい。
具体的には、例えば、ICカードを翳すように促す場合には、LEDランプ54、74を点滅するようにし、IC運転免許証を翳すように促す場合には、LEDランプ56、76を点滅するようにする。なお、このとき、カーシェアリングシステム50では、LEDランプ76の点滅するパターンは、IC運転免許証から免許証情報を読み取り中であることを示す際にLEDランプ76を点滅させるパターンとは異なる点滅パターンとする。
(22)上記した実施の形態ならびに上記した(1)乃至(21)に示す変形例は、適宜に組み合わせるようにしてもよい。