JP2007112436A - 認証装置、電子運転免許証および認証システム - Google Patents

認証装置、電子運転免許証および認証システム Download PDF

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Abstract

【課題】車両の機能の作動をその運転者が必要なものあるいは許されるもののみ許可することができる認証装置、電子運転免許証および認証システムを提供する。
【解決手段】認証システムは、運転免許情報を記憶した免許証側記憶部と、車両と通信する免許証側通信部とを備える電子運転免許証(以下免許証)と、免許証と通信する装置側通信部と、免許情報を認証する認証部と、車両の機能の作動を許可する機能許可部とを備える認証装置とを含む認証システムであって、免許証側記憶部が作動を要求する車両の機能を示す機能を記憶し、免許証側通信部が車両に運転免許情報および機能情報を通知し、装置側通信部が免許情報および機能情報を免許証から取得し、認証部が運転免許情報を正しく認証したときに、機能許可部が機能情報で示された機能の作動を許可する。
【選択図】図1

Description

本発明は、認証装置、電子運転免許証および認証システムに関する。
従来、電子運転免許証から取得した運転免許情報と装置内部に予め記憶した運転免許情報とを比較して、一致した場合には、車両のドアの解錠や、エンジンの始動をするものが開示されていた。
しかしながら、このような従来の認証装置では、電子運転免許証から取得した運転免許情報と装置内部に予め記憶した運転免許情報とが一致すればドア解錠やエンジン始動が許可されるようになっていたため、認証装置内部に運転免許情報が記憶されていれば、車両の機能が全て許可されてしまうという問題があった。例えば、特定の者については、ドアの解錠のみを許可し、運転はさせないようにしたい場合がある。また、車両の所有者以外の者には車両後部のトランク(荷室)を開けさせないようにしたい場合がある。また、ドア解錠とエンジン始動とを両方ともしてよい者であれば、ドアを解錠するときとエンジンを始動するときとで、2度も認証をするのは無駄がある。しかしながら、従来の認証装置では、車両の機能が全て許可されてしまっていた。
さらに、電子運転免許証は、その表面に印刷された運転者の氏名や住所等の他に、本籍等のプライベートな個人情報を記憶部に記憶している。
第三者がこの個人情報を容易にみることができないようにするため、ユーザー自身で設定した暗証番号を電子運転免許証に入力しないと個人情報が出力されないようにする場合もある。
その結果、車載機器使用の許可を個人情報に基づく認証で行うことによりセキュリティを高めようとしても、車載機器の使用を許可する電子運転免許証に記憶されている個人情報を自動車装置へ登録したり、自動車装置で読み取ったりすることができないという問題があった。
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、車両の機能の作動をその運転者が必要なものあるいは許されるもののみ許可することができる認証装置、電子運転免許証および認証システムを提供することを第1の目的とする。
さらに、本発明は、暗証番号を入力しないと内部に記憶している個人情報を出力できない電子運転免許証であっても、車両側で電子運転免許証から個人情報を取得して照合用の個人情報として登録し、登録後に電子運転免許証から取得した個人情報と照合用の個人情報とに基づき個人認証が得られた場合に車載機器の使用を許可することができるようにした認証装置、電子運転免許証および認証システムを提供することを第2の目的とする。
(クレーム1)
さらに、本発明に係る認証装置は、電子運転免許証側通信部と通信するための装置側通信部と、暗証番号および個人情報を記憶する装置側記憶部と、車載機器の使用を許可する暗証番号をユーザー入力するための暗証番号入力部と、前記暗証番号入力部で入力した暗証番号に対応する個人情報を前記電子運転免許証から読み出して暗証番号および個人情報を前記装置側記憶部に登録したり前記装置側記憶部に登録されている暗証番号および個人情報を削除したりする情報登録削除部と、前記装置側通信部との通信開始の際に、前記装置側記憶部に記憶された前記暗証番号を前記装置側通信部から前記免許証側通信部へ前記電子運転免許証で暗証番号による認証が得られるまで順次送信する暗証番号送信部と、前記装置側通信部で受信した個人情報と前記装置側記憶部に記憶された個人情報とを照合して個人認証が得られた場合に前記車載機器の使用を許可する個人認証部とを備える。
この構成により、暗証番号を入力しないと内部に記憶している個人情報を出力できない電子運転免許証であっても、車両側で暗証番号を入力して電子運転免許証に送信することにより電子運転免許証から個人情報を取得して照合用の個人情報として登録し、登録後に暗証番号を送信して電子運転免許証から取得した個人情報と照合用の個人情報に基づき個人認証が得られた場合に車載機器の使用を許可することができるようにした認証装置を提供することが可能となる。
(クレーム2)
さらに、本発明に係る認証装置は、前記電子運転免許証を利用した前記車載機器の使用頻度をユーザーごとに取得して前記装置側記憶部に記憶させる使用頻度取得部を備え、前記暗証番号送信部が前記装置側記憶部に記憶された使用頻度に基づき、前記使用頻度の高いユーザー順に前記暗証番号を送信する。
この構成により、電子運転免許証への暗証番号の送信開始から暗証番号認証手段での認証にかかる時間の短縮を図ることが可能となる。
(クレーム3)
さらに、本発明に係る認証装置は、前記電子運転免許証を利用した前記車載機器の使用履歴をユーザーごとに取得して前記装置側記憶部に記憶させる使用履歴取得部を備え、前記暗証番号送信部が前記装置側記憶部に記憶された使用履歴に基づき、新たに使用したユーザーから過去に使用したユーザーの方へ順に遡って前記暗証番号を送信する。
この構成により、電子運転免許証への暗証番号の送信開始から暗証番号認証手段での認証にかかる時間の短縮を図ることが可能となる。
(クレーム4)
さらに、本発明に係る認証装置は、前記装置側通信部から前記免許証側通信部に連続して送信された前記暗証番号が所定数を超え、暗証番号の前記免許証側通信部への再入力を拒否する旨の情報を前記電子運転免許証から前記装置側通信部が受信した場合に、再入力拒否の前に入力を制限するための報知を行う報知部を備える。
この構成により、電子運転免許証への認証が得られない暗証番号の連続した入力を禁止してセキュリティを高めることができるとともに、再入力拒否となる前に入力制限の報知を行うことで暗証番号を確認して入力したり、確実に認証を得ることができる人に依頼してその人の電子運転免許証を用いて認証を得るようにしたりするなどして、セキュリティを確保しながらより確実に車載機器の使用許可が得られるようにすることができる。
(クレーム5)
また、本発明に係る認証システムは、運転者識別情報を含む運転免許情報および前記運転免許情報を読み出すための暗証番号を記憶した免許証側記憶部と、車両または車両に載置された車載装置と通信する免許証側通信部と、前記運転免許情報の前記免許証側通信部からの送信を制御する暗証番号認証部とを備える電子運転免許証と、前記電子運転免許証と通信する装置側通信部と、前記暗証番号を入力する暗証番号入力部と、前記暗証番号入力部から入力された前記暗証番号を記憶する装置側記憶部と、前記装置側記憶部に記憶された前記暗証番号を前記装置側通信部に送信する暗証番号送信部と、前記運転免許情報を認証して車両の機能の作動を許可する個人認証部とを備える認証装置とを含む認証システムであって、前記免許証側記憶部が作動を要求する前記車両の機能を示す機能情報を記憶し、前記装置側通信部が前記暗証番号送信部から送信された前記暗証番号を前記電子運転免許証に送信し、前記暗証番号認証部が前記認証装置から送信された暗証番号が前記免許証側記憶部に記憶されている暗証番号と一致しているか否かを判定して一致していると判定したときには前記運転免許情報および前記機能情報を前記免許証側通信部から通知し、前記装置側通信部が前記運転免許情報および作動を要求する前記車両の機能を示す機能情報を前記電子運転免許証から取得し、前記個人認証部が前記電子運転免許情報を正しく認証したときに前記機能情報で示された機能の作動を許可する。
この構成により、暗証番号を入力しないと内部に記憶している個人情報を出力できない電子運転免許証であっても、車両側で暗証番号を入力して電子運転免許証に送信することにより電子運転免許証から個人情報を取得して照合用の個人情報として登録し、登録後に暗証番号を送信して電子運転免許証から取得した個人情報と照合用の個人情報に基づき個人認証が得られた場合に車載機器の使用を許可することができるようにした車載機器使用許可システムを提供することが可能となる。
(クレーム6)
さらに、本発明に係る認証システムは、前記電子運転免許証を利用した前記車載機器の使用頻度をユーザーごとに取得して前記装置側記憶部に記憶させる使用頻度取得部を備え、前記暗証番号送信部が前記装置側記憶部に記憶された使用頻度に基づき、前記使用頻度の高いユーザー順に前記暗証番号を送信する。
この構成により、電子運転免許証への暗証番号の送信開始から暗証番号認証手段での認証にかかる時間の短縮を図ることが可能となる。
(クレーム7)
さらに、本発明に係る認証システムは、前記電子運転免許証を利用した前記車載機器の使用履歴をユーザーごとに取得して前記装置側記憶部に記憶させる使用履歴取得部を備え、前記暗証番号送信部が前記装置側記憶部に記憶された使用履歴に基づき、新たに使用したユーザーから過去に使用したユーザーの方へ順に遡って前記暗証番号を送信する。
この構成により、電子運転免許証への暗証番号の送信開始から暗証番号認証手段での認証にかかる時間の短縮を図ることが可能となる。
(クレーム8)
さらに、本発明に係る認証システムは、前記電子運転免許証が、前記装置側通信部から前記免許証側通信部に連続して送信された暗証番号が所定数を超えると暗証番号の前記免許証側通信部への再入力を拒否する再入力禁止部と、前記個人認証部が前記再入力禁止部による再入力拒否前に入力を制限するための報知を行う報知部を備える。
この構成により、電子運転免許証への認証が得られない暗証番号の連続した入力を禁止してセキュリティを高めることができるとともに、再入力拒否となる前に入力制限の報知を行うことで暗証番号を確認して入力したり、確実に認証を得ることができる人に依頼してその人の電子運転免許証を用いて認証を得るようにしたりするなどして、セキュリティを確保しながらより確実に車載機器の使用許可が得られるようにすることができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。
第1の実施形態において、第1の通信部1111、第2の通信部1112、および第3の通信部1113は、装置側通信部と同意である。
第1図は、本発明に係る第1の実施形態の認証装置(車載装置)を示すブロック図である。第1図において、認証装置1100は、車両に載置され、運転者毎の運転免許情報を記憶した電子運転免許証1010と非接触で通信し、運転免許情報を認証するようになっている。
認証装置1100は、電子運転免許証1010と通信する複数の通信部(第1の通信部1111、第2の通信部1112、第3の通信部1113)と、電子運転免許証1010から受信された運転免許情報、機能情報、その他の情報を復号化する暗号処理部1121と、車両の機能を利用することができる運転者の運転免許情報を予め記憶する記憶部1122と、電子運転免許証1010の運転免許情報を認証する認証部1123と、運転免許情報が正しく認証された場合に電子運転免許証1010から受信された機能情報が示す機能の作動を許可する機能許可部1124と、現在日時を計時する時計部1125と、記憶部1122に情報を設定操作するための操作部1126とを備える。
電子運転免許証1010は、第2図に示すように、運転者毎の運転免許情報、機能情報、その他の情報を記憶する記憶部1011と、記憶部1011に記憶された運転免許情報、機能情報、その他の情報を暗号化する暗号処理部1012と、暗号化された運転免許情報、機能情報、その他の情報を認証装置1100に送信する通信部1013とを備える。
また、通信部1013が、認証装置1100から位置情報、その他の情報を受信し、暗号処理部1012が、認証装置1100から受信した情報を復号化するようになっている。
なお、運転免許情報は、運転者氏名、運転者生年月日、運転者住所、運転免許有効期限、運転免許番号、運転免許車種、運転者の写真データ、運転者の交通違反点数、などの運転者識別情報を含む。
また、機能情報は、車両の許可すべき機能を示す情報であり、車両の居室のドアを解錠する機能、エンジンを始動する機能、車両後部の荷室を解錠する機能、などを含む。
また、位置情報は、電子運転免許証1010の車両に対する位置を示す情報であり、電子運転免許証1010が、居室のドアの近傍、運転席の近傍、荷室の近傍などにあることを示す。
認証装置1100の第1の通信部1111は、車両の運転席近傍のドアに配置され、電子運転免許証1010が車両外で運転席ドア近傍にあるとき、電子運転免許証1010の位置が車両外であって運転席のドア近傍であることを示す位置情報を送出するようになっている。この位置情報は、例えば、運転者が車両のドアまたはドアのノブに接触したときに送出されるようになっていてもよく、運転者が車両のドアもしくはドア近傍の所定の位置に近づいたことを検知したときに送出されるようになっていてもよく、電子運転免許証1010が車両のドアもしくはドア近傍の所定の位置に接触したことを検知したときに送出されるようになっていてもよい。
認証装置1100の第2の通信部1112は、車両の運転席の前方に配置され、電子運転免許証1010が車両内で運転席近傍にあるとき、電子運転免許証1010の位置が車両内であって運転席近傍であることを示す位置情報を送出するようになっている。この位置情報は、例えば、電子運転免許証1010が運転席の前方に配置された所定のホルダに装着されたときに送出されるようになっていてもよく、運転者が運転席にいることを検知したときに送出されるようになっていてもよい。
認証装置1100の第3の通信部1113は、車両後部の荷室に配置され、電子運転免許証1010が車両外で荷室の近傍にあるとき、電子運転免許証1010の位置が車両外であって荷室近傍であることを示す位置情報を送出するようになっている。この位置情報は、例えば、運転者が荷室を開くためのノブに接触したときに送出されるようになっていてもよく、運転者が荷室もしくは荷室近傍の所定の位置に近づいたことを検知したときに送出されるようになっていてもよく、電子運転免許証1010が荷室もしくは荷室近傍の所定の位置に接触したことを検知したときに送出されるようになっていてもよい。
認証装置1100の暗号処理部1121は、電子運転免許証1010に送信する情報を暗号化するとともに、電子運転免許証1010から受信した情報を復号化するようになっている。
認証装置1100の記憶部1122は、運転免許情報が運転者毎に記憶されている。ここで、運転者には、ドア解錠のみが許可される運転者、居室ドアの解錠とエンジンの始動とが許可される運転者、居室ドアの解錠とエンジン始動と荷室解錠の全てが許可される運転者がある。なお、本実施形態においては、車両の機能として、居室ドアの解錠とエンジンの始動と荷室の解錠とを例として示したが、その他の機能、例えば車載の移動電話による通信など、が含まれていてもよい。
認証装置1100の認証部1123は、電子運転免許証1010から受信された運転免許情報と認証装置1100の記憶部1122に予め記憶された運転免許情報とを比較することにより、電子運転免許証1010の運転免許情報を認証するようになっている。なお、認証は、運転免許情報の全ての項目について電子運転免許証1010から受信された情報と認証装置1100の記憶部1122に記憶された情報とを比較してもよいが、運転者氏名のみで認証するようになっていてもよく、運転免許番号のみで認証するようになっていてもよく、複数の項目の組み合わせであってもよい。
また、認証装置1100の認証部1123は、さらに、電子運転免許証1010から受信した交通違反点数が予め決められた点数以下であるか否かを判定してもよい。さらに、電子運転免許証1010から受信した運転免許車種が車両に適合するか否かを判定してもよい。さらに、電子運転免許証1010から受信した運転免許有効期限と運転者生年月日とに基づいて現在年月日が運転免許有効期限内であるか否かを判定するようになっていてもよい。
認証装置1100の機能許可部1124は、電子運転免許証1010から受信した機能情報が示す機能の作動を許可するようになっている。具体的には、電子運転免許証1010からドア解錠を示す機能情報を受信した場合には、ドア制御装置1021にドア解錠許可信号を出力する。また、電子運転免許証1010からエンジン始動を示す機能情報を受信した場合には、エンジン制御装置1022にエンジン始動許可信号を出力する。また、電子運転免許証1010から荷室解錠を示す機能情報を受信した場合には、ドア制御装置1021に荷室解錠許可信号を出力する。
以下、第1の実施形態の電子運転免許証1010および認証装置1100の動作について、第3図を用いて説明する。
電子運転免許証1010を携帯した運転者が車両の運転席のドアに近づいたとき、電子運転免許証1010の位置が車両外であって運転席のドア近傍であることを示す位置情報が、車両のドアに配置された第1の通信部1111から送出される(S1311)。電子運転免許証1010は、位置情報を受信すると、認証装置1100に認証要求を送信する(S1312)。この認証要求は、本実施形態において、暗号化された運転免許情報を含む。そして、電子運転免許証1010からの運転免許情報は、認証装置1100の第1の通信部1111によって受信され、認証装置1100の暗号処理部1121によって復号化され、認証装置1100の認証部1123によって認証される。ここで認証は、認証装置1100の第1の通信部1111から受信された運転免許情報と認証装置1100の記憶部1122に予め記憶された運転免許情報とが比較されることによって行なわれる。運転免許情報が正しく認証された場合には、認証装置1100の第1の通信部1111から正しく認証されたことを示す認証完了が送信される(S1313)。電子運転免許証1010は、認証完了を受信すると、位置が車両外であって運転席のドア近傍なので、ドア解錠を示す機能通知を送信する(S1314)。機能通知は、認証装置1100の第1の通信部1111によって受信され、認証装置1100の暗号処理部1121によって復号化され、認証装置1100の機能許可部1124によってドア解錠許可信号がドア制御装置1021に出力される(S1315)。そして、ドア解錠許可信号を受け取ったドア制御装置1021においてドアの解錠がされ、応答が、認証装置1100を介して、電子運転免許証1010に到達する(S1316、S1317)。したがって、運転者が車両のドアを開けることができるようになる。
また、電子運転免許証1010を携帯した運転者が運転席に位置したとき、電子運転免許証1010の位置が車両内であって運転席近傍であることを示す位置情報が、車両の運転席前に配置された第2の通信部1112から送出される(S1321)。電子運転免許証1010は、位置情報を受信すると、認証装置1100に認証要求を送信する(S1322)。電子運転免許証1010からの運転免許情報は、認証装置1100の第2の通信部1112によって受信され、認証装置1100の暗号処理部1121によって復号化され、認証装置1100の認証部1123によって認証される。運転免許情報が正しく認証された場合には、認証装置1100の第2の通信部1112から正しく認証されたことを示す認証完了が送信される(S1323)。電子運転免許証1010は、認証完了を受信すると、位置が車両内であって運転席近傍なので、エンジン始動を示す機能通知を送信する(S1324)。機能通知は、認証装置1100の第2の通信部1112によって受信され、認証装置1100の暗号処理部1121によって復号化され、認証装置1100の機能許可部1124によってエンジン始動許可信号がエンジン制御装置1022に出力される(S1325)。そして、エンジン始動許可信号を受け取ったエンジン制御装置1022においてエンジン始動が許可され、応答が、認証装置1100を介して、電子運転免許証1010に到達する(S1326、S1327)。したがって、運転者がエンジンを始動させることができるようになる。
以上説明したように、第1の実施形態の認証装置1100は、複数の通信部1111、1112、1113が、車両の許可すべき機能を示す機能情報を電子運転免許証1010から取得し、運転免許情報が正しく認証されたとき、機能許可部1124が、前記機能情報で示された機能の作動を許可するようになっているので、電子運転免許証1010毎に予め記憶された機能情報が示す機能の作動のみが許可されることになり、車両の機能をその運転者が必要なものあるいは許されるもののみ許可することができる。
また、第1の実施形態の認証装置1100は、複数の通信部1111、1112、1113が、電子運転免許証の車両に対する位置を示す位置情報をそれぞれ送出し、機能許可部1124が、前記位置情報に基づいて電子運転免許証1010から送信された機能情報が示す機能の作動を許可するようになっているので、通信部1111、1112、1113から送出された位置情報に基づいた機能の作動が許可されることになり、運転者が持つ電子運転免許証の位置毎に適切な機能を許可することができる。
また、第1の実施形態の認証装置1100は、複数の通信部1111、1112、1113が、位置情報を電子運転免許証1010が通信部1111、1112、1113いずれかの近傍にあるときに送出し、電子運転免許証1010から認証要求が送信されたとき、認証部1123が、前記運転免許情報を認証するようになっているので、電子運転免許証1010が近傍にあるときのみ電子運転免許証1010と通信することになり、認証装置1100における電力の消費を抑えることができる。
また、第1の実施形態においては、電子運転免許証1010がアクティブに機能を選択するようになっているため、スムースな認証および機能許可をすることができる。例えば、2度目に運転席に近づいたとき、電子運転免許証1010が前回認証を受け再び機能許可がされることを電子運転免許証1010が認識することができるので、認証が簡単に済む。運転者が様々なカードを複数所持し、複数のカードの中から対象カードを探す必要もない。
次に、本発明の第2の実施形態の電子運転免許証および認証装置について説明する。
本実施形態において、第1の通信部1111、第2の通信部1112、および第3の通信部1113は、装置側通信部と同意である。
第2の実施形態において、第2図に示す電子運転免許証1010は、認証された運転免許情報に複数の機能が関連付けされていたとき、関連付けされた全ての機能の作動が示される機能情報を認証装置1100に送信するようになっている。また、第2の実施形態において、第1図に示す認証装置1100は、電子運転免許証1010から複数の機能が通知されたとき、通知された複数の機能の作動を同時に許可するようになっている。
以下、第2の実施形態の電子運転免許証1010および認証装置1100の動作について、第4図を用いて説明する。
電子運転免許証1010を携帯した運転者が車両の運転席のドアに近づいたとき、電子運転免許証1010の位置が車両外であって運転席のドア近傍であることを示す位置情報が、車両のドアに配置された認証装置1100の第1の通信部1111から送出される(S1411)。電子運転免許証1010は、位置情報を受信すると、認証装置1100に認証要求を送信する(S1412)。この認証要求は、本実施形態において、暗号化された運転免許情報を含む。そして、電子運転免許証1010からの運転免許情報は、認証装置1100の第1の通信部1111によって受信され、認証装置1100の暗号処理部1121によって復号化され、認証装置1100の認証部1123によって認証され、運転免許情報が正しく認証された場合には、認証装置1100の第1の通信部1111から正しく認証されたことを示す認証完了が送信される(S1413)。電子運転免許証1010は、電子運転免許証1010の記憶部1011にドア解錠機能とエンジン始動機能とが予め登録されていた場合、ドア解錠およびエンジン始動の両方の機能を示す機能通知を送信する(S1414)。機能通知は、認証装置1100の第1の通信部1111によって受信され、認証装置1100の暗号処理部1121によって復号化され、認証装置1100の機能許可部1124によってドア解錠許可信号がドア制御装置1021に出力される(S1415)とともにエンジン始動許可信号がエンジン制御装置1022に出力される(S1416)。ドア解錠許可信号を受け取ったドア制御装置1021においてドアの解錠がされて、応答がドア制御装置1021から出力される(S1417)。また、エンジン始動許可信号を受け取ったエンジン制御装置1022においてエンジン始動が許可されて、応答がエンジン制御装置1022から出力される(S1418)。応答は、認証装置1100を介して、電子運転免許証1010に到達する(S1419)。したがって、運転者が車両のドアを開けることができるようになるとともに、運転者がエンジンを始動させることができるようになる。
本実施形態において、第1の通信部1111、第2の通信部1112、第3の通信部1113は、装置側通信部と同意である。
次に、本発明の第3の実施形態の電子運転免許証および認証装置について説明する。
第3の実施形態において、第2図に示す電子運転免許証1010は、認証装置1100から所定の電磁波を受信したとき、応答を認証装置1100に送信するようになっている。また、第1図に示す認証装置1100は、記憶部1122が、車両の許可すべき機能を示す機能情報を運転者毎に記憶するようになっており、運転免許情報が正しく認証された場合、機能許可部1124が、機能情報に基づいて複数の機能の作動を同時に許可するようになっている。
以下、第3の実施形態の電子運転免許証1010および認証装置1100の動作について、第1図および第2図を用いて説明する。
電子運転免許証1010を携帯した運転者が車両のドアに近づいたとき、所定の電磁波が、車両のドアに配置された第1の通信部1111から送出される。ここで電磁波は、例えば、運転者が車両のドアまたはドアのノブに接触したときに送出されるようになっていてもよく、運転者が車両のドアもしくはドア近傍の所定の位置に近づいたことを検知したときに送出されるようになっていてもよく、電子運転免許証1010が車両のドアもしくはドア近傍の所定の位置に接触したことを検知したときに送出されるようになっていてもよい。電子運転免許証1010は、認証装置1100から電磁波を受信すると、認証装置1100からの電磁波に対する応答を認証装置1100に送信する。そして、認証装置1100の第1の通信部1111によって、電子運転免許証1010に運転免許情報要求が送信され、電子運転免許証1010からの運転免許情報が受信される。電子運転免許証1010からの運転免許情報は、認証装置1100の暗号処理部1121によって復号化され、認証装置1100の認証部1123によって認証される。運転免許情報が正しく認証された場合には、機能許可部1124によって、認証装置1100の記憶部1122に予め記憶された運転者毎の機能情報が参照され、どの機能の作動を許可するかが判定される。正しく認証された運転免許情報に対してドア解錠とエンジン始動とが関連付けて記憶されていた場合には、認証装置1100の機能許可部1124によってドア解錠許可信号がドア制御装置1021に出力されるとともに、エンジン始動許可信号がエンジン制御装置1022に出力され、ドア解錠許可信号を受け取ったドア制御装置1021においてドアの解錠がされ、エンジン始動許可信号を受け取ったエンジン制御装置1022においてエンジン始動が許可される。
以上説明したように、第3の実施形態の認証装置1100は、運転者識別情報を含む運転免許情報を記憶した電子運転免許証1010と通信する複数の通信部1111、1112、1113と、前記運転免許情報を認証する認証部1123と、車両の機能の作動を許可する機能許可部1124と、車両の許可すべき機能を運転者毎に運転免許情報に関連付けて記憶する記憶部1122とを備え、機能許可部1124が、正しく認証された前記運転免許情報に関連付けされた機能の作動を許可するようになっている。これにより、認証装置1100の記憶部1122に予め記憶された運転者毎の機能のみが許可されることになり、車両の機能をその運転者が必要なものあるいは許されるもののみ許可することができる。
なお、前述の第1から第3までの実施形態において、車両の機能として、居室のドア解錠と、エンジンの始動と、荷室の解錠とを例に説明したが、本発明はこれらの機能に限定されるものではなく、その他の機能が車両の機能に含まれていてもよい。例えば、車両に移動電話が実装され、移動通信網を介した通信の提供が可能である場合、運転者毎に通信機能を許可するようになっていてもよい。また、例えば、車両にナビゲーション装置が実装され、ナビゲーションの提供が可能である場合、運転者毎にナビゲーション機能を許可するようになっていてもよい。また、運転免許情報の認証を行うことによって、緊急通報をするための認証を併せて行ってもよい。
また、第1および第2の実施形態において、複数の通信部1111、1112、1113がそれぞれ配置された位置に対応して位置情報を送出する例を説明したが、本発明はこれに限るものではない。例えば、単純に車内であるか車外であるかを示す位置情報を送出するようになっていてもよい。
また、各実施形態において、認証装置1100を車両に載置した場合について説明したが、車両自体が各実施形態で説明した構成要素を備えるようにしても、同様な効果が得られる。
さらに、前述の実施形態においては、様々な効果を奏するようになっており、電子運転免許証を携帯していないと車両の運転をすることができないので、運転免許証不携帯や無免許運転を防ぐことができる。また、運転者を制限することができるので、事故が多い運転者や運転を殆どしない運転者を排除することもでき、事故を抑制することができる。また、運転免許情報や機能情報は暗号化して通信されるので、セキュリティ性が高い。
本実施形態において、記憶装置(記憶手段)2130は、免許証側記憶部と同意である。
本実施形態において、通信装置(通信手段)2110は、免許証側通信部と同意である。
本実施形態において、通信部2210は、装置側通信部と同意である。
本実施形態において、記憶装置2230は、記憶部と同意である。
第5図に示すように、本発明の第4の実施形態の電子運転免許システム2001は、少なくとも運転免許に関する情報を記憶した携帯可能な電子運転免許証2100と、車両2010に搭載された車体側制御装置2200およびオーディオ装置などの車載装置2300とを有する。
電子運転免許証2100は、少なくとも運転免許に関する情報等を記憶する記憶装置(記憶手段)2130と、外部へ運転免許に関する情報等を送信可能な片方向通信の通信装置(通信手段)2110と、通信装置2110や記憶装置2130などの電子運転免許証2100の内部にあるものの制御を行う電子運転免許証内部制御装置2120とを有する。
車体側制御装置2200は、電子運転免許証2100の通信装置2110から送信された信号を受信可能な通信装置(通信手段)2210と、読み書きが可能な記憶装置(記憶手段)2230と、通信装置2210や記憶装置2230などを制御し、かつ車載装置2300と情報入出力装置(図示せず)を介して情報のやりとりを制御するシステム制御部2220とを有する。
車載装置2300は、例えば車載オーディオ装置、車載電話装置等の複数の異なる車載装置2310、車載装置2320などからなり、車体側制御装置2200に接続されている。なお、これらの車載装置2300は、すべて電子運転免許証2100の情報で認証されたときだけ動作するように設計されている。
上記第4の実施形態の電子運転免許システム2001の動作を、第6図に基づき説明する。
最初に、電子運転免許証2100にて車両2010と通信を行う。この通信の起動は、車両乗車解錠動作時、または電子運転免許証2100を車両側に設けた所定のホルダに置いた時などに実行されるようになっている。そして、その通信により、電子運転免許証2100が有している自身のID情報とあらかじめ登録している各種車載装置2300の使用許可情報とが合わせて、電子運転免許証2100がその通信装置2110から車体側制御装置2200の通信装置2210へ送信される(S2100)。
車体側制御装置2200は、その通信部2210で受信した上記ID情報や各種車載装置2300の使用許可情報を記憶装置2230に記憶する。このようにして記憶装置2230に記憶されたID情報や各種車載装置2300の使用許可情報は、当該電子運転免許証2100が車両内部に存在しなくなるまで記憶し続けられる。
その後、車載装置2300を使用する際には、まず車載装置2300から車体側制御装置2200へ使用許可要求を発する(S2101)。この使用許可要求を受けてシステム制御装置(システム制御手段)2220が記憶装置2230に記憶しているデータ情報をチェックして電子運転免許証2100からの情報が存在するか否かを確認する。
上記確認の結果、電子運転免許証2100からの情報が存在していなければ、システム制御装置2220は、電子運転免許証2100からの情報を得るために、車載装置2300の使用者に対して電子運転免許証2100の情報の送信を促す。この送信の催促は、車両2010に存在する、例えば車載オーディオ装置による音声などを利用して車載装置使用者へ伝達することにより行われる。
一方、電子運転免許証2100からの情報が車体側制御装置2200の記憶装置2230内に存在する場合は、システム制御装置2220が電子運転免許証2100からの車載装置使用許可情報と使用許可要求の出ている車載装置2300の情報とを確認して、該当車載装置2300が使用可能か否かを判断し、認証のための確認を行う(S2102)。
そして、その結果を、使用許可または使用拒否の情報として当該車載装置2300に送信し(S2103)、車載装置2300でその結果に基づいて動作を開始する(S2104)。すなわち、判断結果が使用許可するものであれば、当該車載装置2300が使用可能な状態となってその各種のコントロール等が可能なるが、判断結果が使用拒否されたものであれば、当該車載装置2300を使用することができなくなる。
以上説明したように、本発明の第4の実施形態の電子運転免許システム2001によれば、電子運転免許証2100に記憶された車載装置2300の使用許可情報により、車載装置2300を使用する権利を持つ人のみが使用することができるようになり、また車載装置2300の中に存在する個人情報を保護するとともに、車載装置2300等の盗難防止に貢献することができるようになる。
本実施形態において、通信装置2110は、免許証側通信部と同意である。
本実施形態において、通信部2210は、装置側通信部と同意である。
本実施形態において、記憶装置2130は、免許証側記憶部と同意である。
以下第5の実施形態の電子運転免許システムにつき、説明する。この電子運転免許システムは、基本的には第5図の電子運転免許システム2001と同じであり、第4の実施形態の電子運転免許システム2001では、電子運転免許証2100の通信装置2110が送信のみで片方向通信であったのに対し、本電子運転免許システムでは、通信装置2110と通信装置2210とが双方向通信対応型となるようにした点が相違するだけである。
上記第5の実施形態の電子運転免許システムの動作を図面に基づき説明する。
まず、車載装置2300の使用を希望する場合につき、第7図のタイムチャートにより説明する。
車載装置2300の使用を希望する際は、はじめに車載装置2300から車体側制御装置2200へ使用許可要求を出す(S2200)。車体側制御装置2200は、電子運転免許証2100の存在を確認し、電子運転免許証2100が存在していたら、電子運転免許証2100に対して当該車載装置2300の使用許可要求(ID要求)を送信する(S2201)。これに対し、電子運転免許証2100が存在しない場合は、車載装置2300の使用者に対して電子運転免許証2100が存在しない旨を、車載オーディオ装置による音声などを利用してその車載装置2300の使用希望者へ伝達する。
ID要求を受けた電子運転免許証2100は、電子運転免許証内部制御装置2120が上記ID要求にこたえて記憶装置2130内の該当車載装置2300に対する使用許可情報を認証情報として車体側制御装置2200へ返信する(S2202)。車体側制御装置2200は、この返信情報など、収集した情報をもとに認証動作を行う(S2203)。そしてその認証結果をもとに当該車載装置2300に使用許可情報または使用拒否情報を返信する(S2204)。車載装置2300はその返信情報に基づいて動作を開始する(S2205)。すなわち、判断結果が使用許可するものであれば、当該車載装置2300が使用可能な状態となってその各種のコントロール等が可能なるが、判断結果が使用拒否するものであれば、当該車載装置2300を使用することができなくなる。
以上説明したように、第5の実施形態の電子運転免許システム2001によれば、車載装置2300の使用要求が発生したときに、電子運転免許証2100に記憶された情報に基づいて使用許可を決定し、車載装置2300の使用を許可することができるようになる。また、本発明の第4の実施形態の電子運転免許システム2001よりもさらに高度に車両の中に存在する個人情報を保護することが可能となるほか、常時自動認証により利便性が向上するとともに、車載装置2300の盗難防止に貢献することが可能となる。
次に、上記第5の実施形態の電子運転免許システム2001において、車載装置2300の使用を予約した場合に、その使用の認証結果が使用希望者に分かるようにするための動作を説明する。
車載装置2300の使用要求があったとき、車体側制御装置2200は、電子運転免許証2100と双方向通信を行い、上記使用許可を得る場合で説明したのと同様な使用許可認証の動作をする。このとき、認証後、当該車載装置2300の使用が許可されたときに、車体側制御装置2200から電子運転免許証2100に対して、当該車載装置2300の使用予約がなされた旨を通信により通知する。この通知によって、電子運転免許証2100は、電子運転免許証2100の持ち主に対して、例えばアラーム音とか、ランプの点滅等の情報伝達手段を用いて、車載装置2300の使用が予約されたことを伝えることが可能となる。
次に、上記第5の実施形態の電子運転免許システム2001において、車載装置2300の使用を予約した場合に、その使用開始が使用希望者に分かるようにするための動作を説明する。
車載装置2300の使用要求があったとき、車体側制御装置2200は、電子運転免許証2100と双方向通信を行い、使用許可認証の動作をする。このとき、認証後、使用が許可されたときに、車体側制御装置2200は、当該車載装置2300に対して使用許可を与える。この後、車載装置2300の使用が開始されたとき、その情報を車体側制御装置2200が受け取り、電子運転免許証2100に対して、車載装置2300の使用が開始された旨を通知する。この通知は、例えばアラーム音とか、ランプの明滅等の情報伝達手段によって行う。これにより、使用希望者は、希望した車載装置2300が使用開始状態になったことが理解でき、ただちに使用を開始することが可能となる。
次に、第6の実施形態の電子運転免許システムにつき説明する。
この電子運転免許システムは、車載電話装置の使用権利の許可または使用拒否を行うようにした電子運転免許システムである。
第8図に示すように、電子運転免許システム2002は、車載装置としてマン・マシン・インターフェイスを有する車載電話制御装置2311と外部と通話が可能な車載電話装置2312とが用いられている点が、第5図の双方向型の電子運転免許システム2001と相違する。
上記電子運転免許システム2002の動作を第9図に基づき説明する。
電子運転免許証2100の持ち主が車両2010に搭載されている車載電話装置2312の使用を希望したときは、はじめに電話使用要求を車載電話制御装置2311に対して行う(S2300)。車載電話制御装置2311は、車載電話装置2312の使用許可の有無につき車体側制御装置2200に対して確認する(S2301)。
この確認の問い合わせを受けると、車体側制御装置2200は、電子運転免許証2100に対して車載電話使用許可情報(ID情報)を要求し(S2302)、電子運転免許証2100から記憶されているID情報を受け取る(S2303)。車体側制御装置2200は、この受け取ったID情報をもとに認証動作を行う(S2304)。
認証動作により得た結果は、車載電話装置2312の使用許可又は使用拒否の情報として車載電話制御装置2311へ返信する(S2305)。そして、許可されたときだけ車載電話装置2312の使用を許可し(S2306)、はじめてユーザーが車載電話装置2312を使用することができるようになる。
車載電話装置2312の使用後は、車載電話制御装置2311が、車載電話装置2312を使用した際の使用情報(例えば、通信時間や通信先等の情報)を車体側制御装置2200に送信する(S2307)。車体側制御装置2200は、さらにその車載電話使用情報を電子運転免許証2100に送信し(S2308)、電子運転免許証2100に記録する(S2309)。この情報の記録が終了したら、電子運転免許証2100が情報記録終了通知を車体側制御装置2200に送信して(S2310)、一連の処理が完了する。
以上説明したように、第6の実施形態の電子運転免許システム2002によれば、車載電話装置2312の使用権利を、電子運転免許証2100の持ち主に合わせて自在に設定することが可能となり、また、車載電話装置2312を使用した情報について、電子運転免許証2100ごとに記録を残すことが可能となる。
次に、第7の実施形態の電子運転免許システムにつき説明する。
この電子運転免許システムは、車載オーディオ装置の車載オーディオ機能(いずれかの他の車載装置の使用が拒否されたときや電子運転免許証2100の存在を確認するときに、ユーザーへ車載オーディオ装置により音声で報知する機能を除く)の使用権利の許可又は拒否を行うことができるようにした電子運転免許システムである。
第10図に示すように、電子運転免許システム2003は、車載装置として車載オーディオ装置2313が用いられている点が第5図の双方向型の電子運転免許システム2001と相違する。なお、車載装置としては、上記車載オーディオ装置2313とは別に他の車載装置2320も搭載されている。
上記電子運転免許システム2003の動作を第11図のタイムチャートに基づき説明する。
電子運転免許証2100の持ち主が車両に搭載されている車載オーディオ装置2313の車載オーディオ機能の使用を希望するときは、はじめに電子運転免許証2100の持ち主が車載オーディオ機能の使用要求を車載オーディオ装置2313に対して行う(S2400)。車載オーディオ装置2313は、車載オーディオ機能の使用許可の有無につき車体側制御装置2200に対して確認する(S2401)。
この確認の問い合わせがあると、車体側制御装置2200は、電子運転免許証2100に対して車載オーディオ機能使用許可情報(ID情報)を要求し(S2402)、電子運転免許証2100からID情報の返信を受ける(S2403)。車体側制御装置2200は、受け取ったID情報をもとに認証動作を行う(S2404)。この認証動作で得た結果を車載オーディオ装置2313に対して車載オーディオ機能の使用許可または拒否の情報として返信し(S2405)、許可されたときだけ車載オーディオ装置2313の車載オーディオ機能の使用を許可する。これにより、はじめてユーザーは車載オーディオ装置2313の車載オーディオ機能を使用することができるようになる。
車載オーディオ装置2313の使用後は、車載オーディオ装置2313は、車載オーディオ機能を使用した際の使用情報(例えば、電子運転免許証2100の持ち主がドライブ
時によく聞いていたラジオ局の周波数や、音楽のジャンル等の情報、あるいは、よく聞くCDやMDなどの種別や曲順などの情報)を電子運転免許証2100に記録するために、
車体側制御装置2200に上記使用情報を送信する(S2406)。
車体側制御装置2200は、この使用情報を電子運転免許証2100に送信して(S2407)、電子運転免許証2100に記録する(S2408)。電子運転免許証2100での記録が終了すると、この情報記録終了通知が車体側制御装置2200に送信され(S2409)、一連の処理が完了する。
以上説明したように、本発明の第7の実施形態の電子運転免許システム2003によれば、車載オーディオ装置2313の車載オーディオ機能の使用権利を、電子運転免許証2100の持ち主に合わせて自在に設定することができる。また、電子運転免許証2100の持ち主が使用したオーディオ使用情報について、電子運転免許証2100ごとに記録を個別に残すことができ、カスタマイズが可能となる。
次に、第8の実施形態の電子運転免許システムにつき説明する。
この電子運転免許システムは、車載のコンビネーション・メータ装置および運転走行制御装置の使用権利の許可または拒否を行うことができるようにした電子運転免許システムである。
第12図に示すように、電子運転免許システム2004は、車載装置としてコンビネーション・メータ装置2314と運転走行制御装置2315とが用いられている点が第5図の双方向型の電子運転免許システム2001と相違する。
上記第8の実施形態の電子運転免許システム2004の動作を第13図のタイムチャートに基づき説明する。
電子運転免許証2100の持ち主が車両に搭乗し、車両のエンジンをスタートさせると、コンビネーション・メータ装置2314は、そのエンジンスタート情報を掴み(S2500)、車体側制御装置2200に対してコンビネーション・メータ装置2314および運転走行制御装置2315の使用許可の有無を確認する(S2501)。
この確認の問い合わせがあると、車体側制御装置2200は、電子運転免許証2100に対してコンビネーション・メータ装置2314および運転走行制御装置2315の使用許可情報及び運転情報等(ID情報)を要求し(S2502)、電子運転免許証2100からID情報等の返信を受ける(S2503)。車体側制御装置2200は、電子運転免許証2100から受け取った情報をもとに認証動作を行う(S2504)。
車体側制御装置2200は、コンビネーション・メータ装置2314および運転走行制御装置2315に対して、上記認証動作で得た結果をコンビネーション・メータ装置2314および運転走行制御装置2315の許可または拒否の情報として返信し(S2505)、許可されたときだけコンビネーション・メータ装置2314および運転走行制御装置2315を使用することが可能となる。これに対し、拒否された場合はコンビネーション・メータ装置2314および運転走行制御装置2315を使用できない。これらの許可または拒否の情報は、コンビネーション・メータ装置2314と運転走行制御装置2315とで共有され(S2506)、運転情報(例えば、走行距離とか加速・ブレーキ制御タイミング情報など)とともにそれぞれに記憶される。
車両の運転を終了したとき、すなわちエンジンを切ったときに、運転走行制御装置2315からコンビネーション・メータ装置2314へそれまで蓄積した運転情報を送信し(S2507)、次いで、コンビネーション・メータ装置2314が、上記運転情報と自身がそれまで蓄積していた運転情報とを、電子運転免許証2100に記録するために車体側制御装置2200に送信する(S2508)。そして、車体側制御装置2200は、この運転情報を電子運転免許証2100に送信して(S2509)、電子運転免許証2100に記録する(S2510)。電子運転免許証2100は、情報記録終了通知を車体側制御装置2200に送信して(S2511)、一連の処理が完了する。
以上説明したように、第8の実施形態の電子運転免許システム2004によれば、コンビネーション・メータ装置2314および運転走行制御装置2315の使用権利を、電子運転免許証2100の持ち主に合わせて自在に設定することが可能となる。また、本電子運転免許システム2004では、コンビネーション・メータ装置2314から走行記録等の運転情報を受けて、車体側制御装置2200を経由し、電子運転免許証2100ごとに個別に記憶することが可能となる。これによって、従来使用されていた走行記録計を廃止し、電子運転免許証2100の内部に運転情報を蓄え、次回の運転等の参考情報として利用することも可能となる。
また、電子運転免許証2100からは、別途読取装置を準備することによって、走行情報を収集することが可能となって、業務車両等の運行管理が容易に行えるようになる。さらに、運転走行制御装置2315と連携することによって、ドライバーの運転の癖を情報として蓄積し、この情報に合わせて、運転走行制御装置2315がドライバーをアシストすることによって、より安全な走行を実現することができるようになる。また、この運転情報を他の車両に展開することによって、あまり乗車することがない、言い換えれば慣れていない車両の運転に対しても、その車両の運転走行制御装置2315と、電子運転免許証2100に記録された情報が連携されることによって、より安全な運転を実現することが可能となる。
本実施形態において、緊急通報装置2316は、緊急通信装置と同意である。
次に、本発明の第9の実施形態の電子運転免許システムにつき説明する。
この電子運転免許システムは、緊急通報装置の使用権利の許可または拒否を行うことができるようにした電子運転免許システムである。
第14図に示すように、電子運転免許システム2005は、車載装置として緊急通報装置2316が用いられている点、および電子運転免許証2100の記憶装置2130に、あらかじめ電子運転免許証2100の持ち主の健康情報(例えば既往歴、現在かかっている病気、通院している病院情報、血液型など)を記憶させてある点が、第5図の双方向型の電子運転免許システム2001と相違する。
上記第9の実施形態の電子運転免許システム2005の動作を第15図のタイムチャートに基づき説明する。
はじめに車両に運転者が搭乗すると(S2600)、緊急通報装置2316は、車体側制御装置2200に対して緊急通報装置2316の使用許可確認を行う(S2601)。車体側制御装置2200は、電子運転免許証2100に対して緊急通報装置2316の使用許可情報(ID情報)を問い合わせ(S2602)、電子運転免許証2100からID情報と持ち主の健康情報とを合わせて受け取り(S2603)、その情報をもとに認証動作を行う(S2604)。
車体側制御装置2200は、認証動作で得た結果と電子運転免許証2100から受け取った電子運転免許証2100の持ち主の健康情報とを、緊急通報装置2316に対して緊急通報装置2316の使用許可または拒否の情報として返信し(S2605)、許可されたときだけ、緊急通報装置2316を使用することができるようになる。
そして、緊急時、例えば衝突事故とか、体の具合が悪くなったとき等において、緊急通報装置2316から緊急通報を緊急通報センターへ発信する際、その緊急時の地点と電子運転免許証2100の持ち主の健康情報とを合わせて送信する(S2606)。この送信に際しては、例えば、電子運転免許証2100より読み出した電子運転免許証2100の持ち主の健康情報中、特定の情報(例えば、病院の既往歴とか、現在治療中の病気とか、血液型とか、服用中の薬の一覧とかなど)を、車両位置情報などと合わせて、緊急通報センターに通報できるようにする。
以上説明したように、第9の実施形態の電子運転免許システム2005によれば、電子運転免許証2100の持ち主に健康上等の緊急事態が発生したとき、このときの車両位置と緊急事態および電子運転免許証2100の持ち主の健康上情報を緊急通報センター等へ発信することができる。また、緊急車両をその緊急現場へ向かわせる際に、上記電子運転免許証2100の持ち主の健康上情報を参照することで電子運転免許証の持ち主の健康状態に即した対応を取ることができ、より適切な処置を行うことが可能となる。
本実施形態において、車両側路車間通信装置2317は、車両に搭載される路車間通信装置と同意である。
次に、第10の実施形態の電子運転免許システムにつき説明する。
この電子運転免許システムは、路車間通信機能の使用許可または拒否を行うことができるようにした電子運転免許証である。
第16図に示すように、電子運転免許システム2006は、車載装置として車両側路車間通信装置2317が用いられている点、この車両側路車間通信装置2317が路側路車間通信装置2600を介して店舗2400に設置された路側端末装置2500と通信可能である点が、第5図の双方向型の電子運転免許システム2001と相違する。
上記第10の実施形態の電子運転免許システム2006の動作を第17図のタイムチャートに基づき説明する。
はじめに運転者が車両に搭乗すると(S2700)、車両側路車間通信装置2317は、路車間通信機能の使用確認のために、車体側制御装置2200に対して路車間通信機能の使用許可確認を行う(S2701)。車体側制御装置2200は、電子運転免許証2100に対して路車間通信機能の使用許可情報(ID情報)および個人情報を問い合わせ(S2702)、電子運転免許証2100からID情報及び個人情報を受け取り(S2703)、その情報をもとに認証動作を行う(S2704)。
認証動作で得た結果を、車両側路車間通信装置2317に対して路車間通信機能の使用許可または拒否の情報および個人情報として返信し(S2705)、許可されたときだけ、路車間通信機能を使用することができるようになる(S2706)。また、この個人情報によって、ドライブスルーの店舗2400に行って買い物をする際に、過去に購入したリストを電子運転免許証2100に記憶しておくことによって、店舗2400側でこの情報を利用して顧客の購買履歴の参照が可能となり、より細かいサービスを本電子運転免許証2100の持ち主に提供することが可能となる。
以上説明したように、第10の実施形態の電子運転免許システム2006によれば、路車間通信機能を電子運転免許証2100の所持者の情報に基づいて適切に使用させることができる。また、ドライブスルーの店舗での物品の購入情報に限らず、車検情報や、車両の故障履歴情報、ディーラーでの車両整備情報などの情報を、電子運転免許証2100に記憶することができ、その情報を路車間通信機能によって、車室内の情報を車室外へ容易に、しかもセキュリティを確保しながら入出力することが可能となる。
次に、第11の実施形態の電子運転免許システムにつき、説明する。
この電子運転免許システムは、使用可能車載装置情報を異なる電子運転免許証ごとに設定することができるようにした電子運転免許システムである。
第18図に示すように、電子運転免許システム2007は、電子運転免許証2100として第1電子運転免許証2101、第2電子運転免許証2102といった異なる複数の電子運転免許証がある点、車体側制御装置2200に第1電子運転免許証2101に対して使用許諾された第1車載装置群2330と、第2電子運転免許証2102に対して使用許諾された第2車載装置群2340とがある点が、第5図の双方向型の電子運転免許システム2001と相違する。なお、第1電子運転免許証2101と第2電子運転免許証2102とは、通信装置2111(通信手段)と通信装置2112(通信手段)とをそれぞれ有するが、その他の記憶装置等は図示を省略している。
なお、電子運転免許証2101と電子運転免許証2102とは、その内部の各記憶装置(図示せず)に車載装置の使用許可情報を個別に記憶しており、この例では第1車載装置群2330と第2車載装置群2340との一部が共通した車載装置2300となっている。また、電子運転免許証2101と電子運転免許証2102との各電子運転免許証内部制御装置も図を省略してある。
上記第11の実施形態の電子運転免許システム2007の動作を、第19図のタイムチャートに基づき説明する。
まず第1電子運転免許証2100を所持する運転者が、第1車載装置群2330のうちのいずれかの車載装置の使用を希望した場合(S2800)、第1車載装置群2330は、車体側制御装置2200に対して、第1車載装置群2330の使用許可確認を行う(S2801)。この確認要求を受けて、車体側制御装置2200は、第1電子運転免許証2101に対して、第1車載装置群2330の使用許可情報(ID情報)の有無につき確認を行う(S2802)。
この確認の問い合わせに応じて、第1電子運転免許証2101は、第1電子運転免許証2101に登録されているID情報を車体側制御装置2200へ返信する(S2803)。車体側制御装置2200は、この返信された情報をもとに認証動作を行い(S2804)、第1車載装置群2330に対して、第1電子運転免許証2101に許可されている内容に基づいた許可情報を第1車載装置群2330の使用許可の情報として返信する(S2805)。この許可情報を受け取った第1車載装置群2330は、第1車載装置群2330の情報に登録された車載装置のみ使用の許可を行う。
その後、第2電子運転免許証2102を所持する別の運転者が第2車載装置群2340のうちのいずれかの車載装置の使用を要求したとき(S2810)、第2車載装置群2340は、先ほどの第1車載装置群2330の場合と同様に、車体側制御装置2200に対して第2車載装置群2340の使用許可確認を行い(S2811)、車体側制御装置2200が再び第2電子運転免許証2102に対して第2車載装置群2340の使用許可情報(ID情報)の有無につき確認を行う(S2812)。
この確認の問い合わせがあると、第2電子運転免許証2102は、第2電子運転免許証2102に登録されているID情報を車体側制御装置2200へ返信する(S2813)。車体側制御装置2200は、この情報をもとに認証動作を行い(S2814)、第2車載装置群2340に対して、今度は第2電子運転免許証2102に許可されている内容に基づいた許可情報を第2車載装置群2340の使用許可の情報として返信する(S2815)。この許可情報を受け取った第2車載装置群2340は、第2車載装置群2340の情報に登録された車載装置のみ使用の許可を行う。
以上説明したように、第11の実施形態の電子運転免許システム2007によれば、各電子運転免許証(第1電子運転免許証2101、第2電子運転免許証2102など)に車載装置2300(第1車載装置群2330、第2車載装置群2340など)の使用許可情報を個別に記憶できる。これにより、車載装置2300の使用許可設定を電子運転免許証2100ごとに個別に行うことが実現され、カスタマイズが可能となる。
次に、上記各実施形態の電子運転免許システムで使用する電子運転免許証2100を非接触ICカード型電子運転免許証とした場合につき第20図に基づき説明する。
第20図に示すように、この非接触ICカード型電子運転免許証2150は、内部の各装置の制御を行う制御回路2122と、読み書き可能な記憶装置(記憶手段)2123と、外部と情報の入出力する際のセキュリティを確保するための暗号化装置2121と、外部と情報を通信にて入出力するための通信装置2110と、通信装置2110の通信用アンテナ2160と、本非接触ICカード型電子運転免許証2150の動作を確保するための電源回路2130と、データバックアップ用の1次電池2140と、通常動作用の2次電池2150と、本非接触ICカード型電子運転免許証2150の動作電源を外部より供給するための電力供給用アンテナ2170とから構成され、外部機器と接続するための端子を持たないICカード型の形状のケース2151に入れられている。
上記構成によって、本非接触ICカード型電子運転免許証2150と外部装置(車体側制御装置2200など)との間での情報の入出力をすべて無線通信にて実現し、動作電源の供給についても、無線にて高周波電力を供給し、電源回路2130にて平滑安定化し、2次電池2150を用いることによって安定的に動作させることができ、制御回路2122、記憶装置2123、暗号化装置2121、通信装置2110等を含む電子運転免許証部分2120へ電力供給することが可能となる。このような非接触ICカード型電子運転免許証2150によれば、電子運転免許証2100から外部機器接続用の端子を廃止し、完全非接触型のICカードとすることが可能となる。
第12の実施形態の車載機器使用許可システムを第21図に示す。
本実施形態において、車載機器3004は、車両に載置された車載装置と同意である。
本実施形態において、第1通信手段3021は、免許証側通信部と同意である。
本実施形態において、暗証番号認証手段3022は、暗証番号認証部と同意である。
本実施形態において、第1記憶手段3023は、免許証側記憶部と同意である。
本実施形態において、第2通信手段3031は、装置側通信部と同意である。
本実施形態において、個人認証手段3032は、個人認証部と同意である。
本実施形態において、第2記憶手段3033は、装置側記憶部と同意である。
本実施形態において、暗証番号入力手段3035は、暗証番号入力部と同意である。
本実施形態において、暗証番号送信手段3036は、暗証番号送信部と同意である。
本発明の実施形態に係る車載機器使用許可システムは、外部から入力された暗証番号が認証された場合のみ記憶している個人情報を出力する電子運転免許証と、電子運転免許証との間で通信可能でありユーザーによる暗証番号の入力で電子運転免許証に記憶されている個人情報をその暗証番号とともに登録し、登録した暗証番号を電子運転免許証での認証が得られるまで順次電子運転免許証へ送信し、電子運転免許証から個人情報が送られてきたら登録している照合用の個人情報と照合して認証が得られた場合にのみ車載機器の使用を許容する車載機器使用許可装置とを有する。
第21図において、車載機器使用許可システム3001は、暗証番号が入力されると内部に記憶されている運転者の個人情報を出力可能な電子運転免許証3002と、内部に記憶されている車載機器の使用が予め許可された暗証番号を電子運転免許証3002に順次送信して電子運転免許証3002で暗証番号の認証が得られた場合に電子運転免許証3002から送信してきた個人情報を内部に記憶している個人情報と照合して認証が得られたら車載機器3004の使用を許可する車載機器使用許可装置3003とを有する。
電子運転免許証3002は、車載機器使用許可装置3003との間で通信するための第1通信手段3021と、運転者の個人情報および当該個人情報を読み出すための暗証番号を記憶する第1記憶手段3023と、第1記憶手段3023に記憶された暗証番号と第1通信手段3021で受信した暗証番号とを照合して暗証番号が合致するとの認証を得た場合には第1通信手段3021から第1記憶手段3023に記憶した個人情報を送信するのを許容し、暗証番号の認証が得られない場合には第1通信手段3021からの個人情報の送信を禁止する暗証番号認証手段3022とを有する。
車載機器使用許可装置3003は、電子運転免許証3002の第1通信手段3021と通信するための第2通信手段3031と、暗証番号および個人情報を記憶する第2記憶手段3033と、暗証番号をユーザー入力するための暗証番号入力手段3035と、暗証番号入力手段3035で入力された暗証番号に対応する個人情報を電子運転免許証3002から読み出してその暗証番号と個人情報とを第2記憶手段3033に登録したり第2記憶手段3033に登録されている暗証番号と個人情報とを削除したりする情報登録削除手段3034と、電子運転免許証3002の第1通信手段3021との通信開始の際に、第2記憶手段3033に蓄積記憶された暗証番号を第2通信手段3031から第1通信手段3021へ電子運転免許証3002の暗証番号認識手段3022で認証が得られるまで順次送信する暗証番号送信手段3036と、第2通信手段3031で受信した第1通信手段3021からの個人情報と第2記憶手段3033に記憶された個人情報とを照合して認証が得られた場合に車載機器3004の使用を許可する個人認証手段3032とを備えている。
なお、車載機器使用許可装置3003の第2通信手段3031は、たとえば車両のインストメントパネルの運転者側部分に設けられ、電子運転免許証3002が近づけられると第1通信手段3021との間で通信が実行されるようにしてある。
以上のように構成された車載機器使用許可システム3001について、第22図のタイムチャートを用いてその動作を説明する。
まず、ユーザーが車載機器3004の使用を許可する暗証番号を車載機器使用許可装置3003の第2記憶手段3033に登録をする(S3001)。すなわち、この登録にあっては、ユーザーが暗証番号入力手段3035に車載機器3004の使用を許可する暗証番号を入力することにより、第2記憶手段3033に暗証番号を入力して記憶させる。この暗証番号が登録されると、第2通信手段3031から電子運転免許証3002へ暗証番号が送信され、電子運転免許証3002で認証を得て第1通信手段3021から送られてきた第1記憶手段3023に記憶された個人情報を情報登録削除手段3034で取得し、情報登録削除手段3034がこの受信した個人情報を照合用の個人情報として対応する暗証番号とリンクさせて第2記憶手段3033に記憶する。
この登録は、当該車両の車載機器3004の使用を許可する者ごとにその人数分行われる。なお、この場合、使用を許可する車載機器3004の種類をユーザーごとに異ならせて登録するようにしてもよい。
登録後は、車載機器3004の使用を希望してユーザーが電子運転免許証3002を第2通信手段3031に近づけると、個人認証手段3032がこれを感知して電子運転免許証3002へ第2記憶手段3033に記憶してある暗証番号の送信開始を決定し(S3002)、暗証番号送信手段3036に送信開始を指示する(S3003)。暗証番号送信手段3036は、第2記憶手段3033に記憶された暗証番号を読み出し、読み出した暗証番号を第2通信手段3031から電子運転免許証3002の第1通信手段3021へ送信する(S3004)。
電子運転免許証3002では、第1通信手段3021で受信した暗証番号と第1記憶手段3023から読み出した暗証番号とを基に暗証番号認証手段3022が暗証番号の照合を行う(S3005)。
この照合で認証が得られない場合は、その旨の情報を第1通信手段3021から第2通信手段3031に送信する。この情報を受けた暗証番号送信手段3036は、第2記憶手段3033から次の暗証番号を読み出して、第2通信手段3031から第1通信手段3021へ送信する。この暗証番号送信手段3036による暗証番号の送信は、電子運転免許証3002の暗証番号認証手段3022で暗証番号の認証が得られるまで別の暗証番号を順次送信していく(S3006)。電子運転免許証3002では、その都度、暗証番号送信手段3036で暗証番号の照合が行われる(S3007)。
暗証番号送信手段3036で暗証番号を照合して(S3005、S3007)暗証番号の認証が得られると、認証情報が第1通信手段3021から第2通信手段3031に送信される。この認証情報の受信により、暗証番号送信手段3036による以降の暗証番号の送信が停止されるとともに、個人認証手段3032が第2記憶手段3033からその暗証番号に相当する照合用の個人情報を読み出し個人認証手段3032に転送させる(S3008)。
一方、電子運転免許証3002は、第1記憶手段3023に記憶されている個人情報を第2通信手段3031に第1通信手段3021から送信して個人認証手段3032に入力する(S3009)。
なお、上記S3007からS3009にあっては、上記認証情報を受信したら第2記憶手段3033から照合用の個人情報を読み出し第1通信手段3021から個人情報が送信されるようにしているが、これに代え、暗証番号認証手段3022で認証が得られたら、第1通信手段3021が第2通信手段3031に最初から個人情報を送信するようにし、個人認証手段3032は個人情報を受信したら認証を得たと判断して、第2記憶手段3033から照合用の個人情報を転送させるようにしてもよい。
個人認証手段3032は、電子運転免許証3002から送信されてきた個人情報と第2記憶手段3033から読み出した照合用の個人情報とを照合し、個人認証が得られた場合(S3010)は車載機器3004の使用許可を指示する使用許可信号を車載機器3004に入力する(S3011)。使用許可信号を入力された車載機器3004は、使用許可動作可能な状態となる(S3012)。
なお、第22図のタイムチャートでは省略したが、S3010で個人認証が得られなかった場合は、個人認証手段3032が車載機器3004の使用許可信号を出力しないので、車載機器3004を使用することはできない。
以上のように構成した本発明の第12の実施形態の車載機器使用許可システム3001によれば、暗証番号を入力しないと内部に記憶している個人情報を出力できない電子運転免許証であっても、車両側で電子運転免許証から個人情報を取得し、照合用の個人情報を登録して、電子運転免許証から取得した個人情報に基づき個人認証が得られた場合に車載機器の使用を許可することができるようになる。
本発明の第13の実施形態の車載機器使用許可システム3005を第23図に示す。
本実施形態において、第1通信手段3021は、免許証側通信部と同意である。
本実施形態において、暗証番号認証手段3022は、暗証番号認証部と同意である。
本実施形態において、第1記憶手段3023は、免許証側記憶部と同意である。
本実施形態において、第2通信手段3031は、装置側通信部と同意である。
本実施形態において、個人認証手段3032は、個人認証部と同意である。
本実施形態において、第2記憶手段3033は、装置側記憶部と同意である。
本実施形態において、暗証番号送信手段3036は、暗証番号送信部と同意である。
本実施形態において、使用頻度取得手段3037は、使用頻度取得部と同意である。
第23図において、車載機器使用許可システム3005は、第21図に示した第12の実施形態の車載機器使用許可システム3001の構成に、電子運転免許証3002を利用した車載機器3004の使用頻度をユーザーごとに取得して第2記憶手段3033に記憶させる使用頻度取得手段3037と、第2記憶手段3033に記憶されたユーザーごとの使用頻度に基づき使用頻度の高い順から小さい順に暗証番号をソートし、使用頻度順位を決定し第2記憶手段3033に暗証番号とその使用頻度順位とをリンクさせて記憶するソート手段3038とをさらに追加した構成を備え、暗証番号送信手段3036がソート手段3038でソートした使用頻度の高い順の暗証番号を第2記憶手段3033から読み出し第2通信手段3031から電子運転免許証3002へ送信するように構成した点が第12の実施形態の車載機器使用許可システム3001と異なる。なお、その他の構成は、第12の実施形態の車載機器使用許可システム3001と実質的に同じであるので、同じ番号を付してその説明を省略する。
以上のように構成した車載機器使用許可システム3005について、第24図のタイムチャートを用いてその動作を説明する。
車載機器3004の使用を許可する者の車両機器使用許可装置3003への登録は、第22図のタイムチャートのS3001と同様に実行される(S3021)。
この登録後、ユーザーが電子運転免許証3002を車両機器使用許可装置3003の第2通信手段3031に近づけると、個人認証手段3032が暗証番号送信手段3036に対して電子運転免許証3002へ暗証番号を送信するように通信開始を決定し(S3022)、暗証番号送信手段3036へ暗証番号送信開始の指示を行う(S3023)。
暗証番号送信手段3036は、第2記憶手段3033に記憶された暗証番号のうち使用頻度に応じて、使用頻度が最も高い暗証番号を読み出し第2通信手段3031から電子運転免許証3002へ送信する(S3024)。なお、暗証番号の第2記憶手段3033への登録が行われ車載機器3004が一度も使用されたことがない場合には、まだ使用頻度がまったく決まっていないので、たとえばユーザー名のアイウエオ順あるいは登録順等にしたがって暗証番号を出力するようにしてある。
電子運転免許証3002では、第1通信手段3021で受信した暗証番号と第1記憶手段3023に記憶されている暗証番号とを暗証番号認証手段3022が照合する(S3025)。この照合により暗証番号の認証が得られない場合、第1通信手段3021から車両機器使用許可装置3003の第2通信手段3031へ認証不可情報を送信する。
第2通信手段3031が認証不可情報を受信すると、暗証番号送信手段3036は、第2記憶手段3033に記憶された暗証番号のうち使用頻度の高い順にユーザーの暗証番号を読み出して第2通信手段3031から電子運転免許証3002へと順次送信していく(S3026)。
電子運転免許証3002では、暗証番号認証手段3022が、第1通信手段3021で新たに受信した暗証番号と第1記憶手段3023に記憶されている暗証番号とを照合する(S3027)。この照合の結果、認証することができない場合は、認証不可情報を第1通信手段3021から送信し、車載機器使用許可装置3003でその都度新たな暗証番号を使用頻度順に送信する動作を暗証番号認証手段3022で認証が得られた旨の認証情報を電子運転免許証3002から受信するまで繰り返す(S3026)。
一方、電子運転免許証3002の暗証番号認証手段3022で認証が得られると、認証情報が第1通信手段3021から第2通信手段3031に送信される。この結果、暗証番号送信手段3036による以降の暗証番号の送信が停止されるとともに、第2記憶手段3033から個人認証手段3032に照合用の個人情報が転送される(S3028)。また、電子運転免許証3002の第1通信手段3021から第1記憶手段3023に記憶してある個人情報が車載機器使用許可装置3003へ送信される(S3029)。
車載機器使用許可装置3003では、第22図のタイムチャートと同様に個人認証手段3032で個人認証を実行し、認証が得られれば(S3030)、車載機器使用許可の指示を車載機器3004に入力し(S3030)、車載機器3004を使用許可動作状態にして当該ユーザーによる使用を許容する(S3036)。
なお、個人認証手段3032で個人認証が得られた場合(S3030)、使用頻度取得手段3037が車載機器3004を使用したユーザー名および使用日時といった内容の使用履歴情報を個人認証手段3032から送信させて(S3031)、第2記憶手段3033に入力して記憶させ、第2記憶手段3033内のそのユーザーの使用頻度を書き換える。
この使用履歴の入力がなされたら、個人認証手段3032により動作させられたソート手段3038が第2記憶手段3033に記憶された暗証番号とその使用頻度とを読み出し(S3032)、暗証番号を使用頻度の高い順にソート動作を行って順位を決定し(S3033)、暗証番号とその使用頻度の順位を第2記憶手段3033に入力して記憶させる(S3034)。
その後、ユーザーが車載機器3004の使用を希望して、電子運転免許証3002を第2通信手段3031に近づけた場合に、車載機器使用許可装置3003から電子運転免許証3002へ暗証番号を送信するが、この暗証番号の送信は、上記ソート手段3038で決定した使用頻度の高い順から順に実行されることになる。以後、車載機器3004の使用があるごとに、上記使用頻度が変更され変更された使用頻度にしたがって暗証番号の送信が実行される。
以上のように構成した第13の実施形態の車載機器使用許可システム3005によれば、電子運転免許証3002で暗証番号の認証を行うにあたって、車載機器使用許可装置3003からユーザーの使用頻度順に電子運転免許証3002へ暗証番号が送信されるようにしたので、第12の実施形態の車載機器使用許可システム3001の効果に加え、車載機器使用許可装置3003からの暗証番号の送信回数を少なくして、車載機器使用許可装置3003から暗証番号の送信が開始されてから電子運転免許証3002が暗証番号を認証するまでの時間の短縮を図ることができるという効果が得られる。
なお、第13の実施形態の車載機器使用許可システム3005では、使用頻度取得手段3037を設け、ソート手段3038にて使用頻度順に暗証番号をソートする構成としたが、使用頻度取得手段3037に代えて電子運転免許証3002を使用した日時の使用履歴をユーザーごとに取得して第2記憶手段3033に記憶させる使用履歴取得部を設け、ソート手段3038が第2記憶手段3033に記憶された使用履歴に基づき新たに(例えば最も直近)使用したユーザーから過去に使用したユーザーの方へ順に遡って暗証番号をソートし、この順に第2通信手段3031から送信するようにしてもよい。
この場合にも、車載機器使用許可装置3003からの暗証番号の送信回数を少なくして、車載機器使用許可装置3003から暗証番号の送信が開始されてから電子運転免許証3002が暗証番号を認証するまでの時間の短縮を図ることができる効果が得られる。
第14の実施形態の車載機器使用許可システム3006を第25図に示す。
本実施形態において、第1通信手段3021は、免許証側通信部と同意である。
本実施形態において、暗証番号認証手段3022は、暗証番号認証部と同意である。
本実施形態において、再入力禁止手段3024は、再入力禁止部と同意である。
本実施形態において、第2通信手段3031は、装置側通信部と同意である。
本実施形態において、個人認証手段3032は、個人認証部と同意である。
本実施形態において、第2記憶手段3033は、装置側記憶部と同意である。
本実施形態において、暗証番号送信手段3036は、暗証番号送信部と同意である。
本実施形態において、報知手段3039は、報知部と同意である。
第25図において、車載機器使用許可システム3006は、第21図に示した第12の実施形態の車載機器使用許可システム3001の構成に、車載機器使用許可装置3003の第2通信手段3031から送信され第1通信手段3021で受信した暗証番号が暗証番号認証手段3022で連続して認証されない入力回数が所定数を超えると続く暗証番号の第1通信手段3021への再入力を拒否する再入力禁止手段3024を電子運転免許証3002がさらに備え、電子運転免許証3002での再入力拒否前、すなわち暗証番号の認証が得られない連続した入力回数が上記所定数より少ない設定数になったときに入力を制限するための報知を行う報知手段3039を車載機器使用許可装置3003がさらに備えた構成を有する。その他の構成は、第21図に示した第12の実施形態の車載機器使用許可システム3001の構成と同様なので同じ番号を付し、それらの説明を省略する。
以上のように構成した車載機器使用許可システム3006について、第26図のタイムチャートを用いてその動作を説明する。
暗証番号の登録(S3041)、個人認証手段3032による電子運転免許証3002への通信の決定(S3042)や送信開始の指示(S3043)、暗証番号送信手段3036による電子運転免許証3002への暗証番号の送信(S3044)、暗証番号認証手段3022による暗証番号の照合(S3045)、および暗証番号認証手段3022で暗証番号の認証が得られない場合における暗証番号送信手段3036による暗証番号の順次送信(S3046)の各動作は、第22図のタイムチャートのS3001、S3002、S3003、S3004、S3005、およびS3006の場合と同様に行われるので、ここではそれらの説明は省略する。
暗証番号認証手段3022で暗証番号の認証が得られず暗証番号送信手段3036から順次暗証番号が送信されていくと(S3046)、暗証番号認証手段3022がその都度暗証番号の照合を行うとともに、再入力禁止手段3024にて暗証番号送信手段3036から電子運転免許証3002へ入力された暗証番号の入力回数をカウントしており、このカウントした入力回数が電子運転免許証3002の再入力禁止手段3024で再入力拒否となる入力回数(所定数であり、ここではたとえば3とする)より少ない入力回数(設定数であり、ここではたとえば2とする)となるか否かを判定する(S3047)。
上記S3045あるいはS3047で電子運転免許証3002の暗証番号認証手段3022が暗証番号を認証した場合は、第2記憶手段3033から個人認証手段3032への照合用の個人情報の転送(S3053)、個人認証手段3032での個人認証(S3055)、個人認証手段3032から車載機器3004への車載機器使用許可の指示(S3056)、および車載機器3004の車載機器使用許可動作(S3057)が、第22図のタイムチャートのS3008、S3009、S3010、S3011、およびS3012の場合と同様に行われるので、ここではそれらの説明は省略する。
一方、電子運転免許証3002の暗証番号認証手段3022が2回続けて暗証番号を認証しない場合は、再入力禁止手段が第1通信手段3021から第2通信手段3031への通信で入力制限の報知を指示する(S3048)。報知の指示を受けたら、報知手段3039が音声、光の点滅、文字や記号の表示等により入力を制限する旨の報知動作をユーザーに対して行う(S3049)とともに、ユーザーに対し暗証番号を暗証番号入力手段3035より入力するように指示する(S3050)。
この指示によりユーザーが暗証番号を暗証番号入力手段3035から入力すると(S3051)、その暗証番号が第2通信手段3031から第1通信手段3021へ送信され(S3052)、暗証番号認証手段3022で照合される。照合の結果、暗証番号の認証が得られると、電子運転免許証3002の再入力禁止手段3024でカウントしていた入力回数をリセットしてゼロとするとともに、個人情報が車載機器使用許可装置3003の第1通信手段3031へ送信され個人認証手段3032で第2記憶手段3033から読み出した認証用の個人情報と照合されて個人認証が得られれば、車載機器3004の使用許可の指示が出力される。
一方、報知後に暗証番号を入力しても暗証番号の認証が得られないときは、車載機器3004の使用はできなくなり、たとえば所定の機関(警察署等)へ行って対処してもらうことになる。
以上のように構成した第14の実施形態の車載機器使用許可システム3006によれば、電子運転免許証3002への認証が得られない暗証番号の連続した入力を禁止してセキュリティを高めることができるとともに、電子運転免許証への再入力拒否となる確率を下げることができる。また再入力拒否となる前に入力制限の報知を行うことで暗証番号を確認して入力したり、確実に認証を得ることができる人に依頼してその人の電子運転免許証3002を用いて認証を得るようにしたりするなどして、セキュリティを確保しながらより確実に車載機器3004の使用許可が得られるようにすることができる。
なお、本実施形態では、報知手段3039を動作させるのに電子運転免許証3002の再入力禁止手段3024が入力回数をカウントして報知信号を出力するようにしたが、これに限られることなく、たとえば暗証番号送信手段3036から暗証番号を送信する回数を車載使用許可装置3003側でカウントして報知信号を報知手段3039に出力するようにしてもよい。
図1は、本発明に係る第1の実施形態の認証装置を示すブロック図である。 図2は、第1の実施形態で使用される電子運転免許証を示すブロック図である。 図3は、第1の実施形態における電子運転免許証および認証装置の動作を示すシーケンス図である。 図4は、本発明に係る第2の実施形態の電子運転免許証および認証装置の動作を示すシーケンス図である。 図5は、本発明に係る第4および第5の実施形態の電子運転免許システムの構成を示すブロック図である。 図6は、本発明に係る第4の実施形態の電子運転免許システムの動作を説明するタイムチャートである。 図7は、本発明に係る第5の実施形態の電子運転免許システムの動作を説明するタイムチャートである。 図8は、本発明に係る第6の実施形態の電子運転免許システムの構成を示すブロック図である。 図9は、本発明に係る第6の実施形態の電子運転免許システムの動作を説明するタイムチャートである。 図10は、本発明に係る第7の実施形態の電子運転免許システムの構成を示すブロック図である。 図11は、本発明に係る第7の実施形態の電子運転免許システムの動作を説明するタイムチャートである。 図12は、本発明に係る第8の実施形態の電子運転免許システムの構成を示すブロック図である。 図13は、本発明に係る第8の実施形態の電子運転免許システムの動作を説明するタイムチャートである。 図14は、本発明に係る第9の実施形態の電子運転免許システムの構成を示すブロック図である。 図15は、本発明に係る第9の実施形態の電子運転免許システムの動作を説明するタイムチャートである。 図16は、本発明に係る第10の実施形態の電子運転免許システムの構成を示すブロック図である。 図17は、本発明に係る第10の実施形態の電子運転免許システムの動作を説明するタイムチャートである。 図18は、本発明に係る第11の実施形態の電子運転免許システムの構成を示すブロック図である。 図19は、本発明に係る第11の実施形態の電子運転免許システムの動作を説明するタイムチャートである。 図20は、非接触ICカード型電子運転免許証の構成を示すブロック図である。 図21は、第12に係る実施形態の車載機器使用許可システムの構成を示すブロック図である。 図22は、第12に係る実施形態の車載機器使用許可システムの動作を示すタイムチャートである。 図23は、第13に係る実施形態の車載機器使用許可システムの構成を示すブロック図である。 図24は、第13に係る実施形態の車載機器使用許可システムの動作を示すタイムチャートである。 図25は、第14に係る実施形態の車載機器使用許可システムの構成を示すブロック図である。 図26は、第14に係る実施形態の車載機器使用許可システムの動作を示すタイムチャートである。

Claims (9)

  1. 電子運転免許証側通信部と通信するための装置側通信部と、暗証番号および個人情報を記憶する装置側記憶部と、車載機器の使用を許可する暗証番号をユーザー入力するための暗証番号入力部と、前記暗証番号入力部で入力した暗証番号に対応する個人情報を前記電子運転免許証から読み出して暗証番号および個人情報を前記装置側記憶部に登録したり前記装置側記憶部に登録されている暗証番号および個人情報を削除したりする情報登録削除部と、前記装置側通信部との通信開始の際に、前記装置側記憶部に記憶された前記暗証番号を前記装置側通信部から前記免許証側通信部へ前記電子運転免許証で暗証番号による認証が得られるまで順次送信する暗証番号送信部と、前記装置側通信部で受信した個人情報と前記装置側記憶部に記憶された個人情報とを照合して個人認証が得られた場合に前記車載機器の使用を許可する個人認証部とを備えたことを特徴とする認証装置。
  2. 前記電子運転免許証を利用した前記車載機器の使用頻度をユーザーごとに取得して前記装置側記憶部に記憶させる使用頻度取得部を備え、前記暗証番号送信部が前記装置側記憶部に記憶された使用頻度に基づき、前記使用頻度の高いユーザー順に前記暗証番号を送信する請求項1に記載の認証装置。
  3. 前記電子運転免許証を利用した前記車載機器の使用履歴をユーザーごとに取得して前記装置側記憶部に記憶させる使用履歴取得部を備え、前記暗証番号送信部が前記装置側記憶部に記憶された使用履歴に基づき、新たに使用したユーザーから過去に使用したユーザーの方へ順に遡って前記暗証番号を送信する請求項1に記載の認証装置。
  4. 前記装置側通信部から前記免許証側通信部に連続して送信された前記暗証番号が所定数を超え、暗証番号の前記免許証側通信部への再入力を拒否する旨の情報を前記電子運転免許証から前記装置側通信部が受信した場合に、再入力拒否の前に入力を制限するための報知を行う報知部を備える請求項1から請求項3のいずれかに記載の認証装置。
  5. 運転者識別情報を含む運転免許情報および前記運転免許情報を読み出すための暗証番号を記憶した免許証側記憶部と、車両または車両に載置された車載装置と通信する免許証側通信部と、前記運転免許情報の前記免許証側通信部からの送信を制御する暗証番号認証部とを備える電子運転免許証と、
    前記電子運転免許証と通信する装置側通信部と、前記暗証番号を入力する暗証番号入力部と、前記暗証番号入力部から入力された前記暗証番号を記憶する装置側記憶部と、前記装置側記憶部に記憶された前記暗証番号を前記装置側通信部に送信する暗証番号送信部と、前記運転免許情報を認証して車両の機能の作動を許可する個人認証部とを備える認証装置とを含む認証システムであって、
    前記免許証側記憶部が、作動を要求する前記車両の機能を示す機能情報を記憶し、
    前記装置側通信部が、前記暗証番号送信部から送信された前記暗証番号を前記電子運転免許証に送信し、
    前記暗証番号認証部が、前記認証装置から送信された暗証番号が前記免許証側記憶部に記憶されている暗証番号と一致しているか否かを判定して、一致していると判定したときには前記運転免許情報および前記機能情報を前記免許証側通信部から通知し、
    前記装置側通信部が、前記運転免許情報、および作動を要求する前記車両の機能を示す機能情報を前記電子運転免許証から取得し、
    前記個人認証部が、前記電子運転免許情報を正しく認証したときに、前記機能情報で示された機能の作動を許可することを特徴とする認証システム。
  6. 前記電子運転免許証を利用した前記車載機器の使用頻度をユーザーごとに取得して前記装置側記憶部に記憶させる使用頻度取得部を備え、前記暗証番号送信部が前記装置側記憶部に記憶された使用頻度に基づき、前記使用頻度の高いユーザー順に前記暗証番号を送信する請求項5に記載の認証システム。
  7. 前記電子運転免許証を利用した前記車載機器の使用履歴をユーザーごとに取得して前記装置側記憶部に記憶させる使用履歴取得部を備え、前記暗証番号送信部が前記装置側記憶部に記憶された使用履歴に基づき、新たに使用したユーザーから過去に使用したユーザーの方へ順に遡って前記暗証番号を送信する請求項5に記載の認証システム。
  8. 前記電子運転免許証が、前記装置側通信部から前記免許証側通信部に連続して送信された暗証番号が所定数を超えると暗証番号の前記免許証側通信部への再入力を拒否する再入力禁止部と、前記個人認証部が前記再入力禁止部による再入力拒否前に入力を制限するための報知を行う報知部を備える請求項5から請求項7のいずれかに記載の認証システム。
  9. 運転者識別情報を含む運転免許情報および前記運転免許情報を読み出すための暗証番号を記憶した電子運転免許証と、車両または車両に載置された車載装置とが通信して前記運転免許情報を認証する認証方法であって、
    前記車両または車載装置が前記暗証番号を前記電子運転免許証に送信するステップと、
    前記電子運転免許証が、前記車両または車載装置から送信された暗証番号が前記電子運転免許証が記憶している暗証番号と一致しているか否かを判定し、一致していると判定したときには前記運転免許情報および前記機能情報を前記車両または車載装置に通知するステップと、
    前記車両または車載装置が、前記運転免許情報、および作動を要求する前記車両の機能を示す機能情報を前記電子運転免許証から取得するステップと、
    前記車両または車載装置が、前記電子運転免許情報を正しく認証したときに、前記機能情報で示された機能の作動を許可することを特徴とする認証方法。
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