JP6527704B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

この発明は半導体装置に関し、例えば、レゾルバから出力された信号をデジタル信号に変換するレゾルバ/デジタルコンバータに用いられるものである。
産業機械用または自動車の動力系のモータ用など、厳しい環境下で使用される回転角センサとしてレゾルバが知られている。レゾルバは、電気角の正弦(サイン:sine)を表すアナログ正弦波信号と、電気角の余弦(コサイン:cosine)を表すアナログ余弦波信号とを出力する。レゾルバ/デジタル(Resolver to Digital)コンバータ(以下、R/Dコンバータと称する)は、上記の正弦波信号および余弦波信号をデジタル値に変換し、デジタル変換後の正弦波信号および余弦波信号に基づいて電気角を算出する(たとえば、特開2004−309285号公報(特許文献1)参照)。
特開2004−309285号公報
R/Dコンバータでは、通常、マルチプレクサによって正弦波信号と余弦波信号を交互に選択し、選択された信号が共通のアナログ/デジタル変換器(A/Dコンバータ)によってデジタル値に変換される。この場合、A/D(Analog to Digital)コンバータの非直線性誤差によって、最終的に検出された電気角に誤差が生じる場合がある。このような誤差はR/Dコンバータに限らず、複数の信号を順にA/D変換する場合にも生じ得る問題である。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
一実施形態による半導体装置では、正弦波信号および余弦波信号の少なくとも一方を反転させるためのスイッチ回路がマルチプレクサの前段に設けられる。
上記の実施形態によれば、A/Dコンバータの非直線性誤差に起因した角度検出誤差を抑制することができる。
第1の実施形態による半導体装置として、R/Dコンバータ10の構成を示すブロック図である。 図1のレゾルバ3に入力される励磁信号EXと、レゾルバ3から出力される正弦波信号SN1および余弦波信号CS1の一例を示す図である。 図1のスイッチ回路SWaの構成および動作の一例を示す回路図である。 図1の角度演算回路12の構成の一例を示すブロック図である。 図1の角度範囲判定回路13の入力値と出力値との関係を表形式で示す図である。 正弦波信号SN1および余弦波信号CS1の振幅と角度φとの関係を示すグラフである。 電気角θが135°の場合の正弦波信号SN1および余弦波信号CS1の波形図である。 A/Dコンバータの非直線性誤差について説明するための図である。 第2の実施形態によるR/Dコンバータ10Aの構成を示すブロック図である。 図9の角度範囲判定回路13A,13Bの入力値と出力値との関係を表形式で示す図である。 図9のR/Dコンバータ10Aにおいて、A/Dコンバータ11に入力される正弦波信号SN2および余弦波信号CS2の振幅と角度φとの関係を示すグラフである。 図9の角度範囲判定回路13A,13Bの変形例において、入力値と出力値との関係を表形式で示す図である。 第2の実施形態の変形例において、A/Dコンバータ11に入力される正弦波信号SN2および余弦波信号CS2の振幅と角度φとの関係を示すグラフである。 第3の実施形態によるR/Dコンバータ10Bの構成を示すブロック図である。 図14の各部の動作波形を示すタイミング図である。 図14の増幅器AMPaの出力後の正弦波信号SN2の波形の一例を示す図である。 第4の実施形態によるR/Dコンバータ10Cの構成を示すブロック図である。 図17の角度範囲判定回路13の入力値と出力値との関係を表形式で示す図である。 図17の増幅器AMPaの出力後の正弦波信号SN2の波形の一例を示す図である。 第5の実施形態によるR/Dコンバータ10Dの構成を示すブロック図である。 図20の角度範囲判定回路13A,13Bの入力値と出力値との関係を表形式で示す図である。 モータ制御装置の構成を示すブロック図である。
以下、各実施形態について図面を参照して詳しく説明する。なお、同一または相当する部分には同一の参照符号を付して、その説明を繰返さない。
<第1の実施形態>
[R/Dコンバータの構成]
図1は、第1の実施形態による半導体装置として、R/Dコンバータ10の構成を示すブロック図である。なお、第1の実施形態では、半導体装置としてR/Dコンバータを例に挙げて説明するが、第6の実施形態で説明するように、R/Dコンバータを内蔵した集積回路(たとえば、マイクロコントローラユニット)によって半導体装置を構成することもできる。
図1を参照して、R/Dコンバータ10は、入力部T1,T2と、出力部T3と、増幅器AMPa,AMPbと、抵抗素子R13,R14,R23,R24と、スイッチ回路SWaと、マルチプレクサMUXと、A/Dコンバータ11と、角度演算回路12と、角度範囲判定回路13とを含む。R/Dコンバータ10は、レゾルバ3から受信した正弦波信号SN1および余弦波信号CS1に基づいて、角度φを算出する。以下、レゾルバ3およびR/Dコンバータ10の各部の構成について説明する。
(レゾルバ)
レゾルバ3は、図示しない1個のロータ巻線と2個のステータ巻線とを備える。2個のステータ巻線は、軸倍角が1の場合、たとえば機械的に90°の角度をずらして配置されている。ロータ巻線に励磁信号EXを入力したとき、2個のステータ巻線からは電気角の正弦(サイン:sine)で励磁信号EXが変調された正弦波信号SN1および電気角の余弦(コサイン:cosine)で励磁信号EXが変調された余弦波信号CS1がそれぞれ出力される。ロータの機械角をΘとし、電気角をθとし、軸倍角をNとすると、θ=N×Θの関係がある。
図2は、図1のレゾルバ3に入力される励磁信号EXと、レゾルバ3から出力される正弦波信号SN1および余弦波信号CS1の一例を示す図である。図2では、励磁信号EXをsin(ωt)とし(ただし、ωは角周波数、tは時間)、ロータは角速度Ωで回転しているとする(ただし、ω=10×Ω)。軸倍角は1とする。この場合、ロータの回転角(電気角)θは、θ=Ω・tの関係がある。なお、図2の横軸の時間はΩで規格化されている。この場合、正弦波信号SN1は、sinωt・sinθ=sinωt・sinΩtで表され、余弦波信号CS1は、sinωt・cosθ=cosωt・cosΩtで表される。
再び図1を参照して、入力部T1の正側入力端子T1p,負側入力端子T1nは、抵抗素子R11,R12をそれぞれ介してレゾルバ3と接続される。入力部T1は、差動の正弦波信号SN1を受ける。入力部T2の正側入力端子T2p,負側入力端子T2nは、抵抗素子R21,R22をそれぞれ介してレゾルバ3と接続される。入力部T2は、差動の余弦波信号CS1を受ける。
(増幅器)
増幅器AMPa,AMPbは、たとえば演算増幅器である。増幅器AMPaの非反転入力端子(+端子)は、スイッチ回路SWaを介して入力部T1の正側入力端子T1pと接続され、増幅器AMPaの反転入力端子(−端子)は、スイッチ回路SWaを介して入力部T1の負側入力端子T1nと接続される。増幅器AMPaの反転入力端子(−端子)は、さらに抵抗素子R13を介して増幅器AMPaの出力端子と接続される。増幅器AMPaの非反転入力端子(+端子)は、抵抗素子R14を介して共通電位comを与えるノードと接続される。
同様に、増幅器AMPbの非反転入力端子(+端子)は、入力部T2の正側入力端子T2pと接続され、増幅器AMPbの反転入力端子(−端子)は、入力部T2の負側入力端子T2nと接続される。増幅器AMPbの反転入力端子(−端子)は、さらに抵抗素子R23を介して増幅器AMPbの出力端子と接続される。増幅器AMPbの非反転入力端子(+端子)は、さらに抵抗素子R24を介して共通電位comを与えるノードと接続される。
上記の構成において抵抗素子R11と抵抗素子R12との大きさが等しく、抵抗素子R13と抵抗素子R14との大きさが等しい場合、増幅器AMPaは、入力部T1の正側入力端子T1pの電位から負側入力端子T1nの電位を減じた信号、すなわち、差動の正弦波信号SN1を増幅したシングルエンドの正弦波信号SN2を出力する。同様に、抵抗素子R21と抵抗素子R22との大きさが等しく、抵抗素子R23と抵抗素子R24との大きさが等しい場合、増幅器AMPbは、入力部T2の正側入力端子T2pの電位から負側入力端子T2nの電位を減じた信号、すなわち、差動の余弦波信号CS1を増幅したシングルエンドの余弦波信号CS2を出力する。
(スイッチ回路)
スイッチ回路SWaは、第1の実施形態の場合、入力部T1と増幅器AMPaとの間に設けられる。スイッチ回路SWaは、スイッチ信号SWSaが活性状態のとき、差動信号である正弦波信号SN1の+側と−側とを入れ替えて、すなわち、正弦波信号SN1の値を反転させて増幅器AMPaに入力する。一方、スイッチ回路SWaは、スイッチ信号SWSaが非活性状態のとき、正弦波信号SN1を反転せずに増幅器AMPaに入力する。以下、前者の場合、スイッチ回路SWaは反転状態であると称し、後者の場合、スイッチ回路SWaは非反転状態と称する。
なお、本実施形態では、スイッチ信号SWSaが活性状態のときその論理レベルはハイレベル(Hレベル)または“1”であるとする。スイッチ信号SWSaが非活性状態のときその論理レベルはローレベル(Lレベル)または“0”であるとする。活性/非活性状態と信号の論理レベルとの対応関係は上記と逆であっても構わない。
図3は、図1のスイッチ回路SWaの構成および動作の一例を示す回路図である。図3(A),(B)を参照して、スイッチ回路SWaは、スイッチ素子21〜24と、インバータ25とを含む。スイッチ素子21は入力ノードINnと出力ノードOUTnとの間に接続される。スイッチ素子22は入力ノードINnと出力ノードOUTpとの間に接続される。スイッチ素子23は入力ノードINpと出力ノードOUTnとの間に接続される。スイッチ素子24は入力ノードINpと出力ノードOUTpとの間に接続される。
スイッチ素子21〜24の各々は、たとえば、P型MOS(Meta Oxide Semiconductor)トランジスタによって構成され、活性状態の制御信号を制御電極に受けたとき導通し、非活性状態の制御信号を制御電極に受けたときに非導通になる。スイッチ素子21,24には、制御信号としてスイッチ信号SWSaの論理レベルをインバータ25によって反転させた信号が入力される。スイッチ素子22,23には、制御信号としてスイッチ信号SWSaが入力される。
したがって、図3(A)に示すように、スイッチ信号SWSaが非活性状態(Lレベルまたは“0”)のとき、スイッチ回路SWaは非反転状態になる。図3(B)に示すように、スイッチ信号SWSaが活性状態(Hレベルまたは“1”)のとき、スイッチ回路SWaは反転状態になる。
(マルチプレクサ、A/Dコンバータ)
再び図1を参照して、マルチプレクサMUXは、増幅器AMPa,AMPbからそれぞれ出力された正弦波信号SN2および余弦波信号CS2を交互に選択してA/Dコンバータ11に出力する。マルチプレクサMUXがこれらの信号を交互に選択する切り替え時間(増幅器AMPaを1回選択する期間および増幅器AMPbを1回選択する期間の各々)は、A/Dコンバータ11がサンプリングしたアナログ値を一つの角度φの値に変換するのに要する時間に設定され、例えば励磁信号EXの周期(2π/ω)の100分の1程度である。なお、マルチプレクサMUXと増幅器AMPa,AMPbとの間にそれぞれサンプルホールド回路9a,9b(S/H:Sample & Hold)を設けてもよい。
A/Dコンバータ(ADC:Analog to Digital Converter)11は、マルチプレクサMUXによって選択された正弦波信号SN2および余弦波信号CS2をそれぞれデジタル値に変換する。A/Dコンバータ11として、たとえば、逐次変換方式などを用いることができる。
(角度演算回路)
角度演算回路12は、A/Dコンバータ11によってデジタル値に変換された正弦波信号SN2および余弦波信号CS2に基づいて、ロータの電気角θに対応する角度φを算出する(誤差が0の場合、φ=θである)。
図4は、図1の角度演算回路12の構成の一例を示すブロック図である。図4を参照して、角度演算回路12は、sin/cos分配回路32と、乗算回路33,34と、減算回路35と、同期検波回路36と、補償器37と、アキュムレートカウンタ38と、余弦用ROM(Read Only Memory)39と、正弦用ROM40とを含む公知の構成である。以下の説明では、励磁信号EXをsin(ωt)とし、ロータの電気角をθとする。
sin/cos分配回路32は、A/Dコンバータ11の出力を正弦波信号SN2(sinθ・sinωt)と、余弦波信号CS2(cosθ・sinωt)とに分配する。このとき、スイッチ信号SWSaに基づいて、正弦波信号SN2は、反転されている場合に−1が乗算されることによって元の値に戻される。
乗算回路33は、正弦波信号SN2(sinθ・sinωt)と、算出された角度φの余弦(cosφ)とを乗算する。乗算回路34は、余弦波信号CS2(cosθ・sinωt)と、算出された角度φの正弦(sinφ)とを乗算する。なお、余弦用ROM39は、予め格納された種々の角度φとその余弦(cosφ)との関係に基づいて、現在の角度φの余弦(cosφ)を出力する。正弦用ROM40は、予め格納された種々の角度φとその正弦(sinφ)との関係に基づいて、現在の角度φの正弦(cosφ)を出力する。
減算回路35は、乗算回路33の出力から乗算回路34の出力を減算することによって偏差ε1を算出する。偏差ε1は、
ε1=sinθ・cosφ・sinωt−cosθ・sinφ・sinωt
=sin(θ−φ)・sinωt …(1)
で与えられる。
同期検波回路36は、減算回路35から出力された偏差ε1から励磁信号成分(sinωt)を除去することによって、偏差ε2=sin(θ−φ)を算出する。同期検波回路36の出力は、補償器37を経て、アキュムレートカウンタ38によってカウントされる。この結果、角度φが算出される。偏差ε2が0となるように制御することによって、θ=φとなる。
(角度範囲判定回路)
再び図1を参照して、角度範囲判定回路13は、算出された角度φに基づいてスイッチ信号SWSaを生成する論理回路である。生成されたスイッチ信号SWSaに応答して、スイッチ回路SWaは、A/Dコンバータ11に入力される正弦波信号SN2と余弦波信号CS2とが同相となるよう切り替えられる。なお、角度範囲判定回路13はスイッチ回路SWaの切り替えのタイミングを制御するスイッチ制御回路20を構成する。以下、図1、図5を参照して具体的に説明する。
図5は、図1の角度範囲判定回路13の入力値と出力値との関係を表形式で示す図である。
図5を参照して、角度φ(=θ)が第1象限(0°〜90°)のとき、sinθ≧0、cosθ≧0となり、角度φ(=θ)が第3象限(180°〜270°)のとき、sinθ≦0、cosθ≦0となる。したがって、これらの角度範囲では、入力された正弦波信号SN1(sinθ・sinωt)と余弦波信号CS1(cosθ・sinωt)とは元々同相である。したがって、スイッチ信号SWSaは非活性状態(“0”)となり、スイッチ回路SWaは非反転状態に制御される。
一方、角度φ(=θ)が第2象限(90°〜180°)のとき、sinθ≧0、cosθ≦0となり、角度φ(=θ)が第4象限(270°〜360°)のとき、sinθ≦0、cosθ≧0となる。したがって、これらの角度範囲では、入力された正弦波信号SN1(sinθ・sinωt)と余弦波信号CS1(cosθ・sinωt)とは逆相である。したがって、スイッチ信号SWSaは活性状態(“1”)となり、スイッチ回路SWaは反転状態に制御される。
なお、角度φがバイナリコードのデジタル値で表現される場合、その最上位及びその次のビット値が「00」のとき角度φが第1象限を示し、「01」のとき第2象限を示し、「10」のとき第3象限を示し、「11」のとき第4象限を示す。したがって、最上位から2番目のビット値が「1」のとき角度φは第2象限及び第4象限の角度を示し、「0」のとき角度φは第1象限及び第3象限の角度を示す。この場合、角度範囲判定回路13は、最上位から2番目のビット値を参照し、そのビット値をスイッチ信号SWSaとして出力する回路で構成される。
[R/Dコンバータの動作の特徴]
以下、上記のR/Dコンバータ10の動作の特徴について説明する。上述したように、図1のR/Dコンバータ10は、入力された正弦波信号SN1と余弦波信号CS1とに基づいて角度φを算出する。R/Dコンバータ10に設けられた角度範囲判定回路13は、算出された角度φの範囲に応じて、スイッチ信号SWSaを活性/非活性に切り替える。スイッチ信号SWSaが活性状態のとき、スイッチ回路SWaが反転状態になることによって、正弦波信号SN1が反転される(+側信号と−側信号とが入れ替えられる)。具体的には、角度φが第2象限(90°〜180°)および第4象限(270°〜360°)の範囲に含まれるとき、スイッチ回路SWaは反転状態になるように制御される。以下、具体例を挙げて説明する。
図6は、正弦波信号および余弦波信号の振幅と角度φとの関係を示すグラフである。図6では、励磁信号EX(sinωt)が1になる時刻(ω・t=π/2、5π/2、…)における振幅を示している。図6(A)は、R/Dコンバータ10に入力される正弦波信号SN1(sinφ)および余弦波信号CS1(cosφ)の振幅と角度φとの関係を示す。図6(B)は、A/Dコンバータ11に入力される正弦波信号SN2(sinφまたは−sinφ)および余弦波信号CS2(cosφ)の振幅と角度φとの関係を示す。
図6(B)に示すように、角度φが第2象限および第4象限の範囲に含まれるとき、A/Dコンバータ11に入力される正弦波信号SN2はスイッチ回路SWaによって元の正弦波信号SN1(sinφ)を反転した信号(−sinφ)に切り替わる。この結果、A/Dコンバータ11に入力される正弦波信号SN2の値と余弦波信号CS2の値とを、R/Dコンバータ10に入力される前に比べて、より近付けることができる。
図7は、電気角θが135°の場合の正弦波信号SN1および余弦波信号CS1の波形図である。図7において、A=sin(135°)=−cos(135°)としている。
図7に示すように、θ=135°のとき、R/Dコンバータ10に入力される正弦波信号SN1(A・sinωt)および余弦波信号CS1(−A・sinωt)は、互いに振幅が等しく逆位相である。この場合、スイッチ回路SWaにおいて正弦波信号SN1が反転されるので、A/Dコンバータ11に入力される正弦波信号SN2(−A・sinωt)と余弦波信号CS2(−A・sinωt)は完全に一致する。したがって、算出される角度φは正確に135°に一致する。
仮に、図1のスイッチ回路SWaが設けられていなかった場合にも、A/Dコンバータ11に非直線性誤差がなければ、算出される角度φには誤差はない。ところが、実際のA/Dコンバータ11には必ず非直線性誤差があるので、角度φに誤差が生じることになる。
図8は、A/Dコンバータの非直線性誤差について説明するための図である。図8においても、電気角θ(=φ)が135°であるとする。
図1、図8を参照して、図1のスイッチ回路SWaが設けられていない場合、A/Dコンバータ11には、R/Dコンバータ10に入力された正弦波信号SN1(A・sinωt)と余弦波信号CS1(−A・sinωt)とがそのまま入力される。この場合、A/Dコンバータ11から出力される正弦波信号はA・sinωt+Δ1となり、A/Dコンバータ11から出力される余弦波信号は−A・sinωt+Δ2となる。Δ1は−Δ2に等しくないので、角度演算回路12から出力される角度φは135°とはならず、角度誤差が生じることになる。
これに対して、第1の実施形態のR/Dコンバータ10によれば、電気角θが135°、315°のときは正弦波信号が反転されるため、正弦波信号と余弦波信号とは同じ値でA/Dコンバータ10に取得される。この結果、角度演算回路12で正弦波信号に−1を乗算することによって正弦波信号を元の値に戻したときに、正弦波信号=−1×余弦波信号の関係が正確に成り立つので、A/Dコンバータ11の非直線性誤差に起因した角度変換誤差がなくなる。
[効果]
以上のとおり、第1の実施形態のR/Dコンバータ10によれば、算出された角度φの範囲が第2象限(90°〜180°)と第4象限(270°〜360°)の場合に、正弦波信号を反転させるスイッチ回路SWaが設けられる。これによって、A/Dコンバータ11に入力される正弦波信号と余弦波信号とが常に同相となって互いに近い値になるので、A/Dコンバータ11の非直線性誤差の影響を受けにくくすることができる。
[変形例]
正弦波信号SN1に代えて余弦波信号CS1を反転可能なように、入力部T1と増幅器AMPaとの間に代えて入力部T2と増幅器AMPbとの間に、スイッチ回路SWbを設けてもよい。この場合、スイッチ回路SWbは、角度φの範囲が第2象限(90°〜180°)と第4象限(270°〜360°)の場合に余弦波信号CS1を反転させる。
<第2の実施形態>
[構成]
図9は、第2の実施形態によるR/Dコンバータ10Aの構成を示すブロック図である。
図9を参照して、第2の実施形態のR/Dコンバータ10Aは、入力部T2と増幅器AMPbとの間にさらにスイッチ回路SWbが設けられる点で、図1のR/Dコンバータ10と異なる。図9の場合には、算出された角度φに基づいてスイッチ回路SWaを制御する角度範囲判定回路13Aと、角度φに基づいてスイッチ回路SWbを制御する角度範囲判定回路13Bとが設けられる。角度範囲判定回路13A,13Bの構成の一例は図3で説明したものと同様であるので、説明を繰り返さない。なお、角度範囲判定回路13A,13Bは、スイッチ回路SWa,SWbの切り替えのタイミングを制御するスイッチ制御回路20を構成する。
図10は、図9の角度範囲判定回路13A,13Bの入力値と出力値との関係を表形式で示す図である。図9の角度範囲判定回路13A,13Bでは、A/Dコンバータ11に入力される正弦波信号SN2および余弦波信号CS2が両方とも共通電位comよりも大きくなるように、正弦波信号SN2または余弦波信号CS2が角度φに応じて反転される。
具体的には図10に示すように、正弦波用の角度範囲判定回路13Aは、角度φの範囲が第3および第4象限(180°〜360°)の場合にスイッチ信号SWSaを活性化(“1”)することによって、正弦波信号SN1用のスイッチ回路SWaを反転状態にする。角度範囲判定回路13Aは、角度φの範囲が第1および第2象限(0°〜180°)の場合にスイッチ信号SWSaを非活性化(“0”)することによって、正弦波信号SN1用のスイッチ回路SWaを非反転状態にする。
一方、余弦波用の角度範囲判定回路13Bは、角度φの範囲が第2および第3象限(90°〜270°)の場合にスイッチ信号SWSbを活性化(“1”)することによって、余弦波信号CS2用のスイッチ回路SWbを反転状態にする。角度範囲判定回路13Bは、角度φの範囲が第1象限(0°〜90°)および第4象限(270°〜360°)の場合にスイッチ信号SWSbを非活性化(“0”)することによって、余弦波信号CS1用のスイッチ回路SWbを非反転状態にする。
上記の場合において、角度φがバイナリコードのデジタル値で表現される場合、その最上位及びその次のビット値が「00」のとき角度φが第1象限を示し、「01」のとき第2象限を示し、「10」のとき第3象限を示し、「11」のとき第4象限を示す。この場合、角度範囲判定回路13Aは、最上位ビットを参照し、そのビット値をスイッチ信号SWSaとして出力する回路で構成される。角度範囲判定回路13Bは、その最上位のビット値及びその次のビット値を参照し、両者の排他的論理和を演算し、スイッチ信号SWSbとして出力する論理回路で構成される。
なお、角度演算回路12は、スイッチ信号SWSa,SWSbに基づいて、正弦波信号SN1および余弦波信号CS1を反転した場合には、−1倍することによって、反転する前の元の値に戻す。図9のその他の構成は図1の場合と同じであるので、同一または相当する部分には同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
[効果]
図11は、図9のR/Dコンバータ10Aにおいて、A/Dコンバータ11に入力される正弦波信号SN2および余弦波信号CS2の振幅と角度φとの関係を示すグラフである。図11では、励磁信号EX(sinωt)が1になる時刻(ω・t=π/2、5π/2、…)における振幅を示している。
第1の実施形態において対応する図6(B)のグラフでは、スイッチ回路SWaが切り替わる角度φである90°および270°において、正弦波信号SN2の電位が大きく変動していた。これによってノイズが発生し、角度誤差を発生させる要因となっていた。これに対して、図11のグラフでは、スイッチ回路SWaまたはSWbが切替わる角度φである0°、90°、180°、および270°において、反転する正弦波信号SN1または余弦波信号CS1の振幅は0になっている。このためノイズの発生が抑制されるので、第1の実施形態の場合に比べて角度誤差を小さくすることができる。
[変形例]
図12は、図9の角度範囲判定回路13A,13Bの変形例において、入力値と出力値との関係を表形式で示す図である。図12に示す角度範囲判定回路13A,13Bの変形例では、A/Dコンバータ11に入力される正弦波信号SN2および余弦波信号CS2が両方とも共通電位comよりも小さくなるように、正弦波信号SN2または余弦波信号CS2が角度φに応じて反転される。
具体的には図12に示すように、正弦波用の角度範囲判定回路13Aは、角度φの範囲が第1および第2象限(0°〜180°)の場合にスイッチ信号SWSaを活性化(“1”)することによって、正弦波信号SN1用のスイッチ回路SWaを反転状態にする。角度範囲判定回路13Aは、角度φの範囲が第3および第4象限(180°〜360°)の場合にスイッチ信号SWSaを非活性化(“0”)することによって、正弦波信号SN1用のスイッチ回路SWaを非反転状態にする。
一方、余弦波用の角度範囲判定回路13Bは、角度φの範囲が第1象限(0°〜90°)および第4象限(270°〜360°)の場合にスイッチ信号SWSbを活性化(“1”)することによって、余弦波信号CS1用のスイッチ回路SWbを反転状態にする。角度範囲判定回路13Bは、角度φの範囲が第2および第3象限(90°〜270°)の場合にスイッチ信号SWSbを非活性化(“0”)することによって、余弦波信号CS2用のスイッチ回路SWbを非反転状態にする。
上記の変形例の場合において、角度φがバイナリコードのデジタル値で表現される場合、角度範囲判定回路13Aは、最上位ビットを参照し、そのビット値の反転信号を生成し、スイッチ信号SWSaとして出力する論理回路で構成される。角度範囲判定回路13Bは、その最上位のビット値及びその次のビット値を参照し、両者の排他的論理和の反転信号を生成し、スイッチ信号SWSbとして出力する論理回路で構成される。
図13は、第2の実施形態の変形例において、A/Dコンバータ11に入力される正弦波信号SN2および余弦波信号CS2の振幅と角度φとの関係を示すグラフである。図13では、励磁信号EX(sinωt)が1になる時刻(ω・t=π/2、5π/2、…)における振幅を示している。
図11の場合と同様に、スイッチ回路SWaまたはSWbが切替わる角度φである0°、90°、180°、および270°において、反転する正弦波信号SN1または余弦波信号CS1の振幅は0になっている。このためノイズの発生が抑制されるので、第1の実施形態の場合に比べて角度誤差を小さくすることができる。
<第3の実施形態>
[構成および動作]
図14は、第3の実施形態によるR/Dコンバータ10Bの構成を示すブロック図である。図14のR/Dコンバータ10Bは、比較器CMP、エッジ検出回路14、およびラッチ回路15をさらに含む点で、図1のR/Dコンバータと異なる。
比較器CMPは、差動の励磁信号EXの+側信号と−側信号とを比較することによって、励磁信号EXの値が正の場合にハイレベル(Hレベル)の比較信号CMSを出力し、励磁信号EXの値が負の場合にローレベル(Lレベル)の比較信号CMSを出力する。
エッジ検出回路14は、比較器CMPから出力される比較信号CMSの立ち上がりエッジおよび立下がりエッジを検出する。エッジ検出回路14は、比較信号CMSの立ち上がりエッジおよび立下がりエッジのタイミングでワンショットパルス(励磁エッジ信号EXEG)を出力する。したがって、比較器CMPとエッジ検出回路14とによって、励磁信号EXの値が0(共通電位com)と交差するゼロクロス点が検出されることになる。
ラッチ回路15は、角度範囲判定回路13から出力されるスイッチ信号SWSa1を保持し、エッジ検出回路14から出力される励磁エッジ信号EXEGのタイミングに同期させて出力する。スイッチ回路SWaは、ラッチ回路15から出力されるスイッチ信号SWSa2に応答して、反転状態と非反転状態とを切替える。したがって、スイッチ回路SWaの反転状態と非反転状態との切替わりのタイミングは、励磁信号EXのゼロクロス点のタイミングに同期することになる。
なお、角度演算回路12は、スイッチ信号SWSa2に基づいて、正弦波信号SN2が反転されている場合に−1を乗算することによって正弦波信号SN2を元の値に戻す。図14のその他の点は図1の場合と同じであるので、同一または相当する部分には同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
上記の構成において、角度範囲判定回路13、比較器CMP、エッジ検出回路14、およびラッチ回路15は、スイッチ回路SWaの切り替えのタイミングを制御するスイッチ制御回路20を構成する。
図15は、図14の各部の動作波形を示すタイミング図である。図15では、上から順に図14の比較信号CMS、励磁エッジ信号EXEG、スイッチ信号SWSa1,SWSa2が示されている。
図14、図15を参照して、図15の時刻t1,t3,t6において比較信号CMSのエッジが検出されことによって、励磁エッジ信号EXEGとしてワンショットパルスが出力される。
スイッチ信号SWSa1は、時刻t2においてLレベルからHレベルに切り換わる。この場合、ラッチ回路15から出力されるスイッチ信号SWSa2の立ち上がりのタイミングは、励磁エッジ信号EXEGが活性化される(Hレベルになる)時刻t4まで遅延する。
スイッチ信号SWSa1は、時刻t5においてHレベルからLレベルに切り換わる。この場合、ラッチ回路15から出力されるスイッチ信号SWSa2の立ち下がりのタイミングは、励磁エッジ信号EXEGが活性化される(Hレベルになる)時刻t7まで遅延する。
[効果]
図16は、図14の増幅器AMPaの出力後の正弦波信号SN2の波形の一例を示す図である。図16において、励磁信号EXをsinωtとし、電気角θがほぼ90°であるとする。この場合、R/Dコンバータ10Bに入力される正弦波信号SN1はsinωtに略等しくなり、余弦波信号CS1は略0になる。また、図16において、時刻t12以前は、電気角θは90°より若干小さな値であり、時刻t12以降は、電気角θは90°より若干大きな値であるとする。
まず、第1の実施形態(比較例)の場合について説明する。図16(A)は、この場合においてA/Dコンバータ11に入力される正弦波信号SN2の波形を示している。時刻t12で電気角θが90°を通過して第1象限から第2の象限に移行するので、時刻t12以降、正弦波信号SN2は、入力された正弦波信号SN1を反転した信号になる。この場合、時刻t12の切り替わりのタイミングにおいて、正弦波信号SN2が大きく変動するためにノイズが発生し、その結果、最終的に算出される角度φに誤差が生じる可能性がある。
これに対して、図16(B)に示す本実施形態の場合には、スイッチ回路SWaの切り替わりのタイミングが、励磁信号EXのゼロクロス点である時刻t13まで遅延する。このため、時刻t13の切り替わりのタイミングにおいて、正弦波信号SN2はほぼ0となり、大きな信号変動は発生しない。この結果、スイッチ回路SWaの切り替えに伴うノイズの発生が抑えられ、角度変換誤差を抑制できる。
<第4の実施形態>
[構成および動作]
図17は、第4の実施形態によるR/Dコンバータ10Cの構成を示すブロック図である。図17のR/Dコンバータ10Cは遅延回路16をさらに含む点で図1の第1の実施形態のR/Dコンバータ10と異なる。遅延回路16は、フリップフロップ等を含み、遅延スイッチ信号DSWSa1を生成して出力する。遅延スイッチ信号DSWSa1は、角度範囲判定回路13から出力されたスイッチ信号SWSaを少なくともクロックの1サイクル分だけ遅らせた信号である。
さらに、図17のR/Dコンバータ10Cは、角度範囲判定回路13の動作が図1のR/Dコンバータ10の場合と異なる。図17の角度範囲判定回路13は、角度演算回路12によって算出された角度φと遅延スイッチ信号DSWSa1とに基づいて、スイッチ信号SWSa1を生成する。すなわち、角度範囲判定回路13の出力は、現在の角度φだけでなく、過去のスイッチ信号SWSa1の論理レベルにも依存するヒステリシス効果を有する。
図17のその他の点は図1の場合と同じであるので、同一または相当する部分には同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。なお、上記の構成において、角度範囲判定回路13および遅延回路16は、スイッチ回路SWaの切り替えのタイミングを制御するスイッチ制御回路20を構成する。
図18は、図17の角度範囲判定回路13の入力値と出力値との関係を表形式で示す図である。図18において、hysはヒステリシスの幅を表す予め定められた角度(たとえば、角度の分解能の数倍程度)である。
図18を参照して、少なくとも1サイクル前のスイッチ信号SWSa1(すなわち、遅延スイッチ信号DSWSa1)が活性状態(“1”)であったとする。この場合、角度φが第1象限(0°〜90°)および第3象限(180°〜270°)の境界に一致したとしても、スイッチ回路SWaは非反転状態に変化しない。角度hysだけ第1および第3象限の境界からさらに変化した時点でスイッチ回路SWaは非反転状態に切り替わる。
同様に、少なくとも1サイクル前のスイッチ信号SWSa1(すなわち、遅延スイッチ信号DSWSa1)が非活性状態(“0”)であったとする。この場合、角度φが第2象限(90°〜180°)および第4象限(270°〜360°)の境界に一致したとしても、スイッチ回路SWaは反転状態に変化しない。角度hysだけ第2および第4象限の境界からさらに変化した時点でスイッチ回路SWaは反転状態に切り替わる。
上記を言い換えると次のようになる。角度範囲判定回路13は、算出された角度φに基づいて、入力部T1,T2にそれぞれ入力された正弦波信号SN1および余弦波信号CS1が、同相から逆相または逆相から同相に変化したことを検出したとする。この場合、角度範囲判定回路13は、同相と逆相とが切り替わった時点よりも所定角度hysだけ上記の算出した角度φがさらに変化したタイミングで、スイッチ信号SWSaの活性/非活性を切替える。
[効果]
図19は、図17の増幅器AMPaの出力後の正弦波信号SN2の波形の一例を示す図である。図19において、励磁信号EXをsinωtとし、電気角θがほぼ90°であるとする。この場合、R/Dコンバータ10Bに入力される正弦波信号SN1はsinωtに略等しくなり、余弦波信号CS1は略0になる。
まず、図19(A)を参照して第1の実施形態(比較例)の場合について説明する。図19(A)に示すように、時刻t0から時刻t1までは電気角θが90°よりも若干小さく、時刻t1以降に電気角θが90°よりも若干大きくなるために、時刻t1において正弦波信号SN2は−sinωtに反転する。次の時刻t2までは電気角θが90°よりも若干大きく、時刻t2以降に電気角θが90°よりも若干小さくなるために、時刻t2において正弦波信号SN2はsinωtに反転する。以下同様に、正弦波信号SN2は、時刻t3において−sinωtに反転し、時刻t4においてsinωtに反転し、時刻t5において−sinωtに反転し、時刻t6においてsinωtに反転し、時刻t7において−sinωtに反転する。このように、第1の実施形態の場合には、電気角θが90°付近を上下する場合には、スイッチ回路SWaが頻繁に切り替わり、その都度正弦波信号SN2が大きく変動する。この大きな信号の変動によってノイズが発生し、角度変換誤差が生じる可能性がある。
これに対して、図19(B)に示す本実施形態の場合には、電気角θが第1象限と第2象限との境界(あるいは第3象限と第4象限の境界)に達した場合には、予め定める角度hysだけ検出角度φがさらに変化した場合にのみ、正弦波信号SN2が切り替えられる。具体的に図19(B)の時刻t7において電気角θが90°+hysに達したことによって、正弦波信号SN2は−sinωtに反転する。また時刻t8において、電気角θが90°−hysに達したことによって、正弦波信号SN2はsinωtに反転する。これによって、図19(A)と同様に電気角θが90°付近を上下した場合でも、スイッチ回路SWaの切り替わりが発生する頻度を削減することができる。この結果、ノイズの発生が抑えられ、角度変換誤差を抑制することができる。
<第5の実施形態>
前述した第1〜第4の実施形態は相互に組み合わせることが可能である。第5の実施形態は第2〜第4の実施形態を組み合わせたものである。
[構成および動作]
図20は、第5の実施形態によるR/Dコンバータ10Dの構成を示すブロック図である。図20のR/Dコンバータ10Dは、遅延回路16A,16Bと、比較器CMPと、エッジ検出回路14と、ラッチ回路15とをさらに含む点で、図9で説明した第2の実施形態のR/Dコンバータ10Aと異なる。
遅延回路16Aは、図17で説明したように、遅延スイッチ信号DSWSa1を生成して出力する。遅延スイッチ信号DSWSa1は、角度範囲判定回路13Aから出力されたスイッチ信号SWSa1を少なくともクロックの1サイクルだけ遅らせた信号である。同様に、遅延回路16Bは、遅延スイッチ信号DSWSb1を生成して出力する。遅延スイッチ信号DSWSb1は、角度範囲判定回路13Bから出力されたスイッチ信号SWSb1を少なくともクロックの1サイクルだけ遅らせた信号である。
角度範囲判定回路13Aは、図17および図18で説明したようにヒステリシス効果を有し、角度演算回路12によって算出された角度φと遅延スイッチ信号DSWSa1とに基づいて、スイッチ信号SWSa1を生成する。同様に、角度範囲判定回路13Bは、角度演算回路12によって算出された角度φと遅延スイッチ信号DSWSb1とに基づいて、スイッチ信号SWSb1を生成する。
比較器CMPおよびエッジ検出回路14は、図14で説明したものと同じであるので説明を繰り返さない。ラッチ回路15は、図14で説明したように、角度範囲判定回路13Aから出力されるスイッチ信号SWSa1を保持し、エッジ検出回路14から出力される励磁エッジ信号EXEGの活性化のタイミング(すなわち、励磁信号EXのゼロクロス点)に同期させて出力する。スイッチ回路SWaは、ラッチ回路15から出力されるスイッチ信号SWSa2に応答して、反転状態と非反転状態とを切替える。同様に、ラッチ回路15は角度範囲判定回路13Bから出力されるスイッチ信号SWSb1を保持し、エッジ検出回路14から出力される励磁エッジ信号EXEGの活性化のタイミング(すなわち、励磁信号EXのゼロクロス点)に同期させて出力する。スイッチ回路SWbは、ラッチ回路15から出力されるスイッチ信号SWSb2に応答して、反転状態と非反転状態とを切替える。
なお、角度演算回路12は、スイッチ信号SWSa2,SWSb2に基づいて、正弦波信号SN1および余弦波信号CS1を反転した場合には、−1倍することによって反転する前の値に戻す。図20のその他の構成は図1の場合と同じであるので、同一または相当する部分には同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
上記の構成において、角度範囲判定回路13A,13B、比較器CMP、エッジ検出回路14、ラッチ回路15、および遅延回路16A,16Bは、スイッチ回路SWa,SWbの切り替えのタイミングを制御するスイッチ制御回路20を構成する。
図21は、図20の角度範囲判定回路13A,13Bの入力値と出力値との関係を表形式で示す図である。
図21(A)を参照して、少なくとも1サイクル前の正弦波用のスイッチ信号SWSa1(すなわち、遅延スイッチ信号DSWSa1)が活性状態(“1”)であった場合、角度φが第1および第2象限全体(0°〜180°)の境界に一致したとしても、スイッチ信号SWSa1は非活性状態に変化しない。角度hysだけ第1および第2象限全体の境界からさらに変化した時点でスイッチ信号SWSa1は非活性状態に変化する。スイッチ信号SWSa1が非活性状態に変化した後、励磁信号EXのゼロクロス点のタイミングでスイッチ回路SWaは反転状態から非反転状態に切り替わる。
同様に、少なくとも1サイクル前の正弦波用のスイッチ信号SWSa1(すなわち、遅延スイッチ信号DSWSa1)が非活性状態(“0”)であった場合、角度φが第3および第4象限全体(180°〜360°)の境界に一致したとしても、スイッチ信号SWSa1は活性状態に変化しない。角度hysだけ第3および第4象限全体の境界からさらに変化した時点でスイッチ信号SWSa1は活性状態に変化する。スイッチ信号SWSa1が活性状態に変化した後、励磁信号EXのゼロクロス点のタイミングでスイッチ回路SWaは非反転状態から反転状態に切り替わる。
図21(B)を参照して、少なくとも1サイクル前の余弦波用のスイッチ信号SWSb1(すなわち、遅延スイッチ信号DSWSb1)が活性状態(“1”)であった場合、角度φが第4および第1象限全体(270°〜90°)の境界に一致したとしても、スイッチ信号SWSb1は非活性状態に変化しない。角度hysだけ第4および第1象限全体の境界からさらに変化した時点でスイッチ信号SWSb1は非活性状態に変化する。スイッチ信号SWSb1が非活性状態に変化した後、励磁信号EXのゼロクロス点のタイミングでスイッチ回路SWbは反転状態から非反転状態に切り替わる。
同様に、少なくとも1サイクル前の余弦波用のスイッチ信号SWSb1(すなわち、遅延スイッチ信号DSWSb1)が非活性状態(“0”)であった場合、角度φが第2および第3象限全体(90°〜270°)の境界に一致したとしても、スイッチ信号SWSb1は活性状態に変化しない。角度hysだけ第2および第3象限全体の境界からさらに変化した時点でスイッチ信号SWSb1は活性状態に変化する。スイッチ信号SWSb1が活性状態に変化した後、励磁信号EXのゼロクロス点のタイミングでスイッチ回路SWbは非反転状態から反転状態に切り替わる。
[効果]
上記の第5の実施形態のR/Dコンバータ10Dによれば、第1〜第4の実施形態で説明した効果とほぼ同じ効果を奏する。
<第6の実施形態>
図22は、モータ制御装置の構成を示すブロック図である。図22の同期モータ1が、産業機械用または自動車の動力系のモータ用など、厳しい環境下で使用される場合には、同期モータ1の回転軸2の角度を検出するためのセンサとしてレゾルバ3がよく用いられる。モータ制御装置は、レゾルバ3の検出値に基づいて同期モータ1の回転駆動を制御する。
図22を参照して、モータ制御装置は、マイクロコントローラユニット(MCU:Micro Controller Unit)100と、プリドライバ110と、3相インバータ回路111とを含む。
マイクロコントローラユニット100は、CPU(Central Processing Unit)101と、RAM(Random Access Memory)102と、ROM(Read Only Memory)103、PWMタイマ104と、モータ制御回路106と、第1〜第5の実施形態で説明したR/Dコンバータ10と、これらの要素間を接続するバス105とを含む。R/Dコンバータ10からレゾルバ3に励磁信号EXが出力され、レゾルバ3からR/Dコンバータ10に正弦波信号SN1および余弦波信号CS1が入力される。
CPU101は、ROM103に予め格納された制御プログラムを実行することによりMCU100全体の制御を行う。RAM102は、CPU101のワークメモリとして用いられる。ROM103として、フラッシュメモリなどの電気的に書換え可能なメモリを用いることができる。モータ制御回路106は、R/Dコンバータ10から出力された角度φを受け、角度φに基づきモータのフィードバック制御を行うための種々の処理を行う。PWMタイマ104は、モータ制御回路106からの制御信号を受け、同期モータ1のU/V/W相を制御するための3相PWM(Pulse Width Modulation)信号を出力する。R/Dコンバータ10、モータ制御回路106、PWMタイマの各々には、自身を制御するための制御レジスタが設けられており、CPU101がバス105を介してこれら制御レジスタへ値を設定する。
プリドライバ110は、3相PWM信号に基づいて、3相インバータ回路111を構成する図示しない6個スイッチング素子(たとえば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)の開閉を制御するゲート制御信号を生成して出力する。
3相インバータ回路111は、プリドライバ110から出力されたゲート制御信号に基づいて、直流電源112から直流電圧を3相交流電圧(モータ駆動電圧)に変換する。3相インバータ回路111は、各相の交流電圧を各相巻線にそれぞれ供給することによってモータを駆動する。
上記のモータ制御装置では、第1〜第5の各実施形態で説明したR/Dコンバータ10,10A〜10Dのいずれかを用いることによって、同期モータ1の回転角を高精度に検出することができる。この検出した回転角に基づいてモータを高精度に制御することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
1 同期モータ、2 回転軸、3 レゾルバ、9a,9b サンプルホールド回路、10,10A〜10D R/Dコンバータ、11 A/Dコンバータ、12 角度演算回路、13,13A,13B 角度範囲判定回路、14 エッジ検出回路、15 ラッチ回路、16,16A,16B 遅延回路、100 マイクロコントローラユニット、101 CPU、104 PWMタイマ、110 プリドライバ、111 インバータ回路、AMPa,AMPb 増幅器、CMP 比較器、CMS 比較信号、CS1,CS2 余弦波信号、DSWSa1,DSWSb1 遅延スイッチ信号、EX 励磁信号、EXEG 励磁エッジ信号、MUX マルチプレクサ、SN1,SN2 正弦波信号、SWSa,SWSa1,SWSa2,SWSb,SWSb1,SWSb2 スイッチ信号、SWa,SWb スイッチ回路、T1,T2 入力部。

Claims (5)

  1. 検出する角度の正弦を表す第1の信号が入力される第1の入力部と、
    前記角度の余弦を表す第2の信号が入力される第2の入力部と、
    前記第1および第2の信号の一方を選択するマルチプレクサと、
    前記マルチプレクサの出力信号をデジタル値に変換するアナログ/デジタル変換器と、
    前記第1の入力部と前記マルチプレクサとの間に接続されたスイッチ回路と、
    前記アナログ/デジタル変換器によってデジタル値に変換された前記第1および第2の信号に基づいて前記角度を算出する角度演算回路と、
    前記角度演算回路によって算出された角度に基づいて、前記スイッチ回路の切り替えを制御するスイッチ制御回路とを備え、
    前記第1の信号は、レゾルバに入力される励磁信号を前記角度の正弦で変調した信号であり、
    前記第2の信号は、前記励磁信号を前記角度の余弦で変調した信号であり、
    前記スイッチ制御回路は、前記アナログ/デジタル変換器に入力される前記第1および第2の信号が同相となるように、入力された前記第1の信号を前記スイッチ回路によって反転させるように構成され、
    前記スイッチ制御回路は、前記算出された角度が90度以上180度以下および270以上360以下の範囲に含まれるとき、前記スイッチ回路によって前記第1の信号を反転させるように構成される、半導体装置。
  2. 検出する角度の正弦を表す第1の信号が入力される第1の入力部と、
    前記角度の余弦を表す第2の信号が入力される第2の入力部と、
    前記第1および第2の信号の一方を選択するマルチプレクサと、
    前記マルチプレクサの出力信号をデジタル値に変換するアナログ/デジタル変換器と、
    前記第2の入力部と前記マルチプレクサとの間に接続されたスイッチ回路と、
    前記アナログ/デジタル変換器によってデジタル値に変換された前記第1および第2の信号に基づいて前記角度を算出する角度演算回路と、
    前記角度演算回路によって算出された角度に基づいて、前記スイッチ回路の切り替えを制御するスイッチ制御回路とを備え、
    前記第1の信号は、レゾルバに入力される励磁信号を前記角度の正弦で変調した信号であり、
    前記第2の信号は、前記励磁信号を前記角度の余弦で変調した信号であり、
    前記スイッチ制御回路は、前記アナログ/デジタル変換器に入力される前記第1および第2の信号が同相となるように、入力された前記第2の信号を前記スイッチ回路によって反転させるように構成され、
    前記スイッチ制御回路は、前記算出された角度が90度以上180度以下および270以上360以下の範囲に含まれるとき、前記スイッチ回路によって前記第2の信号を反転させるように構成される、半導体装置。
  3. 前記スイッチ制御回路は、前記励磁信号のゼロクロス点のタイミングで、前記第1または第2の信号が反転するように、前記スイッチ回路の切り替えのタイミングを制御する、請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記スイッチ制御回路は、前記算出された角度に基づいて、前記第1および第2の入力部にそれぞれ入力された前記第1および第2の信号が同相から逆相または逆相から同相に変化したことを検出した場合、同相と逆相とが切り替わった時点よりも所定角度だけ前記算出された角度がさらに変化したタイミングで、前記スイッチ回路を切り替えるように構成される、請求項1または2に記載の半導体装置。
  5. 前記第1および第2の信号は差動信号であり、
    前記スイッチ回路は、入力される前記第1または第2の信号の正側信号と負側信号とを入れ替えることによって、前記第1または第2の信号を反転させるように構成される、請求項1または2に記載の半導体装置。
JP2015015618A 2015-01-29 2015-01-29 半導体装置 Active JP6527704B2 (ja)

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