JP6843586B2 - モータ制御装置、モータ制御方法およびコンピュータのプログラム - Google Patents
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Description
(ロボットハンド装置全体構成)
以下、本実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。まず、本実施形態におけるロボットハンド装置の一例として、ラックアンドピニオン方式で可動する2本の指を有するロボットハンドの構成を説明する。図2にロボットハンド200の概略図を示す。ロボットハンド200は、たとえば生産ラインにおける組み立て部品の把持、移動、取り付けなど、幅広い用途に利用される。本実施形態のロボットハンド200は、第1指部201、第2指部202を備えており、この2本の指部によって対象物を把持する。この対象物を把持する際の接触面部には感圧センサ107が配置され、第一指部201と対象物の接触圧力を検出する。第1指部201、第2指部202はそれぞれ、第1指部ラック203、第2指部ラック204が組みつけられている。また、ロボットハンド200はモータ駆動装置101とモータ102を備えており、モータ102はモータ駆動装置101から出力される駆動信号5によって制御される。モータ102の回転軸にはピニオンギア205が取り付けられている。このピニオンギア205が回転すると、ピニオンギアと噛み合っている第1指部ラック203と第2指部204を同時に直線移動させることができる。結果第1指部201と第2指部202を駆動することができる。このときモータ102の回転方向によって第1指部201と第2指部202の間隔を制御する。また各指部の間に対象物が配置され、さらに各指部と対象物が接触している状態においては、モータ102の回転トルクによって、対象物の把持力を制御する。つまり、本実施形態では、モータ102の駆動状態として、モータ102の回転トルクの大きさを検出し、前記駆動状態に基づくフィードバック制御することによって把持力の制御を行う。
次に、ロボットハンド装置200に用いられるモータ制御装置の構成を説明する。図1はモータ制御装置100の構成であり、モータ駆動装置101内で実行される制御処理のブロック図に加え、前述のモータ102と感圧センサ107を示している。モータ駆動装置101において、検出値処理部103は入力される圧力検出値1をアナログデータからデジタルデータに変換するブロックである。図3に検出値処理部103の構成を示す。圧力検出値1は非常に微弱であるため、増幅部301によって増幅後、A/D変換部302によってアナログ値からデジタルデータへ変換される。デジタルデータはフィルタ部303によってノイズ除去される。フィルタ部303はたとえば、ローパスフィルタ回路や移動平均回路などによって構成される。さらに、検出処理部103は、圧力検出値1には検出誤差が含まれているため、それを補正するために補正処理部304を備える。補正処理部304は補正値6の形式によって、四則演算処理を行う。現在の駆動周波数に対する検出誤差と補正値6が同等の場合では、減算処理を実行する。
ここで、圧力検出値1に含まれる、駆動周波数依存の検出誤差について説明する。図6に感圧センサ107が対象物と非接触状態で、かつ検出値処理部で補正しない場合の圧力値2をプロットしたグラフである。感圧センサ107は非接触状態であるため、圧力値2の値はゼロが理想である、あるいは感圧センサ107のオフセット、あるいは増幅部301のオフセットが影響した場合でも、圧力値2はオフセットのみが生じる。しかし実際には図6に示すように、駆動周波数に依存して圧力値2が変化している。これは、前述の駆動回路402のスイッチング素子のON/OFFする際に、電源−GND間に大きな電流が流れるために生じるスイッチングノイズが原因であると推測される。駆動周波数が変化すると、ON/OFFの頻度、つまりノイズの発生頻度が変化するために、ノイズの圧力検出値1への影響量が変わるからである。また感圧センサは感度が低いために、圧力検出値1は微小な信号(電圧)しか得られない。そのためノイズの影響を受けやすく、このような現象が生じていると推測される。
圧力検出補正値生成部106は、上述の圧力検出値1に含まれる検出誤差を補正するための補正値を生成する。この検出誤差は駆動周波数に依存しているため、現在の駆動周波数(駆動周波数4)をもとに補正値を決定する。実施形態1における圧力検出補正値生成部106は、図7に示すようにルックアップテーブル(LUT)で構成される。補正値LUT701には把持していない状態で駆動周波数4と圧力値2の関係を保存しておき、補正の際は現在の駆動周波数を参照値として補正値LUT701から補正値6を検索する。補正値データの最も平易な決め方は、図8aに示すように検出誤差と等しくすることである。ここで補正値LUT701に保存する補正値データは、図8aに示すようにモータ制御に使用する全ての駆動周波数とその駆動周波数に対するデータでもよいし、補正値LUT701のデータ量を低減するために、駆動周波数を間引きしたデータでもよい。図8bは駆動周波数を1kHz間隔とした場合の補正値データである。駆動周波数を間引きした場合は、補正値データの内挿補間処理あるいは外挿補間処理を行うことで、より補正精度が向上する。
次に補正値データを得るための非把持状態における圧力値2の取得する、補正値取得処理を説明する。図9は実施形態1にかかるモータ制御装置100での補正値取得処理の流れを示すフローチャートである。ステップS901で、基準位置へ移動する。基準位置とは、モータ制御装置が原点検出センサを備えていれば、その原点検出位置である。次にステップS902で、非把持状態位置へ移動する。非把持状態位置とは、少なくとも感圧センサ107への接触するものが何もない状態となる位置であり、ロボットハンドにおいては、指を最も開いた位置が望ましい。これにより、以降のステップでモータ102が駆動された際でも、感圧センサ107、あるいはロボットハンド200の指部が何かに接触することを避けられる。ステップS903では、補正値取得時の駆動周波数の開始と終了の周波数、および駆動周波数をスイープ変化させる際の更新周波数を設定する。本実施形態では、開始周波数は終了周波数より大きな値とし、本フローでの周波数スイープは減少方向とする。ステップS904では駆動周波数に開始周波数を設定し、モータの駆動を開始する。
次に、実施形態2を説明する。なお、モータ制御装置100の構成は実施形態1で説明したとおりであり、以下では、実施形態1と異なる点となる圧力検出補正値生成部106内の補正値生成方法と、その補正値取得処理のフローについてのみ説明する。
実施形態2における圧力検出補正値生成部106は、図10に示すようにフィッティング部1001と補正値演算部1002で構成される。フィッティング部1001は把持していない状態で駆動周波数4と圧力値2の関係から、あらかじめ想定される演算式にフィットするような係数を求める。たとえば演算式が一次関数であり、圧力値P=補正値M=a×駆動周波数F+bとする場合、aとbの係数を算術演算で求める。一次関数であれば、少なくとも2点における駆動周波数4と圧力値2の関係がわかればよい。補正値演算部1002では、フィッティング部1001で求められた係数を含む演算式に駆動周波数4を代入することで、補正値6を得ることができる。
次に、実施形態2における補正値データを得るための非把持状態における圧力値2の取得する、補正値取得処理を説明する。図11は実施形態2にかかるモータ制御装置100での補正値取得処理の流れを示すフローチャートである。実施形態1と異なるのはステップS1001とステップS1102である。ステップS1001では、駆動周波数、圧力値の保存はフィッティング処理を行うまでの一時的なものである。ステップS1102では、ステップS1101で保存されたデータをもとにフィッティング処理を実行する。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
Claims (9)
- 超音波モータを制御するモータ制御装置において、
前記超音波モータの駆動の状態を検出する検出手段と、
前記検出手段で検出された前記駆動の状態に基づき、前記超音波モータを駆動させるための駆動周波数を決定し、当該駆動周波数を用いて前記超音波モータを駆動させる制御手段と、
前記駆動周波数に基づき、前記制御手段に入力される前記駆動の状態を補正する補正手段と、を有することを特徴とするモータ制御装置。 - 前記駆動の状態は、前記超音波モータで発生するトルクに基づき検出されることを特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。
- 前記制御手段は、前記検出手段で検出された前記駆動の状態と制御指令とに基づき、前記超音波モータを駆動させるための駆動周波数を決定し、当該駆動周波数を用いて前記超音波モータを駆動させることを特徴とする請求項1もしくは請求項2のいずれか1項に記載のモータ制御装置。
- 前記補正手段は、駆動周波数に対する補正値が保存された補正値のテーブルを保持し、
当該テーブルと前記駆動周波数とに基づき、前記制御手段に入力される前記駆動の状態を補正することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のモータ制御装置。 - 前記補正手段は、前記駆動周波数に対する補正値を算出する演算式に基づき、前記制御手段に入力される前記駆動の状態を補正することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のモータ制御装置。
- 複数の指部によって対象物を把持するロボットハンド装置を更に有し、
前記超音波モータを前記複数の指部を駆動させることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のモータ制御装置。 - 前記前記駆動の状態は、前記複数の指部は前記対象物を把持する圧力に基づき検出されることを特徴とする請求項6に記載のモータ制御装置。
- 超音波モータを制御するモータ制御方法において、
検出手段が、前記超音波モータの駆動の状態を検出する検出工程と、
制御手段が、前記検出工程で検出された前記駆動の状態に基づき、前記超音波モータを駆動させるための駆動周波数を決定し、当該駆動周波数を用いて前記超音波モータを駆動させる制御工程と、
補正手段が、前記駆動周波数に基づき、前記制御手段に入力される前記駆動の状態を補正する補正工程と、を有することを特徴とするモータ制御方法。 - コンピュータを、
超音波モータの駆動の状態を検出する検出手段と、
前記検出手段で検出された前記駆動の状態に基づき、前記超音波モータを駆動させるための駆動周波数を決定し、当該駆動周波数を用いて前記超音波モータを駆動させる制御手
段と、
前記駆動周波数に基づき、前記制御手段に入力される前記駆動の状態を補正する補正手
段として機能させるためのコンピュータのプログラム。
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JP2016213002A JP6843586B2 (ja) | 2016-10-31 | 2016-10-31 | モータ制御装置、モータ制御方法およびコンピュータのプログラム |
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JP2018074783A JP2018074783A (ja) | 2018-05-10 |
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JP2016213002A Active JP6843586B2 (ja) | 2016-10-31 | 2016-10-31 | モータ制御装置、モータ制御方法およびコンピュータのプログラム |
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