JP2016087749A - ロボットハンド - Google Patents

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康寿 松浦
真也 浅井
Shinya Asai
真也 浅井
亮介 小関
Ryosuke Koseki
亮介 小関
村田 卓也
Takuya Murata
卓也 村田
合田 泰之
Yasuyuki Aida
泰之 合田
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【課題】3本以上の指部を備えたロボットハンドにおいて、対象物を移動させずに所定の力で把持する。【解決手段】ロボットハンドは、3本の指部と、3本の指部を対象物に向けてそれぞれ移動させるための複数のアクチュエータ部と、複数のアクチュエータ部を制御するECUとを備える。ECUは、3本の指部で対象物を把持する際、まず、2本の指部を対象物に向けて移動させ、2本の指部が対象物に接触した場合に2本の指部の移動を停止してその位置を保持する第1制御を実行する。第1制御の完了後、ECUは、残りの1本の指部を対象物に接触させて対象物を押し付けるように動作させ、対象物を押し付ける力がしきい値を超えた場合に残りの1本の指部の押付け動作を停止する第2制御を実行する。ECUは、第2制御によって残りの1本の指部の押付け動作が停止された場合に対象物を把持したと判定する。【選択図】図5

Description

本発明は、3本以上の指部を備えたロボットハンドに関する。
特開2004−50321号公報(特許文献1)に記載されたロボットハンドは、把持対象物(以下、単に「対象物」ともいう)を2本の指部で挟んで把持する際、一方の指部を予め決められた教示位置(ティーチング位置)に移動させる位置制御によって動作させ、他方の指部を所定の押付力で対象物を押し付ける力制御によって動作させている。これにより、対象物を把持する位置は一方の指部の教示位置によって規定され、対象物を把持する力は他方の指部による押付力によって規定される。
特開2004−50321号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたロボットハンドでは、対象物を把持する際に対象物が当初の位置(把持動作を開始する前の位置)からずれて把持失敗となってしまう可能性がある。たとえば、位置制御の対象である一方の指部よりも先に力制御の対象である他方の指部が対象物に接触すると、対象物が他方の指部に押されて当初の位置から大きくずれてしまい、一方の指部が対象物に接触できない状態となってしまう可能性がある。また、対象物の位置を規制する側の一方の指部が1本であるため、他方の指部で対象物を押し付ける際に対象物の位置を適切に規制することができず、対象物が当初の位置からずれてしまう可能性がある。対象物が当初の位置からずれてしまうと、対象物の把持姿勢が当初予定している姿勢から変化してしまい、安定して対象物を把持することができなくなるおそれがある。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、3本以上の指部を備えたロボットハンドにおいて、把持する際の対象物のずれを低減して、対象物を所定の力で安定把持することである。
この発明に係るロボットハンドは、対象物を挟んで把持するための複数の指部を備えたロボットハンドである。複数の指部は、対象物を挟んで対向して設けられる1本以上の第1指部と2本以上の第2指部とを有している。ロボットハンドは、複数の指部に対応してそれぞれ設けられ、複数の指部を対象物に向けてそれぞれ移動させるための複数のアクチュエータ部と、複数のアクチュエータ部を制御する制御部とを備える。制御部は、複数の指部で対象物を把持する際、第2指部を対象物に向けて移動させるとともに、第2指部が対象物に接触すると第2指部の移動を停止して第2指部の位置を対象物と接触した位置に保持する第1制御を第2指部の各々に対して実行する。制御部は、第1制御によって全ての第2指部の位置が保持された後に、第1指部を対象物に向けて移動させるとともに第1指部が対象物に接触すると第1指部を対象物に押し付けるように動作させ、第1指部の対象物に対する押付力がしきい値を超えた場合に第1指部の対象物に対する押付け動作を停止する第2制御を第1指部の各々に対して実する。制御部は、第2制御によって全ての第1指部の押付け動作が停止されたことにより、複数の指部で対象物を把持したと判定する。
好ましくは、第2指部の各々は、対象物に接触したことを検出する接触検出手段をさらに備える。制御部は、第1制御を実行する際、接触検出手段によって第2指部が対象物に接触したことを検出すると第2指部の移動を停止する。
好ましくは、制御部は、対象物が予め決められた基準位置に設置されている場合に第2指部が対象物に接触する位置を第2指部の教示位置として予め記憶する。制御部は、第1制御を実行する際、第2指部を教示位置に向けて移動させ、接触検出手段によって第2指部が対象物に接触したことを検出した場合および第2指部が教示位置に達した場合の少なくともいずれかの場合に、第2指部の移動を停止する。
好ましくは、制御部は、第2制御を実行する際、第1指部を目標位置に向けて移動させる。目標位置は、対象物が基準位置に設置されている場合に第1指部が対象物に接触する位置よりも基準位置の中心に近い位置に設定される。
本発明によれば、3本以上の指部を備えたロボットハンドにおいて、把持する際の対象物のずれを低減して、対象物を所定の力で安定把持することができる。
ロボットハンドの斜視図である。 指部の制御に関する構造を模式的に示す図である。 指部の動きの一例を模式的に示した図(その1)である。 指部の動きの一例を模式的に示した図(その2)である。 ECUの処理手順を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
図1は、本実施の形態によるロボットハンド1の斜視図である。ロボットハンド1は、掌部2と、3本の指部3A〜3Cとを含む。
指部3Aは、指先部10Aと、指基部20Aとを含む。指基部20Aは、第1指基部21Aと第2指基部22Aとに分割されている。指先部10Aは、第1指基部21Aに対して回転軸S1を中心軸として回動可能に連結される。第1指基部21Aは、第2指基部22Aに対して回転軸S2を中心軸として回動可能に連結される。第2指基部22Aは、掌部2に対して回転軸S3を中心軸として回動可能に連結される。
指部3Aの各関節部(指先部10Aと第1指基部21Aとの連結部分、第1指基部21Aと第2指基部22Aとの連結部分、第2指基部22Aと掌部2との連結部分)には、それぞれアクチュエータが設けられる。指部3Aは、各関節部にそれぞれ設けられたアクチュエータを駆動させることによって動作する。指部3Aが「第1指部」に対応する。
指部3B,3Cは、指部3Aと対向するように配置される。指部3B,3Cの構成は、基本的に指部3Aと同じである。すなわち、指部3Bは、指先部10Bと、指基部20B(第1指基部21Bおよび第2指基部22B)とを含み、各関節部にそれぞれ設けられたアクチュエータを駆動させることによって動作する。同様に、指部3Cは、指先部10Cと、指基部20C(第1指基部21Cおよび第2指基部22C)とを含み、各関節部にそれぞれ設けられたアクチュエータを駆動させることによって動作する。指部3B,3Cが「第2指部」に対応する。
ロボットハンド1は、2本の指部3B,3Cと残りの1本の指部3Aとで対象物を挟んで把持することができる。この際、ロボットハンド1は、2本の指部3B,3Cを対象物に接触させ、その後に指部3Aで対象物を押し付けることで、対象物を当初の位置から移動させずに所定の力で把持する。以下、この点について詳細に説明する。
図2は、指部3A〜3Cの制御に関する構造を模式的に示す図である。ロボットハンド1は、各指部3A〜3Cを動作させるためのアクチュエータ部30A〜30Cと、在荷検出センサ31と、接触センサ32,33と、アクチュエータ部30A〜30Cの駆動を制御するECU(Electronic Control Unit)100とを備える。
アクチュエータ部30Aは、指部3Aの各関節部を動作させるためのモータを含む。同様に、アクチュエータ部30Bは指部3Bの各関節部を動作させるためのモータを含み、アクチュエータ部30Cは指部3Cの各関節部を動作させるためのモータを含む。以下では、アクチュエータ部30A〜30Cに含まれるモータの一例として、超音波モータを用いる場合を説明する。なお、各超音波モータには、超音波モータの回転量を検出するエンコータが取り付けられている。各超音波モータに取り付けられたエンコータの出力に基づいて、各指部3A〜3Cの位置(姿勢)が検出される。
在荷検出センサ31は、指部3Aに設けられ、指部3Aが対象物から受ける力を押付力Fとして検出し、検出結果をECU100に出力する。なお、在荷検出センサ31は、たとえば、指部3Aの把持面に設けられる圧力センサによって実現することができる。なお、指部3Aが対象物を押し付けることによって伸縮するベルトがたとえば指部3Aの根元付近に設けられる場合には、そのベルトの伸縮を検出するエンコーダ(角度センサ)によって在荷検出センサ31を実現するようにしてもよい。
接触センサ32,33は、指部3B,3Cの把持面にそれぞれ設けられ、指部3B,3Cが対象物に接触したことをそれぞれ検出し、検出結果をECU100にそれぞれ出力する。
ECU100は、図示しないCPU(Central Processing Unit)およびメモリを内蔵し、当該メモリに記憶された情報、各センサの出力などに基づいてアクチュエータ部30A〜30Cを駆動する。
ECU100は、準備制御部110と、第1制御部120と、第2制御部130と、把持判定部140とを含む。
準備制御部110は、指部3A〜3Cで対象物を把持する際に、各指部3A〜3Cを準備姿勢にする「準備制御」を実行する。準備姿勢とは、各指部3A〜3Cが対象物を把持するときの姿勢(把持姿勢)よりも各指部3A〜3Cをやや開いた姿勢である。具体的には、準備制御部110は、指部3A〜3Cをそれぞれの準備位置に移動させる。各準備位置は、各指部の教示位置(ティーチング位置)よりもやや開いた位置(たとえば各指部の角度を5°ずつ開いた位置)に設定されている。なお、各指部の教示位置は、対象物が予め決められた基準位置に設置されている場合に、各指部が対象物に接触する位置として予め設定されている。なお、各指部の教示位置および準備位置は、ロボットハンド1の使用者によって予め設定されてECU100のメモリに記憶されている。
第1制御部120は、準備制御が完了した場合、2本の指部3B,3Cを各準備位置から各目標位置PB、PCに向けてそれぞれ移動させ、各指部3B,3Cが対象物に接触した場合に各指部3B,3Cの移動を停止して各指部3B,3Cの位置を対象物と接触した位置にそれぞれ保持する。以下、第1制御部120が実行する制御を「第1制御」ともいう。
本実施の形態においては、目標位置PBは指部3Bの教示位置に設定され、目標位置PCは指部3Cの教示位置に設定される。したがって、対象物が基準位置に設置されている場合には、指部3B,3Cは目標位置PB、PC(すなわち教示位置)に達した時に対象物に接触して停止される。なお、超音波モータの停止時(非通電時)には、ロータがステータに面接触して摩擦保持される。したがって、本実施の形態においては、指部3B,3Cの各超音波モータの摩擦保持力によって、指部3B,3Cの位置を保持することができる。
第1制御部120は、接触センサ32,33の出力を用いて、各指部3B,3Cが対象物に接触したことを直接的に検出することができる。なお、対象物が基準位置に設置されていることを前提とする場合には、第1制御部120は、指部3B,3Cがそれぞれの目標位置PB、PC(すなわち教示位置)に達した場合に各指部3B,3Cが対象物に接触したことを間接的に検出することもできる。以下では、接触センサ32,33によって指部3B,3Cが対象物に接触したことが検出された場合または指部3B,3Cがそれぞれの目標位置PB、PC(すなわち教示位置)に達した場合に、指部3B,3Cが対象物に接触したものとして各指部3B,3Cの移動を停止する場合を例示的に説明する。
第2制御部130は、準備制御が完了した場合、指部3Aを準備位置から目標位置PAに向けて移動させ、第1制御によって指部3B,3Cが対象物に接触した後に指部3Aを対象物に接触させて対象物に押し付けるように動作させ、指部3Aの対象物に対する押付力F(在荷検出センサ31の出力)が使用者によって予め定められたしきい値F1を超えた場合に指部3Aの対象物に対する押付け動作を停止する。以下、第2制御部130が実行する制御を「第2制御」ともいう。
本実施の形態において、目標位置PAは、指部3Aの教示位置(対象物が基準位置に設置されている場合に指部3Aが対象物に接触する位置)よりも基準位置の中心に近い側(対象物を握り込む側)の位置に設定される。
なお、指部3B,3Cを指部3Aよりも先に対象物に接触させる手法としては、指部3B,3Cが対象物に接触した後に指部3Aの移動を開始する手法や、第1制御および第2制御による各指部の移動速度や移動距離を調整する手法など、さまざまな手法が考えられる。以下では、指部3B,3Cが対象物に接触した後に指部3Aの移動を開始する手法を例示的に説明する。
把持判定部140は、第2制御によって指部3Aの押付け動作が停止された場合に、指部3A〜3Cで対象物を把持したと判定する。
図3は、基準位置に設置されている対象物を把持する場合の各指部3A〜3Cの動きの一例を模式的に示した図である。
対象物を把持する際、まず、各指部3A〜3Cは準備位置に移動される。その後、図3(a)に示すように、第1制御によって2本の指部3B,3Cが各目標位置PB、PCに向けてそれぞれ移動される。各指部3B,3Cが各目標位置PB、PCに達して対象物に接触すると、各指部3B,3Cの移動が停止され、各指部3B,3Cの位置が各目標位置PB、PCに保持される。
各指部3B,3Cが対象物に接触した後、図3(b)に示すように、第2制御によって指部3Aが目標位置PAに向けて移動され始める。指部3Aが教示位置に達すると、図3(c)に示すように、指部3Aは対象物に接触する。
本実施の形態においては、目標位置PAは、指部3Aの教示位置よりも基準位置の中心に近い側の位置に設定される。そのため、指部3Aは教示位置に達した後もさらに目標位置PAに向けて移動しようとして対象物を押し付ける。この際、第1制御によって2本の指部3B,3Cが既に対象物に接触した状態で保持されている。そのため、指部3Aが対象物を押し付ける際に、対象物に指部3B,3Cからの反力を作用させて対象物を基準位置に保持することができる。特に、本実施の形態においては、1本ではなく2本の指部3B,3Cを対象物に接触させているため、対象物の直線的な移動を規制するだけでなく平面的な移動をも規制することができ、対象物を基準位置により適切に保持することができる。
その後、指部3Aによる押付力Fがしきい値F1に達すると、指部3Aの対象物に対する押付け動作が停止され、図3(d)に示すように、対象物を把持したと判定される。
このように、本実施の形態によるロボットハンド1は、基準位置に配置された対象物を把持する際、2本の指部3B,3Cを指部3Aよりも先に対象物に接触させ、その後に指部3Aを対象物に接触させて指部3Aを対象物に押し付ける。これにより、対象物を基準位置から移動させずに所定の力(しきい値F1)で把持することができる。
図4は、基準位置よりも指部3B,3Cに近い側に設置されている対象物を把持する場合の各指部3A〜3Cの動きの一例を模式的に示した図である。
図4(a)に示すように、まず、第1制御によって指部3B,3Cが各準備位置から各目標位置PB、PCに向けてそれぞれ移動される。対象物が基準位置よりも指部3B,3Cに近い側にずれているため、各指部3B,3Cは、各目標位置PB、PCに達する前に対象物に接触する。この接触によって各指部3B,3Cの移動が停止される。
各指部3B,3Cが対象物に接触して停止された後、図4(b)に示すように、第2制御によって指部3Aが準備位置から目標位置PAに向けて移動され始める。この際、対象物が基準位置よりも指部3B,3Cに近い側にずれているため、指部3Aは教示位置に達しても対象物には接触しない。
本実施の形態においては、目標位置PAは、指部3Aの教示位置よりも基準位置の中心に近い側の位置に設定される。そのため、指部3Aは教示位置に達した後も、さらに目標位置PAに向けて移動される。
その後、図4(c)に示すように指部3Aは対象物に接触して対象物を押し付ける。この際、第1制御によって2本の指部3B,3Cが既に対象物に接触した状態で保持されているため、図3で説明した場合と同様、対象物を移動させることなく当初の位置に適切に保持することができる。
その後、指部3Aによる押付力Fがしきい値F1に達すると、指部3Aの対象物に対する押付け動作が停止され、図4(d)に示すように、対象物を把持したと判定される。
このように、本実施の形態においては、対象物が基準位置よりも指部3B,3Cに近い側にずれている場合であっても、対象物を当初の位置から移動させることなく所定の力(しきい値F1)で把持することができる。
図5は、対象物を把持する際のECU100の処理手順を示すフローチャートである。ステップ(以下、ステップを「S」と略す)10にて、ECU100は、上述の準備制御を実行する。すなわち、ECU100は、各指部3A〜3Cを各準備位置にそれぞれ移動させる。
準備制御が完了した後、ECU100は、S11にて、上述の第1制御を開始する。すなわち、ECU100は、指部3B,3Cを各目標位置PB,PC(教示位置)に向けて移動させ始める。
S12にて、ECU100は、接触センサ32の出力に基づいて指部3Bが対象物に接触したか否かを判定する。S13にて、ECU100は、指部3Bが目標位置PBに達したか否かを判定する。指部3Bが対象物に接触した場合(S12にてYES)あるいは指部3Bが目標位置PBに達した場合(S13にてYES)、ECU100は、S14にて、指部3Bの移動を停止して、指部3Bの位置を保持する。その後、ECU100は、処理をS15に移す。
一方、指部3Bが対象物に接触していない場合(S12にてNO)でかつ指部3Bが目標位置PBに達していない場合(S13にてNO)、ECU100は、処理をS15に移す。
S15にて、ECU100は、接触センサ33の出力に基づいて指部3Cが対象物に接触したか否かを判定する。S16にて、ECU100は、指部3Cが目標位置PCに達したか否かを判定する。指部3Cが対象物に接触した場合(S15にてYES)あるいは指部3Cが目標位置PCに達した場合(S16にてYES)、ECU100は、S17にて、指部3Cの移動を停止し、指部3Cの位置を保持する。その後、ECU100は、処理をS18に移す。
一方、指部3Cが対象物に接触していない場合(S15にてNO)でかつ指部3Cが目標位置PCに達していない場合(S16にてNO)、ECU100は、処理をS18に移す。
S18にて、ECU100は、指部3B,3Cの双方が対象物に接触して停止されたか否かを判定する。指部3B,3Cの少なくとも一方が停止されていない場合(S18にてNO)、ECU100は、処理をS12に戻す。
指部3B,3Cの双方が停止された場合(S18にてYES)、ECU100は、S19にて、上述の第2制御を開始する。すなわち、ECU100は、指部3Aを目標位置PAに向けて移動させ始める。
S20にて、ECU100は、指部3Aによる押付力F(在荷検出センサ31の出力)がしきい値F1に達したか否かを判定する。押付力Fがしきい値F1に達していない場合(S20にてNO)、ECU100は、処理をS20に戻す。
押付力Fがしきい値F1に達した場合(S20にてYES)、ECU100は、S21にて、指部3Aの移動(すなわち指部3Aの対象物に対する押付け動作)を停止し、指部3Aの位置を保持する。その後のS22にて、ECU100は、対象物を把持したと判定する。
以上のように、本実施の形態によるロボットハンド1は、対象物を把持する際、2本の指部3B,3Cを指部3Aよりも先に対象物に接触させ、その後に指部3Aを対象物に接触させて指部3Aで対象物を押し付ける。そのため、把持する際の対象物のずれを低減して、対象物を所定の力で安定把持することができる。
<変形例>
上述の実施の形態は、たとえば以下のように変更することもできる。
(1) 上述の実施の形態では、指部の本数を3本とする場合について説明したが、指部の本数は4本以上であってもよい。指部の本数が4本以上である場合には、全ての指部で対象物を把持するようにしてもよいし、3本以上の一部の指部で対象物を把持するようにしてもよい。いずれの場合であっても、対象物を把持する指部のうち、2本以上の指部の各々を第1制御の対象として先に対象物に接触させ、残りの全部または一部(少なくとも1本)の指部の各々を第2制御の対象として対象物を押し付けるようにすればよい。
(2) 上述の実施の形態では、第1制御による指部3B,3Cの移動を停止する条件(以下「第1制御の停止条件」という)を、「接触センサ32,33によって指部3B,3Cが対象物に接触したことが検出された場合または指部3B,3Cがそれぞれの目標位置PB、PCに達した場合」という条件にする例を説明した。
しかしながら、第1制御の停止条件はこれに限定されるものではない。たとえば、対象物が基準位置に設置されていることを前提とする場合には、第1制御の停止条件を「指部3B,3Cがそれぞれの目標位置PB、PCに達した場合」という条件にしてもよい。このようにすると、対象物が基準位置に設置されている場合においては、指部3B,3Cに接触センサ32,33が設けられていない場合においても、指部3B,3Cが対象物に接触した時点で指部3B,3Cの移動を停止することができる。
また、第1制御の停止条件を「接触センサ32,33によって指部3B,3Cが対象物に接触したことが検出された場合」という条件にしてもよい。このようにすると、対象物が基準位置よりも指部3B,3Cから遠い側に設置されている場合においても、指部3B,3Cを対象物に接触させることができる。
(3) 上述の実施の形態では、各指部を動作させるモータとして超音波モータを用いたが、各指部を動作させるモータは一般的な電動モータであってもよい。電動モータを用いる場合には、第1制御によって指部3B,3Cを停止した後も、指部3B,3Cの位置を保持するように電動モータを制御するようにすればよい。
(4) 上述の実施の形態において、対象物を把持した後に、指部3A〜3Cから各教示位置までの距離をそれぞれ検出するようにしてもよい。このようにすると、対象物を把持した時点における対象物の位置と基準位置とのずれの有無およびずれ量を検出できる。
また、対象物の位置と基準位置とのずれが検出された場合には、対象物を把持したまま各指部3A〜3Cを各教示位置に移動し直す制御を行なうようにしてもよい。このようにすると、当初予定していた姿勢で対象物を把持し直すことができるため、より安定して対象物を把持することができる。
(5) 上述の実施の形態において、第1制御によって指部3B,3Cを対象物に接触させる前に、対象物の形状をカメラ等で把握し、対象物の形状に合わせて指部3B,3C間の距離を調整するようにしてもよい。このようにすると、特定の形状の対象物だけでなく、様々な形状の対象物にも対応することができる。
(6) 上述の実施の形態において、各指部3A〜3Cの把持面に、ゴムなどの弾性部材を設けるようにしてもよい。このようにすると、各指部3A〜3Cが対象物に接触する際に、各指部3A〜3Cの把持面に設けられた弾性部材によって衝撃力を吸収することができるため、対象物の変形や破損を防止できる。また、第2制御によって指部3Aを対象物に押し付ける際に、各指部3A〜3Cの把持面に設けられた弾性部材が弾性変形することにより、対象物の位置を変えずに押付力Fのみを変更することができる。
また、上述した実施の形態およびその変形例については、適宜組合せることも可能である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 ロボットハンド、2 掌部、3A,3B,3C 指部、10A,10B,10C 指先部、20A,20B,20C 指基部、21A,21B,21C 第1指基部、22A,22B,22C 第2指基部、30A,30B,30C アクチュエータ部、31 在荷検出センサ、32,33 接触センサ、100 ECU、110 準備制御部、120 第1制御部、130 第2制御部、140 把持判定部。

Claims (4)

  1. 対象物を挟んで把持するための複数の指部を備えたロボットハンドであって、前記複数の指部は、前記対象物を挟んで対向して設けられる1本以上の第1指部と2本以上の第2指部とを有しており、
    前記ロボットハンドは、
    前記複数の指部に対応してそれぞれ設けられ、前記複数の指部を前記対象物に向けてそれぞれ移動させるための複数のアクチュエータ部と、
    前記複数のアクチュエータ部を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、
    前記複数の指部で前記対象物を把持する際、前記第2指部を前記対象物に向けて移動させるとともに、前記第2指部が前記対象物に接触すると前記第2指部の移動を停止して前記第2指部の位置を前記対象物と接触した位置に保持する第1制御を前記第2指部の各々に対して実行し、
    前記第1制御によって全ての前記第2指部の位置が保持された後に、前記第1指部を前記対象物に向けて移動させるとともに前記第1指部が前記対象物に接触すると前記第1指部を前記対象物に押し付けるように動作させ、前記第1指部の前記対象物に対する押付力がしきい値を超えた場合に前記第1指部の前記対象物に対する押付け動作を停止する第2制御を前記第1指部の各々に対して実行し、
    前記第2制御によって全ての前記第1指部の押付け動作が停止されたことにより、前記複数の指部で前記対象物を把持したと判定する、ロボットハンド。
  2. 前記第2指部の各々は、前記対象物に接触したことを検出する接触検出手段をさらに備え、
    前記制御部は、前記第1制御を実行する際、前記接触検出手段によって前記第2指部が前記対象物に接触したことを検出すると前記第2指部の移動を停止する、請求項1に記載のロボットハンド。
  3. 前記制御部は、前記対象物が予め決められた基準位置に設置されている場合に前記第2指部が前記対象物に接触する位置を前記第2指部の教示位置として予め記憶し、
    前記制御部は、前記第1制御を実行する際、前記第2指部を前記教示位置に向けて移動させ、前記接触検出手段によって前記第2指部が前記対象物に接触したことを検出した場合および前記第2指部が前記教示位置に達した場合の少なくともいずれかの場合に、前記第2指部の移動を停止する、請求項2に記載のロボットハンド。
  4. 前記制御部は、前記第2制御を実行する際、前記第1指部を目標位置に向けて移動させ、
    前記目標位置は、前記対象物が前記基準位置に設置されている場合に前記第1指部が前記対象物に接触する位置よりも前記基準位置の中心に近い位置に設定される、請求項3に記載のロボットハンド。
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