JP2005137080A - モータ制御装置 - Google Patents

モータ制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005137080A
JP2005137080A JP2003368659A JP2003368659A JP2005137080A JP 2005137080 A JP2005137080 A JP 2005137080A JP 2003368659 A JP2003368659 A JP 2003368659A JP 2003368659 A JP2003368659 A JP 2003368659A JP 2005137080 A JP2005137080 A JP 2005137080A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic flux
phase
motor
difference
generating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003368659A
Other languages
English (en)
Inventor
Sadahiro Matsuura
貞裕 松浦
Yasushi Kato
康司 加藤
Kenji Sugiura
賢治 杉浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2003368659A priority Critical patent/JP2005137080A/ja
Publication of JP2005137080A publication Critical patent/JP2005137080A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Abstract

【課題】モータの磁束を検出し、エンコーダ等の位置検出器を用いずに過渡応答時でも起動時でも正弦波駆動を安価に実現するモータ制御装置を提供する。
【解決手段】モータ100の磁束を直接的にあるいは間接的に検出する磁束検出器102と、磁束検出器102の磁束量の差を演算する減算器112の出力からモータ回転子の位置に変換する位置信号変換器110の検出位置を用いてモータを正弦波駆動する速度制御器106とを備えることで、安価に正弦波駆動が実現できる。
【選択図】図1

Description

本発明はモータの位置を検出するために回転磁石の磁束を検出する磁束検出器を備えた同期モータ等を制御するモータ制御装置において、ロータリエンコーダを用いずに起動時から正弦波駆動を可能とし、更に過渡時においても常に正弦波駆動を可能とし、速度制御だけでなく位置制御も可能とするモータ制御装置に関するものである。
従来のモータ制御装置について、以下に図面を参照しながら説明する。
同期モータを駆動するには、ブラシ付きの直流モータと異なり、モータ回転子の磁極の位置を検出し、磁極に応じてモータの巻線に流す電流や電圧を制御する必要がある。そのため、三相のモータを駆動する場合は、図17に示すような磁極位置信号であるCS信号を取り付け、三相のCS信号であるCS1、CS2、CS3の論理により三相のu相、v相、w相にいわゆる120度通電の矩形波駆動するのが一般的である。
また、モータの振動が少なく高効率駆動が可能な正弦波駆動する際には、一定回転の場合は、例えば特許文献1のように、磁極信号の論理の変化点の間隔をタイマーで測定し、そのタイマーの値により分割して正弦波駆動を実現するか、別にエンコーダ等の精度の良い位置検出器を取り付け、図18に示すように三相のCS信号の論理の変化点からのエンコーダ等の位置検出器の位置情報を併用して三相のu相、v相、w相にいわゆる180度通電の正弦波駆動を実現していた。
一方、回転子の磁石の磁束をアナログ値として検出し分割する方式も知られており、安価に正弦波駆動を実現している。例えば特許文献2のように、三相の磁束検出値の総和の平均値からオフセット量を検出して補正、あるいは信号の最大値と最小値からオフセット量を検出して補正していた。
特開平10−201284号公報 特開2003−158888号公報
しかしながら、従来の磁極位置信号のみでは矩形波駆動しか実現できず、正弦波駆動を具現化するにはロータリエンコーダ等の位置検出器を別途取り付けなければならず、大きさの面でも、コストの面でも不利となるといった問題点を有していた。
また、タイマーで分割する場合は、過渡応答時や速度変化の大きい場合には対応できず、正弦波が連続でないといった問題点を有していた。
さらに、ロータリエンコーダを取り付けた場合でも、電源を投入後の起動時には、磁極位置信号の論理が変化するまでは、絶対位置が検出できないため正弦波で駆動することができず矩形波で駆動せざるをえないといった問題点を有していた。
一方、回転子の磁石の磁束をアナログ値として検出し分割する方式では、磁束信号に高調波成分の波形歪みがあるため精度が悪いだけでなく、磁束の検出値にオフセットがあるため、三相の磁束検出値の平均値から演算するため演算量が多くなったり、事前に磁束の検出値の平均値あるいは最大値と最小値を検出してオフセットを検出して調整するといった調整作業が必要であった。また、磁束の検出値に位相のずれが生じた場合には補正不可
能であった。
上記問題点を解決するために本発明のモータ制御装置は、モータと、前記モータの互いに位相差がほぼ120度である三相の磁束を直接的にあるいは間接的に検出する磁束検出手段と、前記磁束検出手段の磁束量から前記モータの位置に変換する位置検出手段と、前記位置検出手段の検出位置を用いて前記モータを駆動する制御手段とを備え、前記位置検出手段は、前記磁束検出手段で検出した三相のうちの二相の磁束量の差を生成する磁束差生成手段と、前記磁束差生成手段で生成された磁束量の差から前記モータの位置に変換する位置変換手段とで構成したものである。
また、位置検出手段は、磁束検出手段で検出したu相、v相、w相の各磁束量の差から3つの補正磁束値を生成する磁束差生成手段と、前記3つの補正磁束値の自乗の総和を生成する磁束自乗生成手段と、前記磁束差生成手段で生成した3つの補正磁束値を前記磁束自乗生成手段の出力値により三相位置信号に補正する磁束写像手段と、前記磁束写像手段で補正された前記三相位置信号から前記モータの位置に変換する位置変換手段とで構成したものである。
本発明のモータ制御装置は、各相間の磁束量の差を取るだけでオフセット補正が可能であり、事前のオフセット等の調整作業も不要で起動時から正弦波駆動を可能とし、更に過渡時においても、常に正弦波駆動が安価に実現可能となるものである。また、三相の磁束量の検出値に位相のずれがある場合にも効果がある。
さらに、正弦波駆動に係わらず、位置検出手段の検出位置を用いて、モータの位置を検出し、位置制御、速度制御が可能となる。
モータと、前記モータの互いに位相差がほぼ120度である三相の磁束を直接的にあるいは間接的に検出する磁束検出手段と、前記磁束検出手段の磁束量から前記モータの位置に変換する位置検出手段と、前記位置検出手段の検出位置を用いて前記モータを駆動する制御手段とを備え、前記位置検出手段は、前記磁束検出手段で検出した三相のうちの二相の磁束量の差を生成する磁束差生成手段と、前記磁束差生成手段で生成された磁束量の差から前記モータの位置に変換する位置変換手段とで構成する。
また、位置検出手段は、磁束検出手段で検出したu相、v相、w相の各磁束量の差から3つの補正磁束値を生成する磁束差生成手段と、前記3つの補正磁束値の自乗の総和を生成する磁束自乗生成手段と、前記磁束差生成手段で生成した3つの補正磁束値を前記磁束自乗生成手段の出力値により三相位置信号に補正する磁束写像手段と、前記磁束写像手段で補正された前記三相位置信号から前記モータの位置に変換する位置変換手段とで構成する。
図1は本発明の実施例1におけるモータ制御装置の構成を示す全体図である。
図1において、100はモータ、102は磁束検出器、104はPWM制御器、106は速度制御器、108は微分器、110は位置信号変換器、112は減算器であり、実施例1における位置検出手段は、位置信号変換器110と減算器112とで構成される。
図2は磁束検出器102の出力である磁束信号の一例を示す説明図、図3は減算器11
2の出力である磁束信号の差の一例を示す説明図、図4は磁束検出器102の出力である磁束信号の他の一例を示す説明図、図5は磁束検出器102の出力である磁束信号の他の一例を示す説明図である。
以上のように構成されたモータ制御装置について、以下図1から図5を用いてその動作を説明する。
モータ100にモータの磁束を検出する磁束検出器102が取り付けられている。実施例1では説明の都合上、モータ100は三相の同期モータであるとする。磁束検出器102は回転磁石が発生する磁束を検出して、理想的にはそれぞれの位相差が120度の正弦波状の磁束信号CS1、CS2、CS3を出力する。しかしながら、実際はセンサのばらつきや取り付け誤差等の影響で、例えば、図2に示すように位相がずれ、位相差が120度とならない場合が多い。
本発明では、これらの正弦波状の磁束信号CS1、CS2、CS3を、減算器112により、例えば式1から式3のようにそれぞれの差を演算する。
CS12=CS1−CS2・・・(式1)
CS23=CS2−CS3・・・(式2)
CS31=CS3−CS1・・・(式3)
この差のCS12、CS23、CS31は、図3のように、位相差が半減することが分かる。これは、式4からも位相は全体に30度ずれるものの、位相差Xは半減することが証明できる。
Sin(θ+X)−Sin(θ+2π/3)=Y・Sin(θ+X/2−π/6)・・・・・・(式4)
また、図4ように磁束信号に均等なオフセットがある場合や、図5のように三次高調波成分が重畳されている場合の、
CS1=A・Sin(θ)+B・Sin(3・θ)+offset・・・(式5)
CS2=A・Sin(θ−2π/3)+B・Sin{3・(θ−2π/3)}+offset・・・(式6)
CS3=A・Sin(θ+2π/3)+B・Sin{3・(θ+2π/3)}+offset・・・(式7)
であっても、磁束信号の差をとることで、オフセットや三次高調波成分の影響を排除することができる。
以上より、減算器112の出力を位置信号変換器110に入力して回転子の位置を検出することにより検出精度が向上する。
この位置信号変換器110の動作は、例えば磁束信号の差のアナログ値からマイコン等により逆三角関数演算等で求めればよい。
さらに、この位置信号変換器110の出力である位置信号を微分器108によりモータの速度に変換される。速度制御部106はこの検出された速度が速度指令値に追従するように、例えば公知のPI制御等で制御すればよく、そのための制御指令をPWM制御器104に出力する。ここでは、速度制御の例について説明したが、公知の位置制御やトルク制御でも同様に制御可能である。また、PWM制御器104は、指令された制御指令を発生するようにモータ100へ公知のPWM制御する。なお、PWM制御でなくても、パワーオペアンプのようなリニア駆動でも構わない。
以上の構成により、磁束検出器のアナログ量の磁束量を検出し、その差を用いることで、磁束検出器の取り付け誤差やオフセット等の影響を排除し、精度のよい位置検出が可能となり、エンコーダ等の位置検出器を設けなくても正弦波駆動が安価にかつ容易に実現できる。
なお、実施例1では説明の都合上、回転型の三相の同期モータで説明したが、二相のモータなど多相の同期モータやステッピングモータでも、直線型のリニアモータでも同様な手法で実現できる。また、回転子の磁束を直接検出しなくてもよく、磁束が発生する周期と同じ周期の正弦波を出力する例えば、センサマグネットとMRセンサ等の検出器であってもよい。
上記の実施例1では、磁束検出器で検出した三相の磁束信号に同じようにオフセットがあったり、3次の高調波成分を含んだ歪んだ波形の場合は容易に補正ができる。しかしながら、磁束信号の1つにオフセットや高次の高調波成分があったり、三相の磁束信号の振幅が異なる場合等には、これらの影響を小さくすることはできるものの、十分な補正ができない。
そこで、本発明の実施例2として、理想的な正弦波からずれた場合でも、ずれの影響を抑え、位置の検出値の単調増加性を保証することを可能とするモータ制御装置について図面を参照しながら説明する。
図6は実施例2におけるモータ制御装置の構成を示す全体図で、100はモータ、102は磁束検出器、104はPWM制御器、106は速度制御器、108は微分器、110は位置信号変換器、112は減算器、200は磁束写像器であり、実施例2における位置検出手段は、位置信号変換器110と減算器112と磁束自乗生成手段を含んだ磁束写像器200とで構成される。
図7は磁束検出器102の出力である磁束信号とモータ電流との関係の一例を示す説明図、図8は磁束写像器200の出力である補正された磁束信号の一例を示す説明図、図9は磁束検出器102の出力である磁束信号の他の一例を示す説明図、図10は磁束写像器200の出力である補正された磁束信号の他の一例を示す説明図、図11は磁束検出器102の出力を用いた場合の位置信号変換器110の出力である位置信号の一例を示す説明図、図12は磁束写像器200の出力を用いた場合の位置信号変換器110の出力である位置信号の一例を示す説明図である。
以上のように構成されたモータ制御装置について、以下、図6から図12を用いてその動作を説明する。
実施例1と同様にモータ100にモータの磁束を検出する磁束検出器102が取り付けられている。磁束検出器102は回転子磁石が発生する磁束を検出して、それぞれの位相差が約120度の正弦波状の三相の磁束信号CS1、CS2、CS3を出力する。
この際、三相の磁束信号が理想的な正弦波でそれぞれの位相差も120度の場合は、図7に示すように、三相の磁束信号から位置信号変換器110によりモータの位置に変換し、正弦波状のu相、v相、w相の三相電流あるいは三相電圧を流すことができる。
しかし、実施例1の図2のように位相差がずれた場合、減算器112を用いることで、図3のように位相差は減るものの三相信号の振幅がずれるため、位置信号変換器110で位置に変換するのは容易ではない。
このような磁束信号の歪みの影響を補正する磁束写像器200の動作について以下詳細に説明する。
磁束信号CS1、CS2、CS3のそれぞれの理想的な信号CS1r、CS2r、CS3rは磁束信号の角度θと振幅Aを用いて次式のように表される。
CS1r=A・Sin(θ)・・・(式8)
CS2r=A・Sin(θ−2π/3)・・・(式9)
CS3r=A・Sin(θ+2π/3)・・・(式10)
これら3つの信号の自乗和CSgainは、
CSgain=CS1r2+CS2r2+CS3r2=1.5×A2・・・(式11)となり、振幅Aの自乗の1.5倍となる。
そこで、それぞれ3つの磁束信号を、3つの信号の自乗和CSgain信号の平方根で割った値とすることで、図8のような、三相の振幅が一定の磁束信号に補正することができる。
つまり、この磁束写像器200の動作は、減算器112からの出力である三相の信号の自乗和を求め、各々の信号をこの自乗和の平方根で除算することで、三相の信号の自乗和が一定となるように写像することで、原信号の歪みを補正することができる。なお、原波形の振幅と合わせる必要はなく、補正後の振幅は任意の値に設定すればよい。
また、例えば図9のように、三相の磁束信号自体の各々の振幅が異なる場合や、各々オフセットがばらついたり高次の高調波成分を含んだ歪んだ波形である場合もあるが、この場合も減算器112で平均的なオフセットや三次高調波成分を除去した後、磁束写像器200により写像することにより、図10のような三相の振幅が一定の磁束信号に補正することができる。
そして、実施例1と同様に、磁束写像器200の出力を位置信号変換器110に入力し、補正された磁束信号から、回転子の位置を逆三角関数演算等で求めればよい。
ここで、図8、図10から明らかなように、減算器112と磁束写像器200により、三相の信号の交点が必ず振幅の半分の値となる。そのため、逆三角関数演算は、補正された磁束信号のいずれかで演算しても良いが、演算精度がよい補正された磁束信号が交わる振幅の半分以下の領域を使う方がよい。即ち、振幅の半分のしきい値で磁束信号を切り替えて演算し、磁束信号の符号を用いて磁束信号1周期の位置に換算すればよい。交点が必ず振幅の半分の値となるため切替時でも単調増加性は保証される。このため、逆三角関数演算をテーブルで行う場合、テーブルの量を少なくできるという効果がある。
この効果は、三相の磁束信号をそのまま用いた場合は、図11のように位置の演算誤差が大きいが、上記補正を用いることにより図12となり、原信号に歪みがある場合でも、歪みの影響を抑えて、誤差の小さな位置信号を得ることができる。
そして、この位置信号変換器110の位置情報から、図7に示すような三相のu相、v相、w相に正弦波駆動が可能となる。このu相、v相、w相の電流波形は各相の誘起電圧と位相を合わせればよいが、磁束信号の取り付け位置に応じて、この磁束信号とu相、v相、w相の位相をずらせばよい。なお、電圧駆動する場合は、電流の位相が合うように、モータ速度や負荷に応じて、位相を進ませればよい。
さらに、実施例1と同様に、この位置信号を微分器108によりモータの速度に変換され、速度制御部106はこの検出された速度が速度指令値に追従するように、例えば公知のPI制御等で制御すればよく、そのための制御指令をPWM制御器104に出力し制御する。なお、ここでも、速度制御の例について説明したが、公知の位置制御やトルク制御でも同様に制御可能である。
以上の構成により、磁束検出器で検出した三相の磁束信号が理想的な正弦波からずれた場合でも、ずれの影響を抑え、位置の検出値の単調増加性を保証することが可能となり、起動時や過渡応答時等の速度の変化が大きい場合でもエンコーダ等の位置検出器を設けなくても正弦波駆動が安価にかつ容易に実現できる。
なお、実施例2では、三相の磁束信号の自乗和を求め、各々の磁束信号をこの自乗和の平方根で除算し、逆三角関数演算等でモータ位置を求めたが、各々の磁束信号のそれぞれの自乗も三角関数となるため、各々の磁束信号のそれぞれの自乗を三相の磁束信号の自乗和で除算し、逆三角関数演算等で回転子の位置を求めてもよい。
また、実施例1と同様に回転型の三相同期モータで説明したが、二相のモータなど多相の同期モータやステッピングモータでも、直線型のリニアモータでも同様な手法で実現できる。さらに、回転子磁石の磁束を直接検出しなくても、磁束が発生する周期と同じ周期の正弦波を出力する例えば、センサマグネットとMRセンサ等の検出器でもよい。
上記の実施例2では、正弦波駆動を行う場合に、一旦モータ回転子の位置情報に変換して正弦波を生成していたが、より簡便な用途ではコスト高になるといった問題点を有していた。そこで、実施例3として、さらに容易に正弦波駆動を実現可能なモータ制御装置について図面を参照しながら説明する。
図13は実施例3におけるモータ制御装置の構成を示す全体図で、100はモータ、102は磁束検出器、106は速度制御器、108は微分器、110は位置信号変換器、112は減算器、200は磁束写像器、300は増幅器である。
図14は磁束検出器102の出力である磁束信号の一例を示す説明図、図15は磁束写像器200の出力である補正された磁束信号の一例を示す説明図、図16はモータ100の三相の相電圧と相間電圧の関係を示す説明図である。
以上のように構成されたモータ制御装置について、以下、図13から図16を用いてその動作を説明する。
実施例1、実施例2と同様にモータ100にモータの磁束を検出する磁束検出器102が取り付けられている。磁束検出器102はモータの回転子磁石が発生する磁束を検出して、それぞれの位相差が約120度の正弦波状の三相の磁束信号CS1、CS2、CS3を出力する。
そして、実施例1、実施例2と同様に減算器112により三相の磁束信号の差を出力する。ここで、三相の磁束信号が図14に示すように理想的な正弦波形であった場合、式4でも示したように位相が30度ずれる。その後、実施例2と同様の磁束写像器200により写像された波形も図15に示すように30度ずれたままである。
一方、モータ100のu相、v相、w相の電流波形は各相の誘起電圧と位相を合わせればよいことが知られている。しかし、各相の誘起電圧を測定するためには、三相の中性点
から測定しなければならず、中性点をモータ外部に出していないモータは測定不可能である。
そのため、各相の誘起電圧ではなく、相と相の間の相間の誘起電圧を測定し、この相間電圧と磁束検出器102の出力の位相を合わせるように磁束検出器をモータに取り付けるのが一般である。この相電圧Vu、Vv、Vwと線間電圧Vuv、Vvw、Vwuとの関係は図16に示すように30度である。
したがって、増幅器300により、磁束写像器200の出力である三相信号を速度制御器106の制御指令に応じて増幅することで正弦波駆動を実現することができる。
また、実施例1、実施例2と同様に、磁束写像器200の出力からは位置信号変換器110によりモータの位置信号を求め、この位置信号を微分器108によりモータの速度に変換し、速度制御器106はこの検出された速度が速度指令値に追従するように、例えば公知のPI制御等で制御すればよい。そして、制御指令を増幅器300に出力し制御する。なお、ここでも、速度制御の例について説明したが、公知の位置制御やトルク制御でも同様に制御可能である。
以上の構成により、簡単な構成で正弦波駆動が安価にかつ容易に実現できる。
なお、実施例3でも説明の都合上、回転型の三相同期モータで説明したが、二相のモータなど多相の同期モータやステッピングモータでも、直線型のリニアモータでも同様な手法で実現できる。また、回転子磁石の磁束を直接検出しなくても、磁束が発生する周期と同じ周期の正弦波を出力する。例えば、センサマグネットとMRセンサ等の検出器でもよい。
本発明のモータ制御装置は、低コストでモータを正弦波駆動するのに有用であり、一般産業用モータだけでなく、家電用モータや情報用モータなどの速度制御、位置制御、トルク制御等を行うのに有用である。
本発明の実施例1におけるモータ制御装置の構成を示す全体図 磁束検出器の出力である磁束信号の一例を示す説明図 減算器の出力である磁束信号の差の一例を示す説明図 磁束検出器の出力である磁束信号の他の一例を示す説明図 磁束検出器の出力である磁束信号の他の一例を示す説明図 本発明の実施例2におけるモータ制御装置の構成を示す全体図 磁束検出器の出力である磁束信号とモータ電流との関係の一例を示す説明図 磁束写像器出力である補正された磁束信号の一例を示す説明図 磁束検出器の出力である磁束信号の他の一例を示す説明図 磁束写像器の出力である補正された磁束信号の他の一例を示す説明図 磁束検出器の出力を用いた場合の位置信号変換器の出力である位置信号の一例を示す説明図 磁束写像器の出力を用いた場合の位置信号変換器の出力である位置信号の一例を示す説明図 本発明の実施例3におけるモータ制御装置の構成を示す全体図 磁束検出器の出力である磁束信号の一例を示す説明図 磁束写像器の出力である補正された磁束信号の一例を示す説明図 モータの三相の相電圧と相間電圧の関係を示す説明図 従来例における磁極位置センサの波形と矩形波駆動を示す説明図 従来例における磁極位置センサの波形と正弦波駆動を示す説明図
符号の説明
100 モータ
102 磁束検出器
104 PWM制御器
106 速度制御器
108 微分器
110 位置信号変換器
112 減算器
200 磁束写像器
300 増幅器

Claims (6)

  1. モータと、前記モータの互いに位相差がほぼ120度である三相の磁束を直接的にあるいは間接的に検出する磁束検出手段と、前記磁束検出手段の磁束量から前記モータの位置に変換する位置検出手段と、前記位置検出手段の検出位置を用いて前記モータを駆動する制御手段とを備え、前記位置検出手段は、前記磁束検出手段で検出した三相のうちの二相の磁束量の差を生成する磁束差生成手段と、前記磁束差生成手段で生成された磁束量の差から前記モータの位置に変換する位置変換手段とで構成したことを特徴とするモータ制御装置。
  2. モータと、前記モータの互いに位相差がほぼ120度である三相の磁束を直接的にあるいは間接的に検出する磁束検出手段と、前記磁束検出手段の磁束量から前記モータの位置に変換する位置検出手段と、前記位置検出手段の検出位置を用いて前記モータを駆動する制御手段とを備え、前記位置検出手段は、前記磁束検出手段で検出したu相、v相、w相の各磁束量の差から3つの補正磁束値を生成する磁束差生成手段と、前記3つの補正磁束値の自乗の総和を生成する磁束自乗生成手段と、前記磁束差生成手段で生成した3つの補正磁束値を前記磁束自乗生成手段の出力値により三相位置信号に補正する磁束写像手段と、前記磁束写像手段で補正された前記三相位置信号から前記モータの位置に変換する位置変換手段とで構成したことを特徴とするモータ制御装置。
  3. 磁束写像手段は、磁束差生成手段で生成した3つの補正磁束値を磁束自乗生成手段の出力の平方根で除算して三相位置信号に補正する請求項2記載のモータ制御装置。
  4. 磁束写像手段は、磁束差生成手段で生成した3つの補正磁束値を自乗した値を磁束自乗生成手段の出力で除算して三相位置信号に補正する請求項2記載のモータ制御装置。
  5. 位置変換手段は、磁束写像手段で補正されたそれぞれの三相位置信号の振幅の半分以下の値からモータの位置に変換する請求項2記載のモータ制御装置。
  6. モータと、前記モータの互いに位相差がほぼ120度である三相の磁束を直接的にあるいは間接的に検出する磁束検出手段と、前記磁束検出手段で検出したu相、v相、w相の各磁束量の差から3つの補正磁束値を生成する磁束差生成手段と、前記3つの補正磁束値の自乗の総和を生成する磁束自乗生成手段と、前記磁束差生成手段で生成した3つの補正磁束値を前記磁束自乗生成手段の出力値により三相位置信号に補正する磁束写像手段と、前記磁束写像手段で補正された前記三相位置信号から前記モータの位置に変換する位置変換手段とを備え、前記磁束写像手段の三相位置信号を増幅して、モータに印可する電流指令値とすることを特徴とするモータ制御装置。
JP2003368659A 2003-10-29 2003-10-29 モータ制御装置 Pending JP2005137080A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003368659A JP2005137080A (ja) 2003-10-29 2003-10-29 モータ制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003368659A JP2005137080A (ja) 2003-10-29 2003-10-29 モータ制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005137080A true JP2005137080A (ja) 2005-05-26

Family

ID=34646257

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003368659A Pending JP2005137080A (ja) 2003-10-29 2003-10-29 モータ制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005137080A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008199706A (ja) * 2007-02-08 2008-08-28 Fujitsu General Ltd 位相検出方法、位相検出装置、同期モータの制御方法、および同期モータの制御装置
JP2009296678A (ja) * 2008-06-02 2009-12-17 Panasonic Corp 出力推定装置、それを用いたモータ制御装置およびモータ制御システム
JP2013066324A (ja) * 2011-09-20 2013-04-11 Panasonic Corp モータ制御装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008199706A (ja) * 2007-02-08 2008-08-28 Fujitsu General Ltd 位相検出方法、位相検出装置、同期モータの制御方法、および同期モータの制御装置
US8319459B2 (en) 2007-02-08 2012-11-27 Fujitsu General Limited Synchronous motor control method
EP1959559A3 (en) * 2007-02-08 2017-04-26 Fujitsu General Limited Phase detection method, phase detecting apparatus, synchronous-motor control method, and synchronous motor controller
JP2009296678A (ja) * 2008-06-02 2009-12-17 Panasonic Corp 出力推定装置、それを用いたモータ制御装置およびモータ制御システム
JP2013066324A (ja) * 2011-09-20 2013-04-11 Panasonic Corp モータ制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4631672B2 (ja) 磁極位置推定方法、モータ速度推定方法及びモータ制御装置
US6307336B1 (en) Closed loop control of PWM duty cycle
US20070296371A1 (en) Position sensorless control apparatus for synchronous motor
US20030062868A1 (en) Switching methodology for ground referenced voltage controlled electric machine
KR100960043B1 (ko) 2상 영구자석 동기 전동기의 공간전압벡터 제어 장치
JP6129972B2 (ja) 交流電動機の制御装置、交流電動機駆動システム、流体圧制御システム、位置決めシステム
JP5278723B2 (ja) モータの制御装置及びモータの制御方法
JP3690338B2 (ja) モータ制御装置
JP3894566B2 (ja) ブラシなしdcモータの最高速度を最大にするための方法と装置
JP4722002B2 (ja) Pwmインバータ制御装置及びpwmインバータ制御方法並びに冷凍空調装置
WO2020100478A1 (ja) モータ制御装置及びモータ制御方法
JP5409034B2 (ja) 回転電機制御装置
JP2005137080A (ja) モータ制御装置
WO2019026145A1 (ja) 交流回転機の制御装置および電動パワーステアリングの制御装置
JP3649329B2 (ja) ステッピングモータの駆動装置
JP2006074951A (ja) 交流電動機の制御装置
JP2014054076A (ja) モータ制御装置
JP6074652B2 (ja) モータ制御装置
JP5912242B2 (ja) インバータ制御装置およびインバータ制御システム
JP6756293B2 (ja) 回転機の制御装置および制御方法
JP6324615B2 (ja) 交流回転機の制御装置および電動パワーステアリングの制御装置
JP2020012714A (ja) 回転角度検出装置及び電動機駆動システム
JP2008220069A (ja) 電動機の制御装置
JP2897301B2 (ja) 直流ブラシレスモータの制御方法
JP2023124890A (ja) モータ装置、モータ制御方法、プログラムおよび記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051110

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20051213

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080529

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080603

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080715

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080826