JP6526388B2 - 表示板付き包装用箱及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、改ざん防止機能を有する表示板付き包装用箱及びその製造方法に関する。
近年、例えば店頭等で陳列される包装用箱に関し、商品の説明及び取り扱い等の商品に関して表示すべき事項や、店頭で広告として表示したい事項が増大しており、包装用箱の表面のみでは表示面積が不足する場合があった。そのため、例えば特許文献1に開示されるような箱本体に展開可能な折り畳み構造を有する表示板を連接した表示板付き包装用箱が知られている。
ところで、一度開封した箱本体を、開封する前と同じ状態に容易に復元できると、内容物の改ざんの可能性が否定できないことから、従来より特許文献2に開示されるような改ざん防止機能付き包装用箱が知られている。特許文献2の包装用箱は、側壁の一部に断続する切込み線によって形成される押し込み片が改ざん防止機能を発揮する。つまり、包装用箱を開封する際、押し込み片を押し込む操作を必要とするため、開封後は復元不能な切り取られた押し込み片により、一旦開封されたものであることが外観から容易に判別できる。
一方、折り畳み構造を有する表示板付き包装用箱においても、容易に折り畳み構造が展開されると、表示板の破れ等により、外観特性が低下するという問題があることから、従来より特許文献3に開示されるような改ざん防止機能を有する表示板付き包装用箱が知られている。特許文献3は、断続する切込み線が設けられている表示板及び断続する切込み線が設けられている蓋片について開示する。
特開2013−216358号公報 特開2003−341656号公報 特開平11−255233号公報
しかしながら、特許文献3に開示される改ざん防止機能付きの表示板付き包装用箱は、表示板の展開及び蓋片の開封のそれぞれに改ざん防止機能が設けられているため、箱の構成が複雑になるという問題があった。
そこで、本発明の目的とするところは、簡易な構成により改ざん防止機能を発揮することができる改ざん防止機能を有する表示板付き包装用箱及びその製造方法を提供することにある。
上記の目的を達成するために本発明の一形態は、一枚のブランクシートから一体的に打ち抜かれた箱体形成片からなり、前記箱体形成片には、互いに連接される複数枚の側板、該側板のいずれかと連接される上板と底板を有する容器本体と、前記側板の少なくとも一枚において、該側板に連接され、該側板の面方向へ突出する表示板を有してなり、前記容器本体を形成する前記側板、上板、及び底板のいずれかには、開封時、該容器本体を形成する側板、上板、及び底板のいずれかに不可逆的な構造変化を伴って容器本体内部を開放させる改ざん防止機能を有する開封蓋が形成されている表示板付き包装用箱において、前記表示板は、少なくとも1本の折罫線を介して折り畳まれる折畳片を有してなり、該折畳片には、前記開封蓋に当接することにより、前記開封蓋の面方向への移動が規制されて、前記折畳片の展開が規制される展開規制片が連接され、前記開封蓋の開封により、前記展開規制片による展開の規制が解除され、前記開封蓋は、改ざん防止機能として切断部が形成され、該切断部の切断により、開封される表示板付き包装用箱に関する。前記折畳片には、さらに係合片が連接され、該係合片は、前記開封蓋が形成されていない前記側板において形成された溝と係合することにより折畳片の折り畳み状態が維持されてもよい。前記展開規制片は、前記容器本体内に配され、該容器本体の内部方向に先細状、長方形状、円弧状、階段状、碇状、釣り針状、又はそれらの組み合わされた形状に突出してもよい。前記表示板付き包装用箱は、紙及びプラスチックから選ばれる少なくとも一種により形成されていることが好ましい。
本発明の別の形態は、前記表示板付き包装用箱の製造方法であって、前記折畳片の折り畳み構造を形成した後、前記開封蓋が封鎖される。
本発明によれば、簡易な構成により改ざん防止機能を発揮することができる。
本実施形態における表示板付き包装用箱を構成するブランクシートにおいて、表示板付き包装用箱の内側から見た表示板付き包装用箱の展開図。 本実施形態における表示板付き包装用箱の箱体形成片を筒状に組み立てた状態であって、表示板が展開され、上板及び底板が開いた状態を示す斜視図。 本実施形態における表示板付き包装用箱の箱体形成片を筒状に組み立てた状態であって、表示板が折り畳まれ、上板及び底板が開いた状態を示す斜視図。 本実施形態における表示板付き包装用箱を組み立てた状態を示す斜視図。 本実施形態における表示板付き包装用箱の上板を開封した状態を示す部分斜視図。 本実施形態における表示板付き包装用箱の上板を開封した後、表示板を展開した状態を示す正面図。 別例における展開規制片の部分斜視図。(a)展開規制片の両側を容器本体の内部方向に折り曲げた展開規制片の部分斜視図。(b)展開規制片の全体を上板と水平方向に折り曲げた展開規制片の部分斜視図。
以下、本発明の表示板付き包装用箱を具体化した一実施形態を図1〜図6にしたがって説明する。
図1に示すように、一枚のブランクシートから一体的に切り抜いて形成される箱体形成片11は、略同一形状の3枚の長方形状の側板12,13,14がそれぞれ折罫線15,16を介して列をなして連接されている。側板12は、側板13の反対側の側縁において、第1表示板17と折罫線19を介して連接されている。第1表示板17の面上には、折罫線19が一辺をなし、側板13と略同一形状の側板部17aが設けられている。側板14は、側板13の反対側の側縁において、糊付け片20が折罫線21を介して連接されている。側板14と糊付け片20には、折罫線21をまたぐように、折罫線21の中央上側と下側の2か所に縦方向に楕円状の係合溝21a,21bが貫設されている。
側板12の下端縁には底板22が折罫線23を介して連接され、上端縁には内フラップ24が折罫線25を介して連接されている。底板22は、側板12の反対側の側縁において、先細状の舌片26が折罫線27を介し連接されている。舌片26の左右両側には肩部26aが切り込み形成されている。折罫線25の中央部には、切込み線25aが形成されている。切込み線25aの両端は、やや側板12側へ傾斜して切り込まれている。
側板13の上端縁には内フラップ28が折罫線29を介して連接されている。側板13の下端縁には内フラップ30が折罫線31を介して連接されている。内フラップ30の上端中央部には、U字状の切込み31aが形成され、切込み31aの両端は、折罫線31と繋がれている。側板13の下端縁には、切込み31aにより、箱の組み立て後でも側板13と同一面上で連接される倒立片13aが設けられる。
側板14の上端縁には開封蓋となる上板32が折罫線33を介して連接され、下端縁には内フラップ34が折罫線35を介して連接されている。折罫線33上には、断続する切込み線33aが形成されている。上板32は、側板14の反対側の側縁において、先細状の舌片36が折罫線37を介し連接されている。舌片36の左右両側には肩部36aが切り込み形成されている。舌片36の左右方向の長さは、切込み線25aの長さと略同一に形成される。上板32の側板13側の側縁には上方から中央部まで斜め下方に切り込まれ、その側縁の下側残部とその下側残部に隣接する切込み線33aにより開封片32aが形成されている。折罫線35の中央部には、切込み線35aが形成されている。切込み線35aの両端は、やや側板14側へ傾斜して切り込まれている。舌片26の左右方向の長さは、切込み線35aの長さと略同一に形成される。
第1表示板17は、側板部17aと同一面上において、側板部17aの上方から側方側の範囲において、表示部17bを有する。第1表示板17の表示部17bと反対側の面にも図1において図示しない表示部17cが設けられている。第1表示板17の側板13の反対側の側縁において、折罫線40を介し、折畳片としての第2表示板18が連接されている。第2表示板18は、折罫線40を中心に180度折り返し可能なように、折罫線40を中心に対抗する位置に側板部17aの形状とほぼ対応する切抜き18aが施されている。切抜き18aの上端縁には、展開規制片18bが下方へ先細状に突出している。展開規制片18bは、第2表示板18が折罫線40を中心に180度折り返した際、側板部17aの上端縁に対応する仮想線18cから下方の範囲において側板部17aと接する。切抜き18aの側縁には、左右方向において係合溝21a,21bに対応する高さ位置において、凸状の係合片18d,18eがそれぞれ形成されている。係合片18d,18eは、第2表示板18が折罫線40を中心に180度折り返した際、側板部17aと接する。第2表示板18の表面には、表示部18fが設けられ、表示部18fは、第2表示板18が折罫線40を中心に180度折り返した際、表示部17bと向い合せて接する。第2表示板18の表示部18fと反対側の面にも図1において図示しない表示部18gが形成されている。
第1表示板17と第2表示板18の面上には、折罫線40を中心に180度折り返した際に対応する位置にフック孔17d,18hがそれぞれ貫設されている。
次に、箱体形成片11から本実施形態の表示板付き包装用箱の組み立て方法について説明する。
図1において、ブランクシートの裏面側から見た表示板付き包装用箱の展開図は、表示板付き包装用箱の内側及び表示板の内側を示すため、図1に示される折罫線は、箱の完成時は、全て谷折りされる。
図2,4に示されるように、最終的に側板12,14の裏面が、表示板付き包装用箱10の容器本体38の左右側面をそれぞれ形成し、側板13及び側板部17aの裏面が、容器本体38の正面及び背面をそれぞれ形成する。底板22及び上板32の裏面が箱の底面及び上面(開封蓋の上面)をそれぞれ形成する。
図1,2に示されるように、表示板付き包装用箱10の組み立て時、まず折罫線15,16,19,21がそれぞれ90度に折り曲げられ、糊付け片20の図1における裏面と側板部17aの表面上の対応部分とが接着されることにより、箱体形成片11を筒状に組み立てる。
図3に示されるように、第2表示板18が折罫線40を中心に180度折り返し、第2表示板18の表示部18fと、表示部17bと向い合せて接触される。この際、展開規制片18bは、側板部17aの表面と接しながら容器本体38内に収められる。尚、展開規制片18bは、側板部17aの表面と直接接する構成でも、糊付け片20の面を介し、間接的に接する構成でもよい。また、係合片18d,18eが、係合溝21a,21bの裏面側からそれぞれ挿入される。係合片18d,18eと、係合溝21a,21bとの係合状態は、開封の際、容易に解除されるよう構成される。つまり、係合片18d,18eと、係合溝21a,21bとの係合状態は、第2表示板18の折り畳み状態の維持を補助するための手段である。係合片18d,18eの凸部の高さを小さく構成したり、楕円状の係合溝21a,21bの切り抜きを大きく構成することにより、表示板の展開時、容易に係合状態は解除される。尚、表示板の展開時、容易に係合状態が解除される構成であれば、係合溝及び係合片の形状、数、位置は特に限定されない。
図3,4に示されるように、容器本体38の底部の内フラップ30,34がそれぞれ折罫線31,35を介し90度に折り曲げられる。次に底板22が折罫線23を介し、舌片26が折罫線27を介してそれぞれ90度に折り曲げられながら、舌片26が切込み線35aの裏面側から挿入される。側板13の下端縁において、内フラップ30の折り曲げにより、倒立片13aが出現する。
容器本体38の上端開口部38aから内容物が収容された後、内フラップ24,28が折罫線25,29を介しそれぞれ90度に折り曲げられる。最後に上板32が折罫線33を介し、舌片36が折罫線37を介してそれぞれ90度に折り曲げられながら、舌片36が切込み線25aの裏面側から挿入され、本実施形態の表示板付き包装用箱10は完成する。
次に、本実施形態の表示板付き包装用箱10の開封方法について説明する。
図4,5に示されるように、断続する切込み線33aは、容器本体38の表面に設けられる切断部として形成される。そのため、開封時、断続する切込み線33aの切断により、上板32が可動し、容器本体38内部を開放させる。具体的には、図5に示されるように、上板32の開封片32aを把持して、引っ張ることにより断続する切込み線33aを破断させる。切込み線33aの破断により、上板32は、折罫線33を介した側板14との連接が解除される。上板32は、切込み線25aと舌片36の折罫線37との係合部を軸とした可動片39を形成する。上板32は、折罫線33を介した側板14との連接の切断という不可逆的な構造変化を伴うため、切込み線33aにより、改ざん防止作用が発揮される。可動片39の開放により、容器本体38内部が開放され、可動片39の側縁と展開規制片18bとの当接が解除されるとともに、係合片18d,18eと、係合溝21a,21bとの係合がそれぞれ解除される。それにより、第2表示板18の展開の規制が解除される。最後に、図6に示されるように、第2表示板18が展開され、容器本体38内の内容物が取り出される。
次に、本実施形態の表示板付き包装用箱10の作用について説明する。
本実施形態の表示板付き包装用箱10は、組み立て後、展開規制片18bが容器本体38内の側板部17aの表面と接した状態で、上板32によって上端開口部38aが封鎖される。展開規制片18bは、第2表示板18の展開方向において、開封時に可動片39となる上板32の側縁と当接している。組み立て後、第2表示板18は、不可逆的な構造変化を伴わない展開又は再折り畳みが規制されることが好ましい。表示板の不可逆的な構造変化を伴わない展開又は再折り畳みとは、表示板を展開又は再折り畳みする際、箱の構成要素の一部の破れ、不可逆的な折しわ等の一度展開したことが目視により判断可能な改ざんの痕跡が残らないように展開又は再折り畳みすることをいう。つまり、展開規制片18bが上板32の側縁と当接する限りにおいて、第2表示板18を無理に展開しようとする場合、破れ、不可逆的な折しわの発生等の改ざんの痕跡を残すことにより、展開規制片18bが改ざん防止作用を発揮することが好ましい。または、第2表示板18を無理に展開した後、展開規制片18bを再び第1表示板17と上板32の側縁との隙間から容器本体38内へ無理に差し込む場合に、破れ、不可逆的な折しわの発生等の改ざんの痕跡を残すことにより、展開規制片18bが改ざん防止作用を発揮することが好ましい。
したがって、展開規制片18bが改ざん防止作用を発揮するために、上板32の側縁と当接する限りにおいて、表示板や上板32の不可逆的な構造変化を伴わない第2表示板18の展開又は再折り畳みを、規制する程度の長さや幅を有することが好ましい。展開規制片18bの形状や大きさは、表示板の材質や厚み等により適宜設定可能である。展開規制片18bの幅方向及び縦方向の長さを変えることで、展開の規制の程度を適宜調整してもよい。例えば、展開規制片18bは、第2表示板18の折り畳み時、上板32の側縁と半分以上接していることが好ましく、9割以上接していることがより好ましく、上板32の側縁と対応して接していることがさらに好ましい。上板32の側縁との当接部分が大きくなるほど、当接解除の際の展開規制片18bの変形を大きくする必要があるため、第2表示板18の展開抑制効果がより増加する。一方、上記実施形態において、展開規制片18bは、第2表示板18の折り畳み時、容器本体38の内方向へ先細状に突出して形成されている。それにより、展開時は、第2表示板18の展開方向への引っかかり等を少なくし、スムーズに展開することができる。
また、本実施形態の表示板付き包装用箱10は、組み立て時、上板32において、舌片36が切込み線25aに挿入される。そのため、舌片36の肩部36aが返し構造の役割をするため、切込み線25aの内側の両端近傍に当接し、抜け止めされる。組み立て後、無理に開封しようとすれば、改ざんの痕跡が残るため、舌片36と切込み線25aにより改ざん防止作用が発揮される。尚、底板22も上板32と同様の構成により、容易に開封することができず、無理に開封しようとすれば、改ざんの痕跡が残るため、舌片26と切込み線35aにより改ざん防止作用が発揮される。倒立片13aの下端縁は、組み立て後、第1表示板17の下端縁と同一高さで平行に形成されるため、表示板付き包装用箱10を安定に水平面上に置くことができる。
本実施形態の表示板付き包装用箱10によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態では、展開規制片18bが、第2表示板18の展開方向において、開封時に可動片39をなし、改ざん防止機能としての切込み線33aを有する上板32の側縁と当接するよう構成した。したがって、切込み線33aの切断のみで、上板32の開封と第2表示板18の展開の両方を行うことができる。よって、改ざん防止機能を有する表示板付き包装用箱10を簡易に構成することができる。また、改ざん防止機能により、商品の展示中における表示板の展開又は上板32の開封による箱の破れ等の外観特性の低下を抑制することができる。
(2)好ましくは、展開規制片18bと上板32の構成により、第2表示板18は、不可逆的な構造変化を伴わない展開又は再折り畳みが規制される。したがって、簡易な構成により第2表示板18の改ざん防止機能を発揮することができる。
(3)本実施形態において、改ざん防止機能を、断続する切込み線33aにより発揮するよう構成した。それにより、開封時、切込み線33aの切断により上板32が開封され、容器本体38内部が開放させる。したがって、簡易な構成により容器本体38の改ざん防止機能を発揮することができる。また、かかる改ざん防止機能により、一旦開封したことが、切断後の切り取り線によって、容易に目視確認することができる。また、切込み線33aにより箱の開封を容易に行うことができる。
(4)本実施形態において、容器本体38の内部方向へ突出する展開規制片18bと上板32の側縁が当接する構成により、第2表示板18の展開をより確実に規制することができる。
(5)また、糊付け等の接着手段を使用しなくとも折り畳み構造が保持されるため、折り畳み構造を確実に保持することができ、表示板を展開した際、糊残り等により表示面の汚れ等が生ずるおそれがない。
(6)また、表示板の展開の際、表示板自体に断続する切込み線を設ける必要がなく、切込み線の切り取り失敗の際に表示面が誤って破れるおそれがない。
(7)本実施形態において、切込み線33aの破断により、上板32は、折罫線33を介した側板14との連接が解除され、上板32は、切込み線25aと舌片36の肩部36aとの当接部分を軸とした可動片39を形成する。したがって、表示板付き包装用箱10の開封の際、分離される部位が生じないため、一枚のシート全体をまとめて破棄することができる。
(8)本実施形態において、第2表示板18の折り畳み構造を形成した後、抜け止め構造を有する舌片36を切込み線25aに挿入するのみで、改ざん防止機能を有する上板32が封鎖される。したがって、改ざん防止機能を有する表示板付き包装用箱10を容易に組み立てることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態において、展開規制片18bは、切抜き18aの上端縁から下方へ先細状に突出している構成を有している。例えば、展開規制片18bの側板部17aの上端縁に対応する仮想線18cからの長さ(高さ)は、材質にもよるが、表示板付き包装用箱10が約0.3mm程度の紙で構成される場合、表示板の改ざん防止機能の発揮の観点から、5mm以上が好ましい。
・上記実施形態において、上板32の側縁に対応する仮想線18cから下方に突出する展開規制片18bの形状は特に限定されず、先細状の他、長方形状(正方形状を含む)、円弧状、階段状、碇状、釣り針状、それらの組み合わせ等であってもよい。また、仮想線18cの一部から下方に突出形成されてもよく、仮想線18cの全体から下方に突出形成してもよい。
・上記実施形態において、展開規制片18bの一部又は全体を折り曲げた折曲片を設けてもよい。例えば、図7(a)に示されるように、展開規制片18bの両側に切り込みを入れ、切り込み部分を容器本体38の内側方向に折り曲げた折曲片18iを設けてもよい。また、図7(b)に示されるように、展開規制片18bを上板32の水平方向に折り曲げた折曲片18jを設けてもよい。第2表示板18を展開するために、展開規制片18bを容器本体38内から引き抜く際、折曲片が上板32(又は内フラップ24,28)の内側の面等と当接するため、展開規制片18bの引き抜きを一層困難にする。
・上記実施形態において、好ましくは展開規制片18bと上板32の構成により、第2表示板18の不可逆的な構造変化を伴わない展開又は再折り畳みが規制される。しかしながら、展開規制片18bと上板32が当接した状態で第2表示板18を展開する場合、改ざん防止機能の発揮は、開けにくい構成であればよく、展開又は再折り畳み跡の残らない構成であってもよい。
・上記実施形態において、展開規制片18bと上板32との当接は、上板32の側縁部分でなくても、表面又は裏面部分であってもよい。また、開封蓋は、容器本体38の表面のいずれに形成されてもよい。
・上記実施形態において、展開規制片18bは、開封蓋に当接することにより第2表示板18の展開が規制され、開封蓋の開封により、展開規制片18bによる展開の規制が解除されるよう構成されていれば、容器本体38の外側に配されてもよい。
・上記実施形態において、容器本体内部を開放させる改ざん防止機能として切込み線を採用した。しかしながら、改ざん防止機能は、一度開封したことが目視により判断可能な改ざんの痕跡が残る手段であればよく、例えば、折り曲げ、層の剥がれ、着色等の痕跡であってもよい。
・上記実施形態において、開封部としての切込み線33aは、断続的な破断線により構成した。破断線以外にも、例えば切取り部分の厚みを薄くしたり、強度を弱くすることにより、切取りが可能な構成であれば、いずれも採用することができる。
・上記実施形態において、上板32は、切込み線33aの切断による開封後、可動する可動片39として容器本体38に保持される。しかしながら、内部を開放する蓋の部分は、開封後、容器本体38から分離されてもよい。
・上記実施形態において、第2表示板18の折り畳みは、折罫線40を介して行われる。しかしながら、折り畳み構造は、2度以上、複数回行ってもよい。また、折り畳まれる形状及び範囲は、特に限定されない。
・上記実施形態において、第1表示板17の表示部17bは、側板部17aと同一面上において、側板部17aの上方から側方側の範囲に形成した。しかしながら、第1表示板17の表示部17bは、側板部17aから面方向に突出して形成されていれば、いずれの方向に形成してもよい。尚、面方向とは、側板部17aの表面と垂直でない方向をいい、側板部17aの表面と必ずしも平行でなくてもよい。
・本発明の効果を阻害しない範囲内において、表示部において、一部切込みにより開封する手段が設けられてもよく、一部に糊付けされている部分があってもよい。しかしながら、表示部の損傷をより確実に防止する観点から、表示部の切込みや糊付け等の接着による折り畳み状態の保持手段はより少ない方が好ましい。
・上記実施形態において、表示板の内側の表示部17b,18fにおいて表示する内容は、特に限定されず、例えば、商品の説明及び取り扱い等の商品に関して表示すべき事項、広告の他、購買意欲を増加させるために、商品を購入し、表示部を展開した際に、初めて確認することができるその他の情報等が挙げられる。
表示板の外側の表示部17c,18gにおいて表示する内容もまた、特に限定されず、例えば、商品の説明及び取り扱い等の商品に関して表示すべき事項や、店頭で広告として表示したい事項の他、需要者の注意を引くための装飾等が挙げられる。
・上記実施形態の表示板付き包装用箱10の組み立て方法に関し、上板32と底板22は、いずれが先に封鎖されてもよい。
・上記実施形態において、包装用箱の廃棄、表示部分の保存等を目的として、容易に解体可能なように、各折罫線を切取り線、例えば断続的な破断線や浅い切り込み等により構成してもよく、板面上に解体用の切込みを形成してもよい。
・上記実施形態において、容器本体38を水平断面が四角形状に構成した。しかしながら、水平断面が三角形状、五角形以上の多角形の構成であってもよい。
・上記実施形態において、箱体形成片11の素材は、特に限定されないが、適度な可撓性を有し、廃棄時の破断性に優れ、軽量である観点から、一般的に包装用箱に用いられている紙、プラスチックシートが好ましく適用される。紙としては、市販品を使用することができ、また薄手の紙、厚手の紙のいずれも使用することができる。また、内容物の確認にため、板の一部を透明なフィルムを使用して形成してもよい。
・上記実施形態において、容器本体38の内部に収容される内容物は、特に限定されず、例えば、化粧品、医薬品、医薬部外品、飲食品等の各分野の製品が挙げられる。
・上記実施形態において、表示板付き包装用箱10を展示する場合、第1表示板17及び側板12,13,14のいずれの板が正面側であってもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記する。
(a)前記展開規制片は、表示板の折り畳み時、開封蓋の側縁の半分以上と当接するとともに、容器本体の内方向へ先細状に突出して形成されている前記表示板付き包装用箱。従って、この(a)に記載の発明によれば、折り畳み時は、開封蓋の側縁との当接部分が大きいため、容易に当接を解除し、折畳片を展開することはできない。一方、先細状に突出して形成されるため、折畳片の展開時、展開方向への引っかかり等の障壁の発生を少なくし、スムーズに展開させることができる。
10…表示板付き包装用箱、11…箱体形成片、12,13,14…側板、17…第1表示板、17a…側板部、18…折畳片としての第2表示板、18b…展開規制片、22…底板、32…開封蓋としての上板、33a…切断部としての切込み線、38…容器本体、40…折罫線。

Claims (5)

  1. 一枚のブランクシートから一体的に打ち抜かれた箱体形成片からなり、
    前記箱体形成片には、互いに連接される複数枚の側板、該側板のいずれかと連接される上板と底板を有する容器本体と、前記側板の少なくとも一枚において、該側板に連接され、該側板の面方向へ突出する表示板を有してなり、前記容器本体を形成する前記側板、上板、及び底板のいずれかには、開封時、該容器本体を形成する側板、上板、及び底板のいずれかに不可逆的な構造変化を伴って容器本体内部を開放させる改ざん防止機能を有する開封蓋が形成されている表示板付き包装用箱において、
    前記表示板は、少なくとも1本の折罫線を介して折り畳まれる折畳片を有してなり、該折畳片には、前記開封蓋に当接することにより、前記開封蓋の面方向への移動が規制されて、前記折畳片の展開が規制される展開規制片が連接され、前記開封蓋の開封により、前記展開規制片による展開の規制が解除され、
    前記開封蓋は、改ざん防止機能として切断部が形成され、該切断部の切断により、開封される表示板付き包装用箱。
  2. 前記折畳片には、さらに係合片が連接され、該係合片は、前記開封蓋が形成されていない前記側板において形成された溝と係合することにより折畳片の折り畳み状態が維持される請求項1に記載の表示板付き包装用箱。
  3. 前記展開規制片は、前記容器本体内に配され、該容器本体の内部方向に先細状、長方形状、円弧状、階段状、碇状、釣り針状、又はそれらの組み合わされた形状に突出している請求項1又は2に記載の表示板付き包装用箱。
  4. 前記表示板付き包装用箱は、紙及びプラスチックから選ばれる少なくとも一種により形成されている請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の表示板付き包装用箱。
  5. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載の表示板付き包装用箱の製造方法であって、
    前記折畳片の折り畳み構造を形成した後、前記開封蓋が封鎖される表示板付き包装用箱の製造方法。
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