JP3210136U - 再封機能付き包装用箱 - Google Patents

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ゆう 石田
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【課題】高速包装機による生産性を維持したままで、蓋に再封機能を持たせることができる再封機能付き包装用箱を提供する。【解決手段】この包装用箱Bでは、天蓋16の外蓋161の一方の側縁部に外蓋161の延びる方向に対して略直角方向に向けて延設され、外蓋161の裏面に固定される延長フラップ17と、この延長フラップ17に折れ線L10を介して正面板11側に延設され、正面板11の裏面に沿って配置される差し込みフラップ18とを備え、天蓋16の開封後、天蓋16の切り離された正面側の縁部から突出される差し込みフラップ18を箱本体bの天面開口10内に差し込み、天蓋16で箱本体bの天面開口10を再封する。【選択図】図2

Description

本考案は、医薬品などの物品を収納するのに使用する再封機能付き包装用箱に関する。
従来、医薬品の包装に使用される包装用箱は、一枚のブランクシートから一体的に打ち抜かれて形成される一枚の紙基材から組み立てられ、箱の正面、背面及び左右両側面をなす4側面板と箱の底面をなす底蓋とからなる箱本体と、箱本体の天面をなし、箱本体の天面開口を開閉する天蓋とにより構成され、底蓋、天蓋が共に、箱本体の4側面板の端縁部から延びる一対のフラップ、内蓋、及び外蓋からなり、一般に4枚フラップカートンと称せられる。医薬品は箱本体に天面に開放された開口から入れられて収納され、医薬品を箱本体内に収納した後、箱本体の天面開口は天蓋により、すなわち、各フラップを介して内蓋及び外蓋により閉じられ、内蓋に対して外蓋が糊付けされることで封止される。
そして、この種の包装用箱では、通常、箱本体の正面板と天蓋との間に切り取り線が併せて設けられ、天蓋を容易に開封できるようにしてある。
この種の包装用箱が特許文献1により提案されている。
この文献1の包装用箱では、正面板(表面板)と内蓋(一方の天板)とを区切る折罫線に沿って切り取り線(略L字状の切目)が付けられ、正面板の上部に折罫線と半円形状の切り取り線で囲まれた摘み部が設けられる。このようにして摘み部を指で押し破り、この摘み部を引き上げることによって天蓋をなす内蓋及び外蓋を略L字状の切目に沿って破断することで、箱の天面を容易に開封できるようになっている。なお、この場合、内蓋は箱の正面板から切り離されて外蓋の裏面に移り、外蓋の正面側縁部中央から内蓋と共に正面板から切り離された摘み部が突出される。
特開2003−11961号公報
しかしながら、上記従来(特許文献1)の包装用箱のような4枚フラップカートンは、高速包装機により生産されているが、既述のように、箱本体の正面板と天蓋との間に切り取り線を設けて、天蓋を容易に開封できるようにすると、天蓋を開封した際に、図8に示すように、外蓋は箱の正面板から切り離されて内蓋の表面に移り、外蓋の正面側縁部中央から内蓋と共に正面板から切り離された摘み部のみが突出され、天蓋それ自体に再封機能がないために、図9に示すように、箱本体の天面開口を天蓋で再封することができない。このため、従来から、高速包装機で生産する4枚フラップカートンには再封機能が無いものが多い。なお、図8、図9に例示の箱では、正面板の上部に外蓋が連接され、背面板の上部に内蓋が連接されていて、特許文献1のものとは外蓋と内蓋が反対になっているが、外蓋、内蓋がどちらであっても、同様である。
このように箱に再封機能が付いていないと、病院や薬局などで、この医薬品の入った箱を保管棚に置く場合は、箱を一度開封してしまうと、棚の上で蓋は開いたままとなり、箱の中から医薬品が出てきてしまったり、蓋表面の表示が見えないために医薬品が識別しにくくなったり、また、開いた蓋で棚に付けられているネームプレートが隠されたりするなど保管棚での箱の取り扱いが容易ではなく、また、この医薬品の入った箱を引き出しの中に入れる場合は、箱を一度開封してしまうと、引き出しの中で蓋は開いたままとなり、蓋表面の表示が見えないために医薬品が識別しにくくなったり、また、開いた蓋が引き出しに引っ掛かって引き出しが開けにくくなったりするなど引き出しでの箱の取り扱いも容易でない。また、蓋の上から箱に輪ゴムを掛けることで、蓋を閉じることができるが、箱から薬の出し入れをする毎に輪ゴムを取ったり付けたりしなければならず、箱の取り扱いが煩雑となる。
本考案は、このような従来の問題を解決するもので、この種の包装用箱において、高速包装機による生産性を維持したままで、蓋に再封機能を持たせること、再封機能を付けることで、病院や薬局などの保管棚や引き出しでの箱の取り扱いを容易にすること、を目的とする。
上記目的を達成するために、本考案の再封機能付き包装用箱は、
箱の正面、背面及び左右両側面をなす4側面板と箱の底面をなす底蓋とからなる天面に開口を有する箱本体と、前記箱本体の天面をなし、前記箱本体の天面開口を開閉する天蓋とにより構成され、前記天蓋は、前記4側面板の各端縁部に折れ線を介して連接される一対のフラップ、内蓋、及び外蓋からなり、前記箱本体の天面開口が前記各フラップを介して前記内蓋及び前記外蓋により閉じられ、前記内蓋に対して前記外蓋が糊付けされることで封止され、前記外蓋又は前記内蓋と前記外蓋又は前記内蓋と連接される側面板との間の折れ線上に開封用の切り取り線が形成されて、前記天蓋が前記切り取り線から切り離されることによって開封される開封機能を有する包装用箱において、
前記外蓋又は前記内蓋の一方の側縁部に前記外蓋又は前記内蓋の延びる方向に対して略直角方向に向けて延設され、前記外蓋又は前記内蓋の裏面に固定される延長フラップと、
前記延長フラップに前記外蓋又は前記内蓋と前記外蓋又は前記内蓋と連接される側面板との間の前記折れ線に対応する位置で折れ線を介して前記外蓋又は前記内蓋と連接される側面板側に延設され、前記外蓋又は前記内蓋と連接される側面板の裏面に沿って配置される差し込みフラップと、
を備え、
前記天蓋の開封後、前記天蓋の切り離された縁部から突出される前記差し込みフラップを前記箱本体の天面開口内に差し込み、前記側面板の裏面に係合させることにより、前記天蓋で前記箱本体の天面開口を再封する、
ことを要旨とする。
この場合、包装用箱は全体が一枚のブランクシートから一体的に打ち抜かれて形成される一枚の紙基材からなり、当該紙基材において、4側面板は連接して平行に形成され、外蓋又は内蓋は前記4側面板のうちの一方端の側面板の端縁部に折れ線を介して形成され、延長フラップは前記外蓋又は前記内蓋の前記4側面板の連接方向とは反対側の側縁部で前記外蓋又は前記内蓋と前記外蓋又は前記内蓋と連接される側面板との間の前記折れ線に対応する位置から前記外蓋又は前記内蓋の高さ方向に前記外蓋又は前記内蓋よりも小さい所定の高さに折れ線を介して、前記外蓋又は前記内蓋の幅と略同じ又は少し小さい幅に延長して形成され、差し込みフラップは前記延長フラップに前記外蓋又は前記内蓋と前記外蓋又は前記内蓋と連接される側面板との間の前記折れ線に対応する位置で折れ線を介して必要な差し込み長さに延長して、前記一方端の側面板と並列に形成されることが好ましい。
また、この場合、延長フラップと差し込みフラップとの間の折れ線上の両端に各フラップに係合可能に切り込みが形成されることが好ましい。
本考案の再封機能付き包装用箱によれば、上記のとおり、外蓋又は内蓋の一方の側縁部に外蓋又は内蓋の延びる方向に対して略直角方向に向けて延設され、外蓋又は内蓋の裏面に固定される延長フラップと、この延長フラップに外蓋又は内蓋と外蓋又は内蓋と連接される側面板との間の折れ線に対応する位置で折れ線を介して外蓋又は内蓋と連接される側面板側に延設され、外蓋又は内蓋と連接される側面板の裏面に沿って配置される差し込みフラップとを備え、天蓋の開封後、天蓋の切り離された縁部から突出される差し込みフラップを箱本体の天面開口内に差し込み、側面板の裏面に係合させることにより、天蓋で箱本体の天面開口を再封するようにしたので、包装用箱の高速包装機による生産性を維持したままで、蓋(天蓋)に再封機能を持たせることができ、そして、再封機能を付けることで、病院や薬局などの保管棚や引き出しでの箱の取り扱いを容易にすることができる、という本考案独自の格別な効果を奏する。
本考案の一実施の形態における再封機能付き包装用箱の開封前の外部構成を示す正面側から見た部分斜視図 同包装用箱の開封後の外部及び内部構成を示す正面側から見た部分斜視図 同包装用箱を構成する紙基材の展開図 同包装用箱の特に再封機能の構成を示す部分斜視図 同包装用箱の特に再封機能の構成を示す部分斜視図 同包装用箱の使用例を示し、箱を開封した状態を示す部分斜視図 同包装用箱の使用例を示し、箱を再封する状態を示す部分斜視図 従来の開封機能付きの包装用箱の開封後の状態を示す部分斜視図 同包装用箱の再封できない構造を説明するための部分斜視図
次に、この考案を実施するための形態について図を用いて説明する。
図1及び図2に再封機能付き包装用箱を示している。
図1、図2に示すように、再封機能付き包装用箱B(以下、包装用箱B又は箱Bという場合がある。)は、ボール紙、クラフト紙のような比較的厚さがあり直立性のある紙材により形成され、箱Bの正面、背面及び左右両側面をなす4側面板11−14(正面板11、右側面板12、背面板13、左側面板14)と箱Bの底面をなす底蓋15(図3参照)とからなる天面に開口10を有する箱本体bと、箱本体bの天面をなし、箱本体bの天面開口10を開閉する天蓋16とにより構成される。
この箱Bの場合、箱本体bは、縦に長い直方体状に構成され、正面板11、背面板13はそれぞれ、同じ大きさの縦長の長方形で、左右の側面板12、14はそれぞれ、正面板11、背面板13よりも幅が狭い同じ大きさの縦長の長方形になっている。なお、この場合、正面板11の右側面板12とは反対側の側縁部に接続片111(図3参照)が形成され、この接続片111が左側面板14の裏面で正面側縁部に糊を介して接続される。また、底蓋15は、図3を参照すると、4側面板11−14の各端縁部、この場合、正面板11の下端縁部から折れ線L1を介して連接され、箱本体bの底面開口の全部を被覆可能な略矩形状の外蓋151、背面板13の下端縁部から折れ線L3を介して連接され、箱本体bの底面開口の一部(底面開口全体の5分の4若しくは4分の3程度)を被覆可能な略台形状の内蓋152、左右各側面板12、14の下端縁部から折れ線L2、L4を介して連接され、箱本体bの底面開口を部分的(底面開口全体の5分の2程度)を被覆可能な略台形状の左右一対のフラップ153、154からなり、箱本体bの底面開口が各フラップ153、154を介して内蓋152及び外蓋151により順次閉じられ、内蓋152に対して外蓋151が糊付けされることで封止される。
天蓋16は、図3を参照すると、4側面板11−14の各端縁部、この場合、正面板11の上端縁部から折れ線L5を介して連接され、箱本体bの天面開口10の全部を被覆可能な略矩形状の外蓋161、背面板13の上端縁部から折れ線L7を介して連接され、箱本体bの天面開口10の一部(天面開口10全体の5分の4若しくは4分の3程度)を被覆可能な略台形状の内蓋162、左右各側面板12、14の上端縁部から折れ線L6、L8を介して連接され、箱本体bの天面開口10を部分的(天面開口10全体の5分の2程度)を被覆可能な略台形状の左右一対のフラップ163、164からなり、箱本体bの天面開口10が左右の各フラップ163、164を介して内蓋162及び外蓋161により順次閉じられ、内蓋162に対して外蓋161が糊付けされることで封止される。
また、天蓋16の外蓋161とこの外蓋161と連接される正面板11との間の折れ線L5上には開封用の切り取り線C1が形成される。この場合、開封用の切り取り線C1は、外蓋161と正面板11との間の折れ線L5の中央直下の位置に折れ線L5から略台形の溝形にミシン目c1が付けられ、さらに、その溝形のミシン目c1の両端から折れ線L5の両端まで折れ線L5上にミシン目c2が付けられて形成される。この正面板11上部の溝形のミシン目c1で囲まれた部分を、以下、つまみ部Tという。なお、正面板11と底蓋15の外蓋151との間の折れ線L1にはその中央直上の位置に折れ線L1から略半円形の溝形にミシン目c3が付けられ、さらに、その溝形のミシン目c3の両端から折れ線L1の両端まで折れ線L1上にミシン目c4が付けられて、箱Bの廃棄の際に箱Bを折り畳みやすくするための破断線C2が併せて形成される。
このようにして箱Bは箱本体bの天面開口10が各フラップ163、164を介して内蓋162及び外蓋161により閉じられ、内蓋162に対して外蓋161が糊付けされることで封止され、外蓋161とこの外蓋161と連接される正面板11との間の折れ線L5上に開封用の切り取り線C1が形成されて、天蓋16が切り取り線C1から切り離されることによって開封される開封機能を有する。
そして、この箱Bでは、再封機能を併せて有する。この再封機能は、図1、図2に示すように、天蓋16の外蓋161の一方の側縁部、この場合、左側縁部に折れ線L9を介して外蓋161の延びる方向に対して略直角方向に向けて延設され、外蓋161の裏面に固定される延長フラップ17と、この延長フラップ17に外蓋161とこの外蓋161と連接される側面板11、すなわち正面板11との間の折れ線L5に対応する位置で折れ線L10を介して外蓋161と連接される正面板11側に延設され、正面板11の内側に沿って配置される差し込みフラップ18とを備えて構成される。
この場合、包装用箱Bは、図3に示すように、全体が一枚のブランクシートから一体的に打ち抜かれて形成される一枚の紙基材Pからなる。
この紙基材Pは、展開した状態において、組み立て時に箱本体bの正面板11をなす正面板部P11と、正面板部P11の左側部に設けられ、組み立て時に箱本体bの左側面板14の裏面に固定される接続片部P111と、正面板部11の右側部に連続して設けられ、組み立て時に箱本体bの右側面板12をなす右側面板部P12と、右側面板部P12の右側部に連続して設けられ、組み立て時に箱本体bの背面板13をなす背面板部P13と、背面板部P13の右側部に設けられ、組み立て時に箱本体bの左側面板14をなす左側面板部P14と、正面板部P11の上側部に連続して設けられ、組み立て時に天蓋16の外蓋161をなす外蓋部P161と、正面板部P11の下側部に連続して設けられ、組み立て時に底蓋15の外蓋151をなす外蓋部P151と、右側面板部P12の上側部に連続して設けられ、組み立て時に天蓋16の右のフラップ163をなす右のフラップ部P163と、右側面板部P12の下側部に連続して設けられ、組み立て時に底蓋15の右のフラップ153をなす右のフラップ部P153と、背面板部P13の上側部に連続して設けられ、組み立て時に天蓋16の内蓋162をなす内蓋部P162と、背面板部P13の下側部に連続して設けられ、組み立て時に底蓋15の内蓋152をなす内蓋部P152と、左側面板部P14の上側部に連続して設けられ、組み立て時に天蓋16の左のフラップ164をなす左のフラップ部P164と、左側面板部P14の下側部に連続して設けられ、組み立て時に底蓋15の左のフラップ154をなす左のフラップ部P154と、外蓋部P161の左側縁部に連続して設けられ、組み立て時に延長フラップ17をなす延長フラップ部P17と、延長フラップ部P17の下側部に連続して設けられ、組み立て時に差し込みフラップ18をなす差し込みフラップ部P18と、を備える。
このようにして、この紙基材Pでは、4側面板部P11−P14は連接して平行に形成され、外蓋部P161が4側面板部P11−P14のうちの一方端の側面板部P11、すなわち正面板部P11の上端縁部に折れ線L5を介して形成され、延長フラップ部P17は外蓋部P161の4側面板部P11−P14の連接方向とは反対側の側縁部で外蓋部P161とこの外蓋部P161と連接される正面板部P11との間の折れ線L5に対応する位置から外蓋部P161の高さ方向に外蓋部P161よりも小さい所定の高さに折れ線L9を介して、外蓋部P161の幅と略同じ又は少し小さい幅に延長して横長の略長方形に形成される。差し込みフラップ部P18は延長フラップ部P17に外蓋部P161とこの外蓋部P161と連接される正面板部P11との間の折れ線L5に対応する位置で折れ線L10を介して必要な差し込み長さに延長して略台形(この場合、上底より下底が短い台形)に、一方端の正面板部P11と並列に形成される。また、この紙基材Pには、既述のとおり、外蓋部P161と正面板部P11との間の折れ線L5の中央直下の位置に折れ線L5から略台形の溝形にミシン目c1が付けられ、さらに、その溝形のミシン目c1の両端から折れ線L5の両端まで折れ線L5上にミシン目c2が付けられて、開封用の切り取り線C1が形成され、外蓋部151と正面板部P11との間の折れ線L1にはその中央直上の位置に折れ線L1から略半円形の溝形にミシン目c3が付けられ、さらに、その溝形のミシン目c3の両端から折れ線L1の両端まで折れ線L1上にミシン目c4が付けられて、箱Bの廃棄の際に箱Bを折り畳みやすくするための破断線C2が形成される。またさらに、延長フラップ部P17と差し込みフラップ部P18との間の折れ線L10上の両端には各フラップ部163、164に係合可能に切り込みC3が併せて形成される。そして、延長フラップ部P17は、図4に示すように、外蓋部161の4側面板部P11−P14の連接方向とは反対側の側縁部の折れ線L9により外蓋部P161の裏面に折り込まれて、つまり、外蓋部161の横側から裏面に折り込まれて、外蓋部P161の裏面に糊を介して固定され、差し込みフラップ部P18は延長フラップ部P17の下部に折れ線L10を介して連続し正面板部P11の裏面側に隠蔽配置される。延長フラップ部P18が外蓋部P161の裏面に糊で貼り付けられるので、この天蓋16の仕上がりは、図5に示すように、従来の4枚フラップカートンの形状と変わらない。なお、この場合、正面板部P11(正面板11)の右側面板部P12(右側面板12)とは反対側の側縁部に接続片部P111(接続片111)が形成され、この接続片部P111(接続片111)が左側面板部P14(左側面板14)の裏面で正面側縁部に糊を介して接続されるが、この接続片部P111(接続片111)は差し込みフラップ部P18(差し込みフラップ18)が台形に形成され、その両側が斜めに形成されているので、差し込みフラップ部P18(差し込みフラップ18)から切り離されている。
このような構造としたことで、箱Bは、従来の4枚フラップカートンと同様に、高速包装機による生産が可能である。
紙基材Pはこのようにして構成され、この紙基材Pから、正面板部P11の左側部に設けられた接続片部P111が左側面板部P14の裏面前側縁部に糊を介して結合され、4側面板部P11−P14の底面開口が左右の各フラップ部P153、P154を介して内蓋部P152及び外蓋部P151により閉じられ、内蓋部P152に外蓋部P151が糊付けされることで封止され、箱本体bが組み立てられる。そして、この箱本体bに医薬品が収容されて、天蓋16が封じられる。すなわち、箱本体bの天面開口10が左右の各フラップ部163、P164を介して内蓋部P162及び外蓋部P161により閉じられ、内蓋部P162に外蓋部P161が糊付けされることで封止される。
かくして箱Bは、天蓋16の開封後、天蓋16の切り離された正面側縁部から突出される差し込みフラップ18を箱本体bの天面開口10内に差し込み、正面板11の内側に係合させることにより、天蓋16で箱本体bの天面開口10が再封される。
すなわち、箱Bを開封するには、図6に示すように、箱Bの正面板11上部のつまみ部Tを指で押し破り、このつまみ部Tを引き上げることによって天蓋16をなす外蓋161が開封用の切り取り線C1に沿って破断されて、箱Bの天面開口10が容易に開封され、この天蓋16の開封により、外蓋161は箱Bの正面板11から切り離されて内蓋162の表面上に移り、外蓋161の裏面に延長フラップ17を介して固定され、外蓋161の正面側縁部から延びる差し込みフラップ18が出現する。そして、この箱Bの開封後、箱Bを再封するには、箱本体bの天面開口10上に左右の各フラップ163、164を介して、図7に示すように、外蓋161を内蓋162と共に倒伏しながら差し込みフラップ18を箱本体bの天面開口10から差し込み、天蓋16を閉じると、差し込みフラップ18が正面板11の裏面に係止されることで、箱Bの天面開口10が天蓋16により再封される。また、このとき、外蓋161を箱Bの中に向けて軽く少し押し込むと、延長フラップ17と差し込みフラップ18との間の折れ線L10上の両端に形成された各切り込みC3に左右の各フラップ163、164の縁部が引っ掛かることで、天蓋16の再封状態が確実に保持される。
以上説明したように、この包装用箱Bによれば、上記のとおり、天蓋16の外蓋161の一方の側縁部(この場合、左側縁部)に折れ線L9を介してこの外蓋161の延びる方向に対して略直角方向に向けて延設され、外蓋161の裏面に固定される延長フラップ17と、この延長フラップ17に外蓋161とこの外蓋161と連接される側面板11、すなわち正面板11との間の折れ線L5に対応する位置で折れ線L10を介して正面板11側に延設され、正面板11の裏面に沿って配置される差し込みフラップ18とを備え、天蓋16の開封後、天蓋16の切り離された正面側の縁部から突出される差し込みフラップ18を箱本体bの天面開口10内に差し込み、正面板11の内側に係合させることにより、天蓋16で箱本体bの天面開口10を再封するようにしたので、包装用箱Bの高速包装機による生産性を維持したままで、天蓋16に再封機能を持たせることができる。
そして、再封機能を付けたことで、病院や薬局などの保管棚や引き出しでの箱Bの取り扱いを容易にすることができる。すなわち、この医薬品の入った箱Bを保管棚に置く場合、箱Bを開封しても再封できるので、棚の上で箱Bの天蓋16を閉じておくことができ、天蓋16を閉じておくことで、箱Bの中から医薬品が出てくることがなく、天蓋16表面の表示が見えて医薬品を識別することができ、また、開いた天蓋16で棚のネームプレートが隠されたりすることもなく、保管棚での箱Bの取り扱いが容易となる。また、この医薬品の入った箱Bを引き出しの中に入れる場合は、箱Bを開封しても再封できるので、引き出しの中で箱Bの天蓋16を閉じておくことができ、天蓋16を閉じておくことで、天蓋16表面の表示が見えて医薬品を識別することができ、また、開いた天蓋16が引き出しに引っ掛かって引き出しが開けにくくなったりすることもなく、引き出しでの箱Bの取り扱いも容易となる。また、天蓋16の上から箱Bに輪ゴムを掛ける必要もなく、箱Bの取り扱いが容易となる。
なお、この実施の形態では、箱Bの正面板11の(上)端縁部に外蓋161、背面板13の(上)端縁部に内蓋162が連接されて、外蓋161と正面板11との間の折れ線L5上に開封用の切り取り線C1が形成されるものとしたが、正面板の(上)端縁部に内蓋、背面板の(上)端縁部に外蓋が連接されて、内蓋と正面板との間の折れ線上に開封用の切り取り線が形成されるものであってもよい。
このようにしても上記実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
また、この実施の形態では、箱Bの正面板11の(上)端縁部に外蓋161、背面板13の(上)端縁部に内蓋162が連接されて、再封機能が、外蓋161の一方の側縁部に外蓋161の延びる方向に対して略直角方向に向けて延設され、外蓋161の裏面に固定される延長フラップ17と、この延長フラップ17の下側部に正面板11側に延設され、正面板11の裏面に沿って配置される差し込みフラップ18とを備えて構成されるものとしたが、正面板の(上)端縁部に内蓋、背面板の(上)端縁部に外蓋が連接されるものであってもよく、この場合、再封機能は、内蓋の一方の側縁部に内蓋の延びる方向に対して略直角方向に向けて延設され、内蓋の裏面に固定される延長フラップと、この延長フラップの下側部に正面板側に延設され、内蓋と連接される正面板の裏面に沿って配置される差し込みフラップとを備えて構成されるものとしてもよい。
このようにしても上記実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
さらに、この実施の形態では、紙基材において、4側面板11−14は連接して平行に形成され、4側面板11−14のうちの一方端の側面板11、すなわち正面板11の端縁部に折れ線L5を介して外蓋161が形成され、延長フラップ17は外蓋161の4側面板11−14の連接方向とは反対側の側縁部で外蓋161と正面板11との間の折れ線L5に対応する位置から外蓋161の高さ方向に外蓋161よりも小さい所定の高さに折れ線L9を介して、外蓋161の幅と略同じ又は少し小さい幅に延長して形成され、差し込みフラップ18はこの延長フラップ18に外蓋161と正面板11との間の折れ線L5に対応する位置で折れ線L10を介して必要な差し込み長さに延長して、一方端の正面板11と並列に形成されるものとしたが、正面板の端縁部に折れ線を介して内蓋が形成され、延長フラップは内蓋の4側面板の連接方向とは反対側の側縁部で内蓋と正面板との間の折れ線に対応する位置から内蓋の高さ方向に内蓋よりも小さい所定の高さに折れ線を介して、内蓋の幅と略同じ又は少し小さい幅に延長して形成され、差し込みフラップはこの延長フラップに内蓋と正面板との間の折れ線に対応する位置で折れ線を介して必要な差し込み長さに延長して、一方端の正面板と並列に形成されるものとしてもよい。
このようにしても上記実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
B 再封機能付き包装用箱
b 箱本体
10 開口
11 正面板
111 接続片
12 右側面板
13 背面板
14 左側面板
15 底蓋
151 外蓋
152 内蓋
153 右のフラップ
154 左のフラップ
16 天蓋
161 外蓋
162 内蓋
163 右のフラップ
164 左のフラップ
17 延長フラップ
18 差し込みフラップ
T つまみ部
P 紙基材
P11 正面板部
P111 接続片部
P12 右側面板部
P13 背面板部
P14 左側面板部
P151 外蓋部
P152 内蓋部
P153 右のフラップ部
P154 左のフラップ部
P161 外蓋部
P162 内蓋部
P163 右のフラップ部
P164 左のフラップ部
P17 延長フラップ部
P18 差し込みフラップ部
C1 開封用の切り取り線
c1 ミシン目
c2 ミシン目
C2 破断線
c3 ミシン目
c4 ミシン目
C3 切り込み
L1−L10 折れ線

Claims (3)

  1. 箱の正面、背面及び左右両側面をなす4側面板と箱の底面をなす底蓋とからなる天面に開口を有する箱本体と、前記箱本体の天面をなし、前記箱本体の天面開口を開閉する天蓋とにより構成され、前記天蓋は、前記4側面板の各端縁部に折れ線を介して連接される一対のフラップ、内蓋、及び外蓋からなり、前記箱本体の天面開口が前記各フラップを介して前記内蓋及び前記外蓋により閉じられ、前記内蓋に対して前記外蓋が糊付けされることで封止され、前記外蓋又は前記内蓋と前記外蓋又は前記内蓋と連接される側面板との間の折れ線上に開封用の切り取り線が形成されて、前記天蓋が前記切り取り線から切り離されることによって開封される開封機能を有する包装用箱において、
    前記外蓋又は前記内蓋の一方の側縁部に前記外蓋又は前記内蓋の延びる方向に対して略直角方向に向けて延設され、前記外蓋又は前記内蓋の裏面に固定される延長フラップと、
    前記延長フラップに前記外蓋又は前記内蓋と前記外蓋又は前記内蓋と連接される側面板との間の前記折れ線に対応する位置で折れ線を介して前記外蓋又は前記内蓋と連接される側面板側に延設され、前記外蓋又は前記内蓋と連接される側面板の裏面に沿って配置される差し込みフラップと、
    を備え、
    前記天蓋の開封後、前記天蓋の切り離された縁部から突出される前記差し込みフラップを前記箱本体の天面開口内に差し込み、前記側面板の裏面に係合させることにより、前記天蓋で前記箱本体の天面開口を再封する、
    ことを特徴とする再封機能付き包装用箱。
  2. 包装用箱は全体が一枚のブランクシートから一体的に打ち抜かれて形成される一枚の紙基材からなり、当該紙基材において、4側面板は連接して平行に形成され、外蓋又は内蓋は前記4側面板のうちの一方端の側面板の端縁部に折れ線を介して形成され、延長フラップは前記外蓋又は前記内蓋の前記4側面板の連接方向とは反対側の側縁部で前記外蓋又は前記内蓋と前記外蓋又は前記内蓋と連接される側面板との間の前記折れ線に対応する位置から前記外蓋又は前記内蓋の高さ方向に前記外蓋又は前記内蓋よりも小さい所定の高さに折れ線を介して、前記外蓋又は前記内蓋の幅と略同じ又は少し小さい幅に延長して形成され、差し込みフラップは前記延長フラップに前記外蓋又は前記内蓋と前記外蓋又は前記内蓋と連接される側面板との間の前記折れ線に対応する位置で折れ線を介して必要な差し込み長さに延長して、前記一方端の側面板と並列に形成される請求項1に記載の再封機能付き包装用箱。
  3. 延長フラップと差し込みフラップとの間の折れ線上の両端に各フラップに係合可能に切り込みが形成される請求項1又は2に記載請求項1に記載の再封機能付き包装用箱。
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