JP6521961B2 - 粘着シートおよび粘着シートの製造方法 - Google Patents

粘着シートおよび粘着シートの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、粘着シートおよび粘着シートの製造方法に関する。
特に、少なくとも基材と、粘着剤層と、剥離シートと、を積層してなる粘着シート(剥離シート付き粘着シート)であって、基材および粘着剤層を含んで構成される粘着性積層体の形態にかかわらず、粘着性積層体の物性を容易かつ正確に測定することができる粘着シートおよびその製造方法に関する。
従来、所定内容を表示するための表示用ラベルや、電気製品の内部等において部品を固定するための固定用テープ、あるいは電気製品の組み立て工程において、部品をごみや傷から保護するための保護フィルム等には、それぞれの用途に適した基材および粘着剤層を積層してなる粘着性積層体が用いられている。
このような粘着性積層体には、その用途に応じて様々な形態が存在しており、例えば、極小のものや、切り込み部を有するもの等、多種多様である(例えば、特許文献1および2)。
すなわち、特許文献1には、プリンターハウジングと、このプリンターハウジング内に形成した移送路上に移送されるラベル連続体に印字する印字部にプラテンローラーを有し、さらに、このラベル連続体の位置を検出する検出部と、この検出部および印字部を制御する制御部と、を有し、プリンターハウジングのラベル排出口とプラテンローラーとの間隔を、印字可能なラベルサイズとしての最小寸法の制限となる移送方向の最小ラベル印字領域とし、ラベル連続体は、帯状の台紙と、この台紙上に仮着するとともに最小ラベル印字領域のピッチを有する複数枚の極小ラベルと、を有する極小ラベル連続体であり、極小ラベルに印字するための極小ラベル連続体の印字方法が開示されている。より具体的には、最小ラベル印字領域の一単位内に所定枚数だけ配置可能な極小ラベルについて、この一単位内の最小ラベル領域に極小ラベルそれぞれのサイズに合わせて幅方向にスリットを切り込むことにより、それぞれの極小ラベルを形成したラベル配置領域を画成するとともに、これら所定枚数の極小ラベルへの印字内容をそれぞれの極小ラベルのラベル配置領域に供給して、極小ラベルにそれぞれ印字し、さらに最少ラベル印字領域の一単位内におけるラベル配置領域の数より少ない枚数の極小ラベルについては、最小ラベル印字領域内において先頭に位置する極小ラベルから順次印字することを特徴とする極小ラベル連続体の印字方法が開示されている。
また、特許文献2には、ラベル基材層の裏面に粘着剤層を設けたラベルシートと、該ラベルシートよりも小サイズのアンテナ支持基材層の表面に直線状またはコイル状のアンテナ線とICチップとを積層形成したラベル識別情報交信シートとが、そのICチップを粘着剤層側に重ね合わせて貼着され、ラベルシートのシート端縁部の数個所に、ラベル基材層からアンテナ支持基材層までにわたってラベル識別情報交信シートのアンテナ線と交差する方向に向かう切り込み線が設けられ、該切り込み線の内端部は、アンテナ線が通電可能な状態でアンテナ支持基材層の領域内、および/またはアンテナ線の領域内に掛かるように設けられていることを特徴とする貼り換え防止用ICラベルが開示されている。
特許第4769109号公報(特許請求の範囲) 特開2005−216054号公報(特許請求の範囲)
しかしながら、特許文献1に記載の極小ラベル連続体の印字方法により得られる極小ラベルは、品質管理の要求から粘着力等の物性を測定する必要が生じた場合であっても、極小であることに起因して、容易かつ正確に物性を測定することが困難になるという問題が見られた。
それ故、例えば、打ち抜き加工をする前の、製造した工場において保管されている製品サンプルにおける物性が正常であったことが確認できたとしても、輸送工程や打ち抜き加工工程等の履歴を経て最終的に得られる極小ラベルの物性が正常か否かを判断することが困難となり、仮に物性の変化が明らかであったとしても、その程度や原因を追究することが困難になるという品質管理上の問題が見られた。
また、特許文献2に記載の貼り換え防止用ICラベルの場合も、切り込み線が設けられていることに起因して、容易かつ正確に物性を測定することが困難になることから、特許文献1の場合と同様に、品質管理上の問題が見らえた。
したがって、極小のものや、切り込み部を有するもの等、成形加工後に粘着力等の物性を測定することが困難な態様の粘着性積層体の品質管理性を向上させる技術が求められていた。
そこで、本発明者らは、以上のような事情に鑑み、鋭意努力したところ、基材および粘着剤層を含んで構成される粘着性積層体を、剥離シート上において、被着体に貼付されるための被着体貼付用部分と、粘着性積層体の物性測定に供されるための物性測定用部分と、に成形加工し、かつ、被着体貼付用部分と、物性測定用部分とを同一の剥離シート上に平面配置することにより、上述した問題を解決できることを見出し、本発明を完成させたものである。
すなわち、本発明の目的は、基材および粘着剤層を含んで構成される粘着性積層体(被着体貼付用部分)の形態にかかわらず、粘着性積層体の物性を容易かつ正確に測定することができる粘着シートおよびその製造方法を提供することにある。
本発明によれば、少なくとも基材と、粘着剤層と、剥離シートと、を積層してなる粘着シートであって、基材および粘着剤層を含んで構成される粘着性積層体が、剥離シート上において、被着体に貼付されるための被着体貼付用部分と、粘着性積層体の物性測定に供されるための物性測定用部分と、に成形加工されてなるとともに、被着体貼付用部分の平面形状における面積を400mm 2 以下の値とし、被着体貼付用部分と、物性測定用部分とが、同一の剥離シート上に平面配置されてなることを特徴とする粘着シートが提供され、上述した問題を解決することができる。
すなわち、本発明の粘着シートであれば、面積が不十分であるため被着体貼付用部分を用いての物性測定は困難になるが、粘着性積層体を、被着体貼付用部分と、物性測定用部分とに分けて成形加工していることから、物性測定用部分を用いて容易かつ正確に物性の測定をすることができる。
また、本発明の別の態様として、少なくとも基材と、粘着剤層と、剥離シートと、を積層してなる粘着シートであって、基材および粘着剤層を含んで構成される粘着性積層体が、剥離シート上において、被着体に貼付されるための被着体貼付用部分と、粘着性積層体の物性測定に供されるための物性測定用部分と、に成形加工されてなるとともに、被着体貼付用部分が、切り込み部を有し、被着体貼付用部分と、物性測定用部分とが、同一の剥離シート上に平面配置されてなることを特徴とする粘着シートが提供され、上述した問題を解決することができる。
すなわち、本発明の別の態様の粘着シートであれば、物性測定の際に切り込み部で破断してしまうことから、被着体貼付用部分を用いての物性測定は困難になるが、粘着性積層体を、被着体貼付用部分と、物性測定用部分とに分けて成形加工していることから、物性測定用部分を用いて容易かつ正確に物性の測定をすることができる。
また、本発明のさらに別の態様として、少なくとも基材と、粘着剤層と、剥離シートと、を積層してなる粘着シートであって、基材および粘着剤層を含んで構成される粘着性積層体が、剥離シート上において、被着体に貼付されるための被着体貼付用部分と、粘着性積層体の物性測定に供されるための物性測定用部分と、に成形加工されてなるとともに、被着体貼付用部分の粘着剤層が、部分的に非粘着処理を施されてなる非粘着部を有し、被着体貼付用部分と、物性測定用部分とが、同一の剥離シート上に平面配置されてなることを特徴とする粘着シートが提供され、上述した問題を解決することができる。
すなわち、本発明のさらに別の態様の粘着シートであれば、測定結果に非粘着部の物性が影響してしまうことから、被着体貼付用部分を用いての物性測定は困難になるが、粘着性積層体を、被着体貼付用部分と、物性測定用部分とに分けて成形加工していることから、物性測定用部分を用いて容易かつ正確に物性の測定をすることができる。
また、本発明のさらに別の態様として、少なくとも基材と、粘着剤層と、剥離シートと、を積層してなる粘着シートであって、基材および粘着剤層を含んで構成される粘着性積層体が、剥離シート上において、被着体に貼付されるための被着体貼付用部分と、粘着性積層体の物性測定に供されるための物性測定用部分と、に成形加工されてなるとともに、被着体貼付用部分の粘着剤層が、部分的に被着体と接触しない非接触部を有し、被着体貼付用部分と、物性測定用部分とが、同一の剥離シート上に平面配置されてなることを特徴とする粘着シートが提供され、上述した問題を解決することができる。
すなわち、本発明のさらに別の態様の粘着シートであれば、測定結果に非接触部の物性が影響してしまうことから、被着体貼付用部分を用いての物性測定は困難になるが、粘着性積層体を、被着体貼付用部分と、物性測定用部分とに分けて成形加工していることから、物性測定用部分を用いて容易かつ正確に物性の測定をすることができる。
また、本発明の粘着シートは、被着体貼付用部分と、物性測定用部分とを同一の剥離シート上に平面配置していることから、物性測定用部分が被着体貼付用部分とほぼ同一の工程履歴を有することになる。
したがって、物性測定用部分を用いて物性を測定することで、その時点での被着体貼付用部分の物性を容易かつ正確に測定することができる。
また、本発明の粘着シートを構成するにあたり、物性測定用部分の平面形状を、長方形、略長方形、楕円形、略楕円形、円形および略円形からなる群から選択される少なくとも一種とすることが好ましい。
このように構成することにより、物性測定用部分を用いて、より容易かつ正確に物性の測定をすることができる。
また、本発明の別の態様は、上述した粘着シートの製造方法であって、下記工程(I)〜(II)を含むことを特徴とする粘着シートの製造方法である。
(I)少なくとも基材と、粘着剤層と、剥離シートと、を積層してなる成形加工前の粘着シートを準備する工程
(II)基材および粘着剤層を含んで構成される粘着性積層体を、剥離シート上において、被着体に貼付されるための被着体貼付用部分と、粘着性積層体の物性測定に供されるための物性測定用部分と、に成形加工し、被着体貼付用部分と、物性測定用部分とが、同一の剥離シート上に平面配置されてなる粘着シートを得る工程
すなわち、本発明の粘着シートの製造方法であれば、基材および粘着剤層を含んで構成される粘着性積層体を、剥離シート上において、被着体に貼付されるための被着体貼付用部分と、粘着性積層体の物性測定に供されるための物性測定用部分と、に成形加工し、かつ、被着体貼付用部分と、物性測定用部分とを同一の剥離シート上に平面配置することから、被着体貼付用部分の形態にかかわらず、粘着性積層体の物性を容易かつ正確に測定することができる粘着シートを得ることができる。
また、本発明の粘着シートの製造方法を実施するにあたり、工程(II)において、成形加工として、被着体貼付用部分の平面形状に対応した第1の加工手段と、物性測定用部分の平面形状に対応した第2の加工手段と、を有する打ち抜き加工機を用いて、打ち抜き加工をすることが好ましい。
このように実施することにより、物性測定用部分の工程履歴を、被着体貼付用部分の工程履歴に限りなく近づけることができる。
図1(a)〜(b)は、本発明の粘着シートを説明するために供する図である。 図2(a)〜(b)は、本発明の粘着シートを説明するために供する別の図である。 図3(a)〜(b)は、本発明の粘着シートを説明するために供するさらに別の図である。 図4(a)〜(c)は、本発明の粘着シートを説明するために供するさらに別の図である。 図5は、本発明の粘着シートを説明するために供するさらに別の図である。 図6(a)〜(e)は、本発明の粘着シートの製造方法を説明するために供する図である。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態は、図1(a)〜(b)に示すように、少なくとも基材6と、
粘着剤層4、と、剥離シート2と、を積層してなる粘着シート20であって、基材6および粘着剤層4を含んで構成される粘着性積層体10が、剥離シート2の上において、被着体に貼付されるための被着体貼付用部分12と、粘着性積層体10の物性測定に供されるための物性測定用部分14と、に成形加工されてなるとともに、被着体貼付用部分12と、物性測定用部分14とが、同一の剥離シート2の上に平面配置されてなることを特徴とする粘着シート20である。
さらに、第1の実施形態における粘着シート20は、被着体貼付用部分12が、面積を400mm2以下の値とするか、切り込み部30を有するか、非粘着部40を有するか、非接触部50を有することを特徴とするものである。
なお、図1(a)は、本発明の粘着シートの平面図であり、図1(b)は、図1(a)
における線分A−Aを通る平面にて粘着シートを切断した場合の断面図である。
また、図1(b)においては、粘着性積層体10における被着体貼付用部分12および物性測定用部分14以外の部分は剥離除去した状態を示している(後述する図2(b)、
図3(b)、図4(b)においても同様)。
以下、本発明の第1の実施形態を、図面を適宜参照して、具体的に説明する。
1.剥離シート
本発明における剥離シートは、特に制限されるものではなく、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステルフィルムや、ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィンフィルム、または紙系の剥離材に対し、例えば、シリコーン系やゴム系の剥離剤を塗布して剥離層を設けたものが挙げられる。
また、かかる剥離シートの膜厚は、通常20〜150μmの範囲内の値とすることが好ましく、25〜75μmの範囲内の値とすることがより好ましい。
2.粘着性積層体
本発明において、粘着性積層体とは、基材および粘着剤層を含む積層体であり、粘着シートにおける剥離シート以外の部分を意味する。
以下、粘着性積層体の構成要素である基材および粘着剤層について説明する。
(1)基材
本発明における基材は、特に制限されるものではなく、従来、粘着シートの基材として使用されているプラスチックフィルム、紙基材、不織布等の中から適宜選択して用いることができる。
例えば、プラスチックフィルムであれば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステルフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、エチレン−酢酸ビニル共重合体フィルム、ポリスチレンフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリメチルペンテンフィルム、ポリスルホンフィルム、ポリエーテルエーテルケトンフィルム、ポリエーテルスルホンフィルム、ポリフェニレンスルホンフィルム、ポリエーテルイミドフィルム、ポリイミドフィルム、フッ素樹脂フィルム、ポリアミドフィルム、アクリル樹脂フィルム、ノルボルネン系樹脂フィルム、シクロオレフィン樹脂フィルム等を挙げることができる。
また、基材の膜厚としては、通常10〜300μmの範囲内の値とすることが好ましく、20〜150μmの範囲内の値とすることがより好ましい。
(2)粘着剤層
本発明における粘着剤層は、特に制限されるものではなく、従来公知のアクリル系、シリコーン系、ウレタン系、ゴム系等の粘着剤を用いることができる。
また、粘着剤のタイプとして、活性エネルギー線硬化型やホットメルトタイプの粘着剤を用いることもできる。
また、かかる粘着剤層の膜厚は、通常1〜200μmの範囲内の値とすることが好ましく、5〜50μmの範囲内の値とすることがより好ましい。
(3)その他の層
また、粘着性積層体には、基材および粘着剤層に加えて、中間層や易接着層等のその他の層を積層してもよい。
(4)被着体貼付用部分
本発明における粘着性積層体は、被着体に貼付されるための被着体貼付用部分を有することを特徴とする。
かかる被着体貼付用部分の態様は、特に制限されるものではないが、以下においては、被着体貼付用部分を用いての物性測定が特に困難になるような態様、すなわち、物性を測定するに当たり、後述する物性測定用部分が特に必要となるような態様を例示して説明する。
(4)−1 面積
まず、被着体貼付用部分を用いての物性測定が特に困難になる第1の態様として、図1(a)に示すように、被着体貼付用部分12の形状における面積が400mm2以下の値である態様が挙げられる。
この理由は、被着体貼付用部分の平面形状における面積が400mm2以下の値となると、面積が不十分になって、被着体貼付用部分を直接試料とした場合であっても、あるいは加工して試料を作成した場合であっても、被着体貼付用部分を用いての物性測定が困難になるためである。
また、被着体貼付用部分の平面形状は、図1(a)においては円形となっているが、特に制限されるものではなく、用途に合わせて、例えば楕円形や長方形のように、どのような形状であってもよい。
なお、本発明における「平面形状」とは、図1(a)に示すように、粘着シートを基材側の上方から眺めた場合の形状を意味する。
(4)−2 切り込み部
また、被着体貼付用部分を用いての物性測定が特に困難になる第2の態様として、図2(a)〜(b)に示すように、被着体貼付用部分12が、切り込み部30を有する態様が挙げられる。
この理由は、被着体貼付用部分が切り込み部を有する場合、物性測定の際に切り込み部で破断してしまうことから、被着体貼付用部分を用いての物性測定が困難になるためである。
なお、このような切り込み部を有する被着体貼付用部分は、商品やケースが未開封であることを保証するために、これらの開封部分に貼付される。
したがって、切り込み部の配置、個数、長さおよび深さ等は、商品やケースを開封する際に被着体貼付用部分が破断するのに十分な程度であればよく、特に制限されるものではないが、大まかな例としては、図2(a)〜(b)に示すような態様が挙げられる。
また、切り込み部の形成方法としては、例えば、被着体貼付用部分を形成するための加工手段に加えて、予め切り込み部に対応する加工手段を設けておくことで、被着体貼付用部分を打ち抜き加工するのと同時に切り込み部を形成することができる。
あるいは、予め切り込みの入った基材を使用したり、被着体貼付用部分の形成とは別に、別途加工手段で基材のみに切り込みを入れたりすることでも切り込み部を形成することができる。
なお、図2(a)は、本発明の粘着シートの平面図であり、図2(b)は、図2(a)における線分B−Bを通る平面にて粘着シートを切断した場合の断面図である。
(4)−3 非粘着部
また、被着体貼付用部分を用いての物性測定が特に困難になる第3の態様として、図3(a)〜(b)に示すように、被着体貼付用部分12の粘着剤層4が、部分的に非粘着処理を施されてなる非粘着部40を有する態様が挙げられる。
この理由は、被着体貼付用部分が非粘着部を有する場合、測定結果に非粘着部の物性が影響してしまうことから、被着体貼付用部分を用いての物性測定が困難になるためである。
なお、このような非粘着部を有する被着体貼付用部分は、例えば、高い剥離性が要求される商品のPOPラベルや、精密部分に対する粘着剤の付着が問題となる小さな機器の保護ラベルのような用途に用いられる。
したがって、非粘着部の平面形状、配置および個数等は、特に制限されるものではないが、大まかな例としては、図3(a)〜(b)に示すような態様が挙げられる。
また、非粘着部を形成するための被粘着処理の方法としては、例えば、粘着剤が活性エネルギー線硬化型の粘着剤である場合、粘着剤に対して所定のマスク越しに活性エネルギー線を照射することにより、活性エネルギー線が照射された部分を硬化させ、所定形状の非粘着部を形成する方法が挙げられる。
なお、図3(a)は、本発明の粘着シートの平面図であり、図3(b)は、図3(a)における線分C−Cを通る明面にて粘着シートを切断した場合の断面図である。
(4)−4 非接触部
また、被着体貼付用部分を用いての物性測定が特に困難になる第4の態様として、図4(a)〜(c)に示すように、被着体貼付用部分12の粘着剤層4が、部分的に被着体100と接触しない非接触部50を有する態様が挙げられる。
この理由は、被着体貼付用部分が非接触部を有する場合、測定結果に非接触部の物性が影響してしまうことから、被着体貼付用部分を用いての物性測定が困難になるためである。
なお、このような非接触部を有する被着体貼付用部分は、例えば、デジタルカメラのレンズユニットのような精密部品を組み立てる際に、レンズ部分に対して直接的に粘着剤層が接触しないように保護フィルムを貼付する場合等に用いられる。
したがって、非接触部の平面形状、立体形状、配置および個数等は、特に制限されるものではないが、大まかな例としては、図4(a)〜(c)に示すような態様が挙げられる。
また、非接触部は、例えば、被着体貼付用部分を打ち抜き加工するのと同時に、上側型枠の凹部および下側型枠の凸部によるプレス加工にて形成することができる。
なお、図4(a)は、本発明の粘着シートの平面図であり、図4(b)は、図4(a)における線分D−Dを通る平面にて粘着シートを切断した場合の断面図であり、図4(c)は、図4(b)に示す粘着シートにおける被着体貼付用部分を被着体に対して貼付した様子を示す図である。
(4)−5 平面形状
また、被着体貼付用部分を用いての物性測定が特に困難になる第5の態様として、図5に示すように、被着体貼付用部分12の平面形状に直線状部分が全く無いか、あるいは少ない態様が挙げられる。
この理由は、被着体貼付用部分がこのような平面形状であると、例えば、粘着力の測定のように所定の直線距離が必要とされる物性測定の場合、被着体貼付用部分を用いての物性測定が困難になるためである。
したがって、物性測定用部分がさらに必要とされるという意味で、被着体貼付用部分の平面形状における直線状部分の長さを30mm以下の値とすることが好ましく、20mm以下の値とすることがより好ましい。
なお、図5は、本発明の粘着シートの平面図である。
また、被着体貼付用部分の平面形状は、図5においてはC字状となっているが、特に制限されるものではない。
また、図5においては、物性測定用部分14の平面形状が円形であるが、十分な面積を有していることから、ここから物性測定用の試料として十分な直線距離を有する形状を切り出すことができる。
(5)物性測定用部分
本発明における粘着性積層体は、粘着性積層体の物性測定に供されるための物性測定用部分を有することを特徴とする。
この理由は、被着体貼付用部分のみでは成形加工後の物性を測定することが困難な態様の粘着シートであっても、物性測定用部分を用いて、容易かつ正確に粘着性積層体の物性を測定することができるためである。
以下、物性測定用部分について、具体的に説明する。
(5)−1 対象物性
物性測定用部分を用いて測定される対象物性としては、特に制限されるものではないが、例えば、粘着力や保持力等が挙げられる。
粘着力は、例えば、JIS Z 0237:2009に準拠して測定することができ、保持力は、例えば、JIS Z 0237:2009に準拠して測定することができる。
(5)−2 形状
物性測定用部分の平面形状を、図3(a)に示すような長方形、図1(a)、図2(a)、図4(a)に示すような略長方形、楕円形、略楕円形、図5に示すような円形および略円形からなる群から選択される少なくとも一種とすることが好ましい。
この理由は、物性測定用部分の平面形状をこれらの形状とすることにより、物性測定用部分を用いて、より容易かつ正確に物性の測定をすることができるためである。
すなわち、物性測定用部分の平面形状をこれらの形状とすることにより、上述した物性測定に必要な測定試料を容易に作成することができるようになることから、物性測定用部分を用いて、より容易かつ正確に物性の測定をすることができる。
(5)−3 大きさ
また、物性測定用部分の平面形状における最大径を20〜300mmの範囲内の値とすることが好ましい。
この理由は、かかる最大径が20mm未満の値となると、物性測定に必要な測定試料を容易に作成することが困難になる場合があるためである。一方、かかる最大値が300mmを超えた値となると、同一の剥離シート上に平面配置できる被着体貼付用部分の面積が過度に制限される場合があるためである。
また、物性測定用部分の平面形状を長方形、略長方形、楕円形または略楕円形とする場合には、その長軸方向の長さを20〜300mmの範囲内の値とすることが好ましく、30〜250mmの範囲内の値とすることがより好ましく、45〜200mmの範囲内の値とすることがさらに好ましい。
また、その短軸方向の長さ(幅)を1〜30mmの範囲内の値とすることが好ましく、1.5〜28mmの範囲内の値とすることがより好ましく、2〜25mmの範囲内の値とすることがさらに好ましい。
なお、本発明における最大径とは、物性測定用部分の平面形状に外接する円を描いた場合における、当該外接円の直径を意味する。
(5)−4 配置
また、本発明においては、図1(a)、図2(a)、図3(a)、図4(a)、図5に示すように、被着体貼付用部分12と、物性測定用部分14とが、同一の剥離シート2の上に平面配置されていることを特徴とする。
この理由は、このように構成することにより、物性測定用部分が被着体貼付用部分とほぼ同一の工程履歴を有することになり、その結果、物性測定用部分を用いて物性を測定することで、その時点での被着体貼付用部分の物性を容易かつ正確に測定することができるためである。
また、被着体貼付用部分の平面配置の態様は、基本的に物性測定用部分を有さない従来の粘着シートの場合と同様に、図1(a)、図2(a)、図3(a)、図4(a)、図5に示すように、使用時のハンドリング性を低下させない範囲で、成形面積が最大となるように平面配置することが好ましい。
一方、物性測定用部分の平面配置の態様は、例えば、図1(a)、図2(a)、図4(a)、図5に示すように、粘着シートにおけるいずれかの辺に沿って、被着体貼付用部分が平面配置されている部分の外側に平面配置することが好ましい。
この理由は、このように平面配置することにより、被着体貼付用部分の平面配置を阻害することを抑制することができるとともに、被着体貼付用部分を使用する際のハンドリング性を低下させることについても抑制することができるためである。
但し、被着体貼付用部分の平面配置を阻害せず、かつ、そのハンドリング性を損なわない範囲であれば、図3(a)に示すように、被着体貼付用部分が平面配置されている部分の中を通過するように平面配置してもよい。
[第2の実施形態]
本発明の第2の実施形態は、第1の実施形態としての粘着シートの製造方法であって、下記工程(I)〜(II)を含むことを特徴とする粘着シートの製造方法である。
(I)少なくとも基材と、粘着剤層と、剥離シートと、を積層してなる成形加工前の粘着シートを準備する工程
(II)基材および粘着剤層を含んで構成される粘着性積層体を、剥離シート上において、被着体に貼付されるための被着体貼付用部分と、粘着性積層体の物性測定に供されるための物性測定用部分と、に成形加工し、被着体貼付用部分と、物性測定用部分とが、同一の剥離シート上に平面配置されてなる粘着シートを得る工程
以下、本発明の第2の実施形態を、第1の実施形態と異なる点を中心に、図面を参照しつつ、具体的に説明する。
1.工程(I):粘着シートの準備工程
工程(I)は、少なくとも基材と、粘着剤層と、剥離シートと、を積層してなる成形加工前の粘着シートを準備する工程である。
かかる工程は、従来公知の方法により行うことができる。
より具体的には、アクリル系の非活性エネルギー線硬化性の粘着剤組成物を用いる場合を例に挙げて説明すると、粘着剤組成物を剥離シートに対して塗布・乾燥させて粘着剤層を形成した後、得られた粘着剤層に対して基材を積層することが好ましい。
なお、成形加工前の粘着シートは、帯状の連続体として製造しておき、必要であれば、後の成形加工工程後に、所定間隔ごとに枚葉に裁断することができる。
2.工程(II):成形加工工程
また、工程(II)は、図6(a)〜(e)に示すように、基材6および粘着剤層4を含んで構成される粘着性積層体10を、剥離シート2の上において、被着体貼付用部分12と、物性測定用部分(図示せず)と、に成形加工し、被着体貼付用部分12と、物性測定用部分(図示せず)とが、同一の剥離シート2の上に平面配置されてなる粘着シート20を得る工程である。
かかる成形加工は、従来公知の方法により行うことができ、例えば、図6(a)〜(b)に示すような打ち抜き加工やレーザー加工等により成形することができる。
なお、図6(a)〜(b)は、打ち抜き加工工程を示す側方断面図である。
また、成形加工として、図6(a)〜(b)に示すように、被着体貼付用部分12の平面形状に対応した第1の加工手段214と、物性測定用部分(図示せず)の平面形状に対応した第2の加工手段(図示せず)と、を有する打ち抜き加工機200を用いて、打ち抜き加工をすることが好ましい。
この理由は、このような打ち抜き加工機を用いた打ち抜き加工であれば、物性測定用部分の工程履歴を、被着体貼付用部分の工程履歴に限りなく近づけることができ、物性測定用部分を用いて物性測定を行うことで、被着体貼付用部分の物性測定をより容易かつ正確に測定することができるためである。
なお、図6(a)〜(b)に示す打ち抜き加工では、図4(a)〜(c)に示すような被着体貼付用部分12の粘着剤層4が、部分的に被着体100と接触しない非接触部50を有する態様の粘着シート20を製造している。
以下、図6(a)〜(b)に示す打ち抜き加工について、具体的に説明する。
すなわち、図6(a)に示すように、成形加工前の粘着シート20´は、打ち抜き加工機200の上側型枠210および下側型枠220が離反している状態で、一定の移送ピッチで移送方向Eに移送された後、図6(b)に示すように、その移送停止期間中に上側型枠210および下側型枠220により加圧されて打ち抜き加工される。
より具体的には、図6(c)〜(e)に示すように、基材6および粘着剤層4を含んで構成される積層体である粘着性積層体10に対し、上側型枠210における第1の加工手段214により被着体貼付用部分12の平面形状に対応した切り込みが形成されると同時に、上側型枠210における第2の加工手段(図示せず)により物性測定用部分14の平面形状に対応した切り込みが形成される。
なお、図6(c)は、図6(a)〜(b)に示す打ち抜き加工工程により得られる粘着シートの平面図であり、図6(d)は、図6(c)における線分X−Xを通る平面にて粘着シートを切断した場合の断面図であり、図6(e)は、図6(c)における線分Y−Yを通る平面にて粘着シートを切断した場合の断面図である。
また、これと同時に、上側型枠210の凹部212と、下側型枠220の凸部222により、成形加工前の粘着シート20´の被着体貼付用部分12に該当する箇所の一部に対してドーム形状が形成され、これにより被着体貼付用部分12に非接触部50が形成される。
その後、上側型枠210および下側型枠220が離反すると、粘着シート20および加工前の粘着シート20´の連続体は、一定の移送ピッチ分だけ移送方向Eに移送され、以上の工程が繰り返される。
そして、以上の工程の繰り返しにより得られる粘着シート20の連続体を枚葉に裁断することで、図6(c)〜(e)に示す最終的な粘着シート20を得ることができる。
なお、図6(c)〜(e)に示す最終的な粘着シート20では、粘着性積層体10における被着体貼付用部分12および物性測定用部分14以外の部分は剥離除去してある。
このようにすることにより、粘着シートの使用時に、被着体貼付用部分や物性測定用部分を剥離しやすくすることができるためである。
かかる剥離除去工程は、打ち抜き加工から裁断または巻き取り工程までのどの時点で実施してもよく、場合によっては実施を省略してもよい。
また、一例として図6(a)〜(b)に示す打ち抜き加工工程を具体的に説明したが、被着体貼付用部分および物性測定用部分を成形するための打ち抜き加工、非接触部を形成するための凹凸加工、および枚葉に裁断する裁断加工の順番は特に制限されない。
したがって、例えば、成形加工前の粘着シートを枚葉に裁断した後、凹凸加工により非接触部を形成し、最後に打ち抜き加工をしてもよい。
または、成形加工前の粘着シートを打ち抜き加工した後、枚葉に裁断し、最後に凹凸加工により非接触部を形成してもよい。
あるいは、成形加工前の粘着シートを打ち抜き加工した後、凹凸加工により非接触部を形成すると同時に枚葉に裁断してもよい。
以上、詳述したように、本発明の粘着シートによれば、基材および粘着剤層を含んで構成される粘着性積層体を、剥離シート上において、被着体に貼付されるための被着体貼付用部分と、粘着性積層体の物性測定に供されるための物性測定用部分と、に成形加工し、かつ、被着体貼付用部分と、物性測定用部分とを同一の剥離シート上に平面配置することにより、粘着性積層体(被着体貼付用部分)の形態にかかわらず、粘着性積層体の物性を容易かつ正確に測定することができるようになった。
したがって、本発明の粘着シート等は、極小保護フィルムや切り込み部を有するラベル等、従来、成形加工後に粘着力等の物性を測定することが困難な態様の粘着シートにおいて、品質管理性の向上に著しく寄与することが期待される。
2:剥離シート、4:粘着剤層、6:基材、10:粘着性積層体、12:被着体貼付用部分、14:物性測定用部分、20:粘着シート、20´:成形加工前の粘着シート、30:切り込み部、40:非粘着部、50:非接触部、100:被着体、200:打ち抜き加工機、210:上側型枠、212:凹部、214:第1の加工手段、220:下側型枠、222:凸部

Claims (13)

  1. 少なくとも基材と、粘着剤層と、剥離シートと、を積層してなる粘着シートであって、
    前記基材および前記粘着剤層を含んで構成される粘着性積層体が、前記剥離シート上において、被着体に貼付されるための被着体貼付用部分と、前記粘着性積層体の物性測定に供されるための物性測定用部分と、に成形加工されてなるとともに、
    前記被着体貼付用部分の平面形状における面積を400mm 2 以下の値とし、
    前記被着体貼付用部分と、前記物性測定用部分とが、同一の前記剥離シート上に平面配置されてなることを特徴とする粘着シート。
  2. 少なくとも基材と、粘着剤層と、剥離シートと、を積層してなる粘着シートであって、
    前記基材および前記粘着剤層を含んで構成される粘着性積層体が、前記剥離シート上において、被着体に貼付されるための被着体貼付用部分と、前記粘着性積層体の物性測定に供されるための物性測定用部分と、に成形加工されてなるとともに、
    前記被着体貼付用部分が、切り込み部を有し、
    前記被着体貼付用部分と、前記物性測定用部分とが、同一の前記剥離シート上に平面配置されてなることを特徴とする粘着シート。
  3. 少なくとも基材と、粘着剤層と、剥離シートと、を積層してなる粘着シートであって、
    前記基材および前記粘着剤層を含んで構成される粘着性積層体が、前記剥離シート上において、被着体に貼付されるための被着体貼付用部分と、前記粘着性積層体の物性測定に供されるための物性測定用部分と、に成形加工されてなるとともに、
    前記被着体貼付用部分の粘着剤層が、部分的に非粘着処理を施されてなる非粘着部を有し、
    前記被着体貼付用部分と、前記物性測定用部分とが、同一の前記剥離シート上に平面配置されてなることを特徴とする粘着シート。
  4. 少なくとも基材と、粘着剤層と、剥離シートと、を積層してなる粘着シートであって、
    前記基材および前記粘着剤層を含んで構成される粘着性積層体が、前記剥離シート上において、被着体に貼付されるための被着体貼付用部分と、前記粘着性積層体の物性測定に供されるための物性測定用部分と、に成形加工されてなるとともに、
    前記被着体貼付用部分の粘着剤層が、部分的に被着体と接触しない非接触部を有し、
    前記被着体貼付用部分と、前記物性測定用部分とが、同一の前記剥離シート上に平面配置されてなることを特徴とする粘着シート。
  5. 前記物性測定用部分の平面形状を、長方形、略長方形、楕円形、略楕円形、円形および略円形からなる群から選択される少なくとも一種とすることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の粘着シート。
  6. 請求項1に記載の粘着シートの製造方法であって、
    下記工程(I)〜(II)を含むことを特徴とする粘着シートの製造方法。
    (I)少なくとも基材と、粘着剤層と、剥離シートと、を積層してなる成形加工前の粘着シートを準備する工程
    (II)前記基材および前記粘着剤層を含んで構成される粘着性積層体を、前記剥離シート上において、被着体に貼付されるための平面形状における面積が400mm 2 以下の値である被着体貼付用部分と、前記粘着性積層体の物性測定に供されるための物性測定用部分と、に成形加工し、前記被着体貼付用部分と、前記物性測定用部分とが、同一の前記剥離シート上に平面配置されてなる粘着シートを得る工程
  7. 前記工程(II)において、前記成形加工として、前記被着体貼付用部分の平面形状に対応した第1の加工手段と、前記物性測定用部分の平面形状に対応した第2の加工手段と、を有する打ち抜き加工機を用いて、打ち抜き加工をすることを特徴とする請求項6に記載の粘着シートの製造方法。
  8. 請求項2に記載の粘着シートの製造方法であって、
    下記工程(I)〜(II)を含むことを特徴とする粘着シートの製造方法。
    (I)少なくとも基材と、粘着剤層と、剥離シートと、を積層してなる成形加工前の粘着シートを準備する工程
    (II)前記基材および前記粘着剤層を含んで構成される粘着性積層体を、前記剥離シート上において、被着体に貼付されるための被着体貼付用部分と、前記粘着性積層体の物性測定に供されるための物性測定用部分と、に成形加工し、前記被着体貼付用部分が、切り込み部を有し、前記被着体貼付用部分と、前記物性測定用部分とが、同一の前記剥離シート上に平面配置されてなる粘着シートを得る工程
  9. 前記工程(II)において、前記成形加工として、前記被着体貼付用部分の平面形状に対応した第1の加工手段と、前記物性測定用部分の平面形状に対応した第2の加工手段と、を有する打ち抜き加工機を用いて、打ち抜き加工をすることを特徴とする請求項8に記載の粘着シートの製造方法。
  10. 請求項3に記載の粘着シートの製造方法であって、
    下記工程(I)〜(II)を含むことを特徴とする粘着シートの製造方法。
    (I)少なくとも基材と、粘着剤層と、剥離シートと、を積層してなる成形加工前の粘着シートを準備する工程
    (II)前記基材および前記粘着剤層を含んで構成される粘着性積層体を、前記剥離シート上において、被着体に貼付されるための被着体貼付用部分と、前記粘着性積層体の物性測定に供されるための物性測定用部分と、に成形加工し、前記被着体貼付用部分の粘着剤層が、部分的に非粘着処理を施されてなる非粘着部を有し、前記被着体貼付用部分と、前記物性測定用部分とが、同一の前記剥離シート上に平面配置されてなる粘着シートを得る工程
  11. 前記工程(II)において、前記成形加工として、前記被着体貼付用部分の平面形状に対応した第1の加工手段と、前記物性測定用部分の平面形状に対応した第2の加工手段と、を有する打ち抜き加工機を用いて、打ち抜き加工をすることを特徴とする請求項10に記載の粘着シートの製造方法。
  12. 請求項4に記載の粘着シートの製造方法であって、
    下記工程(I)〜(II)を含むことを特徴とする粘着シートの製造方法。
    (I)少なくとも基材と、粘着剤層と、剥離シートと、を積層してなる成形加工前の粘着シートを準備する工程
    (II)前記基材および前記粘着剤層を含んで構成される粘着性積層体を、前記剥離シート上において、被着体に貼付されるための被着体貼付用部分と、前記粘着性積層体の物性測定に供されるための物性測定用部分と、に成形加工し、前記被着体貼付用部分の粘着剤層が、部分的に被着体と接触しない非接触部を有し、前記被着体貼付用部分と、前記物性測定用部分とが、同一の前記剥離シート上に平面配置されてなる粘着シートを得る工程
  13. 前記工程(II)において、前記成形加工として、前記被着体貼付用部分の平面形状に対応した第1の加工手段と、前記物性測定用部分の平面形状に対応した第2の加工手段と、を有する打ち抜き加工機を用いて、打ち抜き加工をすることを特徴とする請求項12に記載の粘着シートの製造方法。
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