JP5674368B2 - 剥離シート及び粘着ラベル保持体、粘着ラベル及び粘着ラベルの製造方法 - Google Patents

剥離シート及び粘着ラベル保持体、粘着ラベル及び粘着ラベルの製造方法 Download PDF

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本発明は、RFIDタグ等の電子式識別部材を備えた粘着ラベルが積層される剥離シートに関する。また、斯かる剥離シートと粘着ラベルとが積層された粘着ラベル保持体に関する。
従来から、粘着面と印字面とを有する基材シートから構成された粘着ラベルが知られている。斯かる粘着ラベルは、貼り付けられる物品に関する情報(商品名、製造番号、製造年月日など、又はこれらに関連するバーコード等)が印字面に印刷されることで、粘着ラベルが貼り付けられた物品の情報を確認することができ、他の物品と識別して管理することが可能となる。一般的に、印字面への印刷は、複数の粘着ラベルが粘着面を介して帯状の剥離シート上に積層された状態で、該粘着ラベルを順次、印刷機に導入するなどの方法によって行なわれている。
近年では、前記基材シートの粘着面の一部にRFIDタグなどの電子式識別部材を貼り付けた粘着ラベルが様々な用途で広く使用されている(特許文献1参照)。例えば、上記のような物品に関する情報を書き込んだRFIDタグを備える粘着ラベルを物品に貼り付けることで、このような物品の情報を電波等によって読み取ることが可能となるため、より一層簡便に管理することが可能となる。
特開2008−299053号公報
しかしながら、上記のような粘着ラベルは、電子式識別部材が粘着面の一部に貼り付けられているため、剥離シートと積層した際に、電子式識別部材が剥離シートと基材シートとの間に位置し、電子式識別部材の厚みの影響によって、基材シートが部分的に隆起した状態となってしまう。このため、基材シートの印字面に平滑性が失われた領域が形成され、斯かる領域に印刷が施された際に、印刷が不鮮明となってしまったり、印刷された文字や図柄が変形してしまったりといった印刷不良が発生する虞がある。
斯かる問題を解決するために、基材シートの粘着面における電子式識別部材が貼り付けられていない領域に、電子式識別部材の厚みと略等しい厚みのスペーサーを貼り付けた粘着ラベルを用いることで、電子式識別部材と基材シートとの間の段差を改善し、基材シートが部分的に隆起してしまうのを防止する方法も考えられる。
しかしながら、このような方法では、粘着ラベルの厚みがスペーサーによって厚くなるため、曲面、特に曲率半径の小さい曲面に粘着ラベルを貼り付けた際に、粘着ラベルが当該曲面に追従し難くなり、粘着ラベルが剥がれ易くなってしまう。
そこで、本発明は、電子式識別部材を備える粘着ラベルの曲面に対する追従性を低下させることがなく、上述したように粘着ラベルに印刷を施した際に印刷不良が発生するのを防止することができる剥離シートを提供することを課題とする。また、斯かる剥離シートと粘着ラベルとが積層されてなる粘着ラベル保持体を提供することを課題とする。さらに、前記剥離シートと積層された状態で印刷された粘着ラベル及び該粘着ラベルの製造方法を提供することを課題とする。
本発明にかかる剥離シートは、一方の面に粘着面を備え他方の面に印字面を備えた基材シートの粘着面の一部に、電子式識別部材が貼り付けられてなる粘着ラベルの粘着面側に積層される剥離シートであって、一方の面に粘着ラベルが積層される第1剥離シートと、該第1剥離シートの他方の面に積層された第2剥離シートとから構成されており、粘着ラベルと積層された際に、粘着ラベルが積層された側の面よりも電子式識別部材が突出しないように電子式識別部材を収容する収容空間が前記第1剥離シートに形成されており、前記第2剥離シートが前記収容空間を第1剥離シートの他方の面側から閉塞するように構成されることを特徴とする。
斯かる構成によれば、粘着ラベルと積層された際に、粘着ラベルが積層された側の面よりも電子式識別部材が突出しないように電子式識別部材を収容する収容空間を備えることで、粘着ラベルが積層された側の面と基材シートとの間に電子式識別部材が位置することがないため、電子式識別部材の厚みによって、基材シートが部分的に隆起するのを防止することができる。これにより、基材シートの印字面の平滑性が失われるのを防止することができ、印字面に印刷を施した際に印刷不良が生じるのを防止することができる。
また、基材シートにスペーサー等を積層させることがないため、粘着ラベルの厚みが増加することがなく、粘着ラベルを曲面に貼り付けた際の曲面に対する追従性を低下させることがない。
また、第1剥離シートの他方の面に第2剥離シートが積層されていることで、剥離シート全体の強度を向上させることができる。これにより、剥離シートと粘着ラベルとを積層させた状態で印刷機などへ導入する際に、剥離シートにテンションがかかって破損してしまうといった不具合を抑制することができる。
また、第2剥離シートが第1剥離シートの他方の面側から収容空間を閉塞することで、収容空間に収容された電子式識別部材が第1剥離シートの他方の面側から第2剥離シートによって保護される。このため、第1剥離シートの他方の面側から電子式識別部材が露出して外部の部材と接触し、破損してしまうのを防止することができる。
また、粘着ラベルが積層される側の面から厚み方向に沿って形成された開孔部の内側に前記収容空間が形成されていることが好ましい。
斯かる構成によれば、粘着ラベルが積層される側の面から厚み方向に沿って形成された開孔部の内側に前記収容空間が形成されていることで、電子式識別部材が収容空間に収容された際に電子式識別部材の外周が開孔部の内側に位置することとなる。これにより、基材シートにおける電子式識別部材が貼り付けられた部分が隆起するのを防止することができ、斯かる部分の周囲の印字面の平滑性が失われるのを防止することができる。
本発明にかかる粘着ラベル保持体は、上記何れかの剥離シートと前記粘着ラベルとが積層されてなることを特徴とする。
また、本発明にかかる粘着ラベルは、一方の面に粘着面を備え他方の面に印字面を備え該印字面に印刷が施されてなる基材シートと、該基材シートの粘着面の一部に貼り付けられた電子式識別部材とを備えてなる粘着ラベルであって、上記何れかに記載の剥離シートに積層され、且つ該剥離シートに形成された収容空間に電子式識別部材が収容された状態で、前記印字面に印刷が施されてなることを特徴とする。
また、本発明にかかる粘着ラベルの製造方法は、一方の面に粘着面を備え他方の面に印字面を備えた基材シートと、該基材シートの粘着面の一部に貼り付けられた電子式識別部材とを備えてなる粘着ラベルを、上記何れかに記載の剥離シートに積層し、該剥離シートに形成された収容空間に電子式識別部材が収容された状態で前記印字面に印刷を施すことを特徴とする。
以上のように、本発明によれば、電子式識別部材を備える粘着ラベルの曲面に対する追従性を低下させることがなく、上述したように粘着ラベルに印刷を施した際に印刷不良が発生するのを防止することができる。
本発明の第1実施形態にかかる粘着ラベル保持体を示した斜視図。 (a)は、第1実施形態にかかる剥離シート及び粘着ラベルを示した断面図、(b)は、図1におけるX−X断面を示した断面図。 第1実施形態にかかる剥離シートと積層された状態で印刷が施された粘着ラベルが被着体に貼り付けられた状態を示した斜視図。 (a)は、第2実施形態にかかる剥離シート及び粘着ラベルを示した断面図、(b)は、第2実施形態にかかる粘着ラベル保持体を示した断面図。 第3実施形態にかかる粘着ラベル保持体を示した斜視図。 第4実施形態にかかる粘着ラベル保持体を示した斜視図。
<第1実施形態>
以下、本発明の第1実施形態について図1〜3を参照しながら説明する。
本実施形態にかかる剥離シート1は、RFIDタグ等の電子式識別部材F2が一方の面に貼り付けられた粘着ラベルFと積層されるものである。本実施形態では、剥離シート1は、帯状に形成されており、長手方向に沿って枚葉体状に形成された粘着ラベルFが間隔を空けて複数積層されるように構成されている。
剥離シート1は、一方の面に粘着ラベルFが積層される。本実施形態では、剥離シート1は、一方の面に粘着ラベルFが積層される第1剥離シート2と、該第1剥離シート2の他方の面に積層された第2剥離シート3とから構成されている。第1及び第2剥離シート2,3は、長尺状に形成されていると共に、長手方向に直交する幅方向の長さが略等しくように形成されている。そして、それぞれの長手方向が平行するように積層され、第1及び第2剥離シート2,3の間に形成された接着剤層g1によって分離しないように接着されている。接着剤層g1の厚みとしては、特に限定されるものではなく、例えば、18〜25μm程度あることが好ましい。
また、剥離シート1は、粘着ラベルFと積層された際に、粘着ラベルFが積層された側の面(以下、積層面と記す)と基材シートF1との間に電子式識別部材F2が位置することがないように粘着ラベルFと積層可能に構成されている。具体的には、剥離シート1は、電子式識別部材F2を収容する収容空間2aを備えている。該収容空間2aは、電子式識別部材F2を収容した状態で、剥離シート1の積層面よりも電子式識別部材F2が突出しないように構成されている。また、収容空間2aは、剥離シート1の積層面から剥離シート1の厚み方向に沿って形成された開孔部2bの内側に形成されている。
本実施形態では、収容空間2aは、第1剥離シート2に形成されている。また、収容空間2aは、第1剥離シート2を厚み方向に沿って貫通するように形成された開孔部2bの内側に形成されている。つまり、開孔部2bの深さは、第1剥離シート2の厚みと略等しくなるように構成されている。また、開孔部2bは、剥離シート1と粘着ラベルFとが積層された状態で、電子式識別部材F2の全体が内側に位置するように形成されている。
また、開孔部2bは、電子式識別部材F2の外周形状に対応した形状となるように形成されている。本実施形態では、開孔部2bは、剥離シート1(具体的には、第1剥離シート2)の幅方向に沿って平面視長方形状となるように形成されている。また、該開孔部2bは、第1剥離シート2の長手方向に沿って等間隔で複数形成されている。
第2剥離シート3は、収容空間2aを第1剥離シート2の他方の面側から閉塞するように構成されている。具体的には、第2剥離シート3は、第1剥離シート2に形成された開孔部2bを第1剥離シート2の他方の面側から閉塞するように構成されている。これにより、収容空間2aに収容された電子式識別部材F2は、開孔部2b、第2剥離シート3及び基材シートF1によって囲まれた状態となり、外部へ露出することがないため、電子式識別部材F2が外部の部材と接触して破損してしまうのを防止することが可能となる。
第1及び第2剥離シート2,3を構成する素材としては、特に限定されるものではなく、紙素材や樹脂素材などを用いることができる。また、第1剥離シート2は、一方の面にシリコーンなどの剥離成分を含有する剥離剤が塗布されており、剥離シート1と粘着ラベルFとが積層された状態から粘着ラベルFを容易に剥離可能に構成されている。一方、第2剥離シート3は、少なくとも開孔部2bから露出する領域(即ち、後述する電子式識別部材F2の粘着剤層a2と接する領域)に剥離剤が塗布されていることが好ましい。
第1剥離シート2の厚みとしては、電子式識別部材F2の厚みや形状に応じて適宜選択されるものである。具体的には、第1剥離シート2の厚みは、電子式識別部材F2が収容空間2aに収容された状態で、剥離シート1の積層面よりも電子式識別部材F2が突出しないような厚み、即ち、電子式識別部材F2の全体が収容空間2a(より詳しくは、開孔部2b)の内側に位置するような厚みとなるように構成されている。例えば、第1剥離シート2の厚みは、50〜100μm程度であることが好ましい。
一方、第2剥離シート3の厚みとしては、特に限定されるものではなく、例えば、粘着ラベル保持体100が形成された状態で、該粘着ラベル保持体100を長手方向に巻き回し易くなるような厚みとすることが好ましい。具体的には、第2剥離シート3の厚みは、例えば、50〜60μm程度であることが好ましい。
上記のような構成の剥離シート1に積層される粘着ラベルFは、一方の面に粘着面を備えており、他方の面に印字面を備えている基材シートF1の粘着面の一部に電子式識別部材F2が貼り付けられてなるものである。基材シートF1の一方の面(即ち、粘着面)には、粘着剤層a1が形成されており、該粘着剤層a1に電子式識別部材F2が貼り付けられている。粘着剤層a1の厚みとしては、特に限定されるものではなく、例えば、20〜23μm程度であることが好ましい。
基材シートF1の材質としては、特に限定されるものではなく、紙素材や樹脂素材などを用いることができ、その厚みとしては、60〜80μm程度であることが好ましい。斯かる厚みとすることで、粘着ラベルFを曲面に貼り付けた際の追従性が良好となり、曲面から剥がれにくい粘着ラベルFとなる。なお、基材シートF1の厚みとしては、特に限定されるものではなく、15〜25μm程度であることが好ましい。
また、基材シートF1は、他方の面に印字面を備えており、例えば、サーマルプリンタを用いて印刷可能に構成されている。具体的には、基材シートF1は、他方の面に感熱層(ロイコ染料と顕色剤とを含有するもの)が形成されており、感熱層が形成された側の面が印字面となっている。斯かる感熱層は、熱素子(サーマルヘッド)との接触によって加熱された部分のみが発色するため、印字面に印刷を施すことが可能となっている(感熱方式)。
電子式識別部材F2は、基材シートF1の外周形状よりも小さい外周形状となるように形成されている。本実施形態では、電子式識別部材F2は、シート状に形成されており、基材シートF1の粘着面の一部に貼り付けられている。また、シート状の電子式識別部材F2は、粘着ラベルFと剥離シート1とが積層された際に剥離シート1側となる面に粘着剤層a2が形成されている。粘着剤層a2の厚みとしては、特に限定されるものではなく、例えば、15〜22μm程度であることが好ましい。
次に、剥離シート1と粘着ラベルFとが積層されて、粘着ラベル保持体100が形成された状態について説明する。粘着ラベル保持体100が形成された状態では、電子式識別部材F2は、剥離シート1(具体的には、第1剥離シート2)の積層面から突出することなく収容空間2aに収容された状態となっている。より詳しくは、電子式識別部材F2は、開孔部2bの内側に全体が位置するように収容空間2aに収容されている。一方、基材シートF1は、電子式識別部材F2が貼り付けられた領域以外の領域の粘着剤層a1が剥離シート1の積層面に密着した状態となっている。これにより、基材シートF1は、剥離シート1に対して平滑な状態で剥離シート1に積層されている。
また、本実施形態では、電子式識別部材F2に形成された粘着剤層a2は、第2剥離シート3から離間した状態となっている。斯かる状態とすることによって、粘着ラベル保持体100を長手方向に向かって剥離シート1が内側となるように巻き回した際に、第2剥離シート3によって電子式識別部材F2が圧迫されて破損してしまうのを抑制することができる。
粘着ラベルFの印字面に印刷を施す際には、上記のような構成の粘着ラベル保持体100を長手方向に沿って印刷機へ導入する。そして、本実施形態では、感熱層によって形成された印字面に印刷機内の熱素子が接触することで印刷が施される。この際、上述したように、電子式識別部材F2は、収容空間2a内に収容された状態となっている。このため、基材シートF1が部分的に隆起することがなく、印字面が平滑な状態となっている。これにより、印字面と熱素子との接触が良好なものとなり、印刷不良の発生が防止される。
印字面に印刷が施された粘着ラベルFは、様々な被着体に貼り付けられて使用される。例えば、粘着ラベルFは、図3に示すように、採血管の側面に貼り付けられて使用される。採血管は、側面の曲率半径が一般的に小さいものであるため、側面(曲面)に対する粘着ラベルの追従性が低いと、意図せずに採血管から剥がれてしまう虞がある。しかしながら、上記のような方法で印刷が施された粘着ラベルFは、本来の粘着ラベルF(具体的には、基材シートF1)が備えている追従性を損なうことがないため、採血管のような曲率半径が小さい被着体でも良好に貼り付けることが可能となる。
以上のように、本発明にかかる剥離シートによれば、粘着ラベルと積層した際に、粘着ラベルの印字面の平滑性が失われてしまうのを防止し、上述したような印刷不良が発生するのを防止することができると共に、粘着ラベルの曲面に対する追従性を低下させることがない。
即ち、前記剥離シート1は、粘着ラベルFと積層された際に、粘着ラベルFが積層された側の面よりも電子式識別部材F2が突出しないように電子式識別部材F2を収容する収容空間2aを備えていることで、粘着ラベルFが積層された側の面と基材シートF1との間に電子式識別部材F2が位置することがない。このため、電子式識別部材F2の厚みによって、基材シートF1が部分的に隆起するのを防止することができる。これにより、基材シートF1の印字面の平滑性が失われてしまうのを防止することができ、印字面に印刷を施した際に印刷不良が生じるのを防止することができる。
また、基材シートF1にスペーサー等を積層させることがないため、粘着ラベルFの厚みが増加することがなく、粘着ラベルFを曲面に貼り付けた際の曲面に対する追従性を低下させることがない。
また、粘着ラベルFが積層される側の面から厚み方向に沿って形成された開孔部2bによって前記収容空間2aが形成されていることで、電子式識別部材F2が収容空間2aに収容された際に電子式識別部材F2の外周が開孔部2aの内側に位置することとなる。これにより、基材シートF1における電子式識別部材F2が貼り付けられた部分が隆起し、斯かる部分の周囲の印字面の平滑性が失われてしまうのを防止することができる。
また、第1剥離シート2の他方の面に第2剥離シート3が積層されていることで、剥離シート1全体の強度を向上させることができる。これにより、剥離シート1と粘着ラベルFとを積層させた状態で印刷機などへ導入する際に、剥離シート1にテンションがかかって破損してしまうといった不具合を抑制することができる。
また、第2剥離シート3が第1剥離シート2の他方の面側から収容空間2aを閉塞することで、収容空間2aに収容された電子式識別部材F2が第1剥離シート2の他方の面側から第2剥離シート3によって保護されるため、第1剥離シート2の他方の面側から電子式識別部材F2が露出して外部の部材と接触し、破損してしまうのを抑制することができる。
<第2実施形態>
次に、本願発明の第2実施形態について、図4を参照しながら説明する。第2実施形態に係る剥離シート10は、第1実施形態に係る剥離シート1と比較して、主に第2剥離シート3を備えない点で構成が異なるものである。従って、以下では、第1実施形態と異なる点について説明し、同一の構成については同一の符号を付することで説明を省略する。
本実施形態に係る剥離シート10は、第1実施形態の剥離シート1と異なり、第1剥離シート2のみを用いて構成されている。そして、剥離シート10と粘着ラベルFとが積層された際に、第1剥離シート2の他方の面側に開孔部2b内から電子式識別部材F2が露出するように構成されている。このため、本実施形態では、電子式識別部材F2には、粘着剤層a2が形成されていない。
上記のように構成されることで、剥離シート10の厚みが薄くなるため、粘着ラベル保持体100を形成して長手方向に巻き回す際に、容易に巻き回すことができると共に、巻き回した後の外径を小さくすることができる。さらに、剥離シート10の重量を軽減することができる。
また、開孔部2bは、電子式識別部材F2が収容空間2aに収容された状態で、開孔部2bの内側に電子式識別部材F2の全体が納まるように形成されている。そして、第1剥離シート2の他方の面と電子式識別部材F2との間に隙間が形成されるように構成されている。斯かる隙間が形成されていることで、粘着ラベル保持体100を長手方向に向かって剥離シート10が内側となるように巻き回した際に、内側に位置する第1剥離シート2や粘着ラベルFによって電子式識別部材F2が圧迫されて破損してしまうのを抑制することができる。
<第3実施形態>
次に、本願発明の第3実施形態について、図5を参照しながら説明する。第3実施形態に係る剥離シート11は、第1実施形態に係る剥離シート1と比較して、主に第1剥離シート20の構成が異なるものである。従って、以下では、第1実施形態と異なる点について説明し、同一の構成については同一の符号を付することで説明を省略する。
本実施形態に係る剥離シート11は、枚葉体状に形成された複数の第1剥離シート20が第2剥離シート3に積層されて構成されている。具体的には、剥離シート11は、複数の第1剥離シート20が第2剥離シート3の長手方向に沿って間隔をあけて積層されて構成されている。
そして、第1剥離シート20同士の間に収容空間2aが形成されている。具体的には、複数の第1剥離シート20が間隔を空けて配置されることによって、第1剥離シート20同士の間に凹状の溝部2cが形成されており、斯かる溝部2cの内側に収容空間2aが形成されている。溝部2cは、第2剥離シート3の幅方向に沿って長手となるように形成されると共に、第2剥離シート3の幅方向に開放するように形成されている。
上記のように構成されることで、電子式識別部材F2の形状が異なる複数種の粘着ラベルFを積層することが可能となる。具体的には、第1実施形態のように収容空間2aが開孔部2bによって形成されている場合には、開孔部2bの形状に対応した電子式識別部材F2を備える粘着ラベルFしか積層することができないが、溝部2cによって収容空間2aが形成されることで、電子式識別部材F2の長さ(第2剥離シート3の幅方向に沿った長さ)に影響されることなく粘着ラベルFを積層させることができる。
<第4実施形態>
次に、本願発明の第4実施形態について、図6を参照しながら説明する。第4実施形態に係る剥離シート12は、第3実施形態に係る剥離シート11と比較して、主に第2剥離シート3を備えない点で構成が異なるものである。従って、以下では、第3実施形態と異なる点について説明し、同一の構成については同一の符号を付することとして説明を省略する。
本実施形態に係る剥離シート12は、枚葉体状に形成された複数の第1剥離シート20が間隔を空けて配置されることによって形成されている。そして、第1剥離シート20同士の間に形成された隙間が収容空間2aとなっている。
また、剥離シート12は、枚葉体状の第1剥離シート20が一方向に間隔を空けて複数配置されていることで、該一方向が長手方向となるように構成されている。そして、剥離シート12と粘着ラベルFとを積層させる際に、前記一方向に隣り合う二つの第1剥離シート20が粘着ラベルFによって連結されることで、一方向が長手方向となる長尺状の粘着ラベル保持体100が形成されている。
上記のように構成されることで、粘着ラベル保持体100が形成された状態から粘着ラベルFが剥離された際に、剥離された粘着ラベルFによって連結されていた二つの第1剥離シート20の一方が粘着ラベル保持体100から分離される。これにより、粘着ラベル保持体100から粘着ラベルFを剥離する度に、粘着ラベル保持体100に不要な剥離シート12が残って作業性が低下するのを防止することができる。
なお、本発明に係る剥離シートは、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、電子式識別部材F2として、RFIDタグを挙げているが、これに限定されるものではなく、ICタグなどを用いることができる。また、上記実施形態では、シート状のRFIDタグを挙げているが、これに限定されるものではなく、チップ状に形成されたものであってもよい。
また、上記実施形態では、粘着ラベルFを貼り付ける被着体として、採血管を挙げているが、これに限定されるものではなく、例えば、医療用のハサミやメスなど医療器具、点滴等を収容する輸液バッグや輸血用の血液バッグ、検尿容器や検便容器などの医療用品、遠心分離機で用いられる遠沈管、薬品や飲料水を収容する瓶、缶又はペットボトルなどの容器、接着剤や封止剤などを収容するシリンジ容器、カートリッジ容器、チューブ容器などを挙げることができる。又は、肉や魚等の生鮮食品や野菜などの食料品を包装する包装材、鉛筆やボーペン等の文房具、衣料品、郵送物などを挙げることができる。
また、上記実施形態では、基材シートF1として、他方の面に感熱層を備えるものが用いられているが、これに限定されるものではなく、感熱層を備えない基材シートを用いてもよい。斯かる基材シートを用いた場合には、前記サーマルプリンタにインクリボンを取り付け、該インクリボンに塗布されたインクを熱素子によって印字面に熱転写することにより印刷を施してもよい(熱転写方式)。
又は、サーマルプリンタに代えて、インクジェット式のプリンタを用いて印刷を施してもよい。
また、粘着ラベルFの印字面に印刷を行いつつ粘着ラベルFを被着体に貼り付け可能に構成されたオートラベラーを用い、粘着ラベルFへの印刷と被着体への貼り付けを行なってもよい。粘着ラベルFを被着体に貼り付ける際のオートラベラーの構成としては、ローラー方式、シリンダー方式又はエアジェット方式などを採用することができる。
1…剥離シート、2…第1剥離シート、2a…収容空間、2b…開孔部、3…第2剥離シート、100…粘着ラベル保持体、F…粘着ラベル、F1…基材シート、F2…電子式識別部材

Claims (5)

  1. 一方の面に粘着面を備え他方の面に印字面を備えた基材シートの粘着面の一部に、電子式識別部材が貼り付けられてなる粘着ラベルの粘着面側に積層される剥離シートであって、
    一方の面に粘着ラベルが積層される第1剥離シートと、該第1剥離シートの他方の面に積層された第2剥離シートとから構成されており、
    粘着ラベルと積層された際に、粘着ラベルが積層された側の面よりも電子式識別部材が突出しないように電子式識別部材を収容する収容空間が前記第1剥離シートに形成されており、前記第2剥離シートが前記収容空間を第1剥離シートの他方の面側から閉塞するように構成されることを特徴とする剥離シート。
  2. 粘着ラベルが積層される側の面から厚み方向に沿って形成された開孔部の内側に前記収容空間が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の剥離シート。
  3. 請求項1又は2に記載の剥離シートと前記粘着ラベルとが積層されてなることを特徴とする粘着ラベル保持体。
  4. 一方の面に粘着面を備え他方の面に印字面を備え該印字面に印刷が施されてなる基材シートと、該基材シートの粘着面の一部に貼り付けられた電子式識別部材とを備えてなる粘着ラベルであって、
    請求項1又は2に記載の剥離シートに積層され、且つ該剥離シートに形成された収容空間に電子式識別部材が収容された状態で、前記印字面に印刷が施されてなることを特徴とする粘着ラベル。
  5. 一方の面に粘着面を備え他方の面に印字面を備えた基材シートと、該基材シートの粘着
    面の一部に貼り付けられた電子式識別部材とを備えてなる粘着ラベルを、請求項1又は2に記載の剥離シートに積層し、該剥離シートに形成された収容空間に電子式識別部材が収容された状態で前記印字面に印刷を施すことを特徴とする粘着ラベルの製造方法。
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