JP2006027641A - ラベルの装着方法、及びラベル - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 読取ラベル6の表面に機械的読取記号を印刷する工程と、意匠的表示が印刷された意匠ラベル5の表面に読取ラベル6を添付する工程と、を有し、この読取ラベル6が添付された意匠ラベル5を容器Xに装着する。
【選択図】 図1
Description
また、意匠的表示に加えて、バーコードが印刷された意匠ラベルも知られている。かかるバーコードが印刷された意匠ラベルは、リーダ装置にてバーコード情報を読み取ることにより、メーカーコード、商品コードなどを認識でき、主として商品の販売管理に多用されている。
通常、かかる意匠ラベルは、ラベルメーカーが作製するものであって、長尺状のラベル基材に、意匠的表示とバーコードなどの機械的読取記号とが印刷されたものを1単位とし、この単位が連続的に並設されてなる意匠ラベル連続体の態様で提供される。そして、この連続体は、ラベルメーカーから商品メーカーへと搬入され、該連続体をラベリング装置に装填することにより、個々の意匠ラベルが容器に装着され、商品が製造される。
この点、メーカーコードなどの販売管理情報は定型的であるため、意匠ラベル連続体を作製する際、販売管理情報を記録する機械的読取記号を意匠的表示と共にラベル基材に直接印刷しておくことができる。しかし、製造日や使用期限などの製造等付随情報は、当該商品の製造ロット毎に変化するため、意匠ラベル連続体を作製する際、製造等付随情報を記録する機械的読取記号を予め印刷しておくことはできない。特に、医薬品に於いては、製造日のみならず、製造時間までも記録することが求められる場合がある。
従って、製造等付随情報を記録する機械的読取記号は、商品を製造する際、つまり意匠ラベルを容器に装着する際、意匠ラベルに印刷する必要がある。
このような多種多様な意匠ラベルに対して、これを容器に装着する際、機械的読取記号を印刷することは困難である。すなわち、機械的読取記号は、リーダ装置で読取り可能な程度にラベル基材の表面に印刷されなければならないところ、上記のように多種多様に存在する従来の意匠ラベルの中で、かかる印刷特性を備えた基材表面を有するものは少ない。特に、2次元コードタイプの機械的読取記号を印刷する場合には、高い印刷特性が求められるので、かかる印刷特性を備えているものはより限定される。
従って、製造等付随情報を記録する機械的読取記号を意匠ラベルに印刷するためには、該意匠ラベルの基材を、印刷特性に優れた表面を有するものに変更しなければならない。
しかしながら、既存の意匠ラベルの基材をこのような印刷特性に優れたものに切り替えると、基材仕様の設計変更や基材自体の高品質化などによって意匠ラベルのコストアップを招く。また、ラベル基材に制限が加わるため、従来のものに比して、意匠ラベルのデザインや機能性の選択幅が狭まるなどの問題点がある。
かかる装着方法によれば、製造ロットに対応した製造日時などを記録する機械的読取記号が読取ラベルに印刷され、この読取ラベルが意匠ラベルに添付されるので、意匠ラベルに機械的読取記号を直接印刷する必要がない。従って、意匠ラベルの基材仕様などを変更することなく、従前の意匠ラベルに機械的読取記号を付加することができる。
また、本発明のラベルは、機械的読取記号を鮮明に印刷することができる読取ラベルが、意匠ラベルに添付されているので、リーダ装置による読取りミスが生じ難いラベルを提供できる。
図1は、読取ラベルに機械的読取記号を印刷する工程と、読取ラベルを意匠的表示が印刷された意匠ラベルの表面に添付する工程と、読取ラベルが添付された意匠ラベルを容器に装着する工程と、を有する本発明のラベルの装着方法を実施するラベル装着システムの概略参考図である。
図1に於いて、1は、意匠ラベル5を容器Xに装着するラベリング装置2と、このラベリング装置2に組み込まれ、且つ該ラベリング装置2から送り出される意匠ラベル5の表面に読取ラベル6を添付する添付装置3と、を備えるラベル装着システムを示す。
尚、本実施態様に於ける意匠ラベル5は、感圧型粘着剤が塗布された所謂タックラベルであり、読取ラベル6についても同様である。
添付装置3は、機械的読取記号が印刷されていない読取ラベル(以下、「未印刷読取ラベル」という)が連続的に繋がった読取ラベル連続体61を装填する装填部31と、この連続体61を送り出すラベル搬送手段32と、この読取ラベル6の表面に機械的読取記号を印刷する印刷部33と、読取ラベル連続体61から離型紙62を剥離回収する離型紙回収部34と、個々の読取ラベル6を意匠ラベル連続体51の表面に添付する添付部35と、読取ラベル6が添付されているかどうかを検査する検査部36と、を備えている。
尚、意匠ラベル基材53が透明な場合には、該基材53の裏面に意匠印刷層54を設けてもよい。
読取ラベル基材64は、リーダ装置にて読取り可能な程度に機械的読取記号を印刷できるものであれば特に限定されず、公知のものを使用できる。このような読取ラベル基材64としては、例えば、図3(c)に示すように、紙や合成樹脂製フィルムなどからなる基材層64aの表面に、印字用コーティング層64bが積層されているものなどを例示できる。印字用コーティング層64bは、印刷方式に応じて適宜設計され、例えば、インクジェットプリンタ用コーティング層、レーザープリンタ用コーティング層、溶融型熱転写プリンタ用コーティング層、昇華型熱転写プリンタ用コーティング層などのようなインキを定着させるインキ受理層や、熱直接発色用コーティング層(例えばロイコ染料と顕色剤を混合した発色コーティング層)などが例示される。
現在国内では、主としてスタック式コードとマトリックス式コードが用いられている。スタック式は、図4(a)に示すように、2次元コードに1次元バーコードを積み重ねて縦横で情報を記録したコードであり、例えば、RSS+MicroPDF417などが例示される。マトリックス式は、図4(b)に示すように、情報を白黒等の交互のセルでモザイク状に記録したコードであり、例えば、QRコード、データマトリックスなどが例示される。また、ISOで規格化された省スペースコードとして、PDF417(ISO15438)、DataMatrix(ISO16022)、MaxiCode(ISO16023)、QRCode(ISO18004)などが例示される。
本発明では、メーカーコードや商品コードなど販売管理情報と、製造日時、賞味期限、製造場所、製造ロットなどの製造等付随情報とを適宜選択し、これら情報を機械的読取記号として記録するため、比較的記録情報量の多い2次元コードタイプの機械的読取記号を印刷することが好ましい。
かかる2次元コードタイプは、小面積でより多くの情報を記録できる(例えば、マトリクス式コードを用いれば、45桁の英数字を5mm四方の大きさに記録できる)。その反面、白黒の升目が密なため、線画を鮮明に印刷することが求められる(例えば、JIS X 0510の附属書12に印刷品質の手引きが参考基準となる)。かかる線画印刷の目安としては、例えば、概ね300dpi以上、好ましくは600dpi以上の解像度で印刷することが好ましい。
所望の意匠的表示が印刷された意匠ラベル連続体ロール51aが、ラベリング装置2の装填部21に取り付けられ、搬送手段22により、該ロール51aから意匠ラベル連続体51が引き出され、添付装置3の添付部35へと送られる。他方、添付装置3の装填部31に、未印刷の読取ラベル連続体ロール61aが取り付けられ、搬送手段32により、該ロール61aから未印刷の読取ラベル連続体61が引き出され、印刷部33へと送られる。この印刷部33に於いて、未印刷の読取ラベル連続体61の表面に、2次元コードなどの機械的読取記号が印刷されることにより、読取ラベル6が作製される。尚、この機械的読取記号は、販売管理情報と製造等付随情報を記録するもので、これらの情報は、製造ロットに応じて制御装置によって特定され、その制御信号を基に印刷部33にて印刷される。
印刷部33で使用されるプリンタは特に限定されないが、製造等付随情報を機械的読取記号として印刷する本発明に於いては、オンデマンド的に小ロット単位に応じて簡易変更可能で且つ鮮明に印刷できることから、インクジェットプリンタ、熱転写型インクリボンプリンタ、レーザープリンタ、熱直接発色プリンタ(ダイレクトサーマル方式)などを用いることが好ましい。
また、既存のラベリング装置2に読取ラベル6を添付する添付装置3を付随的に組み込むだけで、意匠ラベル5に機械的読取記号を付加することができるので、設備投資を極めて低く抑えることができる。
さらに、読取ラベル6は、機械的読取記号を印刷できる大きさに形成されていれば足りるので、該読取ラベル6を印刷特性に優れたラベル基材64(上記のように印字用コーティング層64bが施されたラベル基材など)で構成しても、ラベルのトータルコストを比較的低く抑えることができる。
また、意匠ラベル5には、意匠的表示が印刷されていない非表示領域56が設けられ、この領域の対応表面位置に読取ラベル6が添付されているので、意匠ラベル5のデザイン性を損ねることがない。
また、上記実施形態では、ラベリング装置2の中途に添付装置3を組み込み、意匠ラベル5を容器Xに装着する直前に、読取ラベル6を意匠ラベル5の表面に添付しているが、例えば、ラベリング装置2を添付装置3に組み込まないものでもよい。具体的には、先ず、添付装置3を用いて、意匠ラベル連続体51の個々の意匠ラベル5に、機械的読取記号を印刷した読取ラベル6を添付し(又は、未印刷の読取ラベル6を添付した後、これに機械的読取記号を印刷し)、該意匠ラベル連続体51をロール状に巻取り、このロールをラベリング装置2の装填部21に装填して、そのまま容器Xに装着するようにしてもよい。
Claims (2)
- 読取ラベルの表面に機械的読取記号を印刷する工程と、意匠的表示が印刷された意匠ラベルの表面に読取ラベルを添付する工程と、を有し、前記読取ラベルが添付された意匠ラベルを容器に装着することを特徴とするラベルの装着方法。
- 印字用コーティング層が設けられ、且つ前記印字用コーティング層に機械的読取記号が印刷されている読取ラベルと、意匠的表示が印刷された意匠ラベルと、を備え、前記意匠ラベルの表面に、前記読取ラベルが添付されていることを特徴とするラベル。
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