JP2000112359A - 長尺袋帯状樹脂シート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】巻回しロールとして保存、搬送する時に皺を生
じたり巻崩れを起さない、背貼りシールを有し且つラベ
ル片が貼着された長尺袋帯状樹脂シートを提供する。 【解決手段】一方の端縁から幅方向へ略１０〜４０％の
領域に背貼りシール２を設け、他方の端縁から略１０〜
４０％の領域にラベル片３を長尺方向に一定間隔をおい
て貼付けた長尺袋帯状樹脂シート１で、該背貼りシール
２とラベル片３が形成する突起がバランス良く配置さ
れ、ロールに巻回した時にシートにかかる圧力が分散
し、該シートに大きな歪みを生じる事なく、皺ができた
りロールの巻崩れのおそれが無い長尺袋帯状樹脂シート
１。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はＰＥＴボトル等の、
食品、飲料、洗剤等の容器に装着される筒状の合成樹脂
製シート（長尺袋帯状樹脂シート）に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、食品、飲料、洗剤等の宣伝広
告の為、これ等商品の容器の胴部に例えば景品等の応募
券として使用する剥離可能なラベル片を貼り、販売促進
に効果をあげている。該ラベル片は、文字や図柄を印刷
した長尺袋帯状樹脂シート（例えば、筒状の熱収縮性ラ
ベルの連続した帯状物）を所定の長さに切断し筒状にし
て容器に装着した後に、その表面に貼着される場合が多
いが、該樹脂シートを容器に装着する過程でラベル片貼
着のための特別な設備が必要であり、工程も複雑化して
いる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記の様な工程の効率
化を図るには予めラベル片を貼着した長尺袋帯状樹脂シ
ートを切断して容器に装着する方法が考えられる。然る
に該シートは長尺帯状樹脂シート（基材）の両端縁を重
ね合わせて接合した背貼りシールを有し、その全長にわ
たって、該ラベル片を一定間隔で貼着したものを巻回し
ロールとすると、該シートの幅方向に、該背張りシール
と該ラベル片に起因する偏った盛上がりが生じ、該シー
トに皺がよったりロールが崩れたりする等の障害が起
る。本発明の課題は、巻回しロールとして保存、搬送す
る時に皺を生じたり巻崩れを起さない、背貼りシールを
有し且つラベル片が貼着された長尺袋帯状樹脂シートを
提供する事にある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段は、幅方向の中央と、一方の端縁との間に背張り
シールが形成され、同中央と他方の端縁との間にラベル
片が長尺方向に一定間隔で貼着された長尺袋帯状樹脂シ
ートである。

【０００５】又、上記課題を解決するための他の手段
は、一方の端縁から幅方向略１０〜４０％の領域に背貼
りシールを設け、他方の端縁から幅方向略１０〜４０％
の領域にラベル片を一定間隔で貼付けた長尺袋帯状樹脂
シートである。

【０００６】

【発明の実施形態】以下、本発明の実施形態について図
面を参照しながら説明する。図１（イ）は熱収縮性フィ
ルムを基材とする長尺袋帯状樹脂シート１を巻回しロー
ル５としたものの斜視図で、該シート１の一面上には端
縁部から幅方向に幅寸法の略１０〜４０％（好ましくは
２０〜３５％）の領域に、基材の両端を重ね合せて接合
（接着剤、ヒートシール等）した背貼りシール２が形成
されており、同一面上の他端から幅方向に略１０〜４０
％（好ましくは２０〜３５％）の領域に長尺方向へ一定
間隔でラベル片３が貼られている。２ａ、３ａは、それ
ぞれ背貼りシール２、ラベル片３に由来するロール５の
外周の盛り上がりである。又、図１（ロ）は上記長尺袋
帯状樹脂シート１の幅方向断面図である。

【０００７】上記ラベル片３を挟んで切断部４があり、
上記シート１は図１中の点線４で示す位置で順次切断さ
れ個別の熱収縮性フィルムラベルとなり、ＰＥＴボトル
等の容器に嵌装される。

【０００８】上記長尺袋帯状樹脂シート１の基材は、ポ
リエステル系樹脂や、スチレンブタジエン共重合体、或
はポリ塩化ビニル、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレ
ン系樹脂等の厚さ３０〜８０μｍの熱収縮性フィルムに
より構成されている。該基材には通常商品名や説明文等
が印刷されている。

【０００９】又、上記ラベル片３は合成樹脂フィルム、
紙、合成紙等の基材の表面に印刷が施され、裏面に剥離
してハガキ等に再接着可能な粘着剤が塗布されている。
尚、厚さは使用する熱収縮性フィルムより若干厚いもの
が望ましく通常４０〜１２０μｍのものが用いられる。

【００１０】上記の様な構成の長尺袋帯状樹脂シート１
は、背貼りシール２が存在するシート表面上にラベル片
３が貼着されており、何れもシート表面から僅かな突起
（盛り上がり２ａ、３ａ）を形成しているが、両突起
（２ａ、３ａ）がバランス良く配置されている為、巻回
した時に該樹脂シート１にかかる圧力が分散され、該シ
ート１に大きな歪みを生じる事がなく、シートに皺を生
じたり、ロールが崩れたりする事がない。

【００１１】尚、ラベル片３の厚さと長さ（シート１の
長尺方向）を次の式の範囲に形成すれば、長尺袋帯状樹
脂シート１を巻回しロールとした時にラベル片３による
偏った盛り上がり（背貼りシールによる盛り上がり２ａ
より大きな盛り上がり）が発生せず好ましい。

【００１２】

【数１】

【００１３】上記実施形態では容器に嵌装する長尺袋帯
状樹脂シート１の基材に熱収縮性フィルムを例示した
が、該シート１をストレッチラベルとして使用する場合
は、基材として弾性伸縮性フィルムを用いればよい。

【００１４】更に、本発明は図２にその断面図で示す様
に長尺袋帯状樹脂シート１の一面に背張りシール２が存
在し、他面にラベル片３が貼着されたものでもよく、こ
の様な形態であっても両者がバランス良く配置されてい
る為、巻回したときに該樹脂シート１にかかる圧力が分
散され、盛り上がり位置のバランスも良い為、シート１
に皺を生じたり、ロールが崩れたりすることがない。

【００１５】

【発明の効果】本発明の長尺袋帯状樹脂シートは、背貼
りシールとラベル片とをバランス良く配置した為、該シ
ートを巻回しロールとした時に皺を生じたり、巻崩れす
るのが防がれる。従って、本長尺袋帯状樹脂シートを所
定の長さに切断して容器に嵌装する操作により、ラベル
片付き筒状の熱収縮性ラベル等を容器に装着する事が可
能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】（イ）本発明の長尺袋帯状樹脂シートの一例を
示す斜視図（ロ）上記シートの幅方向断面図

【図２】 本発明の長尺袋帯状樹脂シートの他の例を示
す幅方向断面図

【符号の説明】

１ 長尺袋帯状樹脂シート ２ 背貼りシール ３ ラベル片 ４ 切断部 ５ ロール ２ａ 背貼りシールによる盛り上がり ３ａ ラベル片による盛り上がり

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 切断されて容器に嵌装される、長尺袋帯
   状樹脂シート（１）であって、該シート（１）の一方の
   端縁と幅方向の中央との間に背貼りシール（２）が形成
   され、他方の端縁と幅方向の中央との間に、ラベル片
   （３）が長尺方向へ一定間隔で貼付けられている事を特
   徴とする長尺袋帯状樹脂シート。
2. 【請求項２】 前記背貼りシール（２）が長尺袋帯状樹
   脂シート（１）の一方の端縁から幅方向へ略１０〜４０
   ％の領域に形成されており、前記ラベル片（３）が他方
   の端縁から幅方向へ略１０〜４０％の領域に貼付けられ
   ている事を特徴とする請求項１に記載した長尺袋帯状樹
   脂シート。