JP6520629B2 - 走査型プローブ顕微鏡 - Google Patents

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本発明は、原子間力顕微鏡(以下、AFMと略す)や走査型トンネル顕微鏡(STM)のような走査型プローブ顕微鏡(以下、SPMと略す)に関する。
SPMは、試料表面に近接させたプローブを走査し、プローブと試料との間に働く作用(原子間力やトンネル電流等)を検出し、これを画像化することにより試料表面の形状を観察することができる装置である。図4は、SPMの一種であるAFMの全体的な概略構成の一例を示す図である。AFM(SPM)1は、ステージ11、カンチレバー12、プローブ13、レーザ光源(レーザダイオード)14、コリメートレンズ15、フォーカスレンズ16、ビームスプリッタ17、ミラー18、検出器19、光学顕微鏡20から構成される(例えば特許文献1、2参照)。
ステージ11上には、表面観察の対象物となる試料Sが載置される。ステージ11は、駆動機構であるチューブスキャナ(図示略)により高さ方向(Z方向)および試料表面方向(XY方向)に駆動することができ、これにより試料Sを三次元(XYZ)方向に移動させている。
カンチレバー12は、その自由端側にプローブ13が取り付けてあり、プローブ13が試料Sの表面に近接すると、試料Sとプローブ13との間で原子間力(引力または斥力)が作用する。この原子間力によりカンチレバー12を撓ませようとする力が加わることになる。
一方、レーザ光源14、コリメートレンズ15、フォーカスレンズ16により構成される集光光学系21は、円筒状の鏡筒22内に一体保持されており、レーザ光源14から出射されたレーザ光は、コリメートレンズ15により集められて平行光にされた後にフォーカスレンズ16により集光されるようにしてある。このようにして集光されたレーザ光は、カンチレバー12の反射面に照射されて反射し、さらにミラー18で反射されて検出器19に導かれる。
検出器19は、例えば4分割フォトダイオードが用いられ、カンチレバー12の撓みによって検出器19に入射する反射光の位置が変化すると、この変動を検出してフィードバック信号として出力することができるようにしてある。そして、このフィードバック信号を用いて、カンチレバー12の撓み量が一定、すなわち、プローブ13と試料S表面との距離を一定に保つように、駆動機構(チューブスキャナのZ軸調整機構)をフィードバック制御することにより、フィードバック信号の強度が試料Sの凹凸を反映した変化量となる。したがって、このフィードバック信号に基づいて画像を形成することで試料S表面の凹凸を画像化するようにしている。
なお、レーザ光はフォーカスレンズ16を通過後、ビームスプリッタ17で光軸方向が屈曲され、光学顕微鏡20の光軸Oと、レーザ光の光軸Lとが重なるようにしてある。
この光学顕微鏡20は、AFM(SPM)1の使用者が試料Sを観察する際に使用するものであるが、それ以外に、集光光学系21からのレーザ光のカンチレバー12への照射位置を調整する際にも利用される。
すなわち、集光光学系21は、レーザ光源14、コリメートレンズ15、フォーカスレンズ16の各素子が、円筒状の鏡筒22内に、光軸調整された状態で一体構造となるように組み立てられている。この鏡筒22内部の調整作業は、予め装置メーカの技術者によって行われ、一旦調整された後は素子間の位置関係が変化しないように固定してある。そして、鏡筒22は支持体となる顕微鏡ヘッド(図示略)に支持されるとともに、この鏡筒22全体を光軸Lと直交する二次元方向(あるいは光軸L方向も含めた三次元方向)に移動させる位置調整機構(図示略)に取り付けてある。
AFM1の使用者は、光学顕微鏡20を覗きながら、位置調整機構のレーザ光調整ツマミ(図示略)を用いて、二次元(あるいは三次元)方向に鏡筒22(集光光学系21)を移動することにより、カンチレバー12の反射面にレーザ光の照射位置を合わせる調整を行うことができるようにしてある。なお、使用者による鏡筒22の位置調整は、鏡筒22全体を動かして調整するのであって、上述したように使用者側では鏡筒22内部の素子間の光軸調整は行わない。
ここで、AFM(SPM)1の集光光学系21の内部構造と、装置メーカの技術者による集光光学系21内部の調整作業について説明する。AFM1における理想的な集光光学系21は、レーザ光の集光性がAFM1の性能に影響するため、使用者が上記したレーザ光調整ツマミでカンチレバー12の反射面にレーザ光が照射されるように調整する際に、照射されるスポット面積ができるだけ小さくなるようにすることが望ましい。
上記の理想的な集光光学系21を構築するには、装置メーカの技術者によって、レーザ光源14の発光点14a(図5参照)と、コリメートレンズ15の中心とが光軸L上で一致するように調整され、しかも、鏡筒22内で理想的なコリメート光(平行光)が形成されるように、レーザ光源14とコリメートレンズ15との距離を調整できるようにしておく必要がある。
そのためには、集光光学系21の内部に複数の微調整機構を設けて、素子間の距離や素子の角度を自由に調整できるようにすれば、確実に理想的な集光光学系21を構築することができる。
しかしながら、近年はSPM(AFM)装置全体の大きさを可能な限りコンパクト化することが求められており、例えばカンチレバー12の反射面にレーザ光を集光する集光光学系21についても、その取付空間が具体的には3〜5cm程度に制限されるため、複数の微調整機構を組み込むことは事実上困難である。さらには、装置サイズだけでなくコストの低減も求められるため、むやみに調整機構を設けず、簡略な構成にすることが望まれている。
このような理由から、現状では、集光光学系21における調整機構を最小限に抑えるため、コリメートレンズ15の光軸上の位置のみを調整する簡易的な調整機構が採用されている。
ここで、図5は従来の簡易的な調整機構を備えた集光光学系21を示す断面図である。この集光光学系21は、レーザ光源14を保持する鏡筒22と、コリメートレンズ15、フォーカスレンズ16を保持するレンズマウント23とにより構成される。
鏡筒22は中空の円筒形状をなし、鏡筒22の中心軸の軸線が集光光学系21の光軸Lとなるように各光学部品が配置されることを前提にした設計となっている。
すなわち、鏡筒22の一端にレーザ光源14が取り付けられ、このレーザ光源14の発光点14aが光軸L上にくるように固定されている。なお、鏡筒22の内周面には雌ネジ24が刻設してある。
また、レンズマウント23は中空の円筒体をなし、その外周面に刻設された雄ネジ25が鏡筒22の雌ネジ24と螺合するようにしてあり、雄ネジ25と雌ネジ24が螺合した状態でレンズマウント23の中心軸の軸線と鏡筒22の軸線とが重なるように設計してある。
したがって、レンズマウント23の中心軸の軸線も光軸Lと一致するように設計されており、レンズマウント23の筒内の一端(レーザ光源14に近い側の端部)にはコリメートレンズ15、他端にはフォーカスレンズ16が接着剤によって固定される。このようにしてレンズマウント23を鏡筒22に螺合させた状態で、コリメートレンズ15、フォーカスレンズ16の中心が光軸L上に配置されるようにしてある。
そして、レーザ光源14の発光点14aの光軸L方向の位置がコリメートレンズ15の焦点となるように、装置メーカの技術者によって雌ネジ24に対する雄ネジ25の螺合位置が調整され、その結果、コリメートレンズ15によってコリメート光(平行光)を出射できるようになる。コリメートレンズ15の位置調整完了後は、鏡筒22の外側から鏡筒22の側壁を貫通するイモネジ26により、鏡筒22に対してレンズマウント23の位置が固定される。
また、レンズマウント23の調整完了後、フォーカスレンズ16にはレーザ光(コリメート光)が入射されるようになり、フォーカスレンズ16を通過したレーザ光は、光軸L上におけるフォーカスレンズ16の焦点位置に集光されるようになる。なお、この焦点位置は、カンチレバー12の反射面付近となるようにしてある。
これにより、使用者は、この焦点位置(または焦点近傍の光軸L上)にカンチレバー12の反射面がくるように、レーザ光調整ツマミを用いて鏡筒22を移動することによりS/N比の高い測定が可能になる。
特開2012−225722号公報 特開2014−211372号公報
上記の集光光学系21では、鏡筒22とレンズマウント23とは軸線が一致するように配置され、コリメートレンズ15のレンズ中心とレーザ光源(レーザダイオード)14の発光点14aとは、光軸L上に存在するように調整された状態で固定されることを前提としている。
しかしながら、上述したように集光光学系21では、コリメートレンズ15の光軸L方向の位置調整を可能にするため、鏡筒22とレンズマウント23とが雌ネジ24と雄ネジ25とにより螺合されている。一般に、ネジ溝の加工は、平坦面の加工に比してネジ部分の加工精度が十分ではないため、ネジ部分でガタツキが生じることになる。また、鏡筒22とレンズマウント23とをイモネジ26によって固定する際に位置ずれが生じやすく、ネジ溝にガタツキがある場合はさらに位置ずれしやすくなる。
図6、7に、集光光学系21の内部で位置ずれが生じた状態の模式図を示す。なお、図6はレンズマウント23の中心軸の軸線が鏡筒22の中心軸の軸線に対して平行に位置ずれして、コリメートレンズ15の中心が光軸Lから外れた状態であり、図7はレンズマウント23の軸線が鏡筒22の軸線に対して傾斜した状態を示している。
いずれの場合も、理想的なコリメート光が得られず、その結果、フォーカスレンズ16によって形成される焦点でのスポット面積が理想状態よりも広がってしまう。
したがって、装置メーカの技術者は、このような不具合が発生しないように調整作業を行う必要があるため、調整には熟練を要するとともに、時間と手間も要していた。
そこで本発明は、集光光学系21内部の素子の光軸調整を容易に行うことができるSPMを提供することを目的とする。また、本発明は、集光光学系21内部において光軸の軸ずれが生じにくい構造のSPMを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するためになされた本発明の走査型プローブ顕微鏡は、レーザ光源、前記レーザ光源からのレーザ光を平行光にするコリメートレンズ、前記平行光にされたレーザ光を集光するフォーカスレンズからなる集光光学系と、前記集光光学系からのレーザ光を反射させる反射面を備えたカンチレバーと、前記カンチレバーで反射されたレーザ光を検出する検出器とを備え、前記集光光学系が、一端にレーザ光源が固定された円筒状の鏡筒と、前記鏡筒の内側に同軸に配置され、前記レーザ光源に近い側の端部にコリメートレンズが固定され、反対側の端部にフォーカスレンズが固定された円筒状のレンズマウントからなり、前記レンズマウントの外周面と前記鏡筒の内周面とに刻設されたネジ溝により、前記レンズマウントが前記鏡筒に対し軸方向に移動可能に構成された走査型プローブ顕微鏡において、前記レンズマウントの外周面と前記鏡筒の内周面との間にリング状の弾性部材を取り付けるようにしている。
本発明によれば、集光光学系には、ネジ溝で螺合するレンズマウントの外周面と鏡筒の内周面との間に、リング状の弾性部材が取り付けられる。この弾性部材により、周面全体を均等に付勢することができるので、ネジの加工精度によるガタツキを吸収することができるとともに、調整作業時の軸出しが容易になる。また、弾性部材の付勢力によりレンズマウントを固定することができるので、従来のようなイモネジによる固定も不要になる。
上記発明において、前記弾性部材は、軸方向に沿って前記ネジ溝を中間に挟んでその両側にそれぞれ取り付けられるようにしてもよい。
これにより、レンズマウントを両端で弾性部材により付勢することになるので、さらに軸出し調整が容易になる。
上記発明において、前記レンズマウントの外周面と前記鏡筒の内周面とは、前記ネジ溝が形成される部分よりも前記レーザ光源に近い側が小径で平坦な周面とされ、当該小径部分に前記弾性部材の一方が取り付けられるようにしてもよい。
これにより、鏡筒にレンズマウントをねじ込む際に、レーザ光源に近い側の弾性部材が鏡筒のネジ溝(雌ネジ)に接触することがなくなるので、調整時にレンズマウントをねじ込む際に弾性部材が傷付きにくくなる。
また、上記発明において、前記レンズマウントの外周面と前記鏡筒の内周面は、前記レーザ光源に近い側が小径、中央が中径、遠い側が大径の三段構造で、かつ、中径部分に前記ネジ溝が刻設され、小径部分と大径部分は平坦面とされ、小径部分と大径部分に前記弾性部材が取り付けられるようにしてもよい。
これにより、大径の平坦面が誤って中径のネジ溝の位置までねじ込まれることがなくなるので、両側の弾性部材のどちらも傷付きにくくなる。
本発明に係るSPMの集光光学系の構成を示す断面図。 本発明における集光光学系の別の構成を示す図1同様の断面図。 本発明における集光光学系のさらに別の構成を示す図1同様の断面図。 AFMの全体構成の一例を示す概略図。 従来の集光光学系の構成を示す断面図。 集光光学系の軸ずれ状態の一例を示す模式図。 集光光学系の軸ずれ状態の別の一例を示す模式図。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の一実施形態であるSPMにおける集光光学系31の構成を示す断面図である。
なお、集光光学系31の構成のうち、図5で説明したものと同じ構成部分については同符号を付すことにより説明の一部を省略する。
また、集光光学系31以外のSPMの構成については図4に示したものと同様であるため、図4を参照することにより説明を省略する。
本発明に係るSPMの集光光学系31は、従来の集光光学系21と同様に、一端側にレーザ光源14を保持する円筒状の鏡筒32と、一端(レーザ光源14に近い側の端部)にコリメートレンズ15、他端にフォーカスレンズ16を保持する円筒状のレンズマウント33とから構成される。
この鏡筒32とレンズマウント33とは、レーザ光源14の発光点14a、コリメートレンズ15およびフォーカスレンズ16のレンズの中心が光軸L上に配置されるように軸出し調整を行う必要があるが、その調整作業を従来よりも容易に行うための工夫が施されている。
すなわち、レンズマウント33の外周面には、軸線方向に沿って、その両端付近に平坦面41、42が形成され、それらを挟んで中間に雄ネジ35が刻設してある。平坦面41、42には溝43、44が形成してあり、この溝に弾性部材となるOリング45、46が嵌入してある。
また、鏡筒32には、レーザ光源14が取り付けられる片側の端部を除いてレンズマウント33を螺合することが可能な内径寸法の中空空間が設けてある。この中空部分の内周面に、軸線方向に沿って雄ネジ35と螺合するための雌ネジ34が刻設してある。中空部分の両端は平坦面47、48としてあり、レンズマウント33のOリング45、46がこの平坦面47、48に接して付勢力が働くようにしてある。
なお、Oリング45、46は鏡筒32とレンズマウント33とを密封する目的で取り付けるものではないため、付勢力を付与する目的上では必ずしも接触面を平坦面とする必要はなくネジ溝としても問題はないが、雌ネジ34とOリング45、46とが接触し続けるとOリング45、46の表面に傷が入りやすくなるので、本実施形態のように接触面を平坦面47、48とする方が望ましい。
次に、鏡筒32とレンズマウント33との調整作業について説明する。なお、この調整作業における前提条件として2つの軸出し作業、すなわちレーザ光源14の発光点14aを鏡筒32の軸線に一致させて固定しておく作業と、レンズマウント33の軸線にコリメートレンズ15およびフォーカスレンズ16のレンズの中心を一致させて固定しておく作業が必要であるが、これらは鏡筒32やレンズマウント33における加工精度の高い平坦な加工面に素子を取り付ける作業であり、従来と同様に、装置メーカの技術者が調整治具を用いて正確に調整するようにしておくことができる。よって、ここではこれら各素子の鏡筒32またはレンズマウント33に対する取付位置の調整は完了しているものとする。
本発明では、鏡筒32に対するレンズマウント33の位置調整、より具体的には両者を螺合させた状態で軸線を一致させ、一本の光軸L上にレーザ光源14の発光点14aと、コリメートレンズ15およびフォーカスレンズ16の中心が配置されるようにするとともに、コリメートレンズ15の焦点位置に、レーザ光源14の発光点14aが一致するように調整して理想的なコリメート光が形成されるようにする調整を行うことを目的とする。
集光光学系31では、装置メーカの技術者が調整する際に、Oリング45、46を装着した状態でレンズマウント33を鏡筒32にねじ込んでいく。この際、Oリング45、46は鏡筒32の内周面に接して周囲から均等に付勢されながらねじ込まれることになり、ネジ溝部分の加工精度が十分ではない場合にはガタツキが生じるが、そのガタツキがOリング45、46によって吸収されて大きく偏ることがなくなるので、簡単に軸線どうしを一致させて光軸L上に各素子を配置する調整を行うことができる。
(変形実施形態)
図2は本発明の他の一実施形態であるSPMの集光光学系51の構成を示す断面図である。ここでは、レーザ光源14に近い側のOリング46が接する平坦面58と、対応する平坦面52の内径を、雌ネジ34と雄ネジ35の形成面よりも一段小さくしてある。
このようにすることで、レンズマウント33を鏡筒32にねじ込む際に、レーザ光源14に近い側のOリング46を、雌ネジ34に接することなく平坦面58の位置まで挿入することができるので、調整時も含めてOリング46の表面を傷付きにくくすることができる。なお、Oリング45は雌ネジ34より手前側の平坦面47に接しているので、本実施例では段差を設けていない。
図3は本発明のさらに他の一実施形態であるSPMの集光光学系71の構成を示す断面図である。ここではレーザ光源14に近い側のOリング46が接する上下の平坦面62、68の内径を、雌ネジ34と雄ネジ35の形成面よりも一段小さくするだけでなく、レーザ光源14から遠い側の上下の平坦面61、67の内径を、雌ネジ34と雄ネジ35の形成面よりも一段大きくすることで、レンズマウント33の外周面および鏡筒32の内周面が三段構造となるようにしてある。これにより、レンズマウント33が過度にねじ込まれて、Oリング45が誤って雌ネジ34に接触することを防ぐことができる。
また、これまで説明した各実施形態では、Oリング45、46をレンズマウント33の両端にそれぞれ設けたが、いずれか一方に設けた場合であっても、Oリングを設けていない従来構造に比して、十分に軸出しの調整作業が容易になる。
本発明は、原子間力顕微鏡や走査型トンネル顕微鏡等の走査型プローブ顕微鏡に利用することができる。
1 走査型プローブ顕微鏡(SPM)
12 カンチレバー
13 プローブ
14 レーザ光源
14a 発光点
15 コリメートレンズ
16 フォーカスレンズ
19 検出器
20 光学顕微鏡
31 集光光学系
32 鏡筒
33 レンズマウント
34 雌ネジ
35 雄ネジ
41、42、47、48 平坦面
45、46 Oリング(弾性部材)
L 光軸

Claims (4)

  1. レーザ光源、前記レーザ光源からのレーザ光を平行光にするコリメートレンズ、前記平行光にされたレーザ光を集光するフォーカスレンズからなる集光光学系と、
    前記集光光学系からのレーザ光を反射させる反射面を備えたカンチレバーと、
    前記カンチレバーで反射されたレーザ光を検出する検出器とを備え、
    前記集光光学系が、一端にレーザ光源が固定された円筒状の鏡筒と、前記鏡筒の内側に同軸に配置され、前記レーザ光源に近い側の端部にコリメートレンズが固定され、反対側の端部にフォーカスレンズが固定された円筒状のレンズマウントからなり、
    前記レンズマウントの外周面と前記鏡筒の内周面とに刻設されたネジ溝により、前記レンズマウントが前記鏡筒に対し軸方向に移動可能に構成された走査型プローブ顕微鏡において、
    前記レンズマウントの外周面と前記鏡筒の内周面との間にリング状の弾性部材を取り付けたことを特徴とする走査型プローブ顕微鏡。
  2. 前記弾性部材は、軸方向に沿って前記ネジ溝を中間に挟んでその両側にそれぞれ取り付けられる請求項1に記載の走査型プローブ顕微鏡。
  3. 前記レンズマウントの外周面と前記鏡筒の内周面とは、前記ネジ溝が形成される部分よりも前記レーザ光源に近い側が小径で平坦な周面とされ、
    当該小径部分に前記弾性部材の一方が取り付けられる請求項2に記載の走査型プローブ顕微鏡。
  4. 前記レンズマウントの外周面と前記鏡筒の内周面は、前記レーザ光源に近い側が小径、中央が中径、遠い側が大径の三段構造で、かつ、中径部分に前記ネジ溝が刻設され、小径部分と大径部分は平坦面とされ、小径部分と大径部分に前記弾性部材が取り付けられる請求項2に記載の走査型プローブ顕微鏡。
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