JP6519641B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば大電流の制御などに用いられる半導体装置に関する。
特許文献1には、基板にIGBTとダイオードが形成された半導体装置が開示されている。この半導体装置は、一般にRC−IGBT(Reverse Conducting Insulated Gate Bipolar Transistor)と呼ばれている。
特開2013−152996号公報
RC−IGBTのIGBTとダイオードの両方にトレンチゲートを形成することがある。ダイオードのトレンチゲートはVce電圧(エミッタ−コレクタ間電圧)に対する耐圧を高めるために設けられる。ダイオードのトレンチゲートをIGBTのトレンチゲートと電気的に絶縁することで、ゲート容量を低減できる。このような構造の場合、IGBTのトレンチゲートとダイオードのトレンチゲートの間で空乏層が基板深さ方向に伸びづらく、十分な耐圧を確保できない問題があった。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、ゲート容量を低減しつつ十分な耐圧を確保できる半導体装置を提供することを目的とする。
本願の発明に係る半導体装置は、第1トレンチゲートとエミッタ層が基板の表面側に形成され、コレクタ層が該基板の裏面側に形成されたIGBTと、第2トレンチゲートとアノード層が該基板の表面側に形成され、カソード層が該基板の裏面側に形成されたダイオードと、を備え、該第2トレンチゲートは該第1トレンチゲートと絶縁され、該第1トレンチゲートは複数の第1ストライプ部を備え、該第2トレンチゲートは複数の第2ストライプ部を備え、該第2トレンチゲートは、該第1トレンチゲートの伸長方向に、該第1トレンチゲートとギャップを設けて配置され、該ギャップは平面視で千鳥形となることを特徴とする。
本発明によれば、IGBTのトレンチゲートとダイオードのトレンチゲートの間の距離を短くしたり、IGBTのトレンチゲートとダイオードのトレンチゲートの間にpウェル層を設けたりすることで、ゲート容量を低減しつつ十分な耐圧を確保できる。
実施の形態1に係る半導体装置の平面図である。 図1の破線部分の拡大図である。 図2のA−A´破線における断面図である。 図2のB−B´破線における断面図である。 変形例に係る半導体装置の断面図である。 別の変形例に係る半導体装置の断面図である。 実施の形態2に係る半導体装置の平面図である。 図7の破線部分の拡大図である。 実施の形態3に係る半導体装置の一部平面図である。 図9の半導体装置のX−X´破線における断面図である。 図9の半導体装置のXI−XI´破線における断面図である。 実施の形態4に係る半導体装置の平面図である。 図12の破線部分の拡大図である。
本発明の実施の形態に係る半導体装置について図面を参照して説明する。同じ又は対応する構成要素には同じ符号を付し、説明の繰り返しを省略する場合がある。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る半導体装置10の平面図である。半導体装置10はIGBT12とダイオード14を備えたRC−IGBTで構成されている。ダイオード14は島状に4つ形成されている。ダイオード14を囲むようにIGBT12が形成されている。IGBT12の一部にはゲートパッド12aが設けられている。半導体装置10の最外周にはn+型のエミッタ層16がある。
図2は、図1の破線部分18の拡大図である。IGBT12は第1トレンチゲート20を備える。第1トレンチゲート20は、複数の第1ストライプ部20aと、平面視でダイオード14を囲む第1環状部20bを備えている。複数の第1ストライプ部20aは平行に設けられている。第1ストライプ部20aの端部が第1環状部20bに接している。複数の第1ストライプ部20aのストライプ間隔(距離)はDである。第1トレンチゲート20はゲート酸化膜20cに接している。IGBT12のうち、第1トレンチゲート20に囲まれた領域には、n+型のエミッタ層16とp+型の拡散層24が形成されている。
ダイオード14は第2トレンチゲート30を備える。第2トレンチゲート30は、複数の第2ストライプ部30aと、第2環状部30bを備えている。複数の第2ストライプ部30aは平行に設けられている。複数の第2ストライプ部30aのストライプ間隔(距離)はDである。この距離Dと前述の距離Dは等しい。第2環状部30bは、平面視で第1環状部20bと対向し複数の第2ストライプ部30aを囲む。第2環状部30bは第2ストライプ部30aの端部に接する。第2トレンチゲート30はゲート酸化膜30cに接している。ダイオード14の第2トレンチゲート30が形成されていない部分には、p型のアノード層32が形成されている。
図2から明らかなように、第2トレンチゲート30は第1トレンチゲート20と絶縁されている。また、第1環状部20bと第2環状部30bの距離は一定である。つまり、図2において4つのW1で示すように、どの部分をとっても第1環状部20bと第2環状部30bの距離は一定である。第1環状部20bと第2環状部30bの距離W1は、複数の第1ストライプ部20aのストライプ間距離Dと複数の第2ストライプ部30aのストライプ間距離Dのうち大きい方の距離以下である。
図3は、図2のA−A´線における断面図である。IGBT12とダイオード14は基板40に形成されている。基板40はn型のドリフト層である。まず、IGBT12について説明する。基板40の表面側には第1トレンチゲート20とエミッタ層16が形成されている。エミッタ層16の下にはp型のベース層42が形成されている。ベース層42の下にはn型のキャリアストア層44が形成されている。エミッタ層16の上にはエミッタ層16と接するエミッタ電極46が設けられている。エミッタ電極46は図2では省略されている。エミッタ電極46と第1トレンチゲート20(第1ストライプ部20aと第1環状部20b)の間には、第1トレンチゲート20をエミッタ電極46から絶縁する層間絶縁膜48が設けられている。基板40の裏面側には順に、n型のバッファ層60、p+型のコレクタ層62、コレクタ電極64が形成されている。
次に、ダイオード14について説明する。基板40の表面側には第2トレンチゲート30(第2ストライプ部30aと第2環状部30b)とアノード層32が形成されている。第2トレンチゲート30はエミッタ電極46と接し、エミッタ電位となっている。基板40の裏面側にはn+型のカソード層70が形成されている。図4は、図2のB−B´線における断面図である。IGBT12は、基板40の表面側にp+型の拡散層24を備えている。
IGBT12の動作時は、図3に示されるキャリアストア層44、ベース層42、エミッタ層16、ゲート酸化膜20c及び第1トレンチゲート20で構成されるnチャネルMOSFETがターンオンされる。電子は、エミッタ電極46から基板40に流入され、主としてコレクタ層62を通じてコレクタ電極64に流れ込む。そして、コレクタ層62からバッファ層60を通じて基板40に正孔が流れ込み、伝導度変調が起こる。そして、コレクタ層62、基板40、キャリアストア層44、ベース層42を経由してエミッタ層16へ電流が流れる。IGBT12のターンオフの際には、内部の過剰キャリアがベース層42から拡散層24へ、アノード層32からエミッタ電極46へ排出される。
還流動作時にはフリーホイールダイオードとして機能するダイオード14に還流電流が流れる。具体的には、アノード層32、キャリアストア層44、基板40、カソード層70の経路で還流電流が流れる。エミッタ電極46の電位がコレクタ電極64の電位より高くなった状態で、この還流電流が流れ始める。還流電流が流れ始めるオン状態となるまでの動作はゲート電位によって異なる。しかし、基本的にはアノード層32から基板40へ正孔が注入され、カソード層70から基板40へ電子が注入されることで導電率変調が起こり、ダイオード14がオン状態となる。
ダイオード14のオフ動作は、エミッタ電極46の電位がコレクタ電極64の電位より低くなることで始まる。このオフ動作では、ベース層42と、拡散層24又はアノード層32とをp層とし、キャリアストア層44をn層とするpn接合が順バイアスされている間は電流が減少する。その後、極性が逆転して電流が増加し、このpn接合の順バイアスが解除されて電流の増加が止まり、基板40の内部の過剰キャリアが徐々に排出される(リカバリ動作)。
本発明の実施の形態1に係る半導体装置10によれば、第2トレンチゲート30は第1トレンチゲート20と絶縁されているので、第2トレンチゲートが第1トレンチゲートにつながる場合と比べてゲート容量を低減できる。これによりゲート駆動回路を簡素化することができる。
しかしながら、第1トレンチゲート20と第2トレンチゲート30を離すことで両者を絶縁するので、第1トレンチゲート20と第2トレンチゲート30の間にはトレンチゲートがない。トレンチゲートがない部分では、VCE電圧印加時に空乏層が基板40の表面側から裏面側に伸びづらく、耐圧を確保できないおそれがある。トレンチゲートがない部分とは、図2で言えば、第1環状部20bと第2環状部30bの間の距離W1で示される部分である。
本発明の実施の形態1では、第1環状部20bと第2環状部30bの距離W1は、複数の第1ストライプ部20aのストライプ間距離Dと複数の第2ストライプ部30aのストライプ間距離Dのうち大きい方の距離以下である。距離DとDは、当然ながら、耐圧を確保できる程度に短い距離となっている。そのため、距離W1を距離DとDのうち大きい方の距離以下とすることで、トレンチゲートがない部分で空乏層の伸びが短くなり電界集中することを回避できる。よって、十分な耐圧を確保できる。
図2に示されるとおり、第1ストライプ部20aの端部は第1環状部20bに接し、第2ストライプ部30aの端部は第2環状部30bに接している。したがって、第1ストライプ部20aと第2ストライプ部30aの端部へ電界が集中してゲート酸化膜20c、30cが劣化するなどの問題を回避できる。なお、トレンチゲートの端部への電界集中を緩和するために当該端部を拡散層で覆う場合はダイオードのリカバリ損失が増大してしまうが、上記の構成とすることでリカバリ損失の増大を回避できる。
本発明の実施の形態1に係る半導体装置100はその特徴を失わない範囲で様々な変形が可能である。例えば、第1環状部20bと第2環状部30bの距離W1と、複数の第1ストライプ部20aのストライプ間距離Dと、複数の第2ストライプ部30aのストライプ間距離Dを等しくしてもよい。こうすると、半導体装置10の全体にわたってトレンチゲートの間隔が一定となるので、耐圧を安定させることができる。なお、ここでは、第1トレンチゲート20と第2トレンチゲート30の深さは等しいことを想定している。
図2のストライプ間距離Dを小さくすると、IGBT12に設けられるMOSFETのチャネル密度を高めることができるので好ましい。他方、図2のストライプ間距離Dは、耐圧を確保できる程度に小さければよく、Dほど小さくしなくてもよい。そのため、ストライプ間距離Dをストライプ間距離Dより小さくし、距離W1をストライプ間距離D以下にすることが好ましい。例えば、600〜1700V程度の耐圧のIGBTにおけるトレンチゲートの深さを3〜8μmとすると、ストライプ間距離Dは2〜10μmとすることで十分な耐圧を確保できる。この場合、ストライプ間距離Dは2〜10μmよりも大きくしてもよいが、そうすると耐圧の低下を招くため2〜10μmとすることが好ましい。
本発明の実施の形態1では、第2トレンチゲート30をエミッタ電極46と電気的に接続した。しかし、第2トレンチゲートをフローティングとしてもよい。図5は、第2トレンチゲート30をフローティングとした半導体装置の断面図である。第2トレンチゲート30とエミッタ電極46の間に層間絶縁膜80を設けることで第2トレンチゲート30はフローティングとなっている。第2トレンチゲート30の電位は、エミッタ電極46と層間絶縁膜80を通じた容量結合の強さで決まる。第2トレンチゲートをフローティングとした場合においても、上記のとおり距離W1を設定することで十分な耐圧を確保できる。また、層間絶縁膜80が加わる分コレクタ−エミッタ間の容量が減少するので、低電流でのリカバリ電流を減少させることができる。
第2トレンチゲートは、埋め込み酸化膜で形成してもよい。図6は、第2トレンチゲートを埋め込み酸化膜90で形成した半導体装置の断面図である。第2トレンチゲートを埋め込み酸化膜90で形成すると、第2トレンチゲートによるコレクタ−エミッタ間容量への影響はほとんどなくなるので、低電流でのリカバリ電流を減少させることができる。
第2トレンチゲートをフローティングとする場合も、第2トレンチゲートを埋め込み酸化膜で形成する場合も、第2トレンチゲートをゲートに接続しないのでゲート容量を低減できる。
これらの変形は、以下の実施の形態に係る半導体装置にも適宜応用できる。なお、以下に実施の形態に係る半導体装置は、実施の形態1との共通点が多いので、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
実施の形態2.
図7は、本発明の実施の形態2に係る半導体装置の平面図である。図8は、図7の破線部分102の拡大図である。第1トレンチゲート20は平行に設けられた第1ストライプ部20d、20e、20f、20gを備えている。第2トレンチゲート30は平行に設けられた第2ストライプ部30d、30e、30f、30gを備えている。第2トレンチゲート30は、第1トレンチゲート20と離れることで第1トレンチゲート20と絶縁されている。なお、第2トレンチゲート30はエミッタ電極に接続されている。
第2トレンチゲート30は、第1トレンチゲート20(第1ストライプ部20d、20e、20f、20g)の伸長方向に、第1トレンチゲート20とギャップを設けて配置されている。具体的には、第1ストライプ部20dの伸長方向にギャップWaを設けて第2ストライプ部30dが配置されている。第1ストライプ部20e、20f、20gの伸長方向に、それぞれギャップWb、Wc、Wdを設けて第2ストライプ部30e、30f、30gが配置されている。これらのギャップWa、Wb、Wc、Wdは平面視で千鳥形となっている。つまり、ギャップWaが紙面右側にあり、ギャップWbが紙面左側にあり、ギャップWcが紙面右側にあり、ギャップWdが紙面左側にあることで、これらのギャップがジグザグになっている。
複数のギャップが平面視で一列に並んでいると、空乏層の伸びが短く電界強度が大きい領域が一か所に集まるため、耐圧低下が起こりやすい。しかしながら、本発明の実施の形態2では、第1ストライプ部20d、20e、20f、20gと第2ストライプ部30d、30e、30f、30gのギャップWa、Wb、Wc、Wdを平面視で千鳥形に設けたので、ギャップ間の間隔を大きくして耐圧を高めることができる。
ところで、図8の第1ストライプ部(6本ある)のストライプ間距離Dは耐圧を維持できる程度に短い距離となっている。第2ストライプ部のストライプ間距離Dも耐圧を維持できる程度に短い距離となっている。そこで、ギャップWa、Wb、Wc、Wdの長さは、複数の第1ストライプ部のストライプ間距離Dと複数の第2ストライプ部のストライプ間距離Dのうち大きい方の距離以下とすることが好ましい。これにより、十分な耐圧を確保することができる。
また、耐圧を高めるためには、ギャップ間の最短距離を大きくするべきである。ギャップ間の最短距離は図8においてDmで示されている。ギャップWa、Wb、Wc、Wdを千鳥形に形成することで、ギャップ間の最短距離Dmを大きくすることができる。ギャップ間の最短距離Dmを複数の第1ストライプ部のストライプ間距離Dと複数の第2ストライプ部のストライプ間距離Dのうち大きい方の距離以上とすると十分な耐圧を確保することができる。この最短距離Dmは、例えば2μm以上である。
実施の形態3.
図9は、本発明の実施の形態3に係る半導体装置のIGBTとダイオードの境界部分の平面図である。実施の形態3に係る半導体装置は、IGBTとダイオードの境界構造に特徴がある。第2トレンチゲート30は、第1トレンチゲート20と離れて設けられることで、第1トレンチゲート20と絶縁されている。第2トレンチゲート30はエミッタ電極に接続されている。第1ストライプ部20h、20i、20j、20kの伸長方向にそれぞれ第2ストライプ部30h、30i、30j、30kがある。
IGBT12とダイオード14の境界部分にはpウェル層200が形成されている。pウェル層200は、第1トレンチゲート20の端部を覆い、第2トレンチゲート30の端部を覆い、第1トレンチゲート20の端部と第2トレンチゲート30の端部の間の領域を覆っている。
図10は、図9の半導体装置のX−X´破線における断面図である。pウェル層200は、第1トレンチゲート20と第2トレンチゲート30よりも深く形成されている。図10には、pウェル層200が、第1ストライプ部20jより基板40の深い位置まで形成され、第2ストライプ部30jより基板40の深い位置まで形成されたことが開示されている。pウェル層200は下方でドリフト層である基板40と接し、上方で層間絶縁膜202に接している。
pウェル層200の不純物濃度は、IGBT12のp型のベース層42の不純物濃度より高くなっている。図11は、図9のXI−XI´破線における断面図である。pウェル層200は、p+型の拡散層24を通じてエミッタ電極46につながっている。
例えば、第1ストライプ部20hと第2ストライプ部30hの間の領域にはトレンチゲートがないので、空乏層が基板下方に伸びづらく耐圧を低下させるおそれがある。そこで、このトレンチゲートがない部分にpウェル層200を設けた。pウェル層200とn型の基板40の界面から基板下方に空乏層を伸ばすことができるので、十分な耐圧を確保できる。また、pウェル層200で、第1トレンチゲート20の端部と第2トレンチゲート30の端部を覆うことでトレンチゲートの端部への電界集中を回避できる。
さらに、pウェル層200は拡散層24を介してエミッタ電極46に接するので、pウェル層200を直接エミッタ電極46に接続した場合と比べて、ダイオード14の還流動作時にpウェル層200に流れる電流を制限できる。これにより、リカバリ電流が減少しリカバリ損失を低減することができる。なお、pウェル層200を設ける第1の目的は耐圧を確保することなので、pウェル層200は直接エミッタ電極46に接続しても良い。
実施の形態4.
図12は、本発明の実施の形態4に係る半導体装置300の平面図である。半導体装置300はストライプ状のIGBT302A、302Bと、ストライプ状のダイオード304A、304B、304Cを備えている。IGBT302Aはダイオード304Aとダイオード304Bに挟まれている。IGBT302Bはダイオード304Bとダイオード304Cに挟まれている。このように、横長に形成されたIGBTとダイオードが交互に設けられている。なお、IGBT302A、302Bのゲート電流はゲートパッド302aから供給される。
図13は、図12の破線306内の拡大図である。第1トレンチゲート310は、第1ストライプ部310aと第1ストライプ部310aの端部に接続された外周部310bを備えている。第1ストライプ部310aと外周部310bはゲート酸化膜310cに覆われている。第2トレンチゲート312は複数のストライプで形成されている。第2トレンチゲート312はゲート酸化膜312cに覆われ、エミッタ電極に接続され接地されている。第2トレンチゲート312の端部と、当該端部と第1トレンチゲート310の間にはpウェル層320が形成されている。pウェル層320の機能は、実施の形態3(図9)のpウェル層200の機能と同じである。
ところで、本発明の重要な特徴は、IGBTの第1トレンチゲートとダイオードの第2トレンチゲートの境界部分にトレンチゲートがない部分があり、この部分が耐圧低下の原因とならないように対策を施すことである。したがって、IGBTとダイオードが隣接する半導体装置であれば本発明の利用価値があり、IGBTとダイオードの形状及び配置は特に限定されない。なお、ここまでで説明した各実施の形態に係る半導体装置の特徴は適宜に組み合わせて用いてもよい。
10 半導体装置、 12 IGBT、 14 ダイオード、 16 エミッタ層、 20 第1トレンチゲート、 20a,20d,20e,20f,20g,20h,20i,20j,20k 第1ストライプ部、 20b 第1環状部、 20c ゲート酸化膜、 24 拡散層、 30 第2トレンチゲート、 30a,30d,30e,30f,30g,30h,30i,30j,30k 第2ストライプ部、 30b 第2環状部、 32 アノード層、 40 基板、 46 エミッタ電極、 62 コレクタ層、 64 コレクタ電極、 70 カソード層、 200 pウェル層、 302A,302B IGBT、 304A,304B,304C ダイオード、 310 第1トレンチゲート、 312 第2トレンチゲート、 320 pウェル層

Claims (6)

  1. 第1トレンチゲートとエミッタ層が基板の表面側に形成され、コレクタ層が前記基板の裏面側に形成されたIGBTと、
    第2トレンチゲートとアノード層が前記基板の表面側に形成され、カソード層が前記基板の裏面側に形成されたダイオードと、を備え、
    前記第2トレンチゲートは前記第1トレンチゲートと絶縁され、
    前記第1トレンチゲートは複数の第1ストライプ部を備え、
    前記第2トレンチゲートは複数の第2ストライプ部を備え、
    前記第2トレンチゲートは、前記第1トレンチゲートの伸長方向に、前記第1トレンチゲートとギャップを設けて配置され、
    前記ギャップは平面視で千鳥形となることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記ギャップの長さは、前記複数の第1ストライプ部のストライプ間距離と前記複数の第2ストライプ部のストライプ間距離のうち大きい方の距離以下であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記ギャップは、ギャップ間の最短距離が、前記複数の第1ストライプ部のストライプ間距離と前記複数の第2ストライプ部のストライプ間距離のうち大きい方の距離以上となるように設けられたことを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置。
  4. 前記エミッタ層に接続されたエミッタ電極を備え、
    前記第2トレンチゲートは前記エミッタ電極と電気的に接続されたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の半導体装置。
  5. 前記第2トレンチゲートはフローティングとなっていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の半導体装置。
  6. 前記第2トレンチゲートは、埋め込み酸化膜で形成されたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の半導体装置。
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