JP2008042073A - 半導体装置 - Google Patents

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好伸 河野
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Abstract

【課題】コレクタショート領域を設け、素子のオフ動作を早くし、かつソフトリカバリ特性を実現し、ノイズを低減するIGBT構造の半導体装置を提供する。
【解決手段】本発明の半導体装置は、IGBTであり、第1導電型の第1のベース領域と、第1のベース領域の一方の主面側に配置された第2導電型の第2のベース領域と、第2のベース領域内に形成された第1導電型のエミッタ領域と、第1のベース領域の他方の主面側に配置された第2導電型のコレクタ領域と、第1のベース領域の他方の主面側に、コレクタ領域を分割するよう、コレクタ領域間に介挿して形成されている第1の導電型のコレクタショート領域とを有し、第1のベース領域の一方の主面側の外周部に第2のベース領域が形成されない、外部電極形成部が設けられ、第2のベース領域が外部電極形成部の内側のセル形成領域に形成されており、コレクタショート領域がセル形成領域内にのみ形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、集積回路に用いる縦型構造の絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(以下、IGBT)の構造を有する半導体装置に関する。
IGBTはゲートを有しており、このゲートに対して電圧を印加することにより、トランジスタのON/OFF制御が可能なバイポーラトランジスタであり、電界効果トランジスタが有する高い入力インピーダンスの特性と、バイポーラトランジスタの有する低出力インピーダンスの特性とを併せ持つデバイスであり、PNP型のIGBTの一例として、図5に示す構造がある(例えば、特許文献1参照)。
図5はコレクタ領域側に、P型半導体領域(コレクタ領域)100とN型半導体領域(コレクタショート領域)101とを交互に配置した所謂ユニバーサル基板を使用したIGBTの断面構造を示す概念図である。
このIGBTは、上記ユニバーサル基板上に、N型バッファ層102、さらにN型ベース領域103が順次、エピタキシャル成長法により形成されている。
また、N型ベース領域103の表面(図の上部側の面)には、複数のP型ベース領域104がP型不純物の拡散処理により形成され、さらに、このP型ベース領域104内の表面にはN型不純物の拡散処理によりN型エミッタ領域105が形成されている。
各P型ベース領域104間におけるN型ベース領域103の表面には、ゲート絶縁膜106が形成されている。
上記ゲート絶縁膜106上にはゲート電極107が形成されており、このゲート電極107は絶縁膜108により覆われている。
P型ベース領域104及びN型エミッタ領域105は、エミッタ電極109が電気的に接続されている。
また、ユニバーサル基板におけるP型半導体領域100とN型半導体領域101との下面(図の下部側の面)には、コレクタ電極110が形成されている。これにより、P型半導体領域100及びN型半導体領域101各々は、それぞれコレクタ領域,コレクタショート領域として機能することとなる。
上記IGBTの構造において、ユニバーサル基板上にN型バッファ層102を形成せずに、直接にN型ベース領域103を形成する場合もある。
上述したN型半導体領域101のようにコレクタショート領域として機能する領域を有するIGBTにおいては、半導体装置内部にN型ベース領域103をカソードとし、P型ベース領域104をアノードとするPN接合ダイオードが形成される。
図6は、図5のIGBTの等価回路を示す概念図であり、図示されているように、PN接合ダイオードのカソードがIGBTのコレクタ電極110へ、PN接合ダイオードのアノードがIGBTのエミッタ電極109へ電気的に接続されている。ここで、PN接合ダイオードはN型半導体領域101,N型バッファ層102及びN型ベース層103がカソードにより構成され、アノードはP型ベース領域104により構成されている。
このコレクタショート領域を有する構造により、IGBTのオン状態からオフ状態へ遷移する時間を短縮することができる。
特開平05−03205号公報
ところで、上記PN接合ダイオードの逆回復時間trrは、上記PN接合ダイオードの電流が順方向電流値から「0」にまで減少し、さらに逆方向に電流(以下、逆方向電流)が流れ、その逆方向電流が最大値となるまでの時間、すなわち、PN接合ダイオードが短絡状態にある期間tsと、逆方向電流が最大値になった時点からほぼ「0」となる(例えば、最大値の5%以下となる)までの期間である、PN接合ダイオードが逆阻止(逆方向の電圧の阻止)機能を発揮するまでの期間tdとからなっている。
ここで、上記期間tdが期間tsに比較して短い場合、一般的に出力に対してリンギングが起こり易く、このリンギングに因るノイズが発生し易くなることが知られている。
このノイズを低減するため、上記期間tdを期間tsに比較して長く、すなわちtd/tsを、従来例に比較して大きくしたダイオード特性(ソフトリカバリ特性)が必要となる。
一方、上述したダイオード内蔵IGETにおいては、図7(a)に示すように、エミッタ電極109とコレクタ電極110との間に、エミッタ電極109側の電位を高くする電圧が印加された場合(順バイアス状態)、上述したN型ベース領域103をカソード、P型ベース領域104をアノードとするPN接合ダイオードに順方向電流が流れる(ON状態)。
そして、エミッタ電極109とコレクタ電極110との間に、コレクタ電極110側の電位を、エミッタ電極110に比較して高くする電圧が印加されると(逆バイアス状態)、PN接合ダイオードが逆阻止機能により逆電圧阻止状態になる(OFF状態)。
しかしながら、上述した従来のダイオード内蔵IGBTにおいては、コレクタ電極110に対向するユニバーサル基板の全面において、コレクタ領域(P型半導体領域100)と、N型半導体領域101(コレクタショート領域)とが交互にコレクタ電極110に接続されている。
上述した理由のため、図7(b)に示すように、逆バイアス状態となった際、N型ベース領域103等に蓄積された電子がN型半導体領域101(コレクタショート領域)を介してコレクタ電極110に比較的早く排出されるため、内蔵ダイオードのソフトリカバリー化が良好に図れないという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、ユニバーサル基板全面にコレクタ領域が形成されている従来例に比較して、上記期間tdを期間tsに比較して長く、すなわちPN接合ダイオードに対してソフトリカバリ特性を実現し、ノイズを低減するIGBT構造の半導体装置を提供する。
本発明の半導体装置は、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ構造を有する半導体装置であり、第1導電型の第1のベース領域と、該第1のベース領域の一方の主面側に配置された第2導電型の第2のベース領域と、前記第2のベース領域内に形成された第1導電型のエミッタ領域と、前記第1のベース領域の他方の主面側に配置された第2導電型のコレクタ領域と、前記第1のベース領域の他方の主面側に、前記コレクタ領域を分割するよう、コレクタ領域間に介挿して形成されている第1の導電型のコレクタショート領域とを有し、前記第1のベース領域の一方の主面側の外周部に前記第2のベース領域が形成されない、外部電極形成部が設けられ、第2のベース領域が該外部電極形成部の内側のトランジスタセル形成領域に形成されており、前記コレクタショート領域が前記セル形成領域内にのみ形成されていることを特徴とする。
本発明の半導体装置は、前記コレクタショート領域が第2のベース領域と平面視において重なる位置にのみ形成されていることを特徴とする。
本発明の半導体装置は、第1のベース領域の一方の主面側上部において、前記エミッタ領域間にゲート電極が設けられていることを特徴とする。
本発明の半導体装置は、前記ゲート電極がエミッタ領域間に形成された溝内に設けられていることを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、コレクタショート領域が、縦型バイポーラトランジスタが形成されているセル形成領域にのみに配置し、セル領域の形成されていない外部電極形成部にコレクタショート領域を配置しないことにより、外部電極形成部の第1のベース領域、またはバッファ層が形成されている場合にはバッファ層に、PN接合ダイオードに逆方向電圧が印加されている際に、外部電極形成部の領域にコレクタショート領域が形成されていないため、急激に排出されないことからキャリアが残存し易く、所望するPN接合ダイオードのソフトリカバリー特性が得られる。
すなわち、本発明によれば、N接合ダイオードが短絡状態にある期間tsに対して、逆方向電流が最大値になった時点からほぼ「0」となるまでの期間である、PN接合ダイオードが逆阻止機能を発揮するまでの期間tdを長くすること、すなわち比td/tsを従来例に比較して大きくすることができる。
また、本発明によれば、平面視において、縦型バイポーラトランジスタが形成されているセル形成領域に、コレクタショート領域が形成されているため、すなわちIGBTの形成されている下部に存在するユニバーサル基板の領域に、コレクタショート領域が形成されているため、IGBTのオフ動作時間が短縮できるなどの諸特性も損なわれることがない。
以下、本発明の一実施形態による半導体装置であるIGBTを図面を参照して説明する。 図1は、上記一実施形態によるIGBTの平面構成を示す平面図である。図2は図1の線A−AにおけるIGBTの断面構造を示す線視断面図である。このIGBTの各セルの構造は、図5に示す従来の構造と同様であるが、半導体装置におけるN型半導体領域101(コレクタショート領域)を形成する位置(すなわち領域)は、本実施形態と従来例とでは異なっている。従来例は、半導体装置のユニバーサル基板全面においてコレクタショート領域が形成されている。一方、本実施形態においては、コレクタショート領域がIGBTのトランジスタセルが形成されるセル形成領域2のみに形成されている。すなわち、平面視にて、N型ベース領域103の下部方向の面(他方の主面側)に、N型バッファ層102を介して対向するユニバーサル基板において、セル形成領域2と重なるユニバーサル基板の範囲のみに、P型半導体領域100(コレクタ領域)を分割するように、P型半導体領域100間に介挿して、N型半導体領域101が形成されている。
本実施形態において、平面視とはユニバーサル基板平面に対して垂直方向から、基板面を見て、各半導体の形成領域の平面的な重なりの状態を示す場合に用いている。
図1において、本実施形態における半導体装置1(縦型のIGBT)は、パッド等の外部引き出し用の電極である外部電極2Aを形成する外部電極形成部2と、IGBTのトランジスセルを形成するセル形成領域3とに分割され、N型半導体領域101(コレクタショート領域)がセル形成領域3にのみ、さらに詳細にいうと平面視にて、N型半導体領域101をP型ベース領域104と重なる位置のみに形成し、キャリアがN型半導体領域101(コレクタショート領域)から急激に排出されないよう、外部電極形成部2にコレクタショート領域101を形成しない。これにより、外部電極形成部2に存在するキャリアは、セル形成領域3にあるキャリアのように、急激にN型半導体領域101(コレクタショート領域)から排出されることなく、セル形成領域3にあるN型半導体領域101へ移動して、コレクタ電極110へ順次排出される。
次に、図2において、IGBT構造を有する半導体装置のコレクタ領域側(図の下部方向の側)に、外部セル形成領域3において、P型半導体領域(コレクタ領域)100とN型半導体領域(コレクタショート領域)101とが交互に形成されて配置され、外部電極形成部2においてP型半導体領域(コレクタ領域)100のみが形成されたユニバーサル基板上に、N型ベース領域103が構成の基体となるIGBTが形成されている。
該IGBTは、N型半導体領域101とP型半導体領域100とを有する上記ユニバーサル基板上に、従来例と同様に、N型バッファ層102、さらにN型ベース領域103が順次、エピタキシャル成長法により形成されている。
また、N型ベース領域103の表面(図の上部側の面、一方の主面側)には、複数のP型ベース領域104がP型不純物の拡散処理により形成され、さらに、このP型ベース領域104内の表面にはN型不純物の拡散処理によりN型エミッタ領域105が形成されている。すなわち、N型エミッタ領域105は、平面視において、P型ベース領域104に含まれる位置に形成され、かつ深さもP型ベース領域104より浅く形成され、完全にP型ベース領域104に含まれる構造として、すなわち表面を除いた他の半導体領域と接する外周面が、P型ベース領域104と接した構造にて形成されている。
各P型ベース領域104間におけるN型ベース領域103の表面には、ゲート絶縁膜106が形成されている。
上記ゲート絶縁膜106上には、導電体にてゲート電極107が形成されており、このゲート電極107は絶縁膜108により覆われている。
P型ベース領域104とN型エミッタ領域105との表面には、エミッタ電極109が電気的に接続されて構成され、言い換えると、P型ベース領域104及びN型エミッタ領域105は、エミッタ電極109を介して電気的に接続されている。
また、ユニバーサル基板におけるP型半導体領域100とN型半導体領域101との下面(図の下部側の面、他方の主面側)には、コレクタ電極110が形成されている。これにより、P型半導体領域100及びN型半導体領域101各々は、それぞれコレクタ領域,コレクタショート領域として機能することとなる。
P型ベース領域104は、平面視において、すなわちユニバーサル基板表面に対して垂直方向の表面上部からN型ベース領域103を見ると、図1に示すように、帯状(ストライプ状)に延伸して形成されている。
そして、P型ベース領域104の上記延伸方向に直交する方向(図1のA−A線)において、半導体装置1の断面を見ると、図2に示すように、半導体装置1の中央側に、複数のP型ベース領域104が互いに離間して配置されている。この互いに離間して配置されたP型ベース領域104の内部に、それぞれN型エミッタ領域105が形成されている。すなわち、平面視において、長尺形状(帯状)のP型ベース領域104内に、相似形の長尺形状のN型エミッタ領域105が形成されている。
N型エミッタ領域105は、P型ベース領域104の外周縁に沿って、長尺方向に向かい帯状に延伸している。
上記P型ベース領域104の帯状領域は、ゲート絶縁膜106を介し、ゲート電極107に対向しており、周知のチャネル形成領域として機能する。すなわち、ゲート電極107に(+)の電圧が印加されることにより、ゲート電極107に対向するP型ベース領域104の表面にチャンネルが形成されてオン状態となり、N型エミッタ領域105とN型ベース領域103とが導通状態となる。このため、平面視において、ゲート電極107に対して、N型エミッタ領域105,P型ベース領域104及びN型ベース領域103の並びにて、それぞれの表面がゲート絶縁膜106を介して対向して形成されている。
したがって、この帯状に伸びる1つのP型ベース領域104と、このP型ベース領域104内部に形成されたN型エミッタ領域105と、これに対応して形成されたゲート電極107とによって、IGBTの単一の素子領域(セル領域)が形成される。
上述したように、図1において、半導体装置1の中央側には、P型ベース領域104が互いに離間して配置されている領域、すなわち複数のセル領域の配置されたセル形態領域2が設けられている。
一方、半導体装置1の外周側には、セル領域の形成されていない外部電極形成部3が設けられている。このセル領域の形成されていない外部電極形成部3は、IGBTのセルが形成されているセル形成領域2を環状あるいは囲む形状にて包囲している。
ここで、セル領域の形成されていない上記外部電極形成部3には、周知の接続電極(ボンディングパッド)やゲートバスライン等の外部電極2Aが配置されている。
本実施形態においては、ボンディングパッドを形成する外部電極形成部3を設けるために、セル形成領域2が部分的に内側に凹んだ形状となっており、この結果、中央側のセル領域(P型ベース領域104)の延伸長が他のセル領域の延伸長よりも短くなっている。
本実施形態のIGBTにおいて、コレクタ電極110とNバッファ層102とを電気的に接続するN型半導体領域101(コレクタショート領域)が形成されている。
しかしながら、その形成される領域が従来のIGBTと異なり、コレクタショート領域101はIGBTが形成されているセル形成領域2にのみ配置され、セル領域の形成されていない外部電極形成部3にはN型半導体領域101(コレクタショート領域)を配置しない。
さらに、N型半導体領域101は、図1に示すように、平面視において、互いに離間した拡散層として形成され、N型ベース領域104と重なり、かつ外周がN型ベース領域104に含まれる位置に、N型ベース領域104の長尺方向に配列して、複数個が設けられている。
上述した構成により、図3(a)の半導体装置1の断面構造の概念図に示すように、順方向バイアスが印加された状態から、逆バイアスが印加された状態に遷移した後、コレクタショート領域101近傍、すなわちセル形成領域2におけるN型バッファ層102及びN型ベース層103から、キャリア(電子)がN型半導体領域(コレクタショート領域)101へ移動して、コレクタ電極110から電流として流れる。
しかしながら、N型半導体領域101(コレクタショート領域)が形成されていない外部電極形成部3におけるN型バッファ層102及びN型ベース層103に蓄積されているキャリアは、徐々に移動して、N型半導体領域101(コレクタショート領域)を介してコレクタ電極110へ電流として流れ排出される。
したがって、図3(b)に示すように、微少電流Iが流れる時間が、外部電極形成部3にもN型半導体領域101(コレクタショート領域)が形成されている、すなわちユニバーサル基板全面にN型半導体領域101が形成されている従来例に比較し、期間tsに対して期間tdが長くなり、td/tsの比が大きくなることでソフトリカバリ特性が実現できることになる。図3bにおいて、実線が本実施形態における電流Iの流れる状態を示し、破線が従来例における電流Iの流れる状態を示している。図3(b)から判るように、接合ダイオードが短絡状態にある期間tsが従来例に比較して変化がないが、逆方向電圧が最大値になった時点から接合ダイオードの逆阻止機能が働く期間td’を、従来例における期間tdに比較して長くすることができ、(td’/ts)>(td/ts)の関係とし、従来例に比較して接合ダイオードのソフトリカバリー特性を改善させることができる。
また、他の実施形態として、図4に示す構造のIGBTに対応させることができる。
そして、半導体装置1の平面構造としては、一実施形態の図1と同様であり、本実施形態における半導体装置1(縦型のIGBT)は、パッド等の外部引き出し用の電極である外部電極2Aを形成する外部電極形成部2と、IGBTのトランジスセルを形成するセル形成領域3とに分割され、N型半導体領域101(コレクタショート領域)がセル形成領域3にのみ、さらに詳細にいうと平面視にて、N型半導体領域101(コレクタショート領域)をP型ベース領域104Aと重なる位置のみに形成し、外部電極形成部2に形成しない。
次に、図4において、半導体装置1の構造のコレクタ領域側(図の下部方向の側)に、一実施形態と同様に、セル形成領域2において、P型半導体領域(コレクタ領域)100とN型半導体領域(コレクタショート領域)101とを交互に配置し、外部電極形成部3においてP型半導体領域100が配置された所謂ユニバーサル基板上にIGBTが形成されている。
該IGBTは、一実施形態と同様に、上記ユニバーサル基板上に、従来例と同様に、N型バッファ層102、さらにN型ベース領域103が順次、エピタキシャル成長法により形成されている。
また、N型ベース領域103の表面(図4の上部側の面)には、溝200が長尺状に形成され、この溝200の側壁と隣接して、複数のP型ベース領域104AがP型不純物の拡散処理により形成され、さらに、このP型ベース領域104A内の表面にはN型不純物の拡散処理によりN型エミッタ領域105Aが形成されている。
ここで、N型エミッタ領域105Aも溝200の側壁と隣接して形成されている。すなわち、N型エミッタ領域105Aは、平面視において、P型ベース領域104Aに含まれる位置に形成され、かつ深さもP型ベース領域104Aより浅く形成され、完全にP型ベース領域104Aに含まれる構造として形成されている。
また、各P型ベース領域104A間に形成された溝200は、ゲート電極と、P型ベース領域104A及びN型エミッタ領域105Aとの間を電気的に絶縁するため、内面にゲート絶縁膜106Aが形成されている。
上記ゲート絶縁膜106A内面にはゲート電極107Aが形成されており、このゲート電極107Aは図示しない絶縁膜により覆われている。すなわち、溝200内には、該溝200内面に、ゲート絶縁膜106Aを介してゲート電極107Aが形成されている。
P型ベース領域104A及びN型エミッタ領域105Aは、エミッタ電極109Aを介して電気的に接続され、すなわち、P型ベース領域104AとN型エミッタ領域105Aとの表面にはエミッタ電極109Aが形成され、P型ベース領域104AとN型エミッタ領域105Aとが電気的に接続されている。
また、ユニバーサル基板におけるP型半導体領域100とN型半導体領域101との下面(図の下部側の面)には、コレクタ電極110が形成されている。これにより、P型半導体領域100及びN型半導体領域101各々は、それぞれコレクタ領域,コレクタショート領域として機能することとなる。
P型ベース領域104Aは、一実施形態と同様に、平面的に見て、すなわちN型ベース領域103の上面側から見ると、図1に示すように、帯状に延伸して複数形成(ストライプ状に)されている。
そして、P型ベース領域104Aの上記延伸方向に直交する方向(図1のA−A線)において、半導体装置1の断面を見ると、図示のように、半導体装置1の中央側に、複数のP型ベース領域104Aが互いに離間して配置されている。この互いに分離されて配置されたP型ベース領域104Aの内部に、それぞれN型エミッタ領域105Aが形成されている。また、セル形成領域における溝200の間にはP型ベース領域104Aが帯状に形成され、このP型ベース領域104内表面においてN型エミッタ領域105Aが対向して形成されている。
N型エミッタ領域105Aは、P型ベース領域104Aの外周縁に沿って、長尺方向に向かい帯状に延伸している。
上記P型ベース領域104Aの帯状領域は、ゲート絶縁膜106Aを介し、ゲート電極107Aの側壁にゲート絶縁膜106を介して対向しており、周知のチャネル形成領域として機能する。すなわち、ゲート電極107Aに(+)の電圧が印加されることにより、ゲート電極107Aに対向するP型ベース領域104Aの側面、すなわち溝200の側壁に接する領域にチャンネルが形成されてオン状態となり、N型エミッタ領域105AとN型ベース領域103とが電気的に導通状態となる。このため、図4の線視断面図に示すように、N型エミッタ領域105A,P型ベース領域104A及びN型ベース領域103の並びにて、それぞれの側面がゲート絶縁膜106Aを介し、ゲート電極107Aの側面に対して対向して形成されている。すなわち、N型エミッタ領域105A,P型ベース領域104A及びN型ベース領域103の順に階層構造となっている。
この帯状に伸びる1つのP型ベース領域104Aと、このP型ベース領域104A内部に形成されたN型エミッタ領域105Aと、これに対応して形成されたゲート電極107Aとによって、溝200の側壁にチャネルを形成するIGBTの単一の素子領域(セル領域)が形成される。
上述したように、図1において、半導体装置1の中央側には、P型ベース領域104Aが互いに離間して配置されている領域、すなわち複数のセル領域の配置されたセル形成領域2が設けられている。他の、動作については一実施形態と同様であるため、説明を省略する。一実施形態と同様に、N型半導体領域101はセル形成領域2と平面視にて重なる部分にのみ形成されている。
また、一実施形態及び他の実施形態ともに、IGBTを以下に示す構造に変形して形成しても良い。
(1)N型バッファ層102を形成せずに、P型半導体領域100及びN型半導体領域101が形成されるユニバーサル基板上に、直接N型ベース層103を形成した構造としても良い。
(2)N型半導体領域101(コレクタショート領域)は、P型ベース層104(または104A)の下部に設けたが、平面視において長尺上に形成されたP型ベース層104の間に設けても良い(当然、セル形成領域の内部に形成)。
(3)P型ベース領域104(または104A)を長尺形状のストライプ状に形成したが、長尺形状のP型ベース領域が直交する格子状、あるいは所定幅の領域に分割された島形状(アイランド形状)に形成してもよい。
本発明の一実施形態による半導体装置1の平面視における平面構造を示す上面図である。 図1の線A−Aにおける半導体装置1の線視断面図である。 本実施形態におけるN型バッファ層102及びN型ベース層103とからのキャリア(電子)のコレクタショート領域101への移動を説明する概念図である。 本発明の他の実施形態による半導体装置1の線A−A(図1)における半導体装置1の線視断面図である。 IGBTのトランジスタ構造を示す断面図である。 IGBTの等価回路を示す概念図である。 順方向電圧印加時及び逆方向印加時におけるコレクタショート領域101からのキャリアの排出動作について説明する概念図である。
符号の説明
101…コレクタショート領域
102…N型バッファ層
103…N型ベース層
104,104A…P型ベース層
105,105A…N型エミッタ領域
106,106A…ゲート絶縁膜
107,107A…カソード電極
108…絶縁膜
109,109A…エミッタ電極
110…コレクタ電極
200…溝

Claims (4)

  1. 絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ構造を有する半導体装置であり、
    第1導電型の第1のベース領域と、
    該第1のベース領域の一方の主面側に配置された第2導電型の第2のベース領域と、
    前記第2のベース領域内に形成された第1導電型のエミッタ領域と、
    前記第1のベース領域の他方の主面側に配置された第2導電型のコレクタ領域と、
    前記第1のベース領域の他方の主面側に、前記コレクタ領域を分割するよう、コレクタ領域間に介挿して形成されている第1の導電型のコレクタショート領域と
    を有し、
    前記第1のベース領域の一方の主面側の外周部に前記第2のベース領域が形成されない、外部電極形成部が設けられ、第2のベース領域が該外部電極形成部の内側のトランジスタセル形成領域に形成されており、前記コレクタショート領域が前記セル形成領域内にのみ形成されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記コレクタショート領域が第2のベース領域と平面視において重なる位置にのみ形成されていることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 第1のベース領域の一方の主面側上部において、前記エミッタ領域間にゲート電極が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記ゲート電極がエミッタ領域間に形成された溝内に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。

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