JP2007324539A - トレンチ型絶縁ゲート半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【目的】コレクタ−エミッタ間の逆方向耐圧を低下させることなく、ゲート抵抗と無関係にゲート−エミッタ間の容量が充電されてターンオンdIc/dtが大きくなる程の大電流時の場合でもターンオンdi/dtの増大を抑制し、かつ低オン電圧と小さなミラー容量とすることのできるトレンチ型絶縁ゲート半導体装置の提供。
【構成】フローティング領域部分とエミッタ電極を導電接続するできるだけ小さい面積のコンタクト領域を設け、このコンタクト領域から低いオン電圧をキープするのに必要なシート抵抗分に相当する距離を隔てて、その先にフローティング領域部分よりも不純物濃度の高い不純物層を形成してトレンチ型絶縁ゲート半導体装置とする。
【選択図】 図1−1

Description

本発明はトレンチゲート構造を有する電力用半導体装置に関する。
電力変換装置の低消費電力化が進む中、その装置において中心的な役割を果たすパワー半導体装置(スイッチングデバイス)の低消費電力化に対する期待が大きい。そのような低消費電力化に大きく貢献できる方策として、近年、チャネル密度を飛躍的に向上させたトレンチゲート構造を有するパワー半導体装置が実用化されている。このトレンチゲート構造を有するパワー半導体装置はパワーMOSFETを中心にIGBT、サイリスタ、ダイオードへと適用範囲を広げつつある。
さらに、IGBTなどのバイポーラ半導体装置では、トレンチゲート構造を適用してチャネル密度を高め、さらにはコレクタ側から注入されたホールがエミッタ電極へ抜け難くされた構造すなわちエミッタ電極と導電接続されるエミッタ領域の面積比率を小さくすること(言い換えると、エミッタ電極と絶縁されるかまたは高抵抗接続されたフローティング領域部分の面積を相対的に大きくすること)が行われる。これによりドリフト領域のエミッタ側へのキャリアの蓄積効果も得られるようになるため、一般的な高耐圧半導体装置のようにドリフト領域の抵抗成分が大きくてオン電圧が大きくなり易い場合でも、低オン電圧、低定常損失化が図れるというメリットがある。ただし、このようなエミッタ電極と絶縁されたフローティング領域部分を導電接続されたエミッタ領域に対して相対的に大きくした構造を有するトレンチゲート型IGBTでは前述のようにオン電圧は小さくなるが、反面、ゲート−コレクタ間容量(ミラー容量)が大きくなるので、スイッチング損失に関しては、大きくなり易いという問題がある。
この点についてさらに説明を加えると、従来構造で通常のIGBTがターンオンする際には、ゲートエミッタ間の電圧を上げていくと、まず、ゲートエミッタ間容量が充電され(前者)、次に、ゲートコレクタ間容量(ミラー容量)が充電される(後者)。しかし、エミッタ電極と絶縁されたフローティング領域部分を有するIGBTではゲート電極との間の容量はすべてゲートコレクタ間容量(ミラー容量)となり、エミッタ電極に抵抗接続されたフローティング領域部分ではその抵抗値に応じた大きさのミラー容量となる。
このようなトレンチゲート型半導体装置として、ここではIGBTを取り上げ、その断面図を図8に示して詳細に説明する。図8はストライプ状トレンチの表面パターンを有するトレンチゲート型IGBTの平面図(a)と、そのH−H線における断面図(b)である。図8において、p型コレクタ層100とn型ドリフト層101との積層半導体基板あるいはp型コレクタ層100、図示しないn型バッファー層とn型ドリフト層101との3層の積層半導体基板の表面層にp型チャネル層102が形成され、さらに、そのp型チャネル層102のうち、p型チャネル領域部分102−1の表面層にn型エミッタ領域103が形成され、必要に応じてn型エミッタ領域103に挟まれたp型チャネル領域部分102−1の表面露出部分に図示しないp領域が形成されてよい。n型エミッタ領域103の表面からはp型チャネル層102を貫通してn型ドリフト層101に達する深さのトレンチ104が異方性エッチングにより形成され、そのトレンチ104の内部には、トレンチ104の内表面に形成されたゲート酸化膜105を挟んで導電性多結晶シリコンからなるゲート電極106が充填されている。このようにトレンチ104の内部にゲート電極106が設けられ、トレンチ104の側壁面に沿ったp型チャネル領域部分102−1に所定のゲート電圧印加によりチャネルが形成される構造をトレンチゲート構造という。この導電性多結晶シリコンからなるゲート電極106はチップ周辺に設けられた導電性多結晶シリコンからなるゲートランナー110に接触して接続され、アルミニウムゲート電極とのコンタクト領域111を経て、図示していないアルミニウムゲートパッドに収束される。n型エミッタ領域103の表面上にはn型エミッタ領域103に隣接するp型チャネル領域部分102−1の表面と共通に接触すると共に、さらにフローティング領域部分102−2の上方にも亘ってエミッタ電極107が設けられている。図8(a)ではエミッタ電極107は理解しやすくするために省かれている。
一方、このトレンチゲート型IGBTでは、p型チャネル層102は、前記符号102−1で示したチャネル領域部分の他に、エミッタ電極107に対して直接接触せず層間絶縁膜108を介して表面に接触している領域すなわちフローティング領域部分102−2と称する領域部分を備えている。また、p型コレクタ層100側の裏面にはコレクタ電極109が設けられている。さらに図8はトレンチゲート型IGBTのチップの要部の平面図と断面図にすぎず、実際には、環状トレンチゲートのパターンが必要数繰り返し連結されているし、またさらに、ゲートランナー110の外側には図示しない耐圧構造領域が形成され、アルミニウム膜により形成されるゲートパッド部がチップ表面の一部に設けられる。
図8に示す前述のトレンチ型絶縁ゲートIGBTのように、p型チャネル層102をトレンチ104によって、エミッタ電極107と、直接的に導電接触するp型チャネル領域部分102−1と、直接には接触しないフローティング領域部分102−2とに分割形成し、かつ、エミッタ電極107に直接接触しているp型チャネル領域部分102−1の面積をフローティング領域部分102−2に対して相対的に狭くすると、前述のように裏面コレクタ層100から注入されたホールがエミッタ電極107へ抜け難くなるため、ドリフト層101にキャリアが蓄積される。これによりドリフト層101における電圧降下が低減してコレクタ電極109―エミッタ電極107間のオン電圧は小さくなる。
しかしながら、前述のようにオン電圧は小さくなるものの、他方では、エミッタ電極107と直接接触せず絶縁された状態のフローティング領域部分102−2とゲート電極106の間の容量は全てゲート−コレクタ間容量(ミラー容量)となって大きくなるため、ターンオン損失の増大を招き、高速スイッチング特性が悪くなる。さらに、コレクタ−エミッタ間に逆バイアス電圧を加えた場合、この領域の電位はエミッタ電極107の電位よりも高くなるため、コレクタ−エミッタ間の逆方向阻止電圧が低下するという問題がある。そこで、その対策として、このフローティング領域部分102−2に対して高い抵抗を介してエミッタ電極107に接続することにより、オン電圧を増大させること無く、ゲート−コレクタ間の容量を低減し、かつ、逆方向の阻止電圧も向上させることができる技術が開発され、報告されている(特許文献1、関連する技術の記載は特許文献2、3、4参照)。この技術によれば、フローティング領域部分とエミッタ電極を局所的に抵抗を介して接続(すなわち、抵抗接続)し、具体的には、たとえば、フローティング領域部分の拡散層をシート抵抗として利用してプロセスステップを増加させること無く、オン電圧を増大させずに、ゲート−コレクタ間の容量を低減できるトレンチゲート構造の電力用半導体装置が得られる。
一方、前記特許文献以前のフローティング領域部分を有さない従来のIGBTでは、コレクタ−エミッタ間で、スイッチング時に高周波成分を含む高いdV/dtが加わると、スイッチングノイズが発生し易いため、ゲート抵抗を大きくしてゲート容量の充放電時間を調整し、dV/dtを小さくしてターンオン時の主電流増加速度dIc/dtを小さくし、スイッチングノイズを低減していた。
しかし、ゲート抵抗を大きくすると、IGBTのターンオン損失が増大してしまう。図9に、異なるゲート抵抗でスイッチングしたIGBTのターンオン特性を示す。図9に示すように、ゲート抵抗を大きくすると、ターンオン時の電流の傾き(di/dt)が減少する。これは、スイッチングノイズの抑制点では好ましいが、反面、電圧テールの増大を招きスイッチング損失が増えてしまうので、トレンチゲート型IGBTでは、ゲート抵抗をできるだけ大きくしないで、低いdi/dtを実現することが好ましい。
特開2001−308327号公報 特開2002−534811号公報 特開2003−101020号公報 特開2005−175425号公報
しかしながら、前述したフローティング領域部分に対して局部的に高い抵抗を介してエミッタ電極107に接続する構造のトレンチゲート型IGBTは、オン電圧を増大させずに、ゲート−コレクタ間の容量を低減できるように改善されたが、ターンオン時にフローティング領域部分に大きな電流が流れるとその大きさによっては、前記フローティング領域部分に設けられたシート抵抗によって生じる電圧降下のためフローティング領域部分の電位が著しく上昇することがある。しかも、その場合、それによって生じる変位電流によってゲート抵抗とは無関係にゲート−エミッタ間の容量が充電されて、ターンオンdi/dtが大きくなって放射ノイズを増大させる弊害が見られる。
前記特許文献4に記載の発明では、フローティング領域部分の表面の層間絶縁膜に設けられた複数のエミッタ電極コンタクト領域のピッチをある程度狭めて、その間のシート抵抗を小さく調整することにより、低オン電圧とゲート−コレクタ間の容量の低減を図っているが、この構造では、ゲート抵抗と無関係にゲート−エミッタ間の容量が充電されて、ターンオンdIc/dtが大きくなる程度の大電流の場合には、さらにシート抵抗を小さくするためにエミッタ電極コンタクト領域のピッチを狭くしてコンタクト領域の数をまたさらに増やす必要がある。すると今度はホールの引き抜き量が増大してキャリアの蓄積効果が低減してオン電圧が高くなってしまうので、前述の大電流に対応するには限界があり、それ以上のシート抵抗調整が困難という問題がある。
本発明は、以上述べた点に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、コレクタ−エミッタ間の逆方向耐圧を低下させることなく、ゲート抵抗と無関係にゲート−エミッタ間の容量が充電されてターンオンdIc/dtが大きくなる程の大電流時の場合でもターンオンdi/dtの増大を抑制し、かつ低オン電圧と小さなミラー容量とすることのできるトレンチ型絶縁ゲート半導体装置を提供することである。
特許請求の範囲の請求項1記載の発明によれば、一導電型の半導体基板からなる第一半導体層と、該半導体基板の一方の主面層に形成される他導電型の第二半導体層と、半導体基板の他方の主面層に形成される他導電型の第三半導体層と、第ニ半導体層の表面層に選択的に形成される一導電型の第四半導体領域と、第四半導体領域の表面から第ニ半導体層を貫通し第一半導体層に達するトレンチと、第二半導体層の表面で、前記トレンチに挟まれる第二半導体層と第四半導体領域の両表面に共通に導電接触する第一電極と、前記トレンチ内に絶縁膜を介して設けられるポリシリコンゲート電極と、前記第二半導体層の表面で、前記第一電極とは層間絶縁膜を介して接する第五半導体領域と、前記第三半導体層の表面に導電接触する第二電極を備える絶縁ゲート型半導体装置において、前記第五半導体領域の不純物濃度より高濃度であって該領域の表面層に形成される同導電型の第六領域との間に、所定の大きさのシート抵抗機能を奏するような距離を保つコンタクト領域を、前記第五半導体領域表面の層間絶縁膜に形成して、前記第一電極と導電接続させる構造を備えるトレンチ型絶縁ゲート半導体装置とすることにより、前記目的は達成できる。
特許請求の範囲の請求項2記載の発明によれば、前記第五半導体領域と第一電極のコンタクト領域の距離が少なくとも20μm以上である特許請求の範囲の請求項1に記載のトレンチ型絶縁ゲート半導体装置とすることが好ましい。
特許請求の範囲の請求項3記載の発明によれば、前記第五半導体領域がトレンチによって複数の領域に分割されている特許請求の範囲の請求項1に記載のトレンチ型絶縁ゲート半導体装置とすることが望ましい。
本発明によれば、コレクタ−エミッタ間の逆方向耐圧を低下させることなく、ゲート抵抗と無関係にゲート−エミッタ間の容量が充電されてターンオンdIc/dtが大きくなる程度の大電流時のターンオンdi/dtの増大を抑制し、かつ低オン電圧と小さなミラー容量とすることのできるトレンチ型絶縁ゲート半導体装置を提供することができる。
要するに、本発明は、フローティング領域部分とエミッタ電極を導電接続するできるだけ小さい面積のコンタクト領域を設け、このコンタクト領域から低いオン電圧をキープするのに必要なシート抵抗分に相当する距離を隔てて、その先にフローティング領域部分よりも不純物濃度の高い不純物層を形成することで、シート抵抗に大きな電流が流れることによるフローティング領域部分の電位上昇を最小限に抑え、かつ、低いオン電圧と低いミラー容量が得られるトレンチ型絶縁ゲート半導体装置を実現するものである。
以下、本発明にかかるトレンチ型絶縁ゲート半導体装置について、図面を用いて詳細に説明する。本発明は、その特許請求の範囲に記載の要旨を超えない限り、以下に説明する実施例の記載に限定されるものではない。
図1−1〜図7は本発明にかかるトレンチ型絶縁ゲート半導体装置の平面図および断面図である。図9は本発明にかかるIGBTの抵抗値とピーク電流の低減率の、シミュレーションによる関係図である。図10は本発明にかかるIGBTの抵抗値とオン電圧の、シミュレーションによる関係図である。
本発明にかかる実施例として、トレンチ型絶縁ゲートIGBTを図1−1、図1−2に示す。図1−1の(a)は上面図、図1−2の(b)に図1−1のA−A断面図、図1−2の(c)に図1−1のB−B断面図を示す。図1−1の上面図(a)では理解を容易にするため、図1−2の断面図(b)では描かれている上層のエミッタ電極7および層間絶縁膜8が除かれている。前述の図8と異なる点は、図1−1、図1−2では層間絶縁膜8上に設けられたエミッタ電極7とフローティング領域部分2−2とのコンタクト領域11とフローティング領域部分2−2内に設けられた同導電型の高不純物領域2−3とが追加形成されていることである。
実施例1にかかるIGBTでは、オン電圧を増大させること無く、ゲート−コレクタ間の容量を低減し、かつ、逆方向の阻止電圧も向上させることができるように、フローティング領域部分2−2に対して高い抵抗を介して局部的にエミッタ電極7に接続すると共に、さらに、p型フローティング領域2−2内の長辺方向の中央部にp型高不純物領域2−3が設けられていることが特徴である。その他の部分は図8と同じである。このような構造とすることにより、この高不純物領域2−3とコンタクト領域11の間のp型フローティング領域2−2を抵抗領域として機能させると共に、この高不純物領域2−3の形成を前記エミッタ電極7に接触する高濃度p領域2−4と同時に形成できるので、新たな工程を追加することなく、パターン変更のみで、前記発明の効果が得られる。この実施例1ではフローティング領域2−2に高不純物濃度領域2−3を設けることにより抵抗値を調整するようにしたので、前記特許文献4に記載のようにフローティング領域内にコンタクト領域を数多く設けて抵抗値を調整する必要が無く、また、トレンチゲートで囲まれたフローティング領域内に2箇所のコンタクト領域を設けるだけで抵抗値を調整できるので、コンタクト領域を数多く設ければ設けるほど、ホールがドリフト領域に蓄積する割合が減少してオン電圧が大きくなるという特許文献4に記載のIGBTにおける問題点が解消する。
実際には、図1−1(a)に示すようにトレンチゲート4で囲まれたフロ−ティング領域の終端部近傍にエミッタ電極とのコンタクト領域11を設け、そこから一定の距離、たとえば、20μmだけ離れたフローティング領域の中央部に高い不純物濃度領域2−3を形成する。この場合、p型フローティング領域の表面濃度は1017cm−3のオーダー程度であり、中央部のp型高不純物領域の表面濃度は1019cm−3以上である。p型フローティング領域のシート抵抗は400Ω/square(□)程度であるから、400Ω/□×20μm=800mΩとなる。コンタクト領域11と高不純物濃度領域2−3の両端との間のそれぞれの抵抗41を併せた抵抗が800mΩであるから片側の抵抗41は400mΩとなる。この抵抗値400mΩのときのオン電圧は図10に示す実施例1のIGBTにおけるオン電圧と抵抗とのシミュレーション関係図から約1.9Vとなる。逆に図10からはオン電圧を1.9V以下にするには前記抵抗41を400mΩ以上にすればよいことが分かる。また、図9に示すピーク電流低減率と抵抗とのシミュレーション関係図からは抵抗値を400mΩ以上にするとピーク電流低減率は62%以上となることが分かる。従って、di/dtの増大を抑制し、かつ低オン電圧と小さなミラー容量とすることのできる効果も有することが分かる。
図2−1は(a)の上面図、図2−2の(b)に図2−1のA−A断面図、図2−2の(c)に図2−1のB−B断面図を示す。図2−1、図2−2のトレンチ型絶縁ゲートIGBTにおいて、フローティング領域部分2−2に対して高い抵抗41を介して局部的にエミッタ電極7に接続すると共に、さらに、p型フローティング領域2−2内の長辺方向の中央部にp型高不純物濃度領域2−3が設けられていることは実施例1と同様であるが、このp型高不純物濃度領域2−3の深さがフローティング領域2−2およびトレンチ4の深さより深くされた点が実施例1と異なる。この構造の場合は高不純物濃度領域2−3のところでは電界の集中が緩和されるので、この点で実施例1の構造より好ましい。
図3に示すトレンチ型絶縁ゲートIGBTはフローティング領域2−2が複数のトレンチにより分割され、さらに各トレンチに埋め込まれた導電性ポリシリコンが相互にポリシリコン15で接続され、さらにエミッタ電極に導電接続され、フローティング領域内のトレンチ内に埋め込まれている導電性ポリシリコンがエミッタ電極と同電位にされている点が実施例1と異なる。図4は図3に示す平面パターンが異なるトレンチ型絶縁ゲートIGBTの変形例である。
図5に示すトレンチ型絶縁ゲートIGBTはフローティング領域2−2が複数のトレンチ4により分割され、さらに各トレンチ4に埋め込まれた導電性ポリシリコン6が相互にそれぞれ電位的にフローティング状態にされている点が図3、図4のトレンチ型絶縁ゲートIGBTと異なる。図6に示すトレンチ型絶縁ゲートIGBTはフローティング領域2−2が複数のトレンチ4により分割され、さらに各トレンチ4に埋め込まれた導電性ポリシリコン6は相互に層間絶縁膜8で絶縁され、フローティング状態にされている。図7に示すトレンチ型絶縁ゲートIGBTはフローティング領域2−2が複数のトレンチ4により分割され、さらに各トレンチ4に埋め込まれた導電性ポリシリコン6は相互に接続されている。
本発明のトレンチ型絶縁ゲート半導体装置にかかるIGBTの上面図である。 (b)は図1−1のA−A断面図、(c)は同B−B断面図である。 本発明のトレンチ型絶縁ゲート半導体装置にかかるIGBTの上面図である。 (b)は図2−1のA−A断面図、(c)は同B−B断面図である。 本発明のトレンチ型絶縁ゲート半導体装置にかかるIGBTの(a)は平面図、(b)は平面図(a)のC−C面図である。 本発明のトレンチ型絶縁ゲート半導体装置にかかるIGBTの(a)は平面図、(b)は平面図(a)のD−D断面図である。 本発明のトレンチ型絶縁ゲート半導体装置にかかるIGBTの(a)は平面図、(b)は平面図(a)のE−E断面図である。 本発明のトレンチ型絶縁ゲート半導体装置にかかるIGBTの(a)は平面図、(b)は平面図(a)のF−F断面図である。 本発明のトレンチ型絶縁ゲート半導体装置にかかるIGBTの(a)は平面図、(b)は平面図(a)のG−G断面図である。 従来のトレンチ型絶縁ゲート半導体装置にかかるIGBTの(a)は平面図、(b)は平面図(a)のH−H断面図である 本発明のIGBTの抵抗値とピーク電流の低減率の、シミュレーションによる関係図である。 本発明のIGBTの抵抗値とオン電圧の、シミュレーションによる関係図である。
符号の説明
1 ドリフト層
2 チャネル層
2−1 チャネル領域
2−2 フローティング領域
2−3 p型高不純物領域
2−4 p領域
3 n型エミッタ領域
4 トレンチ
5 ゲート絶縁膜
6 導電性ポリシリコンゲート電極
7 エミッタ電極
8 層間絶縁膜
9 コレクタ電極
10 コレクタ層
11 コンタクト領域
12 ゲートランナー
13 アルミニウムゲート電極
14 抵抗
15 ポリシリコン。

Claims (3)

  1. 一導電型の半導体基板からなる第一半導体層と、該半導体基板の一方の主面層に形成される他導電型の第二半導体層と、半導体基板の他方の主面層に形成される他導電型の第三半導体層と、第ニ半導体層の表面層に選択的に形成される一導電型の第四半導体領域と、第四半導体領域の表面から第ニ半導体層を貫通し第一半導体層に達するトレンチと、第二半導体層の表面で、前記トレンチに挟まれる第二半導体層と第四半導体領域の両表面に共通に導電接触する第一電極と、前記トレンチ内に絶縁膜を介して設けられるポリシリコンゲート電極と、前記第二半導体層の表面で、前記第一電極とは層間絶縁膜を介して接する第五半導体領域と、前記第三半導体層の表面に導電接触する第二電極を備える絶縁ゲート型半導体装置において、前記第五半導体領域の不純物濃度より高濃度であって該領域の表面層に形成される同導電型の第六領域との間に、所定の大きさのシート抵抗機能を奏するような距離を保つコンタクト領域を、前記第五半導体領域表面の層間絶縁膜に形成して、前記第一電極と導電接続させる構造を備えることを特徴とするトレンチ型絶縁ゲート半導体装置。
  2. 前記第五半導体領域と第一電極のコンタクト領域の距離が少なくとも20μm以上であることを特徴とする請求項1に記載のトレンチ型絶縁ゲート半導体装置。
  3. 前記第五半導体領域がトレンチによって複数の領域に分割されていることを特徴とする請求項1に記載のトレンチ型絶縁ゲート半導体装置。
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