JP6514566B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents
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(A1)上記ディンプル配置領域に多数の母点を配置するステップ、
(A2)上記母点に基づいて、上記配置領域をボロノイ分割するステップ
及び
(A3)上記ボロノイ分割したときのボロノイ領域の輪郭を含みこの輪郭に沿うようにランドを割り当て、上記配置領域内のランド以外の部分にディンプルを割り当てるステップ
を含む。上記(A1)のステップにおける母点の配置は、不規則である部分を含んでいる。
(B1)ローカバーを形成する工程
及び
(B2)上記ローカバーをモールド内で加熱及び加圧することでタイヤを得る工程
を備える。
上記モールドのキャビティ面は、請求項6の設計方法で設計されたディンプルとランドとを形成するための凹凸を備える。
(A1)ディンプル配置領域Rに多数の母点を配置するステップ、
(A2)上記多数の母点に基づいたボロノイ分割によって、ディンプル配置領域R内に多数のボロノイ領域を想定するステップ、及び
(A3)ボロノイ領域の輪郭に基づいて、ディンプル配置領域R内にディンプル44とランド46とを割り当てるステップ
を含む。本願明細書では、ボロノイ分割により配置領域内に想定された領域が、「ボロノイ領域」と称される。この設計方法は、効率の観点から、コンピュータとソフトウエアとが用いられて実施されることが好ましい。もちろん、手計算でも本発明は実施されうる。本発明の本質がコンピュータソフトウエアにあるわけではない。以下、この設計方法が詳説される。
(A1−1)母点Sの候補となる点Piの座標(αi,yi)の決定
(A1−2)点Piと既に配置済みの母点Sとの最小距離diの算出
(A1−3)最小距離diが制約を満たすか否かの判定とそれに基づく母点Sの配置
これらの処理は、ディンプル配置領域R内に、上記(A1−3)の制約を満たす点Piの座標が存在しなくなるまで繰り返される。これにより、ディンプル配置領域R内に多数の母点Sが配置される。
(B1)ローカバーを形成する工程
及び
(B2)上記ローカバーをモールド内で加熱及び加圧することでタイヤ2を得る工程
を含んでいる。
図1に示された構成を備え、下記の表1に示された仕様のディンプルを備えた実施例1の空気入りタイヤ(ランフラットタイヤ)を得た。このタイヤのサイズは、225/55R17とされた。このタイヤでは、タイヤの最大幅位置とディンプル配置領域の中心位置とは同じである。比(WR/H)は、0.30とされた。全ての母点は不規則に配置された。このことが表の周期性の欄に、「不規則」として表されている。母点の配置に際しては、最小距離diがちょうど20mmとなるように制約が課された。すなわち、母点間の最小距離Dは20mmである。このことが「最小距離Dの下限」及び「最小距離Dの上限」がいずれも20mmであることで示されている。このディンプルの深さDeは2.0mmとされた。ランド46の幅WLは2.0mmとされた。
ディンプルを有さないことの他は実施例1と同様にして、比較例1のタイヤを得た。
比較例1のタイヤでは、ディンプル配置領域に、縦9mm横19mmの長方形のディンプルが、横方向(周方向)に20mmピッチで、縦方向(半径方向)に10mmのピッチで周期的に並べられている。だだし、半径方向外側にいくほど、周長が長くなるため、横方向ピッチは徐々にひろがっている。その他は実施例1と同様である。これは、従来のディンプルを備えるタイヤである。
比較例3のタイヤでは、ディンプル配置領域に、直径19mmの円形ディンプルが、20mmピッチで、隣接する3つの円形ディンプルの中心が正三角形を構成するように、周期的に並べられている。だだし、半径方向外側にいくほど、周長が長くなるため、ピッチは徐々にひろがっている。その他は実施例1と同様である。これは、従来のディンプルを備えるタイヤである。
ディンプルの断面形状を表1の通りとした他は実施例1と同様にして、実施例2−3のタイヤを得た。
最小距離Dがちょうど表2の「最小距離Dの下限」及び「最小距離Dの上限」の欄に示される値となるように母点を配置したことの他は実施例1と同様にして、実施例4−7のタイヤを得た。
最小距離Dが表2の「最小距離Dの下限」及び「最小距離Dの上限」の範囲内に入るように母点を配置したことの他は実施例1と同様にして、実施例8のタイヤを得た。
タイヤを正規リム(サイズ=17×7.0J)に組み込み、走行試験機に装着した。このタイヤの内圧を常圧としてパンク状態を再現した。装着後、4.66kNの縦荷重をタイヤに負荷した。このタイヤを80km/hの速度で走行試験機上を走行させ、タイヤが破壊するまでの走行距離を測定した。この結果が、比較例2の走行距離を100とした指数値で下記の表1−2に示されている。数値が大きいほど、好ましい。数値が大きいほど、ランフラット耐久性に優れる。
タイヤを正規リム(サイズ=17×7.0J)に組み込み、排気量3500ccの後輪駆動の乗用車に装着した。このタイヤの内圧は230kPaとされた。装着後、JATMAにて規定される最大負荷荷重に相当する縦荷重をタイヤに負荷した。この乗用車を、その路面がアスファルトであるテストコースで走行させて、風切り音についてドライバーによる官能評価を行った。この結果が、比較例2の結果を100として下記表1−2に示されている。値が大きいほど好ましい。
前述の風切り音を評価した後、タイヤがリムから取り外された。このタイヤのサイド面を目視で観察し、亀裂の有無を確認した。亀裂が見つかった場合、この亀裂の長さ及び深さを計測した。長さ及び深さから亀裂面積を算出した。この亀裂面積の逆数に基づいて、耐カット性を評価した。この結果が、比較例2を100とした指数値で下記の表1−2に示されている。数値が大きいほど、好ましい。数値が大きいほど、耐カット性に優れる。
試作タイヤの外観を目視で観察し、サイドウォールの凹み及びゴム部材の境界面での段差の目立ちの程度が評価された。この結果が、比較例2を100とした指数値で下記の表1−2に示されている。数値が大きいほど、凹み及び段差が目立たない。数値が大きいほど、好ましい。
4・・・トレッド
6・・・サイドウォール
8・・・クリンチ
10・・・ビード
12・・・カーカス
14・・・荷重支持層
16・・・ベルト
16a・・・内側層
16b・・・外側層
18・・・バンド
20・・・チェーファー
22・・・インナーライナー
24・・・トレッド面
26・・・溝
28・・・ベース層
30・・・キャップ層
32・・・コア
34・・・第一エイペックス
36・・・第二エイペックス
38・・・カーカスプライ
40・・・主部
42・・・折返し部
44・・・ディンプル
46・・・ランド
52・・・ボロノイ領域
54・・・ボロノイ領域の輪郭
Claims (5)
- そのサイド面が周方向に延びるディンプル配置領域を備えており、
上記ディンプル配置領域が、多数のディンプルと、このディンプル以外の部分であるランドとを備えており、
上記ランドが、上記ディンプル配置領域内に配置された多数の母点に基づいて上記ディンプル配置領域をボロノイ分割したときのボロノイ領域の輪郭を含みこの輪郭に沿うように形成されており、
上記ボロノイ分割の母点間の最小距離が10mm以上30mm以下であり、
上記ディンプルが、上記配置領域内のランド以外の部分に形成されており、
上記母点の全てが不規則に配置された、空気入りタイヤ。 - 上記ディンプルの断面形状が、略円弧状である請求項1に記載のタイヤ。
- 上記ディンプルが不規則な形状を呈し、周方向に隣接するこれらのディンプルの半径方向長さが異なる、請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
- そのサイド面に周方向に延びるディンプル配置領域を備えたタイヤの設計方法であって、
(A1)上記ディンプル配置領域に多数の母点を、これらの母点間の最小距離が10mm以上30mm以下となるように配置するステップ、
(A2)上記母点に基づいて、上記配置領域をボロノイ分割するステップ
及び
(A3)上記ボロノイ分割したときのボロノイ領域の輪郭を含みこの輪郭に沿うようにランドを割り当て、上記配置領域内のランド以外の部分にディンプルを割り当てるステップ
を含み、
上記(A1)のステップにおける母点の配置が、不規則である部分を含んでいるタイヤの設計方法。 - そのサイド面に周方向に延びるディンプル配置領域を備えたタイヤの製造方法であって、
(B1)ローカバーを形成する工程
及び
(B2)上記ローカバーをモールド内で加熱及び加圧することでタイヤを得る工程
を備え、
上記モールドのキャビティ面が、請求項4の設計方法で設計されたディンプルとランドとを形成するための凹凸を備えるタイヤの製造方法。
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015095568A JP6514566B2 (ja) | 2015-05-08 | 2015-05-08 | 空気入りタイヤ |
Publications (2)
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JP2016210284A JP2016210284A (ja) | 2016-12-15 |
JP6514566B2 true JP6514566B2 (ja) | 2019-05-15 |
Family
ID=57549161
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015095568A Active JP6514566B2 (ja) | 2015-05-08 | 2015-05-08 | 空気入りタイヤ |
Country Status (1)
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JP (1) | JP6514566B2 (ja) |
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JP5457415B2 (ja) * | 2011-09-15 | 2014-04-02 | 住友ゴム工業株式会社 | ランフラットタイヤ |
JP5891682B2 (ja) * | 2011-09-28 | 2016-03-23 | 横浜ゴム株式会社 | 空気入りタイヤ |
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JP6121215B2 (ja) * | 2013-03-29 | 2017-04-26 | 住友ゴム工業株式会社 | 空気入りタイヤ |
-
2015
- 2015-05-08 JP JP2015095568A patent/JP6514566B2/ja active Active
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JP2016210284A (ja) | 2016-12-15 |
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