JP2012131254A - ランフラットタイヤ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】タイヤ2は、トレッド4、ウイング6、サイドウォール8、クリンチ部10、ビード12、カーカス14、支持層16、ベルト18、バンド20、インナーライナー22及びチェーファー24を備えている。サイドウォール8には、ディンプル62が形成されている。サイドウォール8には、粗面加工が施されている。ビード12の半径方向外側端52のベースラインBLからの高さHaの、最大幅位置P100のベースラインからの高さHbに対する比率は、80%以上110%以下である。ディンプル62が形成されたゾーンの半径方向の幅Wの、高さHaに対する比率は、60%以上120%以下である。
【選択図】図1
Description
(1)その外面がトレッド面をなすトレッド、
(2)それぞれがこのトレッドの端から半径方向略内向きに延びる一対のサイドウォール、
(3)それぞれがこのサイドウォールよりも半径方向略内側に位置する一対のビード、
(4)上記トレッド及びサイドウォールに沿っており、両ビードの間に架け渡されたカーカス、
(5)半径方向において、トレッドの内側でかつカーカスの外側に位置する補強層、
及び
(6)それぞれがサイドウォールの軸方向内側に位置する一対の荷重支持層
を備える。このタイヤのサイド面は、多数の凹みを有する。このサイド面には、粗面加工が施されている。
S = (Di / 2)2 * π
Y = (S1 / S2) * 100
この数式において、S1は基準領域に含まれるディンプル62の面積であり、S2はディンプル62がないと仮定されたときの基準領域の表面積である。基準領域は、サイド面のうち、ベースラインBLからの高さがタイヤ2高さHの20%以上80%以下である領域である。占有率Yは、10%以上85%以下が好ましい。占有率Yが10%以上であるタイヤ2では、十分な放熱がなされる。この観点から、占有率Yは30%以上がより好ましく、40%以上が特に好ましい。占有率Yが85%以下であるタイヤ2では、ランド64が十分な耐摩耗性を有する。この観点から、占有率Yは80%以下がより好ましく、75%以下が特に好ましい。
0.05 < Y60/H ≦ 0.10 (1)
0.10 < Y75/H ≦ 0.2 (2)
0.2 < Y90/H ≦ 0.4 (3)
0.4 < Y100/H ≦ 0.7 (4)
このCTTプロファイルは、タイヤ2の諸性能に寄与する。このプロファイルでは、タイヤ2に正規荷重の80%が付加されたときの接地幅は、タイヤ2の最大幅Wの0.50倍以上0.65倍以下である。
図1から6に示されたランフラットタイヤを製作した。このタイヤの仕様は、以下の通りである。
サイズ:235/55R18 99H
ビードの半径方向外側端の高さHa:62mm
最大幅Wの位置P100の高さHb:62mm
ディンプルが形成されたゾーンの幅W:62mm
このタイヤは、サイド面にディンプルを備えている。ディンプルの仕様は、下記の通りである。
直径Di:8mm
深さDe:1.0mm
角度α:45°
ディンプルの総数:100
このタイヤの、ディンプルの底面及びスロープ面並びにランドには、シボ加工が施されている。このシボ加工の、平均ピッチは1.0mmであり、高さHcは1.0mmである。
平均ピッチ及び高さHcを下記表1及び2に示される通りとした他は実施例1と同様にして、実施例2から8のタイヤを得た。
底面にのみシボ加工を施した他は実施例1と同様にして、実施例9のタイヤを得た。スロープ面にのみシボ加工を施した他は実施例1と同様にして、実施例10のタイヤを得た。ランドにのみシボ加工を施した他は実施例1と同様にして、実施例11のタイヤを得た。
幅Wを下記表4に示される通りとした他は実施例1と同様にして、実施例12から15のタイヤを得た。
高さHaを下記表5に示される通りとした他は実施例1と同様にして、実施例16から19のタイヤを得た。
シボに代えてリッジを形成した他は実施例1と同様にして、実施例20のタイヤを得た。リッジの、平均ピッチは1.0mmであり、高さHcは1.0mmである。
平均ピッチ及び高さHcを下記表6及び7に示される通りとした他は実施例20と同様にして、実施例21から27のタイヤを得た。
底面にのみリッジを形成した他は実施例20と同様にして、実施例28のタイヤを得た。スロープ面にのみリッジを形成した他は実施例20と同様にして、実施例29のタイヤを得た。ランドにのみリッジを形成した他は実施例20と同様にして、実施例30のタイヤを得た。
粗面加工を施さなかった他は実施例1と同様にして、比較例1のタイヤを得た。
ディンプルを形成せず、粗面加工を施さなかった他は実施例1と同様にして、比較例2のタイヤを得た。
タイヤの質量を測定した。この結果が、指数にて、下記表1から8に示されている。数値が小さいほど好ましい。
タイヤを正規リムに組み込み、このタイヤに内圧が220kPaとなるように空気を充填した。このタイヤに、JATMA規格に規定された最大負荷荷重の80%の荷重を負荷し、縦バネ定数を測定した。この結果が、指数にて、下記表1から8に示されている。数値が小さいほど好ましい。
タイヤを正規リムに組み込み、このタイヤに内圧が220kPaとなるように空気を充填した。このタイヤを、排気量が4300ccであり、フロントエンジン−リアドライブの乗用車の左後のホイールに装着した。このタイヤのバルブコアを抜き取り、タイヤの内部を大気と連通させた。この乗用車の、左前、右前及び右後のホイールには、内圧が220kPaであるタイヤを装着した。ドライバーに、この乗用車を、テストコースで80km/hの速度で運転させた。タイヤが破壊するまでの走行距離を測定した。この結果が、指数にて、下記の表1から8に示されている。数値が大きいほど好ましい。
多数のタイヤのサイド面を目視で観察し、外観を評価した。ベアが発生していないタイヤ及びベアが発生しているがこのベアが目立たないタイヤの合計本数が、タイヤの全数に占める比率を、算出した。この結果が、指数にて、下記の表1から8に示されている。数値が大きいほど好ましい。
4・・・トレッド
8・・・サイドウォール
10・・・クリンチ部
12・・・ビード
14・・・カーカス
16・・・支持層
18・・・ベルト
20・・・バンド
62・・・ディンプル
64・・・ランド
66・・・スロープ面
68・・・底面
72・・・リッジ
82・・・海
84・・・島
Claims (4)
- その外面がトレッド面をなすトレッド、
それぞれがこのトレッドの端から半径方向略内向きに延びる一対のサイドウォール、
それぞれがこのサイドウォールよりも半径方向略内側に位置する一対のビード、
上記トレッド及びサイドウォールに沿っており、両ビードの間に架け渡されたカーカス、
半径方向において、トレッドの内側でかつカーカスの外側に位置する補強層、
及び
それぞれがサイドウォールの軸方向内側に位置する一対の荷重支持層
を備えており、
そのサイド面が多数の凹みを有しており、
このサイド面に粗面加工が施されているランフラットタイヤ。 - 上記凹みが、その平面形状が円であるディンプルである請求項1に記載のタイヤ。
- 上記ビードの半径方向外側端のベースラインからの高さHaの、最大幅位置のベースラインからの高さHbに対する比率が、80%以上110%以下である請求項1又は2に記載のタイヤ。
- 上記凹みが形成されたゾーンの半径方向の幅Wの、ビードの半径方向外側端のベースラインからの高さHaに対する比率が60%以上120%以下である請求項1から3のいずれかに記載のタイヤ。
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