JP6514402B1 - 調理品 - Google Patents

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Abstract

【課題】 食感等の機能的な側面に加えて、美観にも優れた調理品を提供する。【解決手段】 調理品は、食材を切断した切断片からなる調理品であって、前記切断片の断面には波形状の凹凸が形成されており、前記波形状の凹凸の深さは、6mm以上であることを特徴とする。前記波形状の凹凸は、それぞれ略半円状に形成されていてもよい。前記切断片の前記断面には、前記波形状の凹凸を所定の角度で交差させた格子状の凹凸を形成してもよい。前記格子状の凹には、貫通孔が形成されていてもよい。【選択図】 図4

Description

本発明は、調理に関する。
従来、食材を所定の形状に切ることができる様々な道具が提案されている。例えば、特許文献1には、キャベツ等の食材を千切りすることができるスライサーが開示されている。
特開2001−38678号公報
食材は、その切り方によって食感、ドレッシング等の調味料の絡み具合、火の通り具合等の機能的な側面が変化するだけでなく、その食材を用いた料理の美観にも大きな影響を与えることになる。
よって、食材を所定の形状に加工して調理品にする場合、食感等の機能的な側面だけでなく、美観についても考慮すべきである。例えば、野菜を所定の形状に加工する場合、美観が良ければ、野菜嫌いな子供に見た目の美しさや面白さ等を感じさせることができ、それによって子供が自ら自然に楽しんで食べる環境を作り出し、さらにそれがおいしいと感じさせて野菜好きになると言った様な効果が期待できる。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、食感等の機能的な側面に加えて、美観にも優れた調理品を提案できるようにすることを目的とする。
本発明は、上記課題の少なくとも1つを解決するものであるが、その例を挙げるならば、次の通りである。
本発明の一態様に係る調理品は、食材を切断した切断片からなる調理品であって、前記切断片の断面には波形状の凹凸が形成されており、前記波形状の凹凸の深さは、6mm以上であることを特徴とする。
前記波形状の凹凸は、それぞれ略半円に形成することができる。
前記切断片の前記断面には、前記波形状の凹凸を所定の角度で交差させた格子状の凹凸を形成することができる。
前記格子状の凹には、貫通孔を形成することができる。
前記切断片には、屈折部を形成することができる。
前記食材は、野菜及び加工食品の少なくとも一方を含むことができる。
前記食材は、根菜を含むことができる。
前記調理品は、種類が異なる複数の前記食材をそれぞれ切断した複数の前記切断片を含むことができる。
前記調理品は、同一種類で色が異なる複数の前記食材をそれぞれ切断した複数の前記切断片を含むことができる。
前記調理品は、串刺しされた複数の前記切断片を含むことができる。
前記調理品は、複数の前記切断片を含むことができ、隣接する前記切断片の前記凹凸を組み合わせて並べることができる。
前記調理品は、複数の前記切断片を所定の図柄を描くように並べることができる。
前記調理品は、複数の前記切断片を立体的に積み重ねることができる。
本発明の他の態様に係る調理品は、根菜からなる食材を切断した切断片を含む調理品であって、前記切断片の断面には波形状の凹凸を所定の角度で交差させた網目状の凹凸が形成されており、1枚以上の前記切断片とパティとを重ねた根菜パティ片として用いられることを特徴とする。
前記波形状の凹凸の深さは、6mm以上とすることができる。
前記調理品は、2枚のバンズの間に、前記根菜パティ片を挟みこむことができる。
前記1枚以上の前記切断片のうち、いずれかの切断片の前記網目状の凹には貫通孔を形成しないことができる。
前記根菜は、大根とすることができ、前記パティの主原料は、鮪、鰹、鯖、鯵、及び秋刀魚のうちの少なくとも1種類を含むことができる。
本発明のさらに他の態様に係る調理品の製造方法は、食材を切断することにより、断面に波形状の凹凸が形成された切断片を生成する工程を、含み、前記波形状の凹凸の深さは、6mm以上であることを特徴とする。
前記波形状の凹凸は、それぞれ略半円に形成することができる。
前記製造方法は、複数の前記切断片を並べる工程を、含むことができる。
前記製造方法は、前記切断片を含む前記調理品を熱加工する工程を、含むことができる。
本発明によれば、食感等の機能的な側面に加えて、美観にも優れた調理品を提供することができる。
食材を加工した調理品の一例を示す図である。 図2(a)〜(c)は食材の加工に用いた調理器具の一例を示す図であり、図2(a)は調理器具の側面図、図2(b)は調理器具の上面図、図2(c)は調理器具の把持例を示す図である。 図3(a)〜(e)は波形包丁の製造方法の概略を示す図であり、図3(a)は従来の製造方法を説明するための断面図、図3(b)は波形包丁の断面図、図3(c)は楔状の端部の一例を示す断面図、図3(d)は角面取りされた端部の一例を示す断面図、図3(e)は丸め加工された端部の一例を示す断面図である。 食材を加工した調理品の他の一例を示す図である。 図5(a)〜(d)は、調理品の調理方法(切断方法)を説明するための図であり、図5(a)は2回の切断方向、図5(b)は波形の凹凸の深さが浅い場合、図5(c)は波形板の形状、図5(d)は波形の凹凸の深さが深い場合を示している。 食材を加工した調理品の他の一例を示す図である。 食材を加工した調理品の他の一例を示す図である。 食材を加工した調理品の他の一例を示す図である。 食材を加工した調理品の他の一例を示す図である。 食材を加工した調理品の他の一例を示す図である。 食材を加工した調理品の他の一例を示す図である。 食材を加工した調理品の他の一例を示す図である。 食材を加工した調理品の他の一例を示す図である。 食材を加工した調理品の他の一例を示す図である。 食材を加工した調理品の他の一例を示す図である。 食材を加工した調理品の他の一例を示す図である。 食材を加工した調理品の他の一例を示す図である。 図18(a),(b)は食材を加工した調理品の他の一例を示す図であり、図18(a)は途中の状態を示し、図18(b)は完成した状態を示している。 食材を加工した調理品の他の一例を示す図である。 食材を加工した調理品の他の一例を示す図である。 食材を加工した調理品の他の一例を示す図である。 食材を加工した調理品の他の一例を示す図である。 食材を加工した調理品の他の一例を示す図である。 食材を加工した調理品の他の一例を示す図である。 食材を加工した調理品の他の一例を示す図である。 食材を加工した調理品の他の一例を示す図である。 食材を加工した調理品の他の一例を示す図である。 食材を加工した調理品の他の一例を示す図である。 図28の調理品を用いたハンバーガー形状の調理品の製造過程の一例を説明するための図である。 図28の調理品を用いたハンバーガー形状の調理品の製造過程の一例を説明するための図である。 図28の調理品を用いたハンバーガー形状の調理品の製造過程の一例を説明するための図である。 図28の調理品を用いたハンバーガー形状の調理品の製造過程の一例を説明するための図である。
以下、図面を参照して本願に係る実施形態の例を説明する。なお、以下では、実施形態の説明において、同一の構成要素については同様な符号を付し、その説明を省略することがある。
<食材を所定の形状に加工した調理品の一例>
図1は、本発明の一実施の形態である、食材20を所定の形状に加工した調理品の一例を示している。同図の場合、食材20として根菜の人参が採用されているが、食材は他の野菜、加工食品等であってもよい。
該調理品21は、食材20の2断面のうちの少なくとの一方が波形状の凹凸となるように、調理器具10によって切断した切断片である。ここで切断片とは、食材を所定の形状に切断加工して得られるものを指す。調理品21の断面における波形の凹凸の深さが6mm以上であり、波形の凹凸それぞれが略半円状に加工されている。ただし、隣接する波形の深さや凹凸の形状は多少異なっていてもよい。また、食材20の2断面の両方に波形状の凹凸を形成する場合、各断面の凹凸の位置を合わせてもよいし、ずらしてもよい。
調理品21を料理に用いた場合、断面を直線状に切断した切断片を用いる場合に比較して外観の見栄えが良くなることに加え、波形状の凹凸によって調味料等が絡み易くなる、熱加工した際の火の通り具合が良くなる、箸や指で摘み易くなる、表面積が増すことにより調味料等の味が染み易くなる等の効果を得ることができる。
<調理器具10の一例である波形包丁11について>
次に、図2は、調理器具10の一例としての波形包丁11を示している。
波形包丁11は、切断対象の食材を切断するための作用部12を備え、
前記作用部12は、少なくとも一部が、所定方向に凸状の山部と凹状の谷部とが交互に連続する波板状の波板部15により形成され、
前記波板部15の波の前記谷部の谷底を基準とした前記山部の頂点までの高さである波高dは、前記波板部15の板厚tよりの2倍以上大きく、
前記板厚tは、0.4〜2.0mmであり、
前記波板部15の前記切断対象を切断する側の端部16から内側に、他の部位より肉薄な肉薄部14を有し、
前記肉薄部14の幅は、5〜20mmである
ことを特徴とする。
具体的には、同図(a)に示されるように、波形包丁11は、食材を切断するための作用部12、及びユーザが把持するための把持部13を有する。作用部12は、把持部13に固定されており、その下縁には肉薄部(刃)14が形成されている。
同図(b)に示されるように、作用部12(肉薄部14を含む)は、波形包丁11の長手方向Yに波打った形状である。作用部12の波形状のピッチpは、8〜20mm、好ましくは10〜15mm程度であり、波の深さは6〜15mm、好ましくは8〜13mm程度である。また、波形の凹凸それぞれの先端が略半円状、望ましくは半楕円状に加工されている。
同図(C)は、波形包丁11の把持部13をユーザが右手で把持している状態を示している。波形包丁11は、作用部12が波形状に形成されているため、食材に対して刃を前方にスライドさせながら切断する押し切りや、刃を後方にスライドさせながら切断する引き切りができない。よって、波形包丁11は、食材に対して刃を押し付けて切断することになる。このような押し付けて切断する動作がし易いように、把持部13の上面にはユーザの右手親指によって押し付け易いように若干の凹み13aが形成されている。また、把持部13の下面にはユーザの右手人差し指が掛かり易くなるように凹み13bが形成されている。把持部13に凹み13a,13bが形成されていることにより、ユーザは把持部13を把持した状態で、ぶれることなく食材に刃を押し付けて切断することができる。
なお、波形包丁11の変形例として、同図(a),(b)における作用部12の左側に把持部を追加するようにしてもよい。このようにすれば、ユーザは左右の手それぞれで把持部を把持できるので、ぶれることなく食材に刃を押し付けて切断することができる。
次に、図3は、図2(b)におけるz−z’断面図であり、波形包丁11の製造方法の概略を示している。
従来の包丁は、図3(a)に示すように、例えば板厚2mm以上の鋼材から波板部を含む作用部全体を板厚方向の断面における対向する斜辺の角度θ2の角度ですき加工してから、端部をθ1の角度で断面楔状になるよう研磨して製造していた。しかしながら、波形包丁11のような深い波板部15を形成するには、鋼材の板厚が厚いとなました状態でも、鋼材が割れる、ひびが入る等が発生してしまう。また、波目をつけてからの波板部15の研磨(スキ研削)は非常に困難である。また、研磨後の斜辺が均一な波目の形成を困難にする。
そこで、波形包丁11は、図3(b)に示すように、平材を型抜きして外形を形成した後に作用部12を波板状の波板部15に形成する工程と、波板部15の形成後に硬化処理および研磨する工程と、肉薄部(刃)14を断面楔状に刃付けする工程とによって製造される。
ここで、波板部15の板厚は、全体にわたり略均等であり、肉薄部(刃)14を断面楔状に刃付けする工程で形成される楔状の角度θ1は、18〜40度である。
上述した製造方法によれば、図3(b),(c)に示すように、波板部15の端部16には、先端が鋭い楔状の刃が形成される。
なお、図3(d),(e)に示すように、波板部15の端部16の先端が鋭い楔状の刃ではなく、先端の刃が角面取りや丸め加工されているようにしてもよい。
なお、調理器具10は波形包丁11に限るものではなく、食材を切断したときの断面が波形状に形成されるものであれば、例えば、ピーラーやスライサー等でもよい。
<食材を所定の形状に加工した調理品の他の一例>
次に、図4は、本発明の一実施の形態である、食材を所定の形状に加工した調理品の他の一例を示している。同図の場合、食材として人参が採用されているが、食材は他の野菜や加工食品等であってもよい。
該調理品22は、食材の2断面のうちの少なくとも一方の断面が格子状の凹凸となるように調理器具10(波形包丁11等)によって切断された切断片である。なお、各格子の内側、すなわち、格子状の凹には貫通孔が形成されていてもよいし、形成されていなくてもよい。また、格子を成す直線は直交していなくてもよい。以下、格子状の凹に貫通孔が形成されている状態を網目状と称する。
図5は、調理品22の調理方法(切断方法)を説明するための図である。ただし、同図(a)に示す食材の形状は直方体であり、人参等のように円錐や円柱ではないが、調理方法は同様である。同図(a)に示す矢印C1は1回目の切断方向を、矢印C2は2回目の切断方向を示している。同図(b),(d)は、同図(a)に示された2回の切断によって形成できる貫通孔を分かり易く図示するため、実際には異なる2回の切断方向を、敢えて同一の方向として図示している。
調理品22を得るためには、同図(a)に示されるように、食材を波形包丁11等により、矢印C1の方向に1回目の切断を行った後、食材を略45〜90度だけ回転させ、前回の断面から所定の厚さ(好ましくは、波形の深さtよりも短い厚さ)で矢印C2の方向に2回目の切断を行う。このように、食材を異なる方向に2回切断することにより、断面が網目状の凹凸に加工された調理品22を製造することができる。
ただし、同図(b)に示す波形の凹凸のように、同図(d)に示す波形の凹凸に比較して、凹の深さtが浅い場合、調理品22に貫通孔を形成しつつ、厚さHをできるだけ厚くしようとすると、貫通孔が形成される位置Pにて1回目の切断によって円弧状に形成された食材と、2回目に切断を行う刃の凸(カーブ)が当たってしまい滑り易くなり、その結果、波形の刃が図面下方向にずれてしまい、食材をまっすぐに切断できず、きれいな網目状の切断面を形成できないことがある。
そこで、調理品22を調理(切断)するための波形包丁11の作用部12の波板部15(図2(b))の形状を、同図(c)に示されるように、同図(b)に示された凹凸よりも深さtを深く形成し、且つ、凹の両端から伸びる直線部sが並行ではなく、図面上方向に開くように形成する。さらに、望ましくは、波形の凹凸の先端が図面横方向に長い略半楕円形状となるように形成する。
このように波形包丁11の波板部15を形成すれば、同図(d)に示されるように、貫通孔が形成される位置Pにて1回目の切断によって直線状に形成された食材と、2回目に切断を行う刃の直線部が当たるので滑り難くなる。よって、食材をまっすぐに切断できて、きれいな網目状の切断面を形成することができる。さらに、調理品22に貫通孔を形成しつつ、厚さHをできるだけ厚くすることができる。
調理品22を料理に用いた場合、調理品21(図1)と同様の効果に加えて、格子の内側に貫通孔が空いている場合には調味量等が該貫通孔を通過できるので、調味量等が料理全体に行き亘り易くなるという効果を得ることができる。
<食材を所定の形状に加工した調理品の他の一例>
次に、図6及び図7は、本発明の一実施の形態である、食材を所定の形状に加工した調理品の他の一例を示している。図6は該調理品23の上面図、図7は該調理品23の斜視図である。図6及び図7の場合、食材として人参が採用されているが、食材は他の野菜、加工食品等であってもよい。
該調理品23は、調理品21(図1)を調理器具10(波形包丁11等)によってさらに切断したものであり、長手方向の4側面のうちの少なくとも3側面を波形状に加工したスティック状の切断片である。なお、今回の加工によって生じる波形状の凹凸と加工前の調理品21における波形状の凹凸との位置関係は任意である。すなわち、今回の加工によって生じる波形状の凸部の位置は、加工前の調理品21における波形状の凸部と重なってもよいし、加工前の調理品21における波形状の凹部と重なってもよい。
また、調理品23は、食材20の輪切り(側面が波形に加工されていないもの)を調理器具10(波形包丁11等)によって切断することにより、長手方向の4側面のうちの少なくとも2側面が波形状に加工された切断片であってもよい。
調理品23を料理に用いた場合、調理品21(図1)と同様の効果を得ることができる。特に、調理品23は、スティック状に加工されているので、例えば指で摘むような料理に好適である。
<食材を所定の形状に加工した調理品の他の一例>
次に、図8は、本発明の一実施の形態である、食材を所定の形状に加工して並べた調理品の他の一例を示している。同図の場合、食材として色の異なる2種類の蒟蒻が採用されているが、食材は色が異なる同一種類の野菜や他の加工食品等であってもよい。
該調理品30は、長手方向の複数の断面のうちの少なくとも1断面が波形状に加工された緑色蒟蒻を食材とする切断片32gと白色蒟蒻を食材とする切断片32wとを部分的に重なり合うように交互に並べたものである。
調理品30においては、隣り合う切断片32g,32wに形成された波形状の凹凸が互いに組み合わされるので、切断片32g,32wの配置のズレを抑止できる。したがって、調理品30は、特に蒟蒻のように滑り易い食材に対して、特に好適である。
調理品30を料理に用いた場合、調理品21(図1)と同様の効果を得ることができる。
<食材を所定の形状に加工した調理品の他の一例>
次に、図9は、本発明の一実施の形態である、食材を所定の形状に加工した調理品の他の一例を示している。同図の場合、食材として蒟蒻が採用されているが、食材は野菜や他の加工食品等であってもよい。
該調理品33は、食材の断面が波形状の切断片であって、切断片の全体が「く」の字状となるように加工したものである。
調理品33のように、切断片に屈折部331を設けた場合、箸等によって掴み易くなる。したがって、調理品33は、特に、蒟蒻のように滑り易い食材に対して好適である。
調理品33を料理に用いた場合、調理品21(図1)と同様の効果を得ることができる。
<食材を所定の形状に加工した調理品の他の一例>
次に、図10は、本発明の一実施の形態である、食材を所定の形状に加工して並べた調理品の他の一例を示している。同図の場合、食材として色が異なる3種類の蒟蒻が採用されているが、食材は色が異なる同一種類の野菜や他の加工食品等であってもよい。
該調理品34は、調理品33(図9)と同様であって、サイズが異なる複数の切断片を並べたものであり、左側から順に、黒色蒟蒻を食材とする切断片33b、白色蒟蒻を食材とする切断片33w、緑色蒟蒻を食材とする切断片33g、33gが配置されている。
調理品34のように、色とサイズが異なる同一の食材から成る切断片を並べれば、任意形状の図柄を描くことができるので、調理品34の美観についても楽しむことができる。
調理品34の各切断片を料理に用いた場合、調理品21(図1)と同様の効果を得ることができる。
<食材を所定の形状に加工した調理品の他の一例>
次に、図11は、本発明の一実施の形態である、食材を所定の形状に加工して並べた調理品の他の一例を示している。同図の場合、食材としてズッキーニが採用されているが、食材は他の野菜や加工食品等であってもよい。
該調理品41は、色が異なりサイズが略等しい2本のズッキーニ(例えば、黄色のズッキーニと緑色のズッキーニ)を食材とし、各ズッキーニを長手方向にスライスした後、調理器具10(波形包丁11等)によって断面が波形状の切断片に加工して、さらに、各ズッキーニの切断片のうちの一部を互いに入れ替えて並べたものである。ただし、同図においては、1本分のズッキーニだけを示している。
調理品41のように、食材の輪郭を維持して切断片を並べた場合、調理品41を食べる人に対し、その輪郭によって食材が何であるのかを容易に認識させることができる。
なお、調理品41は、食材を生の状態で用いてもよいし、焼いたり、蒸したり、炒めたりした熱加工後に用いてもよい。
調理品41の各切断片を料理に用いた場合、調理品21(図1)と同様の効果を得ることができる。
<食材を所定の形状に加工した調理品の他の一例>
次に、図12は、本発明の一実施の形態である、食材を所定の形状に加工して並べた調理品の他の一例を示している。同図の場合、食材として人参、大根、ズッキーニが採用されているが、食材は他の野菜や加工食品等であってもよい。
該調理品51は、食材の断面が波形状となり、切断片の全体が食材毎に異なる形状となるように加工して並べたものである。具体的には、人参を食材する略三角形の切断片511と、大根を食材とする略正方形の切断片512と、大根を食材とする略長方形の切断片512と、ズッキーニを食材とする棒状の切断片514とが配置されている。なお、隣接して配置された、形状が異なる切断片511〜513には、例えば串等で串刺しにしてもよい。
調理品51を料理に用いた場合、調理品21(図1)と同様の効果を得ることができる。
<食材を所定の形状に加工した調理品の他の一例>
次に、図13は、本発明の一実施の形態である、食材を所定の形状に加工して並べた調理品の他の一例を示している。同図の場合、食材としてズッキーニ、パプリカが採用されているが、食材は他の野菜や加工食品等であってもよい。
該調理品61は、各食材の断面が波形状となるように切断した切断片を、所定の図柄(同図の場合、花模様)を描くように並べたものである。
調理品61の各切断片を料理に用いた場合、調理品21(図1)と同様の効果を得ることができる。
<食材を所定の形状に加工した調理品の他の一例>
次に、図14は、本発明の一実施の形態である、食材を所定の形状に加工して並べた調理品の他の一例を示している。同図の場合、食材としてハム、ズッキーニ、パプリカが採用されているが、食材は他の野菜や加工食品等であってもよい。
該調理品71は、各食材の断面が波形状となるように切断した、食材が異なる複数(同図の場合、3)の切断片を組み合わせて、皿上に並べたものである。
なお、食材が異なる複数の切断片は、例えば楊枝等で串刺しにしてもよいし、さらに、串刺し後に天ぷら、フライ、磯部揚げ等に熱加工してもよい。
調理品71を料理に用いた場合、調理品21(図1)と同様の効果を得ることができる。
<食材を所定の形状に加工した調理品の他の一例>
次に、図15は、本発明の一実施の形態である、食材を所定の形状に加工して並べた調理品の他の一例を示している。同図の場合、食材としてハム、ズッキーニ、パプリカが採用されているが、食材は他の野菜や加工食品等であってもよい。
該調理品81は、各食材の断面が波形状となるように切断した切断片を、2枚の皿に分け、一方の皿には切断片を放射状に並べ、他方の皿には切断片を所定の図柄(同図の場合、花模様)を描くように並べたものである。
調理品81の各切断片を料理に用いた場合、調理品21(図1)と同様の効果を得ることができる。
<食材を所定の形状に加工した調理品の他の一例>
次に、図16は、本発明の一実施の形態である、食材を所定の形状に加工して並べた調理品の他の一例を示している。同図の場合、食材としてハム、大根、ズッキーニ、パプリカが採用されているが、食材は他の野菜や加工食品等であってもよい。
該調理品91は、各食材の断面が波形状となるように切断した切断片を皿上にて、隣接する切断片の波形状の凹凸が組み合わされるように、すなわち、一方の切断片の凹部分に他方の切断片の凸部分が入り込むように並べたものである。
調理品91の各切断片を料理に用いた場合、調理品21(図1)と同様の効果を得ることができる。
<食材を所定の形状に加工した調理品の他の一例>
次に、図17は、本発明の一実施の形態である、食材を所定の形状に加工して並べた調理品の他の一例を示している。同図の場合、食材としてハム、ズッキーニが採用されているが、食材は他の野菜や加工食品等であってもよい。
該調理品101は、各食材の断面が波形状となるように切断した切断片を、立体的に積み重ねたものである。
調理品101の各切断片を料理に用いた場合、調理品21(図1)と同様の効果を得ることができる。
<食材を所定の形状に加工した調理品の他の一例>
次に、図18は、本発明の一実施の形態である、食材を所定の形状に加工して並べた調理品の他の一例を示している。同図の場合、食材として大根、ハムが採用されているが、食材は他の野菜や加工食品等であってもよい。
該調理品111は、同図(a)に示すように、一方の食材(同図の場合、大根)を板状ハート型に加工し、さらに、同図(b)に示すように、波形状の断面で2分割した切断片112の間に、他方の食材(同図の場合、ハム)を断面が波形状となるように切断した切断片113を挟み込むように並べたものである。なお、2分割された切断片112と切断片113は、楊枝等で串刺しにしてもよい。
調理品111を料理に用いた場合、調理品21(図1)と同様の効果を得ることができる。
<食材を所定の形状に加工した調理品の他の一例>
次に、図19は、本発明の一実施の形態である、食材を所定の形状に加工して並べた調理品の他の一例を示している。同図の場合、食材として大根、人参、キュウリが採用されているが、食材は他の野菜や加工食品等であってもよい。
該調理品121は、いわゆる、野菜スティックであり、各食材の断面が波形状であって、全体がスティック状になるように切断した切断片を、その一端が隠れる程度の深さがある器に差し入れたものである。
調理品121の場合、調理品21(図1)と同様の効果を得ることができる。特に、切断片に波形状の凹凸があるので、ディップやマヨネーズ等の調味料を付けた食する野菜スティック等に好適である。
<食材を所定の形状に加工した調理品の他の一例>
次に、図20は、本発明の一実施の形態である、食材を所定の形状に加工して並べた調理品の他の一例を示している。同図の場合、食材としてズッキーニ、パプリカ、かまぼこが採用されているが、食材は他の野菜や加工食品等であってもよい。
該調理品131は、いわゆる、サラダ和えであり、各食材の断面が波形状となるように切断した切断片をボール等の器に入れてドレッシング等の調味料と混ぜ合わせたものである。
調理品131の場合、調理品21(図1)と同様の効果を得ることができる。特に、切断片に波形状の凹凸があるので、ドレッシング等の調味料を絡めるサラダ和え等に好適である。
<食材を所定の形状に加工した調理品の他の一例>
次に、図21は、本発明の一実施の形態である、食材を所定の形状に加工して並べた調理品の他の一例を示している。同図の場合、食材としてズッキーニ、パプリカ、人参、スパムが採用されているが、食材は他の野菜や加工食品等であってもよい。
該調理品141は、いわゆる、炒め物であり、各食材の断面が波形状となるように切断した切断片をフライパン等にて炒めた後、ターメリック等の調味料を絡めたものである。なお、調味料の種類については任意である。
調理品141の場合、調理品21(図1)と同様の効果を得ることができる。特に、切断片に波形状の凹凸があるので、加熱後に調味料を絡める炒め物に好適である。
<食材を所定の形状に加工した調理品の他の一例>
次に、図22は、本発明の一実施の形態である、食材を所定の形状に加工して並べた調理品の他の一例を示している。同図の場合、食材として大根、蒟蒻が採用されているが、食材は他の野菜や加工食品等であってもよい。
該調理品151は、いわゆる、酢の物(酢漬け)であり、各食材の断面が波形状となるように切断した切断片を器に入れて、甘酢等の酢酸系調味料を絡めたものである。
調理品151の場合、調理品21(図1)と同様の効果を得ることができる。特に、断面の面積が増えて短時間で調味料が染みこむので、例えば、酢の物や浅漬け等に好適である。
<食材を所定の形状に加工した調理品の他の一例>
次に、図23は、本発明の一実施の形態である、食材を所定の形状に加工して並べた調理品の他の一例を示している。同図の場合、食材として蒟蒻が採用されているが、食材は野菜や他の加工食品等であってもよい。
該調理品171は、いわゆる、デザートであり、食材の断面が波形状となるように切断した切断片を器に入れて、黄な粉を絡めて黒蜜をかけたものである。
調理品171の場合、調理品21(図1)と同様の効果を得ることができる。特に、切断片に波形状の凹凸があるので、粉末や粘性液体をかけるデザート等に好適である。
<食材を所定の形状に加工した調理品の他の一例>
次に、図24は、本発明の一実施の形態である、食材を所定の形状に加工して並べた調理品の他の一例を示している。同図の場合、食材として人参、キュウリ、大根が採用されているが、食材は他の野菜や加工食品等であってもよい。
該調理品181は、各食材の断面が波形状となるように切断した、食材が異なる複数の切断片を楊枝で留めて皿上に並べたものである。なお、各切断片の全体の形状は統一してもよいし、異なっていてもよい。
調理品181を料理に用いた場合、調理品21(図1)と同様の効果を得ることができる。
<食材を所定の形状に加工した調理品の他の一例>
次に、図25は、本発明の一実施の形態である、食材を所定の形状に加工して並べた調理品の他の一例を示している。同図の場合、食材として人参、キュウリ、大根が採用されているが、食材は他の野菜や加工食品等であってもよい。
該調理品191は、いわゆる、サラダであり、側面が波形状に形成された切断片や、側面が格子状の凹凸となるように輪切りにされた切断片が混在され、さらに、マヨネーズやケチャップ等の調味料がかけられたものである。
調理品191の場合、調理品21(図1)及び調理品22(図4)と同様の効果を得ることができる。
<食材を所定の形状に加工した調理品の他の一例>
次に、図26は、本発明の一実施の形態である、食材を所定の形状に加工して並べた調理品の他の一例を示している。同図の場合、食材として人参、ズッキーニが採用されているが、食材は他の野菜や加工食品等であってもよい。
該調理品211は、いわゆる、オーブン焼きであり、食材の側面が格子状の凹凸となるように輪切りにされた切断片に調味料をかけ、チーズをのせてオーブンで焼いたものである。
調理品211の場合、調理品22(図4)と同様の効果を得ることができる。
<食材を所定の形状に加工した調理品の他の一例>
次に、図27は、本発明の一実施の形態である、食材を所定の形状に加工して並べた調理品の他の一例を示している。同図の場合、食材として人参、ズッキーニが採用されているが、食材は他の野菜や加工食品等であってもよい。
該調理品231は、いわゆる、グラタン風オーブン焼きであり、食材の側面を波形状に加工した切断片に調味料をかけ、チーズやパン粉をのせてオーブンで焼いたものである。
調理品211の場合、調理品22(図4)と同様の効果を得ることができる。
<食材を所定の形状に加工した調理品の他の一例>
次に、図28は、本発明の一実施の形態である、食材を所定の形状に加工した調理品の他の一例を示している。同図の場合、食材として大根が採用されているが、食材は他の野菜、加工食品等であってもよい。
該調理品251は、食材が網目状になるように調理器具10(波形包丁11等)によって切断された切断片である。換言すれば、調理品251は、調理品22(図4)に形成された格子状の凹に貫通孔が形成されている。ただし、貫通孔が形成されていない凹があってもよい。また、格子を成す直線は直交していなくてもよい。また、円柱状の食材(大根)を斜め方向に切断して、調理品251の外観を楕円に形成してもよい。
調理品251は、調理品21(図1)と同様に、食材を波形包丁11等によって切断した後、食材を略45〜90度だけ回転させ、前回の断面から、波形の深さtよりも短い厚さで切断した切断片である。このように、2回切断することにより、食材を網目状に加工することができる。
調理品251を料理に用いた場合、調理品21(図1)と同様の効果に加えて、貫通孔が設けられていることにより、例えば、チーズやソース等の粘性が高い食材や調味料を貫通孔に留めることができる。
図29〜図32は、調理品251(図28)を用いたハンバーガー形状の調理品の製造過程の一例を説明するための図である。
はじめに、図29に示すように、調理品251(図28)の上面にたれを塗り、その上にパティ(肉類等の加工品)を載せることにより調理品252を製造する。ここで、パティとは、例えばハンバーグのように肉類のひき肉を主原料として調理したものの他、例えば、肉類をステーキのように所定の厚みを有するようにカットして調理したものでもよいし、肉類を薄切りや細切りして調理したものでもよい。さらに、肉類を揚げ物、蒸し物、煮物等に調理したものでもよい。肉類としては、牛肉、豚肉、鶏肉、羊肉等の畜産肉の他、鮪、鰹、鯖、鯵、秋刀魚、鱈、鮫等の魚介類を含んでいてもよい。さらに、鹿肉、猪肉、熊肉、鴨肉等の野生鳥獣の肉(いわゆるジビエ肉)であってもよい。
調理品251を用いた調理品252は、本発明の根菜パティ片に相当し、大根の辛味とさっぱり感を残したまま、大根おろしに比較して水分を出難くすることができ、箸等で摘んだときにもこぼし難くすることができるという効果を得ることができる。
すなわち、大根の辛味成分は、生の大根を大根おろしにしたり、人が噛んだりしたときに生じ、時間の経過とともに減少するが、調理品251は、大根を網目状、格子状、または波形状に形成され、大根に厚みの変化が生じているので、人が噛んだときに、厚みが薄い部分から発生した辛味成分が直ぐに無くなり、厚い部分からの辛味成分は継続するので、大根から生じる辛味成分を長持ちさせることができる。
また、調理品251や調理品252は、大根が網目状、格子状、または波形状に形成されているので、人が噛んだときに大根が細かく割れ易く、割れた大根片が口の中に広がり易いため、食べ易いことに加えて、味わい深く、辛味成分も口全体に広がり易くなるという効果を得ることができる。
次に、図30に示すように、調理品252(図29)の上に調理品251(図28)を載せることによって2枚の調理品251(図28)の間にパティを挟んだ調理品253を製造する。調理品253は、本発明の根菜パティ片に相当し、調理品252と同様の効果を得ることができる。
次に、図31に示すように、調理品253(図30)の上にパセリを飾りつけ、2枚の調理品251(図28)の間に荏胡麻の葉を追加した調理品254を製造する。調理品254においても、調理品252と同様の効果を得ることができる。
最後に、図32に示すように、調理品254を2枚のバンズ(パン)で挟み込んでハンバーガー形状の調理品255を製造する。なお、2枚のバンズの間には、さらに、チーズやトマトのスライスを挟んでもよい。ただし、パティを挟む下側の調理品251における網目状の凹には貫通孔を設けていないものを用いてもよい。すなわち、網目状ではなく、格子状に形成された調理品を用いてもよい。これにより、パティの肉汁等が下側の調理品251から下側に漏れることを防ぐことができる。
大根を食材とする調理品251(図28を用いた調理品255は、大根のパリパリとした食感を楽しむことができ、また、大根に含まれる水分により、バンズ等のボソボソした食感が和らぎ食べ易くなる。
さらに、調理品251が網目状に形成されていることにより、大根の厚みから得られる歯応えを残しつつ、任意の位置で割れ易くなるので、食べ易いハンバーガー形状の調理品255を実現できる。
本発明には、以上の各実施形態を組み合わせた形態や、様々な変形例が含まれる。
10・・・調理器具、11・・・波形包丁、12・・・作用部、13・・・把持部、13a,13b・・・凹み、14・・・肉薄部(刃)、15・・・波板部、16・・・端部、20・・・食材、21,23,24,31,33,34,41,51,61,71,81,91,101,111,121,131,141,151,171,181,191,211,231,251,252,253,254,256・・・調理品、32,112,113,511,512,513,514・・・切断片、331・・・屈折部

Claims (4)

  1. 大根切断片の両側の断面には深さが6mm以上の波形状の凹凸が形成されており、前記両側の一方の断面の波形状と他方の断面の波形状とが所定の角度で交差し、1枚以上の前記生大根切断片とパティとを重ねた根菜パティ片が、2枚のバンズの間に挟みこまれている
    ことを特徴とする調理品。
  2. 請求項1に記載の調理品であって、
    前記生大根切断片は、通孔が形成されている
    ことを特徴とする調理品。
  3. 請求項1に記載の調理品であって、
    前記1枚以上の前記生大根切断片のうち、いずれかの前記生大根切断片には貫通孔が形成されていない
    ことを特徴とする調理品。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の調理品であって、
    前記パティの主原料は、鮪、鰹、鯖、鯵、及び秋刀魚のうちの少なくとも1種類を含む
    ことを特徴とする調理品。
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