JP6513742B2 - 放射能汚染物用の表層被覆材料及び放射能汚染物用の表層被覆構造 - Google Patents

放射能汚染物用の表層被覆材料及び放射能汚染物用の表層被覆構造

Info

Publication number
JP6513742B2
JP6513742B2 JP2017118321A JP2017118321A JP6513742B2 JP 6513742 B2 JP6513742 B2 JP 6513742B2 JP 2017118321 A JP2017118321 A JP 2017118321A JP 2017118321 A JP2017118321 A JP 2017118321A JP 6513742 B2 JP6513742 B2 JP 6513742B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
crushed stone
radioactive
barite
particle size
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017118321A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019002817A (ja
Inventor
誠一 成島
誠一 成島
元三 中村
元三 中村
Original Assignee
一般社団法人Nb研究所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 一般社団法人Nb研究所 filed Critical 一般社団法人Nb研究所
Priority to JP2017118321A priority Critical patent/JP6513742B2/ja
Publication of JP2019002817A publication Critical patent/JP2019002817A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6513742B2 publication Critical patent/JP6513742B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Description

本発明は放射能汚染された廃棄物、除染物等の放射能汚染物を埋設する際に、この放射能汚染物の遮へいと遮水をすることができる放射能汚染物用の表層被覆材料及び放射能汚染物用の表層被覆構造に関する。
従来、放射能汚染された廃棄物、除染物等を処分場に埋設する際に、その表層を遮へいと遮水するために、放射能汚染物の上面をベントナイト等の遮水層で覆うとともに、この遮水層の上部を通常覆土で被覆していた。
例えば特許文献1には、上部が通常覆土に覆われた中間貯蔵施設が開示されている。
このようにベントナイト層(遮水層)の上載覆土が通常上載覆土(単位体積重量γt=1.5t/m)である場合、程度厚さ60cm以上で遮へい率90%程度とされている。
しかしながら、通常上載覆土であれば締固めはし易いものの、長期被覆に用いる場合には、雨水によりエロージョンが発生し上載覆土の厚さが減少する等により遮へい率が低下してしまったり、通常上載覆土の泥濘化や通常上載覆土の不均一化等の欠点があった。
また、通常上載覆土を用いた場合には程度厚さ60cm以上で被覆する必要があるため、通常上載覆土の確保、運搬等についても課題であった。
さらに、ベントナイト層に雨水が浸透した際に、ベントナイトが水分を吸収することで膨潤圧が発生するため、上載覆土による加重が不十分な場合、不陸のおそれがあった。
特開2014−228365号公報
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、長期被覆することができ、かつ、エロージョンの発生や上載覆土の不陸等を防止することができる放射能汚染物用の表層被覆材料及び放射能汚染物用の表層被覆構造を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の放射能汚染物用の表層被覆材料は、放射能汚染物用の表層被覆に用いられる放射能汚染物用の表層被覆材料において、前記表層被覆材料は、単位体積重量がγt=4t/m以上で、最大粒径20mm以下、かつ、締固め可能な粒度分布のバライト砕石であることを特徴とする。
本発明の放射能汚染物用の表層被覆構造は、放射能汚染物層と、該放射能汚染物層の少なくとも上部を覆うベントナイト層と、該ベントナイト層の上部を覆うバライト砕石層とで構成され、前記バライト砕石層は、単位体積重量がγt=4t/m以上で、最大粒径20mm以下、かつ、締固め可能な粒度分布(均等係数Uc>10)のバライト砕石で形成されることを特徴とする。
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
(1)請求項1及び請求項2に記載された各発明においては、高比重であるため、土粒子が重く雨水流水によるエロージョンを防止することができる。
したがって、覆土の厚さの減少等を防止することができる。
(2)締固め可能な粒度分布のバライト砕石を用いているので、容易に締固め加工することができる。
(3)高比重であり、エロージョン等による覆土の厚さ減少等を防止することができるので、下層にある遮水層であるベントナイト層を均一に拘束することができる。
(4)砕石状なので透水性が良く表層被覆の泥濘化を防止することができる。
(5)通常覆土の1/3程度の厚さで同等の遮へい効果を得ることができる。
したがって、覆土の確保や運搬について通常上載覆土よりも容易に行うことができる。
(6)請求項2及び請求項4に記載された発明も、前記(1)〜(5)と同様な効果が得られるとともに、あらかじめ粒度を0.05mm以上に調整することで、泥濘化の防止効果をよりいっそう高めることができ、さらに粉立ちが低減するため作業環境の改善にも寄与することができる。
また、20mm以下の粒径の中で均等係数Uc>10の粒度分布するものであるので、より容易に締固めを行うことができる。
図1乃至図3は本発明の第1の実施形態を示す説明図である。
第1実施形態の放射能汚染物用の表層被覆構造の概要説明図。 バライト砕石の粒度分布図。 バライト砕石層の締固め曲線。
以下、図面に示す本発明を実施するための形態により、本発明を詳細に説明する。
図1乃至図3に示す本発明を実施するための第1の形態において、1は放射能汚染物を被覆する放射能汚染物用の表層被覆構造である。
この放射能汚染物用の表層被覆構造1は、図1に示すように、放射能汚染物2で構成される放射能汚染物層3と、該放射能汚染物層3の少なくとも上部を覆うベントナイト4又はベントナイト4を含有する混合土で構成されるベントナイト層5と、該ベントナイト層5の上部を覆う放射能汚染物用の表層被覆材料(バライト砕石)6で構成されるバライト砕石層7とで構成されている。
この放射能汚染物2は、本実施形態では、コンクリート等により周囲を覆われた凹所に埋設する形態を想定しており、ベントナイト層5及びバライト砕石層7は、この凹所の開口上部にのみ設けられる。すなわち、放射能汚染物層3の上部のみを覆う形態について説明する。
ところで、前記特許文献1のように、凹所の周囲が土壌、または、地面に略平置状態で放射能汚染物層3を形成する場合には、特許文献1のように、放射能汚染物層3の周囲全体をベントナイト層5で被覆するとともに、このベントナイト層5が露出している部分(地面や凹所と接していない部分)を被覆するようにバライト砕石層7を設ける形態としてもよい。
ベントナイト層5は、本実施形態では、ベントナイトと土砂とが均一に混合されたベントナイト混合土を所定の厚さに敷設し、上面が平坦になるように締め固めている。
なお、遮水層として機能する程度の粒径及び含水率のベントナイト砕石を締固めてベントナイト層5を形成してもよいし、予めシート状等に形成したベントナイトシートをベントナイト層5として用いてもよい。
このベントナイト層5の上部を被覆するようにバライト砕石層7が設けられている。このバライト砕石層7によって放射線を遮へいする。
このバライト砕石層7を構成するバライト砕石(放射能汚染物用の表層被覆材料)6は、単位体積重量がγt=4t/m以上で、最大粒径20mm以下、かつ、締固め可能な均等係数Uc>10の粒度分布のバライト砕石6が用いられる。最大粒径20mm以下で粒度分布しているバライト砕石を用いることにより、容易に締固め施工を行うことができる。
なお、均等係数とは、粒径加積曲線において、質量通過百分率が10%の点の粒径(有効径)D10と同じく60%の粒径D60との比、均等係数U’c=D60/D10の値が1に近いほど粒径がそろっていることを表わす。また10より大きくなると粒度分布が良いとする。Ucはフィルタ材盛土材、砂地盤の液状化などを検討するさいの一つの指標である。
ところで、本実施形態では、図2に示すように1mm以下のものが40%、1mm以上10mm以下のものが約50%、10mm以上20mm以下のものが約10%程度の粒度分布のバライト砕石6を用いており、このような均等係数Uc>10粒度分布のバライト砕石6を用いることにより、締固め施工がより容易となる。
均等係数は、Uc=D60/D10で求められUc>10で粒径幅が広い評価とする指標で、本実施形態ではUc=14でこの範囲内である。
また、このバライト砕石6は、高比重(γt=4t/m以上)のバライト砕石であるので、通常覆土の1/3程度の厚さ(例えば、25cm以下)で同等の遮へい率を得ることができると共に、粒子が重いため雨水流水によるエロージョンの発生を防止することができ、長期間安定して放射能汚染物2を表層被覆することができるものである。
さらに、このような高比重のバライト砕石層7をベントナイト層5の上部に設けることにより、遮水層であるベントナイト層を均一かつ高加重で拘束するという効果も得られ、バライト砕石層7には砕石状のバライト砕石6が用いられているので、透水性が良く表層被覆の泥濘化の発生を防止することができる。
バライト砕石層7を形成する際には、バライト砕石6を重機等により締固め施工を行う。本実施形態のバライト砕石6は図3に示すような締固め曲線を示すため、最適には最大乾燥密度ρdmax=3.696、最適含水比Wopt=3.8%の条件で締固め施工を行うとよい。
本発明は放射能汚染物用の表層被覆を行う産業で利用される。
1:放射能汚染物用の表層被覆構造、 2:放射能汚染物、
3:放射能汚染物層、 4:ベントナイト、
5:ベントナイト層、
6:放射能汚染物用の表層被覆構造(バライト砕石)、
7:バライト砕石層。

Claims (4)

  1. 放射能汚染物用の表層被覆に用いられる放射能汚染物用の表層被覆材料において、
    前記放射能汚染物用の表層被覆材料は、単位体積重量がγt=4t/m3以上で、最大粒径20mm以下、かつ、締固め可能な粒度分布のバライト砕石である放射能汚染物用の表層被覆材料。
  2. 前記バライト砕石は、0.05mm以上20mm以下の粒径の中で粒度分布するものであることを特徴とする請求項1に記載の放射能汚染物用の表層被覆材料。
  3. 放射能汚染物層と、該放射能汚染物層の少なくとも上部を覆うベントナイト層と、該ベントナイト層の上部を覆うバライト砕石層とで構成され、
    前記バライト砕石層は、単位体積重量がγt=4t/m3以上で、最大粒径20mm以下、かつ、締固め可能な粒度分布のバライト砕石で形成される放射能汚染物用の表層被覆構造。
  4. 前記バライト砕石層は、0.05mm以上20mm以下の粒径の中で粒度分布するバライト砕石を用いて形成されていることを特徴とする請求項3に記載の放射能汚染物用の表層被覆構造
JP2017118321A 2017-06-16 2017-06-16 放射能汚染物用の表層被覆材料及び放射能汚染物用の表層被覆構造 Active JP6513742B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017118321A JP6513742B2 (ja) 2017-06-16 2017-06-16 放射能汚染物用の表層被覆材料及び放射能汚染物用の表層被覆構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017118321A JP6513742B2 (ja) 2017-06-16 2017-06-16 放射能汚染物用の表層被覆材料及び放射能汚染物用の表層被覆構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019002817A JP2019002817A (ja) 2019-01-10
JP6513742B2 true JP6513742B2 (ja) 2019-05-15

Family

ID=65006841

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017118321A Active JP6513742B2 (ja) 2017-06-16 2017-06-16 放射能汚染物用の表層被覆材料及び放射能汚染物用の表層被覆構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6513742B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6960170B2 (ja) * 2019-02-01 2021-11-05 一般社団法人Nb研究所 燃料デブリの処理方法
CN114875882A (zh) * 2022-04-25 2022-08-09 核工业北京地质研究院 一种多层降氡覆盖材料及其应用、降低铀矿山废石堆氡析出率的方法

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6120706A (en) * 1998-02-27 2000-09-19 Bechtel Bwxt Idaho, Llc Process for producing an aggregate suitable for inclusion into a radiation shielding product
JP3839023B2 (ja) * 2004-02-27 2006-11-01 クニミネ工業株式会社 遮水構造体およびその施工方法
JP4253355B1 (ja) * 2008-05-23 2009-04-08 太平洋セメント株式会社 重量骨材及び重量コンクリート
JP5398710B2 (ja) * 2008-06-19 2014-01-29 国立大学法人群馬大学 放射性廃棄物処分施設の人工多重バリア
JP5866695B2 (ja) * 2011-12-16 2016-02-17 太平洋セメント株式会社 放射性廃棄物の貯蔵構造物、及び放射性廃棄物の貯蔵方法
JP6057514B2 (ja) * 2012-01-25 2017-01-11 太平洋セメント株式会社 放射性廃棄物の保管容器
JP6027337B2 (ja) * 2012-02-28 2016-11-16 戸田建設株式会社 放射性廃棄物収容容器
JP5921363B2 (ja) * 2012-06-27 2016-05-24 ケミカルグラウト株式会社 埋設工法
JP6008176B2 (ja) * 2012-08-02 2016-10-19 株式会社太平洋コンサルタント 放射性廃棄物の貯蔵構造物、及びその貯蔵方法
JP6412341B2 (ja) * 2014-05-30 2018-10-24 大成建設株式会社 不透水層用の混合土
JP6487673B2 (ja) * 2014-11-10 2019-03-20 大成建設株式会社 不透水層を形成する施工方法
JP6007276B1 (ja) * 2015-03-26 2016-10-12 有限会社タクト 放射線遮蔽材

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019002817A (ja) 2019-01-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Mehrjardi et al. Combined use of geocell reinforcement and rubber–soil mixtures to improve performance of buried pipes
JP3171046U (ja) 放射性物質含有土の一時保管構造
AU2016279144A1 (en) Anti-seepage system of landfill for extending penetration time of leachate and manufacturing method thereof
JP6513742B2 (ja) 放射能汚染物用の表層被覆材料及び放射能汚染物用の表層被覆構造
WO2014000069A2 (en) Process of environmental recovery of inactive and exhausted mining areas, and use of mining and/or drilling residues in the environmental recovery of inactive and exhausted mining areas
JP5085945B2 (ja) 粉粒状廃棄物の処分法
JP3175356U (ja) 人工丘陵
JP5758733B2 (ja) 放射性物質含有土の一時保管方法
JP5826678B2 (ja) 有害物質を含む盛土材料を用いた盛土及び盛土施工方法
JP6861488B2 (ja) 造粒物
JP5756006B2 (ja) 遮蔽構造の施工方法
JP2001104908A (ja) 廃棄物処理場の構造
JPS5871498A (ja) 放射性廃棄物封入のコンクリ−ト構造体
Thiers et al. Tailings stabilization experience at the Canonsburg UMTRA site
JP2007262831A (ja) 地下掘削孔の埋め戻し工法
CN110029797A (zh) 一种危险废物临时贮存仓库地面的标准做法
JP4780550B2 (ja) 埋立て廃棄物の覆土施工方法及び埋立て廃棄物の浸透水キャピラリーバリア層
JP6261277B2 (ja) 焼却残渣処分方法
JP2010043416A (ja) 遮水ライニング
Yamsani et al. Combined shear and seepage characteristics for selecting drainage layer in near surface hazardous waste disposal facility
JP6110061B2 (ja) 放射性物質で汚染された土壌、汚泥又は焼却灰の処分方法
JP2017044538A (ja) 廃棄物保存設備、廃棄物保存施設及び廃棄物保存方法
JP6296276B2 (ja) 放射性廃棄物の埋設処分施設
KR940003567B1 (ko) 폐타이어를 이용한 폐기물의 저장방법과 폐기물 저장시스템
Reddy Jerosite landfill construction using zinc slag bund

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181005

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181122

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190403

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190410

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6513742

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250