JP2001104908A - 廃棄物処理場の構造 - Google Patents

廃棄物処理場の構造

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JP2001104908A
JP2001104908A JP29023199A JP29023199A JP2001104908A JP 2001104908 A JP2001104908 A JP 2001104908A JP 29023199 A JP29023199 A JP 29023199A JP 29023199 A JP29023199 A JP 29023199A JP 2001104908 A JP2001104908 A JP 2001104908A
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waste
water
fill dam
disposal site
downstream surface
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JP29023199A
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English (en)
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Sumiko Hirokawa
澄子 廣川
Noboru Hidaka
昇 日高
Shingo Morita
信吾 森田
Shiro Amano
史郎 天野
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Taisei Corp
Original Assignee
Taisei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は上記したような従来の問題を解決す
るためになされたもので、従来は特定の利用目的のもと
で有効利用が進まなかったフィルダムの下流面を有効に
利用した、安全な廃棄物9処分施設を備えた廃棄物処理
場の構造を提供することを目的とする。 【解決手段】フィルダム1の下流面11の裾部に、粒度
調整材2を充填する。粒度調整材2を充填した層、およ
びフィルダム1の裾部と連続する下流面11の基礎地盤
に、保護用の土砂層を介して遮水シート7を敷設する。
この遮水シート7層の上にはさらに保護用の土砂層を敷
設する。フィルダム1側には、集水装置3を設置して構
成した、廃棄物9処理場の構造を特徴としたものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃棄物処理場の構
造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】工業、サービス業の発達に伴なって、産
業廃棄物の発生は避けられない。投棄場所としては人家
から離れていてある程度の広さを備え、周囲を一定の高
さの堤体で包囲してあるような土地が望ましいが、近年
このような要求に答えうる用地の獲得は困難になってい
る。そこで発明者らは、いままで利用されることがなか
った、フィルダムの下流面の広い用地を産業廃棄物の処
分場として利用することを着想した。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】しかしフィルダムの
下流の用地を有効に利用するためには、次のような問題
点がある。 <イ>フィルダムは、その上流面あるいは内部は遮水機
能を備えているが、フィルダムの下流面は透水材料で構
成されており、その法面の保護には比較的粒径の大きい
ロック材料、または巨礫材料を使用している。 <ロ>したがってもし、下流面に設けた廃棄物処理場か
ら浸出水が発生したとすると、その浸出水は堤体の内部
に浸入して周辺の地山や、地下水を汚染する可能性があ
る。
【0004】
【本発明の目的】本発明は上記したような従来の問題を
解決するためになされたもので、従来は特定の利用目的
のもとで有効利用が進まなかったフィルダムの下流面を
有効に利用した、安全な廃棄物処分施設を備えた廃棄物
処理場の構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、本発明の廃棄物処理場の構造は、フィルダ
ムの下流面の裾部に、粒度調整材を充填し、粒度調整材
を充填した層、およびフィルダムの裾部と連続する下流
面の基礎地盤に、保護用の土砂層を介して遮水シートを
敷設し、この遮水シート層の上にはさらに保護用の土砂
層を敷設し、遮水シート層のフィルダム側には、集水装
置を設置して構成した、廃棄物処理場の構造を特徴とし
たものである。
【0006】
【本発明の実施の態様】以下図面を参照しながら本発明
の廃棄物処理場の構造の実施例について説明する。
【0007】<イ>既設フィルダムの下流面。 フィルダム1はロック材や砂礫材を主体に積み上げて堤
体を構築したダムある。フィルダム1の上流面は貯水池
10として機能している。一方、前記したようにフィル
ダム1の下流面11では透水性の高い材料を使用してお
り、その表面には法面保護のために粒径の大きいロック
材や巨礫を積み上げている。
【0008】<ロ>裾部への充填。(図2) 下流面11斜面の裾部に、粒度調整材2を充填して目詰
めを行う。この場合の粒度調整材2はすでに完成してい
る法面の表面を構成している粒径の大きいロック材や巨
礫の間に充填できる程度の粒度の材料によって構成す
る。一定の直径の岩塊、砂礫材の間に、それよりも直径
の小さい材料を充填することによって、下流面11の止
水性が大きく向上する。
【0009】<ハ>集水装置の設置。(図3) 粒度調整材2を充填して止水性が向上した下流面11の
表面には集水装置3を設置する。この集水装置3は、例
えば多数の孔を開口した多孔パイプを使用する。多数本
の多孔パイプを縦、横に配置し、その下端を排水溝31
に連結する。この排水溝31は、堤体の下流面11の裾
の線に沿って設けた蓋付きの溝である。このような集水
装置3を設置することによって雨水や地下水を、多孔パ
イプのいずれかの孔に侵入させ、排水溝31を通して排
水することができる。
【0010】<ニ>検知システム。 排水溝31には後述する遮水シート7と、フィルダム1
下流面11との間に集まった地下水や雨水が流入する。
この排水溝31の水を定期的に検査する。すると万一、
廃棄物9処分施設からの漏水があった場合に直ちに検知
することができ、安全性を確保することができる。
【0011】<ホ>保護層による埋設。(図4) 多孔パイプなどの集水装置3の上面に保護土を積み重ね
る。こうして集水装置保護層4によって集水装置3を埋
設して保護する。
【0012】<ヘ>下流堰堤5の構築。(図5) 廃棄物9処分場の下流面11には下流堰堤5を構築す
る。この下流堰堤5は岩塊、あるいは砂礫を盛り立て、
その法面は遮水性の高い材料を用いて構築する。
【0013】<ト>シート下保護層6の敷設。(図6) 集水装置3保護層、下流堰堤5、およびその間の基礎地
盤にシート下保護層6を敷設する。この保護層6は適度
に粒度配合した土砂を利用する。
【0014】<チ>遮水シート7の敷設。 シート下保護層6の上には、遮水シート7を敷設する。
このシートは公知の市販のシートを利用する。遮水シー
ト7は廃棄物9をその底面、周面を完全に包囲する状態
で敷設する。したがって通常では廃棄物9からの水がシ
ートを通して外部へ漏水することはない。しかし万一遮
水シート7に破損が生じた場合に、遮水シート7側では
破損を検知する検知システムが設置してあり、直ちに対
策を講じることができる。このような、遮水シート7破
損の検知システムは公知であるためこれ以上の説明を行
わない。
【0015】<リ>シート上保護層8。 敷設した遮水シート7の上にはシート上保護層8を敷設
する。この遮水シート7層も適度に粒度配合した土砂を
利用する。こうしてフィルダム1下流面11には廃棄物
9処理場が完成する。
【0016】<ヌ>廃棄物9の投棄。 各種の産業廃棄物9を、シート上保護層8の上に水平に
投棄する。一定の高さまで投棄したらその上に水平に土
砂を敷設して転圧し、再度のその上に廃棄物9を投棄す
る。こうして中間に土砂層を介在させつつ、複数層にわ
たって廃棄物9を処分することができる。
【0017】<ル>遮水シート7内の雨水の処理。 遮水シート7による包囲区域内に集まった雨水は、排水
通路を通して排水処理設備に供給し、そこで浄化して河
川に排水する。こうした廃棄物9処理施設内に集まった
雨水の処理方法は従来から採用されているので詳細に説
明しない。
【0018】<ヲ>遮水シート7外の雨水などの処理。 遮水シート7とフィルダム1下流面11との間にも、雨
水や周囲の法面からの地下水が侵入する。前記したよう
にフィルダム1の下流面11には遮水機能を与えたため
にこのような雨水などはフィルダム1の内部に侵入する
ことはできず、そのままでは逃げ場所がなくなる。そこ
で本発明の処理場では、地下水や保護層に浸透した雨水
は、フィルダム1の下流面11に設置した集水装置3を
介して外部へ排出する。
【0019】<ワ>漏水のチェック。 遮水シート7が破損したら、その状態は処分場側でただ
ちに検知することができる。同時に、破損個所からの漏
水のフィルダム1側への侵入は阻止しなければならな
い。そのために集水パイプの下端に排水溝31が設けて
ある。この排水溝31の水を定期的にチェックすれば廃
棄物9側だけではなく、フィルダム1側においても廃棄
物9からの漏水の発生を阻止することができる。
【0020】
【本発明の効果】本発明の廃棄物9処理場の構造は以上
説明したようになるから次のような効果を得ることがで
きる。 <イ>フィルダム1を設置してある場所は、近隣に市街
地がなく、強固な地盤を備えており、さらにダムの建設
時に工事用の道路がすでに整備されているなどの特徴を
有する。このような特徴は、廃棄物9処分場としての立
地条件と一致している。そのために、新たに廃棄物9処
分場の適用可能地を探す労力が不要であり、経済的に計
画に着手することができる。 <ロ>フィルダム1の下流面11の基礎地盤は従来はレ
クリエーション施設などに利用されている場合もある
が、ほとんどが低未利用地である。このような低未利用
地を、産業廃棄物9の処分場として有効に利用すること
ができる。 <ハ>フィルダム1側には粒度調整した目詰め材を充填
し、その上には複数の保護層を敷設してある。したがっ
て環境を汚染する危険性のない、安全な処分場を提供す
ることができる。 <ニ>構造が簡単であり、そのために施工が容易で安価
に設置することができる。 <ホ>フィルダム1の上流面の湛水部内に砂(堆砂)な
どが溜まって、貯水量が減少する場合が生じる。そのよ
うな場合に下流面11に廃棄物9処分場が設置してあれ
ば、堤体の嵩上げが可能であり、その結果、予定通りの
貯水量を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の廃棄物処理場の施工順序の説明図。
【図2】本発明の廃棄物処理場の施工順序の説明図。
【図3】本発明の廃棄物処理場の施工順序の説明図。
【図4】本発明の廃棄物処理場の施工順序の説明図。
【図5】本発明の廃棄物処理場の施工順序の説明図。
【図6】本発明の廃棄物処理場の施工順序の説明図。
【図7】本発明の廃棄物処理場の施工順序の説明図。
【図8】本発明の廃棄物処理場の施工順序の説明図。
【図9】廃棄物の埋め立て状態の説明図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森田 信吾 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 (72)発明者 天野 史郎 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 Fターム(参考) 2D018 DA03 4D004 AA46 AC07 BB04 BB05 BB06 DA01 DA09

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィルダムの下流面の裾部に、 粒度調整材を充填し、 粒度調整材を充填した層、およびフィルダムの裾部と連
    続する下流面の基礎地盤に、 保護用の土砂層を介して遮水シートを敷設し、 この遮水シート層の上にはさらに保護用の土砂層を敷設
    し、 遮水シートのフィルダム側には、集水装置を設置して構
    成した、 廃棄物処理場の構造。
JP29023199A 1999-10-12 1999-10-12 廃棄物処理場の構造 Pending JP2001104908A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2486310C1 (ru) * 2011-12-05 2013-06-27 Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего профессионального образования Северо-Кавказский горно-металлургический институт (государственный технологический университет) (СКГМИ (ГТУ)) Способ наращивания дамбы гидроотвала
EA022728B1 (ru) * 2012-12-07 2016-02-29 Открытое Акционерное Общество "Уральский Научно-Исследовательский И Проектный Институт Галургии" (Оао "Галургия") Способ размещения шлама обогатительных фабрик на солеотвале
RU2594498C1 (ru) * 2015-06-02 2016-08-20 Закрытое акционерное общество ВНИИ Галургии (ЗАО "ВНИИ Галургии") Способ формирования откоса солеотвала при совместном складировании отходов обогатительных фабрик калийных предприятий
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RU2604072C1 (ru) * 2015-10-02 2016-12-10 Федеральное государственное автономное образовательное учреждение высшего образования "Сибирский федеральный университет" (СФУ) Способ отвалообразования при открытой разработке месторождений полезных ископаемых
RU2654718C1 (ru) * 2017-01-27 2018-05-22 Федеральное государственное бюджетное учреждение науки Федеральный научный центр "Владикавказский научный центр Российской академии наук" Способ возведения намывной ограждающей дамбы

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