JP3096719B2 - 廃棄物最終処分場の地下水汚染防止設備 - Google Patents
廃棄物最終処分場の地下水汚染防止設備Info
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- JP3096719B2 JP3096719B2 JP07137824A JP13782495A JP3096719B2 JP 3096719 B2 JP3096719 B2 JP 3096719B2 JP 07137824 A JP07137824 A JP 07137824A JP 13782495 A JP13782495 A JP 13782495A JP 3096719 B2 JP3096719 B2 JP 3096719B2
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- Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、廃棄物の最終処分場に
関するものであって、埋立廃棄物の早期安定化および地
下水汚染の防止に対応した地下水汚染防止設備に関する
ものである。
関するものであって、埋立廃棄物の早期安定化および地
下水汚染の防止に対応した地下水汚染防止設備に関する
ものである。
【０００２】
【従来の技術】廃棄物は、事業活動によって排出される
産業廃棄物と、主として一般家庭から排出される一般廃
棄物とに分かれ、これら廃棄物の最終処分は、海洋投
棄、埋立処分などがあるが、海洋投棄は汚染や経済性な
どの問題があるため、埋立処分が現在主流である。
産業廃棄物と、主として一般家庭から排出される一般廃
棄物とに分かれ、これら廃棄物の最終処分は、海洋投
棄、埋立処分などがあるが、海洋投棄は汚染や経済性な
どの問題があるため、埋立処分が現在主流である。
【０００３】このような埋立処分による廃棄物最終処分
場の施工は、山間の沢部の底面地盤を掘削し、下流端に
貯留えん堤を構築する。次に、下地整形工を施し、必要
に応じてシート保護のための不織布等を施工し、その上
に遮水シートを敷設し、さらにその上側に保護土を施工
する。
場の施工は、山間の沢部の底面地盤を掘削し、下流端に
貯留えん堤を構築する。次に、下地整形工を施し、必要
に応じてシート保護のための不織布等を施工し、その上
に遮水シートを敷設し、さらにその上側に保護土を施工
する。
【０００４】前記底面及び斜面に敷設する遮水シート
は、合成ゴム系、合成樹脂系、その他高分子材料からな
る遮水材の他、アスファルト、ゴムアスファルト、粘土
ライニング等による層状遮水材料がある。また、これら
遮水材料からなる遮水シートは、単なる一枚もののシー
トではなく、継手部を介して横に継ぎ合わされた形で使
用される。
は、合成ゴム系、合成樹脂系、その他高分子材料からな
る遮水材の他、アスファルト、ゴムアスファルト、粘土
ライニング等による層状遮水材料がある。また、これら
遮水材料からなる遮水シートは、単なる一枚もののシー
トではなく、継手部を介して横に継ぎ合わされた形で使
用される。
【０００５】そして廃棄物はこの凹所内に投棄され、例
えばブルドーザーなどで締固められ、その上に中間覆土
を介在させてサンドイッチ状にし、上端は最終覆土で覆
って埋立完了後は公園、運動場などの土地利用に供され
る。
えばブルドーザーなどで締固められ、その上に中間覆土
を介在させてサンドイッチ状にし、上端は最終覆土で覆
って埋立完了後は公園、運動場などの土地利用に供され
る。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような構
成の処分場では地震等での地盤の変位や、継手が不完全
な人為的施工ミス、あるいは埋立重機による過酷な使用
条件や廃棄物の圧力で遮水シートが破損することも考え
られる。また、降雨によって廃棄物中の化学物質が溶解
され、これが遮水シートを変質または破損させるおそれ
もある。
成の処分場では地震等での地盤の変位や、継手が不完全
な人為的施工ミス、あるいは埋立重機による過酷な使用
条件や廃棄物の圧力で遮水シートが破損することも考え
られる。また、降雨によって廃棄物中の化学物質が溶解
され、これが遮水シートを変質または破損させるおそれ
もある。
【０００７】このような遮水シートの破損による汚水
（浸出水）は、これが地下水系に流出すれば、周辺地盤
の汚染を引き起こし、２次公害が発生することにもな
る。
（浸出水）は、これが地下水系に流出すれば、周辺地盤
の汚染を引き起こし、２次公害が発生することにもな
る。
【０００８】本発明の目的は前記従来例の不都合を解消
し、遮水シートの破損等で浸出水が流出した場合でも、
地下水の保全ができる廃棄物最終処分場の地下水汚染防
止設備を提供することにある。
し、遮水シートの破損等で浸出水が流出した場合でも、
地下水の保全ができる廃棄物最終処分場の地下水汚染防
止設備を提供することにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、底面及び斜面に遮水シートを敷設する廃棄物
最終処分場において、前記遮水シート下部にボックスカ
ルバート形式の転流工を設け、遮水シート下部の各ブロ
ック毎に設けた地下水集水パイプを前記転流工に接続
し、また、汚水処理施設に接続する汚水導水パイプを転
流工内に設け、さらに、異常時に前記地下水集水パイプ
と汚水導水パイプとを接続できるようにフランジ継手と
したこと、および、地下水集水パイプの排水口近くに水
質監視センサを設けることを要旨とするものである。
するため、底面及び斜面に遮水シートを敷設する廃棄物
最終処分場において、前記遮水シート下部にボックスカ
ルバート形式の転流工を設け、遮水シート下部の各ブロ
ック毎に設けた地下水集水パイプを前記転流工に接続
し、また、汚水処理施設に接続する汚水導水パイプを転
流工内に設け、さらに、異常時に前記地下水集水パイプ
と汚水導水パイプとを接続できるようにフランジ継手と
したこと、および、地下水集水パイプの排水口近くに水
質監視センサを設けることを要旨とするものである。
【００１０】
【作用】請求項１記載の本発明によれば、地下水は転流
工内に取り込むもので、正常時は清水として洪水調整池
を経て公共用水域に放流する。また、異常時は地下水集
水パイプを汚水導水パイプに接続し、汚染された地下水
は汚水と同様に汚水処理施設に移送し、この汚水処理施
設で排水基準以下に浄化した後に公共用水域に放流でき
る。
工内に取り込むもので、正常時は清水として洪水調整池
を経て公共用水域に放流する。また、異常時は地下水集
水パイプを汚水導水パイプに接続し、汚染された地下水
は汚水と同様に汚水処理施設に移送し、この汚水処理施
設で排水基準以下に浄化した後に公共用水域に放流でき
る。
【００１１】また、廃棄物層地下に転流工を設けること
により、これが監視廊の機能を有するため、人が行くこ
とができ、管理対策に有効である。
により、これが監視廊の機能を有するため、人が行くこ
とができ、管理対策に有効である。
【００１２】請求項２記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、水質監視センサにより地下水汚水をリアルタ
イムに監視できる。
に加えて、水質監視センサにより地下水汚水をリアルタ
イムに監視できる。
【００１３】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面について詳細に
説明する。図１は本発明の廃棄物最終処分場の１実施例
を示す要部の縦断正面図、図２は全体の縦断側面図、図
３は同上平面図である。
説明する。図１は本発明の廃棄物最終処分場の１実施例
を示す要部の縦断正面図、図２は全体の縦断側面図、図
３は同上平面図である。
【００１４】先に、廃棄物最終処分場の概要について説
明すると、図中１は主堰堤、２は底面地盤に敷設する遮
水シート、３はマンホールであり、図１に示すように遮
水シート２の下部にボックスカルバート４を縦列に埋設
してなる転流工５を設ける。
明すると、図中１は主堰堤、２は底面地盤に敷設する遮
水シート、３はマンホールであり、図１に示すように遮
水シート２の下部にボックスカルバート４を縦列に埋設
してなる転流工５を設ける。
【００１５】そして、図３に示す区画堤12で区画された
部分で遮水シート２の下部に設けた地下水集水パイプ６
の端を前記転流工５に突設し、また、汚水処理を行う汚
水処理施設７（図３参照）に接続する汚水導水パイプ８
を設置床９上に配置してこの転流工５内に設ける。
部分で遮水シート２の下部に設けた地下水集水パイプ６
の端を前記転流工５に突設し、また、汚水処理を行う汚
水処理施設７（図３参照）に接続する汚水導水パイプ８
を設置床９上に配置してこの転流工５内に設ける。
【００１６】これら地下水集水パイプ６の端の排水口10
と汚水導水パイプ８にそれぞれフランジ継手６ａ，８ａ
を形成し、異常時には接続管11で相互に接続できるよう
にした。
と汚水導水パイプ８にそれぞれフランジ継手６ａ，８ａ
を形成し、異常時には接続管11で相互に接続できるよう
にした。
【００１７】同様に区画堤12で区画された部分の地中に
有孔管暗渠である汚水集水パイプ枝管13を配設し、その
端が接続する汚水集水パイプ本管14を前記遮水シート２
の下部でかつ転流工５の上方に周囲をコンクリートで固
定するようにして設置し、この汚水集水パイプ本管14と
前記汚水導水パイプ８とをボックスカルバート４の上床
板を貫通する連通管15で接続する。
有孔管暗渠である汚水集水パイプ枝管13を配設し、その
端が接続する汚水集水パイプ本管14を前記遮水シート２
の下部でかつ転流工５の上方に周囲をコンクリートで固
定するようにして設置し、この汚水集水パイプ本管14と
前記汚水導水パイプ８とをボックスカルバート４の上床
板を貫通する連通管15で接続する。
【００１８】図３において18は汚水ポンプ室、19は洪水
調整池、20は管理用道路、21は搬入道路である。また、
図２で22は廃棄物層を示す。
調整池、20は管理用道路、21は搬入道路である。また、
図２で22は廃棄物層を示す。
【００１９】一方、地下水集水パイプ６の排水口10近く
に電気伝導度等を水質項目とする水質監視センサ23を設
け、図示は省略するがこの水質監視センサ23をコンピュ
ータに接続して自動監視体制とした。
に電気伝導度等を水質項目とする水質監視センサ23を設
け、図示は省略するがこの水質監視センサ23をコンピュ
ータに接続して自動監視体制とした。
【００２０】このようにして、正常時は地下水は地下水
集水パイプ６により地下水を転流工５内に取り込み、こ
れを清水として洪水調整池19を経て公共用水域に放流す
る。これに対して、汚水集水パイプ枝管13で集められた
汚水は汚水集水パイプ本管14と連通管15を経て汚水導水
パイプ８に入り、汚水処理施設７に送られる。
集水パイプ６により地下水を転流工５内に取り込み、こ
れを清水として洪水調整池19を経て公共用水域に放流す
る。これに対して、汚水集水パイプ枝管13で集められた
汚水は汚水集水パイプ本管14と連通管15を経て汚水導水
パイプ８に入り、汚水処理施設７に送られる。
【００２１】前記水質監視センサ23は前記転流工５内に
流出する地下水の汚染度を監視しており、遮水シート２
の破損等で汚染水が地下水に混合した異常時はこれを検
知してコンピュータに出力し、警報等を発するが、それ
により接続管11を用いて地下水集水パイプ６を汚水導水
パイプ８に接続する。
流出する地下水の汚染度を監視しており、遮水シート２
の破損等で汚染水が地下水に混合した異常時はこれを検
知してコンピュータに出力し、警報等を発するが、それ
により接続管11を用いて地下水集水パイプ６を汚水導水
パイプ８に接続する。
【００２２】その結果、汚染された地下水は汚水と同様
に汚水処理施設７に移送され、この汚水処理施設７で排
水基準以下に浄化された後で、公共用水域に放流され
る。
に汚水処理施設７に移送され、この汚水処理施設７で排
水基準以下に浄化された後で、公共用水域に放流され
る。
【００２３】なお、遮水シートの破損等で汚水が流出し
た異常時でも、地下水の保全および埋立地盤の早期安定
化を促進することができるように、前記汚水処理施設７
にはブロワー室が形成され、ここにある送気設備16から
の送気管17の端を前記連通管15に接続し、この送気設備
16からのエアーを汚水集水パイプ枝管13に送り込めるよ
うにした。
た異常時でも、地下水の保全および埋立地盤の早期安定
化を促進することができるように、前記汚水処理施設７
にはブロワー室が形成され、ここにある送気設備16から
の送気管17の端を前記連通管15に接続し、この送気設備
16からのエアーを汚水集水パイプ枝管13に送り込めるよ
うにした。
【００２４】このようにして、送気設備16から送気管17
を介して連通管15に空気を送り込めば、この空気は汚水
集水パイプ本管14から汚水集水パイプ枝管13へと流れ、
この汚水集水パイプ枝管13から出て曝気を行い、埋立廃
棄物に好気的条件を満たす空気を供給するので埋立地盤
の早期安定化を促進することができる。
を介して連通管15に空気を送り込めば、この空気は汚水
集水パイプ本管14から汚水集水パイプ枝管13へと流れ、
この汚水集水パイプ枝管13から出て曝気を行い、埋立廃
棄物に好気的条件を満たす空気を供給するので埋立地盤
の早期安定化を促進することができる。
【００２５】
【発明の効果】以上述べたように本発明の廃棄物最終処
分場の地下水汚染防止設備は、遮水シートの破損等で浸
出水が流出した場合でも、地下水の保全ができるもので
ある。
分場の地下水汚染防止設備は、遮水シートの破損等で浸
出水が流出した場合でも、地下水の保全ができるもので
ある。
【００２６】また、水質監視センサを設けることによ
り、廃棄物最終処理場の運営、管理に最も配慮すべき、
地下水汚染をリアルタイムに監視でき、さらに、廃棄物
層地下に転流工を設けることにより、これが監視廊の機
能を有するため、人が行くことができ、管理、対策に有
効なものである。
り、廃棄物最終処理場の運営、管理に最も配慮すべき、
地下水汚染をリアルタイムに監視でき、さらに、廃棄物
層地下に転流工を設けることにより、これが監視廊の機
能を有するため、人が行くことができ、管理、対策に有
効なものである。
【図１】本発明の廃棄物最終処分場の地下水汚染防止設
備の１実施例を示す要部の縦断正面図である。
備の１実施例を示す要部の縦断正面図である。
【図２】本発明の地下水汚染防止設備を備えた廃棄物最
終処分場の縦断側面図である。
終処分場の縦断側面図である。
【図３】本発明の地下水汚染防止設備を備えた廃棄物最
終処分場の平面図である。
終処分場の平面図である。
１…主堰堤 ２…遮水シート ３…マンホール ４…ボックスカル
バート ５…転流工 ６…地下水集水パ
イプ ６ａ…フランジ継手 ７…汚水処理施設 ８…汚水導水パイプ ８ａ…フランジ継
手 ９…設置床 10…排水口 11…接続管 12…各ブロックの
区画堤 13…汚水集水パイプ枝管 14…汚水集水パイ
プ本管 15…連通管 16…送気設備 17…送気管 18…汚水ポンプ室 19…洪水調整池 20…管理用道路 21…搬入道路 22…廃棄物層 23…水質監視センサ
バート ５…転流工 ６…地下水集水パ
イプ ６ａ…フランジ継手 ７…汚水処理施設 ８…汚水導水パイプ ８ａ…フランジ継
手 ９…設置床 10…排水口 11…接続管 12…各ブロックの
区画堤 13…汚水集水パイプ枝管 14…汚水集水パイ
プ本管 15…連通管 16…送気設備 17…送気管 18…汚水ポンプ室 19…洪水調整池 20…管理用道路 21…搬入道路 22…廃棄物層 23…水質監視センサ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B09B 1/00 E02D 3/00
Claims (2)
- 【請求項１】 底面地盤に遮水シートを敷設する廃棄物
最終処分場において、前記遮水シート下部に転流工を設
け、遮水シート下部の各ブロック毎に設けた地下水集水
パイプを前記転流工に接続し、また、汚水処理施設に接
続する汚水導水パイプを転流工内に設け、さらに、異常
時に前記地下水集水パイプと汚水導水パイプとを接続で
きるようにフランジ継手としたことを特徴とする廃棄物
最終処分場の地下水汚染防止設備。 - 【請求項２】 地下水集水パイプの排水口近くに水質監
視センサを設ける請求項１記載の廃棄物最終処分場の地
下水汚染防止設備。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP07137824A JP3096719B2 (ja) | 1995-06-05 | 1995-06-05 | 廃棄物最終処分場の地下水汚染防止設備 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP07137824A JP3096719B2 (ja) | 1995-06-05 | 1995-06-05 | 廃棄物最終処分場の地下水汚染防止設備 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08323316A JPH08323316A (ja) | 1996-12-10 |
| JP3096719B2 true JP3096719B2 (ja) | 2000-10-10 |
Family
ID=15207712
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP07137824A Expired - Fee Related JP3096719B2 (ja) | 1995-06-05 | 1995-06-05 | 廃棄物最終処分場の地下水汚染防止設備 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3096719B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009209637A (ja) * | 2008-03-06 | 2009-09-17 | Aoshima Architects & Engineers Inc | 埋設構築物の構築方法 |
| JP6764588B2 (ja) * | 2015-08-26 | 2020-10-07 | 清水建設株式会社 | 廃棄物処分場の構築方法 |
-
1995
- 1995-06-05 JP JP07137824A patent/JP3096719B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08323316A (ja) | 1996-12-10 |
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| Selamat et al. | Items of Consideration in the Design of a Malaysian Landfill |
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