JP2705372B2 - 廃棄物処分場における漏水防止構造 - Google Patents
廃棄物処分場における漏水防止構造Info
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- JP2705372B2 JP2705372B2 JP3183997A JP18399791A JP2705372B2 JP 2705372 B2 JP2705372 B2 JP 2705372B2 JP 3183997 A JP3183997 A JP 3183997A JP 18399791 A JP18399791 A JP 18399791A JP 2705372 B2 JP2705372 B2 JP 2705372B2
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- Japan
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- water
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- pit
- waste disposal
- pressure
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- Processing Of Solid Wastes (AREA)
- Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、廃棄物投棄ピット内
に溜った水の圧力によって、遮水シートが引張られて破
損したり、あるいは遮水シートが押し下げられて背面の
突起物に引掛って破損したりすることによるなどの破損
箇所からの漏水を防止した廃棄物処分場における漏水防
止構造に関する。
に溜った水の圧力によって、遮水シートが引張られて破
損したり、あるいは遮水シートが押し下げられて背面の
突起物に引掛って破損したりすることによるなどの破損
箇所からの漏水を防止した廃棄物処分場における漏水防
止構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】地盤面を掘り下げるか或いは自然の凹状
の地形を利用してこの内部を廃棄ピットとした廃棄物処
分場にあっては、雨が降った場合にその箇所に水が溜
り、廃棄物を通過した水が汚水となって地中に滲出し、
地下水汚染の原因となる。
の地形を利用してこの内部を廃棄ピットとした廃棄物処
分場にあっては、雨が降った場合にその箇所に水が溜
り、廃棄物を通過した水が汚水となって地中に滲出し、
地下水汚染の原因となる。
【０００３】この問題の解決手段として、従来では投棄
ピットの内面に遮水シートを敷設して地中へのしみこみ
を防止するとともに、ピット内部に配管された暗渠など
を通じてピットの内底面に溜った水を順次排水し、汚水
処理設備を通じて浄化するようにしているが、以下に述
べる問題があった。
ピットの内面に遮水シートを敷設して地中へのしみこみ
を防止するとともに、ピット内部に配管された暗渠など
を通じてピットの内底面に溜った水を順次排水し、汚水
処理設備を通じて浄化するようにしているが、以下に述
べる問題があった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、豪雨など一
時期に多量の降雨があった場合には前記暗渠だけでは排
水し切れず、遮水シート内部に一時的に多量の水が溜
り、その水圧によって最も脆弱な箇所が破損し、地中に
滲出する惧れがあった。
時期に多量の降雨があった場合には前記暗渠だけでは排
水し切れず、遮水シート内部に一時的に多量の水が溜
り、その水圧によって最も脆弱な箇所が破損し、地中に
滲出する惧れがあった。
【０００５】この発明は以上の問題を解決するものであ
って、遮水シートの表面に加わる水圧を人為的に加えた
裏面側の水圧と均衡させることによって漏水を防止した
廃棄物処分場における漏水防止構造を提供するものであ
る。
って、遮水シートの表面に加わる水圧を人為的に加えた
裏面側の水圧と均衡させることによって漏水を防止した
廃棄物処分場における漏水防止構造を提供するものであ
る。
【０００６】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、この発明は、地表面より窪んだ内部を廃棄物投棄ピ
ットとした廃棄物処分場において、前記ピットの内面の
表層に積層されたフィルタ層と、フィルタ層内に配管さ
れ、かつ清水供給側に接続された孔明き通水管と、前記
フィルタ層の表面側に敷設された遮水シートと、該遮水
シート上に配置された監視用の複数の水圧計とを備えた
ものである。
め、この発明は、地表面より窪んだ内部を廃棄物投棄ピ
ットとした廃棄物処分場において、前記ピットの内面の
表層に積層されたフィルタ層と、フィルタ層内に配管さ
れ、かつ清水供給側に接続された孔明き通水管と、前記
フィルタ層の表面側に敷設された遮水シートと、該遮水
シート上に配置された監視用の複数の水圧計とを備えた
ものである。
【０００７】
【作用】以上の構成によれば、通水管を通じてフィルタ
層内に満たされる清水により遮水シートの裏面側に水圧
を加えて表面側の水圧と均衡させ、水圧によるシートの
破損を防止する。また既に破損が生じていても両水圧の
均衡によって、遮水シートの表面側の水が破損箇所から
漏水することを防止する。
層内に満たされる清水により遮水シートの裏面側に水圧
を加えて表面側の水圧と均衡させ、水圧によるシートの
破損を防止する。また既に破損が生じていても両水圧の
均衡によって、遮水シートの表面側の水が破損箇所から
漏水することを防止する。
【０００８】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面を用いて詳
細に説明する。図１はこの発明にかかる廃棄物処分場を
示すものである。この廃棄物処分場は地盤Ｅを掘削する
か、或いは自然の地形を利用した窪みを廃棄物投棄ピッ
ト１としてこの内部に廃棄物２および覆土３を交互に埋
め戻す形式のものである。
細に説明する。図１はこの発明にかかる廃棄物処分場を
示すものである。この廃棄物処分場は地盤Ｅを掘削する
か、或いは自然の地形を利用した窪みを廃棄物投棄ピッ
ト１としてこの内部に廃棄物２および覆土３を交互に埋
め戻す形式のものである。
【０００９】ピット１の内面にはフィルタ層４が施工さ
れ、その表面に塩ビシートなどからなる遮水シート５を
被覆し、図示しない配水管，暗渠などを配管した状態で
この遮水シート５の表面に前記廃棄物２および覆土３を
交互に積層している。
れ、その表面に塩ビシートなどからなる遮水シート５を
被覆し、図示しない配水管，暗渠などを配管した状態で
この遮水シート５の表面に前記廃棄物２および覆土３を
交互に積層している。
【００１０】前記フィルタ層４は例えば砂または砂利な
どの透水性のある部材から構成され、この内部には通水
管６が埋設されている。この通水管６には多数の散水孔
６ａが形成されているとともに、その両端を清水供給装
置側７に接続している。
どの透水性のある部材から構成され、この内部には通水
管６が埋設されている。この通水管６には多数の散水孔
６ａが形成されているとともに、その両端を清水供給装
置側７に接続している。
【００１１】また、前記遮水シート５の表面には碁盤目
状の間隔で多数の間隙水圧計８が配置されている。この
間隙水圧計は例えば市販の埋設型水圧計または細管を用
いた連通管型などからなり、ピット１内の各部の水圧を
検出するとともに、水圧が加わった状態で前記シート５
に破損箇所がある場合に、その漏水による水圧低下を監
視するものであり、これら各水圧計８の計測データは図
示しない管理塔などに設けた監視盤に表示され、その表
示結果に基づき給水装置７から清水を通水管６側に供給
し、各散水孔６ａを通じて前記フィルタ層４内に清水を
満たすようにしている。
状の間隔で多数の間隙水圧計８が配置されている。この
間隙水圧計は例えば市販の埋設型水圧計または細管を用
いた連通管型などからなり、ピット１内の各部の水圧を
検出するとともに、水圧が加わった状態で前記シート５
に破損箇所がある場合に、その漏水による水圧低下を監
視するものであり、これら各水圧計８の計測データは図
示しない管理塔などに設けた監視盤に表示され、その表
示結果に基づき給水装置７から清水を通水管６側に供給
し、各散水孔６ａを通じて前記フィルタ層４内に清水を
満たすようにしている。
【００１２】今、集中豪雨などによりピット１内の水位
ＷＬがその最底面からＬの位置まで上昇したと仮定する
と、ピット１内の最底面に位置する水圧計８の示す値が
最高の圧力を示し、これによってどの程度水位が上昇し
たかが判断される。
ＷＬがその最底面からＬの位置まで上昇したと仮定する
と、ピット１内の最底面に位置する水圧計８の示す値が
最高の圧力を示し、これによってどの程度水位が上昇し
たかが判断される。
【００１３】また、各水圧計８は設置された高さ位置に
比例してそれぞれ一定の圧力を指示する。それゆえ、水
圧計８の圧力に抗して給水装置７を駆動することで、フ
ィルタ層４内に清水を圧送し、その水位ＷＬ´がピット
１内の水位ＷＬと同等か、或いはそれを上回る程度に満
たすことによって、遮水シート５の表裏の圧力は均衡
し、内部に溜った水の水圧によって遮水シート５に過度
の負担を加わることを未然に防止し、破損を防止する。
比例してそれぞれ一定の圧力を指示する。それゆえ、水
圧計８の圧力に抗して給水装置７を駆動することで、フ
ィルタ層４内に清水を圧送し、その水位ＷＬ´がピット
１内の水位ＷＬと同等か、或いはそれを上回る程度に満
たすことによって、遮水シート５の表裏の圧力は均衡
し、内部に溜った水の水圧によって遮水シート５に過度
の負担を加わることを未然に防止し、破損を防止する。
【００１４】また、清水を供給する以前の段階で遮水シ
ート５に破損箇所がある場合、その近傍の水圧計８の指
示する値は前記一定圧力より下回り、これによって遮水
シート５の破損箇所を検知限定できることになる。
ート５に破損箇所がある場合、その近傍の水圧計８の指
示する値は前記一定圧力より下回り、これによって遮水
シート５の破損箇所を検知限定できることになる。
【００１５】但し、破損が生じている場合であっても、
清水の給水圧力がシート５の内部圧力を上回ることによ
って漏水は止まる。それゆえ、清水の圧力が常時内部圧
力を上回った状態を保ちつつ内部に滞留する水を順次排
出すれば、汚染水の地下への浸透を防止できることにな
る。
清水の給水圧力がシート５の内部圧力を上回ることによ
って漏水は止まる。それゆえ、清水の圧力が常時内部圧
力を上回った状態を保ちつつ内部に滞留する水を順次排
出すれば、汚染水の地下への浸透を防止できることにな
る。
【００１６】
【発明の効果】以上実施例によって詳細に説明したよう
に、この発明による廃棄物処分場の漏水防止構造にあっ
ては、通水管を通じてフィルタ層内に満たされる清水に
より遮水シートの裏面側に水圧を加えて表面側の水圧と
均衡させ、水圧によるシートの破損を防止する。また既
に破損が生じていても両水圧の均衡によって、遮水シー
トの表面側の水が破損箇所から漏水することを防止する
ため、遮水シートの破損を未然に防止するとともに、仮
に破損が生じた場合であっても汚染水の地下への浸透を
防止できる利点がある。
に、この発明による廃棄物処分場の漏水防止構造にあっ
ては、通水管を通じてフィルタ層内に満たされる清水に
より遮水シートの裏面側に水圧を加えて表面側の水圧と
均衡させ、水圧によるシートの破損を防止する。また既
に破損が生じていても両水圧の均衡によって、遮水シー
トの表面側の水が破損箇所から漏水することを防止する
ため、遮水シートの破損を未然に防止するとともに、仮
に破損が生じた場合であっても汚染水の地下への浸透を
防止できる利点がある。
【図１】この発明による廃棄物処分場の断面説明図であ
る。
る。
１ 廃棄物投棄ピット ２ 廃棄物 ３ 覆土 ４ フィルタ層 ５ 遮水シート ６ 通水管 ６ａ 散水孔 ７ 清水供給装置 ８ 水圧計
Claims (1)
- 【請求項１】 地表面より窪んだ内部を廃棄物投棄ピッ
トとした廃棄物処分場において、前記ピットの内面の表
層に積層されたフィルタ層と、フィルタ層内に配管さ
れ、かつ清水供給側に接続された孔明き通水管と、前記
フィルタ層の表面側に敷設された遮水シートと、該遮水
シート上に配置された監視用の複数の水圧計とを備えた
ことを特徴とする廃棄物処分場における漏水防止構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3183997A JP2705372B2 (ja) | 1991-06-28 | 1991-06-28 | 廃棄物処分場における漏水防止構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3183997A JP2705372B2 (ja) | 1991-06-28 | 1991-06-28 | 廃棄物処分場における漏水防止構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH059924A JPH059924A (ja) | 1993-01-19 |
| JP2705372B2 true JP2705372B2 (ja) | 1998-01-28 |
Family
ID=16145519
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3183997A Expired - Lifetime JP2705372B2 (ja) | 1991-06-28 | 1991-06-28 | 廃棄物処分場における漏水防止構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2705372B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH06321301A (ja) * | 1993-05-11 | 1994-11-22 | Kankyo Kogaku Consultant:Kk | 汚水の漏水を防止する廃棄物貯槽 |
| JP3308216B2 (ja) * | 1998-03-25 | 2002-07-29 | 戸田建設株式会社 | 遮水構造、その漏水検知方法および漏水部補修方法 |
-
1991
- 1991-06-28 JP JP3183997A patent/JP2705372B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH059924A (ja) | 1993-01-19 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060710 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060718 |
|
| A521 | Written amendment |
Effective date: 20060914 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20061017 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |