JP6512665B2 - ローラヘミング装置、及びローラヘミング方法 - Google Patents

ローラヘミング装置、及びローラヘミング方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6512665B2
JP6512665B2 JP2016216036A JP2016216036A JP6512665B2 JP 6512665 B2 JP6512665 B2 JP 6512665B2 JP 2016216036 A JP2016216036 A JP 2016216036A JP 2016216036 A JP2016216036 A JP 2016216036A JP 6512665 B2 JP6512665 B2 JP 6512665B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
panel
flange portion
hemming
main body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016216036A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018069326A (ja
Inventor
陽盛 野上
陽盛 野上
清一 石関
清一 石関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Subaru Corp
Original Assignee
Subaru Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Subaru Corp filed Critical Subaru Corp
Priority to JP2016216036A priority Critical patent/JP6512665B2/ja
Priority to CN201710968981.2A priority patent/CN108015139B/zh
Priority to US15/795,536 priority patent/US10994322B2/en
Publication of JP2018069326A publication Critical patent/JP2018069326A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6512665B2 publication Critical patent/JP6512665B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21DWORKING OR PROCESSING OF SHEET METAL OR METAL TUBES, RODS OR PROFILES WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21D39/00Application of procedures in order to connect objects or parts, e.g. coating with sheet metal otherwise than by plating; Tube expanders
    • B21D39/02Application of procedures in order to connect objects or parts, e.g. coating with sheet metal otherwise than by plating; Tube expanders of sheet metal by folding, e.g. connecting edges of a sheet to form a cylinder
    • B21D39/021Application of procedures in order to connect objects or parts, e.g. coating with sheet metal otherwise than by plating; Tube expanders of sheet metal by folding, e.g. connecting edges of a sheet to form a cylinder for panels, e.g. vehicle doors
    • B21D39/023Application of procedures in order to connect objects or parts, e.g. coating with sheet metal otherwise than by plating; Tube expanders of sheet metal by folding, e.g. connecting edges of a sheet to form a cylinder for panels, e.g. vehicle doors using rollers
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21DWORKING OR PROCESSING OF SHEET METAL OR METAL TUBES, RODS OR PROFILES WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21D19/00Flanging or other edge treatment, e.g. of tubes
    • B21D19/12Edge-curling
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21DWORKING OR PROCESSING OF SHEET METAL OR METAL TUBES, RODS OR PROFILES WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21D19/00Flanging or other edge treatment, e.g. of tubes
    • B21D19/02Flanging or other edge treatment, e.g. of tubes by continuously-acting tools moving along the edge
    • B21D19/04Flanging or other edge treatment, e.g. of tubes by continuously-acting tools moving along the edge shaped as rollers
    • B21D19/043Flanging or other edge treatment, e.g. of tubes by continuously-acting tools moving along the edge shaped as rollers for flanging edges of plates
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21DWORKING OR PROCESSING OF SHEET METAL OR METAL TUBES, RODS OR PROFILES WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21D53/00Making other particular articles
    • B21D53/88Making other particular articles other parts for vehicles, e.g. cowlings, mudguards

Description

本発明は、パネルワークに形成したフランジ部の折曲げ角度を、ヘミング加工の際に連続的に可変させることのできるローラヘミング装置、及びローラヘミング方法に関する。
従来、車両のドアパネル、サイドパネル、ボンネット、クォータパネル等のパネルワークの周縁部に形成されているフランジ部を折曲げてヘミング加工(ヘム加工)を行うヘミング装置が知られている。
例えば、特許文献1(特開2005−14069号公報)には、2台、或いは1台のロボットのアーム先端に受けローラと転圧ローラとをそれぞれ設け、この両ローラ部にてパネルワークの周縁に形成されているフランジ部を狭圧し、その状態で両ローラ部をフランジ部に沿って転動させることで、この周縁部をヘミング加工する技術が開示されている。
特開2005−14069号公報
ところで、パネルワークの縁部に形成されているフランジ部をヘミング加工する場合、先ず、フランジ部を鋭角に起こして予備曲げし、次いで、折返して本曲げする。フランジ部の曲げ角は押圧する転圧ローラ部の形状で決まるため、フランジ部を段階的に曲げ起すには、対応する形状の転圧ローラ部をいちいち組み替える必要がある。その結果、段取りに時間を要し、製造工数が嵩んでしまう不都合がある。
同様に、例えば、車体のリヤクウォータパネルに形成されているホイールアーチ部をヘミング加工する場合、このホイールアーチ部は両側から最上部の中央付近へ移行するに従いタイヤとの距離が次第に近接する。従って、ホイールアーチの両側付近ではフランジ部をほぼ90°として曲げ強度を確保し、上部付近では折返してタイヤとの離間距離を確保する。
このようにヘミング加工を行うに際し、フランジ部の曲げ角が領域毎に相違する場合にも、対応する形状の転圧ローラ部に組み替えてヘミング加工を行う必要があり、段取り時間がかかり、製造工数が嵩んでしまう不都合がある。
本発明は、上記事情に鑑み、フランジ部を段階的に曲げ起してヘミング加工するに際し、折曲げ角度の変化に合わせた転圧用ローラの組み替えを不要とし、その分、段取り時間の短縮による製造工数の削減を実現することのできるローラヘミング装置、及びローラヘミング方法を提供することを目的とする。
本発明の第1は、パネルワークの縁部に当接する受け部を有する受け本体と、前記パネルワークの縁部に形成したパネルフランジ部を前記受け部の方向へ折曲げるローラ部を有するローラ本体と、前記ローラ本体を前記パネルワークの縁部に沿って移動させると共に前記ローラ本体を前記パネルフランジ部側へ起上或いは倒伏させる移動手段とを備え、前記ローラ本体の起上動作にて前記ローラ部が前記パネルフランジ部をヘミング加工するローラヘミング装置において、前記受け本体と前記ローラ本体との一方にガイド凹部が形成され、他方に該ガイド凹部に摺接する凸湾曲面が形成され、前記ガイド凹部と前記凸湾曲面とが同一の曲率を有し、前記ローラ本体は前記移動手段の移動によって前記パネルワークの縁部に沿って移動され、前記凸湾曲面が前記ガイド凹部に摺接されて共通する曲率中心を中心に前記パネルフランジ部を折曲げる方向へ起上され或いは該パネルフランジ部から離間する方向へ倒伏されて前記パネルフランジ部の折曲げ角度を連続的に可変させる
本発明の第2は、パネルワークの縁部に、受け本体に設けた受け部を当接し、前記パネルワークの縁部に形成したパネルフランジ部をローラ本体に設けたローラ部にて前記受け部の方向へ折曲げると共に、該ローラ本体を前記パネルワークの縁部に沿って移動させて前記パネルフランジ部をヘミング加工するローラヘミング方法において、前記受け本体と前記ローラ本体との一方に所定曲率のガイド凹部を形成し、他方に該ガイド凹部と同一曲率の凸湾曲面を形成し、前記ガイド凹部と前記凸湾曲面とを摺接させて共通する曲率中心を中心に前記ローラ本体を前記パネルワークの縁部に沿って移動させると共に起上或いは倒伏させて前記パネルフランジ部の折曲げ角度を可変設定する。
本発明によれば、ローラ本体と受け本体との一方に所定曲率のガイド凹部を形成し、他方にガイド凹部と同一曲率の凸湾曲面を形成し、ガイド凹部と凸湾曲面とを摺接させて共通する曲率中心点を中心にローラ本体を起上或いは倒伏させることで、パネルフランジ部をヘミング加工する際の折曲げ角度を可変するようにしたので、パネルフランジ部の折り曲げ角度を連続的に可変設定することができる。その結果、従来のような折曲げ角度の変化に合わせた転圧用ローラの組み替えが不要となり、段取り時間の短縮による製造工数の削減を実現することができる。
又、ローラ本体が常にガイド凹部と凸湾曲面との曲率中心点を中心に起上或いは倒伏されるため、パネルフランジ部を折曲げる際の姿勢が安定し、折曲げ角度を常に正確に設定することができる。
(a)は第1実施形態によるリヤホイールアーチ部にヘミング加工が施されているリヤクウォータパネルの概略側面図、(b)はリヤホイールアーチ部の拡大図 同、図1(b)の領域毎の断面図であり、(a)は初期領域E1の断面図、(b)は予備曲げ領域E2の断面図、(c)は本曲げ領域E3の断面図 同、ヘミング装置の概略構成図 同、ヘミング加工時の第1ローラ本体と第2ローラ本体との位置関係を示し、(a)はヘミング開始時の側面図、(b)は予備曲げ時の側面図、(c)は本曲げ時の側面図 同、ヘミング加工における往路加工ルーチンを示すフローチャート 同、ヘミング加工における復路加工ルーチンを示すフローチャート 同、(a)は往路時のヘミング加工を示すリヤクォータパネルの斜視図、(b)は復路時のヘミング加工を示すリヤクォータパネルの斜視図 同、往路曲げ加工時におけるリヤホイールアーチ部の各領域の曲げ加工を示す断面図 同、復路曲げ加工時におけるリヤホイールアーチ部の各領域の曲げ加工を示す断面図 第2実施形態による図4相当の各断面図 第3実施形態による図4相当の各断面図 第4実施形態によるヘミング加工時の第1ローラ本体と第2ローラ本体との位置関係を示し、(a)はヘミング開始前の側面図、(b)はヘミング開始時の側面図、(c)は予備曲げ時の側面図、(d)は本曲げ時の側面図
以下、図面に基づいて本発明の一実施形態を説明する。
[第1実施形態]
図1〜図9に本発明の第1実施形態を示す。尚、以下においては、ボディ・コンストラクション(以下、「ボディコン」と略称)1に設けた、ワークパネルとしてのリヤクウォータパネル2に形成した、縁部としてのリヤホイールアーチ部2aにヘミング加工を施す場合を例示して説明する。
図1に示すボディコン1にリヤクウォータパネル2が一体形成されており、このリヤクウォータパネル2にリヤホイールアーチ部2aが形成されている。リヤホイールアーチ部2aは、タイヤ3を収容するホイールハウス(図示せず)の側面開口の縁部を形成しており、このリヤホイールアーチ部2aはタイヤ3に対し、このタイヤ3が走行中に跳ね上げられても干渉しない距離を保有している。
リヤクウォータパネル2は、図3に示すように、第1パネルワークとしてのアウタパネル4と第2パネルワークとしてのインナパネル5とを有し、インナパネル5がアウタパネル4の内面にスポット溶接により接合されて一体化されている。アウタパネル4のリヤホイールアーチ部2aが形成されている縁部にはフランジ部(以下、「パネルフランジ部」と称する)4aが内側に曲げ形成されている。このパネルフランジ部4aはプレス成形時において所定角度(例えば90°)に予め曲げ加工されており、このパネルフランジ部4aが後述するローラヘミング装置21によってヘミング加工される。
又、図1(b)に示すようにリヤホイールアーチ部2aに臨まされているインナパネル5の端部5aがリヤホイールアーチ部2aに沿った形状に形成されて、アウタパネル4の内面に接合されている。
リヤホイールアーチ部2aの断面強度(断面係数)を考慮した場合、パネルフランジ部4aはほぼ90°に曲げ形成されているままの状態が好ましい。しかし、最近の外観デザイン上の要望等からリヤホイールアーチ部2aとタイヤ3との間隔(距離)は狭く(短く)する傾向にあり、その結果、走行中の路面凹凸によりタイヤ3が、図1(b)に一点鎖線で示す状態から二点鎖線で示す状態に跳ね上げられると、リヤホイールアーチ部2aの上部ではタイヤ3がリヤホイールアーチ部2a内に入り込む場合もある。
そのため、リヤホイールアーチ部2aの上部はパネルフランジ部4aを折返してタイヤ3との干渉を回避する必要がある。その際、このパネルフランジ部4aの折返し部4bでインナパネル5の端部5aを挟み、強度を保証する。
本実施形態では、図1(b)に示すタイヤ3と干渉することの無い両端付近の初期領域E1のパネルフランジ部4aは、図2(a)に示すようにプレス成形時の角度(例えば90°)のままとする。又、跳ね上げられたタイヤ3が干渉する本曲げ領域E3では、図2(c)に示すようにパネルフランジ部4aをアウタパネル4の内面方向に折返して(角度θ2=0°)、インナパネル5の端部5aを挟み込む。又、初期領域E1と本曲げ領域E3との間の予備曲げ領域E2は、図2(b)に示すように初期領域E1から次第に曲げ起して所定予備曲げ角度θ1(例えば、45°)とし、本曲げ領域E3側では更に曲げ起こして折返し部4bに連続させる。
上述した予備曲げ領域E2から本曲げ領域E3にかけてのパネルフランジ部4aの曲げ起しはローラヘミング装置21によって行われる。図3に示すように、このローラヘミング装置21は、移動手段としての第1、第2ヘミング用ロボット22,23を有し、これらが予め設定されているヘミング作業エリアに設置されている。尚、ヘミング作業エリアは車両の組立て及び加工を行う生産ラインの中途に設けられている。
両ヘミング用ロボット22,23は、移送されてくるボディコン1のリヤクウォータパネル2を挟んで対向する位置に配置されている。この各ヘミング用ロボット22,23の作業エリアに固定されているロボット台24,25にロボットアーム26,27の本体ベース26a,27aが旋回自在に支持されている。この各ロボットアーム26,27の先端に設けられている手首軸26b,27bに、第1、第2ローラベース部28,29がそれぞれ支持されており、この各ローラベース部28,29に、受け本体としての第1ローラ本体30の回転軸32とローラ本体としての第2ローラ本体31の回転軸33とが支持されている。
図4に示すように、第1ローラ本体30はリヤクウォータパネル2の外表面に押し当てられる受け部としての受け用の第1ローラ部30aを有し、この第1ローラ部30aの基部にガイド凹部30bがリング状に形成されている。一方、第2ローラ本体31はローラ部としての第2ローラ部31aを有している。この第2ローラ部31aはパネルフランジ部4aを押圧して折曲げる転圧用ローラであり、その基部に、ローラフランジ部31bが形成されている。第1ローラ本体30のガイド凹部30bが所定半径の円弧凹状に形成され、一方、ローラフランジ部31bの外縁に、ガイド凹部30bと同一曲率(同一半径)の円弧状に形成された凸湾曲面31cが形成されている。
パネルフランジ部4aをヘミング加工するに際しては、第1ローラ本体30のガイド凹部30bと第2ローラ本体31のローラフランジ部31bの凸湾曲面31cとが常時接触された状態で転動される。すなわち、第1、第2ヘミング用ロボット22,23の動作により、図4に示すように、第1ローラ本体30の第1ローラ部30aをアウタパネル4のリヤホイールアーチ部2aの外面縁部に当接する。一方、第2ローラ本体31はその凸湾曲面31cが、第1ローラ本体30のガイド凹部30bに常時接触した状態で、回転軸33を待機位置から第1ローラ本体30の回転軸32の方向へ起上させる。
第2ローラ本体31の回転軸33が第1ローラ本体30の回転軸32の方向へ起上されると、第2ローラ部31aがローラフランジ部31bを押圧して鋭角に折曲げる(図4(b)の状態)。そして、第2ローラ本体31の回転軸33が第1ローラ本体30の回転軸32と平行となる位置まで起上すると、第1ローラ部30aと第2ローラ部31aとが平行となり、ローラフランジ部31bは、インナパネル5の端部5aを、アウタパネル4との間で挟み込んだ状態で、角度θ2=0°に折返される(図4(c)の状態)。
従って、図4(c)に示すように、両回転軸32,33が同一平面上で平行な姿勢では、第1ローラ本体30の第1ローラ部30aと第2ローラ本体31の第2ローラ部31aとの隙間が、アウタパネル4の板厚とローラフランジ部31bの板厚とインナパネル5の端部5aの板厚とを加算した値に設定されており、これによってローラフランジ部31bが折返される。
第1ローラ本体30のガイド凹部30bと第2ローラ本体31のローラフランジ部31bの外周に形成されている凸湾曲面31cとは同一曲率で形成されているため、ガイド凹部30bに凸湾曲面31cを摺接させると、互いに線状に接触されているガイド凹部30bと凸湾曲面31cとの曲率中心点Oが一致されて位置決めされる。従って、第2ローラ本体31は、凸湾曲面31cをガイド凹部30bに支持させることで、共通の曲率中心点Oを中心として起上、或いは倒伏させることができる。
又、本実施形態では、ガイド凹部30bと凸湾曲面31cとの共通する曲率中心点Oを、アウタパネル4のパネル表面の延長上に設定している。換言すれば、第1ローラ本体30に形成されているガイド凹部30bのR面曲率中心点Oは第1ローラ部30a表面の延長上に設定されている。
又、符号41,42は第1、第2ヘミング用ロボット22,23を制御動作させる第1、第2ロボット制御部であり、符号43は両ロボット制御部41,42を協調制御するメイン制御部である。これらは、CPU,RAM,ROM等を備えた周知のマイクロコンピュータを主体に構成されており、メイン制御部43は予め記憶されている、第1、第2ヘミング用ロボット22,23のティーチングに従って、第1、第2ロボット制御部41,42に指令信号を送信し、各ロボット制御部41,42によって第1、第2ヘミング用ロボット22,23を制御動作させる。
すなわち、メイン制御部43は、リヤホイールアーチ部2aに対し第1、第2ローラ本体30,31を、第1、第2ヘミング用ロボット22,23によって往復動作させることでヘミング加工を完成させる。
メイン制御部43によるヘミング加工制御は、具体的には、図5に示す往路加工ルーチン、及び図6に示す復路加工ルーチンに従って実行される。尚、本実施形態では、図7(a)に示すように往路時はリヤホイールアーチ部2aの車体前部側からヘミング加工を開始し、同図(b)に示すように復路時は車体後部側から前部方向へヘミング加工を行う。
ヘミング作業エリアにボディコン1が搬送されると、メイン制御部43は、図5に示す往路加工ルーチンを実行する。このルーチンが起動すると、ステップS1で、第1、第2ヘミング用ロボット22,23のロボットアーム26,27を共に稼動させる。そして、先ず、第1ヘミング用ロボット22の手首部26bに固定されている第1ローラベース部28に支持されている第1ローラ本体30の第1ローラ部30aを、リヤクウォータパネル2を構成するアウタパネル4表面のヘミング開始位置、すなわち、図1(b)に示すリヤホイールアーチ部2aの車体前部側の初期領域E1に当接させる。
すると、第1ローラ本体30に形成されているガイド凹部30bのR面曲率中心点Oが、アウタパネル4表面の延長線上に臨まされる。又、この第1ローラ本体30の第1ローラ部30aがアウタパネル4に当接する前、或いは当接した後、第2ヘミング用ロボット23の動作によって、第2ローラ本体31を第1ローラ本体30に近接させる。具縦的には、この第2ローラ本体31の回転軸33を、第1ローラ本体30の回転軸32に対して直交する姿勢とし、その状態で、この第2ローラ本体31をパネルフランジ部4aと干渉しない方向、例えば図8(a)の下方から近接させる。
そして、ステップS2へ進み、第1ローラ本体30のローラフランジ部31bの外周に形成されている凸湾曲面31cを、第1ローラ本体30のガイド凹部30bに当接させ、ガイド凹部30bと凸湾曲面31cとの曲率中心点Oを、第1ローラ部30aのアウタパネル4が接触している部位の延長上で一致させて、所定に位置合わせする(図8(a)の状態)。
その後、ステップS3へ進み、第2ローラ本体31の第2ローラ部31aを、第2ヘミング用ロボット23の動作により、パネルフランジ部4aに当接する位置まで凸湾曲面31cをガイド凹部30bに摺接させ、曲率中心点Oを一致させた状態で徐々に起上させる。そして、第2ローラ部31aがパネルフランジ部4aに接触した後(図8(b)の状態)、ステップS4へ進む。
ステップS4では、両ロボット制御部41,42に制御信号を送信し、両ヘミング用ロボット22,23を協調動作させて、両ローラ本体31,32を予備曲げ開始位置、すなわち、図1(a)に示す車体前部側の予備曲げ領域E2の初期領域E1との境界付近まで、リヤホイールアーチ部2aに沿って移動させる。
そして、両ローラ本体31,32が、予備曲げ開始位置に達した後、ステップS5へ進み、予備曲げを開始する(図8(c)の状態)。すなわち、このステップS5では、両ヘミング用ロボット22,23の協調動作により、両ローラ本体31,32をリヤホイールアーチ部2aに沿って移動させると共に、第2ローラ本体31を、予め設定されている予備曲げ角度θ1(例えば、45°)まで、曲率中心点Oを一致させた状態で徐々に起上させる。すると、第2ローラ部31aがパネルフランジ部4aを第1ローラ部30a方向へ押圧し、両ローラ本体31,32が転動しながら、パネルフランジ部4aが第2ローラ本体31の起上に従い、次第に曲げ起こしされる。
そして、第2ローラ本体31が所定予備曲げ角度θ1に到達した場合、ステップS6へ進み、この予備曲げ角度θ1を維持して、両ローラ本体31,32を予備曲げ領域E2の終了位置、すなわち、車体後部側の初期領域E1との境界付近まで、リヤホイールアーチ部2aに沿って移動させる(図8(d)の状態)。すると、図4(b)に示すように、車体前部側の予備曲げ領域E2から本曲げ領域E3を挟んで車体後部側の予備曲げ領域E2にかけてのパネルフランジ部4aが第2ローラ部31aの傾斜に沿って、予備曲げ角度θ1に曲げ形成される。
そして、両ローラ本体30,31が予備曲げ領域E2の終端、すなわち、車体後部側の初期領域E1との境界付近に達した時、予備曲げを終了してステップS7へ進む。
ステップS7では、両ヘミング用ロボット22,23の協調動作により両ローラ本体30,31をリヤホイールアーチ部2aに沿って移動させている状態のまま、第2ローラ本体31を、予備曲げされる前のパネルフランジ部4aの初期当接角度、すなわち、第2ローラ部31aが、プレス成形によって曲げ形成された角度(90°)に当接する角度まで、曲率中心点Oを一致させた状態で徐々に倒伏させる。そして、第2ローラ本体31が初期接触角度まで倒伏した場合(図8(e)の状態)、ステップS8へ進む。
ステップS8では、第2ローラ本体31の倒伏角度を初期接触角度に維持したまま、ヘミング用ロボット22,23の移動を停止させてルーチンを終了する。
次いで、メイン制御部43は、図6に示す復路加工ルーチンを実行する。この復路加工ルーチンでは、図9(e)に示すように、前述した往路加工ルーチンによる予備曲げ終了位置で停止している第1、第2ローラ本体30,31を、第1、第2ヘミング用ロボット22,23の動作により、図7(b)に示すように車体後部側から車体前部側へ、リヤホイールアーチ部2aに沿って転動させる。そして、その際、図1(b)に示す本曲げ領域E3において、予備曲げされているパネルフランジ部4aを角度θ2(=0°)に本曲げして折返し部4bを形成する。
このルーチンが起動されると、先ず、ステップS11で、両ヘミング用ロボット22,23を動作させて、両ローラ本体30,31を、本曲げ開始位置、すなわち、予備曲げ領域E2と本曲げ領域E3との境界付近までリヤホイールアーチ部2aに沿って一体的に移動させる。そして、両ローラ本体30,31が本曲げ開始位置に達したとき、ステップS12へ進み、本曲げを開始する。
このステップS12では、両ヘミング用ロボット22,23の協調動作により、両ローラ本体31,32をリヤホイールアーチ部2aに沿って移動させると共に、第2ローラ本体31を、予め設定されている本曲げ角度θ2(=0°)まで、曲率中心点Oを一致させた状態で徐々に起上させる。すると、図9(f)に示すように、第2ローラ部31aがパネルフランジ部4aを第1ローラ部30a方向へ押圧し、両ローラ本体31,32が転動しながら、パネルフランジ部4aが第2ローラ本体31の起上に従い、予備曲げされている状態から更に曲げ起こしされる。そして、第2ローラ本体31が本曲げ角度θ2に到達した場合、ステップS13へ進む。
ステップS13では、この本曲げ角度θ2を維持して、両ローラ本体31,32を本曲げ終了位置、すなわち、予備曲げ領域E2との境界付近まで、リヤホイールアーチ部2aに沿って移動させる(図9(g)の状態)。図4(c)に示すように、第2ローラ本体31が本曲げ角度θ2(=0°)に起上されると、第2ローラ部31aが第1ローラ部30aと平行となり、その間隔がアウタパネル4とパネルフランジ部4aとインナパネル5との板厚を加算した値とほぼ等しく設定されている。尚、曲率中心点Oはアウタパネル4表面の延長上に設定されている。
従って、両ローラ本体30,31が本曲げ領域E3を、本曲げ角度θ2を維持した状態で転動させると、パネルフランジ部4aがインナパネル5の端部5aをアウタパネル4との間に挟み込んで折返されて、折返し部4bが形成される。そして、両ローラ本体30,31が本曲げ領域E3の終端、すなわち、車体前部側の予備曲げ領域E2との境界付近に達した時、本曲げを終了してステップS14へ進む。
ステップS14では、両ヘミング用ロボット22,23の協調動作により両ローラ本体30,31をリヤホイールアーチ部2aに沿って移動させている状態のまま、第2ローラ本体31を、予備曲げされるパネルフランジ部4aの予備曲げ角度θ1まで、曲率中心点Oを一致させた状態で徐々に倒伏させる。そして、第2ローラ本体31が予備曲げ角度θ1まで倒伏したとき(図9(h)の状態)、ステップS15へ進む。
ステップS15では、第2ローラ本体31をパネルフランジ部4aと干渉しない角度(例えば90°)まで更に倒伏させ、ステップS16へ進み、両ローラ本体30,31を第1、第2ヘミング用ロボット22,23の動作により待機位置まで戻して、ルーチンを終了する。
このように、本実施形態では、ヘミング加工を行うに際し、第1ローラ本体30に形成したガイド凹部30bと、これに摺接する、第2ローラ本体31のローラフランジ部31bの外周に形成されている凸湾曲面31cとを同一曲率のR面とし、第1ローラ本体30の第1ローラ部30aをアウタパネル4の外表面に当接させた状態で、第2ローラ本体31を共通の曲率中心点Oを一致させて起上させるようにしたので、第2ローラ本体31の第2ローラ部31aにてパネルフランジ部4aを折曲げる際の姿勢が安定し、第2ローラ本体31の起上角度にて、パネルフランジ部4aの折曲げ角度を常に正確に設定することができる。
その結果、パネルフランジ部4aを段階的に曲げ起してヘミング加工するに際し、従来のように折曲げ角度の変化に合わせて転圧ローラを組み替える必要が無く、折曲げ角度を連続的に可変設定させることができ、その分、段取り時間の短縮が実現でき、これにより製造工数の削減を実現することができる。
又、パネルフランジ部4aの折曲げ角度は第2ローラ本体31の起上角度で任意に設定することができるので、高い汎用性を得ることができる。又、本実施形態では、1往復する間にパネルフランジ部4aを段階的に折曲げることでヘミング加工を完成させているが、1往復以上でパネルフランジ部4aを段階的に折曲げることでヘミング加工を完成させるようにしても良い。
又、第1ローラ本体30はテーブル状に設置されたヘミングダイであっても良く、この場合、ヘミングダイに載置されるリヤクウォータパネル2に形成されているホイールアーチ部2aに沿ってガイド凹部30bを形成する。そして、第2ローラ本体31のローラフランジ部31bをガイド凹部30bに支持させた状態で転動させる。
[第2実施形態]
図10に本発明の第2実施形態を示す。本実施形態では、上述した第1実施形態の第1ローラ本体30と第2ローラ本体31とを逆に配置したものである。従って、本実施形態では、第1ローラ本体30,第1ローラ部30aが本発明の第2ローラ本体、第2ローラ部に対応し、又、第2ローラ本体31,第2ローラ部31aが本発明の第1ローラ本体、第1ローラ部に対応する。
又、第2ローラ本体31の第2ローラ部31aがアウタパネル4の外表面に当接する受け側となり、第1ローラ本体30の第1ローラ部30aがパネルフランジ部4aを折曲げる転圧側となる。
その結果、本実施形態では、第2ローラ本体31に形成したローラフランジ部31bの凸湾曲面31cと、これに当接する第1ローラ本体30に形成したガイド凹部30bとの共通の曲率中心点Oは、図10(c)に示すようにパネルフランジ部4aを折返して形成した折返し部4bの表面に延長線上に設定され、第1ローラ本体30は、この曲率中心点Oを中心に起状、或いは倒伏される。
本実施形態では、曲率中心点Oを折返し部4bの延長線上に設定したので、第1実施形態の効果に加え、図10(a)〜(c)に示すように、ローラフランジ部31bの外径をパネルフランジ部4aの基部方向まで拡径させることができる。その結果、パネルフランジ部4aを折曲げる過程において、第2ローラ本体31のローラフランジ部31bに、パネルフランジ部4aの基部に形成されているリヤホイールアーチ部2aを常時摺接させて、リヤホイールアーチ部2aを位置規制することができる。その結果、リヤホイールアーチ部2aの折曲げ角が領域E1〜E3(図1(b)参照)毎に連続的に変化しても、リヤホイールアーチ部2aの端縁形状を滑らかに形成させることができる。
[第3実施形態]
図11に本発明の第3実施形態を示す。本実施形態は第1実施形態の変形例であり、第1ローラ本体30’に、ヘミング加工の際にパネルフランジ部4aの基部に形成されているリヤホイールアーチ部2aに当接する支持フランジ部30cを形成し、その下部に、ガイド凹部30b’を形成したものである。
尚、ローラフランジ部31bの凸湾曲面31cと、これに当接する第1ローラ本体30に形成したガイド凹部30b’との共通の曲率中心点Oは、図11(c)に示すように折返し部4bとアウタパネル4とその間に挟み込まれたインナパネル5との各板厚を加算した間隔の中心の延長上に設定されている。又、支持フランジ部30cの外径は、図11(c)に示すように、第2ローラ本体31の第2ローラ部31aがパネルフランジ部4aを折り返した際に、第2ローラ部31aと干渉しない値に設定されている。
本実施形態では、第1ローラ本体30に、ヘミング加工の際にリヤホイールアーチ部2aに当接する支持フランジ部30cを形成したので、第1、第2実施形態の効果に加え、図11(a)〜(c)に示すように、パネルフランジ部4aを折曲げる過程において、第1ローラ本体30の支持フランジ部30cにリヤホイールアーチ部2aを常時摺接させることで、リヤホイールアーチ部2aの折曲げ角が領域E1〜E3(図1(b)参照)毎に変化しても、リヤホイールアーチ部2aの端縁形状を滑らかに形成させることができる。
[第4実施形態]
図12に本発明の第4実施形態を示す。上述した第1〜第3実施形態では、第1、第2ヘミング用ロボット22,23の協調動作により、第1、第2ローラ本体30,31にてヘミング加工するようにしたが、本実施形態では、1台のヘミング用ロボットでヘミング加工するようにしたものである。ここで、ヘミング用ロボットは、図3に示す第1ヘミング用ロボット22を使用するものとする。従って、本実施形態では、第2ヘミング用ロボット23、及び、それを制御する第2ロボット制御部42は不要となる。又、第1実施形態と同一の構成部分については同一の符号を付して説明を省略、或いは簡略化する。
アウタパネル4の外表面に当接する第1ローラ本体30の回転軸32が第1ローラ保持枠50に回動自在に支持されている。又、アウタパネル4に形成されているパネルフランジ部4aを折曲げる第2ローラ本体31の回転軸33が第2ローラ保持枠51に回動自在に保持されている。この各ローラ保持枠50,51は断面コの字状に形成されており、第1ローラ保持枠50が、第1ヘミング用ロボット(以下、単に、「ヘミング用ロボット」と称する)22に固定されている第1ローラベース部(以下、単に「ローラベース部」と称する)28に支持されている。
又、第1ローラ保持枠50と第2ローラ保持枠51とに、第1、第2受け側保持ホルダ50a,50bと第1、第2転圧側保持ホルダ51a,51bとがそれぞれ固設されている。そして、第1受け側保持ホルダ50aと第1転圧側保持ホルダ51aとが第1回転リンク機構52Aを介して連設され、又、第2受け側保持ホルダ50bと第2転圧側保持ホルダ51bとが第2回転リンク機構52Bを介して連設されている。
この両回転リンク機構52A,52Bは、第1ローラ本体30に形成されているガイド凹部30bと第2ローラ本体31に形成されているローラフランジ部31bの凸湾曲面31cとを接触させ、曲率中心点Oを一致させた状態で、第2ローラ保持枠51を、曲率中心点Oを中心に回動するように支持するものである。又、第2ローラ保持枠51は、ローラベース部28或いは第1ローラ保持枠50側から延在する、油圧シリンダ等のアクチュエータ(図示せず)に連設されている。
図12(a)に示すように、初期状態の第2ローラ保持枠51は、第1ローラ保持枠50に対し、ほぼ90°に開いて待機している。この状態から第2ローラ保持枠51を、図の反時計回り方向へ起上させて、パネルフランジ部4aにヘミング加工を行う。又、図12(d)に示すような第1ローラ部30aに対して第2ローラ部31aが本曲げ角度となる起上角度0°の対峙した状態では、両ローラ部30a,31aの間隔が、アウタパネル4とパネルフランジ部4aとインナパネル5との板厚を加算した値とほぼ等しい値に設定されている。
メイン制御部43は、第1ロボット制御部(以下、単に「ロボット制御部」と称する)4を介してヘミング用ロボット22を制御動作させてヘミング加工を行うに際し、先ず、往路において、第1ローラ本体30の第1ローラ部30aを、図1(b)に示すリヤホイールアーチ部2aの車体前部側の初期領域E1に対し、アウタパネル4の外表面側に当接させる(図12(a))。次いで、アクチュエータを動作させ、第1、第2回転リンク機構52A,52Bを介して支持されている第2ローラ本体31を、図の反時計回り方向へ起上させて、第2ローラ部31aをパネルフランジ部4aに当接させる(図12(b))。
その後、メイン制御部43はヘミング用ロボット22を介して第1、第2ローラ本体30,31を、リヤホイールアーチ部2aに沿って、予備曲げ開始位置である、車体前部側の予備曲げ領域E2と初期領域E1との境界付近まで移動させる。そして、リヤホイールアーチ部2aに沿った移動を継続させながら、第2ローラ本体31を所定起上角度まで起上させ、車体前部側の予備曲げ領域E2から本曲げ領域E3を挟んで車体産側の予備曲げ領域にかけてのパネルフランジ部4aを所定予備曲げ角度に曲げ形成する(図12(c))。
そして、車体後部の予備曲げ領域E2の終了位置から第2ローラ本体31を次第に倒伏させて、往路における予備曲げを終了する。
次いで、復路において、メイン制御部43は、第1、第2ローラ本体30,31を、リヤホイールアーチ部2aに沿って、本曲げ開始位置である、車体後部側の予備曲げ領域E2と本曲げ領域E3との境界付近まで移動させる。そして、リヤホイールアーチ部2aに沿った移動を継続させながら、第2ローラ本体31を、本曲げ角度θ2(=0°)まで更に起上させ、予備曲げされている本曲げ領域E3のパネルフランジ部4aを折返して折返し部4bを形成する(図12(d))。そして、本曲げ領域E3の終了位置から第2ローラ本体31を次第に倒伏させて、復路における本曲げを終了する。
このように、本実施形態では、第1、第2ローラ本体30,31を第1、第2ローラ保持枠50,51で保持すると共に、第2ローラ保持枠51を第1ローラ保持枠50に対し各回転リンク機構52A,52Bを介して支持し、この第1ローラ保持枠50をヘミング用ロボット22に固定し、第2ローラ保持枠51をアクチュエータで起上させてヘミング加工を行うようにしたので、上述した効果に加えて、1台のロボットでヘミング加工が行えるため、設備費の低減を図ることができる。
尚、本発明は、上述した各実施形態に限るものではなく、例えば両ローラ本体30(30’),31をモータにて、リヤホイールアーチ部2aに沿った移動に同期して自律回転させるようにしても良い。又、各実施形態におけるパネルフランジ部4aの折曲げ角度は例示であり、転圧側のローラ本体の起上角度の設定により、任意の折曲げ角度を得ることができる。
1…ボディコン、
2…リヤクウォータパネル、
2a…リヤホイールアーチ部、
3…タイヤ、
4…アウタパネル、
4a…パネルフランジ部、
4b…折返し部、
5…インナパネル、
5a…端部、
21…ローラヘミング装置、
22…第1ヘミング用ロボット、
23…第2ヘミング用ロボット、
24,25…ロボット台、
26,27…ロボットアーム、
26a,27a…本体ベース、
26b,27b…手首軸、
28,29…ローラベース部、
30…第1ローラ本体、
30a…第1ローラ部、
30b…ガイド凹部、
30c…支持フランジ部、
31…第2ローラ本体、
31a…第2ローラ部、
31b…ローラフランジ部、
31c…凸湾曲面、
32,33…回転軸、
41…第1ロボット制御部、
42…第2ロボット制御部、
42…ロボット制御部、
43…メイン制御部、
50…第1ローラ保持枠、
50a,50b…第1、第2受け側保持枠ホルダ、
51…第2ローラ保持枠、
51a,51b…第1、第2転厚側保持枠ホルダ、
52A…第1回転リンク機構、
52B…第2回転リンク機構、
E1…初期領域、
E2…予備曲げ領域、
E3…本曲げ領域、
O…R曲率中心点、
θ1…予備曲げ角度、
θ2…本曲げ角度

Claims (7)

  1. パネルワークの縁部に当接する受け部を有する受け本体と、
    前記パネルワークの縁部に形成したパネルフランジ部を前記受け部の方向へ折曲げるローラ部を有するローラ本体と、
    前記ローラ本体を前記パネルワークの縁部に沿って移動させると共に前記ローラ本体を前記パネルフランジ部側へ起上或いは倒伏させる移動手段と
    を備え、前記ローラ本体の起上動作にて前記ローラ部が前記パネルフランジ部をヘミング加工するローラヘミング装置において、
    前記受け本体と前記ローラ本体との一方にガイド凹部が形成され、他方に該ガイド凹部に摺接する凸湾曲面が形成され、
    前記ガイド凹部と前記凸湾曲面とが同一の曲率を有し、
    前記ローラ本体は前記移動手段の移動によって前記パネルワークの縁部に沿って移動され、前記凸湾曲面が前記ガイド凹部に摺接されて共通する曲率中心を中心に前記パネルフランジ部を折曲げる方向へ起上され或いは該パネルフランジ部から離間する方向へ倒伏されて前記パネルフランジ部の折曲げ角度を連続的に可変させる
    ことを特徴とするローラヘミング装置。
  2. 前記曲率中心は前記パネルワークの前記受け部が当接する表面の延長上に設定されている
    ことを特徴とする請求項1記載のローラヘミング装置。
  3. 前記曲率中心は前記パネルワークの内面側に折返されている前記パネルフランジ部の表面の延長上に設定されている
    ことを特徴とする請求項1記載のローラヘミング装置。
  4. 前記曲率中心は前記受け部が当接される前記パネルワークの表面と、該パネルワークから折返された前記パネルフランジ部の表面との間隔の中心の延長上に設定されている
    ことを特徴とする請求項1記載のローラヘミング装置。
  5. 前記受け本体に折曲げられる前記パネルフランジ部の縁部を支持する支持フランジ部が形成されている
    ことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のローラヘミング装置。
  6. 前記受け部が第1ローラ部、前記受け本体が第1ローラ本体、前記ローラ部が第2ローラ部、前記ローラ本体が第2ローラ本体であり、
    前記第1ローラ本体と前記第2ローラ本体とが第1ローラ保持枠と第2ローラ保持枠とにそれぞれ回動自在に支持され、
    前記第2ローラ保持枠が前記第1ローラ保持枠に対し、回転リンク機構を介し、前記曲率中心を中心として回動自在に連設され、
    前記第2ローラ保持枠に前記第2ローラ本体を起上或いは倒伏させるアクチュエータが連設されている
    ことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載のローラヘミング装置。
  7. パネルワークの縁部に、受け本体に設けた受け部を当接し、
    前記パネルワークの縁部に形成したパネルフランジ部をローラ本体に設けたローラ部にて前記受け部の方向へ折曲げると共に、該ローラ本体を前記パネルワークの縁部に沿って移動させて前記パネルフランジ部をヘミング加工するローラヘミング方法において、
    前記受け本体と前記ローラ本体との一方に所定曲率のガイド凹部を形成し、他方に該ガイド凹部と同一曲率の凸湾曲面を形成し、
    前記ガイド凹部と前記凸湾曲面とを摺接させて共通する曲率中心を中心に前記ローラ本体を前記パネルワークの縁部に沿って移動させると共に起上或いは倒伏させて前記パネルフランジ部の折曲げ角度を可変設定する
    ことを特徴とするローラヘミング方法。
JP2016216036A 2016-11-04 2016-11-04 ローラヘミング装置、及びローラヘミング方法 Active JP6512665B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016216036A JP6512665B2 (ja) 2016-11-04 2016-11-04 ローラヘミング装置、及びローラヘミング方法
CN201710968981.2A CN108015139B (zh) 2016-11-04 2017-10-18 辊卷边装置及辊卷边方法
US15/795,536 US10994322B2 (en) 2016-11-04 2017-10-27 Roller hemming apparatus and roller hemming method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016216036A JP6512665B2 (ja) 2016-11-04 2016-11-04 ローラヘミング装置、及びローラヘミング方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018069326A JP2018069326A (ja) 2018-05-10
JP6512665B2 true JP6512665B2 (ja) 2019-05-15

Family

ID=62080292

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016216036A Active JP6512665B2 (ja) 2016-11-04 2016-11-04 ローラヘミング装置、及びローラヘミング方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US10994322B2 (ja)
JP (1) JP6512665B2 (ja)
CN (1) CN108015139B (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7294869B2 (ja) * 2019-04-25 2023-06-20 株式会社Subaru ローラヘム加工装置及び該装置を用いた予備曲げ加工方法
CN113714362B (zh) * 2021-09-02 2022-08-09 上海交通大学 多道次滚压式板材柔性翻边成形方法
DE102021130877A1 (de) 2021-11-25 2023-05-25 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Verfahren zur Herstellung einer Falzklebeverbindung durch Rollbördeln und Bördeleinrichtung

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5267387A (en) * 1991-08-01 1993-12-07 Triengineering Co., Ltd. Method for hemming a workpiece having an upturned edge
JPH0790299B2 (ja) * 1991-08-01 1995-10-04 トライエンジニアリング株式会社 ローラー式ヘミング加工方法
JP2924569B2 (ja) * 1993-06-03 1999-07-26 日産自動車株式会社 ヘミング装置
JP3669259B2 (ja) * 2000-09-28 2005-07-06 トヨタ車体株式会社 ロールヘミング加工方法及びそれに用いるロールヘミング装置
DE10111374B4 (de) * 2001-03-09 2005-02-03 Audi Ag Bördelvorrichtung zum Umlegen einer Bördelkante eines Werkstücks durch Rollfalzen
JP2005014069A (ja) * 2003-06-27 2005-01-20 Torai Engineering Kk ローラ式曲げ加工装置およびその加工方法
DE102004046432A1 (de) * 2004-09-24 2006-04-13 Edag Engineering + Design Ag Vorrichtung zum Falzen eines Karosserieteilrandes und ein damit durchzuführendes Verfahren
CN101811164B (zh) * 2005-12-05 2013-07-10 本田技研工业株式会社 折边加工方法和折边加工设备
JP5438433B2 (ja) * 2009-08-24 2014-03-12 トライエンジニアリング株式会社 ローラ式ヘミング加工装置
US8640320B2 (en) * 2011-02-10 2014-02-04 GM Global Technology Operations LLC Method of joining by roller hemming and solid state welding and system for same
JP2013154385A (ja) * 2012-01-31 2013-08-15 Daihatsu Motor Co Ltd ローラヘミング加工方法およびその装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018069326A (ja) 2018-05-10
US10994322B2 (en) 2021-05-04
CN108015139B (zh) 2021-04-30
US20180133780A1 (en) 2018-05-17
CN108015139A (zh) 2018-05-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6512665B2 (ja) ローラヘミング装置、及びローラヘミング方法
US20080250835A1 (en) Roll Hemming Method and Roll Hemming Apparatus
US8276428B2 (en) Device for manufacturing profiles
JP5285463B2 (ja) ヘミング装置
JP3623474B2 (ja) ヘミング加工装置およびヘミング加工方法
JPH0270325A (ja) ヘミング成形装置
JP2005014069A (ja) ローラ式曲げ加工装置およびその加工方法
KR101309518B1 (ko) 롤러 헤밍 장치
KR100872601B1 (ko) 차량용 패널의 헤밍장치
JPH0534101B2 (ja)
JP2015213925A (ja) カシメ装置及びカシメ方法
JPH0768324A (ja) ヘミング加工装置
JPH026022A (ja) ヘミング成形方法
JP2018043289A (ja) ローラヘミング装置
JP7294869B2 (ja) ローラヘム加工装置及び該装置を用いた予備曲げ加工方法
JP2682961B2 (ja) 被ヘミング材のクランプ装置
JP6904876B2 (ja) ローラヘミング加工方法およびローラヘミング加工装置
JP6269131B2 (ja) ロールフランジ加工方法
JP4634094B2 (ja) ヘミング加工方法
JP2014046346A (ja) ローラヘム加工装置
JP2019025529A (ja) ローラヘミング加工方法
JP4735083B2 (ja) 缶の巻き締め装置および缶の巻き締め方法
JP2014117726A (ja) ヘミング加工装置
JP2002011525A (ja) ローラヘミング方法およびその装置
KR20100093970A (ko) 차량용 패널 헤밍장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171020

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180806

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180911

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181005

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190312

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190405

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6512665

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250