JP2002011525A - ローラヘミング方法およびその装置 - Google Patents

ローラヘミング方法およびその装置

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JP2002011525A JP2000201466A JP2000201466A JP2002011525A JP 2002011525 A JP2002011525 A JP 2002011525A JP 2000201466 A JP2000201466 A JP 2000201466A JP 2000201466 A JP2000201466 A JP 2000201466A JP 2002011525 A JP2002011525 A JP 2002011525A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 押当て用の金型を不要として低コスト化を図
ったローラヘミング方法およびその装置を提供する。 【解決手段】 所定ピッチが隔てられたガイドローラ4
とヘムローラ3との間に、ヘムローラ3側に加工すべき
縁部Aを有するワークWをガイドローラ4側にバックプ
レート13を当てがった状態で通過させ、通過時にガイ
ドローラ4から受ける圧力をバックプレート13により
分散しつつワークWの縁部Aをヘムローラ3に押し当て
て折り曲げ又はカシメ加工するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワークの縁部にロ
ーラを押し付けてヘミング加工するローラヘミング方法
およびその装置に係り、特に、押当て用の金型を不要と
して低コスト化を図ったローラヘミング方法およびその
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ローラヘミング方法および装置として、
ロボットのアームの先端部に軸支されたヘミングローラ
を、押当て用の下型に載せられたワークの縁部に押し付
けて縁部に沿って移動させ、ワークの縁部をヘミングロ
ーラと下型との間に挟み込むことで所定の形状に折り曲
げ又はカシメ加工するようにしたものが知られている
(特開平7-290158号公報等)。
【0003】また、別のローラヘミング方法および装置
として、ロボットのアームの先端部に保持したワークの
縁部を、基台上に設けられた押圧ローラと受けローラと
の間に挟み込み、押圧ローラを受けローラに押圧させつ
つ回転させてローラ間に挟まれたワークの縁部を送り出
し、その送り出しに合わせてワークを保持するアームを
移動させるようにしたものも知られている(特開平7-13
2327号公報等)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前者のタイプにあって
は、ワークの縁部をヘミングするときの押当て型となる
下型が必要となるが、その下型はワークの縁部を正確に
ヘミングするためには完成品の形状に合わせて高い精度
で製造する必要があり、コストアップの原因となる。特
に、近年の多品種小ロット生産においては、かかる下型
を各品種毎に用意する必要があり、金型(下型)代が膨
大となると共に、各品種毎に下型の段取り替えが必要と
なる。また、ヘミングローラの押圧の確保が難しい。
【0005】他方、後者のタイプにあっては、押圧ロー
ラを所定の力で受けローラに押圧しつつ回転させてワー
クの縁部を送り出すようにしているため、押圧ローラに
回転機構等を設けなければならず、構造が複雑となって
コストアップとなる。また、ワークに皺等を発生させる
ことなくヘミングするには、押圧ローラの押圧力および
回転力とロボットアームの移動速度との同期を取る必要
があるため、それらの同期コントロールが難しい。
【0006】以上の事情を考慮して創案された本発明の
目的は、押当て用の金型を不要として低コスト化を図っ
たローラヘミング方法およびその装置を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
発明に係るローラヘミング方法は、所定ピッチが隔てら
れたガイドローラとヘムローラとの間に、ヘムローラ側
に加工すべき縁部を有するワークをガイドローラ側にバ
ックプレートを当てがった状態で通過させ、通過時にガ
イドローラから受ける圧力をバックプレートにより分散
しつつワークの縁部をヘムローラに押し当てて折り曲げ
又はカシメ加工するようにしたものである。
【0008】また、本発明に係るローラヘミング装置
は、ガイドローラとヘムローラとが所定ピッチで取り付
けられた基台部と、一方の面に加工すべき縁部を有する
ワークをその他方の面にバックプレートを当てがった状
態で保持する保持部と、該保持部と上記基台部とを相対
移動させ、保持部のワークおよびバックプレートを、基
台部のガイドローラとヘムローラとの間に、ガイドロー
ラ側にバックプレートをヘムローラ側にワークを位置さ
せて通過させる相対移動手段とを備えたものである。
【0009】上記保持部は、バックプレートが取り付け
られたベース体と、該ベース体に設けられ上記ワークを
その他方の面をベース体のバックプレートに押し当てた
状態で保持するクランプとを有し、上記相対移動手段
は、上記保持部を予め教示された軌跡に沿って移動させ
るロボットであってもよい。
【0010】上記ヘムローラは、ワークの縁部を予備曲
げするための円錐ローラからなり、上記ガイドローラ
は、その円錐ローラの回転軸と平行な回転軸を有してい
てもよい。
【0011】上記ヘムローラは、ワークの縁部を本曲げ
するための円柱ローラからなり、上記ガイドローラは、
その円柱ローラの回転軸と平行な回転軸を有していても
よい。
【0012】上記ガイドローラとヘムローラとのピッチ
を多段階に切り換えて固定するピッチ切換手段を有して
いてもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を添付図面に
基いて説明する。
【0014】図1に示すように、本実施形態に係るロー
ラヘミング方法に用いられるローラヘミング装置1は、
当該装置1が設置される工場等の床面に強固に固定され
た基台部2を有する。基台部2には、第1ヘムローラ3
と第1ガイドローラ4とが所定ピッチで取り付けられて
いると共に、第2ヘムローラ5と第2ガイドローラ6と
が所定ピッチで取り付けられている。
【0015】第1ヘムローラ3は、図3(a) にも示すよ
うに、ワークWの縁部Aを予備曲げすべく所定角度に成
形された当たり面を有する円錐ローラ7からなり、第1
ガイドローラ4は、その円錐ローラ7の回転軸と平行な
回転軸を有する円柱ローラ8からなる。また、第2ヘム
ローラ5は、図3(b) にも示すように、ワークWの縁部
Aを本曲げすべく回転軸に平行な当たり面を有する円柱
ローラ9からなり、第2ガイドローラ6は、その円柱ロ
ーラ9の回転軸と平行な回転軸を有する円柱ローラ10
からなる。
【0016】各ローラ7〜10(3〜6)は、ベアリン
グ等によって回転自在に支持されたアイドルローラとな
っている。第1ガイドローラ4は、図3(a) に示すよう
に、ワークWの縁部Aを第1ヘムローラ3(円錐ローラ
7)によって折り曲げ加工する際に生じる斜め上方への
反力を受けるため、第1ヘムローラ3より上方に配置さ
れている。他方、第2ヘムローラ5(円柱ローラ9)に
は、ワークWの縁部Aを 180度折り曲げたときに形成さ
れる玉縁部11を収容するための溝12が、周方向に沿
って成形されている。
【0017】また、このローラヘミング装置1は、図1
および図2に示すように、一方の面Xに加工すべき縁部
Aを有するワークWを、その他方の面Yにバックプレー
ト13を当てがった状態で保持する保持部14を有す
る。ワークWは、本実施形態では建設機械のキャブのド
アパネルが用いられているが、これに限らず乗用車のド
アパネルやボンネットやトランクリッド等、一方の面X
にヘミング加工すべき縁部Aを有するものであればよ
い。
【0018】バックプレート13は、図2に示すよう
に、ワークW(建機ドアパネル)のドア外側面の周囲に
沿って所定幅で平面的に接するように環状に成形されて
おり、ブラケット15を介して枠状のベース体16に固
定されている。ベース体16には、ワークWをその他方
の面Y(ヘミング加工すべき縁部Aがない面:ドアの外
側面)をバックプレート13に押し当てた状態で保持す
るクランプ17が設けられている。クランプ17は、シ
リンダ18によって開閉される。
【0019】ベース体16には、図1にも示すように、
当該ベース体16を予め教示された軌跡に沿って三次元
的に移動させるロボット19のアーム20が連結されて
いる。ロボット19は、その基礎部21が工場等の床面
に強固に固定されており、各ローラ7〜10(3〜6)
が設けられた基台部2に対してベース体16(保持部1
4)を相対移動させ、ワークWおよびバックプレート1
3を、ヘムローラ3(5)とガイドローラ4(6)との
間に、ヘムローラ3(5)側にワークWをガイドローラ
4(6)側にバックプレート13を位置させて通過させ
る相対移動手段を構成する。
【0020】以上の構成からなる本実施形態の作用を述
べる。
【0021】先ず、図1および図2に示すように、ワー
クW(建機ドアパネル)を保持部14のバックプレート
13に当てがうようにセットし、クランプ17およびシ
リンダ18によってワークWを保持部14に固定する。
このとき、ワークWは、ヘミング加工すべき縁部Aがな
い面Y(ドアの外側面)が、バックプレート13に当て
がわれた状態となって、保持部14に固定される。
【0022】次に、ロボット19のアーム20を作動さ
せ、保持部14に固定されたワークWおよびバックプレ
ート13を、第1ヘムローラ3と第1ガイドローラ4と
の間に、第1ヘムローラ3側にワークWを第1ガイドロ
ーラ4側にバックプレート13を位置させて差し込む。
ワークWの挿入方向は、図5に示すように、第1ヘムロ
ーラ3の左右方向からあるいは上方からの差し込みが可
能である。
【0023】その後、第1ヘムローラ3と第1ガイドロ
ーラ4との間に差し込んだワークWおよびバックプレー
ト13を、ロボット19によって予め教示された軌跡に
沿って移動させる。これにより、図3(a) に示すよう
に、プレス加工等により90度程度に曲げられていたワー
クWの縁部Aは、第1ヘムローラ3の形状に合うように
図例では更に45度程度連続的に予備曲げされる。このと
きワークWがガイドローラ4から受ける圧力は、バック
プレート13により分散される。
【0024】予備曲げ後、ワークWおよびバックプレー
ト13を、第2ヘムローラ5と第2ガイドローラ6との
間に、第2ヘムローラ5側にワークWを第2ガイドロー
ラ6側にバックプレート13を位置させて差し込み、予
め教示された軌跡に沿って移動させ、本曲げを行う。こ
れにより、図3(b) に示すように、 135度程度に予備曲
げされたワークWの縁部Aは、第2ヘムローラ5によっ
て 180度まで曲げられる。このときワークWがガイドロ
ーラ6から受ける圧力は、バックプレート13により分
散される。
【0025】本曲げ時、ワークWの縁部Aは、図4に示
すように、ワークWの内側パネル22を挟持するように
カシメられ、その折曲端が第2ヘムローラ5に成形され
た溝12に嵌まって玉縁部11となる。また、図6に示
すように、ワークWのコーナー部には、ヘミングすべき
縁部Aが欠落された欠落部Cが設けられている。ワーク
Wおよびバックプレート13を欠落部Cからローラ間
3、4(5、6)間に差し込み・引き抜くためである。
欠落部Cの寸法Zは、図7に示すように、第2ヘムロー
ラ5の高さZに合わせて設定されている。
【0026】仮に、欠落部Cが無いとすると、図6にお
いてワークWおよびバックプレート13をコーナー部か
らローラ3、4(5、6)間に差し込むとき、ヘミング
すべき縁部Aの手前側の直交する縁部Aがローラ3、4
(5、6)間に挟まれて折り曲げられてしまい、仕上が
りが悪化してしまう。また、欠落部Cが無いとすると、
ワークWおよびバックプレート13をローラ3、4
(5、6)間からワークWを引き抜くとき、ヘミングし
終わった縁部Aと直交するコーナー部の出口側の縁部A
が、ヘミングすべき方向と逆方向に折り曲げられてしま
い、修復が困難となる。かかる問題を解消するために、
ワークWのコーナー部に縁部Aの欠落部Cを設けている
のである。
【0027】また、図8に示すように、第2ヘムローラ
5を第2ガイドローラ6に対して近接離間させるシリン
ダ機構23を設けるとともにストッパ機構24(出没ピ
ン)を設け、ローラ5、6間の間隔を広げた状態でワー
クWおよびバックプレート13を差し込んだ後、ローラ
5、6間の間隔をシリンダ機構23によって所定の間隔
まで狭めて挟み込んだ後にストッパ機構24でローラ
5、6間の間隔を固定し、ワークWおよびバックプレー
ト13を移動させて本曲げを行い、ワークWおよびバッ
クプレート13をローラ5、6間から引き抜くときに
は、ローラ5、6間の間隔をシリンダ機構23によって
広げた後に引き抜くようにしてもよい。
【0028】なお、ロック機構がないとすると、ローラ
5、6間にワークWおよびバックプレート13を通過さ
せるときに、シリンダ機構23が微視的に伸縮してロー
ラ5、6間のピッチが変化してしまい、ヘミングが設計
通りに行なえない。また、ストッパ機構24(出没ピ
ン)を多数設ければ、ローラ5、6間の間隔を多段階で
固定できるため、完成寸法(厚さ)の異なる種々のワー
クWに対応できる。この場合、各ストッパ機構24が、
第2ヘムローラ5と第2ガイドローラ6とのピッチを多
段階に切り換えて固定するピッチ切換手段を構成するこ
とになる。
【0029】以上のヘミング方法および装置によれば、
ヘムローラ3(5)とガイドローラ4(6)との間にワ
ークWおよびバックプレート13を挟んで通過させ、ワ
ークWの縁部Aをバックプレート13に押し付けつつヘ
ミング成形しているので、ワークWを押し付け用の金型
(下型)に押し付けてヘミングしていた従来技術と比べ
ると、大幅なコストダウンとなる。何故なら、バックプ
レート13は、完成品のうち実質的にローラ3、4
(5、6)間に挟まれる部分のみの形状を成形すればよ
いので低コストで製造できるのに対し、金型(下型)
は、完成品の全ての形状を正確に成形する必要があり製
造コストが高いからである。
【0030】また、各ローラ3〜6はアイドルローラで
あり、それらアイドルローラの間にロボット19によっ
てワークWおよびバックプレート13を挟んで通過させ
るようにしているので、ローラ3〜6に回転駆動機構を
設ける必要がなく、ワークWをローラ間に挟み込んでそ
のローラを回転駆動することでワークをヘミングしつつ
送り出すようにしていた従来技術と比べると、装置の機
構が簡潔になって大幅なコストダウンとなる。また、各
ローラの回転駆動機構によるワークWの送り速度とロボ
ットによるワークの移動速度との同期制御を行なう必要
もない。
【0031】また、図1に示すようにロボット19のア
ーム20にワークWを把持させてワークWを移動してい
るので、ワークWの搬送の一部をロボット19によって
行うことができ、搬送コストが低減する。すなわち、搬
送設備の投資が低減する。また、ロボットアーム20の
先端に取り付けられるワーク用の保持部14を各種ワー
ク毎に予め用意しておき、それらをアーム20の先端に
着脱自在とすれば、それらを取り換えることにより各種
ワークWの切り換えに迅速に対応できる。
【0032】また、バックプレート13をワークW(建
機用ドアパネル)の外側面に押当てているので、例えロ
ボット19のティーチング精度が多少悪く教示ラインが
最適ラインからズレていても、完成品の外観品質が確保
できる。仮に、図9に示すようにバックプレート13を
用いることなくヘムローラ5とガイドローラ6との間に
ワークWを挟んで通過させたとすると、ロボット19の
ティーチング精度が悪いと、図10(a) に示すように加
工方向に沿って製品(ヘミング加工後のワークW)にう
ねり25が生じたり、図10(b) に示すようにヘム面に
折れ26が生じたり、図10(c) に示すように最外周に
食み出し27が生じたりする。
【0033】また、図1に示す実施形態では、相対移動
手段として、ローラ3〜6側を基台部2に固定しワーク
Wおよびバックプレート13側をロボット19で移動す
るものを示したが、これとは逆にワークWおよびバック
プレート13側を基台部に固定しローラ3〜6側をロボ
ットで移動して、相対移動させるようにしてもよい。ま
た、本実施形態では、予備曲げ用として第1ヘムローラ
3および第1ガイドローラ4の1ユニットを用い、本曲
げ用として第2ヘムローラ5および第2ガイドローラ6
の1ユニットを用いたものを示したが、夫々複数ユニッ
トを用いることも可能である。
【0034】また、予備曲げ用として第1ヘムローラ3
の角度が1種類のものを説明したが、角度の浅いもの深
いものの複数を用いてもよい。このように予備曲げを多
段階とすれば、ワークWのヘミングすべき縁部Aの剛性
が高いものにも対応できる。なお、図1乃至図8に示す
実施形態におけるワークWは、ヘミングすべき縁部Aの
板厚が1mm〜1.2mm程度のもの(建機用のドアパネ
ル)が用いられており、1回の予備曲げで済む。
【0035】また、図1の実施形態では、予備曲げ用の
ローラ3、4対と本曲げ用のローラ5、6対とを並設
し、ワークWおよびバックプレート13を予備曲げ用の
ローラ3、4対を通過させた後に、本曲げ用のローラ
5、6対を通過させるようにしたが、予備曲げ用のロー
ラ3、4対と本曲げ用のローラ5、6対とをワークWの
送り方向に沿って配置し、1回のワーク送りで予備曲げ
と本曲げとを連続して行なうようにしてもよい。
【0036】この場合、各ローラ3、4(5、6)対を
複数設定してもよい。詳しくは、同じ円錐角度の予備曲
げ用のローラ3、4対を複数配置してもよく、円錐角度
の異なる予備曲げ用のローラ3、4対を複数配置しても
よい。また、各ローラ3、4(5、6)対のユニットを
可動式とすれば、複雑な形状のワークWにも対応でき
る。
【0037】また、図1乃至図8に示す実施形態では、
ローラ3〜6を剛体として説明したが、樹脂等の弾性の
ある材質を用いてもよい。樹脂等の弾性のある材質から
なるローラ3〜6であれば、例えばワークWのヘミング
すべき縁部Aの近傍に局部的な凹凸形状部があっても、
ローラ3〜6がその凹凸形状部を乗り越えるときにロー
ラ3〜6の表面が凹凸形状部の形状にならって変形しつ
つ通過するので、適正にヘミングできる。また、ワーク
Wがローラ3、4(5、6)間を通過するとき、ローラ
3〜6が多少潰れるよう変形することで、ローラ3〜6
の外径以下の曲率にも対応できる。
【0038】また、各ローラ3、4(5、6)間のピッ
チをシリンダ機構等によって可変とし、ワークWの形状
変化部または板厚違いのワークWに対応させるようにし
てもよい。この場合、可変された各ローラ3、4(5、
6)間のピッチはロック機構によって固定する必要があ
る。仮に、ロック機構がないとすると、ローラ3、4
(5、6)間にワークWおよびバックプレート13を通
過させるときに、シリンダ機構が微視的に伸縮してロー
ラ3、4(5、6)間のピッチが変化してしまい、ヘミ
ングが設計通りに行なえないからである。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るローラ
ヘミング方法およびその装置によれば、押当て用の金型
が不要となるので低コスト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るローラヘミング方法
に用いられるローラヘミング装置の説明図である。
【図2】上記ローラヘミング装置の保持部の説明図であ
り、(a) は平面図、(b) は側断面図である。
【図3】上記ローラヘミング装置を用いたローラヘミン
グ方法を示す説明図であり。(a) は予備曲げの様子の説
明図、(b) は本曲げの様子の説明図を示す。
【図4】図3(b) の部分拡大図である。
【図5】予備曲げ用のローラ間にワークを挿入する方向
を示す説明図である。
【図6】上記ワークのコーナー部の拡大図である。
【図7】上記ワークのコーナー部をヘミングする様子を
示す説明図である。
【図8】変形例を示す説明図である。
【図9】バックプレートを省略した対比例を示す説明図
である。
【図10】対比例にて生じる欠陥を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ローラヘミング装置 2 基台部 3 第1ヘムローラ 4 第1ガイドローラ 5 第2ヘムローラ 6 第2ガイドローラ 7 円錐ローラ 8 円柱ローラ 9 円柱ローラ 10 円柱ローラ 13 バックプレート 14 保持部 16 ベース体 17 クランプ 18 シリンダ 19 相対移動手段としてのロボット X 一方の面 Y 他方の面 W ワーク A 縁部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定ピッチが隔てられたガイドローラと
    ヘムローラとの間に、ヘムローラ側に加工すべき縁部を
    有するワークをガイドローラ側にバックプレートを当て
    がった状態で通過させ、通過時にガイドローラから受け
    る圧力をバックプレートにより分散しつつワークの縁部
    をヘムローラに押し当てて折り曲げ又はカシメ加工する
    ようにしたことを特徴とするローラヘミング方法。
  2. 【請求項2】 ガイドローラとヘムローラとが所定ピッ
    チで取り付けられた基台部と、一方の面に加工すべき縁
    部を有するワークをその他方の面にバックプレートを当
    てがった状態で保持する保持部と、該保持部と上記基台
    部とを相対移動させ、保持部のワークおよびバックプレ
    ートを、基台部のガイドローラとヘムローラとの間に、
    ガイドローラ側にバックプレートをヘムローラ側にワー
    クを位置させて通過させる相対移動手段とを備えたこと
    を特徴とするローラヘミング装置。
  3. 【請求項3】 上記保持部は、バックプレートが取り付
    けられたベース体と、該ベース体に設けられ上記ワーク
    をその他方の面をバックプレートに押し当てた状態で保
    持するクランプとを有し、上記相対移動手段は、上記保
    持部を予め教示された軌跡に沿って移動させるロボット
    である請求項2記載のローラヘミング装置。
  4. 【請求項4】 上記ヘムローラは、ワークの縁部を予備
    曲げするための円錐ローラからなり、上記ガイドローラ
    は、その円錐ローラの回転軸と平行な回転軸を有する請
    求項2記載のローラヘミング装置。
  5. 【請求項5】 上記ヘムローラは、ワークの縁部を本曲
    げするための円柱ローラからなり、上記ガイドローラ
    は、その円柱ローラの回転軸と平行な回転軸を有する請
    求項2記載のローラヘミング装置。
  6. 【請求項6】 上記ガイドローラとヘムローラとのピッ
    チを多段階に切り換えて固定するピッチ切換手段を有す
    る請求項2、4又は5記載のローラヘミング装置。
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