JP2002066680A - 線材曲げ成形方法 - Google Patents
線材曲げ成形方法Info
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Abstract
曲げ工具で二次元、三次元の曲げ成形ができる曲げ成形
方法を提供すること。 【解決手段】 制御送り出しされる線材Waを案内する
クイル10の軸線方向に進退する第1作動及び前記クイ
ル10の軸線に直交する軸を工具旋回軸として回動する
第2作動との少なくとも2作動が可能な工具保持体に前
記工具旋回軸に対し放射方向に設けられた工具と、断面
形状に線材Waの曲げ加工形状が形成された外周を有し
前記クイル10前面且つ中心に向かって進退可能な芯金
とを備える装置により、クイルから制御送り出された線
材を前記工具が第1作動,第2作動の単独作動または組
み合わせ作動により芯金の前記外周に沿って圧接してい
くことにより線材を芯金の外周形状に曲げ加工するもの
である。
Description
る線材に対して芯金の外周に線材を倣わせ芯金の外周の
形状に線材を加工する線材成形方法に関するものであ
る。特にばね成形における線材の曲げ加工方法に係る。
ようにクイル101より送り出された線材Wに対してク
イル前面でクイルに向かって放射状に所定方向より曲げ
加工する線材の曲げ形状の外周を有する芯金102,第
1曲げ工具103,第3曲げ工具105及び図示しない
切断工具が進退移動可能に配置され、さらにクイル10
1の軸線方向に第2曲げ工具104が進退移動可能に配
置されている。そして所定タイミングで進退して1個の
曲げ成形品を作っていた。例えば図17の(f)に示す
形状のばねは図17(a)において、曲げ部の形状と同
じ形状の外周を有する芯金102がクイル前面に前進し
た状態において、線材Wが所定長送り出される。次に第
1曲げ部W1の形状をした芯金102の右肩部102a
の雌形103aを下端面に形成した第1曲げ工具103
が上方から下降(1)して芯金102に線材を押圧して
第1曲げ部W1を成形する〔図11(b)〕。
2の頂部102bの雌形104aを左端面に形成した第
2曲げ工具104が右前方よりクイル101に向かって
前進(2)し、第1曲げ工具103で曲げられた状態で
挟圧されている線材を、押圧して曲げながら芯金102
に押圧して第2曲げ部W2を成形する〔図17
(c)〕。次に第3曲げ部W3の形状をした芯金102
の裏部102cの雌形105aを上端面に形成した第3
曲げ工具105を下方から上昇(3)して、芯金102
に線材を押圧して第3曲げ部W3を成形する。一連の成
形が終わった時点で順次第3,第2,第1曲げ工具を後
退(4)(5)(6)〔図17(d)〕し、最後に芯金
102を退避(7)させた後線材Wを所定量送り出させ
る(8)〔図17(e)〕。続いて図示しない切断工具
によりクイルと協働して曲げ成形品を切断するものであ
る〔図17(f)〕。
形状の曲げ成形において1個の芯金に対し3個の曲げ工
具が必要であるため、3個の曲げ工具作動機構が必要で
あり、互いの干渉且つ取り付け個数が制限される。この
ため成形形状に限界があった。また曲げ工具作動機構並
びに曲げ工具が多くなり費用が高くなるとともに、取り
替え時間を要するという問題があった。さらに二次元の
曲げ成形はできるとしても三次元の曲げ成形は極めて困
難であるという問題があった。本発明は従来の技術の有
するこのような問題点に鑑みなされたものであって、そ
の目的とするところは段取り替え時間,コストのかから
ない1個の曲げ工具で二次元,三次元の曲げ成形ができ
る曲げ成形方法を提供しようとするものである。
めに本発明は、制御送り出しされる線材を案内するクイ
ルの軸線方向に進退する第1作動及び前記クイルの軸線
に直交する軸を工具旋回軸として回動する第2作動との
少なくとも2作動が可能な工具保持体に前記工具旋回軸
に対し放射方向に設けられた少なくとも1個の曲げ工具
と、断面形状に線材の曲げ加工形状が形成された外周を
有し前記クイル前面且つ中心に向かって進退可能な芯金
とを備える装置により、クイルから制御送り出しされた
線材を前記曲げ工具が第1作動,第2作動の単独作動ま
たは組み合わせ作動により芯金の前記外周に沿って圧接
していくことにより線材を芯金の外周形状に曲げ加工す
るものである。
の曲げ工具の進退とクイル軸線に直交する軸での回動の
二次元の運動を行わさせて芯金の外形にそって線材を沿
わせるように押し曲げしていくので、ワークが変わって
も芯金およびプログラムの変更で短時間に対応できる。
また芯金は1個ないしは2個で十分であるのでので工具
間の干渉がなくなり他の附属部品を装着ができて多種ワ
ークに対応できる。
材を案内するクイルの軸線方向に進退する第1作動及び
前記クイル軸線に直交する軸を工具旋回軸として回動す
る第2作動及び前記クイル軸線を中心として回動する第
3作動が可能な工具保持体に前記工具旋回軸に対し放射
方向に設けられた少なくとも1個の曲げ工具と、それぞ
れの断面形状に線材の曲げを受け持つ部分の加工形状が
形成された外周を有しクイルの前面且つ中心に向かって
進退可能で互いに干渉しない角度でクイル軸線を中心に
放射状に配置された複数個の芯金とを備える装置によ
り、クイルから制御送り出しされた線材を前記曲げ工具
の第1作動,第2作動,第3作動の単独作動または組み
合わせ作動により前記複数個の芯金から1個ずつ選択し
た芯金の前記外周に順次前記工具を沿わせて線材を圧接
していくことにより線材を立体に曲げ加工するものであ
る。
の曲げ工具の進退とクイル軸線に直交する軸を工具旋回
軸とする回動とクイル軸線を中心とする回動との三次元
の運動を行わせて、クイル軸線を中心に放射状に配置さ
れた複数個の芯金から1個ずつ選択し交換した芯金の外
周に線材を沿わせて、立体の曲げ製品を作ることができ
る。
を説明する。工具作動装置部と線材曲げ成形製造機の主
要部との断面図の図1、図1のA−A矢線視図の図2、
図2のB−B矢線断面図の図3、図2のC−C矢線断面
にクイル軸線を中心に90度反時計方向に回動した曲げ
工具及び工具保持板を加えた図4、図1のD−D矢線断
面図の図5、工具保持体及びその周辺部の図で(a)は
(b)のH矢線方向から見た図、(b)は真上から見た
図、(c)は(a)のE−E矢線断面を示す図6、工具
作動装置の制御軸の説明図で(a)は工具保持板を上か
ら見た図、(b)は(a)の側面図を示す図の図7にも
とづき本発明の方法を実施する装置を説明する。
ト取付枠2とその背後に箱枠3が設けられている。ユニ
ット取付枠2には芯金ユニット20A,20B、切断ユ
ニット20Cがクイル10の軸心を中心として放射状に
配置されており、箱枠3にはクイル軸心を中心に軸承さ
れた大歯車4を回動させるサーボモータ及び上下で一対
の2組の送りロラー7A,7B及びこのローラを回転さ
せるサーボモータが内蔵され、NC制御装置80で回動
制御される。
るクイル10がクイルホルダ9を介して取着されてお
り、クイル軸線の上位置に送りローラ7A,7Aが、下
位置に送りローラ7B,7Bが配設されていて、上位置
の送りローラ7A,7Aはエアシリンダで加圧されてい
る。そして、コイル状に束ねられている線材を図示しな
い直線矯正機構で直線状に矯正したあとその線材を2組
の上下の送りローラ7A,7Bで挟持してクイル10よ
り送り出す。
ト20Cはユニット取付枠2の前面にそれぞれ支持台1
5を介して同一形状のユニットが合計3組でその内第2
芯金と切断ユニットの2組がクイル軸線を通る垂直(Y
軸)上で切断工具T4と第2芯金T2がクイル半径方向
に進退可能にクイル10を挟んで上下に対称形に設置さ
れている。更に1組の第1芯金ユニット20Aは水平方
向手前側水平に設置されていて第1芯金T1がクイルの
半径方向に進退可能である。第1,第2芯金ユニット2
0A,20B、切断工具ユニット20Cの構成は同じで
あるので各部には同じ番号を付し符号を付して特に区別
しない。
の中心を向く案内16を有し、案内16上には摺動可能
に移動体17が装着されており、移動体17のクイル側
には切断工具T4,第1芯金T1,第2芯金T2の工具
取付台18がそれぞれ取着され、工具取付台18の外側
に連結台19が取着されている。
付枠2の穴2aに後端部が遊挿される軸受ハウジング2
1が取付面に対して直角に取着され、軸受ハウジング2
1に複数の軸受を介して回動可能に歯車軸22が軸承さ
れており、歯車軸22のユニット取付枠2より突出する
後端部にクイル10と同心に軸承された大歯車4に噛合
う小歯車23がキー着され、歯車軸22の先端部にカム
24が着脱可能に取着されている。
の近傍に支軸25が取付面に対して直角に立設されてい
て、アーム26は支軸25に先端部が揺動可能に枢支さ
れ、ほぼ中央部に回動可能にカムフオロア27が枢支さ
れている。アーム26先端部に摺動駒28がボルト29
により締着され、摺動駒28は第2芯金ユニット20
B、切断工具ユニット20Cでは連結台19上面に刻設
されているY軸と直角方向の溝、第1芯金ユニット20
AではY軸方向の溝に摺動可能に係合されている。
6の外側端上直角にばね支え軸31,31が螺着され、
工具取付台18上にも平板36を介してばね支え軸3
2,32が直角に螺着されている。更にアーム26上の
先端部寄り位置にもばね支え軸33が直角に螺着されて
いて、カムフオロア27がカム24のカム曲面に常時接
触するようにアーム26を直接時計方向に付勢するばね
35と、アーム26を摺動駒28を介して時計方向に付
勢するとともに移動台17を半径方向外側に付勢するば
ね34,34とが、ばね支え軸31,33間及びばね支
え軸31,31と32,32との対向する間にそれぞれ
張設されている。
うにリニアスライド39,39のそれぞれのスライド部
39A,39Bを両脇の下面に有するユニット本体41
が進退可能に載置されている。ユニット本体41は、機
台1Bに固着のZ軸サーボモータ42によりシンクロベ
ルト43を介して回動されるボールねじ44により進退
位置決めされる。
り中空の回動軸45がクイル軸心と同心になるように回
動可能に軸承されていて、回動軸45の先端(クイル側
端)に大面板46が同心に取着され、中央部にウオーム
ホイール47がキー着されている。ユニット本体41に
は図5に示すようにウオームホイール47の近傍に垂直
に歯車軸48が回動可能に軸承され、歯車軸48にウオ
ームホイール47と噛み合うウオーム49がキー着され
ている。そして、ユニット本体41の下面に支え51を
介してC軸サーボモータ52が歯車軸48と同心に固着
されていて、C軸サーボモータ52の出力軸52aはカ
ップリング53を介して歯車軸48と連結されている。
心より離れた偏心位置に後述する工具保持体50用の歯
車箱60が取着されていて、歯車箱60内にはクイル軸
心を通るZ軸と直交するY軸上に垂直軸56が回動可能
に立設され、垂直軸56を中心として回動可能にウオー
ムホイール55がキー着されている。垂直軸56には歯
車箱上板の穴60aより僅かに突出している上端面に工
具保持板54が複数本のボルトにより締着されている。
三角形状に形成されていて、上面には三角形状の三つの
突端部に合わせて円周上等分に長溝54aが放射状に刻
設され、長溝54aに曲げ工具T3がボルトにより曲げ
作用面がクイル軸心と一致するように着脱可能に締着さ
れている。この曲げ工具T3は先端の上面から係合突子
T3aが設けられていて、工具保持板54がB軸旋回さ
れることにより線材と係合し第1芯金T1と共働して線
材の曲げ加工を行う。
中心穴内に複数の軸受を介して回動可能に歯車軸61が
軸承され、歯車軸61の先端(クイル側端)に歯車62
がキー着され、後端に従動プーリ63がキー着されてお
り、ユニット本体41上に支え64を介して歯車軸61
と平行に固着されているB軸サーボモータ65の出力軸
65aに嵌着されている駆動プーリ66と前記従動プー
リ63との間にシンクロベルト67が張設されている。
ウオームホイール55の近傍直角に回動可能に歯車軸6
8が軸承され、歯車軸68にウオームホイール55と噛
合するウオーム69がキー着され、歯車軸68の端部に
前記歯車62と噛合する歯車70がキー着されている。
40は、図7に示すように曲げ工具T3を有する工具保
持体50が、B軸サーボモータ65によりクイル軸線と
直角な垂直軸56を中心として回動されるとともに、C
軸サーボモータ52によりクイル軸線を中心として回動
可能且つZ軸サーボモータ42によりクイル軸線方向
(Z軸方向)に進退可能とされており、B軸サーボモー
タ65,C軸サーボモータ52,Z軸サーボモータ42
はすべて後述のNC制御装置80により駆動される。
として回動する(C軸回動)際に、歯車62に噛み合う
歯車70が回動して工具保持板54を回動させることに
なるので、歯車軸61及び歯車62が回動軸45及び大
面板46と一体回動するようにC軸サーボモータ52に
同期させてB軸サーボモータを回動させつれ回りを防止
するようになっている。
回動制御するNC制御装置80NCシステムのブロック
線図である。入力部71は外部よりプログラムや情報な
どを入力する部分、プログラム記憶部72は入力された
プログラムを記憶する分、プログラム解釈部73はプロ
グラム内容を解釈して信号を必要個所に仕分ける部分、
関数発生部74はプログラム指令にもとづいて各軸を制
御するための数を発生する部分、B軸パワー増幅部75
はB軸サーボモータ65に、C軸パワー増幅部76はC
軸サーボモータ52に、Z軸パワー増幅部77はZ軸サ
ーボモータ42にそれぞれ駆動電力を供給する部分であ
る。
が特にばね成形に極めて有効である。次に本発明の成形
方法の実施例1における図12(f)の曲げ成形品(ば
ね)の曲げ手順をフローチャート図9と図10乃至図1
2にもとづき説明する。ここで図10(a)において、
上側の図は平面図であり下側の図はその側面図であり、
曲げ工具T3の取り付け面が垂直面となっている。(図
1においては工具保持板54はこの図10より90度回
転し曲げ工具T3の取り付け面が水平となっているとこ
ろを示す。)曲げ成形品WAの直線部W1,半円部W
2,鉤部W3を有するものであるので第1芯金T1の断
面形状は一部を除いてW1,W2,W3の内側で形成さ
れる形状を有するものである。
C装置80の指令による送り出しローラ7A,7Bの制
御回転により曲げ成形に必要な所定長W2+W3より長
い線材Waが送り出される〔図10(a)〕。ステップ
S2において図示しないサーボモータにより大歯車4,
第1芯金ユニット20Aの小歯車23を介して円板カム
24が回転されることによりアーム26がカムフオロア
27を介して回動され移動体17,工具取り付け台18
とともに第1芯金T1が手前よりクイル10の前面に前
進される〔図10(a)動作(1)〕。
2がNC装置の指令で回動されボールねじ44を介して
ユニット本体41がクイル10に向かって前進され工具
保持板54の曲げ工具T3が線材Waの先端に係合可能
な位置に位置決めされる〔図10(a)動作(2)〕。
ステップS4において、B軸サーボモータ65がNC装
置の指令で回動され歯車軸61・工具保持体50を介し
て工具保持板54が左旋回〔図10(a)の動作
(3)〕され、曲げ工具T3の突子T3aが線材に係合
して曲げ、第1芯金T1の肩T1bの円弧に沿わせる。
42が回動されユニット本体41をクイル10に向かっ
て前進させる〔図10(b)の動作(4)〕。曲げ工具
T3の突子T3aを曲げられた線材に係合させて更に頂
部T1Cで曲げながら第1芯金T1の鉤部W3対応の谷
位置T1dに位置決めさせる〔図11(c)〕。ステッ
プS6において、B軸サーボモータ65が所定量回動さ
れ〔図11(c)の動作(5)〕工具支持板54が旋回
されて曲げ工具T3の突子T3aが線材を芯金T1の凹
部T1dに曲げ込み線材を鉤の形状に形成する。
65が逆転され曲げ工具T3が左旋回される。この左旋
回〔図11(d)の動作(6)〕で曲げ工具T3の突子
T3aが線材により離脱することにより第1芯金T1と
曲げ工具T3との協働により曲げられた成形品はスプリ
ングバックで第1芯金T1の形状より大きくなる。従っ
てこの量を見越し、また試し曲げにより芯金の形状をや
せさせておくものである。
42が逆転され曲げ工具T3は退避位置に後退する〔図
11dの動作(7)〕。ステップS9において、大歯車
4から第1芯金ユニット20Aの円板カム24が回動さ
れ移動体17が後退されて第1芯金T1は手前側に後退
して曲げられた成形品より抜け出る〔図11(d)の動
作(8)〕。ステップS10において、送り出しローラ
7A,7Bの回動により線材を直線部の所定長W1とな
るように送り出す〔図12(e)の動作9)〕。
た切断工具ユニット20Cの切断工具T5が円板カムの
回動により上昇されクイル10との協働により線材を切
断して成形品WA(図12f)が切り離される。なお切
断工具は必ずしも下位置に配置する必要はない。ステッ
プS12においても引き続き曲げ加工を行う連続運転か
が判断される。YESであれば引き続き同じ曲げ成形を
つくるため、ステップS1に移行する。NOであれば曲
げ加工を終了する。
品を加工する方法であって、実施例1の曲げ成形後所定
量線材を送り出しのステップS10迄は同じ手順を経
る。この成形加工には第1芯金ユニット20Aに対し、
第2芯金ユニット20Bを第1芯金T1に対し直角方向
に進退移動可能に配置され90度曲げの円弧部W4形成
するため外周に円弧部T2aが形成されている。なお第
2芯金ユニット20Bは必ずしも第1芯金ユニット20
Aと直角に配置しなくても良い。この場合ほかの工具ユ
ニットとの干渉を考慮する必要がある。
図14乃至図16にもとづき説明する。ステップS10
(図12の動作図)迄のステップは実施例1と同じであ
るので、それ以後のステップについて説明する。ステッ
プS13において、C軸サーボモータ52がNC装置の
指令で回動されウオームホイール47,回動軸45が回
転され工具保持板54がクイル軸線を中心として90度
右旋回〔図14(g)の動作(10)〕され、工具保持
板54の曲げツールT3の取り付け面は上向きとなる。
装置による制御回転で第2芯金ユニット20Bの円板カ
ム24が回転され、移動体17とともに第2芯金T2が
クイル10の前面に上方から前進される〔図14(g)
の動作(11)〕。ステップS15においてZ軸サーボ
モータ42がNCで駆動され、工具保持体50がクイル
10に向かって前進し〔図14(h)の動作(12)〕
され曲げ工具T3の突子T3aが線材と係合する位置と
なる。
タ65が駆動され、工具保持板54が水平面内において
右旋回〔図14(h)の動作(13)〕され、曲げ工具
T3の突子T3aが線材に係合して右方に90度曲げる
〔図15(i)〕。ステップS17においてZ軸サーボ
モータ42が逆転され、工具保持板54は後退〔図15
(i)の動作(14)〕される。ステップS18におい
て、大歯車4の回転で第2芯金ユニット20Bの小歯車
23を介して円板カム24が回動され、第2芯金T2が
後退〔図15(i)の動作(15)〕される。
ーラ7A,7BがNC装置の指令で制御回転され直線部
が所定量〔図15(j)の動作(16)〕送り出され
る。ステップS20において、大歯車4の回転で切断工
具ユニット20cの小歯車,円板カムcが回動され切断
工具T4が上昇されクイル10との協働により曲げ加工
された線材が切断され〔図16(k)〕全曲げ加工が終
了した成形品が切り離される。ステップS21におい
て、連続運転かが判断されNOであれば加工を終了す
る。YESであればステップS1に移行し加工を続行す
る。
体54に工具旋回軸56に対し放射方向に設けられた曲
げ工具T3は1個の場合で説明したが、それぞれ異なっ
たツール形状をした複数の曲げ工具T3を工具保持体5
4に工具旋回軸56に対し放射方向に設け、必要に応じ
て順次交換するようプログラムを組むことにより、より
多い種類の曲げ形状を持ったばねを曲げ加工することも
できる。
金T1のみを使用する実施例であるが、第一芯金T1と
異なった形状の外周を持った芯金をクイル軸に対して第
1芯金T1と対称の位置に設け、必要に応じて順次各芯
金を進退し交換するようプログラムすることにより、複
数の芯金の曲げ加工形状を持ったばねを成形することも
できる。あるいは、第1芯金T1に対しクイル10の軸
芯を中心に設定角度回転したお互いに干渉しない位置
に、第一芯金T1と異なった形状の外周を持った芯金を
設けた場合は、この芯金が前進端にあるときに先端の外
周部の軸芯が第1芯金T1の軸芯と同軸芯となるよう前
記設定角度分くの字に曲がった形状をした芯金を設け、
必要に応じて順次各芯金を進退し交換するようプログラ
ムすることにより、複数の芯金の曲げ加工形状を持った
ばねを成形することもできる。実施例2において平面に
曲げ加工する過程の場合も同様である。
効果を奏する。請求項1の発明は曲げ加工形状が形成さ
れた外周を有する第1芯金とクイル軸線方向の進退(第
1作動)とクイル軸線と直角な工具旋回軸で回転(第2
作動)が可能な工具保持体に設けられた曲げ工具とを用
い、曲げ工具の突子を第1作動,第2作動させて線材に
係合させて第1芯金外周に沿わせて曲げていくので、ワ
ークの仕様が変わった場合、工具を変更する必要がな
く、ワークの曲げ形状に対応する外周を有する芯金の交
換とプログラムを変更するのみで対応でき、工具取り換
えの経費が節約できるとともに、段取り替えの余分な時
間を短縮することができる。また工具同士の干渉を避け
るための工具取り付け制限が少なくなり、多種ワークの
成形が可能で多品種少数の生産が効率よくできる。
加えて、立体的な曲げ加工においても曲げ部分の形状を
有する芯金が増すことにより立体的な曲げ加工が容易と
なった。
明図で、工具保持体(50)は90度旋回した位置を表
している。
(b)のH矢線方向から見た図、(b)は真上から見た
図、(c)は(a)のE−E矢視断面図である。
具保持体を上から見た図、(b)は(a)を側面から見
た図である。
である。
である。
である。
る。
図である。
図である。
れた製品を示す図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 制御送り出しされる線材を案内するクイ
ルの軸線方向に進退する第1作動及び前記クイルの軸線
に直交する軸を工具旋回軸として回動する第2作動との
少なくとも2作動が可能な工具保持体に前記工具旋回軸
に対し放射方向に設けられた少なくとも1個の曲げ工具
と、断面形状に線材の曲げ加工形状が形成された外周を
有し前記クイル前面且つ中心に向かって進退可能な芯金
とを備える装置により、クイルから制御送り出しされた
線材を前記曲げ工具が第1作動,第2作動の単独作動ま
たは組み合わせ作動により芯金の前記外周に沿って圧接
していくことにより線材を芯金の外周形状に曲げ加工す
ることを特徴とする線材曲げ成形方法。 - 【請求項2】 制御送り出しされる線材を案内するクイ
ルの軸線方向に進退する第1作動及び前記クイル軸線に
直交する軸を工具旋回軸として回動する第2作動及び前
記クイル軸線を中心として回動する第3作動が可能な工
具保持体に前記工具旋回軸に対し放射方向に設けられた
少なくとも1個の曲げ工具と、それぞれの断面形状に線
材の曲げを受け持つ部分の加工形状が形成された外周を
有しクイルの前面且つ中心に向かって進退可能で互いに
干渉しない角度でクイル軸線を中心に放射状に配置され
た複数個の芯金とを備える装置により、クイルから制御
送り出しされた線材を前記曲げ工具の第1作動,第2作
動,第3作動の単独作動または組み合わせ作動により前
記複数個の芯金から1個ずつ選択した芯金の前記外周に
順次前記工具を沿わせて線材を圧接していくことにより
線材を立体に曲げ加工することを特徴とする線材曲げ形
成方法。
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