JP2924569B2 - ヘミング装置 - Google Patents
ヘミング装置Info
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- JP2924569B2 JP2924569B2 JP13353493A JP13353493A JP2924569B2 JP 2924569 B2 JP2924569 B2 JP 2924569B2 JP 13353493 A JP13353493 A JP 13353493A JP 13353493 A JP13353493 A JP 13353493A JP 2924569 B2 JP2924569 B2 JP 2924569B2
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- hem
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば2枚のパネルの
縁を折曲げにより結合するのに利用されるヘミング装置
に関し、とくに、ローラで折曲げを行うヘミング装置に
関するものである。
縁を折曲げにより結合するのに利用されるヘミング装置
に関し、とくに、ローラで折曲げを行うヘミング装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のヘミング装置としては、例えば
図8に示すようなものがあった。
図8に示すようなものがあった。
【0003】図示のヘミング装置は、軸ホルダ101
に、上下3段の配置でローラ軸102〜104を回転自
在に備え、最上段のローラ軸102の一端に、ヘム用ロ
ーラ105が取付けてあると共に、中段と最下段のロー
ラ軸103,104に、ガイドローラ106a,106
bが取付けてある。また、軸ホルダ101の上端の張出
し部101aと、最上段のローラ軸102の軸受部分に
連設した筒体107との間には、スプリング108が設
けてある。
に、上下3段の配置でローラ軸102〜104を回転自
在に備え、最上段のローラ軸102の一端に、ヘム用ロ
ーラ105が取付けてあると共に、中段と最下段のロー
ラ軸103,104に、ガイドローラ106a,106
bが取付けてある。また、軸ホルダ101の上端の張出
し部101aと、最上段のローラ軸102の軸受部分に
連設した筒体107との間には、スプリング108が設
けてある。
【0004】さらに、軸ホルダ101には、図示しない
ブラケット類を介して、出力軸にスプロケット109を
取付けたモータ110が設けてあり、各ローラ軸102
〜104の他端には、スプロケット111〜113がそ
れぞれ取付けてある。これらのスプロケット109,1
11〜113には、チェーン114が巻掛けてあり、モ
ータ110の回転を伝達してヘム用ローラ105と上側
ガイドローラ106aを同方向に回転させ、且つ下側ガ
イドローラ106bのみを逆方向に回転させるようにし
てある。
ブラケット類を介して、出力軸にスプロケット109を
取付けたモータ110が設けてあり、各ローラ軸102
〜104の他端には、スプロケット111〜113がそ
れぞれ取付けてある。これらのスプロケット109,1
11〜113には、チェーン114が巻掛けてあり、モ
ータ110の回転を伝達してヘム用ローラ105と上側
ガイドローラ106aを同方向に回転させ、且つ下側ガ
イドローラ106bのみを逆方向に回転させるようにし
てある。
【0005】ワークWは、上側のパネルP1と、フラン
ジFを有する下側のパネルP2とから成り、ヘムダイ1
15上に載置される。このヘムダイ115の側面には、
上下のガイドローラ106a,106bが係合するレー
ル115aが突出状態で形成してある。
ジFを有する下側のパネルP2とから成り、ヘムダイ1
15上に載置される。このヘムダイ115の側面には、
上下のガイドローラ106a,106bが係合するレー
ル115aが突出状態で形成してある。
【0006】上記のヘミング装置は、モータ110を作
動させると、レール115aに係合した上下のガイドロ
ーラ106a,106bが回転して軸ホルダ101全体
が走行し、これと同時に、回転するヘム用ローラ105
でフランジFを端から折曲げていく。なお、図示のヘム
用ローラ105は、フランジFを約45度に一次曲げ
(プリヘミング)するものであって、テーパ状を成して
いる。
動させると、レール115aに係合した上下のガイドロ
ーラ106a,106bが回転して軸ホルダ101全体
が走行し、これと同時に、回転するヘム用ローラ105
でフランジFを端から折曲げていく。なお、図示のヘム
用ローラ105は、フランジFを約45度に一次曲げ
(プリヘミング)するものであって、テーパ状を成して
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記したよ
うな従来のヘミング装置にあっては、3本のローラ軸1
02〜104を各々所定の回転方向に駆動することか
ら、駆動機構の構造が複雑であると共に、レール115
aに係合する上下のガイドローラ106a,106bに
よってヘムダイ115に軸ホルダ101を装着すること
から、軸ホルダ101の着脱を常にレール115aの端
部で行わねばならないという不具合があり、さらには、
レール115aとガイドローラ106a,106bの間
や、各ローラ軸102〜104の軸受部分などにがたつ
きが生じ易く、この場合、折曲げの際の反力でヘム用ロ
ーラ105が押され、これにより加圧力が不安定になっ
て折曲げ不良が生じる恐れがあり、これらの不具合を解
決することが課題であった。
うな従来のヘミング装置にあっては、3本のローラ軸1
02〜104を各々所定の回転方向に駆動することか
ら、駆動機構の構造が複雑であると共に、レール115
aに係合する上下のガイドローラ106a,106bに
よってヘムダイ115に軸ホルダ101を装着すること
から、軸ホルダ101の着脱を常にレール115aの端
部で行わねばならないという不具合があり、さらには、
レール115aとガイドローラ106a,106bの間
や、各ローラ軸102〜104の軸受部分などにがたつ
きが生じ易く、この場合、折曲げの際の反力でヘム用ロ
ーラ105が押され、これにより加圧力が不安定になっ
て折曲げ不良が生じる恐れがあり、これらの不具合を解
決することが課題であった。
【0008】
【発明の目的】本発明は、上記従来の課題に着目して成
されたもので、ローラ式のヘミング装置において、構造
が簡単であると共に、ヘムダイに対する軸ホルダの着脱
操作性が良好であり、しかも、良好な折曲げを行うこと
ができるヘミング装置を提供することを目的としてい
る。
されたもので、ローラ式のヘミング装置において、構造
が簡単であると共に、ヘムダイに対する軸ホルダの着脱
操作性が良好であり、しかも、良好な折曲げを行うこと
ができるヘミング装置を提供することを目的としてい
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係わるヘミング
装置は、軸ホルダに、互いに逆方向に回転駆動される2
本のローラ軸を上下に近接離間可能に並設し、上側のロ
ーラ軸に、ヘム用ローラを着脱可能に設けると共に、下
側のローラ軸に、前記ヘム用ローラとともにワーク載置
用のヘムダイを上下から挟む押え用ローラを設け、前記
ヘムダイの上面に、その縁に沿ってガイド部を設けると
共に、前記ヘム用ローラに、ガイド部に係合する係合部
を円周方向にわたって設けた構成としており、上記の構
成を従来の課題を解決するための手段としている。
装置は、軸ホルダに、互いに逆方向に回転駆動される2
本のローラ軸を上下に近接離間可能に並設し、上側のロ
ーラ軸に、ヘム用ローラを着脱可能に設けると共に、下
側のローラ軸に、前記ヘム用ローラとともにワーク載置
用のヘムダイを上下から挟む押え用ローラを設け、前記
ヘムダイの上面に、その縁に沿ってガイド部を設けると
共に、前記ヘム用ローラに、ガイド部に係合する係合部
を円周方向にわたって設けた構成としており、上記の構
成を従来の課題を解決するための手段としている。
【0010】
【発明の作用】本発明に係わるヘミング装置では、軸ホ
ルダにおけるローラ軸が2本であり、従来の装置に対し
て構造の簡略化が図られている。また、近接離間可能な
前記ローラ軸にヘム用ローラと押え用ローラを設け、こ
れらのローラでヘムダイを上下から挟むことでヘムダイ
に軸ホルダが装着状態となるので、ヘムダイのいずれの
位置においても軸ホルダを着脱し得ることとなり、さら
に、ヘムダイのガイド部とヘム用ローラの係合部との係
合により、ヘム用ローラが折曲げの際の反力でずれるの
を防いで折曲げを行う。
ルダにおけるローラ軸が2本であり、従来の装置に対し
て構造の簡略化が図られている。また、近接離間可能な
前記ローラ軸にヘム用ローラと押え用ローラを設け、こ
れらのローラでヘムダイを上下から挟むことでヘムダイ
に軸ホルダが装着状態となるので、ヘムダイのいずれの
位置においても軸ホルダを着脱し得ることとなり、さら
に、ヘムダイのガイド部とヘム用ローラの係合部との係
合により、ヘム用ローラが折曲げの際の反力でずれるの
を防いで折曲げを行う。
【0011】
【実施例】以下、図1〜図3に基づいて、本発明の一実
施例を説明する。
施例を説明する。
【0012】すなわち、ヘミング装置は、図1および図
2に示すように、軸ホルダ1に、互いに逆方向に回転駆
動される2本のローラ軸2,3を上下に近接離間可能に
並設し、上側のローラ軸2に、ヘム用ローラ4が着脱可
能に設けてあると共に、下側のローラ軸3に、前記ヘム
用ローラ4とともにワーク載置用のヘムダイ5を上下か
ら挟む押え用ローラ6が設けてある。
2に示すように、軸ホルダ1に、互いに逆方向に回転駆
動される2本のローラ軸2,3を上下に近接離間可能に
並設し、上側のローラ軸2に、ヘム用ローラ4が着脱可
能に設けてあると共に、下側のローラ軸3に、前記ヘム
用ローラ4とともにワーク載置用のヘムダイ5を上下か
ら挟む押え用ローラ6が設けてある。
【0013】軸ホルダ1は、図1(a)の右側となるヘ
ムダイ5側を正面とすると、正面の上側約半分が開放さ
れた箱型を成すと共に、内部中央に竪の隔壁7を有し、
背面の下部寄りに、モータ8が、その出力軸9を軸ホル
ダ1内に突出させた状態で取付けてあると共に、同背面
の上部に、前記モータ8の作動用スイッチ10を備えた
ハンドル11が設けてある。
ムダイ5側を正面とすると、正面の上側約半分が開放さ
れた箱型を成すと共に、内部中央に竪の隔壁7を有し、
背面の下部寄りに、モータ8が、その出力軸9を軸ホル
ダ1内に突出させた状態で取付けてあると共に、同背面
の上部に、前記モータ8の作動用スイッチ10を備えた
ハンドル11が設けてある。
【0014】軸ホルダ1の内部上位側には、歯車12を
備えた伝達用軸13が設けてある。伝達用軸13は、ホ
ルダ背面部と隔壁7に設けた軸受け14,15により、
水平状態で回転自在に保持してあって、隔壁7からホル
ダ正面方向に突出させた端部に、ユニバーサルジョイン
ト16を介して上側のローラ軸2が連結してある。この
ユニバーサルジョイント16は、伝達用軸13の回転を
上側のローラ軸2に伝達し、且つ同ローラ軸2が水平状
態を保ちつつ上下動し得るように、例えば、2つの関節
部および弾性体などで構成してある。そして、上側のロ
ーラ軸2のホルダ正面側の端部に、前記ヘム用ローラ4
が着脱可能に取付けてある。
備えた伝達用軸13が設けてある。伝達用軸13は、ホ
ルダ背面部と隔壁7に設けた軸受け14,15により、
水平状態で回転自在に保持してあって、隔壁7からホル
ダ正面方向に突出させた端部に、ユニバーサルジョイン
ト16を介して上側のローラ軸2が連結してある。この
ユニバーサルジョイント16は、伝達用軸13の回転を
上側のローラ軸2に伝達し、且つ同ローラ軸2が水平状
態を保ちつつ上下動し得るように、例えば、2つの関節
部および弾性体などで構成してある。そして、上側のロ
ーラ軸2のホルダ正面側の端部に、前記ヘム用ローラ4
が着脱可能に取付けてある。
【0015】また、軸ホルダ1の上部には、ロッド17
を下向きにした状態で挟持用シリンダ18が取付けてあ
って、ロッド17の下端部には、前記上側のローラ軸2
が貫通状態となる軸受け19を備えたリテーナ20が取
付けてある。このリテーナ20は、軸ホルダ1の両側部
に形成した矩形の開口部21,21に上下動自在に係合
している。
を下向きにした状態で挟持用シリンダ18が取付けてあ
って、ロッド17の下端部には、前記上側のローラ軸2
が貫通状態となる軸受け19を備えたリテーナ20が取
付けてある。このリテーナ20は、軸ホルダ1の両側部
に形成した矩形の開口部21,21に上下動自在に係合
している。
【0016】他方、下側のローラ軸3は、隔壁7とホル
ダ正面部に設けた軸受け22,23によって回転自在に
保持してあって、隔壁7からホルダ背面方向に突出させ
た部分に、前記伝達用軸13の歯車12と係合する歯車
24が設けてある。この下側のローラ軸3は、連結部材
25を介してモータ8の出力軸に連結してあり、ホルダ
正面側の端部に、前記押え用ローラ6が取付けてある。
ダ正面部に設けた軸受け22,23によって回転自在に
保持してあって、隔壁7からホルダ背面方向に突出させ
た部分に、前記伝達用軸13の歯車12と係合する歯車
24が設けてある。この下側のローラ軸3は、連結部材
25を介してモータ8の出力軸に連結してあり、ホルダ
正面側の端部に、前記押え用ローラ6が取付けてある。
【0017】これにより、上下のローラ軸2,3および
各ローラ4,6は、モータ8を駆動源として互いに逆方
向に回転駆動され、且つ挟持用シリンダ18を駆動源と
して上下に近接離間可能になっている。
各ローラ4,6は、モータ8を駆動源として互いに逆方
向に回転駆動され、且つ挟持用シリンダ18を駆動源と
して上下に近接離間可能になっている。
【0018】ワークWは、上側のパネルP1と、折曲げ
用のフランジFを有する下側のパネルP2とから成り、
ヘムダイ5上に載置される。ヘムダイ5の上面には、そ
の縁に沿って溝状のガイド部26が設けてある。これに
対し、ヘム用ローラ4には、ガイド部26に係合する突
起状の係合部27が当該ローラ4の円周方向にわたって
設けてある。
用のフランジFを有する下側のパネルP2とから成り、
ヘムダイ5上に載置される。ヘムダイ5の上面には、そ
の縁に沿って溝状のガイド部26が設けてある。これに
対し、ヘム用ローラ4には、ガイド部26に係合する突
起状の係合部27が当該ローラ4の円周方向にわたって
設けてある。
【0019】なお、図1(a)に示す如く先端が円柱状
のヘム用ローラ4は、折曲げを完成させるためのもので
ある。図1(b)に示す如く先端にテーパ部40aを有
するヘム用ローラ40は、フランジFを約45度に一次
曲げするものであって、先のものと同様の係合部27を
有している。これらのヘム用ローラ4,40は、工程に
応じて交換される。また、軸ホルダ1の上部には、モー
タ8の回転方向を切換えるスイッチや、挟持用シリンダ
18を作動させるためのスイッチを備えた操作部28が
設けてある。
のヘム用ローラ4は、折曲げを完成させるためのもので
ある。図1(b)に示す如く先端にテーパ部40aを有
するヘム用ローラ40は、フランジFを約45度に一次
曲げするものであって、先のものと同様の係合部27を
有している。これらのヘム用ローラ4,40は、工程に
応じて交換される。また、軸ホルダ1の上部には、モー
タ8の回転方向を切換えるスイッチや、挟持用シリンダ
18を作動させるためのスイッチを備えた操作部28が
設けてある。
【0020】上記のヘミング装置は、2つの歯車12,
24および伝達用軸13、ならびに上側のローラ軸2を
水平状態で上下動させる構成を兼ねるユニバーサルジョ
イント16により、モータ8の回転を2本のローラ軸
2,3に伝達するための駆動機構が構成してある。
24および伝達用軸13、ならびに上側のローラ軸2を
水平状態で上下動させる構成を兼ねるユニバーサルジョ
イント16により、モータ8の回転を2本のローラ軸
2,3に伝達するための駆動機構が構成してある。
【0021】上記のヘミング装置でヘミングを行うに
は、上側のローラ軸2に一次曲げのヘム用ローラ40を
取付けると共に、挟持用シリンダ18を収縮駆動させて
両ローラ40,6の間隔をヘムダイ5の厚さよりも充分
に大きくしておき、図3(a)に示すように、ヘムダイ
5上にワークWの上下のパネルP1,P2を位置決めし
たのち、挟持用シリンダ18を伸長駆動して、係合部2
7とガイド部26とを係合させつつ上下のローラ40,
6でヘムダイ5を挟むことにより、ヘムダイ5に軸ホル
ダ1を装着する。
は、上側のローラ軸2に一次曲げのヘム用ローラ40を
取付けると共に、挟持用シリンダ18を収縮駆動させて
両ローラ40,6の間隔をヘムダイ5の厚さよりも充分
に大きくしておき、図3(a)に示すように、ヘムダイ
5上にワークWの上下のパネルP1,P2を位置決めし
たのち、挟持用シリンダ18を伸長駆動して、係合部2
7とガイド部26とを係合させつつ上下のローラ40,
6でヘムダイ5を挟むことにより、ヘムダイ5に軸ホル
ダ1を装着する。
【0022】そして、モータ8を作動させることによ
り、上下のローラ4,6を互いに逆に回転させて軸ホル
ダ1全体を走行させ、これに伴って、図3(b)に示す
如くヘム用ローラ40でフランジFを端から一次的に折
曲げていく。こののち、挟持用シリンダ18を収縮駆動
して、一次曲げのヘム用ローラ40と折曲げを完成させ
るためのヘム用ローラ4を交換し、再び軸ホルダ1をヘ
ムダイ5に装着してモータ8を作動させることにより、
図3(c)に示すようにフランジFを完全に折曲げる。
り、上下のローラ4,6を互いに逆に回転させて軸ホル
ダ1全体を走行させ、これに伴って、図3(b)に示す
如くヘム用ローラ40でフランジFを端から一次的に折
曲げていく。こののち、挟持用シリンダ18を収縮駆動
して、一次曲げのヘム用ローラ40と折曲げを完成させ
るためのヘム用ローラ4を交換し、再び軸ホルダ1をヘ
ムダイ5に装着してモータ8を作動させることにより、
図3(c)に示すようにフランジFを完全に折曲げる。
【0023】このように、上記のヘミング装置は、近接
離間可能な上下のローラ軸2,3にヘム用ローラ4(4
0)と押え用ローラ6を設け、これらのローラ4(4
0),6でヘムダイ5を上下から挟むことでヘムダイ5
に軸ホルダ1が装着状態となるので、ヘムダイ5のいず
れの位置においても軸ホルダ1を着脱することができ、
ワークWの位置に応じた装着や、ヘム用ローラ4,40
の交換などに対処することが容易である。
離間可能な上下のローラ軸2,3にヘム用ローラ4(4
0)と押え用ローラ6を設け、これらのローラ4(4
0),6でヘムダイ5を上下から挟むことでヘムダイ5
に軸ホルダ1が装着状態となるので、ヘムダイ5のいず
れの位置においても軸ホルダ1を着脱することができ、
ワークWの位置に応じた装着や、ヘム用ローラ4,40
の交換などに対処することが容易である。
【0024】また、折曲げ時には、ヘムダイ5のガイド
部26とヘム用ローラ4の係合部27とが係合している
ので、軸ホルダ1がヘムダイ5から外れる心配が全くな
いと共に、ヘム用ローラ4が折曲げの際の反力でずれる
こともなく、しかも、伸長させた挟持用シリンダ18で
両ローラ4,6によるヘムダイ5の挟持状態が維持され
ているので、安定した加圧力で折曲げが良好に行われ
る。
部26とヘム用ローラ4の係合部27とが係合している
ので、軸ホルダ1がヘムダイ5から外れる心配が全くな
いと共に、ヘム用ローラ4が折曲げの際の反力でずれる
こともなく、しかも、伸長させた挟持用シリンダ18で
両ローラ4,6によるヘムダイ5の挟持状態が維持され
ているので、安定した加圧力で折曲げが良好に行われ
る。
【0025】図4〜図7は、ワークが自動車のドアパネ
ルである場合のヘミング装置の適用例を示す図である。
この場合、図4に示すドアパネルDは、ヘミングの際に
上側となるインナパネルPiと、下側となるアウタパネ
ルPoとで構成してあって、アウタパネルPoに外側
(図4では下側)へ突出したキャラクターラインCが形
成してあり、このキャラクターラインCの端部にもヘミ
ングが施される。
ルである場合のヘミング装置の適用例を示す図である。
この場合、図4に示すドアパネルDは、ヘミングの際に
上側となるインナパネルPiと、下側となるアウタパネ
ルPoとで構成してあって、アウタパネルPoに外側
(図4では下側)へ突出したキャラクターラインCが形
成してあり、このキャラクターラインCの端部にもヘミ
ングが施される。
【0026】図5および図6に示すヘミング装置は、先
の実施例とほぼ同一構成の軸ホルダ1を備えると共に、
軸ホルダ1の上部片側に下方へ傾斜したブラケット51
を備えており、このブラケット51に、ロッド52を下
向きにした状態でプレス用シリンダ53が設けてある。
このとき、プレス用シリンダ53は、その軸線が押え用
ローラ6の中心と交差する配置になっている。また、前
記ロッド52の下端部には、キャラクターラインCの部
分にヘミングを行うための加圧用部材54が取付けてあ
る。
の実施例とほぼ同一構成の軸ホルダ1を備えると共に、
軸ホルダ1の上部片側に下方へ傾斜したブラケット51
を備えており、このブラケット51に、ロッド52を下
向きにした状態でプレス用シリンダ53が設けてある。
このとき、プレス用シリンダ53は、その軸線が押え用
ローラ6の中心と交差する配置になっている。また、前
記ロッド52の下端部には、キャラクターラインCの部
分にヘミングを行うための加圧用部材54が取付けてあ
る。
【0027】これに対して、ヘムダイ55には、上面
に、キャラクターラインCの断面形状に対応した上向き
凹部56が設けてあると共に、前記上向き凹部56の下
側位置に、押え用ローラ6が係合する下向き凹部57が
設けてある。
に、キャラクターラインCの断面形状に対応した上向き
凹部56が設けてあると共に、前記上向き凹部56の下
側位置に、押え用ローラ6が係合する下向き凹部57が
設けてある。
【0028】上記のヘミング装置は、先の実施例と同様
のヘミングを行うほか、キャラクターラインCの部分に
おいては、ヘム用ローラ4を上方に移動させ、図6に示
す如く軸ホルダ1を傾斜させて加圧用シリンダ53が垂
直になるようにし、上下のローラ4,6で姿勢を保ちつ
つ加圧用シリンダ53を伸長駆動して、加圧用部材54
でキャラクターラインCの部分にヘミングを行う。
のヘミングを行うほか、キャラクターラインCの部分に
おいては、ヘム用ローラ4を上方に移動させ、図6に示
す如く軸ホルダ1を傾斜させて加圧用シリンダ53が垂
直になるようにし、上下のローラ4,6で姿勢を保ちつ
つ加圧用シリンダ53を伸長駆動して、加圧用部材54
でキャラクターラインCの部分にヘミングを行う。
【0029】また、上記のヘミング装置にあっては、さ
らに図7に示すように、加圧用部材54に、スプリング
58で弾性保持された位置決めピン59を下向きに設け
ると共に、ヘムダイ55上の上向き凹部56と溝状ガイ
ド部26との交差部分に、前記位置決めピン59を受け
る位置決め孔60を設け、これにより位置決めをより正
確にし、且つその状態をより確実に維持することができ
る。
らに図7に示すように、加圧用部材54に、スプリング
58で弾性保持された位置決めピン59を下向きに設け
ると共に、ヘムダイ55上の上向き凹部56と溝状ガイ
ド部26との交差部分に、前記位置決めピン59を受け
る位置決め孔60を設け、これにより位置決めをより正
確にし、且つその状態をより確実に維持することができ
る。
【0030】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明のヘミ
ング装置によれば、直接折曲げを行うヘム用ローラとそ
の下側の押え用ローラとでヘムダイを挟むことにより、
軸ホルダがヘムダイに装着状態となることから、従来の
装置に比べてローラの数が削減され、ローラの駆動装置
の簡略化とともに全体的な構造の簡略化を実現すること
ができる。
ング装置によれば、直接折曲げを行うヘム用ローラとそ
の下側の押え用ローラとでヘムダイを挟むことにより、
軸ホルダがヘムダイに装着状態となることから、従来の
装置に比べてローラの数が削減され、ローラの駆動装置
の簡略化とともに全体的な構造の簡略化を実現すること
ができる。
【0031】また、ヘムダイのいずれの位置においても
軸ホルダを着脱し得るので、ヘムダイ上で位置決めされ
たワークに応じた位置での装着や、ヘム用ローラの交換
に容易に対処することができると共に、ヘムダイのガイ
ド部とヘム用ローラの係合部との係合により、ヘム用ロ
ーラが折曲げの際の反力でずれるような事態を防ぐこと
ができ、常に安定した加圧力で良好な折曲げを行うこと
ができる。
軸ホルダを着脱し得るので、ヘムダイ上で位置決めされ
たワークに応じた位置での装着や、ヘム用ローラの交換
に容易に対処することができると共に、ヘムダイのガイ
ド部とヘム用ローラの係合部との係合により、ヘム用ロ
ーラが折曲げの際の反力でずれるような事態を防ぐこと
ができ、常に安定した加圧力で良好な折曲げを行うこと
ができる。
【図1】本発明の一実施例におけるヘミング装置を説明
する断面図(a)、および一次曲げのヘム用ローラを示
す側面図(b)である。
する断面図(a)、および一次曲げのヘム用ローラを示
す側面図(b)である。
【図2】図1(a)に示すヘミング装置の正面部分の斜
視図である。
視図である。
【図3】ヘミングの工程において、ワーク位置決め状態
(a)、一次曲げ(b)および最終的な曲げ(c)を説
明する各々断面図である。
(a)、一次曲げ(b)および最終的な曲げ(c)を説
明する各々断面図である。
【図4】本発明に係わるヘミング装置の適用例におい
て、ワークとしてのドアパネルを示す断面図である。
て、ワークとしてのドアパネルを示す断面図である。
【図5】図4に示すドアパネルにヘミングを施すための
ヘミング装置を説明する正面図である。
ヘミング装置を説明する正面図である。
【図6】図5に示すヘミング装置およびヘムダイを示す
断面図である。
断面図である。
【図7】図4に示すヘミング装置に位置決めピンを設け
た例を示す断面図である。
た例を示す断面図である。
【図8】従来のヘミング装置を説明する断面図である。
1 軸ホルダ 2 上側のローラ軸 3 下側のローラ軸 4 ヘム用ローラ 5 ヘムダイ 6 押え用ローラ 26 ガイド部 27 係合部 40 ヘム用ローラ
Claims (1)
- 【請求項1】 軸ホルダに、互いに逆方向に回転駆動さ
れる2本のローラ軸を上下に近接離間可能に並設し、上
側のローラ軸に、ヘム用ローラを着脱可能に設けると共
に、下側のローラ軸に、前記ヘム用ローラとともにワー
ク載置用のヘムダイを上下から挟む押え用ローラを設
け、前記ヘムダイの上面に、その縁に沿ってガイド部を
設けると共に、前記ヘム用ローラに、ガイド部に係合す
る係合部を円周方向にわたって設けたことを特徴とする
ヘミング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13353493A JP2924569B2 (ja) | 1993-06-03 | 1993-06-03 | ヘミング装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06344037A JPH06344037A (ja) | 1994-12-20 |
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Family
ID=15107060
Family Applications (1)
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JP13353493A Expired - Fee Related JP2924569B2 (ja) | 1993-06-03 | 1993-06-03 | ヘミング装置 |
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- 1993-06-03 JP JP13353493A patent/JP2924569B2/ja not_active Expired - Fee Related
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