JPH0435063Y2 - - Google Patents

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JPH0435063Y2
JPH0435063Y2 JP254087U JP254087U JPH0435063Y2 JP H0435063 Y2 JPH0435063 Y2 JP H0435063Y2 JP 254087 U JP254087 U JP 254087U JP 254087 U JP254087 U JP 254087U JP H0435063 Y2 JPH0435063 Y2 JP H0435063Y2
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shaft
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は端部にゴム製のブーツないしカバーを
有するシヤフトに、前記ブーツないしカバーを嵌
着させつつ副シヤフトを組付けるようにした継手
部品の組立て装置に関する。
(従来の技術) 自動車等のように、原動機としてのエンジンの
回転力を駆動車輪に伝達し、被駆動対としての自
動車を駆動するには、電力伝達機構が必須であ
る。この機構は、「自動車工学全書第9巻、動力
伝達装置、編者:自動車工学全書編集委員会、株
式会社山海堂発行」に示されている。
第15図は、この動力伝達機構としてシヤフト
に等速ジヨイントを組付けた自動車用ドライブシ
ヤフトの要部断面図である。
このドライブシヤフトでは、主シヤフト1の第
15図中左側にはトライポード型等速ジヨイント
2を有する第1副シヤフト12が、そして、同図
中右側にはベル型等速ジヨイント3を有する第2
副シヤフト18がそれぞれ継手部品として取り付
けられている。これら等速ジヨイント2,3は、
前輪駆動のいわゆるFF車にとつて必須のもので
あり、前輪が転蛇してもエンジンから車輪に伝わ
る回転速度が一定に保持される機能を有する。
トライポード型等速ジヨイント2は、この場合
フアイナルドライブ側(車輪側)であり、主シヤ
フト1に形成された雄型のセレーシヨン4に対応
した雌型のセレーシヨン5が切られたインナーレ
ース6と、このインナーレース6の外周に円周方
向3等配に配設され突出するスパイダー7と、当
該スパイダー7の外周に回転可能に保持された球
状ローラ8と、これらを軸方向摺動自在に収容す
るハウジング9と、内部の防水及び防塵等を保つ
ためのゴム材等の弾性材からなるブーツ(カバ
ー)10とを有する。そして、インナーレース6
が主シヤフト1から抜けないように抜け止め用の
サークリツプ11を主シヤフト1に装着してあ
る。このように、フアイナルドライブ側シヤフト
(第1副シヤフト)12は、円筒形状のハウジン
グ9と一体となつた継手部品を構成している。
このようなトライポート型等速ジヨイント2で
は、主シヤフト1の端部に装着されたインナーレ
ース6及び球状ローラ8がハウジング内周壁に摺
接することにより、主シヤフト1がフアイナルド
ライブ側シヤフト12の軸心に対して相対的に傾
くのを許容しつつ、回転力を等速に伝達するよう
になつている。
また、ベル型等速ジヨイント3は、この場合、
ホイール側(駆動側)であり、主シヤフト1に形
成された雄型のセレーシヨン4に対応した雌型の
セレーシヨン5が切られたインナーレース13
と、このインナーレース13の外周にあるボール
ケージ14に回転自在に保持されたスチールボー
ル15と、このスチールボール15が内接するハ
ウジング16と、内部の防水及び防塵を保つため
のゴム製ブーツ17とを有する。なお、この等速
ジヨイント3の場合も、主シヤフト1がインナー
レース13から抜けないように、抜け止め用のサ
ークリツプ11がシヤフトに装着してある。そし
て、ホイール側シヤフト(第2副シヤフト)18
は、ハウジング16と一体となつた継手部品を構
成している。このようなベル型等速ジヨイント3
では、主シヤフト1の端部に装着されたインナー
レース13及びボールケージ14に保持されたス
チールボール15がハウジング16内周壁に摺接
することにより、主シヤフト1がホイール側シヤ
フト18の軸心に対して相対的に傾くのを許容し
つつ、回転力を等速に伝達するようになつてい
る。
そして、このドライブシヤフトの場合には、フ
アイナルドライブ側にあるトライポート型等速ジ
ヨイント2内で、主シヤフト1の端部に装着され
たスパイダー7がハウジング9内周面を軸方向に
摺接し、自動車の上下動その他の原因による主シ
ヤフト1の軸方向移動をそこで吸収するようにし
ている。しかも、主シヤフト1の軸方向移動にか
かわらず、主シヤフト1の回転力はハウジング9
を介してフアイナルドライブ側シヤフト12に有
効に伝達されるようになつている。
(考案が解決しようとする問題点) このようなドライブシヤフトの組立工程のう
ち、端部にインナーレース等の等速ジヨイント2
の構成部品が一体となつた主シヤフト1に、ハウ
ジング9の外周にブーツ10を嵌着させつつ、副
シヤフト(継手部品)12を組付ける作業は従来
手作業によつて、次のようにして行なつていた。
従来は第16図Aに示すように、まず、主シヤ
フト1を固定した状態とし、主シヤフト1の中心
軸に対して所定の角度だけ、副シヤフト(継手部
品)12を傾けた状態でハウジング9内にインナ
ーレース6を嵌合させると同時に、ブーツ10の
下半分の部分内にハウジング9を挿入させる。次
いで、第1副シヤフト12が主シヤフト1と同軸
となるように揺動させている。
しかし、この状態ではブーツ10とハウジング
9とで囲まれる空間内に空気が入り込み、主シヤ
フト1に対する第1副シヤフト12の軸方向の位
置決めを行なうことができないので、第16図B
に矢印で示す方向に副シヤフト12を回転させた
り、ドライバー等の工具Tを用いて、ブーツ10
の大径側端部10aを押し広げるようにしてい
る。
しかしながら、このような従来の組付け工法に
あつては、手作業で行なつているために、作業に
熟練を要すると共に、ブース10のゴムの柔らか
さによつて、組付けの仕方が左右される。また、
一度でブーツ10内にハウジング9が入り込まな
いと、何回となく副シヤフト12を屈曲して挿入
する必要があり、屈曲してブーツ10の片側にハ
ウジング9を引掛けた状態でドライバー等の工具
Tで無理に被せて挿入しなければならず、ゴム製
のブーツ10に傷が付くことがあるという問題点
があつた。
本考案は上記従来技術の問題点に鑑みてなされ
たものであり、主シヤフト(シヤフト)に固定さ
れたゴム製のブーツを副シヤフト(継手部品)に
嵌合させつつ、主シヤフトと副シヤフトとを自動
的に一体に組付け得るようにすることを目的とす
る。
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するための本考案は、弾性材か
らなるラツパ形状のブーツに装着されたシヤフト
に、前記ブーツの開口端部が嵌着する円筒部を有
する継手部品を組付ける継手部品の組立て装置で
あつて、前記ブーツが装着されたシヤフトを支持
する支持台の上方に、前記ブーツを保持して前記
ブーツの中心を前記シヤフトの中心にほぼ一致さ
せるアームが設けられたブーツ保持手段を設置
し、前記支持台に接近して設置されたロボツトの
アームに、前記継手部品を把持すると共に前記ブ
ーツの中心とシヤフトの中心とがほぼ一致した状
態の下で前記ブーツ内に円筒ブーツを嵌入した後
に前記シヤフトを揺動させるハンド本体を取付
け、前記継手部品の前記シヤフトに対する組付け
と前記ブーツの前記円筒部に対する嵌着とを行な
うようにした継手部品の組立て装置である。
(作用) 支持台の上に支持されたブーツが装着された状
態のシヤフト(主シヤフト)は、当初ブーツが垂
れた状態となつているが、ブーツ保持手段のアー
ムによつてシヤフトと同心に姿勢が変更される。
次いで、産業用ロボツトに把持された継手部品
(副シヤフト)は、前記ロボツトによつてシヤフ
トに組付けられると共に、このシヤフトに予め装
着されたブーツ内に、継手部品に形成された円筒
ブーツ(ハウジング)が嵌合される。そして、前
記ロボツトによる継手部品の揺動により、ブーツ
内の空気は大気圧と同様になり、ブーツは継手部
品の円筒部の所定の位置に嵌着される。
(実施例) 次に図示する本考案の一実施例に係る継手部品
の組立て装置について説明する。
第1図A,Bは本考案の継手部品の組立て装置
の全体を示す図であり、基盤20の上に設置され
た搬送手段21に支持台22が摺動可能に設置さ
れている。第15図に示す主シヤフト1は、支持
台22に設けられたクランパー23によつて支持
台22に支持された状態で、第1図Aにおいて矢
印で示す方向に搬入されて来る。図示する位置ま
で搬入される主シヤフト1は、予め両端にインナ
ーレース6,13と、ブーツ10,17が取付け
られており、第15図において右側に示す第2副
シヤフト、つまりホイール側シヤフト18は、予
め主シヤフト1の右端に取付けられている。しか
し、この状態では未だに第1副シヤフトであるフ
アイナルドライブ側のシヤフト12は取付けられ
ていない。
第1図A,Bに示すように、基盤20に固定さ
れた支柱24には、搬送手段21の横方向にこれ
を跨いで伸びている支持梁25が取付けられてお
り、この支持梁25に固定されたガイドレール2
6に案内されて前記支持梁25に沿つて往復動可
能に、ブーツ保持手段27が設置されている。こ
のブーツ保持手段27を往復動するために、支持
梁25には、ブラケツト28によりシリンダ29
が取付けられ、このシリンダ29のロツド30が
ブーツ保持手段27に連結されている。
前記ブーツ保持手段27を詳細に示すと、第2
図A〜Cの通りであり、ブーツ保持手段27はガ
イドレール26を転動する車輪31が設けられた
保持手段本体32を有している。この保持手段本
体32には、シリンダ33がブラケツト34によ
つて固定され、このシリンダ33のロツド35に
は上下動部材36が取付けられている。したがつ
て、シリンダ33の駆動によつて、上下動部材3
6は保持手段本体32に対して上下動することに
なる。
この上下動部材36には、爪開閉手段37が設
けられている。この爪開閉手段37は前記上下動
部材36に固定されたブラケツト38に取付けら
れたシリンダ39と、このシリンダ39により開
閉するリンク機構部40とを有する。このリンク
機構部40は、シリンダ39のロツド41にピン
結合された2つのレバー42と、それぞれのレバ
ー42にピン結合された2つのアーム43とを有
し、それぞれのアーム43は、第2図Aに示すよ
うに、ブラケツト38と一体の支持板44に取付
けられた支持軸45に回動自在に装着されてい
る。これにより、シリンダ39の駆動によつて、
ロツド41、及びレバー42を介してそれぞれの
アーム43の先端が開閉することになる。
それぞれのアーム43の先端には、第15図に
示す主シヤフト1の左端部に取付けられたブーツ
10の姿勢を保持して、ブーツ10の中心を主シ
ヤフト1の中心に位置させるための爪部材46
が、第2図Bに示すように固定されている。アー
ム43が閉じた状態における爪部材46の形状を
示すと第2図Cの通りである。2つの爪部材46
には、第2図及び第4図Aに示すように、下方に
たれさがつている状態のブーツ10の姿勢を保持
するためのガイド板47が取付けられている。
第1図Aに示すように、ブーツ保持手段27に
隣接して、シヤフト1を把持するためのシヤフト
クランプ手段50が設けられている。このクラン
プ手段50は、シリンダ51によつて上下動する
上下動部材52と、これに取付けられたシリンダ
53によつて開閉するリンク機構部54とを有し
ている。このリンク機構部54に設けられたアー
ム55はその一部のみが示されている。
第1図A,Bに示すように、ブーツ保持手段2
7に対して所定の距離隔てて産業用ロボツト60
が、基盤20の上のロボツト台Rに設置されてい
る。この産業用ロボツト60のアーム61の先端
には、第3図A〜Cに示すようなハンド62が装
着されている。
このハンド62は前記産業用ロボツト60のア
ーム61に装着され、シリンダ63が組込まれた
ハンド本体64を有しており、ハンド本体64に
は、先端に第15図に示す第1副シヤフトとして
のフアイナルドライブ側シヤフト12を把持する
ための把持爪65をそれぞれ有するアーム66が
ピン結合されている。それぞれのアーム66はリ
ンク67を介してシリンダ63のロツド68に連
結されている。アーム66が最も開いた状態は、
ハンド本体64に固定された枠体69によつて規
制されるようになつている。
第4〜7図は第2図B,Cに示したガイド板4
7の他の実施例を示す図である。第4図A〜Cに
示すガイド板47aは、爪部材46にねじ止めさ
れる孔70が形成された本体部71にはラフガイ
ド72と丸棒部73が設けられている。また、第
5図に示すガイド板47bはねじ止め用の孔70
を有するブラケツト74に、本体部71が取付け
られており、この本体部71にはローラ75が取
付けられている。
第6図に示すガイド板47cは、ねじ止め用の
孔70を有する本体71に、図示する形状のラフ
ガイド72と丸棒部73が設けられている。更に
第7図に示すガイド板47dは、本体部71に図
示する形状のラフガイド72と丸棒部73とが設
けられている。
次に、第1〜3図に示す継手部品の組立て装置
を用いて、主シヤフト1の端部にフアイナルドラ
イブ側シヤフトである第1副シヤフト(継手部
品)12を組付ける手順について説明する。
第1副シヤフト12は、図示しない収容台等に
収容された状態から、1つだけ産業用ロボツト6
0のハンド62に把持される。一方、主シヤフト
1は支持台22の上にクランパー23によつて図
示する位置まで搬送される。このときには、主シ
ヤフト1の右端部には、予め第2副シヤフト18
がインナーレース13等と共に取付けられ、ブー
ツ17がブーツ装着溝1bの部分に嵌着されてい
る。ただし、ブーツ17の開口端部17aはハウ
ジング16には嵌着されていない。また、主シヤ
フト1の左端部には、ブーツ10が嵌着されてい
るが、第1副シヤフト12は取付けられていな
い。主シヤフト1の長さに応じて、シリンダ29
の駆動によりブーツ10の位置に爪部材46が位
置するように保持手段本体32がガイドレール2
6に沿つて移動すると共に、シリンダ33の作動
によつて、上下動部材36が下降する。第1図A
は上下動部材36がいまだに下降していない状態
を示す。このときには、まだアーム43の先端は
開いており、ブーツ10は第8図Aに示すよう
に、下方に垂れた状態となつている。
この状態からシリンダ39を作動して、第2図
Bに示すリンク機構部40を介してアーム43の
先端を閉じる。これにより、ブーツ10が爪部材
46によつてクランプされるが、この際に、上述
のように垂れていた状態のブーツ10は、まずガ
イド板47で案内されてブーツ10の中心と主シ
ヤフト1の中心とが一致するように姿勢が修正さ
れると共に、爪部材46によつて保持される。こ
の状態におけるブーツ10の姿勢を示すと第8図
Bの通りである。
次いで、産業用ロボツト60のハンド62によ
つて保持された第1副シヤフト12を、産業用ロ
ボツト60の作動により第1副シヤフト12の先
端のハウジング9内に主シヤフト1の端部に設け
られたスパイダー7の部分を嵌入させた後に、ア
ーム66を広げて第1副シヤフト12をアンクラ
ンプする。このアンクランプの作動におけるアー
ム66のストロークは、枠体69で規制されてお
り、アンクランプしても把持爪65には、第1図
Bに示すように、第1副シヤフト12の形状に対
応させて凹部65aを有するために、把持爪65
と第1副シヤフト12との間のガタ分だけ、第8
図Cに示すように、第1副シヤフト12は下方に
垂れて、把持爪65により支持されることにな
る。この状態にあつては、第8図Cに示すように
主シヤフト1の中心軸O1に対して角度θだけ、
第1副シヤフト12の中心軸O2が傾斜してい
る。
次に、産業用ロボツト60を作動してハンド6
3を主シヤフト1に向けて、第8図Cにおいて矢
印で示す挿入経路を経て前進させ、第1副シヤフ
ト12を決められた所定の寸法の部分にまで挿入
させる。これにより、ブーツ10がハウジング9
に被せられる。
更に、把持爪65を開閉させることによつて、
第8図Dにおいて矢印で示すように、第1副シヤ
フト12を揺動させ、これによつてブーツ10内
の空気が大気圧とほぼ同様になり、第1副シヤフ
ト13が主シヤフト1に対して所定の寸法の位置
に組付けられる。
上述のように、本考案によれば、主シヤフト1
と第1副シヤフト12との組付けが、手作業によ
らず、自動的になされ、ブーツ10に傷等の発生
もなくなる。また、第1副シヤフト12は主シヤ
フト1に対して所定の位置に位置決めされること
になる。
次に、主シヤフト1の右端に予め組み付けられ
た副シヤフト18のハウジング16の外周に、主
シヤフト1に予め嵌着されたブーツ17を嵌着さ
れるための装置について、参考までに第9図〜第
14図を参照しつつ説明する。
第1図A,Bに示すように、ガイドレール26
には支持梁25に沿つてシリンダ81により移動
自在にブーツ保持手段80が設けられており、こ
のブーツ保持手段80は、ブーツ保持手段27と
ほぼ同様の構造となつており、副シヤフト18及
びブーツ17が主シヤフトとほぼ同心状態とする
ためのものである。また、第1図A,Bに示すよ
うに、支持台82の上にはモータ83によつて摺
動板84が往復動可能となつている。
第9図に示すように摺動板84の第9図におけ
る右端には、ストツパ85が固着され、このスト
ツパ85にはロツド86を2段階に進退移動させ
るシリンダ87,88が連結してある。これらシ
リンダ87,88は摺動板84に対して回り止め
89により固定されている。
前記ロツド86には、第11図に詳示するよう
に、その先端にレバー受け部90が形成してあ
り、そのレバー受け部90に、2つのくの字形状
のレバー91のそれぞれの一端92が連結してあ
る。このくの字形状のレバー91の中央基部は支
軸93によりブラケツト94に回動自在に連結し
てあり、ブラケツト94は摺動板84の上に立設
された側壁95に固定してある。それぞれのレバ
ー91の他端部96は、前記側壁95間に架け渡
された上下2本のガイドバー96に案内されて移
動するアーム97の一端部に連結してある。アー
ム97の他端部には、第2副シヤフト18を把持
するためのクランプ爪98が第11,12図に示
すように固定してある。
クランプ爪98によつて第2副シヤフト18を
把持することにより、第2副シヤフト18は主シ
ヤフト1と同心状態となる。この状態の下で、ブ
ーツ17を第2副シヤフト18と一体のハウジン
グ16に嵌着させるための手段として、第9,1
0図にはブーツ嵌着手段99が摺動板84の上方
にこれと一体となつた支持台100に設けられて
いる。
このブーツ嵌着手段99は、第10図に示すよ
うに、主シヤフト1に取付けられたラツパ形状の
ブーツ17の大径側開口端部17aの前方に向け
て開閉するセンタリング用爪部101を有する。
このセンタリング用爪部101は、支持台100
に一体となつたレール102の上の移動ユニツト
103に取付けられておりら、この移動ユニツト
103に取付けられた支軸104を中心にそれぞ
れ回動する2つのアーム105の先端にセンタリ
ング用爪部101が固着されている。これらのア
ーム105に固着されたセンタリング用爪部10
1を拡大して示すと、第14図の通りであり、矢
印で示す方向に開閉自在となつている。また、こ
れらのセンタリング用爪部101はそれぞれ閉じ
た状態にあつては、第13図に示すように、セン
タリング用爪部101の内周面101aがハウジ
ング16には接触しないようになつている。この
ために第13図に示すように、アーム105に形
成された突出部107に当接するストツパ108
が移動ユニツト103に取付けられている。これ
らのセンタリング用爪部101を開閉するため
に、移動ユニツト103にはシリンダ109が取
付けられ、このシリンダ109によつて進退移動
するロツド110が駆動レバー111を介してア
ーム105に連結されている。
移動ユニツト103には、更に支軸104の部
分に、これを中心に回動自在にアーム112が取
付けられ、これらのアーム112の先端には、嵌
着用把持部113が固着されている。この嵌着用
把持部113を開閉するために、移動ユニツト1
03に取付けられたシリンダ114のロツド11
5は、駆動レバー116を介してアーム112に
連結されている。これらの嵌着用把持部113に
は、第10図に示すように、ブーツ17の小径側
端部17bを把持するための補助把持部117を
有する。
前記移動ユニツト103を介して前記センタリ
ング用爪部101の閉塞移動によつてブーツ17
を収縮させてブーツ17の中心とハウジング16
とを一致させた後に、ブーツ17を第10図にお
いて右方に移動させると共に、嵌着用把持部11
3を右方に移動させ、これによりブーツ17をハ
ウジング16に嵌着させるための移動手段とし
て、第10図に示すように、支持台100には2
つの空圧シリンダ118,119が取付けられ、
これらのシリンダ118,119によつて駆動さ
れるロツド120が移動ユニツト103に連結さ
れている。
これらのシリンダ118,119のうち、シリ
ンダ119はセンタリング用爪部101によつて
ブーツ17を収縮させ、その後にセンタリング用
爪部101を右方に移動させる際に、移動ユニツ
ト103を駆動するための駆動手段となつてお
り、シリンダ118はブーツ17を把持させた後
に、嵌着用把持ブーツ113を用いてブーツ17
をハウジング16に嵌着させる際に、移動ユニツ
ト103を駆動するための駆動手段となつてい
る。
上述したブーツ装着手段によつて、まず、ブー
ツ17がセンタリング用爪部は101によつて収
縮された後に、嵌着用把持部113によつてブー
ツ17を把持しつつ、嵌着用把持部113を第
9,10図において右方に移動させることによ
り、ブーツ17は第15図に示すようにハウジン
グ16に嵌着されることになる。
主シヤフト1の右端に装着されたブーツ17
は、主シヤフト1に予め取付けられた第2副シヤ
フト18のハウジング16の部分に、第9〜14
図に示す装置により嵌着されることとなる。
そして、第1図〜第5図に示す本考案の継手部
品の組立て装置によつて、主シヤフト1(シヤフ
ト)の左端に予め装着されたブーツ10は、ハウ
ジング9を有する第1副シヤフト(継手部品)1
2が主シヤフト1の左端に組付けられる際に、第
1副シヤフト12の円筒部つまりハウジング9に
所定の位置で嵌着されることになる。
(考案の効果) 以上のように、本考案によれば、支持台の上に
支持されたシヤフト(主シヤフト)に予め装着さ
れた弾性材製のブーツないしカバーはブーツ保持
手段のアームによつてシヤフトとほぼ同心の状態
に保持され、この状態でシヤフトに組付けられる
継手部品(第1副シヤフト)が産業用ロボツトに
より搬送され、継手部品に形成された円筒部(ハ
ウジング)の外側にブーツが嵌着される。この際
に、前記ロボツトによつてシヤフトが揺動される
ことから、ブーツ内の空気は大気圧状態に維持さ
れてブーツは継手部品の所定の位置に嵌合される
ことになる。これにより、シヤフトに対する継手
部品の組付けと、シヤフトに予め装着されていた
ブーツの継手部品に対する嵌着作業とがロボツト
を用いて自動的になされ、従来のように手作業に
よつていた問題点が解決し、組立て作業の迅速か
つ円滑化を達成し得ると共に、ブーツに傷等が付
くことなく、高品質の製品を組立てることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図Aは本考案の一実施例に係る継手部品の
組立て装置を示す正面図、第1図Bは同図Aの平
面図、第2図Aは第1図に示したブーツ保持手段
の詳細を示す正面図、第2図Bは同図Aの側面側
の断面図、第2図Cは同図BにおけるB−B線に
沿う断面図、第3図Aは第1図に示した産業用ロ
ボツトに取付けられるハンドを示す正面図、第3
図Bは同図AにおけるB−B線に沿う矢視図、第
3図Cは同図BにおけるC−C線に沿う矢視図、
第4図A〜Cは第2図Cに示したガイド板の他の
具体例を示す正面図、平面図、及び側面図、第5
図A,Bは更に他のガイド板の具体例を示す正面
図及び平面図、第6図A,B、及び第7図A,B
はそれぞれ更に他のガイド板の具体例を示す正面
図と平面図、第8図A〜Dは本考案の組立て装置
による組立て手順を示す工程図、第9図は第1図
Aに示されたブーツ嵌着手段を示す正面側断面
図、第10図は第9図の拡大正面図、第11図は
第9図における−線に沿う断面図、第1
2図は第11図における−線に沿う断面
図、第13図は第10図における−線に
沿う断面図、第14図は第13図に示すセンタリ
ング用爪部を示す拡大斜視図、第15図は第1と
第2の2つの副シヤフトがシヤフトに対して組立
てられた状態を示す一部省略断面図、第16図は
従来手作業によつて継手部品の組立てを行なつて
いた場合における組立て手順を示す工程図であ
る。 1……主シヤフト(シヤフト)、9……ハウジ
ング(円筒部)、12……第1副シヤフト(継手
部品)、27……ブーツ保持手段、32……保持
手段本体、36……上下動部材、43……アー
ム、46……爪部材、47,47a〜47d……
ガイド板、60……産業用ロボツト、61……ア
ーム、62……ハンド、64……ハンド本体。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 弾性材からなるラツパ形状のブーツに装着され
    たシヤフトに、前記ブーツの開口端部が嵌着する
    円筒部を有する継手部品を組付ける継手部品の組
    立て装置であつて、前記ブーツが装着されたシヤ
    フトを支持する支持台の上方に、前記ブーツを保
    持して前記ブーツの中心を前記シヤフトの中心に
    ほぼ一致させるアームが設けられたブーツ保持手
    段を設置し、前記支持台に接近して設置されたロ
    ボツトのアームに、前記継手部品を把持すると共
    に前記ブーツの中心とシヤフトの中心とがほぼ一
    致した状態の下で前記ブーツ内に円筒部を嵌入し
    た後に前記シヤフトを揺動させるハンド本体を取
    付け、前記継手部品の前記シヤフトに対する組付
    けと前記ブーツの前記円筒部に対する嵌着とを行
    なうようにした継手部品の組立て装置。
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