JP6512521B2 - 積層板、金属張積層板、プリント配線板、多層プリント配線板 - Google Patents

積層板、金属張積層板、プリント配線板、多層プリント配線板 Download PDF

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Description

本発明は、プリント配線板等の製造に用いられる積層板及び金属張積層板、並びにこれらを用いて製造されるプリント配線板及び多層プリント配線板に関するものである。
従来、低熱膨張性等を満足するような積層板として様々なものが開発されている。
例えば、特許文献1に記載の積層板は、所定のビスマレイミド誘導体を含有する熱硬化性樹脂組成物を繊維シート状補強基材に含浸・塗工し、Bステージ化してプリプレグを得た後、このプリプレグを用いて積層成形することによって得られるものである。
また特許文献2に記載の積層板は、所定の熱硬化性樹脂と溶融シリカとを含有する熱硬化性樹脂組成物を基材に含浸又は塗布してプリプレグを得た後、このプリプレグを所定の枚数積層することによって形成されている。
特開2011−195476号公報 特開2012−52110号公報
しかし、特にCSP(chip size package)等のパッケージに用いられる積層板には、生産性及び接続信頼性の観点から、熱膨張率(CTE:coefficient of thermal expansion)を低くするだけではなく、弾性率も高くすることが求められる。これを実現するには、樹脂組成物における無機充填材の配合量を増加させることが考えられるが、実際には樹脂組成物の増粘により生産性が低下するため、無機充填材の増量には限界があった。
また単に無機充填材を増量するだけでは、樹脂と無機充填材とが分離して積層板に外観不良が発生しやすくなる。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、熱膨張率を低く、弾性率を高くすることができると共に外観が良好な積層板、金属張積層板、プリント配線板及び多層プリント配線板を提供することを目的とするものである。
本発明に係る積層板は、無機成分と有機成分とで構成される樹脂組成物を基材に含浸して硬化させた積層板であって、
前記樹脂組成物は、前記積層板の全量に対して51〜61質量%含有され、
前記無機成分は、前記樹脂組成物の全量に対して68.775質量%含有され、
前記無機成分は、第一無機充填材と、第二無機充填材又は第三無機充填材とを含み、
前記第一無機充填材の平均粒子径は0.2μm未満であり、
前記第二無機充填材の平均粒子径は0.2μm以上1.0μm未満であり、
前記第三無機充填材の平均粒子径は1.0μm以上であり、
前記有機成分は、熱硬化性樹脂のみからなり、前記熱硬化性樹脂は、第一熱硬化性樹脂と第二熱硬化性樹脂とを含み、
前記第一熱硬化性樹脂の150℃でのICI粘度は0.3Pa・s以下であり、
前記第二熱硬化性樹脂の150℃でのICI粘度は0.3Pa・sを超え、
前記基材はガラスクロスである。
本発明に係る金属張積層板は、前記積層板の両面又は片面に金属箔を積層して形成されている。
本発明に係るプリント配線板は、前記積層板又は前記金属張積層板の両面又は片面に導体パターンを設けて形成されている。
本発明に係る多層プリント配線板は、前記プリント配線板を用いて、前記導体パターンの層を少なくとも3層以上設けて形成されている。
本発明によれば、熱膨張率を低く、弾性率を高くすることができると共に、良好な外観を得ることができるものである。
図1A〜図1Cは本発明の実施形態に係る積層板の一例を示す。図1Aは両面金属張積層板の断面図である。図1Bは片面金属張積層板の断面図である。図1Cは金属箔が積層されていない積層板の断面図である。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
本発明に係る積層板は、1枚又は複数枚のプリプレグ4を重ね、これを加熱加圧して形成されている。また本発明に係る金属張積層板は、上記の積層板3の両面又は片面に金属箔5を積層して形成されている。すなわち、1枚のプリプレグ4又は複数枚のプリプレグ4を重ねたものの両面に金属箔5を重ね、これを加熱加圧することによって、図1Aに示すような両面金属張積層板を形成することができる。また、1枚のプリプレグ4又は複数枚のプリプレグ4を重ねたものの片面に金属箔5を重ね、これを加熱加圧することによって、図1Bに示すような片面金属張積層板を形成することができる。上記の金属箔5としては、例えば、銅箔、アルミニウム箔、ステンレス箔等を用いることができる。なお、図1Cに示すものは、金属箔5が積層されていない積層板である。
上記のプリプレグ4は、樹脂組成物1を基材2に含浸させると共に、これを半硬化状態(Bステージ状態)となるまで加熱乾燥することによって製造することができる。
上記の基材2としては、例えば、ガラスクロス、ガラスペーパー、ガラスマット等のように無機繊維からなるものや、アラミドクロス等のように有機繊維からなるものを用いることができる。基材2の厚さは10〜200μmであることが好ましい。このように、基材2の厚さが10μm以上であることによって、積層板3の弾性率をさらに高くすることができるものである。また基材2の厚さが200μm以下であることによって、パッケージの薄型化を図ることができるものである。
上記の樹脂組成物1は、無機成分及び有機成分で構成される。
上記の無機成分は、無機充填材を含む。無機充填材としては、第一無機充填材(以下「第一充填材」ともいう)、第二無機充填材(以下「第二充填材」ともいう)、第三無機充填材(以下「第三充填材」ともいう)の群の中から少なくとも2種類以上のものを含有する。第一充填材は、平均粒子径が0.2μm未満(下限は0.01μm程度)であり、第二充填材は、平均粒子径が0.2μm以上1.0μm未満であり、第三充填材は、平均粒子径が1.0μm以上(上限は5.0μm程度)である。このように、平均粒子径の異なる無機充填材を組み合わせて用いると、粒子径の大きな無機充填材間の隙間に粒子径の小さな無機充填材が充填されることになる。これによって樹脂組成物1における無機充填材の含有量を増加させることができ、積層板3の熱膨張率を低く、弾性率を高くすることができると共に、良好な外観を得ることができるものである。
無機充填材の材質としては、例えば、シリカ、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、タルク、アルミナ等を用いることができる。特に無機充填材は、シリカのようにSi成分を含むことが好ましい。これにより積層板3の熱膨張率をさらに低くすることができるものである。
上記の有機成分は、例えば、熱硬化性樹脂、硬化剤及び硬化促進剤等を含む。このような有機成分は、積層板3全量に対して5〜20質量%含有されている。有機成分の含有量が5質量%未満であると、相対的に無機成分が多すぎ、樹脂組成物1が増粘して基材2に含浸しにくくなり、積層板3の生産性が低下するものである。有機成分の含有量が20質量%を超えると、相対的に無機成分が少なすぎ、積層板3の熱膨張率が高くなると共に、弾性率が低くなるものである。なお、上記の積層板3全量には基材2の質量は含まれるが、金属箔5の質量は含まれない。
熱硬化性樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、シアネート樹脂、メラミン樹脂、イミド樹脂等を用いることができる。特にエポキシ樹脂としては、例えば、多官能エポキシ樹脂、ビスフェノール型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂等を用いることができる。
特に有機成分は、150℃でのICI粘度が0.3Pa・s以下である樹脂(以下「第一熱硬化性樹脂」ともいう)を含むことが好ましい。ICI粘度は低いほど好ましいので下限は特に限定されない。ICI粘度が0.3Pa・s以下である樹脂と、ICI粘度が0.3Pa・sを超える樹脂(以下「第二熱硬化性樹脂」ともいう)とを併用する場合には、ICI粘度が0.3Pa・s以下である樹脂は、有機成分全量に対して5〜70質量%含有されていることが好ましい。このように、有機成分が低粘度の樹脂を含むことによって、樹脂組成物1の基材2への含浸性を高めることができるものである。そのため、無機充填材間にたとえ小さな隙間が残っても、この隙間に有機成分を充填させることができ、積層板3の外観を向上させることができるものである。さらに積層板3の生産性の低下を抑制することもできるものである。なお、ICI粘度は、例えばResearch Equipment (London) Limited製のICI粘度計を用いて測定することができる。
硬化剤としては、例えば、フェノール系硬化剤、ジシアンジアミド硬化剤等を用いることができる。
硬化促進剤としては、例えば、イミダゾール類、フェノール化合物、アミン類、有機ホスフィン類等を用いることができる。
そして、上記の無機成分及び有機成分を配合することによって樹脂組成物1を調製することができ、さらにこれを溶剤で希釈することによって樹脂組成物1のワニスを調製することができる。溶剤としては、例えば、メチルエチルケトン、トルエン、スチレン、メトキシプロパノール等を用いることができる。
次に、プリプレグ4は、上記の樹脂組成物1を基材2に含浸させると共に、これを半硬化状態となるまで加熱乾燥して製造することができる。
そして、本発明に係る積層板3は、1枚又は複数枚のプリプレグ4を重ね、必要に応じてさらに金属箔5を重ね、これを加熱加圧成形することによって製造することができる。プリプレグ4は硬化して絶縁層となる。この場合の加熱加圧成形は、例えば、多段真空プレス、ダブルベルトプレス、線圧ロール、真空ラミネーター等を用いて行うことができる。成形条件は、例えば、温度が140〜350℃、圧力が0.5〜6.0MPa、時間が1〜240分間である。
上記のようにして得られた積層板3の熱分解温度(5%重量減少温度)は400℃以上(上限は600℃程度)であることが好ましい。積層板3全量に対する有機成分の含有量が20質量%以下であると、上記のように積層板3の熱分解温度が400℃以上となりやすい。このように、熱分解温度が高いことによって、積層板3の耐熱性を向上させることができ、有機成分の分解により発生する低分子成分を少なくすることができるものである。なお、上記の熱分解温度は、熱重量分析(TGA)装置を用いて、積層板3を昇温速度10℃/分で加熱した場合に重量減少率が5%となる温度である。
また積層板3のガラス転移温度(Tg)は250℃以上(上限は400℃程度)であることが好ましい。積層板3全量に対する有機成分の含有量が20質量%以下であると、上記のように積層板3のガラス転移温度(Tg)が250℃以上となりやすい。このように、ガラス転移温度(Tg)が高いことによって、積層板3の耐熱性をさらに向上させることができ、熱膨張率や弾性率などの物性の変化量を小さくすることができるものである。なお、ガラス転移温度(Tg)はDMA法によって測定することができる。
そして、本発明に係るプリント配線板は、図示省略しているが、上記の積層板3又は金属張積層板の両面又は片面に導体パターンを設けて形成されている。例えば、上記の積層板3の表面にアディティブ法等により導体パターンを形成することによって、プリント配線板を製造することができる。また、上記の金属張積層板の表面にサブトラクティブ法等により導体パターンを形成することによって、プリント配線板を製造することもできる。上記のようにして製造されたプリント配線板も、熱膨張率が低く、弾性率が高いものである。
また本発明に係る多層プリント配線板は、上記のプリント配線板を用いて、導体パターンの層を少なくとも3層以上設けて形成されている。プリント配線板は、通常、導体パターンの層が2層以下であるが、次のようにして導体パターンの層が3層以上ある多層プリント配線板を製造することができる。
すなわち、図示省略しているが、本発明に係る多層プリント配線板は、上記のプリント配線板の両面又は片面に上記のプリプレグ4を介して金属箔5を積層し、この金属箔の不要部分を除去して導体パターンの層を設けて形成することができる。この場合、上記のプリプレグ4を用いることが好ましいが、その他のプリプレグを用いてもよい。また、金属箔5としては、上記と同様のものを用いることができる。積層成形及び成形条件は、上記の積層板3を製造する場合と同様である。導体パターンの形成は、プリント配線板を製造する場合と同様に行うことができる。すなわち、金属箔5のある場合はサブトラクティブ法により導体パターンの層を形成することができ、金属箔5のない場合はアディティブ法により導体パターンの層を形成することができる。上記のようにして製造された多層プリント配線板も、熱膨張率が低く、弾性率が高いものである。なお、導体パターンの層数は特に限定されない。
その後、上記のプリント配線板又は多層プリント配線板に半導体素子を実装して封止することによって、CSP(chip size package)等のパッケージを製造することができる。
以下、本発明を実施例によって具体的に説明する。
[無機成分]
樹脂組成物1を構成する無機成分として以下のような第一充填材、第二充填材及び第三充填材を用いた。
(第一充填材)
・株式会社アドマテックス製「YA010C−MFF」(シリカ、平均粒子径0.01μm)
・株式会社アドマテックス製「YC100C−MLE」(シリカ、平均粒子径0.1μm)
(第二充填材)
・株式会社アドマテックス製「S0−25R」(シリカ、平均粒子径0.5μm)
・堺化学工業株式会社製「MGZ−5」(水酸化マグネシウム、平均粒子径0.8μm)
(第三充填材)
・堺化学工業株式会社製「MGZ−6」(水酸化マグネシウム、平均粒子径1.6μm)
・株式会社アドマテックス製「S0−C6」(シリカ、平均粒子径2.0μm)
・住友化学株式会社製「CL−303」(水酸化アルミニウム、平均粒子径4.0μm)
[有機成分]
樹脂組成物1を構成する有機成分として以下のような熱硬化性樹脂、硬化剤及び硬化促進剤を用いた。
(熱硬化性樹脂)
・DIC株式会社製「830S」(エポキシ樹脂、150℃でのICI粘度<0.01Pa・s(検出下限以下))
・DIC株式会社製「HP9500」(エポキシ樹脂、150℃でのICI粘度2.6Pa・s)
・DIC株式会社製「N540」(エポキシ樹脂、150℃でのICI粘度0.04Pa・s)
・日本化薬株式会社製「EPPN502H」(エポキシ樹脂、150℃でのICI粘度0.2Pa・s)
・ロンザ社製「BADCy」(シアネート樹脂、150℃でのICI粘度<0.01Pa・s(検出下限以下))
・丸善石油化学株式会社製「BANI−M」(イミド樹脂、150℃でのICI粘度0.7Pa・s)
・大和化成株式会社製「BMI2300」(イミド樹脂、150℃でのICI粘度0.08Pa・s)
(硬化剤)
・DIC株式会社製「TD2090」(フェノール性硬化剤)
・DIC株式会社製「HPC9500」(フェノール性硬化剤)
・明和化成株式会社製「MEH7600」(フェノール性硬化剤)
(硬化促進剤)
・四国化成工業株式会社製「2E4MZ」(イミダゾール)
[基材]
基材2として以下のようなものを用いた。
・日東紡績株式会社製「1037」(ガラスクロス、厚さ27μm)
・日東紡績株式会社製「1036」(ガラスクロス、厚さ28μm)
・日東紡績株式会社製「2116」(ガラスクロス、厚さ94μm)
・日東紡績株式会社製「1017」(ガラスクロス、厚さ15μm)
[プリプレグ]
上記の無機成分及び有機成分を表1〜表3に示す配合量(質量部)で配合し、さらに溶剤(メチルエチルケトン)で希釈することによって樹脂組成物1のワニスを調製した。
次に、上記の樹脂組成物1を基材2に含浸させると共に、これを半硬化状態となるまで100〜200℃で1〜5分間、乾燥炉内において加熱乾燥することによってプリプレグ4を製造した。
[積層板]
上記のプリプレグ4を2枚重ね、この両面に金属箔5として銅箔(三井金属鉱業株式会社製「3EC−VLP」、厚さ12μm)を重ねて加熱加圧成形することによって、積層板3として銅張積層板(CCL)を製造した(実施例1〜10、12〜14)。上記の加熱加圧成形は、多段真空プレスを用いて行った。成形条件は、温度が230℃、圧力が4MPa、時間が120分間である。
[プリント配線板]
プリプレグ4の枚数を1枚とした以外は、上記と同様にして、積層板3として銅張積層板(CCL)を製造した(実施例11)。次にこの積層板3の両面にサブトラクティブ法により導体パターンを形成することによって、プリント配線板を製造した。
[多層プリント配線板]
上記のプリント配線板の片面にプリプレグ4を1枚、さらに金属箔5として銅箔(三井金属鉱業株式会社製「3EC−VLP」、厚さ12μm)を1枚重ねて加熱加圧成形することによって、多層プリント配線板を製造した(実施例15)。上記の加熱加圧成形は、多段真空プレスを用いて行った。成形条件は、温度が220℃、圧力が6.0MPa、時間が160分間である。
(CCL外観)
積層板3の金属箔5をエッチングにより除去し、除去面を目視により観察することによって外観の良否を次のように判定した。
「○」:ボイド、カスレ、樹脂分離が見られないもの
「△」:ボイド、カスレは見られないが、樹脂分離が見られるもの
「×」:ボイド又はカスレが見られるもの
(ガラス転移温度(Tg))
積層板3のガラス転移温度(Tg)をJIS C 6481に準じてDMA法(dynamic mechanical analysis method)により測定した。具体的には、まず積層板3の金属箔5をエッチングにより除去して試料を作製した。次にこの試料について動的粘弾性測定装置(エスアイアイ・ナノテクノロジー株式会社製「DMS6100」)を用い、5℃/分の条件で昇温して、tanδのピーク位置をガラス転移温度(Tg)とした。
(熱膨張率)
積層板3の熱膨張率をJIS C 6481に準じてTMA法(thermal mechanical analysis method)により測定した。
(弾性率)
積層板3の弾性率をDMA法により25℃における貯蔵弾性率(E′)として測定した。
(熱分解温度)
積層板3の熱分解温度を、熱重量分析(TGA)装置を用いて、積層板3を昇温速度10℃/分で加熱した場合に重量減少率が5%となる温度として測定した。
なお、実施例15については、外部の金属箔5を除去しても、内部に導体パターンのある箇所が存在しているが、ガラス転移温度(Tg)、熱膨張率、弾性率、熱分解温度を測定するにあたっては、内部に導体パターンのない箇所を用いた。
以上の結果を表1〜表3に示す。
Figure 0006512521
Figure 0006512521
Figure 0006512521
表1及び表2から明らかなように、実施例1〜15では、熱膨張率が低く、弾性率が高く、外観が良好な積層板を得ることができた。しかし、表3に示すように比較例1〜3では、外観が良好な積層板を得ることができず、また比較例4では、そもそも積層板を製造することが困難であり、また比較例5では、積層板の熱膨張率が高く、弾性率が低くなった。
1 樹脂組成物
2 基材
3 積層板

Claims (12)

  1. 無機成分と有機成分とで構成される樹脂組成物を基材に含浸して硬化させた積層板であって、
    前記樹脂組成物は、前記積層板の全量に対して51〜61質量%含有され、
    前記無機成分は、前記樹脂組成物の全量に対して68.775質量%含有され、
    前記無機成分は、第一無機充填材と、第二無機充填材又は第三無機充填材とを含み、
    前記第一無機充填材の平均粒子径は0.2μm未満であり、
    前記第二無機充填材の平均粒子径は0.2μm以上1.0μm未満であり、
    前記第三無機充填材の平均粒子径は1.0μm以上であり、
    前記有機成分は、熱硬化性樹脂のみからなり、前記熱硬化性樹脂は、第一熱硬化性樹脂と第二熱硬化性樹脂とを含み、
    前記第一熱硬化性樹脂の150℃でのICI粘度は0.3Pa・s以下であり、
    前記第二熱硬化性樹脂の150℃でのICI粘度は0.3Pa・sを超え、
    前記基材はガラスクロスである
    積層板。
  2. 前記第一無機充填材、前記第二無機充填材及び前記第三無機充填材の材質はシリカである
    請求項1に記載の積層板。
  3. 前記第一熱硬化性樹脂は、前記有機成分の全量に対して30〜50質量%含有されている
    請求項1又は2に記載の積層板。
  4. 前記第一熱硬化性樹脂は、前記第一熱硬化性樹脂と前記第二熱硬化性樹脂との合計量に対して30〜50質量%含有されている
    請求項1又は2に記載の積層板。
  5. 前記第一熱硬化性樹脂は、150℃でのICI粘度が0.04Pa・s以下であるエポキシ樹脂を含む
    請求項1乃至のいずれか一項に記載の積層板。
  6. 前記第一熱硬化性樹脂は、イミド樹脂を含み、
    前記第二熱硬化性樹脂は、イミド樹脂を含む
    請求項1乃至のいずれか一項に記載の積層板。
  7. 前記積層板の熱分解温度(5%重量減少温度)が400℃以上である
    請求項1乃至のいずれか一項に記載の積層板。
  8. 前記積層板のガラス転移温度(Tg)が250℃以上である
    請求項1乃至のいずれか一項に記載の積層板。
  9. 前記基材の厚さは10〜200μmである
    請求項1乃至のいずれか一項に記載の積層板。
  10. 請求項1乃至のいずれか一項に記載の積層板の両面又は片面に金属箔を積層して形成されている
    金属張積層板。
  11. 請求項1乃至のいずれか一項に記載の積層板又は請求項10に記載の金属張積層板の両面又は片面に導体パターンを設けて形成されている
    プリント配線板。
  12. 請求項11に記載のプリント配線板を用いて、前記導体パターンの層を少なくとも3層以上設けて形成されている
    多層プリント配線板。
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