JP6511351B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ Download PDF

Info

Publication number
JP6511351B2
JP6511351B2 JP2015133377A JP2015133377A JP6511351B2 JP 6511351 B2 JP6511351 B2 JP 6511351B2 JP 2015133377 A JP2015133377 A JP 2015133377A JP 2015133377 A JP2015133377 A JP 2015133377A JP 6511351 B2 JP6511351 B2 JP 6511351B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
groove
tire
tread
lateral
shoulder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015133377A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017013672A (ja
Inventor
裕介 末吉
裕介 末吉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Rubber Industries Ltd filed Critical Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority to JP2015133377A priority Critical patent/JP6511351B2/ja
Publication of JP2017013672A publication Critical patent/JP2017013672A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6511351B2 publication Critical patent/JP6511351B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Tires In General (AREA)

Description

本発明は、排水性能を維持しつつ、操縦安定性能及び偏摩耗性能を向上しうる空気入りタイヤに関する。
空気入りタイヤのトレッド部には、ブロック又はブロック状の陸部を区分する複数本の横溝が設けられている。また、トレッド部のブロック等の周方向剛性を高めて、操縦安定性能及び偏摩耗性能を向上させるために、例えば、横溝の溝底を隆起させたタイバーが設けられている。
国際公開第2007/072717号パンフレット
しかしながら、上記のようなタイバーでは、ブロック等の周方向剛性を高めることができたが、さらなる改善の余地があった。また、ブロック等の周方向剛性をさらに高めるために、隆起高さが大きいタイバーを設けることも考えられる。しかしながら、このようなタイバーは、横溝の溝容積の低下を招き、排水性能が低下しやすいという問題もあった。
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、溝壁間をトレッド接地面側で連結する連結部、及び、連結部と溝底との間に中空部を具えることを基本として、排水性能を維持しつつ、操縦安定性能及び偏摩耗性能を向上しうる空気入りタイヤを提供することを主たる目的としている。
本発明は、トレッド部に、タイヤ周方向と交わる向きにのびる複数本の横溝を具えた空気入りタイヤであって、少なくとも一つの前記横溝は、溝底と、前記溝底からタイヤ半径方向の外側にのびる一対の溝壁と、前記溝壁間をトレッド接地面側で連結する少なくとも一つの連結部とを有し、前記連結部と前記溝底との間には、前記横溝の長手方向に沿った排水経路を維持する中空部を有し、前記連結部は、前記横溝の前記長手方向の長さの一部にのみ設けられており、前記連結部の上に、トレッド接地端が位置することを特徴とする。
本発明に係る前記空気入りタイヤにおいて、前記連結部のタイヤ半径方向の外面は、前記トレッド接地面を形成しているのが望ましい。
本発明に係る前記空気入りタイヤにおいて、前記連結部の前記横溝の溝深さ方向の厚さは、前記各溝壁側から前記横溝の溝中心側に向かって漸減しているのが望ましい。
本発明に係る前記空気入りタイヤにおいて、前記連結部の前記横溝の長手方向に沿った長さは、前記トレッド接地面側から前記溝底側に向かって漸増するのが望ましい。
本発明に係る前記空気入りタイヤにおいて、前記中空部のタイヤ半径方向の高さは、前記連結部の長手方向の全域に亘って、実質的に同一であるのが望ましい。
本発明に係る前記空気入りタイヤにおいて、前記トレッド部は、タイヤ周方向に連続してのびる少なくとも1本の主溝を具え、前記主溝は、最もトレッド接地端側に配されるショルダー主溝を含み、前記横溝は、前記ショルダー主溝と前記トレッド接地端との間をのびるショルダー横溝を含み、前記連結部は、前記ショルダー横溝に設けられているのが望ましい。
本発明に係る前記空気入りタイヤにおいて、前記連結部のタイヤ軸方向の内端は、前記ショルダー主溝のタイヤ軸方向外側の溝縁に沿って配置されているのが望ましい。
本発明に係る前記空気入りタイヤにおいて、正規リムにリム組みしかつ正規内圧が充填された正規状態に、正規荷重の50%の荷重を負荷してキャンバー角0度で平面に接地させた状態において、前記連結部は、前記トレッド部のトレッド接地端を跨って配置されるのが望ましい。
本明細書において、タイヤの各部の寸法は、特に断りがない限り、正規リムにリム組みされかつ正規内圧が充填された正規状態において特定される値とする。
前記「正規リム」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば標準リム、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば "Measuring Rim"を意味する。
前記「正規内圧」とは、前記規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば最高空気圧、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE"とするが、タイヤが乗用車用である場合には一律に180kPaとする。
本発明の空気入りタイヤは、トレッド部に、タイヤ周方向と交わる向きにのびる複数本の横溝が設けられる。少なくとも一つの横溝は、溝底と、溝底からタイヤ半径方向の外側にのびる一対の溝壁と、溝壁間をトレッド接地面側で連結する少なくとも一つの連結部とを有する。
例えば、横溝で区分されるブロック又はブロック状の陸部は、路面との接地時において、横溝の溝底と溝壁との入隅部を支点として、自由端側となるトレッド接地面側でタイヤ周方向に大きく変形する。このような変形は、ブロック等の周方向剛性を低下させるものである。本発明の連結部は、従来のタイバーとは異なり、トレッド接地面側で溝壁間を連結するため、ブロック等の自由端側の変形を効果的に抑えることができる。従って、連結部は、ブロック等の周方向剛性を効果的に高めることができ、操縦安定性能及び偏摩耗性能を向上しうる。
また、連結部と溝底との間には、横溝の長手方向に沿った排水経路を維持する中空部を有する。このような中空部は、横溝内の水を阻害することなく、横溝の長手方向に沿って円滑に案内することができる。従って、本発明の空気入りタイヤは、排水性能を維持しうる。
本実施形態の空気入りタイヤのトレッド部の一例を示す展開図である。 図1のA1−A1断面図である。 図1のセンター陸部及びミドル陸部を拡大して示す展開図である。 図1の外側ミドル陸部及びショルダー陸部を拡大して示す展開図である。 図4のA2−A2断面図である。 図4のA3−A3断面図である。 他の実施形態の連結部を示す展開図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1は、本実施形態の空気入りタイヤのトレッド部の一例を示す展開図である。図2は、図1のA1−A1断面図である。本実施形態の空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」ということがある)1は、乗用車用タイヤとして構成されている。本実施形態のタイヤ1のトレッド部2には、タイヤ周方向に連続してのびる少なくとも1本の主溝3と、タイヤ周方向と交わる向きにのびる複数本の横溝4とが設けられている。
本実施形態の主溝3は、タイヤ赤道Cの両側に配される一対のセンター主溝3A、3Aと、最もトレッド接地端2t側に配される一対のショルダー主溝3B、3Bとを含んでいる。これにより、トレッド部2は、一対のセンター主溝3A、3Aの間のセンター陸部5A、センター主溝3Aとショルダー主溝3Bとの間のミドル陸部5B、及び、ショルダー主溝3Bとトレッド接地端2tとの間のショルダー陸部5Cに区分されている。
「トレッド接地端2t」は、外観上、明瞭なエッジによって識別しうるときには当該エッジとする。なお、識別不能の場合には、前記正規状態のタイヤ1に、正規荷重を負荷してキャンバー角0度でトレッド部2を平面に接地させたときの最もタイヤ軸方向外側で平面に接地する接地端が、トレッド接地端2tとして定められる。
「正規荷重」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば最大負荷能力、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "LOAD CAPACITY" とするが、タイヤ1が乗用車用の場合には、前記荷重の88%に相当する荷重とする。
センター主溝3A及びショルダー主溝3Bは、タイヤ周方向に沿って直線状にのびるストレート溝として形成されている。このようなストレート溝は、トレッド部2のトレッド接地面2Sと路面との間の水膜を、タイヤ周方向に円滑に排出することができる。従って、センター主溝3A及びショルダー主溝3Bは、排水性能を向上しうる。センター主溝3A及びショルダー主溝3Bの各溝幅W1a、W1bは、トレッド接地端2t、2t間のタイヤ軸方向の距離であるトレッド接地幅TWの3%〜10%程度が望ましい。また、センター主溝3A及びショルダー主溝3Bの溝深さD1a、D1b(図2に示す)は、6mm〜10mm程度が望ましい。
本実施形態のトレッド部2には、センター主溝3Aとショルダー主溝3Bとの間を、タイヤ周方向にのびるミドル副溝6が設けられている。これにより、ミドル陸部5Bは、センター主溝3Aとミドル副溝6との間の内側ミドル陸部5Ba、及び、ミドル副溝6とショルダー主溝3Bとの間の外側ミドル陸部5Bbに区分されている。
ミドル副溝6は、タイヤ周方向に沿って、直線状にのびるストレート溝として形成されている。このようなミドル副溝6は、ミドル陸部5Bのトレッド接地面2Sと路面との間の水膜を、タイヤ周方向に円滑に排出でき、排水性能を向上しうる。また、ミドル副溝6の溝幅W2は、センター主溝3Aの溝幅W1aよりも小に設定されている。これにより、ミドル副溝6は、ミドル陸部5Bの剛性低下を防ぐことができ、操縦安定性能を向上しうる。ミドル副溝6の溝幅W2は、トレッド接地幅TWの0.5%〜1.0%程度が望ましい。また、ミドル副溝6の溝深さD2は、1.0mm〜3.0mm程度が望ましい。
本実施形態の横溝4は、センター陸部5Aに設けられるセンター横溝4A、内側ミドル陸部5Baに設けられる内側ミドル横溝4B、外側ミドル陸部5Bbに設けられる外側ミドル横溝4C、及び、ショルダー陸部5Cに設けられるショルダー横溝4Dを含んでいる。
図3は、図1のセンター陸部5A及びミドル陸部5Bを拡大して示す展開図である。センター横溝4Aは、センター主溝3Aからタイヤ軸方向内側にのび、かつ、タイヤ赤道Cに至ることなく終端している。また、センター横溝4Aは、タイヤ軸方向に対して傾斜している。このようなセンター横溝4Aは、センター陸部5Aのトレッド接地面2Sと路面との間の水膜を、センター主溝3Aに円滑に排出することができ、排水性能を向上しうる。また、センター横溝4Aは、タイヤ赤道Cに至ることなく終端するラグ溝として形成されているため、センター陸部5Aの剛性低下を抑制しうる。センター横溝4Aの溝幅W3aは、トレッド接地幅TW(図1に示す)の1.0%〜2.0%程度が望ましい。また、センター横溝4Aの溝深さD3a(図2に示す)は、2.0mm〜6.0mm程度が望ましい。さらに、センター横溝4Aのタイヤ周方向に対する角度α3aは、40度〜60度が望ましい。
内側ミドル横溝4Bは、センター主溝3Aからタイヤ軸方向外側にのび、かつ、ミドル副溝6に至ることなく終端している。また、内側ミドル横溝4Bは、タイヤ軸方向に対して傾斜している。さらに、内側ミドル横溝4Bは、センター主溝3Aを挟んで隣り合うセンター横溝4Aのタイヤ軸方向の外端からタイヤ軸方向外側へのびる延長線上に配置されている。このような内側ミドル横溝4Bは、内側ミドル陸部5Baの剛性低下を防ぎつつ、内側ミドル陸部5Baのトレッド接地面2Sと路面との間の水膜を、センター主溝3Aに円滑に排出しうる。内側ミドル横溝4Bの溝幅W3b及び溝深さD3b(図2に示す)は、センター横溝4Aの溝幅W3a及び溝深さD3a(図2に示す)と同一範囲が望ましい。また、内側ミドル横溝4Bのタイヤ周方向に対する角度α3bは、50〜70度程度が望ましい。
図4は、図1の外側ミドル陸部5Bb及びショルダー陸部5Cを拡大して示す展開図である。外側ミドル横溝4Cは、ショルダー主溝3Bからタイヤ軸方向内側にのび、かつ、ミドル副溝6に至ることなく終端している。また、外側ミドル横溝4Cは、タイヤ軸方向に対して傾斜している。このような外側ミドル横溝4Cは、外側ミドル陸部5Bbの剛性低下を防ぎつつ、外側ミドル陸部5Bbのトレッド接地面2Sと路面との間の水膜を、ショルダー主溝3Bに円滑に排出しうる。外側ミドル横溝4Cの溝幅W3c、及び、溝深さD3c(図2に示す)は、センター横溝4Aの溝幅W3a(図3に示す)、及び、溝深さD3a(図2に示す)と同一範囲が望ましい。また、外側ミドル横溝4Cのタイヤ周方向に対する角度α3cは、60〜80度程度が望ましい。
ショルダー横溝4Dは、ショルダー主溝3Bとトレッド接地端2tとの間を、タイヤ軸方向にのびている。また、ショルダー横溝4Dは、ショルダー主溝3Bからトレッド接地端2tにかけて、タイヤ周方向の角度α3dを漸増させながら、滑らかに湾曲してのびている。このようなショルダー横溝4Dは、ショルダー陸部5Cのトレッド接地面2Sと路面との間の水膜を、該ショルダー横溝4Dの傾斜に沿って円滑に排出することができる。ショルダー横溝4Dの溝幅W3dは、トレッド接地幅TW(図1に示す)の1.0%〜4.0%程度が望ましい。また、ショルダー横溝4Dの溝深さD3d(図2に示す)は、3.0mm〜7.5mm程度が望ましい。さらに、ショルダー横溝4Dの角度α3dは、70度〜90度が望ましい。
図1に示されるように、センター陸部5Aは、タイヤ赤道C上をタイヤ周方向に直線状にのびるストレートリブとして形成されている。このようなセンター陸部5Aは、周方向剛性を高めることができ、直進安定性能を向上しうる。なお、センター陸部5Aのタイヤ軸方向の最大幅W4aは、トレッド接地幅TWの12.0%〜14.0%程度が望ましい。
図3に示されるように、センター陸部5Aには、センター主溝3Aとセンター横溝4Aとがなす鋭角のコーナ部に、略三角形状に切り取られた面取11aが設けられている。このような面取11aは、鋭角のコーナ部でのチッピング等の損傷が生じるのを抑制しうる。さらに、面取11aは、センター主溝3Aと路面との間で形成される気柱内の振動に、乱れを生じさせることができる。従って、面取11aは、気柱共鳴によるノイズの発生を効果的に抑制しうる。
図1に示されるように、内側ミドル陸部5Baは、タイヤ周方向に直線状にのびるストレートリブとして形成されている。このような内側ミドル陸部5Baは、周方向剛性を高めることができ、直進安定性能及び操縦安定性能を向上しうる。なお、内側ミドル陸部5Baのタイヤ軸方向の最大幅W4bは、トレッド接地幅TWの5.0%〜8.0%程度が望ましい。
図3に示されるように、内側ミドル陸部5Baには、センター主溝3Aと内側ミドル横溝4Bとがなす鋭角のコーナ部に、略三角形状に切り取られた面取11bが設けられる。このような面取11bも、鋭角のコーナ部でのチッピング等の損傷が生じるのを抑制しうる。また、面取11bは、センター陸部5Aの面取11aとともに、センター主溝3Aにおいて、気柱共鳴によるノイズの発生を効果的に抑制しうる。
図1に示されるように、外側ミドル陸部5Bbは、タイヤ周方向に直線状にのびるストレートリブとして形成されている。このような外側ミドル陸部5Bbも、周方向剛性を高めることができ、直進安定性能及び操縦安定性能を向上しうる。なお、外側ミドル陸部5Bbのタイヤ軸方向の最大幅W4cは、トレッド接地幅TWの5.0%〜8.0%程度が望ましい。
ショルダー陸部5Cは、ショルダー主溝3Bとトレッド接地端2tとショルダー横溝4Dとによって、複数個のショルダーブロック12に区分されている。
ショルダーブロック12は、タイヤ軸方向の最大幅W4dが、タイヤ周方向の最大長さL4dよりも大きい横長矩形状に形成されている。このようなショルダーブロック12は、タイヤ軸方向剛性を高めることができ、操縦安定性能を向上しうる。なお、ショルダーブロック12の最大幅W4dは、トレッド接地幅TWの10.0%〜20.0%程度が望ましい。また、ショルダーブロック12の最大長さL4dは、好ましくは、トレッド接地幅TW(図1に示す)の7.0%〜17.0%程度が望ましい。
図5は、図4のA2−A2断面図である。図6は、図4のA3−A3断面図である。本発明の少なくとも一つの横溝4は、溝底15と、溝底15からタイヤ半径方向の外側にのびる一対の溝壁16、16と、溝壁16、16間を連結する少なくとも一つの連結部17とが設けられる。本実施形態の連結部17は、ショルダー横溝4Dに設けられている。
連結部17は、溝壁16、16間をトレッド接地面2S側で連結している。また、連結部17と溝底15との間には、横溝4の長手方向に沿った中空部18が設けられている。
このように、連結部17は、例えば、溝底15を隆起させる従来のタイバーとは異なり、トレッド接地面2S側で溝壁16、16間を連結している。このため、連結部17は、溝底15と溝壁16との入隅部21を支点として、ショルダーブロック12の自由端側となるトレッド接地面2S側で、タイヤ周方向に大きく変形するのを防ぐことができる。
従って、本発明のタイヤ1は、ショルダーブロック12の周方向剛性を効果的に高めることができ、操縦安定性能を向上しうる。また、連結部17は、ショルダーブロック12の変形に起因する、ショルダーブロック12と路面とのすべりを抑制することができる。従って、連結部17は、偏摩耗性能を向上しうる。さらに、連結部17は、ショルダー横溝4Dの変形に起因するポンピング音を小さくすることができる。従って、連結部17は、ノイズ性能を向上しうる。
また、上記のような入隅部21を支点とする変形は、タイヤ赤道C側に比べて、外径が小さくなるトレッド接地端2t側のブロックで大きくなりやすい傾向がある。本実施形態の連結部17は、ショルダーブロック12(図4に示す)を区分するショルダー横溝4Dに設けられているため、ショルダーブロック12の変形を、効果的に抑制することができる。
連結部17には、横溝4の排水経路を維持できる中空部18が設けられている。このため、連結部17は、ショルダー横溝4D内の水を阻害することなく、ショルダー横溝4Dの長手方向に沿って円滑に案内することができる。従って、本発明のタイヤ1は、排水性能を維持しうる。
連結部17のタイヤ半径方向の外面17sは、ショルダーブロック12のタイヤ半径方向の外面12sとともに、トレッド接地面2Sを形成するのが望ましい。これにより、連結部17は、トレッド接地面2S側で大きくなりやすいショルダーブロック12の変形を、効果的に防ぐことができる。さらに、連結部17は、隣り合うショルダーブロック12、12間で、段差が形成されるのを防ぐことができる。従って、連結部17は、隣り合うショルダーブロック12、12間で滑らかに接地することができるため、走行時の振動に起因するノイズ性能の低下を防ぐことができる。
図5に示されるように、横溝4の長手方向と直交する断面において、連結部17の横溝4の溝深さ方向の厚さW6は、各溝壁16、16側から横溝4の溝中心側に向かって漸減するのが望ましい。これにより、本実施形態の連結部17は、中空部18が半径方向外側に凸な曲線形状(アーチ形状)に形成される。このような連結部17は、溝壁16、16側の剛性を維持しつつ、中空部18のタイヤ半径方向の高さH7を溝中心側で大きくすることができる。従って、連結部17は、操縦安定性能及び偏摩耗性能を維持しつつ、排水性能を向上しうる。
上記のような作用を効果的に発揮させるために、連結部17の横溝4の溝深さ方向の最小厚さW6sは、横溝4の溝深さD3(本実施形態では、ショルダー横溝4Dの溝深さD3d(最大値)(図2に示す))の20%〜50%が望ましい。最小厚さW6sが、横溝4の溝深さD3の50%を超えると、中空部18の断面形状が小さくなり、排水性能を十分に発揮できないおそれがある。逆に、最小厚さW6sが、横溝4の溝深さD3の20%未満であると、溝中心側において連結部17の剛性を十分に維持できないおそれがある。このような観点より、最小厚さW6sは、より好ましくは、横溝4の溝深さD3の45%以下であり、また、より好ましくは、25%以上である。
また、連結部17の横溝4の溝深さ方向の最大厚さW6mは、横溝4の溝深さD3(本実施形態では、ショルダー横溝4Dの溝深さD3d(最大値)(図2に示す))の35%〜60%が望ましい。最大厚さW6mが横溝4の溝深さD3の35%未満であると、連結部17の剛性を十分に維持できないおそれがある。逆に、最大厚さW6mが横溝4の溝深さD3の60%を超えると、中空部18の断面形状が小さくなり、排水性能を十分に発揮できないおそれがある。このような観点より、最大厚さW6mは、より好ましくは、横溝4の溝深さD3の40%以上であり、また、より好ましくは、55%以下である。
図6に示されるように、連結部17は、横溝4の長手方向に沿って10mm〜15mmの長さL6を有するのが望ましい。なお、前記長さL6が10mm未満であると、ショルダーブロック12の周方向剛性を十分に高めることができず、操縦安定性能及び偏摩耗性能を十分に向上できないおそれがある。逆に、前記長さL6が15mmを超えると、横溝4の溝容積が減少して、排水性能を維持できないおそれがある。このような観点より、前記長さL6は、より好ましくは11mm以上であり、また、より好ましくは14mm以下である。
また、連結部17の長さL6は、トレッド接地面2S側から溝底15側に向かって漸増するのが望ましい。これにより、連結部17は、溝底15側の剛性を相対的に高めて、ショルダーブロック12の変形を抑制することができるため、操縦安定性能及び排水性能を向上しうる。また、連結部17は、タイヤ1の摩耗により、その長さL6が徐々に短くなるのを防ぐことができる。従って、連結部17は、タイヤ1の摩耗に起因する外観変化を抑制することができる。
なお、横溝4の長手方向に沿った断面において、連結部17の溝底15側の長さL6mは、連結部17のトレッド接地面2S側の長さL6sの105%〜120%が望ましい。なお、連結部17の溝底15側の長さL6mが、連結部17のトレッド接地面2S側の長さL6sの105%未満であると、連結部17の溝底15側の剛性を、十分に高められないおそれがある。逆に、連結部17の溝底15側の長さL6mが、連結部17のトレッド接地面2S側の長さL6sの120%を超えても、連結部17のトレッド接地面2S側の剛性が小さくなり、ショルダーブロック12のトレッド接地面2S側の変形を、十分に防げないおそれがある。このような観点より、連結部17の溝底15側の長さL6mは、より好ましくは、連結部17のトレッド接地面2S側の長さL6sの108%以上が望ましく、また、より好ましくは117%以下が望ましい。
同様の観点より、横溝4の長手方向に沿った断面において、連結部17のタイヤ軸方向の外端17oを溝底15に延長した仮想延長線23と、溝底15とがなす角度α8は、80〜90度が望ましい。これにより、連結部17の外端17o側において、タイヤ1の摩耗よる外観変化を効果的に防ぐことができる。
中空部18のタイヤ半径方向の高さH7は、横溝4の長手方向に沿った断面において、連結部17の長手方向(横溝4の長手方向)の全域に亘って、実質的に同一であるのが望ましい。これにより、中空部18は、ショルダー横溝4D内の水の流れを阻害することなく、ショルダー横溝4Dの長手方向に沿って円滑に案内することができる。従って、タイヤ1は、排水性能を向上しうる。なお、「実質的に同一」には、連結部17の長手方向において、中空部18の高さH7の最大値と、最小値との差が、0.7mm以下の範囲を許容するものとする。
図5に示されるように、中空部18のタイヤ半径方向の最大高さH7mは、横溝4の溝深さD3(本実施形態では、ショルダー横溝4Dの溝深さD3d(最大値)(図2に示す))の50%〜80%が望ましい。なお、中空部18の最大高さH7mが、横溝4の溝深さD3の50%未満であると、ショルダー横溝4D内の水を円滑に案内できないおそれがある。逆に、中空部18の最大高さH7mが、横溝4の溝深さD3の80%を超えると、連結部17の厚さW6が小さくなり、連結部17の剛性が低下するおそれがある。このような観点より、中空部18の最大高さH7mは、より好ましくは、横溝4の溝深さD3の55%以上であり、また、より好ましくは75%以下である。
同様の観点より、中空部18のタイヤ半径方向の最小高さH7sは、横溝4の溝深さD3(本実施形態では、ショルダー横溝4Dの溝深さD3d(最大値)(図2に示す))の40%以上、より好ましくは45%以上であり、また、65%以下、より好ましくは、60%以下である。
図2に示されるように、トレッド部2に配されたトレッドゴム2Gにおいて、連結部17が形成される第1領域T1の複素弾性率E*1は、第1領域T1以外の第2領域T2の複素弾性率E*2よりも大きいのが望ましい。第1領域T1の内端T1iは、連結部17のタイヤ軸方向の内端17i(図4に示す)よりも、タイヤ軸方向内側に配置されている。また、第1領域T1の外端T1oは、連結部17のタイヤ軸方向の外端17oよりもタイヤ軸方向外側に配置されている。
これにより、本実施形態では、連結部17の剛性を相対的に高めることができるため、ショルダーブロック12の周方向剛性を高めることができる。従って、連結部17は、操縦安定性能及び偏摩耗性能を向上しうる。
本実施形態では、第1領域T1のトレッド接地面2Sからベルト層8までの全域において、複素弾性率E*1が設定される。このため、連結部17に隣接するショルダー横溝4Dの溝底15(図5に示す)や溝壁16、16(図5に示す)と、連結部17との剛性を同一に設定することができる。従って、本実施形態の連結部17は、連結部17と、ショルダー横溝4Dとの剛性差に起因する損傷を防ぐことができる。
第1領域T1の複素弾性率E*1は、第2領域T2の複素弾性率E*2の105%〜150%が望ましい。複素弾性率E*1が複素弾性率E*2の105%未満であると、上記操縦安定性能及び偏摩耗性能を十分に向上できないおそれがある。逆に、複素弾性率E*1が複素弾性率E*2の150%を超えると、第1領域T1と第2領域T2との間の剛性差が大きくなり、操縦安定性能及びノイズ性能の低下や、連結部17の損傷を招くおそれがある。このような観点より、前記複素弾性率E*1は、好ましくは、前記複素弾性率E*2の110%以上であり、また、好ましくは140%以下である。
なお、複素弾性率E*1、E*2は、JIS−K6394の規定に準拠して、次に示される条件で(株)岩本製作所製の粘弾性スペクトロメータを用いて測定した値である。
初期歪:10%
振幅:±1%
周波数:10Hz
変形モード:引張
温度:70℃
第1領域T1の内端T1iと、連結部17の内端17iとのタイヤ軸方向の距離(図示省略)については、適宜設定することができる。また、第1領域T1の外端T1oと、連結部17の外端17oとのタイヤ軸方向の距離(図示省略)についても、適宜設定することができる。これらの距離は、例えば、1.0mm〜3.0mmに設定されるのが望ましい。
図4及び図6に示されるように、本実施形態の連結部17は、タイヤ軸方向の内端17iが、ショルダー主溝3Bのタイヤ軸方向外側の溝縁3Boに沿って配置されている。これにより、連結部17は、トレッド接地端2t(図1に示す)側のショルダー横溝4Dの溝容積を確保することができるため、排水性能を効果的に維持しうる。
このような連結部17を形成する方法の一例としては、先ず、加硫金型を用いた加硫工程を経て、連結部17が形成されていないトレッド部2を有するタイヤを製造する。そして、連結部17が形成される領域の内部が、ショルダー横溝4Dとショルダー主溝3Bとが連通するように、ショルダー横溝4Dに沿って切削される。これにより、中空部18を有する連結部17を形成することができる。
ところで、例えばFF車や4WD車のリアタイヤでは、荷重負荷率が比較的小さいため、ショルダーブロック12のトレッド接地端2t(図1に示す)側において、路面との間ですべりが生じやすい。このようなショルダーブロック12のすべりは、偏摩耗性能の低下を招く。図7は、本発明の他の実施形態の連結部17を示す展開図である。なお、この実施形態の連結部17の断面形状及び各寸法については、全実施形態と同一範囲に設定されている。
この実施形態の連結部17は、トレッド接地端2t側に配置されている。このような連結部17は、荷重負荷率が比較的小さいタイヤ(例えば、FF車や4WD車のリアタイヤ等)において、ショルダーブロック12のトレッド接地端2t側のすべりを抑制することができる。従って、連結部17は、偏摩耗性能を維持することができる。
このような作用を効果的に発揮させるために、連結部17は、前記正規状態に、前記正規荷重の50%の荷重を負荷してキャンバー角0度で平面に接地させた状態(以下、単に「半荷重負荷状態」ということがある。)において、半荷重負荷状態のトレッド接地端2hを跨って配置されるのが望ましい。これにより、連結部17は、荷重負荷率が比較的小さいタイヤ(例えば、FF車や4WD車のリアタイヤ等)において、ショルダーブロック12のトレッド接地端2hでのすべりを確実に抑制することができる。
また、前記半荷重負荷状態において、連結部17の外端17oと、半荷重負荷状態のトレッド接地端2hとのタイヤ軸方向の距離L9aは、5.0mm〜8.0mmが望ましい。距離L9aが5.0mm未満であると、荷重変化によるトレッド接地端2hの変位により、連結部17を、トレッド接地端2hに跨って配置できないおそれがある。逆に、距離L9aが8.0mmを超えると、横溝4の溝容積が減少して、排水性能を維持できないおそれがある。
同様の観点より、前記半荷重負荷状態において、連結部17の内端17iと、半荷重負荷状態のトレッド接地端2hとのタイヤ軸方向の距離L9bは、好ましくは5.0mm以上であり、好ましくは8.0mm以下である。
なお、上記のようなショルダーブロック12のすべりは、タイヤ軸方向両側のうち、車両内側で生じやすい傾向がある。このため、トレッド部2が車両への装着向きが指定された方向性パターンを有するタイヤの場合には、連結部17が、少なくとも車両内側に配置されるのが望ましい。これにより、タイヤ1は、車両外側の排水性能の低下を防ぎつつ、偏摩耗性能を向上しうる。
また、この実施形態のように、連結部17がトレッド接地端2t側に配置されている場合、ショルダーブロック12には、ショルダー主溝3Bとショルダー横溝4Dとがなす鋭角のコーナ部に、略三角形状に切り取られた面取11dが設けられるのが望ましい。このような面取11dも、鋭角のコーナ部でのチッピング等の損傷や、気柱共鳴によるノイズの発生を効果的に抑制しうる。
図1に示されるように、本実施形態の連結部17は、ショルダー横溝4Dに設けられているが、例えば、センター横溝4A、内側ミドル横溝4B、又は、外側ミドル横溝4Cに設けられてもよい。これにより、連結部17は、センター陸部5A、内側ミドル陸部5Ba、及び、外側ミドル陸部5Bbにおいて、センター横溝4A、内側ミドル横溝4B、及び、外側ミドル横溝4Cで区分される各ブロック状の陸部7A、7Ba、7Bbの変形を抑えることができる。従って、連結部17は、各ブロック状の陸部7A、7Ba、7Bbの周方向剛性を高めることができ、操縦安定性能及び偏摩耗性能を向上しうる。また、連結部17は、センター横溝4A、内側ミドル横溝4B、外側ミドル横溝4C、又は、ショルダー横溝4Dの任意の位置に設けられてもよい。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
[実施例A]
図1に示す基本構造をなし、図4及び表1に示す連結部及び中空部を有するタイヤが製造され、それらが評価された。また、比較のために、連結部及び中空部を有さないタイヤ(比較例1)、及び、連結部のみが形成されるタイヤ(比較例2)についても製造され、同様に評価された。なお、共通仕様は以下の通りである。
タイヤサイズ:205/55R16
リムサイズ:16×6.5JJ
内圧:230kPa
車両:排気量2000ccの国産FF車
正規荷重:5.41kN
トレッド接地幅TW:176mm
センター主溝:
溝幅W1a/TW:5.3%
溝深さD1a:7.8mm
ショルダー主溝:
溝幅W1b/TW:5.8%
溝深さD1b:7.8mm
ミドル副溝:
溝幅W2/TW:0.7%
溝深さD2:1.5mm
センター横溝:
溝幅W3a/TW:1.5%
溝深さD3a:3.0mm
角度α3a:50度
内側ミドル横溝:
溝幅W3b/TW:1.5%
溝深さD3b:3.0mm
角度α3b:60度
外側ミドル横溝:
溝幅W3c/TW:1.0%
溝深さD3c:3.0mm
角度α3c:70度
ショルダー横溝:
溝幅W3d/TW:1.5%〜3.0%
溝深さD3d(最大値):6.8mm
角度α3d:80度〜90度
センター陸部:
最大幅W4a/TW:13.5%
内側ミドル陸部:
最大幅W4b/TW:6.7%
外側ミドル陸部:
最大幅W4c/TW:6.7%
ショルダーブロック:
最大幅W4d/TW:17.3%
最大長さL4d/TW:15.4%
第2領域の複素弾性率E*2:3.5MPa
テスト方法は次のとおりである。
<偏摩耗性能>
各供試タイヤを上記リムにリム組みし、かつ、上記内圧を充填して、摩耗エネルギー測定装置を用いて、制動時及び駆動時の摩耗エネルギーが測定された。次に、制動時及び駆動時において、ショルダーブロックの後着側の摩耗エネルギーU1と、ショルダーブロックの先着側の摩耗エネルギーU2との比U1/U2が計算された。そして、制動時及び駆動時それぞれの比U1/U2から、偏摩耗(ヒール&トー摩耗)のしやすさが評価された。評価結果は、比較例1を100とする指数で表示している。数値が大きいほど、偏摩耗しにくく良好である。
<操縦安定性能>
各供試タイヤを上記リムにリム組みし、かつ、上記内圧を充填して、上記車両の4輪に装着された。そして、ドライアスファルト路面のテストコースを2名乗車で走行し、ハンドル応答性、剛性感、グリップ等に関する特性をドライバーの官能評価により評価された。評価結果は、比較例1を100とする指数で表示している。数値が大きいほど良好である。
<ノイズ性能>
各供試タイヤを上記リムにリム組みし、かつ、上記内圧を充填して、上記車両の4輪に装着された。そして、乾燥した舗装路面を車両が通過する際のパターンノイズに起因する騒音レベルが測定された。評価結果は、測定値の逆数を用い、比較例1を100とする指数で表示している。数値が大きいほど、パターンノイズが少なく良好である。
<排水性能>
各供試タイヤを上記リムにリム組みし、かつ、上記内圧を充填して、上記車両の4輪に装着された。そして、半径102mのアスファルト路面に、水深6mm、長さ20mの水たまりを設けたコース上を、速度を段階的に増加させながら車両を進入させ、横加速度(横G)を計測し、60km/h〜90km/hの速度における前輪の平均横Gが算出された。評価結果は、比較例1を100とする指数で表示している。数値が大きいほど良好である。
テストの結果を表1に示す。
Figure 0006511351
テストの結果、実施例のタイヤは、排水性能を維持しつつ、操縦安定性能及び偏摩耗性能を向上しうることが確認できた。また、実施例のタイヤは、ノイズ性能を向上しうることが確認できた。
[実施例B]
図1に示す基本構造をなし、図7及び表2に示す連結部及び中空部を有するタイヤが製造され、それらが評価された。なお、共通仕様は、実施例Aと同一である。また、テスト方法は、下記の「実車偏摩耗性能」を除き、実施例Aと同一である。
<実車偏摩耗性能>
各供試タイヤを上記リムにリム組みし、かつ、上記内圧を充填して、上記車両の4輪に装着された。次に、高速道路、及び、一般道路(市街地、山岳路を含む)を、2名乗車で合計340km走行した。そして、トレッド接地端側のタイヤ周上の3箇所において、ショルダーブロックの後着側の摩耗量V1と、ショルダーブロックの先着側の摩耗量V2との比V1/V2から、偏摩耗(ヒール&トー摩耗)のしやすさが評価された。評価結果は、比較例1を100とする指数で表示している。数値が大きいほど、偏摩耗しにくく良好である。
テストの結果を表2に示す。
Figure 0006511351
テストの結果、実施例のタイヤは、排水性能を維持しつつ、操縦安定性能及び偏摩耗性能を向上しうることが確認できた。また、実施例のタイヤは、ノイズ性能を向上しうることが確認できた。
1 空気入りタイヤ。
2 トレッド部
4 横溝
17 連結部
18 中空部

Claims (8)

  1. トレッド部に、タイヤ周方向と交わる向きにのびる複数本の横溝を具えた空気入りタイヤであって、
    少なくとも一つの前記横溝は、溝底と、前記溝底からタイヤ半径方向の外側にのびる一対の溝壁と、前記溝壁間をトレッド接地面側で連結する少なくとも一つの連結部とを有し、
    前記連結部と前記溝底との間には、前記横溝の長手方向に沿った排水経路を維持する中空部を有し、
    前記連結部は、前記横溝の前記長手方向の長さの一部にのみ設けられており、
    前記連結部の上に、トレッド接地端が位置することを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記連結部のタイヤ半径方向の外面は、前記トレッド接地面を形成している請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記連結部の前記横溝の溝深さ方向の厚さは、前記各溝壁側から前記横溝の溝中心側に向かって漸減している請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記連結部の前記横溝の長手方向に沿った長さは、前記トレッド接地面側から前記溝底側に向かって漸増する請求項1乃至3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記中空部のタイヤ半径方向の高さは、前記連結部の長手方向の全域に亘って、実質的に同一である請求項1乃至4のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記トレッド部は、タイヤ周方向に連続してのびる少なくとも1本の主溝を具え、
    前記主溝は、最もトレッド接地端側に配されるショルダー主溝を含み、
    前記横溝は、前記ショルダー主溝と前記トレッド接地端との間をのびるショルダー横溝を含み、
    前記連結部は、前記ショルダー横溝に設けられている請求項1乃至5のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記連結部のタイヤ軸方向の内端は、前記ショルダー主溝のタイヤ軸方向外側の溝縁に沿って配置されている請求項6に記載の空気入りタイヤ。
  8. 正規リムにリム組みしかつ正規内圧が充填された正規状態に、正規荷重の50%の荷重を負荷してキャンバー角0度で平面に接地させた状態において、
    前記連結部は、前記トレッド部のトレッド接地端を跨って配置される請求項6に記載の空気入りタイヤ。
JP2015133377A 2015-07-02 2015-07-02 空気入りタイヤ Active JP6511351B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015133377A JP6511351B2 (ja) 2015-07-02 2015-07-02 空気入りタイヤ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015133377A JP6511351B2 (ja) 2015-07-02 2015-07-02 空気入りタイヤ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017013672A JP2017013672A (ja) 2017-01-19
JP6511351B2 true JP6511351B2 (ja) 2019-05-15

Family

ID=57827693

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015133377A Active JP6511351B2 (ja) 2015-07-02 2015-07-02 空気入りタイヤ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6511351B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6891515B2 (ja) * 2017-01-31 2021-06-18 住友ゴム工業株式会社 タイヤ
JP6825434B2 (ja) * 2017-03-16 2021-02-03 住友ゴム工業株式会社 タイヤ
RU2752536C1 (ru) * 2018-07-13 2021-07-29 Дзе Йокогама Раббер Ко., Лтд. Пневматическая шина
JP7476694B2 (ja) 2020-07-06 2024-05-01 住友ゴム工業株式会社 空気入りタイヤ

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH056165Y2 (ja) * 1985-03-20 1993-02-17
JPH0234406A (ja) * 1988-07-25 1990-02-05 Sumitomo Rubber Ind Ltd タイヤおよびその製造方法
JPH07215015A (ja) * 1994-02-04 1995-08-15 Ohtsu Tire & Rubber Co Ltd :The タイヤ
JP2004017846A (ja) * 2002-06-18 2004-01-22 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 空気入りタイヤ
US7544053B2 (en) * 2006-12-21 2009-06-09 The Goodyear Tire And Rubber Company Flexible molding device for manufacturing a sunken groove or surface tie bar in a tire tread
JP2011255716A (ja) * 2010-06-07 2011-12-22 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りタイヤ
JP5790213B2 (ja) * 2011-07-04 2015-10-07 横浜ゴム株式会社 更生タイヤ及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017013672A (ja) 2017-01-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10449807B2 (en) Pneumatic tire
KR102026381B1 (ko) 공기 타이어
KR101851021B1 (ko) 공기 타이어
KR101793632B1 (ko) 공기 타이어
JP5827655B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP6378799B2 (ja) 重荷重用空気入りタイヤ
JP5250063B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP5753375B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP6307139B2 (ja) タイヤ
US20130167996A1 (en) Pneumatic tire
US20140137998A1 (en) Pneumatic tire
US20170253088A1 (en) Tire
JP6880999B2 (ja) タイヤ
JP6946851B2 (ja) タイヤ
US10173476B2 (en) Pneumatic tire
JP6988349B2 (ja) タイヤ
JP6819110B2 (ja) タイヤ
JP5386032B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP6511351B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP6904019B2 (ja) タイヤ
JP6002182B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP6130884B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP6013952B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP6809239B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP6491558B2 (ja) 空気入りタイヤ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180510

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190115

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190312

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190326

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190408

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6511351

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250