JP6510800B2 - 水切構造 - Google Patents

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Description

本発明は、建物の階間において幅方向に延びる階間躯体部に固定された外壁面材の下端部と、外壁面材の下端部よりも下方に位置する屋根部材との取合い部における水切構造に関する。
プレハブ住宅は、工場で生産された、住宅の床や壁などの構造体が規格化されたパネルを、現場で組み立てることによって建設される。このようなパネル工法においては、一般的に、外装材などの外壁面材は、工場において外壁パネル(躯体部)に予め固定されている。一方で、庇などの屋根部材が取付けられる箇所においては、外壁面材が外壁パネルから予め取り除かれている場合がある。
このような場合、現場で屋根部材が取付けられると、屋根部材の基端部(屋内方向端部)のすぐ上には上階側の外壁面材が配置されているため、外壁面材の下端部と屋根部材との取合い部における防水処理は、非常に狭い空間内で施工しなければならない。
特開2000−204730号公報(特許文献1)では、建築現場において外壁パネルに下屋を取付ける際の施工を容易にするために、下屋の屋根面に被さるように配置された雨押えと、下屋と外装材との間を覆うカバー材とが、外壁パネルを構成する壁体に固定される技術が提案されている。
特開2000−204730号公報
特許文献1に示されるように、取合い部に位置する階間躯体部の屋外面(躯体面)を防水したり、屋根部材と躯体面との間への浸水を遮ることを目的として、複数の水切材が固定されることがある。しかし、一般的に、取合い部において屋外方向を向く躯体面は、同一平面(垂直面)上に延在している。
ところが、屋根部材の取付け手法などに起因して、取合い部に位置する躯体部が階段状に形成されている場合がある。つまり、取合い部に位置する躯体面に、上下方向の段差が設けられている場合がある。上記した特許文献1においても、取合い部に位置する躯体面は同一平面上に延在しており、従来から、躯体面に段差が設けられた階間躯体部に適した水切構造は、提案されていない。
また、特許文献1では、カバー材の下端部は、ビスによって躯体部(壁体)に固定されているが、カバー材の上端部は、外壁面材裏側の通気層に嵌め込まれたカバー受材に係合されて固定されている。そのため、特許文献1に提案されている水切構造を実現するためには、外壁パネルの製造時に、カバー受材を予め胴縁に取付けておかなければならなかった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、外壁面材の下端部と屋根部材との取合い部において、簡易な構成で、躯体面に段差が設けられた階間躯体部の防水性を向上させることのできる水切構造を提供することである。
この発明のある局面に従う水切構造は、建物の階間において幅方向に延びる階間躯体部に固定された、外壁面材の下端部と、外壁面材の下端部よりも下方に位置する屋根部材との取合い部における水切構造である。階間躯体部は、屋根部材の屋根面の屋内方向端部に当接または近接して位置し、上下方向に延びる第1の躯体面と、第1の躯体面よりも上方かつ屋内方向に位置し、上下方向に延びる第2の躯体面とを有している。水切構造は、第1の躯体面に固定され、屋根部材と第1の躯体面との間への水の浸入を遮るための第1の水切材と、第2の躯体面に固定され、第1の躯体面と第2の躯体面との段差部分に位置する第3の躯体面を覆う第2の水切材と、外壁面材の下端部から下方に延び、第2の水切材の屋外方向端部を覆う第3の水切材とを備える。
好ましくは、第3の水切材は、第1の水切材または第2の水切材に含まれる支持部に固定される。
あるいは、当該水切構造は、第1の水切材または第2の水切材に連結され、第3の水切材を支持するための支持部をさらに備えていてもよい。この場合、第3の水切材は、支持部に固定される。
好ましくは、第1の水切材は、屋根部材の屋根面に沿って延びる屋根水切部と、屋根水切部の屋内方向端部から上方へ立ち上がり、第1の躯体面に当接する立上り部とを含む。この場合、支持部は、立上り部に連結されている。
支持部は、第1の水切材の立上り部から屋外方向に突出する突出部と、突出部の屋外方向端部に連結され、上下方向に延びる取付け部とを有していることが望ましい。
好ましくは、第3の水切材は、外壁面材の下端部から下方に延び、支持部の取付け部に取付けられる覆い部を含む。
好ましくは、第2の水切材は、第2の躯体面に当接する当接部と、当接部から屋外方向へ延び、外壁面材の裏面と第2の躯体面との間に形成された通気層からの水を受ける水受け部と、水受け部の屋外方向端部から支持部の突出部にまで垂れ下がる垂下り部とを含む。
好ましくは、支持部は、幅方向に沿って延在している。この場合、支持部の突出部のうち、第2の水切材の垂下り部よりも屋外方向に位置する部分には、幅方向に間隔をあけて複数の孔が設けられていることが望ましい。
好ましくは、第2の水切材は、第2の躯体面に当接する当接部と、当接部から屋外方向へ延び、外壁面材の裏面と第2の躯体面との間に形成された通気層からの水を受ける水受け部と、水受け部の屋外方向端部から下方に垂れ下がる垂下り部とを含む。この場合、支持部は、垂下り部に連結されていてもよい。
本発明によれば、外壁面材の下端部と屋根部材との取合い部において、簡易な構成で、躯体面に段差が設けられた階間躯体部の防水性を向上させることができる。
本発明の実施の形態に係る、外壁面材の下端部と屋根部材との取合い部における水切構造を模式的に示す模式断面図である。 本発明の実施の形態において、第1〜第3の水切材の施工手順を示すフロー図である。 本発明の実施の形態において、屋根部材が取付けられる前の状態を示す外壁の模式断面図である。 本発明の実施の形態において、屋根部材が取付けられた状態、および、第1の水切材が固定される様子を示す外壁の模式断面図である。 本発明の実施の形態における第1の水切材の構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態において、第2の水切材が固定される様子を示す外壁の模式断面図である。 本発明の実施の形態において、第3の水切材が固定される様子を示す外壁の模式断面図である。 第1の水切材の本体部と支持部とが一体形成された例を示す斜視図である。 第1の水切材本体の他の構成例を示した外壁の模式断面図である。 第2の水切材の本体部と支持部とが一体形成された例を示す外壁の模式断面図である。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
(水切構造の概要について)
図1を参照して、たとえば2階建ての建物の外壁1における階間躯体部11に取付けられた庇18と、その上方に位置する外壁面材15の下端部との取合い部10における水切構造2の概要について説明する。
外壁面材15は、典型的には、サイディング材など、屋外に面する外装材である。なお、階間躯体部11は、建物の躯体を構成する躯体構造物だけでなく、躯体構造物に隣接状態で固定されている付属物(たとえば下地部材)も含むものとする。このような付属物は、一般的に防水性が求められるものであり、躯体構造物に対し、工場にて固定されていてもよいし、現場にて固定されてもよい。
本実施の形態において、建物の外壁1は、工場において予め製造された外壁パネルによって構成されている。この場合、外壁1は、フレームや断熱材を含むパネル部12と、上記外壁面材15と、外壁面材15よりも屋内方向に位置し、パネル部12に隣接する内側面材14とを含む。内側面材14と外壁面材15との間には、通気層16が形成されている。外壁面材15の下端位置は、内側面材14の下端位置よりも低くてもよい。
パネル部12は、外壁1の階間躯体部11として機能しており、1階の壁体部121と、2階の壁体部122と、これらを接続する接続部とを有している。本実施の形態では、庇18の取付けのために1階の壁体部121の屋外面に固定された下地部材13も、階間躯体部11として機能している。
そのため、取合い部10に位置する階間躯体部11の断面形状は、階段状となっている。すなわち、階間躯体部11は、屋外空間に面する3つの躯体面として、上下方向に延びる第1および第2の躯体面11a,11bと、第1および第2の躯体面11a,11bの段差部分に位置する第3の躯体面11cとを有している。
第1の躯体面11aは、下地部材13の上端部における屋外面によって構成されている。外壁1の厚み方向における、第1の躯体面11aの位置は、典型的には、通気層16の厚み範囲内であって、外壁面材15の裏面に近い位置である。第2の躯体面11bは、下地部材13よりも上方に位置するパネル部12の屋外面によって構成される。つまり、第2の躯体面11bは、第1の躯体面11aよりも上方かつ屋内方向に位置している。第3の躯体面11cは、第1の躯体面11aの上端と第2の躯体面11bの下端との間において、水平方向に延びている。本実施の形態では、第3の躯体面11cは、内側面材14および通気層16の下方に位置している。
外壁1では、庇18の取付け箇所において、内側面材14および外壁面材15が取り除かれている。そのため、図1に示す外壁1の断面では、内側面材14および外壁面材15、ならびに通気層16は、2階部分にのみ配置されている。
庇18は、階間躯体部11のうちの下地部材13に固定されている。この場合、庇18の屋根面180の屋内方向端部は、第1の躯体面11a、すなわち下地部材13の屋外面に当接または近接する。本実施の形態では、庇18は、下地部材13に固定された庇支持部材17を介して取付けられる。
なお、下地部材13は、複数の部材が厚み方向に重ねられて構成されていてもよい。また、そのような場合、下地部材13の厚み(奥行き寸法)は、庇支持部材17の取付け位置と、庇18の屋根面180の配置位置とで異なっていてもよい。具体的には、屋根面180の配置位置の方が、庇支持部材17の取付け位置よりも屋外方向に張り出していてもよい。
本実施の形態では、外壁面材15の下端部と庇18との取合い部10に、第1〜第3の水切材21〜23が設けられている。これらは、たとえば鋼製の部材である。第1の水切材21は、庇18と第1の躯体面11aとの間への水の浸入を遮るために配置される。第2の水切材22は、第3の躯体面11cの防水のために配置される。第3の水切材23は、見切り材としても機能し、外壁面材15の下端部から下方に延び、第2の水切材22の屋外方向端部を覆うように配置される。
第1〜第3の水切材21〜23は、いずれも、外壁1の幅方向(水平面上において、厚み方向に直交する方向)に長さを有している。典型的には、第1の水切材21は、第1の躯体面11aに固定され、第2の水切材22は、第2の躯体面11bに固定される。また、第3の水切材23は、第1の水切材21に含まれる支持部24に固定される。なお、図示されるように、第1の水切材21は、庇18と一体的に形成されていてもよい。
以下に、これら第1〜第3の水切材21〜23の構成例および配置例について、詳細に説明する。
(第1〜第3の水切材について)
第1〜第3の水切材21〜23の構成例および配置例については、理解を容易にするために、図2に示す、取合い部10における第1〜第3の水切材21〜23の施工手順に沿って説明する。
図3に示されるように、庇18が取付けられる前の状態においては、階間躯体部11の躯体面11a〜11cが、屋外空間に露出されている。また、下地部材13には、庇支持部材17が固定されている。
図2および図4を参照して、はじめに、庇18が、庇支持部材17を介して階間躯体部11に取付けられる(工程P1)。図4に示されるように、庇18は、連結部材19によって庇支持部材17に固定されている。本実施の形態では、上述のように、第1の水切材21が庇18と一体的に形成されているため、庇18の取付けによって、第1の水切材21は自ずと適所(所定位置)に配置される。
第1の水切材21は、屋根水切部31と、立上り部32とを含んでいる。屋根水切部31は、庇18の屋根面180に沿って延びている。本実施の形態では、屋根水切部31は、庇18の屋根面180の一部を構成している。そのため、本実施の形態では、庇18の屋根面180は、第1の躯体面11aに近接して配置されている。立上り部32は、屋根水切部31の屋内方向端部から上方へ立ち上がり、第1の躯体面11aに当接している。立上り部32には、幅方向に沿って間隔をあけて設けられた複数の貫通孔320が設けられている。立上り部32は、第1の躯体面11aの上端よりも少しだけ上方へ延びていてもよい。屋根水切部31と立上り部32とは、第1の水切材21の本体部として機能している。第1の水切材21の本体部は、たとえばL字状断面を有している。
上述のように、第2の水切材22は、取合い部10の奥に位置する第2の躯体面11bに固定されるが、この固定作業は、図3に示す、外壁面材15の下端部と下地部材13の上端部との間の高さ範囲L内において行わなければならない。この高さ範囲Lは、大よそ20mmしかない。したがって、第1の水切材21は、この固定作業の邪魔にならないような形状であることが望ましい。なお、図3の想像線は、庇18の屋根面180の位置を示している。
上述のように、第1の水切材21は、第3の水切材23を支持するための支持部24を含んでいる。支持部24もまた、たとえば鋼製の部材であり、第1の水切材21本体の立上り部32に連結されている。支持部24については、図5をさらに参照して説明する。
図4および図5に示されるように、支持部24は、幅方向に長さを有しており、連結部41と、突出部42と、取付け部43とを含む。連結部41は、第1の水切材21本体の立上り部32に連結され、上下方向に延びている。連結部41には、立上り部32における貫通孔320と同じ間隔で、厚み方向に貫通する複数の貫通孔410が設けられている。立上り部32と支持部24の連結部41とは、工場において予めリベット81などによって連結されている。
突出部42は、連結部41の上端部から屋外方向に突出している。取付け部43は、突出部42の屋外方向端部に連結され、上下方向に延びている。取付け部43には、幅方向に沿って間隔をあけて設けられた複数の貫通孔430が設けられている。
支持部24は、たとえばZ字状断面を有しており、突出部42の屋外方向端部に、取付け部43の下端部が連結されている。取付け部43の上端高さは、外壁面材15の下端高さよりも低い位置である。また、突出部42は、外壁面材15の表面の位置よりも屋外方向に突出している。これにより、後に行われる第2の水切材22の固定作業のスペースを確保することができる。
庇18が取付けられ、第1の水切材21が所定位置に配置されると、第1の水切材21が、支持部24とともに第1の躯体面11aに固定される(工程P2)。具体的には、図4に示されるように、ネジなどの固定部材71が、支持部24の連結部41に設けられた貫通孔410と、立上り部32に設けられた貫通孔320とを貫通し、階間躯体部11の下地部材13に挿通されることによって、第1の水切材21が固定される。
第1の水切材21が固定されると、第2の水切材22が、第3の躯体面11cを覆うように、第2の躯体面11bに固定される(工程P3)。図6に示されるように、第2の水切材22は、当接部51と、水受け部52と、垂下り部53とを有している。当接部51は、階間躯体部11の第2の躯体面11bに当接し、上下方向に延びている。当接部51には、幅方向に間隔をあけて複数の貫通孔510が設けられている。水受け部52は、第3の躯体面11cよりも少し浮かせた状態で配置されており、当接部51の端部から、第3の躯体面11cの屋外方向端部よりも突出するように屋外方向に延びている。
さらに、水受け部52は、外壁面材15の裏面位置よりも屋外方向にまで延びており、通気層16から落下する水を受ける。垂下り部53は、水受け部52の屋外方向端部から下方に垂れ下がる。垂下り部53は、支持部24の突出部42の途中位置に配置されている。垂下り部53の下端部は、支持部24の突出部42上面に接していることが望ましい。
この場合、水受け部52が受けた通気層16からの水は、支持部24の突出部42上に流れるため、突出部42のうち、垂下り部53よりも屋外方向に位置する部分には、幅方向に間隔をあけて複数の孔420が設けられている。これにより、通気層16の通気性を確保するとともに、排水が支持部24の突出部42上に溜まってしまうことを防止することができる。
このような構成の第2の水切材22は、ネジなどの固定部材72が、当接部51に設けられた貫通孔510を貫通し、階間躯体部11のパネル部12に挿通されることによって、固定される。
第2の水切材22が固定されると、第3の水切材23が、支持部24に固定される(工程P4)。図7に示されるように、第3の水切材23は、掛止部61と、覆い部62とを有している。掛止部61は、外壁面材15の下端部に掛止される。具体的には、掛止部61は、外壁面材15の裏面に当接する裏面当接部611と、外壁面材15の下端面に当接する下端面当接部612とを含む。
覆い部62は、外壁面材15の下端部から下方に延び、支持部24の取付け部43に取付けられる。具体的には、覆い部62は、掛止部61の下端面当接部612の屋外方向端部に連結され、屋外方向へ向けて下方へ傾斜する傾斜部621と、傾斜部621の下端部の下端部に連結され、支持部24の取付け部43に当接する被取付け部622と、被取付け部622の下端部から屋外方向に折り返された折返し部623とを有している。被取付け部622には、幅方向に間隔をあけて複数の貫通孔620が設けられている。折返し部623は、支持部24の突出部42よりも下方、かつ、第1の水切材21の屋根水切部31よりも上方に位置している。
このような構成の第3の水切材23は、取付けの際、外壁面材15の下端部と第2の水切材22の水受け部52との隙間に、掛止部61の裏面当接部611を潜らせる。掛止部61が外壁面材15の下端部に引掛けられると、覆い部62の被取付け部622と支持部24の取付け部43とは、面接触状態となる。
第3の水切材23は、この状態で、ネジなどの連結部材73が、被取付け部622に設けられた貫通孔620および支持部24の取付け部43に設けられた貫通孔430に挿通されることによって、固定される。なお、貫通孔430,620の内側には、雌ネジが切られていてもよい。
以上の手順を経て第1〜第3の水切材21〜23が固定されると、図1に示されるような水切構造2が実現される。本実施の形態によれば、特殊な部材を用いることなく、3つの水切材21〜23を固定することができる。したがって、簡易な構成で、躯体面に段差が設けられた階間躯体部11の防水性を向上させることができる。
また、第3の水切材23を固定するための支持部24が、第1の水切材21の本体部(屋根水切部31および立上り部32)に予め連結されているため、現場での作業性を向上させることができる。
また、幅方向に沿って延びる支持部24が、第1の水切材21の立上り部32に連結されるため、仮に第3の水切材23の下から風雨が吹き込んできたとしても、風雨を、支持部24の突出部42によって返すことができる。そのため、風雨が、第2の水切材22の垂下り部53と第1の水切材21の立上り部32との間を通過して第3の躯体面11cまで至ることを防止することもできる。
なお、本実施の形態では、支持部24は、第1の水切材21の本体部、すなわち屋根水切部31および立上り部32とは、別部材によって形成されていたが、本体と一体形成されていてもよい。このような第1の水切材の構成例を図8に示す。図8を参照して、第1の水切材21Aに含まれる支持部24Aは、上記した連結部41を有さず、突出部42の屋内方向端部が、立上り部32の上端部に連結されている。
あるいは、本実施の形態では、支持部24は、工場にて予め、第1の水切材21と一体的に連結されていることとしたが、第1の水切材21への支持部24の連結は、現場にて行われてもよい。すなわち、支持部24は、第1の水切材21に含まれなくてもよい。この場合、図5に示したような、第1の水切材21と支持部24との連結のためのリベット81は必要ない。
支持部24が第1の水切材21とは別体として扱われる場合、第2の水切材22の固定作業の後に、支持部24の固定作業が行われてもよい。この場合、第1の水切材21の固定作業は、支持部24とともに行われてもよいし、支持部24とは別に(たとえば第2の水切材22の固定作業の前に)行われてもよい。
また、本実施の形態では、第1の水切材21は庇18と一体的に形成されていることとしたが、庇18とは別体の部材であってもよい。このような第1の水切材の構成例を図9に示す。この場合、図9に示されるように、庇18の屋根面180は、階間躯体部11の第1の躯体面11aに当接している。第1の水切材21Bの屋根水切部31は、立上り部32が第1の躯体面11aに面接触するように、庇18の屋根面180の屋内方向端部上面に載置される。なお、図9では、一例として、第1の水切材21Bに支持部24が含まれた例が示されている。
あるいは、支持部24は、第1の水切材21ではなく、第2の水切材22に含まれていてもよい。この場合の第2の水切材の構成例を図10に示す。図10を参照して、第2の水切材22Aは、支持部24Aと一体的に形成されている。この場合、第1の水切材21Cは、本体部、すなわち屋根水切部31および立上り部32のみによって構成されている。
支持部24Aが第2の水切材22Aに連結される場合、たとえば、支持部24Aの突出部42が、第2の水切材22A本体の垂下り部53の下端部に連結されている。この場合、第2の水切材22Aを安定的に固定するために、第2の水切材22Aの水受け部52は、第1の水切材21Cの立上り部32によって下方から支持されていてもよい。
なお、本実施の形態では、支持部24(24A)は、幅方向に長さを有していることとしたが、幅方向に沿ってピース状に設けられていてもよい。
また、本実施の形態では、建物の外壁1は、外壁パネルによって構成されていることとしたが、限定的ではない。つまり、階間躯体部11は、外壁パネルのパネル部12以外の躯体構造物を含んでいてもよい。
また、本実施の形態では、外壁1に庇18が取付けられる例を示したが、限定的ではなく、外壁1に取付けられる屋根部材は、たとえば下屋であってもよい。つまり、上記水切構造2は、1階(下階)の外壁の方が2階(上階)の外壁よりも屋外方向に張り出した建物にも適用することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 外壁、2 水切構造、10 取合い部、11 階間躯体部、11a 第1の躯体面、11b 第2の躯体面、11c 第3の躯体面、12 パネル部、13 下地部材、14 内側面材、15 外壁面材、16 通気層、17 庇支持部材、18 庇、19,73 連結部材、21,21A,21B,21C 第1の水切材、22,22A 第2の水切材、23 第3の水切材、24,24A 支持部、31 屋根水切部、32 立上り部、41 連結部、42 突出部、43 取付け部、51 当接部、52 水受け部、53 垂下り部、61 掛止部、62 覆い部、71,72 固定部材、81 リベット、180 屋根面、320,410,430,620,430,510,620 貫通孔、420 孔。

Claims (7)

  1. 建物の階間において幅方向に延びる階間躯体部に固定された、外壁面材の下端部と、前記外壁面材の下端部よりも下方に位置する屋根部材との取合い部における水切構造であって、
    前記階間躯体部は、前記屋根部材の屋根面の屋内方向端部に当接または近接して位置し、上下方向に延びる第1の躯体面と、前記第1の躯体面よりも上方かつ屋内方向に位置し、上下方向に延びる第2の躯体面とを有しており、
    前記第1の躯体面に固定される立上り部を有し、前記屋根部材と前記第1の躯体面との間への水の浸入を遮るための第1の水切材と、
    前記第2の躯体面に固定され、前記第1の躯体面と前記第2の躯体面との段差部分に位置する第3の躯体面を覆う第2の水切材と、
    前記第1の水切材と一体または別体に設けられ、前記立上り部から屋外方向に突出する突出部と、前記突出部の屋外方向端部から上下方向に延びる取付け部とを有する支持部と、
    前記支持部の前記取付け部に固定され、前記外壁面材の下端部から下方に延び前記第2の水切材の屋外方向端部を覆う第3の水切材とを備え
    前記取付け部の上端高さは、前記外壁面材の下端高さよりも低い、水切構造。
  2. 前記支持部は、前記第1の水切材に一体的に含まれる、請求項1に記載の水切構造。
  3. 前記支持部は、前記第1の水切材に連結されている、請求項1に記載の水切構造。
  4. 前記第1の水切材は、前記屋根部材の屋根面に沿って延びる屋根水切部を含み、
    前記立上り部は、前記屋根水切部の屋内方向端部から上方へ立ち上がり、前記第1の躯体面に当接する、請求項1〜3のいずれかに記載の水切構造。
  5. 前記第3の水切材は、前記外壁面材の下端部から下方に延び、前記支持部の取付け部に取付けられる覆い部を含む、請求項1〜4のいずれかに記載の水切構造。
  6. 前記第2の水切材は、前記第2の躯体面に当接する当接部と、前記当接部から屋外方向へ延び、前記外壁面材の裏面と前記第2の躯体面との間に形成された通気層からの水を受ける水受け部と、前記水受け部の屋外方向端部から前記支持部の突出部にまで垂れ下がる垂下り部とを含む、請求項1〜5のいずれかに記載の水切構造。
  7. 前記支持部は、幅方向に沿って延在しており、
    前記支持部の突出部のうち、前記第2の水切材の前記垂下り部よりも屋外方向に位置する部分には、幅方向に間隔をあけて複数の孔が設けられている、請求項に記載の水切構造。
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