JP6503165B2 - フラットケーブルと端子との接合方法、及び、超音波接合装置 - Google Patents

フラットケーブルと端子との接合方法、及び、超音波接合装置 Download PDF

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Description

本発明は、フラットケーブルと端子とを超音波接合装置を用いて接合する接合方法、及び、前記接合方法に用いられる超音波接合装に関するものである。
特許文献1には、フラットケーブルの導体と端子等の接合対象物とを接合するために用いられる超音波接合装置が開示されている。図10は、当該超音波接合装置501のホーンに取り付けられたチップ514の斜視図である。図10に示すように、チップ514には、アンビルに相対する平らな先端面517と、この先端面517から凹に形成された複数の溝518と、が設けられている。複数の溝518は、チップ514の振動方向Wと直交する方向に直線状に延びている。
上記超音波接合装置501を用いてフラットケーブルと接合対象物とを接合する方法を説明する。まず、アンビルの上に接合対象物をセットし、その上にフラットケーブルを重ねる。そして、チップ514をアンビルに近付けてこれらチップ514とアンビルとでフラットケーブルと接合対象物とを互いに近付く方向に加圧しながら、チップ514を方向Wに超音波振動させてフラットケーブルを振動させる。このことにより、フラットケーブルの被覆部が溶けて該被覆部が溝518内に進入し、フラットケーブルの導体と接合対象物とが接触して固相接合される。
特開2009−43538号公報
上記超音波接合装置501を用いたフラットケーブルと接合対象物との接合方法においては、フラットケーブルの導体と接合対象物との間に被覆部の一部が残留し、接合強度が低下してしまうことがあるという問題があった。また、上記超音波接合装置501を用いたフラットケーブルと接合対象物との接合方法においては、チップ514がフラットケーブルだけを押さえており、アンビルが接合対象物だけを押さえているので、フラットケーブル及び接合対象物が超音波接合装置501に対して位置ずれし易いという問題があった。
したがって、本発明は、フラットケーブルと端子とを超音波接合装置を用いて接合する接合方法において、接合強度を高めることができるフラットケーブルと端子との接合方法、及び、前記接合方法に用いられる超音波接合装を提供することを目的とする。
請求項1に記載された発明は、導体が被覆部で被覆されたフラットケーブルと端子とを超音波接合装置を用いて接合する接合方法において、前記端子が、前記フラットケーブルと重ねられる平板部と、該平板部の両端部から立設するとともに互いの間に前記フラットケーブルを位置付ける一対の壁部と、を有し、ホーンに取り付けられたチップを前記平板部の前記フラットケーブルと反対側の面に接触させ、アンビルに設けられた一対のガイド部間に前記一対の壁部を位置付けかつ前記一対のガイド部を前記一対の壁部に接触させて前記端子を位置決めすることで前記チップ及び前記アンビルを前記端子に接触させ、前記アンビルにおける前記一対のガイド部間に設けられた凸部によって前記フラットケーブルを前記端子側に押圧しつつ、前記チップの振動により前記端子を超音波振動させ、前記端子が超音波振動することにより発する熱によって前記導体と前記端子との間の前記被覆部を溶かして除去し、前記導体と前記端子とを接触させてこれらを接合することを特徴とするフラットケーブルと端子との接合方法である。
請求項に記載された発明は、請求項に記載された発明において、前記チップと前記アンビルとの間に前記フラットケーブル及び前記端子を挟む際、前記フラットケーブルを前記端子の上側に位置させることを特徴とするものである。
請求項3に記載された発明は、導体が被覆部で被覆されたフラットケーブルと端子とを接合する超音波接合装置において、ホーンに取り付けられ、前記端子に接触することによって前記端子を超音波振動させるチップと、前記チップとの間に前記フラットケーブル及び前記端子を挟むとともに前記端子に接触するアンビルと、を備え、前記端子が、前記フラットケーブルと重ねられる平板部と、該平板部の両端部から立設するとともに互いの間に前記フラットケーブルを位置付ける一対の壁部と、を有し、前記アンビルに、前記フラットケーブルを前記端子側に押圧する凸部が設けられており、前記アンビルにおける前記凸部の両側方に、互いの間に前記一対の壁部を位置付けて当該一対の壁部に接触することによって前記端子を位置決めする一対のガイド部が設けられていることを特徴とする超音波接合装置である。
請求項1,に記載された発明によれば、前記チップを前記端子に接触させることにより当該端子を超音波振動させるので、前記端子が超音波振動することにより発する熱によって前記導体と前記端子との間の前記被覆部を短時間で効率よく溶かして除去することができる。よって、導体と端子との間に残留する被覆部の量を少なくすることができ、導体と端子との接合強度を高めることができる。また、チップとアンビルの双方が端子に接触するので、当該端子及びフラットケーブルの超音波接合装置に対する位置ずれを少なくすることができる。
また、前記端子が、前記フラットケーブルと重ねられる平板部と、該平板部の両端部から立設するとともに互いの間に前記フラットケーブルを位置付ける一対の壁部と、を有しているので、フラットケーブルと端子の位置ずれを少なくすることができる。また、前記アンビルに設けられた一対のガイド部間に前記一対の壁部を位置付けることによって前記端子を位置決めするので、フラットケーブル及び端子の超音波接合装置に対する位置ずれを少なくすることができる。また、前記チップが前記平板部の前記フラットケーブルと反対側の面に接触することによって前記端子を超音波振動させるので、チップと前記反対側の面との摩擦によって大きな熱を発生させることができる。
請求項に記載された発明によれば、前記チップと前記アンビルとの間に前記フラットケーブル及び前記端子を挟む際、前記フラットケーブルを前記端子の上側に位置させるので、溶けた被覆部を超音波接合装置に付着し難くすることができる。
本発明の第1の実施形態にかかる接合方法により接合されるフラットケーブル及び端子の斜視図である。 本発明の第1の実施形態にかかる超音波接合装置の斜視図である。 図2に示された超音波接合装置の正面図である。 本発明の第2の実施形態にかかる超音波接合装置の斜視図である。 図4に示された超音波接合装置の正面図である。 図4に示されたチップの斜視図である。 参考例の超音波接合装置の正面図である。 他の参考例の超音波接合装置の斜視図である。 図8に示された超音波接合装置の正面図である。 従来の超音波接合装置に設けられたチップの斜視図である。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態にかかる「フラットケーブルと端子との接合方法」、該接合方法に用いられる「超音波接合装置」、該接合方法が用いられて得られる「端子付きケーブル」を図1〜3を参照して説明する。
本発明の第1の実施形態にかかる「フラットケーブルと端子との接合方法」は、図1に示すフラットケーブル2と端子3とを、図2,3に示す超音波接合装置1を用いて接合する接合方法である。
フラットケーブル2は、平型の導体21が絶縁性の合成樹脂からなる被覆部22で被覆された平型の被覆電線であり、可撓性を有している。このフラットケーブル2は、フレキシブルフラットケーブルとも呼ばれる。
端子3は、金属板にプレス加工等が施されて得られるものであり、フラットケーブル2と電気接続される接続部を有している。この接続部30は、フラットケーブル2と重ねられる平板部31と、該平板部31の幅方向両端部から立設するとともに互いの間にフラットケーブル2を位置付ける一対の壁部32と、を有している。
また、上記「端子付きケーブル」は、後述する接合方法によりフラットケーブル2の導体21と端子3の平板部31とが接合されたものである。
超音波接合装置1は、ホーンと、該ホーンに取り付けられたチップ4と、該チップ4と矢印Y方向に相対するアンビル5と、ホーンを介してチップ4を矢印Y方向に移動させ、かつ、矢印Y方向と直交する矢印X方向及び矢印Z方向に超音波振動させる駆動機構と、を備えている。
チップ4は、アンビル5に相対する平らな端面40と、端面40に垂直な四つの側面と、を有する四角柱状に形成されている。チップ4の矢印X方向の寸法は、矢印Y,矢印Xと直交する矢印Z方向の寸法よりも大きい。また、チップ4は、アンビル5の直下に配置されている。
アンビル5には、フラットケーブル2を端子3側に押圧する凸部51と、互いの間に一対の壁部32を位置付けることによって端子3を位置決めする一対のガイド部52と、が設けられている。凸部51は、チップ4と相対する側の矢印Z方向の中央に設けられている。一対のガイド部52は、矢印Z方向の凸部51の両側方に設けられている。
続いて、フラットケーブル2と端子3とを超音波接合装置1を用いて接合する接合方法を説明する。まず、チップ4をアンビル5から離した状態で、フラットケーブル2及び端子3をアンビル5にセットする。この際、図1に示すようにフラットケーブル2を端子3の上に重ねた状態で、一対のガイド部52間に一対の壁部32を位置付けることによって端子3及びフラットケーブル2を位置決めする。この状態で、アンビル5の凸部51がフラットケーブル2に接触しており、アンビル5の一対のガイド部52が端子3の一対の壁部32に接触している。
そして、チップ4をアンビル5に近付けてチップ4とアンビル5との間にフラットケーブル2及び端子3を挟むとともにチップ4及びアンビル5を端子3に接触させ、フラットケーブル2及び端子3を互いに近付く方向に押圧しつつ、チップ4を矢印X方向及び矢印Z方向に超音波振動させる。この状態で、チップ4の端面40は平板部31のフラットケーブル2と反対側の面に接触しているので、チップ4が超音波振動すると該チップ4の振動が端子3に伝わり、端子3が超音波振動する。
端子3が超音波振動すると、チップ4と平板部31との摩擦によって平板部31に熱が生じて接続部30全域に伝導し、この熱によって導体21と平板部31との間の被覆部22が溶ける。また、フラットケーブル2は、凸部51により端子3側に押圧されていることから、導体21と平板部31との間の被覆部22は、溶けると導体21と平板部31との間から外側に押し出される(すなわち除去される。)。このことにより、導体21と平板部31とが接触して固相接合される。
このように、チップ4を端子3に接触させて当該端子3を超音波振動させることにより端子3が熱を発し、この熱によって導体21と平板部31との間の被覆部22を短時間で効率よく溶かして除去することができる。よって、導体21と平板部31との間に残留する被覆部22の量を少なくすることができ、導体21と端子3との接合強度を高めることができる。
また、一対の壁部32間にフラットケーブル2を位置付け、この一対の壁部32を一対のガイド部52間に位置付け、さらに、チップ4とアンビル5の双方を端子3に接触させることによって、フラットケーブル2と端子3の位置ずれを少なくすることができるとともに、フラットケーブル2及び端子3の超音波接合装置1に対する位置ずれを少なくすることができる。よって、導体21と端子3との接合するべき箇所を正確に接合することができ、接合強度を高めることができる。
さらに、チップ4とアンビル5との間にフラットケーブル2及び端子3を挟む際、フラットケーブル2を端子3の上側に位置させるので、溶けた被覆部22を超音波接合装置1に付着し難くすることができる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態にかかる「フラットケーブルと端子との接合方法」、該接合方法に用いられる「超音波接合装置」、該接合方法が用いられて得られる「端子付きケーブル」を図4〜6を参照して説明する。また、図4〜6において、前述した第1の実施形態と同一構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
本発明の第2の実施形態にかかる「フラットケーブルと端子との接合方法」は、前述したフラットケーブル2と端子3とを、図4,5に示す超音波接合装置101を用いて接合する接合方法である。また、上記「端子付きケーブル」は、後述する接合方法によりフラットケーブル2の導体21と端子3の平板部31とが接合されたものである。
超音波接合装置101は、第1の実施形態の超音波接合装置1のチップ4の代わりに図6に示すチップ104を備えている。これ以外の構成は、第1の実施形態の超音波接合装置1と同一である。
チップ104は、アンビル5に相対する平らな端面140有する四角柱状に形成されており、端面140から突出した複数の凸部141を有している。各凸部141は、先端部142が平らな面とされている。また、隣り合う凸部141間には、断面V字状の溝が形成されている。また、チップ104は、金属材料で構成されており、凸部141がその他の部分と一体成形されている。
これ以外に、本発明では、凸部141がその他の部分と別体で成形された後、端面140に取り付けられる構成であってもよい。その場合、凸部141がその他の部分と異なる材料で構成されていてもよい。凸部141を構成する材料は、金属であってもよいし、シリコーン等の合成樹脂であってもよい。シリコーンを用いると、金属を用いる場合と比べて凸部141が摩耗し難く、振動による耐久性が高い。
フラットケーブル2と端子3とを超音波接合装置101を用いて接合する接合方法は、第1の実施形態と同様である。まず、フラットケーブル2及び端子3をアンビル5にセットし、チップ104とアンビル5との間にフラットケーブル2及び端子3を挟むとともにチップ104及びアンビル5を端子3に接触させ、フラットケーブル2及び端子3を互いに近付く方向に押圧しつつ、チップ104を矢印X方向及び矢印Z方向に超音波振動させる。この状態で、チップ104の凸部141は平板部31のフラットケーブル2と反対側の面に接触しているので、チップ104が超音波振動すると該チップ104の振動が凸部141を介して端子3に伝わり、端子3が超音波振動する。端子3が超音波振動すると、チップ104との接触部分に摩擦熱が生じ、この熱によって導体21と平板部31との間の被覆部22が溶けて除去され、導体21と平板部31とが接触して固相接合される。
本実施形態においても、第1の実施形態と同様に、チップ104を端子3に接触させて当該端子3を超音波振動させることにより導体21と端子3との接合強度を高めることができる。また、チップ104とアンビル5の双方を端子3に接触させることによって、位置ずれを少なくすることができ、導体21と端子3との接合するべき箇所を正確に接合することができる。
参考例
参考例の「フラットケーブルと端子との接合方法」、該接合方法に用いられる「超音波接合装置」、該接合方法が用いられて得られる「端子付きケーブル」を図7を参照して説明する。また、図7において、前述した第1〜2の実施形態と同一構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
本例の「フラットケーブルと端子との接合方法」は、図7に示すように、フラットケーブル2と端子203とを、超音波接合装置201を用いて接合する接合方法である。また、上記「端子付きケーブル」は、後述する接合方法によりフラットケーブル2の導体21と端子203とが接合されたものである。端子203は、フラットケーブル2の導体21と接合される部分が平らな板状に形成されている。
超音波接合装置201は、ホーンと、該ホーンに取り付けられたチップ4と、該チップ4と矢印Y方向に相対するアンビル205と、ホーンを介してチップ4を矢印Y方向に移動させ、かつ、矢印Y方向と直交する矢印X方向及び矢印Z方向に超音波振動させる駆動機構と、を備えている。
アンビル205には、フラットケーブル2を端子203側に押圧する凸部51と、互いの間にフラットケーブル2を位置付けかつ端子203に接触する一対の押さえ部252と、が設けられている。一対の押さえ部252は、矢印Z方向の凸部51の両側方に設けられている。
続いて、フラットケーブル2と端子203とを超音波接合装置201を用いて接合する接合方法を説明する。まず、チップ4をアンビル205から離した状態で、フラットケーブル2及び端子203をアンビル205にセットする。この際、フラットケーブル2を端子203の上に重ねた状態でアンビル205にセットする。
そして、チップ4をアンビル205に近付けてチップ4とアンビル205との間にフラットケーブル2及び端子203を挟むとともにチップ4及びアンビル205を端子203に接触させ、フラットケーブル2及び端子203を互いに近付く方向に押圧しつつ、チップ4を矢印X方向及び矢印Z方向に超音波振動させる。この状態で、チップ4の端面40は端子203のフラットケーブル2と反対側の面に接触しているので、チップ4が超音波振動すると該チップ4の振動が端子203に伝わり、端子203が超音波振動する。端子203が超音波振動すると、チップ4との接触部分に摩擦熱が生じ、この熱によって導体21と端子203との間の被覆部22が溶けて除去され、導体21と端子203とが接触して固相接合される。
本例においても、チップ4を端子203に接触させて当該端子203を超音波振動させることにより端子203が熱を発し、この熱によって導体21と端子203との間の被覆部22を短時間で効率よく溶かして除去することができる。よって、導体21と端子203との間に残留する被覆部22の量を少なくすることができ、導体21と端子203との接合強度を高めることができる。また、一対の押さえ部252間にフラットケーブル2を位置付け、チップ4とアンビル205の双方を端子203に接触させることによって、フラットケーブル2と端子203の位置ずれを少なくすることができるとともに、フラットケーブル2及び端子203の超音波接合装置201に対する位置ずれを少なくすることができる。よって、導体21と端子203との接合するべき箇所を正確に接合することができ、接合強度を高めることができる。
他の参考例
他の参考例の「フラットケーブルと端子との接合方法」、該接合方法に用いられる「超音波接合装置」、該接合方法が用いられて得られる「端子付きケーブル」を図8〜9を参照して説明する。また、図8〜9において、前述した第1,2の実施形態及び参考例と同一構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
本例の「フラットケーブルと端子との接合方法」は、前述したフラットケーブル2と端子3とを、図8,9に示す超音波接合装置301を用いて接合する接合方法である。また、上記「端子付きケーブル」は、後述する接合方法によりフラットケーブル2の導体21と端子3の平板部31とが接合されたものである。
超音波接合装置301は、ホーンと、該ホーンに取り付けられたチップ304と、該チップ304と矢印Y方向に相対するアンビル305と、ホーンを介してチップ304を矢印Y方向に移動させ、かつ、矢印Y方向と直交する矢印X方向及び矢印Z方向に超音波振動させる駆動機構と、を備えている。本例では、チップ304は、アンビル305の直上に配置されている。アンビル305には、チップ304に相対する平らな載置面350が設けられている。
チップ304は、アンビル305に相対する平らな端面340有する四角柱状に形成されており、端面340から突出した複数の凸部341を有している。各凸部341は、先端部が平らな面とされている。また、隣り合う凸部341間には、断面V字状の溝が形成されている。また、チップ304は、金属材料で構成されており、凸部341がその他の部分と一体成形されている。これ以外に、部341がその他の部分と別体で成形された後、端面340に取り付けられる構成であってもよい。その場合、凸部341がその他の部分と異なる材料で構成されていてもよい。凸部341を構成する材料は、金属であってもよいし、シリコーン等の合成樹脂であってもよい。
続いて、フラットケーブル2と端子3とを超音波接合装置301を用いて接合する接合方法を説明する。まず、チップ304をアンビル305から離した状態で、フラットケーブル2及び端子3をアンビル305にセットする。この際、フラットケーブル2を端子3の上に重ねた状態で、アンビル305にセットする。
そして、チップ304をアンビル305に近付けてチップ304とアンビル305との間にフラットケーブル2及び端子3を挟むとともにチップ304及びアンビル305を端子3に接触させ、フラットケーブル2及び端子3を互いに近付く方向に押圧しつつ、チップ304を矢印X方向及び矢印Z方向に超音波振動させる。この状態で、チップ304の端面340は一対の壁部32の端面に接触しているので、チップ304が超音波振動すると該チップ304の振動が端子3に伝わり、端子3が超音波振動する。
端子3が超音波振動すると、チップ304と一対の壁部32との摩擦によって一対の壁部32に熱が生じて接続部30全域に伝導し、この熱によって導体21と平板部31との間の被覆部22が溶ける。また、フラットケーブル2は、複数の凸部341により端子3側に押圧されていることから、導体21と平板部31との間の被覆部22は、溶けると導体21と平板部31との間から外側に押し出される(すなわち除去される。)。このことにより、導体21と平板部31とが接触して固相接合される。
本例においても、チップ304を端子3に接触させて当該端子3を超音波振動させることにより端子3が熱を発し、この熱によって導体21と平板部31との間の被覆部22を短時間で効率よく溶かして除去することができる。よって、導体21と平板部31との間に残留する被覆部22の量を少なくすることができ、導体21と端子3との接合強度を高めることができる。また、一対の壁部32間にフラットケーブル2を位置付け、チップ304とアンビル305の双方を端子3に接触させることによって、フラットケーブル2と端子3の位置ずれを少なくすることができるとともに、フラットケーブル2及び端子3の超音波接合装置301に対する位置ずれを少なくすることができる。よって、導体21と端子3との接合するべき箇所を正確に接合することができ、接合強度を高めることができる。また、チップ304は、隣り合う凸部341間に断面V字状の溝が形成されているので、溶けた被覆部22を前記溝によってチップ304の外側に逃がすことができる。
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1,101,201,301 超音波接合装置
3,203 端子
4,104,304 チップ
5,205,305 アンビル
21 導体
22 被覆部
31 平板部
32 壁部

Claims (3)

  1. 導体が被覆部で被覆されたフラットケーブルと端子とを超音波接合装置を用いて接合する接合方法において、
    前記端子が、前記フラットケーブルと重ねられる平板部と、該平板部の両端部から立設するとともに互いの間に前記フラットケーブルを位置付ける一対の壁部と、を有し、
    ホーンに取り付けられたチップを前記平板部の前記フラットケーブルと反対側の面に接触させ、アンビルに設けられた一対のガイド部間に前記一対の壁部を位置付けかつ前記一対のガイド部を前記一対の壁部に接触させて前記端子を位置決めすることで前記チップ及び前記アンビルを前記端子に接触させ、
    前記アンビルにおける前記一対のガイド部間に設けられた凸部によって前記フラットケーブルを前記端子側に押圧しつつ、前記チップの振動により前記端子を超音波振動させ、
    前記端子が超音波振動することにより発する熱によって前記導体と前記端子との間の前記被覆部を溶かして除去し、前記導体と前記端子とを接触させてこれらを接合する
    ことを特徴とするフラットケーブルと端子との接合方法。
  2. 前記チップと前記アンビルとの間に前記フラットケーブル及び前記端子を挟む際、前記フラットケーブルを前記端子の上側に位置させる
    ことを特徴とする請求項1に記載のフラットケーブルと端子との接合方法。
  3. 導体が被覆部で被覆されたフラットケーブルと端子とを接合する超音波接合装置において、
    ホーンに取り付けられ、前記端子に接触することによって前記端子を超音波振動させるチップと、前記チップとの間に前記フラットケーブル及び前記端子を挟むとともに前記端子に接触するアンビルと、を備え、
    前記端子が、前記フラットケーブルと重ねられる平板部と、該平板部の両端部から立設するとともに互いの間に前記フラットケーブルを位置付ける一対の壁部と、を有し、
    前記アンビルに、前記フラットケーブルを前記端子側に押圧する凸部が設けられており、
    前記アンビルにおける前記凸部の両側方に、互いの間に前記一対の壁部を位置付けて当該一対の壁部に接触することによって前記端子を位置決めする一対のガイド部が設けられている
    ことを特徴とする超音波接合装置。
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